JP4165123B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばPDA(Personal Digital Assistant)やPC(Personal Computer)等の情報処理装置に係り、特にCD−ROM等から各種アプリケーションプログラムをインストール可能な情報処理装置と、同装置に用いられるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PDAやPC等の情報処理装置では、CD−ROM等からアプリケーションプログラムをインストールしたときに、そのアプリケーションプログラムに関するアイコンを画面上に表示するメニューランチャーが知られている。このようなメニューランチャーにより、ユーザはインストールしたアプリケーションプログラムの種類を画面上で確認でき、アイコンをタップすることで、該当するアプリケーションプログラムを実行することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、インストールされたアプリケーションプログラムを対象として、それに関するアイコンを画面上に表示するものであったため、例えばCD−ROMにて各種アプリケーションプログラムがバンドルされているような場合に、マニュアル等を見ないと、そのCD−ROMに含まれているアプリケーションプログラムの種類が分からず、また、既にインストールされているのかどうか、さらに、未インストールであればどうのようにインストールすれば良いのかといったことが全く分からず、非常に不便であった。
【0004】
本発明は前記のような点に鑑みなされたものであって、実行可能なアプリケーションプログラム及びインストール可能なアプリケーションプログラムを確認でき、その中で必要とするアプリケーションプログラムを容易にインストールすることのできる情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、外部から各種アプリケーションプログラムを任意選択的にインストールするインストール手段と、このインストール手段によってインストールされたアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、外部からインストール可能なアプリケーションプログラムに対応したアイコンと、インストールされたアプリケーションプログラムの記憶先とを示すリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段と、ユーザに、実行するアプリケーションプログラムを選択させるために、前記リンク情報を参照して実行可能なアプリケーションプログラム及び外部からインストール可能なアプリケーションプログラムのアイコンをメニュー画面上に表示する表示手段と、前記表示手段で表示されたメニュー画面上のアイコンの一つが指定された際に、そのアプリケーションプログラムが前記記憶手段にインストール済みか否かを前記リンク情報により判断し、未インストールであった場合に未インストールの状態とインストールの方法とを通知する制御手段と、前記表示手段で表示されたアイコンに対応するアプリケーションプログラムが所定時間以上未インストールの場合、または未インストール状態でインストール用の外部記録媒体が起動要求された回数が所定回数になった場合、または未インストールの状態とインストールの方法とを通知した回数が所定回数になった場合、いずれかに該当する場合にそのアイコンを前記メニュー画面上から削除するアイコン削除手段と、を具備して構成される。
【0017】
また、本発明の請求項2に係るプログラムは、情報処理装置のコンピュータを、外部から各種アプリケーションプログラムを任意選択的にインストールするインストール手段、このインストール手段によってインストールされたアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段、外部からインストール可能なアプリケーションプログラムに対応したアイコンと、インストールされたアプリケーションプログラムの記憶先とを示すリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段、ユーザに、実行するアプリケーションプログラムを選択させるために、前記リンク情報を参照して実行可能なアプリケーションプログラム及び外部からインストール可能なアプリケーションプログラムのアイコンをメニュー画面上に表示する表示手段、前記表示手段で表示されたメニュー画面上のアイコンの一つが指定された際に、そのアプリケーションプログラムが前記記憶手段にインストール済みか否かを前記リンク情報により判断し、未インストールであった場合に未インストールの状態とインストールの方法とを通知する制御手段、前記表示手段で表示されたアイコンに対応するアプリケーションプログラムが所定時間以上未インストールの場合、または未インストール状態でインストール用の外部記録媒体が起動要求された回数が所定回数になった場合、または未インストールの状態とインストールの方法とを通知した回数が所定回数になった場合、いずれかに該当する場合にそのアイコンを前記メニュー画面上から削除するアイコン削除手段、として機能させるプログラムである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。なお、本装置は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現されるものであり、具体的にはPDAあるいはPCからなる。
【0025】
図1に示すように、本装置にはCPU11が備えられており、このCPU11に入力部12、表示部13、記憶部14、CD−ROMドライブ15などが接続されている。
【0026】
CPU11は、記憶部14に記憶されたプログラムを読込み、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。入力部12は、例えばキーボード、マウス、タブレットなどからなる入力デバイスであって、ここではユーザがアプリケーションプログラムの実行要求を入力する場合に用いられる。表示部13は、例えばCRT(Cathode-ray tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示デバイスであって、ここでは各種アプリケーションプログラムに関するアイコンの表示や、未インストール時の通知メッセージなどを表示する。
【0027】
記憶部14は、プログラムを含む各種情報を記憶するデバイスであって、各種アプリケーションプログラムやこれらのアイコンの他、実行要求されたアプリケーションプログラムが未インストールである場合にその旨を通知するための未インストール通知プログラム、実行要求のあったアプリケーションプログラムがインストールされているか否かを調べて、そのアプリケーションプログラムまたは未インストール通知プログラムを起動するためのプログラム存在判断プログラムなどが記憶される。
【0028】
なお、前記記憶部14は、具体的には図2に示すようにROM21とRAM22からなり、前述したアイコンやプログラムなどの情報はROM21の方に予め記憶されているものであるが、これについては後に図2を参照して詳しく説明するものとする。
【0029】
また、CD−ROMドライブ15は、外部記録媒体であるCD−ROM16を読み込むためのドライブである。CD−ROM16は、本装置に付属のものであって、予め本装置にインストール可能な各種アプリケーションプログラムがバンドルされている。ユーザはこのCD−ROM16内の各種アプリケーションプログラムを必要に応じてインストールすることができる。
【0030】
図2は、前記情報処理装置に備えられたROMに内蔵されたアプリケーションプログラムとCD−ROMにバンドルされたアプリケーションプログラムに対するアクセス方法を示す図である。
【0031】
図2に示すように、前記記憶部14を構成するROM21とRAM22のうちROM21には、各アプリケーションプログラムごとに、アプリケーション名23、メニュー画面に表示するアイコン画像データ24、および、そのアプリケーションプログラムが、ROM21に標準装備されたものであるかCD−ROM16からCD−ROMドライブ15を通じて任意選択的にインストールされるものであるかを示す、ROM内蔵プログラム・フラグ25が記憶されている。
【0032】
また、ROM21には予め標準装備されたアプリケーションプログラム(つまり商品出荷時にインストール済みのアプリケーションプログラム)が記憶されている。一方、RAM22には、前記CD−ROM16からCD−ROMドライブ15を通じて任意選択的にインストールされたアプリケーションプログラムが記憶される。
【0033】
また、ROM21には、各種アプリケーションプログラムの実行ファイルがROM21あるいはRAM22のどこに記憶されているのかを示すリンク情報と、未インストールであることを通知するための未インストール通知プログラム、そして、この未インストール通知プログラムへのリンク情報が予め記憶されている。なお、このROM21には、図1の記憶部14に示したプログラム存在判断プログラムも含まれる。
【0034】
このような構成において、何らかのアプリケーションプログラムが実行要求された際に、そのアプリケーションプログラムがROM21に内蔵のものであれば、ROM21内に予め記憶されているリンク情報に基づいてROM21から当該アプリケーションプログラムの実行ファイルが読み出されて実行される。一方、CD−ROM16にバンドルされたアプリケーションプログラムであれば、ROM21内に予め記憶されているリンク情報に基づいてRAM22から当該アプリケーションプログラムの実行ファイルが読み出されて実行される。その際、該当する実行ファイルがRAM22になければ、つまり、実行要求されたアプリケーションプログラムがCD−ROM16からRAM22へインストールされていない場合には、ROM21内に予め記憶されている未インストール通知プログラムへのリンク情報に基づいて未インストール通知プログラムが起動され、未インストールの通知メッセージが表示されることになる。
【0035】
図3にこのようなアプリ起動時の表示画面を示す。図3(a)はメニュー画面、同図(b)は未インストール通知画面、同図(c)はアプリ実行画面を示している。
【0036】
図3(a)に示すように、本装置のメニュー画面上には、ROM21に内蔵された各種アプリケーションプログラムだけでなく、CD−ROM16にバンドルされた各種アプリケーションプログラムも選択対象として、これらのアイコン31a〜31iが表示される。
【0037】
そして、ユーザがこのメニュー画面上のアイコン31a〜31iのうちの任意のアイコンをタップ操作して実行要求を行うと、その実行要求されたアプリケーションプログラムがCD−ROM16にバンドルされたものであり、かつ、未インストールの場合に、同図(b)に示すように、例えば「このアプリケーションはインストールされておりません。付属のCD−ROMからインストールを行って下さい」といったようなメッセージ32が表示され、ユーザに未インストールである旨の通知とそのインストールの方法が通知されるようになっている。
【0038】
また、前記メニュー画面上でタップされたアイコンに関するアプリケーションプログラムがCD−ROM16から既にインストールされている場合には、同図(c)に示すように、当該アプリケーションプログラムが起動されて、その実行画面が表示されることになる。この例では、アイコン31fのタップにより「辞書ソフト」が実行された状態を示している。
【0039】
以下に、第1の実施形態としての処理動作について説明する。
【0040】
図4は第1の実施形態におけるアプリ実行制御処理の動作を示すフローチャートである。
【0041】
まず、図3(a)に示すように、ROM21に内蔵された各種アプリケーションプログラムと、CD−ROM16からインストール可能な各種アプリケーションプログラムを対象として、これらのアイコン31a〜31iを有するメニュー画面が表示部13に表示される。このような状態で、CPU11はユーザからアプリケーションプログラムの実行要求が入力されるのを待つ(ステップA11)。
【0042】
ここで、ユーザが前記メニュー画面上のアイコンをタップ操作することにより、何らかのアプリケーションプログラムの実行要求を入力すると(ステップA11のYes)、CPU11は、まず、その実行要求のあったアプリケーションプログラムがROM21に内蔵されているものか否かを図2に示すように当該アプリケーションプログラムのアイコン画像データ24に付加されたROM内蔵プログラム・フラグ25に基づいて判断する(ステップA12)。
【0043】
その結果、ROM21に内蔵されたアプリケーションプログラムであった場合、つまり、本装置に予め標準装備されたアプリケーションプログラムであった場合には(ステップA12のYes)、CPU11は図2に示すようにROM21に予め記憶されているリンク情報に基づいてROM21から当該アプリケーションプログラムの実行ファイルを検索することにより、その実行ファイルを読み出して実行する(ステップA15)。この場合、ROM21に内蔵されたアプリケーションプログラムについては、その実行ファイルは削除されることなく、必ずROM21に存在することを前提としている。従って、この場合にはA13の判断ステップを省略することができる。
【0044】
一方、ROM21に内蔵されたアプリケーションプログラムでない場合、つまり、CD−ROM16にバンドルされたアプリケーションプログラムであった場合には(ステップA12のNo)、CPU11は図2に示すようにROM21に予め記憶されているリンク情報に基づいてRAM22内に当該アプリケーションプログラムの実行ファイルが存在するか否かを検索する(ステップA13)。該当する実行ファイルがRAM22内に存在すれば(ステップA13のYes)、既にCD−ROM16からインストールされているということであるので、CPU11はRAM22からその実行ファイルを読み出して実行する(ステップA15)。
【0045】
また、該当する実行ファイルがRAM22内に存在しなかった場合には(ステップA13のNo)、CD−ROM16からインストールされていないということであるので、CPU11はROM21に予め記憶された未イントール通知プログラムを起動することにより、図3(b)に示すようなメッセージ32を表示して、ユーザに未インストールである旨を通知する共にそのインストールの方法を知らせる(ステップA14)。
【0046】
このように、本装置に特定のCD−ROM16がバンドルされている場合において、そのCD−ROM16にて提供される各種アプリケーションプログラムに関するアイコンをメニュー画面に表示しておくことで、ユーザはどのような種類のアプリケーションプログラムをインストールできるのかを知ることができて便利である。
【0047】
また、ユーザがメニュー画面上のアイコンをタップして実行要求をしたときに、そのアプリケーションプログラムがCD−ROM16からインストールされていなければ、その旨が通知されると共にインストール方法が知らされるので、ユーザはマニュアル等を参照しなくとも、その通知に従ってCD−ROM16をCD−ROMドライブ15にセットして所望のアプリケーションプログラムをインストールすることができる。
【0048】
なお、CD−ROMに限らず、例えばDVD(Digital Versatile Disk)などの他の記録媒体を用いて各種アプリケーションプログラムがバンドルされている場合であっても同様である。また、これらの記録媒体を用いる代わりに、インターネットやLAN等のネットワークを介して接続された、ファイルサーバーやソフトウェア配信サイトに接続してアプリケーションプログラムをダウンロードする場合であっても本発明を適用することができる。
【0049】
さらに、アプリケーションプログラムをインストールするRAM22は、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)や、書込み可能な光ディスク(CD−R、DVD−RAM等)、半導体メモリ(フラッシュメモリー等)であってもよい。
【0050】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0051】
前記第1の実施形態では、製品の出荷時に付属品として提供する特定のCD−ROMから各種アプリケーションプログラムをインストールする場合を想定し、予めこれらのアプリケーションに関するアイコンやプログラムなどがROM内に存在しているものとして説明したが、第2の実施形態では、一般に市販されているCD−ROMあるいはWebサイトから各種アプリケーションプログラムをインストールする場合において、これらに関するアイコンやプログラムなどを新たに登録することについて説明する。
【0052】
図5は本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図であり、図中の41が本装置として用いられるPCを示している。
【0053】
PC41は、例えば磁気ディスク装置等の記憶装置42およびCD−ROM44を読み込むためのCD−ROMドライブ43を備える。また、このPC41はインターネット51に接続可能な機能を備えており、インターネット51上のWebサイト52にアクセスして、そのWebサイト52からゲームソフトなどの各種アプリケーションプログラムを任意選択的に取得可能な構成を有するものとする。
【0054】
CD−ROM44は、前記CD−ROM16のように本装置にバンドルされたものと異なり、一般に市販されているものであって、その中には本装置にインストール可能な各種アプリケーションプログラムが記録されている。また、Webサイト52はソフト提供サービスを行っているサイトであり、図5に示すように、そのWebページ画面53には例えばゲームソフトなどの様々なソフトの一覧が表示されており、その中から所望のソフト(アプリケーションプログラム)を選んでダウンロードすることができる。
【0055】
ここで、前記記憶装置42には、ユーザがCD−ROM44を初めて起動したとき、あるいはWebサイト52に初めてアクセスしたときに起動履歴ファイルが作成されると共に、CD−ROM44あるいはWebサイト52からインストール可能な各種アプリケーションプログラムのアイコン、これらのアプリケーションプログラムへのリンク情報、そして、未インストール通知プログラム、プログラム存在判断プログラムといった各情報が書き込まれる。
【0056】
以下に、CD−ROM44から各種アプリケーションプログラムをインストールする場合を想定して、本装置の第2の実施形態としての処理動作について説明する。
【0057】
図6は第2の実施形態におけるアイコン登録処理の動作を示すフローチャートである。何らかのアプリケーションプログラムが記録されたCD−ROM44をCD−ROMドライブ43に挿入すると(ステップB11)、このCD−ROM44に含まれているインストール用プログラム(インストーラ)が起動される(ステップB12)。
【0058】
このとき、PC41は記憶装置42の中に起動履歴ファイルが存在するか否かを判断する(ステップB13)。起動履歴ファイルがなかった場合には(ステップB13のNo)、PC41はCD−ROM44が初めて起動されたものとして、記憶装置42の所定のエリアに起動履歴ファイルを作成する(ステップB14)。この起動履歴ファイルは、後述するようにCD−ROM44にて提供される各種アプリケーションプログラムのアイコンを所定のタイミングで削除する場合に参照されるものであって、例えば初回起動時の日時が記録されるようになっている。
【0059】
続いて、PC41はCD−ROM44からインストール可能なアプリケーションプログラムの種類を判別し、これらのアプリケーション名とアイコンの画像をCD−ROM44から取得して記憶装置42に登録する(ステップB15)。
【0060】
また、PC41はアプリケーションプログラムへのリンク情報を記憶装置42に書き込む(ステップB16)。なお、この時点ではアプリケーションプログラム(プログラムの本体)は未インストールなので、後にインストールされた際に実行ファイルとなる予定のファイル名だけを登録しておくものとする。
【0061】
また、PC41は未インストール通知プログラムやプログラム存在判断プログラム(例えばスクリプトによるものであり、CD−ROMからコピーされたスクリプトをOS等が読み出して実行することで機能が実現される)を記憶装置42に書き込む(ステップB18)。未インストール通知プログラムは、実行要求されたアプリケーションプログラムが未インストールである場合にその旨を通知するためのプログラムである。プログラム存在判断プログラムは、実行要求のあったアプリケーションプログラムがインストールされているか否かを調べて、そのアプリケーションプログラムまたは未インストール通知プログラムを起動するためのプログラムである。
【0062】
このような登録処理により前記第1の実施形態と同様の環境を構築でき、一般に市販されているCD−ROM44を用いた場合であっても、そのCD−ROM44からインストール可能な各種アプリケーションプログラムに関するたアイコンをメニュー画面上に表示することが可能となる。これにより、1枚のCD−ROM44に多数のアプリケーションプログラムが含まれていても、ユーザはメニュー画面上でその中身を一目で確認でき、必要に応じて適宜インストールすることができるようになる。また、ユーザがメニュー画面上のアイコンをタップして実行要求をしたときに、そのアプリケーションプログラムがCD−ROM44からインストールされていなければ、その旨が通知されると共にインストール方法が通知されるので、ユーザはこの通知に従ってCD−ROM44を用いて所望のアプリケーションプログラムを容易にインストールすることができる。
【0063】
なお、ここではCD−ROMを用いる場合について説明したが、例えばDVDなどの他の記録媒体を用いる場合であっても同様である。
【0064】
また、図5に示すようにインターネット51上のWebサイト52にアクセスして、そのWebサイト52が提供している各種アプリケーションプログラムをインストールする場合でも適用可能である。この場合には、Webサイト52に初めてアクセスしたときに、そのアクセス日時などを記録した起動履歴ファイル(例えばCookieのようなものでも良い)を作成すると共に前記同様のアイコン等の登録を行えば良い。さらに、Webサイト52を対象とした場合には、そのアクセス先を示すURL(Uniform Resource Locators)を登録しておくことにより、例えばメニュー画面上でアイコンがタップされたときに前記URLを表示してユーザにアクセス先を知らせたり、前記URLに基づいて自動的に接続を行うことができる。
【0065】
ところで、一般のCD−ROM44やWebサイト52などを対象として、インストール可能な各種アプリケーションプログラムに関するアイコンをメニュー画面上に表示した場合に、いつまでも実体(プログラム)がインストールされないことがある。以下では、このような未インストールのアイコンを不要アイコンとして削除する場合について説明する。
【0066】
図7は第2の実施形態におけるアイコン削除処理の動作を示すフローチャートである。
【0067】
CD−ROM44の挿入に伴い、まず、そのCD−ROM44が初めて起動されたのか否かが例えば起動履歴ファイルの有無に基づいて判断される(ステップC11)。CD−ROM44が初めて起動されたのであれば(ステップC11のYes)、図6で示したアイコン登録処理を実現するアイコン登録プログラムが実行され、そのときの日時が起動履歴ファイルに記録されると共に(ステップC12)、CD−ROM44からインストール可能な各種アプリケーションプログラムに関するアイコンや各種プログラム(未インストール通知プログラム、プログラム存在判断プログラム)等の登録が行われる(ステップC13)。
【0068】
一方、CD−ROM44が初めて起動ではなく(ステップC11のNo)、例えばCD−ROM44内の各種アプリケーションプログラムを任意選択的にインストールするための操作や単なるメニューの閲覧等のための操作を行うために起動された場合にはこのような登録処理は行われない。
【0069】
ここで、前記起動履歴ファイルに記録された初回起動時の日時から所定の時間が経過したとき、つまり、初回起動時にアイコンの登録がなされてメニュー画面上に表示されてから所定時間が経過したときに(ステップC14のYes)、PC41は現在登録されている各アイコンの中でアプリケーションプログラムが未インストールのままのアイコンを検索する(ステップC15)。そして、このような未インストールのアイコンがあれば、PC41はそのアイコンを不要であると判断して、当該アイコンに関する情報を記憶装置42から削除してメニュー画面から消す(ステップC16)。
【0070】
このように、所定時間経過してもCD−ROM44から実際のアプリケーションプログラムがインストールされなかった場合に、該当するアイコンが不要アイコンとして削除されることになる。
【0071】
具体的に説明すると、例えばCD−ROM44に50種類のソフトS1〜S50が含まれているものとする。このCD−ROM44が初めて起動されたときに、前記50種類のソフトS1〜S50に対応した50個のアイコンが作成されてメニュー画面上に表示される。その後、CD−ROM44が何度か起動され、例えば50種類のソフトS1〜S50のうちの30種類のソフトS1〜S30が実際にインストールされたものとする。ここで、CD−ROM44の初回起動時から所定時間(例えば1週間)経過すると、未インストールであるソフトS31〜S50のアイコンが不要アイコンとして検索され、メニュー画面から消されることになる。このように、所定のタイミングで不要アイコンを削除することで、多数のアイコンによってメニュー画面が占有されることを防ぐことができる。
【0072】
なお、ここではCD−ROM44の初回起動時からの経過時間に基づいて不要アイコンを削除するものとしたが、インストール操作に伴うCD−ROM44の起動回数を計数する機能を付加しておき、その起動回数が所定回数を越えたときに不要アイコンを削除することも可能である。
【0073】
このときのフローチャートを図8に示す。
【0074】
すなわち、CD−ROM44の挿入に伴い、まず、そのCD−ROM44が初めて起動されたのか否かが例えば起動履歴ファイルの有無に基づいて判断される(ステップD11)。CD−ROM44が初めて起動されたのであれば(ステップD11のYes)、図6で示したアイコン登録処理を実現するアイコン登録プログラムが実行され、起動回数として初期値の1回が起動履歴ファイルに記録されると共に(ステップD12)、CD−ROM44からインストール可能な各種アプリケーションプログラムに関するアイコンや各種プログラム(未インストール通知プログラム、プログラム存在判断プログラム)等の登録が行われる(ステップD13)。
【0075】
一方、CD−ROM44が初めて起動ではなく(ステップD11のNo)、例えばCD−ROM44内の各種アプリケーションプログラムを任意選択的にインストールするための操作や単なるメニューの閲覧等のための操作を行うために起動された場合には、起動履歴ファイルに記録された起動回数が+1更新される(ステップD14)。
【0076】
ここで、前記起動履歴ファイルに記録された起動回数が所定回数に達したとき、つまり、初回起動時にアイコンの登録がなされてメニュー画面上に表示されてから所定回数分の各種アプリケーションプログラムのインストール操作等が行われたときに(ステップD15のYes)、PC41は現在登録されている各アイコンの中でアプリケーションプログラムが未インストールのままのアイコンを検索する(ステップD16)。そして、このような未インストールのアイコンがあれば、PC41はそのアイコンを不要であると判断して、当該アイコンに関する情報を記憶装置42から削除してメニュー画面から消す(ステップD17)。
【0077】
具体的に説明すると、例えばCD−ROM44に50種類のソフトS1〜S50が含まれているものとする。このCD−ROM44が初めて起動されたときに、前記50種類のソフトS1〜S50に対応した50個のアイコンが作成されてメニュー画面上に表示される。その後、CD−ROM44が何度か起動されて、例えば50種類のソフトS1〜S50のうちの30種類のソフトS1〜S30が実際にインストールされたものとする。ここで、CD−ROM44の起動回数が所定回数(例えば10回)に達した時点で、未インストールであるソフトS31〜S50のアイコンが不要アイコンとして検索され、メニュー画面から消されることになる。このように、起動回数に基づいて不要アイコンを削除するようにしても、前記同様に多数のアイコンによってメニュー画面が占有されることを防ぐことができる。
【0078】
なお、図5に示すようにインターネット51上のWebサイト52にアクセスして、そのWebサイト52から各種アプリケーションプログラムを任意選択的に取得する場合であっても同様に、これらのアプリケーションプログラムに関するアイコンが登録された後、所定のタイミングで不要アイコンを検索して削除することができる。この場合、図6の起動日時をアクセス日時、図7の起動回数をアクセス回数として同様の処理を行えば良い。
【0079】
さらに、CD−ROM44の起動回数が所定回数を超えたときに不要アイコンを削除する代わりに、あるアイコンがタップされて実行要求がなされ、そのアイコンに係るアプリケーションプログラムが未インストールであった場合に、未インストール通知プログラムを起動するとともに、その回数を計数し、この回数が所定の回数以上になった場合に、そのアイコンを不要アイコンとして削除することも可能である。
【0080】
また、アイコンやリンク情報、未インストール通知プログラム等をコンピュータの記憶装置に書き込むのは、CD−ROMの初回起動時やWEBページ若しくはファイルサーバへの初回アクセス時に書き込むこととしても良いし、ユーザがそのような処理を行うように命令を入力したときに書き込むように構成しても良い。
【0081】
また、アイコンを削除するアイコン削除プログラムは、アイコンやリンク情報、未インストール通知プログラム等をコンピュータの記憶装置に書き込む際に一緒に記憶装置に書き込むように構成し、コンピュータの記憶装置上に存在するアイコン削除プログラムを読み出して実行することとしても良い。一方、CD−ROMの起動回数が所定回数以上になった場合にアイコンを削除するような機能を実行するアイコン削除プログラムを用いる場合には、コンピュータの記憶装置にアイコン削除プログラムをコピーせずに、アイコンを削除するべき判断がなされた際にCD−ROMからアイコン削除プログラムを読み出して実行するようにしても良い。この後者の方法によれば、コンピュータの記憶装置にアイコン削除プログラムを記憶させる必要がないので、記憶容量の節約と、コピー作業の軽減を図ることができる。
【0082】
また、インストール方法を通知する際には、インストール方法を説明する文章を表示することによって通知しても良いし、画像や動画、音声などによる案内などを用いても良い。また、ハイパーリンク等を含む表示を行うことによって、そのアプリケーションプログラムをダウンロードするためのサイト若しくはCD−ROM等のファイルに、ユーザが容易にアクセスすることができるようにしても良い。さらに、自動的にそのようなサイトを表示させるようにしても良いし、CD−ROMのファイルを自動的に起動させるようにしても良い。
【0083】
また、前述した各実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体を通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0084】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、実行可能なアプリケーションプログラム及び外部からインストール可能なアプリケーションプログラムをアイコン等によって一覧で表示するようにしたので、ユーザはマニュアル等を見なくとも、インストール可能なアプリケーションプログラムを事前に知ることができる。また、実行要求したアプリケーションプログラムが未インストールの場合に未インストールの状態を通知すると共にインストール方法を通知するようにしたことで、ユーザはその通知に従って所望のアプリケーションプログラムを容易にインストールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図2】前記情報処理装置に備えられたROMに内蔵されたアプリケーションプログラムとCD−ROMにバンドルされたアプリケーションプログラムに対するアクセス方法を説明するための図。
【図3】前記情報処理装置のアプリ起動時の表示画面を示す図であり、図3(a)はメニュー画面、同図(b)は未インストール通知画面、同図(c)はアプリ実行画面を示す図。
【図4】第1の実施形態におけるアプリ実行制御処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図。
【図6】第2の実施形態におけるアイコン登録処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】第2の実施形態におけるアイコン削除処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】第2の実施形態における他のアイコン削除処理の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU
12…入力部
13…表示部
14…記憶部
15…CD−ROMドライブ
16…CD−ROM
21…ROM
22…RAM
31a〜31f…アイコン
32…メッセージ
41…PC
42…記憶装置
43…CD−ROMドライブ
44…CD−ROM
51…インターネット
52…Webサイト
53…Webページ画面
Claims (2)
- 外部から各種アプリケーションプログラムを任意選択的にインストールするインストール手段と、
このインストール手段によってインストールされたアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
外部からインストール可能なアプリケーションプログラムに対応したアイコンと、インストールされたアプリケーションプログラムの記憶先とを示すリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段と、
ユーザに、実行するアプリケーションプログラムを選択させるために、前記リンク情報を参照して実行可能なアプリケーションプログラム及び外部からインストール可能なアプリケーションプログラムのアイコンをメニュー画面上に表示する表示手段と、
前記表示手段で表示されたメニュー画面上のアイコンの一つが指定された際に、そのアプリケーションプログラムが前記記憶手段にインストール済みか否かを前記リンク情報により判断し、未インストールであった場合に未インストールの状態とインストールの方法とを通知する制御手段と、
前記表示手段で表示されたアイコンに対応するアプリケーションプログラムが所定時間以上未インストールの場合、または未インストール状態でインストール用の外部記録媒体が起動要求された回数が所定回数になった場合、または未インストールの状態とインストールの方法とを通知した回数が所定回数になった場合、いずれかに該当する場合にそのアイコンを前記メニュー画面上から削除するアイコン削除手段と、
を具備したことを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、
外部から各種アプリケーションプログラムを任意選択的にインストールするインストール手段、
このインストール手段によってインストールされたアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段、
外部からインストール可能なアプリケーションプログラムに対応したアイコンと、インストールされたアプリケーションプログラムの記憶先とを示すリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段、
ユーザに、実行するアプリケーションプログラムを選択させるために、前記リンク情報を参照して実行可能なアプリケーションプログラム及び外部からインストール可能なアプリケーションプログラムのアイコンをメニュー画面上に表示する表示手段、
前記表示手段で表示されたメニュー画面上のアイコンの一つが指定された際に、そのアプリケーションプログラムが前記記憶手段にインストール済みか否かを前記リンク情報により判断し、未インストールであった場合に未インストールの状態とインストールの方法とを通知する制御手段、
前記表示手段で表示されたアイコンに対応するアプリケーションプログラムが所定時間以上未インストールの場合、または未インストール状態でインストール用の外部記録媒体が起動要求された回数が所定回数になった場合、または未インストールの状態とインストールの方法とを通知した回数が所定回数になった場合、いずれかに該当する場合にそのアイコンを前記メニュー画面上から削除するアイコン削除手段、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160527A JP4165123B2 (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 情報処理装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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