JP2019080246A - 指向性制御装置および指向性制御方法 - Google Patents

指向性制御装置および指向性制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019080246A
JP2019080246A JP2017207503A JP2017207503A JP2019080246A JP 2019080246 A JP2019080246 A JP 2019080246A JP 2017207503 A JP2017207503 A JP 2017207503A JP 2017207503 A JP2017207503 A JP 2017207503A JP 2019080246 A JP2019080246 A JP 2019080246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
directivity
noise
directivity control
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017207503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6872710B2 (ja
Inventor
智史 山梨
Tomohito Yamanashi
智史 山梨
雅文 垰
Masafumi TAO
雅文 垰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017207503A priority Critical patent/JP6872710B2/ja
Publication of JP2019080246A publication Critical patent/JP2019080246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6872710B2 publication Critical patent/JP6872710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

【課題】収音性能をより向上させること。【解決手段】音声を収音するマイクの指向性を制御する指向性制御装置100であって、マイク11の周囲の雑音の発生を検出する雑音検出部32〜34と、マイク11を起点とした雑音の発生源の方向の感度が予め設定された感度閾値未満となるようにマイク11の指向性を制御する指向性制御部40と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、音声を収音するマイクの指向性を制御する指向性制御装置および指向性制御方法に関する。
従来、音声を収音するマイクの周囲の雑音レベルを検知し、検知された雑音レベルに応じてマイクの指向性を制御する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、雑音レベルが大きい場合は指向性合成処理(ビームフォーミング処理)を行い、雑音レベルが低い場合は指向性合成処理を行わない技術が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、雑音レベルが大きい場合は単一指向性マイクのみを用い、雑音レベルが低い場合は単一指向性マイクおよび無指向性マイクの両方を用いる技術が開示されている。
特許第5555987号公報 特許第4243575号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術は、雑音レベルの大きさに基づいて指向性を制御するものであるため、収音性能の向上に改善の余地がある。
本発明の目的は、収音性能をより向上させることができる指向性制御装置および指向性制御方法を提供することである。
本発明の一態様に係る指向性制御装置は、音声を収音するマイクの指向性を制御する指向性制御装置であって、前記マイクの周囲における雑音の発生を検出する雑音検出部と、前記マイクを起点とした前記雑音の発生源の方向の感度が予め設定された感度閾値未満となるように前記マイクの指向性を制御する指向性制御部と、を有する。
本発明の一態様に係る指向性制御方法は、音声を収音するマイクの指向性を制御する指向性制御方法であって、前記マイクの周囲における雑音の発生を検出するステップと、前記マイクを起点とした前記雑音の発生源の方向の感度が予め設定された第1閾値未満となるように前記マイクの指向性を制御するステップと、を有する。
本発明によれば、収音性能をより向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る車両の車室内を真上から見た図 本発明の実施の形態に係る指向性制御装置の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る指向性決定処理の第1の決定例の説明図 本発明の実施の形態に係る指向性決定処理の第2の決定例の説明図 本発明の実施の形態に係る指向性決定処理の第3の決定例の説明図 本発明の実施の形態に係る指向性制御装置の動作例を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<車両1の車室内の構成>
まず、本実施の形態に係る車両1の車室内の構成について、図1を用いて説明する。図1は、車両1の車室内を真上から見た図である。図1において、図中の左側が車両1の前方であり、図中の右側が車両1の後方である。
図1に示す車両1には、本実施の形態の指向性制御装置100(図2参照)が搭載される。指向性制御装置100の詳細については、図2を用いて後述する。
図1に示すように、車両1は、例えば自動車であり、運転席S1、助手席S2、後部座席S3、後部座席S4を備える。
また、図1に示すように、車両1は、マイク11〜14を備える。マイク11〜14は、車室内の所定箇所(例えば、ダッシュボード、ドア、天井等)に固定的に設けられている。
マイク11は、運転席S1の話者の音声を収音するマイクである。マイク11は、例えば、指向性を制御可能であり、複数のマイクロホン素子を備えたアレイマイクである。マイク11の指向性は、指向性制御装置100によって制御される対象である。
マイク12は、助手席S2の話者の音声を収音するマイクである。マイク13は、後部座席S3の話者の音声を収音するマイクである。マイク14は、後部座席S4の話者の音声を収音するマイクである。マイク12〜14は、例えば、無指向性マイク、単一指向性マイク、または、アレイマイクのいずれかである。
本実施の形態では、マイク12〜14が収音する音声を雑音として扱う。よって、以下では、マイク12〜14が収音する音声を「雑音」ともいう。
マイク11〜14にて収音された音声は、音声信号として、指向性制御装置100へ出力される。なお、以下では、これらの音声信号を「音声」と表記する。
また、図1に示すように、車室内において、音声源P1および雑音源P2〜P4が予め設定されている。
音声源P1は、運転席S1の話者の音声の発生源である。雑音源P2は、助手席S2の話者の音声の発生源である。雑音源P3は、後部座席S3の話者の音声の発生源である。雑音源P4は、後部座席S4の話者の音声の発生源である。
本実施の形態では、音声源P1および雑音源P2〜P4は、固定された位置であるとする。なお、音声源P1および雑音源P2〜P4の位置は、図1に示す位置に限定されない。
マイク11、音声源P1、および雑音源P2〜P4それぞれの位置情報は、指向性制御装置100(例えば、後述する指向性制御部40)にとって既知である。
以上、車両1の車室内の構成について説明した。
<指向性制御装置100の構成>
次に、本実施の形態に係る指向性制御装置100の構成について、図2を用いて説明する。図2は、指向性制御装置100の構成例を示すブロック図である。
図2に示す指向性制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ、および通信回路(いずれも図示略)を有する。図2に示す各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
図2に示すように、指向性制御装置100は、音声入力部21、雑音入力部22〜24、雑音検出部32〜34、および、指向性制御部40を有する。
音声入力部21は、マイク11から出力された音声を入力し、その音声を指向性制御部40へ出力する。
雑音入力部22は、マイク12から出力された音声を入力し、その音声を雑音検出部32へ出力する。
雑音入力部23は、マイク13から出力された音声を入力し、その音声を雑音検出部33へ出力する。
雑音入力部24は、マイク14から出力された音声を入力し、その音声を雑音検出部34へ出力する。
なお、図2において、音声入力部21の機能を指向性制御部40に持たせることにより、音声入力部21を省略してもよい。また、図2において、雑音入力部22〜24の機能を雑音検出部32〜34に持たせることにより、雑音入力部22〜24を省略してもよい。
雑音検出部32は、雑音入力部22からの音声のレベルが予め設定されたレベル(以下、設定レベルという)以上である場合、雑音の発生を検出し、雑音の発生が検出された旨を示す情報(以下、雑音検出情報という)を指向性制御部40へ出力する。
雑音検出部33は、雑音入力部23からの音声のレベルが設定レベル以上である場合、雑音の発生を検出し、雑音検出情報を指向性制御部40へ出力する。
雑音検出部34は、雑音入力部24からの音声のレベルが設定レベル以上である場合、雑音の発生を検出し、雑音検出情報を指向性制御部40へ出力する。
なお、雑音検出部32〜34は、それぞれ、入力された音声のレベルが設定レベル未満である場合、雑音検出情報を指向性制御部40へ出力しない。
指向性制御部40は、雑音検出部32〜34からの雑音検出情報の有無(換言すれば、雑音の発生の有無)に基づいて、マイク11の指向性を決定する処理(以下、指向性決定処理という)を行う。指向性決定処理の詳細については、後述する。
また、指向性制御部40は、指向性決定処理で決定された指向性に基づいて、マイク11にて収音された音声に対して、指向性合成処理を行う。この指向性合成処理には、公知の技術を適用できる。
なお、指向性制御部40は、指向性決定処理のみを行うように構成されてもよい。その場合、例えば、指向性制御部40の後段に指向性合成部(図示略)を設け、その指向性合成部が、指向性制御部40から受け取った、マイク11で収音された音声と、指向性決定処理で決定された指向性の情報とに基づいて、指向性合成処理を行ってもよい。
以上、指向性制御装置100の構成について説明した。
<指向性決定処理の各例>
次に、指向性制御部40で行われる指向性決定処理の具体例について、図3〜図5を用いて説明する。図3〜図5は、それぞれ、指向性決定処理の各例(第1〜第3の決定例)を説明する図である。
まず、第1の決定例について説明する。第1の決定例は、助手席S2、後部座席S3、および後部座席S4において雑音(話者の音声)の発生が検出された場合に、マイク11の指向性を決定する例である。
指向性制御部40には、雑音検出部32〜34の全てから雑音検出情報が入力される。そして、指向性制御部40は、マイク11、音声源P1、および雑音源P2〜P4それぞれの位置情報に基づいて、マイク11を起点とした、音声源P1の方向D1、雑音源P2の方向D2、雑音源P3の方向D3、雑音源P4の方向D4を決定する(図3(a)参照)。
次に、指向性制御部40は、方向D1と方向D2との角度θ1、方向D1と方向D4との角度θ2、および、方向D1と方向D3との角度θ3を算出し、それらのうち最小角度である角度θ3を選択する(図3(b)参照)。
次に、指向性制御部40は、選択された角度θ3と、予め設定された第1角度閾値(例えば、30度)、および、第1角度閾値より大きい第2角度閾値(例えば、60度)と、を比較する。ここでは例として、角度θ3は、第1角度閾値未満であるとする。
次に、指向性制御部40は、マイク11を基準としたビームの中心角θaが予め設定された第1設定角度(例えば、30度)になるように、ビーム範囲(ビームの鋭さともいう)R1を設定する(図3(a)、(b)参照)。第1設定角度は、後述する第2設定角度より小さい角度である。
本実施の形態では例として、ポーラパターンにおいて、最大感度を0dBとし、最小感度を−30dBとした場合に(例えば、図3(c)、図4(c)、図5(b)参照)、最大感度から所定の抑圧量未満となる範囲をビームの中心角θaとする。なお、ビームの中心角θaの定義は、これに限定されず、その他の方法で定義されてもよい。
ビーム範囲R1が設定された場合のポーラパターンを図3(c)に示す。図3(c)に示すように、マイク11の指向性は、方向D1の感度が最も大きくなり、方向D2〜D4の感度が予め設定された感度閾値TH未満となるように決定される。なお、感度閾値THは、マイク12〜14毎に異なって設定されてもよい。
また、例えば、上述した所定の抑圧量を6dBとして定義した場合、図3(c)に示したポーラパターンにおける中心角は、120度になる。図3(c)に示したポーラパターンでは、中心角の中央に最大感度のピークが存在していることから、120度である中心角は、最大感度のピークを中心として±60度の範囲である。
よって、助手席S2、後部座席S3、および後部座席S4において話者の音声が発生している場合でも、運転席S1の話者の音声を精度良く収音できる。
次に、第2の決定例について説明する。第2の決定例は、助手席S2および後部座席S4において雑音(話者の音声)の発生が検出された場合に、マイク11の指向性を決定する例である。
指向性制御部40には、雑音検出部32、34から雑音検出情報が入力される。そして、指向性制御部40は、マイク11、音声源P1、雑音源P2、P4それぞれの位置情報に基づいて、マイク11を起点とした、音声源P1の方向D1、雑音源P2の方向D2、雑音源P4の方向D4を決定する(図4(a)参照)。
次に、指向性制御部40は、方向D1と方向D2との角度θ1、および、方向D1と方向D4との角度θ2を算出し、それらのうち最小角度である角度θ2を選択する(図4(b)参照)。
次に、指向性制御部40は、選択された角度θ2と、第1角度閾値および第2角度閾値と、を比較する。ここでは例として、角度θ2は、第1角度閾値以上かつ第2角度閾値未満であるとする。
次に、指向性制御部40は、マイク11を基準としたビームの中心角θaが予め設定された第2設定角度(例えば、60度)になるように、ビーム範囲R2を設定する(図4(a)、(b)参照)。第2設定角度は、上述した第1設定角度より大きく、後述する第3設定角度より小さい角度である。
ビーム範囲R2が設定された場合のポーラパターンを図4(c)に示す。図4(c)に示すように、マイク11の指向性は、方向D1の感度が最も大きくなり、方向D2、D4の感度が感度閾値TH未満となるように決定される。
また、例えば、上述した所定の抑圧量を6dBとして定義した場合、図4(c)に示したポーラパターンにおける中心角は、90度になる。図4(c)に示したポーラパターンでは、中心角の中央に最大感度のピークが存在していることから、90度である中心角は、最大感度のピークを中心として±45度の範囲である。
よって、助手席S2および後部座席S4において話者の音声が発生している場合でも、運転席S1の話者の音声を精度良く収音できる。この場合、マイク11で収音される音声の自然感は、第1の決定例に比べて、増加する。換言すれば、マイク11で収音される音声の違和感は、第1の決定例に比べて、減少する。
次に、第3の決定例について説明する。第3の決定例は、助手席S2、後部座席S3、および後部座席S4のいずれにおいても雑音(話者の音声)の発生が検出されなかった場合に、マイク11の指向性を決定する例である。
指向性制御部40には、雑音検出部32〜34のいずれからも雑音検出情報が入力されない。そして、指向性制御部40は、マイク11を基準としたビームの中心角θaが予め設定された第3設定角度(例えば、90度)になるように、ビーム範囲R3を設定する(図5(a)参照)。第3設定角度は、上述した第2設定角度より大きい角度である。
ビーム範囲R3が設定された場合のポーラパターンを図5(b)に示す。図5(b)に示すように、マイク11の指向性は、方向D1の感度が最も大きくなり、方向D1周辺の方向の感度も、感度閾値TH以上となるように決定される。
また、例えば、上述した所定の抑圧量を6dBとして定義した場合、図5(b)に示したポーラパターンにおける中心角は、60度になる。図5(b)に示したポーラパターンでは、中心角の中央に最大感度のピークが存在していることから、60度である中心角は、最大感度のピークを中心として±30度の範囲である。
よって、助手席S2、後部座席S3、および後部座席S4において話者の音声が発生していない場合では、収音範囲を広くすることができる。この場合、マイク11で収音される音声の自然感は、第1の決定例および第2の決定例に比べて、増加する。換言すれば、マイク11で収音される音声の違和感は、第1の決定例および第2の決定例に比べて、減少する。
なお、第3の決定例は、第1の決定例および第2の決定例において最小角度が第2角度閾値以上である場合にも適用される。例えば、第1の決定例において、最小角度に決定された角度θ3が第2角度閾値以上である場合、図3(a)に示したビーム範囲R1の代わりに図5(a)に示したビーム範囲R3が適用され、図5(b)に示した指向性に決定される。また、例えば、第2の決定例において、最小角度に決定された角度θ2が第2角度閾値以上である場合、図4(a)に示したビーム範囲R2の代わりに図5(a)に示したビーム範囲R3が適用され、図5(b)に示した指向性に決定される。
以上、指向性決定処理の各例について説明した。
なお、本実施の形態では、図3(c)、図4(c)、図5(b)に示したように、最大感度のピークが中心角の中央に1箇所のみ存在する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、各ポーラパターンにおいて、最大感度のピークは、中心角の中央からずれていてもよいし、複数箇所存在してもよい。
<指向性制御装置100の動作>
次に、指向性制御装置100の動作について、図6を用いて説明する。図6は、指向性制御装置100の動作例を示すフローチャートである。
まず、雑音検出部32〜34は、それぞれ、雑音の発生を検出したか否かを判定する(ステップS101)。
具体的には、上述したとおり、雑音検出部32〜34は、それぞれ、雑音入力部22〜24から入力された音声のレベルが設定レベル以上である場合に雑音の発生を検出したと判定し、雑音検出情報を指向性制御部40へ出力する。
雑音検出部32〜34のいずれもが雑音の発生を検出しない場合(ステップS101:NO)、フローは、後述のステップS107へ進む。
一方、雑音検出部32〜34のうち少なくとも1つが雑音の発生を検出した場合(ステップS101:YES)、指向性制御部40は、マイク11、音声源P1、および雑音源P2〜P4の位置情報に基づいて、最小角度を算出する(ステップS102)。
最小角度は、上述したとおり、マイク11を起点とした音声源P1の方向D1と、マイク11を起点とした雑音源P2〜P4それぞれの方向D2〜D4とが成す角度θ1〜θ3のうち、最も小さい角度である。
次に、指向性制御部40は、最小角度が第1角度閾値未満であるか否かを判定する(ステップS103)。
最小角度が第1角度閾値未満である場合(ステップS103:YES)、指向性制御部40は、マイク11を基準としたビームの中心角θaが第1設定角度であるビーム範囲R1(図3(a)参照)を設定する(ステップS104)。これにより、例えば、マイク11は、図3(c)に示した指向性に制御される。
一方、最小角度が第1角度閾値未満ではない場合(ステップS103:NO)、指向性制御部40は、最小角度が第2角度閾値未満であるか否かを判定する(ステップS105)。
最小角度が第2角度閾値未満である場合(ステップS105:YES)、指向性制御部40は、マイク11を基準としたビームの中心角θaが第2設定角度であるビーム範囲R2(図4(a)参照)を設定する(ステップS106)。これにより、例えば、マイク11は、図4(c)に示した指向性に制御される。
一方、最小角度が第2角度閾値未満ではない場合(ステップS105:NO)、または、雑音検出部32〜34のいずれもが雑音を検出しない場合(ステップS101:NO)、指向性制御部40は、マイク11を基準としたビームの中心角θaが第3設定角度であるビーム範囲R3(図5(a)参照)を設定する(ステップS107)。これにより、例えば、マイク11は、図5(b)に示した指向性に制御される。
以上、指向性制御装置100の動作について説明した。
これまで詳述してきたように、本実施の形態の指向性制御装置100は、マイク11を起点とした雑音源の方向D2〜D4の感度が予め設定された感度閾値未満となるようにマイク11の指向性を制御することを特徴とする。したがって、本実施の形態の指向性制御装置100によれば、助手席S2、後部座席S3、および後部座席S4の少なくとも1つにおいて話者の音声が発生している場合でも、運転席S1の話者の音声を精度良く収音でき、収音性能をより向上させることができる。
<変形例>
本発明は、上記実施の形態の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下、各変形例について説明する。
[変形例1]
上記実施の形態では、最小角度に応じてビーム範囲を設定する場合を例に挙げて説明したが、ビーム範囲に加えて、ビーム方向を制御してもよい。
例えば、図3(b)に示した角度θ3が最小角度であり、角度θ3が第1角度閾値未満である場合、指向性制御部40は、上述したビーム範囲R1(図3(a)、(b)参照)の設定に加えて、そのビーム範囲R1を、マイク11を中心として角度θ3の分だけ、方向D3から遠ざかる方向(図3(a)において反時計回りの方向)へずらすように制御してもよい。
また、例えば、図4(b)に示した角度θ2が最小角度であり、角度θ2が第1角度閾値以上、第2角度閾値未満である場合、指向性制御部40は、上述したビーム範囲R2(図4(a)、(b)参照)の設定に加えて、そのビーム範囲R2を、マイク11を中心として角度θ2の1/2だけ、方向D4から遠ざかる方向(図4(a)において反時計回りの方向)へずらすように制御してもよい。
なお、例えば、雑音検出部32〜34のいずれにおいても雑音が検出されない場合、または、最小角度に決定された角度θ2または角度θ3が第2角度閾値以上である場合、指向性制御部40は、上述したビーム範囲R3(図5(a)参照)の設定のみを行い、ビーム範囲R3をどの方向にもずらさないように制御してもよい。
[変形例2]
雑音検出部32〜34は、音声区間検出(Voice Activity Detection:VAD)を行うことにより、話者の音声を検出してもよい。音声区間検出とは、話者の音声と、それ以外の音とが含まれる信号から、話者の音声が存在する区間と、それ以外の区間とを判別する技術である。
[変形例3]
上記実施の形態では、マイク12〜14の音声に基づいて雑音(話者の音声)の検出を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
例えば、助手席S2および後部座席S3、S4の話者の顔を撮影可能に配置されたカメラの画像(例えば、動画)に基づいて、雑音の検出を行ってもよい。具体的には、雑音検出部32〜34は、それぞれ、カメラの画像に映っている話者の口が動いている場合、雑音(話者の音声)が発生していると判定し、音声検出情報を指向性制御部40へ出力する。
なお、マイク12〜14の音声およびカメラの画像の両方を用いて、雑音の検出を行ってもよい。これにより、さらに、雑音の検出精度を向上させることができる。
[変形例4]
雑音源P2〜P4は、予め設定された固定位置である場合を例に挙げて説明したが、可変位置であってもよい。
例えば、マイク12〜14として、音声の発生方向を検知可能なマイクを用いることにより、雑音検出部32〜34または指向性制御部40が、適宜、雑音源を検出してもよい。
[変形例5]
上記実施の形態では、車両1の車室内に、マイク11〜14が設置され、かつ、音声源P1および雑音源P2〜P4が設定される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
例えば、自動車以外の乗り物(航空機、船舶、列車等)内において壁などにより仕切られた空間(客室等)や、建物内において壁などにより仕切られた空間(部屋等)に、マイク11〜14が設置され、音声源P1および雑音源P2〜P4が設定されてもよい。
本発明は、音声を収音するマイクの指向性を制御する技術に適用できる。
1 車両
11〜14 マイク
21 音声入力部
22〜24 雑音入力部
32〜34 雑音検出部
40 指向性制御部
100 指向性制御装置

Claims (7)

  1. 音声を収音するマイクの指向性を制御する指向性制御装置であって、
    前記マイクの周囲における雑音の発生を検出する雑音検出部と、
    前記マイクを起点とした前記雑音の発生源の方向の感度が予め設定された感度閾値未満となるように前記マイクの指向性を制御する指向性制御部と、を有する、
    指向性制御装置。
  2. 前記指向性制御部は、
    前記マイクを起点とした前記音声の発生源の方向と、前記マイクを起点とした前記雑音の発生源の方向とが成す最小角度に応じて、前記マイクを基準とした所定の中心角のビーム範囲を設定する、
    請求項1に記載の指向性制御装置。
  3. 前記指向性制御部は、
    前記最小角度が小さいほど、前記所定の中心角を小さく設定する、
    請求項2に記載の指向性制御装置。
  4. 前記指向性制御部は、
    さらに、前記最小角度に応じて、前記ビーム範囲を、前記マイクを中心として所定の角度の分だけ、前記マイクを起点とした前記雑音の発生源の方向から遠ざかる方向へずらすように制御する、
    請求項2または3に記載の指向性制御装置。
  5. 前記雑音検出部は、
    前記マイクとは異なる少なくとも1つのマイクで収音された前記雑音のレベルが、予め設定されたレベル以上である場合、前記雑音の発生を検出する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の指向性制御装置。
  6. 前記雑音検出部は、
    カメラで撮影された画像中の話者の口が動いている場合、前記雑音の発生を検出する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の指向性制御装置。
  7. 音声を収音するマイクの指向性を制御する指向性制御方法であって、
    前記マイクの周囲における雑音の発生を検出するステップと、
    前記マイクを起点とした前記雑音の発生源の方向の感度が予め設定された第1閾値未満となるように前記マイクの指向性を制御するステップと、を有する、
    指向性制御方法。
JP2017207503A 2017-10-26 2017-10-26 指向性制御装置および指向性制御方法 Active JP6872710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207503A JP6872710B2 (ja) 2017-10-26 2017-10-26 指向性制御装置および指向性制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207503A JP6872710B2 (ja) 2017-10-26 2017-10-26 指向性制御装置および指向性制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019080246A true JP2019080246A (ja) 2019-05-23
JP6872710B2 JP6872710B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=66628922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017207503A Active JP6872710B2 (ja) 2017-10-26 2017-10-26 指向性制御装置および指向性制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6872710B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021019717A1 (ja) * 2019-07-31 2021-02-04 三菱電機株式会社 情報処理装置、制御方法、及び制御プログラム
JP2022127623A (ja) * 2021-02-19 2022-08-31 ノキア テクノロジーズ オサケユイチア ノイズ存在下でのオーディオ取り込み

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070038444A1 (en) * 2005-02-23 2007-02-15 Markus Buck Automatic control of adjustable elements associated with a vehicle
JP2009225379A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Fujitsu Ltd 音声処理装置、音声処理方法、音声処理プログラム
JP2016126022A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 アイシン精機株式会社 音声処理装置
JP2017083600A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載収音装置及び収音方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070038444A1 (en) * 2005-02-23 2007-02-15 Markus Buck Automatic control of adjustable elements associated with a vehicle
JP2009225379A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Fujitsu Ltd 音声処理装置、音声処理方法、音声処理プログラム
JP2016126022A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 アイシン精機株式会社 音声処理装置
JP2017083600A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載収音装置及び収音方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021019717A1 (ja) * 2019-07-31 2021-02-04 三菱電機株式会社 情報処理装置、制御方法、及び制御プログラム
JPWO2021019717A1 (ja) * 2019-07-31 2021-11-11 三菱電機株式会社 情報処理装置、制御方法、及び制御プログラム
US11915681B2 (en) 2019-07-31 2024-02-27 Mitsubishi Electric Corporation Information processing device and control method
JP2022127623A (ja) * 2021-02-19 2022-08-31 ノキア テクノロジーズ オサケユイチア ノイズ存在下でのオーディオ取り込み
US11877127B2 (en) 2021-02-19 2024-01-16 Nokia Technologies Oy Audio capture in presence of noise
JP7416843B2 (ja) 2021-02-19 2024-01-17 ノキア テクノロジーズ オサケユイチア ノイズ存在下でのオーディオ取り込み

Also Published As

Publication number Publication date
JP6872710B2 (ja) 2021-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5401760B2 (ja) ヘッドフォン装置、音声再生システム、音声再生方法
EP2766901B1 (en) Speech signal enhancement using visual information
US8981994B2 (en) Processing signals
KR101987966B1 (ko) 차량용 어레이 마이크의 음성 인식 향상 시스템 및 그 방법
US20140294210A1 (en) Systems, methods, and apparatus for directing sound in a vehicle
JP5018773B2 (ja) 音声入力システム、対話型ロボット、音声入力方法、および、音声入力プログラム
JP2018169525A (ja) 車両用消音装置
EP3163573A1 (en) Speech collector in car cabin
US20160127827A1 (en) Systems and methods for selecting audio filtering schemes
EP3520435B1 (en) Noise estimation for dynamic sound adjustment
US10932042B2 (en) Conversation assist apparatus and conversation assist method
US10721562B1 (en) Wind noise detection systems and methods
JP2016127300A (ja) 音声処理装置
JP6977448B2 (ja) 機器制御装置、機器制御プログラム、機器制御方法、対話装置、及びコミュニケーションシステム
JP2016126022A (ja) 音声処理装置
JP6872710B2 (ja) 指向性制御装置および指向性制御方法
CN116158090A (zh) 用于抑制回声的音频信号处理方法和系统
JP5130298B2 (ja) 補聴器の動作方法、および補聴器
CN112151058B (zh) 一种声音信号的处理方法、装置及设备
JP2019103009A (ja) 指向性制御装置と収音システムおよび指向性制御方法、指向性制御プログラム
KR20120117488A (ko) 다중 빔포머를 이용한 잡음 방향 탐지 방법
JP2009089133A (ja) 放収音装置
US20230026003A1 (en) Sound crosstalk suppression device and sound crosstalk suppression method
CN111052765B (zh) 用于机动车的、带有方向特性和信号改善的麦克风系统
TW201810252A (zh) 雜音去除裝置、迴音消除裝置、異音檢出裝置以及雜音去除方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190625

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191018

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210401

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6872710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151