JP4163573B2 - 電界発光素子及び電界発光表示装置 - Google Patents

電界発光素子及び電界発光表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、テレビ、コンピュータ、ゲーム機、携帯情報端末及び携帯電話等の情報表示装置に使用される電界発光素子及びこれを使用した電界発光表示装置に関する。
複数個の電界発光(EL:Electro Luminescence)素子がマトリクス状に配置された電界発光表示装置は、液晶表示装置(LCD)及びプラズマディスプレイパネル等と同様に薄型のカラー表示装置として着目されている。図14は電界発光素子の構造及びその発光原理を示す模式的断面図である。EL素子は、ガラス又はフィルム製の透明基体(基板)1上に、正極として透明な酸化インジウムスズ(ITO)電極2が形成されている。また、このITO電極2上には、正孔輸送層、有機EL層及び電子輸送層等が積層された発光層3が設けられている。更に、発光層3の上には、例えば、負極としてアルミニウム−リチウム合金、銀−マグネシウム合金又は銀−カルシウム合金等からなる金属電極4が形成されている。そして、ITO電極2と金属電極4との間に電圧が印加されると、発光層3から透明基板1側に光が放出される。なお、発光層3における正孔輸送層及び電子輸送層は必須ではなく、これらは形成されていない場合もある。
電界発光表示装置は、このようなEL素子をマトリクス状に配置し、例えば、ロー(行)駆動回路により、行方向に配列した一連の素子群を列方向に順次走査し、カラム(列)駆動回路により、ロー駆動回路により走査されて選択されている行の素子群に駆動電流を選択的に供給して、EL素子を発光駆動するものであり、入力信号に従って適切な素子を発光させることにより、任意の画像を表示することができる。また、赤(R)、緑(G)、青(B)色を発光する微小なEL素子をマトリクス状に配列し、各々の素子の発光強度を調節することにより、多くの色を表示することができる。このような電界発光表示装置はバックライトを必要としない自発光型表示装置として注目されている。
電界発光表示装置を屋外のような明るい場所で使用したり、鮮やかな画像を表示させたりするためには、EL素子をより高輝度で発光させなければならない。また、消費電力を抑制するためには、EL素子の発光効率を高めなければならない。しかしながら、従来のEL素子の発光層に含まれる有機EL層から発生する全発光量と、EL素子の外部に出射される光量の比、即ち、光取り出し効率は20%程度であり、発光の残りの部分は発光層を構成する各層内及び基板内で全反射を繰り返して閉じこめられ、その多くが熱エネルギーとなって散逸してしまう。
この光取り出し効率を高める方法としては、例えば、基板の端面に光反射膜を形成することにより基板端面からの光の分散をなくし、光取り出し面へ効率よく光を集中させる方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、基板の光出射面側及び/又は発光層側にレンズ状構造物を設けることにより、基板内部での全反射成分を出射させて光取り出し効率を高める方法もある(例えば、特許文献2及び3参照)。更に、基板の光出射面に側面がテーパー状の凹構造を設け、基板内部での全反射成分をテーパー部分で反射させることにより、光の進行方向を変化させて基板外部に出射させて光取り出し効率を高める方法も提供されている(例えば、特許文献4参照)。更にまた、上電極と下電極とが重ならないように配置することにより電極による光の反射を低減し、更に発光層の表面を褶曲させることにより発光域の面積を増大させて、光取り出し効率を高めたEL素子もある(例えば、特許文献5参照)。
特開昭61−195588号公報 (第2−3頁、第1図)
特開平09−171892号公報 (第3−5頁、第3図) 特開2002−170663号公報 (第3−5頁、第1−5図) 特開平10−189243号公報 (第3−5頁、第6図) 特開2002−313586号公報 (第6頁、第1図)
しかしながら、前述の従来の技術には以下に示す問題点がある。例えば、前述の特許文献1乃至5に記載されている方法は、基板に入射して基板内に閉じこめられた光の取り出し効率を高めたにすぎず、新たに取り出される光量は素子内に閉じこめられた全光量の十数パーセント程度である。EL素子中に閉じこめられている光の残りの部分は、発光層を構成する各層内で全反射を繰り返し閉じこめられているので、これらの成分を取り出すことがEL素子の発光効率を十分に高めるための大きな課題である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、高輝度で高効率の電界発光素子及び電界発光表示装置を提供することを目的とする。
本願第1発明に係る電界発光素子は、基板と、前記基板上に形成された下電極と、前記下電極上に形成された発光層と、前記発光層上に形成された上電極と、を有し、前記発光層には少なくとも有機EL層が形成されており、前記有機EL層の膜厚は一方向に向かって薄くなっていることを特徴とする。
本発明においては、前記有機EL層の膜厚を変化させることにより、前記有機EL層で発生した光が有機EL層と他の層との界面で全反射し、更にその反射光が反対側の界面で再び全反射して有機EL層中に閉じこめられたとしても、光の進行方向と有機EL層の表面とのなす角度を膜厚変化に伴って変えることができるため、全反射条件が成立しなくなる領域が形成されて、全反射を繰り返してきた光をその領域から有機EL層の外へ出射することができる。
本願第2発明に係る電界発光素子は、基板と、前記基板上に形成された下電極と、前記下電極上に形成された発光層と、前記発光層上に形成された上電極と、を有し、前記発光層には少なくとも有機EL層が形成されており、前記発光層を形成する層のうち、少なくとも1つの層には屈折率が不連続となる界面が存在することを特徴とする。
本発明においては、前記発光層中に屈折率が不連続になる界面を設けることにより、光を前記界面で屈折させてその進行方向を変化させることができるため、全反射条件を成立しいようにして、光を有機EL層の外へ出射することができる。
本願第3発明に係る電界発光素子は、基板と、前記基板上に形成された下電極と、前記下電極上に形成された発光層と、前記発光層上に形成された上電極と、を有し、前記発光層には少なくとも有機EL層が形成されており、前記発光層を形成する層のうち少なくとも1つの層の表面粗さと、前記下電極パターンの表面粗さとが異なっていることを特徴とする。
本発明においては、電極の平均表面粗さと有機EL層の平均表面粗さとを変えることにより、有機EL層の一方の界面で全反射した光が、他方の界面においては全反射しない領域が生じる。これにより、有機EL層で発生した光は、その領域から有機EL層の外に出射する。
前記電極には、複数個のサブ電極と、前記サブ電極を接続する接続電極と、を設けることができる。これにより、膜厚の変化量及び屈折率の不連続性が生じやすい発光領域のエッジ部分が増えるため、EL素子内に閉じこめられた光をより多く取り出すことができる。また、前記サブ電極が平面視で正方形の場合、前記サブ電極の1辺の長さLは、前記接続電極の長さMと、前記接続電極の幅Nとの和の(1/4)より長くすることが好ましい。
更に、前記基板の前記電極側及び光取り出し側の少なくとも一方の面には、曲面が形成されていてもよい。又は、前記基板の前記電極側及び光取り出し側の少なくとも一方の面には、他方の面に近づくに従い断面積が小さくなるテーパ状の凹部が形成されていてもよい。
本願第4発明に係る電界発光表示装置は、前述の電界発光素子が複数個設けられていることを特徴とする。これにより、従来の電界発光表示装置に比べて、高輝度で、高効率の電界発光表示装置を提供することができる。
本発明によれば、膜厚の変化及び屈折率の不連続性が生じやすい発光領域のエッジ部分を増やすことにより、発光層を形成する各層及び基板内等で全反射を繰り返し、素子内に閉じこめられていた光をより多く外に取り出すことができるため、従来の電界発光素子及び電界発光表示装置に比べて、高輝度で高効率の電界発光素子及び電界発光表示装置を製造することができる。
以下、本発明の実施形態に係る電界発光表示装置について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態に係るEL素子について説明する。図1は本実施形態のEL素子の構造を模式的に示す断面図である。図1に示すように、本実施形態のEL素子は、透明なガラス基板101上に、正極としてITO下電極102が形成されている。また、このITO下電極102上には、発光層として、正孔輸送層102及び有機EL層104がこの順に積層されている。更に、有機EL層104の上には、負極として上電極105が形成されている。本実施形態における有機EL層104の厚さは、従来のEL素子における有機EL層のように均一ではなく、一方向に向かって薄くなっている。
そして、本実施形態のEL素子においては、従来のEL素子と同様に、ITO下電極102と上電極105との間に電圧を印加することにより、発光層から透明基板101側に光が放出される。このとき、本実施形態のEL素子は、有機EL層の膜厚が一方向に向かって変化しているため、EL素子の中の有機EL層で発生した光が有機EL層と他の層との界面で全反射し、更にその反射光が反対側の界面で再び全反射して有機EL層中に閉じこめられたとしても、光の進行方向と有機EL層の表面とのなす角度が、膜厚変化に伴って変わる。このため、全反射条件が成立しなくなる領域が形成され、全反射を繰り返してきた光はその領域から有機EL層の外へ出射する。これにより、EL素子の発光効率を高めることができる。特に、有機EL層の表面を曲面にすることにより、その厚さ方向に平行な断面において、光の進行方向と有機EL層の表面との接線とがなす角度が、有機EL層の表面、即ち、曲線に伴って変化するため、有機EL層で発生した光を全反射条件が成立しなくなる領域から有機EL層の外へ出射することができる。
次に本発明の第2の実施形態に係るEL素子について説明する。図2は本実施形態のEL素子の構造を模式的に示す断面図である。図2に示すように、本実施形態のEL素子は、透明なガラス基板201上にITO下電極202が形成されている。また、このITO下電極202上には、発光層として、正孔輸送層203及び有機EL層204がこの順に積層されている。更に、有機EL層204の上には、上電極206が形成されている。本実施形態における有機EL層204には、屈折率が不連続となる界面205が形成されている。
そして、本実施形態のEL素子は、従来のEL素子と同様に、ITO下電極202と上電極206との間に電圧を印加することにより、発光層から透明基板201側に光が放出される。このとき、本実施形態のEL素子のように、有機EL層中に屈折率が不連続となる界面が存在すると、光はその界面で屈折して進行方向が変化するので全反射条件が成立しなくなり、光が有機EL層の外へ出射する。これにより、EL素子の発光効率を高めることができる。
次に本発明の第3の実施形態に係るEL素子について説明する。図3は本実施形態のEL素子の構造を模式的に示す断面図である。図3に示すように、本実施形態のEL素子は、ガラス基板301上にITO下電極302が形成されている。また、このITO下電極上には、発光層として、正孔輸送層304及び有機EL層305がこの順に積層されている。更に、有機EL層305の上には、上電極307が形成されている。本実施形態においては、ITO下電極表面303における平均表面粗さと有機EL層表面306における平均表面粗さとが異なっている。
そして、本実施形態のEL素子は、従来のEL素子と同様に、ITO下電極302と上電極307との間に電圧を印加することにより、発光層から透明基板301側に光が放出される。このとき、本実施形態のEL素子のように、電極の平均表面粗さと有機EL層の平均表面粗さとが異なっていると、有機EL層の一方の界面で全反射した光が、他方の界面においては全反射しない領域が生じる。そして、有機EL層で発生した光は、その領域から有機EL層の外に出射する。これにより、EL素子の発光効率を高めることができる。
なお、前述の第1乃至第3本実施形態においては、有機EL層の膜厚、屈折率、又は表面粗さを変化させて、有機EL層の中で全反射を繰り返す光を層外に取り出す方法を例に説明したが、このメカニズムは発光層中の有機EL層以外の層にもそのまま適用できる。即ち、隣接する層との界面を通過してある層に入射した光が、その層の中で全反射を繰り返して層中に閉じこめられた場合、その層の膜厚を変化させたり、その層内の屈折率を不連続としたり、下電極パターンの平均表面粗さとその層の平均表面粗さとを変えたりすることにより、その層の中に全反射条件が成立しない領域を形成することができる。その結果、光を層外により多く出射することができる。
よって、本発明においては、発光層を構成する各層の膜厚変化、発光層内部の屈折率の不連続性、又は発光層の表面粗さを規定する。これにより、発光層を構成する各層において、有機EL層の中で発生した光が連続して全反射しないような光学的構造を実現することができるため、有機EL層の中で発生した光のうち、発光層中に閉じこめられている成分をEL素子の外に取り出すことができる。
また、膜厚の変化量及び屈折率の不連続性が生じやすい発光領域のエッジ部分を増やすことにより、EL素子内に閉じこめられた光をより多く取り出すことができる。このため、前述の第1乃至第3の実施形態のEL素子においても、ITO下電極にサブ電極エリアと接続電極エリアとを設けることにより、膜厚の変化及び屈折率の不連続性が生じやすい発光領域のエッジ部分を増やすことができる。図4は本実施形態における下電極パターンを示す平面図である。また、図5は本実施形態における第1の変形例の下電極パターンを示す平面図であり、図6は第2の変形例の下電極パターンを示す平面図である。従来のEL素子における下電極は、主に、平面視で正方形状又は長方形状であった。これに対して本実施形態における下電極は、図4に示すように、4つのサブ電極エリアA11、A12、A21及びA22と、それを接続する4つの接続電極エリアa乃至aとで構成されている。
なお、図4においては、サブ電極エリアA11、A12、A21及びA22が全て同じ形状(正方形状)で、同じ大きさである下電極パターンを例示しているが、サブ電極エリアA11、A12、A21及びA22は必ずしも同じ大きさ及び形状である必要はなく、また正方形でなくてもよい。同様に、接続電極エリアa乃至aの大きさ及び形状についても、特に制限はない。例えば、図5に示すように、サブ電極エリアB11、B12、B21及びB22を接続する場合、接続電極エリアbのように3つに分割して接続してもよい。また、図6に示すように、サブ電極エリアを16個、接続電極エリアを24個設けることもできる。なお、本実施形態においては、接続電極エリアの形成方法は特に限定するものではなく、例えば、サブ電極エリアC11とサブ電極エリアC22とを接続してもよい。更に、図7に示すように、接続電極エリアを図6に示す下電極パターンの3倍に増やすこともできる。なお、図6及び図7においても、全て同じ大きさのサブ電極エリア及び接続電極エリアが設けられているが、必ずしも同じ大きさである必要はない。本実施形態における電極は、サブ電極エリアが2個以上設けられており、且つ接続電極エリアが1個以上設けられていればよい。
更に、本実施形態のEL素子においては、発光層と同様の光学的構造を有する基板を前記発光層と組み合わせることにより、発光層及び基板からの光取り出し効率を向上させることができる。例えば、基板表面における発光層が形成される部分を曲面にしたり、テーパー状の凹部にしたりすることにより、基板と発光層との界面において全反射する光を取り出すことができる。これにより、従来のEL素子を使用した電界発光表示装置に比べて、高輝度で、高効率の電界発光表示装置を提供することができる。
なお、本実施形態においては透明基板としてガラス基板を使用した場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発光層中の有機EL層で発生した光を透過し、且つ電極を形成することができるものであればよい。その材質としては、例えば、石英、ガラス及びプラスチック等を使用することができる。また、基板の形状、面積及び厚みは、必要に応じて適宜選択することができる。更に、駆動回路についても、本発明による制限は全くない。
また、本実施形態においては、ITOにより下電極を形成した場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発光層にホールを注入することができる材料により形成されていればよく、例えば、In2−xSn(ITO)及びSnO等を使用することができる。また、下電極の電気的性質、膜厚及びパターン形状に関する制約はなく、必要に応じて適宜選択することができる。更に、電極の表面粗さについても制約はなく、発光層の表面粗さと異なっていてもよい。
本実施形態における発光層は、有機EL層単層でも、正孔輸送層、有機EL層電子輸送層等を積層した構造でもよい。この発光層を構成する各層の材料及び膜厚は、特に制限はない。また、各層の表面粗さについては、前述のように、電極の表面粗さと異なっていてもよい。
本実施形態における上電極の材料は、例えば、アルミニウム−リチウム合金、銀−マグネシウム合金又は銀−カルシウム合金等を使用することができるが、これらに限定されるものではない。その膜厚も特に制限はなく、また、成膜法も、例えば、蒸着法及び印刷法等を利用することができるが、これらに限定されるものではない。
以下、本発明の実施例の効果について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して、より詳細に説明する。先ず、本発明の実施例1として、図1に示すEL素子を使用して、電界発光表示装置を作製した。先ず、アクティブマトリクス型EL素子を駆動させるためのTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)回路及びITO下電極102を複数個配置したパターンが形成されている平面状のガラス基板101を、水平面に対して30度傾斜させて固定し、ガラス基板101上に正孔輸送層103として、ポリ(3,4)エチレンジオキシチオフェンとポチスチレンスルフォネートの共重合体(PEDT−PSS)を、インクジェットプリンタ(Ink Jet Printer:IJP)法により成膜した。具体的には、0.5質量%のPEDT−PSSの水溶液を、IJP装置のノズルからITO下電極1個に対して1滴(30pL)滴下した。滴下された液滴はITO下電極102上に拡がったが、その膜厚は傾斜した基板の影響を受け、液膜表面が基板面に対して傾斜した膜厚分布を持って形成された。全てのITO上にPEDT−PSS液滴の滴下が終了した後、ガラス基板101を傾けたまま窒素雰囲気下で210℃で、30分間減圧乾燥した。これにより、乾燥前の液膜と同様に、基板面に対して傾斜した膜厚分布を持つPEDT−PSS層(正孔輸送層103)を形成した。
次に、窒素雰囲気下でIJP法により、有機EL層104を成膜した。具体的には、ガラス基板101を水平に戻し、PPV(ポリパラフェニレンビニレン)のTMB(テトラメチルベンゼン)溶液を、IJP装置により、ITO下電極102上に成膜されたPEDT−PSS層(正孔輸送層103)の上に、1滴(40pL)ずつ滴下した。この操作を全ての正孔輸送層103に対して行った後、150℃で10分間加熱して乾燥した。これにより、基板面に対して傾斜した膜厚分布を持つ有機EL層104を形成した。その後、正孔輸送層103及び有機EL層104からなる発光層の上に、蒸着法により銀−マグネシウム合金を膜厚が100nmになるように成膜して、上電極105を形成した。そして、上述の方法により作製したEL素子を使用して、実施例1の電界発光表示装置を製造した。
上述の方法により製造した電界発光表示装置の発光特性を測定したところ、本実施例の電界発光表示装置は、正孔輸送層103及び有機EL層104の膜厚が均一で、それ以外は実施例1と全く同じ条件で製造した比較例1の電界発光表示装置に比べて、最大輝度が約1.3倍、発光効率が1.2倍に向上していた。
次に、本発明の実施例2として、図2に示すEL素子を使用して、電界発光表示装置を作製した。先ず、前述の実施例1と同様の方法で、アクティブマトリクス型EL素子を駆動させるためのTFT回路及びITO下電極202を複数個配置したパターンが形成された平面形状のガラス基板201に、正孔輸送層203としてPEDT−PSSをIJP法により成膜した。具体的には、0.5質量%のPEDT−PSSの水溶液を、IJP装置のノズルからITO下電極1個に対して1滴(30pL)滴下した。そして、全てのITO下電極202上にPEDT−PSS液滴の滴下が終了した後、ガラス基板201を窒素雰囲気下で210℃に加熱して、30分間減圧乾燥した。
次に、有機EL層204を窒素雰囲気下でIJP法により成膜した。その際、成膜は2段階に分けて行った。先ず、0.5質量%のPPV系有機EL材料のTMB溶液を、ITO下電極202上に成膜されたPEDT−PSS層(正孔輸送層203)の上に、IJP装置のノズルから10pLの液滴で2滴ずつ滴下した。このとき、1個のITO下電極202の両端に、液滴同士が接触しないで半球状を保つように滴下した。そして、150℃で、10分間乾燥させた後、再度、先述のPPVのTMB溶液を、先に形成したITO下電極両端部の乾燥したEL材料に接触するように、IJPにより20pLの液滴として滴下する。この操作を全てのITO下電極202に対して行った後、150℃で10分間加熱して乾燥させた。これにより、有機EL層204には、最初に滴下し乾燥させたEL材料と、後から滴下し乾燥させたEL材料との間に、屈折率が不連続となる界面205が形成された。
その後、正孔輸送層203及び有機EL層204からなる発光層の上に、蒸着法によりアルミニウム−リチウム合金を膜厚が100nmになるように成膜して、上電極206を形成した。そして、上述の方法により作製したEL素子を使用して、実施例2の電界発光表示装置を製造した。
上述の方法により製造した電界発光表示装置の発光特性を測定したところ、本実施例の電界発光表示装置は、有機EL層204の屈折率が均一であること以外は、実施例2と全く同じ条件で製造した比較例2の電界発光表示装置に比べて、最大輝度が約1.4倍、発光効率が1.3倍向上していた。
次に、本発明の実施例3に係るEL素子及びそれを使用した電界発光表示装置について説明する。図8は本実施例のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。先ず、前述の実施例1及び2と同様の方法で、アクティブマトリクス型EL素子を駆動させるためのTFT回路及びITO下電極902を複数個配置したパターンが形成され、ITO下電極902側及び光出射側の表面にレンズ状の凸部が形成されたガラス基板901に、IJP法により、正孔輸送層903を成膜した。具体的には、0.5質量%のPEDT−PSSの水溶液を、IJP装置のノズルからITO下電極1個に対して1滴(30pL)滴下した。このとき、滴下された液滴は、ガラス基板301の表面の曲面を反映し、湾曲して形成されているITO下電極902の全面に広がった。
そして、全てのITO下電極902上にPEDT−PSS液滴を滴下した後、ガラス基板901を窒素雰囲気下で210℃に加熱し、30分間減圧乾燥した。これにより形成されたPEDT−PSS層(正孔輸送層903)は、湾曲したITO下電極902の表面に湾曲した層となって形成された。その後、窒素雰囲気下でIJP法により有機EL層904を成膜した。このとき、IJP装置により、湾曲したPEDT−PSS層(正孔輸送層903)上に、PPVのTMB溶液を1滴(40pL)ずつ滴下し、この操作を全てのITO下電極902に対して行った後、これらを150℃で10分間加熱して乾燥させた。
その後、正孔輸送層903及び有機EL層904からなる発光層の上に、蒸着法により銀−カルシウム合金を膜厚が100nmになるように成膜して、上電極905を形成した。そして、上述の方法により作製したEL素子を使用して、実施例3の電界発光表示装置を製造した。
上述の方法により製造した電界発光表示装置の発光特性を測定したところ、本実施例の電界発光表示装置は、表面が平坦な基板を使用して実施例3と全く同じ条件で製造した比較例3の電界発光表示装置に比べて、最大輝度が約1.5倍、発光効率が1.6倍向上していた。
次に、本発明の実施例4に係るEL素子及びそれを使用した電界発光表示装置について説明する。図9は本実施例のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。先ず、前述の実施例1乃至3と同様の方法で、アクティブマトリクス型EL素子を駆動させるためのTFT回路及びITO下電極402を複数個配置したパターンが形成され、ITO下電極402側及び光出射側の表面に深くなるに従って断面積が小さくなるテーパ状の凹部が形成されたガラス基板401上に、IJP法により、正孔輸送層404を成膜した。具体的には、0.5質量%のPEDT−PSSの水溶液を、IJP装置のノズルからITO下電極1個に対して1滴(30pL)ずつ滴下した。このとき、滴下された液滴はITO下電極402上に均一な膜厚の液膜となって拡がった。
そして、全てのITO下電極402上にPEDT−PSS液滴を滴下した後、窒素雰囲気下で210℃に加熱して、30分間減圧乾燥した。その後、温度を20分かけて室温まで徐々に降下させた。これにより、PEDT−PSS層(正孔輸送層404)の中にPEDT−PSSの微細な結晶が多数形成され、正孔輸送層層表面405の平均表面粗さRaは10nmになった。なお、ITO下電極表面403の平均表面粗さRaは1nmであった。その後、IJP法により、窒素雰囲気下で有機EL層406を成膜した。具体的には、IJP装置により、ITO下電極402に成膜されたPEDT−PSS層上に、PPVのTMB溶液を1滴(40pL)ずつ滴下し、この操作を全てのITO下電極402に対して行った後、150℃で10分間加熱して乾燥させた。なお、有機EL層の表面407の平均表面粗さRaは、正孔輸送層404の平均表面粗さを反映し、10nmであった。このようにして、全てのEL素子について、正孔輸送層404及び有機EL層406の表面粗さを、ITO下電極402の平均表面粗さと異なるようにした。
その後、正孔輸送層404及び有機EL層406からなる発光層の上に、蒸着法により銀−マグネシウム合金を膜厚が100nmになるように成膜して、上電極408を形成した。そして、上述の方法により作製したEL素子を使用して、実施例4の電界発光表示装置を製造した。
上述の方法により製造した電界発光表示装置の発光特性を測定したところ、本実施例の電界発光表示装置は、正孔輸送層及び有機EL層の表面粗さが、ITO下電極の平均表面粗さと同等とした以外は、実施例3と全く同じ条件で製造した比較例4の電界発光表示装置に比べて、最大輝度が約1.5倍、発光効率が1.6倍向上していた。
次に、本発明の実施例5に係るEL素子及びそれを使用した電界発光表示装置について説明する。図10は本実施例のEL素子の下電極パターンを示す断面図である。また、図11は本実施例のEL素子の構成を模式的に示す断面図であり、図9に示すA−A線による断面図に相当する。先ず、前述の実施例1乃至4と同様の方法で、アクティブマトリクス型EL素子を駆動させるためのTFT回路及び図9に示すパターンのITO下電極602が形成されたガラス基板601上に、IJP法により、正孔輸送層603を成膜した。具体的には、0.5質量%のPEDT−PSSの水溶液を、IJP装置のノズルから1個のサブ電極エリア501に対して1滴(10pL)を滴下した。なお、サブ電極エリア501の長さは20μmであり、接続電極エリアは長さ及び幅共に5μmであった。そして、全てのサブ電極エリア501上にPEDT−PSS液滴を滴下した後、ガラス基板601を窒素雰囲気下で210℃に加熱して、30分間減圧乾燥した。
その後、IJP法により、窒素雰囲気下で有機EL層604を成膜した。具体的には、ITOサブ電極エリア501上に成膜されたPEDT−PSS層上に、PPV系有機EL材料のTMB溶液(0.5質量%)を、IJP装置のノズルから1滴(10pL)ずつ滴下し、150℃で10分間加熱して乾燥させた。乾燥後、正孔輸送層603及び有機EL層604からなる発光層の上に、蒸着法によりアルミニウム−リチウム合金を膜厚が100nmになるように成膜して、上電極605を形成した。そして、上述の方法により作製した発光領域のエッジ606が複数個存在するEL素子を使用して、実施例5の電界発光表示装置を製造した。
上述の方法により製造した電界発光表示装置の発光特性を測定したところ、本実施例の電界発光表示装置は、サブ電極エリアを設けずに、それ以外は実施例5と全く同じ条件で製造した比較例5の電界発光表示装置に比べて、最大輝度が約1.6倍、発光効率が1.7倍向上していた。
次に、本発明の実施例6に係るEL素子及びそれを使用した電界発光表示装置について説明する。図12は本実施例のEL素子の下電極パターンを示す断面図である。また、図13は本実施例のEL素子の構成を模式的に示す断面図であり、図11に示すB−B線による断面図に相当する。先ず、前述の実施例1乃至5と同様の方法で、アクティブマトリクス型EL素子を駆動させるためのTFT回路及び図11に示すサブ電極エリア701が16個、接続エリア701が24個設けられたパターンのITO下電極802が形成されたガラス基板801上に、IJP法により、正孔輸送層803を成膜した。具体的には、0.2質量%のPEDT−PSSの水溶液を、IJP装置のノズルから1個のサブ電極エリア701に対して1滴(10pL)を滴下した。なお、サブ電極エリア701の長さは10μmであり、接続電極エリアは長さ及び幅共に3μmであった。そして、全てのサブ電極エリア701上にPEDT−PSS液滴を滴下した後、ガラス基板801を窒素雰囲気下で210℃に加熱して、30分間減圧乾燥した。
その後、IJP法により、窒素雰囲気下で有機EL層804を成膜した。具体的には、ITOサブ電極エリア501上に成膜されたPEDT−PSS層上に、0.2質量%のPPV系有機EL材料のTMB溶液を、IJP装置のノズルから1滴(10pL)ずつ滴下し、150℃で10分間加熱して乾燥させた。乾燥後、正孔輸送層803及び有機EL層804からなる発光層の上に、蒸着法によりアルミニウム−リチウム合金を膜厚が100nmになるように成膜して、上電極805を形成した。そして、上述の方法により作製した発光領域のエッジ806が複数個存在するEL素子を使用して、実施例6の電界発光表示装置を製造した。
上述の方法により製造した電界発光表示装置の発光特性を測定したところ、本実施例の電界発光表示装置は、サブ電極エリアを設けずに、それ以外は実施例6と全く同じ条件で製造した比較例6の電界発光表示装置に比べて、最大輝度が約1.7倍、発光効率が1.6倍向上していた。
本発明の第1の実施形態のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1乃至第3の実施形態における下電極パターンを示す平面図である。 図4の第1の変形例における下電極パターンを示す平面図である。 図4の第2の変形例における下電極パターンを示す平面図である。 図4の第3の変形例における下電極パターンを示す平面図である。 本発明の実施例3のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例4のEL素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例5のEL素子の下電極パターンを示す平面図である。 本発明の実施例5のEL素子の構成を模式的に示す断面図であり、図9に示すA−A線による断面図に相当する。 本発明の実施例6のEL素子の下電極パターンを示す平面図である。 本発明の実施例6のEL素子の構成を模式的に示す断面図であり、図11に示すB−B線による断面図に相当する。 EL素子の構造及びその発光原理を示す模式的断面図である。
符号の説明
1:透明基板
2:ITO電極
3:発光層
4:金属電極
101、201、301、401、601、801、901:ガラス基板
102、202、302、402、602、802、902:ITO下電極
103、203、304、404、603、803、903:正孔輸送層
104、204、305、406、604、804、904:有機EL層
105、206、307、408、605、805、905:上電極
205:屈折率が不連続となる界面
303、403:ITO下電極表面
405:正孔輸送層表面
306、407:有機EL層表面
501、701、A11、A12、A21、A22、B11、B12、B21、B22、C11〜 C14、C21〜C24、C31〜C34、C41〜C44、D11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44:サブ電極エリア
502、702、a、a、a、a、b、c、d:接続電極エリア
606、806:有機EL層エッジ部
L:サブ電極エリアの1辺の長さ
M:接続電極エリアの長さ
N:接続電極エリアの幅

Claims (4)

  1. 光取り出し領域を有する基板と、
    前記基板上に形成された下部電極と、
    前記下部電極上に形成された発光層と、
    前記発光層上に形成された上部電極と、を有し、
    前記発光層には少なくとも有機EL層が形成され、前記有機EL層の膜厚は一方向に向かって薄くなって、前記下部電極と前記光取り出し領域上に形成された上部電極は実質的に平行することを特徴とする電界発光素子。
  2. 前記下部電極は、複数個のサブ電極と、前記サブ電極を接続する接続電極と、を有することを特徴とする請求項に記載の電界発光素子。
  3. 前記基板の前記下部電極側及び光取り出し側の少なくとも一方の面には、曲面が形成されていること特徴とする請求項に記載の電界発光素子。
  4. 請求項に記載の電界発光素子が複数個設けられていることを特徴とする電界発光表示装置。
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