JP4157282B2

JP4157282B2 - Brush seal device

Info

Publication number: JP4157282B2
Application number: JP2001172530A
Authority: JP
Inventors: 徹河野
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 2001-06-07
Filing date: 2001-06-07
Publication date: 2008-10-01
Anticipated expiration: 2021-06-07
Also published as: JP2002364755A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、航空機、ガスタービン等の回転軸の相対移動する二構成部品間をシールする板状のブラシシール装置に関する。特に、二構成部品の一方部品が微少な位置の変動をしてもブラシシールのシール板が一方の部品の変動に対応して変形可能にすると共に、シール部におけるシール板の間隙を隙間無く重ね合わせて両部品間をシールするようにしたブラシシール装置の技術分野に係わるものである。
【０００２】
【従来技術】
本発明に関する先行技術には、図１４に示すブラシシール装置１００が存在する。
図１４は、回転軸１２０が貫通するケーシング１１０と、この回転軸１２０との間に取り付けられたブラシシール装置１００の断面図である。このケーシング１１０は、蒸気タービンやガスタービンの部品であって、ブラシシール装置１００がケーシング１１０と回転軸１２０との間を仕切るようにして流体圧をシールしているものである。
【０００３】
図１４に於いて、ブラシシール装置１００は、全体がリング状に形成されて、ケーシング１１０の溝部１１２に取り付けられている。このブラシシール装置１００の主要な構成は、ブラシシール１０９と背板１０２と支持板１０３である。
この環状を成すブラシシール１０９は、剛毛１０１が径方向に対して傾斜して取り付けられており、この数万、数十万本の多数の剛毛１０１が、ある厚さの束に形成されながら円周に沿って環状を成す壁状に配列されている。そして、結合された外周の一端部が取付部１０４を形成すると共に、ブラシシール１０９の内周の自由端面１０５が、回転軸１２０の周面に対向するように軸方向に幅を有する積層周面に形成されている。
【０００４】
この剛毛１０１の線径は、一般に、０．２５ｍｍ前後の太さのものが用いられている。そして、この剛毛１０１により回転軸との間をシールのためには、シール方向へある厚さの壁に形成しなければならない。このため、数万本以上の剛毛１０１を束状にして多数配列しなければならないから、ブラシシール１０９の製作に於いて、剛毛１０１を配列する困難な作業と、取付部１０４の固着方法の困難さが問題となっている。
【０００５】
このブラシシール１０９の一方の側面には、環状をした背板１０２が側面１０８をブラシシール１０９と接触状態にして配置され、被密封流体の圧力の作用に対して剛毛１０１を支持している。
又、ブラシシール１０９の他方の面には、支持板１０３がリング板に形成されて背板１０２との間でブラシシール１０９の取付部１０４側を狭持するごとくして一体に配置されている。この支持板１０３は、被密封流体が作用した場合、又は回転軸１２０が当接した場合でも、自由度を有するように径方向の幅が狭く形成されてブラシシール１０９を露出している。
そして、背板１０２と、ブラシシール１０９の取付部１０４と、支持板１０３とは、一端が溶接されて結合部１０６を成している。しかし、ブラシシール１０９は多数の剛毛１０１で構成されているためにバラバラに成りやすく、又線径が細いために、溶接が困難になる問題が存する。
【０００６】
又、図１４に於いて、軸１２０の仮想線で示す状態は、軸１２０がブラシシール１０９に対し回転中に揺動しない正常に嵌合した状態を示すものである。この正常状態は、図１４の仮想線で示す回転軸１２０がブラシシール１０９の自由端面に近接又は、軽く接触しているものである。
そして、回転軸１２０が偏心してブラシシール１０９に圧接したときに、ブラシシール１０９は、回転方向に曲げられたように考慮されている。このため、剛毛１０１は回転軸１２０が当接しても変形しやすいように、回転軸１２０の径方向に対して傾斜させた状態に配置される。このために、剛毛１０１を設定角度に正確に傾斜させて取り付けることは、極めて困難な作業を伴う。
【０００７】
また、ブラシシール装置に於いて、回転軸１２０が振動や偏心などにより、ブラシシール１０９に接触すると、ブラシシール１０９は、回転軸１２０と圧接された状態になりながら傾斜角度も増加させる。
一方、反対周面は、ブラシシール１０９から回転軸１２０が離れることになる。このとき、ブラシシール１０９の内周の自由端面は、回転軸１２０と間隙を大きくした非接触状態になるから、この回転軸１２０との間隙を流れる被密封流体の圧力により各剛毛１０１が押し分かられて剛毛間に間隙が惹起することになるので、被密封流体が漏洩することになる。
【０００８】
更に、他の従来技術として、特開平１０−１９６８０１号公報が存在する。この公報に記載の軸シールには、図１４の剛毛１０１の代わりに、周方向に沿って薄板を重ねたものが示されている。この薄板の正確な重ね方の技術は不明であるが、この薄板は、回転軸１２０の軸方向へある幅に形成されているから、１枚づつ重ね合わせれば、シールする方向（軸方向）にある厚さの壁が形成される。しかし、単に厚さ方向に重ね合わせたのみでは、図１５に示すように、薄板１１５はどこまでも直線方向に重ねられるだけで、環状に形成することは困難である。この薄板１１５を環状に重ね合わせるには、内径側が接触して環状になるようにしなければならないから、外径の大きさに応じて外周取付部１０４側の重ね面１１６に、側面から見て３角形状を成す隙間を、次々に１枚ごとに、設けなければならない。
【０００９】
このような重ね面間に間隙を設けた薄板１１５の取付は、数万枚、数万十枚を重ねるようになると、その取付が極めて困難になる。又、薄板１１５を無理に環状に重ねようとすると、環状に重ねた最後の継ぎ合わせ面が最初の面と合わなくなり、環状に形成できないからブラシシールとしての機能を得ることができなくなる。これが大きな問題となっている。更には、取付部の端部の重ねた段部が大きな段になるので、ケーシングに取付て保持することが困難になる。同様に、シール部の自由端部側も段部１１７が形成されてシール能力が低下する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、剛毛１０１を設けたブラシシール装置は、何十万個の剛毛１０１を束にしてブラシシール１０９を製作することが極めて困難であると共に、シール能力を向上させることに限界がある。すなわち、ブラシシール１０９を構成する剛毛１０１の数があまりにも多いので、剛毛１０１を傾斜させて取り付ける困難な問題及びその取付部１０４を固着させる方法の困難な問題、更に、設定されたシール能力に合わせてシールする方向へ剛毛１０１を配列する幅の問題、更には、ブラシシール１０９が回転軸の偏心により回転軸１２０から離間したときに、剛毛１０１の自由端側が被密封流体の圧力によりシール方向へ変形するので、被密封流体の漏洩が増加する問題等が存する。
【００１１】
更に又、これを解決するための薄板によるブラシシール装置においても、その薄板１１５を環状に形成するための取付部の上述した問題が解決できない状況にある。更には、薄板のシール部側の重ねる面間を可撓性を有するようなある間隙に形成する場合には更に困難に成る。
【００１２】
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その解決しようとする技術的課題は、薄板を重ねて環状に形成するときに、内径側の間隔を密に、外径側の間隔を疎に形成するブラシシールを容易に製作できるようにすることにある。更に、ブラシシールの取付部の固着を容易にすることにある。
又、ブラシシールのシール部のシール能力を向上させるために、薄板間の間隔を取付部の保持部により簡単に形成できるようにすることにある。
更に又、薄板のシール部の重ねた各間隔を容易に設定できるようにして重ねた周方向の可撓性を向上させることにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述のような課題を解決するために成されたものであって、その技術的手段は、以下のように構成されている。
【００１４】
請求項１に係わる本発明のブラシシール装置は、嵌合して相対移動する一方の部品に外周部が取付けられて内周部が他方の軸との間の被密封流体をシールするブラシシール装置であって、薄板のシール板を前記軸の周方向へ重ねた状態に配列して環状体に形成された外周側に取付部を有するとともに内周側にシール部を有するブラシシールを具備し、前記取付部の前記シール板には重ねた重面に突出した保持部を有し、前記シール部の前記シール板の内周端側の前記重面が接触又は近接に重ねられているとともに、前記各シール板が重ねられた間隔に対応する前記取付部の各シール板の間隔が前記保持部と対向するシール板との接合により保持されているものである。
【００１５】
請求項１に係わる本発明のブラシシール装置では、各薄板の取付部に於ける保持部を接合して重ねると、シール部側の各薄板の側面を接触又は近接させて軸の周面に沿った環状を成すシール部に形成することが可能になる。このため、例えば、ケーシングの孔に軸が嵌合した、その間隙をシール部によりシールすることができる。
特に、薄板は矩形板のように形成されているから、薄板の両側面を背板と保持板で支持すると簡単にブラシシールを組み立てることが可能になる。
【００１６】
又、薄板の保持部を隣の薄板に次々と接合して行けば固定できるから、ケーシングのブラシシール装置の装着部に対しても容易に取り付けることができる。そして、シール部は薄板を近接させて配置できると共に、円形状に形成することが可能になる。このためにシール部のシール能力を向上させることが可能になる。
【００１７】
請求項１に係わる本発明のブラシシール装置は、前記薄板が前記軸の径方向に対して傾斜している構成のものである。
【００１８】
請求項１に係わる本発明のブラシシール装置では、薄板を傾斜させながら保持部を隣の薄板に接合すればよいから、簡単に傾斜させて取り付けることが可能になる。このため、可撓性を有する薄板から構成されたブラシシールは、軸が偏心して当接してもしなやかに接合することが可能になる。
【００１９】
請求項１に係わる本発明のブラシシール装置は、前記薄板は前記取付部が前記軸の径方向に形成されていると共に前記取付部から折り曲げられてシール部側へ傾斜した形状に形成されているものである。
【００２０】
請求項１に係わる本発明のブラシシール装置では、取付部が軸芯を通る径方向に取り付ければよいから取付が簡単になる。しかも、シール部側は折り曲げ角度に応じて正確に配置されるから、傾斜角度の設定が極めて容易である。
【００２１】
請求項２に係わる本発明のブラシシール装置は、前記保持部が前記薄板を断面円弧状に絞り加工された形状の凸部に形成されているものである。
【００２２】
請求項２に係わる本発明のブラシシール装置では、保持部がプレス加工により絞り加工されて凸部に形成されているので、薄板を重ね合わせるときに、凸部を対向する凸部の背面凹部に嵌入して係合すれば取付の位置決めが可能になり、容易に取り付けることができる。又、係合した保持部の背面の凹部と対向する凸部が係合しているから、各薄板が組立後簡単にずれることが防止できる。そして、シール部の各薄板の間隔を密に配置することが可能になる。
【００２３】
請求項４に係わる本発明のブラシシール装置は、前記保持部が前記薄板を重ねる側面方向に折り曲げられた分岐板に形成されているものである。
【００２４】
請求項４に係わる本発明のブラシシール装置では、分岐板を接合すれば簡単に組立することができる。しかも、この接合面によりシール部の接合間隔を自由に設定することができる。そして、折り曲げられた間隙に低融点の金属を流し込んで冷却すれば取付部を固着することが可能になる。
【００２５】
請求項５に係わる本発明のブラシシール装置は、前記保持部が前記薄板の外周側を折り返しに曲げられてスペーサ部に形成されているものである。
【００２６】
請求項５に係わる本発明のブラシシール装置では、スペーサ部の折り返し部を次々に接合すれば簡単に円環状に組み立てることが可能になる。又、保持部の厚さは折り曲げ間隔により設定されるから、簡単に厚さを形成することができる。しかも、スペーサ部を組立時に圧接すれば簡単にシール部の各薄板の間隔を調節することもできる。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる実施の形態についてのブラシシール装置を図面に基づいて詳述する。尚、以下の図面は概念図ではなく、設計図である。
【００２８】
本発明のブラシシール装置には、第１の実施例として、図１から図６に示す通り、次のように構成されている。すなわち、本発明は、ケーシング５０の孔に軸６０が嵌合して相対移動するケーシング５０に外周の取付部４が取付けられてブラシシール２により軸６０との間をシールするブラシシール装置１である。そして、このブラシシール装置１は、可撓性の薄板のシール板３を軸の周面を囲む方向へ重ねて環状体に形成された外周部に取付部４を有するブラシシール２が設けられている。尚、以下のブラシシール２とは、薄板を取付部４から自由端部面１５側へブラシ状に多数突出していると言う意味である。
【００２９】
このブラシシール２には、取付部４の重ねた各薄板の側面に保持部５が設けられて間隔を保持するシール板３が形成されている。また、シール板３の内周における各薄板の側面を接触又は近接に重ねて被密封流体をシールするシール部６が設けている。更に、シール板３のシール部６が重ねられて被密封流体をシールする接触に近い間隔に形成されているが、この間隔に対応する取付部４の各シール板３の間隔が変動しないようにスペーサとなる保持部５を介して保持されているものである。
【００３０】
図１は、ガスタービンのケーシング５０と軸６０との間隙を高圧Ｐ１側と低圧Ｐ２側とに仕切るブラシシール装置１の断面図である。又、図２は、図１のブラシシール装置の内径側から見た１部の平面図である。
【００３１】
図１及び図２において、１はブラシシール装置である。又、このブラシシール装置１の外周側の固定部は、一方の部品であるケーシング５０の内周面に設けられた溝部５１に取り付けられている。又、ブラシシール装置１の内周側におけるシール部６の自由端部面１５は、他方の部品である軸６０の外周面と対向して接触又は近接した状態に配置されている。そして、高圧Ｐ１側の被密封流体をブラシシール２のシール部６によりシールする。
【００３２】
図３はブラシシール２の半分を示す平面図である。又、図４は、図３の一部分の拡大図である。更に図５は、図３の取付部を拡大した側面図である。又、図６は、図５の取付部の側面図である。
この図１から図６において、ブラシシール装置１は、ブラシシール２、背板部１６及び保持板部１０が主要な構成となっている。
このうちのブラシシール２は、図３に示すように、矩形状を成す薄板のシール板３が軸６０の回転方向に傾斜して取り付けられていると共に、周方向に沿って積層状態に重ねられて全体が環状体に形成されている。そして、図１に示すように、ブラシシール２の外周側は溶接により一体化されて取付部４を形成している。
【００３３】
このブラシシール２の取付部４には、図５及び図６に示すように、矩形状の薄板の一方の側面に突出する半球状に絞り加工された保持部５が凸部５Ａに形成されていると共に、３カ所に設けられている。この凸部５Ａの突出した高さは、取付部４の円周に生じるシール板３の間隔Ｈにより設定される。つまり、この間隔Ｈは、同一厚さのシール板３の内径側を互いに接触又は近接させて軸６０の円周面に沿って環状体に重ねたときに、外径は内径より大径であるから、その大径の分だけ各シール板３の配列面間に３角形状の間隙が生じる最大間隔に近い寸法である。この間隔Ｈの寸法に対応した高さに、凸部５Ａの高さを形成する。
【００３４】
シール板３の傾斜角度は、軸の回転速度、軸の偏心の大きさ、更には、軸の揺動態様により決められる。図３に示すブラシシール２は、角度を設計して決めた１例である。この例では、シール板３の角度が４２度から４５度に設計されている。
この薄板のシール板３自体は、矩形状に形成されているものである。そして、一実施例として、この薄板のシール板３の矩形状の長さは５〜８０ｍｍの範囲に形成され、幅が０．８〜９ｍｍの範囲に形成したものである。又、薄板のシール板３の厚さは、０．０５〜０．５ｍｍ、好ましくは０．０８〜０．３ｍｍのものを使用した。この寸法は、ブラシシール装置１の大きさにより設定されるものであり、大径であればある程それに応じて薄板のシール板３の大きさも大きく形成される。又、被密封流体の圧力が高ければ高いほど幅寸法も大きく形成される。又、薄板のシール板３は、鋼板、ステンレス板、ニッケル基の合金板、セラミック板等の材質が用いられる。
【００３５】
次に、ブラシシール装置１に於いて、被密封流体が作用する側にブラシシール２を支持するリング状の背板部１６が設けられている。この背板部１６には、ブラシシール２の取付部４を保持する固着部１６Ａとブラシシール２に被密封流体の圧力が作用して極端に曲げられないように圧力に対して支持する支持面１６Ｂとが設けている。そして、ブラシシール２が被密封流体の圧力を受けても変形しないように支持面１６Ｂにより支持している。この背板部１６は、鋼板、ステンレス板、銅板、アルミニウム板等が用いられる。
【００３６】
ブラシシール２を支持する背板部１６に対し、反対側には保持板部１０が配置されている。保持板部１０は、背板部１６の径方向の幅より小さい幅のリング状に形成されている。この保持板部１０は背板部１６と協働してブラシシール２の取付部４を保持するものである。この保持板部１０も、背板部１６と同様な材質により製作されている。
【００３７】
ブラシシール２の取付部４は、背板部１６と保持板部１０とにより狭持されて図１に示すように外周部を電子ビーム等の溶接により一体に結合することもできる。この背板部１６とブラシシール２と保持板部１０との結合は、固定部を形成する。図１では、保持板部１０は固定部を形成する長さであるが、背板部１６に近い径方向の長さに形成することも可能である。この図１より長くした保持板部１０の場合には、ブラシシール２と保持板部１０との間に被密封流体が流入できる空間部を形成する。
【００３８】
背板部１６と保持板部１０は、上述した材質が選定されるが、ケーシング５０の線膨張係数に合わせて材質を選定することが好ましい。例えば、ニッケル基の合金、その他非鉄金属で製作される場合もある。更には、被密封流体の種類、温度又はその他の適用分野の条件によって種々の材質が選定されている。
【００３９】
図７のブラシシール装置１は、本発明に係わる第２の実施例である。又、図８は、図７の正面図である。この図７は、上述した第１の実施例に対して、シール板３の構成を除いては、ほぼ同一である。
この第２の実施例のブラシシール２は、シール板３の取付部４に図４又は図５に示す保持部５より深絞りされた保持部５に相当する半球状の凸部５Ａが図８に示すように３カ所に形成されている。そして、取付部４が軸６０の径方向面と同一に形成されていると共に、取付部４からシール部６に向って傾斜した形状に形成されている（以下、図１も参照）。
【００４０】
この第２の実施例の場合には、凸部５Ａの先端を隣接する凸部５Ａの背面凹部に係合させて重ねていくものである。同時に、取付部４は軸６０に対して径方向に形成されているから、背板部１６の外周面に沿って配列すれば、簡単に組立が完了する。しかも、保持部５の結合は、凸部５Ａの先端を対向するシール板３の凸部５Ａに於ける背面の凹部に係合させると、各シール板３は簡単に位置決めされると共に、シール板３が互いに滑ることもないから、簡単に組み立てることが可能になる。
【００４１】
又、図９は本発明に係わる第３の実施例のブラシシール装置１を示すものである。又、図１０は図９の斜視図である。このブラシシール装置１も第１の実施例のブラシシール装置１とシール板３を除いては、ほぼ同一である。
【００４２】
図９および図１０のシール板３は、図７のシール板と同様に取付部４が径方向に形成されていると共に、取付部４からシール部６に向って傾斜している点は同一である。この第３の実施例の保持部５は、シール板３の重ねる方向へ３カ所の分岐板５Ｂが折り曲げられて保持部５を形成している。この分岐板５Ｂは、２個が同一方向に曲げられていると共に、１個は反対側に曲げられている。そして、この折り曲げ寸法の２倍が間隔Ｈの寸法に設定されている。この折り曲げられた分岐板５Ｂの１個同士が互いに接合されると共に、他の分岐板５Ｂの２個同士が互いに接合されると言った具合に組み立てられる。この取付部４の固着は溶接により結合することもできるが、融点の低い金属を流し込んで１体に結合することもできる。
【００４３】
図１１は、本発明に係わる第４の実施例のブラシシール装置１である。この第４の実施例のブラシシール装置１の構成は、シール板３を除いて第１の実施例のブラシシール装置１とほぼ同一である。
【００４４】
図１１は、ブラシシール２の１部の側面図である。このブラシシール２は取付部４の外周端からＵ字形状に折り曲げてスペーサ部５Ｃに形成した部分が保持部５である。シール板３の互いに重ねる間隔Ｈは、取付部４から折り返しに曲げる曲げ半径の大きさにより設定することができる。そして、スペーサ部５Ｃを接合すれば、環状のブラシシール２を簡単に形成することが可能になる。
【００４５】
図１２はブラシシール装置１が軸６０に取り付けられた状態を示す正面図である。この図１２のブラシシール装置１の取付状態は、図１では、軸６０を示す点線の位置で自由端面１５が全周に渡り０．０２ｍｍ位の間隔で嵌合しているものである。
そして、被密封流体をブラシシール２で効果的にシールするものである。このブラシシール装置１は薄板から成るシール板３をブラシ状として用いているために被密封流体の圧力が作用する方向に強力であると共に、軸６０の偏心に対しては可撓性を有する方向に配列されているので、シール能力と共に、軸６０の偏心に対しては、しなやかに対応して摺動による摩耗を効果的に防止することが期待できる。
【００４６】
一方、図１３は、軸６０が偏心してブラシシール２の自由端部面１５側を湾曲するように押圧した状態の正面図である。この状態は、軸６０の回転方向に対して正面から見ると図１に実線で示す軸６０の変位した状態である。
【００４７】
軸６０が偏心又は振動してブラシシール２に圧接するとシール板３は、圧力を受ける方向へ可撓性を有するように構成されているので、しなやかに対応して摺動抵抗を低減することが可能になる。その結果、軸６０の大きな偏心に対しても摩耗することなくシールすることができる。
更に、シール板３は、被密封流体の圧力を受ける方向には幅が広く形成されているので、変形に対して抵抗力がある。このために取付部４が傾くこともなく強固に保持することができる。そして、被密封流体を確実にシールすることが可能になる。
【００４８】
【発明の効果】
本発明に係わるブラシシール装置によれば、薄板を加工して保持部をシール板に１体に形成できるから、背板部や保持板部に特別な手段を講じなくとも、シール板を簡単に組み立てることが可能になる。そして、シール板の保持部を順々に接合して行けば、ブラシシールのシール部は、接合又は近接状態の円環状に形成されるので、シール能力を発揮することが期待できる。又、シール板の幅方向で被密封流体をシールするから、被密封流体の圧力に対して強度を有し、自由端面が傾斜して軸に圧接することもなく、シール効果を発揮する。
【００４９】
ブラシシールは、取付部を軸の径方向に形成すると共に、シール部側を傾斜するように構成されているから、取付部を径方向に配置すればよいので、組立が極めて容易になる。且つ、取付部を径方向に取り付ければシール部側の傾斜角度が必然に決定されるから傾斜角度が正確に配列することができる効果を奏する。
【００５０】
シール板の保持部を絞り加工した凸部に形成すると、保持部の凸部と対向するシール板に於ける凸部の背面の凹部とを係合させれば簡単に位置決めしてシール板を積層組立が容易になる。しかも、この凹凸の係合により滑ることもないから取付が強固になると共に、シール部を保持する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】ブラシシール装置の軸方向の半断面図である。
【図２】図１の内径側から見た１部の平面図である。
【図３】本発明に係わるブラシシールの半平面図である。
【図４】図３の１部拡大図である。
【図５】本発明に係わる第１の実施例に於ける取付部の１部側面図である。
【図６】図５のシール板の平面図である。
【図７】本発明に係わる第２の実施例に於ける取付部の１部側面図である。
【図８】図７のシール板の平面図である。
【図９】本発明に係わる第３の実施例に於ける取付部の１部側面図である。
【図１０】図９のシール板の斜視図である。
【図１１】本発明に係わる第４の実施例に於ける取付部の１部側面図である。
【図１２】図１のブラシシール装置と軸との正常な配置関係の正面図である。
【図１３】図１２のブラシシール装置に軸が偏心して圧接した状態の正面図である。
【図１４】従来のブラシシール装置の断面図である。
【図１５】従来のブラシシールを重ねて配列しようとした参考例の側面図である。
【符号の説明】
１ブラシシール装置
２ブラシシール
３シール板
４取付部
５保持部
５Ａ凸部
５Ｂ分岐板
５Ｃスペーサ部
６シール部
１０保持板部
１５自由端部面
１６背板部
１６Ａ固着部
１６Ｂ支持面
５０ケーシング
６０軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plate-like brush seal device that seals between two components that move relative to each other, for example, an aircraft, a gas turbine, and the like. In particular, the sealing plates of one component blanking even if the fluctuation of the minute position Rashishiru of the two components is deformable in response to variations in one part, the gap overlap without a gap seal plate in sealing part The present invention relates to the technical field of a brush seal device that seals both parts together.
[0002]
[Prior art]
The prior art relating to the present invention includes a brush seal device 100 shown in FIG.
FIG. 14 is a cross-sectional view of the casing 110 through which the rotary shaft 120 passes and the brush seal device 100 attached between the rotary shaft 120. The casing 110 is a component of a steam turbine or a gas turbine, and the brush seal device 100 seals the fluid pressure so as to partition the casing 110 and the rotary shaft 120.
[0003]
In FIG. 14, the brush seal device 100 is formed in a ring shape as a whole and is attached to the groove portion 112 of the casing 110. The main components of the brush seal device 100 are a brush seal 109, a back plate 102, and a support plate 103.
The circular brush seal 109 is provided with bristles 101 inclined to the radial direction, and the tens of thousands and hundreds of thousands of bristles 101 are formed in a bundle with a certain thickness. It is arranged in the shape of a wall that forms a ring along the circumference. Then, one end of the combined outer periphery forms a mounting portion 104, and a laminated peripheral surface having a width in the axial direction so that the inner peripheral free end surface 105 of the brush seal 109 faces the peripheral surface of the rotating shaft 120. Is formed.
[0004]
The bristles 101 generally have a wire diameter of about 0.25 mm. And in order to seal between the rotating shafts by the bristles 101, it is necessary to form a wall having a certain thickness in the sealing direction. For this reason, since a large number of bristles 101 of tens of thousands or more must be arranged in a bundle, it is difficult to arrange the bristles 101 and to fix the attachment portion 104 in manufacturing the brush seal 109. Is a problem.
[0005]
On one side surface of the brush seal 109, an annular back plate 102 is disposed with the side surface 108 in contact with the brush seal 109, and supports the bristles 101 against the action of the pressure of the sealed fluid.
Further, on the other surface of the brush seal 109, supporting lifting plate 103 is arranged integrally with as to sandwich the mounting portion 104 side of the brush seal 109 between the back plate 102 is formed in a ring plate Yes. The supporting lifting plate 103 is exposed if the sealed fluid is applied, or even when the rotary shaft 120 is in contact with the brush seal 109 is formed width in the radial direction so as to have a degree of freedom is narrow.
Then, a back plate 102, a mounting portion 104 of the brush seal 109, the supporting holding plates 103, one end forms a coupling portion 106 are welded. However, since the brush seal 109 is composed of a large number of bristles 101, there is a problem that the brush seal 109 easily breaks down and the wire diameter is thin, so that welding is difficult.
[0006]
In FIG. 14, the state indicated by the phantom line of the shaft 120 indicates a state in which the shaft 120 is properly fitted to the brush seal 109 so as not to swing during rotation. In this normal state, the rotating shaft 120 indicated by the phantom line in FIG. 14 is in proximity to or lightly in contact with the free end surface of the brush seal 109.
When the rotating shaft 120 is eccentric and press-contacted with the brush seal 109, the brush seal 109 is considered to be bent in the rotation direction. For this reason, the bristles 101 are arranged in an inclined state with respect to the radial direction of the rotating shaft 120 so that the bristles 101 are easily deformed even when the rotating shaft 120 abuts. For this reason, it is extremely difficult to attach the bristles 101 so as to be accurately inclined to the set angle.
[0007]
Further, in the brush seal device, when the rotating shaft 120 contacts the brush seal 109 due to vibration or eccentricity, the brush seal 109 increases the inclination angle while being in pressure contact with the rotating shaft 120.
On the other hand, the rotating shaft 120 is separated from the brush seal 109 on the opposite peripheral surface. At this time, the free end surface on the inner periphery of the brush seal 109 is in a non-contact state with the gap between the rotary shaft 120 and the bristles 101 are pushed by the pressure of the sealed fluid flowing through the gap with the rotary shaft 120. As a result, a gap is generated between the bristles, so that the sealed fluid leaks.
[0008]
Further, as another prior art, there is JP-A-10-196801. In the shaft seal described in this publication, instead of the bristles 101 of FIG. 14, a thin plate stacked along the circumferential direction is shown. Although the technique for accurately stacking the thin plates is unknown, since the thin plates are formed in a certain width in the axial direction of the rotating shaft 120, if they are stacked one by one, they are sealed in the sealing direction (axial direction). A wall of a certain thickness is formed. However, if they are simply overlapped in the thickness direction, as shown in FIG. 15, the thin plates 115 are merely overlapped in a straight line direction, and it is difficult to form an annular shape. In order to superimpose the thin plates 115 in an annular shape, the inner diameter side must come into contact with each other to form an annular shape. The gaps that form a square shape must be provided one by one.
[0009]
The attachment of the thin plate 115 having a gap between the overlapping surfaces becomes extremely difficult when the tens of thousands or tens of thousands are stacked. Further, if the thin plates 115 are forcibly overlapped in an annular shape, the last joint surface overlapped in an annular shape does not match the first surface and cannot be formed in an annular shape, so that the function as a brush seal cannot be obtained. This is a big problem. Furthermore, since the stepped portion at the end of the attaching portion is a large step, it is difficult to attach and hold it on the casing. Similarly, a stepped portion 117 is also formed on the free end side of the seal portion, so that the sealing ability is lowered.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the brush seal device provided with bristles 10 1, together with that for fabricating a brush seal 109 with hundreds of thousands of bristles 101 to bundle is very difficult, is a limit in improving the sealing capability is there. That is, since the number of the bristles 101 constituting the brush seal 109 is too large, it is difficult to tilt the bristles 101 and attach them, and it is difficult to fix the mounting portion 104. seal width problem of arranging the bristles 101 in the direction of sealed together, the further, when the brush seal 109 is separated from the rotating shaft 120 by the eccentric rotation axis, the free end of the bristles 101 by the pressure of the sealed fluid Since it deforms in the direction, there is a problem that leakage of the sealed fluid increases.
[0011]
Furthermore, in the brush seal device according sheet for solving this, the sheet 11 5 a situation that can not be resolved above-mentioned problems of the mounting portion for forming annularly. Furthermore, it becomes even more difficult when the gap between the overlapping surfaces of the thin plate on the seal portion side is formed in a certain gap having flexibility.
[0012]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and the technical problem to be solved is that when the thin plates are formed into an annular shape, the inner diameter side is closely spaced. An object of the present invention is to make it possible to easily manufacture a brush seal having a sparse radial spacing. Furthermore, it is in facilitating fixation of the attachment part of a brush seal.
Another object of the present invention is to make it possible to easily form the interval between the thin plates by the holding portion of the mounting portion in order to improve the sealing ability of the seal portion of the brush seal.
It is another object of the present invention to improve the flexibility of the overlapped circumferential direction by making it possible to easily set the intervals between the stacked seal portions of the thin plates.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and technical means thereof are configured as follows.
[0014]
Brush seal device of the present invention relating to claim 1 is fitted a brush to seal the sealed fluid between the inner peripheral portion outer peripheral portion is attached to the other of the axis on one of the parts move relative to the seal an apparatus, comprising: a brush seal having a seal portion on the inner peripheral side and having a mounting portion a seal plate of a thin plate to be arranged in an overlapped state in the circumferential direction outer peripheral side formed in the annular body of the shaft and, it has a holding portion and the protruding bearing surface overlaid the sealing plate of the attachment portion, with the bearing surface of the inner peripheral end of the seal plate of the seal portion is superimposed on the contact or proximity , in which intervals between the sealing plate of the mounting portion corresponding to the previous Symbol interval each seal plate are stacked is held by the bonding of the seal plate which faces the holding portion.
[0015]
The peripheral surface of the brush seal device of the present invention relating to claim 1, Hover by joining in the holding portion to the attachment portion of each thin plate, the side of each thin plate of the sealing portion in contact with or proximity to a shaft It becomes possible to form in the seal part which comprises the ring along with. Thus, for example, the shaft is fitted into the hole of the casing, it is possible to further seal the gap seal.
In particular, thin plate from being formed as a rectangular plate, it is possible to assemble easily the brush seal when supporting the both sides of the thin plate at the back plate and the holding plate.
[0016]
Moreover, since it fixed If we then successively joining the holding portion of the thin plate in a thin plate next it can be easily attached even to the mounting portion of the casing of the brush seal device. Then, the sealing portion together with the can be arranged in close proximity to the thin plate, it is possible to form a circular shape. For this reason, it becomes possible to improve the sealing capability of a seal part .
[0017]
The brush seal device of the present invention according to claim 1 is configured such that the thin plate is inclined with respect to the radial direction of the shaft.
[0018]
In the brush seal device according to the first aspect of the present invention, since the holding portion may be joined to the adjacent thin plate while the thin plate is inclined, it can be easily inclined and attached. For this reason, the brush seal composed of a flexible thin plate can be joined flexibly even if the shaft is eccentric and abuts.
[0019]
In the brush seal device according to the first aspect of the present invention, the thin plate is formed such that the attachment portion is formed in the radial direction of the shaft and is bent from the attachment portion to be inclined toward the seal portion. Is.
[0020]
In the brush seal device according to the first aspect of the present invention, since the attachment portion may be attached in the radial direction passing through the shaft core, the attachment becomes simple. In addition, since the seal portion side is accurately arranged according to the bending angle, it is very easy to set the inclination angle.
[0021]
In the brush seal device according to a second aspect of the present invention, the holding portion is formed as a convex portion having a shape in which the thin plate is drawn into a circular arc shape.
[0022]
In the brush seal device according to the second aspect of the present invention, since the holding portion is formed by the press processing so as to be a convex portion, when the thin plates are overlapped, the convex portion is formed on the back concave portion of the opposing convex portion. If it fits and engages, positioning of attachment will become possible and it can attach easily. Moreover, since the convex part facing the concave part on the back surface of the engaged holding part is engaged, it is possible to prevent each thin plate from being easily displaced after assembly. And it becomes possible to arrange | position closely the space | interval of each thin plate of a seal | sticker part.
[0023]
Brush seal of the present invention according to claim 4 apparatus is that the holding portions are formed on the branch plate bent laterally overlapping said thin plate.
[0024]
In the brush seal device according to the fourth aspect of the present invention, it can be easily assembled by joining the branch plates. In addition, the joining interval of the seal portion can be freely set by this joining surface. Then, if a low melting point metal is poured into the bent gap and cooled, the attachment portion can be fixed.
[0025]
In the brush seal device of the present invention according to claim 5 , the holding portion is formed in the spacer portion by bending the outer peripheral side of the thin plate.
[0026]
In the brush seal device according to the fifth aspect of the present invention, if the folded portions of the spacer portions are joined one after another, it can be easily assembled into an annular shape. Further, since the thickness of the holding portion is set by the bending interval, the thickness can be easily formed. In addition, the distance between the thin plates of the seal portion can be easily adjusted by pressing the spacer portion during assembly.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a brush seal device according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In addition, the following drawings are design drawings rather than conceptual diagrams.
[0028]
The brush seal device of the present invention provides, in a first embodiment, as shown in FIGS. 1-6, Ru Tei is constructed as follows. That is , the present invention is a brush seal device 1 in which a shaft 50 is fitted in a hole of the casing 50 and the outer peripheral mounting portion 4 is mounted on the casing 50 that moves relatively and the brush seal 2 seals the shaft 60. is there. The brush seal device 1 is provided with a brush seal 2 having a mounting portion 4 on an outer peripheral portion formed in an annular body by stacking a flexible thin seal plate 3 in a direction surrounding the peripheral surface of the shaft. Yes. The brush seal 2 below means that a large number of thin plates protrude from the mounting portion 4 toward the free end surface 15 in a brush shape.
[0029]
This brush seal 2, the sealing plate 3 for holding the space holding portion 5 on the side surface of the thin plates overlaid in the mounting portion 4 is provided is formed. The seal portion 6 for sealing the sealed fluid is provided to overlap the contact or proximity to side surfaces of each thin plate in the inner periphery of the seal plate 3. Furthermore, the seal portions 6 of the seal plate 3 are overlapped and formed at intervals close to the contact for sealing the sealed fluid, but the intervals between the seal plates 3 of the mounting portion 4 corresponding to this interval do not vary. It is held via a holding part 5 serving as a spacer.
[0030]
Figure 1 is a cross-sectional view of a brush seal device 1 that separates the gap between the casing 50 and the shaft 60 of the gas turbine into a high pressure P1 side and a low pressure P2 side. FIG. 2 is a plan view of a part of the brush seal device of FIG. 1 as viewed from the inner diameter side.
[0031]
1 and 2, reference numeral 1 denotes a brush seal device. Moreover, the fixed part on the outer peripheral side of the brush seal device 1 is attached to a groove 51 provided on the inner peripheral surface of the casing 50 which is one part. Further, the free end surface 15 of the seal portion 6 on the inner peripheral side of the brush seal device 1 is disposed in contact with or close to the outer peripheral surface of the shaft 60 which is the other component. Then, the sealed fluid on the high pressure P1 side is sealed by the seal portion 6 of the brush seal 2.
[0032]
FIG. 3 is a plan view showing a half of the brush seal 2. FIG. 4 is an enlarged view of a part of FIG. FIG. 5 is an enlarged side view of the attachment portion of FIG. Also, FIG. 6 is a side view of the mounting portion of Fig.
1 to 6, the brush seal device 1 mainly includes a brush seal 2, a back plate portion 16, and a holding plate portion 10.
Brush seal 2 of this, as shown in FIG. 3, the seal plate 3 of the thin plate forming the rectangular shape is mounted inclined in the rotational direction of the shaft 60, superimposed on the stacked state in the circumferential direction Thus, the whole is formed into an annular body . And as shown in FIG. 1, the outer peripheral side of the brush seal 2 is integrated by welding, and the attachment part 4 is formed.
[0033]
The mounting portion 4 of the brush seal 2, as shown in FIGS. 5 and 6, the holding section 5 which hemispherical to the drawing which projects on one side of a rectangular thin plate is formed in the convex portion 5A And at three locations. The protruding height of the convex portion 5A is set by interval H of the sealing plate 3 caused the circumference of the mounting portion 4. That is, during this time interval H, when superimposed on the annular body same thickness from each other in contact with or proximity to the inner diameter side of the seal plate 3 along the circumferential surface of the shaft 60, the outer diameter is a larger diameter than the inner diameter Therefore, the dimension is close to the maximum distance at which a triangular gap is generated between the arrangement surfaces of the seal plates 3 by the large diameter. A height corresponding to the dimensions of this period interval H, to form a height of the convex portion 5A.
[0034]
The inclination angle of the seal plate 3 is determined by the rotational speed of the shaft, the magnitude of the eccentricity of the shaft, and the swinging mode of the shaft. The brush seal 2 shown in FIG. 3 is an example in which the angle is designed and determined. In this example, the angle of the seal plate 3 is designed from 42 degrees to 45 degrees.
Sealing plate 3 itself of the thin plate is one which is formed in a rectangular shape. And as an example, the rectangular length of the thin sealing plate 3 is formed in the range of 5 to 80 mm and the width is formed in the range of 0.8 to 9 mm. The thin seal plate 3 has a thickness of 0.05 to 0.5 mm, preferably 0.08 to 0.3 mm. This dimension is set according to the size of the brush seal device 1, and the larger the diameter, the larger the size of the thin seal plate 3 correspondingly. Further, the higher the pressure of the sealed fluid, the larger the width dimension is formed . The thin seal plate 3 is made of a material such as a steel plate, a stainless steel plate, a nickel-based alloy plate, or a ceramic plate.
[0035]
Next, in the brush seal device 1, a ring-shaped back plate portion 16 that supports the brush seal 2 is provided on the side on which the fluid to be sealed acts. The back plate portion 16 has a fixing surface 16A for holding the attachment portion 4 of the brush seal 2 and a support surface that supports the pressure so that the pressure of the fluid to be sealed acts on the brush seal 2 and is not bent excessively. 16B. The brush seal 2 is supported by the support surface 16B so as not to be deformed even when the pressure of the fluid to be sealed is received. The back plate 16 is made of a steel plate, stainless steel plate, copper plate, aluminum plate, or the like.
[0036]
A holding plate portion 10 is disposed on the opposite side to the back plate portion 16 that supports the brush seal 2. The holding plate portion 10 is formed in a ring shape having a width smaller than the radial width of the back plate portion 16. The holding plate portion 10 holds the attachment portion 4 of the brush seal 2 in cooperation with the back plate portion 16. The holding plate portion 10 is also made of the same material as the back plate portion 16.
[0037]
Mounting portion 4 of the brush seal 2 may also be bonded is sandwiched by the holding plate 10 and the back plate portion 16 of the outer peripheral portion as shown in FIG. 1 together by welding, such as electron beam. The combination of the back plate portion 16, the brush seal 2, and the holding plate portion 10 forms a fixed portion. In FIG. 1, the holding plate portion 10 has a length that forms a fixing portion, but it can also be formed in a radial length close to the back plate portion 16. In the case of this longer the holding plate portion 10 from FIG. 1, that form a space portion sealed fluid can flow between the holding plate portion 10 and the brush seal 2.
[0038]
The material for the back plate portion 16 and the holding plate portion 10 is selected as described above, but the material is preferably selected in accordance with the linear expansion coefficient of the casing 50. For example, it may be made of a nickel-based alloy or other non-ferrous metal. Furthermore, various materials have been selected by the conditions of other fields of application of the type of sealed fluid, temperature or its.
[0039]
The brush seal device 1 of FIG. 7 is a second embodiment according to the present invention. FIG. 8 is a front view of FIG. FIG. 7 is substantially the same as the first embodiment described above except for the configuration of the seal plate 3 .
The brush seal 2 of the second embodiment, the convex portions 5A hemispherical corresponding to FIG. 4 or the holding unit 5 yo Ri deep-drawn holder 5 shown in FIG. 5 to the mounting portion 4 of the sealing plate 3 Figure As shown in FIG. And the attachment part 4 is formed in the same shape as the radial direction surface of the axis | shaft 60, and is formed in the shape inclined toward the seal part 6 from the attachment part 4 (refer also FIG. 1 hereafter).
[0040]
In the case of the second embodiment, the tip of the convex portion 5A is engaged with the back concave portion of the adjacent convex portion 5A and overlapped. At the same time, since the mounting portion 4 is formed in the radial direction with respect to the shaft 60, the assembly can be easily completed if the mounting portion 4 is arranged along the outer peripheral surface of the back plate portion 16. In addition, the coupling of the holding portions 5 is such that each of the sealing plates 3 can be easily positioned and the sealing plates can be easily positioned by engaging the front ends of the convex portions 5A with the concave portions on the back surface of the convex portions 5A of the opposing sealing plate 3. Since the three do not slide on each other, they can be easily assembled.
[0041]
FIG. 9 shows a brush seal device 1 according to a third embodiment of the present invention. FIG. 10 is a perspective view of FIG. The brush seal device 1 is substantially the same except for the brush seal device 1 and the seal plate 3 of the first embodiment.
[0042]
9 and 10 is the same as the seal plate of FIG. 7 in that the mounting portion 4 is formed in the radial direction and is inclined from the mounting portion 4 toward the seal portion 6. is there. In the holding unit 5 of the third embodiment, three branch plates 5B are bent in the direction in which the seal plates 3 overlap to form the holding unit 5. Two of the branch plates 5B are bent in the same direction and one is bent in the opposite direction. Then, twice the folding dimension is set to the dimension of the interval H. One of the bent branch plates 5B is joined to each other, and the other two branch plates 5B are assembled to each other. The fixing of the mounting portion 4 can be joined by welding, but a metal having a low melting point can be poured to join them together.
[0043]
FIG. 11 shows a brush seal device 1 according to a fourth embodiment of the present invention. The configuration of the brush seal device 1 of the fourth embodiment is substantially the same as that of the brush seal device 1 of the first embodiment except for the seal plate 3 .
[0044]
FIG. 11 is a side view of a part of the brush seal 2. In the brush seal 2, a portion formed in the spacer portion 5 </ b> C by being bent into a U shape from the outer peripheral end of the attachment portion 4 is the holding portion 5. The interval H at which the seal plates 3 overlap each other can be set according to the size of the bending radius at which the sealing plate 3 is bent back. If the spacer portion 5C is joined, the annular brush seal 2 can be easily formed.
[0045]
FIG. 12 is a front view showing a state where the brush seal device 1 is attached to the shaft 60. The brush seal device 1 shown in FIG. 12 is attached in such a manner that, in FIG. 1, the free end face 15 is fitted at intervals of about 0.02 mm over the entire circumference at the position indicated by the dotted line indicating the shaft 60.
Then, the sealed fluid is effectively sealed with the brush seal 2. Since the brush seal device 1 uses a thin seal plate 3 as a brush shape, the brush seal device 1 is strong in the direction in which the pressure of the fluid to be sealed acts, and also has a flexibility with respect to the eccentricity of the shaft 60. Therefore, it can be expected that wear due to sliding is effectively prevented with respect to the eccentricity of the shaft 60 together with the sealing ability.
[0046]
On the other hand, FIG. 13 is a front view of a pressing state as to the shaft 60 is eccentric to bend the free end face 15 side of the brush seal 2. This state is a state in which the shaft 60 shown by a solid line in FIG. 1 is displaced when viewed from the front with respect to the rotational direction of the shaft 60.
[0047]
When the shaft 60 is eccentric or vibrated and pressed against the brush seal 2, the seal plate 3 is configured to have flexibility in the direction of receiving pressure, so that sliding resistance can be reduced flexibly. It becomes possible. As a result, the shaft 60 can be sealed without being worn against large eccentricity.
Further, since the seal plate 3 is formed wide in the direction of receiving the pressure of the sealed fluid, it is resistant to deformation. For this reason, it can hold | maintain firmly, without the attaching part 4 inclining. And it becomes possible to seal a to-be-sealed fluid reliably.
[0048]
【The invention's effect】
According to the brush seal device of the present invention, since the thin plate can be processed and the holding portion can be formed as a single body on the sealing plate, the sealing plate can be easily formed without taking special measures on the back plate portion and the holding plate portion. It becomes possible to assemble. If the holding portions of the seal plate are joined in order, the seal portion of the brush seal is formed in an annular shape that is joined or in close proximity, so that it can be expected to exhibit sealing ability. Further, since the sealed fluid is sealed in the width direction of the seal plate, it has strength against the pressure of the sealed fluid, and the sealing effect is exhibited without the free end face being inclined and pressed against the shaft.
[0049]
Since the brush seal is configured so that the attachment portion is formed in the radial direction of the shaft and the seal portion side is inclined, the attachment portion may be arranged in the radial direction, so that the assembly becomes extremely easy. Moreover, if the attachment portion is attached in the radial direction, the inclination angle on the seal portion side is inevitably determined, so that the inclination angle can be accurately arranged.
[0050]
When the holding part of the seal plate is formed into a squeezed convex part, the convex part of the holding part and the concave part on the back side of the convex part of the sealing plate facing each other can be easily positioned and the seal plate is laminated Assembling becomes easy. In addition, since it does not slip due to the engagement of the projections and depressions, the mounting is strengthened and the effect of holding the seal portion is exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half sectional view of a brush seal device in an axial direction.
FIG. 2 is a plan view of a part viewed from the inner diameter side of FIG.
FIG. 3 is a half plan view of a brush seal according to the present invention.
FIG. 4 is an enlarged view of a part of FIG.
FIG. 5 is a side view of a part of the mounting portion in the first embodiment according to the present invention.
6 is a plan view of the seal plate of FIG. 5. FIG.
FIG. 7 is a side view of a part of a mounting portion in a second embodiment according to the present invention.
8 is a plan view of the seal plate of FIG.
FIG. 9 is a side view of a part of a mounting portion in a third embodiment according to the present invention.
10 is a perspective view of the seal plate of FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a partial side view of a mounting portion in a fourth embodiment according to the present invention.
12 is a front view of a normal arrangement relationship between the brush seal device of FIG. 1 and a shaft. FIG.
13 is a front view of a state in which a shaft is eccentrically pressed against the brush seal device of FIG.
FIG. 14 is a cross-sectional view of a conventional brush seal device.
FIG. 15 is a side view of a reference example in which conventional brush seals are arranged in an overlapping manner.
[Explanation of symbols]
1 Brush seal device
2 Brush seal
3 Seal plate
4 Mounting part
5 Holding part
5A Convex
5B branch plate
5C Spacer
6 Seal part
1 0 Holding plate
15 Free end face
16 Back plate
16A Adhering part
16B support surface
5 0 casing
60 axes

Claims

A brush seal device in which an outer peripheral portion is attached to one component that is fitted and moved relative to each other, and an inner peripheral portion seals a sealed fluid between the other shaft, and a thin seal plate is disposed around the shaft. A brush seal having a mounting portion on the outer peripheral side and a sealing portion on the inner peripheral side, which is arranged in a state of being stacked in a direction, and is overlapped on the sealing plate of the mounting portion The mounting portion corresponding to the interval at which the seal plates are overlapped, and the overlapping surface of the seal portion on the inner peripheral end side of the seal plate is overlapped in contact or proximity. The interval between the seal plates of the part is held by joining with the seal plate facing the holding part ,
The seal plate on the attachment portion side is formed in the radial direction of the shaft, and the seal plate on the seal portion side is bent from the attachment portion and formed in a shape inclined in the rotation direction of the shaft. A brush seal device.

The brush seal device according to claim 1, wherein the holding portion is formed as a convex portion by drawing the seal plate.

The brush seal device according to claim 1, wherein the holding portion is formed in a hemispherical shape .

2. The brush seal device according to claim 1, wherein the holding portion is formed on a branch plate formed by bending the seal plate in the overlapping direction of the overlapping surfaces.

The brush seal device according to claim 1, wherein the holding portion is formed in a spacer portion that is bent so that an outer peripheral side of the seal plate on the mounting portion side is folded.