JP4166638B2 - 光カーテン - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二つの細長いブロックから成り、該ブロック間において、その縦方向に画定する監視地帯を形成し、また侵入信号を提供するために、少なくとも一つの光源、少なくとも一つの受光器、および受光器が光源から受信した信号を処理できる処理手段を有する光カーテンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の光カーテンは、二つの細長いブロックから成り、一方は一連の発光素子を有し、他方は一連の受光素子を有する。性能は上がり、価格は下がっているので、ＣＣＤまたはＣＭＯＳの線形またはマトリックス形のセンサーを受光素子として使用する上では、光カーテンを構成するためにこれらの素子および相当する処理手段を適切に配置することが要求される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の要求される安全光カーテンを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、各ブロックは、他ブロックに対して、格子を形成するように、ブロックの縦方向で交互に淡色区域と濃色区域を設けた表面を有し、また各ブロックは、ブロックの縦方向で順次に配置された光感点を有する少なくとも一つの線形（またはマトリックス形）受光器、およびこの線形受光器と連携した、対向格子の縦方向で少なくとも一部の画像を撮れる光学部品を有し、該線形受光器が、対向格子の一部の画像を撮って、相当する格子画像信号を送信し、両ブロックの処理手段によって、それぞれの線形受光器からの格子画像信号が処理され、侵入信号を提供する。
【０００５】
各ブロックは、その連携した光学部品が対向ブロックの全長をカバーする、端部に接近した線形受光器を一つのみ有してもよく、それぞれのブロックの受光器がそれぞれ反対端部に位置する。好ましくは、安全性を高めるに、各ブロックは、両端に接近した二つの線形受光器を有し、ブロックの各受光器に連携する光学部品が対向ブロックの全長をカバーし、処理手段は監視区域の余剰な安全処理手段を有する。
【０００６】
好ましくは、片方のブロックの処理手段が他方のブロックの処理手段を監督でき、その場合は、両ブロックの処理手段が、被監督ブロックからの診断信号をマスター・ブロックへ送信し、かつ、一つのブロックの光源と他ブロックの受光器との同期信号を送信する電線または光学接続部で接続される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
一例として、添付図面に示す実施例を参照しながら、詳細な説明で、特徴と利点は明らかになるであろう。
【０００８】
図面に示す光カーテンは、監視区域１０を挟むように対向して配置された二つのブロックＰ１、Ｐ２から構成される。ブロックＰ１、Ｐ２はそれぞれケースを有し、各ケースは、照射されること、または発光ビームを通すことができるスリット１３で区切られた濃色ストリークまたはストライプ１２を設けた表面を有し、他方ケースに対向する。指等の侵入物を検出できるように、交互になるストリークとスリットの幅と間隔は、例えば３ｍｍの寸法とする。
【０００９】
各ブロックは、更に二つの受光器Ｒを有し、Ｐ１ではＲＨ１およびＲＢ１と表記し、Ｐ２ではＲＨ２およびＲＢ２と表記する。センサーＲは、ＣＣＤ、ＣＭＯＳまたはアナログの線形またはマトリックス形のセンサーから成る。本明細書では、正確に言えば線形のものも、マトリックス形のものも、用語を単純化するために、線形と呼ぶ。
【００１０】
センサーＲＨ１、ＲＨ２は、相当するブロックの端部（図面では、上端部）に接近するが、センサーＲＢ１、ＲＢ２は、ブロックの他の端部（図面では、下端部）に接近する。各センサーには、対向する縞模様の全高さに相当する所定の角度のビームを受光できるレンズまたは光学部品が連携される。この角度は限定されていないが、例示すると、約１５度〜６０度である。
【００１１】
装置は、ブロックごとに一つのみの受光器Ｒで作動可能であって、例えば、Ｐ１にＲＨ１があり、Ｐ２にＲＢ２がある場合は、各受光器が三角地帯１５または１６を監視して、二つの地帯を合わせて、区域１０の全面をカバーする。また、一つのブロックに三つ以上の受光器を備えて、例えば、受光器をブロックの両端および中央に位置することができる。
【００１２】
しかしながら、区域１０を冗長にカバーするように、前述のごとく、各ブロックは二つの受光器を有することが望ましく、また結果として、三角地帯１５、１６および１７、１８の交差監視によって、安全処理を容易にでき、また、侵入物の位置とサイズを決定することを可能にする。
【００１３】
各ブロックは、対向するブロックの受光器の作用に同期された間欠発光の内部光源Ｅ１、Ｅ２を有する。
【００１４】
処理手段が、ソフトウェア手段を使用する回路２１、２２を有し、またブロックＰ１、Ｐ２の光源Ｅ１、Ｅ２の周期的な発光の制御、対向するブロックＰ１、Ｐ２のセンサーＲの同期的な作用、および画像信号の処理を行うために、それぞれブロックＰ１、Ｐ２に連携する。 このために、回路２１はそれぞれＲＨ１、ＲＢ１に連携した二つの制御器２３、２４を有し、回路２２はそれぞれＲＨ２、ＲＢ２に連携した二つの制御器２５、２６を有する。 ブロックＰ２がブロックＰ１、すなわち「マスター」ブロックに監督されて、制御器２３は制御器２６を監督し、制御器２４は制御器２５を監督する。 デフォルト状態、または区域１０への侵入を表す出力信号Ｓを処理に応じて発生させるリレーを有する。
【００１５】
図３に２８で示す消去区域（ブランキング区域）外に位置する光接続部は、ブロックＰ２の発光素子からブロックＰ１の受光素子へ、特に監視区域の画像の診断信号Ｄを送信し、診断信号Ｄは、論理ＯＲ手段２９で結合された制御器２５、２６からの信号からなる。または、接続として、点線３０で示すように、電線を使用できる。このように、接続部２８または３０は、それぞれの制御器サイクルの開始信号ＳＴＲと、相当する発光信号ＳＥとを同期する同期信号ＳＹＮＣも送信する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の光カーテンの説明図を示す。
【図２】光カーテンの斜視図を示す。
【図３】図１、２のカーテンの詳細を示す。
【符号の説明】
１０ 監視区域
１１ 表面
１２ ストリーク（ストライプ）
１３ スリット
１５〜１８ 三角地帯
２１〜２２ 回路
２３〜２６ 制御器
２８ 接続部
２９ 論理ＯＲ手段
３０ 接続部

Claims (7)

1. 二つの細長いブロックから成り、該ブロック間において、その縦方向に画定する監視地帯を形成し、また侵入信号を提供するために、少なくとも一つの光源、少なくとも一つの受光器、および受光器が光源から受信した信号を処理する処理手段を有する光カーテンであって、
   各ブロック（Ｐ１、Ｐ２）は、他ブロックに対して、
   ― 格子を形成するように、ブロックの縦方向で交互の淡色区域（１３）と濃色区域（１２）を設けた表面（１１）、および
   ― ブロックの縦方向で順次に配置された光感点を有する少なくとも一つの線形（またはマトリックス形）受光器（Ｒ）、およびこの線形受光器と連携した、対向格子の縦方向で少なくとも一部の画像を撮れる光学部品（１４）を有し、
   ― 該線形受光器（Ｒ）が、対向格子の一部の画像を撮って、相当する格子画像信号を送信し、および
   ― 両ブロック（Ｐ１、Ｐ２）の処理手段（２３〜２６）が、それぞれの線形受光器からの格子画像信号を処理して、侵入信号を提供することを特徴とする光カーテン。
2. 各ブロック（Ｐ１、Ｐ２）は、その連携された光学部品（１４）が対向ブロック（Ｐ２、Ｐ１）の全長をカバーする、端部に接近した線形受光器（２３、２６）を一つのみ有し、それぞれのブロックの受光器（ＲＢ２、ＲＨ１）がそれぞれ反対端部に位置することを特徴とする請求項１記載の光カーテン。
3. 検出は周期的であって、各ブロックは、対向するブロックの線形受光器（Ｒ）の作用に同期された間欠発光の内部光源（Ｅ１、Ｅ２）を有することを特徴とする請求項１記載の光カーテン。
4. 各ブロック（Ｐ１、Ｐ２）は、両端に接近した二つの線形受光器（ＲＨ１、ＲＢ１とＲＨ２、ＲＢ２）を有し、ブロックの各受光器に連携する光学部品（１４）が対向ブロック（Ｐ２、Ｐ１）の全長をカバーし、処理手段（２１、２２）は監視区域の余剰な安全処理手段を有することを特徴とする請求項１記載の光カーテン。
5. 片方のブロック（Ｐ１）の処理手段（２１、２３、２４）が他方のブロックの処理手段（２２、２５、２６）を監督し、両ブロックの処理手段が、被監督ブロックからの診断信号（Ｄ）をマスター・ブロックへ送信し、かつ、一つのブロックの光源（Ｅ）と他ブロックの受光器（Ｒ）との同期信号（ＳＹＮＣ）が接続部（２８、３０）で接続されることを特徴とする請求項４記載の光カーテン。
6. 接続部（２８）は光学接続部であることを特徴とする請求項５記載の光カーテン。
7. 接続部（３０）は電線接続部であることを特徴とする請求項５記載の光カーテン。

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