JP4157186B2 - Plate brick - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取鍋やタンディッシュ等の溶融金属容器の底に取り付けられて溶鋼の流量を制御するスライディングノズル装置に使用するプレートれんがに関する。
【0002】
【従来の技術】
スライディングノズル装置は、それぞれノズル孔を有する2枚または3枚のプレートれんがを重ねて相互に摺動することで、それぞれのノズル孔の摺り合わせ開閉によって溶鋼の流量を制御している。そしてこれらのプレートれんがはそれぞれの面間からの漏鋼を防止するために、上下からの通常約2〜10トンにも及ぶ圧力で挟圧されている。
【0003】
このプレートれんがは、高温における挟圧下の稼働によって損傷し易く、通常は3〜7回で新品と交換される。この交換作業は煩雑でありコストがかかり、安全面からも問題があり、プレートれんがの耐用寿命を延ばして交換頻度を少なくすることは重要な課題である。
【0004】
プレートれんがの交換の原因である損傷の状態として、孔径拡大、ストローク部位の面摩耗、亀裂、ノズル孔エッジ部の欠け等を挙げることができる。
【0005】
従来、この様なプレートれんがの損傷対策として、材質面からの改良の他に、実開昭50−83313号公報には、プレートれんがのノズル孔部あるいはその近傍に耐摩耗性れんがを装着し、特にストローク部位の面摩耗とノズル孔エッジ部の欠けの対策としたことが開示されているが、作業コストと材料コストの上昇に見合うほどの効果が得られていない。
【0006】
一方、本願の出願人は、先に特願平9−215332号出願において、使用中のプレートれんがの温度分布をFEM解析により計算し、ノズル孔周囲は最も温度が高く、等温線は内孔周囲で同心円状になっており、ノズル孔に近いほど等温線の幅が狭く、温度差が大きいことを明らかにした。そして、この出願の明細書において、使用時はノズル孔周囲が熱膨張によってプレートれんがが厚み方向に膨張し、この膨張がプレートれんがの端の部分より大きいためプレートれんがは反って、ノズル孔周囲のみで接触するために、ノズル孔周囲に大きな圧縮応力が生じていることを説明し、この圧縮応力とれんがの反りのために、ストローク部位の面摩耗とノズル孔エッジ部の欠けが発生していると推定した。そしてさらに、プレートれんがの面摩耗とノズル孔のエッジ欠けを防止するために、摺動面にノズル孔を囲む凹面を設け、この凹面が深さがプレート厚みの0.1〜2%で、ノズル孔内孔面から2mm以上70mm以内であるプレートれんがを開示した。このプレートれんがにより、従来に比べて面摩耗とノズル孔のエッジ欠けによる損傷は大幅に減少した。
【0007】
また、通常、摺動面でのノズル孔エッジ部は、その摺動面に対する垂直断面形状が直角また直角に近い角度で形成されている。このため、ノズル孔エッジ部には、前記膨張による応力が集中するために、より一層欠けやすくなり、しかも摺動接触する相手プレートの摺動面を摩耗損傷させ易くもする。
【0008】
さらに、3枚式プレートにおいて、ノズル孔を閉じる時にノズル孔内に溶鋼が残ることを防止するために、ノズル孔の摺動面側を拡大したプレートが特開平2−89559号公報に開示されている。この例のように、ノズル孔を摺動面方向に拡大すると、エッジ部への応力集中は緩和されるが、シール性が悪くなったり、外部から空気を溶鋼中に巻き込み、隙間に溶鋼や介在物等を噛み込んで摺動不良になる問題がある。
【0009】
プレートれんがのノズル孔は、図7に示すように、溶鋼の排出中は流量調整のための上下のプレートれんがのノズル孔aとbは完全に合致するのではなく、ずらした位置で微調整する。そして、溶鋼の排出中には、ノズル孔の拡大部の流心から離れた部分cは、溶鋼の流れが淀むために、周囲の耐火物dにより抜熱されて溶鋼が凝固しやすくなる。溶鋼が凝固した場合には、プレートの摺動時に摺動面との間に凝固した鋼を噛み込んで、摺動面を大きく損傷させることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明における課題は、スライディングノズル装置に使用するプレートれんがにおいて、使用時のノズル孔周囲の厚み方向の熱膨張によるノズル孔エッジ部の応力集中による摺動面の面摩耗とノズル孔エッジ部の欠けの発生を効果的に防止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、FEM解析によるノズル孔周囲の温度分布計算結果をもとに、エッジ部に大きな応力が集中しているという知見の下で、プレートれんがのノズル孔の摺動面側のエッジ部を、摺動面から1mm以上5mm以下で、かつ、摺動面側でノズル孔内面から1mm以上5mm以下の狭い範囲で切り欠くことで、エッジ部の応力を緩和しかつ切り欠くことによる弊害を最小にした。すなわち、本発明は、実施例として示す各図を参照して、ノズル孔1の摺動面側のエッジ部の全周または摺動方向の両側に形成された切り欠き2を設けたプレートれんがであって、前記切り欠き2の大きさは、ノズル孔側では摺動面3から切り欠き上縁までの距離Aが1mm以上5mm以下であり、摺動面側ではノズル孔内面4から切り欠き外縁までの距離Bが、1mm以上5mm以下であり、前記切り欠き2は、前記切り欠き上縁から前記切り欠き外縁に延びる直線で形成されていることを特徴とする。
【0012】
ノズル孔の摺動面側のエッジ部の特定範囲に形成した切り欠きは、ノズル孔内を溶鋼が通過する際のノズル孔周囲の熱膨張による応力集中を緩和する。応力が大きくなるのは摺動時でしかも摺動方向側のノズル孔エッジ部である。したがって、この部分のみを切り欠くことでも効果は十分得られる。また、使用中の温度分布は、ノズル孔内を最高温度とし同心円状になっていることから、ノズル孔のエッジ部全周にわたって切り欠くことで、ノズル孔の周囲にわたって熱膨張による応力集中を緩和することができ、摺動面の摩耗やエッジ欠けの抑制により効果がある。
【0013】
また、使用中のノズル孔周囲の等温線は、そのノズル孔の摺動面と平行な断面形状と相似形の円形でありノズル孔と同心である。したがって、ノズル孔の摺動面の切り欠きの外縁がノズル孔の断面形状と相似形でありノズル孔と同心になるように切り欠くことで、ノズル孔エッジ部の応力緩和効果はより大きくなる。
【0014】
ノズル孔のエッジ部の切り欠きは、成形時に設けることもできるし、成形後に削って設けることができる。切り欠きは、平面でも、曲面でも特に問題ない。
【0015】
本発明のプレートれんがは、切り欠きのない従来のプレートれんがと組み合わせて使用しても、あるいは本発明のプレート同士を組み合わせて使用しても、ストローク部位の面摩耗とノズル孔エッジ部の欠けの発生を効果的に防止することができる。また、切り欠きのないプレートれんがと組み合わせて使用することで、切り欠きのないプレートれんがの耐用性も向上する効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施例1
図1、図2及び図3は本発明の第1の実施例であり、図1はプレートれんが10の断面図、図2は図1の底面図、図3は図2のノズル孔1を拡大した断面図である。
【0017】
このプレートれんが10は、全長400mm、幅200mm、厚み40mmで、直径60mmのノズル孔1を有し、このノズル孔1の摺動面側のエッジ部の狭い範囲に全周にわたって切り欠くことで切り欠き2を設けたものである。
【0018】
切り欠き2の大きさは、図3に示すようにノズル孔側では摺動面3から切り欠き上縁までの距離Aが1mm以上5mm以下の点であれば十分であり、好ましくは、2mm以上5mm以下である。1mm未満の場合には、製造管理に手間を要する問題があり、5mmを越えると摺動面側の切り欠き2の角度が直角に近づくため応力が集中しやすくなる。また、摺動面側ではノズル孔内面4から切り欠き外縁までの距離Bは、1mm以上5mm以下が良く、1mm未満では、ノズル孔1のエッジ部の応力緩和効果が不十分であり、5mmを越える場合には、使用中に切り欠いた部分で溶鋼が凝固してしまうことがあり、摺動時に凝固した鋼がプレート間に噛み込んで、摺動面により大きな損傷を与えてしまうことがある。そして、図2に示すように、ノズル孔の摺動面から見た切り欠き2の外縁の形状が、摺動面側から見たそのノズル孔1の断面形状と相似形の円形であり、且つ、ノズル孔1と同心である。
【0019】
上記図1から図3に示す切り欠き2を有するプレートについて、切り欠き2の大きさを表1に示す本発明の規定範囲内で変化させて実際の溶鋼鍋で使用した場合の摺動面の状態を表1に示す。表2は本発明の規定範囲外の場合の比較例の結果を示す。
【0020】
【表1】
【表2】
それぞれのプレートれんがを2枚セットで10組を、実際の280tの溶鋼鍋で使用した。溶鋼排出後、毎回プレートの損傷状況を調べて損傷が激しくなった段階で使用を終え、次のプレートに交換してテストを行った。10組の平均使用回数で評価した。また、2回使用後の平均的な損傷状況を表に記入した。
【0021】
実施例の1〜5は、耐用回数は4回以上で耐用性に優れていた。これに対して、比較例の1はノズル内孔側の切り欠きが大きすぎるために、摺動面側のエッジ部の応力緩和が不十分となり、エッジ部が損傷し、低使用回数となった。比較例の2は、摺動面側の切り欠きが小さいため、摺動面側のエッジ部の応力緩和が不十分なため低使用回数となっている。比較例の3の場合には、摺動面側の切り欠きが大きすぎるために、摺動面に鋼を噛み込み損傷が激しくなった。
【0022】
実施例2
図4は本発明の第7の実施例に係るプレートれんが20のノズル孔1を拡大した断面の断面を示すもので、切り欠き2が中心方向に凸状の曲面になっている例である。切り欠き2の大きさは、摺動面3から切り欠きの上縁までの距離Aが3mm、かつノズル孔内面4から切り欠きの外縁までの距離Bが4mmで、ノズル孔の開口の全周にわたって形成されている。この場合も、実施例1の場合と同様の結果を得ることができた。
【0023】
実施例3
図5は、本発明の第3の実施例に係るプレートれんが30のノズル孔1を拡大した断面を示すもので、ノズル孔周囲の摺動面の切り欠き2の外側に凹面5を形成したものである。ノズル孔1の下端エッジに摺動面3からその上縁まで距離Aが3mmで、ノズル孔内面4から外側縁までの距離Bが4mmの切り欠き2を形成している。その外側に形成した凹面5は、深さは摺動面から0.3mmで、大きさは直径100mmでノズル孔1と同心の円形をしている。
【0024】
実施例4
図6は本発明の他の実施例に係るプレートれんが40を示すもので、摺動面側から見た底面図であり、ノズル孔1の下端エッジの摺動方向の両側に切り欠き2を形成した例を示す。このようにノズル孔の摺動方向側のみに切り欠き2を形成しても十分な効果が得られる。この場合には、幅の狭い方向に切り欠きを設けていないので、ガスを吹い込む危険性が少なくなる。
【0025】
【発明の効果】
(1)プレートれんがのノズル孔の摺動面側のエッジ部を、ノズル孔側で摺動面から1mm以上5mm以下、かつ摺動面側でノズル孔内面から1mm以上5mm以下で切り欠いたことで、ストローク時の面摩耗とノズル孔エッジ部の欠けを軽減することができ、プレートれんがの耐用性が向上する。
【0026】
(2)プレートれんがのノズル孔の摺動面側のエッジ部の全周にわたって切り欠いたことで、ノズル孔の全周にわたって熱膨張による応力集中を緩和することができ、摺動面の摩耗やエッジ欠けの抑制により効果がある。
【0027】
(3)ノズル孔の摺動面における切り欠きの外縁の形状が、ノズル孔と同心とすることで、温度分布に応じた適切な位置でのエッジ部の応力を緩和することができるので、よりいっそうストローク部位の面摩耗とノズル孔エッジ部の欠けを軽減することができ、プレートれんがの耐用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すもので、ノズル孔の断面を示す。
【図2】 図1を平面から見た図を示す。
【図3】 図1に示すノズル孔の拡大断面を示す。
【図4】 本発明の第2の実施例をノズル孔の拡大断面によって示す。
【図5】 本発明の第3の実施例をノズル孔の拡大断面によって示す。
【図6】 本発明の第4の実施例を底面から見た図によって示す。
【図7】 従来のノズル孔の問題点の説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 本発明に係るプレートれんが
1 ノズル孔 2 切り欠き 3 摺動面 4 ノズル孔内面
5 切り欠きの外側に形成した凹面
A 摺動面から切り欠き上縁までの距離
B ノズル孔内面から切り欠き外縁までの距離[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plate brick used in a sliding nozzle device attached to the bottom of a molten metal container such as a ladle or a tundish to control the flow rate of molten steel.
[0002]
[Prior art]
The sliding nozzle device controls the flow rate of molten steel by sliding and opening each nozzle hole by overlapping and sliding two or three plate bricks each having a nozzle hole. These plate bricks are clamped at a pressure of usually about 2 to 10 tons from above and below in order to prevent leakage of steel between the respective surfaces.
[0003]
This plate brick is easily damaged by operation under a pinching pressure at a high temperature, and is usually replaced with a new one 3 to 7 times. This replacement work is complicated, costly, and has a safety problem. It is an important issue to extend the service life of the plate brick and reduce the replacement frequency.
[0004]
Examples of the state of damage that causes the replacement of the plate brick include an increase in hole diameter, surface wear at the stroke portion, cracks, and chipping at the nozzle hole edge.
[0005]
Conventionally, as a countermeasure against damage to such plate bricks, in addition to improvements from the material aspect, Japanese Utility Model Laid-Open No. 50-83313 discloses that a wear-resistant brick is attached to or near the nozzle hole of the plate brick, In particular, it has been disclosed that measures against surface abrasion at the stroke portion and chipping at the nozzle hole edge portion have been disclosed, but an effect sufficient to meet the increase in work cost and material cost has not been obtained.
[0006]
On the other hand, the applicant of the present application previously calculated the temperature distribution of the plate brick in use by FEM analysis in Japanese Patent Application No. 9-215332, and the temperature around the nozzle hole is the highest, and the isotherm is around the inner hole. It was revealed that the closer to the nozzle hole, the narrower the isotherm, the greater the temperature difference. In the specification of this application, at the time of use, the plate brick expands in the thickness direction due to thermal expansion around the nozzle hole, and since this expansion is larger than the end portion of the plate brick, the plate brick is warped, and only around the nozzle hole. Explains that a large compressive stress is generated around the nozzle hole in order to make contact, and due to this compressive stress and warping of the brick, surface wear at the stroke site and chipping at the nozzle hole edge occur. Estimated. Furthermore, in order to prevent plate brick surface wear and nozzle hole edge chipping, a concave surface surrounding the nozzle hole is provided on the sliding surface, and this concave surface has a depth of 0.1 to 2% of the plate thickness. The plate brick which is 2 mm or more and 70 mm or less from the hole surface in the hole is disclosed. With this plate brick, the surface wear and the damage due to chipping of the nozzle hole edge are greatly reduced compared to the prior art.
[0007]
In general, the nozzle hole edge portion on the sliding surface is formed so that the vertical cross-sectional shape with respect to the sliding surface is a right angle or a near right angle. For this reason, since the stress due to the expansion concentrates on the nozzle hole edge portion, the nozzle hole edge portion is more likely to be chipped, and the sliding surface of the mating plate that is in sliding contact is easily damaged.
[0008]
Further, in the three-plate plate, in order to prevent molten steel from remaining in the nozzle hole when the nozzle hole is closed, a plate in which the sliding surface side of the nozzle hole is enlarged is disclosed in JP-A-2-89559. Yes. As shown in this example, when the nozzle hole is enlarged in the sliding surface direction, the stress concentration on the edge is alleviated, but the sealing performance is deteriorated, or air is trapped in the molten steel from the outside, and the molten steel or intervening in the gap There is a problem that a sliding failure occurs due to biting an object.
[0009]
As shown in FIG. 7, the nozzle holes a and b of the upper and lower plate bricks for adjusting the flow rate are not completely matched but finely adjusted at a shifted position, as shown in FIG. . During the discharge of the molten steel, the portion c away from the center of the enlarged portion of the nozzle hole stagnates the flow of the molten steel, so that the molten steel is easily solidified by being removed by the surrounding refractory d. When the molten steel is solidified, the solidified steel is caught between the sliding surface when the plate slides, and the sliding surface is greatly damaged.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The problem in the present invention is that, in plate bricks used in sliding nozzle devices, surface wear of the sliding surface due to stress concentration in the nozzle hole edge due to thermal expansion in the thickness direction around the nozzle hole during use and chipping of the nozzle hole edge This is to effectively prevent the occurrence of.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, based on the temperature distribution calculation result around the nozzle hole by FEM analysis, the edge part on the sliding surface side of the nozzle hole of the plate brick is obtained under the knowledge that a large stress is concentrated on the edge part. By cutting out a narrow range from 1 mm to 5 mm from the sliding surface and from 1 mm to 5 mm from the inner surface of the nozzle hole on the sliding surface side, the stress at the edge part is alleviated and the adverse effects due to cutting are minimized I made it. That is, the present invention is, with reference to the drawings showing by way of example, the entire circumference or a sliding direction of the plate brick having a
[0012]
The notch formed in the specific range of the edge portion on the sliding surface side of the nozzle hole alleviates stress concentration due to thermal expansion around the nozzle hole when the molten steel passes through the nozzle hole. The stress increases at the time of sliding and at the nozzle hole edge portion on the sliding direction side. Therefore, a sufficient effect can be obtained by cutting out only this portion. In addition, the temperature distribution during use is concentric with the maximum temperature in the nozzle hole. By cutting out the entire circumference of the nozzle hole edge, stress concentration due to thermal expansion is alleviated around the nozzle hole. This is effective in suppressing sliding surface wear and edge chipping.
[0013]
In addition, the isotherm around the nozzle hole in use has a circular shape similar to the cross-sectional shape parallel to the sliding surface of the nozzle hole and is concentric with the nozzle hole. Therefore, the stress relaxation effect of the nozzle hole edge portion is further increased by cutting the outer edge of the notch on the sliding surface of the nozzle hole so as to be similar to the cross-sectional shape of the nozzle hole and concentric with the nozzle hole.
[0014]
The notch in the edge portion of the nozzle hole can be provided at the time of molding, or can be cut after the molding. The notch is not particularly problematic for a flat surface or a curved surface.
[0015]
Even if the plate brick of the present invention is used in combination with a conventional plate brick without a notch, or in combination with the plates of the present invention, the surface wear of the stroke part and the chipping of the nozzle hole edge are not caused. Generation | occurrence | production can be prevented effectively. Further, when used in combination with a plate brick without a notch, there is an effect of improving the durability of the plate brick without a notch.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Example 1
1, 2 and 3 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a sectional view of a
[0017]
The
[0018]
As shown in FIG. 3, the size of the
[0019]
With respect to the plate having the
[0020]
[Table 1]
[Table 2]
Ten sets of two plate bricks were used in an actual 280 t molten steel pan. After the molten steel was discharged, the state of damage of the plate was examined every time, and when the damage became severe, the use was finished, and the test was performed after replacing the next plate. Evaluation was made with an average use count of 10 sets. In addition, the average damage situation after the second use was entered in the table.
[0021]
In Examples 1 to 5, the service life was 4 times or more, and the service life was excellent. On the other hand, in Comparative Example 1, since the notch on the nozzle inner hole side was too large, stress relaxation at the edge portion on the sliding surface side was insufficient, the edge portion was damaged, and the number of times of use was low. . Comparative Example 2 has a low number of uses because the notch on the sliding surface side is small and stress relaxation at the edge portion on the sliding surface side is insufficient. In the case of Comparative Example 3, since the notch on the sliding surface side was too large, steel was bitten into the sliding surface and the damage became severe.
[0022]
Example 2
FIG. 4 shows an enlarged cross section of the nozzle hole 1 of the
[0023]
Example 3
FIG. 5 shows an enlarged cross section of the nozzle hole 1 of the
[0024]
Example 4
FIG. 6 shows a
[0025]
【The invention's effect】
(1) The edge part on the sliding surface side of the nozzle hole of the plate brick is cut out from 1 mm to 5 mm from the sliding surface on the nozzle hole side and from 1 mm to 5 mm from the inner surface of the nozzle hole on the sliding surface side. Thus, surface wear during stroke and chipping at the nozzle hole edge can be reduced, and the durability of the plate brick is improved.
[0026]
(2) By cutting out the entire edge of the edge portion on the sliding surface side of the nozzle hole of the plate brick, stress concentration due to thermal expansion can be alleviated over the entire periphery of the nozzle hole. It is more effective by suppressing edge chipping.
[0027]
(3) Since the shape of the outer edge of the notch on the sliding surface of the nozzle hole is concentric with the nozzle hole, the stress at the edge portion at an appropriate position according to the temperature distribution can be relaxed. It is possible to further reduce the surface wear of the stroke part and the chipping of the nozzle hole edge part, and the durability of the plate brick is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention and shows a cross section of a nozzle hole.
FIG. 2 is a plan view of FIG.
FIG. 3 shows an enlarged cross section of the nozzle hole shown in FIG.
FIG. 4 shows a second embodiment of the present invention by an enlarged cross section of a nozzle hole.
FIG. 5 shows a third embodiment of the present invention by an enlarged cross section of a nozzle hole.
FIG. 6 shows a fourth embodiment of the present invention as viewed from the bottom.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a problem with a conventional nozzle hole.
[Explanation of symbols]
10, 20, 30, 40 Plate brick according to the present invention 1
Claims (2)
前記切り欠き2の大きさは、ノズル孔側では摺動面3から切り欠き上縁までの距離Aが1mm以上5mm以下であり、摺動面側ではノズル孔内面4から切り欠き外縁までの距離Bが、1mm以上5mm以下であり、
前記切り欠き2は、前記切り欠き上縁から前記切り欠き外縁に延びる直線で形成されているプレートれんが。 A plate brick provided with notches 2 formed on the entire circumference of the edge part on the sliding surface side of the nozzle hole 1 or on both sides in the sliding direction,
The size of the notch 2 is such that the distance A from the sliding surface 3 to the upper edge of the notch is 1 mm or more and 5 mm or less on the nozzle hole side, and the distance from the inner surface 4 of the nozzle hole to the outer edge of the notch on the sliding surface side. B is 1 mm or more and 5 mm or less ,
The notch 2 is a plate brick formed by a straight line extending from the upper edge of the notch to the outer edge of the notch .
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