JP4161566B2 - 認証システム、管理装置、及び、サーバ装置 - Google Patents

認証システム、管理装置、及び、サーバ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クライアント装置についての認証処理を行う認証システム、及びそのシステムを構成する管理装置,サーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタやFAXなどのサーバ装置がプリントサービスやFAX送信サービスなどのサービスを提供する際に、携帯端末やIDカードなどのクライアント装置についての認証を行い、認証された場合にサービスを提供している。この認証を行うために、サーバ装置には、ユーザ識別情報(ID)やパスワードなどのクライアント装置を識別するための情報(クライアント識別情報)を格納したデータベースが設けられており、そのデータベースの登録内容に基づいてクライアント装置の認証処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、無線ネットワーク技術(例えば、Bluetooth、IEEE802.11など)等の進歩により、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital(Data) Assistants)を初めとする携帯情報端末など、多種多様な情報端末機器がネットワークを介して接続されるようになってきている。そして、このような情報端末機器を上述のクライアント装置として利用するには、これら情報端末機器(クライアント装置)に関する情報(クライアント識別情報)をサーバ装置に登録し、管理することが必要となる。このため、登録する情報端末機器が増加するにつれ、サーバ装置に対して登録や管理に関する負荷が増大することとなっていた。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、クライアント装置が増加しても、サーバ装置への負荷増大を抑制できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するため、本発明(請求項1記載)の認証システムは、クライアント装置が登録されるクライアント認証データベースを有する管理装置と、この管理装置が登録される管理装置認証データベースを有するサーバ装置とを備え、クライアント装置についての認証を行うシステムである。
【0006】
管理装置は、クライアント認証データベースの登録内容を管理可能に構成されており、このクライアント認証データベースには、クライアント装置を識別するためのクライアント識別情報(以下「クライアントID」ともいう)が格納されることにより、クライアント装置が登録される。また、管理装置認証データベースには、管理装置を識別するための管理装置識別情報(以下「管理装置ID」ともいう)が格納されることにより、管理装置が登録される。
【0007】
サーバ装置は、管理装置認証データベースに登録されている管理装置に対し、クライアント装置に関する問い合わせを行う。管理装置は、サーバ装置からクライアント装置に関する問い合わせを受けると、自己のクライアント認証データベースの登録内容に基づいた返答内容をサーバ装置に返答する。すると、サーバ装置は、管理装置から返答された返答内容に基づいてサービスの可否を判断する。
ここで、管理装置は、クライアント装置から送信されたクライアント識別情報を受信する受信手段と、この受信手段を介して受信したクライアント識別情報をクライアント認証データベースへ登録することを認めるかどうかについての承認情報を入力可能な入力手段とを備えている。なお、クライアント装置は、自己のクライアント識別情報を、管理装置に向けて送信可能に構成されている。
そして、管理装置は、クライアント装置からクライアント識別情報を受信した後、クライアント識別情報のクライアント認証データベースへの登録を認める旨の承認情報が入力手段から入力されると、クライアント識別情報をクライアント認証データベースに登録する。
【0008】
つまり、本発明の認証システムにおいて、サーバ装置は、管理装置が有するクライアント認証データベースの登録内容に基づいて、サービスの可否を判断する。そして、クライアント認証データベースの登録内容は、管理装置によって管理することができることから、クライアント装置が増えた場合であっても、サーバ装置の負担増加を抑制することができる。
さらに、本発明の認証システムにおいては、クライアント装置がそのクライアント識別情報を管理装置に向けて送信可能に構成されており、これを受信した管理装置においては、クライアント識別情報をクライアント認証データベースに登録することを認める旨の承認情報を入力手段から入力することにより、クライアント識別情報をクライアント認証データベースに登録することができる。従って、クライアント識別情報をクライアント認証データベースに容易に登録することができる。
【0009】
請求項2記載の認証システムにおいては、サーバ装置は、クライアント装置のクライアント識別情報に基づいた認証結果を管理装置に問い合わせる。管理装置は、サーバ装置から認証結果に関する問い合わせを受けると、クライアント装置のクライアント識別情報を、自己のクライアント認証データベースの登録内容と照合する。この照合により、管理装置は、クライアント装置についての認証を行い、その認証結果をサーバ装置に返答する。そして、サーバ装置は、管理装置から返答された認証結果に基づいてサービスの可否を判断する。
【0010】
すなわち請求項2の認証システムにおいては、管理装置がクライアント装置についての認証処理を行うから、サーバ装置が認証処理を行う場合よりも、サーバ装置にかかる負担が軽くなり、負荷分散型のシステムの形成が可能となるという効果を奏する。
【0011】
次に、管理装置が複数設けられている場合は、請求項3に記載の様に認証システムを構成すると良い。
請求項3の認証システムにおいて、クライアント装置は、自己が登録されたクライアント認証データベースを有する管理装置の管理装置識別情報を、サーバ装置に送信する。そして、サーバ装置は、管理装置識別情報をクライアント装置から受けると、その管理装置識別情報に対応する管理装置から優先的に、クライアント装置に関する問い合わせを行う。
【0012】
すなわち、請求項3に記載の認証システムにおいては、サーバー装置は、クライアント装置から受けた管理装置識別情報で識別される管理装置から優先的にクライアント装置に関する問い合わせをおこなうことから、効率的である。
請求項4に記載の認証システムにおいては、管理装置は、サーバ装置に対して返答内容を返答する際、暗証情報をサーバ装置に送信する。そして、サーバ装置は、管理装置から返答内容および暗証情報を受信すると、返答内容および暗証情報に基づいて、サービスの可否を判断する。
【0013】
すなわち、請求項4の認証システムにおいては、サーバ装置は、管理装置から受信した返答内容および暗証情報に基づいて、サービスの可否を判断することから、セキュリティの向上を図ることができる
【0014】
【0015】
【0016】
なお、サーバ装置が複数設けられている場合には、請求項に記載の様に、管理装置認証データベースを、それら複数のサーバ装置により共有させると良い。そうすれば、サーバ装置毎に管理装置認証データベースを有する場合よりも、管理装置認証データベースの管理負担を軽減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例を図面と共に説明する。
図1は、第1実施例としての認証システム1の構成を示す図である。
本実施例の認証システム1は、サーバ装置(以下、「サーバ」という。)3と管理装置5とを備え、クライアント装置(以下、「クライアント」という)7について認証するシステムである。
【0018】
本実施例のサーバ3は、クライアント7からの要求によりプリントサービスを行うプリントサーバであり、各種文書を印刷する文書印刷部9、外部装置との通信を行う通信部11、管理装置5を識別するための管理装置識別情報(ID)を格納した管理装置認証データベース(DB)13、これらを制御するための制御部15などを備えている。
【0019】
管理装置5は、クライアント7を識別するためのクライアント識別情報(ID)を格納したクライアント認証データベース(DB)17、クライアントIDの照合を行う照合部19、外部装置と通信を行う通信部21、クライアント7からクライアントIDを受信するとそのクライアントIDを表示する表示部22、受信したクライアントIDをクライアント認証DB17に登録することを認めるかどうかについての承認情報を入力するための入力部23、これらを制御する制御部24などを備えている。なお、通信部21が、請求項の「受信手段」に相当し、入力部23が請求項の「入力手段」に相当する。
【0020】
クライアント7は、文書を記憶する文書記憶部25、自装置のクライアントIDを記憶するクライアントID記憶部27、外部装置と通信する通信部29、これらを制御する制御部31などを備えている。
管理装置5およびクライアント7は、例えば図2に示す様に、複数の個人(ユーザA〜Cとする)に所持されている。管理装置は、各人が1台ずつ持っている。ユーザAは、管理装置5および2台のクライアント7(例えば、PDA、携帯電話など)を持っており、その管理装置5(管理装置Aとする)のクライアント認証DB17には、ユーザAが所持するクライアント7(それぞれクライアントA1,A2とする)のクライアントID(”IDa1”、”IDa2”)が登録されている。
【0021】
クライアント認証DB17へのクライアントIDの登録は、次の様に行われる。ユーザAが、例えばクライアントA1を操作して、通信部29からクライアントA1のクライアントID”IDa1”を、管理装置Aに送信する。管理装置Aは、通信部21を介してこれを受信し、表示部22に表示する。その後、入力部23の操作により、登録を認める旨の承認情報が入力されると、そのクライアントID”IDa1”は、管理装置Aのクライアント認証DB17に登録される。
【0022】
次にユーザBが所持する管理装置5(管理装置Bとする)のクライアント認証DB17には、ユーザBが所持するクライアント7(それぞれクライアントB1,B2とする)のクライアントID(”IDb1”、”IDb2”)が登録されている。
【0023】
ユーザCが所持する管理装置5(管理装置Cとする)のクライアント認証DB17には、ユーザCが所持するクライアント7(クライアントC1とする)のクライアントID(”IDc1”)が登録されている。
また、サーバ3の管理装置認証DB13には、管理装置Aを示す管理装置IDである”IDka”および管理装置Bの管理装置IDである”IDkb”が登録されている。尚、このサーバ3の管理装置認証DB13に対する管理装置IDの登録については、上述した管理装置5のクライアント認証DB17に対するクライアントIDの登録と同様の処理によって登録されても良いし、直接サーバ3に対して手入力などによる登録を行っても良い。
【0024】
さて、図3のフローチャートに示す様に、クライアント7が、サーバ3に対して自己のクライアントIDを送信してサービスを要求すると(S10)、その後、そのサービス要求に対する応答(サービス要求結果)がサーバ3から送信され、クライアント7はこれを受信する(S20)。その応答内容がサービス許可である場合には(S30:YES)、印刷文書をサーバ3に送信する(S40)。一方、応答内容がサービス許可でなければ(S30:NO)、エラーを出力する(S45)。つまり、サービスが許可されなかった旨がユーザに対して通知される。
【0025】
また、クライアント7からサービス要求が送信されると(S10)、サーバ3では図4のフローチャートに示す処理が実行される。
サーバ3は、まずクライアントIDを含むサービス要求を受信すると(S50)、変数Nに1を設定して(S60)、N番目の管理装置5にサービス認証を問い合わせる(S70)。N番目の管理装置5とは、管理装置認証DB13に管理装置IDが登録されているN番目の管理装置5である。
【0026】
最初は、N=1であるので、管理装置認証DB13に登録されている1番目の管理装置5に対して、問い合わせ(S70)が行われる。問い合わせ(S70)の内容は、サービスを要求しているクライアント7に対して、そのサービスをしても良いかどうか、についてである。この問い合わせはクライアントIDと共に送信される。
【0027】
その後、問い合わせ先の管理装置5から返答を受信し(S80)、その返答内容が”サービスを許可する”である場合には(S90:YES)、クライアント7に対してサービスを許可する旨を送信する(S100)。そして、その後、クライアント7から文書が送信されると(S40)、これを受信して(S110)、印刷を行う(S120)。
【0028】
一方、管理装置5からの返答内容が”サービスを拒否する”である場合には(S90:NO)、管理装置認証DB13に登録されている全ての管理装置5に対して問い合わせたかどうかを判断する(S130)。そして、全ての管理装置5に対する問い合わせを終えていない場合には(S130:NO)、変数Nに1を加えた後(S140)、S70に移行する。つまり、管理装置認証DB13に登録されている次の管理装置5に対する問い合わせを行うのである(S140、S70)。
【0029】
S130において、管理装置認証DB13に登録されている全ての管理装置5に対して問い合わせたと判断された場合(S130:YES)、クライアント7に対してサービスを拒否する旨を送信する(S150)。すなわち、サービス許可の返答をどの管理装置5からも得られない場合、クライアント7に対してサービスを拒否する旨が送信されることになる(S150)。
【0030】
さて、サーバ3から管理装置5に向けてサービス認証の問い合わせが送信されると(S70)、管理装置5では、図5のフローチャートに示す処理が実行される。
図5に示す様に、管理装置5は、まずサービス認証の問い合わせ(「サービス確認」ともいう)を受信し(S160)、サービス要求を出したクライアント7がクライアント認証DB17に登録されているかどうかを判断する(S170、S180、S190、S200)。
【0031】
すなわち、管理装置5は、まず変数Mに1を設定する(S170)。そして、サーバ3から受信したクライアントIDが、クライアント認証DB17に格納されているM番目のクライアントIDと一致するかどうかを判断する(S180)。その結果、一致しない場合は(S180:NO)、クライアント認証DB17に格納されている全てのクライアントIDとの比較を行ったかどうかを判断する(S190)。
【0032】
そして、全てのクライアントIDについては未だ比較していない場合(S190:NO)、変数Mに1を加え(S200)、S180に移行する。つまり、サーバ3から受信したクライアントIDを、クライアント認証DB17に格納されている次のクライアントIDと比較する(S180)。
【0033】
一方、サーバ3から受信したクライアントIDが、クライアント認証DB17に格納されているクライアントIDと一致した場合(S180:YES)には、管理装置5は、サービスを許可する旨をサーバ3に送信する(S210)。つまり、サービス要求を出したクライアント7がクライアント認証DB17に登録されていることが検出された場合に(S180:YES)、サービスを許可する旨の返答がサーバ3に向けて行われる(S210)。
【0034】
また、S190において、クライアント認証DB17に格納されている全てのクライアントIDとの比較が行われたと判断した場合(S190:YES)、管理装置5は、サーバ3に対し、サービスを拒否する旨を返答する(S220)。つまり、サービス要求を出したクライアント7がクライアント認証DB17に登録されていない場合に、サービスを拒否する旨の返答がなされる(S220)。
【0035】
以上の様にサーバ3、管理装置5が動作することによって、サービス要求を行ったクライアント7についての認証処理が行われ、認証されたクライアント7は、プリントサービスの提供を受けることができる(S40、S120)。
以下、クライアントB2、クライアントC1からサービス要求が出された場合について、図6および図7をそれぞれ参照しつつ説明する。なお、図6、7にしめす吹き出し中の括弧は、その中の情報が送受信されることを示している(図8において同じ)。
【0036】
図6に示す様に、クライアントB2がサーバ3に対してプリントサービスを要求すると(1)、サーバ3は、管理装置認証DB13に登録されている管理装置を調べる。管理装置認証DB13には管理装置Aが1番目に登録されているため、サーバ3は、まず、管理装置Aに対してサービス確認を行う(2)。
【0037】
管理装置Aのクライアント認証DB17にはクライアントB2(IDb2)は登録されていないことから、管理装置Aは、サービスの拒否をサーバ3に返答する(3)。
次に、サーバ3は、管理装置認証DB13に登録されている2番目の管理装置Bに対して、サービス確認を行う(4)。管理装置Bのクライアント認証DB17には、クライアントB2(IDb2)が登録されているため、管理装置Bは、サービスの許可をサーバ3に返答する(5)。
【0038】
サーバ3は、サービス許可の返答を管理装置Bから受信すると、その後、クライアントB2に対してサービスを開始する(6)。すなわち、クライアントB2から文書を受信して、それを印刷する。
一方、図7に示すように、クライアントC1が、サーバ3に対してプリントサービスを要求すると(1)、サーバ3は、管理装置認証DB13に登録されている管理装置を調べる。管理装置認証DB13には管理装置Aが1番目に登録されているため、サーバ3は、まず、管理装置Aに対してサービス確認を行う(2)。管理装置Aのクライアント認証DB17にはクライアントC1(IDc1)は登録されていないことから、管理装置Aは、サービスの拒否をサーバ3に返答する(3)。
【0039】
次に、サーバ3は、管理装置認証DB13に2番目に登録されている管理装置Bに対して、サービス確認を行う(4)。管理装置Bのクライアント認証DB17にも、クライアントC1(IDc1)は登録されていないため、管理装置Bは、サービスの拒否をサーバ3に返答する(5)。
【0040】
サーバ3は、管理装置認証DB13に登録されている全ての管理装置A,Bに対してサービス確認を行ったにも拘わらず、サービス許可の返答を得ることができなかったため、サービスを拒否する旨をクライアントC1に対して送信する(6)。
【0041】
なお管理装置認証DB13には管理装置Cは登録されていないため、サーバ3は管理装置Cに対してはサービス確認を送信しない。
以上の様に、本実施例の認証システム1においては、サーバ3は、クライアント7からサービス要求を受けると、管理装置認証DB13に登録されている管理装置5に対し、そのサービス要求を行ったクライアント7に関する問い合わせを行う。管理装置5は、サーバ装置からクライアント7に関する問い合わせを受けると、自己のクライアント認証DB17の登録内容に基づいた返答内容をサーバ3に返答する。すると、サーバ3は、管理装置5から返答された返答内容に基づいてクライアント7に対するサービスの可否を判断する。
【0042】
つまり、サーバ3は、管理装置5が有するクライアント認証DB17の登録内容に基づいて、クライアント7に対するサービスの可否を判断する。そして、クライアント認証DB17の登録内容は、管理装置5によって管理することができることから、クライアント7が増えた場合であっても、サーバ3における負担を抑制することができる。
【0043】
また、管理装置5が複数設けられているため、クライアント7に関するデータベースの管理負担を分散することができる。更に、上記実施形態によれば、管理装置5はユーザA〜Cそれぞれによって管理することが可能であるため、ユーザA〜Cそれぞれが所有するクライアント7を管理装置5に登録しておくことによって、各ユーザ毎の管理が容易に実現できる。そして、ユーザA〜Cは、自分が所有するクライアント7さえ管理装置5に登録しておけば同システムを採用する複数種類のサーバ3との認証が可能となるので、異なるサーバ3毎にクライアント7を登録しなければならないという手間を解消することが可能となる。
【0044】
また、サーバ3は、サービス要求を行ったクライアント7のクライアントIDに基づいた認証結果を管理装置5に問い合わせる。管理装置5は、サーバ3から認証結果に関する問い合わせを受けると、サービス要求を行ったクライアント装置のクライアントIDを、自己のクライアント認証DB17の登録内容と照合する。この照合により、管理装置5は、クライアント装置についての認証を行い、その認証結果をサーバ3に返答する。そして、サーバ3は、管理装置5から返答された認証結果に基づいてクライアント7に対するサービスの可否を判断する。つまり、管理装置5がクライアント装置についての認証処理を行うから、サーバ3が認証処理を行う場合よりも、サーバ3にかかる負担が軽くなる。また、管理装置5は複数設けられているので、更に、負荷の分散を図ることができる。
【0045】
また、クライアント7がそのクライアントIDを管理装置5に向けて送信可能に構成され、そして、これを受信した管理装置5においては所定の承認情報を入力部23から入力することにより、クライアントIDをクライアント認証DB17に登録することができる。すなわち、クライアント認証DB17へのクライアントIDの登録が容易である。
【0046】
次に第2実施例について、図8と共に説明する。なお、下記で述べる以外の基本的な構成、動作については、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、サーバとして、プリンタサーバ53aおよびFAXサーバ53bが備えられている。これらを総称するときは、サーバ53と言うものとする。プリンタサーバ53aに設置されている管理装置認証DB63は、プリンタサーバ53aおよびFAXサーバ53bに共有されている。
【0047】
管理装置認証DB63には、管理装置55の管理装置ID(例えば”IDkb”)に加えて、管理装置の暗証情報(”例えばPWkb”)が登録されている。
そして、管理装置55は、自己の管理装置ID(例えば”IDkb”)に加えて、暗証情報(”例えばPWkb”)も記憶している。この管理装置55が有するクライアント認証DB67には、クライアントのクライアントID(例えば”IDb”)が登録されている。なお、図示した管理装置B以外にも管理装置55は設けられているが、図示を省略する。
【0048】
クライアントとしては、例えばPDA57a、携帯電話57bが備えられている。これらを総称するときは、クライアント57というものとする。なお、他のクライアントについては、図示を省略する。
クライアント57は、所定の記憶部59に自己のクライアントID(例えば”IDa””IDb”など)に加え、自己が登録された管理装置55の管理装置ID(例えば”IDkb”)を記憶している。
【0049】
クライアント57は、サーバ53に対してサービス要求を行う際、自己が登録されたクライアント認証DBを有する管理装置Bの管理装置IDを、サーバ53に送信する。例えば携帯電話57bは、サーバ53に対してサービス要求を行う際、自己が登録されたクライアント認証DBを有する管理装置Bの管理装置IDである”IDkb”を、サーバ53に送信する(1)。
【0050】
サーバ53は、クライアントIDおよび管理装置IDを携帯電話57bから受信すると、その管理装置IDに基づいて管理装置Bを特定し、その特定した管理装置55から優先的に、携帯電話57bに関する問い合わせを行う(2)。つまり、管理装置認証DB63には複数の管理装置55が登録されているが、管理装置IDで特定された管理装置Bに対し、1番目に問い合わせを行う。
【0051】
図8に示す様に、管理装置Bのクライアント認証DB67には、携帯電話57b(IDb)が登録されているため、管理装置Bは、サービスの許可をサーバ3に返答する(3)。その返答の際、管理装置Bは、自己の暗証情報(PWkb)もサーバ53に送信する。
【0052】
サーバ53は、サービス許可の返答を管理装置55から受信すると、受信した暗証情報と、管理装置認証DB63の内容とを照合し、両者が一致した場合に、携帯電話57bに対するサービスを開始する(4)。すなわち、携帯電話57bから文書を受信し、それを印刷する。
【0053】
一方、クライアント57がFAXサーバ53bに対してサービス要求を行った場合、FAXサーバ53bは、共有の管理装置認証DB63を参照し、その登録内容に基づいて管理装置55への問い合わせを行う。
以上の様に、本実施例においては、サーバ53は、クライアント57から受けた管理装置IDで識別される管理装置に対して優先的にクライアント57に関する問い合わせをおこなうことから、効率的にクライアント57に対するサービスの可否を判断できる。
【0054】
また、管理装置55は、サーバ53に対して返答内容を返答する際、暗証情報をサーバ53に送信する。そして、サーバ53は、受信した返答内容および暗証情報に基づいて、クライアント57に対するサービスの可否を判断することから、セキュリティの向上を図ることができる。
【0055】
また、管理装置認証DB63を複数のサーバ53により共有しており、管理装置認証DB63の管理負担を軽減することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様をとることができる。
【0056】
例えば、上記実施例では、管理装置が複数設けられているものとして説明したが、それに限られるものではない。
また、クライアントとしては携帯電話、PDAなどを例に挙げたが、こうした携帯情報端末に限られるものではなく、場所が固定されたパーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0057】
更に、上記実施形態では、クライアントIDの照合を管理装置にて行う例を挙げて説明したが、サーバからの要求に応じて、管理装置に格納されているクライアントIDをサーバに返信し、サーバにて管理装置に格納されていたクライアントIDとクライアントから受信したクライアントIDとを照合する構成としても良い。但し、このような構成を採用した場合、上述した実施形態よりもサーバにかかる負担が大きくなってしまう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の認証システムを構成するを示す図である。
【図2】 認証システムの具体例を示す図である。
【図3】 クライアント装置で行われる動作を示すフローチャートである。
【図4】 サーバ装置で行われる動作を示すフローチャートである。
【図5】 管理装置で行われる動作を示すフローチャートである。
【図6】 クライアントB1がサービス要求した場合を示す図である。
【図7】 クライアントC1がサービス要求した場合を示す図である。
【図8】 第2実施例の認証システムを示す図である。
【符号の説明】
1…認証システム 3…サーバ
5…管理装置 7…クライアント
13…管理装置認証データベース
17…クライアント認証データベース
21通信部 23…入力部
27…クライアントID記憶部
53a…プリンタサーバ
53b…FAXサーバ
57a…PDA 57b…携帯電話
63…管理装置認証データベース
67…クライアント認証データベース

Claims (7)

  1. クライアント装置を識別するためのクライアント識別情報が格納されるクライアント認証データベースを有し、当該クライアント認証データベースの登録内容を管理可能に構成された管理装置と、前記管理装置を識別するための管理装置識別情報が格納される管理装置認証データベースを有するサーバ装置と、を備え、前記クライアント装置についての認証を行うシステムであって、
    前記サーバ装置は、前記管理装置認証データベースに登録されている管理装置に対し、前記クライアント装置に関する問い合わせを行い、その後、該管理装置から返答された返答内容に基づいてサービスの可否を判断するよう構成され、
    前記クライアント装置は、自己のクライアント識別情報を、前記管理装置に向けて送信可能に構成され、
    前記管理装置は、前記サーバ装置からクライアント装置に関する問い合わせを受けると、自己のクライアント認証データベースの登録内容に基づいた前記返答内容を該サーバ装置に返答するよう構成されると共に、
    前記クライアント装置から送信されたクライアント識別情報を受信する受信手段と、該受信手段を介して受信したクライアント識別情報をクライアント認証データベースへ登録することを認めるかどうかについての承認情報を入力可能な入力手段とを備え、前記クライアント装置からクライアント識別情報を受信した後、該クライアント識別情報のクライアント認証データベースへの登録を認める旨の承認情報が前記入力手段から入力されると、該クライアント識別情報をクライアント認証データベースに登録すること
    を特徴とする認証システム。
  2. 前記サーバ装置が行う問い合わせは、前記クライアント装置のクライアント識別情報に基づいた認証結果を前記管理装置に問い合わせるものであって、
    前記サーバ装置は、前記管理装置から返答された認証結果に基づいて前記サービスの可否を判断するように構成され、
    前記管理装置は、前記サーバ装置から前記認証結果に関する問い合わせを受けると、該クライアント装置のクライアント識別情報を自己のクライアント認証データベースの登録内容と照合することにより、該クライアント装置についての認証を行い、その認証結果を前記サーバ装置に返答すること
    を特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  3. 前記管理装置は複数設けられており、
    前記クライアント装置は、自己が登録されたクライアント認証データベースを有する管理装置の管理装置識別情報を、前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、前記管理装置識別情報をクライアント装置から受けると、該管理装置識別情報に対応する管理装置から優先的に、該クライアント装置に関する問い合わせを行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の認証システム。
  4. 前記管理装置は、前記サーバ装置に対して前記返答内容を返答する際、暗証情報を該サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、前記管理装置から返答内容および暗証情報を受信すると、該返答内容および暗証情報に基づいて、前記サービスの可否を判断すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の認証システム。
  5. 前記サーバ装置は、複数設けられており、
    前記管理装置認証データベースは、複数のサーバ装置により共有されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の認証システム。
  6. 自己のクライアント識別情報を送信可能に構成されたクライアント装置についての認証を行う認証システムに用いられる管理装置であって、
    前記クライアント識別情報が格納されるクライアント認証データベースを有し、当該ク ライアント認証データベースの登録内容を管理可能に構成されると共に、
    当該管理装置を識別するための管理装置識別情報が格納される管理装置認証データベースを有するサーバ装置から、前記クライアント装置に関する問い合わせを受けると、自己のクライアント認証データベースの登録内容に基づいた前記返答内容を該サーバ装置に返答するよう構成され、
    前記クライアント装置から送信されたクライアント識別情報を受信する受信手段と、該受信手段を介して受信したクライアント識別情報をクライアント認証データベースへ登録することを認めるかどうかについての承認情報を入力可能な入力手段とを備え、前記クライアント装置からクライアント識別情報を受信した後、該クライアント識別情報のクライアント認証データベースへの登録を認める旨の承認情報が前記入力手段から入力されると、該クライアント識別情報をクライアント認証データベースに登録すること
    を特徴とする管理装置。
  7. クライアント装置を識別するためのクライアント識別情報が格納されるクライアント認証データベースを有し、該クライアント認証データベースの登録内容を管理可能に構成されると共に、前記クライアント装置に関する問い合わせを受けると、自己のクライアント認証データベースの登録内容に基づいた前記返答内容を返答するよう構成され、前記クライアント装置から送信されるクライアント識別情報を受信する受信手段と、該受信手段を介して受信したクライアント識別情報をクライアント認証データベースへ登録することを認めるかどうかについての承認情報を入力可能な入力手段とを備え、前記クライアント装置からクライアント識別情報を受信した後、該クライアント識別情報のクライアント認証データベースへの登録を認める旨の承認情報が前記入力手段から入力されると、該クライアント識別情報をクライアント認証データベースに登録する管理装置と共に、前記クライアント装置についての認証を行う認証システムを構成するサーバ装置であって、
    前記管理装置を識別するための管理装置識別情報が格納される管理装置認証データベースを有し、該管理装置認証データベースに登録されている管理装置に対し、前記クライアント装置に関する問い合わせを行い、その後、該管理装置から返答された返答内容に基づいてサービスの可否を判断すること
    を特徴とする認証システム。
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