JP4158322B2 - 空気中不純物成分の除去装置 - Google Patents

空気中不純物成分の除去装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気中のガス不純物成分に加えて固形化学不純物成分をも効果的に除去し得る不純物除去装置に関し、特に、半導体製造プロセスで使用するのに好適な不純物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSIのような半導体装置の製造雰囲気中に塵埃のような不純物が存在すると、半導体装置に電気特性の変動および劣化等が生じる。そのため、半導体装置の電気特性についての信頼性を高め、製造工程での歩留まりの低下を防止するために、浄化を受けた外気が半導体の製造雰囲気に用いられ、あるいは、半導体製造工程で用いられるクリーンルームから排出される空気は、これを外気として浄化した後、クリーンルームに返される。
【0003】
このような空気の浄化のための不純物除去装置に、例えば特開平7−60044号公報および特開2000−33221号公報に記載された装置がある。
これら不純物除去装置によれば、ガス不純物を取り込むための液体を噴霧する湿式除去手段を用いることにより、空気中のガス不純物を比較的高い除去率で除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、空気中には、ガス不純物に加えて、化学成分以外の塵埃および化学成分からなる微粒子等が存在する。化学成分以外の塵埃については、乾式フィルタが有効であることから、前記したような従来の不純物除去装置に乾式フィルタを組み込むことにより、ガス不純物および化学成分以外の塵埃を効果的に除去することができる。
しかしながら、従来の前記不純物除去装置に例え乾式フィルタを組み込んでも、化学成分からなる例えばNa、K等の微粒子を効果的に除去することができず、そのため、このような化学成分からなる微粒子をも効果的に除去し得る不純物除去装置が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
本発明に係る除去装置は、基本的に、処理すべき空気を案内する流路を規定するハウジングと、前記流路に配置され、前記空気中に含まれる固形成分を除去するための第1のフィルタと、該フィルタよりも前記流路の下流側に配置され、処理すべき前記空気を露点温度以下に冷却するための第1の冷却手段と、露点温度以下に冷却された空気中のガス成分を捕獲するための湿式除去機構と、該湿式除去機構よりも前記流路の下流側にある第2の冷却手段と、該第2の冷却手段よりも前記流路の下流側にあって前記第1のフィルタよりも密なフィルタ材料を備える第2のフィルタとを備える。
前記湿式除去機構は、空気中のガス成分を取り込むための捕獲液を噴霧する手段であって前記流路方向に互いに間隔を置いて対向する噴霧のための複数のノズル口を有する第1の液体噴霧手段と、前記ガス成分を含む噴霧液体を捕獲すべく前記第1の液体噴霧手段を挟んで該噴霧手段の上流側および下流側に互いに間隔をおいて配置される第1および第2の凝縮捕獲手段と、該捕獲手段の下流側にあって前記流路の上流側へ向けて前記空気中の残留ガス成分を取り込むための捕獲液を噴霧する第2の噴霧手段と、該第2の噴霧手段の下流側に設けられた第3の凝縮捕獲手段とで構成される。
【0006】
本発明に係る前記除去装置によれば、前記した構成を満たすことにより、すなわち前記した湿式除去機構と、前記第1および第2のフィルタと、第1および第2の冷却手段とを組み合わせることにより、初めて、塵埃およびガス成分に加えて、化学成分からなる微粒子をも高い除去率で除去することができた。
化学成分からなる微粒子の除去率の向上については、第1の液体噴霧手段が前記流路方向に互いに間隔を置いて対向する方向へ捕獲液を噴霧することが、有効に作用していると考えられる。
【0007】
前記第1の噴霧手段および第2の噴霧手段からは、同一または相互に異なる捕獲液を噴霧することができる。
第1の噴霧手段からは、除去すべきガス不純物の水溶液が酸性を示すかアルカリ性を示すかに応じて、中和作用をなすアルカリ性または酸性を示す捕獲液を第1の噴霧手段から噴霧し、第2の噴霧手段からは純水のようなリンス液を噴霧することができる。
あるいは第1の噴霧手段からは、アルカリ性または酸性のいずれか一方を示す捕獲液を噴霧し、第2の噴霧手段からは、アルカリ性または酸性の他方を示す捕獲液を噴霧することができる。
さらに、第1の噴霧手段からは、比較的安価な工業用水、井戸水あるいは水道水を噴霧し、第2の噴霧手段からは、これらよりも高価な純水を噴霧することにより、前記除去装置の運転経費の節減を図ることができる。
【0008】
前記凝縮捕獲手段として、圧力損失が比較的小さい、従来よく知られたエリミネータを用いることができる。
前記各噴霧手段から噴霧される捕獲液の平均粒径すなわち平均的な直径は、10μm〜100μmとすることが望ましい。
また、前記各冷却手段として、従来よく知られた凝縮コイルを用いることができる。
前記噴霧手段から噴霧される前記捕獲液は、運転経費の節減の点から、前記噴霧手段と前記凝縮捕獲手段との間で循環して使用することが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態について詳細に説明する。
〈具体例〉
図1は、本発明に係る除去装置の実施の形態を示す。本発明に係る除去装置10は、例えば、矩形横断面形状を有する両端開放の筒状のハウジング11を備える。ハウジング11は、該ハウジングの内壁12により、その一方の開放端11aから他方の開放端11bへ向けての空気流路13を規定する。
【0010】
ハウジング11の空気流路13内には、一方の開放端11aの側から他方の開放端11bへ向けて、空気中の砂および塵等の異物を除去するためのプレフィルタ14、空気流路13を通過する空気流量を調整するためのチャッキダンパ15、残留異物を除去するためのオートロールフィルタ16、第1のフィルタ17、第1の冷却手段18、湿式除去機構19、第2の冷却手段20、再加熱手段40、送風機21および第2のフィルタ22が、順次、相互に間隔をおいて配置されている。
【0011】
送風機21は、空気流路13内でハウジング11の前記他方の開放端11bから空気流を放出させる。この送風機21の送風作用により、前記一方の開放端11aから前記他方の開放端へ向けての流路に沿って新たな外気が空気流路13内を案内される。この空気流路13を流れる空気流量は、前記したチャッキダンパ15により、適正に調整される。
【0012】
外気取入口となる開放端11aからハウジング11内に取り入れられた空気は、プレフィルタ14およびオートロールフィルタ16からなる乾式フィルタ群により、主として空気中に含まれる砂、塵等の固形異物を除去するための前処理を受ける。
オートロールフィルタ16によれば、従来よく知られているように、必要に応じてあるいは定期的に新たなフィルタ面を空気流路13を横切るように配置させることができ、これにより、フィルタの目づまりを防止し、好適な濾過機能を発揮させることができる。
【0013】
これら乾式フィルタ群(15および16)により、前処理を受けた空気は、第1のフィルタ17を経る。第1のフィルタ17は、オートロールフィルタ16のフィルタ目よりも細かなフィルタ目を有する、例えばガラス繊維を織り込んだフィルタ材料からなる。第1のフィルタ17は、より具体的には、NBS粒子を90%除去し得る濾過性能を有し、この第1のフィルタ17すなわち中性能フィルタ17は、前記した乾式フィルタ群(15および16)を通過する残留異物を濾過する。
【0014】
第1のフィルタ17を経た空気は、該フィルタよりも空気流路13の下流側に配置された第1の冷却手段18により、空気の露点温度以下に冷却を受ける。第1の冷却手段18は、例えば従来よく知られた冷却コイルを用いることができる。冷却コイルからなる第1の冷却手段18は、冷却により、空気を露点温度以下に冷却すると共に、冷却手段18の冷却表面に、空気の液分を凝縮させる凝縮作用により、空気中に含まれる水溶性ガス成分を含む水分を捕獲すると共に、エアロゾル、イオン等の難溶性化学成分からなる微粒子を含む液体を捕獲する。
第1の冷却手段18により捕獲された液体は、排液としてハウジングの外へ排出される。
【0015】
第1の冷却手段18により露点温度以下に冷却された空気は、湿式除去機構19により、浄化を受ける。
湿式除去機構19は、空気流路13の流路方向に相互に間隔をおいて配置される第1、第2および第3の各凝縮捕獲手段23、24および25と、第1の凝縮捕獲手段23および第2の凝縮捕獲手段24間に配置された第1の噴霧手段26と、第2の凝縮捕獲手段24および第3の凝縮捕獲手段25間に配置された第2の噴霧手段27とを備える。
【0016】
第1の噴霧手段26は、両凝縮捕獲手段23および24間で空気流路13の流路方向に互いに間隔を置きかつ相互に対向して配置された複数のノズル口28aおよび28bと、捕獲液供給源29から捕獲液30の供給を受ける第1の液だめ31と、該液だめ内の捕獲液30を管路32を経て各ノズル口28aおよび28bに送給するための加圧ポンプ33とを備える。
【0017】
加圧ポンプ33の作動により、ノズル口28aおよび28bに案内された第1の液だめ31内の捕獲液30は、下流側へ開口するノズル口28aから下流側へ向けて霧状に噴出され、この噴流に対向して、上流側へ開口するノズル口28bから上流側へ向けて霧状に噴出される。
この捕獲液からなる霧状の微粒子は、露点温度以下に冷却された空気流と接触することにより、主として、空気中の水溶性ガス成分を取り込む。
【0018】
両ノズル口28aおよび28bから空気流路13内に対向流として噴霧される霧状の捕獲液は、空気流内で相互に攪拌作用を受けることから、空気との接触機能が高められ、これにより、前記した霧状捕獲液による水溶性ガス成分の取り込み作用が高められると共に、前記した霧状捕獲液により、難溶性固形化学成分の一部が取り込まれる。
【0019】
水溶性ガス成分あるいは難溶性固形化学成分を取り込んだ霧状の捕獲液は、第1の噴霧手段26の両側に配置された前記第1および第2の凝縮捕獲手段23および24により、凝縮により、液滴として捕獲される。これら凝縮捕獲手段23および24は、従来よく知られたエリミネータで構成することができる。
また、液滴の捕獲率を向上させるために、高速仕様のエリミネータを使用することが望ましい。
【0020】
エリミネータにより凝結された前記不純物を含む捕獲液は、液だめ31に戻される。この液だめ31内の捕獲液30は、その不純物濃度が浄化作用を低下させる程に上昇しない限り、液だめ31とノズル口28aおよび28bとの間で循環して使用される。捕獲液30の気化およびその他による消耗分は、供給源29から適宜補充される。
また、液だめ31に捕獲されたガス成分が空気中へ再飛散しないように、ある一定量の捕獲液30を供給源29から適宜補充することが望ましい。
【0021】
第2の噴霧手段27は、図示の例では、両凝縮捕獲手段24および25間で空気流路13の上流側へ向けて配置された複数のノズル口34aおよび34bと、捕獲液供給源35から捕獲液36の供給を受ける第2の液だめ37と、該液だめ内の捕獲液36を管路38を経て各ノズル口34aおよび34bに送給するための加圧ポンプ39とを備える。
【0022】
加圧ポンプ39の作動により、ノズル口34aおよび34bに案内された第2の液だめ37内の捕獲液36は、それぞれが上流側へ開口するノズル口34aおよび34bから、上流側へ向けて2段で霧状に噴出される。
この捕獲液からなる霧状の微粒子は、第1の噴霧手段26におけると同様に、露点温度以下に冷却された空気流と接触することにより、第1の噴霧手段26からの霧状の捕獲液により捕獲しきれずに空気中に残留する水溶性ガス成分および難溶性固形化学成分を取り込む。
【0023】
第2の噴霧手段27からの霧状の捕獲液は、主として、第2の噴霧手段27の下流側に配置された例えば前記したと同様なエリミネータにより構成される第3の凝縮捕獲手段25の凝縮捕獲作用により、第2の液だめ37に戻される。
この液だめ37内の捕獲液36は、第1の液だめ31内の捕獲液30におけると同様に、液だめ37とノズル口34aおよび34bとの間で循環して使用することができ、捕獲液36の気化およびその他による消耗分は、供給源35から適宜補充される。
【0024】
各ノズル口28a、28b、34aおよび34bから噴霧される霧状の捕獲液による前記した取り込み効果を高める上で、捕獲液の霧を構成する液滴の直径は、ほぼ10μm〜100μmとすることが望ましい。
【0025】
両液だめ31および37を連通させて、捕獲液30および36に、例えば工業用水、純水、水道水あるいは井戸水等のいずれか1つを使用することができる。しかしながら、図示のとおり、液だめを第1の液だめ31および第2の液だめ37に分割し、例えば第1の液だめ31の捕獲液30に安価な工業用水を使用し、第2の液だめ37の捕獲液36に純度に優れた純水を使用し、それぞれを個別に循環させることにより、比較的安価な運転経費で良好な浄化作用を得ることが可能となる。
【0026】
また、除去の対象となるガス不純物の水溶液が酸性を示す場合、このガス成分を取り込むための捕獲液として、中和作用をなすアルカリ性溶液を用いることが望ましい。この場合、第1の捕獲液30としてアルカリ性溶液を用い、第2の捕獲液36としてリンス作用をなす純水を用いることが望ましい。
また、除去の対象となるガス不純物の水溶液がアルカリ性を示す場合、第1の捕獲液30として、中和作用なす酸性溶液を用いることが望ましい。
さらに、必要に応じて、例えば第1の捕獲液30としてアルカリ性溶液を用い、第2の捕獲液36として酸性溶液を用いることができる。
【0027】
前記した湿式除去機構19により浄化を受けた空気は、この湿式除去機構19を経る間に温度が凝結温度を超えて上昇しても、第2の冷却手段20により、再度、凝結温度以下に冷却される。
第2の冷却手段20は、例えば第1の冷却手段18におけると同様な冷却コイルからなり、空気を露点温度以下に冷却することにより、その冷却表面への凝縮作用により、空気中に残留する水溶性ガス成分を含む水分を捕獲すると共に、エアロゾル、イオン等の難溶性化学成分からなる残留微粒子を含む液体を捕獲する。
【0028】
第2の冷却手段20を経た空気は、最終的に、第2のフィルタ22の濾過作用を受けて例えばクリーンルームのような所望の箇所に供給される。
第2のフィルタ22は、中性能フィルタ17のフィルタ目よりもさらに微細なフィルタ目を有する例えばガラス繊維を織り込んだフィルタ材料からなる高性能フィルタであり、例えばDOP粒子を99.97%除去し得る濾過性能を有する。
【0029】
本発明に係る前記除去装置10では、第1の噴霧手段26による対向噴霧流を含む格別な構成を有する湿式除去機構19と、第1のフィルタ17および第2のフィルタ22を含む湿式フィルタ機構との組み合わせにより、塵埃およびガス成分に加えて、化学成分からなる微粒子をも高い除去率で除去することができる。
【0030】
図2は、図1に示した本発明に係る除去装置10の浄化性能の一例を示す説明図である。
図2に示す表部分の最左欄には、除去対象となる化学不純物の成分が示され、続いて、表部分の右方向へ順次、外気中に含まれるそれぞれの化学不純物成分の濃度(ng/m)、空気流路13内での各測定位置(A〜D)でのそれぞれの化学不純物成分の濃度(ng/m)および最終的なそれぞれの化学不純物成分の除去率が、それぞれ示されている。
【0031】
図2の表に示されるNa+、K+、Ca2+、Mg2+およびB+は、それぞれイオンあるいは固形微粒子として存在する固形化学成分であり、NH4 +、Cl-、NO2 -、NO3 -、SO4 2-は、ガスとして存在する気体化学成分である。
測定点Aは、第1のフィルタ17の出口点での測定値を示し、測定点Bは第1の冷却手段18の出口点での測定値を示す。また、測定点Cは、第2の冷却手段20の出口点での測定値を示し、測定点Dは、第2のフィルタ22の出口点での測定値を示す。前記表部分でN.D.は、対象成分が検出されなかったことを表し、−は、未測定を意味する。
【0032】
各不純物成分についての除去率は、図2の式(1)で求められた。なお、空気流路13内での処理空気の流速は、4m/秒である。また、第1の捕獲液30および第2の捕獲液36として、純水が用いられた。
【0033】
図2の前記表から明らかなように、NH4 +、Cl-、NO2 -、NO3 -、SO4 2-の各ガス成分は、96%を越える高い除去率で除去することができた。
また、固形化学成分のうち、最も低い除去率のCa2+については、84%を越える除去率を得ることができ、その他の固形化学成分については、90%を越える高い除去率を得ることができ、特に、Na+およびK+に至っては、完全に除去し得ることを意味する100%の除去率を達成できた。
【0034】
比較的低い除去率を示すCa2+については、前記した捕獲液の適正な選択により、その除去率のさらなる向上が期待できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、前記したように、空気の流路方向に互いに間隔を置いて対向する方向へ捕獲液を噴霧する第1の噴霧手段を含む前記した湿式除去機構と、前記第1および第2のフィルタと、第1および第2の冷却手段とを組み合わせることにより、塵埃およびガス成分に加えて、化学成分からなる微粒子をも高い除去率で除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除去装置を概略的に示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る前記除去装置の不純物除去効果を示す説明図である。
【符号の説明】
10 除去装置
11 ハウジング
13 空気流路
17 第1のフィルタ
18 第1の冷却手段
20 第2の冷却手段
22 第2のフィルタ
23 第1の凝縮捕獲手段
24 第2の凝縮捕獲手段
25 第3の凝縮捕獲手段
26 第1の噴霧手段
27 第2の噴霧手段
28(28a、28b) ノズル口
34(34a、34b) ノズル口

Claims (6)

  1. 処理すべき空気を案内する流路を規定するハウジングと、前記流路に配置され、前記空気中に含まれる固形成分を除去するための第1のフィルタと、該フィルタよりも前記流路の下流側に配置され、処理すべき前記空気を露点温度以下に冷却するための第1の冷却手段と、露点温度以下に冷却された空気中のガス成分を取り込むための捕獲液を噴霧する手段であって前記流路方向に互いに間隔を置いて対向する噴霧のための複数のノズル口を有する第1の液体噴霧手段と、前記ガス成分を含む噴霧液体を捕獲すべく前記第1の液体噴霧手段を挟んで該噴霧手段の上流側および下流側に互いに間隔をおいて配置される第1および第2の凝縮捕獲手段と、該捕獲手段の下流側にあって前記流路の上流側へ向けて前記空気中の残留ガス成分を取り込むための捕獲液を噴霧する第2の噴霧手段と、該第2の噴霧手段の下流側に設けられた第3の凝縮捕獲手段と、該凝縮捕獲手段よりも前記流路の下流側にあって前記空気中に残留する前記ガス成分を含む噴霧液体を凝結すべく露点温度以下に冷却するための第2の冷却手段と、該第2の冷却手段よりも前記流路の下流側にあって前記第1のフィルタよりも密なフィルタ材料を備える第2のフィルタとを備えることを特徴とする、空気中不純物成分の除去装置。
  2. 前記第1の噴霧手段および第2の噴霧手段からは、相互に異なる捕獲液が噴霧されることを特徴とする請求項1記載の除去装置。
  3. 前記凝縮捕獲手段は、エリミネータである請求項1記載の除去装置。
  4. 前記各噴霧手段から噴霧される捕獲液の粒径はほぼ10μm〜100μmである請求項1記載の除去装置。
  5. 前記各冷却手段は、凝縮コイルである請求項1記載の除去装置。
  6. 前記噴霧手段から噴霧される前記捕獲液は、前記噴霧手段と前記凝縮捕獲手段との間で循環して使用される請求項1記載の除去装置。
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