JP4155963B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、色再現域を拡大することが可能な画像表示装置に関し、特に多原色画像表示装置に関するものである。
従来の多原色画像表示装置として、拡散導光部材、例えば2つの楔形の導光体を積層しそれぞれの端部に2種類のLEDアレイ光源を近接して配置し、光源からの光が拡散用の導光体を照明するようにしたものが知られている(例えば特許文献1)。
特開2004−118133号公報(6頁27〜31行、図1)
このような従来の画像表示装置では、LEDの発光量は温度相関を持ち、又発光色によって発光量と温度の相関係数が相違するため、LEDに流れる電流による発熱や、周囲温度の変動で、さらには経時変化により、各色のLEDからの発光量が変動し、あらかじめ設定されているホワイトのバランスが崩れ、色合いが変動すると言う問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、周囲温度の変化、発光手段の発光体の発熱、さらには、経時変化があっても、表示画像の輝度や色合いの変動を避けることができる画像表示装置を得ることを目的とする。
この発明は、
第1の分光特性を有する第1の照明光を発生する第1の光源と、
上記第1の分光特性とは異なる第2の分光特性を有する第2の照明光を発生する第2の光源と、
上記第1の光源と上記第2の光源を交互に発光させる駆動制御手段と、
上記光源からの光を拡散する拡散導光部材と、
それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、上記第1及び第2の光源からの交互発光に同期して、上記複数の副画素の、上記拡散導光部材からの照明光に対する透過率または反射率を、画像信号を構成する色信号に応じて制御するライトバルブと
を有し、
上記第1の光源は、
それぞれ異なる色の光を発する複数種類の発光体を有する第1の発光手段と、
上記第1の発光手段からの異なる色の光を混合し、上記拡散導光部材へと導く第1の混色導光部材とを備え、
上記第2の光源は、
それぞれ異なる色の光を発する複数種類の発光体を有する第2の発光手段と、
上記第2の発光手段からの異なる色の光を混合し、上記拡散導光部材へと導く第2の混色導光部材とを備え、
上記第1の混色導光部材から出射される光の輝度及び色度を検出する第1のカラーセンサと、
上記第2の混色導光部材から出射される光の輝度及び色度を検出する第2のカラーセンサと
をさらに備え、
上記駆動制御手段は、
上記第1のカラーセンサの出力に基いて上記第1の発光手段の上記発光体のそれぞれの発光強度を制御し、
上記第2のカラーセンサの出力に基いて上記第2の発光手段の上記発光体のそれぞれの発光強度を制御する
ことを特徴とする画像表示装置を提供する。
この発明によれば、カラーセンサで検出された輝度及び色度が所定値となるように、発光手段の発光体のそれぞれの発光強度を帰還制御するので、周囲温度の変化、発光手段の発光体の発熱、さらには経時変化があっても、表示画像の輝度や色合いの変化を防止することができる。また、複数種類の発光体のそれぞれ異なる色の光が混色導光部材内で混色されてから、拡散導光部材に入射するので、色むら、輝度むらが少ない。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である画像表示装置を示すものである。図示の画像表示装置は、第1及び第2の発光手段11及び13と、第1及び第2の混色導光部材12及び14と、拡散導光部材15と、ライトバルブ16と、反射部材19と、第1及び第2のカラーセンサ21及び22と、色変換器32と、第1及び第2のフィールドメモリ33及び34と、信号切替器35と、光源駆動器37と、照明光切替え器38と、切替え制御器39と、第1及び第2の発光色制御器41及び42とを有する。
第1の発光手段11は、例えば、図2に示すように、赤、緑、青の三色の発光体、例えばLEDのアレイ11r、11g、11b(発光ダイオード)を含むものであり、第2の発光手段13も、例えば図3に示すように、赤、緑、青の三色の発光体、例えばLEDのアレイ13r、13g、13bを含むものである。第1の発光手段11のLEDのアレイ11r、11g、11b、第2の発光手段13のLEDのアレイ13r、13g、13bは、図4に示すようにその分光特性(発光スペクトル)C11r、C11g、C11b、C13r、C13g、C13bは、互いに異なり、そのピークが互いにずれ、その発光帯域が狭く(色純度が高く)、発光帯域の重なりが少ないことが、表示画像の色再現域を拡大する上で望ましい。
第1及び第2の発光手段11及び13は、それぞれ第1及び第2の発光色制御器41及42により駆動制御される。
第1の発光色制御器41は、それぞれ色の発光体11r、11g、11bの輝度を個別に制御し得るものであり、それにより、発光手段11からの光の輝度及び分光特性(白バランス)を調整する。それぞれの色の発光体11r、11g、11bが、上記のようにLEDアレイで構成される場合、それぞれの発光体の輝度の調整は例えば、パルス幅制御により、単位時間内におけるLEDの発光時間の割合を制御することにより行われる。
同様に、第2の発光色制御器42は、それぞれ色の発光体13r、13g、13bの輝度を個別に制御し得るものであり、それにより、発光手段13からの光の輝度及び分光特性(白バランス)を調整する。それぞれの色の発光体13r、13g、13bが、上記のようにLEDアレイで構成される場合、それぞれの発光体の輝度の調整は例えば、パルス幅制御により、単位時間内におけるLEDの発光時間の割合を制御することにより行われる。
発光色制御器41、42は、照明光切替え器38により、交互に光源駆動器37に接続され、光源駆動器37により駆動される。
従って、発光色制御器41、42は、照明光切替え器38によって選択されて光源駆動器37に接続されている期間の内の、パルス幅制御によって許容される期間のみ、電圧を印加する(駆動電流を流す)ことにより、各色の発光体の発光輝度を調整する。
光源駆動器37と照明光切替え器38と、発光色制御器41、42とで、第1及び第2の発光手段11、13を交互に発光させ、かつ第1及び第2の発光手段11、13からの光の輝度及び色度を調整する駆動制御手段が構成されている。
第1の発光手段11からの光は第1の混色導光部材12で混色され均質化されて、出射される。第1の混色導光部材12から出射される光の分光特性(発光スペクトル)は、第1の発光手段11の三色のLEDの分光特性C11r、C11g、C11bを合成したものに対応し、それぞれLEDアレイ11r、11g、11bの分光特性のピークに対応するピークを有する。同様に第2の発光手段13からの光は第2の混色導光部材14で混色され均質化されて、出射される。第2の混色導光部材14から出射される光の分光特性は、第2の発光手段13の三色のLEDの分光特性C13r、C13g、C13bを合成したものに対応し、それぞれLEDアレイ13r、13g、13bの分光特性のピークに対応するピークを有する。
このように、第1の発光手段11と第1の混色導光部材12の組合せは、第1の分光特性の第1の照明光LAを発する第1の光源17を構成し、第2の発光手段13と第2の混色導光部材14の組合せは、第1の分光特性とは異なる第2の分光特性を有する第2の照明光LBを発する第2の光源18を構成する。
第1及び第2の光源17及び18から出射された光は反射部材19で反射されて拡散導光部材15に入射される。この反射を効率良く行うため、反射部材19は半円筒面状の内面を有する。なお、図示の反射部材19は内面のみならず、外面も半円筒面状に形成されている。
拡散導光部材15は、略矩形の板状に形成され、第1の短辺15aの側の端面(同じく符号15aで示す)が入射端面を構成する。
第1及び第2の混色導光部材12及び14も矩形の板状に形成され、拡散導光部材15に重ねられている。即ち、拡散導光部材15に第1の混色導光部材12が積層され、その上に第2の混色導光部材14が積層されている。
第1及び第2の混色導光部材12及び14の第1の辺の側に設けられた入射端面12a及び14aの近傍に、第1及び第2の発光手段11及び13が位置し、第1及び第2の発光手段11及び13が発生した光が、これらの入射端面12a及び14aから入射するように配置されている。
第1及び第2の混色導光部材12及び14の上記第1の辺と反対側に位置する第2の辺の側に設けられた出射端面12b及び14bは、拡散導光部材15の入射端面15aと略同じ位置に(図示の例では面一となるように)設けられている。
第1の混色導光部材12の側面には、第1のカラーセンサ21が設けられており、第1の混色導光部材12で混色され、出射される光の輝度及び色度を検出し、検出結果を示す信号を第1の発光色制御器41に供給する。同様に、第2の混色導光部材14の側面には、第2のカラーセンサ22が設けられており、第2の混色導光部材14で混色され、出射される光の輝度及び色度を検出し、検出結果を示す信号を第2の発光色制御器42に供給する。
第1の発光色制御器41は、第1のカラーセンサ21からの信号に基いて、第1の混色導光部材12で混色され、出射される光の輝度及び色度が所定値となるように、第1の発光手段11の発光体11r、11g、11bの発光強度を調整する。同様に、第2の発光色制御器42は、第2のカラーセンサ22からの信号に基いて、第2の混色導光部材14で混色され、出射される光の輝度及び色度が所定値となるように、第2の発光手段13の発光体13r、13g、13bの発光強度を調整する。このように、カラーセンサ21、22及び発光色制御器41、42を用いて、混色導光部材12、14から出射される光の輝度及び色度を所定値に維持するための帰還制御が行われる。
拡散導光部材15は、入射された光を表示画面全面に拡散する。上記のように、第1の発光手段11と第2の発光手段13は、照明光切替え器38で交互に切替えられので、拡散導光部材15からは、第1及び第2の照明光LA及びLBが時分割的に順次出射される。即ち、第1及び第2の光源17及び18と、拡散導光部材15の組合せにより、分光特性が互いに異なる第1及び第2の照明光を交互に即ち時分割的に拡散し、出射する照明手段が構成されている。
ライトバルブ16は、それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、光源17、18の交互発光に同期して、複数の副画素の、光源17、18から拡散導光部材15を介して供給される照明光に対する透過率または反射率を、画像信号を構成する色信号に応じて制御する。ライトバルブ16は、例えば、図5(a)に示すようにマトリクス状に配列された複数の画素Pxを有する液晶パネルで構成されている。各画素は、例えば図5(b)に複数の副画素Pr、Pg、Pbを含む。各画素の複数の副画素Pr、Pg、Pbは互いに異なる色、例えば赤、緑、青のフィルタで覆われており、副画素Pr、Pg、Pbはそれぞれ後述の画像信号の異なる色信号によって制御されて、拡散導光部材15からの光を画像信号に対応した画像光に変換する。
一方、外部から供給される画像信号PSは、色変換器32に導かれる。色変換器32は、画像信号PSを、第1の照明光LAに対応する第1の画像信号SAと、第2の照明光LBに対応する第2の画像信号SBとに変換する。第1の画像信号SAは、第1の発光手段11のLEDのアレイ11r、11g、11bの分光特性に対応した3つの色信号を含む。第2の画像信号SBは、第2の発光手段13のLEDのアレイ13r、13g、13bの分光特性に対応した3つの色信号を含む。
第1の画像信号SAと第2の画像信号SBはそれぞれフィールドメモリ33及び34に蓄積される。フィールドメモリ33及び34に蓄積された画像信号は、所定のタイミングで読み出されて信号切替え器35でフィールド毎に交互に選択されて、ライトバルブ16に入力される。
ライトバルブ16は、上記のように各画素につき複数の例えば3つの副画素を有し、それぞれの副画素が第1の画像信号SA又は第2の画像信号SBの、対応する色信号により制御される。例えば各画素Pxは赤、緑、青の副画素Pr、Pg、Pbを有し、信号切替え器35により第1の画像信号が選択されているときは、赤、緑、青の副画素がそれぞれ第1の画像信号の赤、緑、青の色信号により駆動され、第2の画像信号が選択されているときは、赤、緑、青の副画素がそれぞれ第2の画像信号の赤、緑、青の色信号により駆動される。
照明光切替え器38と信号切替え器35とはともに、切替え制御器39によって、互いに同期して、切替え動作を行うように制御される。より具体的には、一つのサブフレーム期間においては、照明光切替え器38は第1の発光手段11を選択し、信号切替え器35は、第1の画像信号SAを選択し、次のサブフレーム期間においては、照明光切替え器38は第2の発光手段13を選択し、信号切替え器35は、第2の画像信号SBを選択するように制御される。以下、サブフレーム期間毎に第1の発光手段11及び第2の発光手段13が交互に選択されるとともに、これと同期して第1の画像信号SA及び第2の画像信号SBが交互に選択される。
このような制御を行う結果、一つのサブフレーム期間においては、第1の画像信号SAに対応する画像がライトバルブ16の出力側に現われ、次のサブフレーム期間においては、第2の画像信号SBに対応する画像がライトバルブ16の出力側に現われる。これらは視聴者の目で時間的に合成されるので、第1の光源17のみでライトバルブ16を照射する場合や、第2の光源18のみでライトバルブ16を照射する場合と比べ色再現範囲の広い画像を得ることができる。
なお、上記の説明における「サブフレーム」の期間は、図1の構成のように2つの光源を面順次に選択する場合とは異なり、一つの光源のみで表示動作を行う場合の1フレームの期間の2分の1に対応する。
このような構成によれば、複数の画像信号と夫々に対応する照明光が一対となって、面順次に切り替わる。これらの照明光は、発光体から混色導光部材を介して均質化されるので、輝度むらや色むらが抑制される。
また、混色導光部材から出射される光の輝度、色度が、カラーセンサ21、22で検出され、検出結果に基き、発光色制御器41、42で発光体11r、11g、11b、13r、13g、13bの駆動電流(パルス幅)を制御することにより、帰還制御が行われる。
従って、周囲温度の変動や、発光体、例えばLEDに流れる電流による発熱、さらには、経時変化があっても、表示される画像の輝度や色度を一定に保つことができる。
ここで、発光手段11、13は交互に選択され、かつ各発光手段の発光体、例えばLEDの発光強度は、例えば、上記のように供給されるパルス幅により制御されるが、カラーセンサによる検出の精度を高くするには、カラーセンサに、パルス幅制御の周期に比して十分に長い時定数を持たせることが必要となる。また、雑音などの影響による瞬間的な変動に対して急激な変動を起こさないためにも、カラーセンサの検出は長い時定数を持たせることが望ましい。
一方、カラーセンサの検出の時定数を長くした場合、検出の対象となる光源17、18の点灯周期のみでなく、他の光源の点灯周期も検出期間の一部となり、仮にセンサの配置が本実施の形態のごとくでなければ、検出の対象でない光源からの光の影響をも受けることがある。例えば、発光体11r、11g、11bの光を混色して照明光LAを生成する光源17と、発光体13r、13g、13bの光を混色して照明光LBを生成する光源18が存在する場合、発光体11r、11g、11bが点灯し、発光体13r、13g、13bが消灯する照明光LAの周期と、発光体11r、11g、11bが消灯し、発光体13r、13g、13bが点灯する照明光LBの周期が存在する。検出の時定数を長くした場合、カラーセンサは照明光LAの周期または照明光LBの周期のみを検出せず、照明光LAの周期、照明光LBの周期の双方にまたがった検出期間となる。この場合、カラーセンサの設置場所によっては、6種類の発光体からの光を検出することとなり、この検出結果から6種類の発光体の駆動を制御することが必要となる。すなわち、6色のカラーセンサ出力から、6種類の発光体の制御量を求めることとなる。しかし、このような制御は複雑であって、実際的ではない。制御の容易化のためには、カラーセンサで検出される光を構成する発光体の種類、カラーセンサ出力から制御量を求められる発光体の種類は少ない方が望ましい。
本実施の形態における画像表示装置においては、各光源に備える混色導光部材の近傍にカラーセンサを備える。よって、各カラーセンサは発光体11r、11g、11bからの光により構成される照明光LA、または発光体13r、13g、13bからの光により構成される照明光LBのみを検出することとなり、検出結果から発光体11r、11g、11b、または発光体13r、13g、13bの制御量を求めることとなる。すなわち、3色のカラーセンサ出力から、3種類の発光体の制御量を求めることとなり、制御量を求める演算が容易となる。
また、混色導光部材の近傍にカラーセンサを設けるため、良く混色された発光体からの光を検出することができ、外光の影響を排除することができる。
さらに上記の構成によれば、LEDアレイ11r、11g、11b、13r、13g、13bとしてそれぞれ色純度の高いものを用い、画像信号としてそれぞれのLEDアレイ11r、11g、11b、13r、13g、13bの色に対応したものを用いることができるので、色再現性域を拡大することができると言う効果が得られる。
また、発光手段11、13からの光をそれぞれ混色導光部材12、14で混色し、均質化した上で拡散導光部材15に導いているので、色むらや、輝度むらを無くすことができる。
さらにまた、上記のように、混色導光部材12、14及び拡散導光部材15を板状に形成し、これらを積み重ねているので、ライトバルブの面方向の寸法を小さくすることができる。例えば、ライトバルブが液晶パネルで構成される場合、液晶パネルの画面サイズの範囲内に混色導光部材、発光手段などを収めることができ、コンパクトな画像表示装置を得ることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2の画像表示装置を示す。実施の形態2の画像表示装置は、実施の形態1の画像表示装置と概して同じである。但し、第1の光源17が、第1の混色導光部材12の出射端12b側(第1の混色導光部材12と拡散導光部材15の間)に設けられた第1の光スイッチ23をさらに有し、第2の光源18が、第2の混色導光部材14の出射端14bの側(第2の混色導光部材14と拡散導光部材15の間)に設けられた第2の光スイッチ24をさらに有する点で異なる。
なお、図6には、図1の部材31乃至35、37乃至39、41、及び42の図示を省略している。
第1及び第2の光スイッチ23及び24は、照明光切替え器38による第1及び第2の発光手段11、13の駆動に合わせて開閉するよう制御されている。即ち、第1の発光手段11が選択されたときは、第1の光スイッチ23も開状態とされ、第1の発光手段11が選択されないときは、第1の光スイッチ23は閉状態とされる。一方、第2の発光手段13が選択されたときは、第2の光スイッチ24も開状態とされ、第2の発光手段13が選択されないときは、第2の光スイッチ24は閉状態とされる。
このような動作により、発光手段11の点灯時に混色導光部材12で混色された光を拡散導光部材15へ入射させる一方、発光手段11の消灯時に、混色導光部材12へ発光手段11以外からまわりこんで来る光や、発光手段11として残光のあるものを使用する場合に、これらの不要光を遮断することができる。同様に、発光手段13の点灯時に混色導光部材14で混色された光を拡散導光部材15へ入射させる一方、発光手段13の消灯時に、混色導光部材14へ発光手段13以外からまわりこんで来る光や、発光手段13として残光のあるものを使用する場合に、これらの不要光を遮断することができる。
残光の生じる発光手段の例としては、蛍光物質励起型のLEDや、冷陰極蛍光放電管がある。
光スイッチ23、24としては、電子開閉式で、高速液晶光スイッチのような、高速応答で、透過率の高い素子を用いることが望ましい。
このような構成とすることで、冷陰極放電管や、蛍光物質励起型LED等の残光特性のある発光体を使用する際の残光を、発光手段の消灯にあわせて、遮断することが可能であり、複数種類の照明光が同時に拡散導光部材15に入射されることを防ぎ、色純度の高い光のみ使用することで、色再現域を拡大することができる。
なお、上記の実施の形態では、第1及び第2の光スイッチ23、24が第1及び第2の混色導光部材12、14の出射側に設けられているが、光スイッチを第1及び第2の混色導光部材12、14のいずれか一方のみの出射側に設けることとしても良い。
実施の形態3.
図7及び図8は本発明の実施の形態3の画像表示装置を示す。実施の形態3の画像表示装置は、実施の形態1の画像表示装置と概して同じである。但し、図7に示すように、第1の光源17が、第1の発光手段11及び第1の混色導光部材12に加えて、第3の発光手段51及び第3の混色導光部材52を有し、第2の光源18が、第2の発光手段13及び第2の混色導光部材14に加えて第4の発光手段53及び第4の混色導光部材54を有し、第2の反射部材55と、第3及び第4のカラーセンサ57、58と、案内部材61、62、63、64をさらに有し、さらに、図8に示すように、第3及び第4の発光色制御器43及び44を有する点で異なる。
第3の発光手段51は、第1の発光手段11と同様に図2の発光体11r、11g、11bを有し、第1の発光手段11と同様の分光特性を有し、第1の発光手段51と同じタイミングで照明光切替え部38によって選択され、但し第1の発光手段11の駆動制御に用いられる発光色制御器41とは異なる発光色制御器43により駆動制御されて発光動作をする。
第4の発光手段53は、第2の発光手段13と同様に図3の発光体13r、13g、13bを有し、第2の発光手段13と同様の分光特性を有し、第2の発光手段13と同じタイミングで照明光切替え部38によって選択され、但し第2の発光手段13の駆動制御に用いられる発光色制御器42とは異なる発光色制御器44により駆動制御されて発光動作をする。
以下に詳しく述べるように、第3の混色導光部材52から出射される照明光LA’は、第1の混色導光部材12から出射される照明光LAと同じ分光特性を有し、第4の混色導光部材54から出射される照明光LB’は、第2の混色導光部材14から出射される照明光LBと同じ分光特性を有するように制御される。
第3のカラーセンサ57は、第3の混色導光部材52の側面に設けられており、第3の混色導光部材52で混色され、出射される光の輝度及び色度を検出し、検出結果を示す信号を第3の発光色制御器43に供給する。同様に、第4のカラーセンサ58は、第4の混色導光部材54の側面に設けられており、第4の混色導光部材54で混色され、出射される光の輝度及び色度を検出し、検出結果を示す信号を第4の発光色制御器44に供給する。
第3の発光色制御器43は、第3のカラーセンサ57からの信号に基いて、第3の混色導光部材52から出射される光の輝度及び色度が所定値となるように、第3の発光手段51の発光体(11r、11g、11b)の輝度を調整する。同様に、第4の発光色制御器44は、第4のカラーセンサ58からの信号に基いて、第4の混色導光部材54から出射される光の輝度及び色度が所定値となるように、第4の発光手段53の発光体(13r、13g、13b)の輝度を調整する。このように、カラーセンサ57、58及び発光色制御器43、44を用いて、混色導光部材52、54から出射される光の輝度及び色度を所定値に維持するための帰還制御が行われる。
第1及び第2の混色導光部材12及び14、並びに拡散導光部材15は、実施の形態1及び2と同様に、略矩形の板状に形成され、第3及び第4の混色導光部材52及び54は、第1及び第2の混色導光部材12及び14と同様に、矩形の板状に形成され、拡散導光部材15に重ねられている。
拡散導光部材15の、第1の短辺15aの側の端面(同じく符号15aで示す)と上記第1の短辺15aの反対側に位置する第2の短辺15bの側の端面(同じく符号15bで示す)とがそれぞれ第1及び第2の入射端面を構成する。
そして、第1の入射端面15a寄りの位置に第1の発光手段11及び第1の混色導光部材12と第2の発光手段13及び第2の混色導光部材14が配置され、第2の端面15b寄りの位置に第3の発光手段51及び第3の混色導光部材52と、第4の発光手段53及び第4の混色導光部材54とが配置されており、第1の入射端面15aから第1及び第2の混色導光部材12及び14の出射光が入射され、第2の入射端面15bの側から第3及び第4の混色導光部材52及び54の出射光が入射される。
即ち、拡散導光部材15の、第1の入射端面15a寄りの部分(第1の部分)15cに第1の混色導光部材12が積層され、その上に第2の混色導光部材14が積層されている。
同様に、拡散導光部材15の、第2の入射端面15b寄りの部分(第2の部分)15dに第4の混色導光部材54が積層され、その上に第3の混色導光部材52が積層されている。
第1乃至第4の混色導光部材12、14、52、及び54の第1の辺の側に設けられた入射端面12a、14a、52a及び54aは、拡散導光部材15の中央寄りに位置し、第1乃至第4の発光手段11、13、51及び53は、これらの入射端面12a、14a、52a及び54aの近傍に位置し、発生した光を、内面に反射面を有する案内部材61、62、6、及び64を介して、これらの入射端面12a、14a、52a、54aから光を入射させるように配置されている。
第1乃至第4の混色導光部材12、14、52及び54の出射端面12b、14b、52b及び54bは、上記第1の辺とは反対側に位置する第2の辺の側に設けられている。
第1の混色導光部材12の出射端面12b及び第2の混色導光部材14の出射端面14bは、拡散導光部材15の第1の入射端面15aと略同じ位置に(図示の例では面一となるように)設けられており、第3の混色導光部材52の出射端面52b及び第4の混色導光部材54の出射端面52bは、拡散導光部材15の第2の入射端面15bと略同じ位置に(図示の例では面一となるように)設けられている。
第1及び第2の発光手段11及び13から発して、第1及び第2の混色導光部材12及び14の入射端面12a及び14aから入射した光は、出射端面12b及び14bから出射され、第1の反射部材19で反射されて(折り返されて)拡散導光部材15の第1の入射端面15aから拡散導光部材15に入射される。同様に、第3及び第4の発光手段51及び53から発して、混色導光部材52及び54の入射端面52a及び54aから入射した光は、出射端面52b及び54bから出射され、第2の反射部材55で反射されて(折り返されて)拡散導光部材15の第2の入射端面15bから拡散導光部材15に入射される。
このような反射を効率良く行うため、第1及び第2の反射部材19及び55は半円筒形の内面を有する。なお、図示の反射部材19及び55は内面のみならず、外面も半円筒形に形成されている。
このような構成であるので、第1の光源17が選択されたときは第1及び第3の混色導光部材12及び42から照明光LA、LA’が第1及び第2の入射端面15a、15bから入射され、第2の光源18が選択されたときは第2及び第4の混色導光部材14及び44から照明光LB、LB’が第1及び第2の入射端面15a、15bから入射される。即ち、いずれの光源が選択されたときも照明光が拡散導光部材15の両側から入射される。実施の形態1では、第1及び第2の光源17及び18からの照明光が拡散導光部材15の一方の端部のみから入射されるため、これによる色むら、輝度むらが発生するが、実施の形態3ではこのような色むら、輝度むらをなくすことができる。
本発明の実施の形態1による画像表示装置を示す構成図である。 実施の形態1で用いられる第1の発光体の構成例を示す概略図である。 実施の形態1で用いられる第2の発光体の構成例を示す概略図である。 第1及び第2の発光体を構成するLEDアレイの分光特性を示す図である。 実施の形態1で用いられるライトバルブの構成例を示す概略図である。 本発明の実施の形態2による画像表示装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態3による画像表示装置の一部分を示す構成図である。 本発明の実施の形態3による画像表示装置を他の部分を示す構成図である。
符号の説明
11、13、51、53 発光手段、 11r、11g、11b、13r、13g、13b 発光体、 12、14、52、54 混色導光部材、 15 拡散導光部材、 16 ライトバルブ、 19、55 反射部材、 21、22、57、58 カラーセンサ、 23、24 光スイッチ、 32 色変換器、 33、34 フィールドメモリ、 35 信号切替え器、 37 光源駆動器、 38 照明光切替え器、 39 切替え制御器、 41、42、43、44 発光色制御器。

Claims (6)

  1. 第1の分光特性を有する第1の照明光を発生する第1の光源と、
    上記第1の分光特性とは異なる第2の分光特性を有する第2の照明光を発生する第2の光源と、
    上記第1の光源と上記第2の光源を交互に発光させる駆動制御手段と、
    上記光源からの光を拡散する拡散導光部材と、
    それぞれ複数の副画素を含む複数の画素を有し、上記第1及び第2の光源からの交互発光に同期して、上記複数の副画素の、上記拡散導光部材からの照明光に対する透過率または反射率を、画像信号を構成する色信号に応じて制御するライトバルブと
    を有し、
    上記第1の光源は、
    それぞれ異なる色の光を発する複数種類の発光体を有する第1の発光手段と、
    上記第1の発光手段からの異なる色の光を混合し、上記拡散導光部材へと導く第1の混色導光部材とを備え、
    上記第2の光源は、
    それぞれ異なる色の光を発する複数種類の発光体を有する第2の発光手段と、
    上記第2の発光手段からの異なる色の光を混合し、上記拡散導光部材へと導く第2の混色導光部材とを備え、
    上記第1の混色導光部材から出射される光の輝度及び色度を検出する第1のカラーセンサと、
    上記第2の混色導光部材から出射される光の輝度及び色度を検出する第2のカラーセンサと
    をさらに備え、
    上記駆動制御手段は、
    上記第1のカラーセンサの出力に基いて上記第1の発光手段の上記発光体のそれぞれの発光強度を制御し、
    上記第2のカラーセンサの出力に基いて上記第2の発光手段の上記発光体のそれぞれの発光強度を制御する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 上記第1及び第2の光源の少なくとも一つは、上記混色導光部材の出射側に設けられた光スイッチをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 上記光スイッチは、当該光源の発光手段の発光に同期して開となり、消灯に同期して閉となるように制御されることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 上記第1の光源が、
    上記第1の発光手段と同じ複数種類の発光体を有する第3の発光手段と、
    上記第3の発光手段からの光を混合する第3の混色導光部材とをさらに有し、
    上記第2の光源が、
    上記第2の発光手段と同じ複数種類の発光体を有する第4の発光手段と、
    上記第4の発光手段からの光を混合する第4の混色導光部材とをさらに有し、
    上記拡散導光部材が矩形の板状であって、互いに反対側に位置する第1の入射端面及び第2の入射端面を有し、
    上記第1及び第2の混色導光部材の出射光が上記拡散導光部材の上記第1の入射端面から入射され、
    上記第3及び第4の混色導光部材の出射光が上記拡散導光部材の上記第2の入射端面から入射され、
    上記駆動制御手段は、上記第3の発光手段を上記第1の発光手段と同時に発光させ、上記第4の発光手段を上記第2の発光手段と同時に発光させ、
    上記第3の混色導光部材から出射される光の輝度及び色度を検出する第3のカラーセンサと、
    上記第4の混色導光部材から出射される光の輝度及び色度を検出する第4のカラーセンサと
    をさらに備え、
    上記駆動制御手段は、
    上記第3のカラーセンサの出力に基いて上記第3の発光手段の上記発光体のそれぞれの発光強度を制御し、
    上記第4のカラーセンサの出力に基いて上記第4の発光手段の上記発光体のそれぞれの発光強度を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 上記拡散導光部材及び上記混色導光部材が板状のものであって互いに重ねられ、上記混色導光部材から出射された光を上記拡散導光部材に入射させる反射部材をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像表示装置。
  6. 上記混色導光部材の出射端面と上記拡散導光部材の入射端面が互いに隣接して配置され、上記反射部材が、上記出射端面及び上記入射端面に対向するように設けられた半円筒状の内面を有するものであることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
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