JP4168924B2 - ピストンプレス装置およびその方法 - Google Patents

ピストンプレス装置およびその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4168924B2
JP4168924B2 JP2003417910A JP2003417910A JP4168924B2 JP 4168924 B2 JP4168924 B2 JP 4168924B2 JP 2003417910 A JP2003417910 A JP 2003417910A JP 2003417910 A JP2003417910 A JP 2003417910A JP 4168924 B2 JP4168924 B2 JP 4168924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
insertion pressure
piston ring
pressure
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003417910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005177870A (ja
Inventor
透晃 松谷
裕 堀江
卓司 平本
浩之 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003417910A priority Critical patent/JP4168924B2/ja
Publication of JP2005177870A publication Critical patent/JP2005177870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4168924B2 publication Critical patent/JP4168924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

本発明は、ピストンをシリンダに挿入するピストンプレス装置およびその方法に係り、特に、挿入の際にピストンに装着されているピストンリングの折れや欠品などの異常を判定することができるピストンプレス装置およびその方法に関する。
シリンダブロックに形成されたシリンダ内にピストンを挿入する際には、ピストンにコネクティングロッドとピストンリングとを取り付けた状態で行われる。その際、コネクティングロッドとピストンリングの不良を目視などで判定するが、目視の判定には限界があり、実際には外観上明らかなピストンリングの折れや欠品の有無が判定できるにとどまる。
さらに詳細な判定ができるようにするために、下記特許文献1に記載されているような、ピストン挿入時のピストンリングの折れ、欠品の有無、さらにはピストンのかじりの有無などの異常検出ができる装置が開発されている。この装置は、ピストンをシリンダに挿入するための挿入ガイドと、ピストンをシリンダの長手方向に押し込む押圧手段と、ピストンに加えられる押圧力を計測する押圧力計測手段とを備え、シリンダに挿入されたピストンの押圧力から上記の各種異常が検出できるようにしている。
特開平6−226558号公報
ところが、上記特許文献1に記載の発明にあっては、単にシリンダに挿入されたピストンの押圧力を計測するのみであったので、異常検出は、ピストンリングの折れ、欠品の有無、さらにはピストンのかじりの有無などの異常が対象となるのみで、これらの異常をピストンがシリンダに挿入される前に検出することもできないし、ピストンリングの割れ、欠け、弾発力異常など、目視や押圧力測定では判定できない異常を見つけることもできない。
本発明は、以上のような従来の技術の問題点に鑑みて成されたものであり、挿入の際にピストンに装着されているピストンリングの異常を判定することができるピストンプレス装置およびその方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るピストンプレス装置は、ピストンリングが装着されたピストンをシリンダ内に案内するためのテーパーコーンと、当該テーパーコーンを介し前記ピストンを前記シリンダ内に挿入するピストンプレス装置とを備えたピストン挿入装置であって、前記テーパーコーンの内周面には前記ピストンの挿入圧力が検出できるようにするためのストレート部が形成され、前記ストレート部の一部の領域には他の領域とは摩擦係数の異なる挿入抵抗変化領域が形成され、当該挿入抵抗変化領域は前記ピストンリングの装着間隔よりも狭い範囲に形成されており、前記ピストンの挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、前記ピストンの挿入圧力を検出する挿入圧力検出手段と、前記ピストンの挿入位置毎の挿入圧力を判定値として記憶する判定値記憶手段と、挿入位置毎に検出された挿入圧力を当該判定値と比較してピストンリングの異常を判定するピストンリング異常判定手段とを有することを特徴とする。
このピストンプレス装置では、挿入位置毎の挿入圧力を判定値と比較することによってピストンリングの異常の有無を判定している。したがって、ピストンに装着されている個々のリングの異常の有無を判定することができるだけでなく、すべてのピストンリング、すなわちピストンリング群として正常に機能するか否かをも判定することができる。
また、上記目的を達成するための本発明に係る他のピストンプレス装置は、ピストンリングが装着されたピストンをシリンダ内に案内するためのテーパーコーンと、当該テーパーコーンを介し前記ピストンを前記シリンダ内に挿入するピストンプレス装置とを備えたピストン挿入装置であって、前記ピストンの挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、前記ピストンの挿入圧力を検出する挿入圧力検出手段と、検出された挿入位置毎の挿入圧力を記憶する検出値記憶手段と、当該検出値記憶手段に記憶されている、前記ピストンの挿入完了時の挿入圧力を基準値とし、当該基準値に対する前記挿入位置毎の挿入圧力割合を、挿入位置毎の挿入圧力/前記基準値を計算することによって算出する挿入圧力割合算出手段と、前記ピストンの挿入位置毎の挿入圧力割合を判定値として記憶する判定値記憶手段と、算出された挿入位置毎の挿入圧力割合を当該判定値と比較してピストンリングの異常を判定するピストンリング異常判定手段とを有することを特徴とする。
このピストンプレス装置では、挿入位置毎の挿入圧力割合を、挿入位置毎の挿入圧力/前記基準値を計算することによって算出された判定値と比較することによってピストンリングの異常の有無を判定している。したがって、上記と同様、ピストンに装着されている個々のリングの異常の有無を判定することができるだけでなく、ピストンリング群全体として正常に機能するか否かをも判定することができ、さらに、これらの判定をシリンダ表面の摩擦抵抗のばらつき(たとえばオイルの付着)の有無にかかわらず正確に行うことができる。
さらに、上記目的を達成するための本発明に係るピストンプレス方法は、ピストンリングが装着されたピストンを、テーパーコーンを介してシリンダ内に挿入する際に、ピストンリングの異常の有無を判定することができるピストンプレス方法であって、前記テーパーコーンの内周面には前記挿入圧力が検出できるようにするためのストレート部が形成され、前記ストレート部の一部の領域には他の領域とは摩擦係数の異なる挿入抵抗変化領域が形成され、当該挿入抵抗変化領域は前記ピストンリングの装着間隔よりも狭い範囲に形成されており、前記ピストンが前記テーパーコーン内を通過するときの前記ピストンの挿入位置と挿入圧力とを検出する段階と、前記挿入位置毎に検出された挿入圧力をあらかじめ設定されている前記挿入位置毎の判定値と比較する段階と、検出された挿入圧力が前記判定値を基準とする許容範囲内にあれば前記ピストンリングに異常はないと判定し、前記許容範囲内になければ前記ピストンリングに異常があると判定する段階と、を含むことを特徴とする。
このピストンプレス方法では、挿入位置毎の挿入圧力をその判定値と比較することによってピストンリングの異常の有無を判定している。したがって、ピストンに装着されている個々のリングの異常の有無を判定することができるだけでなく、すべてのピストンリング、すなわちピストンリング群として正常に機能するか否かをも判定することができる。
以上のように構成された本発明にかかるピストンプレス装置によれば、挿入位置毎の挿入圧力を判定値と比較することによってピストンリングの異常の有無を判定するようにしたので、ピストンに装着されている個々のリングの異常の有無を判定することができるだけでなく、ピストンリング群全体として正常に機能するか否かをも判定することができる。
また、以上のように構成された本発明にかかる他のピストンプレス装置によれば、挿入位置毎の挿入圧力割合を判定値と比較することによってピストンリングの異常の有無を判定するようにしたので、シリンダ表面の摩擦抵抗のばらつき(たとえばオイルの付着)の有無にかかわらず、ピストンに装着されている個々のリングの異常の有無を判定することができるだけでなく、ピストンリング群全体として正常に機能するか否かをも判定することができる。
さらに、以上のように構成された本発明にかかるピストンプレス方法によれば、挿入位置毎の挿入圧力を判定値と比較することによってピストンリングの異常の有無を判定するようにしたので、ピストンに装着されている個々のリングの異常の有無を判定することができるだけでなく、ピストンリング群全体として正常に機能するか否かをも判定することができる。
次に、本発明にかかるピストンプレス装置およびその方法の詳細な説明を、添付図面を参照しながら実施の形態1から実施の形態3に分けて説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明にかかるピストンプレス装置の概念図であり、図2は図1のピストンプレス装置が備えるテーパーコーンの詳細図である。図1に示すように、本発明にかかるピストンプレス装置は機械系構成部分と制御系構成部分とによって構成される。
機械系構成部分は、シリンダヘッドに設けられたシリンダ10と、シリンダ10の上端部に図に示すように装着され、ピストン20をシリンダ10内に案内するためのテーパーコーン30と、テーパーコーン30を介してピストン20をシリンダ10内に挿入するピストン挿入アーム40とを備えている。
ピストン20をシリンダ10内に挿入するとき、ピストン20には複数本のピストンリング51A〜51Eが装着される。ピストンリング51Aはトップリング、ピストンリング51Bはセカンドリング、51C〜51EはオイルリングU、オイルリング、オイルリングLである。なお、図では同一機能を有するオイルリングを便宜上1本の腺で表しており、全ピストンリングでピストンリング群50を形成している。
テーパーコーン30は、図1および図2(a)に示すように、その内周面にテーパー部32とストレート部34とが形成されている。テーパー部32はピストン20の挿入方向に徐々に縮径しながらストレート部34に連なっている。ストレート部34はその径が同一の部分であり、挿入圧力が検出できるようにするため、図2(a)に示すストレート部34のピストン挿入方向の長さLを、ピストン20に装着されている図1に示すピストンリング群50の装着長さPよりも長くしてある。ストレート部34の長さLをこのような長さにしておけば、ピストン20の挿入時にオイルリング50Eからトップリング50Aが順番にストレート部34に挿入されて行くときの挿入圧力と、すべてのピストンリング50A〜50E(換言すればピストンリング群50)がストレート部34に位置された状態での挿入圧力を検出することができ、ピストン20がシリンダ10内に挿入されてしまう前に、ピストンリングの異常の有無を正確に判定できるからでる。
また、テーパーコーン30におけるストレート部34の一部の領域には、図2(b)に示すように、他の領域とは摩擦抵抗の異なる挿入抵抗変化領域36が形成されている。この挿入抵抗変化領域36は、図1に示すピストンリングの装着間隔Tよりも狭い範囲でストレート部34の内周面に形成されている。たとえば、トップリング50Aとセカンドリング50Bとの装着間隔がT1、セカンドリング50Bとオイルリング(オイルリングU)50Cとの装着間隔がT2、オイルリング(オイルリングU)50Cとオイルリング50Dとの装着間隔がT3、オイルリング50Dとオイルリング(オイルリングL)50Eとの装着間隔がT4であったとした場合、これらの装着間隔のうち装着間隔T4が最も狭いとすると、挿入抵抗変化領域36は装着間隔T4よりも狭い範囲で形成される。なお、挿入抵抗変化領域36の摩擦抵抗は、他の領域の摩擦抵抗よりも大きくしても良いし小さくしても良い。
このような条件で挿入抵抗変化領域36を形成するのは、挿入抵抗変化領域36に同時に複数本のピストンリングが位置されないようにするためであり、あるピストンリングが挿入抵抗変化領域36を通過するときに検出される通過前後の挿入圧力の変化に基づいて、各ピストンリングの摺動抵抗分担が正常であるか否かを検出できるようにするためである。挿入抵抗変化領域36は、ピストンリングがこの領域を通過するときの通過前後の挿入圧力の変化を取得するために設ける領域であるから、この領域は、テーパーコーン30のテーパー部32とストレート部34との境界からピストンリングの2,3本分の幅をあけてその境界の下側に設けることが好ましい。
次に、制御系構成部分は、ピストン挿入アーム40の昇降を制御するピストンプレス装置60と、ピストン挿入アーム40がピストン20に与えている挿入圧力を検出するピストン挿入圧力検出手段70と、ピストン挿入アーム40の昇降位置に基づいてピストン20の挿入位置を検出するピストン挿入位置検出手段80と、ピストン挿入圧力検出手段70によってピストン20の挿入位置毎に検出された挿入圧力を判定値と比較してピストンリングの異常を判定するピストンリング異常判定手段としてのピストン挿入圧力判定装置90と、判定結果を出力するディスプレイやプリンタなどの出力装置100を備えている。なお、ピストン挿入圧力判定装置90は、ピストン20の挿入位置毎の挿入圧力を判定値として記憶する判定値記憶手段としての記憶装置(図示せず)が設けられている。
本実施の形態では挿入圧力検出手段70としてロードセルを用いている。ロードセルはピストン挿入アーム40に対し昇降方向に直列に取り付けられている。ロードセルによって検出された挿入圧力はピストン挿入圧力判定装置90に出力される。
本実施の形態ではピストン挿入位置検出手段80としてエンコーダを用いている。エンコーダはピストン挿入アーム40の昇降位置に基づいてピストン20の挿入位置を検出する。エンコーダによって検出されたピストン20の挿入位置はピストン挿入圧力判定装置90に出力される。
ロードセルから出力された挿入圧力はエンコーダから出力された挿入位置とともに検出値としてピストン挿入圧力判定装置90内に一時的に記憶される。
ピストン挿入圧力判定装置90は、記憶装置に判定値として記憶されている挿入位置毎の挿入圧力とピストン挿入圧力判定装置90内に検出値として一時的に記憶されている挿入位置毎の挿入圧力とを比較して、検出値が判定値を基準とする許容範囲内にあればピストンリングに異常はないと判定し、許容範囲内になければピストンリングに異常があると判定する。
図3は図1に示したピストンプレス装置の動作を示すメインフローチャートであり、図4は図3の「挿入位置・挿入圧力検出処理」を示すサブルーチンフローチャートである。また、図5は、ピストンリング毎の挿入圧力および全ピストンリングの挿入圧力の時間的な変化状態を示す図である。これらの図に基づいて本実施の形態にかかるピストンプレス装置の動作を詳細に説明する。なお、これらのフローチャートに記載されている手順は、本発明に係るピストンプレス方法の詳細を示している。
まず、図3に示すように、ピストンプレス装置60が作動を開始すると、図1に示すピストン挿入アーム40が下降し始め、ピストンリング群50が装着されているピストン20をテーパーコーン30のテーパー部32からストレート部34に向けて押し下げる(S10)。ピストン挿入圧力判定装置90はエンコーダからの信号を入力し(S11)、ピストン挿入アーム40が計測開始位置まで下降したか否かを判断する。なお、計測開始位置は、ピストン20の一番下側に位置するオイルリング51Eがストレート部34に完全に入った位置に設定してある(S12)。
ピストン挿入アーム40が計測開始位置まで下降していなければ(S12:No)、ピストン20に装着されている一番下に位置するオイルリング51Eがまだテーパーコーン30のストレート部34まで達していないので、ピストン挿入アーム40が計測開始位置に下降するまで挿入圧力の測定を待つ。ピストン挿入アーム40が計測開始位置まで下降したら(S12:Yes)、ピストン挿入圧力判定装置90はピストン20の挿入圧力と挿入位置とを検出する処理を行い(S13)、エンコーダからの信号を入力し(S14)、ピストン挿入アーム40が計測終了位置まで下降したか否かを判断する。なお、計測終了位置は、ピストン20の一番上側に位置するトップリング51Aがストレート部34に完全に入った位置に設定してある(S15)。
ピストン挿入アーム40が計測終了位置まで下降していなければ(S15:No)、ピストン20に装着されている一番上に位置するトップリング51Aがまだテーパーコーン30のストレート部34まで達していないので、ピストン挿入アーム40が計測終了位置に下降するまでピストン20の挿入圧力と挿入位置とを検出する処理を継続する。ピストン挿入アーム40が計測終了位置まで下降したら(S15:Yes)、ピストンプレス装置60を停止させ、ピストン20の挿入圧力と挿入位置とを検出する処理を終了する(S16)。
以上の処理によって、図5に示すような、ピストンリング51E〜51Aがストレート部34に順番に挿入されていくときの挿入圧力の変化状態(図5の各リングの挿入圧力曲線)、ピストンリング51E〜51Aがストレート部34に形成されている挿入抵抗変化領域36を順番に通過するときの挿入圧力の変化状態(図5の各リングの挿入圧力曲線において尖っている部分)、およびすべてのピストンリング51E〜51Aがストレート部34を摺動しているときの挿入圧力の変化状態(図5の合成波形)を検出することができる。検出したこれらの変化状態を判定値と比較することによって、すべてのピストンリングに対して、欠品、リング割れ、欠けといった異常の有無を正確に検出することができる。
S13のステップにおける挿入位置・挿入圧力検出処理は、具体的には図4に示すような手順で行われる。ピストン挿入圧力判定装置90はエンコーダから出力されるエンコーダ値とロードセルから出力される挿入圧力を入力し(S20)、ピストン20の挿入位置に対する挿入圧力という形でこれらを検出値として一時的に記憶する(S21)。
ピストンリング51E〜51Aがテーパーコーン30内に押し込まれて行くと、テーパー部32からストレート部34にかけて、各ピストンリングは自然開放状態からシリンダ内径までリング径が縮径される。この縮径によって、ピストンリングとテーパーコーン30の内周面との間には摺動抵抗が生じ、これがロードセルによって挿入圧力として検出されることになる。
ピストン挿入圧力判定装置90は、検出値として一時的に記憶したピストン20の挿入位置に対する挿入圧力を記憶装置に判定値として記憶されているピストン20の挿入位置に対する挿入圧力と比較する(S22)。ピストン挿入圧力判定装置90には、図5に示すように、ピストンリング51E(オイルリングL)がテーパー部32からストレート部34に入るときの挿入圧力の変化状態、ピストンリング51Eが挿入抵抗変化領域36を通過する前後の挿入圧力の変化状態、ピストンリング51Eがストレート部34を通過しているときの挿入圧力の変化状態、オイルリング51Dがテーパー部32からストレート部34に入るときの、ピストンリング51Eがストレート部34を通過しているときの挿入圧力を加えた挿入圧力の変化状態、ピストンリング51Dが挿入抵抗変化領域36を通過する前後の、ピストンリング51Eがストレート部34を通過しているときの挿入圧力を加えた挿入圧力の変化状態、ピストンリング51Eとオイルリング51Dがストレート部34を通過しているときの挿入圧力の変化状態など、ピストン20の挿入位置に対する挿入圧力が記憶される。一方、記憶装置には、理想的なピストンリングが装着されている場合に生じるであろうピストン20の各挿入位置に対する挿入圧力の変化状態が記憶されている。
ピストン挿入圧力判定装置90は同一の挿入位置に対する両挿入圧力の差が許容値内にあるか否かを判断する(S23)。ピストン挿入圧力判定装置90は両挿入圧力の差が許容値内になければ、ピストンリングに異常があると判断し(S24)、許容値内にあればピストンリングに異常はないと判断する(S25)。各ピストンリングはそれぞれ固有のばね定数を有しているため、ピストンリングが正常であれば、挿入位置ごとに所望の挿入圧力となるが、ピストンリングに折れ、欠品、割れ、欠け、弾発力異常などがあれば、その異常のあるピストンリングの挿入圧力が正常なものよりも低下し(ばね定数の著しく低いピストンリングの挿入圧力曲線となる)、また、ピストンリング群50全体の挿入圧力も低下する。通常、上記のような異常があると、そのピストンリングの挿入圧力は大きく低下するので、許容値はこの異常が容易に検出できる程度の上下限値に設定されている。
以上のような手順で挿入圧力のチェックを行うことによって、ピストン20に装着されているすべてのピストンリングが正常であるか否かが、ピストン20がシリンダ10内に挿入されてしまう前に判断することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、ピストン挿入圧力判定装置90の挿入位置・挿入圧力検出処理を司る部分と、ピストン挿入圧力判定装置90によって行われる挿入位置・挿入圧力検出処理以外は、実施の形態1で説明したピストンプレス装置と同一であるので、実施の形態1とは異なる部分のみ説明する。
本実施の形態では、ピストン20の挿入位置毎の挿入圧力を検出値として記憶し、記憶されている検出値の内、ピストンの挿入完了時の挿入圧力を基準値とした挿入位置毎の挿入圧力割合を算出し、算出された挿入位置毎の挿入圧力割合を、判定値である、理想的なピストンの挿入位置毎の挿入圧力割合と比較してピストンリング異常判定を行っている。
したがって、ピストン挿入圧力判定装置90は、検出された挿入位置毎の挿入圧力を記憶する検出値記憶手段と、検出値記憶手段に記憶されている、ピストンの挿入完了時の挿入圧力を基準値とし、この基準値に対する挿入位置毎の挿入圧力割合を算出する挿入圧力割合算出手段と、ピストンの挿入位置毎の挿入圧力割合を判定値として記憶する判定値記憶手段と、算出された挿入位置毎の挿入圧力割合を判定値と比較してピストンリングの異常を判定するピストンリング異常判定手段とを有している。なお、検出値記憶手段および判定値記憶手段はピストン挿入圧力判定装置90内の記憶装置であり、挿入圧力割合算出手段およびピストンリング異常判定手段はピストン挿入圧力判定装置90である。
図6は、図3の「挿入位置・挿入圧力検出処理」を示す本実施の形態におけるサブルーチンフローチャートであり、図7は、ピストン20の各挿入位置に対する挿入割合を示す図である。
ピストン挿入圧力判定装置90はエンコーダから出力されるエンコーダ値とロードセルから出力される挿入圧力を入力し(S30)、ピストン20の挿入位置に対する挿入圧力という形でこれらを検出値として記憶装置に記憶する(S31)。
ピストン挿入圧力判定装置90は、検出値として記憶した挿入圧力の中からピストンの挿入完了時の挿入圧力を抽出し、抽出した挿入圧力を基準値(100%)とする挿入位置毎の挿入圧力を挿入圧力割合として算出する(S32)。ピストン挿入圧力判定装置90は、算出した挿入圧力割合を、記憶装置に判定値として記憶されているピストン20の挿入位置に対する挿入圧力割合と比較する(S33)。
ピストン挿入圧力判定装置90には、図7に示すように、ピストンリング51E(オイルリングL)がテーパー部32からストレート部34に入るときの挿入圧力割合の変化状態、ピストンリング51Eが挿入抵抗変化領域36を通過する前後の挿入圧力割合の変化状態、ピストンリング51Eがストレート部34を通過しているときの挿入圧力割合の変化状態、オイルリング51Dがテーパー部32からストレート部34に入るときの、ピストンリング51Eがストレート部34を通過しているときの挿入圧力割合を加えた挿入圧力割合の変化状態、ピストンリング51Dが挿入抵抗変化領域36を通過する前後の、ピストンリング51Eがストレート部34を通過しているときの挿入圧力割合を加えた挿入圧力割合の変化状態、ピストンリング51Eとオイルリング51Dがストレート部34を通過しているときの挿入圧力割合の変化状態など、ピストン20の挿入位置に対する挿入圧力割合が記憶される。一方、記憶装置には、理想的なピストンリングが装着されている場合に生じるであろうピストン20の各挿入位置に対する挿入圧力割合の変化状態が記憶されている。
ピストン挿入圧力判定装置90は同一の挿入位置に対する両挿入圧力割合の差が許容値内にあるか否かを判断する(S34)。ピストン挿入圧力判定装置90は両挿入圧力割合の差が許容値内になければ、ピストンリングに異常があると判断し(S35)、許容値内にあればピストンリングに異常はないと判断する(S36)。
各ピストンリングはそれぞれ固有のばね定数を有しているため、ピストンリングが正常であれば、挿入位置ごとに所望の挿入圧力割合となる。つまり各ピストンリングの挿入圧力の分担率が所望のものとなる。ところが、ピストンリングに折れ、欠品、割れ、欠け、弾発力異常などがあれば、その異常のあるピストンリングの挿入圧力割合が正常なものよりも低下する(ばね定数の著しく低いピストンリングの挿入圧力割合曲線となる)。通常、上記のような異常があると、そのピストンリングの挿入圧力割合は大きく低下するので、許容値はこの異常が容易に検出できる程度の範囲に設定されている。
以上のような手順で挿入圧力割合のチェックを行うことによって、各ピストンリングおよびテーパーコーン30表面の摩擦抵抗のばらつき(たとえばオイルの付着)の有無にかかわらずピストンリングの異常の有無の判定を正確に行うことができる。また、ピストン20に装着されているすべてのピストンリングが正常であるか否かが、ピストン20がシリンダ10内に挿入されてしまう前に判断することができる。
なお、本実施の形態では、各ピストンリングの異常の有無の判定を、実施の形態1のような挿入圧力という絶対的な物理量の大きさに基づいて行うのではなく、挿入圧力割合という相対的な数値に基づいて判断しているので、たとえば、種類は同じであるが径のみが異なるピストンリングの検査は、同一の挿入圧力割合曲線を用いて行うことができ、検査のデータベースとして持つべきデータ量を少なくすることもできる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせたものである。本実施の形態における挿入位置・挿入圧力検出処理を図8のフローチャートに基づいて説明する。
ピストン挿入圧力判定装置90はエンコーダから出力されるエンコーダ値とロードセルから出力される挿入圧力を入力し(S40)、ピストン20の挿入位置に対する挿入圧力という形でこれらを検出値として記憶装置に記憶する(S41)。ピストン挿入圧力判定装置90は、検出値として記憶した挿入圧力の中からピストンの挿入完了時の挿入圧力を抽出し、抽出した挿入圧力を基準値(100%)とする挿入位置毎の挿入圧力を挿入圧力割合として算出する(S42)。
ピストン挿入圧力判定装置90は、検出値として一時的に記憶したピストン20の挿入位置に対する挿入圧力を記憶装置に判定値として記憶されているピストン20の挿入位置に対する挿入圧力と比較する一方、算出した挿入圧力割合を、記憶装置に判定値として記憶されているピストン20の挿入位置に対する挿入圧力割合と比較する(S43)。
ピストン挿入圧力判定装置90は同一の挿入位置に対する両挿入圧力の差が許容値内にあるか否か、および同一の挿入位置に対する両挿入圧力割合の差が許容値内にあるか否かを判断する(S44)。ピストン挿入圧力判定装置90は両挿入圧力または両挿入圧力割合の少なくともいずれか一方の差が許容値内になければ、ピストンリングに異常があると判断し(S45)、両挿入圧力または両挿入圧力割合の差が共に許容値内にあればピストンリングに異常はないと判断する(S46)。
このように、本実施の形態では各ピストンリングの異常の有無の判定を、挿入圧力という絶対的な物理量の大きさと挿入圧力割合という相対的な数値とに基づいて判断しているので、非常に精密な検査を行うことができる。
本発明にかかるピストンプレス装置およびその方法は、ピストンをシリンダに挿入するエンジン組立工程で組み付け前にピストンリングの異常を検出することができる有益な装置として使用することができる。
本発明にかかるピストンプレス装置の概念図である。 テーパーコーンの詳細図である。 図1に示したピストンプレス装置の動作を示すメインフローチャートである。 図3の「挿入位置・挿入圧力検出処理」を示すサブルーチンフローチャートである。 各挿入位置に対する挿入圧力を示す図である。 図3の「挿入位置・挿入圧力検出処理」を示す実施の形態2におけるサブルーチンフローチャートである。 各挿入位置に対する挿入割合を示す図である。 図3の「挿入位置・挿入圧力検出処理」を示す実施の形態3におけるサブルーチンフローチャートである。
符号の説明
10 シリンダ、
20 ピストン、
30 テーパーコーン、
32 テーパー部、
34 ストレート部、
36 挿入抵抗変化領域、
40 ピストン挿入アーム、
50 ピストンリング群、
60 ピストンプレス装置、
70 ピストン挿入圧力検出手段、
80 ピストン挿入位置検出手段、
90 ピストン挿入圧力判定装置、
100 出力装置。

Claims (5)

  1. ピストンリングが装着されたピストンをシリンダ内に案内するためのテーパーコーンと、当該テーパーコーンを介し前記ピストンを前記シリンダ内に挿入するピストンプレス装置とを備えたピストン挿入装置であって、
    前記テーパーコーンの内周面には前記ピストンの挿入圧力が検出できるようにするためのストレート部が形成され、前記ストレート部の一部の領域には他の領域とは摩擦係数の異なる挿入抵抗変化領域が形成され、当該挿入抵抗変化領域は前記ピストンリングの装着間隔よりも狭い範囲に形成されており、
    前記ピストンの挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、
    前記ピストンの挿入圧力を検出する挿入圧力検出手段と、
    前記ピストンの挿入位置毎の挿入圧力を判定値として記憶する判定値記憶手段と、
    挿入位置毎に検出された挿入圧力を当該判定値と比較してピストンリングの異常を判定するピストンリング異常判定手段とを有することを特徴とするピストンプレス装置。
  2. 前記ピストンリング異常判定手段は、検出された挿入圧力が当該判定値を基準とする許容範囲内にあればピストンリングに異常はないと判定し、許容範囲内になければピストンリングに異常があると判定することを特徴とする請求項1に記載のピストンプレス装置。
  3. ピストンリングが装着されたピストンをシリンダ内に案内するためのテーパーコーンと、当該テーパーコーンを介し前記ピストンを前記シリンダ内に挿入するピストンプレス装置とを備えたピストン挿入装置であって、
    前記ピストンの挿入位置を検出する挿入位置検出手段と、
    前記ピストンの挿入圧力を検出する挿入圧力検出手段と、
    検出された挿入位置毎の挿入圧力を記憶する検出値記憶手段と、
    当該検出値記憶手段に記憶されている、前記ピストンの挿入完了時の挿入圧力を基準値とし、当該基準値に対する前記挿入位置毎の挿入圧力割合を、挿入位置毎の挿入圧力/前記基準値を計算することによって算出する挿入圧力割合算出手段と、
    前記ピストンの挿入位置毎の挿入圧力割合を判定値として記憶する判定値記憶手段と、
    算出された挿入位置毎の挿入圧力割合を当該判定値と比較してピストンリングの異常を判定するピストンリング異常判定手段とを有することを特徴とするピストンプレス装置。
  4. 前記ピストンリング異常判定手段は、算出された挿入圧力割合が当該判定値を基準とする許容範囲内にあればピストンリングに異常はないと判定し、許容範囲内になければピストンリングに異常があると判定することを特徴とする請求項3に記載のピストンプレス装置。
  5. ピストンリングが装着されたピストンを、テーパーコーンを介してシリンダ内に挿入する際に、ピストンリングの異常の有無を判定することができるピストンプレス方法であって、
    前記テーパーコーンの内周面には前記挿入圧力が検出できるようにするためのストレート部が形成され、前記ストレート部の一部の領域には他の領域とは摩擦係数の異なる挿入抵抗変化領域が形成され、当該挿入抵抗変化領域は前記ピストンリングの装着間隔よりも狭い範囲に形成されており、
    前記ピストンが前記テーパーコーン内を通過するときの前記ピストンの挿入位置と挿入圧力とを検出する段階と、
    前記挿入位置毎に検出された挿入圧力をあらかじめ設定されている前記挿入位置毎の判定値と比較する段階と、
    検出された挿入圧力が前記判定値を基準とする許容範囲内にあれば前記ピストンリングに異常はないと判定し、前記許容範囲内になければ前記ピストンリングに異常があると判定する段階と、
    を含むことを特徴とするピストンプレス方法。
JP2003417910A 2003-12-16 2003-12-16 ピストンプレス装置およびその方法 Expired - Lifetime JP4168924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417910A JP4168924B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 ピストンプレス装置およびその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417910A JP4168924B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 ピストンプレス装置およびその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005177870A JP2005177870A (ja) 2005-07-07
JP4168924B2 true JP4168924B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=34780268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003417910A Expired - Lifetime JP4168924B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 ピストンプレス装置およびその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4168924B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2998500B1 (fr) * 2012-11-26 2014-12-12 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif pour faciliter l'introduction d'un piston avec ses segments dans un cylindre de moteur de vehicule
JP5671172B1 (ja) * 2014-03-25 2015-02-18 日本碍子株式会社 組み立て品を生産する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005177870A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP4063609B1 (en) Autonomous connection evaluation and shoulder detection for tubular makeup
JP4168924B2 (ja) ピストンプレス装置およびその方法
US20060047453A1 (en) Quality analysis including cumulative deviation determination
GB2104655A (en) Method and apparatus for diagnosing oil-filled electric apparatus
CN105905720B (zh) 一种基于丝杆拉升式的电梯空载平衡系数检测装置
KR100231491B1 (ko) 슬링로드 하중분포 측정장치 및 그 제어방법
KR101673005B1 (ko) 압입 테스터 장치
CN105016160B (zh) 具有液压缸压力检测功能的电梯空载平衡系数检测装置
JP2007302413A (ja) エレベータ巻上機のシーブ溝測定装置
CN203551166U (zh) 拉压转换器
JP4525328B2 (ja) アウターコア組立装置
US20090007690A1 (en) Method for Metrologically Determining the End of a Test Interval, and Device for Carrying Out Said Method
CN213360394U (zh) 一种适用于卧式压缩机轴塞检测的装置
CN118533641B (zh) 一种内燃机气缸套压力检具
JPH079271A (ja) ピストン挿入装置
JP2005119803A (ja) エレベータのガイドシュー
CN111350130A (zh) 一种前夹式工具锚装置
CN218916290U (zh) 一种导轨式齐平检测装置
JP4425232B2 (ja) 圧入工程における割れの有無の判定方法および装置
KR100820476B1 (ko) 밸브 시트 압입 검지 장치 및 방법
JP2005330051A (ja) エレベータのガイドシュー
US20240053189A1 (en) Weight stability control method for deadweight force standard machine
US20230140046A1 (en) Tension member tension monitoring arrangement, a tension member tension monitoring method and an elevator
CN220062788U (zh) 铸件异型面检测工装
JP3094752U (ja) テーパー加締め検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080728

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4168924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term