JP2017228215A - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 メモリに存在するヘルプファイルを参照する場合、そのファイルは最新版ではない可能性がある。また、毎回オンラインでヘルプファイルを参照すると、無駄な通信が発生してしまう。【解決手段】 ヘルプ画面の提供に用いられるヘルプデータを保持するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、情報処理装置の記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古い場合には、ヘルプ画面の提供のために、前記サーバ装置の保持するヘルプデータをネットワークを介して要求し、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古くない場合には、ネットワークを介した前記サーバ装置に対するヘルプデータの要求を行わないことを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、ヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供する情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。
一般的にソフトウェアには、製品の機能や操作方法を記したヘルプやマニュアルが提供されている。ヘルプの形態として、例えば製本された紙媒体のヘルプ、ソフトウェアと併せてヘルプをインストールすることでオフラインでの閲覧が可能なオフラインヘルプ、インターネットに接続してオンラインで閲覧が可能なオンラインヘルプなどが挙げられる。また、一般的にオンラインヘルプはサーバ上で管理されており、ソフトウェアベンダーがサーバ上のヘルプデータを改訂し、ユーザがネットワークを介してサーバ上のヘルプを取得することで、常に最新のヘルプを閲覧することができる。
特許文献1に記載のデジタル信号送受信装置では、メモリにヘルプファイルが存在する場合は、オフラインでヘルプを参照する。一方、メモリにヘルプファイルが存在しない場合は、オンラインでヘルプを参照する。具体的には、ネットワークを介してファイルをダウンロードして、ダウンロードしたファイルをメモリに保存し、以後はオフラインでそのヘルプを参照できる。また、更新の激しいヘルプファイルについては、毎回オンラインで参照するように設定することができる。
特開2001−044865号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、メモリに存在するヘルプファイルを参照する場合、そのファイルは最新版ではない可能性がある。さらに、ユーザはオンライン上の最新版ヘルプの存在に気付かないおそれもある。また、毎回オンラインで参照するように設定した場合は、装置内のメモリに存在するヘルプファイルが最新版であるにもかかわらずオンラインでのヘルプファイルの参照することで無駄な通信が発生してしまう。
上記課題を解決するために、本発明は、ヘルプ画面の提供に用いられるヘルプデータを保持するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、前記サーバ装置から取得したヘルプデータを前記情報処理装置の記憶部に記憶させる記憶手段と、前記サーバ装置が保持するヘルプデータ、または、前記記憶部から読み出されたヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供する提供手段と、を有し、前記提供手段は、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古い場合には、前記ヘルプ画面の提供のために、前記サーバ装置が保持するヘルプデータを要求し、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古くない場合には、前記サーバ装置に対するヘルプデータの要求を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザによる確認の手間と無駄な通信とを減らしつつ、最新版のヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供することができる。
システムの構成例を示す図である。 クライアント、サーバのハードウェア構成例を示す図である。 クライアント、サーバのソフトウェア構成例を示す図である。 実施例1のソフトウェアのUI画面の例を示す図である。 ヘルプテーブルの例を示す図である。 ソフトウェア300の処理の例を示すフローチャートである。 実施例2のソフトウェアのUI画面の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
(実施例1)
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるデータ処理システムの構成を示す図である。本実施形態は、後述するクライアントとサーバとがネットワークを介して通信可能なシステムである。
本実施形態において、クライアント110はヘルプに関する機能を有するソフトウェアがインストールされ、ユーザが使用するコンピュータである。クライアント110は、ヘルプ画面を提供する機能を持つ。なお、クライアント110は、他の情報処理装置に画面を提供してもよい。本実施形態で示すヘルプとは、文章、画像、音声、動画等が含まれ、HTML(Hyper Text Markup Language)で構成された階層的なデータ構造(ファイル構造)を持つファイル群を指す。また、ヘルプは章節等の構造を含むものとする。なお、本実施例におけるヘルプとは、クライアント110にソフトウェアの操作ガイドとしてのヘルプデータを指すが、それ以外のヘルプデータであっても本発明を適用可能である。
サーバ120は、クライアント110にインストールされたソフトウェア300が利用するヘルプを管理するコンピュータである。サーバ120にはオンラインヘルプが保持される。オンラインヘルプは、クライアント110からの要求に応じてソフトウェア300や不図示のウェブブラウザ(Internet Explorer等)上で表示されるウェブページを指す。また、ソフトウェア300を介しサーバ120に保持されているヘルプデータをダウンロードすることで、クライアント110上でそのファイルをオフラインヘルプとして扱うことができる。
LAN100(Local Area Network)は、クライアント110とサーバ120が接続されており、LAN100を介して各コンピュータは情報の相互通信を行っている。なお、本実施形態のシステムが備えるクライアント110とサーバ120とが、LAN以外の任意のネットワークで接続されるようにしてもよい。
[ハードウェア構成(クライアント、サーバ)]
図2は、クライアント110及びサーバ120のハードウェアの構成を示す図である。
クライアント110及びサーバ120は、ユーザ操作入力を受信する入力デバイスであるキーボード205とポインティングデバイス206が設けられている。
キーボード205は、クライアント110及びサーバ120に対して文字や数字などの情報を入力する装置である。キーボードは、例えば、仮名や英文字などを入力するキーや数字を入力するためのテンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキーを備える。
ポインティングデバイス206は、例えばマウスなどを備える。ユーザが、GUI(Graphical User Interface)などを用いてクライアント110を操作する場合、表示装置上に表示されたボタンやアイコンなどをマウスでクリックすることにより、所定の情報の入力を行うことができる。例えば、クライアント110が、インストールされたソフトウェアを表すアイコンを表示部202上に表示し、ユーザがアイコンをマウスでクリックすることに応じて、CPU201がソフトウェアを起動する。さらに、ユーザに視覚的な出力情報フィードバックを与える表示部202を備える。
表示部202は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、又はプラズマディスプレイを備える画面上に各種情報を表示する。表示部202は、キーボードやマウスの入力結果や、ソフトウェアが提供する画面(例えばユーザインターフェース)等を表示する。
さらに、クライアント110及びサーバ120は動作を制御するための手段であるCPU201、RAM203、ROM204、HDD207を備える。本実施形態に特有の動作として、CPU201は、クライアント110上では図3に示すソフトウェア300、ソフトウェアUI部301、ソフトウェア実行部302の動作を制御する。また、サーバ120上では図3に示すサーバ制御部310の動作を制御する。CPU201は、クライアント110のソフトウェア300、サーバ120のサーバ制御部310を実行し、所定のプログラムに従って、各種の演算、情報処理、クライアント110及びサーバ120全体の制御処理を行う。
RAM203、ROM204、HDD207は本実施形態における各種プログラムや実行情報を保管する。また、CDに記録されたデータを読み出すためのCD−ROMドライバ208も設ける。RAM203は、CPU201によりOS(Operating System)や本発明を実現するための制御プログラムを含むその他の制御プログラムがロードされ実行される。また、制御プログラムを実行するために用いられる各種作業領域、一時待避領域として機能する。本実施形態では、RAM203には、CPU201がソフトウェアの起動やヘルプ情報の要求などを行うためのエリアが確保される。ROM204は、CPU201の各種制御を実行する各種制御プログラム、データ及びパラメータ等を記憶する記憶装置である。
HDD207は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み書きするための駆動装置を備える。本実施形態では、HDD207は、ハードディスクを備えるローカルディスクである。なお、HDD207が備える記憶媒体が、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等であってもよい。HDD207には、図3に示すソフトウェア300、ソフトウェアUI部301、ソフトウェア実行部302、記憶部303、サーバ制御部310、記憶部311が記憶されている。また、HDD207には、インターフェイスデバイスI/O209を制御し、ネットワークを介した通信を維持する通信プログラムが記憶されている。また、HDD207には、メモリ管理やファイル入出力管理などのクライアントを動作させるための基本ソフトウェアであるOSなどが記憶されている。
さらに、外部機器との通信を行うインターフェイスデバイスI/O209を備え、プログラム実行を行うCPU201を備える。なお、周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。インターフェイスデバイスI/O209は、ネットワーク(例えば、LAN100やインターネット)を介してクライアントと各種サーバ装置(サーバ120、Webサーバ、メールサーバなど)に接続する。インターネットを介した通信を行う場合には、例えば、TCP/IP等のプロトコルが用いられる。インターフェイスデバイスI/O209は、クライアント110とサーバ120との通信を確立・維持し、ソフトウェア300が利用するヘルプ情報をサーバ120から受信する。本実施形態では、クライアント110は、このインターフェイスデバイスI/O209を介してサーバ120と通信を行う。
なお、本実施例で説明される処理は、ROM204、またはHDD207に保存されたプログラムをRAM203にロードし、CPU201で実行することによって実現される。
[ソフトウェア構成(クライアント、サーバ)]
図3は、クライアント110、サーバ120のソフトウェア構成の一例を示す図である。
はじめにクライアント110が備える各構成について説明する。クライアント110は、ソフトウェア300、ソフトウェアUI部301、ソフトウェア実行部302を備える。図3に示す例では、クライアント110には、不図示のソフトウェアインストーラによってソフトウェア300、ソフトウェアUI部301、ソフトウェア実行部302がインストールされているものとする。
ソフトウェア300は、例えば、ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、データベースソフト、画像編集ソフト、エディタソフト等の任意のソフトウェアである。
ソフトウェアUI部301は、ソフトウェア300のユーザインターフェースの構築を行う。また、ソフトウェアUI部301は、GUI(Graphical User Interface)を介して、ユーザからの各種入力操作の受け付けを処理する。また、ソフトウェアUI部301は、ウェブブラウザを起動し、ヘルプを表示する機能を備える。
ソフトウェア実行部302は、クライアント110内でのヘルプに関する処理全般の機能を備える。ソフトウェア実行部302は、サーバ120からソフトウェア300で利用するヘルプ情報を要求・取得し、ヘルプ管理を行う管理手段として機能する。ソフトウェア実行部302は、ソフトウェアUI部301からヘルプ閲覧の依頼を受けてから、主に、後述する2つの判断処理を有する。
記憶部303は、ソフトウェア実行部302が管理しているヘルプに関する情報を保存するデータベースである。ここでヘルプに関する情報とは、オフラインヘルプ及びオフラインヘルプテーブル500、サーバ120から取得したオンラインヘルプテーブル510を指す。記憶部303に保存されているオフラインヘルプは、サーバ120から最新のヘルプファイルをダウンロードすることで、最新版の内容に更新することができる。なお、記憶部303は、クライアント110がアクセス可能な外部記憶装置であってもよい。
次にサーバ120が備える各構成について説明する。サーバ120は、サーバ制御部310、記憶部311を備える。
サーバ制御部310は、サーバ120で管理されるオンラインヘルプの提供機能を備える。サーバ制御部310は、クライアント110とヘルプに関する情報の送受信を行う。また、サーバ制御部310は、クライアント110から受け付けた情報を基にヘルプファイルやオンラインヘルプテーブル510をクライアント110へ送信する。
記憶部311は、サーバ制御部310が管理しているヘルプに関する情報を保存するデータベースである。ここでヘルプに関する情報とは、サーバの保持するヘルプファイル及びオンラインヘルプテーブル510を指す。
次にソフトウェア実行部302が有する2つの判断処理について説明する。本判断処理には図5で示すオフラインヘルプテーブル500、オンラインヘルプテーブル510を交えて説明する。
1つ目の判断処理として、ソフトウェア実行部302はクライアント110にオフラインヘルプがインストールされているかを判定する。具体的には、ソフトウェア実行部302が、記憶部303に格納されているオフラインヘルプテーブル500を参照することで、オフラインヘルプがインストールされているかを判定する。オフラインヘルプテーブル500が存在しない場合、或いはオフラインヘルプテーブル500のデータが空である場合、ソフトウェア実行部302は、クライアント110にオフラインヘルプがインストールされていないと判断する。
2つ目の判断処理として、ソフトウェア実行部302は、クライアント110にインストールされているオフラインヘルプが最新かどうかを判断する。この判定には、オフラインヘルプテーブル500、オンラインヘルプテーブル510の2つのヘルプテーブルが用いられる。はじめにソフトウェア実行部302がサーバ120のサーバ制御部310に対してオンラインヘルプテーブル510の取得要求を行う。サーバ120のサーバ制御部310は記憶部311からオンラインヘルプテーブル510を取得し、ソフトウェア実行部302にその情報を返す。次にクライアント110のソフトウェア実行部302は、記憶部303からオンラインヘルプテーブル510を取得し、サーバ120から取得したオンラインヘルプテーブル510との比較処理を実行する。この2つのヘルプテーブルに含まれるバージョンと型番のそれぞれの値の大小関係を用いて、ソフトウェア実行部302はオフラインヘルプが最新か否かを判断する。ここでは、値が大きい方がより新しいヘルプであると判断される。
次にバージョンの比較について説明する。本システムではバージョンを3桁の整数で表し、数値が大きいほど新しいものとする。例えば図5に示す例では、言語ja(日本語)のバージョン502(値:400)はバージョン512(値:420)より値が小さい。即ち、オフラインヘルプは最新ではないと判断できる。つまり、オフラインヘルプのバージョンを示す数値が該当のオンラインヘルプのバージョンを示す数値未満である場合に、オフラインヘルプが古いと判断される。
次に型番の比較について説明する。言語ja(日本語)の章名AA−001は型番504(値:100)と型番514(値:100)の値が同じである。即ち、オフラインヘルプの章名AA−001は最新であると判断できる。一方、言語jaの章名AA−002のように型番504(値:100)が型番514(値:120)の値より小さい。即ち、オフラインヘルプの章名AA−002は最新でないと判断できる。つまり、オフラインヘルプの章名の型番を示す数値が該当のオンラインヘルプの章名の型番を示す数値未満である場合に、オフラインヘルプが古いと判断される。
なお、本実施例で説明される処理は、ROM204またはHDD207に保存されたプログラムをRAM203にロードし、CPU201で実行することによって実現される。
[ソフトウェアのUI画面]
図4は、ソフトウェア300のGUIの一例を示している。
ヘルプ閲覧方法選択画面400は、ヘルプ閲覧時にどのようにヘルプを閲覧するか選択するためのGUIを備える。401〜404はヘルプ閲覧時におけるヘルプ閲覧方法の選択肢である。ソフトウェアUI部301は、図4に示す画面で選択された選択肢に応じたヘルプをウェブブラウザで表示する。例えば、インストール済みのオフラインヘルプが最新版ではない場合、ソフトウェアUI部301は、401〜404の選択肢を表示する。
選択肢401は、ソフトウェア300がサーバ120から最新のヘルプファイルをダウンロードした後、クライアント110の記憶部303のオフラインヘルプを更新し、その最新のオフラインヘルプを表示する内容の選択肢である。すなわち、ソフトウェア300は、ヘルプ画面提供前に、記憶部に記憶するためのヘルプデータの取得要求をサーバ120に対して行う。この選択肢の場合、ヘルプファイルをダウンロードした後にオフラインヘルプのみを参照する為、定期的なオンライン接続を必要とするオンラインヘルプより快適にヘルプを閲覧することができる。
選択肢402は、ソフトウェア300がオンラインヘルプを表示しつつ、サーバ120から最新のヘルプファイルをダウンロードする内容の選択肢である。すなわち、ソフトウェア300は、オンラインでのヘルプ画面提供中に、記憶部に記憶するためのヘルプデータの取得要求をサーバ120に対して行う。この選択肢の場合、オンラインヘルプが表示されながら、バックグラウンドでオフラインヘルプを更新するためのヘルプファイルがダウンロードされる。そのため、ダウンロードするヘルプファイルのサイズが大きい場合、ダウンロード時間が長くなりヘルプを閲覧するまでに待ち時間が発生するという問題を回避することができる。
選択肢403は、サーバ120が保持する最新のオンラインヘルプを表示する内容の選択肢である。
選択肢404は、ソフトウェア300が記憶部303に保存されているオフラインヘルプを表示する内容の選択肢である。この選択肢の場合、最新のヘルプファイルをダウンロードする、或いはオンラインヘルプを表示する、といった処理が行われない。そのため、最新の内容のヘルプを閲覧することは出来ない。しかしながら、ヘルプを閲覧するためにオンライン接続を行わない為、次のようなユースケースにおいてユーザに対するメリットが存在する。例えば、モバイル端末でオンライン接続しており通信料金を節約したい、ネットワーク回線が安定しておらず快適にオンラインで閲覧できない、閲覧したい操作内容が軽微な内容であり明らかに最新版を閲覧するまでもない、などのケースが挙げられる。
本実施例では、設定可能なヘルプの閲覧方法の選択肢として401〜404を項目の例に挙げたが、選択肢は前述の項目に限ったものとしない。選択肢として401〜404のうち一部のみが表示されてもよい。また、記述される情報、及びこれら情報を備える箇所もこれに限ったものではない。なお、ユーザはヘルプを閲覧する度に、図4のUI画面上で閲覧方法を設定してもよいし、また、ユーザが図4の画面上で行った設定をクライアント110のROM204またはHDD207で保持しておき、その後ユーザがヘルプを閲覧する際に適用してもよい。
[記憶部が保有するヘルプテーブル]
図5は、記憶部303、311が管理する2つのヘルプテーブルの一例を示している。
オフラインヘルプテーブル500は、記憶部303に保存されており、図示を省略するソフトウェアインストーラによってインストールされたオフラインヘルプに紐づく情報を管理する。501〜505はオフラインヘルプに関する情報を指す。なお、ソフトウェアインストーラはオフラインヘルプのインストール機能を備えるが、インストールするか否かはインストール時に選択できるものとする。したがって、オフラインヘルプがインストールされなかった場合、オフラインヘルプテーブル500は記憶部303に保存されない。
オンラインヘルプテーブル510は、記憶部311に保存されており、サーバ120の管理者によって配置されたオンラインヘルプに紐づく情報を管理する。511〜515はオフラインヘルプに関する情報を指す。
言語501、511は、ヘルプの言語である。図5では、ヘルプの言語は日本語(ja)、英語(en)である。バージョン502、512は、ヘルプのバージョンである。章名503、513は、ヘルプに関する章の名称である。図5では、4つの章(AA−001、AA−002、BB−001、BB−002)でヘルプを構成するものとする。なお、ヘルプファイルを構成する複数部分はこの例に限らない。型番504、514は、ヘルプの型番である。図5では型番を100、120、150、200の値で定義しており、この値がヘルプの新旧を示す。具体的には、数字が大きいほど新しいヘルプであることを示す。図5のテーブルの例では、型番100が最も古く、型番200が最も新しいヘルプとなる。
このように各章に対して型番を振ることで、章ごとのバージョンを特定できるため、ソフトウェア300は更新されたヘルプファイルの一部分のみをサーバ120から効率的にダウンロードすることができる。
インストールフォルダ505は、オフラインヘルプがインストールされているフォルダである。例えば、言語がja、章名がAA−001、型番100のオフラインヘルプがインストールされているフォルダは「c:¥contents¥ja¥AA−001」となる。
URL515は、オンラインヘルプのページアドレスである。例えば、言語がja、章名がAA−001、型番100のオンラインヘルプのページアドレスは「http://aaa.bbb/ja/AA−001」となる。ここでは言語がjaのヘルプのトップページアドレスは「http://aaa.bbb/ja」と定義する。
なお、章ごとに分かれていないヘルプファイル全体をインストール可能としてもよい。また、ヘルプファイル全体をオンラインヘルプで表示可能としてもよい。
本実施例では、各ヘルプテーブルの構成として501〜505、511〜515を項目の例に挙げたが、各ヘルプテーブルの構成は前述の項目に限ったものとしない。また、記述される情報、及びこれら情報を備える箇所もこれに限ったものではない。
[実施例1におけるソフトウェアの処理、フローチャート]
図6は、ソフトウェア300の処理のフロー図である。図1のクライアント110上で動作するソフトウェア300を例に処理の流れを説明する。本フローでは、保持しているヘルプの状態に応じてヘルプ表示方法を変更する手法を示す。図6のフローチャートの処理は、クライアント110のCPU201が、ROM204またはHDD207に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
ソフトウェア300のヘルプ閲覧処理が開始されると、S1001にて、ソフトウェア実行部302はネットワーク接続が可能かを判断する。Yes(可能である)の場合、S1002へ進み、No(可能でない)の場合、S1009へ進む。
次に、S1002にて、ソフトウェア実行部302は、記憶部にあるヘルプデータがサーバ120にあるヘルプデータよりも古いかどうかを確認する。Yes(古い)の場合、S1003へ進み、No(古くない)の場合、S1008へ進む。
S1002について具体的に説明する。ここでソフトウェア実行部302は、サーバ120に対してオンラインヘルプテーブル510の取得要求を行う。サーバ120のサーバ制御部310は、取得要求に応じて記憶部311からオンラインヘルプテーブル510を取得し、ソフトウェア実行部302へ取得したオンラインヘルプテーブル510を返す。次にソフトウェア実行部302は、記憶部303に保持されているオフラインヘルプテーブル500を取得する。ソフトウェア実行部302は、2つのヘルプテーブルから型番504、514を比較し、オフラインヘルプが最新かを判断する。比較処理はオフラインヘルプテーブル500が管理する章単位ごとに行われ、比較処理の結果はRAM203に保持される。
比較処理について具体的に説明する。まずソフトウェア実行部302は、オフラインヘルプテーブル500の言語501、章名503を基にオンラインヘルプテーブル510の言語511、章名513が一致するヘルプ情報の型番504、514の値を比較する。オンラインヘルプテーブル510の型番514の値が一つでもオフラインヘルプテーブル500の型番514より大きい場合、オフラインヘルプは最新でないと判断される。例えば、図5のオフラインヘルプテーブル500、およびオンラインヘルプテーブル510において、日本語(ja)、AA−001の型番の値は共に100である。そのため、章名AA−001のオフラインヘルプは最新であると定義できる。一方、日本語(ja)、AA−002の型番の値はそれぞれ100と120であり、2つの値を比較するとオンラインヘルプテーブル510の型番の値(120)の方が大きい。そのため、章名AA−002のオフラインヘルプは最新でないと定義できる。即ち、図5のようにオフラインヘルプよりオンラインヘルプの方が新しい場合、オフラインヘルプは古いと判断される。
次に、S1003にて、ソフトウェアUI部301はヘルプ閲覧方法選択画面400を表示する。ここでヘルプ閲覧方法選択画面400に表示する選択肢は401〜403である。各選択肢の概要については、図4にて説明済みのため、ここでは説明は省略する。
次に、S1004にて、ソフトウェアUI部301は受け付けた選択肢の情報を判断する。受け付けた選択肢の情報が選択肢403の場合、S1005へ進み、選択肢402の場合、S1006へ進み、選択肢401の場合、S1007へ進み、選択肢404の場合、S1008へ進む。
S1005にて、ソフトウェアUI部301はオンラインヘルプをウェブブラウザで表示する。ここでソフトウェア300は、ネットワーク接続が可能であり、記憶部にあるヘルプデータが古い場合に、オンラインでヘルプデータに基づく画面を提供することができる。なお、オフラインヘルプがインストールされておらず、且つオンラインヘルプを閲覧するためのネットワーク接続ができる場合にも、S1005でソフトウェアUI部301はオンライン表示してもよい。オンラインヘルプを表示した後、処理を終了する。
S1006にて、ソフトウェアUI部301がオンラインヘルプをウェブブラウザで表示し、更に、サーバ120から最新のヘルプファイルをダウンロードして、記憶部303のオフラインヘルプを更新する。オフラインヘルプを更新した後、処理を終了する。
S1007にて、ソフトウェア実行部302はサーバ120から最新のヘルプファイルをダウンロードし、記憶部303のオフラインヘルプを更新する。
S1007について具体的に説明する。まずソフトウェア実行部302は、サーバ120に対して最新のヘルプファイルのダウンロード要求を行う。ダウンロード要求の通信リクエストには、S1006で保持した比較処理の結果を基にオフラインヘルプが最新でない章名の情報を含める。例えば、章名AA−002は最新でないと結果が保持されているため、章名AA−002に関する言語501やバージョン502、型番504等がダウンロード要求に含められる。これにより、最新のヘルプファイルのみをダウンロード可能となる。つまり、ソフトウェア実行部302は、クライアント110上で古いヘルプファイルのみを最新の内容に更新することができる。次にサーバ制御部310は、受け付けた要求を基に記憶部311から指定されたそれぞれの章名のヘルプファイル及び型番514を取得し、ソフトウェア実行部302に送信する。その後、ソフトウェア実行部302は受信したヘルプファイルを記憶部303に保存する。また、ソフトウェア実行部302はオフラインヘルプテーブル500の型番504を受信した型番514で更新する。例えば図5において、サーバ制御部310から章名AA−002の型番120の情報が送られてきた場合、ソフトウェア実行部302はオフラインヘルプテーブル500上の章名AA−002の型番504を100から120に更新する。
次に、S1008にて、ソフトウェア実行部302は記憶部303からオフラインヘルプを取得する。S1007にて、サーバ120から取得したヘルプデータを記憶部に記憶した場合には、S1008でその記憶したヘルプデータが表示される。また、S1004で選択肢404が選択されたと判断された場合には、S1008ですでに記憶部303にあるヘルプデータが表示される。オフラインヘルプが表示された後、処理を終了する。
S1009にて、ソフトウェア実行部302は記憶部303にヘルプデータが存在するか否かを判断する。例えば、ソフトウェア実行部302は、オフラインヘルプテーブル500が存在するかを判断する。ここでオフラインヘルプテーブル500が存在する場合、オフラインヘルプがインストールされていると判断される。Yes(存在する)の場合、S1008へ進み、No(存在しない)の場合、S1010に進む。
S1010にて、ソフトウェアUI部301は、不図示のメッセージボックスを表示する。ここでソフトウェア300は、オフラインヘルプがインストールされておらず、且つオンラインヘルプを閲覧するためのネットワーク接続ができない、という状態である。ソフトウェアUI部は、閲覧可能なヘルプファイルが存在しない旨の内容をメッセージボックスに表示した後、処理を終了する。
以上、保持しているヘルプの状態に応じてヘルプ表示方法を変更する手法を説明した。これにより、オンラインヘルプが更新された場合でも最新の内容を閲覧できるようになる。また、最新の内容のオフラインを保持している場合に無駄なネットワーク通信を行わなくなる。
(実施例2)
[実施例2におけるソフトウェアの処理]
前述した実施例1では、保持しているヘルプの状態に応じてヘルプ表示方法を変更する手法について説明を行った。しかしながら、前述の実施例1だけでは複数種類の言語に対応したソフトウェアにおいて、起動中のソフトウェアで設定されている設定言語と異なる言語の最新のヘルプがオンライン上に存在する場合に、古いヘルプを表示するという問題が未だ残る。
その問題について具体的に説明する。例えば図5のように、オンラインヘルプテーブル510に複数言語が定義されている場合、サーバ120には複数言語のヘルプが管理されている。ここでは、言語jaのバージョン(値:420)と言語enのバージョン(値:470)が管理されており、バージョンの値の大小関係から言語jaより言語enの方が最新の内容であると判断できる。一般的にソフトウェアの設定言語がjaである場合、表示するヘルプの言語はjaである。ここで従来通りに言語jaのヘルプを表示すると、最新のヘルプである言語enの存在に気づくことができず、古いヘルプが表示されてしまうという問題がある。
そこで実施例2では、実施例1に加え、複数言語に対応したソフトウェアにおけるヘルプの状態に応じてヘルプ表示方法を変更する手法を説明する。本実施例において、システム構成やアプリケーションのUIなど、実施例1と同様の説明は省略する。
図7では、選択肢703と選択肢705が、図4と異なる。
選択肢703は、設定言語と同じ言語でオンラインヘルプを表示する内容の選択肢である。また、ソフトウェアで設定されている設定言語と異なる言語の最新のオンラインヘルプが存在する場合、ソフトウェアUI部301は、705の選択肢を追加で表示する。
選択肢705は、ソフトウェアに設定されている言語と異なる言語の最新のオンラインヘルプを表示する内容の選択肢である。ソフトウェアの設定言語とは、GUI上に表示される言語を指す。また、ソフトウェアの設定言語は、図示を省略するOSが管理するレジストリ或いはソフトウェアが管理する設定ファイル等にて保持される。例えば図4に示す例では、ソフトウェアの設定言語は日本語(ja)であり、選択可能な言語は英語(en)である。ここで英語を選択すると、最新のオンラインヘルプが英語で表示される。このように英語のヘルプが日本語のヘルプより最新になる事例は、例えば初版リリースは複数言語(本実施例においては日本語と英語)で実施し、改訂リリースは英語のみ実施する場合がある。また他の事例としては、ヘルプのローカライズを英語基準で行っており、他言語のローカライズが遅れている場合がある。新しい情報の追加や誤記の修正等が行われた一般的に改訂されたヘルプを閲覧したいユーザは、設定言語とは異なる言語であったとしてもそのヘルプを参照したい可能性がある。
以上、複数言語に対応したソフトウェアにおけるヘルプの状態に応じてソフトウェアの設定言語と異なる言語を含むヘルプ表示方法を変更する手法を説明した。これにより、ソフトウェアの設定言語と異なる言語の最新のヘルプがオンライン上に存在する場合に、異なる言語の最新のヘルプを閲覧することができるようになる。
(他の実施例)
本発明は、上述した実施形態を適宜組み合わせることにより構成された装置あるいはシステムやその方法も含まれるものとする。
ここで、本発明は、上述した実施形態の機能を実現する1つ以上のソフトウェア(プログラム)を実行する主体となる装置あるいはシステムである。また、その装置あるいはシステムで実行される上述した実施形態を実現するための方法も本発明の1つである。また、そのプログラムは、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給され、そのシステムあるいは装置の1つ以上のコンピューター(CPUやMPU等)によりそのプログラムが読み出され、実行される。つまり、本発明の1つとして、さらにそのプログラム自体、あるいは当該プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な各種記憶媒体も含むものとする。また、上述した実施形態の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても、本発明は実現可能である。
110 クライアントPC
201 CPU
302 ソフトウェア実行部

Claims (8)

  1. ヘルプ画面の提供に用いられるヘルプデータを保持するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、
    前記サーバ装置から取得したヘルプデータを前記情報処理装置の記憶部に記憶させる記憶手段と、
    前記サーバ装置が保持するヘルプデータ、または、前記記憶部から読み出されたヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供する提供手段と、を有し、
    前記提供手段は、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古い場合には、前記ヘルプ画面の提供のために、前記サーバ装置が保持するヘルプデータを要求し、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古くない場合には、前記サーバ装置に対するヘルプデータの要求を行わないことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記憶手段が前記サーバ装置に対して要求することで取得されたヘルプデータを前記情報処理装置の記憶部に記憶させ、前記提供手段が前記記憶部から読み出されたヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供する第1の設定と、前記提供手段が前記サーバ装置の保持するヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供している際に前記記憶手段が前記サーバ装置に対して要求することで取得されたヘルプデータを前記情報処理装置の記憶部に記憶させる第2の設定と、のうちのいずれかを設定する設定手段と、を有し、
    前記提供手段は、前記記憶部に記憶されるヘルプデータが、前記サーバ装置が保持するヘルプデータより古い場合であって、前記設定手段による設定が前記第1の設定である際に、前記ヘルプ画面の提供前に前記サーバ装置が保持するヘルプデータを取得するために、前記サーバ装置が保持するヘルプデータを要求し、
    前記提供手段は、前記記憶部に記憶されるヘルプデータが、前記サーバ装置が保持するヘルプデータより古い場合であって、前記設定手段による設定が前記第2の設定である際に、前記ヘルプ画面の提供中に前記サーバ装置が保持するヘルプデータを要求することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定手段は、前記提供手段が前記記憶部に記憶されているヘルプデータを読み出して該ヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供する第3の設定を更に設定可能であり、
    前記提供手段は、前記設定手段による設定が前記第3の設定である場合に、前記サーバ装置が保持するヘルプデータを要求しないことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記記憶部に記憶されるヘルプデータが、前記サーバ装置が保持するヘルプデータより古いか否かを確認する確認手段を有し、
    前記確認手段は、前記サーバ装置が保持するヘルプデータのバージョンを示す情報を取得し、該バージョンと前記記憶部に記憶されるヘルプデータのバージョンとを比較することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記サーバ装置が保持するヘルプデータは、複数部分に分かれて構成されており、
    前記記憶手段は、前記サーバ装置からヘルプデータの少なくとも一部分を取得して前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記サーバ装置は複数種類の言語のヘルプデータを保持しており、
    前記提供手段は、前記情報処理装置における設定言語のヘルプデータのバージョンよりも新しいバージョンの該設定言語とは異なる言語のヘルプデータが前記サーバで保持されている場合に、前記設定言語とは異なる言語のヘルプデータをネットワークを介して前記サーバ装置に対して要求することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. ヘルプ画面の提供に用いられるヘルプデータを保持するサーバ装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置の制御方法であって、
    前記サーバ装置から取得したヘルプデータを前記情報処理装置の記憶部に記憶させる記憶工程と、
    前記サーバ装置が保持するヘルプデータ、または、前記記憶部から読み出されたヘルプデータに基づくヘルプ画面を提供する提供工程と、を有し、
    前記提供工程は、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古い場合には、前記ヘルプ画面の提供のために、前記サーバ装置が保持するヘルプデータが要求され、前記記憶部に記憶されたヘルプデータが前記サーバ装置の保持するヘルプデータより古くない場合には、前記サーバ装置に対するヘルプデータの要求が行われないことを特徴とする制御方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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