JP4169119B2

JP4169119B2 - Oil filter

Info

Publication number: JP4169119B2
Application number: JP37050298A
Authority: JP
Inventors: 靖則掘田; 康成小倉; 芳樹松井
Original assignee: Futamura Chemical Co Ltd
Current assignee: Futamura Chemical Co Ltd
Priority date: 1998-12-25
Filing date: 1998-12-25
Publication date: 2008-10-22
Anticipated expiration: 2018-12-25
Also published as: JP2000189733A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は油こしフィルターに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、厨房や家庭の台所などでは、天ぷらや唐揚などの揚げ物料理に使用した食用油を、経済性及び環境保護のために一度で捨てずに数回使用している。その際、使用後の食用油には揚げ物料理で生じた天ぷら粕や他の不純物質が含まれるため、次の料理の際にそのまま使用したのでは料理の色や味が落ちることとなる。そこで、使用後の食用油を浄油器に通して浄化した後に再び使用するようにしている。
【０００３】
浄油器は、通常、上部が蓋で開閉可能とされたポット状からなる浄油器ケースの内部に油こしフィルターが交換自在にセットされ、浄油器ケース上方から注油される油を油こしフィルターに通し、そのフィルターから滴下する濾過後の油を浄油器ケース内の下部に回収するようになっている。
【０００４】
従来、前記浄油器に用いられている油こしフィルターとして次のものが知られている。第一には濾紙を用いるもの、第二にはステンレス容器の上下に金網と不織布を設けてその間に活性炭を充填したもの、第三には天然繊維のパルプで容器を成型し、その容器内に活性炭を充填したものがある。
【０００５】
しかし、第一に挙げた濾紙からなるものは、目視で分かる天ぷら粕のような大きな不純物を除去する能力しかなく、微細なものを除去する能力まではなかった。そのため、濾過後の油は未使用時の油とはほど遠い濃色であった。また、第二に挙げたステンレス容器内に活性炭を充填したものは、容器がステンレスからなるため、使用後にそのまま焼却できず、処理が面倒である。第三に挙げたパルプ容器内に活性炭を充填したものは、パルプ自体が天然繊維からなって保油性の高いものであるため、濾過時に多量の油が油こしフィルターの容器に保持されて油の回収率が悪いのみならず、油こしフィルターの容器に長く油が残るため細菌が発生しやすく不衛生になりやすい問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の点に鑑みなされたもので、使用後の油に含まれる天ぷら粕などの大きな不純物物のみならず微細な不純物までも除去できて油を浄化する作用に優れ、しかも使用後は焼却処分できて取り扱い性に優れ、さらに油の通油性及び油の回収率が高く、長期に渡って衛生的に使用できる油こしフィルターを提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、化学繊維で成型された通油性を有する容器と蓋とよりなるケース内に活性炭が充填され、前記活性炭の上下に通油性クッション材を配置してなる油こしフィルターであって、前記容器と蓋を構成する化学繊維にヒートシール用熱溶融性化学繊維が混合され、容器フランジと蓋周縁がヒートシールにより一体とされているとともに、フィブリル化した化学繊維がバインダーとして混合され、前記バインダーが絡み合って容器及び蓋が成型され、かつ、前記容器及び蓋はそれぞれの通油面の密度が他部の密度よりも低いことを特徴とする油こしフィルターに係る。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図１はこの発明の油こしフィルターがセットされた浄油器の概略側面図、図２はこの発明の一実施例に係る油こしフィルターの斜視図、図３は同実施例に係る油こしフィルターの断面図、図４は同実施例の油こしフィルターにおけるケースの分解断面図である。
【０００９】
図１ないし図３に示すこの発明の一実施例に係る油こしフィルター１０は、使用後の食用油等を濾過して浄化するためのもので、各種浄油器５０における浄油器ケース５１内に交換可能にセットされ、浄油器５０上方から注油される油を濾過して浄油器５０内下部に回収する際などに使用される。
【００１０】
油こしフィルター１０は、ケース１１とその内部に収容される活性炭３１と前記活性炭３１の上下に配置される通油性クッション材３３とよりなる。ケース１１はこの油こしフィルター１０がセットされる浄油器５０に応じた外形、大きさからなり、図４に示すケース１１の分解断面図から容易に理解されるように、容器１２と蓋２１とよりなる。
【００１１】
容器１２は、活性炭３１を内部に保持するためのもので、浄油器５０に応じた適宜形状からなる。この例の容器１２は、凹状に窪んだ活性炭収容部１３とその上端に外方へ突出して形成された容器フランジ１４を有する。
【００１２】
蓋２１は、前記容器１２に蓋をして容器１２内の活性炭３１がこぼれないようにするためのもので、前記容器１２の活性炭収容部１３上部に嵌合する中央部分２２が下方に屈曲して突出し、蓋周縁２４が前記容器フランジ１４と重なるようになっている。
【００１３】
前記容器１２と蓋２１は化学繊維から成型されている。化学繊維は、天然繊維と異なり、通油性に優れ、油の保持性が低いので、濾過時にフィルター１０内に油が残りにくく、油の回収率が高いのみならず、フィルター１０内に残った油によって細菌が発生するおそれがなく、衛生上優れる。
【００１４】
化学繊維には、再生繊維、半合成繊維、合成繊維、無機繊維等がある。また、前記再生繊維としてはレーヨンやキュプラ、半合成繊維としてはセルロース系や蛋白質系、合成繊維としてはポリアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリウレタン系、ポリアルキシンパラオキシベンゾエート系、フェノール系、ポリフルオロエチレン系等が挙げられ、前記化学繊維の１つ又は複数が混合されて容器１２及び蓋２１の繊維として用いられる。前記化学繊維の中でも、調理後の高温の油に対しても変形し難いものが好ましく、レーヨン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル系が好適である。
【００１５】
前記レーヨン繊維は、繊維の断面形状が通常の円形とは異なるＹ形のものが好ましい。この断面形状がＹ形のレーヨン繊維を含む化学繊維で前記容器１２及び蓋２１を成型すれば、繊維間に隙間が形成され、その隙間によって通油性が向上するため、使用する化学繊維全体に対するレーヨン繊維の比率を変化させることにより、通油性をコントロールすることができ、前記容器１２及び蓋２１の成型に都合がよい。断面形状がＹ形のレーヨン繊維としては、商品名：ＳＢＡ（ダイワボウレーヨン（株）製）等がある。この場合、断面形状がＹ型のレーヨン繊維の混合量は、化学繊維全体の２０〜４０重量％の範囲とするのが、成型性及び通油性の点で好ましい。勿論、レーヨン繊維は断面Ｙ形のものと、通常の断面円形のものを混ぜて使用してもよい。
【００１６】
前記ポリエステル繊維は疎水性を有し、通油性が良好で油の保持性が低いので、この点でも前記容器１２及び蓋２１のための化学繊維として好ましい。
【００１７】
また、前記容器１２と蓋２１は、容器１２内に活性炭３１を収容し、前記活性炭３１の上下に通油性クッション材３３が配置された後に容器フランジ１４と蓋周縁２４を接着することによって一体とされるが、前記容器１２と蓋２１を構成する化学繊維にヒートシール用熱溶融性化学繊維を混合し、容器フランジ１４と蓋周縁２４をヒートシールすることによって溶着一体化される。ヒートシール用熱溶融性化学繊維としては、容器１２及び蓋２１に関する後記の成型時における加熱温度よりも高い温度で溶融するものが好ましく、ポリエステル系、ポリプロピレン系等が好適である。
【００１８】
なお、同系の化学繊維でも融点の低いものと、ヒートシール温度より融点の高いものとがある場合には、融点の低いものをヒートシール用熱溶融性化学繊維として用い、融点の高いものを寸法安定性等のための主体繊維として用いてもよい。特に、前記ポリエステル繊維については、未延伸の繊維すなわち低融点の繊維をヒートシール用熱溶融性化学繊維とし、延伸した繊維すなわち高融点の繊維を寸法安定用の主体繊維として、両者を混合して用いるのが好ましい。その場合、化学繊維全体に対するヒートシール用の未延伸ポリエステル繊維の割合につては１５〜２０重量％、前記主体繊維としての延伸ポリエステル繊維の割合は３５〜５０重量％として、ポリエステル繊維全体の割合を化学繊維全体に対し５０〜７０重量％とするのが、成型性や通油性、ヒートシール性等の点で好ましい。
【００１９】
さらに、前記化学繊維には、繊維のバインダーとしてフィブリル化した化学繊維が混合される。前記フィブリル化とは、繊維をビーターやリファイナーにより叩解して絡みやすい微細な枝を持った状態にすることをいう。このようなフィブリル化した化学繊維を前記容器１２及び蓋２１を構成する化学繊維にバインダーとして混合し、そのフィブリル化した化学繊維の絡み合いによって、容器１２及び蓋２１を成型すれば、化学繊維以外の繊維結合材を使用せずに済み、安全な油こしフィルターが得られる。このフィブリル化した化学繊維は、絡み合い易さ及び通油性の点からＪＩＳＰ８１２１によって測定したろ水度が１００〜２５０のものが好ましく、また混合量は、使用する化学繊維全体の５〜１５重量％程度が、成型性等の点で好ましい。このフィブリル化した化学繊維としては、アクリル繊維が好適である。
【００２０】
前記容器１２及び蓋２１の成型は、前記化学繊維の水性スラリーを成形金型に流し込んで金型内壁に付着させ、その金型内壁の付着物を金型で加圧、加熱した後脱型することによって行われる。その際、前記容器１２及び蓋２１のそれぞれは、自己の通油面１５，２５、この例では容器１２についてはケース１１の下面、蓋２１についてはケース１１の上面となる部分の圧縮率を、容器１２及び蓋２１の他部、すなわち容器の側面１６や容器フランジ１４、蓋周縁２４の圧縮率よりも低くして、前記それぞれの通油面１５，２５の密度が低くされる。このようにすれば、容器１２及び蓋２１全体の密度、すなわちケース１１全体の強度を下げることなく、通油面１５，２５のみ密度を下げて粗くできるため、ケース１１に必要な強度を損なうことなく優れた通油性を得ることができる。なお、容器フランジ１４と蓋周縁２４をヒートシールのために加熱プレスを行う際、そのプレスによって容器フランジ１４と蓋周縁２４の密度増大が期待できる場合には、前記容器１２と蓋２１の成型時、容器フランジ１４と蓋周縁２４については密度を高める（圧縮を大にする）必要がないこともある。
【００２１】
活性炭３１は、表面に微細な孔を有するもので、従来から吸着剤として用いられているものである。この活性炭３１としては、粒状のものが通油性及び吸着性に優れるために好ましい。また、この活性炭３１が、油こしフィルター１０の輸送等の際にケース１１内で振動し、互いに擦れ有って微粉を生じ、通油性や吸着性等の濾過機能を損なわないようにするため、前記ケース１１内の活性炭３１の上下に通油性クッション材３３が配置される。この例では、容器１１の活性炭収容部１３の内底面と蓋２１の内面にクッション材３３を配置して、活性炭３１の上下面をクッション材３３で挟み、活性炭３１が振動等で動かないようしている。前記クッション材３３としては、化学繊維からなる不織布が好ましい。なお、クッション材３３の厚みは、ケース内の活性炭３１が振動で動かない厚みとされ、通常０．５〜２ｍｍ程度のものが使用される。また、クッション材３３は上下各々１枚に限られず、適宜複数枚重ねられる。
【００２２】
【実施例】
（第１実施例）
ＪＩＳＰ８１２１によるろ水度が２００となるようにフィブリル化したアクリル繊維（商品名：Ｒ５６Ｆ、東洋紡製）をバインダーとして５重量％、レーヨン繊維（商品名：ＳＢＡ、ダイワボウレーヨン（株）製）４０重量％、延伸ポリエステル繊維（融点２３０℃、商品名：ＥＰ２０３、クラレ製）４０重量％、熱溶融性化学繊維として未延伸ポリエステル繊維（融点１８０℃、商品名：ＥＰ２０１、クラレ製）１５重量％からなる化学繊維３０ｋｇを水浴中で均一に混合して３０ｋｇの原料スラリーを調製する。
【００２３】
前記原料スラリー３０ｇを、網状からなる容積２４リットルの容器用成型金型に流し込んで真空吸引ポンプで吸引し、金型内壁に付着させる。その後、前記金型内壁の付着物を、加熱プレス金型によって２ｋｇ／ｃｍ²、２００℃で加圧、加熱して乾燥させ、形状を固定させた後、脱型して図４に示した容器１２を得る。前記プレス時、成型金型とプレス金型間の間隔を、容器の通油面となる部分において他の面となる部分よりも大となるように設定して、得られる容器１２の通油面１５の密度を他部よりも低くする。また、前記原料スラリーの１２ｇを、網状からなる容積２４リットルの蓋用成型金型に流し込み、前記容器の成型と同様にして、図４に示した通油面２５の密度が低い蓋２１を成型する。成型された容器１２及び蓋２１の各部の厚みは、容器１２の通油面１５が１．２５ｍｍ、容器１２の側面１６が０．９０ｍｍ、容器フランジ１４が１．２０ｍｍ、蓋２１の通油面２５が０．６５ｍｍ、蓋周縁２４が０．４５ｍｍである。この場合、容器フランジ１４と蓋周縁２４については、この後のヒートシール時に圧縮されて、密度が高まるため、ヒートシール前の厚みは、幾分厚めに設定されている。
【００２４】
次いで、厚み１．０ｍｍのポリエステル不織布からなる通油性クッション材を容器の内底面に１枚配置し、その容器内のクッション材上に粒状活性炭を隙間が発生しないように充填し、その活性炭上面に前記と同じクッション材を２枚載置した後、容器に蓋を被せ、容器フランジと蓋周縁を重ねる。その後、蓋周縁と容器フランジを熱プレス装置により、２２０℃、６０ｋｇ／ｃｍ²で３０秒加熱・加圧して蓋周縁と容器フランジをヒートシールし、油こしフィルターを得る。
【００２５】
（実施例２）
ろ水度５０にフィブリル化されたアラミド繊維（商品名：トワロン、住友化学（株）製）をバインダーとして１０重量％、レーヨン繊維（商品名：ＳＢＡ、ダイワボウレーヨン（株）製））３０重量％、延伸ポリエステル繊維（融点２３０℃、商品名：ＥＰ２０３、クラレ製）４３重量％、熱溶融性化学繊維として未延伸ポリエステル繊維（融点１８０℃、商品名：ＥＰ２０１、クラレ製）１７重量％からなる化学繊維３０ｋｇを水浴中で均一に混合して３０ｋｇの原料スラリーを調製する。ついで、その原料スラリー３０ｇを用いて実施例１と同様にして容器を成型する。また、前記原料スラリー１２ｇを用いて実施例１と同様に蓋を成型する。その後、前記実施例１と同様にクッション材の配置、粒状活性炭の充填、蓋と容器のヒートシールを行って油こしフィルターを得る。
【００２６】
実施例１及び２の油こしフィルターに対し、バイブレーターを用いて１分間３００回の振動を１分間加えた後、油こしフィルターを手で振って活性炭の音がするか否か調べたところ、試験前後のいずれにおいても活性炭の音がせず、活性炭の微粉化による隙間が油こしフィルターのケース内に生じていないことがわかった。それと同時に、粒状活性炭のなかでも微細な活性炭がケースから漏れているか否かを検査したところ、その漏れも見られず、油こしフィルターの取り扱い時に手が汚れないのが確認できた。また、１８０℃の油を通油した場合にも油こしフィルターのケース（容器とケース）に変形が見られなかった。
【００２７】
さらに、実施例１及び２の油こしフィルターを、図１に示すような浄油器にセットし、１２０℃に加熱した油４００ｍｌを油こしフィルター上方から流し、その油を流し終えた時点から、油こしフィルター表面に油が見られなくなるまでの時間を通油時間として測定した。その結果は表１に示す通りである。
【００２８】
また、実施例１及び２の油こしフィルターを浄油器にセットし、天ぷら油として１回使用した後の１２０℃の油を、油こしフィルター上方から連続的に供給して、５００ｍｌ通油時点と１０００ｍｌ通油時点で、油こしフィルター下部から滴下する濾過後の油をそれぞれ採取し、それぞれの油の吸光度を吸光度計（日本分光製）で測定した。測定した吸光度の値を、濾過前における油の吸光度の値に対する百分率で表して脱色率とし、浄化能力判断の指標とした。その結果を表１に示す。
【００２９】
また、実施例１及び実施例２の油こしフィルターにおいて、活性炭を充填することなく容器と蓋をヒートシールしたサンプルを作製し、そのサンプルを浄油器にセットして上方から２００ｍｌの油を流し、１０分後のサンプルの重さを測定し油の保持量とした。結果は表１の通りである。
【００３０】
なお、従来品として、パルプ製の油こしフィルターに対しても、前記実施例１及び２と同様の試験を行なった。その結果は表１の通りである。この表１から明らかなように、実施例１及び２は、通油性、脱色率（浄化能力）、油の保持量のいずれにおいても、比較例と同等か優れていた。
【００３１】
【表１】

【００３２】
【発明の効果】
以上、図示し説明したように、この発明の油こしフィルターは、ケースが化学繊維からなるため、不純物を含み易い天然繊維（パルプ）からなる従来品と比べて衛生的である。しかも、通油後における油の保持性が低いため、油こしフィルターを複数回使用した場合にも細菌の発生するおそれがなく、衛生的に使用でき、また油の回収率も高いので経済的である。さらに、活性炭の上下に通油性クッション材を配置することにより、油こしフィルターの輸送等の際における振動によっても活性炭が微粉化せず、その微粉化に起因する濾過能力の低下がなく、濾過能力を十分発揮することができる。加えて、使用後のフィルターは焼却できるので、取り扱いが容易である。
【００３３】
また、この発明において、化学繊維に熱溶融性化学繊維を混合して容器フランジと蓋周縁をヒートシールしたので、安全性に不安のある接着剤を使用しないため、濾過後の油を安心して再使用することができる。さらに、フィブリル化した化学繊維を繊維のバインダー（結合材）として混合し、そのフィブリル化した化学繊維の絡み合いによって容器及び蓋を成型したことから、化学繊維以外のものをバインダーとして使用していないため、濾過後の油は安全性に優れたものとなる。また、ケースの通油面の密度を他部よりも小さくしたので、ケース全体の密度を低下させたものと異なって大幅な強度不足を生じないため、油こしフィルターに必要とされる強度を損なうことなく通油性を高めることができる。
【００３４】
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の油こしフィルターがセットされた浄油器の概略側面図である。
【図２】図２はこの発明の一実施例に係る油こしフィルターの斜視図である。
【図３】図２の実施例に係る油こしフィルターの断面図である。
【図４】図２の実施例に係る油こしフィルターにおけるケースの分解断面図である。
【符号の説明】
１０：油こしフィルター
１１：ケース
１２：容器
１５：容器の通油面
２１：蓋
２５：通油面
３１：活性炭
３３：クッション材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil strainer filter.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, cooking oil used for deep-fried dishes such as tempura and fried chicken is used several times in a kitchen or household kitchen without throwing away at once for economic efficiency and environmental protection. At that time, the cooking oil after use contains tempura rice cake and other impurities produced in the fried food dish, so that the color and taste of the dish will deteriorate if used as it is in the next dish. Therefore, the edible oil after use is passed through an oil purifier to be used again after being purified.
[0003]
An oil purifier is usually installed in a pot-shaped oil purifier case whose upper part can be opened and closed with a lid, and an oil strainer filter is exchangeably set. The oil purifier is oiled from above the purifier case. The filtered oil that drops through the filter and drops from the filter is collected in the lower part of the oil purifier case.
[0004]
Conventionally, the following are known as oil strainer filters used in the oil purifier. First, using filter paper, second, a metal mesh and non-woven fabric provided on the top and bottom of a stainless steel container and filled with activated carbon between them, and third, a container is molded with natural fiber pulp, Some are filled with activated carbon.
[0005]
However, the filter paper listed first has only the ability to remove large impurities such as tempura that can be seen with the eye, and not the ability to remove fine ones. Therefore, the oil after filtration was a dark color far from the oil when not used. Moreover, since the container filled with activated carbon in the stainless steel container mentioned second is made of stainless steel, it cannot be incinerated as it is after use, and the processing is troublesome. In the third case, the pulp container filled with activated carbon is made of natural fiber and has high oil retention, so a large amount of oil is retained in the oil filter container during filtration. Not only is the recovery rate poor, but the oil remains in the oil filter filter container for a long time, so that there are problems that bacteria are likely to be generated and unsanitary.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
This invention has been made in view of the above points, and is excellent in the action of purifying oil by removing not only large impurities such as tempura koji contained in used oil but also fine impurities, and after use. The present invention provides an oil strainer filter that can be incinerated, has excellent handleability, has a high oil permeability and a high oil recovery rate, and can be used hygienically for a long time.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 is an oil strainer filter in which activated carbon is filled in a case made of a chemical fiber and made of an oil-permeable container and a lid, and oil-permeable cushioning materials are arranged above and below the activated carbon. The heat-melting chemical fiber for heat sealing is mixed with the chemical fiber constituting the container and the lid, the container flange and the lid periphery are integrated by heat sealing, and the fibrillated chemical fiber is mixed as a binder. The binder is entangled to form a container and a cover, and the container and the cover are related to an oil filter having a density of oil passage surfaces lower than that of the other part .
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1 is a schematic side view of an oil purifier in which an oil filter of the present invention is set, FIG. 2 is a perspective view of an oil filter according to one embodiment of the present invention, and FIG. 3 is an oil filter according to the same embodiment. FIG. 4 is an exploded sectional view of the case in the oil filter of the same embodiment.
[0009]
An oil filter 10 according to one embodiment of the present invention shown in FIGS. 1 to 3 is for filtering and purifying edible oil after use, and in the oil purifier case 51 of various oil purifiers 50. The oil is set so as to be replaceable, and is used when the oil injected from above the oil purifier 50 is filtered and recovered in the lower part of the oil purifier 50.
[0010]
The oil filter 10 includes a case 11, activated carbon 31 accommodated therein, and an oil-permeable cushion material 33 disposed above and below the activated carbon 31 . The case 11 has an outer shape and a size corresponding to the oil purifier 50 in which the oil filter 10 is set. As can be easily understood from the exploded sectional view of the case 11 shown in FIG. And more.
[0011]
The container 12 is for holding the activated carbon 31 inside, and has an appropriate shape according to the oil purifier 50. The container 12 in this example has an activated carbon housing part 13 that is recessed in a concave shape, and a container flange 14 that is formed to protrude outward at the upper end thereof.
[0012]
The lid 21 is for covering the container 12 so that the activated carbon 31 in the container 12 does not spill, and the central portion 22 fitted to the upper part of the activated carbon accommodating portion 13 of the container 12 is bent downward. The lid peripheral edge 24 overlaps the container flange 14.
[0013]
The container 12 and the lid 21 are molded from chemical fiber. Unlike natural fibers, chemical fibers have excellent oil permeability and low oil retention, so that it is difficult for oil to remain in the filter 10 during filtration, and not only the oil recovery rate is high, but also the oil remaining in the filter 10. This eliminates the possibility of generating bacteria and is excellent in hygiene.
[0014]
Chemical fibers include recycled fibers, semi-synthetic fibers, synthetic fibers, inorganic fibers, and the like. The regenerated fiber is rayon or cupra, the semi-synthetic fiber is cellulose or protein, the synthetic fiber is polyamide, polyvinyl alcohol, polyvinylidene chloride, polyvinyl chloride, polyester, polyacrylonitrile, Examples thereof include polyethylene, polypropylene, polyurethane, polyalkyne paraoxybenzoate, phenol, and polyfluoroethylene, and one or more of the chemical fibers are mixed and used as the fibers of the container 12 and the lid 21. . Among the above-mentioned chemical fibers, those which are difficult to be deformed even with high-temperature oil after cooking are preferable, and rayon, polyester, and polyacrylonitrile are preferable.
[0015]
The rayon fibers are preferably Y-shaped in which the cross-sectional shape of the fibers is different from a normal circle. If the container 12 and the lid 21 are formed with chemical fibers including rayon fibers having a Y-shaped cross section, gaps are formed between the fibers, and oil permeability is improved by the gaps. By changing the ratio of the fibers, the oil permeability can be controlled, which is convenient for molding the container 12 and the lid 21. Examples of the rayon fiber having a Y-shaped cross section include a trade name: SBA (manufactured by Daiwabo Rayon Co., Ltd.). In this case, the mixing amount of the rayon fiber having a Y-shaped cross section is preferably in the range of 20 to 40% by weight of the entire chemical fiber in terms of moldability and oil permeability. Of course, the rayon fiber may be used by mixing a Y-shaped cross section with a normal circular one.
[0016]
Since the polyester fiber has hydrophobicity, good oil permeability and low oil retention, it is also preferable as a chemical fiber for the container 12 and the lid 21 in this respect.
[0017]
In addition, the container 12 and the lid 21 are integrated by accommodating activated carbon 31 in the container 12 and adhering the container flange 14 and the lid periphery 24 after the oil-permeable cushion material 33 is disposed above and below the activated carbon 31. but it is the, the container 12 and the lid 21 by mixing heat-meltable synthetic fiber for heat-sealing the synthetic fiber constituting the, are integrally welded by heat sealing the container flange 14 and lid rim 24. As the heat-fusible chemical fiber for heat sealing, those that melt at a temperature higher than the heating temperature at the time of molding described later regarding the container 12 and the lid 21 are preferable, and polyester-based, polypropylene-based, and the like are preferable.
[0018]
In the case of similar chemical fibers having a low melting point and those having a melting point higher than the heat sealing temperature, the one having a low melting point is used as the heat-melting chemical fiber for heat sealing, and the one having a high melting point is dimensioned. It may be used as a main fiber for stability or the like. In particular, for the polyester fibers, unstretched fibers, that is, low-melting fibers are heat-melting chemical fibers for heat sealing, and stretched fibers, that is, high-melting fibers, are used as main fibers for dimensional stability. It is preferable to use it. In that case, the ratio of the unstretched polyester fiber for heat sealing to the whole chemical fiber is 15 to 20% by weight, the ratio of the stretched polyester fiber as the main fiber is 35 to 50% by weight, and the ratio of the whole polyester fiber is It is preferable to set it as 50 to 70 weight% with respect to the whole chemical fiber at points, such as a moldability, oil permeability, and heat-sealing property.
[0019]
Further, wherein the chemical fiber, chemical fiber fibrillated as binder fibers are mixed. The fibrillation means that fibers are beaten with a beater or refiner to have a fine branch that is easily entangled. If such a fibrillated chemical fiber is mixed as a binder with the chemical fiber constituting the container 12 and the lid 21, and the container 12 and the lid 21 are molded by entanglement of the fibrillated chemical fiber, other than the chemical fiber A safe oil filter can be obtained without using a fiber binder. The fibrillated chemical fiber preferably has a freeness of 100 to 250 as measured by JIS P 8121 from the viewpoint of easy entanglement and oil permeability, and the mixing amount is 5 to 15% of the total chemical fiber used. % Is preferable in terms of moldability and the like. As this fibrillated chemical fiber, an acrylic fiber is suitable.
[0020]
The container 12 and the lid 21 are molded by pouring the chemical fiber aqueous slurry into a molding die to adhere to the inner wall of the die, pressurizing and heating the deposit on the inner wall of the die, and then removing the mold. Is done by. At that time, each of the container 12 and the lid 21 has its own oil-

permeable surface

15, 25, and in this example, the container 12 has a compression rate of the lower surface of the case 11, and the lid 21 has a compression ratio of the upper surface of the case 11, other portions of the container 12 and the lid 21, or side 16 and the container flange 14 of the container, to be lower than the compression ratio of the lid rim 24, the density of the respective oil passage surfaces 15 and 25 is low. In this way, since the density of only the oil passage surfaces 15 and 25 can be reduced and roughened without lowering the density of the entire container 12 and the lid 21, that is, the strength of the entire case 11, the strength required for the case 11 is impaired. And excellent oil permeability can be obtained. When the container flange 14 and the lid peripheral edge 24 are heated and pressed for heat sealing, if the press can be expected to increase the density of the container flange 14 and the lid peripheral edge 24, the container 12 and the lid 21 may be molded. The container flange 14 and the lid periphery 24 may not need to be increased in density (enhanced compression).
[0021]
The activated carbon 31 has fine pores on the surface and has been conventionally used as an adsorbent. As this activated carbon 31, a granular thing is preferable since it is excellent in oil permeability and adsorptivity. In addition, the activated carbon 31 vibrates in the case 11 when the oil filter 10 is transported and the like, so that the activated carbon 31 rubs against each other to produce fine powder, and the filtration function such as oil permeability and adsorptivity is not impaired. passing oily cushion member 33 are disposed above and below the activated carbon 31 within the casing 11. In this example, the cushion material 33 is disposed on the inner bottom surface of the activated carbon accommodating portion 13 of the container 11 and the inner surface of the lid 21, and the upper and lower surfaces of the activated carbon 31 are sandwiched by the cushion material 33 so that the activated carbon 31 does not move due to vibration or the like. ing. The cushion material 33 is preferably a nonwoven fabric made of chemical fibers. The thickness of the cushion material 33 is such that the activated carbon 31 in the case does not move due to vibration, and a thickness of about 0.5 to 2 mm is usually used. Further, the cushion material 33 is not limited to one on the upper and lower sides, and a plurality of cushion materials 33 are appropriately stacked.
[0022]
【Example】
(First embodiment)
5% by weight acrylic fiber (trade name: R56F, manufactured by Toyobo Co., Ltd.) fibrillated so that the freeness according to JIS P 8121 is 200, rayon fiber (trade name: SBA, manufactured by Daiwabo Rayon Co., Ltd.) 40 % By weight, stretched polyester fiber (melting point 230 ° C., trade name: EP203, manufactured by Kuraray) 40% by weight, unmelted polyester fiber (melting point 180 ° C., trade name: EP201, manufactured by Kuraray) as a heat-meltable chemical fiber 15% by weight 30 kg of the chemical fiber is uniformly mixed in a water bath to prepare a 30 kg raw material slurry.
[0023]
30 g of the raw material slurry is poured into a 24 liter container mold having a net shape and sucked with a vacuum suction pump to adhere to the inner wall of the mold. Thereafter, the deposit on the inner wall of the mold was dried by heating and heating at ² kg / cm ² , 200 ° C. with a hot press mold, the shape was fixed, and then the mold was removed and the container shown in FIG. Get 12. At the time of the pressing, the interval between the molding die and the press die is set so that the portion that becomes the oil-permeable surface of the container is larger than the portion that becomes the other surface, and the oil-permeable surface of the resulting container 12 The density of 15 is made lower than the other parts. Further, 12 g of the raw material slurry is poured into a mesh-shaped lid molding mold having a capacity of 24 liters, and the lid 21 having a low density of the oil passage surface 25 shown in FIG. 4 is molded in the same manner as the molding of the container. To do. The thickness of each part of the molded container 12 and lid 21 is 1.25 mm for the oil passage surface 15 of the container 12, 0.90 mm for the side surface 16 of the container 12, 1.20 mm for the container flange 14, and the oil passage surface of the lid 21. 25 is 0.65 mm, and the lid periphery 24 is 0.45 mm. In this case, the container flange 14 and the lid peripheral edge 24 are compressed at the time of the subsequent heat sealing, and the density increases. Therefore, the thickness before the heat sealing is set somewhat thicker.
[0024]
Next, one oil-permeable cushion material made of a polyester nonwoven fabric having a thickness of 1.0 mm is placed on the inner bottom surface of the container, and granular activated carbon is filled on the cushion material in the container so that no gap is generated. After placing the same two cushion materials as described above, the container is covered with a lid, and the container flange and the lid periphery are overlapped. Thereafter, the lid periphery and the container flange are heated and pressurized at 220 ° C. and 60 kg / cm ² for 30 seconds with a hot press device to heat-seal the lid periphery and the container flange, thereby obtaining an oil filter.
[0025]
(Example 2)
10% by weight of aramid fiber (trade name: Twaron, manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) fibrillated to a freeness of 50, and 30% by weight of rayon fiber (trade name: SBA, manufactured by Daiwabo Rayon Co., Ltd.) A chemical composition comprising 43% by weight of stretched polyester fiber (melting point 230 ° C., trade name: EP203, manufactured by Kuraray) and 17% by weight of unstretched polyester fiber (melting point 180 ° C., trade name: EP201, manufactured by Kuraray) as a heat-meltable chemical fiber 30 kg of fiber is uniformly mixed in a water bath to prepare a 30 kg raw material slurry. Next, a container is molded in the same manner as in Example 1 using 30 g of the raw slurry. Further, a lid is molded in the same manner as in Example 1 using 12 g of the raw slurry. Thereafter, as in Example 1, the cushioning material is disposed, the granular activated carbon is filled, and the lid and the container are heat-sealed to obtain an oil filter.
[0026]
For the oil filter of Examples 1 and 2, after adding 300 vibrations for 1 minute using a vibrator for 1 minute, the oil filter was shaken by hand to determine whether or not the sound of activated carbon was heard. It was found that there was no sound of activated carbon in any of the front and rear, and no gap due to fine powdering of the activated carbon was generated in the case of the oil filter. At the same time, when it was inspected whether fine activated carbon leaked from the case among granular activated carbon, the leakage was not seen, and it was confirmed that hands were not soiled when handling the oil filter. Further, even when oil at 180 ° C. was passed, no deformation was observed in the case (container and case) of the oil filter.
[0027]
Furthermore, the oil strainer filters of Examples 1 and 2 were set in an oil purifier as shown in FIG. 1, 400 ml of oil heated to 120 ° C. was poured from above the oil strainer filter, and from the time when the oil had been poured, The time until no oil was found on the surface of the oil filter was measured as the oil time. The results are as shown in Table 1.
[0028]
In addition, the oil strainer filters of Examples 1 and 2 were set in an oil purifier, and the oil at 120 ° C. after being used once as tempura oil was continuously supplied from above the oil strainer filter. When 1000 ml of oil was passed through, oil after filtration dropped from the bottom of the oil filter was collected, and the absorbance of each oil was measured with an absorptiometer (manufactured by JASCO). The measured absorbance value was expressed as a percentage of the absorbance value of the oil before filtration to obtain a decolorization rate, which was used as an index for judging the purification ability. The results are shown in Table 1.
[0029]
In addition, in the oil strainer filters of Example 1 and Example 2, a sample in which the container and the lid were heat sealed without filling with activated carbon was prepared, the sample was set in an oil purifier, and 200 ml of oil was poured from above. The weight of the sample after 10 minutes was measured and used as the amount of oil retained. The results are shown in Table 1.
[0030]
In addition, the same test as the said Example 1 and 2 was done also about the oil strainer filter made from a pulp as a conventional product. The results are shown in Table 1. As is apparent from Table 1, Examples 1 and 2 were equal to or superior to the comparative example in any of oil permeability, decoloration rate (purification ability), and oil retention amount.
[0031]
[Table 1]

[0032]
【The invention's effect】
As described above, the oil filter according to the present invention is more sanitary than conventional products made of natural fibers (pulp) that easily contain impurities because the case is made of chemical fibers. Moreover, since the oil retainability after oil passage is low, there is no risk of bacteria generation even when the oil filter is used multiple times, it can be used hygienically, and the oil recovery rate is high, so it is economical. is there. Furthermore, by arranging oil-permeable cushions above and below the activated carbon, the activated carbon will not be pulverized even by vibration during transportation of the oil filter, etc. Can be fully demonstrated. In addition, since the used filter can be incinerated, it is easy to handle.
[0033]
Further, in the present invention, since the container flange and the lid rim and heat sealed in a mixture of thermally fusible synthetic fibers to chemical fibers, because it does not use an adhesive with anxiety safety, with confidence oil after filtration again Can be used. Furthermore, the fibrillated chemical fiber mixed as a binder (binding material) of the fiber, since it was molded container and closure by the entanglement of the fibrillated synthetic fibers, because that is not used as the binder other than chemical fiber The oil after filtration is excellent in safety. Further, since the density of the oil passage surface of the case is smaller than the other portions, since no significant insufficient strength different from that to reduce the density of the entire case, compromising the strength required for the oil strainer filter Oil permeability can be improved without any problems.
[0034]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of an oil purifier in which an oil filter according to the present invention is set.
FIG. 2 is a perspective view of an oil filter according to one embodiment of the present invention.
3 is a cross-sectional view of an oil filter according to the embodiment of FIG.
4 is an exploded cross-sectional view of a case in the oil filter according to the embodiment of FIG.
[Explanation of symbols]
10: Oil strainer filter 11: Case 12: Container 15: Oil passage surface of container 21: Lid 25: Oil passage surface 31: Activated carbon 33: Cushion material

Claims

Activated oil is filled in a case made of a chemical fiber and a container having oil permeability and a lid, and an oil strainer filter is formed by arranging oil-permeable cushion materials above and below the activated carbon .
The heat-melting chemical fiber for heat sealing is mixed with the chemical fiber constituting the container and the lid, the container flange and the lid periphery are integrated by heat sealing, and the fibrillated chemical fiber is mixed as a binder, The oil filter according to claim 1, wherein the binder and the lid are molded so that the container and the lid are molded, and the density of each oil passage surface of the container and the lid is lower than the density of the other part.