JP4164356B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝票とその控えのような複数枚綴りの一連の記録物をページ単位でそれぞれ異なる給紙トレイに収容された種類の異なる記録媒体上に再現して出力する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、伝票などの複数ページからなる一連の記録物を作成する場合、一つの給紙カセットや給紙トレイなどの給紙部から繰り出された記録用紙に、連続して各ページの画像を形成することで記録物を作成していた。そのため、各ページごとに異なる紙質の記録用紙に、一連の画像を順次記録させる場合には、利用者は、希望する順番に各記録用紙を重ね合わせ、これらの記録用紙を手差し用の給紙部にセットする必要があった。
【0003】
従って、上記のような複数枚綴りの一連のプリントジョブを大量に処理する場合には、記録用紙と画像との対応関係を考慮して、利用者が給紙部に記録用紙をセットする必要があり、そのセッティングに大変手間がかかるという問題があった。また、紙質の異なる記録用紙を重ねて給紙するために、画像記録装置での給紙不良などが発生することもあった。
【0004】
さらに、利用者が誤って同じ紙質の記録用紙を複数枚重ねて給紙部にセットした場合には、所望する記録用紙に所望する画像が記録されなくなるという問題が発生する。そのため、大量のプリントジョブを連続して処理する場合には、記録用紙と記録画像との対応関係にずれが生じ、一連の記録物を所望通りに作成できないことがある。
【0005】
そこで、異なる複数種類の記録用紙からなる複数枚綴りの一連の記録物を完成させるために、予め複数の給紙トレイに記録用紙を分類してセットし、画像を記録する際に、記録用紙を供給する給紙トレイを切り換えて、各記録用紙に画像を順次記録し、これらを一連の記録物として出力するようにした印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−105367号公報(図2、段落「0018」〜「00
24」)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の印刷装置では、各給紙トレイにセットされた記録用紙のサイズを確認していないので、複数枚綴りの一連の記録物のサイズを統一することができないという問題がある。つまり、上記印刷装置では、一連の記録物を作成する際に、指定された給紙トレイから記録用紙が給紙されるが、その際に、給紙トレイに収納されている記録用紙のサイズは確認されていない。
【0008】
そのため、上記印刷装置に一連の記録物の作成が要求された場合に、各給紙トレイ内に収納されている記録用紙のサイズが異なっていると、サイズの異なる記録用紙を含んだ一連の記録物を形成してしまう可能性がある。
【0009】
また、複数の給紙トレイから記録用紙を給紙する際に、用紙切れなどにより記録用紙の供給ができなくなると、複数枚綴りの一連の記録物のプリントジョブが途中で中断したり、一連の記録物内にてページの欠落を招き、完全な状態の記録物を提供できなくなる。
【0010】
さらに、上記のように、一連の記録物が不完全な状態で得られると、利用者が後に欠損ページを出力しなければならないが、その際に、すでに出力されたページが記録された記録用紙が分からなくなることがある。また、再度、一連の記録物のプリントジョブが行われた場合には、すでに出力済みのページが再び印刷されることになり、記録用紙等の資源を無駄に使用してしまうことになる。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、異なる給紙部に収容された種類の異なる記録用紙から、複数枚綴りの一連の記録物を完全な状態で出力できる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0013】
(1)それぞれにサイズの異なる記録用紙を収容する複数の給紙部を備え、複数枚綴りの記録物の印刷時に、前記記録物を構成する複数頁のそれぞれの画像データが前記複数頁のそれぞれについて給紙部を選択する選択情報及び記録用紙のサイズを指定する用紙サイズ情報とともに外部から入力され、前記複数頁のそれぞれの画像データを頁毎の前記選択情報によって選択された給紙部が収容する記録用紙上に記録するように記録動作を制御する制御部を備えた画像記録装置であって、
前記複数の給紙部のそれぞれに収容されている記録用紙のサイズを示す収容サイズ情報を管理する管理部を備え、
前記制御部は、前記複数頁の全てについて前記選択情報で選択された給紙部の前記収容サイズ情報が前記用紙サイズ情報に一致することを条件に前記記録動作を実行するように制御することを特徴とする。
【0017】
この構成においては、各給紙部に収容されている記録用紙のサイズがすべて同サイズである場合にのみ、記録動作が行われる。従って、得られる一連の記録物は、各頁が全て同一サイズの記録用紙に記録されることになる。
【0018】
そのため、各頁の画像データが、それぞれ異なる給紙部に収容された記録用紙に記録される場合にも、得られる一連の記録物の記録用紙のサイズを統一することができる。これにより、一連の記録物を取り扱い易いものとすることができ、利用者にとっての利便性が向上する。
【0019】
(2)前記管理部は、前記複数の給紙部内の記録用紙の収容状況に関する情報をさらに管理し、
前記制御部は、前記画像データの各頁について選択された複数の給紙部の何れかに記録用紙が収容されていない場合には、前記記録動作を禁止することを特徴とする。
【0020】
この構成においては、記録用紙が収容されていない給紙部が存在する場合には、記録動作を行わない。従って、欠落頁を生じることなく、すべての頁の画像データが記録用紙に記録された完全な一連の記録物を得ることができる。
【0021】
これにより、各頁の画像データが、それぞれ異なる給紙部に収容された記録用紙に記録される場合にも、利用者に対して、不備のない一連の記録物を確実に提供することができる。
【0022】
(3)画像データが記録された画像記録面が露出するように記録用紙を載置する第1の載置部と、画像記録面が露出しないように記録用紙を載置する第2の載置部とを備え、
前記制御部は、前記第1の載置部に記録用紙を載置する場合と、前記第2の載置部に記録用紙を載置する場合とで、前記複数の給紙部からの記録用紙の給紙の順序を切り換えることを特徴とする。
【0023】
この構成においては、画像記録面を上にして、該画像記録面が露出するようにフェイスアップにて、排出された記録用紙を載置する第1の載置部と、画像記録面を下にして、該画像記録面が露出しないようにフェイスダウンにて、排出された記録用紙を載置する第2の載置部とを備えている。そして、記録用紙を第1の載置部に載置する場合と、第2の載置部に載置する場合とで、各給紙部からの記録用紙の給紙の順序を切り換えている。
【0024】
そのため、画像データが記録された記録用紙を上記載置部に載置する場合に、一連の記録物を頁の順序に従って重ね合わせて、フェイスアップまたはフェイスダウンにて載置することができる。これにより、利用者の選択で、好ましい状態で一連の記録物を頁順に得ることができるので、利便性が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態に係る画像記録装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0026】
図2は、デジタル複合機(画像記録装置)1の要部構成を示し、このデジタル複合機1は、画像読み取り部110、操作部112、画像形成部210、機器制御部230、通信部240、ハードディスク250および管理部270を備えている。また、上記デジタル複合機1は、LANなどのネットワークを介して、パーソナルコンピュータ(PC)(1)・(2)に接続されている。
【0027】
画像読み取り部110は、例えばCCD読み取り装置116を備えており、画像データを入力する画像データ入力手段として働く。操作部112は、各種入力キーなどを備えた入力部112aとLCDなどの表示手段を備えた表示部112bとを有しており、装置の操作や条件を入力したり条件などを表示する。
【0028】
画像形成部210は、揮発性メモリ260とLSU(レーザ走査ユニット)などの印字部227を有しており、画像データ記憶手段に記憶されている画像データを出力する画像データ出力手段として働く。なお、画像形成部210の詳細な構成については、後述する。
【0029】
機器制御部(この発明の制御部)230は、デジタル複合機1を構成する各部の動作を監視すると共に、複合機として的確な動作を行うように装置全体を制御する。通信部240は、ネットワーク上に設置されたパーソナルコンピュータなどのクライアントマシン間との通信を制御する。
【0030】
ハードディスク(HD)250は、各入力手段(入力経路:デジタル複合機として搭載された各モード、例えば、スキャナ、ファックス、ネットワークなど)から入力された画像データを記憶する画像データ記憶手段として働く。画像データ記憶手段は、例えば、磁気記憶媒体を備えた記憶装置として構成することができる。
【0031】
管理部270は、上記機器制御部230における装置各部の制御に必要な情報を管理し、後述するように、この管理部270から出力される記録用紙に関する情報に基づいて、機器制御部230が記録動作を制御する。
【0032】
このデジタル複合機1を複写機として利用する場合には、画像読み取り部110にて読み取られた原稿の画像データが、画像形成部210から複写物として出力される。
【0033】
画像読み取り部110には、後述するように、CCD116が備えられており、読み取り位置にセットされた原稿の画像を電子的に読み取ることができる。そして、読み取られた原稿の画像データは、揮発性のメモリ260上に出力画像として完成され、一旦ハードディスク250へ記憶される。原稿が複数ある場合は、この読み取り、記憶の動作が繰り返される。
【0034】
その後、操作部112から指示された処理モードに基づいて、ハードディスク250に記憶された画像データが適切なタイミングで順次読み出され揮発性のメモリ260に送られる。そして、画像形成部210への書き込みタイミングに合わせて画像データがメモリ260から印字部227へと転送される。
【0035】
また、読み取った画像データを複数枚印字する場合も、同様に出力画像としてページ単位でハードディスク250へ記憶され、出力するモードに合わせてハードディスク250から揮発性メモリ260に送られ、出力枚数の分だけ繰り返し画像形成部210への書き込みタイミングに合わせて印字部227へ転送される。
【0036】
次に、このデジタル複合機1をプリンタとして使用する場合には、通信部240にて受信した画像データがメモリ260などを介して画像形成部210から出力される。
【0037】
通信部240は、通信ケーブルなどによりネットワークと接続されており、ネットワーク上に接続されたパーソナルコンピュータなどの機器から画像データを受信するようになっている。
【0038】
通信部240にて受信された画像データは、出力する画像データとしてページ単位にメモリ260に送られ、一旦、ハードディスク250へ記憶される。そして、再びハードディスク250から揮発性のメモリ260に送られ、複写機として利用する場合と同様にして印字部227へと転送される。
【0039】
また、本デジタル複合機1をネットワークスキャナとして利用する場合には、画像読み取り部110において読み取られた原稿の画像データを、通信部240からネットワークを介して任意のパーソナルコンピュータへ送信することができる。ここでも画像読み取り部110に備えられたCCD116により原稿の画像を電子的に読み取る。
【0040】
読み取られた原稿の画像データは、揮発性のメモリ260上に出力画像として完成され、一旦ハードディスク250へ記憶される。そして、再びハードディスク250から揮発性のメモリ260に送られ、操作部112を介して指示された送信先との通信を確立させた上で通信部240から目的の送信先へと送信される。
【0041】
さらに、通信部240は、ネットワーク以外に電話回線と接続されており、本デジタル複合機1をファクシミリ装置として利用する場合にも同様の動作が行われ、外部通信装置との原稿画像の送信および受信が可能である。
【0042】
なお、ここでは画像データを一時的に保存する記憶装置としてハードディスク250を備えたデジタル複合機として説明しているが、これに限らず、デジタル複合機1本体から取り外されても保存された画像データを保持することができる不揮発性のメモリや、バックアップ機能の付いたメモリ、磁気記憶媒体を用いたその他の記憶装置(媒体)などを備えている場合についても同様に適用することが可能である。
【0043】
また、本デジタル複合機1の各構成部は、機器制御部230により制御され、操作部112に設けられたタブレット、キー群などの入力部112aからの操作指示を監視する共に、表示部112bを介してデジタル複合機の状態に関する情報など利用者に通知すべき情報を的確に案内表示する。また、管理部270には、機器制御部230により管理されている各構成部に関する情報が管理されており、これら情報に基づいて、機器制御部230がデジタル複合機全体の動作を制御する。
【0044】
次いで、本デジタル複合機1に備えられた画像読み取り部110及び画像形成部210の構成について、図1に基づいて説明する。まず、デジタル複合機1の上面には、原稿台111及び操作パネルが設けられており、その原稿台111の上面には該原稿台111に対して開閉可能な状態で支持された自動原稿送り装置が装着されている。さらに、このデジタル複合機1の内部には画像読み取り部110及び画像形成部210が設けられている。
【0045】
画像読み取り部110について説明すると、原稿台111上の所定位置に原稿画像面を下にしてセットされた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方には該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113・114が配置されている。
【0046】
この原稿走査体113・114は、原稿画像面を露光する露光ランプと原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとからなる、原稿台下面において一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行往復移動する第1の走査ユニット113と、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2・第3ミラーからなる、第1の走査ユニット113と一定の速度関係をもって平行往復移動する第2の走査ユニット114とから構成されている。
【0047】
そして、第2の走査ユニットの第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小して光像を結像させる光学レンズ115と、光学レンズ115により縮小された光像が結像され光像を順次光電変換して原稿からの反射光像を電気信号として出力する光電変換素子116とが配置されている。この光電変換素子116により電気信号に変換された原稿画像情報は、画像処理部210に転送され画像データとして所定の処理が施される。
【0048】
次に、デジタル複合機1の下部側に配設さている画像形成部210について説明すると、画像形成部210内の下側には、給紙機構211が設けられており、給紙トレイ(この発明の給紙部)211a・211b内に積載収容されている記録用紙を1枚ずつ分離して、後述する画像ステーション側に向かって供給する。また、デジタル複合機1の右側面には手差しトレイ(この発明の給紙部)211cが設けられ、この手差しトレイ211cにセットされた記録用紙も、呼び込みローラ211dにより1枚ずつ分離され画像ステーション側に向かって供給される。
【0049】
そして、給紙トレイ211a・211b、あるいは手差しトレイ211cから1枚ずつ分離供給された記録用紙は、画像形成部210の手前に配置されたレジストローラ対212まで搬送され、画像形成部210とタイミングをとって再供給搬送される。
【0050】
また、後述する画像ステーションにおいて再現された画像(トナー像)は、転写装置により記録用紙上に転写される。この画像ステーションの下流側には、略平行にのびた搬送ベルト機構213がありトナー像が転写された記録用紙を搬送する構成となっている。
【0051】
さらに、搬送ベルト機構213の下流側には記録用紙上に転写形成されたトナー像を記録用紙上に定着させるための定着装置217が配置されており、この定着装置217の定着ローラニップ間を通過した記録用紙は、トナー像が定着され、搬送方向切り換えゲート218を経て排出ローラ219によりデジタル複合機1の外部に取り付けられている排紙トレイ(この発明の第1の載置部)220a上に排出される。
【0052】
このとき、記録用紙が排出トレイ220aへ直接排出されると、該記録用紙は、画像が記録された画像記録面を上にして(フェイスアップ排出)順次積載される。なお、切り換えゲート218は定着後の記録用紙をデジタル複合機1の外部へと排出するか、再び画像形成部210に向かって再供給するか、選択的に記録用紙の搬送経路を切り換えるものである。
【0053】
従って、上記切り換えゲート218によって搬送方向を切り換え、スイッチバック搬送経路221を介して、記録用紙の表裏を反転した後、排出トレイ220aの下方に設けられたもう一方の排出トレイ(この発明の第2の載置部)220b上に排出するようにしてもよい。このとき、記録用紙は、画像記録面を下にして(フェイスダウン排出)順次積載されることとなる。
【0054】
また、記録用紙の両面に画像を記録する場合には、上記切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向を切り換える。その後、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転し、画像形成部210へと再度供給されて画像が記録される。その後、排出トレイ220aへと排出される。
【0055】
上記画像ステーションは、回転駆動される感光体ドラム222を含み、各感光体ドラム222の周辺には、感光体ドラムを一様に帯電する帯電器223と、感光体ドラム222上に形成された静電潜像を現像する現像装置224と、現像されたトナー像を転写材へ転写する転写用放電器225と、感光体ドラム上に残留するトナーを除去するクリーニング手段226が感光体ドラム222の回転方向に沿って順次配置されている。
【0056】
また、各感光体ドラム222の上方には、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子からの光を主走査方向に偏向させるための偏向装置と、偏向装置により偏向されたレーザ光を感光体表面に結像させるためのfθレンズなどから構成されるレーザービームスキャナユニット227が設けられている。レーザービームスキャナ227には原稿画像に対する画素信号が入力される。これにより記録部の感光体222上には原稿画像情報に対する静電潜像が形成され、記録部において原稿画像情報がトナー像として再現される。
【0057】
画像ステーションにて、トナー像が上記構成によりそれぞれ形成され、記録用紙への画像の転写が行われ完了すると、上記したように定着装置217へと導かれる。そして最後にトナー画像が定着された記録用紙は、排出ローラ219を経て排紙トレイ220aあるいは排紙トレイ220b上へと排出される。
【0058】
次に、上記構成のデジタル複合機1にて、ネットワークを介して接続されているPC(1)などの外部機器から転送されたデータに基づいて、印刷処理を行う場合について説明する。
【0059】
PC(1)にて、上記デジタル複合機1に対して印刷処理を指示する場合には、図4に示すように、PC(1)の表示部10に、印刷処理指示画面11を表示する。印刷処理指示画面11では、印刷処理を実行するための印刷条件の設定を行うために、各種の印刷条件が表示される。すなわち、本実施の形態では、印刷処理を実行する処理装置名(図中、プリンタ)、印刷範囲や印刷枚数、伝票のような(同一記録内容の)複数枚綴りの記録物の印刷(カーボンプリントモードでの印刷)であるか否かを示すカーボンプリントなどが表示される。また、図示していないが、記録物をフェイスアップ排出又はフェイスダウン排出のいずれにて排出するかを設定することもできる。
【0060】
利用者は、この印刷処理指示画面11の表示に基づいて、各種の印刷条件の設定を行う。例えば、図3(b)に示される3枚綴りの伝票の印刷処理を実行する場合には、図4に示す印刷処理指示画面11内にあるカーボンプリントの表示の隣に位置するボックス12にチェックを入れる。
【0061】
これにより、図4に示すように、伝票の各ページを印刷する記録用紙を収納した給紙トレイを選択するためのトレイ表示13がなされる。トレイ表示13は、印刷処理を行う伝票のページ数に応じて表示される。ここでは、伝票のページ数は3ページであるため、1枚目〜3枚目のそれぞれについて、給紙トレイを選択するための表示がなされる。
【0062】
そして、利用者は、所望する印刷用紙が収納されている給紙トレイを、各ページごとに選択する。すなわち、1枚目の伝票を記録するためにトレイ1を選択し、2枚目の伝票を記録するためにトレイ2を選択し、3枚目の伝票を記録するために手差しトレイを選択する。なお、トレイ1・2及び手差しトレイは、上記した図1に示す給紙トレイ211a〜211b・手差しトレイ211cに対応するものである。また、前述したように、プリンタの指定15、印刷範囲の設定(「全て」と「ページ設定」)16及び印刷枚数の設定16も画面上で行えるようになっている。
【0063】
このように、利用者は、図4に示す印刷処理指示画面11上にて、伝票の各種印刷条件を設定し、図中「OK」ボタン14をクリックする。これにより、PC(1)からネットワークを介して、デジタル複合機1に、伝票の印刷処理に関するデータ(以下、転送データ)が転送される。
【0064】
PC(1)から転送されてくる転送データは、図3(a)に示すように、印刷処理に関する指示情報と、各ページごとのページ情報とを備えている。上記指示情報は、カーボンプリント等のプリントモード、記録用紙のサイズ、印刷枚数、選択された給紙トレイに関する情報、フェイスアップ排出・フェイスダウン排出など、図4に示す印刷処理指示画面11上にて、利用者が設定した各種の印刷条件に関する情報を含んでいる。
【0065】
また、ページ情報は、印刷処理によって記録用紙に記録される各ページの画像データである。図3(a)に示す転送データのページ情報として、3ページ分の画像データを示しているが、このページ情報の量は、印刷処理を行うページ数に応じて変化する。
【0066】
例えば、上記転送データが、図3(b)に示される3枚綴りの伝票である場合には、図3(a)に示すように、指示情報に、プリントモードがカーボンプリントであること、用紙サイズ、各ページごとに選択された給紙トレイなどに関する情報が含まれている。さらに、ページ情報として3ページ分の画像データが含まれている。
【0067】
伝票に関する上記転送データは、図2に基づいて説明したように、通信部240にて受信され、一旦ハードディスク250に保存され、その後、図5に示すフローチャートに従って画像形成部210にて印刷処理が行われる。
【0068】
すなわち、図4に示す印刷処理指示画面11上にて、プリントモードとしてカーボンプリントが選択されると、まず、ステップs1にて、デジタル複合機1(図2)の通信部240が、図3(a)に示す転送データを受信する。ステップs2では、受信した転送データをハードディスク250に保存し、ステップs3に進む。
【0069】
ステップs3では、図2に示す機器制御部230が、管理部270にて管理されている給紙トレイの情報に基づき、上記転送データの指示情報に含まれる選択された給紙トレイに収容されている記録用紙のサイズを確認する。この記録用紙サイズの確認は、複数ページの伝票の印刷処理は、通常、同一サイズの記録用紙が用いられることが多いために行われる。つまり、伝票の各ページを同一サイズの記録用紙に印刷処理するために、行われる。従って、ステップs3にて、選択された各給紙トレイに収容されている記録用紙のサイズがすべて同じであると判定されれば、ステップs6に進む。
【0070】
一方、ステップs3にて、選択された各給紙トレイに収容されている記録用紙のサイズが異なっていると判定されれば、ステップs4に進み、PC(1)の表示部10(図4)に、確認メッセージを表示する(図示せず)。ステップs5では、利用者がこの確認メッセージを確認し、図4に示す印刷処理指示画面11上で給紙トレイの変更が行われたか否かを判定する。ステップs5にて、給紙トレイの変更がなされれば、ステップs3に戻って上記の操作を行う。一方、ステップs5にて、給紙トレイの変更が行われなければ、給紙トレイの変更が行われるまで待機する。
【0071】
ステップs3にて、記録用紙のサイズが適当であると判定されると、ステップs6にて、選択された各給紙トレイに、記録用紙が収容されているか否かを判定する。ステップs6にて、選択されたすべての給紙トレイに記録用紙が収容されていると判定されれば、ステップs8に進む。これに対し、記録用紙が収容されていない給紙トレイが一つでもあると判定されれば、ステップs7に進み、PC(1)の表示部10(図4)又はデジタル複合機1の表示部112b(図2)に、確認メッセージを表示し、ステップs6に戻る。
【0072】
ステップs8では、上記転送データの指示情報にて、フェイスアップ排出が選択されているか否かを判定する。ステップs8にて、フェイスアップ排出が選択されていると判定されれば、ステップs9に進む。フェイスアップ排出が選択されている場合、伝票の最終ページから順次印刷して排紙トレイ220a(図1参照)上に排出することにより、伝票をページ順に重なった状態として得ることができる。
【0073】
そこで、ステップs9では、まず、最終ページであるN頁目の画像データを読出し、ステップs10にて該N頁目の画像データを、指定された給紙トレイに収容されている記録用紙に記録する。ステップs11では、N頁目の1つ前のページの印刷処理を行うために、Nから1を差し引き、(N−1)をN′に置換する。ステップs12では、N′が0より大きいか否かを判定し、N′≦0であれば、転送データに含まれるページ情報をすべて印刷処理が完了したことになるので、印刷処理を終了する。これに対し、ステップs12にて、N′≦0でなければ、ステップs13に進み、N′をNに置換して、再びステップs9以降の動作を繰り返す。
【0074】
一方、ステップs8にて、フェイスアップ排出が選択されていない場合、すなわち、フェイスダウン排出が選択されている場合はステップs14に進む。フェイスダウン排出の場合、伝票の1ページ目から順次印刷して排紙トレイ220b(図1参照)上に排出することにより、伝票をページ順に重なった状態として得ることができる。
【0075】
そこで、ステップs14では、1ページ目をNページに置換し、ステップs15にてN頁目の画像データを読み出す。ステップs16では、ステップs15にて読み出されたN頁目の画像データを、指定された給紙トレイに収容されている記録用紙に記録する。ステップs17では、N頁目の1つ後のページの印刷処理を行うために、Nに1を加え、(N+1)をN′に置換する。
【0076】
ステップs18では、N′ページが、転送データに含まれる最終ページに相当するか否かを判定し、最終ページであると判定されれば、転送データに含まれるページ情報をすべて印刷処理が完了したことになるので、印刷処理を終了する。これに対し、ステップs18にて、最終ページではないと判定されれば、ステップs19に進み、N′をNに置換して、再びステップs15以降の動作を繰り返す。
【0077】
以上のように、本実施の形態のデジタル複合機1にて、伝票のような複数枚綴りの記録物の印刷処理が要求された場合には、選択された給紙トレイに収容されている記録用紙のサイズや記録用紙の収容状況の確認が行われる。記録用紙のサイズを確認することによって、出力される伝票の各ページの記録用紙のサイズを統一することができる。
【0078】
これにより、利用者にとって、伝票の整理などの取り扱いが容易になる。また、記録用紙の収容状況の確認が行われることによって、欠損ページのない完全な伝票を、利用者に確実に提供することができる。
【0079】
さらに、出力する伝票の排出状態、すなわち、フェイスアップ排出/フェイスダウン排出に応じて、給紙トレイからの給紙の順序を切り換えて、伝票の印刷処理の順序を変更している。これにより、伝票をページ順に重なった状態として得ることができるので、出力された伝票を受け取った利用者に混乱を与えることはない。
【0080】
なお、本発明は、画像記録装置を、図1に示す構成に限定するものではなく、一連のジョブとして入力された複数頁からなる画像データの各頁を、それぞれ異なる給紙部に収容された記録用紙上に記録するように、記録動作を制御する制御部を備えた画像記録装置であれば、その構成や形式の如何を問わず、本発明を適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0085】
(1)各給紙部に収容されている記録用紙のサイズが全て同サイズである場合にのみ、記録動作が行われるので、得られる一連の記録物は、各頁が全て同一サイズの記録用紙に記録されることになる。
【0086】
そのため、各頁の画像データが、それぞれ異なる給紙部に収容された記録用紙に記録される場合にも、得られる一連の記録物の記録用紙のサイズを統一することができる。これにより、一連の記録物を取り扱い易いものとすることができ、利用者にとっての利便性が向上する。
【0087】
(2)記録用紙が収容されていない給紙部が存在する場合には、記録動作が行われないため、欠落頁を生じることなく、すべての頁の画像データが記録用紙に記録された完全な一連の記録物を得ることができる。
【0088】
これにより、各頁の画像データが、それぞれ異なる給紙部に収容された記録用紙に記録される場合にも、利用者に対して、不備のない一連の記録物を確実に提供することができる。
【0089】
(3)画像記録面を上にして該画像記録面が露出するようにフェイスアップにて排出された記録用紙を載置する第1の載置部と、画像記録面を下にして該画像記録面が露出しないようにフェイスダウンにて排出された記録用紙を載置する第2の載置部とを備え、記録用紙を第1の載置部に載置する場合と、第2の載置部に載置する場合とで、各給紙部からの記録用紙の給紙の順序を切り換えるので、一連の記録物を頁の順序に従って重ね合わせて、利用者の選択により、好ましい状態(フェイスアップまたはフェイスダウン)にて、一連の記録物を頁順に得ることができるので、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像記録装置の構成説明図である。
【図2】同画像記録装置の要部構成の説明図である。
【図3】同3枚綴りの伝票の説明図である。
【図4】同画像記録装置に接続される外部接続機の表示部の説明図である。
【図5】同画像記録装置の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−画像記録装置
211a,211b,211c−給紙部
220a−第1の載置部
220b−第2の載置部
230−制御部
270−管理部
Claims (3)
- それぞれにサイズの異なる記録用紙を収容する複数の給紙部を備え、複数枚綴りの記録物の印刷時に、前記記録物を構成する複数頁のそれぞれの画像データが前記複数頁のそれぞれについて給紙部を選択する選択情報及び記録用紙のサイズを指定する用紙サイズ情報とともに外部から入力され、前記複数頁のそれぞれの画像データを頁毎の前記選択情報によって選択された給紙部が収容する記録用紙上に記録するように記録動作を制御する制御部を備えた画像記録装置であって、
前記複数の給紙部のそれぞれに収容されている記録用紙のサイズを示す収容サイズ情報を管理する管理部を備え、
前記制御部は、前記複数頁の全てについて前記選択情報で選択された給紙部の前記収容サイズ情報が前記用紙サイズ情報に一致することを条件に前記記録動作を実行するように制御することを特徴とする画像記録装置。 - 前記管理部は、前記複数の給紙部内の記録用紙の収容状況に関する情報をさらに管理し、
前記制御部は、前記画像データの各頁について選択された複数の給紙部の何れかに記録用紙が収容されていない場合には、前記記録動作を禁止することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 画像データが記録された画像記録面が露出するように記録用紙を載置する第1の載置部と、画像記録面が露出しないように記録用紙を載置する第2の載置部とを備え、
前記制御部は、前記第1の載置部に記録用紙を載置する場合と、前記第2の載置部に記録用紙を載置する場合とで、前記複数の給紙部からの記録用紙の給紙の順序を切り換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
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