JP4162505B2 - 文字列入力装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

文字列入力装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置を有するコンピュータ、リモートコントローラ又は携帯電話などの情報処理装置において日本語、英語、又は中国語などの言語の文字を入力するための文字列入力装置に関し、特に、少ない数のキーを用いて高速に文字列を入力することができる文字列入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置等、表示装置の高精細化が進み、形態電話、リモートコントローラ等の小型の装置にも多くの表示装置が使用されている。そうした装置を用いて双方向のコミュニケーションを図るためには、文字入力をする機能が不可欠である。ところが、それら小型の装置は、その携帯性の故に、最小限のキーしか備えていないことが一般である。そのため、それら少ない数のキーを用いて如何に効率よく文字入力を行なうかが問題となる。
【0003】
後掲の特許文献1は、少ない数のキーしか持たないキーボードの各キーに、日本語のかなを含む複数個の文字を割当てるシステムを開示している。各キーに複数のかな又は数字が割当てられるため、一つ一つのキー入力には曖昧さが付随する。ユーザがキーをいくつか連続して押すと、それら一連のキー入力とそれに付随した曖昧さとに応じて複数個の語が入力語の候補となる。それら語を表示して、その中から適切な語をユーザに選択させる。候補の表示の際には、候補(考えられる解釈)リストは、例えばその頻度順で表示される。
【0004】
特許文献1によれば、こうしたシステムにより少ないキーストロークで文字入力を行なうことが可能であるとされている。
【0005】
また、キー数の少ないキーボードを用いて文字入力を行なうためのこれ以外の手法として、携帯電話で一般的に使用されているものがある。携帯電話の各キーには、基本的に一つの数字が割当てられている。携帯電話での文字入力の手法では、これら一つの数字キーの各々に「あ」「い」「う」「え」「お」など複数のかなを割当てる。そして、当該数字キーを1度押すと「あ」、2度押すと「い」というように、キーを押す回数によって入力する文字を切替えている方式が存在することがよく知られている。
【0006】
さらに、後掲の特許文献2には、いわゆるジョグダイヤルで文字を選択して入力する装置が記載されている。この方式では、ジョグダイヤルを回すことによりかなが一文字ずつ順番に表示される。所望のかなが表示されたら、その文字の入力を一旦確定し、次の文字を同様にしてジョグダイヤルで入力する。
【0007】
このようにして数文字入力したところでジョグダイヤルをダブルクリックすることにより、変換表示モードになる。変換表示モードでは、ジョグダイヤルを回転させることにより、入力されたかなに対応した単語の変換候補が順番に表示される。所望の単語が表示されたところでジョグダイヤルをクリックすることにより、その単語が選択される。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−312046号公報、発明の名称「音声仮名文字入力の順序を生成するための入力システム」、図1、段落0054〜段落0055
【特許文献2】
特開平9−212281号公報、発明の名称「文字入力装置」、図12、段落0032から0035
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の技術は、携帯電話のようにキーがある程度の数だけ存在し、かつ、携帯電話のようにキーと表示装置とが近い場所に存在する場合には有効である。しかし、より少ないキーで入力を行ないたい場合には、変換候補の数が非常に多くなり実用的でない。また、キーと表示装置とが別々の装置である場合(たとえばテレビジョン受像機と、表示装置のないリモートコントローラ)などでは、より少ないキーで、手元を見なくても文字を入力できるようにすることが望ましい。
【0009】
一方、現行の携帯電話の方式では、「え」を入力するために「あ」キーを4回押す必要がある。仮に誤って5回押してしまうと文字は「え」を通り越して、「お」になってしまう。「え」にするためにはさらに最低5回(「ぁ」などの小文字があるとさらに回数多く)キーを押す必要がある。その結果、この方式ではキーを押す回数が正確でなければならず、ユーザにとストレスを与える。
【0010】
さらに、特許文献2に記載の方式では、たとえば日本語の場合には、入力する文字ごとに、50以上あるカナをジョグダイヤルを用いて正しく選択する必要がある。その結果、ユーザが、ジョグダイヤルの操作を非常に精度高く行なう必要がある。
本発明はこのような先行技術の課題を解決するためになされたもので、少ない数のキーのみを用いて、容易に文字列を入力することが可能な文字列入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
この発明の他の目的は、少ない数のキーのみを用いて、精密な入力操作をすることなく文字列を入力することが可能な文字列入力装置を提供することである。
【0012】
この発明のさらに他の目的は、少ない数のキーのみを用いて、ある確立された順番で文字を配列することが決まっている文字セット中の文字を用い、容易に、かつ素早く文字列を入力することが可能な文字列入力装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面にかかる文字列入力装置は、予め定められたユーザの操作に応答して、予め定められた文字セットから、予め設定された数の文字を抽出し、抽出された各文字を要素とする部分文字セットを作成するための手段と、部分文字セットを作成するための手段に接続され、作成された部分文字セットをユーザに対して提示するための提示手段と、部分文字セットの確定を指示するユーザの操作に応答して、提示手段によりユーザに対して提示された部分文字セットを確定するための確定手段と、確定された部分文字セットを順次記憶して部分文字セット列を作成するための手段と、部分文字セット列内の部分文字セットの各々から一つの要素を抽出し、抽出された文字を部分文字セット列内の部分文字セットの順番に従って組合せた文字列候補を作成するための手段と、作成された文字列候補の各々に対して、予め定められた基準に従って当該文字列候補が成立する可能性があるかを判定するための手段と、判定するための手段により成立の可能性があると判定された文字列候補をユーザに対して提示するための手段と、提示された文字列候補の中から一つの文字列を選択するユーザの操作に応答して、当該選択された文字列候補をユーザにより入力された文字列として確定するための手段とを含む。
【0014】
好ましくは、部分的文字セットを作成するための手段は、予め定められた文字セットの一次元的な配列から連続した予め設定された数の文字を抽出して部分文字セットを作成するための部分文字セット作成手段を含む。
【0015】
さらに好ましくは、文字列入力装置は、ユーザの操作に応答して、一次元的な配列に沿って部分文字セットの位置を移動させるための指示を作成し、部分文字セット作成手段に与えるための入力手段をさらに含む。
【0016】
入力手段は、ユーザによる回転操作が可能で、回転方向および回転角度に従って一次元的な配列に沿って部分文字セットの位置を移動させるための指示を作成し、部分文字セット作成手段に与えるためのジョグダイヤルでもよい。
【0017】
文字列入力装置は、部分文字セット列を作成するための手段により記憶される部分文字セットの数を、外部から設定するための部分文字セット数設定手段をさらに含んでもよい。
【0018】
好ましくは、予め定められた文字セットは、日本語のひらがな若しくはカタカナ、又はその双方を含む。
【0019】
さらに好ましくは、予め定められた文字セットは、日本語のひらがな若しくはカタカナ又はその双方であり、かつ予め定められた文字セットの一次元配列において、文字があいうえお順で配列されている。
【0020】
予め定められた文字セットは、予め定められた言語のアルファベット又は数字又はその双方を含んでもよい。
【0021】
さらに好ましくは、予め定められた文字セットは、拡張可能な文字を含み、文字列入力装置は、拡張可能な文字と、当該拡張可能な文字に対応する拡張文字との組合せを予め記憶するための拡張文字組合せ記憶手段と、文字列候補を作成するための手段により作成される文字列候補の中に、拡張可能な文字があることを検出して、拡張文字組合せ記憶手段から当該拡張可能な文字に対応する拡張文字を読出して文字列候補中の拡張可能な文字と入れ替えた文字列候補を新たに作成するための手段とを含む。
【0022】
好ましくは、予め定められた文字セットは日本語のひらがな若しくはカタカナ又はそれらの双方であり、拡張可能文字は、日本語の濁音、半濁音、若しくは小文字、又はこれらの組合せを含む。
【0023】
好ましくは、文字列入力装置は、文字列として確定するための手段により、入力された文字列として確定された文字列を、ひらがな若しくはカタカナ又はそれらの双方を含むかな文字列からかな漢字交じり文字列に変換するためのかな漢字変換手段をさらに含み、かな漢字変換手段は、かな文字列に対応するかな漢字交じり文字列の候補を作成するためのかな漢字交じり文字列作成手段と、かな漢字交じり文字列作成手段により作成されたかな漢字交じり文字列の候補が複数あるときに、文字列候補をユーザに対して提示するための手段、および文字列として確定するための手段と同じ操作により、かな漢字混じり文字列のいずれかをユーザに選択させるための手段とをさらに含む。
【0024】
好ましくは、文字列入力装置は、ユーザが文字列入力装置に指示を与えるために操作する入力手段をさらに含み、文字列入力装置は、入力手段を含む入力装置と、入力装置と別体の本体装置とからなり、入力装置と本体装置とは、各々、互いに無線又は有線により通信するための通信手段を含む。
【0025】
本発明の他の局面にかかるプログラムは、コンピュータにより実行されると、上述の文字列入力装置として動作するようにコンピュータを制御する。
【0026】
本発明のさらに他の局面にかかるコンピュータ読取可能な記録媒体は、上記したプログラムを格納している。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、具体的な実施の形態に基づいて本発明を説明する。最初に本実施の形態による文字入力に伴う表示の遷移の概略について説明し、その後、そうした動作を実現する装置の構成を説明する。
[第1の実施の形態]
【0028】
図1に、本実施の形態におけるひらがな入力に伴う表示状態の遷移の例を示す。ここでは文字がひらがな入力であり、ひらがながあいうえお順に表示される例を仮定している。なおこの図に示すのは、入力しようとする文字列中の一文字を入力する際の表示例である。
【0029】
最初に文字入力が初期化されると図1(a)に示すように「あ」「い」「う」という3文字が表示される。この領域にはかな文字の全てが表示される可能性があるが、この3文字のように、文字全体の中で表示されている文字を「部分文字セット」と呼ぶ。(この場合の部分文字セットは「あ」を先頭とする「あ」「い」「う」)この状態で文字列の「次」を示すキー(たとえば下向き矢印キー)が押下されると、図1(b)に示されるように、文字セットの中で次の1文字(この場合は「あ」の次の「い」)を先頭に部分文字セット(「い」「う」「え」)が作成され提示される。同様に、もう一度「次」の入力があれば図1(c)のようになる。
【0030】
図1(a)の状態で「前」を示すキー(たとえば上向き矢印キー)が入力されると今度は「あ」の1文字前の文字(この場合は「ん」)を先頭に図1(d)に示すような部分文字セットが作成され提示される。同様に、もう一度「前」の入力があれば図1(e)のようになる。
【0031】
なお、この例では、図2に示すように、「あ」「い」「う」→「ん」という順で文字列が1次元に配列されており、かつ、最後の文字(この場合は「ん」)の次には先頭文字(この場合は「あ」)が連結されている場合を想定している。ただし、文字が特にこの順番に限定される必要はない。そして、この文字列を3文字分の大きさを持つ窓でシーケンシャルにアクセスすることで、3文字からなる部分文字セットが形成される。この部分文字セットが画面に表示されている3文字(図2の場合には「あ」「い」「う」)である。
【0032】
この例では部分文字列は「あ」「い」「う」という3つのかなを含む。しかし、部分文字セットに含まれる文字の数を3に限定する必要はない。ユーザや入力されるべき文字列の種類により、部分文字セットに含まれる文字の数をより多くしたり、少なくしたりしてもよい。ただし、部分文字セットに含まれる文字の数は複数個である。また、部分文字セットに含まれる文字の数をユーザが設定できるようにしてもよい。
【0033】
図3はアルファベット入力の例である。図1と同様の操作を行なった場合の例を示している。この場合には、アルファベットは小文字だけで、かつアルファベットの次に数字が連結されている例を記載してある。また、部分文字セットは3文字を含むものとする。この様子を図4に示す。
【0034】
もちろん、入力する対象となる文字は、アルファベットの大文字や、記号を含む文字セットであってもかまわない。中国語入力において、ピンインを四声付きで入力する場合には、たとえば「こんにちは」という意味の「ニーハオ」は、「ni3hao3」となる。このような場合には、アルファベットと数字とが連結されているほうが有用である。もちろんピンイン入力の四声は入力の際には考慮しない(又は入力しない)で、漢字変換の際に候補を提示してもかまわない。
【0035】
なお、ここでは説明のわかりやすさのために図1において「あ」の入力を説明するときに「あ」「い」「う」という提示の方法で記載している。しかし、文字の配列方法はこれには限定されない。たとえば、「あ」の選択の場合には、「あ」が中央近辺に来るように(図1(d)に示される形式である)「ん」「あ」「い」という順序が望ましい。このようにすると、ユーザがキー入力回数を誤って一つ多く操作した場合でも、一つ少なく操作した場合でも、部分文字セットには「あ」が含まれることになる。
【0036】
図5は部分文字セットを複数入力した場合の状態を示す。ここでは「つくえの」というかな列を入力する場合を想定しており、今、4文字目を入力しているものとする。ここまでの各文字について、部分文字セットの選択は既に完了しているものとする。
【0037】
たとえば1文字目の部分文字セットの入力(この場合は「ち」「つ」「て」)は、図1のように部分文字セットの選択を行なった後に、所定のキーを押下して確定の入力を行なうことにより行なわれる。確定の入力を行なうと、処理対象は次(この場合は2文字目)の部分文字セットの選択に移る。図5に示す例では1文字から3文字まではそれぞれの部分文字セットは確定しており、4文字分の部分文字セットを入力している。
【0038】
本実施の形態では、入力された部分文字セットの組(図5に示す例では4つの部分文字セットの組)に対して、4文字の組合せを探してその組合せに対応する単語が成立するか否かについて判定する。
【0039】
図6には成立可能性判定の例を示す。成立可能性は、事前に記憶している辞書やルールに基づく。この例では図5の入力から、図6(a)に示されるように最初に「つくえね(机ね)」が選択され、次の候補として図6(b)に示されるように「つくえの(机の)」、3番目の候補として「ちけいね(地形ね)」がそれぞれ選択された例を示す。
【0040】
なおこの図6は、可能性選択の機構を説明することだけを説明するためのものであり、ユーザにこのような提示を行なうことを必要とするものではない。部分文字セットを入力するための文字セットにおいては、すべての文字を提示する必要はないことに注意すべきである。たとえば、濁音、半濁音は提示せず、単に清音のみを提示すればよい。この場合、図5の入力から図6の成立可能性の判定に移行するときに、装置側がこれらの追加を行なえばよい。たとえば、「ち」という文字が部分文字セットの中にある場合に、「ち」を「ぢ」で置換した文字列候補を追加(拡張)したり、「は」がある場合に、「ば」又は「ぱ」で「は」を置換した文字列候補を追加したりする。こうすることで濁音、半濁音の区別することなく部分文字セットの選択が可能になる。これは「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小文字についても同様である。「きゃ」「きゅ」「きょ」を「き」で代表する場合、アルファベットの大文字と小文字を一種類で代表する場合など、いろいろな可能性がある。また、単語の成立可能性を判定できるのであれば、文字セットが「http://」、「www」、又は「co.jp」などの複合文字列であってもよい。「京都府」「奈良県」などの住所であってもよい。
【0041】
図7には成立可能性のある文字列の選択の際の表示例を示す。図7の上段では「つくえね」の可能性が高いので、最初に「つくえね」が表示され、次に「つくえの」が表示されている。「次」(下向き矢印)のキーが入力されると図7下段のように表示が変化する。この場合も図1に関連して説明したのと同様に、ユーザがキーをそれほど精密に操作しなくても済むように、可能性が最も高いものを提示の中心に持ってくることが望ましい。
【0042】
なお、本実施の形態では、部分文字セットの組合せにより得られる文字列が成立するか否かは、先に述べたように辞書又はルールに基づいて判定している。成立可能性の判定を辞書をベースに行なう場合を例にあげると、辞書に記載されている文字列のみが成立の可能性ありとされる。しかし、辞書には記載されていない特殊な文字列を入力したい場合もある。そうした場合には、成立可能性の判定において、ユーザが選択した文字(たとえば各部分文字セットの中心の文字)の組合せは、無条件に成立可能性があると判定してもよい。こうすることで、上記したような特殊な文字列を入力することが可能となる。なお、たとえば入力「は」から「ば」「ぱ」のような文字の拡張を行なうときには、拡張された文字の組み合わせも同様に成立可能として残す必要がある。
【0043】
このように成立可能性のある文字列のうちで、特定の文字列を選択することで、入力文字列(かな文字列)が確定する。確定された入力文字列(かな文字列)を確定文字列と呼ぶことにする。通常の漢字かな混じり文を入力する際には、この後、入力されたかな文字列を対応する漢字混じり文字列に変換する必要がある。
【0044】
図8に、確定文字列をかな漢字変換する場合の表示の例を示す。確定文字列に対する漢字混じりの文字列候補を辞書で探して表示し、その中のいずれかを選択させる。この場合の操作も図1、図7の操作と同様で、文字列候補をいくつか表示させ、「次」を示すキーおよび「前」を示すキーをユーザが操作することで、特定の漢字混じりの文字列が選択される。
【0045】
図9に本実施の形態にかかる携帯情報処理装置の外観を示す。この例はユーザからの入力を4つのキーに割り当てたものである。図9を参照して、この携帯情報処理装置は、ユーザに提示する機能を持ち、液晶表示装置(LCD)、陰極線管(CRT)などの表示デバイスからなる提示部501と、「次」を入力するための次キー502と、「前」を入力するための前キー503と、「確定」を入力するための確定キー504と、「後退」を入力するための後退キー505とを含む。
【0046】
図10は図9に外観を示した本実施の形態にかかる携帯情報処理装置の機能的なブロック図である。なお、図10において、本発明と関連のない機能ブロックは、説明を分かりやすくするために図示していない。
【0047】
図10を参照して、この携帯情報処理装置は、ユーザからの入力を得るための、前述した提示部501およびキー502〜505を含む入力部101と、入力部101からユーザ入力を受け取り、部分文字セットを作成する部分文字セット作成部102と、入力部101により作成された部分文字セットをユーザに提示するための部分文字セット提示部103とを含む。部分文字セット提示部103で提示された部分文字セットがユーザの所望でない場合には、ユーザからの入力によって別の部分文字セットが作成され、提示される。
【0048】
この携帯情報処理装置はさらに、一つ以上の確定した部分文字セットを順次記憶する部分文字セット記憶部104と、部分文字セット記憶部104に記憶された一つ以上の部分文字セットの各々から一文字ずつ取出し、部分文字セットの順番に従いそれらを配列することにより文字列候補を作成する文字列候補作成部105と、文字列候補作成部105で作成された文字列候補を記憶する文字列候補記憶部106と、文字列候補記憶部106により記憶されている文字列候補の成立可能性を判定する文字列候補可能性判定部107とを含む。
【0049】
携帯情報処理装置はさらに、文字列候補可能性判定部107で可能性ありと判定された文字列候補をユーザに提示する可能性あり文字列候補提示部108と、可能性あり文字列候補提示部108により提示された候補をユーザからの入力によって確定する文字列候補確定部109と、部分文字セット、文字列候補などの情報をユーザに実際に提示するユーザ提示部110とを含む。ユーザ提示部110の具体的な例としては、たとえば液晶表示装置がある。
【0050】
携帯情報処理装置はさらに、部分文字セット数を記憶するための部分文字セット数記憶部130と、入力部101を用いたユーザ入力により、部分文字セット数を部分文字セット数記憶部130に設定するための部分文字セット数設定部132と、文字列候補作成部105に接続され、文字列候補作成部105で作成される文字列候補を拡張するための、清音に対する濁音、半濁音などの拡張文字を記憶する拡張文字記憶部134と、文字列候補確定部109、部分文字セット数記憶部130および部分文字セット数設定部132に接続され、かな漢字変換の候補をユーザに提示するためのかな漢字変換候補提示部136と、かな漢字変換候補提示部136に接続され、かな漢字変換候補提示部136により提示されたかな漢字変換候補のうちユーザに選択されたものにより候補を確定するための変換候補確定部138とを含む。かな漢字変換候補提示部136は、部分文字セット数記憶部130に記憶された部分文字セット数に従って、入力文字列に対応するかな漢字変換候補を探し、ユーザ提示部110を用いて表示する。
【0051】
部分文字セット数設定部132は、入力部101を用いて部分文字セットの提示数を外部から設定できるようにするためのものである。設定された部分文字セット数は部分文字セット数記憶部130に記憶される。部分文字セット提示部103による部分文字セットの提示時、および文字列候補作成部105による文字列候補作成部による処理では、この部分文字セット数記憶部130に記憶された部分文字セットの提示数が利用される。
【0052】
このように部分文字セットの提示数が指定できることで、ある状況では5個の部分文字セットを提示し、あるところでは3個の部分文字セットを提示する、などという柔軟性のある提示が可能である。提示数が多いと、入力文字列を構成する文字数が多くなるため、入力文字の成立可能性を調べる段階で調べる必要のなる文字の組合わせの数が増加する。従って文字列候補可能性判定部107および文字列候補確定部109による候補選択に時間がかかる可能性が高い。しかし、部分文字セットの選択は容易である。提示数が少ないとその逆になる。ユーザの好み、又は入力する文字列の条件によってこの設定を変更することで、状況にあわせて柔軟に入力の速度、容易さを調整できる文字列入力装置を提供できる。
【0053】
なお、文字列の成立可能性の判定の際の文字列候補の拡張を行なうために、拡張文字を記憶しておくのが拡張文字記憶部134である。文字列作成部105は、部分文字セットに含まれる文字の中に拡張文字を持つものがあれば、その文字を含む文字列候補だけでなく、その文字を対応する拡張文字に置換した文字列候補を含めて文字列候補を追加し作成する機能を持つ。
【0054】
この携帯情報処理装置は、実質的にはコンピュータにより実現される。図11は、そのコンピュータで実行される文字入力のためのプログラムの全体の制御フローを示している。図11を参照して、このプログラムは、メモリや必要なカウンタなどの初期化を行なうステップ1と、部分文字セットの作成、および外部入力による選択を行なうステップ2と、「確定」又は「後退」以外の入力のチェックを行なうステップ3と、入力が後退であった場合の処理を行なうステップ4とを含む。
【0055】
「1文字後退」処理(ステップ4)では、既に入力された部分文字セットがあればそれを取消し、その部分文字セットの入力以前の状態を復元する。
【0056】
このプログラムはさらに、部分文字セットを確定させ、選択された部分文字セットの記憶を主に行なう1文字確定処理のステップ5と、記憶された1以上の部分文字セットを組み合わせて文字列を作成し、その文字列の成立可能性を判定するステップ6とを含む。成立可能性判定には、かな漢字変換の機構と同様に、辞書ベースの手法を採用する。また他の手法として、あらかじめ記憶されている特殊な文字列との比較を行なうことも考えられる。アルファベットでは、活用を含めた単語とのマッチング(英語だけではなく、中国語のピンインなどのように、アルファベット表記可能なものならよい)でもよい。
【0057】
このプログラムはさらに、成立可能性がある文字列をユーザに提示して、その中から選択させるステップ7と、文字列選択が確定されると、後段処理である確定文字列の処理に移る処理を行なうステップ8とを含む。確定文字列の処理には図8のようなかな漢字変換を用いる例があるが、かな漢字変換としてはこれに限らずどのようなものを用いてもよい。
【0058】
図11のフローチャートのうち、部分文字セット作成・選択を行なう部分をより具体的に図12に示す。図12において、図11と同じステップには図11と同じ参照番号を付してある。従ってここではその詳細は繰り返さない。
【0059】
図12を参照して、この処理は、図11のステップ1と同じ初期化を行なうステップ1と、ユーザからの入力を行なうステップ21とを含む。本実施の形態では、文字入力には次と前(又は上下若しくは左右など)を示す入力と、後退、確定の4種類を用いる。
【0060】
この処理はさらに、入力の種類によって以下の処理の振り分けを行なうステップ22を含む。このステップ22は、図11においてステップ3として記載されているステップとほぼ等しい。ステップ22で入力が「次」であると判定された場合には、制御はステップ23に進む。ステップ23では、「次」の入力がされたので、次の部分文字セットを選択して提示する。より具体的には、図1(a)(b)(c)という経路により示されるような処理を行なう。この後制御はステップ25に進む。
【0061】
ステップ22で入力が「前」であると判定された場合には、制御はステップ24に進む。ステップ24では、「前」の入力がされたので、前の部分文字セットを選択して提示する。より具体的には、図1(1)(2)(3)の経路で示されるような処理を行なう。この後制御はステップ25に進む。
【0062】
ステップ22で入力が「後退」と判定された場合には、制御はステップ4に進む。ステップ4は図11の後退処理を行なうステップ4と同一である。この後、制御はステップ25に進む。
【0063】
ステップ22で入力が「確定」であると判定された場合には、制御はステップ26に進む。ステップ26では、さらにこの前の入力が「確定」であったか否かを判定する。この実施の形態では、確定キーが2度続けて押されれば部分文字セットの入力・選択が終わったと判定するものとする。すると、ステップ26での判定で、直前のキーが「確定」であった場合には、確定が2度連続して押されたということから、最後の部分文字列セットの入力が終了したと判定し、図11のステップ6に制御が進む。「確定」でなかった場合には、処理対象であった部分文字セットの入力が確定したが、全ての部分文字セットの入力が確定したわけではないので、制御はステップ5に進む。ステップ5で1文字確定処理を行なった後、制御はステップ21に戻る。
【0064】
ステップ25では現在選択されている部分文字セットのユーザへの提示を行なう。すなわちここでは、部分文字セットが表示される。この後制御はステップ21に戻る。
【0065】
ここで説明したプログラム構造では、まず入力を取って、その後に部分文字セットの提示を行なっている。しかしこの順序はこれには限定されず、最初に提示を行ない、その後に入力をとるものでもよい。
【0066】
なお、ステップ27は後述する図14からの遷移の時の処理である。ステップ27から制御が遷移してきたときには、文字列候補を中断した状態であるので、すでに部分文字セットが一つ以上存在する。ステップ27では、この既に入力・記憶されている部分文字セットについて、追加、消去などの操作ができるように改めて提示を行なう。その後、制御はステップ21に戻る。
【0067】
図13は図11のステップ7に示される処理であり、かつ図10の可能性あり文字列候補提示部108で実行される処理のうち、文字列可能性の判定処理を行なうプログラムの制御構造を示す。図13に示されているのは、図5に示されるような入力から、図6に示される可能性あり文字列を文字列候補を作成する処理を行なう部分である。
【0068】
図13を参照して、この処理は、部分文字セットの組合せを作成するステップ711を含む。図5に示す例では、この処理ではたとえば上段に記載される文字列(つまり図5では「ちきいぬ」)を選択する。この処理はさらに、すべての組み合わせの文字列を作成したかどうかを判定するステップ712と、作成された文字列が文字列として成立するかどうかを判定するステップ713とを含む。ステップ713の判定は、あらかじめ決められた辞書を参照することで実現可能である。辞書をベースに判定を行なう手法には、英文のスペルチェックや日本語のカナ漢字変換、中国語のピンイン入力変換などで使用される方式が応用可能である。ただし、本発明はこの判定方法には限定されない。一般の日本語文章入力であれば、かな漢字変換手法と同様、接頭、接尾、活用、などを考慮して成立可能性を判定することもできる。
【0069】
図13を参照してさらにこの処理は、ステップ713で成立可能性があると判定されたときには制御をステップ715に進め、それ以外の場合には制御はステップS711に進むように制御を分岐させるステップ714と、成立可能性がある文字列を記憶するステップ715とを含む。図6の(a)(b)(c)はそれぞれ、日本語入力において成立可能性があると判定された文字列の例を示している。
【0070】
なお、部分文字セットの展開順(成立可能性を判定する文字列を作成するにあたり、どの部分文字セットを最初に変化させるか)については特に制限があるわけではない。ただし、入力順が早い文字セットを後に展開すると、文字列の前の方が等しい候補が連続して記憶されることになり、記憶順で提示すると、前のほうが等しい候補が連続して提示されることになる。図6の例では(a)(b)(の「つくえね」「つくえの」が連続して提示されるようになり、よりユーザが選択しやすいものとなる。
【0071】
図14は図11に示すステップ7の「可能性あり文字列の提示選択処理」のうち、文字列提示と選択との部分を示すフローである。図14を参照してこの処理は、図13で選択された文字列の最初の候補を提示するステップ721を含む。図7に示したのはこの提示の例である。なお、図7では3つの候補を同時に提示しているが、提示する数は特に制限されるものではない。この処理はさらに、選択を行なうためのユーザからの入力を得るステップ722と、入力の判定を行なうステップ723と、「次」の入力に対して、次の文字列候補を選択するステップ724とを含む。ステップ724で次の候補が選択されると、ステップ721でその候補(又はその候補を含む複数の候補)が選択される。
【0072】
図14に示す処理はさらに、「前」の入力に対して、前の文字列候補を選択するステップ725を含む。なおここで、「前」や「次」の候補選択に際して、最後の候補と先頭の候補とが連続しているように設定してもよい。
【0073】
図14に示す処理はさらに、「後退」キーが入力されたときに文字列選択を中断するステップ726を含む。この例では、制御は図12に記載のステップ27に移る。ステップ27では、文字列選択に入る前の部分文字セットを完全に表示し、その選択状態を復元する。ステップ726の文字列処理中断では、文字列候補に関連するバッファなどをクリアする。同時にすでに提示された文字列候補について、消去を行なう。ステップ726の後、制御は図12に戻る。
【0074】
図14において、「確定」キーが入力されたと判定された場合には、選択文字列に対してかな漢字変換などの処理を行なうステップS制御は進む。
【0075】
図15は、本実施の形態の携帯情報処理装置を実装するハードウェアのブロック図を示す。図15を参照してこの携帯情報処理装置は実質的にコンピュータからなっており、全体を制御する中央演算処理装置(CPU)201と、文字列の成立可能性を判定するための辞書メモリ202と、CPU201により実行されることにより、前述した全体の処理を実現するようにコンピュータおよび関連のハードウェアを動作させるプログラムを記憶するプログラムメモリ203と、プログラムの動作に必要なメモリを提供するランダム・アクセス・メモリ(RAM)204と、ユーザからの入力を行なう入力部205と、ユーザに各種情報を提示する提示部206とを含む。なお、辞書メモリ202には、辞書だけでなく、文字セットそのものなど他の必要な情報を記憶してもよい。
【0076】
コンピュータの動作原理自体は周知であるので、ここではその詳細は繰り返さない。プログラムメモリ203に記憶されたプログラムをCPU201が実行することにより、この装置は前述した形態情報処理装置として機能する。
【0077】
以上述べたように、本実施の形態にかかる携帯情報処理装置では、部分文字セットを選択するだけで最終文字列が入力できる。文字全部を入力するためのキーボードは不要であり、その中の部分セットを選択する機能があればよい。その結果、キーが少ない簡便な装置で文字列入力が可能になる。
【0078】
さらに第1の実施の形態では、入力対象の文字セットに含まれる文字を一次元に配列し、それをシーケンシャルにアクセスして得られる、連続する複数の文字からなる部分文字セットをユーザに提示する。部分文字セットの選択には、「次」「前」というような一次元の方向を示すだけのキーを用いるだけでよい。従って少ないキーで文字列の入力が行なえる。
【0079】
また、部分文字セットの提示数を外部から指定できるので、状況にあわせて入力の速度と容易さとを調整できる。
【0080】
文字セットが日本語のひらがなかカタカナである場合、その総数は限られており、かつたとえば「あいうえお順」又は「いろは順」など、文字の順番として確立されたものが知られている。ユーザが一次元にあいうえお順で配列された文字のうち所望の文字を含む文字セットを選択する際に、どれ程の量を移動したらよいかを容易に推測できる。そのため、部分文字セットの選択の際には本手法を用いて容易に入力を行なうことが可能になる。
【0081】
文字セットとしてアルファベット若しくは数字又はその双方としてもよい。英単語、数字入力、また中国語の漢字におけるピンイン入力などでは、アルファベットおよび数字の文字セットを扱うことで、キーの数を少なく文字入力が実現できる。
【0082】
また、本実施の形態の装置では、拡張文字記憶部134に、濁音、半濁音などをその清音に関連付けて記憶させている。そして、文字セットの中に濁音、半濁音を持つ清音があった場合、成立可能性を判定する前に、それらの文字の拡張を行なって濁音、半濁音も含めて文字列候補を作成する。そのため、選択対象となる文字列中に濁音、半濁音を含ませる必要がない。選択すべき文字の数が少なくて済むので、ユーザの入力の負担を軽減できる。特に濁点、半濁点は識別しにくいので後から拡張の可能性を考慮して追加できるようにすると有効である。
【0083】
さらに本実施の形態の装置では、かな漢字変換候補提示部136によるかな漢字変換候補の提示形式、および変換候補確定部138による変換の確定処理は、部分文字セットの選択および文字列の選択の場合と同じ手法で行なわれる。一貫したインタフェースでこれらの処理が実行できるので、ユーザは装置の操作を容易に習得できる。
【0084】
本発明の入力部分は、情報処理装置に備えられた表示装置、および操作キーで実現できるため、上記した機能を実現するプログラムを搭載することにより、パーソナルコンピュータ、一般的な電化製品のリモートコントローラ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、など、既存の一般的な情報処理装置でも本文字列入力方式を実現できる。
【0085】
以上のように本実施の形態によれば、キーの少ない情報処理装置でも文字入力を簡便に実現でき、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ウェブブラウザ、などで簡単な入力手段を用いて文字列入力を簡単に行なえる。[第2の実施の形態]
図16には、本願発明の第2の実施の形態にかかる携帯情報処理装置の外観を示す。この第2の実施の形態にかかる携帯情報処理装置は、ユーザによる選択の部分を、第1の実施の形態におけるキーのみではなく、いわゆるジョグダイヤルを用いても実現する。以下に説明する図において、第1の実施の形態の装置と同じ部品には同じ参照番号を付すことにし、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0086】
図16を参照して、この携帯情報処理装置は、提示部501と、「次」を入力するための次キー502および「前」を入力するための前キー503と、「確定」を入力するための確定キー504と、「後退」を入力するための後退キー505と、キー502および503の機能(「次」「前」の入力)を実現するジョグダイヤル506とを含む。
【0087】
図17はこの携帯情報処理装置300を、それとは別体の本体400とともに使用している状態の例を示す。携帯情報処理装置300は、本体400と有線、無線(電波)、赤外線などの通信方式で接続される制御端末である。たとえばテレビやビデオのリモートコントローラ、携帯電話などが相当する。本体400は携帯情報処理装置300により行なわれる操作の対象である。本体400としては、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、ウェブブラウザを搭載した機器などが考えられる。
【0088】
ユーザは携帯情報処理装置300を用いて入力を行ない、本体400がその入力に応じて処理と表示とを行なう。本実施の形態では、携帯情報処理装置300と本体400とは無線で通信を行なっている。
【0089】
本実施の形態では、図16に示すジョグダイヤル506を回すと、その回転方向、回転角度、および回転速度に応じて、携帯情報処理装置300の提示部501上に表示された一つ以上の文字又は文字列のセットが別のセットに置き換わる。なお、ジョグダイヤル506の中には、ダイヤル部分にボタンの機能が付いているものが存在するが、その場合、そのボタンを「確定」又は「後退」に割当ててもよい。
【0090】
図18は、携帯情報処理装置300のブロック図であり、図19は本体400のブロック図である。携帯情報処理装置300と本体400とは、本実施の形態では無線通信により接続されている。なお、無線通信以外にも有線、赤外線などの通信手段を用いても良い。
【0091】
図18を参照して、携帯情報処理装置300は実質的にコンピュータからなり、端末側の処理を行なうCPU301と、端末側の処理を記述したプログラムを記憶するプログラムメモリ302と、303はプログラムを実行する際に作業領域を提供するRAM303と、入力部205と、本体400と通信を行なうための通信部304とを含む。
【0092】
図19を参照して、本体400は、本体側の処理を行なうCPU401と、辞書メモリ202と、本体側の処理を記述したプログラムを記憶したプログラムメモリ402と、RAM204と、提示部206と、携帯情報処理装置300の通信部304と通信を行なうための通信部403とを含む。
【0093】
以上説明した第2の実施の形態の装置を用いても、第1の実施の形態と同様、部分文字セットを選択していくことで最終文字列を効率よく入力できる。通常のキーボードは不要であり、選択可能な文字セットの中から部分文字セットを選択する機能と、複数の部分文字セットに含まれる文字の組合せのうちで可能性のあるものを探す機能と、それらのうちのいずれかをユーザに選択させる機能とがあればよい。その結果、キーなど、従来の典型的な装置で必要とされていた文字入力のための装置部分を少なくした簡便な装置を用いて文字列を入力することが可能になる。特に、ジョグダイヤルを用いることで、遠く離れている場合には早く回して、早く目的のセットに到達することが可能になる。これは、「あいうえお」順など、確立された順番に従って、ユーザが事前に順番を推測できる配列であるとなお効果的である。また文字全体の数が多い場合にも効果的である。
【0094】
ジョグダイヤルを用いた従来の装置であれば、ジョグダイヤルにより正しい一文字を選択しなければならなかったため、比較的精密な操作が必要であった。しかし本実施の形態の装置では、ジョグダイヤルで選ぶのは一文字ではなく、複数文字を含む部分文字セットである。従ってジョグダイヤルの操作は一文字を選択する場合よりも大まかでよい。その結果、より容易に文字列を入力することが可能になる。特に、日本語のひらがなやカタカナの入力では、あいうえお順で文字を配列しておくと、部分文字セットの選択の際にジョグダイヤルを用いてきわめて効率的に目的の文字を含む部分文字セットを選択できる。英語等のアルファベットの場合も同様である。さらに、数字などの限定された文字セットをこれらの文字セットに追加しても、その並び方が常に一定であればよい。
【0095】
なお、部分文字セットを選択する際の文字の一次元の配列は、日本語におけるあいうえお順などのように既に確立されたものを用いるのが効率的である。しかし本発明はそうした実施の形態に限定されるわけではない。たとえば、独自の文字配列を用いて本発明を実施することもできる。
【0096】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
【0097】
【発明の効果】
以上のように本発明、部分文字セットを選択することにより最終文字列が入力できる装置を提供する。一文字ずつ文字を選択する必要はない。一文字ごとに対応したキーを備えたキーボードは不要であり、その中の部分文字セットを選択する機能があればよい。その結果、キーなど、文字を選択する機能部分が少ない簡便な装置でも文字列入力が可能になる。
【0098】
好ましくは、本発明では、入力対象の文字セットを一次元に並べ、それをシーケンシャルにアクセスして、一つ以上の文字からなる部分文字セットをユーザに提示することで部分文字セットを選択させる。部分文字セットの選択には「次」「前」というように一次元での方向を示すだけのキーと、選択を指定するキーがあればよい。
【0099】
また、ジョグダイヤルを用いて部分文字セットの選択を可能にすると、遠く離れている場合には早く回して、早く目的のセットに到達することが可能になり、文字入力が比較的高速に行なえる。これは、日本語の場合の「あいうえお」順など、確立された順番に従って、ユーザが事前に順番を推測できる配列であるとなお効果的である。
【0100】
さらに、部分文字セットの提示数を外部から指定できることで、ある状況では5個の提示数、あるところでは3個の提示数などという柔軟性のある提示が可能である。提示数が多いと、部分文字セットの選択が容易となる。提示数が少ないと候補の選択のための内部処理が簡単になる。ユーザの好み、又は入力する文字列の条件によってこの設定を変更することでより柔軟な文字列入力装置を提供できる。
【0101】
文字セットが、日本語ひらがな若しくはカタカナ、英語を含む諸外国語のアルファベット若しくはそれに相当するもの、それらに数字などの限定された文字セットを追加したもの、又は文字を入力するために一時的に入力される限定された数の記号を要素とするものであれば、それらの諸外国語等の文字列を容易に、かつ少ないキーを用いて入力することができる。
【0102】
また例えば日本語入力におけるあいうえお順のように、既に確立された文字配列に従って文字を並べた文字セットから部分文字セットを選択させる。それにより、一次元の文字の選択において、表示されている部分文字セットからどの程度移動すれば所望の部分文字セットに到達できるか、ということが容易に推測可能となる。ジョグダイヤルを利用する場合には、遠い場合には早く回すということが可能になる。また、どちらの方向に動かせばよいかを直感的にユーザが判断できる。
【0103】
日本語文字の場合、文字セットの中には清音のみを含ませ、成立可能性を判定する前に、それらの文字の拡張を行ない、それら清音に対応する濁音、半濁音などがあれば、それらをも考慮して文字列の候補を決定することができる。濁音、半濁音等を選択する必要がない。また、濁音、半濁音などを一次元の文字配列から排除できるので、文字の配列が単純となる。従って、ユーザの入力の負担を軽減できる。
【0104】
部分文字セットの選択、文字列の選択、かな漢字の同音異義語の選択を、統一された手法で行なうことができる。その結果、文字列入力装置の操作を容易に習得できる。
【0105】
キーなどの入力部分と、情報処理を行なったり情報を提示したりするための本体装置とを別体とし、入力手段を用いて入力された情報を本体装置に送り、そこで処理したり、文字セットを提示したりすることができる。入力手段を備えた装置を小型にすることができ、ユーザによる文字入力の負担が少なくなる。特に本発明では、最低で3種類又は4種類のキーがあれば文字列の入力が可能であるため、どのキーを操作するかについて神経を使う必要がなくなり、容易に入力することが可能になる。
【0106】
また、本発明によれば、入力部分は既に一般的となっている装置に備えられたものを使用してで実現できる。上記した機能を実現するプログラムを搭載することにより、既存のハードウェアを利用して、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの既存の情報処理装置等において本方式を実現できる。
【0107】
以上のように本発明を用いれば、リモートコントローラなど、使用できるキーが限定されている装置においても文字入力を簡便に実現できる。その結果、多くの種類の情報処理装置において、特殊なハードウェアを用いることなく、容易に、かつ高速に文字列入力を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本件発明の実施の形態における部分文字列セットの作成例を示す図である。
【図2】 本件発明の実施の形態における部分文字列セットの作成方法の概念を示す図である。
【図3】 本件発明の実施の形態における部分文字列セットの他の作成例を示す図である。
【図4】 本件発明の実施の形態における部分文字列セットの作成方法の概念を示す図である。
【図5】 本件発明の実施の形態における複数の部分文字列セットの作成例を示す図である。
【図6】 本件発明の実施の形態における文字列の成立可能性判定の概念を示す図である。
【図7】 本件発明の実施の形態における成立可能性のある文字列の提示例を示す図である。
【図8】 本件発明の実施の形態における文字の仮名漢字変換の例を示す図である。
【図9】 本件発明の第1の実施の形態にかかる装置の外観を示す図である。
【図10】 図9に示す装置の機能的ブロック図である。
【図11】 第1の実施の形態における文字入力に関するプログラム全体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】 第1の実施の形態における部分文字セット作成・選択処理を実現するプログラムのフローチャートである。
【図13】 第1の実施の形態における文字列可能性判定処理を実現するプログラムのフローチャートである。
【図14】 第1の実施の形態における可能性あり文字列提示・選択処理を実現するプログラムのフローチャートである。
【図15】 第1の実施の形態にかかる装置のハードウェアのブロック図である。
【図16】 本件発明の第2の実施の形態にかかる装置の外観を示す図である。
【図17】 本件発明の第2の実施の形態にかかる装置の使用状況を示す図である。
【図18】 第2の実施の形態にかかる装置のリモートコントローラのブロック図である。
【図19】 第2の実施の形態にかかる装置の本体のブロック図である。
【符号の説明】
101 入力部、102 部分文字セット作成部、103 部分文字セット提示部、104 部分文字セット記憶部、105 文字列候補作成部、106 文字列候補記憶部、107 文字列候補可能性判定部、108 可能性あり文字列候補提示部、109 文字列候補確定部、110 ユーザ提示部、130 部分文字セット数記憶部、132 部分文字セット数設定部、134 拡張文字記憶部、136 かな漢字変換候補提示部、138 変換候補確定部、201,301,401 CPU、202 辞書メモリ、203,302,402 プログラムメモリ、204,303 RAM、205 入力部、206 提示部、300携帯情報処理装置、304,403 通信部、400 本体、501 提示部、502 次キー、503 前キー、504 確定キー、505 後退キー、506 ジョグダイヤル

Claims (14)

  1. 予め定められたユーザの操作に応答して、予め定められた文字セットから、予め設定された数の文字を抽出し、前記抽出された各文字を要素とする部分文字セットを作成するための手段と、
    前記部分文字セットを作成するための手段に接続され、前記作成された部分文字セットをユーザに対して提示するための提示手段と、
    部分文字セットの確定を指示するユーザの操作に応答して、前記提示手段によりユーザに対して提示された部分文字セットを確定する確定手段と、
    前記確定された部分文字セットを順次記憶して部分文字セット列を作成するための手段と、
    前記部分文字セット列内の前記部分文字セットの各々から一つの要素を抽出し、抽出された文字を前記部分文字セット列内の前記部分文字セットの順番に従って組合せた文字列候補を作成するための手段と、
    前記作成された文字列候補の各々に対して、予め定められた基準に従って当該文字列候補が成立する可能性があるかを判定するための手段と、
    前記判定するための手段により成立の可能性があると判定された文字列候補をユーザに対して提示するための手段と、
    前記提示された文字列候補の中から一つの文字列を選択するユーザの操作に応答して、当該選択された文字列候補をユーザにより入力された文字列として確定するための手段とを含む、文字列入力装置。
  2. 前記部分文字セットを作成するための手段は、前記予め定められた文字セットの一次元的な配列から連続した前記予め設定された数の文字を抽出して部分文字セットを作成するための部分文字セット作成手段を含む、請求項1に記載の文字列入力装置。
  3. ユーザの操作に応答して、前記一次元的な配列に沿って前記部分文字セットの位置を移動させるための指示を作成し、前記部分文字セット作成手段に与えるための入力手段をさらに含む、請求項2に記載の文字列入力装置。
  4. 前記入力手段は、ユーザによる回転操作が可能で、回転方向および回転角度に従って前記一次元的な配列に沿って前記部分文字セットの位置を移動させるための指示を作成し、前記部分文字セット作成手段に与えるためのジョグダイヤルを含む、請求項3に記載の文字列入力装置。
  5. 前記部分文字セット列を作成するための手段により記憶される部分文字セットの数を、外部から設定するための部分文字セット数設定手段をさらに含む、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の文字列入力装置。
  6. 前記予め定められた文字セットは、日本語のひらがな若しくはカタカナ、又はその双方を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の文字列入力装置。
  7. 前記予め定められた文字セットは、日本語のひらがな若しくはカタカナ又はその双方であり、かつ前記予め定められた文字セットの一次元的な配列において、文字があいうえお順で配列されている、請求項2〜請求項のいずれかに記載の文字列入力装置。
  8. 前記予め定められた文字セットは、予め定められた言語のアルファベット又は数字又はその双方を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の文字列入力装置。
  9. 前記予め定められた文字セットは、拡張可能な文字を含み、
    前記拡張可能な文字と、当該拡張可能な文字に対応する拡張文字との組合せを予め記憶するための拡張文字組合せ記憶手段と、
    前記文字列候補を作成するための手段により作成される文字列候補の中に、拡張可能な文字があることを検出して、前記拡張文字組合せ記憶手段から当該拡張可能な文字に対応する拡張文字を読出して文字列候補中の前記拡張可能な文字と入れ替えた文字列候補を新たに作成するための手段とを含む、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の文字列入力装置。
  10. 前記予め定められた文字セットは日本語のひらがな若しくはカタカナ又はそれらの双方であり、前記拡張可能な文字は、日本語の濁音、半濁音、若しくは小文字、又はこれらの組合せを含む、請求項9に記載の文字列入力装置。
  11. 前記文字列として確定するための手段により、入力された文字列として確定された文字列を、ひらがな若しくはカタカナ又はそれらの双方を含むかな文字列からかな漢字交じり文字列に変換するためのかな漢字変換手段をさらに含み、
    前記かな漢字変換手段は、
    前記かな文字列に対応するかな漢字交じり文字列の候補を作成するためのかな漢字交じり文字列作成手段と、
    前記かな漢字交じり文字列作成手段により作成されたかな漢字交じり文字列の候補が複数あるときに、前記文字列の候補をユーザに対して提示するための手段、および前記文字列として確定するための手段と同じ操作により、かな漢字混じり文字列のいずれかをユーザに選択させるための手段とをさらに含む、請求項6、請求項7、又は請求項10のいずれかに記載の文字列入力装置。
  12. ユーザが前記文字列入力装置に指示を与えるために操作する入力手段をさらに含み、
    前記文字列入力装置は、前記入力手段を含む入力装置と、前記入力装置と別体の本体装置とからなり、
    前記入力装置と前記本体装置とは、各々、互いに無線又は有線により通信するための通信手段を含む、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の文字列入力装置。
  13. コンピュータにより実行されると、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の文字列入力装置として動作するようにコンピュータを制御するための、コンピュータ実行可能なプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを格納した、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
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