JP4155925B2 - リバーシブルの舌部を備えた履物 - Google Patents

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Description

本発明は履物、特に、使用者に異なったスタイルの装飾及び(または)実用的な使用を有する履物を提供するために、リバーシブルの(または、反転可能な)舌部またはガセットを備えた履物に関する。
多様な目的を達成するために、多様な部材から構成された多様な履物が考えられてきた。これらの革新の多くは過去30年間程度の間流行となっているランナーやアスリートの領域に属するものであり、底部により大きな弾性を与えたり、ランナーの効率を向上させたりするための多様なスタイルの改良や、靴自体の舌部やガセットの側部や内部にポケットを付加したりするための多様な種類の改良が考えられてきた(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第4372060号明細書
本発明は履物自体の多様な構成要素や部材に代替的な使用や用途を与えることによって靴の使用方法に多様性を与えるために、そして履物の魅力を向上させるために履物の構造にさらなる改良を加えるためのものである。
本発明はランニング用または競技用の靴を含む履物の形成に関し、本発明の基本的な概念は全ての種類の靴に対して実施可能である。本発明の履物は(制限ではないが)靴底、爪革、腰革、かかと革、及びそれらに取り付けられた舌部またはガセットを有する通常のスタイルの靴を含む。好まれる実施例において、ガセットは、履いたときに、舌部が特定の様式を持った魅力的な表面を有する一方の面が露出するように向けられるか、または、靴に対して前記一方の面と全く異なった様相の装飾を与えるために反対側に向けられることを可能にするリバーシブルタイプのものである。
本発明は競技用シューズ、カジュアル、フォーマル、ハイキング用、またはブーツに関する。
靴が履かれているときに舌部の反転を可能にし、舌部を靴の上部の爪革部分に保持する手段であって、かつ、舌部を定位置に保持する固定構造または留め金の開放によって容易に回転可能な手段が備えられる。さらに、舌部またはガセットは(必ずしも必要ではないが)好まれるものとして舌部の上端に沿った、鍵や硬貨等の個人的な物品を挿入することが可能な、容易に開放可能な内部のポケットを含んでもよい。舌部はそれらの物品の損失を防ぎ、それらの安全性を確保するために、閉じられたときに安全な保持機能を与えるための閉鎖手段を備えてもよい。舌部はまた、使用者が望んだときに、ポケットまたはポーチの内容物が目視可能となるように、形成されたポケットの少なくとも上端付近でポケットと重なる透明なカバーによって一方の表面が構成されてもよい。
本発明の基本的な概念は使用者が必要に応じて他の色彩、マーク、またはデザインを表示することができるような、靴のガセットまたは舌部と上部の爪革部分との間に接続を与えることである。本発明のこの構造は靴の使用に多様性を与える。このような接続手段は弾性体のひも(または、バンド)であってもよい短いひもの接続を含んでもよいし、または、ある程度の自由度またはフレキシビリティーを有し、捻ったり曲げたりすることが可能な回転式留め具または他の種類の留め具を含んでもよい。さらに、それらは回転動作または曲げの動作を可能にするために、回転可能で、靴の上部の爪革とガセットの底部との間で相互接続可能な2つの部分から形成された回り継手またはスイベルを含んでもよい。さらに、留め具は、ある程度の力の適用によってガセットが取り外され、他のガセットの取り付けを可能にし、それによって、本発明の使用にさらなる多様性または利便性を付加するために分離可能にされてもよい。靴が販売のために展示されているとき等に、許可されていない靴のガセットの取り外しや変位を防止するために、留め具を分離するために必要な引きの力は32〜36kg(70〜80lb)またはそれ以上の圧力にされてもよいし、または、靴が一度使用された後に、製造者、販売者、または使用者の必要に応じて、僅かな力で取り外せるようにされてもよい。また、舌部は舌部の高さ方向に沿って舌部の一区分だけを回転または曲げることを可能にするための、舌部またはガセットの各区分の間の回転手段を有する、複式または3つ以上の区分(または、スタイル)から成る舌部であってもよい。
本発明の主要な目的は履物に対する、リバーシブルの舌部を提供することである。本発明のもう1つの目的は舌部の両面に異なったスタイルの外見を備えたリバーシブルの舌部を提供し、それによって、使用者の要求を満足させるために、全く異なった靴の外見及び魅力を与えることである。例えば、消費者は靴をチームカラーや流行等に調和させることができる。
本発明のさらなる目的はウォーキングシューズ、ランニングシューズ、ローファー、ビーチシューズ、スリッパ、サンダル、カジュアルまたはフォーマルシューズ、ブーツ、ハイク用シューズ、及び野球、サッカー、トラック競技、フットボール、バスケットボール及び特定のスタイルを要する他のスポーツを含む競技用シューズにおいて、履物に多様な外見や使用法を与えるためのリバーシブル舌部を組み込んだシューズを提供することである。
本発明のもう1つの目的は舌部の一方の面が、例えば、ホームのゲーム等で使用される配色を有し、反対側の面がヴィジター用の異なった色を持つような、リバーシブルの舌部を備えた競技用シューズを提供することである。本発明のもう1つの目的は物品を安全に格納することができる、履物のガセットに対するポケットを提供することである。
本発明のもう1つの目的はシューズが競技等のイベントで使用されているとき等であっても鍵や硬貨等の個人的な物品の安全を確保し、使用者が精力的な活動をしているときに保持されている物品の損失を防止する、使用者の物品の安全を確保するための手段を提供することである。
本発明のもう1つの目的はシューズが履かれているときに、保持されている物品が目視可能となるように、ポケット式の舌部に透明なカバーを提供することである。本発明のもう1つの目的はシューズが履かれているときに、リバーシブルの舌部を靴の爪革の上端中央部に適用し、舌部を適所に保持するために使用することが可能な、斬新な回り継手またはスイベルを提供することである。
本発明のこれらの目的及び他の目的は以下の好まれる実施例の詳細な説明からより明らかになるだろう。
図1を参照すると、靴底2、爪革3、腰革部分4、及び、かかと革5を含む、通常の構成要素を含む靴1が示されている。図1はまた、本発明に従ったリバーシブル舌部6を開示している。図2に図示されているように、リバーシブル舌部6は留め具7の手段によって爪革3の上端中央部に適用されており、履物が履かれたときに、リバーシブル舌部の所望の面が上部に露出されるように適所に保持される。さらに、留め具7は舌部が適所に保持されたときに、靴を足に保持するために多様なアイレット(または、靴ひも用の経路)9を通して拡張する靴ひもの下部部分8を保持する(または、抱きかかえる)。ここで、リバーシブル舌部を図示されている爪革の上端に保持するために、必ずしも靴ひも8を留め具7に通す必要がないことは理解されなければならない。
舌部はリバーシブル(または、反転可能)であり、図3の記号10で示されているような、上面のマーク、配色、商標等を含んでもよい。リバーシブル舌部を適所に保持するために留め具と協働するスナップ(または、締め具)11はリバーシブル舌部6の下部の部分に図示されている。さらに、図4にはリバーシブル舌部6の反対側が図示されており、履物のデザイナーまたは使用者の要求に応じて、表面上に(図3とは異なる)他のマークまたはスタイルを含んでもよい。これらのスタイルはリバーシブル舌部の上部12のみに適用されてもよいし、リバーシブル舌部全体に適用されてもよい。
図2の好まれる実施例はスナップを介してリバーシブル舌部を靴の爪革の上端中央部分に留めるための手段を示しているが、留め具7を使用する代わりに、リバーシブル舌部の下部の両面にスナップを備え、リバーシブル舌部が爪革の上端に直接スナップ式に留められてもよい。それによって、リバーシブル舌部がどちらの面が上を向くかにかかわらず、リバーシブル舌部を解放し、それを反転し、靴の爪革を元の位置にスナップしなおすことによってリバーシブル舌部が使用者によって爪革に直接的にスナップされてもよい。あるいは、リバーシブル舌部は舌部の所望の面を表示するために結合手段、ベルクロ(または、マジックテープ)、または舌部を適所に固定するための他の固定手段等の他の接続手段によって保持されてもよい。
図5及び図6は実施可能な留め具7の例を示している。留め具は特定の長さの可撓性(または、フレキシブル)で、弾力性を有してもよい材料から成り、爪革3の上端中央部分に備えられたスロット(または、細長の開口)13に通される。留め具はその部分で折り曲げられ、記号14で示されているスナップの雌型部分内にスナップする、記号11で示されている舌部6の両側の下端付近に備えられているスナップの雄型部分と接続する。
本発明のもう1つの特徴は、図7に示されているように、リバーシブル舌部6にポケットまたはポーチを備えることである。ポケットの上部またはポケット全体は記号15及び16で示されているようにライナー(または、裏あて)材料の組から形成され、その間にポケットの開口付近まで周囲の縁が縫いつけられた空間部17を有する。そして、ポケットの上端周辺の縁には形成されたポケットの閉鎖手段を与えるために、ライナー15及び16の内部の上端の端に取り付けられたフックパイルファスナー(hook and pile fastener)手段18やベルクロ(または、マジックテープ)等を介した固定手段が備えられる。
上述したように、舌部6の一方の面の上部は記号10で示されているようなマーク、スタイル、商標、または他の様式が含まれてもよい。舌部の反対側またはポケットの下側にはある程度の補強がなされ、異なったスタイルで構成されてもよく、また、リバーシブル舌部が上述したように反転され、レイヤー(または、表面)12がリバーシブル舌部の上部の表面を成すように履物に固定されたときに、ポケットの内容物が容易に目視できるようにポケットの領域が透明な材料から形成されてもよい。このように、保持された物品を目視可能にするために、または、透明のライナーの下に写真を入れ、使用者が履いたときに使用者によって写真が目視可能となるようにリバーシブル舌部に透明なポケットを備えることによって、履物の魅力を増大させることができる。
図8から図10は例として、よりカジュアルなタイプの履物において、リバーシブル舌部を適所に保持するためのもう1つの方法を開示している。上述したように、図8の履物19は上部の爪革部分19に爪革を貫通する開口20を備えている。この例において、記号21で示されている、弾性で弾力のある材料または弾性材料から作製されてもよいバンド(または、ひも)である、留め具手段21が開口20に通されている。好まれるものとして、バンドは図10に示されているように連続的なものである。
したがって、バンドはある程度の弾力を持つか、弾性の材質であり、上述したように本発明のリバーシブルの特徴を達成するために、舌部またはガセットが容易に反転できるように反転可能または捻ることが可能であることが望ましい。さらに、舌部は、例えば、店に展示されているときに、舌部が盗まれたり、容易に外れたりしないように爪革に恒久的に固定されていてもよいし、上述の実施例のように、スナップ式の接続が使用されてもよい。本発明のこの取り付け方法は図示されているような靴とともに使用されたときに、リバーシブル舌部に、より恒久的な構造を与える。さらに、記号22で示されている爪革の上部は足の甲の部分に拡張を与えるために僅かに高くなっており、それによって、バンドの反転によって膨らみ等が生じても足にぶつからず、不快感を与えないようにされてもよい。これらはリバーシブル舌部が履物との組合せで使用されるときの例であり、以下に説明するような本発明の特徴を与える。開口20には爪革の引き裂きを防止するためにグロメット(または、鳩目)が装着され、使用者による靴及びそれのリバーシブル舌部の使用に永続性を与えてもよい。
図11に図示されているように、リバーシブル舌部23はボールソケット形連結具25の手段によって爪革24取り付けられてもよい。
図12及び図13を参照すると、ボールソケット形連結具25はボール部分26、及び爪革24に取り付けられているソケット部分27から成る。この構成は好まれる実施例に対して回転性(または、スイベル式)の接続を与える。ボール部分26は好まれるものとして、図13の実線で示された位置26と点線で示されている26'との間で移動可能であり、当業者には明白であるように、ソケット部分27内で回転可能である。結果として、舌部23は軸Aを中心に回転可能であり、図13の平面に垂直な軸Bを中心にした回転またはピボットに対して角度Cの制限を持つ。したがって、ガセットは概略直立方向(または、ソケットの軸方向)を向くが、使用者は必要に応じて、十分な程度にガセットを前方に回転または旋回させることができる。
軸Bは軸Aに対して概略垂直に描かれている。ボール部分26は好まれるものとして弾力のあるポリマー材料から作製される。さらに、上述したように、この特徴はユーザーがガセットを交換したいときに、ボール部分をソケット部分から分離するための基本的な構造を与え、それは、比較的弱い力で外れるように最小にされてもよいし、または、輸送中や保管中、または展示中にガセットが容易に外れないように、または靴が販売されるまで、許可されていない人によって外されないように比較的強い力を必要としてもよい。
図14を参照すると、ボール部分26はボール27、平らな取り付け部分28、及び円形の取り付け部分29を含む。円形の取り付け部分29は概略円筒形のネック部分30によってボール27に取り付けられている。舌部23はファブリック(または、織物)、ポリマー、革、または他の材料から形成された単一の材料であってもよいし、または積層材料であってもよい。平らな取り付け部分28は接着剤、縫い付け、またはこの分野で周知な他の適当な方法によって舌部に取り付けられている。舌部23が積層体である場合、ボール部分26の取り付け部分28は好まれるものとして可視部分を最小にするためにレイヤー間(または、積層を成る複数の層の間)に取り付けられる。取り付けのための好まれる方法は舌部23の材料によって異なるだろう。
図12及び図13を再び参照すると、ソケット部分27は好まれるものとしてソケット31を含む。ソケットの上部はボール27を受容するための、スロット(または、細長い穴)33の底部に配置された空洞部32によって画定されている。ソケットの底部27は、留め具またはスイベル全体を靴の爪革24に取り付けるために使用される平らな取り付け拡張部34を含む。舌部またはガセット23と同様に、爪革はファブリック(または、織物)、ポリマー、革、または他の材料から形成された単一の材料であってもよいし、または積層材料であってもよい。部分34は上述されたボール部分26の取り付け部分28の舌部またはガセット23への取り付けと同様な方法で爪革24に取り付けられてもよい。
内腔32を画定しているソケットの上部31はある程度の可撓性(または、フレキシビリティー)を有し、ボール部分26(さらに詳細にはボール27)がソケットに入り込む、またはソケットから外れることを可能にする。さらに、ソケット部分の上部31は角度Cで示されているような開いた角度を有しているので、ボール部分26はリバーシブル舌部が僅かに靴の前方に回転または旋回し、ここで説明されているような舌部の反転を容易にすることを可能にするために多様な位置に動くことができる。
さらに、内腔32の直径は力を加えることによってソケットの上部31または35を弾力的に反らせ、ボール27がソケット31から取り出されるように選択されてもよい。あるいは、ボール27は内腔32から外れないように構成されてもよい。そのような例において、ソケット27は2つの部分から形成され、前部35及び背部36を備え、恒久的なソケット27を形成するためにそれらが接着剤または他の手段によって一緒に固定されてもよい。ここで、ボール27のソケットの内腔32内への恒久的な取り付けを与えるために、ボール27は前部35及び背部36が一緒に固定される前にソケット32内に配置されなければならない。あるいは、上述したように、舌部またはガセットを靴から分離することが望まれる場合、ボール27をソケットから力ずくで取り除くことを可能にするために、上部35は僅かに弾力性を有してもよい。どちらの場合においても、ボール27(すなわち、舌部23)は舌部23の第2の面を露出させるために、舌部がボール27の手段によって回転可能であるために十分な余裕(または、隙間)を有することが望まれる。この様式により、舌部23は異なった配色、材質、デザイン、及び(または)表示マークの第1及び第2の面を有してもよく、本発明のこの特徴において舌部12の単純な回転によってユーザーはそれらを交互に表示することができる。(図15及び図16も参照。)
ここで、ボールソケット形接続はバイオネット式(または、差込ピン式)のロック装置によって置き換えることもできる。例えば、バイオネット式のスイベルロック装置を使用することにより、舌部はそれの上面を靴の上側に露出するために一方の方向に回転または旋回されてもよく、また、舌部の底面を露出するためにさらに180度回転または旋回されてもよい。また、それらの間の中央の位置または90度回転した位置において、ボールから拡張している軸部はバイオネットロックの上部(及び、舌部)をソケット(及び、爪革)から取り外すためにソケットから余裕(隙間)を確保するように構成されてもよい。あるいは、ネックレスやブレスレット等で使用されているビーズ式のボールソケット形接続が本発明の舌部またはガセットの履物の爪革部分への使用のために利用されてもよい。
本発明の基本的な概念は図17によって別の表現で表すことができるだろう。本質的に、本発明は舌部38を靴の爪革40の上部39に保持するための、位置37での接続手段を与える。ここで、接続手段は舌部がその状態で反転することを可能にするスイベル(または、回り継手)、及び弾性を有するひも(または、バンド)、可撓性のゴムまたはポリマー、または弾性手段のうちのいずれか1つであってもよい。また、上述したように、本発明のもう1つの概念は履かれたときにさらなるデザイン及び配色を付加するために、スイベルが使用されたときに、舌部が取り外され、他の舌部またはガセットと交換できるような、分離可能な舌部またはガセットを提供することである。
リバーシブル舌部は多様な材質から形成することができ、それらは靴に魅力を与えることができ、かつ、連続的かつ繰り返しの使用に耐える適当な強度及び頑丈性を与えるファブリック(または、織物)、ポリマー、革、透明なアクリル樹脂、ポリエチレンを含む。
ここで図18を参照すると、サンダル40に対して実施された多様なリバーシブル舌部が示されている。サンダル40は靴底部分42、爪革部分41、及び舌部部分46を含む。舌部部分46は上述された保持手段48によって爪革部分44に取り付けられている。舌部部分46はさらに、スナップ50等によって、爪革部分44に取り外し可能に取り付けられている。しかしながら、本発明はスナップには限定されず、例えば、舌部部分46及び爪革部分44に取り付けられたマジックテープ式の材料等の、この分野で周知の他の取り付け装置を使用することができる。
図19のサンダルはクロッグ式の靴(または、木靴)に類似するように、爪革部分44が使用者のつま先を覆うために拡大されている点を除いて、実質的に図18のサンダルと同様である。図19の構成において、爪革部分44は好まれるものとして、舌部部分46の大部分が目視可能となるような寸法にされる。
図20のサンダルは、爪革部分44が3つの分離した部分、すなわち、前面爪革部分52、及び2つの側面爪革部分54から成る点を除いて実質的に図18のサンダルと同様である。前面爪革部分52は使用者の親指だけを覆うのに十分な大きさを有する。側面爪革部分54は舌部部分46に取り付けられるために靴底42から拡張している。付加的に、図20の靴は、舌部部分46を爪革部分44に取り付けるために、図18とともに上述したような、マジックテープ式の取り付けを実施しているが、もちろん他の取り付け方法が使用されてもよい。
ここで図示されているように、サンダルのスタイルは、例えばスリッパ等の家庭用の使用等のために、容易に変更及び構成することができる。
図21には、靴底58、爪革60、舌部62、及び保持手段64を含む、スリップオン式の靴56が示されている。舌部62は既知の伸縮性または弾力性の材料から作製されており、マジックテープ式材料によって爪革60に取り付けられており、その部分において、爪革60と舌部62は重なりあっている。使用者が図21の靴を履く場合、伸縮性の舌部はそれを使用者の足に保持することによって靴が足にぴったりと合う状態を与えるために伸縮する。図22には、ローカットのかかと部61を備えたスリップオン式の靴56が示されている。
図23には、靴底部分64及び爪革部分66を備えたサンダル63が示されている。(舌部の本来の機能を有していないが)ここで舌部部分68と呼ぶ部分はマジックテープ材料、スナップ、または他の既知の取り付け方法によって爪革66に取り付けられている。
舌部部分68は保持部材74によって互いに取り付けられている前面舌部部分70及び後面舌部部分72から構成されている。舌部部分68は爪革66から完全に取り外されてもよい。
図24には、爪革78、舌部80、及び靴底82を有する競技用シューズが示されている。靴ひも84は舌部80を適所に保持し、靴全体を使用者に対して保持する。舌部80はさらに保持手段86によって爪革78に取り付けられており、舌部80の他方の面を表示するための、舌部80の回転可能な取り付けを可能にしている。
本発明の特徴を利用することができる競技用のシューズのタイプはフットボールシューズ、サッカーシューズ、トラック競技用シューズ、野球用シューズ、及び舌部の取り付け及び反転が可能な他の競技用のシューズを含む。
上述のカテゴリーのシューズはまた、ハイキング、仕事、または、この種の履物が使用される他の目的に使用されるブーツを含む。例えば、ハンティングまたはハイキング用のブーツの一方の面は魅力的な様相を有し、反対側の面はハンティングや釣り等で出くわす、湿った場所や水溜り等での使用を容易にするために耐水性にされてもよい。
図25には、爪革78に直接的に取り付けられた舌部80を備え、靴76の上部90に取り付けられた保持手段88及び靴76のカラー部分92を有する靴76が示されている。カラー部分92は好まれるものとして、マジックテープ、スナップ、または他の取り付け方法によって靴の上部94に取り付けられている。
この様式により、靴のカラー92は反対側の面に異なった色及び(または)デザインを有することができる。使用者がカラー92の特定の面を表示することを望んだ場合、使用者はマジックテープ材料を取り外し、カラー92を靴の上部94に対して180度回転させ、カラーがマジックテープ材料によって取り付けられるように弾力性のカラーを再成形する。
ここで、保持手段86によって爪革78に取り付けられた舌部80及び保持手段88によって靴の上部94に取り付けられたカラー92の両方を単一の靴に対して実施することができることは当業者にとって明白であるだろう。図25の靴はカラー92をマジックテープ材料または他の適当な方法によって靴の上部94に取り付けることを示しているが、カラー92は保持手段88による接続を除いて取り外された状態にされ、代わりに、上部94または爪革78を通り、さらにカラー92内の靴ひも用穴96を通る靴ひもによって適所に保持されてもよい。
図26には、靴底102、爪革104、及び区分化された舌部106を含むブーツ100が示されている。区分化された舌部106は第1上部部分110及び第2下部部分108を含む。上部部分110は保持手段112によって下部部分108に取り付けられている。保持手段112は、舌部106の上部部分110の反対側の面を表示するために、舌部106の上部部分110が舌部106の下部部分108から取り外されることなく、下部部分108に対して回転することを可能にする。
図27には、区分化させた舌部106の代わりに、単一の舌部114を備えたブーツが示されている。舌部114は舌部の上部部分だけを表示するのではなく、舌部114の反対側の面全体を表示するために、保持手段112によって爪革104に取り付けられている。当業者にとっては明白であるが、本発明の靴は図26及び図27の特徴を組合せ、舌部の上部及び下部部分が選択的に回転され表示されるように、区分化された舌部と2つの保持手段を備えたブーツまたは靴であってもよい。
さらに、図26及び図27に示されているように、舌部またはガセットは2つまたはそれ以上の構成要素から形成されてもよい。
例えば、区分化された舌部に上部部分110及び下部部分108が備えられ、下部部分108が図27と同様な様式で形成され、下部部分108の底部に第2の保持手段またはスイベル手段112が備えられてもよい。すなわち、舌部は上部部分及び下部部分の背面を表示するために、上部部分及び下部部分の2箇所で回転または旋回されてもよい。
舌部を反転させるために舌部を靴から取り外す必要がない、本発明のリバーシブル舌部の基本的な概念はフォーマルな靴に対しても適用可能である。図28には、靴底118、爪革120、及び舌部122を備えたフォーマルタイプの靴116が示されている。舌部122は保持手段124によって爪革120に回転可能に取り付けられている。上述したように、保持手段124は舌部の反対側の面が表示されることを可能にする。
実施例のフォーマルタイプの靴116の場合、舌部122は使用者の要求に応じて靴の特色をフォーマルな靴から比較的カジュアルな靴に変更するために、反対側の面が異なった色及びスタイルにされてもよい。舌部122はマジックテープ材料または他の適当な取り付け方法によって靴116の上部126に取り付けられていてもよいし、または、取り付けられていなくてもよい。さらに、靴116の上部には舌部122のより広い部分を表示するためのスカラップ装飾128が与えられてもよい。
図29及び図30には、ローラースケート130及びインラインスケート132がそれぞれ示されている。各スケートは車輪付きの底部134、通常、硬質プラスチックから作製される爪革136、及び保持手段140によって爪革136に取り付けられた舌部138を含む。上述の方法と同様で、保持手段140は舌部138の反対側の面を表示するために、舌部138をスケートから取り外すことなく、舌部138が回転することを可能にする。
本発明の上述の実施例に対して多用な変更及び改良が可能であることは当業者にとっては明白であるだろう。そして、そのような変更も付随する請求の範囲によって規定される本発明の範囲に含まれることは理解されなければならない。上述の好まれる実施例の説明は説明の目的だけのためになされたものであることは理解されなければならない。
本発明のリバーシブル舌部を備えるランニングシューズ等の、靴の側面図である。 上部の爪革、リバーシブル舌部、舌部を履物に保持し、靴を使用者の足に固定するための靴紐と協働している留め具を示している、靴の部分的な上面図である。 本発明のリバーシブル舌部の上面図である。 本発明のリバーシブル舌部の反対側の面の上面図である。 開いた状態の留め具である。 閉まった状態にスナップされる状態の留め具である。 ベルクロ(または、マジックテープ)等によって閉じられる上部にポケットを備えたリバーシブル舌部を示している。 リバーシブル舌部を靴の爪革に接続するために異なったタイプの手段を有する、変形されたよりカジュアルな靴の側面図である。 爪革の上部に通され、一時的または恒久的にリバーシブル舌部と接続することが可能なゴムバンドの形式の、弾性式の留め具を示している。 恒久的なガセットまたは舌部の適所への保持を反転させるために、ゴムバンドが8字型に反転させられる様子を示している。 上部の爪革、リバーシブル舌部、舌部を履物に保持し、靴を使用者の足に固定するための靴紐と協働しているボールソケット形連結具を示している、靴の部分的な上面図である。 好まれる実施例に従ったボールソケット形連結具の上面図である。 好まれる実施例に従ったボールソケット形連結具の側面の部分的な断面図である。 好まれる実施例に従ったボール部分の前面図である。 好まれる実施例に従ったボール部分の底面図である。 好まれる実施例に従ったボール部分の右側面図である。 上部の爪革、リバーシブル舌部、及びリバーシブルの構造を与えるために舌部またはガセットを履物に保持するための接続を示している靴の部分的な上面図である。 本発明に従ったリバーシブル舌部を実施した、つまさきの開いたサンダルの側面図である。 本発明に従ったリバーシブル舌部を実施した、つまさきの閉じたサンダルの側面図である。 爪革部分が使用者のつまさきの指の1つだけを覆っている、本発明に従ったリバーシブル舌部を実施した、つまさきの開いたサンダルの側面図である。 靴ひもの必要性を排除するために舌部が伸縮性の材料から作製されている、本発明に従ったリバーシブル舌部を実施している靴の側面図である。 靴ひもの必要性を排除するために舌部が伸縮性の材料から作製されており、ローカットのクロッグ式の後部を有する、本発明に従ったリバーシブル舌部を実施している靴の側面図である。 単一のサンダルで4つの色の組合せを可能にするために、本発明に従ったリバーシブル舌部を実施したサンダルの側面図である。 ボールソケット形連結具の爪革部分が爪革の拡張された部分をカバーまたは構成している、本発明に従ったリバーシブル舌部を実施している靴の側面図である。 本発明に従った、靴の上部に取り付けられたリバーシブルのカラー部分を実施している靴の側面図である。 本発明に従ったリバーシブルな上部の舌部を実施しているブーツの側面図である。 本発明に従ったリバーシブル舌部を実施しているブーツの側面図である。 舌部のより広い面を覆うために、アイレットがスカラップ装飾を有する、本発明に従ったリバーシブル舌部を実施している靴の側面図である。 本発明に従ったリバーシブル舌部を実施しているローラースケートの側面図である。 本発明に従ったリバーシブル舌部を実施しているインラインスケートの側面図である。
符号の説明
1 靴
2 靴底
3 爪革
4 腰革部分
5 かかと革
6 リバーシブル舌部
7 留め具
8 靴ひも
9 アイレット
10 舌部の上部
11 スナップ(雄型部分)
12 舌部の上部
13 スロット
14 スナップ(雌型部分)
15,16 ライナー(裏あて)
17 空間部(ポケット)
18 フックパイルファスナー手段
20 開口
21 バンド
22 爪革の上部
23 リバーシブル舌部
24 爪革
25 ボールソケット形連結具
26 ボール部分
27 ソケット部分
28 平らな取り付け部分
29 円形の取り付け部分
30 円筒形のネック部分
31 ソケット
32 ソケットの内腔
33 スロット(溝穴)
34 平らな取り付け拡張部
35 ソケットの前部
36 ソケットの背部
40 サンダル
41 爪革部分
42 靴底部分
44 爪革部分
46 舌部部分
48 保持手段
50 スナップ
52 前面爪革部分
54 側面爪革部分
56 スリップオン式の靴
58 靴底
60 爪革
61 かかと部
62 舌部部分
63 サンダル
64 保持手段
66 爪革部分
68 舌部部分
70 前面舌部部分
72 後面舌部部分
74 保持部材
76 靴
78 爪革
80 舌部
82 靴底
84 靴ひも
86 保持手段
88 保持手段
92 カラー部分
94 靴の上部
96 靴ひも用穴
100 ブーツ
102 靴底
104 爪革
106 舌部
108 舌部の下部部分
110 舌部の上部部分
112 保持手段
114 舌部
116 靴
118 靴底
120 爪革
122 舌部
124 保持手段
126 靴の上部
128 スカラップ装飾
130 ローラースケート
132 インラインスケート
134 車輪付きの底部
136 爪革
138 舌部
140 保持手段

Claims (18)

  1. 靴を舌部に取り付けるための装置であって、前記舌部に取り付けられたボール部分及び前記靴に取り付けられたソケット部分を備えるボールソケット形連結具を備え、前記舌部が前記舌部の第1及び第2の面を交互に露出するために、前記靴に取り付けられた状態のまま変形せずに第1軸を中心に回転できるように、前記ボールが前記ソケット内に回転可能に固定されている装置。
  2. 前記靴が爪革をさらに備え、前記ソケット部分が前記爪革に取り付けられている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記舌部が前記回転の第1軸に概略垂直な軸を中心に限定された角度だけ回転することが可能な、請求項1に記載の装置。
  4. 前記舌部が1つまたは複数のポケットを含む、請求項1に記載の装置。
  5. 靴を舌部に取り付けるための装置であって、前記靴及び前記舌部のどちらか一方に取り付けられたボールを含むボール部分、及び前記靴及び前記舌部のもう一方に取り付けられたソケットを画定するソケット部分を備えるボールソケット形連結具を備え、前記舌部が前記舌部の第1及び第2の面を交互に露出するために、前記靴に取り付けられた状態のまま変形せずに第1軸を中心に回転できるように、前記ボールが前記ソケット内に回転可能に固定されている装置。
  6. 前記靴が爪革をさらに備え、前記ボール部分が前記爪革に取り付けられている、請求項5に記載の装置。
  7. 前記舌部が前記回転の第1軸に概略垂直な軸を中心に限定された角度だけ回転することが可能な、請求項5に記載の装置。
  8. 前記舌部が1つまたは複数のポケットを含む、請求項1に記載の装置。
  9. 前記ソケットが前部及び後部を含み、前記前部及び後部が前記ボールと前記ソケットの組立て中に前記ボール部分を取り込むために一緒に接着される、請求項5に記載の装置。
  10. 前記ボールが前記ソケットから分離可能であり、前記ボールを前記ソケットから分離するために必要な力が9〜36Kg(20〜80lb)である、請求項9に記載の装置。
  11. 爪革及び舌部、並びに、前記爪革の上部を前記舌部の下部に接続する接続手段を備えた靴であって、前記舌部が上面及び下面を有し、前記接続手段が、前記接続部分が捻られ、前記舌部が前記爪革の前記上部から外れることなく、前記舌部の前記上部がそれの上面から下面に回転することを可能にするために十分な、本質的な捻れ性及び本質的な可撓性を有し、さらに、前記舌部が前記接続手段を介して恒久的に前記爪革に取り付けられている靴。
  12. 前記靴が競技用シューズを含む、請求項11に記載の靴。
  13. 前記競技用シューズがフットボールシューズを含む、請求項12に記載の靴。
  14. 前記競技用シューズがバスケットボールシューズを含む、請求項12に記載の靴。
  15. 前記競技用シューズがベースボールシューズを含む、請求項12に記載の靴。
  16. 前記競技用シューズがサッカーシューズを含む、請求項12に記載の靴。
  17. 前記靴がスリッパを含む、請求項11に記載の靴。
  18. 前記靴がウォーキングシューズを含む、請求項11に記載の靴。
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