JP4157210B2

JP4157210B2 - Pneumatic radial tire

Info

Publication number: JP4157210B2
Application number: JP01604999A
Authority: JP
Inventors: 敏彦高橋
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 1999-01-25
Filing date: 1999-01-25
Publication date: 2008-10-01
Anticipated expiration: 2019-01-25
Also published as: JP2000211322A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はタイヤの回転方向（正回転方向）が一方向性のトレッドパターンを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、特にそのブロック表面に生じるヒール・アンド・トウ摩耗の防止に関するものである。
【０００２】
なお、本発明において、「タイヤの回転方向が一方向性のトレッドパターンを備えた空気入りラジアルタイヤ」とは、タイヤセンターを挟んで左右に向かい略Ｖ字状に延びる一方向性の傾斜溝がタイヤトレッド部に間隔を置いてタイヤ周方向に多数配置されているブロックパターンを備えた空気入りラジアルタイヤを示し、タイヤの回転方向（正回転方向）が指定されたタイヤを意味している。
【０００３】
【従来の技術】
従来、かかる空気入りタイヤの場合、タイヤの正回転時に、先に接地するブロックの踏み込み側と後で接地する当該ブロックの蹴り出し側とではそれぞれの領域に作用する負荷が異なり、ブロックの踏み込み側よりも当該ブロックの蹴り出し側に負荷が偏ることから、ブロックの蹴り出し側ほど摩擦エネルギーが大きく、摩耗が早く進行する。
【０００４】
従って、タイヤ新品時に平滑面であったブロック表面が、使用とともに、ブロックの踏み込み側よりも当該ブロックの蹴り出し側の摩耗量が大きくなって、タイヤ周方向のブロック断面がタイヤ周方向に傾斜して摩耗し、タイヤを横から見ると鋸歯状に見えるヒール・アンド・トウ摩耗が発生する。
【０００５】
また、パターンノイズ、ウェット性能、スノー及びアイス性能の改良を図るために、ブロック表面にタイヤ幅方向に延びるサイプが形成されている場合がある。
【０００６】
かかるヒール・アンド・トウ摩耗を防止するべく、タイヤ周方向断面において、上記サイプを、ブロックの表面から内部に向けて、タイヤ子午線に対しブロックの踏み込み側に傾斜して延在させた空気入りタイヤが提供されているが（特開平８−３３７１０３号）、ヒール・アンド・トウ摩耗を防止するためには必ずしも未だ充分であるとはいえない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ヒール・アンド・トウ摩耗を有効に防止することができる空気入りラジアルタイヤを提供するところにある。
【０００８】
【課題を解決しようとする手段】
本発明は、タイヤトレッド部に、溝と溝で区画されたブロックが設けられているタイヤの回転方向が一方向性のトレッドパターンを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、
上記ブロックには枝付きサイプが配されており、
当該枝付きサイプは、ブロック表面に対してタイヤ径方向内側に垂直にタイヤ内面へ延びる主サイプと、当該主サイプがタイヤ径方向内側に延びる途中で、当該主サイプより分かれてタイヤ内面方向に傾斜して延びる枝サイプとから構成され、
上記枝サイプは、上記主サイプがタイヤ径方向内側に延びる途中の複数位置に配置され、かつ上記ブロックにおけるタイヤ回転時の蹴り出し側に延在していることを特徴とする空気入りラジアルタイヤを採用した。
【０００９】
従って、例えば、枝サイプを主サイプに２本持つ枝付きサイプが配されている場合、走行中、ブロックの踏み込み側及び蹴り出し側において、以下の様な摩耗の現象が現れる。
【００１０】
すなわち、走行中、まずブロックの蹴り出し側から徐々に摩耗してタイヤ周方向に傾斜したブロック断面となる（摩耗初期）。次に、この摩耗初期あたりから、上記枝付きサイプの主サイプより分かれて延びる枝サイプがブロック表面に現れる。ブロック表面に枝サイプが一旦現れはじめると、蹴り出し側のブロックの剛性が下がり、踏み込み側の当該ブロックの剛性が相対的に上がりはじめ、前記摩耗初期とは異なって今度は逆にブロックの蹴り出し側よりも踏み込み側の摩耗が促進される（摩耗中期）。次に、上記枝付きサイプの枝サイプが蹴り出し側のブロック表面の摩耗と共に消失すると、蹴り出し側のブロック表面の剛性が増大することから、再びブロックの踏み込み側よりも当該ブロックの蹴り出し側の摩耗が早く進行する（摩耗後期）。続いて摩耗が進行すると、再び、枝付きサイプの主サイプより分かれて延びる第２の枝サイプがブロック表面に現れる。ブロック表面に枝サイプが一旦現れはじめると、前記と同様に、蹴り出し側のブロックの剛性が下がり、踏み込み側の当該ブロックの剛性が相対的に上がりはじめ、ブロックの蹴り出し側よりも踏み込み側の摩耗が促進される（摩耗末期）。
【００１１】
このように、本発明のタイヤは、枝サイプがブロックの蹴り出し側に延在する様に枝付きサイプをブロックに配置した構成であるため、走行中、ブロックの踏み込み側と蹴り出し側は、摩耗過程と共に、交互に剛性の高低の変化を繰り返すため、結果としてブロックの踏み込み側と蹴り出し側に作用する負荷を均等に配分することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の空気入りラジアルタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。図２は図１におけるＥ１−Ｅ２線概略断面図である。図３は同タイヤにおける単位ブロックの概略平面図である。
【００１３】
図において、１はタイヤトレッド部、２はこのタイヤトレッド部１にタイヤ周方向にのびる主溝３とタイヤ幅方向に延びる傾斜溝４で区画形成されたブロックである。すなわち、このタイヤは、タイヤセンターＴＣを挟んで左右に向かい略Ｖ字状に延びる一方向性の傾斜溝４がタイヤトレッド部１に間隔を置いてタイヤ周方向に多数配置されており、いわゆるタイヤの回転方向が一方向性のトレッドパターンを備えた空気入りラジアルタイヤとして構成されている。
【００１４】
２ａ、２ｄはタイヤ幅方向の両側に位置するショルダーブロックであり、５はタイヤセンターＴＣにおいてタイヤ周方向に延びるセンターリブである。２ｂ、２ｃは上記ショルダーブロック２ａ、２ｄと前記センターリブ５との間においてタイヤ周方向に配置されているメディエイトブロックである。なお、Ｒはタイヤの正回転方向を示している。
【００１５】
本実施形態では、上記ショルダーブロック２ａ、２ｄにはブロック表面をタイヤ幅方向に延びる枝付きサイプ６が配されている。
【００１６】
枝付きサイプ６は、図２に示す様に、ブロック表面７に対してタイヤ径方向に垂直にタイヤ内面へ延びる主サイプ８と、当該主サイプ８がタイヤ径方向内側に延びる途中で、当該主サイプ８より分かれてタイヤ内面方向に傾斜して延びる第１枝サイプ９と、さらに続けて、当該主サイプ８がタイヤ径方向内側に延びる途中で、当該主サイプ８より分かれてタイヤ内面方向に傾斜して延びる第２枝サイプ１０とから構成されている。これらの第１枝サイプ９と第２枝サイプ１０は、いずれもブロック２におけるタイヤ回転時の蹴り出し側１１に延在して配されている。なお、１２はブロック２におけるタイヤ回転時の踏み込み側である。また、図３中、９ｂは第１枝サイプのサイプ底である終端を示している。
【００１７】
本実施形態のタイヤは、上記の通りであるので、ブロック２の踏み込み側１２及び蹴り出し側１１において、以下の様な摩耗の現象が現れる。すなわち、タイヤが新品状態では、図４の（ａ）に示す様に、ブロック２の蹴り出し側１１及び踏み込み側１２のいずれの側も摩耗されていないが、図４の（ｂ）に示す様に、摩耗初期では、まずブロック２の蹴り出し側１１から徐々に摩耗してタイヤ周方向に傾斜したブロック断面となる。
【００１８】
次に、この摩耗初期あたりから、上記枝付きサイプ６の主サイプ８より分かれて延びる第１枝サイプ９の枝分かれ部分がブロック２表面に現れる。ブロック２表面にこの第１枝サイプ９の枝分かれ部分が一旦現れはじめると、さらに摩耗が進行するにつれて、ブロック２の蹴り出し側１１には枝付きサイプ６の主サイプ８と同枝付きサイプ６の第１枝サイプ９の２本のサイプが、ブロック２の摩耗表面に現れ、その結果、ブロック２の蹴り出し側１１の剛性が下がり、当該ブロック２の踏み込み側１２の剛性が相対的に上がりはじめ、図４の（ｃ）に示す様に、摩耗中期では、今度は逆にブロック２の蹴り出し側１１よりも踏み込み側１２の摩耗が促進されて、前記摩耗初期とは異なって、タイヤ周方向においてほぼ均等なブロック断面となる。
【００１９】
次に、この摩耗中期の状態でさらに摩耗が進行すると、図４の（ｃ）に示す様に、上記枝付きサイプ６の枝サイプ９が蹴り出し側１１ブロック２の表面の摩耗と共に消失して行き、これによって今度は蹴り出し側１１のブロック２の表面の剛性が増大する。従って、再びブロックの踏み込み側１２よりも当該ブロック２の蹴り出し側１１の摩耗が早く進行する。
【００２０】
続いて摩耗が進行すると、図４の（ｄ）に示す様に、再び、枝付きサイプ６の主サイプ８より分かれて延びる第２枝サイプ１０が、摩耗したブロック２の表面に現れる。
【００２１】
ブロック２表面に枝サイプが一旦現れはじめると、前記と同様に、蹴り出し側１１のブロック２の剛性が下がり、踏み込み側１２の当該ブロック２の剛性が相対的に上がりはじめ、ブロック２の蹴り出し側１１よりも踏み込み側１２の摩耗が促進され、図４の（ｅ）に示す様に、摩耗末期では、再びタイヤ周方向においてほぼ均等なブロック断面となる。
【００２２】
従って、本実施形態のタイヤは、走行中、ブロック２の踏み込み側１２と蹴り出し側１１は、摩耗過程と共に、交互に剛性の高低の変化を繰り返すため、結果としてブロック２の踏み込み側１２と蹴り出し側１１に作用する負荷を均等に配分することができ、ヒール・アンド・トウ摩耗を防止することができる。
【００２３】
本実施形態のタイヤでは、上記の通り、枝サイプがブロック表面７側の第１枝サイプ９とブロック内部側の第２枝サイプ１０とから構成されているが、第１枝サイプ９の枝分かれの配置位置は、図２に示す通り、ブロック表面７から上記枝分かれの配置位置９ａまでの深さをｄ１としてｄ１＝０．５〜２ｍｍの範囲内に設定することが好ましい。上記深さｄ１が０．５ｍｍ未満の場合は、ブロック２の表面の摩耗開始後すぐに第１枝サイプ９がブロック２の表面に現れることから、ブロック２の踏み込み側１２から摩耗が始まり、当該踏み込み側１２の摩耗の方が偏って促進され、摩耗の均等化に支障を来たし好ましくない。上記深さｄ１が２ｍｍを超えると、第１枝サイプ９が摩耗によってブロック２の表面に現れるまでが長すぎるためブロック２の蹴り出し側１１の摩耗が偏って促進されすぎ、かかる場合も摩耗の均等化に支障を来たし好ましくない。
【００２４】
また、図２に示す様に、第１枝サイプ９の終端９ｂと、第２枝サイプ１０の枝分かれの配置位置１０ａまでの深さｄ２は、ｄ２＝０．５〜２ｍｍの範囲内に設定することが好ましい。上記深さｄ２が０．５ｍｍ未満の場合は、前記深さｄ１と同様に、第２枝サイプ１０がブロック２の表面に直ちに現れることから、ブロック２の表面の摩耗がブロック２の踏み込み側１２において更に続けて進行し、ブロック２の踏み込み側１２で異常摩耗が発生する。上記深さｄ２が２ｍｍを超える場合は、摩耗後期において、第２枝サイプ１０がブロック２の摩耗表面になかなか現れないことから、ブロック２の蹴り出し側１１の摩耗が偏って促進されすぎ、かかる場合も摩耗の均等化に支障を来たし好ましくない。
【００２５】
なお、図３に示す様に、第１枝サイプ９の終端９ｂと、ブロック２の側壁４ａとの間の離間距離Ｗ１は、少なくとも２ｍｍに設定されていることが望ましい。これは、タイヤを金型で加硫し、その金型からタイヤを抜き出すときのブロックの欠損を防止する為である。
【００２６】
また、枝付きサイプ６の主サイプ８の溝深さは、トレッドウェアインジケーター（Ｔ．Ｗ．Ｉ）〜主溝の最大深さの範囲内に設定することが好ましい。
【００２７】
なお、図２に示す様に、主サイプ８に対する第１枝サイプ９の傾斜角度Ａ１及び主サイプ８に対する第２枝サイプ１０の傾斜角度Ａ２は、いずれも３０〜７０゜の範囲に設定することが好ましい。各傾斜角度Ａ１、Ａ２が３０゜未満の場合は、ブロック２の蹴り出し側１１の剛性を下げる効果が弱くなり、摩耗均等化に支障をきたし好ましくない。各傾斜角度Ａ１、Ａ２が７０゜を超える場合は、加硫後タイヤの金型からの抜き出しが困難となり、生産性の点で好ましくない。
【００２８】
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、枝付きサイプは上記実施形態ではブロックに１本配されているが、複数本であっても差し支えない。また、枝付きサイプと、枝付きサイプ以外、例えば枝なしの通常のサイプとを組み合わせることも可能である。
【００２９】
また、枝付きサイプの枝サイプを、上記実施形態では第１枝サイプと第２枝サイプの合計２本の枝サイプとして構成しているが、これに限定されない。要するに、複数の枝サイプを主サイプに配すれば差し支えない。例えば、図５に示す様に、枝付きサイプ１３の枝サイプを、第１枝サイプ１４、第２枝サイプ１５、第３枝サイプ１６及び第４枝サイプ１７の合計４本の枝サイプを有する枝付きサイプとして構成することも可能である。なお、図５中、１８はブロック、１９は横溝である。
【００３０】
また、上記実施形態の枝付きサイプは、図１及び図３に示す様に、主溝３及び接地端２０の両側に枝サイプ９が開口する両側オープンサイプであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、図６に示す様に、主溝又は接地端の片側２１に枝サイプ２２が開口する片側オープンサイプの枝付きサイプ２３を採用することができる。なお、図６中、２４はブロック、Ｒはタイヤ正回転方向、すなわちタイヤ円周方向である。また、図７に示す様に、主溝又は接地端に開口しないクローズドの枝サイプ２５を有する枝付きサイプ２６を採用することも可能である。図７中、２７はブロックである。
【００３１】
また、上記実施形態はショルダーブロックに枝付きサイプを配しているがこれに限定されない。例えばメディエイトブロックや、図示していないがセンターブロックに配置しても差し支えない。
【００３２】
【実施例】
図１乃至図３のトレッドパターンを備え、表１に示す枝付きサイプを有するタイヤサイズ２０５／５５Ｒ１６の空気入りラジアルタイヤを試作し、これを国産乗用車に装着して、一般路を１万、２万、３万及び４万Ｋｍ走行した後のヒール・アンド・トウ摩耗を測定した。比較のため、枝付きサイプ以外は実施例と同様（比較例タイヤは、実施例の枝付きサイプと同じ主サイプを有している）の空気入りラジアルタイヤも試作し、比較検討した。
【００３３】
なお、摩耗量の測定は、ブロック表面におけるヒール・アンド・トウ摩耗量の最大値（ブロック断面における段差の最大摩耗寸法）を測定した。値が低いほど良好であることを示している。
【００３４】
【表１】

【００３５】
表１より明らかな様に、本発明の実施例タイヤは、枝付きサイプのない比較例１のタイヤと比較して、ヒール・アンド・トウ摩耗の発生が防止されている。また、上記深さｄ１が０．５ｍｍ未満の比較例２タイヤの場合は、ブロックの表面の摩耗開始後すぐに第１枝サイプがブロック表面に現れることから、ブロックの踏み込み側から摩耗が始まり、当該踏み込み側の摩耗の方が偏って促進され、摩耗の均等化の点で好ましくなかった。また、上記深さｄ１が２ｍｍを超える比較例３タイヤの場合も、第１枝サイプが摩耗によってブロック表面に現れるまでが長すぎるためブロックの蹴り出し側の摩耗が偏って促進されすぎ、かかる場合も摩耗の均等化に支障を来たした。因って、第１枝サイプの枝分かれの配置位置までの深さｄ１はｄ１＝０．５〜２ｍｍの範囲内にあることが好ましいことが認められた。
【００３６】
また、第１枝サイプの終端と、第２枝サイプの枝分かれの配置位置までの深さｄ２が、０．５ｍｍ未満の比較例４タイヤの場合も、前記深さｄ１と同様に、第２枝サイプがブロックの表面に直ちに現れることから、ブロックの表面の摩耗がブロックの踏み込み側において更に続けて進行し、ブロックの踏み込み側で異常摩耗が発生する。また、上記深さｄ２が２ｍｍを超える比較例５タイヤの場合も、摩耗後期において、第２枝サイプがブロックの摩耗表面になかなか現れないことから、ブロックの蹴り出し側の摩耗が偏って促進されすぎ、かかる場合も摩耗の均等化に支障を来たし好ましくなかった。因って、第１枝サイプの終端と、第２枝サイプの枝分かれの配置位置までの深さｄ２は、ｄ２＝０．５〜２ｍｍの範囲内にあることが好ましいことが認められた。
【００３７】
また、主サイプに対する第１枝サイプの傾斜角度Ａ１及び主サイプに対する第２枝サイプの傾斜角度Ａ２が３０゜未満の比較例６タイヤの場合は、ブロックの蹴り出し側の剛性を下げる効果が弱くなり、摩耗均等化に支障をきたし好ましくなかった。また、各傾斜角度Ａ１、Ａ２が７０゜を超える比較例７タイヤの場合は、耐偏摩耗性の点では問題はなかったが、加硫後タイヤの金型からの抜き出しが困難となり、生産性の点で好ましくなかった。因って、主サイプに対する第１枝サイプの傾斜角度Ａ１及び主サイプに対する第２枝サイプの傾斜角度Ａ２はいずれも３０〜７０゜の範囲に設定することが好適である。
【００３８】
なお、枝サイプの終端と、当該枝サイプが配置されている側のブロックの側壁との間の離間距離Ｗ１が１．８ｍｍの比較例８タイヤの場合、加硫後金型からタイヤを抜き出すときにブロックに欠損が発生した。
【００３９】
【発明の効果】
本発明は、上記の通り、タイヤトレッド部に、溝と溝で区画されたブロックが設けられているタイヤの回転方向が一方向性のトレッドパターンを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、
上記ブロックには枝付きサイプが配されており、
当該枝付きサイプは、ブロック表面に対してタイヤ径方向に垂直にタイヤ内面へ延びる主サイプと、当該主サイプがタイヤ径方向内側に延びる途中で、当該主サイプより分かれてタイヤ内面方向に傾斜して延びる枝サイプとから構成され、上記枝サイプは、上記主サイプがタイヤ径方向内側に延びる途中の複数位置に配置され、かつ上記ブロックにおけるタイヤ回転時の蹴り出し側に延在している空気入りラジアルタイヤである。
【００４０】
従って、この空気入りラジアルタイヤによれば、走行中、ブロックの踏み込み側と蹴り出し側は、摩耗過程と共に、交互に剛性の高低の変化を繰り返すため、結果としてブロックの踏み込み側と蹴り出し側に作用する負荷を均等に配分することができる。因って、この空気入りラジアルタイヤは、ヒール・アンド・トウ摩耗を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の空気入りラジアルタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【図２】図１におけるＥ１−Ｅ２線概略断面図である。
【図３】同実施形態のタイヤにおける単位ブロックの概略平面図である。
【図４】図４の（ａ）は同実施形態の新品タイヤにおける単位ブロックのタイヤ周方向概略断面図である。図４の（ｂ）は同ブロックの摩耗初期における周方向概略断面図である。図４の（ｃ）は同ブロックの摩耗中期における周方向概略断面図である。図４の（ｄ）は同ブロックの摩耗後期における周方向概略断面図である。図４の（ｅ）は同ブロックの摩耗終期における周方向概略断面図である。
【図５】本発明の空気入りラジアルタイヤの他実施形態を示す単位ブロックのタイヤ周方向概略断面図である。
【図６】枝サイプが片側オープンである他実施形態を示す単位ブロックの概略平面図である。
【図７】枝サイプが両側クローズドである他実施形態を示す単位ブロックの概略平面図である。
【符号の説明】
１タイヤトレッド部
２ブロック
２ａショルダーブロック
２ｂメディエイトブロック
２ｃメディエイトブロック
２ｄショルダーブロック
３主溝
４傾斜溝
５センターリブ
６枝付きサイプ
７ブロック表面
８主サイプ
９第１枝サイプ
９ｂ終端
１０第２枝サイプ
１１蹴り出し側
１２踏み込み側
Ｒタイヤの正回転方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire provided with a tread pattern in which the tire rotation direction (forward rotation direction) is unidirectional, and particularly to prevention of heel and toe wear occurring on the block surface.
[0002]
In the present invention, “a pneumatic radial tire having a tread pattern in which the rotation direction of the tire is unidirectional” means a unidirectional inclined groove extending in a substantially V shape toward the left and right across the tire center. A pneumatic radial tire having a block pattern that is arranged in the tire circumferential direction at intervals in the tire tread portion is shown, which means a tire in which the tire rotation direction (forward rotation direction) is designated.
[0003]
[Prior art]
Conventionally, in the case of such a pneumatic tire, when the tire rotates forward, the load acting on each region differs between the stepping side of the block that contacts the ground first and the kicking side of the block that contacts the ground later, and the stepping side of the block Since the load is more biased toward the kicking side of the block, the friction energy is larger toward the kicking side of the block, and wear progresses faster.
[0004]
Therefore, with the use of the block surface, which was a smooth surface when the tire is new, the wear amount on the kicking side of the block is larger than the stepping side of the block, and the block cross section in the tire circumferential direction is inclined in the tire circumferential direction. When the tire is seen from the side, heel-and-toe wear that looks like a sawtooth occurs.
[0005]
Moreover, in order to improve pattern noise, wet performance, snow and ice performance, sipes extending in the tire width direction may be formed on the block surface.
[0006]
In order to prevent such heel-and-toe wear, a pneumatic tire in which the sipe is inclined and extended toward the stepping side of the block with respect to the tire meridian from the surface of the block toward the inside in the tire circumferential cross section (JP-A-8-337103) is not necessarily sufficient to prevent heel and toe wear.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a pneumatic radial tire that can effectively prevent heel and toe wear.
[0008]
[Means to solve the problem]
The present invention is a pneumatic radial tire provided with a tread pattern in which the rotation direction of the tire is provided with a groove and a block partitioned by the groove in the tire tread portion.
The above block has a sipe with branches,
The sipe with branches is divided into a main sipe extending to the tire inner surface perpendicular to the tire surface in the tire radial direction with respect to the block surface, and is inclined from the main sipe to the tire inner surface in the middle of the main sipe extending in the tire radial direction. A branch sipe extending as
The branch sipe is a pneumatic radial tire characterized in that the main sipe is arranged at a plurality of positions in the middle of the tire radially inwardly extending, and extends to a kick-out side when the tire rotates in the block. Adopted.
[0009]
Therefore, for example, when a branch sipe having two branch sipes as the main sipe is arranged, the following wear phenomenon appears on the stepping side and kicking side of the block during traveling.
[0010]
That is, during travel, the block first wears gradually from the kick-out side of the block, resulting in a block cross section inclined in the tire circumferential direction (early wear). Next, a branch sipe extending from the main sipe of the above-mentioned branch sipe appears on the block surface from the beginning of the wear. Once a branch sipe begins to appear on the block surface, the rigidity of the block on the kicking side decreases, the rigidity of the block on the stepping side starts to increase relatively, and unlike the initial stage of wear, this time the block kicks out. Wear on the stepping side rather than the side is promoted (middle wear phase). Next, if the branch sipe of the above-mentioned sipe with a branch disappears with wear of the block surface on the kicking side, the rigidity of the block surface on the kicking side increases, so that the block kicking side again than the stepping side of the block. Wear progresses quickly (late wear phase). Subsequently, as wear progresses, a second branch sipe that extends separately from the main sipe of the branch sipe appears again on the block surface. Once the branch sipes begin to appear on the block surface, the kick block rigidity decreases as described above, and the rigidity of the block on the stepping side starts to increase relatively, and the step side becomes more rigid than the block kicking side. Wear is accelerated (late wear stage).
[0011]
Thus, since the tire of the present invention has a configuration in which the branch sipe is arranged in the block so that the branch sipe extends to the block kick side, the running side of the block and the kicking side are As the wear process is repeated, the change in rigidity is alternately repeated. As a result, the load acting on the stepping-in side and the kicking-out side of the block can be evenly distributed.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic development view of a tread pattern showing an embodiment of a pneumatic radial tire of the present invention. 2 is a schematic cross-sectional view taken along line E1-E2 in FIG. FIG. 3 is a schematic plan view of a unit block in the tire.
[0013]
In the figure, reference numeral 1 denotes a tire tread portion, and 2 denotes a block defined by the tire tread portion 1 by a main groove 3 extending in the tire circumferential direction and an inclined groove 4 extending in the tire width direction. That is, in this tire, many unidirectional inclined grooves 4 extending in a substantially V shape toward the left and right across the tire center TC are arranged in the tire circumferential direction at intervals in the tire tread portion 1. This is configured as a pneumatic radial tire having a tread pattern with a unidirectional rotation direction.
[0014]
2a and 2d are shoulder blocks located on both sides in the tire width direction, and 5 is a center rib extending in the tire circumferential direction at the tire center TC. 2b and 2c are mediate blocks arranged in the tire circumferential direction between the

shoulder blocks

2a and 2d and the center rib 5. Note that R indicates the forward rotation direction of the tire.
[0015]
In the present embodiment, the

shoulder blocks

2a and 2d are provided with sipe 6 with branches extending on the block surface in the tire width direction.
[0016]
As shown in FIG. 2, the branched sipe 6 includes a main sipe 8 extending to the tire inner surface perpendicular to the tire radial direction with respect to the block surface 7, and the main sipe 8 extending inward in the tire radial direction. A first branch sipe 9 that is separated from the sipe 8 and extends obliquely toward the tire inner surface, and further, in the middle of the main sipe 8 extending inward in the tire radial direction, is separated from the main sipe 8 and inclined toward the tire inner surface. And a second branch sipe 10 extending in this manner. The first branch sipe 9 and the second branch sipe 10 are both extended to the kick-out side 11 when the tire rotates in the block 2. Reference numeral 12 denotes a stepping side when the tire rotates in the block 2. Further, in FIG. 3, 9b indicates a termination which is the sipe bottom of the first branch sipe.
[0017]
Since the tire according to the present embodiment is as described above, the following wear phenomenon appears on the stepping side 12 and the kicking side 11 of the block 2. That is, when the tire is new, as shown in FIG. 4 (a), neither the kicking side 11 nor the stepping side 12 of the block 2 is worn, but as shown in FIG. 4 (b). In the initial stage of wear, first, the block 2 is gradually worn from the kick-out side 11 of the block 2 to form a block cross section inclined in the tire circumferential direction.
[0018]
Next, a branching portion of the first branch sipe 9 extending from the main sipe 8 of the branch sipe 6 appears on the surface of the block 2 from around this initial stage of wear. Once the branch portion of the first branch sipe 9 begins to appear on the surface of the block 2, as the wear further progresses, the main sipe 8 of the branch sipe 6 and the main sipe 8 of the branch sipe 6 are placed on the kicking side 11 of the block 2. Two sipes of the first branch sipe 9 appear on the wear surface of the block 2, and as a result, the rigidity of the kicking side 11 of the block 2 decreases and the rigidity of the stepping side 12 of the block 2 starts to increase relatively. As shown in FIG. 4 (c), in the middle period of wear, this time, the wear on the stepping side 12 is accelerated rather than the kicking side 11 of the block 2, and the tire circumferential direction is different from the wear initial stage. The block cross section is almost uniform.
[0019]
Next, when the wear further progresses in this middle wear state, as shown in FIG. 4C, the branch sipe 9 of the above-mentioned branch sipe 6 disappears together with the wear of the surface of the kick-out side 11 block 2. This increases the rigidity of the surface of the block 2 on the kicking side 11 this time. Therefore, the wear of the kicking side 11 of the block 2 progresses faster than the stepping side 12 of the block again.
[0020]
Then, as wear progresses, as shown in FIG. 4D, the second branch sipe 10 extending again from the main sipe 8 of the branch sipe 6 appears again on the surface of the worn block 2.
[0021]
Once a branch sipe begins to appear on the surface of the block 2, the rigidity of the block 2 on the kicking side 11 decreases and the rigidity of the block 2 on the stepping side 12 starts to increase relatively, as described above. As shown in FIG. 4 (e), the wear on the stepping side 12 is promoted more than the side 11, and at the end of the wear, the block cross section becomes substantially uniform again in the tire circumferential direction.
[0022]
Therefore, in the tire according to the present embodiment, the stepping side 12 and the kicking side 11 of the block 2 alternately change in rigidity with the wear process during the running, and as a result, the stepping side 12 and the kicking side 12 of the block 2 are kicked. The load acting on the delivery side 11 can be evenly distributed, and heel and toe wear can be prevented.
[0023]
In the tire of the present embodiment, as described above, the branch sipe is composed of the first branch sipe 9 on the block surface 7 side and the second branch sipe 10 on the block inner side. As shown in FIG. 2, the arrangement position is preferably set within a range of d1 = 0.5 to 2 mm, where d1 is the depth from the block surface 7 to the branching arrangement position 9a. When the depth d1 is less than 0.5 mm, the first branch sipe 9 appears on the surface of the block 2 immediately after the start of wear on the surface of the block 2, so that wear starts from the stepping side 12 of the block 2, Wear on the tread side 12 is biased and promoted, which hinders uniform wear and is not preferable. When the depth d1 exceeds 2 mm, it is too long until the first branch sipe 9 appears on the surface of the block 2 due to wear, and thus wear on the kick-out side 11 of the block 2 is excessively promoted. This is unfavorable because it interferes with equalization.
[0024]
Further, as shown in FIG. 2, the depth d2 between the terminal end 9b of the first branch sipe 9 and the branching arrangement position 10a of the second branch sipe 10 is set within a range of d2 = 0.5 to 2 mm. It is preferable. When the depth d2 is less than 0.5 mm, the second branch sipe 10 immediately appears on the surface of the block 2 as in the case of the depth d1, so that the wear of the surface of the block 2 is caused by the treading side 12 of the block 2. In step S3, abnormal wear occurs on the stepping side 12 of the block 2. When the depth d2 exceeds 2 mm, the second branch sipe 10 does not readily appear on the wear surface of the block 2 in the late stage of wear, and thus wear on the kicking side 11 of the block 2 is excessively promoted. In this case, it is not preferable because it causes troubles in wear equalization.
[0025]
As shown in FIG. 3, it is desirable that the separation distance W1 between the terminal end 9b of the first branch sipe 9 and the side wall 4a of the block 2 is set to at least 2 mm. This is to prevent block loss when the tire is vulcanized with a mold and the tire is extracted from the mold.
[0026]
Moreover, it is preferable to set the groove depth of the main sipe 8 of the branched sipe 6 within the range of the treadware indicator (TW) to the maximum depth of the main groove.
[0027]
As shown in FIG. 2, the inclination angle A1 of the first branch sipe 9 with respect to the main sipe 8 and the inclination angle A2 of the second branch sipe 10 with respect to the main sipe 8 are both set in the range of 30 to 70 °. Is preferred. If each of the inclination angles A1 and A2 is less than 30 °, the effect of lowering the rigidity of the kicking side 11 of the block 2 is weakened, which causes an obstacle to wear equalization. When the inclination angles A1 and A2 exceed 70 °, it is difficult to extract the vulcanized tire from the mold, which is not preferable in terms of productivity.
[0028]
By the way, the present invention is not limited to the above embodiment. For example, one sipe with branches is arranged in a block in the above embodiment, but a plurality of sipes may be provided. It is also possible to combine a sipe with branches and a normal sipe without branches other than the sipe with branches.
[0029]
Moreover, although the branch sipe of the branch sipe is configured as a total of two branch sipes of the first branch sipe and the second branch sipe in the above embodiment, the present invention is not limited to this. In short, a plurality of branch sipes may be arranged on the main sipes. For example, as shown in FIG. 5, the branch sipe of the branch sipe 13 has a total of four branch sipes including a first branch sipe 14, a second branch sipe 15, a third branch sipe 16, and a fourth branch sipe 17. It is also possible to configure as a sipe with branches. In FIG. 5, 18 is a block, and 19 is a lateral groove.
[0030]
Further, as shown in FIGS. 1 and 3, the branched sipe of the above embodiment is a double-sided open sipe in which the branch sipe 9 opens on both sides of the main groove 3 and the grounding end 20, but the present invention is not limited to this. Not. For example, as shown in FIG. 6, a one-side open sipe branched sipe 23 in which a branch sipe 22 opens on one side 21 of the main groove or the grounding end can be adopted. In FIG. 6, reference numeral 24 denotes a block, and R denotes the tire normal rotation direction, that is, the tire circumferential direction. Moreover, as shown in FIG. 7, it is also possible to employ a branched sipe 26 having a closed branch sipe 25 that does not open to the main groove or the grounding end. In FIG. 7, reference numeral 27 denotes a block.
[0031]
Moreover, although the said embodiment has distribute | arranged the sipe with a branch to the shoulder block, it is not limited to this. For example, it may be arranged in a mediate block or a center block (not shown).
[0032]
【Example】
A pneumatic radial tire of the tire size 205 / 55R16 having the tread pattern shown in FIGS. 1 to 3 and having the sipe with branches shown in Table 1 was prototyped and mounted on a domestic passenger car. Heel and toe wear after running 10,000, 30,000 and 40,000 km was measured. For comparison, a pneumatic radial tire having the same main sipe as that of the example (the comparative example tire has the same main sipe as that of the example) except for the sipe with a branch was also prototyped and compared.
[0033]
The amount of wear was measured by measuring the maximum value of the heel and toe wear amount on the block surface (the maximum wear dimension of the step in the block cross section). It shows that it is so favorable that a value is low.
[0034]
[Table 1]

[0035]
As is apparent from Table 1, the tires of the examples of the present invention are prevented from causing heel and toe wear as compared with the tires of Comparative Example 1 having no branch sipe. Further, in the case of the comparative example 2 tire having the depth d1 of less than 0.5 mm, the first branch sipe appears on the block surface immediately after the start of the wear on the block surface, so that the wear starts from the stepping side of the block, The wear on the stepping side is promoted more unevenly, which is not preferable in terms of wear equalization. Also, in the case of the comparative example 3 tire in which the depth d1 exceeds 2 mm, it is too long until the first branch sipe appears on the block surface due to wear. Even had a problem in the equalization of wear. Therefore, it was recognized that the depth d1 to the arrangement position of the branch of the first branch sipe is preferably in the range of d1 = 0.5 to 2 mm.
[0036]
Further, in the case of the comparative example 4 tire in which the depth d2 from the terminal end of the first branch sipe to the arrangement position of the branch of the second branch sipe is less than 0.5 mm, the second branch is the same as the depth d1. Since the sipe appears immediately on the surface of the block, the wear on the surface of the block further proceeds on the stepping side of the block, and abnormal wear occurs on the stepping side of the block. Further, in the case of the comparative example 5 tire in which the depth d2 exceeds 2 mm, the second branch sipe does not readily appear on the wear surface of the block in the later stage of wear, so that the wear on the kicking side of the block is unevenly promoted. In such a case, it is not preferable because it causes a problem in wear equalization. Therefore, it was confirmed that the depth d2 from the end of the first branch sipe to the arrangement position of the branch of the second branch sipe is preferably in the range of d2 = 0.5 to 2 mm.
[0037]
Further, in the case of the comparative example 6 tire in which the inclination angle A1 of the first branch sipe with respect to the main sipe and the inclination angle A2 of the second branch sipe with respect to the main sipe are less than 30 °, the effect of lowering the rigidity on the block kicking side is weak. This is undesirable because it interferes with wear leveling. In the case of the comparative example 7 tire in which the inclination angles A1 and A2 exceed 70 °, there was no problem in terms of uneven wear resistance, but it was difficult to extract the tire from the mold after vulcanization, and the productivity This is not preferable. Therefore, it is preferable that both the inclination angle A1 of the first branch sipe with respect to the main sipe and the inclination angle A2 of the second branch sipe with respect to the main sipe are set in the range of 30 to 70 °.
[0038]
In the case of the comparative example 8 tire in which the separation distance W1 between the end of the branch sipe and the side wall of the block on the side where the branch sipe is arranged is 1.8 mm, when the tire is extracted from the mold after vulcanization A defect occurred in the block.
[0039]
【The invention's effect】
The present invention, as described above, in the pneumatic radial tire provided with a tread pattern in which the rotation direction of the tire is provided with a groove and a block partitioned by the groove in the tire tread portion.
The above block has a sipe with branches,
The sipe with branches is divided into a main sipe extending to the tire inner surface perpendicular to the tire surface in the tire radial direction and the main sipe extending inward in the tire radial direction, and is separated from the main sipe and inclined toward the tire inner surface. The branch sipe is arranged at a plurality of positions in the middle of the main sipe extending inward in the tire radial direction, and extends to the kick-out side when the tire rotates in the block. This is a radial tire.
[0040]
Therefore, according to this pneumatic radial tire, the stepping side and the kicking side of the block repeatedly change in rigidity with the wear process during running, resulting in the stepping side and the kicking side of the block as a result. The acting load can be evenly distributed. Therefore, this pneumatic radial tire can effectively prevent heel and toe wear.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic development view of a tread pattern showing an embodiment of a pneumatic radial tire of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view taken along line E1-E2 in FIG.
FIG. 3 is a schematic plan view of a unit block in the tire according to the embodiment.
4A is a schematic cross-sectional view in the tire circumferential direction of a unit block in the new tire of the embodiment. FIG. FIG. 4B is a schematic circumferential sectional view in the initial stage of wear of the block. FIG. 4C is a schematic cross-sectional view in the circumferential direction in the middle stage of wear of the block. FIG. 4D is a schematic cross-sectional view in the circumferential direction in the latter stage of wear of the block. FIG. 4E is a schematic cross-sectional view in the circumferential direction at the end of wear of the block.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view in the tire circumferential direction of a unit block showing another embodiment of the pneumatic radial tire of the present invention.
FIG. 6 is a schematic plan view of a unit block showing another embodiment in which the branch sipes are open on one side.
FIG. 7 is a schematic plan view of a unit block showing another embodiment in which the branch sipes are closed on both sides.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tire tread part 2 Block

2a Shoulder block

2b Mediate block

2c Mediate block

2d Shoulder block 3 Main groove 4 Inclined groove 5 Center rib 6 Branched sipe 7 Block surface 8 Main sipe 9 First branch sipe 9b Termination 10 Second branch Sipe 11 kicking side 12 stepping side R forward rotation direction of tire

Claims

In the pneumatic radial tire provided with a tread pattern in which the rotation direction of the tire is provided with a groove and a block partitioned by the groove in the tire tread portion,
The above block has a sipe with branches,
The sipe with branches is divided into a main sipe extending to the tire inner surface perpendicular to the tire surface in the tire radial direction and the main sipe extending inward in the tire radial direction, and is separated from the main sipe and inclined toward the tire inner surface. The branch sipe is arranged at a plurality of positions in the middle of the main sipe extending inward in the tire radial direction, and extends to the kick-out side when the tire rotates in the block. Pneumatic radial tire characterized by.

The branch sipe is composed of a first branch sipe on the block surface side and a second branch sipe on the block inner side, and a branch arrangement position of the first branch sipe is a depth from the block surface to the branch arrangement position. The pneumatic radial tire according to claim 1, wherein d1 is in a range of d1 = 0.5 to 2 mm, where d1 is d1.

The pneumatic radial tire according to claim 2, wherein an inclination angle A1 of the first branch sipe with respect to the main sipe and an inclination angle A2 of the second branch sipe with respect to the main sipe are 30 to 70 °.

The pneumatic radial tire according to claim 2 or 3, wherein a depth d2 between the end of the first branch sipe and the branching arrangement position of the second branch sipe is in a range of d2 = 0.5 to 2 mm.

The pneumatic radial tire according to any one of claims 1 to 4, wherein a separation distance W1 between an end of the branch sipe and a side wall of a block on a side where the branch sipe is arranged is set to at least 2 mm. .