JP4155499B2 - テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープが巻回されたテープリールを上下両ケースからなるカートリッジ本体内に回転可能に収容したテープカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のテープカートリッジとして、図18,19に示す磁気テープカートリッジ(以下、「テープカートリッジ」ともいう)81が従来から知られている。このテープカートリッジ81は、各種映像データを記録可能な2リール型のビデオテープカートリッジであって、図20に示すように、樹脂製のカートリッジ本体82と、データ記録用の磁気テープTが巻回されたテープリール3,3と、テープリール3と共にカートリッジ本体82内に収容されたリールスプリング4と、カートリッジ本体82に回転可能に取り付けられたリッド5とを備えている。
【0003】
カートリッジ本体82は、それぞれ浅皿状に成型されて互いに嵌合可能な一対のカートリッジケース(下ケース91および上ケース92)を備えている。この場合、図18に示すように、カートリッジ本体82の背面82bには、録画内容などを記した背面ラベル(図示せず)を貼付するためのラベル貼付用凹部53が形成されている。また、図18,19に示すように、カートリッジ本体82の上面82c(上ケース92における主板92aの表面)には、上面ラベル(図示せず)を貼付するためのラベル貼付用凹部95が形成されている。このラベル貼付用凹部95は、テープカートリッジ81が記録再生装置に装填された際に、その底面95aに貼付されている上面ラベルが記録再生装置の内部機構(以下、単に「内部機構」ともいう)に引っ掛かって剥がれるのを防止するために、主板92aの表面および底面95aの高低差(すなわち、ラベル貼付用凹部95の深さ)が上面ラベルの厚みよりも大きく(一例として、0.25mm程度)形成されている。さらに、上ケース92の主板92aには、カートリッジ本体82内に収容されているテープリール3,3に巻回された磁気テープTの巻回状態(テープ残量)を視認可能とする透明樹脂製の確認用窓部93,93が嵌め込まれている。また、主板92aにおけるラベル貼付用凹部95の周囲には、使用によって形成される傷を目立ちにくくするために、深さRz20〜30μm程度のチェッカリングまたはシボ加工が施されている。
【0004】
テープリール3は、図20に示すように、円筒状のハブ16が一体成型された円板状の下フランジ15と、下フランジ15に対して対向配置されてハブ16に固定された円板状の上フランジ17と、ハブ16の中心部に取り付けられたセンターボス18とを備えている。このテープリール3は、図21に示すように、ハブ16の周囲に磁気テープTが巻回された状態でカートリッジ本体82内に収容されている。リールスプリング4は、上ケース92の主板92aとテープリール3の上フランジ17との間に位置するように主板92aの裏面に固定され、上ケース92に対して離反するようにセンターボス18を介してハブ16を下向きに付勢する。これにより、テープリール3が下ケース91の主板(カートリッジ本体82の底部を構成する板)に向けて常時付勢されている。リッド5は、図19に示すように、カートリッジ本体82の前面82aに引き出されている磁気テープTを保護するためのカバーであって、上ケース92に対して回動可能に取り付けられている。
【0005】
このテープカートリッジ81は、例えば映像データの記録(録画)に際して記録再生装置に装填されたときに、記録再生装置のテープカートリッジ搬送機構によって装置内における所定のデータ記録再生位置に搬送される。この際に、リッド5が記録再生装置によって回動させられて前面82aのテープ引出し口が開放される。同時に、カートリッジ本体82全体がテープカートリッジ搬送機構によって装置内で下動させられることにより、駆動用シャフトがハブ16,16内に挿入される。この際に、リールスプリング4がハブ16,16を下向きに付勢しているため、ハブ16,16が駆動用シャフトに対して押し付けられる。この状態で磁気テープTが引き出されて録画再生用ヘッドに案内された後に映像データが記録される。一方、映像データの記録が完了した際には、テープカートリッジ81を記録再生装置から取り出して、録画内容を記した背面ラベルおよび上面ラベルをラベル貼付用凹部53,95に貼付する。この際に、背面ラベルおよび上面ラベルがラベル貼付用凹部53,95よりも若干小さ目に形成されているため、ラベル貼付用凹部53,95からはみ出すことなく貼付することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のテープカートリッジ81には、以下の改善すべき課題がある。すなわち、従来のテープカートリッジ81では、上ケース92における主板92aの表面に、上面ラベルを貼付するためのラベル貼付用凹部95が形成されている。したがって、図21に示すように、主板92aにおけるラベル貼付用凹部95の形成部位が薄肉となっている。この場合、主板92aにおける中央部(ラベル貼付用凹部95の形成部位)の裏面には、リールスプリング4が配設されており、このリールスプリング4がハブ16を下向きに常に付勢する。つまり、主板92aの裏面には、リールスプリング4によって上向きの力が常時加えられている。このため、例えばテープカートリッジ81を自動車の室内に放置することによってカートリッジ本体82が高熱に晒されたときには、図22に示すように、リールスプリング4の付勢力によって主板92a(特に、ラベル貼付用凹部95における底面95a)が変形するおそれがあり、これを改善するのが好ましい。この場合、ラベル貼付用凹部95の形成部位を裏面側に突出成型することで、主板92aをある程度の厚みに形成することも可能ではある。しかし、かかる構成では、突出形成した部位に上フランジ17が接触してテープリール3の回転が妨げられることがあるという問題が発生する。
【0007】
また、従来のテープカートリッジ81では、ラベル貼付用凹部53,95に貼付した背面ラベルおよび上面ラベルの記載内容によって、そのテープカートリッジ81の録画内容などが認識されている。この場合、前述したように、テープカートリッジ81を記録再生装置に装填した際の引っ掛かりを防止するために、上面ラベルについては、ラベル貼付用凹部95からはみ出さない大きさに形成する必要がある。したがって、主板92aの表面積に対して非常に小さな上面ラベルしか貼付することができないため、大きな図柄や多くの文字などを上面ラベルに印刷したり書き込んだりすることが困難である。このため、ユーザーの趣味・趣向に応えるべくテープカートリッジ81の商品価値を高めるのが好ましい。
【0008】
一方、例えば映像データが記録された状態で市場に流通するテープカートリッジ81については、図23に示すように、その録画内容を印刷した大きなラベルL9を熱転写印刷方法によって主板92aの表面に転写することにより、商品価値を高めたテープカートリッジ81を提供することが可能となる。この場合、熱転写印刷方法によって貼付されたラベルL9は、非常に薄いため、ラベル貼付用凹部95をはみ出して主板92aの表面に達する大きさであったとしても、記録再生装置に装填した際の引っ掛かりを回避することができる。ところが、図24に示すように、従来のテープカートリッジ81では、ラベル貼付用凹部95の側壁部95b〜95e(図23参照)が底面95aに対して垂直に形成され、各側壁部95b〜95eと底面95aとが接する部位(以下、「下側角部」ともいう)、および側壁部95b〜95eと主板92aの表面とが接する部位(以下、「上側角部」ともいう)が直角に形成されている。このため、同図に示すように、ラベルL9が下側角部において上ケース92に密着しなかったり、上側角部の近傍で破断してしまったりすることがあり、これを改善するのが好ましい。
【0009】
具体的には、ラベルL9の転写に際しては、一般的に、上ケース92および熱転写フィルム(ラベルL9用の転写用ラベル層が形成されたフィルム)の双方を加熱した状態で転写用ゴムローラによって熱転写フィルムを主板92aの表面に押し付ける。この際に、転写用ゴムローラを図24に示す矢印の向きで移動させたときに、フィルムを押圧する力が側壁部95bに及ばないため、同図に示すように、ラベルL9が上ケース92から浮いた状態となる。この場合、転写用ゴムローラを小径化したり、十分な弾性変形を可能に構成したりすることで、側壁部95bに対してフィルムを押し付けることは可能である。しかし、転写用ゴムローラを如何に小径化または弾性変形可能に構成したとしても、側壁部95bの下側角部にラベルL9を密着させるのは困難である。また、転写用ゴムローラがさらに移動させられて側壁部95c近傍に達した際には、フィルムが側壁部95cの上側角部に強く押し当てられることとなる。このため、この上側角部の近傍において、転写用ラベル層(ラベルL9)が破断してしまう。加えて、転写用ゴムローラが側壁部95b〜95eの各上側角部に強く押し当てられることに起因して、その表面の傷みが激しいため、転写用ゴムローラの消耗が早く、これを改善するのが好ましい。この場合、これらの課題については、加圧用のローラ(転写用ゴムローラなど)を使用する各種印刷方法(例えば、オフセット印刷方法)のいずれを採用した場合も同様であり、これを改善するのが好ましい。
【0010】
さらに、従来のテープカートリッジ81では、主板92aにおけるラベル貼付用凹部95の周囲に深さRz20〜30μm程度のチェッカリング(またはシボ加工)が施されている。このため、ラベルL9を転写しようとした際に、チェッカリングの形成部位に密着させることができないため、綺麗に転写することができないばかりでなく、ラベルL9が部分的に脱落して剥がれてしまうおそれもある。また、従来のテープカートリッジ81では、図21に示すように、主板92aの裏面に複数のリブ96,96・・などの凸状部が形成されている。この場合、前述した、ラベルL9の熱転写に際しては、上面を平坦に形成した載置台を主板92aの裏面に面的に接触させて、転写用ゴムローラの押圧による主板92aの変形を回避する必要がある。しかしながら、リブ96,96・・などを避けて主板92aの裏面に面的接触可能な載置台を製作するのが困難であるため、ラベルL9の転写コストが高騰する。
【0011】
また、従来のテープカートリッジ81では、ラベル貼付用凹部53に貼付する背面ラベルと、ラベル貼付用凹部95に貼付する上面ラベルとが、その形状および大きさが全く異なっている。したがって、この背面ラベルおよび上面ラベルを一枚のラベルシートに納めたときには、ラベルシートに余白部分が生じることとなる。このため、この余白部分の分だけ、テープカートリッジ81に添付するラベルシートの製造コストが高騰している。
【0012】
本発明は、かかる改善すべき点に鑑みてなされたものであり、上ケースの変形回避、または商品価値の向上を実現し得るテープカートリッジを提供することを主目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明に係るテープカートリッジは、磁気テープをハブに巻回したテープリールと、主板およびその外縁に立設された側壁でそれぞれ皿状に形成されて前記テープリールを回転可能に収容する下ケースおよび上ケースを有するカートリッジ本体と、前記上ケースの前記主板と前記テープリールとの間に配設されて当該上ケースから離反するように前記ハブを付勢する付勢手段とを備え、前記上ケースにおける前記主板の表面がラベル貼付用凹部が設けられていない面に形成されると共に熱転写方式による印刷によって当該表面に表面印刷層が形成され、かつ当該主板の裏面が平面に形成されている。ここで、本発明における「平面」には、上ケースの成型時に形成される若干の歪みや窪みなどが存在する平面が含まれるものとする。
【0014】
この場合、前記上ケースは、前記主板にテープ確認用の窓部が一体成型されているのが好ましい。
【0015】
また、本発明に係るテープカートリッジは、前記上ケースが、前記主板の表面における表面粗さがRmaxで15μm以下となるように形成されている。
【0016】
さらに、本発明に係るテープカートリッジは、前記表面印刷層が、前記主板の表面積に対するその総和面積が50%以上を占めるように形成されている。
【0017】
この場合、前記表面印刷層には、前記ハブに巻回された前記磁気テープを視認可能なテープ確認用透過部が形成され、前記上ケースは、前記主板における少なくとも前記テープ確認用透過部の形成部位近傍が光透過性材料で形成されているのが好ましい
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るテープカートリッジの好適な実施の形態について説明する。
【0019】
最初に、テープカートリッジ1の構成について、図面を参照して説明する。なお、従来のテープカートリッジ81と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0020】
テープカートリッジ1は、VHSタイプのビデオテープカートリッジであって、図1〜3に示すように、樹脂製のカートリッジ本体2と、データ記録用の磁気テープTが巻回されたテープリール3,3と、テープリール3と共にカートリッジ本体2内に収容されたリールスプリング4と、カートリッジ本体2に回転可能に取り付けられたリッド5とを備え、カートリッジ本体2の上面2cには、熱転写ラベル(以下、「ラベル」ともいう)L1が転写されている。なお、図3に示すように、テープカートリッジ1は、テープリール3の回動を規制するブレーキ機構や、磁気テープTを案内するためのガイドローラなどの各種部品を備えているが、本発明についての理解を容易とするために、これらについての説明を省略する。
【0021】
カートリッジ本体2は、光透過性樹脂材料でそれぞれ浅皿状に成型されて互いに嵌合可能な一対のカートリッジケース(下ケース11および上ケース12)を備えている。この場合、図1に示すように、カートリッジ本体2の背面2bには、録画内容などを記した背面ラベル(図示せず)を貼付するためのラベル貼付用凹部53が形成されている。また、図1,2に示すように、カートリッジ本体2の上面2c(上ケース12における主板12aの表面)は、ラベル貼付用凹部が設けられていない面に形成されている。この主板12aの表面には、使用によって形成される傷を目立ちにくくするために、その表面粗さがRmaxで15μm以下となるようにシボ加工が施されている。さらに、図4に示すように、主板12aの裏面側は、後述するラベルL1の転写時に、その上面が平坦な載置台22(図5参照)を面的接触可能とするために平面に形成されている。したがって、同図に示すように、上ケース12の主板12aは、その厚みが全体に亘ってほぼ均一に形成されている。この場合、上ケース12の裏面には、リールエリアを区画するための壁状部や、タッピングボス、テープ残量確認用光源穴の囲み部、リールスプリング4を固定させるための突起、ひけ等を防止するための肉盗みなどの、必要最低限の凹凸部が形成されている。また、上ケース12には、従来のテープカートリッジ81における確認用窓部93,93に代えて、テープ残量確認用の窓部が一体成型されている。
【0022】
テープリール3は、図3に示すように、従来のテープカートリッジ81におけるテープリール3と同様に構成されている。この場合、上フランジ17は、ハブ16の周囲に巻回された磁気テープTを視認可能とするために、全体が透明な樹脂材料で成型されている。リールスプリング4は、本発明における付勢手段に相当し、図4に示すように、上ケース12の主板12aとテープリール3の上フランジ17との間に配設されて主板12aの裏面に固定されている。このリールスプリング4は、上ケース12からハブ16が離反するように、センターボス18を介してハブ16を下向きに付勢する。これにより、テープリール3が下ケース11における主板(カートリッジ本体2の底部を構成する板)に向けて常時付勢されている。リッド5は、図2に示すように、カートリッジ本体2の前面2aに引き出されている磁気テープTを保護するためのカバーであって、上ケース12に対して回動可能に取り付けられている。
【0023】
ラベルL1は、本発明における表面印刷層に相当し、図1,2に示すように、上ケース12における主板12aの表面積に対する65%程度を覆う大きさに形成されて、熱転写印刷方法によって主板12aの表面に転写されている。このラベルL1は、テープカートリッジ1の製造時に上ケース12に転写されるものであって、そのデザイン(ラベルL1の外形および色合いなど)や、表示内容(文字や記号などの内容)は、テープカートリッジ1の用途によって適宜変更される。この場合、一例として、テープカートリッジ1に映画等の映像データを予め記録して市場に流通させる場合には、例えば映画の1シーンを背景画として、その映画のタイトルや、再生に要する時間などを記したラベルL1を転写する。また、映像データ等が未記録のいわゆるブランクテープとしてテープカートリッジ1を市場に流通させる場合には、ラベルL1全体に好みの模様などを自由に転写することができる。この際に、主板12aの表面に大きなラベルL1を転写することによって、カートリッジ本体2内に収容されているテープリール3,3に巻回された磁気テープTの巻回状態(テープ残量)を視認するのが困難となる。したがって、このラベルL1には、図1〜3に矢印A1,A1で示す部位(本発明におけるテープ確認用透過部)が透明色で形成されている。なお、ラベルL1は、一例として、同図に濃い黒色で示した中心部寄りほど透明度が強く、その周囲が徐々に透明度を失って不透明となるようにテープ確認用透過部が形成されている。
【0024】
次に、テープカートリッジ1の製造方法について、図面を参照して説明する。
【0025】
まず、上ケース12における主板12aの表面にラベルL1を転写する。この際に、図5に示すように、上面が平坦な載置台22の上に上ケース12を載置する。この場合、主板12aの裏面が平面に形成されているため、載置台22の上面と主板12aの裏面とを容易に面的接触させることができる。次に、ラベルL1用の転写用ラベル層Laが成膜されたフィルムFを主板12a上に載置し、その状態で、上ケース12およびフィルムFの双方を加熱する。次いで、転写用ゴムローラ21を用いてフィルムFを主板12aの表面に強く押し付けることにより、転写用ラベル層Laを主板12aに転写する。この際に、主板12aの裏面に載置台22が面的接触しているため、転写用ゴムローラ21によって強い力が加えられた際の主板12aの変形が回避される。また、主板12aの表面粗さがRmaxで15μm以下であるため、転写用ラベル層La(ラベルL1)が主板12aの表面に確実に密着させられる。さらに、主板12aの表面にラベル貼付用凹部が形成されていないため、ラベルL1の主板12aの表面上での浮きや主板12a上での破断が回避される。これにより、ラベルL1の転写が完了する。
【0026】
次に、主板12aの裏面にリールスプリング4を固定すると共に、前面2a側にリッド5を取り付ける。次いで、磁気テープTを巻回したテープリール3,3を下ケース11上に載置した後に、下ケース11に上ケース12を被せてねじ締めする。この状態では、リールスプリング4によってテープリール3,3のハブ16,16がセンターボス18,18を介して下ケース11の底板に向けて付勢される。これにより、テープカートリッジ1が完成する。
【0027】
このテープカートリッジ1では、前述したように、上ケース12の主板12aがほぼ全体に亘って均等な厚みに形成されている。したがって、リールスプリング4がハブ16を下向きに付勢する力によって主板12aの裏面に対して上向きの力が常時加えられているにも拘わらず、例えばテープカートリッジ1を自動車の室内に放置してカートリッジ本体2が高熱に晒されたとしても、主板12aの大きな変形が回避される。具体的には、図6に示すように、主板92aの表面に深さ0.25mmのラベル貼付用凹部95が形成されている従来のテープカートリッジ81(同図に凹部の深さ0.25mm、Aタイプとして示すテープカートリッジ)では、カートリッジ本体82を70℃の環境に1時間程度放置した際の上ケース92の変形量が0.32mmと非常に大きいのに対し、主板12aの表面にラベル貼付用凹部が存在しないテープカートリッジ1(同図に凹部の深さ0.00mmとして示すテープカートリッジ)では、同じ環境下における上ケース12の変形量が0.07mmと非常に小さな値となる。この場合、主板12aの熱による変形については、ラベルL1などを転写する際の加熱時にも起こり得るが、このテープカートリッジ1では、上記したように、主板12aの厚みがほぼ全体に亘って均一に形成され、かつ主板12aの裏面に載置台22を面的接触させた状態でラベルL1を転写するため、その変形量が従来のテープカートリッジ81と比較して非常に小さな値となる。
【0028】
このように、このテープカートリッジ1によれば、上ケース12における主板12aの表面をラベル貼付用凹部が設けられていない面に形成したことにより、主板12aの厚みがほぼ全体に亘って均一となる結果、リールスプリング4の付勢力によって主板12aに常時上向きの力が加えられているにも拘わらず、熱による変形量を大幅に低下させることができる。また、主板12aの表面にラベルL1を転写する際にも、ラベル貼付用凹部が存在しないため、容易にしかも綺麗にラベルL1を転写することができる。この場合、主板12aの表面における凹凸の高低差を0.15mm以下に規定したことにより、主板12aの表面に転写用ゴムローラ21によってフィルムFを押圧したときに、転写用ラベル層Laが全面に亘って主板12aの表面に密着するため、ラベルL1を確実に転写することができる。また、このテープカートリッジ1によれば、テープ確認用の窓部を主板12aに一体成型したことにより、主板92aと確認用窓部93との境目に段付きが形成されている従来のテープカートリッジ81と比較して、主板12aの表面にラベルL1を綺麗に転写することができる。
【0029】
さらに、このテープカートリッジ1によれば、主板12aの表面に対して表面粗さがRmaxで15μm以下となるようにシボ加工を施したことにより、ラベルL1の転写が妨げられることなく、しかも、使用によって形成される傷を目立ちにくくすることができる。また、このテープカートリッジ1によれば、主板12aの表面積に対するその総和面積が50%以上(この例では、65%程度)を占めるラベルL1を主板12aの表面に転写したことにより、ラベル貼付用凹部95に収まる小さな上面ラベルを貼付していた従来のテープカートリッジ81と比較して、非常に商品価値の高いテープカートリッジを提供することができる。この場合、熱転写印刷方法によってラベルL1を主板12aに転写したことにより、ラベルL1が、粘着層を有する従来の上面ラベルと比較して非常に薄手であるため、このテープカートリッジ1を記録再生装置に装填した際のラベルL1の引っ掛かりを確実に防止することができ、しかも、粘着層による貼付方法とは異なり、非常に剥がれ難いため、テープカートリッジ1の美観を長期間に亘って維持することができる。
【0030】
また、ラベルL1にテープ確認用透過部を形成すると共に上ケース12全体を光透過性樹脂で形成したことにより、主板12aの50%以上がラベルL1によって覆われているにも拘わらず、カートリッジ本体2内に収容されているテープリール3についての磁気テープTの巻回状態(テープ残量)を確実かつ容易に視認することができる。さらに、このテープカートリッジ1によれば、上ケース12の主板12aにおける裏面を平面に形成したことにより、ラベルL1の熱転写に際して載置台22の上面を主板12aの裏面に容易に密着させることができるため、比較的安価な載置台22を用いて、ラベルL1の転写時における主板12aの熱による変形を確実に防止することができる。また、主板12aの裏面を平面に形成することで、主板12aの厚みが全体に亘ってほぼ均一となるため、上ケース12の樹脂成型時には、肉厚変化に起因する応力の残留を回避することができる。この結果、熱転写に際しての主板12aの変形をより確実に防止することができる。
【0031】
なお、テープカートリッジ1では、主板12aの表面積に対する65%程度の面積を有する1枚のラベルL1を主板12aの表面に貼付しているが、図7に示すテープカートリッジ1Aのように、主板12aの表面積に対するその総和面積が50%以上を占めるように2枚以上のラベルL(一例として、同図に示すように2枚のラベルL2)を主板12aの表面に転写してもよい。また、テープカートリッジ1では、その中央部から徐々に透明度を失うようなテープ確認用透過部を形成したラベルL1を例に挙げて説明したが、テープ確認用透過部の形状はこれに限定されるものではなく、例えばテープカートリッジ1Aに転写したラベルL2,L2のように、テープリール3の半径方向に沿って帯状のテープ確認用透過部(同図に矢印A2,A2で示す部位)を形成することもできる。
【0032】
に、テープカートリッジ1Bについて、図面を参照して説明する。なお、テープカートリッジ1と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0033】
テープカートリッジ1Bは、前述したテープカートリッジ1と同様のVHSタイプのビデオテープカートリッジであって、図8に示すように、樹脂製のカートリッジ本体31と、テープリール3,3およびリールスプリング4(共に図示せず)と、カートリッジ本体31に取り付けられたリッド5とを備え、カートリッジ本体31の上面2cには、ラベルL3が転写されている。カートリッジ本体31は、光透過性樹脂材料でそれぞれ浅皿状に成型されて互いに嵌合可能な一対のカートリッジケース(下ケース11および上ケース32)を備えている。この場合、カートリッジ本体31の背面2bには、背面ラベル(図示せず)を貼付可能なラベル貼付用凹部53が形成されている。また、カートリッジ本体31の上面2c(上ケース32における主板32aの表面)には、録画内容などを記した上面ラベル(図示せず)を貼付可能な上面視矩形状のラベル貼付用凹部33が形成されている。さらに、主板32aのラベル貼付用凹部33の周囲には、使用によって形成される傷を目立ちにくくするために、その表面粗さがRmaxで15μm以下となるようにシボ加工が施されている。また、主板32aの裏面側は、平面状に形成されている。さらに、上ケース32には、従来のテープカートリッジ81における確認用窓部93,93に代えて、テープ残量確認用の窓部が一体成型されている。
【0034】
また、図9に示すように、主板32aに形成されているラベル貼付用凹部33は、その底面33aと主板32aの表面側縁部とを連結する各側壁部33b〜33e(図8参照)のうちの対向する少なくとも一対の側壁(この例では、側壁部33b,33cの一対と、側壁部33d,33eの一対との双方)が底面33aに対して傾斜するように形成されている。これにより、対向する一対の側壁は、互いに対向する部位の離間距離が底面33aから主板32aの表面側縁部に近づくほど徐々に離間するようにそれぞれ形成されている。また、このラベル貼付用凹部33の底面33aと、主板32aの表面との高低差(すなわち、ラベル貼付用凹部33の深さ)は、一例として0.15mmに形成されている。したがって、このラベル貼付用凹部33に一般的な粘着タイプの上面ラベルを貼付したとしても、テープカートリッジ1Bが記録再生装置に装填された際に、上面ラベルが内部機構に引っ掛かって剥がれるのを回避することができる。また、従来のテープカートリッジ81における主板92aと比較して0.1mmだけ厚肉となるため、熱による変形を有効に回避することができる。
【0035】
ラベルL3は、図8に示すように、上ケース32における主板32aの表面積に対する65%程度を覆う大きさに形成されて、熱転写印刷方法によって主板32aの表面に転写されている。このラベルL3は、テープカートリッジ1に転写したラベルL1と同様にして、テープカートリッジ1Bの製造時に上ケース32に転写されるものであって、そのデザイン(ラベルL3の外形および色合いなど)や、表示内容(文字や記号などの内容)は、テープカートリッジ1Bの用途によって適宜変更される。このラベルL3には、矢印A3,A3で示す部位が透明色で形成され、テープリール3に対する磁気テープTの巻回状態を視認可能となっている。
【0036】
このテープカートリッジ1Bの製造に際しては、まず、上ケース32における主板32aの表面にラベルL3を転写する。この際に、上ケース12に対するラベルL1の転写時と同様にして、上面が平坦な載置台22(図5参照)の上に上ケース32を載置する。この場合、主板32aの裏面が平面に形成されているため、載置台22の上面と主板32aの裏面とを容易に面的接触させることができる。次に、ラベルL3用の転写用ラベル層Laが成膜されたフィルムF(図示せず)を主板32a上に載置した状態で、上ケース32およびフィルムFの双方を加熱する。次いで、転写用ゴムローラ21を用いてフィルムFを主板32aの表面に強く押し付けることにより、転写用ラベル層Laを主板32aに転写する。この際に、ラベル貼付用凹部33の各側壁部33b〜33eが斜面で形成されているため、図9に示すように、フィルムFを転写用ゴムローラ21によって押圧することで転写用ラベル層La(ラベルL3)が各側壁部33b〜33eに密着する。したがって、ラベルL3の主板32a上での浮きや主板32a上での破断が回避される。これにより、ラベルL3の転写が完了する。続いて、主板32aの裏面にリールスプリング4を固定した後に、テープリール3,3を載置した下ケース11に上ケース32を被せてねじ締めする。これにより、テープカートリッジ1Bが完成する。
【0037】
この場合、このテープカートリッジ1Bでは、前述したように、ラベル貼付用凹部33の深さが0.15mmに形成されている。したがって、リールスプリング4がハブ16を下向きに付勢する力によって主板32aの裏面に対して上向きの力が常時加えられているにも拘わらず、例えばテープカートリッジ1Bを自動車の室内に放置してカートリッジ本体31が高熱に晒されたとしても、主板32aの大きな変形が回避される。具体的には、図6に示すように、ラベル貼付用凹部33の深さが0.15mmのテープカートリッジ1B(同図に凹部の深さ0.15mm、Aタイプとして示すテープカートリッジ)では、カートリッジ本体31を70℃の環境に1時間程度放置した際の上ケース32の変形量が0.15mmと非常に小さな値となる。
【0038】
このように、このテープカートリッジ1Bによれば、上ケース32における主板32aの表面において上面視矩形状に形成したラベル貼付用凹部33の底面33aとその縁部とを連結する各側壁部33b〜33eのうちの対向する一対の側壁(上記例では、すべての側壁部)を底面33aに対して傾斜するように形成したことにより、ラベルL3の転写時に、転写用ゴムローラ21によって転写用ラベル層La(ラベルL3)を各側壁部33b〜33eに密着させることができるため、ラベルL3の浮きや破断を有効に回避することができる。また、このテープカートリッジ1Bによれば、ラベル貼付用凹部33の深さを0.15mmに規定したことにより、上ケース32の強度を確保しつつ、粘着層を有する上面ラベルを貼付可能に構成することができる。さらに、このテープカートリッジ1Bによれば、主板32aの表面に対して表面粗さがRmaxで15μm以下となるようにシボ加工を施したことにより、ラベルL3の転写を妨げることなく傷を目立ちにくくすることができる。また、このテープカートリッジ1Bによれば、主板32aの表面積に対するその総和面積が50%以上(この例では、65%程度)を占めるラベルL3を主板32aの表面に転写したことにより、テープカートリッジ1と同様にして、非常に商品価値の高いテープカートリッジを提供することができる。
【0039】
続いて、テープカートリッジ1Cについて、図面を参照して説明する。なお、テープカートリッジ1,1A,1Bと同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0040】
テープカートリッジ1Cは、前述したテープカートリッジ1,1A,1Bと同様のVHSタイプのビデオテープカートリッジであって、図12に示すように、樹脂製のカートリッジ本体41と、テープリール3,3およびリールスプリング4(共に図示せず)と、カートリッジ本体41に取り付けられたリッド5などを備えている。カートリッジ本体41は、光透過性樹脂材料でそれぞれ浅皿状に成型されて互いに嵌合可能な一対のカートリッジケース(下ケース11および上ケース42)を備えている。この場合、カートリッジ本体41の上面2c(上ケース42における主板42aの表面)の中央部には、録画内容などを記した上面ラベル(図示せず)を貼付可能な上面視矩形状のラベル貼付用凹部43が形成されている。このラベル貼付用凹部43は、従来の一般的な上面ラベルよりも大きなラベルを貼付可能に形成され、その底面43aには、テープカートリッジ1Cの製造時にラベルL4が転写されている。さらに、主板42aにおけるラベル貼付用凹部43の周囲には、使用によって形成される傷を目立ちにくくするために、その表面粗さがRmaxで15μm以下となるようにシボ加工が施されている。また、主板42aの裏面側は、テープカートリッジ1における上ケース12の主板12aと同様にして平面に形成されている。
【0041】
また、主板42aに形成されているラベル貼付用凹部43は、その底面43aと主板42aの表面側縁部とを連結する各側壁部43b〜43eが底面43aに対して傾斜するように形成されている。また、このラベル貼付用凹部43の底面43aと、主板42aの表面との高低差(すなわち、ラベル貼付用凹部43の深さ)は、一例として0.15mmに形成されている。したがって、このラベル貼付用凹部43に粘着タイプの上面ラベルを貼付したとしても、テープカートリッジ1Cが記録再生装置に装填された際に、上面ラベルが内部機構に引っ掛かって剥がれるのを回避することができる。また、従来のテープカートリッジ81における主板92aと比較して0.1mmだけ厚肉となるため、熱による変形を有効に回避することができる。ラベルL4は、図13に示すように、その幅W2aがラベル貼付用凹部43の幅W3(側壁部43d,43e間の長さ)よりも短く形成されている。
【0042】
このテープカートリッジ1Cの製造に際しては、まず、上ケース42のラベル貼付用凹部43内にラベルL4を転写する。この際に、上面が平坦な載置台22(図5参照)の上に上ケース42を載置する。この場合、主板42aの裏面が平面に形成されているため、載置台22の上面と主板42aの裏面とを容易に面的接触させることができる。次に、図13に示すように、ラベルL4用の転写用ラベル層Laが成膜されたフィルムFを主板42a上に載置した状態で、上ケース42およびフィルムFの双方を加熱する。次いで、転写用ゴムローラ21Aを用いてフィルムFを主板42aの表面に強く押し付けることにより、転写用ラベル層Laをラベル貼付用凹部43の底面43aに転写する。この場合、転写用ラベル層Laが成膜されたフィルムFの幅W2は、転写用ラベル層La(ラベルL4)の幅W2aよりも若干長めに形成されている。また、転写用ゴムローラ21Aは、その幅W1がラベル貼付用凹部43の幅W3よりも短く、かつフィルムFの幅W2よりも長いものが採用されている。したがって、転写用ゴムローラ21Aの幅方向両端部がラベル貼付用凹部43の側壁部43d,43eに接することなく、フィルムF全体を確実に押圧することができる。これにより、ラベルL4の転写が完了する。この後、主板42aの裏面にリールスプリング4を固定すると共に、テープリール3,3を載置した下ケース11に上ケース42を被せてねじ締めする。これにより、テープカートリッジ1Cが完成する。
【0043】
このように、このテープカートリッジ1Cによれば、その幅W1がラベル貼付用凹部43の幅W3よりも短い転写用ゴムローラ21Aを用いてラベルL4を転写したことにより、フィルムFをラベル貼付用凹部43の底面43aに押し付ける際に転写用ゴムローラ21Aの幅方向両端部が側壁部43d,43eと主板42aの表面との角部に接することがないため、底面43aにフィルムFを確実に押し付けることができる結果、転写用ラベル層Laを底面43aに密着させることができる。このため、ラベル貼付用凹部43内にラベルL4を綺麗に転写することができる。また、転写用ゴムローラ21Aの両端部が傷まないため、転写用ゴムローラ21Aの低寿命化を回避できる結果、テープカートリッジ1Cの製造コストを十分に低減することができる。さらに、このテープカートリッジ1Cによれば、ラベルL4用の転写用ラベル層Laが成膜されたフィルムF、および上ケース42をそれぞれ加熱し、その幅W1がフィルムFの幅W2よりも長い転写用ゴムローラ21Aを用いて熱転写方式でラベルL4を転写したことにより、転写用ゴムローラ21Aを1回移動させるだけで転写用ラベル層La全体を底面43aに押し付けてラベルL4を転写することができるため、例えば1枚のラベルL4を2回に分けて転写するのと比較して、短時間で、しかも切れ目の存在しない綺麗なラベルL4を転写することができる。
【0044】
に、テープカートリッジ1Dについて、図面を参照して説明する。なお、テープカートリッジ1,1B,1Cと同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0045】
テープカートリッジ1Dは、前述したテープカートリッジ1,1A,1B,1Cと同様のVHSタイプのビデオテープカートリッジであって、図14に示すように、樹脂製のカートリッジ本体51と、テープリール3,3およびリールスプリング4(共に図示せず)と、カートリッジ本体51に取り付けられたリッド5とを備えている。カートリッジ本体51は、光透過性樹脂材料でそれぞれ浅皿状に成型されて互いに嵌合可能な一対のカートリッジケース(下ケース11および上ケース52)を備えている。この場合、カートリッジ本体51の背面2bには、録画内容などを記したラベルL5を貼付可能な上面視矩形状のラベル貼付用凹部53が形成されている。また、カートリッジ本体51の上面2c(上ケース52における主板52aの表面)におけるリッド5側の縁部には、ラベル貼付用凹部53に貼付されるラベルL5と同じサイズのラベルL5を貼付可能な上面視矩形状のラベル貼付用凹部54が形成されている。
【0046】
この場合、ラベル貼付用凹部54は、背面2bに形成されたラベル貼付用凹部53とほぼ等しい大きさに形成されている。また、このラベル貼付用凹部54は、その底面54aと、主板52aの表面との高低差(すなわち、ラベル貼付用凹部54の深さ)が、一例として0.15mmとなるように形成されている。したがって、このラベル貼付用凹部54に粘着タイプのラベルL5を貼付した状態のテープカートリッジ1Dが記録再生装置に装填された際に、ラベルL5が内部機構に引っ掛かって剥がれるのを回避することができる。また、ラベル貼付用凹部54が形成されている主板52aのリッド5側端部は、テープ引出し口を形成する複数のリブ(壁状部材)や、下ケース11にねじ締めするための複数のタッピングなどが形成されているため(共に図示せず)、主板52aの中央部と比較して高強度となっている。さらに、主板52aのリッド5側端部にリールスプリング4が存在しないため、従来のテープカートリッジ81におけるカートリッジ本体82とは異なり、リールスプリング4の付勢力はラベル貼付用凹部54の形成部位近傍に及ばない。したがって、この部位にラベル貼付用凹部54を形成することで主板52aを若干薄肉に形成したとしても、主板52aの熱による変形を十分に回避することができる。
【0047】
このように、このテープカートリッジ1Dによれば、ラベルL5を貼付可能なラベル貼付用凹部54を上ケース52の主板52aにおける外縁部近傍(この例では、リッド5側の外縁部)に形成したことにより、主板52aの中央部と比較して高強度で、しかも、その裏面にリールスプリング4が存在しない部位が薄肉化されるため、ラベル貼付用凹部54に貼付したラベルL5の剥がれを回避しつつ、カートリッジ本体51(上ケース52)の熱による変形を回避することができる。また、このテープカートリッジ1Dによれば、ラベル貼付用凹部54をラベル貼付用凹部53と等しいまたはほぼ等しい大きさに形成することにより、両ラベル貼付用凹部53,54にそれぞれ貼付するラベルL5,L5を共通化することができ、ラベルL5,L5の2つを収めるラベルシートに余白部分をなくすことができるため、テープカートリッジ1Dに付属させるラベルシートの製造コストを十分に低減することができる。
【0048】
なお、記した発明の実施の形態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、本発明の実施の形態では、熱転写印刷方法によってラベルL1を主板12aの表面に転写した例を挙げて説明したが、オフセット印刷方法や、その他の各種印刷方法によって主板12aの表面に表面印刷層を形成することができる。
【0049】
また、本発明の実施の形態では、各側壁部33b〜33eが底面33aに対して傾斜するようにラベル貼付用凹部33を形成したテープカートリッジ1Bを例に挙げて説明したが、例えば図10に示すラベル貼付用凹部34のように、各側壁部34b〜34e(同図では、側壁部34b,34cのみを図示する)における底面34a側の端部および主板32aの表面側端部を断面円弧状に形成してもよい。この構成によれば、ラベル貼付用凹部33に対するラベルL3の転写時と同様にして、側壁部34b〜34e(特に、側壁部34b〜34eにおける底面34a側端部の近傍)にラベルL3を密着させることができ、しかも、側壁部34b〜34eと主板32aの表面側端部との角部におけるラベルL3の破断を有効に回避することができる。また、図11に示すラベル貼付用凹部35のように、各側壁部35b〜35e(同図では、側壁部35b,35cのみを図示する)を底面35aに対して傾斜させると共に、各側壁部35b〜35eにおける底面35a側の端部および主板32aの表面側端部を断面円弧状に形成してもよい。
【0050】
さらに、本発明の実施の形態では、主板52aにおけるリッド5側の縁部にラベル貼付用凹部54を形成したテープカートリッジ1Dを例に挙げて説明したが、例えば図15に示すテープカートリッジ1Eのように、カートリッジ本体61の上ケース62における主板62aの背面2b側縁部にラベル貼付用凹部54を形成してもよい。この場合、主板62aの背面2b側縁部には、リッド5側縁部と同様にして下ケース11にねじ締めするための複数のタッピングなどが形成されているため(図示せず)、主板62aの中央部と比較して高強度となっている。さらに、主板62aにおける背面2b側の端部にはリールスプリング4が存在しないため、従来のテープカートリッジ81におけるカートリッジ本体82とは異なり、リールスプリング4の付勢力はラベル貼付用凹部54の形成部位近傍に及ばない。したがって、この部位にラベル貼付用凹部54を形成することで主板62aを若干薄肉に形成したとしても、主板62aの熱による変形を十分に回避することができる。また、同図に破線で示すように、主板62aの中央部にラベル貼付用凹部54を形成することもできる。この場合、ラベル貼付用凹部54が従来のテープカートリッジ81におけるラベル貼付用凹部95と比較して幅狭のため、リールスプリング4の付勢力に起因する変形量が比較的小さな値となる。
【0051】
具体的には、図6に示すように、主板92aの表面に深さ0.25mmのラベル貼付用凹部95が形成されている従来のテープカートリッジ81(同図に凹部の深さ0.25mm、Aタイプとして示すテープカートリッジ)では、カートリッジ本体2を70℃の環境に1時間程度放置した際の上ケース92の変形量が0.32mmと非常に大きいのに対し、主板62aの中央部にラベル貼付用凹部54を形成したテープカートリッジ1E(同図に凹部の深さ0.25mm、Cタイプとして示すテープカートリッジ)では、同じ環境下における上ケース62の変形量が0.28mmと小さな値となる。この場合、ラベル貼付用凹部54の深さを0.15mm以下とすることで、熱による変形量を0.13mm以下に抑えることができる。なお、同図では、従来のテープカートリッジ81のように主板92aの中央部に一般的形状のラベル貼付用凹部95を形成したテープカートリッジを「Aタイプ」として示し、本発明の実施の形態に示したテープカートリッジ1におけるラベルL1の表面積とほぼ等しい大きさのラベル貼付用凹部を形成したテープカートリッジを「Bタイプ」として示し、側部側ラベル貼付用凹部(ラベル貼付用凹部53)とほぼ等しい大きさのラベル貼付用凹部54を主板52aの中央部に形成したテープカートリッジ(この場合、図15に示すテープカートリッジ1E)を「Cタイプ」として示している。同図に示すように、ラベル貼付用凹部をどのような形状に構成したとしても、その深さを0.15mm以下に形成することで上ケースにおける主板の変形量を小さくすることができる。
【0052】
また、本発明の実施の形態では、VHSタイプのビデオテープカートリッジ(テープカートリッジ1、1A〜1E)を例に挙げて説明したが、本発明におけるテープカートリッジはこれに限定されず、各種のテープカートリッジに対して本発明を適用することができる。例えば図16,17に示すテープカートリッジ71A,71BのようなDVCタイプのテープカートリッジにも本発明を適用することができる。
【0053】
テープカートリッジ71Aは、図16に示すように、磁気テープが巻回されたテープリール(図示せず)を収容する樹脂製のカートリッジ本体72Aと、カートリッジ本体72Aに取り付けられたリッド75a,75bと、テープリールと共にカートリッジ本体72A内に収容されたリールスプリング74,74とを備えている。また、カートリッジ本体72Aは、光透過性樹脂材料でそれぞれ浅皿状に成型されて互いに嵌合可能な一対のカートリッジケース(下ケース77および上ケース78A)を備えている。この場合、上ケース78Aの主板78Aaには、主板78Aaの表面積に対して80%程度の面積を有するラベルL6が転写されている。このラベルL6は、テープカートリッジ1におけるカートリッジ本体2に転写したラベルL1と同様にして、矢印A6で示す部位が透明に形成され、カートリッジ本体72A内のテープリールの巻回状態を視認可能に形成されている。また、上ケース78Aにおける主板78Aaの表面は、ラベルL6の転写を可能とするためにラベル貼付用凹部が設けられていない面に形成されている。また、主板78Aaの表面には、傷を目立ちにくくするために、その表面粗さがRmaxで15μm以下となるようにシボ加工が施されている。さらに、主板78Aaの裏面側は、後述するラベルL6の転写時に、その上面が平坦な載置台を面的接触可能とするために平面に形成されている。したがって、上ケース78Aの主板78Aaは、その厚みが全体に亘ってほぼ均一に形成されている。
【0054】
一方、図17に示すように、テープカートリッジ71Bは、テープカートリッジ71Aにおけるカートリッジ本体72Aに代えて、下ケース77および上ケース78Bからなるカートリッジ本体72Bを備えている。この場合、カートリッジ本体72Bの背面には、ラベル貼付用凹部79aが形成されている。また、上ケース78Bにおける主板78Baのリッド75a,75b側縁部には、ラベル貼付用凹部79aと同一サイズ(ほぼ同一のサイズであってもよい)のラベル貼付用凹部79bが形成されている。したがって、ラベル貼付用凹部79a,79bの双方に同一サイズのラベルL7を貼付することができる。この場合、表面側ラベル貼付用凹部の形成位置は、リッド75a,75b側縁部に限定されるものではなく、同図に破線で示すラベル貼付用凹部79cのように、主板78Baの背面側縁部に形成してもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るテープカートリッジによれば、上ケースにおける主板の表面をラベル貼付用凹部が設けられていない面に形成したことにより、主板の厚みがほぼ全体に亘って均一となる結果、付勢手段の付勢力によって常時上向きの力が主板に加えられているにも拘わらず、上ケースの変形量を大幅に低下させることができる。また、主板の表面に表面ラベルを熱転写印刷方法によって転写する際にも、確実かつ容易に、しかも綺麗にラベルを転写することができるため、テープカートリッジの商品価値を高めることができる。また、上ケースにおける主板の裏面を平面に形成することにより、ラベルの熱転写に際して載置台の上面を主板の裏面に確実かつ容易に密着させることができるため、比較的安価な載置台を用いて、ラベルの転写時における主板の変形を防止することができる。さらに、主板の裏面を平面に形成することで、主板の厚みが全体に亘ってほぼ均一となるため、上ケースの樹脂成型時には、肉厚変化に起因する応力の残留を回避することができる結果、主板の熱変形をより確実に防止することができる。
【0056】
この場合、主板にテープ確認用の窓部を一体成型したことにより、主板と窓部との境目に段付きが形成される従来のテープカートリッジと比較して、主板の表面にラベルを綺麗に転写することができる
【0057】
また、主板の表面における表面粗さがRmaxで15μm以下となるように上ケースを形成することにより、表面粗さが15μm以下の範囲内で例えばシボ加工を施すことでラベルの転写を妨げることなく傷を目立ちにくくすることができる。
【0058】
さらに、本発明に係るテープカートリッジによれば、主板の表面積に対するその総和面積が50%以上を占めるように表面印刷層を形成したことにより、ラベル貼付用凹部に収まるサイズの上面ラベルを貼付していた従来のテープカートリッジと比較して、非常に商品価値の高いテープカートリッジを提供することができる。
【0059】
この場合、磁気テープを視認可能なテープ確認用透過部を表面印刷層に形成すると共に、上ケースにおける主板の少なくともテープ確認用透過部の形成部位近傍を光透過性材料で形成することにより、主板の50%以上がラベルによって覆われているにも拘わらず、カートリッジ本体内に収容されているテープリールについての磁気テープの残量(巻回状態)を確実かつ容易に視認させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るテープカートリッジ1を背面2b側から見た外観斜視図である。
【図2】 テープカートリッジ1を前面2a側から見た外観斜視図である。
【図3】 テープカートリッジ1の構成を示す分解斜視図である。
【図4】 テープカートリッジ1の内部構成を示す断面図である。
【図5】 テープカートリッジ1における上ケース12の主板12aにラベルL1を転写する工程を示す断面図である。
【図6】 各種テープカートリッジを70℃の環境下に1時間程度放置した際の主板の変形量を示す変形量比較図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態に係るテープカートリッジ1Aの平面図である。
【図8】 ープカートリッジ1Bを背面2b側から見た外観斜視図である。
【図9】 テープカートリッジ1Bの上ケース32における主板32aのラベル貼付用凹部33近傍の断面図である。
【図10】 上ケース32における主板32aのラベル貼付用凹部34近傍の断面図である。
【図11】 上ケース32における主板32aのラベル貼付用凹部35近傍の断面図である。
【図12】 ープカートリッジ1Cを背面2b側から見た外観斜視図である。
【図13】 テープカートリッジ1Cにおける上ケース42の主板42aにラベルL4を転写する際の上ケース42、フィルムFおよび転写用ゴムローラ21Aの平面図である。
【図14】 ープカートリッジ1Dを背面2b側から見た外観斜視図である。
【図15】 ープカートリッジ1Eを背面2b側から見た外観斜視図である。
【図16】 本発明のさらに他の実施の形態に係るテープカートリッジ71Aを背面側から見た外観斜視図である。
【図17】 ープカートリッジ71Bを背面側から見た外観斜視図である。
【図18】 従来のテープカートリッジ81を背面82b側から見た外観斜視図である。
【図19】 従来のテープカートリッジ81を前面82a側から見た外観斜視図である。
【図20】 従来のテープカートリッジ81の構成を示す分解斜視図である。
【図21】 従来のテープカートリッジ81の断面図である。
【図22】 カートリッジ本体82における上ケース92の主板92aが熱によって変形した状態の断面図である。
【図23】 従来のテープカートリッジ81におけるカートリッジ本体82にラベルL9を熱転写した状態の外観斜視図である。
【図24】 上ケース92における主板92aのラベル貼付用凹部95近傍の断面図である。
【符号の説明】
1,1A,71 テープカートリッジ
,7 カートリッジ本体
2a 前面
2b 背面
2c 上面
3 テープリール
4,74 リールスプリング
5,75a,75b リッド
11,77 下ケース
12,7 上ケース
12a,78A 主板
15 下フランジ
16 ハブ
17 上フランジ
18 センターボス
転写用ゴムローラ
22 載置
F フィルム
L1,L2,L6 ラベル
La 転写用ラベル層
T 磁気テー

Claims (5)

  1. 磁気テープをハブに巻回したテープリールと、主板およびその外縁に立設された側壁でそれぞれ皿状に形成されて前記テープリールを回転可能に収容する下ケースおよび上ケースを有するカートリッジ本体と、前記上ケースの前記主板と前記テープリールとの間に配設されて当該上ケースから離反するように前記ハブを付勢する付勢手段とを備え、前記上ケースにおける前記主板の表面がラベル貼付用凹部が設けられていない面に形成されると共に熱転写方式による印刷によって当該表面に表面印刷層が形成され、かつ当該主板の裏面が平面に形成されているテープカトリッジ。
  2. 前記上ケースは、前記主板にテープ確認用の窓部が一体成型されている請求項記載のテープカトリッジ。
  3. 前記上ケースは、前記主板の表面における表面粗さがRmaxで15μm以下となるように形成されている請求項1または2記載のテープカートリッジ。
  4. 前記表面印刷層は、前記主板の表面積に対するその総和面積が50%以上を占めるように形成されている請求項1からのいずれかに記載のテープカトリッジ。
  5. 前記表面印刷層には、前記ハブに巻回された前記磁気テープを視認可能なテープ確認用透過部が形成され、前記上ケースは、前記主板における少なくとも前記テープ確認用透過部の形成部位近傍が光透過性材料で形成されている請求項記載のテープカートリッジ。
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