JP4162830B2 - 衣類着用圧測定装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類の着用圧測定に使用可能な衣類着用圧測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衣類を身に付けたり脱いだりする場合をはじめ、衣類を着用した状態、及び着用したまま種々の動作をした場合に、衣類が伸縮して人体にどのような影響を与えるかを調べることは、衣類を開発したり設計したり各種分析をしたりするうえで、非常に重要なことである。これらのことは、衣類そのものの耐久性を調べる上でも、重要とされる。
特に、パンティーストッキング、タイツ、ストッキング、ソックス、ガードル等の衣類では、生地質そのものが伸縮性に富むことから、ひときわ圧迫感や体型への影響が強く出る傾向にあり、上記のような人体への影響(即ち、衣類着用圧である)を調べた結果に基づいて製作されているか否かが、衣類の良否を直接的に決定付けることになるといっても過言ではない。
【0003】
そこで従来では、上記衣類着用圧を測定する方法として、人体を比検体とする方法と、人体を模した固定型トルソーを比検体とする方法との2種類が知られている。
人体を比検体とする方法では、人体に直接に感圧センサを張り付けるようにするが、この感圧センサにはエアパックと呼ばれるもの(空気袋に溜めた空気が加圧されて移動するのを検出する方式)の使用が限定されている。これは、歪ゲージ等のロードセル型荷重センサでは、加圧時に皮膚に埋没する移動成分がそのまま測定データ化されてしまい、無視できない誤差になるからである。
【0004】
トルソーを比検体とする方法ではこのような問題がないため、使用する感圧センサとしての制限はなかった。なお、この方法で用いるトルソーには、全体として人体と同じ立体曲面を有したものだけでなく、板状や棒状の素材で人体輪郭だけを表現したものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
人体を比検体とする方法では、感圧センサ(上記のようにエアパックである)の全てにエアチューブを接続する必要があり、この準備が面倒であり、且つこれによって実質的に感圧センサの取付数が制限されてしまうということがあった。また、このエアチューブは人体を取り巻くようになるため、これによって人体の動きが制限されるということもあった。
のみならず、このエアチューブのために衣類が異様にボリュウムアップした状態で着用されることなってしまい(いわゆる着ぶくれ状態になる)、衣類と人体との間の摩擦や圧迫、生地の伸び等が正確性を欠いたものとなるという宿命的な問題点を有していた。また、折角、人が実際に衣類を着用しているにも拘わらず、衣類に対する着用感さえも、エアチューブのために実際とはほど遠いものとなって、参考にはなり難いということがあった。
【0006】
更に、人体の個体差(体格差)に関するバラツキ補正が、測定結果を大きく左右することになるという難しさもあった。
一方、トルソーを比検体とする方法では、トルソーの形成素材がFRPや金属等の硬質材であったために、衣類と人体との間の摩擦や圧迫、生地の伸び等を忠実に再現させることができないということがあった。
また、従来のトルソーは立位姿勢に固定されたものが殆どで、関節動作等ができなかったので、着用途中等における衣類の変形状態を再現することができないということがあった。
【0007】
なお、これを解消するために、例えば椅座位等の他の姿勢をしたトルソーを製作するとしても、立位から椅座位までの多数のトルソーを製作準備しなければならず、またこれら多数のトルソー間でいちいち衣類の着せ替えが必要になる等、コスト的にも作業能率的にも非現実的であると言うことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、衣類を身に付けたり脱いだりする場合をはじめ、衣類を着用した状態、及び着用したまま種々の動作をした場合に、衣類が伸縮して人体にどのような影響を与えるかについて正確に、また実際の体感状態に即して調べることができる衣類着用圧測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
また本発明は、衣類着用時に人体が受ける着用圧の測定データを一目で理解できるように表示する衣類着用圧測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明は、人体の一部又は全部を模した等身大の形状とされ、人体の関節部に対応する部位に該関節部の動作を再現可能とする可動継ぎ手部が設けられ、外表面に所定配置で感圧センサが設けられたトルソーと、前記感圧センサによるセンサ出力の測定を、トルソーの可動継ぎ手部の動作に合わせて行うことにより、リアルタイムの感圧変化を検出可能とされた測定部とで構成されていることを特徴としている
このような構成であると、従来のトルソーを比検体とする方法とは異なり、衣類を着用した状態下での種々の姿勢や、着用途中等における衣類のリアルタイムでの変形状態を再現することが簡単に、しかも任意に行えるので、この変形によって感圧データがどのように変化するのか、或いは衣類がどのように伸縮変形するのかといったことを、くまなく調べることができる。
【0010】
しかも、人体を比検体とする方法とは異なり、使用する感圧センサが限定されることはないので、歪ゲージ等のロードセル型荷重センサを使用できることはもとより、例えばエアパックを使用するとしてもエアチューブをトルソー内部へ埋め込む等すれば、感圧センサ取付数の制限や、動きの制限、着ぶくれ状態等による悪影響等、一切の不具合が解消される。
また当然のことながら、得られた測定データに個体差による補正を加える必要もない。
【0011】
なお、可動継ぎ手部の動きとして、人体の関節部の動作を再現可能にするものとしてあるのは、人体の関節部と全く同じ動きをすることが要求されているものではなく、人体とは若干異なる動きを含ませたり或いは一部の動きを省略したりすることも可能とする。要は、人が日常的に行う種々の動作や仕草等に似せてトルソーを動かすことができればよいものである。
本発明に用いるトルソーでは、その外表面を、人肌に匹敵する弾性を有した弾性材によって形成するのが好適となる。
【0012】
このようにすることで、衣類と人体との間の摩擦や圧迫、生地の伸び等を忠実に再現することができる。
なお、この場合のトルソーの外表面とは、これを触ったときの手触り感として人肌に匹敵する弾力が得られるような層方向の位置範囲を言うものであって、必ずしも弾性材が最も外側面に位置している場合だけに限定されるものではない。従って例えば、弾性材の外側に柔軟性や伸縮性のある被覆材が設けられているような場合も含めるものとする。
【0013】
このような感圧データは、パンティーストッキング、タイツ、ストッキング、ソックス、ガードル等の伸縮性に富む衣類に関して強く要求されているので、トルソーの形体としても、平均的な成人女性体型の下半身を模して形成するのが好適とされる。
ここにおいて、平均的な成人女性体型とは、女性だけを対象とすることを限定したものではなく、統計的見地から「成人女性に最も多く普通に見られる体型」を指して言うものとする。
【0014】
本発明に係る衣類着用圧測定装置は、上記したトルソーと、このトルソーが具備した感圧センサによるセンサ出力を測定する測定部とを有している。
このような衣類着用圧測定装置では、感圧センサによるセンサ出力の測定を、トルソーの可動継ぎ手部の動作に合わせて所定間隔で繰り返すことにより、リアルタイムの感圧変化を検出可能なものとするのが好適である。
このようにすることで、衣類を身につけたり、脱いだりする過程における衣類着用圧の分布変異や強弱変化を調べることができる。この結果に基づけば、衣類の開発、設計、分析等に関して、従来では得ることのできなかった貴重なデータを採取できるものである。
【0015】
また、このような衣類着用圧測定装置では、感圧センサからのセンサ出力に基づく測定データを、そのデータ値の大小に応じて色別表示可能にする出力部を具備したものとするのが好適である。
このようにすることで、衣類着用時に人体が受ける着用圧の測定データを一目で理解できるようになる。なお、表示の方法としては、ディスプレイ装置による画像表示でも、紙面や写真等としてのプリントアウト表示でもよいものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る衣類着用圧測定装置1の一実施形態についてその全体構成を示している。
この衣類着用圧測定装置1は、トルソー2と、このトルソー2に接続された測定部3と、この測定部3に接続された出力部4とを有している。
図2乃至図4に示すように、トルソー2は、人体の一部又は全部を模した形状として形成されている。本実施形態では、腰から下の部位(下半身)を模したものとしてあり、腰部7と左脚8と右脚9とを有し、且つ左右の脚8,9がそれぞれ大腿部8a,9a、脛部8b,9b、足部8c,9cを有したものとなっている(参考資料1参照)。
【0017】
なお、衣類着脱操作及び観察の容易性等を考慮して上下反転させた状態で設置するものとしてある。
また、このトルソー2の大きさは、等身大とされている。本実施形態では、統計上での平均的な成人女性体型(身長158cm前後、体重51kg前後の20歳代の女性)に合わせて形成している。
このトルソー2の断面構造は、その一例として、図5に右脚脛部9bの場合を示すように、人体形状の骨格を形成する芯体12に対してそのまわりに弾性材13による被覆によって肉付けされたものとなっている。
【0018】
芯体12は、骨格位置の太さに応じて中空材料や中実材料が用いられており、その材質として樹脂、金属、木材等が用いられている。
また弾性材13は、人肌に匹敵する弾性を有したもの(参考資料2参照)であって、発泡性の樹脂やゴム等(具体的にはウレタン系やシリコン系のものが好適である)が用いられている。
もっとも、これらのことは何ら限定されるものではなく、芯体12として中空材料又は中実材料の一方に統一されていたり、芯体12を設けずに弾性材13のみによってトルソー2を形成させるといったことも可能である。また、トルソー2としての外表面として弾性材13が用いられていればよいものであり、芯体12と弾性材13との中間層に別材質の層(図示略)を設けるようなことも可能である。
【0019】
弾性材13の外面に、適度な柔軟性や伸縮性を有した樹脂やゴム等より成る被覆材(例えばウレタン製コート材等)を設けることも可能である。
図2に示したように、このトルソー2において人体の関節部に対応している部位(図例では脚付け根部15、膝部16、足首部17の3カ所とした)には、これらの関節部の動作を再現可能になる可動継ぎ手部18が設けられている。
これら可動継ぎ手部18としては、ヒンジ結合方式とするものや、ユニバーサルジョイント方式によるもの、或いは芯材として可撓線材を埋設しておきその曲げに対する塑性変形を利用する方式等を採用することができる。
【0020】
本実施形態では右脚9についてのみ、各関節部に可動継ぎ手部18を設けるものとしてあり、それらの採用具体構造はヒンジ結合方式によるものとし、且つ、所定の揺動角度おきにクリック停止が可能な構造を採用した。
脚付け根部15に適用された可動継ぎ手部18は、腰部7と大腿部9aとが真っ直ぐとなる位置を基点(180°位置)としてその前方の180°〜45°の範囲で前後(上下)方向に揺動するものとされ、クリック停止位置は180°・135°・120°・90°・45°の計5カ所とした。
【0021】
膝部16に適用された可動継ぎ手部18は、大腿部9aと脛9bとが真っ直ぐとなる位置を基点(180°位置)としてその後方の180°〜45°の範囲で前後(上下)方向に揺動するものとされ、クリック停止位置は180°・135°・120°・90°・45°の計5カ所とした。
足首部12に適用された可動継ぎ手部18は、脛部9bと足部9cとが略直交する状態を中間基点(90°位置)としてその上下両方の135°〜60°の範囲で上下方向に揺動するものとされ、クリック停止位置は135°(足首を伸ばした状態)・90°(立位)・82.5°・75°・60°(屈曲位、即ちしゃがんだ状態)の計6カ所とした。
【0022】
従って、これらの各可動継ぎ手部18による揺動をうまく組み合わせれば、右脚9については、その全体として図3(A)〜(C)に示すような屈曲動作をさせることができるものであり、これによって恰も、立位と屈曲位との間での姿勢変化をしたような状況を再現させることができる(参考資料3及び参考資料4参照)。
このようなトルソー2には、図4(A)〜(C)に示すように、その外表面に所定配置で感圧センサ23が設けられている。
【0023】
この感圧センサ23は、圧力検出方式、出力方式、形状、大きさ、取付位置、取付数等について殊更限定されるものではなく、歪ゲージ等のロードセル型荷重センサは勿論、エアパック、感圧ゴム、液圧平衡方式センサ等、適宜選択して使用すればよい。場合によっては、取付位置に応じて異なるタイプの感圧センサ23を用いるようにしてもよい。
本実施形態では、感圧センサ23としてダイヤフラム型の圧力変換器を採用し、図5に示したように、その検出ヘッド23aは弾性材13から露出させるか又は埋設状態とするとしても弾性材13の表面加圧状態を容易に検知できる埋設状態とし、配線部分23bは芯体12内を通したうえで、複数本を集束させた状態としてトルソー2の外部へ引き出すようにしてある。
【0024】
また、図4はトルソー2の正面図(A)、右側面図(B)及び背面図(C)を用いて感圧センサ23の配置を現したものであって、図中に示す1番〜50番が全て感圧センサ23である(同じ番号は互いに一つの感圧センサ23を現している)。
この図4から明らかなように、腰部7まわりでは、1番から21番までの計21個の感圧センサ23が分配され、このうち1〜5番をウエストラインに相当させているのをはじめとして、6〜8番を腸骨稜ライン、9〜11番を腹部突出ライン、12番を腸骨棘ライン、13〜16番を臀部突出ライン、17,18番を臀部横突出ライン、19〜21番を股下高さに、それぞれ相当させている。
【0025】
また、右脚大腿部9aまわりでは、22番から32番までの計11個の感圧センサ23が分配され、22〜24番を臀溝ライン、25〜27番を大腿中央ライン、28〜32番を膝皿周辺高さに、それぞれ相当させている。
右脚膝部16から同脛部9bにかけたまわりでは、33番から41番までの計9個の感圧センサ23が分配され、33〜35番をふくらはぎライン、36〜38番を脹脛・足首中間ライン、39〜41を足首ラインに、それぞれ相当させている。
【0026】
右脚足部9cまわりでは、42番から50番までの計9個の感圧センサ23が分配され、42〜44番を内外のくるぶしを通るヒール囲みラインに相当させ、45番を前剄骨下点及び46,47番を前剄骨下点の足裏側にそれぞれ相当させ、48〜50番をトウ付け根ラインに相当させている。
図1に示したように、測定部3は、トルソー2の感圧センサ23によって出力されるセンサ出力を測定するところであって、感圧センサ23の圧力検出方式、出力方式、取付数等に応じてその構成内容が決定される。上記のように感圧センサ23としてダイヤフラム型の圧力変換器を用いる場合は、スキャナ部27、コントロールユニット28、データ処理部29を有した構成とすればよい。
【0027】
なお、データ処理部29には、パーソナルコンピュータを使用することができ、これによってディスプレイ装置30を標準的に装備させることができる。
このデータ処理部29には、感圧センサ23によるセンサ出力の測定データを、予め設定した比較値と比較しつつ、その結果をデータ値の大小に応じてそれぞれ異なる色データとして出力させるようにした信号変換ソフトがインストールされている。色データは64階調とした。
出力部4は、上記のようにしてデータ処理部29から出力される色データに基づいて、トルソー2を正面図、右側面図及び背面図に分けてカラー表示できるようにしたところであって、例えばトルソー2のカラー表示を紙面や写真等としてプリントアウトする(参考資料5及び6参照)プリンタ装置35等によって成る。
【0028】
なお、上記したように、測定部3のデータ処理部29としてパーソナルコンピュータを使用した結果、ディスプレイ装置30が標準的に備わっている場合には、このディスプレイ装置30によってトルソー2のカラー表示を行うようにすることもでき、これをもってこのディスプレイ装置30を出力部4の一つとして、又は出力部4そのものとして活用することができる。
このような構成の衣類着用圧測定装置1としては、トルソー2の可動継ぎ手部18を所定量(揺動角度)ずつ動作させるごとに、これに合わせて連動的に感圧センサ23にセンサ出力を行わせ、このセンサ出力を蓄積しつつ、リアルタイムの感圧変化として出力部4による出力を行わせるようにしたり、或いは、トルソー2の可動継ぎ手部18を動作させる過程で測定部3からクロック信号を発信させつつこれに合わせて感圧センサ23に定期的にセンサ出力を行わせ、このセンサ出力を蓄積しつつ、リアルタイムの感圧変化として出力部4による出力を行わせるようにしたりすることができる。
【0029】
このようにすることで、人が実際に衣類を身につけたり、脱いだりする過程における衣類着用圧の分布変異や強弱変化を調べることができる。
次に、上記構成の衣類着用圧測定装置1を用いて衣類(例えばパンティーストッキング)を身に付けたり脱いだりする場合や、衣類を着用した状態、及び着用したまま種々の動作をした場合における、衣類着用圧を測定する方法を説明する。
図6は、この衣類着用圧測定方法の骨子となる作業流れを示したフローチャートである。この図6から明らかなように、装置動作が開始されるとデータ処理部29のディスプレイ装置30では、「校正」「測定」「シングル/修正」「減算」「マルチ」「スライドショー」の選択メニュウが表示され、この中で所望項目を選択する。
【0030】
この中でまず「測定」の項目について説明すると、図7に示すように、ステップ100にて測定条件を設定し、またステップ102でトルソー2の各可動継ぎ手部18の角度設定を行う。そして、トルソー23に衣類を着用させながら、ステップ104では上記した50個の感圧センサ23のうち必要数(全部の場合も当然に含む)によって測定データの取り込みを行う。
ステップ106では、得られた測定データを予め設定した比較値と比較することによってデータ値の大小に応じた配色を決定し、その結果をステップ107において出力部4(プリンタ装置35及び/又はディスプレイ装置30)でカラー表示させるというものである。
【0031】
その後は、必要に応じてデータファイルに保存する(ステップ109)か、データ取り込み作業をやり直す(ステップ110)か、最初のメニュウ(図6参照)に戻るか(ステップ111)を選択するというものである。
以下、上記した「測定」以外の項目について、それらの主な作業内容を簡単に説明すると、「校正」では既に取り込んだファイル(測定データ)があるときにこれに修正、編集、加工、置換などを加えるための項目であり、「シングル/修正」は一つの衣類について異なる姿勢時の測定データ表示を行ったり測定点の修正を行ったりする項目であり、「減算」は二つの衣類について同一部位相互間の比較表示を行ったり一つの製品を姿勢変化させる中で同一部位の測定データがどのように変化するかを表示させたりする項目である。
【0032】
また、「マルチ」は2つ以上の衣類について異なる姿勢時の測定データを並列的に表示するための項目であり、「スライドショー」は一つの衣類について異なる姿勢時の測定データを連続移行させつつ表示するための項目である。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、トルソー2における外形については、性別的にも、年齢的にも、サイズ的にも、更に人体を模す部位種的にも、上記実施形態には何ら限定されるものではない。
【0033】
従って、当然のことながら、衣類としても上記したものに限定されるものではない。
図6及び図7に示したフローチャートは一例を示したものにすぎず、これらに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る衣類着用圧測定装置では、トルソーの構成として人体の関節部の動作を再現可能になる可動継ぎ手部を有すると共に、外表面に所定配置で感圧センサを有したものであるから、衣類を身に付けたり脱いだりする場合をはじめ、衣類を着用した状態、及び着用したまま種々の動作をした場合に、衣類が伸縮して人体にどのような影響を与えるかについて正確に、また実際の体感状態に即して調べることができる。
【0035】
また、本発明に係る衣類着用圧測定装置では、衣類着用時に人体が受ける着用圧の測定データをデータ値の大小に応じて色別表示するようにしているので、一目で理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る衣類着用圧測定装置の一実施形態を概略的に示した全体構成図である。
【図2】 本発明に用いるトルソーの一実施形態を示す側面図である。
【図3】 図2に示したトルソーにおいて右脚の折り曲げ動作(立位から屈曲位への姿勢変化に相当)をさせる様子を(A)(B)(C)の段階表示として示した側面図である。
【図4】 図2に示したトルソーにおいてその正面図(A)、右側面図(B)及び背面図(C)を用いて感圧センサの配置を示した図である。
【図5】 図2のA−A線拡大断面図である。
【図6】 衣類着用圧測定方法の骨子となる作業流れを示したフローチャートである。
【図7】 図6中における測定項目についての作業流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 衣類着用圧測定装置
2 トルソー
3 測定部
4 出力部
18 可動継ぎ手部
13 弾性材
23 感圧センサ

Claims (4)

  1. 人体の一部又は全部を模した等身大の形状とされ、人体の関節部に対応する部位に該関節部の動作を再現可能とする可動継ぎ手部(18)が設けられ、外表面に所定配置で感圧センサ(23)が設けられたトルソー(2)と、前記感圧センサ(23)によるセンサ出力の測定を、トルソー(2)の可動継ぎ手部(18)の動作に合わせて行うことにより、リアルタイムの感圧変化を検出可能とされた測定部(3)とで構成されていることを特徴とする衣類着用圧測定装置。
  2. 前記トルソー(2)は、外表面が人肌に匹敵する弾性を有した弾性材(13)によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の衣類着用圧測定装置。
  3. 前記トルソー(2)は、外形状が、平均的な成人女性体型の下半身を模して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の衣類着用圧測定装置。
  4. 前記感圧センサ(23)からのセンサ出力に基づく測定データをデータ値の大小に応じて色別表示可能にする出力部(4)を具備していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の衣類着用圧測定装置。
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