JP4155756B2 - プログラムファイル管理システム - Google Patents

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    • G06F16/10File systems; File servers
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/4401Bootstrapping
    • G06F9/4405Initialisation of multiprocessor systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプログラムファイル管理システムに関し、特に複数のプログラムファイルの管理を行うプログラムファイル管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット、ディジタルコンテンツ配信など広帯域マルチメディアサービスの普及に伴い、ネットワークの経済的で高速・大容量のシステム開発が急速に進められている。
【0003】
このような状況の中で、装置規模の拡大・多機能化が加速することで、プログラム規模が増大化しており、1つのCPUユニットでは、装置を制御することが困難になってきている。
【0004】
例えば、近年の光伝送分野で注目されているWDM(Wavelength Division Multiplex)装置においては、10Gb/sの信号176本を多重して伝送するため、1装置の最大構成が、約100シェルフにもおよぶ。
【0005】
また、大量の信号を短い周期で監視しながら、制御・切り替えを行う必要があるため、1つのCPUユニットだけでは、装置全体を処理することができない。このため、異なる機能毎に複数のCPUユニットを設けて処理分担しており、また、プログラムファイル量が多いため、全プログラムファイルは、従来では、専用のメモリユニットを設けて保存している。
【0006】
プログラムファイルは、複数のCPUユニットへダウンロードされて、CPUユニットで起動される。図30はプログラムファイルの状態遷移を示す図である。版数Aのプログラムファイルから版数Bのプログラムファイルへ切り替える場合の状態遷移を示している。
【0007】
装置構成としては、CPUユニット51〜53、メモリユニット60で構成され、CPUユニット51〜53それぞれは、プログラムファイルを格納するためのメモリ51a〜53aを有している。
〔状態5−a〕メモリ51aの起動用領域には、CPUユニット51用のプログラムファイル(版数A1)が格納されている。同様に、メモリ52aの起動用領域には、CPUユニット52用のプログラムファイル(版数A2)が格納され、メモリ53aの起動用領域には、CPUユニット53用のプログラムファイル(版数A3)が格納される。
〔状態5−b〕保守者からの指示により、CPUユニット51〜53のそれぞれに対応する、版数B1〜B3のプログラムファイルが、メモリユニット60及びメモリ51a〜53aの各ワーク領域(一時格納用の領域)に書き込まれる。
〔状態5−c〕メモリユニット60及びCPUユニット51〜53それぞれに、版数B1〜B3のプログラムファイルが格納された後、版数Bの起動指示があった場合には、CPUユニット51〜53は、起動用領域とワーク領域との切り替え処理を行い、版数B1〜B3のプログラムファイルの起動を開始する。
【0008】
図31は復旧処理時のプログラムファイルの状態遷移を示す図である。起動用プログラムファイルらに何らかの問題があり、メモリユニット60に保存されているプログラムファイルで復旧処理を行う場合を示している。なお、装置構成は上述と同じである。
【0009】
最初、メモリ51a〜53aそれぞれの起動用領域に、版数B1〜B3のプログラムファイルが格納され、ワーク領域に版数A1〜A3のプログラムファイルが格納されている。また、メモリユニット60は、版数B1〜B3のプログラムファイルを格納している。
〔状態5−d〕CPUユニット51は、現在起動中のプログラムファイル(版数B1)に異常があることを認識する。
〔状態5−e〕CPUユニット51は、メモリユニット60に格納されている新しいプログラムファイル(版数B1)をメモリ51aのワーク領域に格納する。〔状態5−f〕CPUユニット51は、起動用領域とワーク領域との切り替え処理を行い、新しいプログラムファイル版数B1の起動を開始する。
【0010】
このように、従来では、全プログラムファイルは、メモリユニット60に格納され、CPUユニット51〜53とメモリユニット60間で通信を行うことで、CPUユニット51〜53は、自プログラムファイルをメモリユニット60から読み出して必要な処理を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記で説明したように、従来のプログラムファイル管理方式では、通常のシステム運用でのプログラムファイルの切り替えのため、または起動用プログラムファイルに異常が生じた場合の復旧処理に備えて、すべてのプログラムファイルの種類数を専用のメモリユニット60で格納管理している。
【0012】
このため、プログラムファイルが増大すると、メモリユニット60のハードウェアを改造して、メモリ容量の増大化を行うことになるが、この場合、装置規模が増大し、高コストとなるといった問題があった。
【0013】
また、メモリユニット60は、様々な用途として使用しているので、メモリユニット60のハードウェアに改造が入ると、アクセス方法などの変更により、ソフトウエア処理の修正も必要となってくる。このため、利便性及び管理効率が悪化するといった問題があった。
【0014】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、プログラムファイルを保存する専用のユニットを設けずに、複数のプログラムファイルを効率よく管理して、装置規模の縮小化及び利便性の向上を図ったプログラムファイル管理システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、複数のプログラムファイルの管理を行うプログラムファイル管理システム1において、現在起動しているプログラムファイルを格納している領域を起動用領域、現在起動していないプログラムファイルを格納する領域を保存用領域とする、2つのプログラムファイル格納領域を持つメモリM1〜Mnと、起動用領域に格納されているプログラムファイル演算処理を行CPU部11−1〜11−nと、から構成される複数のCPUユニット10−1〜10−nと、起動中のプログラムファイルを他のCPUユニットの保存用領域へ格納する際の保存先のCPUユニットの識別子が記された保存先CPU選択テーブルT2と、すべてのCPUユニットの起動用領域及び保存用領域の格納先頭アドレスが記されたアドレス管理テーブルT1と、に登録されたテーブル情報を保持するテーブル・データベース20と、ユーザからのコマンドのインタフェース処理を行い、CPUユニット10−1〜10−nへのプログラムファイルのダウンロード、テーブル・データベース20へのテーブル情報の登録、プログラムファイル格納指示の発行、を含む制御を行う運用管理部30と、を有することを特徴とするプログラムファイル管理システム1が提供される。
【0016】
ここで、運用管理部30は、ダウンロードコマンドを受信すると、CPUユニット10−1〜10−nの保存用領域へプログラムファイルをダウンロードし、すべてのCPUユニット10−1〜10−nの保存用領域にプログラムファイルが格納されると、CPUユニット10−1〜10−nは、起動用領域に格納されていたプログラムファイルによる起動を停止し、保存用領域に格納されたプログラムファイルで起動を開始する処理として、現在読み出しを行っている起動用領域から保存用領域へ読み出しアドレスを切り替えて、保存用領域から起動すべきデータであるプログラムファイルを読み出して演算処理を行い、プログラムファイル格納指示により、テーブル情報にもとづき、保存先のCPUユニット及び保存先のCPUユニットの保存用領域の格納先頭アドレスを認識して、起動中のプログラムファイルを、自己以外の他のCPUユニットの保存用領域へ格納する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はプログラムファイル管理システムの原理図である。プログラムファイル管理システム1は、複数のCPUユニット10−1〜10−n、テーブル・データベース(以下、テーブルDB)20、運用管理部30から構成される。
【0018】
ログラムファイル管理システム1は、プログラムファイルを専用に格納するメモリユニットを設けずに、複数存在するCPUユニット10−1〜10−nのメモリM1〜Mnのバックアップ可能な空き領域を利用して、プログラムファイルを格納して管理するものである。
【0019】
CPUユニット10−1〜10−n(またはCPUユニット#1〜#nとも表記する)それぞれは、CPU部11−1〜11−nと、プログラムファイルを記憶するメモリM1〜Mnと、が搭載されたカード・パッケージである。なお、総称する場合は、CPUユニット10、CPU部11、メモリMと呼ぶ。
【0020】
メモリMは、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つ。CPU部11は、保存用領域から起動用領域への切り替えを行って(切り替え動作は、保存用領域→起動用領域、起動用領域→保存用領域の両方可能)、起動用領域に格納されたプログラムファイル(起動用プログラムファイル)による自ユニットにおける演算処理を行う。
【0021】
なお、保存用領域から起動用領域への切り替えとは、データの格納領域を物理的に切り替えることではなく、実際には、現在読み出しを行っている起動用領域から保存用領域へ読み出しアドレスを切り替えることである。そして、保存用領域から起動用のデータであるプログラムファイルを読み出すことになる。
【0022】
また、CPU部11は、運用管理部30からのプログラムファイル格納指示により、テーブルDB20のテーブル情報にもとづいて、起動中のプログラムファイルを、他CPUユニットのメモリの保存用領域へ転送し格納する。
【0023】
ここで、CPU部11は、自ユニットの監視・管理の制御を行うスーパーバイザ用の制御プログラム(立ち上げ時のBOOTプログラムやメモリMのプログラムファイルを動作させるためのサービス・プログラム等を含む)を有しており、マルチタスク方式で処理を行っていく。
【0024】
例えば、運用管理部30との通信、またはCPUユニット間同士での通信を行うタスク、メモリMの読み出し領域を切り替えて、読み出したプログラムファイルによる演算処理を行うタスクなど、CPU部11は、これら複数のタスク処理をプライオリティにしたがって行っていく。
【0025】
テーブルDB20は、アドレス管理テーブルT1と保存先CPU選択テーブルT2を有し、登録されたこれらのテーブル情報を保存管理する。アドレス管理テーブルT1は、プログラムファイルの格納先頭アドレスが記されたテーブルである。保存先CPU選択テーブルT2は、プログラムファイルの保存先のCPUユニットが記されたテーブルである。なお、テーブルDB20へは、CPUユニット10及び運用管理部30から任意にアクセス可能である。
【0026】
運用管理部30は、ユーザ(保守者)と保守端末40を介して通信を行い、プログラムファイル管理の制御を行う。例えば、ユーザからのコマンドのインタフェース処理を行ったり、またはCPUユニット10の運用状態やテーブルDB20のテーブル情報を、保守端末40へ通知したりする。
【0027】
さらに、CPUユニット10へのプログラムファイルのダウンロード処理、テーブルDB20へのテーブル情報の登録処理、プログラムファイル格納指示の発行処理などの制御も行う。
【0028】
次にアドレス管理テーブルT1と保存先CPU選択テーブルT2について説明する。図2はアドレス管理テーブルT1を示す図である。アドレス管理テーブルT1は、CPUユニット#1〜#nのメモリM1〜Mnに対して、起動用プログラムファイル格納先頭アドレス、保存用プログラムファイル格納先頭アドレス、プログラムファイルサイズ[byte]、格納可能サイズ[byte]の項目から構成される。
【0029】
図の場合例えば、CPUユニット#1のメモリM1に対して、起動用領域の先頭アドレスは0x800000、保存用領域の先頭アドレスは0x840000であり、プログラムファイルサイズは38000バイトで、保存用領域の格納可能サイズは40000バイトあることが示されている。
【0030】
なお、アドレス管理テーブルT1の各テーブル情報の値は、運用前において、ユーザがあらかじめ設定して、保守端末40により運用管理部30へ通知し、運用管理部30が、それらの値をデータDB20のアドレス管理テーブルT1に登録するものである。また、運用中においては、CPUユニット10により必要に応じて登録内容が変更されていく。
【0031】
図3は保存先CPU選択テーブルT2を示す図である。保存先CPU選択テーブルT2は、各CPUユニット#1〜#nのそれぞれのプログラムファイルに対して、保存先CPUユニット、圧縮選択の項目から構成される。
【0032】
図3の場合例えば、CPUユニット#1用のプログラムファイルは、圧縮して、CPUユニット#2へ保存する(CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域に保存する)ことが示されている。また、CPUユニット#2用のプログラムファイルは、圧縮せずにCPUユニット#3へ保存することが示されている。
【0033】
なお、保存先CPU選択テーブルT2の各テーブル情報の値は、運用前において、ユーザが保存先CPUユニットの格納可能サイズを考慮し、圧縮/非圧縮の有無を決定して、保守端末40により運用管理部30へ通知し、運用管理部30が、それらの情報をデータDB20の保存先CPU選択テーブルT2に登録するものである。また、運用中においてCPUユニット10によって登録内容が変更されることはない(ユーザが最初に設定するだけである)。
【0034】
次に図1で上述した構成にもとづく、プログラムファイル管理システム1の基本動作を第1の実施の形態として、CPUユニット#1〜#3の3ユニットを例にして図4〜図7を用いて説明する。
【0035】
図4はアドレス管理テーブルと保存先CPU選択テーブルを示す図である。図に示すアドレス管理テーブルT1−1は、保存用領域から起動用領域への切り替えをする前の状態を示している。
【0036】
図5はアドレス管理テーブルを示す図である。アドレス管理テーブルT1−1aは、保存用領域から起動用領域への切り替えをした後の状態を示している。すなわち、CPUユニット#1〜#3のそれぞれが、登録内容の変更をして生成されたテーブルである。
【0037】
図6、図7はプログラムファイルの状態遷移を示す図である。
〔状態1−a〕保存用領域へのダウンロード前の状態を示しており、メモリM1の起動用領域には、CPUユニット#1用のプログラムファイル(版数A1)が格納されている。同様に、メモリM2の起動用領域には、CPUユニット#2用のプログラムファイル(版数A2)が格納され、メモリM3の起動用領域には、CPUユニット#3用のプログラムファイル(版数A3)が格納されている。
〔状態1−b〕ユーザは、CPUユニット#1〜#3へプログラムファイル(版数B1〜B3)をダウンロードするためのダウンロードコマンドを、保守端末40を通じて運用管理部30へ一括して送信する。
【0038】
運用管理部30は、ユーザからダウンロードコマンドを受信すると、アドレス管理テーブルT1―1にアクセスして、保存用プログラムファイル格納先頭アドレスを認識し、その後にメモリM1〜M3の保存用領域へ、保守端末40で保持されているプログラムファイル(版数B1〜B3)を読み出し、対応する保存用領域へダウンロードする(書き込む)。なお、版数B1〜B3のプログラムファイルは、CPUユニット#1〜#3それぞれに対応するプログラムファイルである。
〔状態1−c〕CPUユニット#1〜#3のCPU部11−1〜11−3が互いに通信を行って、すべてのCPUユニット#1〜#3の保存用領域に、プログラムファイル(版数B1〜B3)が揃ったことを認識すると、CPU部11−1〜11−3は、即時にメモリM1〜M3の起動用領域と保存用領域の切り替え処理を行い、版数Bのプログラムファイルでユニットを起動させる。
【0039】
なお、この格納領域の切り替え処理の際、CPU部11−1〜11−3は、アドレス管理テーブルT1−1に対してそれぞれがアクセスして、図4のアドレス管理テーブルT1−1から図5のアドレス管理テーブルT1−1aに示すテーブル情報の値に変更する(変更内容は、起動用プログラムファイル格納先頭アドレスと、保存用プログラムファイル格納先頭アドレスとが入れ替わることになる)。
〔状態1−d〕運用管理部30は、CPUユニット#1〜#3で切り替え処理が完了したことを認識すると、プログラムファイルが現在走っている起動用領域から保存先CPUユニットの保存用領域へ、起動用プログラムファイルを格納するための、プログラムファイル格納指示をCPUユニット#1〜#3へ発行する。
【0040】
CPUユニット#1〜#3のCPU部11−1〜11−3では、プログラムファイル格納指示を受信すると、保存先CPU選択テーブルT2−1のテーブル情報を、先頭の欄から参照しに行き、アドレス管理テーブルT1−1aに示される保存用領域の保存用プログラムファイル格納先頭アドレスから、起動中のプログラムファイルを格納する(各CPUユニットにおいて、現在起動しているプログラムファイルによる演算処理と、起動中のプログラムファイルの転送・格納処理とは並列して行われる)。
【0041】
すなわち、CPU部11−1は、メモリM1の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x840000、サイズ=38000バイト)を、CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域へ転送して、保存用領域先頭アドレス0x880000から格納する。
【0042】
CPU部11−2は、メモリM2の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x8C0000、サイズ=25000バイト)を、CPUユニット#3のメモリM3の保存用領域へ転送して、保存用領域先頭アドレス0x900000から格納する。
【0043】
CPU部11−3は、メモリM3の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x940000、サイズ=30000バイト)を、CPUユニット#1のメモリM1の保存用領域へ転送して、保存用領域先頭アドレス0x800000から格納する。
【0044】
ここで、起動中のプログラムファイルを保存用領域に格納する処理について説明すると、CPU部11では、実際にプログラムファイルを起動するために、メモリMから各CPUユニット内のRAM(図示はしていない)上にプログラムファイルを一旦展開して、RAMを通じて起動させている。このため、起動用領域からプログラムファイルを読み出して、保存用領域へ格納することは可能である(なお、RAMに展開しなくても、実質的に、あるメモリ上でプログラムファイルが起動している場合に、プログラムファイルの内容をそのメモリからReadして、Readした内容を他のメモリへ格納することは可能である(ただし、Writeは不可))。
【0045】
以上説明したように、第1の実施の形態では、ダウンロード完了後、保存用領域に他CPUユニット用のプログラムファイルを互いに格納し合うことにしたので、バックアップを行う専用のメモリユニットをシステム的に具備する必要がなくなり、装置規模を縮小化して、利便性及び管理効率の向上を図ることが可能になる。
【0046】
ここで、自CPUユニットのプログラムファイルを自己の保存用領域ではなく、他CPUユニットの保存用領域へ格納する理由について説明する。自己のプログラムファイルを自メモリの保存用領域に格納したと仮定する。
【0047】
このとき、自CPUユニットの起動用プログラムファイルに異常が見つかった場合、自己の保存用領域からプログラムファイルをあらたに読み出したとしても、異常が検出されたプログラムファイルを格納しているメモリから読み出すことになるので信頼性に欠けることになる。このため、自プログラムファイルは、他CPUユニットへ転送して格納する構成をとっている。
【0048】
次に第2の実施の形態の動作について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、さらに圧縮処理を追加したものである。図8はアドレス管理テーブルと保存先CPU選択テーブルを示す図である。アドレス管理テーブルT1−2は、保存用領域から起動用領域へプログラムファイルを切り替える前のテーブル状態を示している。
【0049】
図9はアドレス管理テーブルを示す図である。アドレス管理テーブルT1−2aは、保存用領域から起動用領域へプログラムファイルを切り替えた際の登録内容変更後のテーブル状態を示している。
【0050】
ここで、アドレス管理テーブルT1−2aから、CPUユニット#1のプログラムファイルサイズは45000バイトで、CPUユニット#2のプログラムファイルサイズは25000バイトである。また、保存先CPU選択テーブルT2−2では、CPUユニット#1用のプログラムファイルを圧縮して、CPUユニット#2へ保存することが示されている。
【0051】
したがって、CPU部11−1では、メモリM1の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x850000、サイズ=45000バイト)を、45000バイトから25000バイトに圧縮して、CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域へ転送して、保存用領域先頭アドレス0x8A0000から格納する。
【0052】
以上説明したように、第2の実施の形態では、バックアップするプログラムファイルを圧縮処理するので、保存用領域が実際のプログラムファイルサイズよりも不足している場合でも、格納することが可能になる。
【0053】
次に第1、第2の実施の形態の動作についてフローチャートを用いて説明する。図10は第1、第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
〔S1〕ユーザはダウンロードコマンドを送信する。
〔S2a〕運用管理部30は、CPUユニット10が持つ保存用領域へ、対応するプログラムファイルをダウンロードする(ステップS2に関して、CPUユニットの数分繰り返す)。
〔S3〕CPUユニット10は、起動用領域と保存用領域を切り替えて、新版のプログラムファイルを起動する。
〔S4a〕CPUユニット10は、アドレス管理テーブルT1及び保存先CPU選択テーブルT2を参照して、起動用プログラムファイルを格納すべき保存用領域を選択する。
〔S4b〕CPUユニット10は、圧縮処理を行うか否かを判断し、圧縮する場合はステップS4cへ、非圧縮の場合はステップS4dへ行く。
〔S4c〕CPUユニット10はプログラムファイルを圧縮する。
〔S4d〕CPUユニット10は、選択した保存用領域へ、プログラムファイルを転送・格納する(ステップS4に関して、CPUユニットの数分繰り返す)。
【0054】
次に第3の実施の形態について図11〜図17を用いて説明する。第1の実施の形態では、保存先CPU選択テーブルT2は一括して生成したが、第3の実施の形態は、テーブルDB20にあらかじめ登録してあるアドレス管理テーブルT1にもとづき、ユーザと運用管理部30とが互いに通信を行いながら、保存先CPU選択テーブルT2を順次作成していき、その後に格納領域の切り替え処理を行うものである。
【0055】
図11はユーザから指定されるコマンドを示す図である。コマンドテーブルT3に対し、例えば、コマンドNo.1のパラメータは、CPUユニット#3の起動用プログラムファイルを、非圧縮でCPUユニット#1へ保存せよという内容を示している。
【0056】
図12はアドレス管理テーブルを示す図である。アドレス管理テーブルT1−3は保存用領域から起動用領域へプログラムファイルを切り替える前のテーブル状態を示している。アドレス管理テーブルT1−3aは、保存用領域から起動用領域へプログラムファイルを切り替えた際の登録内容変更後のテーブル状態を示している。
【0057】
図13は保存先CPU選択テーブルの作成遷移を示す図である。保存先CPU選択テーブルT2−3a〜T2−3dは、ダウンロード前、CPUユニット#3、#2、#1の順にテーブル情報がそれぞれ設定されたときの状態を示している。
【0058】
図14〜図16はプログラムファイルの状態遷移を示す図である。
〔状態2−a〕保存用領域へのダウンロード前の状態を示しており、メモリM1の起動用領域には、CPUユニット#1用のプログラムファイル(版数A1)が格納されている。同様に、メモリM2の起動用領域には、CPUユニット#2用のプログラムファイル(版数A2)が格納され、メモリM3の起動用領域には、CPUユニット#3用のプログラムファイル(版数A3)が格納されている。
〔状態2−b〕ユーザは、コマンドテーブルT3のコマンドNo.1を、保守端末40を通じて運用管理部30へ送信する。運用管理部30は、コマンドNo.1のパラメータ内容とアドレス管理テーブルT1−3のテーブル情報から、コマンドNo.1の設定が可能か否かを判断する。
【0059】
コマンドNo.1では、CPUユニット#3の起動用プログラムファイルをCPUユニット#1へ非圧縮で格納するとなっている。また、アドレス管理テーブルT1−3からCPUユニット#3の起動用プログラムファイルサイズは30000バイト、CPUユニット#1の保存用領域の格納サイズは50000バイトである。このため、コマンドNo.1の設定は可能である。
【0060】
したがって、運用管理部30は、保存先CPU選択テーブルT2−3bに示すようにして、テーブル情報を登録する。CPUユニット#3に関するテーブル情報の登録終了後、運用管理部30は、保守端末40で保持されているプログラムファイル(版数B3)を読み出して、該当ユニットであるCPUユニット#3のメモリM3の保存用領域へダウンロードする。
〔状態2−c〕ユーザは、コマンドテーブルT3のコマンドNo.2を、保守端末40を通じて運用管理部30へ送信する。運用管理部30は、コマンドNo.2のパラメータ内容とアドレス管理テーブルT1−3のテーブル情報から、コマンドNo.2の設定が可能か否かを判断する。
【0061】
コマンドNo.2では、CPUユニット#2の起動用プログラムファイルをCPUユニット#3へ非圧縮で格納するとなっている。また、アドレス管理テーブルT1−3からCPUユニット#2の起動用プログラムファイルサイズは25000バイト、CPUユニット#3の保存用領域の格納サイズは40000バイトである。このため、コマンドNo.2の設定は可能である。
【0062】
したがって、運用管理部30は、保存先CPU選択テーブルT2−3cに示すようにして、テーブル情報を登録する。CPUユニット#2に関するテーブル情報の登録終了後、運用管理部30は、保守端末40で保持されているプログラムファイル(版数B2)を読み出して、該当ユニットであるCPUユニット#2のメモリM2の保存用領域へダウンロードする。
〔状態2−d〕ユーザは、コマンドテーブルT3のコマンドNo.3を、保守端末40を通じて運用管理部30へ送信する。運用管理部30は、コマンドNo.3のパラメータ内容とアドレス管理テーブルT1−3のテーブル情報から、コマンドNo.3の設定が可能か否かを判断する。
【0063】
コマンドNo.3では、CPUユニット#1の起動用プログラムファイルをCPUユニット#3へ非圧縮で格納するとなっている。また、保存先CPU選択テーブルT2−3cから、CPUユニット#3は、保存用領域としてすでに使用されていることがわかるので、コマンドNo.3の設定は不可能である。したがって、運用管理部30は、ユーザに対して、コマンドNo.3の指定パラメータが不可能である旨の警告メッセージを保守端末40を介して通知する。
【0064】
さらに、ユーザは、コマンドテーブルT3のコマンドNo.4を、保守端末40を通じて運用管理部30へ送信する。運用管理部30は、コマンドNo.4のパラメータ内容とアドレス管理テーブルT1−3のテーブル情報から、コマンドNo.4の設定が可能か否かを判断する。
【0065】
コマンドNo.4では、CPUユニット#1の起動用プログラムファイルをCPUユニット#2へ非圧縮で格納するとなっている。また、アドレス管理テーブルT1−3からCPUユニット#1の起動用プログラムファイルサイズは45000バイト、CPUユニット#2の保存用領域の格納サイズは25000バイトである。このため、コマンドNo.4の設定は不可能である。したがって、運用管理部30は、ユーザに対して、コマンドNo.4の指定パラメータが不可能である旨の警告メッセージを保守端末40を介して通知する。
〔状態2−e〕ユーザは、コマンドテーブルT3のコマンドNo.5を、保守端末40を通じて運用管理部30へ送信する。運用管理部30は、コマンドNo.5のパラメータ内容とアドレス管理テーブルT1−3のテーブル情報から、コマンドNo.5の設定が可能か否かを判断する。
【0066】
コマンドNo.5では、CPUユニット#1の起動用プログラムファイルをCPUユニット#2へ圧縮して格納するとなっている。また、アドレス管理テーブルT1−3からCPUユニット#1の起動用プログラムファイルサイズは45000バイト、CPUユニット#2の保存用領域の格納サイズは30000バイトである。圧縮処理を行うので、この場合、コマンドNo.5の設定は可能である。
【0067】
したがって、運用管理部30は、保存先CPU選択テーブルT2−3dに示すようにして、テーブル情報を登録する。CPUユニット#1に関するテーブル情報の登録終了後、運用管理部30は、保守端末40で保持されているプログラムファイル(版数B1)を読み出して、該当ユニットであるCPUユニット#1のメモリM1の保存用領域へダウンロードする。
〔状態2−f〕保存先CPU選択テーブルT2−3dが上記の流れで作成された後、CPUユニット#1〜#3のCPU部11−1〜11−3が互いに通信を行って、すべてのCPUユニット#1〜#3の保存用領域に、プログラムファイル(版数B1〜B3)が揃ったことを認識すると、CPU部11−1〜11−3は、即時にメモリM1〜M3の起動用領域と保存用領域の切り替え処理を行い、版数Bでユニットを起動させる。
【0068】
また、この格納領域の切り替え処理の際、CPU部11−1〜11−3は、アドレス管理テーブルT1−3に対してそれぞれがアクセスして、アドレス管理テーブルT1−3からアドレス管理テーブルT1−3aに示すテーブル情報の値に変更する。
〔状態2−g〕運用管理部30は、CPUユニット#1〜#3で切り替え処理が完了したことを認識すると、起動用プログラムファイルを保存先CPUユニットの保存用領域へ格納するための、プログラムファイル格納指示をCPUユニット#1〜#3へ発行する。
【0069】
CPUユニット#1〜#3のCPU部11−1〜11−3では、プログラムファイル格納指示を受信すると、保存先CPU選択テーブルT2−3dのテーブル情報を、先頭の欄から参照しに行き、アドレス管理テーブルT1−3aに示される保存用領域の保存用プログラムファイル格納先頭アドレスに、起動中のプログラムファイルを格納する。
【0070】
すなわち、CPU部11−1は、メモリM1の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x850000、サイズ=45000バイト)を、45000バイトから30000バイトに圧縮して、CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域へ転送して、保存用領域先頭アドレス0x8A0000から格納する。
【0071】
CPU部11−2は、メモリM2の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x8D0000、サイズ=25000バイト)を、CPUユニット#3のメモリM3の保存用領域へ転送して、非圧縮で保存用領域先頭アドレス0x900000から格納する。
【0072】
CPU部11−3は、メモリM3の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x940000、サイズ=30000バイト)を、CPUユニット#1のメモリM1の保存用領域へ転送して、非圧縮で保存用領域先頭アドレス0x800000から格納する。
【0073】
次に第3の実施の形態の動作についてフローチャートを用いて説明する。図17は第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
〔S11〕ユーザは、ユーザ指定によるダウンロードコマンドを送信する。
〔S12〕運用管理部30は、ダウンロードコマンドに設定されているパラメータを取得する。
〔S13〕運用管理部30は、保存先CPUユニットの保存用領域に保存可能か否かを判断する。格納可能ならステップS15へ、不可能ならステップS14へ行く。
〔S14〕運用管理部30は、エラー処理として、ユーザに向けて警告メッセージを発する。
〔S15〕運用管理部30は、保存先CPU選択テーブルT2にテーブル情報を設定する。
〔S16〕運用管理部30は、CPUユニットの保存用領域へ、対応するプログラムファイルをダウンロードする。
〔S17〕運用管理部30は、全CPUユニットが登録されているか否かを確認する。登録されていれば終了し(保存先CPU選択テーブルT2への登録終了後の動作は第1、第2の実施の形態と同じ)、登録されていなければステップS11へ戻る。
【0074】
以上説明したように、第3の実施の形態では、ユーザと運用管理部30とが互いに通信を行いながら、保存先CPU選択テーブルを順次作成していくことができ、また設定ミスがあった場合には警告メッセージで通知されるので、信頼性の高いプログラムファイルの設定を行うことが可能になる。
【0075】
次に第4の実施の形態について図18、図19を用いて説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、あらたなCPUユニットが追加された場合のアドレス管理テーブルT1及び保存先CPU選択テーブルT2の更新処理機能を追加したものである。
【0076】
図18は保存先CPU選択テーブルを示す図である。ユーザは、あらたなCPUユニット#4が追加されたことを示す追加コマンドを、保守端末40を通じて運用管理部30へ送信する。
【0077】
運用管理部30は、追加コマンドを受信すると、保存先CPU選択テーブルT2の前情報をすべて削除し、CPUユニット#4用の登録欄を確保して、保存先CPU選択テーブルT2−4を作成する。
【0078】
図19はアドレス管理テーブルを示す図である。運用管理部30は、追加コマンドを受信すると、アドレス管理テーブルT1に関しては、前情報を残したまま、CPUユニット#4用の登録欄を確保する(アドレス管理テーブルT1−4)。そして、追加コマンドに記載されているパラメータを設定する(アドレス管理テーブルT1−4a)。
【0079】
以降、第3の実施の形態で上述したようにコマンドテーブルT3にもとづいて、保存先CPU選択テーブルT2−3aにテーブル情報が登録されて、その後、格納領域の切り替え処理が行われることになる。
【0080】
以上説明したように、第4の実施の形態では、CPUユニットが追加された場合、アドレス管理テーブルT1及び保存先CPU選択テーブルT2が自動的に再構成されていくので、効率よく柔軟にプログラムファイルを管理することが可能になる。
【0081】
次に第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、アドレス管理テーブルT1及び保存先CPU選択テーブルT2のテーブル情報の、保守端末40における表示制御を追加したものである。
【0082】
図20はテーブル情報の表示例を示す図である。運用管理部30は、テーブルDB20内のアドレス管理テーブルT1及び保存先CPU選択テーブルT2を参照し、保守端末40に対して表示制御を行う。図の例では、図8のアドレス管理テーブルT1−2と保存先CPU選択テーブルT2−2の表示例である。
【0083】
表示画面41に対し、CPUユニット毎に、起動用領域には、格納されているプログラムファイルの版数を表示する(この段階では、起動用領域と保存用領域の切り替えが行われていないので、起動用領域には版数Aが入っている)。
【0084】
保存先CPUユニットには、保存先CPU選択テーブルT2−2に指定されているデータ(圧縮の有無、版数の情報を含む)を表示する(データが設定されていなければ、未設定ということで表示を行わない)。また、使用可能メモリサイズには、アドレス管理テーブルT1−2の格納可能サイズから、プログラムファイルサイズを引いたメモリサイズ(空きメモリサイズ)を表示する。
【0085】
以上説明したように、第5の実施の形態では、アドレス管理テーブルT1と保存先CPU選択テーブルT2のテーブル情報を保守端末40に表示することにしたので、保守管理の利便性の向上を図ることが可能になる。
【0086】
次に第6の実施の形態について図21〜図23を用いて説明する。第6の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、一部のプログラムファイルが異常となった場合(CPUユニットのマニュアル交換等によりプログラムファイルの版数が異なってしまった場合も含む)、該当するCPUユニットのプログラムファイルを正常なものに切り替える復旧処理を追加したものである。
【0087】
図21、図22はプログラムファイルの状態遷移を示す図である。図4、図5に示したアドレス管理テーブルT1−1、T1−1a、保存先CPU選択テーブルT2−1の場合において、異なっている版数を正常な版数に戻す復旧処理を例にする。
〔状態3−a〕メモリM3の起動用領域には、自己のプログラムファイル(版数B3)が格納され、保存用領域にはCPUユニット#2用のプログラムファイル(版数B2)が格納されている。
【0088】
また、メモリM2の起動用領域には、自己のプログラムファイル(版数B2)が格納され、保存用領域にはCPUユニット#1用のプログラムファイル(版数B1)が格納されている。
【0089】
一方、メモリM1の起動用領域には、版数Aのプログラムファイルが格納されており、保存用領域は空きとなっている。CPU部11−1〜11−3は、互いに通信し合うことで、CPU部11−1は、自ユニットのプログラムファイルが他ユニットのプログラムファイルの版数と異なることを認識する。
〔状態3−b〕CPU部11−1は、保存先CPU選択テーブルT2−1を参照し、CPUユニット#1の正常なプログラムファイルが、どのCPUユニットの保存用領域に格納されているかを判断する。この場合、CPUユニット#1用のプログラムファイルの保存先は、CPUユニット#2にあることがわかる。すると、CPU部11−1は、CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域から、プログラムファイル(版数B1)を読み出し、自己のメモリM1の保存用領域へ転送して書き込む。
【0090】
なお、この場合、プログラムファイル(版数B1)が圧縮されて、CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域に格納されている場合には、CPU部11−1はプログラムファイル(版数B1)を解凍しながら、メモリM1の保存用領域へ転送・書き込みを行う(圧縮された状態のプログラムファイルをそのまま自ユニットのメモリM1の保存用領域に格納することはしない。なぜなら、起動用領域と保存用領域の切り替え処理を行って、即時にプログラムファイルを起動させるからである)。
〔状態3−c〕保存用領域への転送・書き込み処理が完了すると、CPU部11−1は、起動用領域と保存用領域の切り替え処理を行い、版数B1のプログラムファイルを起動させる。
〔状態3−d〕CPU部11−1は、メモリM1の保存用領域に、どのCPUユニットのプログラムファイルを格納すべきかを、保存先CPU選択テーブルT2−1を参照して判断する。ここでは、CPUユニット#3のプログラムファイルを格納することがわかる。
【0091】
すると、CPU部11−1は、メモリM3の起動用領域に格納されている現在起動中のプログラムファイル(起動用領域先頭アドレス=0x940000、サイズ=30000バイト)を読み出して、メモリM1の保存用領域へ転送して、保存用領域先頭アドレス0x800000から格納する(この例では圧縮は必要ないが、圧縮が必要な場合には圧縮処理して格納することになる)。
【0092】
次に第6の実施の形態の動作をフローチャートを用いて説明する。図23は第6の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
〔S21〕CPUユニット10は、プログラムファイルの異常を検出する。
〔S22〕CPUユニット10は、保存先CPU選択テーブルT2を参照して、正常な自プログラムファイルの格納先を認識する。
〔S23〕CPUユニット10は、プログラムファイルが圧縮されて格納しているか否かを判断する。圧縮されている場合はステップS24へ、そうでなければステップS25へ行く。
〔S24〕CPUユニット10は、プログラムファイルの解凍処理を行う。
〔S25〕CPUユニット10は、保存用領域へプログラムファイルをダウンロードする。
〔S26〕CPUユニット10は、起動用領域と保存用領域を切り替えて、正常なプログラムファイルを起動する。
〔S27〕CPUユニット10は、アドレス管理テーブルT1及び保存先CPU選択テーブルT2を参照して、起動用プログラムファイルを格納すべき保存用領域を選択する。
〔S28〕CPUユニット10は、圧縮処理を行うか否かを判断し、圧縮する場合はステップS29へ、非圧縮の場合はステップS30へ行く。
〔S29〕CPUユニット10はプログラムファイルを圧縮する。
〔S30〕CPUユニット10は、選択した保存用領域へ、プログラムファイルを転送・格納する。
【0093】
以上説明したように、第6の実施の形態では、プログラムファイルに異常がある場合に、他のCPUユニットに格納されているプログラムファイルを利用し、正常なプログラムファイルにすみやかに切り替えるので、プログラムファイル管理の品質の向上を図ることが可能になる。
【0094】
次に第7の実施の形態について図24〜図27を用いて説明する。第1〜第6の実施の形態では、メモリMの保存用領域の容量は、起動用領域の容量と同じまたはそれ以上のものを対象としたが、第7の実施の形態は、保存用領域の容量が起動用領域の容量より小さい場合における動作制御を行うものである。
【0095】
図24はアドレス管理テーブルと保存先CPU選択テーブルを示す図である。図に示すアドレス管理テーブルT1−4と保存先CPU選択テーブルT2−4とから、CPUユニット#1〜#3用のプログラムファイルは、どのプログラムファイルも保存先CPUユニットの格納可能サイズよりも大きいので、圧縮処理して格納する旨が記されている。
【0096】
図25〜図27はプログラムファイルの状態遷移を示す図である。
〔状態4−a〕CPUユニット#1〜#3のメモリM1〜M3に、版数A1〜A3のプログラムファイルが格納されて起動している。
〔状態4−b〕ユーザは、CPUユニット#1〜#3へプログラムファイル(版数B1〜B3)をダウンロードするためのダウンロードコマンドを、保守端末40を通じて運用管理部30へ一括して送信する。
【0097】
なお、ここでのダウンロードコマンドは、CPUユニット#1〜#3の保存用領域それぞれに、自ユニットのプログラムファイル(版数B1〜B3)をダウンロードするためのコマンドとは違い、他ユニットの保存用領域へ転送して格納するためのダウンロードコマンド(コマンド内容は、プログラムファイル格納指示と類似の内容)である。
【0098】
運用管理部30は、ユーザからダウンロードコマンドを受信すると、アドレス管理テーブルT1−4、保存先CPU選択テーブルT2−4を参照する。そして、CPUユニット#1のメモリM1の保存用領域には、CPUユニット#3のプログラムファイル(版数B3)を圧縮して格納し、CPUユニット#2のメモリM2の保存用領域には、CPUユニット#1のプログラムファイル(版数B1)を圧縮して格納し、CPUユニット#3のメモリM3の保存用領域には、CPUユニット#2のプログラムファイル(版数B2)を圧縮して格納する。
〔状態4−c〕CPUユニット#1〜#3のCPU部11−1〜11−3が互いに通信を行って、すべてのCPUユニット#1〜#3の保存用領域に、プログラムファイル(版数B1〜B3)が揃ったことを認識すると、CPU部11−1〜11−3は、現在起動中の版数A1〜A3のプログラムファイルによる演算処理を停止する。
【0099】
そして、CPU部11−1は、保存先CPU選択テーブルT2−4を参照して、版数B1のプログラムファイルがCPUユニット#2に圧縮されて格納されていることを認識すると、プログラムファイル(版数B1)を解凍しながら、メモリM1の起動用領域へ転送して書き込む。
【0100】
CPU部11−2は、保存先CPU選択テーブルT2−4を参照して、版数B2のプログラムファイルがCPUユニット#3に圧縮されて格納されていることを認識すると、プログラムファイル(版数B2)を解凍しながら、メモリM2の起動用領域へ転送して書き込む。
【0101】
CPU部11−3は、保存先CPU選択テーブルT2−4を参照して、版数B3のプログラムファイルがCPUユニット#1に圧縮されて格納されていることを認識すると、プログラムファイル(版数B1)を解凍しながら、メモリM3の起動用領域へ転送して書き込む。
【0102】
CPUユニット#1〜#3のCPU部11−1〜11−3が互いに通信を行って、すべてのCPUユニット#1〜#3の起動用領域に、プログラムファイル(版数B1〜B3)が揃ったことを認識すると、プログラムファイル(版数B1〜B3)で起動を開始する。
【0103】
以上説明したように、第7の実施の形態では、起動用領域容量>保存用領域容量の場合で、起動用領域と保存用領域との切り替えを行う際、起動用プログラムファイルの演算処理を停止してから、保存用領域に格納されている圧縮プログラムファイルを解凍しながら起動用領域へ格納する。
【0104】
これにより、プログラムファイルを保存できる分の容量が確保されていない場合でも、保存用領域に他CPUユニット用のプログラムファイルを互いに格納して、格納領域の切り替え処理を行うことが可能になる。
【0105】
以上説明したように、プログラムファイル管理システム1は、プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つメモリに対して、起動中のプログラムファイルを他CPUユニットの保存用領域へ格納する構成とした。
【0106】
これにより、プログラムファイル専用のメモリユニットが不要となり、またはメモリユニットが存在する場合でも、メモリユニットのメモリ容量が不足したときに、ハードウェア改造によってメモリ容量を増加させる必要がないので、装置規模の縮小化及び利便性の向上を図ることができ、信頼性の高いダウンロードシステムを実現することが可能になる。
【0107】
なお、上記の説明では、運用管理部30とCPUユニット10とを互いに独立のユニットとして構成したが、複数あるCPUユニット10の1つのユニットに運用管理部30の機能を持たせるような構成にしてもよい。
【0108】
次にプログラムファイル管理システム1をWDMの通信を行うWDMシステムに適用した場合について説明する。図28はWDMシステムの構成例を示す図である。WDMシステム100は、WDMノード101〜104がリング状に接続したリングネットワーク構成をとる。
【0109】
WDMノード101〜104には、SONET/SDHの伝送制御を行う伝送装置F−1〜F−176が接続し、1つのWDMノードは、伝送装置Fからの光ファイバケーブルを176本収容する(1本の光ファイバケーブルの伝送容量は10Gb/sである)。
【0110】
また、伝送装置F−1〜F−176より下流では、図示しないが、交換機やルータ、モバイル端末等が接続する。さらに、図の場合、WDMシステム100のネットワーク管理制御を行うNMS(ネットワーク・マネージメント・システム)400がWDMノード103に接続して、システム全体の監視・管理制御を行っている。このNMS400は保守端末40に該当する。
【0111】
図29はWDMノードの構成を示す図である。WDMノード101は(WDMノード102〜104も構成は同じ)、通信装置101aとOADX(optical add/drop cross-connect)102aを含み、通信装置101aは、下位のCPUユニットとして、CPUユニット110−1〜110−176を持ち、上位のCPUユニットとして、運用管理ユニット130とCPUユニット150を持つ。またDB120を含む。
【0112】
CPUユニット110−1〜110−176、150は、CPUユニット10−1〜10−nに該当し、運用管理ユニット130は、運用管理部30に該当し、DB120はテーブルDB20に該当する。
【0113】
動作について説明する。OADX102aは、伝送装置F−1〜F−176から送信された光信号を、経路変更するために、波長毎に光クロスコネクト制御(光スイッチング)を行ってADD(多重化)し、リングネットワークのEAST側、またはWEST側へ出力する。また、リングネットワーク側から受信した光信号は、光クロスコネクト制御を行ってDROP(分離化)し、該当の伝送装置F−1〜F−176へ出力する。
【0114】
通信装置101aに対し、CPUユニット150は、OADX102aと通信装置101aとの通信(仲介)制御を行う。運用管理ユニット130は、NMS400を通じて、通信を行い、通信装置101aの管理制御を行う。また、コマンドとして、TL1(Transaction Language1)コマンドの設定が可能である(TL1とは、北米GR規格によって定められた言語仕様である)。
【0115】
CPUユニット110−1〜110−176は、接続する伝送装置Fのチャネル数分設けられ、CPUユニット10−1〜10−nと同様に、プログラムファイルを格納するメモリ(図示せず)を有し、保存用領域から起動用領域への切り替えを行って、起動用領域に格納されたプログラムファイルによる演算処理を行う。
【0116】
また、運用管理ユニット130からの指示により、DB120に格納されたテーブル情報にもとづいて、起動中のプログラムファイルを他ユニットの保存用領域へ転送して格納する。また、CPUユニット110−1〜110−176のここでの具体的な演算処理としては、例えば、各チャネルのアラーム監視制御を行ったりする。
【0117】
以上説明したように、プログラムファイル管理システム1を適用することにより、構成規模の大きいWDMノードに対しても、CPUユニット110−1〜110−176、130、150のプログラムファイルをリアルタイムに効率よく管理することが可能になる。
【0118】
また、今後、波長の多重度をさらに増やして数テラビット伝送を可能にするシステムを開発していく場合でも、本発明を適用することにより、装置規模の増大化を最小限にとどめることができ、かつ低コストで高品質のフォトニック・ネットワーク・システムを開発することが可能になる。
【0119】
なお、上記では、本発明をWDMネットワークに適用した場合について説明したが、WDMネットワークに限らず、多様な通信システム(例えば、複数CPUユニットでIPパケット、またはTDM信号などを処理する通信システムなど)に幅広く適用可能である。
【0120】
(付記1) 複数のプログラムファイルの管理を行うプログラムファイル管理システムにおいて、
プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つメモリと、保存用領域から起動用領域への切り替えを行って、起動用領域に格納されたプログラムファイルによる演算処理を行い、プログラムファイル格納指示により、テーブル情報にもとづいて、起動中のプログラムファイルを他ユニットの保存用領域へ転送して格納するCPU部と、から構成される複数のCPUユニットと、
プログラムファイルの格納先頭アドレスが記されたアドレス管理テーブルと、プログラムファイルの保存先のCPUユニットが記された保存先CPU選択テーブルと、の前記テーブル情報を保持するテーブル・データベースと、
ユーザからのコマンドのインタフェース処理を行い、前記CPUユニットへのプログラムファイルのダウンロード、前記テーブル・データベースへの前記テーブル情報の登録、前記プログラムファイル格納指示の発行、を含む制御を行う運用管理部と、
を有することを特徴とするプログラムファイル管理システム。
【0121】
(付記2) 前記CPU部は、圧縮・解凍機能を有し、プログラムファイルよりも保存用領域の容量が不足している場合には、プログラムファイルに圧縮処理を施して、保存用領域へ格納することを特徴とする付記1記載のプログラムファイル管理システム。
【0122】
(付記3) 前記運用管理部は、ユーザから送信された、起動用プログラムファイルの格納元のCPUユニットと、保存先CPUユニットと、圧縮・非圧縮の選択情報と、のパラメータを含むコマンドを受信して、前記保存先CPU選択テーブルを順次作成していくことを特徴とする付記1記載のプログラムファイル管理システム。
【0123】
(付記4) 前記運用管理部は、前記コマンドのパラメータと、前記アドレス管理テーブルのテーブル情報とから、コマンド設定が可能か否かを判断し、不可能である場合には警告メッセージを通知することを特徴とする付記3記載のプログラムファイル管理システム。
【0124】
(付記5) 前記運用管理部は、あらたなCPUユニットが追加された場合、前記アドレス管理テーブルについては前情報を残したまま新規登録欄を付加し、前記保存先CPU選択テーブルについては前情報をすべてクリアした後に新規登録欄を付加することで、前記アドレス管理テーブルと前記保存先CPU選択テーブルを自動的に再構成していくことを特徴とする付記1記載のプログラムファイル管理システム。
【0125】
(付記6) 前記運用管理部は、前記アドレス管理テーブル及び前記保存先CPU選択テーブルのテーブル情報の表示制御を行うことを特徴とする付記1記載のプログラムファイル管理システム。
【0126】
(付記7) 前記CPU部は、起動用プログラムファイルに異常があることを認識すると、前記保存先CPU選択テーブルを参照し、正常プログラムファイルが、どのCPUユニットの保存用領域に格納されているかを判断して、格納先から前記正常プログラムファイルを読み出し、自己のメモリの保存用領域へ転送して書き込み、起動用領域と保存用領域を切り替えた後に、前記正常プログラムファイルで起動することを特徴とする付記1記載のプログラムファイル管理システム。
【0127】
(付記8) 前記CPU部は、前記メモリの保存用領域の容量が起動用領域の容量より小さい場合、保存用領域に格納されている圧縮プログラムファイルを起動用領域へ転送して格納する際は、現在起動中のプログラムファイルによる演算処理を停止し、前記圧縮プログラムファイルを解凍しながら起動用領域へ転送して書き込むことを特徴とする付記1記載のプログラムファイル管理システム。
【0128】
(付記9) CPUによる制御を行うCPUユニットにおいて、
プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つメモリと、
保存用領域から起動用領域への切り替えを行って、起動用領域に格納されたプログラムファイルによる演算処理を行い、プログラムファイル格納指示により、テーブル情報にもとづいて、起動中のプログラムファイルを他ユニットの保存用領域へ転送して格納するCPU部と、
を有することを特徴とするCPUユニット。
【0129】
(付記10) CPUユニットの制御を行う運用管理装置において、
ユーザからのコマンドのインタフェース処理を行い、CPUユニットへのプログラムファイルのダウンロード、前記テーブル・データベースへの前記テーブル情報の登録、前記プログラムファイル格納指示の発行、を含む制御を行うことを特徴とする運用管理装置。
【0130】
(付記11) 複数のプログラムファイルの管理を行うプログラムファイル管理方法において、
プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つメモリを有する複数のCPUユニットに対して、起動用領域に格納されたプログラムファイルによる演算処理の実行のために、保存用領域から起動用領域への切り替えを行い、
プログラムファイル格納指示と、プログラムファイルの格納先頭アドレスが記されたアドレス管理テーブル及びプログラムファイルの保存先のCPUユニットが記された保存先CPU選択テーブルのテーブル情報とにもとづいて、起動中のプログラムファイルを他CPUユニットの保存用領域へ転送して格納することを特徴とするプログラムファイル管理方法。
【0131】
(付記12) プログラムファイルサイズよりも保存用領域の容量が不足している場合には、プログラムファイルに圧縮処理を施して、保存用領域へ格納することを特徴とする付記11記載のプログラムファイル管理方法。
【0132】
(付記13) ユーザから送信された、起動用プログラムファイルの格納元のCPUユニットと、保存先CPUユニットと、圧縮・非圧縮の選択情報と、のパラメータを含むコマンドを受信して、前記保存先CPU選択テーブルを順次作成していくことを特徴とする付記11記載のプログラムファイル管理方法。
【0133】
(付記14) 前記コマンドのパラメータと、前記アドレス管理テーブルのテーブル情報とから、コマンド設定が可能か否かを判断し、不可能である場合には警告メッセージを通知することを特徴とする付記13記載のプログラムファイル管理方法。
【0134】
(付記15) あらたなCPUユニットが追加された場合、前記アドレス管理テーブルについては前情報を残したまま新規登録欄を付加し、前記保存先CPU選択テーブルについては前情報をすべてクリアした後に新規登録欄を付加することで、前記アドレス管理テーブルと前記保存先CPU選択テーブルを自動的に再構成していくことを特徴とする付記11記載のプログラムファイル管理方法。
【0135】
(付記16) 前記アドレス管理テーブル及び前記保存先CPU選択テーブルのテーブル情報の表示制御を行うことを特徴とする付記11記載のプログラムファイル管理方法。
【0136】
(付記17) 起動用プログラムファイルに異常があることを認識すると、前記保存先CPU選択テーブルを参照し、正常プログラムファイルが、どのCPUユニットの保存用領域に格納されているかを判断して、格納先から前記正常プログラムファイルを読み出し、自己のメモリの保存用領域へ転送して書き込み、起動用領域と保存用領域を切り替えた後に、前記正常プログラムファイルで起動することを特徴とする付記11記載のプログラムファイル管理方法。
【0137】
(付記18) 前記メモリの保存用領域の容量が起動用領域の容量より小さい場合、保存用領域に格納されている圧縮プログラムファイルを起動用領域へ転送して格納する際は、現在起動中のプログラムファイルによる演算処理を停止し、前記圧縮プログラムファイルを解凍しながら起動用領域へ転送して書き込むことを特徴とする付記11記載のプログラムファイル管理方法。
【0138】
(付記19) WDM通信を行うWDMノードにおいて、
光信号の光クロスコネクト制御を行い、多重・分離化するOADXと、
プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つメモリに対して、保存用領域から起動用領域への切り替えを行って、起動用領域に格納されたプログラムファイルによる演算処理を行い、プログラムファイル格納指示により、テーブル情報にもとづいて、起動中のプログラムファイルを他ユニットの保存用領域へ転送して格納する複数のCPUユニットと、プログラムファイルの格納先頭アドレス及びプログラムファイルの保存先CPUユニットが記された、前記テーブル情報を保持するデータベースと、ユーザからのコマンドのインタフェース処理を行い、前記CPUユニットへのプログラムファイルのダウンロード、前記データベースへの前記テーブル情報の登録、前記プログラムファイル格納指示の発行、を含む制御を行う運用管理ユニットと、から構成される通信装置と、
を有することを特徴とするWDMノード。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプログラムファイル管理システムは、プログラムファイルの格納領域として、起動用領域及び保存用領域を持つメモリに対して、起動中のプログラムファイルを他CPUユニットの保存用領域へ格納する構成とした。これにより、プログラムファイルを保存する専用ユニットを設けずに、複数のプログラムファイルを効率よく管理することができるので、装置規模を縮小化し、利便性及び管理効率の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ログラムファイル管理システムの原理図である。
【図2】アドレス管理テーブルを示す図である。
【図3】保存先CPU選択テーブルを示す図である。
【図4】アドレス管理テーブルと保存先CPU選択テーブルを示す図である。
【図5】アドレス管理テーブルを示す図である。
【図6】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図7】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図8】アドレス管理テーブルと保存先CPU選択テーブルを示す図である。
【図9】アドレス管理テーブルを示す図である。
【図10】動作概要を示すフローチャートである。
【図11】ユーザから指定されるコマンドを示す図である。
【図12】アドレス管理テーブルを示す図である。
【図13】保存先CPU選択テーブルの作成遷移を示す図である。
【図14】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図15】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図16】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図17】第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図18】保存先CPU選択テーブルを示す図である。
【図19】アドレス管理テーブルを示す図である。
【図20】テーブル情報の表示例を示す図である。
【図21】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図22】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図23】第6の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図24】アドレス管理テーブルと保存先CPU選択テーブルを示す図である。
【図25】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図26】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図27】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図28】WDMシステムの構成例を示す図である。
【図29】WDMノードの構成を示す図である。
【図30】プログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【図31】復旧処理時のプログラムファイルの状態遷移を示す図である。
【符号の説明】
1 プログラムファイル管理システム
10−1〜10−n CPUユニット
11−1〜11−n CPU部
20 テーブル・データベース
30 運用管理部
40 保守端末
M1〜Mn メモリ
T1 アドレス管理テーブル
T2 保存先CPU選択テーブル

Claims (5)

  1. 複数のプログラムファイルの管理を行うプログラムファイル管理システムにおいて、
    現在起動している前記プログラムファイルを格納している領域を起動用領域、現在起動していない前記プログラムファイルを格納する領域を保存用領域とする、2つのプログラムファイル格納領域を持つメモリと、前記起動用領域に格納されている前記プログラムファイル演算処理を行CPU部と、から構成される複数のCPUユニットと、
    起動中の前記プログラムファイルを他の前記CPUユニットの前記保存用領域へ格納する際の保存先の前記CPUユニットの識別子が記された保存先CPU選択テーブルと、すべての前記CPUユニットの前記起動用領域及び前記保存用領域の格納先頭アドレスが記されたアドレス管理テーブルと、に登録されたテーブル情報を保持するテーブル・データベースと、
    ユーザからのコマンドのインタフェース処理を行い、前記CPUユニットへの前記プログラムファイルのダウンロード、前記テーブル・データベースへの前記テーブル情報の登録、プログラムファイル格納指示の発行、を含む制御を行う運用管理部と、
    前記運用管理部は、
    ダウンロードコマンドを受信すると、前記CPUユニットの前記保存用領域へ前記プログラムファイルをダウンロードし、すべての前記CPUユニットの前記保存用領域に前記プログラムファイルが格納されると、
    前記CPUユニットは、
    前記起動用領域に格納されていた前記プログラムファイルによる起動を停止し、前記保存用領域に格納された前記プログラムファイルで起動を開始する処理として、現在読み出しを行っている前記起動用領域から前記保存用領域へ読み出しアドレスを切り替えて、
    前記保存用領域から起動すべきデータである前記プログラムファイルを読み出して前記演算処理を行い、
    前記プログラムファイル格納指示により、前記テーブル情報にもとづき、保存先の前記CPUユニット及び保存先の前記CPUユニットの前記保存用領域の前記格納先頭アドレスを認識して、起動中の前記プログラムファイルを、自己以外の他の前記CPUユニットの前記保存用領域へ格納する、
    ことを特徴とするプログラムファイル管理システム。
  2. 前記CPU部は、圧縮・解凍機能を有し、前記CPUユニットが、起動中の前記プログラムファイルを他の前記CPUユニットの前記保存用領域へ格納する際に、他の前記CPUユニットの前記保存用領域の容量が前記プログラムファイルのプログラムサイズよりも不足している場合には、前記プログラムファイルを圧縮処理して格納することを特徴とする請求項1記載のプログラムファイル管理システム。
  3. 前記運用管理部は、ユーザから送信された、前記CPUユニット上で起動する前記プログラムファイルを格納する保存先の前記CPUユニットの識別子と、圧縮・非圧縮の選択情報と、のパラメータを含むコマンドを受信すると、前記保存先CPU選択テーブルへ前記パラメータの情報を順次登録して、前記保存先CPU選択テーブルを作成していくことを特徴とする請求項1記載のプログラムファイル管理システム。
  4. 前記運用管理部は、あらたなCPUユニットが追加された場合、追加された前記CPUユニットである追加CPUユニットに対して、
    前記アドレス管理テーブルについては前情報を残したまま、前記追加CPUユニットに関する情報を登録すべき新規の登録欄であるアドレス管理用新規登録欄を前記アドレス管理テーブルに付加し、前記アドレス管理用新規登録欄には、前記追加CPUユニットの前記起動用領域及び前記保存用領域の前記格納先頭アドレス、前記追加CPUユニットで起動するプログラムファイルサイズ、前記保存用領域で格納可能なファイルサイズを登録し、
    前記保存先CPU選択テーブルについては前情報をすべてクリアした後に、前記追加CPUユニットの数の新規登録欄を前記保存先CPU選択テーブルに付加
    前記追加CPUユニットと、すでに設置してある前記CPUユニットとを含めて、前記CPUユニット上で起動する前記プログラムファイルを格納する保存先の前記CPUユニットの識別子と、圧縮・非圧縮の選択情報とを、ユーザからのコマンドにもとづき登録して、
    前記アドレス管理テーブルと前記保存先CPU選択テーブルを自動的に再構成していくことを特徴とする請求項1記載のプログラムファイル管理システム。
  5. 前記CPU部は、起動中の前記プログラムファイルに異常があることを認識すると、前記保存先CPU選択テーブルを参照し、正常プログラムファイルが、どの前記CPUユニットの前記保存用領域に格納されているかを判断して、格納先から前記正常プログラムファイルを読み出し、自己のメモリの前記保存用領域へ書き込んで前記起動用領域から前記保存用領域へ読み出しアドレスを切り替えて、前記保存用領域に書き込んだ前記正常プログラムファイルを読み出して、前記正常プログラムファイルで起動することを特徴とする請求項1記載のプログラムファイル管理システム。
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