JP4157719B2 - Stencil printing machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷装置に関し、さらに詳しくは、版胴後端側からのインキ漏れを防止するインキ漏れ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の孔版印刷装置について、図5ないし図9を参照して説明する。一般に孔版印刷装置では、図5ないし図7に示すように、多孔構造の円筒状の版胴1の外周面には、インキ不通過性のインキ不通過性部材2aおよびインキ通過性のメッシュ部2bを備えたメッシュスクリーン2が巻き付け装着されている。さらにメッシュスクリーン2の外周には、版胴1の外周の一母線に沿って設けられた開閉自在なクランパ3にその先端部を保持され穿孔・製版された孔版原紙Ma(以下、「製版済みマスタMa」と言い替える)が巻装される。
【0003】
版胴1は、インキ通過性の多数の開孔1c(図9(b)参照)が形成された多孔性の開孔領域1bとインキ不通過性の非開孔領域1aとを有している。版胴1の内部には、その外周面に膜状に供給されたインキを版胴1の回転方向Aと同方向に回転しながら所定量ずつ版胴1の内周面に供給するインキローラ5等を具備したインキ供給装置4が設けられている。インキローラ5に対向する版胴1の外周面の近傍には、上下に揺動し印刷用紙Pを版胴1上の製版済みマスタMaへ押し付ける押圧手段としての押圧ローラ6が配置されている。
【0004】
図5を参照して後で詳述するように、給紙部110からは印刷用紙Pが所定のタイミングで版胴1と押圧ローラ6との間に送り出され、その送り出された印刷用紙Pを、版胴1およびその上に巻装された製版済みマスタMa(以下、図4および図5を除き二点鎖線で示す)を介してインキローラ5と押圧ローラ6との間で押圧し、版胴1の内周面に供給されたインキを版胴1の開孔領域1bの開孔1c部分、メッシュスクリーン2のメッシュ部2bおよび製版済みマスタMaの穿孔部分を通して滲み出させて印刷用紙Pに転移することにより、所望の印刷画像が形成される。
【0005】
押圧ローラ6は版胴1の回転に伴い、版胴1の回転方向Aの前端側(下流端側)から後端側(上流端側)に向かって順次版胴1を押圧していくため、印刷に使用されなかったインキの一部は版胴1の後端側に押し出されていく。こうして押し出されたインキは、版胴1の外周面とメッシュスクリーン2のインキ不通過性部材2aとの間に入り込み、遂にはメッシュスクリーン2のインキ不通過性部材2aの後端(上流端)側から漏れ出し、これにより印刷用紙Pおよび孔版印刷装置内部をその漏れインキで汚損することとなる。
【0006】
このため従来では、上述した版胴1の後端側からのインキ漏れを防止すべく、図8および図9に示すような構成を採っていた。すなわち、図9(a),(b)に詳しく示すように、版胴1の外周面であって該版胴1の回転方向Aの後方(上流)における開孔領域1bの後端部(上流端部)に三方を版胴1の非開孔領域1aに両面粘着テープ18を用いて密着させて接着され、前記三方の開放部7aを版胴1の開孔領域1bに向けて設けられインキ不通過性の部材からなるインキ漏れ防止部材7と、メッシュスクリーン2におけるインキ不通過性部材2aの版胴1の外周面に接する側のインキ不通過部面としてのインキ不通過部下面2cにその基端部を両面粘着テープ19を用いて密着させるように接着されその先端部を開放部7a内に挿入するように設けられたインキ不通過性の部材からなるインキ誘導部材8とを具備している。
【0007】
インキ漏れ防止部材7は、耐インキ腐食性等を含む耐インキ浸潤性(以下、単に「耐インキ浸潤性」という)を有する材質(材料)の一例としての樹脂である、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)で形成されていて、両面粘着テープ18との被接着表面が平滑に形成されている。両面粘着テープ18,19は、耐インキ浸潤性を有する基材および接着材層を有する、例えば基材がアクリルフォームで、接着材層がアクリル系粘着剤で形成されている。
【0008】
インキ誘導部材8は、耐インキ浸潤性を有する材質(材料)の一例としての樹脂である、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)で形成されている。インキ誘導部材8は、図9(b)に矢印K1で示すように、インキを版胴1の後方側の開孔領域1bの開孔1cに誘導する機能を有する。
【0009】
上述したとおり、図8および図9(a),(b)によく示されているように、メッシュスクリーン2におけるインキ不通過性部材2aの後端部の下方近傍には、両面粘着テープ18で画定される版胴1における非開孔領域1aの外周面に接着され該外周面から上へ突出した丘状の前記三方と、両面粘着テープ18の接着面上に覆い被さるように載置・接着されたインキ漏れ防止部材7とで略袋状の開放部7aが形成される。そして、メッシュスクリーン2の版胴1への装着・組み付け時において、インキ不通過部下面2cにその基端部を両面粘着テープ19で接着されたインキ誘導部材8の先端部を図8に示す略袋状の開放部7aの内部奥側(図において右側)へ挿入することにより、図9(b)に示されているように、版胴1の回転方向Aの前端(下流端)に向かって閉塞された空間7bが形成される。
【0010】
以下、後述する実施形態等を示す図を含む各平面図および正断面図において、図の簡明化を図るために、製版済みマスタMaを二点鎖線で、各平面図において前記と同趣旨からメッシュスクリーン2を一点鎖線でそれぞれ示す。後述する図1(a)を含め図9(a)の平面図では、前記と同趣旨からインキ漏れ防止部材7の図示を省略していて、版胴1の開孔領域1bをハッチングで、両面粘着テープ18の部分を逆ハッチングを施して示す。
【0011】
インキ漏れ防止部材7の下面に対向する版胴1には、該インキ漏れ防止部材7の略中程まで開孔領域1bが設けられていて、押圧ローラ6がインキ漏れ防止部材7を通過する時には、版胴1の外周面に対して接離自在とするための図示しない接離手段に配設されている図示しない印圧カムの働きにより押圧ローラ6を版胴1の外周面から離間させるため、インキ不通過部下面2cに存在する版胴1の開孔領域1bには押圧ローラ6の押圧力が作用しないように構成されている(後述する図2に示す押圧ローラ6による押圧範囲15参照)。
【0012】
印刷経過と共にメッシュスクリーン2におけるインキ不通過性部材2aと版胴1の外周面とから漏れ出してきたインキは、インキ誘導部材8のインキ誘導作用によって図9(b)に矢印K1で示すように両面粘着テープ18とインキ漏れ防止部材7とで形成された略袋状の開放部7a内に導かれる。この時、インキ不通過部下面2cに存在する版胴1の開孔領域1bには押圧ローラ6の押圧力が働かないため、インキが版胴1の内周面側から滲み出してくることはなく、これとは逆にインキ漏れ防止部材7に滞留して堰き止められたインキの圧力によって、インキ不通過部下面2cに存在する版胴1の開孔領域1bから版胴1の内周面・内部側へと回収される。
以上のようにして、版胴1の後端側からのインキ漏れを防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インキ誘導部材8の基端部をインキ不通過性部材2aのインキ不通過部下面2cに、両面粘着テープ19を用いて接着していたため、長期に亘るインキの浸潤作用によってインキ不通過性部材2aとの密着性が失われたり、遂には剥がれ落ちてしまったりする場合もあった。
【0014】
インキ不通過性部材2aのインキ不通過部下面2cに対する両面粘着テープ9の密着性および両面粘着テープ9に対するインキ誘導部材8の基端部の密着性が、版胴1の幅方向における両面粘着テープ9の接着領域の一部でも失われた場合には、その密着性喪失箇所よりメッシュスクリーン2におけるインキ不通過性部材2aの後端を越えてインキが滲み出してきてしまい、機械(孔版印刷装置)内部や印刷物をその滲出したインキで汚損してしまっていた。
【0015】
インキ不通過性部材2aにおけるインキ不通過部下面2cの表面状態は、後述する実施形態で詳述するように、メッシュ部2bの後端部を挟み込む態様で接着固定した上でウレタンゴム等でその外周表面部をコーティングしているため、インキ誘導部材8の両面粘着テープ19との平滑な被接着表面状態と比べ、また後述するようにインキ漏れ防止部材7の両面粘着テープ18との平滑な被接着表面状態や、版胴1における非開孔領域1a外周面の両面粘着テープ18との被接着表面(外周表面)状態と比べて、微細な凹凸等が発生しやすいものとなっている。このようなインキ不通過部下面2cの微細な凹凸表面状態を平滑な表面状態に仕上げて両面粘着テープ19との密着性を向上させるようなことは、多大な工数と品質管理を要し、結局は高コストなものになってしまう。
【0016】
なお、版胴1の材質としては、通常、耐腐食性、耐油性(耐インキ性)、弾性耐久性等に優れその外周表面を比較的平滑に形成容易で比較的安価なステンレススチールが用いられていることにより、両面粘着テープ18との密着性が良好であるため、長期に亘るインキの浸潤作用によって若干の経時的変化はあるものの、上述した両面粘着テープ19を介してのインキ誘導部材8の基端部とインキ不通過部下面2cとの接着状態よりは長期に亘りその密着性を維持できている。インキ誘導部材8および両面粘着テープ18は、版胴1周りや版胴1内部の清掃等を行う定期的な保守点検整備時の定期交換部品となっているが、その交換サイクルを短くしている要因となっているため、その信頼性向上が望まれている。
【0017】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、メッシュスクリーンのインキ不通過性部材(インキ不通過部)と一体的にインキ誘導部を構成することにより、孔版印刷装置の長期に亘る使用に際しても、版胴の回転方向後端側からのインキ漏れの発生(俗に「インキの尻漏れ」とも呼ばれる)を防止できる孔版印刷装置を提供することを主な目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すると共に前記目的を達成するために、各請求項記載の発明では、以下の特徴ある手段・構成を採用している。
請求項1記載の発明は、インキ通過性の多孔性の開孔領域とインキ不通過性の非開孔領域とを有する円筒状の版胴と、該版胴の外周面であって該版胴の回転方向の後方において三方を前記非開孔領域に密着し、前記三方の開放部を前記開孔領域に向けて設けられたインキ漏れ防止部材と、前記外周面に巻き付けられ前記開孔領域後端部に対応する部分がインキ不通過部からなる多孔質弾性体とを具備した孔版印刷装置において、前記インキ不通過部の前記外周面に接する側を折り返して折り返し部を形成し、該折り返し部の先端を前記開放部における前記インキ漏れ防止部材に係合させインキを前記開孔領域に誘導するインキ誘導部を有することを特徴とする。
【0022】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、前記折り返し部を、前記インキ不通過部の前記外周面に接する側に密着させたことを特徴とする。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記多孔質弾性体は、メッシュスクリーンであることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)および参考例を説明する。前述した従来例、参考例および実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
【0025】
まず、図5を参照して、本発明を適用する感熱デジタル式の孔版印刷装置の全体構成とその動作について説明する。
図5において、符号65は、装置本体フレームを示す。装置本体フレーム65の上部にある、符号80で示す部分は原稿読取部を構成し、その下方の符号90で示す部分は製版給版部、その左側に符号20で示す部分は印刷ドラムとも呼ばれる版胴1等が配置されたドラム部20、その左の符号70で示す部分は排版部、製版給版部90の下方の符号110で示す部分は給紙部、版胴1の下方の符号120で示す部分は印圧部、装置本体フレーム65の左下方の符号130で示す部分は排紙部を、それぞれ示している。
【0026】
次に、この感熱デジタル式の孔版印刷装置の動作についてその細部構成を含めて以下に説明する。
まず、原稿読取部80の上部に配置された原稿載置台(図示せず)に、印刷すべき画像を持った原稿60を載置し、図示しない操作パネルの製版スタートキー(図示せず)を押す。この製版スタートキーの押下に伴い、先ず排版工程が実行される。すなわち、この状態においては、ドラム部20の版胴1の外周面に前回の印刷で使用された使用済みマスタMbが装着されたまま残っている。
【0027】
版胴1が図5中矢印で示す回転方向Aと反対の反時計回り方向に回転し、版胴1外周面の使用済みマスタMbの後端部が排版部70における排版剥離ローラ対71a,71bに近づくと、同ローラ対71a,71bは回転しつつ一方の排版剥離ローラ71aで使用済みマスタMbの後端部をすくい上げて剥離し、この剥離された使用済みマスタMbは、排版剥離ローラ対71a,71bの左方に配設された排版コロ対73a,73bと排版剥離ローラ対71a,71bとの間に掛け渡された排版搬送ベルト対72a,72bで矢印Y1方向へ搬送されつつ排版ボックス74内へ排出され、使用済みマスタMbが版胴1の外周面から引き剥がされ排版工程が終了する。このとき版胴1は反時計回り方向への回転を続けている。剥離排出された使用済みマスタMbは、その後、圧縮板75により排版ボックス74の内部で圧縮される。
【0028】
排版工程と並行して、原稿読取部80では原稿の画像読み取りが行われる。すなわち、図示しない原稿載置台に載置された原稿60は、分離ローラ81、前原稿搬送ローラ対82a,82bおよび後原稿搬送ローラ対83a,83bのそれぞれの回転により矢印Y2からY3方向に搬送されつつ露光読み取りに供される。このとき、原稿60が多数枚あるときは、分離ブレード84の作用でその最下部の原稿のみが搬送される。原稿60の画像読み取りは、コンタクトガラス85上を搬送されつつ、蛍光灯86により照明された原稿60の表面からの反射光を、ミラー87で反射させレンズ88を通して、CCD(電荷結合素子)等からなる画像センサ89に入射させることにより行われる。すなわち、原稿60の読み取りは、公知の「縮小式の原稿読取方式」で行われ、その画像が読み取られた原稿60は原稿トレイ80A上に排出される。画像センサ89で光電変換された電気信号は、装置本体フレーム65内の図示しないアナログ/デジタル(A/D)変換装置に入力されデジタル画像信号に変換される。
【0029】
一方、この画像読み取り動作と並行して、デジタル信号化された画像情報に基づき製版および給版工程が行われる。すなわち、製版給版部90の所定部位にセットされたマスタMは、ロール状に巻かれたロール状態から引き出され、マスタMを製版する製版手段としてのサーマルヘッド91にマスタMを介して押圧しているプラテンローラ92、および送りローラ対93a,93bの回転により、間欠的に搬送路の下流側に搬送される。このように搬送されるマスタMに対して、サーマルヘッド91の主走査方向に一列に配列された多数の微小な発熱素子が、前記A/D変換装置から送られてくるデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱素子に接触しているマスタMの熱可塑性樹脂フィルム部分が溶融穿孔される。このように、画像情報に応じたマスタMの位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パターンとして書き込まれる。
画像情報が書き込まれた製版済みマスタMaの先端は、給版ローラ対94a,94bにより版胴1の外周部側へ向かって送り出され、図示しないガイド部材により進行方向を下方へ変えられ、図5に示す給版位置状態にある版胴1の拡開したクランパ3(二点鎖線で示す)へ向かって垂れ下がる。このとき版胴1は、排版工程により使用済みマスタMbを既に除去されている。
【0030】
そして、製版済みマスタMaの先端が、一定のタイミングでクランパ3によりクランプされると、版胴1は回転方向Aに回転しつつ外周面に製版済みマスタMaを徐々に巻きつけていく。製版済みマスタMaの後端部は、製版完了後にカッタ95により一定の長さに切断される。
一版の製版済みマスタMaが版胴1の外周面に巻装されると製版および給版工程が終了し、印刷工程が開始される。先ず、給紙台66上に積載された印刷用紙Pのうちの最上位の1枚が、給紙コロ111および分離コロ対112a,112bによりレジストローラ対113a,113bに向けて矢印Y4方向に送り出され、さらにレジストローラ対113a,113bにより版胴1の回転と同期した所定のタイミングで印圧部120に送られる。送り出された印刷用紙Pが、版胴1と押圧手段としての押圧ローラ6(プレスローラとも呼ばれる)との間にくると、版胴1の外周面下方に離間していた図5中二点鎖線で示す押圧ローラ6が同図中実線で示すように上方に変位されることにより、版胴1の外周面に巻装された製版済みマスタMaに押圧される。こうして、版胴1の開孔1c部分および製版済みマスタMaの穿孔部分(共に図示せず)からインキが滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙Pの表面に転移されて、印刷画像が形成される。
【0031】
このとき、版胴1の内周側では、インキ供給管24に形成された複数のインキ供給孔24aからインキローラ5とドクターローラ26との間に形成されたインキ溜まり27にインキが滴下して供給され、版胴1の回転方向Aと同一方向に、かつ、版胴1の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインキローラ5により、インキが版胴1の内周側に供給される。なお、インキとしては、例えばW/O型のエマルションインキ系のものが好ましく使用されるが、勿論これに限られるものではない。
【0032】
印圧部120において印刷画像が形成された印刷用紙Pは、排紙部130における排紙剥離爪114により版胴1から剥がされ、吸着用ファン118に吸引されつつ、吸着排紙入口ローラ115および吸着排紙出口ローラ116に掛け渡された搬送ベルト117の反時計回り方向の回転により、矢印Y5のように排紙部130の下流側へ向かって搬送され、排紙台67上に順次排出積載される。このようにしていわゆる試し刷り(または版付け印刷とも呼ばれる)が終了する。 次に、図示しない前記操作パネルに配置されているテンキー(図示せず)で印刷枚数をセットし、前記操作パネルに配置されている印刷スタートキー(図示せず)を押すと前記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行われ、孔版印刷の全工程が終了する。
【0033】
(参考例1)
図1および図2に、本発明の孔版印刷装置に係る参考例1を示す。上述した図9(b)、後述する実施形態1およびその変形例を説明するための図3(a),(b)、図4(a),(b)を含め、図1(b)、図2等では、版胴1の厚みや開孔1cの大きさ、メッシュスクリーン2のインキ不通過性部材2a、インキ誘導部材8、熱接着テープ9、インキ不通過部10,11、インキ誘導部10a,11a、両面粘着テープ18,19等の厚みは、拡大・誇張して描かれていて、かつ、各構成要素の寸法比率は相互に無視して図示されている。
【0034】
参考例1は、図5ないし図9に示した従来の孔版印刷装置と比較して、図1および図2に示すように、インキ誘導部材8の基端部をインキ不通過性部材2aのインキ不通過部下面2cに熱接着テープ9で密着させて加熱接着・貼着したことが主に相違する。
以下、図1および図2を参照すると共に、適宜図5ないし図9を併用して、ドラム部20および印圧部120周りの構成について補足説明しながら参考例1について詳述する。
【0035】
版胴1は、支持円筒体とも呼ばれ、従来と同様に、例えばエッチング法(化学的腐食法)等によって多数の開孔1cを開けて開孔領域1bを形成したステンレススチール製の薄板を円筒状に曲げて製作される。版胴1は、所定の弾性復元性を有する。版胴1の両端部には、図示しない端板がそれぞれ取り付け固定されていて、版胴1の両端縁部が前記両端板の外周に例えばねじ等の締結手段で取り付け固定される。版胴1は前記両端板と共に、該両端板の中央部に配設された転がり軸受(図示せず)を介してインキ供給管24を兼ねるドラム支軸24の周りに回動自在に支持されている。版胴1の非開孔領域1aは、その各端縁部にも設けられている。
【0036】
版胴1の外周面上の一部には、図6に簡略的に示したように、前記したクランパ3を軸を介して保持するクランパベース部17と呼ばれる部材が非開孔領域1aの外周の一母線に沿って配置されている。版胴1は、例えば図示しないメインモータにより回転方向A(時計回り方向)および反時計回り方向に回転駆動される。
図2において、符号15は、押圧ローラ6の押圧力が作用する押圧範囲を示す。押圧範囲15は、図5や図6に示されているクランパ3にその先端部が保持された製版済みマスタMaの先端余白部の後端付近から、図2に示されているようにインキ不通過部下面2cに熱接着テープ9を介して密着して実質的に固着されるインキ誘導部材8の基端部の略中程までに至る範囲に設定されており、上述したようにインキ不通過部下面2cに存在する版胴1の開孔領域1b後端部には押圧ローラ6の押圧力が作用しないように構成されている。
【0037】
インキ供給装置4は、図5に示したように、前記したインキローラ5と、インキローラ5と微小間隙を置いて平行に配置され、インキローラ5との間に断面楔形状のインキ溜まり27を形成するドクターローラ26と、インキ溜まり27へインキを供給するインキ供給管24とから主に構成されている。
インキローラ5は、アルミニウム、ステンレスなどの金属またはゴムなどにより形成され、図示しないギヤ列により版胴1と共に回転方向Aに回転する。ドクターローラ26は、鉄やステンレスなどの金属で形成され、図示しないギヤ列により反時計回り方向に回転する。インキローラ5およびドクターローラ26は、インキ供給管24に垂設された図示しないインキ側板に回転自在に支持されている。
【0038】
インキ漏れ防止部材7は、図8に示したように、平面視で略長方形状をなしている。両面粘着テープ18は、同図8に示したように、平面視で版胴1の外周面から突出した三辺を備えたコ字形状をなしている。インキ漏れ防止部材7は、前記三辺を非開孔領域1aにおける版胴1の回転方向Aの前端部(下流端部)から開孔領域1bの後端部(上流端部)にかけて、両面粘着テープ18で密着して接着されている。
【0039】
メッシュスクリーン2は、一部上述したように、インキ不通過性のインキ不通過性部材2aおよびインキ通過性のメッシュ部2bを備えた多孔質弾性体としての構成・機能を有している。メッシュスクリーン2は、所定の弾性復元性を有する。
メッシュ部2bは、ベースクロスとも呼ばれ、例えばポリエステル樹脂でできていて、所定のメッシュ(例えば300番手程度:300メッシュ/インチ程度)に形成されている。メッシュスクリーン2のメッシュ部2bは、インキを保持・拡散し、押圧によりインキを吐出する機能を有する。
【0040】
メッシュスクリーン2のインキ不通過性部材2aは、ベルトクロスとも呼ばれており、耐インキ浸潤性を有する材質である樹脂として、例えば塩化ビニル(PVC)系の樹脂で一体的に形成されている。さらに詳しくは、射出成型法や押出成型法により一体成型されているものである。
【0041】
インキ不通過性部材2aの後端部は、図2にのみ示すように、インキ不通過性部材2aの後端部に挿通された係止部材(図示せず)を介して、版胴1の幅方向に沿った非開孔領域1aの部位に複数本のねじ16で締結・固定される。なお、これに限らず、インキ不通過性部材2aの後端部が、図示しないスプリングの一端を係止されることを介して、非開孔領域1aの部位に植設された係止ピンに前記スプリングの他端を係止する方式等もある。
【0042】
メッシュ部2bを取り付けているインキ不通過性部材2aの部位は、インキ不通過性部材2aの後端部がねじ16で固定される際に所定の弾性的な張力をもって装着されることに対抗する接着力を確保するために、および長期に亘る密着性を確保してインキ漏れを防止するために、メッシュ部2bの後端部を挟み込むと共に、熱接着テープ9’で加熱接着されることにより実質的に密着されて固着されている。
これに加えて、インキ不通過性部材2aの少なくともインキ不通過部下面2cは、できる限りの平滑性を確保するために、例えばウレタンゴム(U)の特殊コーティング、メッシュ部2bとは別物にウレタンゴム(U)挽きした表面処理が施されている。しかしながら、従来例で述べたように、インキ不通過部下面2cは、粗いメッシュ上にウレタン挽きをしているために、どうしても微細な凹凸等が発生しやすく、これを平滑な表面状態に仕上げることは多大な工数と品質管理を要することで結局は高コストになってしまう。
【0043】
インキ誘導部材8は、上記したポリエチレンテレフタレート(PET)製のシート状フィルムを図1(b)および図8に示されているように成型した物を用いている。インキ誘導部材8の厚みは、0.1mm〜0.3mm程度のものが、その機能性や組立性という点から好ましく、0.1mm未満であれば組み付け時に折れやシワが生じ易いという問題が、0.3mmを超えると部材の腰(強度)が強すぎて版胴1から浮き上がりいわゆる尻漏れを起こすという問題がそれぞれ発生するので、前記した範囲のものが適当である。
【0044】
熱接着テープ9は、インキ不通過性部材2aのインキ不通過部下面2cに施されたウレタンゴム(U)の特殊コーティングとの密着性・熱接着性能およびポリエチレンテレフタレート(PET)製のインキ誘導部材8との密着性・熱接着性能に特に優れるポリウレタン樹脂(PUR)系の材料で形成されている。
【0045】
熱接着テープ9は、前記したものに限らず、インキ不通過性部材2aとの密着性・熱接着性能が良好で、例えばポリアミド系、ポリエステル系等の樹脂をベースとしてインキに浸潤され難い耐インキ浸潤性を有するものであればよい。
【0046】
図8および図9(a),(b)を参照したと同様に、図1(a),(b)および図2によく示されているように、メッシュスクリーン2におけるインキ不通過性部材2aの後端部の下方近傍には、両面粘着テープ18で画定される版胴1における非開孔領域1aの外周面に接着され該外周面から上へ突出した丘状の前記三方と、両面粘着テープ18の接着面上に覆い被さるように載置・接着されたインキ漏れ防止部材7とで略袋状の開放部7aが形成される。そして、メッシュスクリーン2の版胴1への装着・組み付け時において、インキ不通過部下面2cにその基端部を熱接着テープ9で加熱接着されたインキ誘導部材8の先端部を同図(b)に示す略袋状の開放部7aの内部奥側(図において右側)へ挿入することにより、版胴1の回転方向Aの後端に向かって閉塞された空間7bが形成される。
【0047】
参考例1の要部の動作について説明する。
印刷時、図5において、版胴1は回転方向Aに回転しつつ、押圧ローラ6によりその半径方向に押圧される。押圧ローラ6の押圧により版胴1の内部より押し出されたインキの一部は、メッシュスクリーン2のメッシュ部2bによって拡散され、製版済みマスタMaの穿孔部分より均一的に滲出して印刷用紙Pに転移されて印刷に使用されるが、印刷に使用されなかった余剰のインキの一部は、版胴1とメッシュスクリーン2との間を版胴1の回転によりその後方にしごき出されていく。
【0048】
こうしてメッシュスクリーン2のメッシュ部2b後端部に達した上記余剰のインキは、図1(b)に示すようにその基端部がメッシュ部2b後端のインキ不通過性部材2aのインキ不通過部下面2cに熱接着テープ9で加熱接着され密着されたインキ誘導部材8で、図2に矢印K1で示すように両面粘着テープ18とインキ漏れ防止部材7とで形成された略袋状の開放部7aを通過して、インキ漏れ防止部材7、両面粘着テープ18およびインキ誘導部材8で形成された空間7bに導かれる。
この時、インキ不通過部下面2cとインキ誘導部材8との接合部には、版胴1の回転方向Aにおける上流側(前方側)からしごき出されてくるインキの流動圧が加わるが、接合部材として熱接着テープ9を用いて加熱接着して密着されているため、すなわちインキ不通過部下面2cとインキ誘導部材8との接合部が密着して実質的に固着した状態にあるため、インキに浸潤され難く接合部に長期に亘るインキ流動圧が加わっても、インキ不通過部下面2cとインキ誘導部材8との接合部がインキに侵されてその密着性が失われたり、遂にはインキ誘導部材8が剥がれてしまう虞がなくなる。
【0049】
空間7bに導かれたインキは、インキ漏れ防止部材7内方の開孔領域1b後端部の開孔1cより、自身の流動圧によって版胴1の内部へ回収されるため、メッシュスクリーン2のメッシュ部2b後端部から下流側へ漏れ出すことがなくなる。これによって、孔版印刷装置の長期に亘る使用に際しても、版胴1の回転方向後端側からのインキ漏れの発生を防止することができ、装置内部や印刷物を汚損してしまうこともない。
【0050】
(参考例2)
版胴1、メッシュスクリーン2としては、上述したように具体的に述べたものを使用した。インキ不通過性部材2aとしては、塩化ビニル系の樹脂で一体成型されているもので、メッシュ部2bの後端部を挟み込む態様で熱接着テープ9’で加熱接着・固着したものを使用した。また、インキ不通過部下面2c等の表面処理として、ウレタンゴムの特殊コーティングを施したものを使用した。
参考例1および2によれば、上記従来例と比較して、定期交換部品としてのインキ誘導部材8および両面粘着テープ18の交換サイクルが2倍程度延びてその信頼性が向上した。
【0051】
上述したとおり、インキ誘導部材8の基端部は、換言すれば、インキ不通過性部材2aのインキ不通過部下面2cに耐インキ浸潤性をもって密着させて実質的に固着したものと言える。
なお、メッシュ部2bは、前記樹脂で形成されている物に限らず、例えば周知の金属でできている物もあり、勿論このような材質の物で形成されている場合であっても、前記した内容に準じた固着方式によってインキ不通過性部材2aに密着させて実質的に固着しても構わない。
また、インキ不通過性部材2aは、メッシュ部2bと一体で形成するようなことも可能であり、それ故にインキ不通過性部材2aに代えてインキ不通過部であってもよい。
【0052】
(実施形態1)
図3(a)および図4(a)に、実施形態1を示す。この実施形態1は、図1および図2に示した参考例1と比較して、メッシュスクリーン2のインキ不通過性部材2aに代えて、メッシュ部2bの後端部を固着したインキ不通過部10を有すること、およびインキ誘導部材8に代えて、インキ不通過部10の版胴1の外周面に接する側を折り返して折り返し部10bを形成し、該折り返し部10bの先端を開放部7aにおけるインキ漏れ防止部材7に係合させインキを開孔領域1bの開孔1cに誘導するインキ誘導部10aを有することが主に相違する。
【0053】
インキ不通過部10は、インキ不通過性部材2aと同様に耐インキ浸潤性を有する材質である樹脂として、例えば塩化ビニル(PVC)系の樹脂で一体的に形成されている。さらに詳しくは、インキ不通過部10は、インキ誘導部10aを含めて射出成型法等により一体成型されているものである。
インキ誘導部10aの厚みは、0.1mm〜0.3mm程度のものがその機能性や組立性という点から好ましく、0.1mm未満であれば組み付け時に折れやシワが生じ易いという問題が、0.3mmを超えると部材の腰(強度)が強すぎて版胴1から浮き上がりいわゆる尻漏れを起こすという問題がそれぞれ発生するので、前記した範囲のものが適当である。
【0054】
インキ不通過部10の先端は、版胴1の外周面に対向する面を版胴1の回転方向Aの後方(上流)に向かって折り返されて折り返し部10bを形成していると共に、折り返し部10bの略中央部がインキ漏れ防止部材7の開放部7aに挿入し易いように、かつ、インキを良好に導くように版胴1の非開孔領域1aの前端部に向かう角度をもって傾斜部10cを形成している。前記のとおり、インキ誘導部10aは、折り返し部10bと傾斜部10cとから形成されている。折り返し部10bは、実施形態1ではインキ不通過部10のメッシュ部2b後端部取り付け側(基部側)と密着されておらず、間隔が設けられている。
【0055】
メッシュ部2bを取り付けているインキ不通過部10の部位は、参考例1と同様に、インキ不通過部10の後端部が図示しないねじで固定される際に所定の弾性的な張力をもって装着されることに対抗する接着力を確保するために、および長期に亘る密着性を確保してインキ漏れを防止するために、メッシュ部2bの後端部を挟み込むと共に、熱接着テープ9’で加熱接着されることにより実質的に密着されて固着されている。
但し、実施形態1では、インキ誘導部10aをインキ不通過部10に一体的に形成されているので、参考例1のような平滑性を確保するためのウレタンゴム等の表面処理は不要である。それ故に、実施形態1によれば、参考例1のように熱接着テープ9でインキ誘導部材8を加熱接着するという接着部を有しないので、一層高い信頼性を得ることができると共に、そのための人手による工数を低減してコストダウンを図れる。
【0056】
メッシュスクリーン2の版胴1への装着・組み付け時においては、図3(a)に示すインキ不通過部10を持って、これと一体的に形成されたインキ誘導部10aにおける傾斜部10cの先端をインキ漏れ防止部材7の開放端に係合させて略袋状の開放部7aの内部奥側(図において右側)へ挿入することにより、版胴1の回転方向Aの後端に向かって閉塞された空間7bが形成される。これにより、インキ誘導部10aは、インキ漏れ防止部材7と協働して版胴1とメッシュスクリーン2との間より滲出してくるインキを、インキ誘導部10aの配置部より後方に漏れ出すのを防止する構成となっている。
【0057】
実施形態1の要部の動作について説明する。
印刷時、図5において、版胴1は回転方向Aに回転しつつ、押圧ローラ6によりその半径方向に押圧される。押圧ローラ6の押圧により版胴1の内部より押し出されたインキの一部は、メッシュスクリーン2のメッシュ部2bによって拡散され、製版済みマスタMaの穿孔部分より均一的に滲出して印刷用紙Pに転移されて印刷に使用されるが、印刷に使用されなかった余剰のインキの一部は、版胴1とメッシュスクリーン2との間を版胴1の回転によりその後方にしごき出されていく。
【0058】
こうしてメッシュスクリーン2のメッシュ部2b後端部に達した上記余剰のインキは、図3(a)に示すようにインキ不通過部10と一体的に形成されているインキ誘導部10aの傾斜部10cで、両面粘着テープ18とインキ漏れ防止部材7とで形成された略袋状の開放部7aを通過して、インキ漏れ防止部材7、両面粘着テープ18およびインキ誘導部10cで形成された空間7bに導かれる。この時、インキ誘導部10aの折り返し部10bには、版胴1の回転方向Aにおける上流側(前方側)からしごき出されてくるインキの流動圧が加わるが、インキ不通過部10とインキ誘導部10aとの境界に接着等の境界を持たないため、従来のようにインキ誘導部材8を両面粘着テープ19などの接合部材より接合したときのように、接合部に長期に亘るインキ流動圧が加わり、次第に接合部材がインキに侵されたり、遂には接合が剥がれてしまう虞がなくなる。
【0059】
空間7bに導かれたインキは、インキ漏れ防止部材7内方の開孔領域1b後端部の開孔1cより、自身の流動圧によって版胴1の内部へ回収されるため、メッシュスクリーン2のメッシュ部2b後端部から下流側へ漏れ出すことがなくなる。これによって、孔版印刷装置の長期に亘る使用に際しても、版胴1の回転方向後端側からのインキ漏れの発生を防止することができ、装置内部や印刷物を汚損してしまうこともない。
【0060】
(実施形態1の変形例)
図3(b)および図4(b)に、実施形態1の変形例を示す。この変形例は、図3(a)および図4(a)に示した実施形態1と比較して、インキ誘導部10aを一体的に形成されたインキ不通過部10に代えて、インキ誘導部11aを一体的に形成されたインキ不通過部11を有することのみ相違する。
【0061】
インキ不通過部11は、インキ不通過部10と比較して、インキ不通過部11の版胴1の外周面に接する側を折り返して折り返し部11bを形成し、該折り返し部11bの先端を開放部7aにおけるインキ漏れ防止部材7に係合させインキを開孔領域1bの開孔1cに誘導するインキ誘導部11aを有していて、折り返し部11bの根元付近11dを両面接着テープまたは熱接着テープ(図示せず)で密着させていることが相違する。これ以外は、インキ不通過部11は、インキ不通過部10と同様に構成されている。
【0062】
インキ不通過部11は、インキ不通過部11と同様の樹脂および射出成型法等により一体成型されているものである。インキ誘導部11aの厚みの設定の仕方も同様である。
インキ不通過部11の先端は、版胴1の外周面に対向する面を版胴1の回転方向Aの後方(上流)に向かって折り返されて折り返し部11bを形成していると共に、折り返し部11bの略中央部がインキ漏れ防止部材7の開放部7aに挿入し易いように、かつ、インキを良好に導くように版胴1の非開孔領域1aの前端部に向かう角度をもって傾斜部11cを形成している。前記のとおり、インキ誘導部11aは、折り返し部11bと傾斜部11cとから形成されている。
【0063】
この変形例の要部の動作について、図4(b)に示した変形例の動作・作用と、図4(a)に示した実施形態1の作用・動作とを比較しながら説明する。
実施形態1と同様の動作を経て、長期に亘る印刷を続けているうちに、実施形態1では図4(a)に示したように、メッシュスクリーン2におけるインキ不通過部10の先端の折り返し部10bには、押圧ローラ6によりしごき出されてきたインキ(梨地模様で示す)のごく一部が滞留してインキ滞留部12を形成し、遂には製版済みマスタMaとメッシュスクリーン2のインキ不通過部10上面との間に僅かに滲み出てくる場合がある。このときの実施形態1におけるインキ不通過部10の全体の厚みt1は、折り返し部10bを密着させていないので比較的厚いものとなっていて、比較的多量のインキがインキ不通過部10の前端部に滞留することとなる。
【0064】
これに対して、変形例では図4(b)に示したように、折り返し部11bの根元付近11dを両面接着テープまたは熱接着テープ(図示せず)で密着させているので、そのインキ不通過部11の全体の厚みt2は実施形態1のインキ不通過部10の全体の厚みt1と比較して小さくなる(t1>t2)ので、これに対応してインキ滞留部12の容積も実施形態1のそれと比較して小さくなり、したがって、製版済みマスタMaとメッシュスクリーン2のインキ不通過部11上面との間に僅かに滲み出てくるインキの漏出を完全に防止できることとなる。
この場合、長期に亘る印刷ごとの押圧ローラ6による押圧の繰り返し応力(負荷)によって、折り返し部11bの根元付近11dの密着性が次第に阻害されてその効果は薄れていくが、その密着性が完全に失われたとしても実施形態1と同様の状態に復すのみであり、実印刷上の支障は無い。
【0065】
本発明を適用する孔版印刷装置は、図5に示した製版印刷一体型の感熱デジタル式のものに限らず、版胴の内部からインキを版胴上の製版済みマスタに供給するタイプのものであれば、例えばA4版専用の孔版印刷装置や多色孔版印刷装置あるいは両面孔版印刷装置等の種々の孔版印刷装置に適用できることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来技術の有する問題点を解決して新規な孔版印刷装置を提供することができる。請求項ごとの効果を挙げれば以下のとおりである。
請求項1および3記載の発明によれば、インキ不通過部の版胴の外周面に接する側を折り返して折り返し部を形成し、該折り返し部の先端を開放部におけるインキ漏れ防止部材に係合させインキを版胴の開孔領域に誘導するインキ誘導部を有することにより、インキ誘導部の折り返し部には、版胴の回転方向における上流側からしごき出されてくるインキの流動圧が加わるが、インキ不通過部とインキ誘導部との境界に接着等の境界を持たないため、例えばインキ誘導部材を両面粘着テープや熱接着テープなどの接合部材により接合したときのように、接合部に長期に亘るインキ流動圧が加わり、次第に接合部材がインキに侵されたり、遂には接合が剥がれてしまったりする虞がなくなる。そして、インキ誘導部によって導かれたインキは、インキ漏れ防止部材内方の開孔領域後端部より自身の流動圧によって版胴の内部へ回収されるため、多孔質弾性体(例えばメッシュスクリーン)の後端部から下流側へ漏れ出すことがなくなる。これによって、孔版印刷装置の長期に亘る使用に際しても、版胴の回転方向後端側からのインキ漏れの発生を防止することができ、装置内部や印刷物を汚損してしまうこともない。
【0069】
請求項2および3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、長期に亘る印刷を続けているうちに、多孔質弾性体(例えばメッシュスクリーン)におけるインキ不通過部の先端の折り返し部には、押圧手段によりしごき出されてきたインキのごく一部が滞留してインキ滞留部を形成し、遂には該インキ滞留部のインキが製版済みマスタと多孔質弾性体(例えばメッシュスクリーン)のインキ不通過部との間に僅かに滲み出てくる場合があるが、折り返し部を、インキ不通過部の版胴の外周面に接する側に密着させたことにより、インキ不通過部の全体の厚みは例えば請求項1と比較して小さくなり、これに対応してインキ滞留部の大きさも例えば請求項1と比較して小さくなるので、製版済みマスタと多孔質弾性体(例えばメッシュスクリーン)のインキ不通過部との間に僅かに滲み出てくるインキの漏出を完全に防止できる。また、長期に亘る印刷ごとの押圧の繰り返し応力(負荷)によって、折り返し部の密着性が次第に阻害されてその効果は薄れていくが、その密着性が完全に失われたとしても請求項1と同様の状態に復すのみであり、実印刷上の支障は無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)は、参考例1の要部の版胴等を展開して示す平面図および正断面図である。
【図2】 図1(b)を拡大した正断面図である。
【図3】 (a),(b)は、実施形態1およびその変形例の要部の版胴等を展開して示す正断面図である。
【図4】 (a),(b)は、図3(a),(b)を拡大したインキ漏れ作用等を説明するための正断面図である。
【図5】 本発明が適用される従来の孔版印刷装置の全体構成図である。
【図6】 図5における版胴、押圧ローラ周りの要部の斜視図である。
【図7】 図5における版胴およびメッシュスクリーン周りの要部の斜視図である。
【図8】 図5におけるインキ漏れ防止部材および両面粘着テープの版胴に対する配設状態を示す要部の斜視図である。
【図9】 (a),(b)は、従来例の要部の版胴等を展開して示す平面図および正断面図である。
【符号の説明】
1 版胴
1a 非開孔領域
1b 開孔領域
2 多孔質弾性体としてのメッシュスクリーン
2a インキ不通過部としてのインキ不通過性部材
2c インキ不通過部面としてのインキ不通過部下面
4 インキ供給装置
5 インキ供給部材としてのインキローラ
6 押圧手段としての押圧ローラ
7 インキ漏れ防止部材
7a 開放部
8 インキ誘導部材
9 熱接着テープ
10,11 インキ不通過部
10a,11a インキ誘導部
10b、11b 折り返し部
18,19 両面粘着テープ
A 版胴の回転方向
M マスタ
Ma 製版済みマスタ
P 印刷用紙[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a stencil printing apparatus, and more particularly to an ink leakage prevention apparatus that prevents ink leakage from the rear end side of a plate cylinder.
[0002]
[Prior art]
A conventional stencil printing apparatus will be described with reference to FIGS. In general, in a stencil printing apparatus, as shown in FIGS. 5 to 7, an ink impervious ink
[0003]
The
[0004]
As will be described in detail later with reference to FIG. 5, the printing paper P is fed from the
[0005]
The
[0006]
For this reason, conventionally, in order to prevent ink leakage from the rear end side of the
[0007]
The ink
[0008]
The
[0009]
As described above, as well shown in FIGS. 8 and 9 (a) and 9 (b), a double-sided
[0010]
Hereinafter, in order to simplify the drawings in each plan view and front sectional view including figures showing embodiments and the like to be described later, the pre-made master Ma is a two-dot chain line, and each plan view is meshed for the same purpose as described above. Each of the
[0011]
The
[0012]
As the printing progresses, the ink leaking from the ink
As described above, ink leakage from the rear end side of the
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the base end portion of the
[0014]
The double-sided pressure-sensitive adhesive tape in the width direction of the
[0015]
The surface state of the ink non-passing portion lower surface 2c in the
[0016]
The material of the
[0017]
Therefore, the present invention has been made in view of the above-described circumstances,A stencil printing device by forming an ink guiding part integrally with an ink non-passing member (ink non-passing part) of the mesh screenOccurrence of ink leakage from the rear end of the plate cylinder in the rotational direction even when used for a long time(This is also commonly called “ink leak”)To provide a stencil printing apparatus capable of preventingmainIt is aimed.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems and achieve the above object, the invention described in each claim employs the following characteristic means / configuration.
The invention according to
[0022]
Claim2The described invention is claimed.1The stencil printing apparatus described above is characterized in that the folded portion is in close contact with the side of the ink non-passing portion in contact with the outer peripheral surface.
[0023]
Claim3The invention described in claim 1Or 2In the stencil printing apparatus described above, the porous elastic body is a mesh screen.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention (hereinafter simply referred to as “embodiments”) with reference to the drawings.And reference examplesWill be explained. Conventional exampleReference examplesAndRealIn the embodiment, components (members and components) having the same function and shape are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. In the figure, components that are configured in a pair and do not need to be specifically distinguished and described are described by appropriately describing one of them for the sake of simplification of description. In order to simplify the drawings and the description, even if the components are to be represented in the drawings, the components that do not need to be specifically described in the drawings may be omitted as appropriate.
[0025]
First, referring to FIG.inventionThe overall configuration and operation of a thermosensitive digital stencil printing apparatus to which is applied will be described.
In FIG. 5, reference numeral 65 denotes an apparatus main body frame. A portion indicated by
[0026]
Next, the operation of the heat-sensitive digital stencil printing apparatus will be described below, including its detailed configuration.
First, a
[0027]
The
[0028]
In parallel with the plate removal process, the
[0029]
On the other hand, in parallel with this image reading operation, plate making and plate feeding processes are performed based on the digital signalized image information. That is, the master M set at a predetermined portion of the plate making and feeding
The leading end of the master-making master Ma in which the image information is written is fed toward the outer peripheral side of the
[0030]
When the leading end of the master-made master Ma is clamped by the
When one master plate-made master Ma is wound around the outer peripheral surface of the
[0031]
At this time, on the inner peripheral side of the
[0032]
The printing paper P on which the printing image is formed in the
[0033]
(Reference example 1)
1 and 2 relate to the stencil printing apparatus of the present invention.Reference example 1Indicates. FIG. 9B described
[0034]
Reference example 1Compared with the conventional stencil printing apparatus shown in FIGS. 5 to 9, as shown in FIGS. 1 and 2, the base part of the
Hereinafter, while referring to FIG. 1 and FIG. 2 and using FIGS. 5 to 9 as appropriate, the configuration around the
[0035]
The
[0036]
On a part of the outer peripheral surface of the
In FIG. 2,
[0037]
As shown in FIG. 5, the
The ink roller 5 is made of a metal such as aluminum or stainless steel or rubber, and rotates in the rotation direction A together with the
[0038]
As shown in FIG. 8, the ink
[0039]
As partly described above, the
The
[0040]
The ink
[0041]
As shown only in FIG. 2, the rear end portion of the ink
[0042]
The portion of the ink
In addition to this, at least the ink non-passing portion lower surface 2c of the
[0043]
The
[0044]
The thermal
[0045]
The heat-
[0046]
Similarly to FIGS. 8 and 9A and 9B, as well shown in FIGS. 1A and 1B and FIG. 2, the ink
[0047]
Reference example 1The operation of the main part will be described.
At the time of printing, in FIG. 5, the
[0048]
The surplus ink that has reached the rear end of the
At this time, the fluid pressure of the ink squeezed from the upstream side (front side) in the rotation direction A of the
[0049]
The ink guided to the space 7b is collected into the
[0050]
(Reference example 2)
As described above, the
Reference Examples 1 and 2According to this, as compared with the conventional example, the replacement cycle of the
[0051]
As described above, in other words, it can be said that the base end portion of the
In addition, the
Further, the ink
[0052]
(Embodiment 1)
3 (a) and 4 (a),Embodiment 1Indicates. thisEmbodiment 1Is shown in FIG. 1 and FIG.Reference example 1Compared to the above, the
[0053]
The
The thickness of the
[0054]
The front end of the
[0055]
The portion of the
However,Embodiment 1Then, since the
[0056]
At the time of mounting and assembling the
[0057]
Embodiment 1The operation of the main part will be described.
At the time of printing, in FIG. 5, the
[0058]
The surplus ink that has reached the rear end portion of the
[0059]
The ink guided to the space 7b is collected into the
[0060]
(Embodiment 1Variation of
3 (b) and 4 (b),Embodiment 1The modification of is shown. This modification is shown in FIGS. 3 (a) and 4 (a).Embodiment 1Compared to the above, the only difference is that the ink guiding part 11a is replaced with the ink
[0061]
Compared with the ink
[0062]
The
The front end of the
[0063]
About the operation | movement of the principal part of this modification, it showed operation | movement and an effect | action of the modification shown in FIG.4 (b), and FIG.4 (a).Embodiment 1The operation and operation will be described in comparison.
Embodiment 1Through the same operation, while continuing printing for a long time,Embodiment 1Then, as shown in FIG. 4A, a small portion of the ink (shown with a satin pattern) squeezed out by the
[0064]
On the other hand, in the modified example, as shown in FIG. 4 (b), the vicinity 11d of the folded portion 11b is in close contact with a double-sided adhesive tape or a thermal adhesive tape (not shown). The total thickness t2 of the
In this case, the repetitive stress (load) of pressing by the
[0065]
The stencil printing apparatus to which the present invention is applied is not limited to the thermosensitive digital type of plate making and printing integrated type shown in FIG. 5, but is a type that supplies ink from the inside of the plate cylinder to the plate making master on the plate cylinder. Needless to say, the present invention can be applied to various stencil printing apparatuses such as a stencil printing apparatus dedicated to A4 plate, a multicolor stencil printing apparatus, or a double-sided stencil printing apparatus.
[0066]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a novel stencil printing apparatus by solving the problems of the prior art. The effects for each claim are as follows.
[0069]
Claim2and3According to the described invention, the claims1In addition to the effects of the invention described above, while continuing printing for a long time, the folded portion at the tip of the ink non-passing portion in the porous elastic body (for example, mesh screen) has been squeezed out by the pressing means. A small part of the ink stays to form an ink retaining part, and finally the ink in the ink retaining part slightly oozes between the pre-printed master and the ink non-passing part of the porous elastic body (for example, mesh screen). Although it may come out, the overall thickness of the ink non-passing portion is, for example, by bringing the folded portion into close contact with the outer surface of the plate cylinder of the ink non-passing portion.Claim 1In comparison with this, the size of the ink retention portion is correspondingly, for example,Claim 1Therefore, it is possible to completely prevent the leakage of ink that slightly oozes between the pre-printed master and the ink non-passing portion of the porous elastic body (for example, mesh screen). In addition, due to the repeated stress (load) of pressing for each printing over a long period of time, the adhesiveness of the folded portion is gradually hindered and its effect diminishes, but even if the adhesiveness is completely lostClaim 1It is only restored to the same state as in FIG.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a), (b)Reference example 1It is the top view and front sectional view which expand | deploy and show the plate cylinder etc. of the principal part.
FIG. 2 is an enlarged front sectional view of FIG. 1 (b).
[Fig. 3] (a), (b)Embodiment 1FIG. 5 is a front cross-sectional view showing a plate cylinder and the like of a main part of a modified example.
4A and 4B are front sectional views for explaining an ink leakage action and the like obtained by enlarging FIGS. 3A and 3B. FIG.
FIG. 5 is an overall configuration diagram of a conventional stencil printing apparatus to which the present invention is applied.
6 is a perspective view of a main part around a plate cylinder and a pressure roller in FIG. 5. FIG.
7 is a perspective view of a main part around a plate cylinder and a mesh screen in FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a perspective view of a main part showing an arrangement state of the ink leakage preventing member and the double-sided adhesive tape with respect to the plate cylinder in FIG. 5;
FIGS. 9A and 9B are a plan view and a front cross-sectional view showing an unfolded main part of a conventional example of a plate cylinder.
[Explanation of symbols]
1 plate cylinder
1a Non-open area
1b Opening area
2 Mesh screen as a porous elastic body
2a Ink impermeable member as ink impermeable part
2c Ink non-passing part bottom surface as ink non-passing part surface
4 Ink supply device
5 Ink roller as ink supply member
6 Pressing roller as pressing means
7 Ink leakage prevention member
7a Open part
8 Ink guide member
9 Thermal adhesive tape
10,11 Ink non-passing part
10a, 11a Ink guide part
10b, 11b Folding part
18, 19 Double sided adhesive tapeThe
A Direction of plate cylinder rotation
M Master
Ma Master making master
P Printing paper
Claims (3)
前記インキ不通過部の前記外周面に接する側を折り返して折り返し部を形成し、該折り返し部の先端を前記開放部における前記インキ漏れ防止部材に係合させインキを前記開孔領域に誘導するインキ誘導部を有することを特徴とする孔版印刷装置。A cylindrical plate cylinder having an ink-permeable porous aperture region and an ink-impermeable non-perforated region, and an outer peripheral surface of the plate cylinder on three sides behind the plate cylinder in the rotational direction. An ink leakage prevention member that is in close contact with the non-perforated region and has the three open portions facing the perforated region, and a portion that is wound around the outer peripheral surface and that corresponds to the rear end of the perforated region is ink. in the stencil printing apparatus comprising a porous elastic body made of a non-passing portion,
An ink that folds the side of the ink non-passing portion in contact with the outer peripheral surface to form a folded portion, engages the tip of the folded portion with the ink leakage preventing member in the open portion, and guides ink to the aperture region A stencil printing apparatus comprising a guide part .
前記折り返し部を、前記インキ不通過部の前記外周面に接する側に密着させたことを特徴とする孔版印刷装置。The stencil printing apparatus according to claim 1,
The stencil printing apparatus , wherein the folded portion is in close contact with a side of the non-ink-passing portion in contact with the outer peripheral surface .
前記多孔質弾性体は、メッシュスクリーンであることを特徴とする孔版印刷装置。 In the stencil printing apparatus according to claim 1 or 2 ,
The stencil printing apparatus , wherein the porous elastic body is a mesh screen .
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