JP4163588B2 - ロッド型穴あけ装置 - Google Patents

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Description

本発明は穴あけ装置、特に、穴あけ対象物に下方から上方へ向けて穴あけを行うに便利なロッド型穴あけ装置に関する。
穴あけ対象物に下方から上方へ向けて穴あけを行わなければならない場合がある。先ずその例を説明する。
今日各種部材をボルトナットで連結することが広く行われている。かかるボルトナットによる部材連結態様の中には、ナットが被連結部材と一体的に形成されていたり、被連結部材に溶接等で固定されていたり、ボルトナットによる連結後にナット部分がコンクリート等の他の材料中に埋め込まれる、と言うようにボルトナットを分解するにあたってナットを回すことが不可能又は極めて困難な態様が種々見られる。
例えば、橋梁構造においては、図5に例示するように、二つの突き合わせ状に配置された橋板等の部材91、92を連結するにあたり、該二つの部材の突き合わせ状配置部分に跨がる、目継ぎ部材などと称される接続部材93が該二つの部材91、92の突き合わせ状配置部分の両側に当てがわれる。そして、一方の部材91とこれを挟む二つの接続部材93が高張力鋼等からなる高強度のボルト94とナット95を用いて強固に連結されるとともに他方の部材92とこれを挟む二つの接続部材93もボルト94とナット95を用いて強固に連結される。
部材91、92の上にコンクリート等の道路構築材料が敷設されるときには、通常、図5(A)に示すように、ナット95が上側に、ボルト頭942が下側に配置され、該ナット95はこれに螺合したボルトの一部941とともにコンクリート90等の材料中に埋設される。
このようにボルトナットによる被連結部材の連結態様には様々のものがあるが、いずれにしても、ボルトナット連結された被連結部材の使用を重ねるうちに、ボルトナットが破断することがある。例えば、図5(A)に例示する橋梁構造においては、図5(B)に例示するように、ボルト94のナット95に螺合されている部分941の直ぐ近くの部位943でボルト破断が生じ、ナット95に螺合している部分941を残してボルト94の頭部942を含む部分940が脱落してしまうことがある。ボルト部分940が脱落したあとには下方に向け開口したボルト通し穴96が現れる。
このようなボルト破断が発生すると、ナットに螺合しているボルト残片を取り外し、新しいボルトを装着しなければならない。かかるボルト残片の除去を行う現場では、従来次のような方法が採用されていた。
すなわち、ボルト残片が奥にあるボルト通し穴を介してボルト残片にその破断面からボルトとは逆ネジの穴を刻設し、次いで、ボルト通し穴に挿入した逆ネジの取出し用ボルトを挿入して該逆ネジ穴に螺着し、さらに回すことで該ボルト残片をナットから取り外す方向に回し、それにより該ボルト残片を取り出す方法や、ボルト通し穴を介してボルト残片に放電加工により六角穴を形成し、該六角穴に六角レンチを係合し、該レンチをボルト残片取外し方向に回すことでボルト残片を取り出す方法である。
しかし、ボルト残片は狭いボルト通し穴の奥まった深い位置にあり、ボルトは通常硬い材質のものである。従って、前者方法では、ボルト残片に逆ネジを刻設するのに手間どるうえ、精度よく逆ネジを刻設し難い。さらに、該逆ネジに螺着する取出し用ボルトはボルト残片より細い径のものとならざる得ず、ボルト残片に十分な回転力を伝達しようとするとネジが潰れてしまうことがあり、これらによりボルト残片取り出しは困難をきわめる。
また、放電加工により六角穴を形成する後者方法においても、ボルト残片回し用六角レンチに対応させて該六角穴を大きさ、形状、位置、向き等の点で精度良く形成することは実際には困難であり、その結果、六角穴は大きくなりすぎたり、位置が狂ったり、向きが狂ったりし、このような六角穴に六角レンチを係合させてボルト残片を回そうとしても、レンチに加えられる回転力がボルト残片に確実に伝わり難く、また、レンチが六角穴から滑り抜け出ることもあり、さらに、これらにより六角穴が損傷してますますボルト残片の取り出しが困難になる。
そこでこのような問題を解決するため、従来より簡単、確実に該ボルト残片を取り外せる方法やその方法の実施に使用する道具類が本願出願人により提案されている(特願2003−158724)。
その方法は基本的には次のものである。すなわち、
複数の被連結部材を連結固定しているボルトナットのうちボルトの一部が、ボルト破断により、回り止め状態とされているナット及びこれに螺合しているボルト残片を残して前記被連結部材から外れ得る状態となったとき、又は外れたとき、該ボルト残片を取り外すために、前記ボルトの一部を前記被連結部材から取り外したあとに、又は前記ボルトの一部が前記被連結部材から外れたあとに現れる該被連結部材のボルト通し穴から前記ボルト残片にボルト残片を回して取り外すレンチを係合させる穴を形成し、該レンチ係合穴に予め準備したレンチを係合させ、回して該ボルト残片を取り外す方法である。
ボルト残片にボルト通し穴からレンチ係合用穴を穿設するにあたっては、レンチに対応させて正確に穴を穿設するために、該ボルト通し穴に取り外し可能にドリルガイドを装着し、該ドリルガイドでドリルを位置決めし、振れを抑制するように案内しつつ穴を穿設する。
しかしながら、ボルトの一部が脱落したあとに現れるボルト通し穴が、前記の橋梁構造においてボルトの一部940が脱落したあとに現れる上下方向に向く、換言すれば下方向に開口するボルト通し穴96であるように、下方向に向いて開口したボルト通し穴である場合、この穴から穴内上方の奥まった位置にあるボルト残片に、例えば手持ちタイプの電動ドリル機を用いてレンチ係合用穴を穿設することは、たとえドリルガイドを用いたとしても、下方から上方を覗き込んでの作業となるため困難を伴う。橋梁構造の場合にかかわらず、一般的に言っても、下方から上方に向けて穴あけ機を用いて穴あけ作業を行うことは困難を伴うことが多い。
例えば所謂X−Yテーブル上に設置される上向き穴あけ専用のドリル機を用いることも考えられるが、それは大型化し、高価につくし、そのような大型の穴あけ装置を設置するスペースが無いときには使用できない。
そこで本発明は次の利点を有する穴あけ装置を提供することを課題とする。
(1) 穴あけ作業において終始穴あけ対象物やそれがある方を覗き込む等して見る必要がなく、一旦穴あけ作業が開始されると、その後は穴あけ対象物やそれがある方を見続けなくても所望の穴あけ作業を続行でき、それだけ穴あけ作業を容易に行うことができ、たとえ穴あけ対象物に下方から上方へ、或いはさらに上方の奥まった部位に向けて穴あけする場合でも、穴あけ作業を容易に行うことができる。
(2) ロッド型に細身に形成して穴あけ方向を横切る方向の設置スペースを少なく済ませることができ、それだけ設置が容易である。
(3) 軽量に製作することができ、重量の点で扱い易い。
(4) 例えばX−Yテーブル上にドリル機をセットするような大型で複雑な構造の穴あけ装置に比べると簡素な構造で安価に製作することができる。
本発明は前記課題を解決するため、
穴あけドリルを取り外し可能に保持するためのドリルチャックと、
前記ドリルチャックを支持して回転させるためのチャック支持軸と、
前記チャック支持軸を回転駆動機にて回転駆動するための伝動機構と、
前記チャック支持軸を軸長手方向に推進駆動する推進駆動部と、
反力支持部とを備えており、
前記ドリルチャック、チャック支持軸、推進駆動部及び反力支持部はこの順序で直列的に配設されており、
前記伝動機構は、前記回転駆動機にて回転駆動される駆動側歯車及び該駆動側歯車から回転力を伝達されて前記チャック支持軸を回転させる従動歯車を含んでおり、該従動歯車は回転力伝達可能に、且つ、該チャック支持軸の軸方向移動を許すように該チャック支持軸に嵌合されており、
前記反力支持部は、前記ドリルチャックに保持させたドリルによる穴あけ作業時に反力をとる反力体に当接されるものであるロッド型穴あけ装置を提供する。
この穴あけ装置によると、回転駆動機を伝動機構の駆動側歯車を回転駆動できるように装着するとともにドリルチャックにドリルを保持させ、反力支持部を穴あけ作業において反力をとる反力体(地面、地面上に設置した部材、床部材等)に当接させる一方、ドリルチャックに保持させたドリルを穴あけ対象物の穴あけ位置に臨ませ、その状態で推進駆動部にてチャック支持軸を、従ってドリルチャックに保持されたドリルを送り出しつつ回転駆動機にてチャック支持軸を、従ってドリルチャックに保持されたドリルを回転させることで、穴あけ対象物の所定の部位に穴あけを行える。穴あけが終了すると、回転駆動機を停止させ、推進駆動部によるドリルの推進駆動を解除し、チャック支持軸を後退させることでドリルを後退させればよい。
以上の穴あけ作業においては終始穴あけ対象物やそれがある方を見る必要はない。穴あけ装置を所定位置にセットして一旦穴あけ作業が開始されると、穴あけ装置は、ドリルと反力支持部とで穴あけ対象物と反力体との間に突っ張っるように位置決めされた状態が維持されるので、その後は穴あけ対象物やそれがある方を見続けなくても、所望の穴あけ作業を続行でき、それだけ穴あけ作業を容易に行うことができる。たとえ穴あけ対象物に下方から上方へ、或いはさらに上方の奥まった部位に向けて穴あけする場合でも、穴あけ作業を容易に行うことができる。
また、前記ドリルチャック、チャック支持軸、推進駆動部及び反力支持部はこの順序で直列的に配設されて、全体がロッド型に形成されており、従って穴あけ方向を横切る方向の設置スペースを少なく済ませることができ、それだけ設置が容易である。
全体をロッド型に細身に形成できるので、それだけ軽量に製作することができ、重量の点で扱い易い。また、例えばX−Yテーブル上にドリル機をセットするような大型で複雑な構造の穴あけ装置に比べると簡素な構造で安価に製作することができる。
本発明に係る穴あけ装置は、前記の回転駆動機が装着されたものでもよいし、回転駆動機が後付けにより装着されるものでもよいし、後付けにより脱着可能に装着されるものでもよい。いずれにしても穴あけ装置使用の段階では該回転駆動機が装着されていればよい。
回転駆動機としては、電動型のもの、油圧等の流体圧駆動型のもの等種々採用できるが、代表例としてチャックを電動モータで回転させる回転駆動機を挙げることができる。この駆動機の場合、前記伝動機構における駆動側歯車はその歯車軸を該チャックで保持して回転駆動することができる。
また、回転駆動機は、それ自体手持ちタイプの電動ドリル機であってもよい。かかる電動ドリル機は市場で容易に入手でき、該電動ドリル機のドリルチャックで前記伝動機構の駆動側歯車軸を保持すればよい。
いずれにしても回転駆動機は駆動側歯車軸に接続しただけの状態で用いることが可能であるなら、そのように装着してもよいが、伝動機構に臨む部位に回転駆動機装着部を設け、ここに装着して駆動側歯車軸に接続するようにしてもよい。また、回転駆動機を後付けで該装着部に脱着可能に装着できるようにしてもよい。例えば、前記の手持ちタイプの電動ドリル機を採用する場合、それは後付けにより該装着部に脱着可能に装着されてもよい。
前記伝動機構は種々の構造のものを採用できるが、構造の簡素化、軽量化のうえで、代表例として、前記駆動側歯車が前記チャック支持軸の長手方向を横切る方向の歯車軸を有する駆動側傘歯車であり、前記従動歯車が該駆動側傘歯車にかみ合う従動傘歯車であるものを挙げることができる。
前記のように穴あけが終了すると、推進駆動部によるドリルの推進駆動を解除し、チャック支持軸、従ってドリルチャックに保持されたドリルも一緒に後退させるのであるが、かかる後退動作はドリルチャック等に作業者が手を添える等して手動で行ってもよく、穴あけ装置が上下方向に設置して用いられている場合は、チャック支持軸等の自重で下降後退させてもよい。
しかし、かかる後退動作を円滑に行わせるとともに作業を一層容易にするためにチャック支持軸の後退駆動手段を設けておくことが望ましい。かかる後退駆動手段の例として、構造の簡素化、軽量化の観点から、チャック支持軸に後退力を付与するバネを挙げることができる。なお、チャック支持軸は回転駆動されるものであるため、チャック支持軸は推進駆動部にスラスト軸受けを介して相対回転可能に当接せしめられることが望ましい。
また、推進駆動部としては種々の構造のものを採用できるが、構造の簡素化、軽量化の観点から、前記チャック支持軸に対向して該軸と同方向に延び、該チャック支持軸に推進力を与える推進軸と、該推進軸を該チャック支持軸の方へ推進駆動できるとともに該推進駆動を解除することで該チャック支持軸の後退に伴って該推進軸が後退駆動されることを許す流体圧駆動部とを備えているものを例示できる。
本発明に係る穴あけ装置はその全体の長さを調節できる長さ調節機構を有していることが好ましいが、その例として、前記反力支持部を前記チャック支持軸及び前記推進駆動部の推進軸の長手方向と同方向に長さ調節可能とすることを挙げることができる。
本発明に係る穴あけ装置はロッド型のものであるため、持ち運びや保管に便利なように、前記ドリルチャック、チャック支持軸及び伝動機構を含む部分と、前記推進駆動部及び反力支持部を含む部分とが接続分離可能に構成されていてもよい。
以上説明した穴あけ装置は、穴あけ対象物に上下方向、横方向、斜め方向等の様々の方向に穴あけするのに使用できるが、特に、従来穴あけ作業が困難であった、穴あけ対象物に下方から上方へ向けて穴あけを行うときに用いて便利である。
本発明に係る穴あけ装置の例として、前記のボルト残片取り外しのための穴あけ作業に用いるものを挙げることかできる。すなわち、複数の被連結部材を連結固定しているボルトナットのうちボルトの一部が、ボルト破断により、回り止め状態とされているナット及びこれに螺合しているボルト残片を残して前記被連結部材から外れ得る状態となったとき、又は外れたとき、該ボルト残片を取り外すために、前記ボルトの一部を前記被連結部材から取り外したあとに、又は前記ボルトの一部が前記被連結部材から外れたあとに現れる該被連結部材のボルト通し穴から前記ボルト残片にボルト残片を回して取り外すレンチを係合させる穴を形成するために用いるボルト残片取り外し用のロッド型穴あけ装置である。
以上説明したように本発明によると、穴あけ作業において終始穴あけ対象物やそれがある方を覗き込む等して見る必要がなく、一旦穴あけ作業が開始されると、その後は穴あけ対象物やそれがある方を見続けなくても所望の穴あけ作業を続行でき、それだけ穴あけ作業を容易に行うことができ、たとえ穴あけ対象物に下方から上方へ、或いはさらに上方の奥まった部位に向けて穴あけする場合でも、穴あけ作業を容易に行うことができるロッド型穴あけ装置を提供することができる。
また、本発明によると、かかる穴あけ装置であって、ロッド型に細身に形成して穴あけ方向を横切る方向の設置スペースを少なく済ませることができ、それだけ設置が容易であるロッド型穴あけ装置を提供することができる。
さらに本発明によると、かかる穴あけ装置であって、軽量に製作することができ、重量の点で扱い易く、また、例えばX−Yテーブル上にドリル機をセットするような大型で複雑な構造の穴あけ装置に比べると簡素な構造で安価に製作することができるロッド型穴あけ装置を提供することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はロッド型穴あけ装置の1例の全体の側面図である。図2は図1の穴あけ装置の一部の断面図である。図3は図1に示す穴あけ装置の残部を含む部分の断面図である。図4は推進駆動部の拡大断面図である。
図示のロッド型穴あけ装置Aは、穴あけドリルを取り外し可能に保持するためのドリルチャック5と、ドリルチャック5を支持して回転させるためのチャック支持軸6と、チャック支持軸6を回転駆動機RDにて回転駆動するための伝動機構7と、チャック支持軸6を軸長手方向に後退可能に(後退を許し得るように)推進駆動する推進駆動部8と、反力支持部100とを備えている。
ドリルチャック5は、市販の電動ドリル機に装備されているドリルチャックと同構造のもので、図示省略のハンドル付き傘歯車の軸をチャックの穴51に嵌めるとともに該傘歯車をチャックに形成された傘歯車52にかみ合わせて手動回転させることでドリルを保持する複数の保持片を互いに近づけてドリルを挟着保持したり、互いに離間させてドリルの抜き取りを可能にしたりするものである。
図2に示すように、チャック支持軸6はその回転中心線をチャック5の回転中心線に一致させて配置され、一端部がドリルチャック5に接続固定され、他端部が自由端部とされたものである。該自由端部にはスラスト軸受け61が設けられている。スラスト軸受け61は軸6に固定されたボールケース611にボール612を収めたもので、ボール611は軸6の端面に当接して回転自在であり、一部がケース611から外方へ突出している。
チャック支持軸6は第1の支持軸ケース601、後述する電動機構のケース70及び第2の支持軸ケース602に通されている。第1支持軸ケース601、電動機構ケース70及び第2支持軸ケース602はこの順序で直列的に連接されている。ケース601、602はいずれも円筒形状のものである。
第1支持軸ケース601のドリルチャック側の端部には支持軸6の軸受け62が装着されている。電動機構ケース70内には二つの傘歯車71、72が配置されている。傘歯車71は駆動側歯車であり、傘歯車72は従動歯車である。駆動側傘歯車71はその軸711が支持軸6に垂直に配置されており、ベアリング712にてケースに回転可能に支持されている。従動傘歯車72は歯車71にかみ合っており、その軸721は伝動機構ケース70内及び第2支持軸ケース602内に設けたベアリング722にて回転可能に支持されている。
チャック支持軸6は従動傘歯車72及びその軸721を貫通しており、該歯車軸721に設けたキーKが支持軸6の長手方向に沿って形成したキー溝63に、相対的に摺動可能に係合している。
伝動機構ケース70にはチャック支持軸6に対し垂直な方向に延びる回転駆動機装着部701が連設されており、ここに回転駆動機(本例では市販の電動ドリル機)RDを脱着可能に装着することができ、装着した電動ドリル機RDのドリルチャックCHで駆動側傘歯車軸711を保持することができる。該チャックも前記チャック5と基本的に同構造のものである。装着部701には窓Wが形成されており、この窓からチャックCHを図示省略のハンドル付き傘歯車で操作することができる。電動ドリル機RDは図示省略のコードで電源に接続し、手動スイッチSWでオン、オフ操作できる。
このように電動ドリル機RDを装着して、これをオン操作することで駆動側傘歯車71を回転駆動して従動傘歯車72を回し、それによりキーK及びこれが係合した支持軸キー溝63を介してチャック支持軸6を、従ってドリルチャック5に保持されるドリルDを回転させることができる。支持軸6はそのキー溝63がキーKに対し相対的に摺動可能であるから、回転しつつ従動傘歯車72に対し軸方向移動することができる。
支持軸ケース602内において支持軸6にコイルバネSPが外嵌されている。また、従動傘歯車72の軸721にはベアリッグ押さえを兼ねるバネ受け座723が嵌着されている。この受け座723と前記のスラスト軸受け61におけるボールケース611との間に該バネSPが装填されている。このバネSPは支持軸6に後述する推進駆動部8の方へ向かう後退力を付与している。
推進駆動部8は、図3及び図4に示すように、推進軸81とこれを推進駆動するための油圧駆動部82を備えている。推進軸81は、チャック支持軸6に対向するように軸6に対し直列的に配置され、前記のバネSPで後退力を付与されている支持軸6をその下端のスラスト軸受け61を介して受けている。さらに言えば、該軸受けのボール612が推進軸81の端面に当接している。
油圧駆動部82は、推進軸81に設けられたピストン821、該ピストンが摺動可能に嵌装された内円筒822、該内円筒に間隔をおいて外嵌された外円筒823、該内外円筒の上下端部に嵌着された第1、第2のブロック824、825、オイル圧送ポンプ826及びポンプ826を駆動する電動モータ827を含んでいる。さらに、内筒822内及び内外円筒822、823の間の空間に封入された作動オイルLも含んでいる。
図示例ではピストン821は第2ブロック825に当接した位置にある。第1ブロック824は推進軸81に嵌装されたオイルシールを保持するシール保持部材824aを有している。この構造により推進軸81はオイル漏れが防止される状態でブロック824に対し移動できる。
前記の第2支持軸ケース602には内周に雌ネジを設けたリングナットNが嵌められており、これはケース602端のフランジ602aにてケース602から抜け止めされている。このリングナットNは第1ブロック824の外周に形成した雄ネジに螺着せしめられる。これによりドリルチャック5、チャック支持軸6、伝動機構7等を含む部分と推進駆動部8及び反力支持部100を含む部分とが互いに分離可能に接続されている。
ポンプ826のオイル圧送吐出口がパイプ826aにて第2ブロック825のオイル通路825aに接続されており、オイル通路825aは内筒822内に連通している。ポンプ826のもう一つのオイル通口はパイプ826bにて第2ブロック825のもう一つのオイル通路825bに接続されており、オイル通路825bは内外円筒間の領域に連通している。また、内筒822の第1ブロック824に近い方の端部に内外筒間の間隙に通じるオイル通路822aが設けられている。
以上説明した油圧駆動部82によると、モータ827にてポンプ826を駆動することでオイルLをパイプ826a、オイル通路825aから内筒822内へ圧送してピストン821を駆動し、それにより推進軸81を前進させ、バネSPに抗してチャック支持軸6を、従ってドリルチャック5に保持されるドリルDを送り出すことができる。このとき、内筒822内の、ピストンより第1ブロック824側にあるオイルは内筒822のオイル通路822aを通って内外筒822、823間の領域へ移動し、さらに該領域からオイル通路825b、パイプ826bを通ってポンプ826へ循環する。
モータ827によるポンプ826の駆動を停止すると、バネSPにて後退せしめられるチャック支持軸6にて推進軸81が後退駆動される。このときピストン821より第2ブロック825側にあるオイルはオイル通路825a、パイプ826aを通ってポンプ826へ移動し、さらにポンプからパイプ826b、オイル通路825bを通って内外筒822、823間の領域へ、さらに内筒オイル通路822aから内筒822内へ移動する。
モータ827は、穴あけ装置使用時には、コード83にて手動スイッチSW’を介して電源に接続され、スイッチSW’にてオン・オフされる。推進駆動部8は構造が簡単であり、軽量化が可能である。
反力支持部100は第1の円筒101、これに摺動可能に内嵌された第2の有底円筒102等を含んでいる。円筒101は一端部が推進駆動部8の第2ブロック825に嵌着されており、他端部は開口している。第2円筒102はこの開口から嵌装されている。第2円筒102内には雌ネジ103aを有するリング103が円筒102に対し摺動可能に嵌められており、この雌ネジ103aに対応する周側壁部分に筒長手方向の長孔102aが形成されている。
第1円筒101に貫通されたボルト104が長孔102aを通って雌ネジ103aに螺合されている。この反力支持部100はボルト104を緩めて第2円筒102を第1円筒101に対し出し入れすることで、長孔102aの範囲内で長さ調節可能である。
第2円筒102の底部1021にはボルト105が螺合されており、該ボルトの端部には弾性材料(例えばゴム)からなる硬めのクッション部材1051が設けられている。このボルト105を回すことで反力支持部100の長さを微調節できる。
以上説明した穴あけ装置Aは、ドリルチャック5、チャック支持軸6、推進駆動部8及び反力支持部100がこの順序で直列的に配設されて、全体がロッド型に形成されており、従って穴あけ方向を横切る方向の設置スペースを少なく済ませることができ、それだけ設置が容易である。
また、全体をロッド型に細身に形成できるので、それだけ軽量に製作することができ、重量の点で扱い易い。さらに、例えばX−Yテーブル上にドリル機をセットするような大型で複雑な構造の穴あけ装置に比べると簡素な構造で安価に製作することができる。
穴あけ装置Aは、例えば、既述のボルト残片の取り外しに用いることができる。その使用方法を説明する前に、ボルト残片取り外しに用いる第1ドリルガイド、第2ドリルガイド及びレンチについて説明しておく。
図6は第1ドリルガイドの1例を示している。このドリルガイドDG’は、円柱状のガイド本体部1’及び三つの楔部材2’を含むものである。ガイド本体部1’は、楔案内溝としてその底面がガイド本体部中心線CLと平行な、従って深さが各部同じである楔案内溝12’が120°の中心角度間隔で3本設けられている。また、ガイド本体部は120°の中心角度間隔で3本のドリルガイド孔11を有しており、該各孔は本体部1’の先端面13から後端面14へ中心線CLと平行に貫通している。
各楔部材2’は、図5(B)に示すボルト通し穴96において、部材91に対し上下の部材93がずれている等により穴96の内面に凹凸が発生しているような場合でも、ドリルガイド本体部をボルト通し穴の奥側及び入口側のそれぞれにおいてより確実に固定できるようにするものであり、次のように構成されている。
すなわち、各楔部材2’は、図6に示すように、先端側楔部分21’と、後端側楔部分22’と、該先端側及び後端側の楔部分の間に配置される加圧力伝達用の中間部分23’とからなっている。そして、先端側楔部分21’は二つの小楔部分211’からなり、これらは互いに向きを逆にし、それらの斜面が互いに接触せしめられ、且つ、先端側楔部分21’全体として、内面s1及び外面s2がそれぞれガイド本体部中心線CLと平行となるように楔案内溝12’に配置される。
後端側楔部分22’も二つの小楔部分221’、221”からなり、これらは互いに向きを逆にし、それらの斜面が互いに接触せしめられ、且つ、後端側楔部分22’全体として、内面S1及び外面S2がそれぞれガイド本体部中心線CLと平行となるように楔案内溝12’に配置される。小楔部分221”は外側面に取外しのための引っ掛け溝221”bを有している。中間部分23’は楔案内溝12’内に嵌まり込んでしまう厚さのもので、これ自体は楔として機能しない。
この楔部材2’は、先端側楔部分21’、後端側楔部分22’がそれぞれ小楔部分に分割されているので、被連結部材のボルト通し穴96の内面に凹凸が発生しているような場合でも、より決め細かく、確実性高くドリルガイド本体部1’をボルト通し穴の奥側及び入口側のそれぞれにおいて固定できる。
図7(A)は第2ドリルガイドDG”の平面図であり、図7(B)は図7(A)のY−Y線に沿う断面図であり、図7(C)はドリルガイドDG”の本体部の頂部の斜視図である。
図7に示す第2ドリルガイドDG”はガイド本体部1”及び楔部材2’を含むものである。第2ドリルガイドDG”は、そのガイド本体部1”を図6のドリルガイドDG’のガイド本体部1’において、3本のドリルガイド孔11に代え、本体部中心線CLと平行な中央ドリルガイド孔15を貫通形成し、さらに、先端13に本体部1”と一体的に形成された3本の位置決めピン16を突設したものである。楔案内溝は図6に示すガイド本体部1’における楔案内溝12’と同じであり、これに嵌合案内される各楔部材も図6に示すドリルガイドDG’の楔部材2’と同じである。
図8はレンチWR’を示している。レンチWR’は、レンチシャフト3’の先端にレンチピン4’を一体的に形成し、レンチシャフト3’の後端部に装着したハンドル31’で全体を回転させ得るものである。レンチピン4’は、図7に示すドリルガイドDG”における位置決めピン16と同様の周辺ピン部41’及びこれらと一体的に形成された中央ピン部42’とからなっており、曲げモーメントに十分耐え得る形状、構造に形成されている。中央ピン部42’はそれ自体断面円形の部分で、丁度3本の周辺ピン部41’に囲まれる空間を埋める位置をとっており、周辺ピン部41’は該中央ピン部42’の周囲に120°中心間隔で一体的に形成された恰好となっている。
これら第1ドリルガイドDG’、第2ドリルガイドDG”及びレンチWR’を用い、さらに、ボルト残片の穴あけ装置として前記のロッド型穴あけ装置Aを用いるボルト残片取り外しは次のように実施する。
先ずドリルガイドDG’のガイド本体部1’を図9に示すようにボルト通し穴96に嵌入するとともに各楔部材2’をガイド本体部1’の楔案内溝12’に嵌合案内させつつ該ボルト通し穴96の内面とガイド本体部1’との間に圧入することで該ガイド本体部1’をボルト通し穴96内に固定する。
次いで、ドリルD1をドリルチャック5に保持させた穴あけ装置AをガイドDG’の下方の反力体F上に立てるとともにドリルD1をガイドDG’の本体部1’の1本のドリルガイド孔11に挿入する。このとき、必要に応じ、装置Aの反力支持部100の長さを調節して装置Aの全体長さを調節する。また、ドリルD1がガイドDG’に折損の恐れなく円滑に案内されるように装置Aの姿勢を調整する。なお、支障がないならドリルD1をガイド孔11に先に挿入してその後にドリルチャック5に保持させてもよい。
かかる状態で電動ドリル機RDにて伝動機構7を介してチャック支持軸6を回転させつつ、従ってドリルD1を回転させつつ推進駆動部8にてチャック支持軸6を、従ってドリルD1をボルト残片941の破断面943へ向け送りだす。なお、支障がないならドリルD1をボルト残片に当接させてからドリルD1を回転開始してもよい。
このようにしてドリルD1を回転させつつ送り出すことで、ボルト残片941の破断面943の、ドリルガイド孔11により決定された所定の部位に穴あけを行う。この穴あけ作業においては、下方からボルト残片941やドリルガイドDG’のある方を終始覗き込む必要はない。穴あけ装置Aを所定位置にセットして一旦穴あけ作業が開始されると、穴あけ装置Aは、ドリルD1と反力支持部100とでボルト残片941と反力体Fとの間に突っ張っるように位置決めされた状態が維持されるので、その後は下方からボルト残片のある方を覗き込むようなことをし続けなくてもよく、所定深さの穴が穿設されるように電動ドリル機RDと推進駆動部8のモータ827をオン・オフ制御することで、所望の穴あけ作業を続行できる。かくして、、それだけ穴あけ作業を容易に行うことができる。
穴あけが終了すると、電動ドリル機RD及び推進駆動部8のモータ827への通電をオフし、推進駆動部8の推進軸81によるチャック支持軸6の推進駆動を解除する。すると、支持軸6はバネSPにより後退駆動され、これにともなって推進軸81も後退駆動される。その後、ドリルD1をガイド孔11から抜き出す。このとき、必要に応じて反力支持部100の長さを調節することができる。
同様にしてガイドDG’の残りのガイド孔11を利用してボルト残片941にさらに穴あけを行う。かくして、図7に示す第2ガイドDG’の3本の位置決めピン16や、図8に示すレンチピン4’の3本の周辺ピン部41’を嵌合係合させることができる三つの穴を形成する。その後は第1ドリルガイドDG’を楔部材2’を外してボルト通し穴96から取り出す。
次いで、図10に示すように、第2ドリルガイドDG”のガイド本体部1”を前記ガイドDG’の場合と同様にボルト通し穴96に嵌入するとともに楔部材2’を用いてその位置に固定する。そして、ドリルD1より太いドリルD2をドリルチャック5に保持させた穴あけ装置AをガイドDG”の下方の反力体F上に立てるとともにドリルD2をガイド本体部1”のドリルガイド孔15に挿入する。このときも、必要に応じ、装置Aの反力支持部100の長さを調節して装置Aの全体長さを調節する。また、ドリルD2がガイドDG”に折損の恐れなく円滑に案内されるように装置Aの姿勢を調整する。支障がないならドリルD2をガイド孔15に先に挿入してその後にドリルチャック5に保持させてもよい。
かかる状態で電動ドリル機RDにて伝動機構7を介してチャック支持軸6を回転させつつ、従ってドリルD2を回転させつつ推進駆動部8にてチャック支持軸6を、従ってドリルD2をボルト残片941の破断面943へ向け送りだす。支障がないならドリルD2をボルト残片に当接させてからドリルD2を回転開始してもよい。
このようにしてドリルD2を回転させつつ送り出すことで、ボルト残片94の破断面943の、ドリルガイド孔15により決定された所定の部位に穴あけを行う。この穴あけ作業においても下方からボルト残片のある方を覗き込むようなことをし続けなくてもよく、所定深さの穴が穿設されるように電動ドリル機RDと推進駆動部8のモータ827をオン・オフ制御することで、所望の穴あけ作業を続行できる。
穴あけが終了すると、先の穴あけ終了時と同様にしてドリルD2をガイド孔15から抜き出す。このとき、必要に応じて反力支持部100の長さを調節することができる。その後は第2ドリルガイドDG”を楔部材2’を外してボルト通し穴96から取り出す。かくして、レンチWR’のレンチピン4’における中央ピン部42’を嵌合係合させる穴を形成する。
その後は、図11に示すように、ボルト通し穴96にレンチWR’を挿入し、レンチピン4’を形成された穴に嵌合係合させ、該レンチをそのハンドル31’でボルト残片取り出し方向に回すことでボルト残片941を取り出す。
以上説明した穴あけ装置Aの使用は、橋梁構造におけるボルト残片の取り出しに関するものであるが、装置Aは橋梁構造におけるボルト残片の取り出しだけでなく、種々の穴あけに採用できる。
本発明に係るロッド型明け装置は各種穴あけ対象物に穴あけを行うことに利用できる。特に、穴あけ対象物に下方から上方へ向けて穴あけを行う場合に用いて便利である。
ロッド型穴あけ装置の1例の全体の側面図である。 図1の穴あけ装置の一部の断面図である。 図1に示す穴あけ装置の残部を含む部分の断面図である。 推進駆動部の拡大断面図である。 図5(A)は二つの部材両側に接続部材を当てがってこれらをボルトナットで連結している状態を示す図であり、図5(B)は一部のボルトが破断した状態を示す図である。 ボルト残片取り外しに用いる第1ドリルガイド例を示すもので、図6(A)は該ドリルガイドの平面図であり、図6(B)は図6(A)のX−X線に沿う断面図である。 ボルト残片取り外しに用いる第2ドリルガイド例を示すもので、図7(A)は該第2ドリルガイドの平面図であり、図7(B)は図7(A)のY−Y線に沿う断面図であり、図7(C)は該第2ドリルガイドの本体部の頂部の斜視図である。 ボルト残片を最終的に取り外すためのレンチ例の斜視図である。 図6に示す第1ドリルガイド及び図1に示す穴あけ装置を用いてボルト残片に穴あけを行う様子を示す図である。 図7に示す第2ドリルガイド及び図1に示す穴あけ装置を用いてボルト残片に穴あけを行う様子を示す図である。 図8に示すレンチを用いてボルト残片を取り外す様子を示す図である。
符号の説明
DG’、DG”ドリルガイド WR’ レンチ
1’、1”ガイド本体部 3’ レンチシャフト
11、15 ドリルガイド孔 31’レンチハンドル
12’ 楔案内溝 4’ レンチピン
13 ガイド本体部の先端 41’ 周辺ピン部
14 ガイド本体部の後端 42’ 中央ピン部
CL ガイド本体部の長手方向中心線 91、92 橋板等の部材
2’ 楔部材 93 接続部材
21’ 先端側楔部分 94 ボルト
s1 楔部分21’の内面 941 ボルト残片
s2 楔部分21’の外面 942 ボルト頭
211’ 先端側楔部分を構成する小楔部分 943 ボルト破断面
22’ 後端側楔部分 940 ボルト頭942を含む部分
S1 楔部分22’の内面 95 ナット
S2 楔部分22’の外面 96 ボルト通し穴
221’、221”後端側楔部分を構成する 小楔部分
221”b 引っ掛け凹所
23’ 加圧力伝達用の中間部分

A ロッド型穴あけ装置 612 ボール
5 ドリルチャック 601 第1の支持軸ケース
51 チャック5の穴 602 第2の支持軸ケース
52 チャック5の傘歯車 602a フランジ
6 チャック支持軸 62 軸受け
61 スラスト軸受け 63 キー溝
611 ボールケース
7 伝動機構 100 反力支持部
70 伝動機構ケース 101 第1円筒
71 駆動側傘歯車 102 第2有底円筒
72 従動傘歯車 102a 長孔
711、721 歯車軸 103 リング
712、722 ベアリング 103a 雌ネジ
K キー 104 ボルト
701 回転駆動機装着部 1021 筒底部
RD 伝動ドリル機(回転駆動機例) 105 ボルト
CH ドリルチャック 1051 クッション部材
W 窓 D、D1、D2 ドリル
SW 手動スイッチ F 反力体
SP コイルバネ
723 バネ受け座
8 推進駆動部
81 推進軸
82 油圧駆動部
821 ピストン
822 内円筒
822a オイル通路
823 外円筒
824 第1ブロック
825 第2ブロック
826 オイル圧送ポンプ
827 電動モータ
L オイル
824a シール保持部材
825a、825b オイル通路
826a、826b パイプ
83 コード
SW’ 手動スイッチ
N リングナット

Claims (10)

  1. 穴あけドリルを取り外し可能に保持するためのドリルチャックと、
    前記ドリルチャックを支持して回転させるためのチャック支持軸と、
    前記チャック支持軸を回転駆動機にて回転駆動するための伝動機構と、
    前記チャック支持軸を軸長手方向に推進駆動する推進駆動部と、
    反力支持部とを備えており、
    前記ドリルチャック、チャック支持軸、推進駆動部及び反力支持部はこの順序で直列的に配設されており、
    前記伝動機構は、前記回転駆動機にて回転駆動される駆動側歯車及び該駆動側歯車から回転力を伝達されて前記チャック支持軸を回転させる従動歯車を含んでおり、該従動歯車は回転力伝達可能に、且つ、該チャック支持軸の軸方向移動を許すように該チャック支持軸に嵌合されており、
    前記反力支持部は、前記ドリルチャックに保持させたドリルによる穴あけ作業時に反力をとる反力体に当接されるものであることを特徴とするロッド型穴あけ装置。
  2. 前記回転駆動機はチャックを電動モータで回転させる回転駆動機であり、前記伝動機構における駆動側歯車はその歯車軸が該チャックに保持されて回転駆動される請求項1記載のロッド型穴あけ装置。
  3. 前記回転駆動機はそれ自体手持ちタイプの電動ドリル機である請求項2記載のロッド型穴あけ装置。
  4. 前記伝動機構における駆動側歯車は、前記チャック支持軸の長手方向を横切る方向の歯車軸を有する駆動側傘歯車であり、従動歯車は該駆動側傘歯車にかみ合う従動傘歯車である請求項1、2又は3記載のロッド型穴あけ装置。
  5. 前記チャック支持軸はバネにて後退力を付与されて前記推進駆動部にスラスト軸受けを介して相対回転可能に当接せしめられる請求項1から4のいずれかに記載のロッド型穴あけ装置。
  6. 前記推進駆動部は、前記チャック支持軸に対向して該軸と同方向に延び、該チャック支持軸に推進力を与える推進軸と、該推進軸を該チャック支持軸の方へ推進駆動できるとともに該推進駆動を解除することで該チャック支持軸の後退に伴って該推進軸が後退駆動されることを許す流体圧駆動部とを備えている請求項1から5のいずれかに記載のロッド型穴あけ装置。
  7. 前記反力支持部は前記チャック支持軸及び前記推進駆動部の推進軸の長手方向と同方向に長さ調節可能である請求項1から6のいずれかに記載のロッド型穴あけ装置。
  8. 前記ドリルチャック、チャック支持軸及び伝動機構を含む部分と、前記推進駆動部及び反力支持部を含む部分とが接続分離可能である請求項1から7のいずれかに記載のロッド型穴あけ装置。
  9. 前記回転駆動機をさらに含む請求項1から8のいずれかに記載のロッド型穴あけ装置。
  10. 複数の被連結部材を連結固定しているボルトナットのうちボルトの一部が、ボルト破断により、回り止め状態とされているナット及びこれに螺合しているボルト残片を残して前記被連結部材から外れ得る状態となったとき、又は外れたとき、該ボルト残片を取り外すために、前記ボルトの一部を前記被連結部材から取り外したあとに、又は前記ボルトの一部が前記被連結部材から外れたあとに現れる該被連結部材のボルト通し穴から前記ボルト残片にボルト残片を回して取り外すレンチを係合させる穴を形成するために用いるボルト残片取り外し用の穴あけ装置である請求項1から9のいずれかに記載のロッド型穴あけ装置。
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