JP4167694B2 - マイクロホンシステム - Google Patents
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Description
特開平5−207117号は、自動車電話機に入力させる話者即ち運転者の音声を、少なくとも3つ以上の位置検出用のマイクロホンで受信し、各音声信号間の時間差を検出し、その時間差にもとづいて話者の位置を検出し、さらに話者の方向に指向性マイクロホンを向け、雑音の影響を少なくして話者の音声の認識を高めるようにしたものである。
まず、発明にかかわる基本事項について、図1と図2により説明する。
図1に示すように、2つのマイクロホン1a,1b を同軸上に配置して1つのマイクロホン対を形成した場合、図1(1) に示すように、2つのマイクロホン1a,1b が同相(加算)の際には、音の到来方向θに対する2つのマイクロホン1a,1b の和信号の指向特性は楕円形になる。
本発明は、この逆相(減算)の際の鋭い抑圧指向性を利用して、音源方向を検出するようにしたものである。
図2(1) は差信号であり、2つのマイクロホンが逆相で用いられる場合の指向特性(音源方向と利得)の実測値を示す。
図2(1) では、測定角度はマイクロホン対の配置方向を90°としている。図示のごとく、0°で利得が最小であり、角度の増加に伴い利得は増加する。
従って、音源方向がともに30°以上傾いた2つのマイクロホン対の差信号を比較した場合、どちらのマイクロホン対の傾きに近いかを正確に判断できない。即ち、音源方向の正確な検出が出来なくなる。
いま、2つのマイクロホン1a,1b は同相であり、2つのマイクロホン2a,2b もまた同相であるとする。従って、2つのマイクロホン対1、2は同一の特性となる。なお、その交角を60°に配置する。
例えば、2つのマイクロホン対1、2が同じ音源方向を向いているならば、音源からの音は同期加算となり、その加算出力の振幅は加算するマイクロホンの数の倍数になる。また、騒音はランダムなので、騒音の振幅は加算するマイクロホンの数の平方根倍になる。
つぎに、本発明の実施例について、図3〜図5により説明する。
図3では、7つのマイクロホン対1(マイクロホン1aとマイクロホン1b)〜マイクロホン対7(マイクロホン7aとマイクロホン7b)を備えており、隣接するマイクロホン対の交角は、例えば15°としている。
音の到来方向を検出したら、次に目的音を検出する。目的音の検出には、音の到来方向を検出したマイクロホン対の和信号の加算を行う。
上記に示すカットオフ周波数Fより高い周波数の音が到来した場合、図1(2) に示した8字の指向特性に落ち込み(dip)が生じて指向性は8字形ではなくなり、正確な音源方向が検出できなくなることが知られている。このため低域通過フィルタでカットオフ周波数Fより高い周波数成分をカットする。
図4において、1a,1b は図3(1) に示すマイクロホン対1を形成するマイクロホンである。同様に、2a,2b 〜7a,7b はマイクロホン対2〜マイクロホン対7を形成するマイクロホンである。
11a は第1の演算手段対応の減算回路(SUB)であり、11e は第2の演算手段対応の加算回路(ADD)であり、11b は低域通過フィルタ(LPF)であり、11c はピークホールド回路(PKH)であり、11d はアナログ/ディジタルコンバータ(A/D)であり、11f はスイッチ(SW)である。
例えば、マイクロホン(M)1a,1b で受信されたそれぞれの音の出力は、両出力の減算演算を行うSUB11a および加算演算を行うADD11e に入力される。このSUB11a とADD11e はオペアンプなどを用いて公知の技術で構成する。
同様に、マイクロホン2a,2b 〜マイクロホン7a,7b からの出力は、マイクロホン対検出回路12〜マイクロホン対検出回路17に入力されて6つのA/DDATA がつくられ、それぞれはMPU20に入力される。
ADD21では、複数のSW11f がオンされて通過した少なくも1つ以上の和信号を用いてS/Nの改善を行い、該S/Nの改善を行った所望のマイクロホンの検出信号として次段へ送出される。
次に、図5について説明する。図5はマイクロホン配置の実施例2の構成を示す図である。
図6はマイクロホン対の実施例3の構成を示す図である。本実施例では、直交する2対のマイクロホンを1組とし、この1組のマイクロホンを45°以下の交角で配置したマイクロホンアレイの例を示している。
音の大きさは音源からの距離に反比例するので、マイクロホン対の間隔を2Rとし(すなわち、マイクロホンアレイの半径をRとしている)、マイクロホンアレイの中心位置から音源Sまでの距離をLとすると、マイクロホン対N5に直交するマイクロホン対N1で検出される音圧出力の比は、以下のような関係となる。ここで、マイクロホンN1aの音圧出力をN1aOUTとし、マイクロホンN1bの音圧出力をN1bOUTとする。
N1aOUT/N1bOUT=(L+R)/(L−R)
したがって、マイクロホンアレイの中心位置から音源Sまでの距離Lは、
L=R(N1aOUT+N1bOUT)/(N1aOUT−N1bOUT)
にて求めることができる。
図において、31はマイクロホン対N1に対応するマイクロホン対検出回路、32はマイクロホン対N2、33はマイクロホン対N3、34はマイクロホン対N4、35はマイクロホン対N5、36はマイクロホン対N6、37はマイクロホン対N7、38はマイクロホン対N8、にそれぞれ対応するマイクロホン対検出回路である。各マイクロホン対検出回路は同じ回路であるため、マイクロホン対検出回路31だけ内部回路を示した。
マイクロホン対N1の出力、つまりマイクロホンN1aの出力とマイクロホンN1bの出力は、それぞれAMPで示される増幅器11gに入力されて増幅されるとともに、SUBで示される減算回路11aに入力される。この減算回路11aはオペアンプ等を用いて公知の技術で構成する。
すなわち、前述したように、ローパスフィルタ11bのカットオフ周波数Fと音速Vおよびマイクロホン対の間隔D(=2R)とには、F=V/2Dの関係があり、このカットオフ周波数Fより高い周波数の音が到来した場合、正確な音源方向が検出できなくなるため、ローパスフィルタ11bでカットオフ周波数Fより高い周波数成分をカットしている。
MPU20は、検出した音源Sの方向データと距離データとを、RS232Cドライバ22を介してパーソナルコンピュータ等の後方処理装置へ送出する。
図9はマイクロホン対の実施例4の構成を示す図である。本実施例では、マイクロホンアレイを2つ用いた場合の配置例を示している。
L/(r+H)=tanθ1
L/H=tanθ2
である。
L=r(tanθ1/(1−tanθ1/tanθ2))
として算出することができる。
H=r(tanθ1/(tanθ2−tanθ1))
として算出することができる。そして、音源方向θは、
tanθ=1/(r/2+1/tanθ2)
として算出することができる。
この音源方向と音源までの距離を検出する技術については、例えばパーソナルコンピュータと、パーソナルコンピュータの前に位置する発音者(話者)との間のコミュニケーションを演出するソフトウエア等に利用することができる。具体的には、画面に人間あるいは鳥等の動物を表示しておき、発音者の発生する音源の方向にその動物を向かせる等の各種のコミュニケーションソフトウエアに利用が可能である。
1a,1b マイクロホン
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7a,7b マイクロホン
1c マイクロホン
11〜17, 31〜38 マイクロホン対検出回路
11a 減算回路(SUB)
11b 低域通過フィルタ(LPF)
11c,11h ピークホールド回路(PKH)
11d,11i アナログ/ディジタルコンバータ(A/D)
11e 加算回路(ADD)
11f スイッチ(SW)
11g 増幅器(AMP)
20 マイクロプロセッサユニット(MPU)
21 加算回路(ADD)
22 RS232Cドライバ
23 ROM
24 RAM
40,42 マイクロホンアレイ
43,44 音声方向識別装置
45 演算装置
N1〜N8 マイクロホン対
N1a,N1b マイクロホン
・
・
・
N8a,N8b マイクロホン
Claims (2)
- 所定の間隔離して2つの無指向性マイクロホンが配置された第1のマイクロホン対と、その第1のマイクロホン対の2つのマイクロホンの中間で第1のマイクロホン対と直交し第1のマイクロホン対と同一の第2のマイクロホン対とからなるマイクロホンを一組とし、その一組のマイクロホンが第1のマイクロホン対と第2のマイクロホン対との交点を中心として同一平面上に45°以下の交角で複数配置されたマイクロホンアレイと、
各マイクロホン対における2つのマイクロホンの差信号を演算する複数の第一の演算手段と、
複数の第一の演算手段の各出力から最小値出力を検出する検出手段と、
検出された該最小値出力のマイクロホン対に直交するマイクロホン対における2つのマイクロホンの出力電圧の比を演算する第二の演算手段と、
マイクロホン対の2つのマイクロホン間の距離と第二の演算手段によって演算された出力電圧の比とに基づいてマイクロホンアレイから音源までの距離を算出する算出手段とを備えたことを特徴とするマイクロホンシステム。 - 前記マイクロホンアレイの各マイクロホンは、その感度が、マイクロホンアレイが配置された面に垂直でかつマイクロホンアレイの中心を通る線上に配置された音源からの音に対して各マイクロホンの出力が同一となるように調整されたものである請求項1記載のマイクロホンシステム。
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