JP4157029B2 - 往復動式圧縮機の制御装置及び方法 - Google Patents

往復動式圧縮機の制御装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、往復動式圧縮機に関するもので、特に、往復動式圧縮機のピストンストロークの波形と電流波形との間の位相差によって出力電圧を制御する往復動式圧縮機の制御装置及び方法に関する。
(背景技術)
最近、冷蔵庫などにおいて冷媒ガスを圧縮するための往復動式圧縮機が開発されている。
【0002】
そのうち、直線運動モータを用いた往復動式圧縮機と、この往復動式圧縮機のピストンストロークを制御する方法がアメリカ特許第5,342,176号に開示されている。これを添付図面を参照して簡略に説明する。
【0003】
図1はアメリカ特許第5,342,176号に開示されている往復動式圧縮機の構造を示す断面図であり、図2は図1の圧縮機のピストンストロークを制御する圧縮機制御装置を示すブロック図である。
【0004】
従来の往復動式圧縮機は、図1に示すように、往復動式モータに巻かれたコイル5に供給される電流によって生ずる磁界によって磁石4に力が発生し、ピストンの運動はピストン1をリンクするヨークによってスプリング常数Kを有するスプリング6に伝達されるので、ヨーク3によって連結されたピストン1に作用する上記の磁石の力に応答してピストン1はシリンダ2内で往復運動を行う。ピストン1の下方への運動中には周囲の空間9の圧力であり、また圧縮機の内部空間10の下側部分の圧力でもある吸入圧でガスあるいは蒸気がチェックバルブ7を通じてシリンダ内に吸入され、ピストンの上方向への運動中にはシリンダのガスあるいは蒸気はシリンダの圧力がその排気圧、即ちその圧力でチェックバルブ8が開く排気パイプ11内の圧力を越えるまで最初は圧縮され、このピストンの上方向の運動を継続することによってガスあるいは蒸気は上記の排気パイプ内に押込まれる。
【0005】
上述のような従来の往復動式圧縮機の制御装置を説明すると次の通りである。
【0006】
図2に示すように、往復動式圧縮機は、モータのコイル5の入力端に接続されてモータのコイルに印加される電圧を時間の関数として検出するための電圧検出部13と、モータのコイル5に接続されてこのコイルを通る電流を時間の関数として検出するための電流検出部12と、電圧検出部13及び電流検出部12で検出した電圧及び電流値を用いてピストンの速度を計算し、このピストンの速度からピストンのストロークを演算するコンピュータ14と、コンピュータ14で演算したストローク値と予め設定した電圧値と比較し、そのストローク値と予め設定した電圧値の間の差を補償するように目標出力電圧を決定して、それを駆動部16に指令する指令部15と、を具備して構成される。
【0007】
このような従来の往復動式圧縮機の制御方法を以下に説明する。
【0008】
まず、予め設定された終端変位値(end displacement value)(上死点(top dead point)と下死点(bottom dead point)の値)を入力する。
【0009】
また、ある特定の値に圧縮機のモータに電力を供給して往復動式圧縮機のコイルに供給される電圧と電流を時間関数として夫々検出する。
【0010】
上記の検出した電圧と電流値を用いてピストンの変位値を測定する。
【0011】
上記の測定された変位値を予め設定された変位値とを比較し、この比較によるエラー信号を出力する。
【0012】
上記のエラー信号を最小化するようにこのエラー信号に応じてモータのコイルに供給する電圧を変化させる。
【0013】
上記のエラー信号を出力するために上記の予め設定した変位値と上記のピストン変位測定値を比較する方法は次の通りである。
【0014】
v= (1/α)(V-L(dI/dt)-IR) ――――――――(式1)
ここで、αは伝達常数、Vはコイルに印加された電圧、Iはコイルから検出した電流、Rはコイル抵抗、Lはコイルのインダクタンス、tは時間である。
【0015】
上記の式1により、時間関数で検出された上記の電圧と電流から往復動ピストンの速度(v)を計算し、この計算したピストンの速度を時間の関数として積分して上記のピストンの往復変位(alternating component of displacement )を計算し、この計算されたピストンの速度を時間の関数として微分して上記のピストンの加速度を計算する。
【0016】
また、上記の方法で計算されたピストンの速度が“0”である時、ピストンの往復変位が検出される。
【0017】
同時に、吸入状態(下死点方向に運動)の間、上記の往復変位と加速度及び電流を検出し、次の「式2」によりピストンの往復運動の終点で往復動ピストンの終端変位(end displacement)(Xc)を計算する。
【0018】
Xc =xi - xo + (αa/K)Io - (M/K)Ao ―――――――(式2)
ここで、xiはピストンの速度が“0”であるときの往復変位、xoは吸入状態で検出した往復変位、Aoは吸入状態でのピストンの加速度、Ioは吸入状態で検出した電流値、Mは往復動体の質量(mass)、Kはスプリングのスプリング常数である。
【0019】
上記の計算された終端変位値(Xc)と前記の予め設定された終端変位値とを比較してエラー信号を出力する。
【0020】
しかしながら、このような変位―電圧フィードバックを用いる従来の往復動式圧縮機の制御装置及び制御方法においては次のような問題があった。
第一に、ピストンの死点(dead point)の変位値のクリティカルな値を正確に計算せねばならないが故に、死点の変位値の計算が複雑であると誤差が発生する。即ち、前記(式1)と(式2)のような複雑な演算を行わねばならないため計算誤差が発生する。
【0021】
第二に、このように複雑な演算を行うためには高価な装置(コンピュータなど)を使用する必要があるのでコストが増加することになる。
【0022】
第三に、前記のアメリカ特許では、制御しようとする理想的な死点の変位値を予め設定した後、この予め設定した変位に近づくように電圧を制御するので、圧縮機を連続的に用いることになると機械的な摩耗などによって理想的な変位値が変化するにもかかわらず、圧縮機は予め設定した変位値を用いて制御されるので圧縮機の正確な制御が不可能である。
【0023】
最近、特開平9−112438には、負荷の変動によりガスのスプリング常数が変化して共振周波数が変化しても効率が低下しないように共振周波数の変動によって運転周波数を調整する往復動式圧縮機の制御装置及び制御方法が開示されている。
【0024】
図3は上記の特開平9−112438号に開示された従来の往復動式圧縮機の1つの制御装置ブロック図であり、図4は特開平9−112438で開示された従来の往復動式圧縮機の別の制御装置ブロック図である。
【0025】
図3に示すように従来の往復動式圧縮機の制御装置は、圧縮機27の駆動電源を供給するための出力電圧の周波数制御が可能な交流電源部21と、この交流電源部21から圧縮機27に出力される出力電圧を検出するための電圧検出部22と、交流電源部21から圧縮機27に流れる電流を検出するための電流検出部23と、電圧検出部22から検出された出力電圧と電流検出部23から検出された電流との間の位相差を検出する位相検出部24と、位相検出部24から検出された位相差に応じて交流電源部21の出力電圧の周波数を補正し、この周波数を圧縮機のピストン共振周波数に一致させる制御部25と、を備えて構成される。
【0026】
このような従来の往復動式圧縮機の制御方法は次の通りである。
【0027】
交流電源部21から往復動式圧縮機27に駆動電力が供給されると往復動式圧縮機27は駆動される。このとき、電圧検出部22及び電流検出部23が夫々圧縮機27に印加される電圧及び電流を検出する。
【0028】
位相検出部24は上記の検出された電圧値(V)及び電流値(I)の波形の位相に基づいてタイミングを計算し、計算結果によって電圧Vに対する電流1の位相差(Dp)を計算する。
【0029】
制御部25は上記の位相差(Dp)に相当する周波数補正量(ΔF)を計算し、周波数制御量Ff(Ff=Ff+ΔF)に相当する周波数制御信号を交流電源部21に出力する。
【0030】
このようにして負荷の変動によってピストンの共振周波数(Fc)が変動しても交流電源部21の出力電圧(V)の周波数(F)はいつも共振周波数(Fc)に一致するように制御される。
【0031】
また、図4に示すような従来の往復動式圧縮機の制御装置は、圧縮機27に駆動電源を供給するための出力電圧の周波数制御が可能な交流電源部21と、交流電源部21から圧縮機27へ出力される出力電圧を検出する電圧検出部22と、交流電源部21から圧縮機27に流れる電流を検出する電流検出部23と、電圧検出部22及び電流検出部23の検出結果によって圧縮機27のピストン速度を検出する速度検出部26と、電流検出部23で検出された電流と速度検出部26で検出された速度との間の位相差を検出して、この検出した位相差に応じて交流電源部21の出力電圧の周波数を補正し、この周波数を圧縮機のピストンの共振周波数に一致させる周波数調整部28と、を備えて構成される。交流電源部21は、DC電力を供給する直流電源部21aと、周波数調整部28の制御信号によって直流電源部21aから出力される電圧の周波数を調整するためのインバータ21bと、を備えている。
【0032】
このような従来の往復動式圧縮機の制御方法は次のようである。
【0033】
交流電源部21から圧縮機に流れる電流Iの位相差(Dpie)と電圧に対するピストンの速度の位相差(Dpve)はピストンの共振周波数(Fc)に一致して0度となるべきである。また、駆動周波数(F)が共振周波数(Fc)よりも高い範囲では電流(I)が速度(v)より位相が進み、駆動周波数(F)が共振周波数(Fc)より低い範囲では電流(I)が速度(v)より位相が遅れる。従って、電流(I)が速度(v)より位相が早い場合には駆動周波数が低くなるように、一方電流(I)が速度(v)より位相が遅い場合には駆動周波数(F)が高くなるように、負荷によって変りうる共振周波数(Fc)を用いて圧縮機を制御する。
【0034】
しかしながら、上記の日本の特許公開公報に開示された従来の往復動式圧縮機の制御装置及び方法においても次のような問題があった。
【0035】
即ち、圧縮機に供給される電圧の周波数を調節するために高価な装置(インバータ)が必ず要求される。従って、部品価格が高くなるので安価な制御装置を提供できなかった。
(発明の開示)
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためのもので、安価で正確な圧縮機のピストンストローク制御の可能な往復動式圧縮機の制御装置及び制御方法を提供することが目的である。
【0036】
上記目的を達成するための本発明による往復動式圧縮機の制御装置及び制御方法は、圧縮機のピストンストロークの波形と前記圧縮機に供給される電流波形との間の位相差によって圧縮機に印加される出力電圧を制御することを特徴とする。
【0037】
本発明では往復動式圧縮機のピストンストロークのトップクリアランス(top clearance )はストロークと電流との間の位相差に依存して決定される。前記位相差が一番小さい時前記トップクリアランスがゼロとなる制御特性を有していることを研究を通じて発見した。
【0038】
また、前記ストロークと電流との間の位相差は、前記ストロークの変化のパターンと電流の変化のパターンだけによって正確に検出できるという長所を見出した。前記ストロ−クの変化だけの検出が要求されるということは正確な装置が不要であるということを示しているもので重要な発見であった。
【0039】
前記の研究結果は安価で正確にピストンストロークを制御できる往復動式圧縮機の制御装置を提供できる。即ち、出力電圧の大きさを決定するための基準として圧縮機のモータに供給される電流の位相と前記ストロークの位相との間の位相差がその変曲点に設定され、前記設定した位相差を有する時の入力電圧を目標出力電圧として決定して指令するようにする制御装置を達成できる。
【0040】
上記目的を達成するための本発明の一態様では、往復動式圧縮機の制御装置は、制御信号によって点弧角を変えて往復動式圧縮機を駆動する駆動部と、前記圧縮機に供給される電流に相当する矩形波を出力する電流位相検出部と、前記圧縮機のストロークに相当する矩形波を出力するストローク位相検出部と、前記電流位相検出部から生成された矩形波と前記ストローク位相検出部から生成された矩形波との間の位相差によって前記駆動部の点弧角を制御する制御部と、を含んでなることを特徴とする。
【0041】
前記電流位相検出部は前記圧縮機に供給される電流を検出し、該検出された電流値を出力する電流検出部と、前記電流検出部で検出された電流に相当する第1矩形波を発生させる第1矩形波発生部と、を含んでなることが望ましい。
【0042】
前記電流位相検出部は前記電流検出部で検出された電流を積分して該積分された電流を前記第1矩形波発生部に出力する積分部を更に含んでなることが望ましい。
【0043】
前記ストローク位相検出部は前記圧縮機に印加される電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出された電圧と前記電流検出部で検出された電流とに基づいて前記ストロークを演算するストローク演算部と、前記ストローク演算部で演算した前記ストロークに相当する第2矩形波を発生して該第2矩形波を前記制御部に出力する第2矩形波発生部と、を含んでなることが望ましい。
【0044】
前記制御部は前記電流位相検出部から出力される電流波形と前記ストローク位相検出部から出力されるストローク波形との間の位相差を測定する位相差測定部と、前記位相差測定部で測定した位相差の大きさによって目標出力電圧を決定する出力電圧指令部と、を含んでなることが望ましい。
【0045】
前記出力電圧指令部は、前記位相差測定部で測定した位相差を格納する位相差格納部と、前記位相差測定部で測定した位相差を前記位相差格納部に格納された位相差と比較する位相差比較部と、前記位相差比較部での比較結果によって前記圧縮機に供給される電圧を決定し前記位相差格納部のライトイネーブル信号(write enable signal )を出力する決定部と、を具備して構成されることが望ましい。
【0046】
前記決定部は前記位相差が一番小さいときピストンのトップクリアランスがゼロであると判断することが望ましい。
【0047】
前記決定部は前記位相差測定部で測定された位相差が前記位相差格納部に格納された位相差より小さいとき前記位相差測定部で測定した位相差を前記位相差格納部が格納するようにライトイネーブル信号を出力することが望ましい。
【0048】
前記駆動部は、制御信号によって前記圧縮機に電源を供給するトライアックを具備し、前記制御部から出力された制御信号に従って、前記圧縮機のストロークを調節するために点弧角を制御する信号を前記トライアックに出力する位相制御部を含んでなることが望ましい。
【0049】
前記トライアックは前記位相制御部から出力される点弧角に従って前記電源をスイチングすることが望ましい。
【0050】
前記制御装置は、前記駆動部から供給される電源電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部を更に含んでなることが望ましい。
【0051】
また、前記のような目的を達成するための本発明のもう一つの態様では、往復動式圧縮機の制御方法は、a)点弧角を変えて圧縮機を駆動し、点弧角が変えられるときに前記圧縮機に供給される電流の位相と前記圧縮機のストロークの位相との間の位相差を測定する段階と、b)前記測定した複数の位相差を互いに比較して前記位相差の変曲点に相当する点弧角で前記圧縮機を駆動する段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0052】
前記変曲点は位相差の最小点であることが望ましい。
【0053】
前記電流位相は、前記圧縮機に供給される電流を検出し、該検出した電流を積分して生成されることが望ましい。
【0054】
前記ストローク位相は、前記圧縮機に供給される電圧と電流を検出し、前記検出した電圧と電流を用いて前記ストロークを推定した後該推定された値に相当するパルスとして出力されることが望ましい。
【0055】
前記段階aは、初期点弧角で圧縮機を駆動して測定した位相差を格納する段階と、前記点弧角を所望の方向に変えて位相差を測定する段階と、該測定した位相差と既に格納されている位相差とを比較する段階と、前記の測定した位相差が既に格納されている位相差より小さければ前記格納されている位相差を測定した位相差に置換する段階とを含み、前記方向と同一方向に点弧角を変えて前記測定、比較及び置換する段階を反復することが望ましい。
【0056】
前記制御方法は、前記測定した位相差が、前記初期に格納された位相差より大きいとその前に変化させた方向と反対方向に点弧角を変える段階を更に含んでなることが望ましい。
【0057】
前記圧縮機は、前記測定された位相差が既に格納されている位相差より大きいとその前段階の点を変曲点として認識して制御されることが望ましい。
【0058】
前記段階aで、初期に十分に小さい値の電流が前記圧縮機に供給されるように点弧角を設定し、次第に大きな値の電流が前記圧縮機に供給されるように点弧角を変化させて位相差を測定し、前記段階bで、前記測定した位相差が既に格納されている位相差より大きい時、その前段階の点弧角を前記変曲点として認識して圧縮機を制御することが望ましい。
【0059】
また、前記のような目的を達成するための本発明の更に別の態様では、往復動式圧縮機の制御方法は、a)所望の点弧角で圧縮機を駆動して、前記圧縮機に供給される電流に相当する第1矩形波と前記圧縮機の推定されたストロークに相当する第2矩形波との間の位相差を測定して格納する段階と、b)前記点弧角を所望の方向に変えて前記圧縮機を駆動し、前記圧縮機に供給される電流に相当する第1矩形波と前記圧縮機の推定されたストロークに相当する第2矩形波との間の位相差を測定する段階と、c)前記格納された位相差と測定された位相差とを比較して、前記測定された位相差が、既に格納されている位相差より大きいと反対方向に点弧角を変化させ、前記測定された位相差が既に格納されている位相差より小さいと、前記既に格納されている位相差を前記測定された位相差に置換して格納し、同一方向に前記点弧角を変化させる段階と、d)前記の段階bとcを反復して前記位相差が変曲する点で前記圧縮機を駆動する段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0060】
また、前記のような目的を達成するための本発明の更に別の態様では、往復動式圧縮機の制御方法は、a)初期点弧角で圧縮機を駆動して、前記圧縮機に供給される電流に相当する第1矩形波と前記圧縮機のストロークに相当する第2矩形波との間の位相差を測定して格納する段階と、b)前記点弧角を変えて前記圧縮機を駆動して、前記第1矩形波と第2矩形波との間の位相差を測定する段階と、c)前記格納された位相差と測定した位相差とを比較して前記測定した位相差が格納された位相差より小さくなるように点弧角を変化させて該位相差が最小になる点弧角で前記圧縮機を制御する段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0061】
また、前記のような目的を達成するための本発明の更に別の態様では、往復動式圧縮機の制御方法は、a)ある特定の点弧角で前記圧縮機を駆動して前記圧縮機に供給される電流に相当する第1矩形波を発生する段階と、b)前記圧縮機のストロークに相当する第2矩形波を発生する段階と、c)前記第1と第2矩形波の間の位相差によって前記点弧角を調節して圧縮機の駆動を制御する段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0062】
ここで、前記段階cでは、前記第1矩形波と第2矩形波との間の位相差によってトップクリアランスが最小になるようにピストンの位置を制御するための制御信号が出力されることが望ましい。
【0063】
また、前記のような目的を達成するための本発明の更に別の態様では、往復動式圧縮機の制御方法は、a)負荷に相当する電流とストロークとの間の位相差をテーブル化して格納する段階と、b)現在の負荷を測定し、測定した負荷に相当する位相差を前記テーブルで読み出す段階と、c)初期点弧角で前記圧縮機を駆動して該圧縮機に供給される電流と圧縮機のストロークとの間の位相差を測定する段階と、d)前記測定した位相差と前記読み出された位相差とを比較して前記測定した位相差が前記読み出された位相差に近接するように前記点弧角を変える段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0064】
ここで、前記段階cは、前記圧縮機に供給される電流を検出して該電流に相当する第1矩形波を発生する段階と、前記圧縮機に印加される電圧を検出する段階と、前記検出された電圧と電流を用いて前記圧縮機のストロークを演算する段階と、前記演算されたストロークに相当する第2矩形波を発生する段階と、前記第1矩形波と第2矩形波との間の位相差を測定する段階と、を含んでなることが望ましい。
【0065】
前記第1矩形波は前記検出された電流を積分することによって発生される。
【0066】
前記段階cで、前記圧縮機に供給される電流と前記圧縮機のストロークとの間の位相差が前記読み出された位相差より十分に大きくなるように前記初期点弧角を設定し、前記段階dは、前記圧縮機に供給される電流と前記圧縮機のストロークとの間の位相差が次第に小さくなるように前記点弧角を制御して、前記測定した位相差を読み出された位相差と比較し、前記測定した位相差が読み出された位相差より小さくなる瞬間に、以前段階の点弧角で圧縮機を制御することが望ましい。
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の前述の目的、その他の特徴や利点は添付図面を参照してその好適実施例を説明することによってより明らかになる。
【0067】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適実施例を詳細に説明する。
【0068】
図5は本発明の第1の好適実施例による往復動式圧縮機の制御装置ブロック図であり、図6は図5の制御部の詳細ブロック図である。
【0069】
本発明の第1実施例による往復動式圧縮機の制御装置は、図5に示すように常用電源(AC100〜200V)を供給する電源100と、電源100から供給される常用電源を制御信号に応じてスイッチングして圧縮機のモータ40に供給するトライアック(TRIAC )110と、トライアック110を通じて圧縮機に供給される電流を検出し、この検出された電流に相当する第1矩形波を発生する電流位相検出部30と、トライアック110から供給される常用電源によって圧縮機のシリンダ内のピストンを往復運動させるモータ40と、ピストンの直線運動による位置に相当する第2矩形波を出力するストローク位相検出部50と、電源100から供給される常用電源のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部60と、電流位相検出部30から生成された第1矩形波とストローク位相検出部50から生成された第2矩形波との間の位相差によってピストンの位置を制御するための制御信号を出力する制御部70と、この制御部70から出力された制御信号によって圧縮機のストロークを調節するための点弧角を制御する信号をトライアック110に出力する位相制御部80と、を備えて構成される。
【0070】
ここで、電流位相検出部30は、トライアック110によってスイッチングされて圧縮機のモータ40に供給される電流を検出する電流検出部31と、この電流検出部31から検出された電流を積分する積分部32と、積分部32で積分した電流に相当する第1矩形波を発生する第1矩形波発生部33と、を備えて構成される。
【0071】
また、ストローク位相検出部50は、圧縮機のモータに供給されるモータの電圧を検出する電圧検出部53と、電圧検出部53で検出された電圧値と電流検出部31で検出された電流値とからピストンの往復運動によるストロークを演算するストローク演算部51と、ストローク演算部51で演算されたストロークに相当する第2矩形波を発生する第2矩形波発生部52と、を備えて構成される。
【0072】
また、制御部70は電流位相検出部30から出力される第1矩形波とストローク位相検出部50から出力される第2矩形波との間の位相差を測定する位相差測定部71と、制御信号によって位相差測定部71から測定された位相差を格納する位相差格納部72と、位相差格納部72に格納された位相差と位相差測定部71で測定した位相差とを比較する位相差比較部73と、位相差比較部73で比較した結果によって点弧角の大きさを決定し、また位相差格納部72に、上記の測定された位相差を既に格納されている位相差に代えて格納させるか否かを指令するイネーブル信号を出力する決定部74と、を備えて構成される。
【0073】
このように構成された本発明による往復動式圧縮機の制御方法を説明する。
【0074】
図7の(a)ないし(h)は図5の各部出力波形を示す図であり、図8の(a)、(b)は本発明による電流位相とストローク位相との間の位相差を示す図である。
【0075】
図9は本発明による電流位相とストローク位相との任意の圧力における変化を示す図である。
【0076】
図10は本発明の第1実施例による往復動式圧縮機の制御方法を示すフロー図で、最大効率を得るための制御動作のフロー図である。
【0077】
先ず、本発明の第1実施例の圧縮機制御方法を説明する。
【0078】
電源100から図7(a)のように一定周波数を有する常用電源が供給されている状態で、往復動式圧縮機の駆動初期に位相制御部80により図7(b)に示すようなある特定の点弧角に従ったトリガ信号をトライアック110に印加して圧縮機のモータ40を駆動させる(1S)。
【0079】
また、圧縮機のモータ40に供給される電源の電流及び電圧を電流検出部31及び電圧検出部53によって各々検出する(2S)。このとき、電流検出部31で検出される電流は図7(c)に示すように検出され、電圧検出部53で検出される電圧は図7(d)に示すように検出される(モータの逆起電力)。
【0080】
従って、電流位相検出部30で検出した上記電流に相当する第1矩形波は制御部70に出力される(3S)。
【0081】
即ち、電流位相検出部30の積分部32は電流検出部31で検出された電流を図7(e)に示すように積分して出力し、第1矩形波発生部33は上記の積分値に相当する第1矩形波を図7の(f)に示すように発生して制御部70に出力する。
【0082】
この時、ストローク位相検出部50はピストンの往復運動によるストロークを推定して(4S)、往復動ピストンの位置によって周波数は一定で、振幅が変わる交流電圧波形を発生し、この交流電圧波形に相応する第2矩形波を発生する(5S)。
【0083】
即ち、ストローク演算部51は次の式によってストロークを推定する。
【0084】
【数1】
Figure 0004157029
【0085】
ここで、Vmはモータの両端電圧、iはモータに供給される電流、Rはモータコイルの抵抗、Lはモータコイルのインダクタンスである。
【0086】
ストローク位相検出部50のストローク演算部51は図7の(g)に示すようにピストンの往復運動による位置によって、周波数は一定に維持され振幅が変化する交流電圧波形を発生し、第2矩形波発生部52は図7の(h)に示すようにストローク演算部51で発生した交流電圧波形に相当する第2矩形波を発生する。
【0087】
また、ゼロクロス検出部60は電源100から供給されるAC220Vのゼロクロスを検出する。
【0088】
これによって、制御部70はゼロクロス検出部60の信号を用いて電流位相検出部30で出力した第1矩形波とストローク位相検出部50で出力した第2矩形波との間の位相差を測定し(6S)、測定した位相差と既に格納されている位相差とを比較して(7S〜10S)、その比較結果によってピストンの位置を制御するための信号を出力する(11S〜15S)。
【0089】
即ち、制御部70の位相差測定部71は図8の(a)に示すような電流位相検出部30で出力された第1矩形波と、図8の(b)に示すような、ストローク位相検出部50から出力された第2矩形波との間の位相差Dを測定する(6S)。即ち、第2矩形波の下降エッジと第1矩形波の下降エッジとの間隔(D1)、第2矩形波の下降エッジと第1矩形波の上昇エッジとの間隔(D2)、第2矩形波の上昇エッジと第1矩形波の下降エッジとの間隔(D3)、又は第2矩形波の上昇エッジと第1矩形波の上昇エッジとの間隔(D4)の中、いずれの位相差を検出してもよい。
【0090】
このとき、初期には既に格納されている位相差はないので(7S)測定した位相差を位相差格納部72に格納し(8S)、ある特定の方向に点弧角を変えて圧縮機を駆動し(9S)、上記の過程(2S−7S)を反復する。
【0091】
このような過程の反復により位相差が新しく測定されると(7S)、制御部70の位相差比較部73は現在測定した位相差と既に格納されている位相差とを比較し(10S)、制御部70の決定部74はこの比較結果によって点弧角の可変方向を制御するための信号を出力すると同時に、位相差格納部72が現在測定した位相差を格納するか否かを指令するイネーブル信号を出力する。従って、位相制御部80は制御部70の決定部74で出力された制御信号によってトライアック110の点弧角を調節する。
【0092】
即ち、制御部70は現在測定した位相差と既に格納されている位相差とを比較して(10S)現在測定した位相差が既に格納されている位相差より小さいと(11S)、現在測定した位相差を新しく格納し(12S)、その前に変えた方向に点弧角を変えるように指令する制御信号を位相制御部80に出力して点弧角を変える(13S)。例えば、上記の変えられた点弧角が大きい方向に変えられたものであると、点弧角を更に大きくし、また上記の変えられた点弧角の方向が小さい方向に変えられたものであると点弧角を更に小さくする。
【0093】
反対に、現在測定した位相差と既に格納されている位相差とを比較して(10S)、現在測定した位相差が既に格納されている位相差より大きいと(11S)、現在測定した位相差は格納せずに既に格納されている位相差をそのまま維持する。この場合はその前に変えられた方向とは反対の方向に点弧角を変えるように指令する制御信号を位相制御部80に出力して点弧角を変える(14S)。例えば、上記の変えられた点弧角が大きい方向に変えられたものであると点弧角を小さくし、上記の変えられた点弧角が小さい方向に変えられたものであると点弧角を大きくする。
【0094】
このような過程を継続して繰り返して既に格納されている位相差と現在測定した位相差とが互に同じになるように制御すると(11S、14S)、最大効率が得られるように圧縮機のストロークが制御される。
【0095】
図9は位相差が最小となる点(変曲点)を示す。この位相差が最小となる点がピストンのトップクリアランス(top clearance )がゼロであると判断される。
【0096】
上記の位相制御において、最初の点弧角が十分に大きい値で圧縮機を駆動する場合には点弧角が次第に小さくなるように点弧角を変化させて制御し、ある時点で位相差が大きくなる場合に、その前段階で制御された点弧角によって圧縮機を制御する。即ち、圧縮機をこの変曲点での点弧角によって制御する。
【0097】
これによってトライアック110は位相制御部80から出力された点弧角に従って、電源100から供給される電圧をスイッチングし、上記の過程を反復遂行して制御部70はトップクリアランスが最小となるように圧縮機のピストンを制御する。
【0098】
本発明の第2実施例の往復動式圧縮機の制御方法は次の通りである。
【0099】
図11は本発明の第2実施例による往復動式圧縮機の制御方法で、負荷に依存してストロークを制御する制御方法のフロー図である。
【0100】
本発明の第2実施例の往復動式圧縮機の制御方法は、負荷に依存して、圧縮機のピストンストロークを制御するもので、負荷が小さいと圧縮機のピストンストロークが小さくなるように調節し、負荷が大きいとピストンのストロークが大きくなるように調節する方法である。従って、トップクリアランスを最小にするものではなく、負荷に応じたトップクリアランスを有するように圧縮機を制御するものである。
【0101】
即ち、数回の実験を通じて圧縮機に作用する負荷に依存するピストンのストロークに相当する電流位相とストローク位相との間の位相差をテーブル化して格納する(21S)。
【0102】
また、冷蔵庫の負荷を制御部70が測定する(22S)。ここで、圧縮機の負荷を測定する方法は現在公知の方法を用いる。
【0103】
即ち、冷蔵庫内の温度を検出したり、熱交換器に通って流れる冷媒の温度を検出したり、あるいは冷蔵庫の周辺温度を検出したりして負荷を測定する。このように測定した負荷に相当する上記の位相差を上記のテーブルから読み出す(23S)。
【0104】
位相制御部80が特定の点弧角に相当するトリガ信号をトライアック110に印加して圧縮機のモータを駆動する(24S)。
【0105】
また、圧縮機のモータに供給される電源の電流及び電圧を電流検出部31及び電圧検出部53で各々測定する(25S)。従って、電流位相検出部30で検出した電流に相当する第1矩形波が制御部70に出力される(26S)。
【0106】
このときストローク位相検出部50はピストンの往復運動によるストロークを推定して(27S)交流電圧波形を発生し、この交流電圧波形に相当する第2矩形波を発生する(28S)。
【0107】
ストローク演算部51は次の式によってストローク推定する。
【0108】
【数2】
Figure 0004157029
【0109】
ここでVmはモータの両端電圧、iは、モータに供給される電流、Rはモータコイルの抵抗、Lはモータコイルのインダクタンスである。
【0110】
また、ゼロクロス検出部60は電源100から供給されるAC220Vのゼロクロスを検出する。
【0111】
制御部70は電流位相検出部30で出力された第1矩形波とストローク位相検出部50で出力された第2矩形波の間の位相差βを測定し(29S)、測定した位相差βと前記のテーブルから読み出された現在負荷に相当した位相差αとを比較する(30S)。
【0112】
上記の読み出された位相差αが測定した位相差βより小さい場合(31S)には電流位相検出部30で検出された電流位相とストローク位相検出部50で検出されたストローク位相の間の位相差が小さくなるようにトライアック110の点弧角を変化させる(32S)。もし、上記の読み出された位相差αが測定した位相差βより大きい場合(31S)には電流位相検出部30で検出された電流位相とストローク位相検出部50で検出されたストローク位相の間の位相差が大きくなるようにトライアック110の点弧角を変化させる(33S)。このとき、点弧角を変える方法は本発明の第1実施例の説明と同様である。
【0113】
このような過程を反復して、負荷に相当した位相差と測定した位相差が同じになるように制御すると(25S〜33S)、負荷に適したストロークで動作するように圧縮機を制御できる。
【0114】
以上本発明の好適な実施形態に対して説明したが、このような実施形態のものに限定されるわけではなく、本発明の技術思想に基づいて種々の変形又は変更が可能である。
(産業上の利用可能性)
以上の説明から明らかなように、本発明の往復動式圧縮機の制御装置及び方法によると、次のような効果がある。
【0115】
第一に、位相制御によって生ずる電流の矩形波とストロークの矩形波との間の位相差の情報に従ってトップクリアランスが最小となるようにシリンダ内のピストンの位置を制御するようにすることによって、複雑な演算が不要となるので、安価で最大の効率を有するように往復動式圧縮機を制御できるだけではなくその信頼性を向上させることができる。
【0116】
第二に、負荷に応じたストロークによって圧縮機を制御するので圧縮機を一定時間の間駆動、停止する必要がないので圧縮機の寿命を延長できるだけではなく圧縮機の駆動による騒音を最小化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アメリカ特許第5342176号に開示された往復動式圧縮機の構造を示す断面図である。
【図2】 図1の圧縮機のピストンストロークを制御する圧縮機制御装置を示すブロック図である。
【図3】 日本の特開平第9−112438号に開示された従来の往復動式圧縮機の制御装置のブロック図である。
【図4】 日本の特開平第9−112438号に開示された従来の往復動式圧縮機の別の制御装置のブロック図である。
【図5】 本発明の第1実施例による往復動式圧縮機の制御装置のブロック図である。
【図6】 図5の本発明の第1実施例による制御部の詳細ブロック図である。
【図7】 (a)〜(h)は、本発明による図5の各部出力波形を示す図である。
【図8】 (a)、(b)は本発明による電流位相とストローク位相との間の位相差を示す図である。
【図9】 本発明による電流位相とストローク位相との任意の圧力における変化を示す図である。
【図10】 本発明の第1実施例による往復動式圧縮機の制御方法を示すフロー図である。
【図11】 本発明の第2の好適実施例による往復動式圧縮機の制御方法を示すフロー図で、ストロークを負荷に依存して制御する場合を示す図である。

Claims (13)

  1. 制御信号によって点弧角を変えることによって往復動式圧縮機を駆動する駆動部と、
    前記圧縮機に供給される電流を積分した波形に相当する矩形波を出力する電流位相検出部と、
    前記圧縮機に供給される電圧を検出し、該検出された電圧と前記電流位相検出部で検出された電流とに基づいてストロークを演算した後、該演算したストロークの位相に基づいて生成された交流電圧波形に相当する矩形波を出力するストローク位相検出部と、
    前記電流位相検出部から生成された矩形波と前記ストローク位相検出部から生成された矩形波との間の位相差によって前記駆動部の点弧角を制御する制御部と、を含んでなることを特徴とする往復動式圧縮機の制御装置。
  2. 前記電流位相検出部は前記圧縮機に供給される電流を検出し、該検出された電流の値を出力する電流検出部と、
    前記電流検出部で検出された電流を積分した波形に相当する第1の矩形波を出力する第1矩形波発生部と、を含んでなることを特徴とする請求項1に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  3. 前記電流位相検出部は前記電流検出部で検出された電流を積分して、該積分された電流を前記第1矩形波発生部に出力する積分部を更に含んでなることを特徴とする請求項2に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記電流位相検出部から生成された矩形波と前記ストローク位相検出部から生成された矩形波との間の位相差を測定する位相差測定部と、
    前記位相差測定部で測定した位相差の大きさによって圧縮機に供給されるべき電圧を決定する出力電圧指令部と、を含んでなることを特徴とする請求項1に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  5. 前記出力電圧指令部は、前記位相差測定部で測定した位相差を格納する位相差格納部と、
    前記位相差測定部で測定した現在の位相差を前記位相差格納部に既に格納されている位相差と比較する位相差比較部と、
    前記位相差比較部での前記比較の結果によって、前記圧縮機に供給されるべき電圧を決定し、前記位相差格納部が前記測定した現在の位相差を前記既に格納されている位相差に代えて格納するか否かを指令するイネーブル信号を出力する決定部と、を具備して構成されることを特徴とする請求項4に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  6. 前記決定部は前記位相差が最小になるときピストンのトップクリアランスがゼロであると判断して前記測定した現在の位相差が最小のときの位相差を前記位相差格納部が格納するように前記イネーブル信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  7. 前記決定部は前記位相差測定部で測定された現在の位相差が前記位相差格納部に既に格納されている位相差より小さいとき前記位相差測定部で測定した現在の位相差を前記位相差格納部が格納するように前記イネーブル信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  8. 前記駆動部は制御信号によって前記圧縮機に電源を供給するトライアックを具備し、
    前記制御部から出力された制御信号に従って、前記圧縮機のストロークを調節するための点弧角を制御する信号を前記トライアックに出力する位相制御部を更に含んでなることを特徴とする請求項1に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  9. 前記トライアックは前記位相制御部から出力される点弧角に従って前記電源をスイッチングすることを特徴とする請求項8に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  10. 前記制御部が前記電流位相検出部と前記ストローク位相検出部から出力した矩形波の位相差を測定するように、前記駆動部から供給される電源電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部を更に含んでなることを特徴とする請求項1に記載の往復動式圧縮機の制御装置。
  11. a)所望の点弧角で圧縮機を駆動して、前記圧縮機に供給される電流を積分した波形に相当する第1矩形波と前記圧縮機に供給される電圧と前記圧縮機に供給される電流とに基づいて演算した前記圧縮機の推定ストロークの位相に基づいて生成された交流電圧波形に相当する第2矩形波との間の位相差を測定して格納する段階と、
    b)前記点弧角を所望の方向に変えて前記圧縮機を駆動して、前記圧縮機に供給される電流を積分した波形に相当する第1矩形波と前記圧縮機の推定ストロークの位相に基づいて生成された交流電圧波形に相応する第2矩形波との間の位相差を測定する段階と、
    c)前記の格納した位相差と測定した位相差を比較して、前記測定した位相差が、前記格納した位相差より大きいと反対方向に前記点弧角を変化させ、前記測定した位相差が前記格納した位相差より小さいと、前記格納した位相差を前記測定した位相差に置換して格納し、同一方向に前記点弧角を変化させる段階と、
    d)前記段階bとcを反復して前記位相差が変曲する点で前記圧縮機を駆動する段階と、を含んでなることを特徴とする往復動式圧縮機の制御方法。
  12. a)初期点弧角で圧縮機を駆動して前記圧縮機に供給される電流を積分した波形に相当する第1矩形波と前記圧縮機に供給される電圧と前記圧縮機に供給される電流とに基づいて演算した前記圧縮機のストロークの位相に基づいて生成された交流電圧波形に相当する第2矩形波との間の位相差を測定して格納する段階と、
    b)前記点弧角を変えて前記圧縮機を駆動して、前記第1矩形波と第2矩形波との間の位相差を測定する段階と、
    c)前記の格納した位相差と測定した位相差とを比較して、前記測定した位相差が格納した位相差より小さくなるように前記点弧角を変えて前記位相差が最小になる点弧角で前記圧縮機を制御する段階と、を含んでなることを特徴とする往復動式圧縮機の制御方法。
  13. a)特定の点弧角で圧縮機を駆動して前記圧縮機に供給される電流を積分した波形に相当する第1矩形波を発生する段階と、
    b)前記圧縮機に供給される電圧と前記圧縮機に供給される電流とに基づいて演算した前記圧縮機のストロークの位相に基づいて生成された交流電圧波形に相当する第2矩形波を発生する段階と、
    c)前記発生した第1及び第2矩形波間の位相差によって前記点弧角を調節して前記圧縮機の駆動を制御する段階と、を含んでなり、
    前記段階cで、前記第1矩形波と第2矩形波との間の位相差によって点弧角を可変して、前記位相差の変曲点の点弧角で制御することにより、トップクリアランスが最小になるようにピストンの位置を制御するための制御信号が出力されることを特徴とする往復動式圧縮機のピストン位置制御方法。
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