JP4161606B2 - Zeroing method of rolling mill - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延機の零調方法に係り、特にクロスロール圧延機に用いるのに好適な、ロールを回転停止した状態での零調の精度を向上させることが可能な圧延機の零調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な熱間圧延の仕上圧延機の正面図を図1に示す。図において、Opはオペレータ側(被駆動側)を示し、Drはドライブ側(駆動側)を示す。1はオペレータ側の油圧圧下シリンダであり、2はドライブ側の油圧圧下シリンダである。又、5は上バックアップロール、6は上ワークロール、7は下ワークロールであり、8は下バックアップロールである。又、3はオペレータ側ロードセル(荷重検出器)であり、4はドライブ側ロードセルである。
【0003】
圧延において、目標の板厚に圧延するためには、仕上圧延機の上下ワークロール6、7間ギャップの開度設定が必要である。この開度設定は、上バックアップロール5上のオペレータ側及びドライブ側の油圧圧下シリンダ1、2などのアクチュエータにより設定される。この油圧圧下シリンダ1、2などのアクチュエータ端位置(油柱長などから決まる)は、例えばシリンダ内のマグネスケールなどのセンサにより認識される。以下、アクチュエータが油圧シリンダである場合を例に説明するが、ロールの組み替えによりワークロール6、7の径が変化すると、ロール間開度がゼロとなる油柱位置(マグネスケールなどのセンサの出力値)が変化する。
【0004】
このため、ワークロール6、7のロール間開度が零となる油柱長を記憶し、その値を基準にして油圧圧下シリンダ1、2の位置調整を行い、ロール間開度の油柱位置を記憶する作業(ロール間開度と油柱位置の対応をつける作業)を圧下位置零調という。上述したように、ロールの径が変化するとロール間開度が零となる油柱位置が変化するため、ワークロール6、7を組み替えた際、圧下位置零調を実施する必要がある。あるいは、圧下位置零調は、上下ワークロール6、7を開度零として接触させ、更に所定の力で締め込むことにより、その所定の力で締め込んだときの開度をマイナスの所定値に設定し記憶する場合もある。
【0005】
又、ロール間開度がロール中心軸方向(ロールバレル方向)で平行(均一)でない場合には、オペレータ側及びドライブ側で圧下量に差が生じ、圧延材に蛇行が発生する恐れがある。従って、上述した圧下位置零調と同時に、ロール間開度のロールバレル方向の平行度を確保する目的で、該平行度を確保するようにアクチュエータを動作させた上、オペレータ側及びドライブ側の油柱差も記憶する。この作業をレベリング零調という。圧下位置零調においては、例えば所定荷重15000[kN]まで締込み、この時の差荷重(オペレータ側3の荷重とドライブ側4の荷重の差)が目標差荷重範囲内となるようにオペレータ側及びドライブ側の油圧圧下シリンダ1、2の油柱位置を調整してレベリング零調し、その値を記憶する。
【0006】
このとき一般に、ワークロール6、7は回転しているが、ワークロール6、7が回転していると、ワークロール、バックアップロール間でロールがクロスしている場合、各ロールのロールバレル方向にスラスト力が発生する。このスラスト力は、実際の荷重に対するスラスト力の大きさを表すスラスト係数によって決まる。
【0007】
図2に、ロールのクロス角とスラスト係数との関係を示す。微妙なクロス角の変動によってもスラスト係数(上下ワークロールにロールバレル方向に作用するスラスト力の絶対値の平均を、上下ワークロールに上下方向に作用する荷重で除した値)が大きく変化するクロス角領域がある。従って、クロス角がわずかに変化しただけでも、大きなスラスト力変動が発生する場合がある。
【0008】
又、図3にロール10の平面図を示す。図3に示すように、圧延機はハウジング9(クロスロール圧延機の場合はクロスヘッド13)とロールチョック11との間にクリアランスdをもっており、その分、クロス角θが変化する。このクリアランスdによるクロス角θの変化は、通常、制御不能である。例えば図3に示す例では最大で0.04°の微小クロス角誤差が生じ得る。
【0009】
又、図4に下ワークロール7と下バックアップロール8がクロスしている場合のクロス角と差荷重及びスラスト力の関係を示す。図4に示すように、θ=0.04°という微小なクロス角誤差しか生じていない場合でも、1200[kN]のスラスト力が発生する。このスラスト力は、モーメントの関係により、オペレータ側及びドライブ側の差荷重を600[kN]変化させる。その結果、レベリング絶対量は600[μm]変化する。
【0010】
このようなスラスト力により差荷重変化が生じる状態で、差荷重が目標差荷重となるようにレベリング零調する方法では、クロス角が0°以外の有限の値の場合、それに応じたスラスト力の分だけ、レベリング適正値(ロール間ギャップが平行な状態)から変化してしまう。クロス角がゼロで零調するのが望ましいところ、機械精度上少しでも有限な値のクロス角が生じた場合、むしろこのように極小のクロス角の領域でスラスト荷重が発生し易く、零調の大きな外乱要因となるのである。従って、この状態で圧延を実施した場合には、被圧延材に蛇行が発生し、ライントラブルを誘発し稼働率が低下する虞れがあるという問題がある。
【0011】
これらの問題点を解決するため、特開平10−128416には、圧下位置のレベリング零調を実施する際、ワークロールの回転を停止することによりスラスト力を減少させ、レベリング零調の差荷重のばらつきを小さくするという手法が提案されている。ちなみに特開平10−128416はクロスロール圧延機の場合を想定している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−128416のような方法によれば、図5に示すクリアランスd内でのチョック位置は、ロール組み替え時のクロスヘッド13との関係にて決定し、ロール組み替えタイミング毎に異なるため、ワークロール7は出側クロスヘッド13に張付き、バックアップロール8は入側クロスヘッド12に張付くという、本来望ましいオフセット位置からずれる場合がある。
【0013】
図6に上記方法によりレベリング零調を実施した後、ワークロールの回転を停止した状態でクロス角を増大、減少させた場合のバックアップロールチョック位置を測定し、クロス角の増大、減少にともなうチョックの移動方向の違いによるチョック位置の差をとった結果を示す。チョック位置の差とは、同一クロス角における図5中d方向の位置差を示している。図6によると、同一のクロス角においても前設定クロス角からのクロス角変更方向によりロールチョック位置が異なることがわかる。これは、クロス角を増大させる場合にはロールチョック11はクロスヘッドの一方から押され、クロス角を減少させる場合にはクロスヘッドの他方から押される構造であるため、ロールチョック11の位置がクリアランスd内で移動しているためである。
【0014】
図7に上記クロス角変更試験時において各クロス角で15000[kN]圧下した場合に発生する差荷重を示す。図7に示す差荷重は、同一のクロス角においても前設定クロス角からのクロス角変更方向により異なることがわかる。
【0015】
図6、7の結果は、図3、5に示すクリアランスd内でのチョックの位置の微妙な変動がレベリング零調時の差荷重に影響することを示している。つまりクリアランスd内でチョックの位置が変動する分だけ、レベリング零調時の差荷重には誤差が含まれていることを示している。図7の結果によれば、同じクロス角0°であっても、クロス角をひとたび増大、減少させて0°に戻した場合には、先述の図6に示した通り、チョックの位置の誤差0.7mmが生じている結果、オペレータ側及びドライブ側の差荷重は50[kN]程度の誤差を生じてしまう。ちなみに、これに相当するレベリング零調油柱長差換算誤差は60[μm]である。
【0016】
本発明は、以上に説明した従来の問題に鑑みてなされたものであり、圧下位置零調及びレベリング零調の精度を向上する技術を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧延機の零調方法において、上ワークロールと上バックアップロールを接触し、下ワークロールと下バックアップロールを接触し、かつ上下ワークロールを接触させない状態で回転させ、しかる後にワークロールの回転を停止させて、レベリング零調を行うようにして、前記課題を解決したものである。
【0018】
本発明は、圧延機のワークロールの回転を停止したレベリング零調方法において、図8に示すように、零調に本来望ましいオフセット位置にないワークロールチョックが出側クロスヘッド13に張付き、バックアップロールチョックが入側クロスヘッド12に張付いたオフセット位置に安定化させるため(入側、出側とは被圧延材搬送方向上流側を入側、下流側を出側とする)、上記レベリング零調の前に、上下ワークロール6、7を接触させない状態、上ワークロール6と上バックアップロール5は接触させた状態、下ワークロール7と下バックアップロール8は接触した状態、および上下ワークロールの締込荷重を作用させない状態でワークロール6、7を回転させ、上ワークロール5、上バックアップロール6間および下ワークロール7、下バックアップロール8間に図5でいうd方向に反発力を働かせることにより、ワークロールチョック、バックアップロールチョックをそれぞれオフセット位置に移動させた後、ワークロールの回転を停止させて上記レベリング零調を行うことにより、クリアランス内でのチョック位置による差荷重誤差を低減させ、レベリング零調の精度を向上させるようにしたものである。以上の説明は、クロスロール圧延機の場合は、クロス角が0°の状態で行うのが好ましく、又、このとき、ワークロールを中心軸方向に撓ませるベンダーについても力を積極作用させず、軽度の力、例えばオペレータ側、ドライブ側、片側あたり50[kN]が作用したバランスの状態とすることが好ましい。
【0019】
本発明によれば、ワークロールの回転を停止したレベリング零調時、クリアランス内でのチョック位置をオフセット位置に安定するようにしたため、チョック位置による差荷重誤差の影響を受けることがなくなり、精度良くロール間ギャップが平行な状態に設定することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態の一例を、詳細に説明する。
【0021】
本実施形態は、例えば図1に示すような一般的な熱間仕上圧延機に対し実施される場合を例に、図9に示すフローチャートに従って零調する。
【0022】
前述したように、ワークロール6、7を組み替えた際、圧下位置零調やレベリング零調を実施する。図9のステップ100において、ワークロール組み替え完了後、ベンダーをバランス状態にした後、ステップ110において、ロードセル荷重をリセットする。
【0023】
ステップ120において、図8に示す油圧シリンダー1、2を例えば1mm上昇させ、上下ワークロールが接触していない状態とする。
【0024】
ステップ130において、クロス角が0°であることを確認し、ゼロでない場合には0°に変更を実施した後、ステップ150に進む。
【0025】
ステップ150において、上下ワークロール6、7を接触させない状態で回転させる。このとき、バックアップロール5、8はワークロールとの接触転動による摩擦で発熱するが、ロールのプロフィルに凹凸があると、当たりに局部的な違いが生じ、バックアップロール5、8に強く接していた部分と、そうでない部分との間に温度差が生じ、これによりワークロール6、7がいびつな熱変形を起こしてしまう場合がある。
【0026】
そこで、このような熱変形防止のためにワークロール6、7に冷却水を噴射するなどの措置を講じた上で、ワークロール6、7を回転させ、回転開始から例えば30秒経過した時点でステップ160へ進む。
【0027】
ステップ160にて、上下バックアップロールが回転しているかどうかを検出する。これはスリップしていないかの確認のために行う。回転していれば、図8に示すように上バックアップロール5と上ワークロール6、下ワークロール7と下バックアップロール8の間に反発力が作用していると判断し、ステップ180にてワークロールの回転を停止する。回転していなければ、ステップ170へ行き、シーケンスを停止し、ステップ100へと戻る。
【0028】
ステップ190にて、圧下荷重制御により、上下ワークロール締込荷重(オペレータ側ロードセル3、ドライブ側ロードセル4の検出荷重の合計)が15000±50kNとなるまで、油圧圧下シリンダー1、2を下降させる。
【0029】
それが完了するとステップ200に行き、15000kN圧下時において、オペレータ側ロードセル3、ドライブ側ロードセル4の荷重の差が、例えば500kN以上の場合、レベリング零調を実施する。レベリング零調は、オペレータ側ロードセル3、ドライブ側ロードセル4の検出荷重の差が縮小するように、オペレータ側、ドライブ側いずれかの油圧圧下シリンダの油柱長を調整することで行う。例えば、オペレータ側ロードセル3の検出荷重がドライブ側ロードセル4の検出荷重に比べ大きい場合は、オペレータ側の油圧圧下シリンダの油柱長を短くするか、ドライブ側の油圧圧下シリンダの油柱長を長くするように微調整する動作を、オペレータ側ロードセル3、ドライブ側ロードセル4の荷重の差が500kN未満となるまで行う。
【0030】
レベリング零調を実施した場合は、締込荷重が前述の15000±50kNから外れてしまっている可能性があるため、ステップ190へ戻り、以降の一連のシーケンスを再度経るようにして、最終的に上下ワークロール締込荷重(オペレータ側ロードセル3、ドライブ側ロードセル4の検出荷重の合計)とオペレータ側ロードセル3、ドライブ側ロードセル4の検出荷重の差が所定範囲内になるようにして、零調完了とする。
【0031】
図10に、このときの仕上圧延機各スタンドF1〜F7におけるオペレータ側とドライブ側の油柱差(レベリング零調値)のばらつきを示す。各圧延機の目には見えない微妙な特性の違い(ハウジングとチョックの機械的な摩擦や、上下ワークロールやバックアップロールの中心軸方向の直径分布の違いによるものと推定)により、図10に示すように、ワークロール組み替え時の圧延機の零調において、上ワークロール6と上バックアップロール5を接触させ、下ワークロール7と下バックアップロール8を接触させ、上下ワークロール6、7を接触させない状態で回転させた後、ワークロールを停止し、レベリング零調を行った方が、単にロールの回転を停止した後にレベリング零調を行った場合よりも油柱差のばらつきが小さくなっていることがわかる。
【0032】
以上、熱間仕上圧延機の場合を例に説明したが、本発明は熱間粗圧延機あるいは冷間圧延機にも適用可能なことは明らかであり、また、ペアクロスやワークロール単独クロスなどのいわゆるクロスロール圧延機以外の形式の圧延機にも適用可能である。このほか、アクチュエータは油圧、電動スクリュウの他、いかなるものでも良い。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、上下ワークロールチョック位置を零調に本来望ましいオフセット位置に安定させ、ハウジング9(またはクロスヘッド12、13)とロールチョック11間のクリアランス内でのロールチョック位置の変動による差荷重誤差の影響を受けることがなくなり、目標差荷重に設定することで精度良くロール間ギャップが平行な状態に設定することが可能となり、ロールを回転停止した状態での零調の精度を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な熱間圧延仕上圧延機の概略構成を示す正面図
【図2】ロールクロス角とスラスト係数の関係を示す線図
【図3】クリアランス内で微小なクロス角誤差が生じるメカニズムを説明するための平面図
【図4】微小なクロス角誤差により生じるスラスト力と差荷重の関係を示す線図
【図5】ワークロール、バックアップロールのオフセット状態を示す側面図
【図6】クロス角の増大、減少に伴なうチョック移動方向の違いによるチョック位置差を示す線図
【図7】クロス角とその増大、減少方向の違いによる差荷重の違いを示す線図
【図8】ワークロールを回転させることによる本発明の作用を示す側面図
【図9】本発明の実施手順を示すフローチャート
【図10】本発明による零調の効果を各圧延機スタンド毎に示す図
【符号の説明】
1…オペレータ側油圧圧下シリンダ
2…ドライブ側油圧圧下シリンダ
3…オペレータ側ロードセル
4…ドライブ側ロードセル
5…上バックアップロール
6…上ワークロール
7…下ワークロール
8…下バックアップロール
9…ハウジング
10…ロール
11…ロールチョック
12…入側クロスヘッド
13…出側クロスヘッド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a zeroing method for a rolling mill, and particularly suitable for use in a cross roll rolling mill, which can improve the zeroing accuracy in a state where the roll is stopped. About.
[0002]
[Prior art]
A front view of a general hot rolling finish rolling mill is shown in FIG. In the figure, Op indicates the operator side (driven side), and Dr indicates the drive side (drive side). 1 is a hydraulic pressure reduction cylinder on the operator side, and 2 is a hydraulic pressure reduction cylinder on the drive side. 5 is an upper backup roll, 6 is an upper work roll, 7 is a lower work roll, and 8 is a lower backup roll.
[0003]
In rolling, in order to roll to the target plate thickness, it is necessary to set the opening of the gap between the upper and
[0004]
Therefore, the oil column length at which the opening between the rolls of the
[0005]
Further, when the opening between the rolls is not parallel (uniform) in the roll center axis direction (roll barrel direction), there is a possibility that the rolling amount differs between the operator side and the drive side, and the meandering may occur in the rolled material. Therefore, for the purpose of ensuring the parallelism in the roll barrel direction of the opening between the rolls simultaneously with the above-described zero adjustment of the reduction position, the actuator is operated so as to ensure the parallelism, and the oil on the operator side and the drive side I remember the column difference. This operation is called leveling zero tone. In the reduction position zero adjustment, for example, tightening up to a predetermined load of 15000 [kN], and the operator side so that the differential load at this time (the difference between the load on the
[0006]
In general, the work rolls 6 and 7 are rotating at this time. However, when the work rolls 6 and 7 are rotating, when the rolls are crossed between the work rolls and the backup rolls, in the roll barrel direction of each roll. Thrust force is generated. This thrust force is determined by a thrust coefficient representing the magnitude of the thrust force with respect to the actual load.
[0007]
FIG. 2 shows the relationship between the roll cross angle and the thrust coefficient. Cross where the thrust coefficient (the average of the absolute value of the thrust force acting on the upper and lower work rolls in the roll barrel direction divided by the load acting on the upper and lower work rolls in the vertical direction) is greatly changed by subtle changes in the cross angle. There is a corner area. Therefore, even if the cross angle slightly changes, a large thrust force fluctuation may occur.
[0008]
FIG. 3 shows a plan view of the
[0009]
FIG. 4 shows the relationship between the cross angle, the differential load, and the thrust force when the lower work roll 7 and the
[0010]
In such a state in which the differential load changes due to the thrust force, in the method of leveling zero so that the differential load becomes the target differential load, if the cross angle is a finite value other than 0 °, the corresponding thrust force It will change from the leveling proper value (a state where the gap between rolls is parallel) by the amount. It is desirable that the cross angle is zero and zero adjustment. However, if a cross angle with a finite value occurs in the machine accuracy, a thrust load is likely to occur in the region of the minimum cross angle. It becomes a big disturbance factor. Therefore, when rolling is performed in this state, there is a problem that meandering occurs in the material to be rolled, which may cause a line trouble and reduce the operating rate.
[0011]
In order to solve these problems, Japanese Patent Laid-Open No. 10-128416 discloses that when performing leveling zero adjustment of the reduction position, the thrust force is reduced by stopping the rotation of the work roll, and the differential load of leveling zero adjustment is reduced. A technique for reducing the variation has been proposed. Incidentally, JP-A-10-128416 assumes the case of a cross roll mill.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the method disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-128416, the chock position within the clearance d shown in FIG. 5 is determined by the relationship with the
[0013]
After performing leveling zero adjustment by the above method in FIG. 6, the back-up roll chock position when the cross angle is increased or decreased while the work roll rotation is stopped is measured. The result which took the difference of the chock position by the difference in a moving direction is shown. The difference between the chock positions indicates a position difference in the d direction in FIG. 5 at the same cross angle. According to FIG. 6, it can be seen that the roll chock position varies depending on the cross angle changing direction from the previously set cross angle even at the same cross angle. This is a structure in which the
[0014]
FIG. 7 shows the differential load generated when the cross angle is reduced by 15000 [kN] at the cross angle change test. It can be seen that the differential load shown in FIG. 7 varies depending on the cross angle changing direction from the previously set cross angle even at the same cross angle.
[0015]
The results of FIGS. 6 and 7 show that a slight variation in the position of the chock within the clearance d shown in FIGS. 3 and 5 affects the differential load during leveling zero adjustment. That is, the difference load at the time of leveling zero adjustment includes an error by the amount that the position of the chock fluctuates within the clearance d. According to the results of FIG. 7, even if the cross angle is 0 °, if the cross angle is once increased or decreased and returned to 0 °, the error in the position of the chock is as shown in FIG. As a result of the occurrence of 0.7 mm, an error of about 50 [kN] occurs in the differential load between the operator side and the drive side. Incidentally, the leveling zero-adjusting oil column length difference conversion error corresponding to this is 60 [μm].
[0016]
The present invention has been made in view of the conventional problems described above, and it is an object of the present invention to provide a technique for improving the accuracy of the zero reduction and leveling zero adjustment.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a zero adjustment method of a rolling mill, wherein the upper work roll and the upper backup roll are brought into contact with each other, the lower work roll and the lower backup roll are brought into contact with each other, and the upper and lower work rolls are brought into contact with each other. The above-mentioned problem is solved by stopping the rotation and performing leveling zero adjustment.
[0018]
The present invention relates to a leveling zero adjustment method in which the rotation of a work roll of a rolling mill is stopped. As shown in FIG. Is stabilized at the offset position stuck to the entry side crosshead 12 (the entry side and the exit side are the upstream side in the direction of the material to be rolled and the downstream side is the exit side). Before, the upper work rolls 6 and 7 are not in contact, the
[0019]
According to the present invention, since the chock position within the clearance is stabilized at the offset position at the time of leveling zero adjustment when the rotation of the work roll is stopped, it is not affected by the differential load error due to the chock position, and the accuracy is high. It becomes possible to set the gap between rolls in a parallel state.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0021]
This embodiment performs zero adjustment according to the flowchart shown in FIG. 9, taking as an example a case where it is carried out for a general hot finishing mill as shown in FIG.
[0022]
As described above, when the work rolls 6 and 7 are rearranged, zero reduction and leveling zero adjustment are performed. In
[0023]
In
[0024]
In
[0025]
In
[0026]
Therefore, after taking measures such as injecting cooling water to the work rolls 6 and 7 in order to prevent such thermal deformation, the work rolls 6 and 7 are rotated and, for example, when 30 seconds have elapsed from the start of rotation. Proceed to step 160.
[0027]
In
[0028]
In
[0029]
When this is completed, the process goes to step 200, and leveling zero adjustment is performed when the load difference between the operator
[0030]
When leveling zero adjustment is performed, the tightening load may have deviated from the aforementioned 15000 ± 50 kN. Therefore, the process returns to step 190, and a series of subsequent sequences are performed again. Zero adjustment is completed so that the difference between the upper and lower work roll tightening loads (the total detected load of the
[0031]
In FIG. 10, the dispersion | variation in the oil column difference (leveling zero tone value) of the operator side and the drive side in each stand F1-F7 of a finishing rolling mill at this time is shown. Due to subtle differences in characteristics that are invisible to each rolling mill (estimated to be due to mechanical friction between the housing and the chock and the difference in diameter distribution in the central axis direction between the upper and lower work rolls and the backup roll), FIG. As shown, the
[0032]
As described above, the case of a hot finish rolling mill has been described as an example. However, it is clear that the present invention can be applied to a hot rough rolling mill or a cold rolling mill, and a pair cloth, a work roll single cloth, etc. The present invention is also applicable to other types of rolling mills other than so-called cross roll rolling mills. In addition, the actuator may be any one other than hydraulic and electric screws.
[0033]
【The invention's effect】
According to the present invention, the upper and lower work roll chock positions are stabilized to the originally desired offset position in a zero tone, and the differential load error due to the fluctuation of the roll chock position within the clearance between the housing 9 (or the cross heads 12 and 13) and the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a schematic configuration of a general hot rolling finish rolling mill. FIG. 2 is a diagram showing a relationship between a roll cross angle and a thrust coefficient. FIG. 3 is a slight cross angle error occurring in a clearance. Plan view for explaining the mechanism [Fig. 4] Diagram showing the relationship between the thrust force generated by a minute cross angle error and the differential load [Fig. 5] Side view showing the offset state of the work roll and backup roll [Fig. 6] Diagram showing the difference in the chock position due to the difference in the chock movement direction accompanying the increase and decrease of the cross angle. [Fig. 7] Diagram showing the difference in the differential load due to the difference between the cross angle and the increase and decrease directions. FIG. 9 is a side view showing the operation of the present invention by rotating the work roll. FIG. 9 is a flowchart showing the implementation procedure of the present invention. FIG. 10 is a diagram showing the zero tone effect of the present invention for each rolling mill stand. Akira]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
上ワークロールと上バックアップロールを接触し、下ワークロールと下バックアップロールを接触し、かつ上下ワークロールを接触させない状態で回転させ、しかる後にワークロールの回転を停止させて、レベリング零調を行うことを特徴とする圧延機の零調方法。In the zero adjustment method of the rolling mill,
Rotate the upper work roll and the upper backup roll in contact with each other, rotate the lower work roll and lower backup roll in contact with each other and keep the upper and lower work rolls from contacting each other, and then stop the rotation of the work roll and perform zero leveling. A zero-tuning method for a rolling mill.
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