JP4161402B2 - 内視鏡のアングル操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡の挿入部の先端硬質部を遠隔操作で湾曲させるためのアングル操作装置に関するものであり、特にアングル操作の操作量に対するアングル部の湾曲度合いを変化させることができるようにしたアングル操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療用等として用いられる内視鏡は、本体操作部に体腔内等への挿入部を連設し、また本体操作部からはライトガイド軟性部が延在されている。挿入部は、本体操作部への連設側から大半の長さ部分は挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部であり、この軟性部の先端にはアングル部が、またアングル部の先端には先端硬質部が順次連設される。先端硬質部には内視鏡観察機構を構成する照明部と観察部とが設けられており、照明部からの照明下で観察窓を介して体内像の観察等が行われる。アングル部は、挿入部を挿入経路に沿って所望の位置にまで導くために、また観察視野を任意の方向に変えるために、所望の方向に湾曲操作できるようにしたものである。
【0003】
そこで、内視鏡全体の概略構成を図13に、またアングル部の構成を図14に示す。まず、図13において、1は挿入部、2は本体操作部、3はユニバーサルコードである。挿入部1は、先端側から先端硬質部1a、アングル部1b及び軟性部1cから構成される。先端硬質部1aは略円柱形の部材からなり、照明部を構成するライトガイドを挿通させるための透孔や、対物レンズ及び固体撮像素子(光学式の内視鏡の場合にはイメージガイド)を装着するための透孔が、さらに必要に応じて処置具挿通チャンネルを構成する透孔等が設けられている。一方、軟性部1cは螺旋管を有し、この螺旋管の外周にネット及び外皮層を設けることにより、伸縮はしないが、任意の方向に曲がる構造となっている。ただし、これら先端硬質部1a及び軟性部1cの構成は周知のものであるから、それらについての図示は省略する。
【0004】
軟性部1cは、内視鏡の挿入経路が曲がっている場合等に、その経路に沿って任意の方向に曲がるようになっており、従って外力の作用により任意の方向に曲がる構成となっている。これに対して、先端硬質部1aと軟性部1cとの間に介装されるアングル部1bは、先端硬質部1aを所望の方向に向けるために、アングル操作により湾曲させることができるように構成したものである。従って、アングル部1bは図14に示したように構成される。このアングル部1bの構造体としては、複数のアングルリング4(通常は金属材から形成される)を順次枢着ピン5を用いて連結したものである。枢着ピン5による前後のアングルリング4,4の枢着位置は相互に180°の角度位置となっている。ここで、図面においては、簡略化のために上下にのみ湾曲させるように構成したものを示すが、上下,左右というように交互にアングルリング4を順次枢着ピン5で連結することによって、上下及び左右に、またこれらの複合操作により任意の方向に湾曲させることができるように構成するのが一般的である。なお、アングル部1bにおいては、構造体としてアングルリング4を連結したものの外側にネット及び外皮層が順次被着されるが、その図示は省略する。
【0005】
アングル部1bの湾曲操作は挿入部1の基端部に設けた本体操作部2で行われる。このために、本体操作部2の側面には図15に示したように、手動操作により回動される操作ノブ6が設けられている。操作ノブ6はアングル操作用のプーリ7を回動させるためのものであって、アングル部1bを遠隔操作により湾曲させるための一対の操作ワイヤ8,8がプーリ7に巻回して設けられており、操作ノブ6とプーリ7との間は軸9で連結されている。なお、アングル部1bを上下,左右に湾曲可能な構成とする場合には、操作ワイヤ8は上下及び左右に各1本、合計4本挿通されており、またプーリは上下方向に湾曲させるための操作ワイヤを巻回させたプーリと、左右方向に湾曲させるための操作ワイヤを巻回させたプーリとの2つのプーリを用い、これら2つのプーリの回動軸は同軸に設けて、操作ノブもこの回動軸の軸線方向に向けて2段に設けるように構成する。
【0006】
プーリ7に巻回された操作ワイヤ8は挿入部1内に延在されるが、この挿入部1における軟性部1c内では密着コイル(図示せず)内に挿通されており、この密着コイルの両端はそれぞれ固定的に保持される。そして、アングル部1b内においては、操作ワイヤ8は密着コイルから導出させて、アングルリング4に形成した切り絞り部(または枢着ピン5に挿通した透孔)に挿通させるようにしている。さらに、この操作ワイヤ8の先端はアングルリング4のうちの最先端のアングルリング4a(または先端硬質部1a)に固定されている。
【0007】
従って、本体操作部2を把持する手の指等で操作ノブ6を回動操作すると、プーリ7が回動して、一対からなる操作ワイヤ8,8の一方がプーリ7側に引き込まれることになり、この結果、操作ワイヤ8が引っ張られる方向に向けてアングル部1bが図13に示したように、一点鎖線の状態や二点鎖線の状態等に湾曲することになる。このアングル操作時には、他方の操作ワイヤ8は繰り出されることになり、従ってこの他方の操作ワイヤ8は湾曲時に抵抗とはならない。このように、アングル部の湾曲操作は遠隔操作で行われるものであり、操作ノブを回動させると、アングル部はこの操作ノブの回動角度に応じた量だけ回動することになる。なお、操作ワイヤ8のプーリ7への巻回部の近傍位置には、必要な余長を持たせ、かつ常時においては弛まない状態に保持するために、弛み防止部材8aが設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アングル部が湾曲操作されるのは、挿入経路に沿って挿入部の先端硬質部を所望の方向に向ける場合と、挿入部が所定の観察対象部に導かれた状態で、観察視野を変える場合とが代表的なものである。これら2つの操作態様において、操作ノブの操作量に対するアングル部の湾曲度合い、即ち操作ノブによるアングル部の追従性は一定である必要はない。むしろ、操作ノブの操作に対する追従性は、操作の態様等により異ならせた方が好ましい。例えば、挿入経路に沿って挿入部を挿入する際には、先端硬質部の方向性を観察対象部にまで迅速に導くために、操作ノブの操作に対する追従性を高めた方が良く、また観察対象部で観察視野を変える際には、方向の制御性を向上させるために、操作ノブの操作に対する追従性を低下させる方が望ましい場合がある。また、アングル部をある程度までは急速に湾曲させ、次いで微小量湾曲させることにより先端硬質部の方向を正確に制御するというように、アングル部の湾曲角によっては湾曲度合いに緩急の差を持たせる方が操作性が良好となる。さらに、操作ノブの操作に対するアングル部の湾曲度合いは内視鏡を操作する術者の好み等で異なってくる。しかしながら、前述した従来技術の構成では、操作ノブの回動角に対するアングル部の湾曲度合い、即ち操作ノブの操作に対する追従性はプーリの半径に依存するものであることから、この操作ノブの操作に対するアングル部の湾曲度合いを変化させることができない。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、操作ノブ等からなるアングル操作部材の操作に対するアングル部の湾曲度合いを変化させるようになし、もってアングル部の湾曲操作の操作性を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、挿入部を構成するアングル部を湾曲させるために、操作伝達部材を挿入部から本体操作部内に延在させて、この本体操作部内に設けたアングルプーリに巻回して設け、前記本体操作部には手動操作可能な操作ノブが設けられ、前記操作ノブと前記アングルプーリとの間の回動比を変化させる回動比変換手段を介して連結した内視鏡のアングル操作装置において、前記回動比変換手段は、前記操作ノブにより回動駆動される駆動側回動体と、前記アングルプーリを回動させる従動側回動体と、これら駆動側回動体と従動側回動体との間に巻回して設けたVベルトとから構成し、前記駆動側回動体及び従動側回動体は、外周面がテーパ状となった上下一対の円板から構成して、これら両円板のテーパ面により外周面に前記Vベルトが係合するV溝を形成し、前記駆動側及び従動側の各回動体を構成する各一対の円板のうちのそれぞれの一方側を固定側円板となし、他方をこの固定側円板に近接・離間する方向に移動可能な可動側円板となし、溝幅可変手段により、これら両可動側円板の一方が固定側円板に近接する方向に動く時に、他方は固定側円板から離間するように、相互に反対方向に動かして、前記駆動側回動体と前記従動側回動体との回動比を変化させる構成としたことをその特徴とするものである。
【0011】
ここで、操作伝達部材として一対の操作ワイヤ等を用い、これら一対の操作ワイヤは直接アングルプーリに巻回させるか、または操作ワイヤにチェーンやタイミングベルト等連結してスプロケット等に接続する。そして、操作ノブの回動量に対するアングルプーリの回動比を変化させるために回動比変換手段が設けられる
【0012】
削除
【0013】
溝幅を変化させるために溝幅可変手段を設けるが、両可動側円板のうちの一方が固定側円板に近接する方向に移動する際には、他方の可動側円板は固定側円板から離間する方向に移動するというように、相互に反対方向に動かす。その方法は様々な態様がある。例えば、それぞれの可動側円板を個別的に駆動するように構成したり、両端に各可動側円板が支持され、中間点に揺動支点を持った揺動板を設けて、この揺動板を揺動させる等によっても可動側円板を同時に反対方向に動かすことができるが、これら両可動側円板を支持部材に支持させて、カム機構により手動操作または電動モータ等を用いた駆動部材で駆動するように構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。ここで、アングル部を含む挿入部の構成としては、前述した従来技術のものと格別の差異はないので、従来技術において説明したと同一または均等な部材については、同一の符号を用いる。
【0015】
而して、図1に本体操作部の一部を破断して示し、また図2には図1のX−X断面を示す。これらの図において、10は本体操作部であって、この本体操作部10を構成するケーシング10aの内部に取付板11が固定して設けられている。この取付板11には回動軸12が設けられており、この回動軸12にはアングル作動部材を構成する回動部材としてのプーリ13が一体的に設けられている。そして、このプーリ13には、遠隔操作による操作伝達部材としての一対の操作ワイヤ14,14が巻回して設けられている。従って、プーリ13を回動させると、操作ワイヤ14が押し引きされることになって、アングル部1bが湾曲することになる。
【0016】
プーリ13の回動軸12を回動させるためのアングル操作部材としては、操作ノブ15から構成され、この操作ノブ15は本体操作部10を把持する手の指等で回動操作できるようになっている。ただし、操作ノブ15はプーリ13を直接回動させるのではなく、その間に操作比変換手段としての回動比変換手段20を介装し、この回動比変換手段20により伝達するように構成している。この回動比変換手段20は、駆動側回動体21及び従動側回動体22と、Vベルト23とから構成される。従動側回動体22はプーリ13の回動軸12に連結されており、また駆動側回動体21は操作ノブ15の回動軸16に連結されている。Vベルト23は、その断面が台形状のものであって、駆動側回動体21と従動側回動体22との間に巻回して設けられている。このために、駆動側及び従動側の両回動体21,22には外周面にV字状の溝が形成されており、これにより駆動側回動体21を回動させると、Vベルト23が伝達部材となって、従動側回動体22が追従回動することになる。
【0017】
ここで、駆動側回動体21に対する従動側回動体22の回動比は、両回動体21,22の半径の比に依存する。駆動側回動体21の方が従動側回動体22より大きい半径となっている場合には、操作ノブ15の回動角に対するアングル部1bの湾曲度合いが大きく、従動側回動体22の半径の方が大きい場合には、操作ノブ23の回動角に対するアングル部1bの湾曲度合いが小さくなり、操作ノブ15の操作に対するアングル部1bの湾曲度合い、即ち操作に対する追従性が変化することになる。これら駆動側及び従動側の各回動体21,22の半径というのはVベルト23の巻回部分のものであり、従って両回動体21,22の外周面におけるV字状の溝の溝幅を変化させると、この溝に対するVベルト23の当接位置が変化することから、駆動側回動体21と従動側回動体22との回動比が変わってくる。
【0018】
駆動側回動体21及び従動側回動体22の溝幅を変化させるために、駆動側回動体21及び従動側回動体22は、それぞれ上下一対のテーパ状の円板21a,21b及び22a,22bで構成され、テーパ面における縮径側の端面を相対向させて配置することによって、駆動側回動体21及び従動側回動体22の外周面にV字状の溝が形成されるように構成し、またこれら各円板のテーパ角をVベルト23の傾斜角と一致させる。従って、円板21aと21bとの間及び円板22aと22bとの間隔を変化させると溝幅が変化する。
【0019】
それぞれ一対からなる円板21a,21b及び22a,22bのうち、駆動側回動体21は下側の円板21bが固定側で、上側の円板21aが円板21bに対して近接・離間する方向に動く可動側となっており、従動側回動体22では、上側の円板22aが固定側、下側の円板22bが円板22aに対して近接・離間する方向に可動側となっている。ここで、円板の上下関係としては、取付板11に近い側を下側とし、取付板11から離れている側を上側とする。そして、円板21a,円板22bは同時に相互に反対方向に動くようになっている。このように構成することによって、両円板21a,21b及び22a,22bの外周面に形成されるV字状の溝の幅が変化して、Vベルト23のこれらの溝への当接位置が外周側乃至内周側に変位することになる。しかも、駆動側では上側の円板21a,従動側では下側の円板22b(この逆であっても良い)というように、相互に反対側の円板を可動にすることによって、Vベルト23の駆動側,従動側の回動体21,22に形成した溝に対する当接位置が変化しても、Vベルト23の中心軸線は一定に保持されることになる。
【0020】
而して、図3に示したように、円板21aを円板21bから離間させ、円板22bを円板22aに近接させると、Vベルト23における駆動側回動体21の回動量より従動側回動体22の回動量の方が大きくなる。これに対して、図4に示したように、円板21aを円板21bに近接させ、円板22bを円板22aから離間させると、Vベルト23における駆動側回動体21の回動量より従動側回動体22の回動量の方が小さくなる。従って、操作ノブ14をある一定の角度回動させた時に、可動側の円板21a,22bを変位させることにより、駆動側回動体21と従動側回動体22との回動比が変化することになり、操作ノブ14から回動比変換手段20を介してプーリ13に回動を伝達する際に、その追従性、つまり操作ノブ14の回動量に対するアングル部1bの湾曲度合いが変化する。そして、図3の状態ではアングル部1bの湾曲度合いが大きい高追従状態となり、図4の状態ではアングル部1bの湾曲度合いが小さい低追従状態となる。
【0021】
以上のように、高追従状態と低追従状態とに変位させるために、円板21a,21b間及び円板22a,22b間の間隔を変えて溝幅を変化させる溝幅可変手段を備えているが、この溝幅可変手段は次のように構成される。即ち、可動側の円板21a,22bにはそれぞれ昇降軸24,25が連設されている。円板21aに連結した昇降軸24は円板21bを貫通して取付板11の下方に延在されており、また円板22bの昇降軸25もプーリ13を連結した回動軸12を貫通して取付板11の下方に延在されている。そして、これらの昇降軸24,25は支持部材としての支持板26に装着されているスラスト軸受27,28に連結されている。ここで、支持板26は上下の平坦部26a,26bと、これら両平坦部26a,26b間に連設された傾斜面からなるカム面部26cとを有し、平坦部26aにはスラスト軸受27が、また平坦部26bにはスラスト軸受28が取り付けられている。そして、支持板26のカム面部26cにおいて、スラスト軸受27,28を設けた側とは反対側の面にはカムフォロワとしてのローラ29が当接している。そして、このローラ29には作動杆30が連結されており、この作動杆30はケーシング10aから外部に導出されており、その先端には押し引き操作部30aが連結して設けられている。従って、この作動杆30を押し引き操作すると、その先端に設けたローラ29が支持板26のカム面部26cに沿って転動する結果、支持板26が上下動することになる。
【0022】
作動杆30は本体操作部10の外から手動操作で押し引きできるようになっており、それを本体操作部10内に押し込んだ状態では、ローラ29は支持板26のカム面部26cにおける下側の平坦部26bに近い位置となり、支持板26が上昇することになる。この結果、図3の高追従状態となる。また、操作杆30を本体操作部10から引き出すと、ローラ29がカム面部26cに沿って転動して上側の平坦部26bに近い位置に変位して、支持板26を下降させることから、図4の低追従状態となる。
【0023】
そして、以上の2つの位置に作動杆30を位置決め保持するために位置決め部材を備えている。この位置決め部材としては、作動杆30に設けた円周溝31a,31bと、取付板11に固着して設けられ、これら円周溝31aまたは31bに係合する弾性ストッパ32とから構成される。弾性ストッパ32が円周溝31aに係合した状態では作動杆30は本体操作部10内に進入した高追従状態に保持され、また円周溝31bに係合した状態では作動杆30は本体操作部10から突出した低追従状態に保持されることになる。従って、作動杆30に何等の外力も加わらない状態では、弾性ストッパ32は円周溝31aまたは31bに係合した状態に保持されるようになっており、押し引き操作を行うと、この弾性ストッパ32は弾性変形して、円周溝31a,31bから作動杆30の外面に乗り上げることになる結果、作動杆30が変位可能な状態になる。
【0024】
駆動側及び従動側の各回動体21,22は、それぞれ一対の円板21a,21b及び22a,22bに分割した構成となっているが、円板21aと円板21bとは一体的に回動し、また円板22aと円板22bとも一体的に回動するようになっている。このために、円板21aに連結した昇降軸24の円板21bへの挿通部はスプライン結合され、また円板22aにはスプライン軸33が連結されており、スプライン軸33は円板22bから昇降軸25にかけて穿設したスプラインを設けた凹部に挿嵌されている。さらに、円板21aの上面には嵌合部34が設けられており、この嵌合部34には操作ノブ15に連結された回動軸16がスプライン結合されている。これによって、操作ノブ15を操作して回動軸16を回動させると、円板21a,21bからなる駆動側回動体21が回動して、その動力がVベルト23を介して従動側回動体22に伝達される。この従動側回動体22を構成する円板22aと円板22bとは、円板22aに連結したスプライン軸33により相対回動不能に連結されているので、両円板22a,22bは一体的に回動する。さらに、円板22bに連結した昇降軸25はプーリ13に連結した回動軸12を貫通して延びるが、この昇降軸25による回動軸12への嵌合部もスプライン結合とすることによって、従動側回動体22とプーリ13とは一体に回動することになる。なお、前述した各スプライン結合部はキー結合等の相対回動不能な連結機構に代えることができるのは言うまでもない。
【0025】
また、35は、駆動側回動体21において、可動側の円板21aを下方に向けて付勢するばねであって、このばね35により円板21aに連結した昇降軸24がスラスト軸受27に押し付けるようにしている。一方、固定側の円板21bは取付板11に設けたカラー36により回動自在で、上下方向には動かないように支持されている。ばね35は可動側の円板21aを固定側の円板21bに近接する方向に付勢力が作用していることから、このばね35の作用でVベルト23は上下の円板21a,21b間に挟み込まれるようになる。
【0026】
これに対して、従動側回動体22では、固定側となる円板22aは取付板11に設けた保持板37に連結されている。このために、円板22aの上面には連結ロッド38が連結して設けられており、この連結ロッド38の先端部分は細径部37aとなっており、この細径部は保持板37に設けた透孔37aに挿通され、この透孔37aを通過した部位にストッパリング38が設けられている。従って、円板22aに連設した連結ロッド38はその細径部を構成する段差部とストッパリング38aとに挟み込まれるようにして保持される。ただし、この円板22aは完全に固定されるのではなく、段差部とストッパリング38aとの間隔を保持板37の板厚よりある程度大きい寸法となし、かつ保持板37と円板22aとの間にばね39を介装して、円板22aを可動側の円板22bに近接する方向への付勢力を作用させている。この付勢力によって、Vベルト23を両円板22a,22b間で挾持すると共に、可動側の円板22bに連結して設けた昇降軸25をスラスト軸受28に圧接させる方向に付勢している。
【0027】
以上のように、ばね35及びばね39の付勢力で、Vベルト23を上下の円板21a,21b間及び22a,22b間に挾持させることによって、駆動側及び従動側の各回転体21,22のVベルト23に対する摩擦力を大きくしている。この結果、Vベルト23による回動力の伝達をより円滑かつ確実なものとなる。なお、図中において、40は円環状に形成した合成樹脂等からなるスペーサリングであって、このスペーサリング40はプーリ13の上面に固着して設けられ、円板22bが円板22aから離間した時に、この円板22bはスペーサリング40と当接するようになし、もって共に金属等の高い強度を有する部材で形成される円板22bとプーリ13とが直接圧接されるのを防止している。
【0028】
而して、内視鏡による検査・診断等を行うに当っては、挿入部1を口腔等から挿入して、その先端硬質部1aを例えば胃,十二指腸等の所定の検査対象部にまで導く。この時には、所定の挿入経路に沿うように先端硬質部1aの方向を適宜制御しなければならない。操作ノブ15を操作することによりアングル部1bが湾曲するから、先端硬質部1aの方向を遠隔操作により制御できる。
【0029】
このように、挿入経路に沿って先端硬質部1aの方向を制御するためにアングル部1bを湾曲させる場合には、ある程度大まかに方向を制御すれば良いことから、方向の制御性よりむしろ操作ノブ15の操作に対する追従性を高くする方が好ましい。そこで、この追従性を高めるためには、作動杆30を本体操作部10内に押し込むように操作して、弾性ストッパ32が作動杆30の円周溝31aに係合する位置にまで変位させる。これによって、支持板26が取付板11から近接するように上昇することになり、この結果駆動側回動体21を構成する円板21aが円板21bから離間し、また従動側回動体22では円板22bが円板22aに近接した図3の状態にする。従って、Vベルト23における駆動側回動体21への巻回部分の半径は、従動側回動体22への巻回部分の半径よりも大きくなる。この結果、操作ノブ15を僅かに回動させただけでも、アングル部1bは大きく湾曲するようになり、操作ノブ15の操作に対するアングル部1bの追従性が高くなり、先端硬質部1aを迅速に所望の方向に向けることができる。
【0030】
以上のようにして挿入部1を迅速かつ円滑に観察対象部にまで挿入できるが、先端硬質部1aが観察対象部にまで導かれて、検査乃至診断を開始するに当っては、先端硬質部1aを所望の方向に向ける必要がある。また、検査の結果、患部等が発見されると、内視鏡に設けた処置具挿通チャンネル(図示せず)を介して処置具を挿通させるが、この処置具の方向制御はアングル部1bを湾曲させることにより行われる。このように、観察視野を所望の方向に向け、特に処置具の狙撃性を高めるには、操作ノブ15の操作に対する追従性より、アングル部1bの湾曲操作を微細に制御できるようにする必要がある。
【0031】
そこで、作動杆30を本体操作部10から引き出すように操作する。これによって、支持板26が下降することになって、駆動側回動体21の円板21aが円板21bから離間し、従動側回動体22では円板22bが円板22aに当接して、駆動側回動体21ではVベルト23が巻回されている溝が広がり、従動側回動体22では溝は狭くなった図4の低追従状態になる。また、弾性ストッパ32は作動杆30における円周溝31bに係合することになって、この位置で作動杆30が安定的に保持される。この結果、駆動側,従動側の回動体21,22の回動比が変化することになって、操作ノブ15の回動量に比較してアングル部1bの湾曲度合いが鈍くなり、アングル部1bを僅かに湾曲させて、先端硬質部1aの湾曲度合いをより高精度に制御することができる。従って、観察視野を僅かに変化させたり、処置具を用いて適宜の処置を施す場合に、この処置具の患部等への狙撃性が著しく向上する。
【0032】
なお、操作ノブ15の操作に対するアングル部1bの湾曲度合いの追従性は、体腔内への挿入時と、観察対象部での先端硬質部1aの方向制御を行う時とで変化させるだけでなく、術者の好み等により駆動側回動体21と従動側回動体22との回動比を適宜変化させるともできる。また、アングル部1bを途中まで湾曲させる時には高追従状態となし、ある角度以上湾曲させる時には低追従状態とする等、アングル部1bの湾曲度合いに応じて特性を変化させるように制御することも可能である。
【0033】
次に、図5には、溝幅可変手段を構成する作動杆を移動させるための他の構成例が示されている。この図5の例では、作動杆50として、ねじ軸を用いるように構成したものが示されている。即ち、取付板11にはアーム51を介してナット部材52を固着して設け、作動杆50には、その先端が略球形となったカムフォロワ部50aを形成すると共に、ナット部材52に挿嵌されている部位を含む所定の長さ分にわたって外周面にねじを設けたねじ部50bとなし、またこのねじ部50bより基端側の部位は複数の円周溝を設けた位置決め部50cとし、さらに本体操作部10のケーシング10aから外部に導出させる部位はロッド状部50dとしている。そして、この作動杆50におけるロッド状部50dの端部には、この作動杆50を回転させる回転操作部53を連結する構成としている。以上の構成以外については、前述した第1の実施の形態と同様であるから、同一の構成要素については、同一の符号を付すものとする。
【0034】
このように構成すると、回転操作部53を回転させることにより作動杆50は、ナット部材52のねじ部50bへの螺合部分が螺出入されることになるから、作動杆50が軸線方向に変位することになる結果、カムフォロワ部50aが支持板26のカム面部26cに沿って摺動することになって、この支持板26を上下動させることになる。従って、駆動側回動体21及び従動側回動体22の溝幅が変化することになる。そして、作動杆50の位置決め部50cには複数の円周溝が形成されており、これらのいずれかに弾性ストッパ32が係合することから、前述した第1の実施の形態のように、高追従状態と低追従状態との2位置だけでなく、その中間位置に保持することができるようになり、術者の好み等に応じて、駆動側回動体21と従動側回動体22との回動比を任意に設定できる。
【0035】
前述した図5の実施の形態においては、作動杆50を本体操作部10のケーシング10aから突出させて、この作動杆50に直接回転操作部53を設ける構成としたが、図6及び図7に示したように、作動杆50とは別部材で構成した回転操作部材54をケーシング10aに設け、作動杆50をこの回転操作部材54に連結する構成とすることもできる。
【0036】
この構成においては、回転操作部材54としては、手動操作により回転される操作部54aとスプライン中空軸54bとから構成し、スプライン中空軸54bは本体操作部10のケーシング10aを貫通するように設けられ、操作部54aはケーシング10aの外でスプライン中空軸54bに連結・固定される。スプライン中空軸54bのケーシング10a内に位置する部位には軸線方向に所定の長さを有するスプラインが内面に設けられている。そして、作動杆55の基端部にはスプライン中空軸54bに対して所定のストロークだけ前後方向に直進可能なスプライン部55dが形成される。この作動杆55は、先端が略球形となったカムフォロワ部55aを形成すると共に、ナット部材52に挿嵌されている部位を含む所定の長さ分にわたって外周面にねじを設けたねじ部55bとなし、またこのねじ部55bより基端側の部位は複数の円周溝を設けた位置決め部55cとなっている点については、図5の実施の形態と同様である。
【0037】
以上のように構成することによって、操作部54aを回転させると、作動杆55は、ナット部材52のねじ部55bへの螺合部分が螺出入されることになって、作動杆55が前後動する。この時には、作動杆55のスプライン部55dが操作部54aに連結したスプライン中空軸54b内に進退することになる。従って、図6に示した高追従状態の位置や図7に示した低追従状態の位置に移動させることができる。しかも、作動杆55は、スプライン中空軸54b内を移動することから、図7の低追従状態となっても、本体操作部10の後方に向けて大きく突出することがなくなる。
【0038】
また、図8に示した回転操作部材56を用いることもできる。この回転操作部材56は、手動操作により回転される操作部56aにねじ筒56bを連設したもので構成される。一方、作動杆57としては、先端が略球形となり、支持板26に沿って摺動するカムフォロワ部57aが形成されているが、このカムフォロワ部57aにはスプライン部57bが連設され、このスプライン部57bより基端側の部位には円周溝を設けた位置決め部57cが連設され、さらに最基端側の部位はねじ部57dとなっている。そして、ねじ部57dが回転操作部材56のねじ筒56bに螺挿されている。また、取付板11に固定したアーム51にはスプライン筒58が設けられており、作動杆57のスプライン部57bは、このスプライン筒58に挿通されている。
【0039】
以上のように構成すると、作動杆57は、そのスプライン部57bがスプライン筒58に規制されて回転不能となっているので、回転操作部材56の操作部56aを回転させると、作動杆57が前後方向に移動する結果、支持板26が上下動することになって、アングル部1bの湾曲度合いの追従性を変化させることができるようになる。
【0040】
さらに、図9に示したものは、支持板26のカム面部26cに沿って転動するカムフォロワとしてのローラ60を連結した作動杆61は、一対の支持アーム62a,62bに軸線方向に移動可能に支持されている。そして、この作動杆61はソレノイド63に連結したレバー64により駆動されるようになっている。レバー64は揺動支点65を中心として揺動可能となっており、レバー64のソレノイド63への連結側とは反対側の端部近傍に長孔64aが形成されて、この長孔64aには作動杆61に設けたピン66が係合している。なお、図9において、以上の構成以外については、第1の実施の形態と同一の構成要素に、それと同じ符号を付している。
【0041】
以上のように構成することによって、ソレノイド63を作動させると、レバー64が揺動支点65を中心として揺動することになるから、このレバー64の先端にピン66を介して連結されている作動杆61が前後動する。この結果、作動杆61の先端に設けたローラ60が支持板26のカム面部26cに沿って転動するようになるから、駆動側,従動側の回動体21,22の回動比が変化するようになる。
【0042】
さらに、図10に示したように、作動杆70として、先端にカムフォロワとしてのローラ71が先端に装着され、中間部にはスプライン部70aが形成されており、このスプライン部70aは支持部材72に相対回転不能で軸線方向には移動可能に挿通させている。そして、作動杆70の基端側には所定の長さにわたってねじ部70bが形成されており、このねじ部70bは取付板11に連結した保持部材73に回転可能に支承されたナット部材74に螺挿されている。ナット部材74の外周部にはギア74aが設けられており、このギア74aはステッピングモータ75の出力軸に取り付けた駆動ギア76と噛合している。従って、このステッピングモータ75を作動させて、駆動ギア76を回転させると、これと噛合するギア74aを設けたナット部材74が回転駆動される。作動杆70はスプライン部70aが支持部材72にスプライン結合して、相対回転不能となっているので、このナット部材74の回転が、それに螺挿させたねじ部70bを有する作動杆70の軸線方向の動きに変換されて、この作動杆70の先端に設けたローラ71が支持板26のカム面部26cに沿って転動することになる。この結果、支持板26が上下動することになって、駆動側,従動側の回動体21,22における回動比が変化することになる。しかも、ステッピングモータ75を停止させると、ナット部材74は固定された状態になることから、作動杆70を任意の位置で停止させることができる。
【0043】
さらに、図11に示した実施の態様では、スラスト軸受27,28を装着した支持板80にはカム面部を設けず、支持板80にはカム81が当接している。そして、このカム板81にはウォームホイール82が連結して設けられており、このウォームホイール82はウォームギア83と噛合している。さらに、ウォームギア83はステッピングモータ84により回転駆動されるようになっている。従って、ステッピングモータ84を駆動すると、ウォームギア83及びウォームホイール82を介してカム81が回転するから、支持板80が昇降することになる。この結果、駆動側,従動側の回動体21,22における回動比が変化することになり、かつステッピングモータ84を停止させると、その位置でカム板81が停止するから、両回動体21,22の回動比を任意の状態に保持できる。
【0044】
前述した各実施の形態においては、本体操作部10において、従動側回動体22及びプーリ13を先端側、即ち挿入部1への連設側に配置し、駆動側回動体21を基端側に配置するように構成している。ただし、本体操作部10の構成において、術者が直接操作を行う操作ノブ15の位置がより先端に配置した方が操作の都合上便利な場合もある。
【0045】
そこで、図12に示したように、従動側回動体90及びプーリ91の位置と、駆動側回動体92及び操作ノブ93の位置とを逆に配置することもできる。そして、両回動体90,92を構成する各対の円板90a,90b及び92a,92bのうちの可動側の円板90a,92bに連結した昇降軸93,94を回動可能に支持するスラスト軸受95,96を装着した支持板97は、図11の実施の形態と同様に、カム98で上下動することによって、円板90aと90bとの間の間隔と、円板92aと92bとの間隔を変化させるようになっている。カム98を駆動するために、ウォームホイール99とウォームギア100とが設けられ、ウォームギア100はステッピングモータ101で駆動される。
【0046】
以上のように、従動側回動体90を本体操作部102の基端側に設け、駆動側回動体92をそれより先端側に配置することによって、この駆動側回動体92を回動させるための操作ノブを本体操作部102の側面における任意の位置に配置できるようになり、操作ノブの取付位置に自由度を持たせることができるようになる。そして、ステッピングモータ101を作動させることによって、駆動側回動体92からVベルト103を介して従動側回動体90に動力の伝達を行う際における回動比を変化させることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、操作ノブに連結した駆動側回動体とアングルプーリを回動させる従動側回動体とを、外周面がテーパ状となった上下一対の円板から構成して、これら両円板のテーパ面により外周面にVベルトが係合するV溝を形成し、駆動側及び従動側の各回動体を構成する各一対の円板のうちのそれぞれの一方側を固定側円板となし、他方をこの固定側円板に近接・離間する方向に移動可能な可動側円板とすることにより回動比変換手段を構成し、溝幅可変手段によりこれら両可動側円板の一方が固定側円板に近接する方向に動く時に、他方は固定側円板から離間するように、相互に反対方向に動かすことにより駆動側回動体と従動側回動体との回動比を変化させることによって、操作ノブの操作に対するアングル部の湾曲度合いを変化させることができ、従って操作ノブを操作することにより行われるアングル部の湾曲操作の操作性の向上を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すアングル操作装置を組み込んだ本体操作部の内部構成図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】高追従状態時の回動比変換手段を示す断面図である。
【図4】回動比変換手段を低回動比状態とした時の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図7】回動比変換手段を図6とは異なる回動比状態とした断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態を示すアングル操作装置の要部断面図である。
【図13】内視鏡の全体構成図である。
【図14】アングル部の構成説明図である。
【図15】従来技術によるアングル操作装置の構成説明図である。
【符号の説明】
1 挿入部 1a 先端硬質部
1b アングル部 1c 軟性部
4 アングルリング 10 本体操作部
11 取付板 12,16 回動軸
13 プーリ 14 操作ワイヤ
15 操作ノブ 20 回動比変換手段
21,92 駆動側回動体 22,90 従動側回動体
21a,22b,90b,92a 可動側円板
21b,22a,90a,92b 固定側円板
23,103 Vベルト 24,25,93,94 昇降軸
26,97 支持板 29,60,71 ローラ
30,50,55,57,61,70 作動杆
53,54,56 回転操作部 54a,56a 操作部
54b スプライン部 55b ねじ筒
63 ソレノイド 64 レバー
75,84,101 ステッピングモータ
81,98 カム 82,99 ウォームホイール
83,100 ウォームギア

Claims (11)

  1. 挿入部を構成するアングル部を湾曲させるために、操作伝達部材を挿入部から本体操作部内に延在させて、この本体操作部内に設けたアングルプーリに巻回して設け、前記本体操作部には手動操作可能な操作ノブが設けられ、前記操作ノブと前記アングルプーリとの間の回動比を変化させる回動比変換手段を介して連結した内視鏡のアングル操作装置において、
    前記回動比変換手段は、前記操作ノブにより回動駆動される駆動側回動体と、前記アングルプーリを回動させる従動側回動体と、これら駆動側回動体と従動側回動体との間に巻回して設けたVベルトとから構成し、
    前記駆動側回動体及び従動側回動体は、外周面がテーパ状となった上下一対の円板から構成して、これら両円板のテーパ面により外周面に前記Vベルトが係合するV溝を形成し、
    前記駆動側及び従動側の各回動体を構成する各一対の円板のうちのそれぞれの一方側を固定側円板となし、他方をこの固定側円板に近接・離間する方向に移動可能な可動側円板となし、溝幅可変手段により、これら両可動側円板の一方が固定側円板に近接する方向に動く時に、他方は固定側円板から離間するように、相互に反対方向に動かして、前記駆動側回動体と前記従動側回動体との回動比を変化させる
    構成としたことを特徴とする内視鏡のアングル操作装置。
  2. 前記溝幅可変手段は、前記各可動側円板を回動可能に支持する支持部材と、この支持部材を上下動させる駆動手段とから構成したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル操作装置。
  3. 前記駆動手段は前記支持部材に形成したカム面と、このカム面に沿って移動するカムフォロワとから構成したことを特徴とする請求項2記載の内視鏡のアングル操作装置。
  4. 前記カムフォロワは作動杆に設ける構成となし、この作動杆を軸線方向に移動させることにより前記支持部材を上下動させる構成としたことを特徴とする請求項3記載の内視鏡のアングル操作装置。
  5. 前記作動杆の移動は手動操作により行えるように構成したことを特徴とする請求項4記載の内視鏡のアングル操作装置。
  6. 前記作動杆を前記本体操作部から突出させて、この突出部に押し引き操作部を設ける構成としたことを特徴とする請求項5記載の内視鏡のアングル操作装置。
  7. 前記本体操作部に手動操作により回転可能な回転操作部材と、この回転操作部材に前記作動杆を連結し、この回転操作部材の回転運動を作動杆の直進運動に変換する手段とを備える構成としたことを特徴とする請求項6記載の内視鏡のアングル操作装置。
  8. 前記作動杆には少なくとも2つの位置に位置決め保持するための位置決め部を備える構成としたことを特徴とする請求項7記載の内視鏡のアングル操作装置。
  9. 前記作動杆を電動モータにより移動させる構成としたことを特徴とする請求項7記載の内視鏡のアングル操作装置。
  10. 前記駆動手段は前記支持部材を上下動させるカム部材と、このカム部材を駆動するカム駆動部材とから構成したことを特徴とする請求項2記載の内視鏡のアングル操作装置。
  11. 前記操作ワイヤは、前記アングル部内において、上下に一対と、左右に一対とを設け、これら上下一対の操作ワイヤと、左右一対の操作ワイヤとを設け、これら各対の操作ワイヤはそれぞれ前記アングルプーリに連結される構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル操作装置。
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