JP4161746B2 - INJECTION CHARACTERISTICS DETECTING DEVICE FOR FUEL INJECTION VALVE AND FUEL INJECTION CONTROL DEVICE FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE EQUIPPED - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料噴射弁の噴射特性検出装置、及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の気筒に燃料を供給する燃料噴射弁は一般に、駆動電圧が印加されてから弁が開弁するまでに応答遅れがあり、また、駆動電圧が切断されてから弁が閉弁するまでにも応答遅れがある。そのため、駆動電圧が印加されてから切断されるまでの時間である燃料噴射弁の駆動時間と、実際に燃料が噴射される時間との間にはずれが生じる。そこで、燃料噴射弁の駆動時間である燃料噴射時間の算出に際しては通常、機関負荷等に基づいて算出される燃料噴射量に対応した基本燃料噴射時間をまず算出し、この基本燃料噴射時間に上記応答遅れ分を加味する補正を行って最終燃料噴射時間を求める。そして、この最終燃料噴射時間の間、燃料噴射弁に電圧を印加することで、所望の燃料量が内燃機関の気筒内に噴射供給されるようにしている。このような燃料噴射弁の応答遅れに相当する時間の検出を、例えば特許文献1に記載の装置では以下のように行っている。
【0003】
すなわち、機関負荷等に応じて設定される目標燃料噴射量と実燃料噴射量との間にずれがあると、空燃比フィードバック制御時の目標空燃比と実空燃比との間にもずれが生じる。このような空燃比のずれを生じさせる目標燃料噴射量と実燃料噴射量とのずれは、上記応答遅れに一因がある。そこで、上記文献に記載の装置では、空燃比フィードバック制御時に算出される係数であって、目標空燃比と実空燃比とのずれ傾向が反映されたフィードバック補正係数に基づき、上記応答遅れに相当する時間を検出するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−100732号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような目標空燃比と実空燃比とのずれ分に基づく応答遅れの検出では以下のような問題がある。
【0006】
すなわち、上記実空燃比は排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ等によって検出されるが、このとき検出される排気中の酸素濃度は、各気筒から排出される排気中の酸素濃度の平均値となっている。従って、目標空燃比と実空燃比とのずれ分に基づく応答遅れの検出とは、結局、気筒毎にそれぞれ設けられた各燃料噴射弁の応答遅れの平均値を検出しているにすぎず、燃料噴射弁毎の応答遅れを検出しているわけではない。そのため上記従来の装置では、例えば、気筒毎に供される燃料量を精密に制御する必要があっても、これを具現化することは困難である。
【0007】
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、個別の燃料噴射弁について、上記駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれを精密に検出することのできる燃料噴射弁の噴射特性検出装置を提供することにある。また、同検出装置を備え、上記駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれを精密に補正することのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段及びその作用効果について以下に記載する。
請求項1に記載の発明は、駆動信号の入力に基づく弁体の開駆動により燃料供給系の燃料を内燃機関に噴射供給する燃料噴射弁についてその駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを検出する装置において、前記駆動信号が入力されてから前記燃料供給系の燃圧が低下し始めるまでの時間を計測することにより、前記入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、前記駆動信号の入力タイミングと実際の燃料噴射の開始タイミングとの間のずれを検出することをその要旨とする。
【0009】
燃料噴射弁が開弁されて実際に燃料噴射が開始されると、同燃料噴射弁が接続された燃料配管系内の燃圧が低下する。また、同燃料噴射弁が閉弁されて実際に燃料噴射が終了されると、同燃圧の低下が収まる。すなわち、上記弁体の開閉動作に対応して上記燃圧は変化するため、この燃圧変化に基づいて実際の燃料噴射時間を計測することができる。この点に着目した上記請求項1に記載の構成によれば、燃料噴射が開始されることにより低下する燃圧に基づいて、実際の燃料噴射の開始タイミングが検出される。従って、駆動信号の入力時間、すなわち燃料噴射弁の駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、駆動信号が入力されてから実際に燃料噴射が開始されるまでの間の応答遅れ時間、すなわち開弁時の応答遅れ時間を精密に検出することができるようになる。また、上記燃圧の変化は、個別の燃料噴射弁の開動作に対応して変化するため、上記請求項1に記載の構成によれば、個別の燃料噴射弁について上記ずれを検出することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置において、前記駆動信号の入力タイミングと実際の燃料噴射の開始タイミングとの間のずれの検出に際して、前記駆動信号が入力されたときの前記燃圧を測定し、検出された入力タイミングと開始タイミングとの間のずれを、この測定された燃圧に対応するずれとして記憶することをその要旨とする。
【0013】
上述した開弁時の応答遅れ時間は、駆動信号が入力されたとき、すなわち開弁直前の燃圧によって変化する。この点、上記請求項2に記載の構成によれば、開弁直前の燃圧に関連づけて上記検出された開弁時の応答遅れ時間が記憶される。そのため、燃圧に対応した開弁時の応答遅れ時間を記憶することができ、上記検出されたずれの精度を向上させることができるようになる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、駆動信号の入力に基づく弁体の開駆動により燃料供給系の燃料を内燃機関に噴射供給する燃料噴射弁についてその駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを検出する装置において、前記駆動信号の入力が終了してから前記燃料供給系の燃圧の低下が収まるまでの時間を計測することにより、前記入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、前記駆動信号の入力終了タイミングと実際の燃料噴射の停止タイミングとの間のずれを検出することをその要旨とする。
【0015】
上述したように、燃料噴射弁が開弁されて実際に燃料噴射が開始されると、同燃料噴射弁が接続された燃料配管系内の燃圧が低下する。また、同燃料噴射弁が閉弁されて実際に燃料噴射が終了されると、同燃圧の低下が収まる。すなわち、上記弁体の開閉動作に対応して上記燃圧は変化するため、この燃圧変化に基づいて実際の燃料噴射時間を計測することができる。この点に着目した上記請求項3に記載の構成によれば、燃料噴射が停止されることによりその低下が収まる燃圧に基づいて、実際の燃料噴射の停止タイミングが検出される。従って、駆動信号の入力時間、すなわち燃料噴射弁の駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、駆動信号の入力が終了してから実際に燃料噴射が停止されるまでの間の応答遅れ時間、すなわち閉弁時の応答遅れ時間を精密に検出することができるようになる。また、上記燃圧の変化は、個別の燃料噴射弁の閉動作に対応して変化するため、上記請求項3に記載の構成によれば、個別の燃料噴射弁について上記ずれを検出することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置において、前記駆動信号の入力終了タイミングと実際の燃料噴射の停止タイミングとの間のずれの検出に際して、前記駆動信号が入力されたときの前記燃圧を測定し、検出された入力終了タイミングと停止タイミングとの間のずれを、この測定された燃圧と該ずれが検出されたときの前記入力時間とに対応するずれとして記憶することをその要旨とする。
【0017】
上述した閉弁時の応答遅れ時間は、駆動信号の入力が終了した時点での燃圧によって変化する。この駆動信号の入力が終了した時点での燃圧は、駆動信号が入力された時点での燃圧と相関関係にある。また、燃料噴射が行われると燃圧は低下するため、駆動信号の入力時間と駆動信号の入力が終了した時点での燃圧とは相関関係にある。そこで、上記請求項4に記載の構成では、駆動信号が入力された時点での燃圧、及び駆動信号の入力時間に関連づけて上記検出された閉弁時の応答遅れ時間を記憶するようにしている。そのため、燃圧及び入力時間に対応した閉弁時の応答遅れ時間を記憶することができ、上記検出されたずれの精度を向上させることができるようになる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、駆動信号の入力に基づく弁体の開駆動により燃料供給系の燃料を内燃機関に噴射供給する燃料噴射弁についてその駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを検出する装置において、前記燃料噴射弁の開動作に対応して低下する前記燃料供給系の燃圧の低下時間を計測することにより、前記駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを検出することをその要旨とする。
【0019】
上述したように、燃料噴射弁が開弁されて実際に燃料噴射が開始されると、同燃料噴射弁が接続された燃料配管系内の燃圧が低下する。また、同燃料噴射弁が閉弁されて実際に燃料噴射が終了されると、同燃圧の低下が収まる。すなわち、上記弁体の開閉動作に対応して上記燃圧は変化するため、この燃圧変化に基づいて実際の燃料噴射時間を計測することができる。この点に着目した上記請求項5に記載の構成によれば、実際の燃料噴射時間が燃圧の変化に基づいて計測される。従って、駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを精密に検出することができるようになる。また、上記燃圧の変化は、個別の燃料噴射弁の開閉動作に対応して変化するため、上記請求項5に記載の構成によれば、個別の燃料噴射弁について上記ずれを検出することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置において、前記駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれの検出に際して、前記駆動信号が入力されたときの前記燃圧を測定し、前記検出された入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを、この測定された燃圧に対応するずれとして記憶することをその要旨とする。
【0021】
上述した入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれは、駆動信号が入力されたとき、すなわち開弁直前の燃圧によって変化する。この点、上記請求項6に記載の構成によれば、開弁直前の燃圧に関連づけて上記検出されたずれが記憶される。
そのため、上記検出されたずれの精度を向上させることができるようになる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置において、前記燃料噴射弁に燃料を送油する燃料ポンプの停止時に前記ずれの検出を行うことをその要旨とする。
【0023】
同構成によれば、燃料ポンプの停止時に上記ずれの検出が行われるため、このときの燃圧の変化は、基本的に燃料噴射弁の弁体の開閉動作に伴う変化のみとなる。従って、弁体の開閉動作に伴う燃圧の変化を確実に捕らえることができ、もって上記実際の燃料噴射時間の測定精度を向上させることができるようになる。
【0024】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置において、前記燃料ポンプの停止時に複数回の燃料噴射を実行することをその要旨とする。
【0025】
燃料ポンプの停止中に複数回の燃料噴射が行われると、燃料配管系内の燃圧は、燃料噴射の実行毎に低下していく。従って、上記請求項8に記載の構成によれば、上記駆動時間と実際に燃料が噴射される時間との間のずれが、種々の燃圧において検出される。そのため、燃圧の変化に応じて変化する上記ずれを確実に検出することができるようになる。
【0026】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置を備える車両にあって、同車両の減速燃料カット復帰中に実行される前記燃料ポンプの停止時に前記ずれの検出を行うことをその要旨とする。
【0027】
通常、車両の運転中に燃料ポンプを停止させると、機関運転状態の悪化を招くことになるが、上記請求項9に記載の構成では、燃料ポンプが停止される減速燃料カット復帰中において、上記ずれの検出を行うようにしている。従って、機関運転状態を悪化させることなく、該ずれを検出することができるようになる。
【0028】
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれかに記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置において、前記燃料噴射弁の最小燃料噴射時間で燃料を噴射させることをその要旨とする。
【0029】
同構成によれば、上記ずれの検出に際して、燃料消費を極力抑えることができるようになる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置を備え、前記燃料噴射弁の基本燃料噴射量を機関負荷に応じて設定する内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記噴射特性検出装置の検出結果を用いて前記基本燃料噴射量を補正することをその要旨とする。
【0030】
上述したように、上記噴射特性検出装置によれば、個別の燃料噴射弁について、駆動信号の入力時間、すなわち燃料噴射弁の駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれをより精密に検出することができる。そして、この検出結果を用いて上記基本燃料噴射時間を補正する請求項11に記載の構成によれば、駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを精密に補正することができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、この発明にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置を具体化した第1の実施形態について、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0032】
図1は、これが適用される筒内噴射式のガソリン機関1とともに、本実施形態にかかる燃料噴射制御装置、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図である。ガソリン機関1は複数の気筒を有しており、そのシリンダブロック2には、複数のシリンダ4が設けられている(図1では便宜上、1つのみを図示)。このシリンダ4内にはピストン5が設けられており、このピストン5は、コンロッド6を介して機関出力軸であるクランクシャフト7に連結されている。
【0033】
上記シリンダブロック2の上部には、シリンダヘッド3が取り付けられている。そして、上記シリンダ4においてピストン5の上端とシリンダヘッド3との間には、燃焼室8が形成されている。また、シリンダヘッド3には、この燃焼室8内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁35と、燃焼室8内の混合気を火花点火するための点火プラグ11とが、各気筒に対応してそれぞれ設けられている。
【0034】
また、上記シリンダヘッド3には、上記燃焼室8への吸気流路である吸気ポート9と同燃焼室8からの排気流路である排気ポート10とが、1つの気筒に対してそれぞれ設けられている。これらの吸気ポート9及び排気ポート10は、それぞれ吸気通路20及び排気通路30に接続されている。前記吸気通路20内には、アクセルペダルの操作に基づいて駆動されるアクチュエータ22によってその開度が調整されるスロットル弁23が設けられている。このスロットル弁23の開度を変更することにより燃焼室8内へ吸入される空気量が調量されるようになっている。
【0035】
一方、前記クランクシャフト7には、タイミングベルト14を介して吸気側タイミングプーリ15と排気側タイミングプーリ16とが駆動連結されている。吸気側タイミングプーリ15には、同吸気側タイミングプーリ15とともに一体回転する吸気カムシャフト17が取り付けられている。また、排気側タイミングプーリ16には、同排気側タイミングプーリ16とともに一体回転する排気カムシャフト18が取り付けられている。
【0036】
前記燃焼室8に対応して設けられた吸気弁12及び排気弁13は、前記吸気ポート9及び排気ポート10をそれぞれ開閉する。同吸気弁12及び排気弁13は、前記吸気カムシャフト17及び排気カムシャフト18にそれぞれ設けられたカムによって開閉動作される。従って、吸気弁12及び排気弁13は、クランクシャフト7の回転に同期して、すなわちピストン5の往復移動に対応して所定のタイミングで開閉駆動される。
【0037】
各気筒に対応してそれぞれ設けられる上記燃料噴射弁35に燃料を分配するデリバリパイプ60は、高圧燃料通路61を介して高圧ポンプ62に接続されている。
【0038】
高圧燃料通路61には、デリバリパイプ60から高圧ポンプ62側に燃料が逆流することを規制する逆止弁63が設けられている。高圧ポンプ62には、低圧燃料通路64を介して燃料タンク66内に設けられた低圧ポンプ65が接続されている。
【0039】
低圧ポンプ65は、燃料タンク66内の燃料を吸引して低圧燃料通路64に吐出することにより、燃料を高圧ポンプ62に圧送する。
高圧ポンプ62は、吸気カムシャフト17に設けられたカム68により往復駆動されるプランジャ62a、同プランジャ62aを往復動可能に収容するシリンダ62bを備えている。また、シリンダ62b内に形成される加圧室62cは、低圧燃料通路64を通じて燃料が供給されるとともに、高圧燃料通路61を介して燃料供給系であるデリバリパイプ60に接続されている。また、電磁弁62dは、低圧燃料通路64と加圧室62cとの連通を遮断する。この高圧ポンプ62において、電磁弁62dが開弁している場合、高圧ポンプ62に供給された燃料はデリバリパイプ60側に加圧圧送されることなく燃料タンク66側に戻される。これに対して、電磁弁62dが閉弁している場合には、高圧ポンプ62から燃料が高圧燃料通路61を通じてデリバリパイプ60側へ加圧圧送される。後述する制御装置50は、デリバリパイプ60に取り付けられた燃圧センサ45の検出値である燃圧FPを参照して電磁弁62dの開閉時期をフィードバック制御し、高圧ポンプ62からデリバリパイプ60に加圧圧送される燃料量を調節する。これにより、デリバリパイプ60内の燃料圧力を適切な圧力に調節する。なお、リターン通路67は、低圧燃料通路64における過剰な燃料を燃料タンク66に戻すための通路である。
【0040】
他方、前記ガソリン機関1には、上記の燃圧センサ45の他にも、機関運転状態を検出するための各種センサが備えられている。例えば、クランクシャフト7に近接して設けられるクランク角センサ41は、クランクシャフト7の回転に基づいてガソリン機関1の回転速度に応じた頻度のパルス信号を出力する。そして、この出力信号(パルス信号)に基づいて同ガソリン機関1(クランクシャフト7)の回転速度、すなわち機関回転速度NE及びクランクシャフト7の回転角(クランク角)が検出される。また、吸気カムシャフト17に近接して設けられるカム角センサ42は、吸気カムシャフト17の回転に基づいて所定の回転毎に基準信号となるパルス信号を出力する。そして、クランク角センサ41及びカム角センサ42の出力信号に基づいて気筒判別が行われる。また、スロットル弁23の近傍に設けられるスロットル開度センサ43は、スロットル弁23の開度TA(スロットル開度TA)を検出する。また、上記スロットル弁23の上流側に設けられるエアフロメータ44により、吸気通路20を流れる吸入空気量GAが検出される。
【0041】
上記ガソリン機関1の点火時期制御、燃料噴射時期(噴射量)制御、及び燃料噴射圧制御等の各種制御は、制御装置50によって行われる。この制御装置50は中央処理制御装置(CPU)を備えるマイクロコンピュータを中心として構成されている。例えば制御装置50には、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)が設けられている。また制御装置50には、演算結果や予め記憶されたデータ等を機関停止後も保存するためのバックアップRAM、入力インターフェース、出力インターフェース等も設けられている。また、前記クランク角センサ41、カム角センサ42、スロットル開度センサ43、エアフロメータ44、及び燃圧センサ45等からの出力信号は前記入力インターフェースに入力される。これら各センサ41〜45等により、ガソリン機関1の運転状態が検出される。
【0042】
一方、出力インターフェースは、駆動回路51を介して燃料噴射弁35に接続されている。また、その他各々対応する駆動回路を介して点火プラグ11に高電圧を印加するイグニッションコイル、スロットル弁23のアクチュエータ22、及び電磁弁62d等にも接続されている。そして、制御装置50は上記各センサ41〜45等からの信号に基づき、ROM内に格納された制御プログラム及び初期データに従って、上記燃料噴射弁35、イグニッションコイル、アクチュエータ22、及び電磁弁62d等を駆動回路を介して制御する。
【0043】
ここで、本実施形態における上記燃料噴射弁35は、一般的な燃料噴射弁が用いられている。そこで、燃料噴射弁35の断面構造についての模式図を図2に示し、これを参照してその構造と動作態様とを簡単に説明する。
【0044】
この図2に示すように、燃料噴射弁35内には燃料通路35aが形成されている。この燃料通路35aの先端には燃料噴射孔35bが設けられている。また燃料通路35a内には弁体35cが配設されている。この弁体35cにはコア35eが固定されている。コア35eは、燃料噴射弁35内に設けられた電磁コイル35fに駆動電圧が印加されると吸引され、これにより、弁体35cは燃料噴射孔35bを開口させる方向に移動する。すなわち燃料噴射が行われる。また、同駆動電圧が切断されるとコア35eの吸引がなされなくなり、弁体35cはスプリング35dの付勢力によって燃料噴射孔35bを閉塞させる方向に移動する。すなわち燃料噴射が停止される。このように、燃料噴射弁35の開閉動作は、電磁コイル35fへの駆動電圧の印加に対応して行われる。そして、この電磁コイル35fへの駆動電圧の印加は、制御装置50から出力される駆動信号が燃料噴射弁35の駆動回路51に入力されている間、実施される。この駆動信号が駆動回路51に入力されている時間、すなわち燃料噴射時間は、機関運転状態に応じた燃料量が上記燃焼室8に供給されるように、制御装置50によって機関運転状態に応じた時間が設定される。
【0045】
ここで燃料噴射弁35には、駆動電圧が印加されてから弁体35cが開弁するまでの間に応答遅れがあり、この応答遅れ時間内には燃料噴射が行われない。すなわち、駆動信号の入力タイミングと燃料噴射の開始タイミングとの間にはずれがある。燃料噴射弁35にはこのような無効噴射時間が存在するため、上記駆動信号の入力時間(燃料噴射弁35の駆動時間)と実際の燃料噴射時間とにはずれが生じる。さらに、デリバリパイプ60内の燃圧が高くなるにつれて、弁体35cの開弁動作が阻害されるようになるため、この無効噴射時間は燃圧によっても変化する。従って、機関運転状態に応じた燃料量を燃焼室8に供給するためには、燃圧に応じた無効噴射時間を燃料噴射時間に加算する必要がある。
【0046】
そこで、本実施形態にかかる燃料噴射制御装置は、種々の燃圧における実際の燃料噴射時間を正確に計測し、上記駆動時間と実際の燃料時間とのずれ、すなわち燃料噴射弁35の無効噴射時間を精密に検出する噴射特性検出装置を備えるようにしている。そして、この検出結果に基づいて上記ずれが精密に補正された燃料噴射時間を設定するようにしている。
【0047】
次に、種々の燃圧における実際の燃料噴射時間の計測について説明する。
図3は、ガソリン機関を搭載した車両の減速時において、減速時燃料カット及び減速燃料カット復帰処理が実行されるときの燃料噴射時間(実線a)及びデリバリパイプ60内の燃圧(実線b)についての変化態様を示している。
【0048】
まず、スロットル弁23が全閉にされて機関回転速度が徐々に低下し、所定の燃料カット実行速度にまで達すると、燃料噴射弁35からの燃料噴射が中断される、すなわち減速時燃料カットが実行される。このときには、図3に示すように、燃料噴射時間は「0」に設定される。また、燃料噴射が行われないために、上記デリバリパイプ60内の燃圧は一定の圧力に維持される。その後、さらに機関回転速度が低下し、燃料カット復帰回転速度にまで達すると、減速燃料カット復帰処理が行われる(時刻ta〜tb)。この減速燃料カット復帰処理では、燃料噴射弁35は最小燃料噴射時間で複数回駆動される。これは、機関回転速度NEの過剰な低下による機関停止を回避するためである。また減速燃料カット復帰処理では、上記高圧ポンプ62からデリバリパイプ60への燃料送油が停止される。これは、デリバリパイプ60内の燃圧を、機関回転速度NEをアイドル回転速度に維持するための最適な圧力近傍にまで低下させるためである。こうして、減速燃料カット復帰中は、燃料噴射が実行される毎にデリバリパイプ60内の燃圧は急速に低下していく。そしてデリバリパイプ60内の燃圧が機関回転速度をアイドル回転速度に維持するための最適な圧力近傍にまで低下すると(時刻tb)、アイドル制御が開始され、機関回転速度をアイドル回転速度に維持するためのフィードバック制御が開始される。このアイドル制御では、機関回転速度の変動に応じて燃料噴射時間は変動する。また、高圧ポンプ62からの燃料吐出量を調整することにより、デリバリパイプ60内の燃圧はアイドル回転速度の維持に最適な圧力にまで徐々に低下されていく。
【0049】
図4は、上記減速燃料カット復帰中に複数回実行される燃料噴射のうち、1回分における燃圧の変化態様、駆動信号の入力態様、及び弁体35cの動作態様、換言すれば燃料噴射弁35の弁開度の変化態様をそれぞれ示している。
【0050】
この図4に示されるように、燃料噴射弁35の駆動回路51に駆動信号が入力されると(時刻t1)、上記無効噴射時間後に弁体35cが開弁され始め、実際の燃料噴射が開始される(時刻t2)。そしてこの実際の燃料噴射の実行に起因してデリバリパイプ60内の燃圧は低下し始める。その後、上記駆動信号が切断されると(時刻t3)、弁体35cは徐々に閉弁されていき、駆動信号の切断から若干遅れて同弁体35cは完全に閉弁される(時刻t4)。すなわち燃料噴射が実際に停止される。そして、この実際の燃料噴射の停止に起因してデリバリパイプ60内の燃圧低下が収まる。また、この減速燃料カット復帰中には高圧ポンプ62が停止されているため、低下した燃圧が元の燃圧に戻されることはない。従ってこのような減速燃料カット復帰中の燃料噴射が複数回実行されることにより、図3に示すごとく、デリバリパイプ60内の燃圧は急速に低下していく。
【0051】
このように減速燃料カット復帰中では、1回の燃料噴射に対応して燃圧が低下し、この燃圧の低下時間と実際の燃料噴射時間とが対応する。そこで、本実施形態にかかる噴射特性の検出処理では、駆動信号が入力されてから燃圧が低下し始めるまでの時間を計測することにより、上記無効噴射時間を検出するようにしている。
【0052】
次に、制御装置50により実行される無効噴射時間の検出処理手順について、図5を併せ参照して説明する。なお、この処理は所定時間毎に繰り返し実行される。
【0053】
この処理が開始されると、まず、現在の機関運転状態が減速燃料カット復帰中であるか否かが判定される(S100)。この判定は、別途実行される減速燃料カット復帰処理が行われているか否かに基づいて判定される。そして、減速燃料カット復帰中でない場合には(S100でNO)、本処理は一旦終了される。
【0054】
一方、減速燃料カット復帰中である場合には(S100でYES)、複数の燃料噴射弁35のうち、噴射対象とされる燃料噴射弁35に駆動信号が入力される前の燃圧FPが読み込まれる(S110)。
【0055】
次に、噴射対象とされる燃料噴射弁35に駆動信号が入力されてから燃圧FPが低下し始めるまでの時間、すなわち噴射対象とされた燃料噴射弁35の無効噴射時間TVが計測される(S120)。そして、前記測定された燃圧FPにおける無効噴射時間TVが、今回噴射対象とされた燃料噴射弁35を表す識別フラグに対応させて制御装置50のRAMに記憶され(S130)、本処理が終了される。そしてその後も、減速燃料カット復帰中であれば、上記検出処理が繰り返し実行される。そのため、燃料噴射に伴って徐々に低下していく燃圧FPにおける無効噴射時間TVが、複数の燃料噴射弁35についてそれぞれ測定され続け、種々の燃圧及び個別の燃料噴射弁35における無効噴射時間TVがRAMに記憶されていく。
【0056】
次に、上記RAMに記憶された無効噴射時間TVを用いた燃料噴射時間の算出処理手順を図6に示す。なお、この処理も制御装置50によって、所定時間毎に繰り返し実行される。
【0057】
この処理が開始されると、燃料噴射の実行対象とされる燃料噴射弁35を表す識別フラグが読み込まれる(S200)。
次に、吸入空気量GA及び機関回転速度NEに基づき、燃料噴射量Qが算出される(S210)。
【0058】
次に、この燃料噴射量Qに基づいて基本燃料噴射時間TAUが算出される(S220)。
次に、現在の燃圧FPが測定され、この測定された燃圧FPと識別フラグで表された燃料噴射弁35に対応する無効噴射時間TVがRAMから読み込まれる(S230)。
【0059】
次に、この読み込まれた無効噴射時間TVが基本燃料噴射時間TAUに加算され、最終燃料噴射時間TAUFが求められる(S240)。その後、最終燃料噴射時間TAUFに相当する駆動信号が、上記識別フラグで表された燃料噴射弁35の駆動回路51に入力され、前記電磁コイル35fには、最終燃料噴射時間TAUFの間、駆動電圧が印加される。このように、上記無効噴射時間検出処理で検出された無効噴射時間TVが基本燃料噴射時間TAUに加算されるため、燃料噴射弁35から燃焼室8に向けて機関負荷に応じた燃料量が個別の燃料噴射弁35毎に精密に供給される。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、次のような効果が得られるようになる。
【0061】
(1)弁体35cの開閉動作に対応してデリバリパイプ60内の燃圧FPは変化するため、この燃圧変化に基づいて実際の燃料噴射時間を計測することができる。この点に着目した上記実施形態によれば、実際の燃料噴射時間と駆動信号の入力時間とのずれを検出するに際し、実際の燃料噴射時間を確実に知ることができる。特に上記実施形態では、燃料噴射が開始されることによる燃圧の低下に基づいて弁体35cが実際に開弁するタイミングを検出するようにしている。そのため、駆動信号が入力されてから実際に燃料噴射が開始されるまでの間の応答遅れ時間、すなわち無効噴射時間TVを精密に検出することができるようになる。
【0062】
(2)上記無効噴射時間TVは、開弁直前の燃圧FPに応じて変化する。そこで、駆動信号が入力された時点での燃圧FPとそのときの燃圧FPにおける無効噴射時間TVとを関連づけて制御装置50のRAMに記憶するようにしている。従って、種々の燃圧に対応した無効噴射時間TVを記憶することができるようになり、無効噴射時間TVの精度を向上させることができる。
【0063】
(3)デリバリパイプ60に接続された複数の燃料噴射弁35のうち、いずれか1個でも燃料噴射が実行されると燃圧FPは変化する。このような燃圧の変化をとらえて上記ずれを検出する上記噴射特性検出装置によれば、個別の燃料噴射弁35について、それぞれの無効噴射時間TVを検出することができる。
【0064】
(4)このように各燃料噴射弁35について精密に検出された無効噴射時間TVを記憶し、この記憶された無効噴射時間TVを用いて基本燃料噴射時間TAUの補正を行うようにしている。従って、燃料噴射弁35の駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれが精密に補正され、もって機関負荷に応じた燃料量を燃焼室8に供給することができるようになる。
【0065】
(5)減速燃料カット復帰中に無効噴射時間TVの検出を行うようにしている。そのため、以下のような効果が得られる。
(5.1)高圧ポンプ62が停止されているときに無効噴射時間TVの検出が行われる。そのため、基本的に、弁体35cの開動作に伴う燃圧FPの変化のみを検出することができる、すなわち弁体35cの開動作を確実に捕らえることができる。従って、実際の燃料噴射開始時間の測定精度を向上させることができる。
【0066】
(5.2)通常、運転中に高圧ポンプ62を停止させると、機関運転状態の悪化を招くことになるが、上記実施形態では、高圧ポンプ62がそもそも停止される減速燃料カット復帰中において、上記無効噴射時間TVの検出を行うようにしている。従って、機関運転状態を悪化させることなく、無効噴射時間TVの検出を行うことができるようになる。
【0067】
(5.3)減速燃料カット復帰中には、複数回の燃料噴射が行われる。このように高圧ポンプ62の停止中に複数回の燃料噴射が行われると、デリバリパイプ60内の燃圧FPは、燃料噴射の実行毎に低下していくため、種々の燃圧FPにおける無効噴射時間TVが検出できる。そのため、燃圧FPの変化に応じた無効噴射時間TVを確実に検出することができるようになる。
【0068】
(5.4)無効噴射時間TVの検出に際して必要になる燃料噴射について、その時の噴射時間は最小燃料噴射時間に設定される。そのため、無効噴射時間TVの検出に際して、燃料消費を極力抑えることができるようになる。
【0069】
(6)ガソリン機関1に取り付けられた状態の燃料噴射弁35について、その無効噴射時間TVを検出するようにしている。そのため、経年変化等に起因して無効噴射時間TVが変化しても、正確に無効噴射時間TVを検出することができ、同変化にも対応することができるようになる。
【0070】
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置の第2の実施形態について説明する。
【0071】
前記第1の実施形態では、駆動信号が入力されてから実際に燃料噴射弁35から燃料噴射が開始されるまでの時間、すなわち開弁時の応答遅れ時間である無効噴射時間TV(図4に示される時刻t1と時刻t2との間の時間)を検出するようにしていた。一方、本実施形態では、駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、駆動信号の入力終了タイミングと実際の燃料噴射の停止タイミングとの間のずれ時間、すなわち閉弁時の応答遅れ時間(図4に示される時刻t3と時刻t4との間の時間)を検出するようにしている。
【0072】
また、最終燃料噴射時間TAUFの算出に際して、無効噴射時間だけではなく、上記閉弁時の応答遅れ時間も加味するようにしている。
この閉弁時応答遅れ時間は、図7にその検出処理手順を示すように、先の図5に示した無効噴射時間検出処理におけるS110以降の手順を変更することで検出することができる。
【0073】
すなわち、図7に示す閉弁時応答遅れ時間処理が制御装置50により開始されると、まず、減速燃料カット復帰中か否かが判定される(S100)。このS100での処理は、上記第1の実施形態で説明したS100での処理と同様である。
【0074】
次に、減速燃料カット復帰中である場合には(S100でYES)、複数の燃料噴射弁35のうち、噴射対象とされる燃料噴射弁35に駆動信号が入力される前の燃圧FPが読み込まれる(S110)。
【0075】
次に、噴射対象とされる燃料噴射弁35の駆動回路51に駆動信号に入力されているか否かが判定される(S300)。そして、駆動信号が入力されていない場合(S300でNO)、すなわち、現在、燃料噴射が行われていない場合には、本処理が一旦終了される。
【0076】
一方、駆動信号が入力されている場合(S300でYES)、すなわち現在燃料噴射が行われている場合には、駆動信号の入力が終了してから燃圧FPの低下が収まるまでの時間、すなわち閉弁時応答遅れ時間TCが計測される(S310)。
【0077】
次に、この計測された閉弁時応答遅れ時間TCは、以下のようにして制御装置50のRAMに記憶される。すなわち、上記測定された燃圧FPにおいて、機関負荷に応じて設定された基本燃料噴射時間TAUで燃料噴射が実行されたときの閉弁時応答遅れ時間TCとして、今回噴射対象にされた燃料噴射弁35を表す識別フラグに対応させて記憶される(S320)。そして、本処理が終了される。そしてその後も、減速燃料カット復帰中であれば、上記検出処理が繰り返し実行される。そのため、種々の燃圧及び基本燃料噴射時間TAUにおける閉弁時応答遅れ時間TCが、複数の燃料噴射弁35についてそれぞれRAMに記憶されていく。
【0078】
次に、上記RAMに記憶された閉弁時応答遅れ時間TCを用いた燃料噴射時間の算出処理手順を図8に示す。なお、この処理も制御装置50によって、所定時間毎に繰り返し実行される。また、第1の実施形態において先の図6に示した燃料噴射時間算出処理におけるS230以降の手順のみが異なっている。
【0079】
この処理が開始されると、燃料噴射の実行対象とされる燃料噴射弁35を表す識別フラグが読み込まれる(S200)。
次に、吸入空気量GA及び機関回転速度NEに基づき、燃料噴射量Qが算出される(S210)。
【0080】
次に、この燃料噴射量Qに基づいて基本燃料噴射時間TAUが算出される(S220)。
次に、現在の燃圧FPが測定され、この測定された燃圧FPと識別フラグで表された燃料噴射弁35に対応する無効噴射時間TVが読み込まれる(S230)。また燃圧FPと基本燃料噴射時間TAUと燃料噴射弁35の識別フラグとに基づいて、閉弁時応答遅れ時間TCが読み込まれる(S400)。
【0081】
次に、無効噴射時間TVから閉弁時応答遅れ時間TCが減算された値が基本燃料噴射時間TAUに加算され、最終燃料噴射時間TAUFが求められる(S410)。その後、最終燃料噴射時間TAUFに相当する駆動信号が、上記識別フラグで表された燃料噴射弁35の駆動回路51に入力され、上記電磁コイル35fには、最終燃料噴射時間TAUFの間、駆動電圧が印加される。このように、前記無効噴射時間検出処理で検出された無効噴射時間TV、及び閉弁時応答遅れ検出処理で検出された閉弁時応答遅れ時間TCによって基本燃料噴射時間TAUが補正されるため、燃料噴射弁35から燃焼室8に向けて機関負荷に応じた燃料量が個別の燃料噴射弁35毎に精密に供給される。
【0082】
以上説明したように、本実施形態にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、第1の実施形態と比較して、次のような効果が得られるようになる。
【0083】
(1)弁体35cの開閉動作に対応してデリバリパイプ60内の燃圧FPは変化する。そこで、燃圧FPの変化、より具体的には、燃料噴射が停止されることによる燃圧の低下の収まりに基づいて弁体35cが実際に閉弁するタイミングを検出するようにしている。そのため、駆動信号の入力が終了してから実際に燃料噴射が停止されるまでの間の応答遅れ時間、すなわち閉弁時応答遅れ時間TCを精密に検出することができるようになる。
【0084】
(2)駆動信号の入力が終了した時点での燃圧FPに応じて、閉弁時応答遅れ時間TCは変化する。この駆動信号の入力が終了した時点での燃圧FPは、駆動信号が入力された時点での燃圧FPと相関関係にある。また、燃料噴射が行われると燃圧FPは低下するため、基本燃料噴射時間TAUの長さと駆動信号の入力が終了した時点での燃圧FPとは相関関係にある。そこで、駆動信号が入力された時点での燃圧FP、及び基本燃料噴射時間TAUに関連づけて閉弁時応答遅れ時間TCを制御装置50のRAMに記憶するようにしている。従って、種々の燃圧FP及び基本燃料噴射時間TAUに対応した閉弁時応答遅れ時間TCを記憶することができるようになり、閉弁時応答遅れ時間TCの精度を向上させることができる。
【0085】
(3)個別の燃料噴射弁35について精密に検出された無効噴射時間TVと閉弁時応答遅れ時間TCとを用いて基本燃料噴射時間TAUの補正を行うようにしている。従って、駆動時間と実際の燃料噴射時間とのずれがさらに精密に補正され、もって機関負荷に応じた燃料量をより正確に燃焼室8に供給することができるようになる。
【0086】
なお、上記各実施の形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記各実施形態では、燃料噴射弁35の無効噴射時間TVや閉弁時応答遅れ時間TCを検出するようにした。この他にも、実際の燃料噴射時間(図4に示される時刻t2とt4との間の時間)を検出することにより、駆動信号の入力時間に相当する基本燃料噴射時間TAUと実際の燃料噴射時間との間のずれを検出するようにしてもよい。
【0087】
この実際の燃料噴射時間、すなわち実燃料噴射時間TAURは、図9にその検出処理手順を示すように、先の図5に示した無効噴射時間検出処理におけるS110以降の手順を変更することで検出することができる。
【0088】
すなわち、図9に示す実燃料噴射時間検出処理が制御装置50により開始されると、まず、減速燃料カット復帰中か否かが判定される(S100)。このS100での処理は、上記第1の実施形態で説明したS100での処理と同様である。
【0089】
次に、減速燃料カット復帰中である場合には(S100でYES)、複数の燃料噴射弁35のうち、噴射対象とされる燃料噴射弁35に駆動信号が入力される前の燃圧FPが読み込まれる(S110)。
【0090】
次に、基本燃料噴射時間TAUで燃料噴射が実行されるときの燃圧FPの低下時間、すなわち実燃料噴射時間TAURが計測され(S500)、基本燃料噴射時間TAUと実燃料噴射時間TAURとの差ΔTが算出される(S510)。
【0091】
次に、今回計測された燃圧FPにおける差ΔTが、今回噴射対象とされた燃料噴射弁35を表す識別フラグに対応させて制御装置50のRAMに記憶され(S520)、本処理が終了される。そしてその後も、減速燃料カット復帰中であれば、上記検出処理が繰り返し実行される。そのため、種々の燃圧FPにおける実燃料噴射時間TAURが、複数の燃料噴射弁35についてそれぞれ検出され、もって種々の燃圧FP及び個別の燃料噴射弁35における上記差ΔTがRAMに記憶されていく。
【0092】
このように、無効噴射時間TVや閉弁時応答遅れ時間TCを個別に検出するのではなく、これらを含んだ全体としての実際の燃料噴射時間(実燃料噴射時間TAUR)を検出するようにしてもよい。なお、この場合にも、実燃料噴射時間TAURは、開弁直前の燃圧FPによって変化するが、この変形例でも、開弁直前の燃圧FPに関連づけて実燃料噴射時間TAURが制御装置50のRAMに記憶される。そのため、実燃料噴射時間TAURの精度を向上させることができるようになる。
【0093】
そして、上述した最終燃料噴射時間TAUFの算出に際して、燃圧FP及び個別の燃料噴射弁35に対応した上記差ΔTで基本燃料噴射時間TAUを補正することにより、個別の燃料噴射弁35から燃焼室8に向けて噴射供給される燃料量について、機関負荷に応じた燃料量を精密に供給することができるようになる。
【0094】
・上記各実施形態では、ガソリン機関1の燃料噴射制御装置に本発明にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置を適用した場合について説明した。この他にも、例えば、個別の燃料噴射弁についてその噴射特性を検出する実験装置等において、上述した噴射特性検出処理を行うようにしてもよい。この場合にも個別の燃料噴射弁について駆動信号の入力時間と実際に燃料噴射が実行される時間とのずれを検出することができるようになる。
【0095】
・上記各実施形態では、減速燃料カット復帰中に燃料噴射弁の噴射特性を検出するようにした。しかしながら、通常運転中においても、燃圧変化と弁体35cの開閉動作との対応はある程度成立しているため、通常運転中に上述したような噴射特性検出処理を行うようにしてもよい。
【0096】
・上記各実施形態では、本発明にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置を、筒内噴射式のガソリン機関1に適用した場合について説明した。この他にも、吸気ポートに燃料が噴射されるタイプの内燃機関や、コモンレール式のディーゼル機関等にも本発明は同様に適用することができる。
【0097】
・上記各実施形態において、燃料噴射弁35の弁体35cを開弁させるアクチュエータは電磁コイル35fであったが、何らこれに限定されるものではない。例えばピエゾ素子等のように、駆動電圧の印加により駆動されるアクチュエータであればよい。
【0098】
・上記各実施形態における燃料噴射弁35は、その弁体35cが電磁コイル35fにより直接開閉されるタイプのものであった。この他にも、燃料噴射弁の弁体を開閉させるアクチュエータ(電磁コイル35f等)が、燃料噴射弁の外部に別途設けられるもの、例えばアクチュエータの駆動により燃料噴射弁内の燃圧が昇圧されて弁体が開弁される燃料噴射弁について、その噴射特性を検出する場合にも、本発明は同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる燃料噴射弁の噴射特性検出装置及び同検出装置を備える内燃機関の燃料噴射制御装置が適用された内燃機関を示した概略構成図。
【図2】燃料噴射弁の断面構造の模式図。
【図3】減速燃料カット時及び減速燃料カット復帰時における燃料噴射時間及び燃圧の変化態様を示すタイミングチャート。
【図4】減速燃料カット復帰中の燃圧、駆動信号、弁開度についてそれぞれの変化態様を示すタイミングチャート。
【図5】同実施形態による無効噴射時間の検出処理手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態による燃料噴射時間の算出処理手順を示すフローチャート。
【図7】第2の実施形態による閉弁時応答遅れ時間の検出処理手順を示すフローチャート。
【図8】同実施形態による燃料噴射時間の算出処理手順を示すフローチャート。
【図9】上記各実施形態の変形例による実燃料噴射時間の検出処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…ガソリン機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、4…シリンダ、5…ピストン、6…コンロッド、7…クランクシャフト、8…燃焼室、9…吸気ポート、10…排気ポート、11…点火プラグ、12…吸気弁、13…排気弁、14…タイミングベルト、15…吸気側タイミングプーリ、16…排気側タイミングプーリ、17…吸気カムシャフト、18…排気カムシャフト、20…吸気通路、22…アクチュエータ、23…スロットル弁、30…排気通路、35…燃料噴射弁、35a…燃料通路、35b…燃料噴射孔、35c…弁体、35d…スプリング、35e…コア、35f…電磁コイル、41…クランク角センサ、42…カム角センサ、43…スロットル開度センサ、44…エアフロメータ、45…燃圧センサ、50…制御装置、51…駆動回路、60…デリバリパイプ、61…高圧燃料通路、62…高圧ポンプ、62a…プランジャ、62b…シリンダ、62c…加圧室、62d…電磁弁、63…逆止弁、64…低圧燃料通路、65…低圧ポンプ、66…燃料タンク、67…リターン通路、68…カム。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an injection characteristic detection device for a fuel injection valve, and a fuel injection control device for an internal combustion engine equipped with the detection device.
[0002]
[Prior art]
In general, a fuel injection valve that supplies fuel to a cylinder of an internal combustion engine has a response delay from when the drive voltage is applied until the valve opens, and from when the drive voltage is cut to when the valve closes There is also a response delay. Therefore, there is a difference between the drive time of the fuel injection valve, which is the time from when the drive voltage is applied to when it is disconnected, and the time when the fuel is actually injected. Therefore, when calculating the fuel injection time, which is the drive time of the fuel injection valve, usually, a basic fuel injection time corresponding to the fuel injection amount calculated based on the engine load or the like is first calculated, and the basic fuel injection time is calculated as described above. The final fuel injection time is obtained by correcting the response delay. During this final fuel injection time, a desired fuel amount is injected and supplied into the cylinder of the internal combustion engine by applying a voltage to the fuel injection valve. For example, the apparatus disclosed in Patent Document 1 detects the time corresponding to the response delay of the fuel injection valve as follows.
[0003]
That is, if there is a deviation between the target fuel injection amount set according to the engine load and the actual fuel injection amount, a deviation also occurs between the target air-fuel ratio and the actual air-fuel ratio at the time of air-fuel ratio feedback control. . The difference between the target fuel injection amount and the actual fuel injection amount that causes such a deviation in the air-fuel ratio is partly due to the response delay. Therefore, in the apparatus described in the above-mentioned document, it is a coefficient calculated at the time of air-fuel ratio feedback control, and corresponds to the response delay based on a feedback correction coefficient reflecting a tendency of deviation between the target air-fuel ratio and the actual air-fuel ratio. I try to detect time.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-100732
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, the detection of response delay based on the difference between the target air-fuel ratio and the actual air-fuel ratio as described above has the following problems.
[0006]
That is, the actual air-fuel ratio is detected by an oxygen sensor or the like that detects the oxygen concentration in the exhaust gas. The oxygen concentration in the exhaust gas detected at this time is the average value of the oxygen concentration in the exhaust gas discharged from each cylinder. It has become. Therefore, the detection of the response delay based on the difference between the target air-fuel ratio and the actual air-fuel ratio is merely detecting the average value of the response delay of each fuel injector provided for each cylinder, The response delay for each fuel injection valve is not detected. Therefore, in the conventional apparatus, for example, even if it is necessary to precisely control the amount of fuel provided to each cylinder, it is difficult to realize this.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a fuel injection valve capable of accurately detecting a deviation between the drive time and the actual fuel injection time for each individual fuel injection valve. An object of the present invention is to provide an ejection characteristic detection device. Another object of the present invention is to provide a fuel injection control device for an internal combustion engine that includes the same detection device and can accurately correct a deviation between the drive time and the actual fuel injection time.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The means for achieving the above object and the effects thereof will be described below.
According to the first aspect of the present invention, the input time of the drive signal and the actual fuel injection time for the fuel injection valve that injects the fuel in the fuel supply system to the internal combustion engine by opening the valve body based on the input of the drive signal. In the device for detecting the deviation ofBy measuring the time from when the drive signal is input to when the fuel pressure in the fuel supply system starts to decrease, out of the difference between the input time and the actual fuel injection time, the input timing of the drive signal and the actual The deviation from the start timing of fuel injectionThis is the gist.
[0009]
When the fuel injection valve is opened and fuel injection is actually started, the fuel pressure in the fuel piping system to which the fuel injection valve is connected decreases. Further, when the fuel injection valve is closed and the fuel injection is actually ended, the decrease in the fuel pressure is stopped. That is, since the fuel pressure changes corresponding to the opening / closing operation of the valve body, the actual fuel injection time can be measured based on the fuel pressure change. According to the configuration of claim 1 focusing on this point,The actual start timing of fuel injection is detected based on the fuel pressure that decreases as fuel injection starts.Therefore, the difference between the drive signal input time, that is, the fuel injection valve drive time and the actual fuel injection time.Among these, the response delay time from when the drive signal is input to when fuel injection is actually started, that is, the response delay time when the valve is openedCan be accurately detected. In addition, the change in the fuel pressure is caused by the individual fuel injection valves.OpeningSince it changes corresponding to the operation, according to the configuration of the first aspect, the deviation can be detected for the individual fuel injection valves.
[0012]
Claim2The invention described in claim1In the fuel injection valve injection characteristic detection device according to claim 1, when detecting a deviation between the input timing of the drive signal and the actual start timing of fuel injection, the fuel pressure when the drive signal is input is measured. The gist is to store the deviation between the detected input timing and the start timing as a deviation corresponding to the measured fuel pressure.
[0013]
The response delay time at the time of valve opening described above changes when the drive signal is input, that is, depending on the fuel pressure immediately before the valve is opened. In this regard, the above claims2According to the configuration described in the above, the response delay time at the time of opening the valve detected in association with the fuel pressure immediately before the valve opening is stored. Therefore, the response delay time at the time of valve opening corresponding to the fuel pressure can be stored, and the accuracy of the detected deviation can be improved.
[0014]
Claim3The invention described inIn a device for detecting a difference between an input time of a drive signal and an actual fuel injection time for a fuel injection valve that injects fuel in a fuel supply system to an internal combustion engine by opening the valve body based on the input of the drive signal,After the input of the drive signal is completed,Fuel supply systemBy measuring the time until the decrease in the fuel pressure is settled, out of the difference between the input time and the actual fuel injection time, the difference between the input end timing of the drive signal and the actual fuel injection stop timing is detected. The gist is to detect.
[0015]
As described above, when the fuel injection valve is opened and fuel injection is actually started, the fuel pressure in the fuel piping system to which the fuel injection valve is connected decreases. Further, when the fuel injection valve is closed and the fuel injection is actually terminated, the decrease in the fuel pressure is stopped. That is, since the fuel pressure changes corresponding to the opening / closing operation of the valve body, the actual fuel injection time can be measured based on the fuel pressure change. According to the configuration of claim 3 focusing on this point,The actual fuel injection stop timing is detected based on the fuel pressure at which the decrease is suppressed by stopping the fuel injection. Therefore,Of the difference between the drive signal input time, that is, the fuel injection valve drive time and the actual fuel injection time,The response delay time from the end of the drive signal input until the actual fuel injection is stopped, that is, the response delay time when the valve is closedPreciselyCan be detected.Further, since the change in the fuel pressure changes corresponding to the closing operation of the individual fuel injection valve, according to the configuration of the third aspect, the deviation can be detected for the individual fuel injection valve. .
[0016]
Claim4The invention described in claim3In the fuel injection valve injection characteristic detection device according to claim 1, when detecting a deviation between the input end timing of the drive signal and the actual fuel injection stop timing, the fuel pressure when the drive signal is input is measured. The gist is to store the difference between the detected input end timing and the stop timing as a deviation corresponding to the measured fuel pressure and the input time when the deviation is detected.
[0017]
The response delay time when the valve is closed changes depending on the fuel pressure at the time when the input of the drive signal is completed. The fuel pressure at the time when the input of the drive signal is completed has a correlation with the fuel pressure at the time when the drive signal is input. In addition, since the fuel pressure decreases when fuel injection is performed, the input time of the drive signal and the fuel pressure at the time when the input of the drive signal is finished have a correlation. Therefore, the above claims4In the configuration described in (1), the detected response delay time when the valve is closed is stored in association with the fuel pressure when the drive signal is input and the input time of the drive signal. Therefore, the response delay time at the time of valve closing corresponding to the fuel pressure and the input time can be stored, and the accuracy of the detected deviation can be improved.
[0018]
Claim5The invention described inIn a device for detecting a difference between an input time of a drive signal and an actual fuel injection time for a fuel injection valve that injects fuel in a fuel supply system to an internal combustion engine by opening the valve body based on the input of the drive signal,The lowering corresponding to the opening operation of the fuel injection valveFuel supply systemThe gist of the invention is to detect the difference between the input time of the drive signal and the actual fuel injection time by measuring the fuel pressure drop time.
[0019]
As described above, when the fuel injection valve is opened and fuel injection is actually started, the fuel pressure in the fuel piping system to which the fuel injection valve is connected decreases. Further, when the fuel injection valve is closed and the fuel injection is actually terminated, the decrease in the fuel pressure is stopped. That is, since the fuel pressure changes corresponding to the opening / closing operation of the valve body, the actual fuel injection time can be measured based on the fuel pressure change. According to the configuration of claim 5 focusing on this point,The actual fuel injection time is measured based on the change in fuel pressure. Therefore, the difference between the drive signal input time and the actual fuel injection timePreciselyCan be detected.Further, since the change in the fuel pressure changes corresponding to the opening / closing operation of the individual fuel injection valve, according to the configuration of the fifth aspect, the deviation can be detected for the individual fuel injection valve. .
[0020]
Claim6The invention described in claim5In the fuel injection valve injection characteristic detection device according to claim 4, when detecting a deviation between the input time of the drive signal and the actual fuel injection time, the fuel pressure when the drive signal is input is measured and the detected fuel pressure is detected. The gist is to store the difference between the input time and the actual fuel injection time as a deviation corresponding to the measured fuel pressure.
[0021]
The difference between the input time and the actual fuel injection time described above changes depending on the fuel pressure when the drive signal is input, that is, immediately before the valve is opened. In this regard, the above claims6According to the configuration described above, the detected deviation is stored in association with the fuel pressure immediately before the valve is opened.
Therefore, the accuracy of the detected deviation can be improved.
[0022]
Claim7The invention described in claim 16The gist of the fuel injection valve detection apparatus according to any one of the above is that the deviation is detected when a fuel pump that supplies fuel to the fuel injection valve is stopped.
[0023]
According to this configuration, since the deviation is detected when the fuel pump is stopped, the change in the fuel pressure at this time is basically only the change associated with the opening / closing operation of the valve body of the fuel injection valve. Therefore, the change in the fuel pressure accompanying the opening / closing operation of the valve body can be reliably captured, and the measurement accuracy of the actual fuel injection time can be improved.
[0024]
Claim8The invention described in claim7In the fuel injection valve injection characteristic detection device according to claim 1, the fuel injection valve is executed a plurality of times when the fuel pump is stopped.
[0025]
When fuel injection is performed a plurality of times while the fuel pump is stopped, the fuel pressure in the fuel piping system decreases every time fuel injection is performed. Therefore, the above claims8According to the configuration described in (1), the difference between the driving time and the time during which fuel is actually injected is detected at various fuel pressures. Therefore, it is possible to reliably detect the deviation that changes according to the change in the fuel pressure.
[0026]
Claim9The invention described in claim7Or8The gist of the present invention is to detect the deviation when the fuel pump that is executed during the return of the deceleration fuel cut of the vehicle is stopped.
[0027]
Normally, stopping the fuel pump during operation of the vehicle will cause deterioration of the engine operating state.9In the configuration described in (4), the deviation is detected during the deceleration fuel cut return when the fuel pump is stopped. Accordingly, the deviation can be detected without deteriorating the engine operating state.
[0028]
Claim10The invention described in claim7~9The gist of the fuel injector injection characteristic detecting device according to any one of the above is that the fuel is injected within the minimum fuel injection time of the fuel injector.
[0029]
According to this configuration, it is possible to suppress fuel consumption as much as possible when detecting the deviation.
Claim11The invention described in claim 110And a fuel injection control device for an internal combustion engine that sets a basic fuel injection amount of the fuel injection valve according to an engine load, using a detection result of the injection property detection device. The gist is to correct the basic fuel injection amount.
[0030]
As described above, according to the above-described injection characteristic detection device, it is possible to more accurately detect the drive signal input time, that is, the difference between the drive time of the fuel injection valve and the actual fuel injection time for each individual fuel injection valve. Can do. The basic fuel injection time is corrected using the detection result.11According to the configuration described in (1), it is possible to accurately correct the deviation between the drive signal input time and the actual fuel injection time.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
A fuel injection control device for a fuel injection valve according to the present invention and a fuel injection control device for an internal combustion engine equipped with the same will be described in detail with reference to FIGS. .
[0032]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a fuel injection control device according to the present embodiment, and a peripheral configuration thereof, together with an in-cylinder injection type gasoline engine 1 to which this is applied. The gasoline engine 1 has a plurality of cylinders, and the
[0033]
A cylinder head 3 is attached to the upper part of the
[0034]
The cylinder head 3 is provided with an intake port 9 that is an intake passage to the combustion chamber 8 and an
[0035]
On the other hand, an intake
[0036]
An
[0037]
A
[0038]
The high-
[0039]
The low pressure pump 65 sucks the fuel in the fuel tank 66 and discharges it to the low
The high-
[0040]
On the other hand, in addition to the
[0041]
Various controls such as ignition timing control, fuel injection timing (injection amount) control, and fuel injection pressure control of the gasoline engine 1 are performed by the
[0042]
On the other hand, the output interface is connected to the
[0043]
Here, as the
[0044]
As shown in FIG. 2, a
[0045]
Here, the
[0046]
Therefore, the fuel injection control device according to the present embodiment accurately measures the actual fuel injection time at various fuel pressures, and determines the difference between the drive time and the actual fuel time, that is, the invalid injection time of the
[0047]
Next, measurement of actual fuel injection time at various fuel pressures will be described.
FIG. 3 shows the fuel injection time (solid line a) and the fuel pressure in the delivery pipe 60 (solid line b) when the deceleration fuel cut and deceleration fuel cut return processing is executed during deceleration of a vehicle equipped with a gasoline engine. The change mode is shown.
[0048]
First, when the
[0049]
FIG. 4 shows the fuel pressure change mode, the drive signal input mode, and the operation mode of the
[0050]
As shown in FIG. 4, when a drive signal is input to the
[0051]
As described above, during deceleration fuel cut recovery, the fuel pressure decreases corresponding to one fuel injection, and the fuel pressure decrease time corresponds to the actual fuel injection time. Therefore, in the injection characteristic detection process according to the present embodiment, the invalid injection time is detected by measuring the time from when the drive signal is input until the fuel pressure starts to decrease.
[0052]
Next, the invalid injection time detection processing procedure executed by the
[0053]
When this process is started, first, it is determined whether or not the current engine operation state is returning to the deceleration fuel cut (S100). This determination is made based on whether or not a deceleration fuel cut recovery process that is performed separately is being performed. If the deceleration fuel cut recovery is not in progress (NO in S100), this process is temporarily terminated.
[0054]
On the other hand, when the deceleration fuel cut recovery is in progress (YES in S100), the fuel pressure FP before the drive signal is input to the
[0055]
Next, the time from when the drive signal is input to the
[0056]
Next, FIG. 6 shows a calculation process procedure of the fuel injection time using the invalid injection time TV stored in the RAM. This process is also repeatedly executed by the
[0057]
When this process is started, an identification flag representing the
Next, the fuel injection amount Q is calculated based on the intake air amount GA and the engine rotational speed NE (S210).
[0058]
Next, the basic fuel injection time TAU is calculated based on the fuel injection amount Q (S220).
Next, the current fuel pressure FP is measured, and the invalid fuel injection time TV corresponding to the
[0059]
Next, the read invalid injection time TV is added to the basic fuel injection time TAU to obtain the final fuel injection time TAU (S240). Thereafter, a drive signal corresponding to the final fuel injection time TAUF is input to the
[0060]
As described above, according to the fuel injection valve injection characteristic detection device and the internal combustion engine fuel injection control device including the detection device according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
[0061]
(1) Since the fuel pressure FP in the
[0062]
(2) The invalid injection time TV changes according to the fuel pressure FP immediately before the valve is opened. Therefore, the fuel pressure FP at the time when the drive signal is inputted and the invalid injection time TV at the fuel pressure FP at that time are associated with each other and stored in the RAM of the
[0063]
(3) The fuel pressure FP changes when any one of the plurality of
[0064]
(4) The invalid injection time TV precisely detected for each
[0065]
(5) The invalid injection time TV is detected during deceleration fuel cut recovery. Therefore, the following effects can be obtained.
(5.1) The invalid injection time TV is detected when the high-
[0066]
(5.2) Normally, stopping the high-
[0067]
(5.3) Multiple fuel injections are performed during deceleration fuel cut recovery. As described above, when the fuel injection is performed a plurality of times while the high-
[0068]
(5.4) With respect to the fuel injection required for detecting the invalid injection time TV, the injection time at that time is set to the minimum fuel injection time. Therefore, fuel consumption can be suppressed as much as possible when detecting the invalid injection time TV.
[0069]
(6) The invalid injection time TV of the
[0070]
(Second Embodiment)
Next, a description will be given of a second embodiment of an injection characteristic detecting device for a fuel injection valve according to the present invention and a fuel injection control device for an internal combustion engine equipped with the same.
[0071]
In the first embodiment, the time from the input of the drive signal to the actual start of fuel injection from the
[0072]
Further, when calculating the final fuel injection time TAUF, not only the invalid injection time but also the response delay time when the valve is closed is taken into consideration.
This valve closing response delay time can be detected by changing the procedure after S110 in the invalid injection time detecting process shown in FIG. 5 as shown in FIG.
[0073]
That is, when the valve closing response delay time process shown in FIG. 7 is started by the
[0074]
Next, when the deceleration fuel cut recovery is in progress (YES in S100), the fuel pressure FP before the drive signal is input to the
[0075]
Next, it is determined whether or not the drive signal is input to the
[0076]
On the other hand, when the drive signal is input (YES in S300), that is, when fuel injection is currently being performed, the time from when the input of the drive signal is completed until the decrease in the fuel pressure FP is stopped, that is, closed. The valve response delay time TC is measured (S310).
[0077]
Next, the measured valve closing response delay time TC is stored in the RAM of the
[0078]
Next, FIG. 8 shows a calculation process procedure of the fuel injection time using the valve closing response delay time TC stored in the RAM. This process is also repeatedly executed by the
[0079]
When this process is started, an identification flag representing the
Next, the fuel injection amount Q is calculated based on the intake air amount GA and the engine rotational speed NE (S210).
[0080]
Next, the basic fuel injection time TAU is calculated based on the fuel injection amount Q (S220).
Next, the current fuel pressure FP is measured, and the invalid injection time TV corresponding to the
[0081]
Next, a value obtained by subtracting the valve closing response delay time TC from the invalid injection time TV is added to the basic fuel injection time TAU to obtain the final fuel injection time TAUF (S410). Thereafter, a drive signal corresponding to the final fuel injection time TAUF is input to the
[0082]
As described above, according to the fuel injection valve injection characteristic detection device and the internal combustion engine fuel injection control device including the detection device according to the present embodiment, the following as compared with the first embodiment: An effect comes to be acquired.
[0083]
(1) The fuel pressure FP in the
[0084]
(2) The valve closing response delay time TC changes according to the fuel pressure FP at the time when the input of the drive signal is completed. The fuel pressure FP at the time when the input of the drive signal is completed has a correlation with the fuel pressure FP at the time of input of the drive signal. Further, since the fuel pressure FP decreases when fuel injection is performed, the length of the basic fuel injection time TAU and the fuel pressure FP at the time when the input of the drive signal is completed have a correlation. Therefore, the valve closing response delay time TC is stored in the RAM of the
[0085]
(3) The basic fuel injection time TAU is corrected using the invalid injection time TV and the valve closing response delay time TC precisely detected for the individual
[0086]
It should be noted that each of the above embodiments can be modified as follows.
In each of the above embodiments, the invalid injection time TV of the
[0087]
This actual fuel injection time, that is, the actual fuel injection time TAUR is detected by changing the procedure after S110 in the invalid injection time detection process shown in FIG. 5, as shown in the detection process procedure in FIG. can do.
[0088]
That is, when the actual fuel injection time detection process shown in FIG. 9 is started by the
[0089]
Next, when the deceleration fuel cut recovery is in progress (YES in S100), the fuel pressure FP before the drive signal is input to the
[0090]
Next, a decrease time of the fuel pressure FP when fuel injection is executed at the basic fuel injection time TAU, that is, the actual fuel injection time TAUR is measured (S500), and the difference between the basic fuel injection time TAU and the actual fuel injection time TAUR is measured. ΔT is calculated (S510).
[0091]
Next, the difference ΔT in the fuel pressure FP measured this time is stored in the RAM of the
[0092]
Thus, instead of detecting the invalid injection time TV and the valve closing response delay time TC individually, the actual fuel injection time (actual fuel injection time TAUR) including these is detected. Also good. In this case as well, the actual fuel injection time TAUR varies depending on the fuel pressure FP immediately before the valve is opened. However, in this modified example, the actual fuel injection time TAUR is related to the fuel pressure FP immediately before the valve is opened. Is remembered. Therefore, the accuracy of the actual fuel injection time TAUR can be improved.
[0093]
In calculating the final fuel injection time TAUF described above, the basic fuel injection time TAU is corrected by the difference ΔT corresponding to the fuel pressure FP and the individual
[0094]
In each of the above-described embodiments, the case where the fuel injection valve injection characteristic detection device according to the present invention is applied to the fuel injection control device of the gasoline engine 1 has been described. In addition to this, for example, the above-described injection characteristic detection process may be performed in an experimental apparatus or the like that detects the injection characteristic of an individual fuel injection valve. In this case as well, it is possible to detect a difference between the drive signal input time and the actual fuel injection time for each individual fuel injection valve.
[0095]
In each of the above embodiments, the injection characteristic of the fuel injection valve is detected during deceleration fuel cut recovery. However, since the correspondence between the fuel pressure change and the opening / closing operation of the
[0096]
In each of the above-described embodiments, the case where the fuel injection valve fuel injection control device according to the present invention and the fuel injection control device of the internal combustion engine including the detection device are applied to the direct injection gasoline engine 1 has been described. In addition, the present invention can be similarly applied to an internal combustion engine in which fuel is injected into an intake port, a common rail type diesel engine, and the like.
[0097]
In each of the above embodiments, the actuator that opens the
[0098]
The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an internal combustion engine to which an injection characteristic detection device for a fuel injection valve according to a first embodiment and a fuel injection control device for an internal combustion engine equipped with the detection device are applied.
FIG. 2 is a schematic diagram of a cross-sectional structure of a fuel injection valve.
FIG. 3 is a timing chart showing how fuel injection time and fuel pressure change during deceleration fuel cut and during deceleration fuel cut return.
FIG. 4 is a timing chart showing changes in fuel pressure, drive signal, and valve opening during deceleration fuel cut recovery.
FIG. 5 is a flowchart showing the invalid injection time detection processing procedure according to the embodiment;
FIG. 6 is a flowchart showing a fuel injection time calculation processing procedure according to the embodiment;
FIG. 7 is a flowchart showing a detection processing procedure of a valve closing response delay time according to the second embodiment.
FIG. 8 is a flowchart showing a procedure for calculating a fuel injection time according to the embodiment.
FIG. 9 is a flowchart showing a processing procedure for detecting an actual fuel injection time according to a modification of each of the embodiments.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Gasoline engine, 2 ... Cylinder block, 3 ... Cylinder head, 4 ... Cylinder, 5 ... Piston, 6 ... Connecting rod, 7 ... Crankshaft, 8 ... Combustion chamber, 9 ... Intake port, 10 ... Exhaust port, 11 ... Ignition Plug, 12 ... Intake valve, 13 ... Exhaust valve, 14 ... Timing belt, 15 ... Intake side timing pulley, 16 ... Exhaust side timing pulley, 17 ... Intake camshaft, 18 ... Exhaust camshaft, 20 ... Intake passage, 22 ... Actuator, 23 ... Throttle valve, 30 ... Exhaust passage, 35 ... Fuel injection valve, 35a ... Fuel passage, 35b ... Fuel injection hole, 35c ... Valve body, 35d ... Spring, 35e ... Core, 35f ... Electromagnetic coil, 41 ...
Claims (11)
前記駆動信号が入力されてから前記燃料供給系の燃圧が低下し始めるまでの時間を計測することにより、前記入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、前記駆動信号の入力タイミングと実際の燃料噴射の開始タイミングとの間のずれを検出する
ことを特徴とする燃料噴射弁の噴射特性検出装置。In a device for detecting a difference between an input time of a drive signal and an actual fuel injection time for a fuel injection valve that injects fuel in a fuel supply system to an internal combustion engine by opening the valve body based on the input of the drive signal,
By measuring the time from when the drive signal is input to when the fuel pressure in the fuel supply system starts to decrease, out of the difference between the input time and the actual fuel injection time, the input timing of the drive signal and the actual A fuel injection valve injection characteristic detection device for detecting a deviation from the start timing of fuel injection .
請求項1に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 When detecting the deviation between the input timing of the drive signal and the actual start timing of fuel injection, the fuel pressure when the drive signal is input is measured, and the difference between the detected input timing and the start timing is measured. The injection characteristic detecting device for a fuel injection valve according to claim 1, wherein the deviation is stored as a deviation corresponding to the measured fuel pressure .
前記駆動信号の入力が終了してから前記燃料供給系の燃圧の低下が収まるまでの時間を計測することにより、前記入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれのうち、前記駆動信号の入力終了タイミングと実際の燃料噴射の停止タイミングとの間のずれを検出する By measuring the time from the end of the input of the drive signal until the decrease in the fuel pressure of the fuel supply system is settled, the input of the drive signal is completed out of the difference between the input time and the actual fuel injection time. Detecting the difference between the timing and the actual fuel injection stop timing
ことを特徴とする燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 An injection characteristic detecting device for a fuel injection valve, characterized in that:
請求項3に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 4. An injection characteristic detecting device for a fuel injection valve according to claim 3.
前記燃料噴射弁の開動作に対応して低下する前記燃料供給系の燃圧の低下時間を計測することにより、前記駆動信号の入力時間と実際の燃料噴射時間とのずれを検出する By measuring the time during which the fuel pressure of the fuel supply system that decreases in response to the opening operation of the fuel injection valve is measured, a deviation between the input time of the drive signal and the actual fuel injection time is detected.
ことを特徴とする燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 An injection characteristic detecting device for a fuel injection valve, characterized in that:
請求項5に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 6. An injection characteristic detecting device for a fuel injection valve according to claim 5.
請求項1〜6のいずれかに記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 The injection characteristic detection apparatus of the fuel injection valve in any one of Claims 1-6.
請求項7に記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 8. An injection characteristic detecting device for a fuel injection valve according to claim 7.
ことを特徴とする燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 An injection characteristic detecting device for a fuel injection valve, characterized in that:
請求項7〜9のいずれかに記載の燃料噴射弁の噴射特性検出装置。 The injection characteristic detection device for a fuel injection valve according to any one of claims 7 to 9.
前記噴射特性検出装置の検出結果を用いて前記基本燃料噴射量を補正する The basic fuel injection amount is corrected using the detection result of the injection characteristic detection device.
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 A fuel injection control device for an internal combustion engine.
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