JP4154149B2 - Vector control inverter device - Google Patents
Vector control inverter device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4154149B2 JP4154149B2 JP2001400313A JP2001400313A JP4154149B2 JP 4154149 B2 JP4154149 B2 JP 4154149B2 JP 2001400313 A JP2001400313 A JP 2001400313A JP 2001400313 A JP2001400313 A JP 2001400313A JP 4154149 B2 JP4154149 B2 JP 4154149B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- induced voltage
- axis
- voltage
- current
- angular frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石モータの電流を磁界と平行なd軸電流とこれに直交するq軸電流とに分離してそれぞれ独立に制御するベクトル制御インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベクトル制御は、モータ電流を磁界と平行なd軸成分であるIdとこれに直交するq軸成分であるIqとに分離し、これら電流IdとIqをそれぞれ独立に制御するものである。このベクトル制御は、その制御性の良さから誘導電動機だけでなく、回転子に永久磁石を有する永久磁石モータにも使用されている。
【0003】
図7は、従来から用いられているセンサレス方式のベクトル制御インバータ装置の電気的構成を機能ブロックにより示している。このインバータ装置1は、永久磁石モータ(以下モータと称す)2の電流を制御する電流制御手段3と、モータ2の回転子の角周波数(回転速度)ωおよび回転位置θを推定する回転位置推定手段4とから構成されている。
【0004】
電流制御手段3において、電流検出手段5、6により検出されたモータ2の巻線電流Iu、Ivは、三相/二相変換器7およびベクトル回転器8によりdq座標軸(回転座標軸)上の電流Id、Iqに変換され、減算器9、10によりそれぞれ指令電流Idr、Iqrとの偏差ΔId、ΔIqが求められる。そして、これら偏差ΔId、ΔIqをそれぞれ比例積分器11、12に入力することにより出力電圧Vd、Vqが得られる。得られた出力電圧Vd、Vqは、座標変換器13により固定子座標上の電圧量に変換され、さらに空間ベクトルなどの手法によるPWM形成器14を介してパルス幅変調信号としてPWMインバータ回路15に与えられる。これにより、指令電流Idr、Iqrに応じた電流がモータ2に供給される。
【0005】
上記ベクトル回転器8および座標変換器13で用いられる回転子の回転位置θは、かつてはモータ2にエンコーダなどの回転位置センサを配置することにより直接的に検出していたが、近年ではモータ電流などから推定するいわゆるセンサレス方式が用いられている。すなわち、回転位置推定手段4において、誘起電圧推定手段16には予めモータ定数としてインダクタンスLd、Lqおよび抵抗Rが記憶されているとともに、上述した電流Id、Iq、出力電圧Vd、Vqおよび推定した角周波数ωが入力されるようになっている。誘起電圧推定手段16は、次の(1)式および(2)式により誘起電圧の推定値Eds、Eqsを演算する。なお、式の中で用いられているpは微分演算子である。
【0006】
【数1】
【0007】
角周波数決定手段17は、推定誘起電圧Eds、Eqsから例えば次の(3)式により角周波数ωを推定する。ここで、G1はモータ2の誘起電圧定数の逆数、G2はゲイン定数である。推定された角周波数ωは積分器18により積分され、以て回転位置θが得られる。
【0008】
【数2】
【0009】
この位置推定方法によれば、推定誘起電圧Eqsに基づいて角周波数ωが得られるとともに推定誘起電圧Edsがゼロとなるように制御されるので、回転位置θがモータ2の実際の回転位置と一致する作用がある。なお、以上説明した各処理は、DSPなどの高速プロセッサにより周期的に処理されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リラクタンストルクを利用してモータ効率を高めるために、回転子鉄心19内に永久磁石20を配置する図8に示すような回転子構造を採用する場合がある。この場合、モータ2が回転中に発生する誘起電圧は、5次、7次、…などの高調波を多く含んだ波形となる。図3に示す誘起電圧波形は、上記回転子構造を持つモータ2についての計算結果であり、大きな高調波成分(5次と7次)が重畳していることが分かる。
【0011】
このような誘起電圧の高調波成分は、電流制御ループに変動を与える要因となる。このようなモータ2に対し、図7に示した従来構成のインバータ装置1を用いた場合でも、プロセッサによる処理周期が短く、比例積分器11、12のゲイン(以下、電流ゲインと称す)が十分に高ければ、モータ電流は指令電流に追従するように制御されて正弦波形となる。
【0012】
しかしながら、実際のインバータ装置では、PWMインバータ回路15のスイッチング損失を低減する必要からPWMによる電磁騒音が問題とならない範囲内でPWM周波数を下げることが望ましく、このためPWM周期に同期している上記処理周期が長くなってしまう。処理周期が長くなると、電流制御ループに制御遅れが生じて位相余裕が低下するため、安定化のために上記電流ゲインを下げる必要が生じる。
【0013】
また、これとは別に、例えば特開昭61−262084号公報や特開平2−197295号公報に記載されている電流検出手段すなわち電流検出抵抗をインバータ装置内に配置しその両端電圧に基づいてモータ電流を得る検出方法を採用する場合には、パワー系のグランドと信号系のグランドとが共通となることから上記両端電圧にノイズが混入する虞があり、やはり電流ゲインを下げることが望ましい。
【0014】
しかし、電流ゲインを下げた場合には、電流制御ループは誘起電圧の高調波成分に対抗してモータ電流を指令電流に追従させることができなくなり、モータ電流が歪んでしまう。図9は、電流ゲインが低い場合の(a)出力電圧Vd、Vq、(b)モータ電流Iu、Id、Iq、(c)発生トルクTのシミュレーション結果を示している。横軸は回転位置(電気角)である。誘起電圧の高調波成分により電流Id、Iqが変動するが、電流ゲインが低いためにその変動が出力電圧Vd、Vqに反映されず、出力電圧Vd、Vqはほとんど変化しない。このため、誘起電圧に高調波成分が存在するにもかかわらず出力電圧Vuが正弦波形のままとなり、モータ電流Iuは高調波成分の影響を受けて歪んでしまう。その結果、次の(4)式で計算される発生トルクTも変動が大きくなるという問題があった。
【0015】
【数3】
【0016】
さらに、上記電流Id、Iqの変動は、センサレス方式における回転位置の推定にも悪影響を及ぼす。すなわち、上記(1)式および(2)式において、出力電圧Vd、Vqは一定であるにもかかわらずモータ電流Id、Iqが変動するため、推定誘起電圧Eds、Eqsが変動してしまう。その結果、推定演算する角周波数ωや回転位置θにも影響が及び、インバータ装置1全体が不安定(振動的)になり、運転可能な周波数範囲が狭くなる。特に、低周波数且つ高負荷での運転が難しくなる。
【0017】
また、これを防止するために角周波数ωや回転位置θに対し出力周波数に近い(つまり5次高調波を減衰可能な)遮断周波数を持つローパスフィルタを付加することも考えられるが、これにより応答性が低下し、急激な負荷変動や急加減速に対応できなくなるという新たな問題が生じてしまう。
【0018】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、誘起電圧に高調波成分を含む永久磁石モータに対しても正弦波電流を供給可能なベクトル制御インバータ装置を提供することにあり、その第2の目的は、誘起電圧に高調波成分を含む永久磁石モータに対してもセンサレスで正確な回転位置を推定可能なベクトル制御インバータ装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、請求項1に記載したベクトル制御インバータ装置は、回転子に永久磁石を設けてなる永久磁石モータの電流を磁界と平行なd軸電流とこれに直交するq軸電流とに分離してそれぞれ独立に制御するベクトル制御インバータ装置において、前記永久磁石モータの誘起電圧の少なくとも高調波成分に対応して準備された誘起電圧データと前記回転子の角周波数および回転位置とに基づいて、前記永久磁石モータのd軸誘起電圧とq軸誘起電圧とを生成する誘起電圧生成手段と、前記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧および前記q軸電流の偏差に応じて定まる電圧に対しそれぞれ前記誘起電圧生成手段により生成されたd軸誘起電圧およびq軸誘起電圧を加算してd軸出力電圧およびq軸出力電圧を決定する出力電圧決定手段とを備えていることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、誘起電圧生成手段が生成するd軸誘起電圧とq軸誘起電圧には永久磁石モータの誘起電圧に対応した高調波成分が含まれ、そのd軸誘起電圧とq軸誘起電圧はd軸出力電圧およびq軸出力電圧として永久磁石モータに印加される。その結果、当該ベクトル制御インバータ装置の出力電圧に含まれる高調波成分と永久磁石モータの誘起電圧の高調波成分とが相殺され、永久磁石モータの誘起電圧の高調波成分に起因する電流変動が低減してモータ電流が正弦波形となる。これにより発生トルクの変動や騒音が低減する。また、d軸出力電圧およびq軸出力電圧には、それぞれd軸電流の偏差に応じて定まる電圧およびq軸電流の偏差に応じて定まる電圧が加算されているので、電流偏差をゼロにするような電流フィードバック制御が行われる。
【0021】
本発明は、電流フィードバック制御に加えて永久磁石モータの高調波成分を含む誘起電圧をフィードフォワードする点に特徴を有しており、二相の電圧に対して誘起電圧を生成することに替えて、請求項2に記載したように三相の電圧に対して誘起電圧を生成する構成としても良い。
【0022】
さらに、上記第2の目的を達成するため、請求項1、2に記載したベクトル制御インバータ装置は、前記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧およびd軸電流とq軸電流に基づいて、少なくとも前記永久磁石モータのd軸の誘起電圧基本波成分の誤差を求める誘起電圧推定手段と、少なくとも前記d軸の誘起電圧基本波成分の誤差に基づいて前記回転子の角周波数および回転位置を決定する角周波数・位置決定手段とを備えていることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、d軸電流の偏差に応じて定まる電圧すなわちd軸出力電圧のうちのd軸誘起電圧以外の電圧は、d軸電流およびq軸電流を決定する電流形成成分として作用する。そして、d軸出力電圧を生成する上で加算される上記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧と、d軸電流およびq軸電流に基づいて演算されるd軸の電流形成電圧との差分は、d軸の誘起電圧基本波成分の誤差となる。このd軸の誘起電圧基本波成分の誤差は回転位置のずれに応じた値であって、しかも誘起電圧の高調波成分の影響が除かれているため、これに基づいて回転子の角周波数を正確に決定でき、さらに角周波数を積分して正確な回転位置を得ることができる。
【0024】
さらに、d軸の誘起電圧基本波成分の誤差とともにq軸の誘起電圧基本波成分の誤差に基づいて回転子の角周波数および回転位置を決定するように構成しても良い(請求項3)。この場合、q軸の誘起電圧基本波成分の誤差は角周波数のずれに応じた値となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1は、ベクトル制御インバータ装置の電気的構成を機能ブロックにより示すもので、図7と同一構成部分には同一符号を付して示している。センサレス方式のインバータ装置21は、永久磁石モータ2の電流を制御する電流制御手段22と、モータ2の回転子の角周波数(回転速度)ωおよび回転位置θを推定する回転位置推定手段23とから構成されている。
【0026】
このインバータ装置21のうち電流検出手段5、6とPWMインバータ回路15とを除いた各機能は、メモリに記憶された制御プログラムに従ってDSPなどの高速プロセッサにより実行されるようになっている。その制御周期は、PWM周期に等しく設定されている。また、インバータ装置21が駆動するモータ2は、リラクタンストルクを発生できるように、回転子鉄心19内に永久磁石20を埋め込んだ図8に示すような回転子構造を有している。
【0027】
電流制御手段22に設けられた誘起電圧生成手段24は、メモリなどにモータ2の誘起電圧に関する誘起電圧データを記憶しており、その誘起電圧データと回転位置推定手段23から入力した角周波数ωおよび回転位置θとに基づいてd軸の誘起電圧Edとq軸の誘起電圧Eqを生成するようになっている。
【0028】
減算器9、10は、それぞれ指令電流Idr、Iqrから電流Id、Iqを減算して偏差ΔId、ΔIqを求め、比例積分器11、12は、それぞれ偏差ΔId、ΔIqを比例積分演算して電流形成電圧である電圧Xd、Xq(電流偏差に応じて定まる電圧に相当)を出力するようになっている。また、加算器25は、誘起電圧Edと電圧Xdとを加算して出力電圧Vdを求め、加算器26は、誘起電圧Eqと電圧Xqとを加算して出力電圧Vqを求めるようになっている。これら出力電圧Vd、Vqは座標変換器13に与えられる。ここで、減算器9、10、比例積分器11、12および加算器25、26により出力電圧決定手段27が構成されている。
【0029】
一方、回転位置推定手段23に設けられた誘起電圧推定手段28は、メモリなどにモータ定数であるインダクタンスLd、Lqおよび抵抗Rを記憶しており、これらモータ定数、電流Id、Iq、出力電圧Vd、Vqおよび推定された角周波数ωに基づいて、d軸の誘起電圧誤差ΔEdsとq軸の誘起電圧誤差ΔEqsとを演算するようになっている。そして、角周波数決定手段29は、これら誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsから角周波数ωを決定し、積分器18は決定された角周波数ωを積分して回転位置θを得てベクトル回転器6と座標変換器13に供給するようになっている。これら角周波数決定手段29と積分器18とが、本発明でいう角周波数・位置決定手段に相当する。
【0030】
次に、電流制御手段22および回転位置推定手段23の作用について図2ないし図4も参照しながら説明する。
(1)電流制御手段22の作用について
図8に示す回転子構造を有するモータ2の誘起電圧Eu、Ev、Ewは、基本波成分に加え5次、7次、…などの高調波成分を含んでいる。この誘起電圧Eu、Ev、Ewは、次の(5)式に示すように基本波成分と主要な高調波成分(5次、7次)とを重ね合わせることにより表すことができる。ここで、係数E1、E5、E7は各次数成分の電圧振幅であって試験により得ることができる。
【0031】
【数4】
【0032】
この誘起電圧Eu、Ev、Ewを次の(6)式に従って三相/二相変換し、さらに(7)式に従って回転座標変換することにより、(8)式、(9)式で示すdq座標軸上の誘起電圧Ed、Eqが得られる。ここで、K0は基本波の誘起電圧定数、K1、K2はそれぞれd軸上、q軸上の高調波成分の誘起電圧定数であって、これらK0、K1、K2は誘起電圧データに相当する。
【0033】
【数5】
【0034】
図2は、上記(5)式〜(9)式を用いて行った計算結果を示している。縦軸は電圧、横軸は回転位置(電気角)θであって、(8)式、(9)式にも示されるように誘起電圧Ed、Eqは基本波の6倍の周波数で脈動する。上述した誘起電圧定数K1、K2は、それぞれ図2に示す誘起電圧Ed、Eqの振幅を角周波数ωで除した値である。誘起電圧生成手段24は、回転位置推定手段23から入力した角周波数ωおよび回転位置θを入力し、(8)式、(9)式を用いて誘起電圧Ed、Eqを算出する。
【0035】
図3は、インバータ装置21についての電圧、電流、トルクの計算結果を示している。ここで、(a)にはPWM成分を除いたu相の出力電圧Vu、誘起電圧生成手段24が出力する誘起電圧Ed、Eqおよび出力電圧決定手段27が出力する出力電圧Vd、Vqが示され、(b)にはモータ2に流れる電流Iuおよびベクトル回転機8が出力する電流Id、Iqが示され、(c)には(4)式に従って計算される発生トルクTが示されている。横軸は回転位置(電気角)θである。なお、この計算では、リラクタンストルクを有効に利用して最大のトルクを得るために、電流Id(指令電流Idr)を負の所定値に設定している。
【0036】
電流制御手段22を用いると、出力電圧Vd、Vqは、それぞれ電流偏差ΔId、ΔIqにより定まる電圧Xd、Xqに対しさらに誘起電圧Ed、Eqが加算された値となる。従って、出力電圧Vd、Vqにはモータ2の誘起電圧とほぼ同じ電圧が含まれることになり、両者の誘起電圧は相殺される。その結果、出力電圧Vd、Vqのうち上記電圧Xd、Xqのみが電流形成成分として作用し、モータ電流Iu、Iv、Iwは誘起電圧に影響されることなく正弦波形となる。そして、回転座標変換して得られる電流Id、Iqは一定となり、以て電流フィードバックループから誘起電圧の高調波に起因する変動を排除できる。これにより、電流Id、Iqに基づいて計算されるトルクTについても、従来構成におけるトルクTを示す図9(c)と比べ変動が顕著に小さくなる。
【0037】
図4は、モータ2の電圧および電流を示すベクトル図である。(a)、(b)は、それぞれ本実施形態のインバータ装置21、従来構成のインバータ装置1を用いてモータ2を駆動した場合を示している。誘起電圧ベクトルE(Ed、Eq)は、その高調波成分によりq軸を中心として振幅と位相が変動する。(a)に示す本実施形態の場合には、出力電圧ベクトルV(Vd、Vq)は誘起電圧ベクトルE(Ed、Eq)を含む電圧であるため、電流形成電圧ベクトルX(Xd、Xq)および電流ベクトルI(Id、Iq)がほぼ一定となる。これに対し、(b)に示す従来構成の場合には、出力電圧ベクトルV(Vd、Vq)はほぼ一定であるため、電流形成電圧ベクトルX(Xd、Xq)および電流ベクトルI(Id、Iq)が変動してしまう。
【0038】
(2)回転位置推定手段23の作用について
誘起電圧推定手段28は、次の(10)式および(11)式により誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsを演算する。式の中で用いられているpは微分演算子である。
【0039】
【数6】
【0040】
これら誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsは、実際のモータ2の角周波数および回転位置と回転位置推定手段23で求めた角周波数ωおよび回転位置θとの差を意味している。特に、誘起電圧誤差ΔEdsは回転位置θのずれ、誘起電圧誤差ΔEqsは誘起電圧の大きさつまり角周波数ωのずれに対応している。また、上述したように電圧Xd、Xqおよび電流Id、Iqはモータ誘起電圧の高調波成分の影響を受けないため、(10)式および(11)式により得られる誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsもモータ誘起電圧の高調波成分の影響を受けない。
【0041】
角周波数決定手段29は、誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsを用いて例えば次の(12)式により角周波数ωを推定する。ここで、Ga、Gbはゲイン定数である。さらに、得られた角周波数ωを積分器18で積分することにより回転位置θが得られる。
【0042】
【数7】
【0043】
この(12)式により、誘起電圧誤差ΔEqsがゼロになるように角周波数ωが決定され、誘起電圧生成手段24から出力される誘起電圧Eqがモータ2のq軸の誘起電圧と一致するように作用する。また、誘起電圧誤差ΔEdsによって角周波数ωを介して回転位置θが調整されることにから、誘起電圧生成手段24から出力される誘起電圧Edがモータ2のd軸の誘起電圧と一致するように作用する。その結果、モータ2の角周波数および回転位置が、それぞれ角周波数ωおよび回転位置θとして求まる。
【0044】
以上説明したように、インバータ装置21に設けた誘起電圧生成手段24は、駆動対象モータ2の誘起電圧に対応した誘起電圧データを記憶しており、モータ2の回転駆動時にその誘起電圧データと角周波数ωおよび回転位置θとに基づいてモータ2の誘起電圧Ed、Eqを生成する。この誘起電圧Ed、Eqは出力電圧Vd、Vqとしてモータ2に印加されるので、出力電圧Vd、Vqに含まれる誘起電圧Ed、Eqの高調波成分と実際のモータ2の誘起電圧の高調波成分とが相殺され、モータ2の誘起電圧の高調波成分に起因する電流変動が低減する。これにより、モータ電流Iu、Iv、Iwが正弦波形となり、発生トルクの変動および騒音を低減できる。また、出力電圧Vd、Vqには、それぞれ電流偏差に応じて定まる電圧Xd、Xqが加算されているので、電流偏差をゼロにするような電流フィードバック制御も併せて行われる。
【0045】
また、誘起電圧推定手段28は、モータ誘起電圧の高調波成分の影響を受けない電圧Xd、Xqと電流Id、Iqおよび角周波数ωとを用いて誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsを演算するので、その誘起電圧誤差ΔEds、ΔEqsを用いて推定される角周波数ωと回転位置θは変動のない正確な値となり、推定誤差に伴うモータ効率の低下を防止できる。
【0046】
従って、本実施形態のインバータ装置21は、誘起電圧に大きな高調波成分が含まれるモータ、例えばモータ2に示すように回転子鉄心19に永久磁石20を埋め込んでリラクタンストルクを発生させる高効率モータを駆動するのに好適となる。また、誘起電圧の高調波成分に影響を受けないため、ローパスフィルタを付加する必要がなく、応答性を高められる。
【0047】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照しながら説明する。
図5は、ベクトル制御インバータ装置の電流制御手段の電気的構成を機能ブロックにより示すもので、図1と同一構成部分には同一符号を付して示している。図示しない回転位置推定手段は、第1の実施形態における回転位置推定手段23と同一構成である。
【0048】
インバータ装置30の電流制御手段31は、誘起電圧生成手段32がモータ2の三相の誘起電圧データを記憶しており、その誘起電圧データと回転位置推定手段23から入力した角周波数ωおよび回転位置θとに基づいてuvw各相の誘起電圧Eu、Ev、Ewを生成するようになっている。
【0049】
比例積分器11、12から出力される電圧Xd、Xqは、座標変換器13により回転座標上の電圧量に変換され、さらに二相/三相変換器33により三相の電圧Xu、Xv、Xwに変換される。加算器34、35、36は、それぞれ誘起電圧Eu、Ev、Ewと電圧Xu、Xv、Xwとを加算して出力電圧Vu、Vv、Vwを求めるようになっている。これら減算器9、10、比例積分器11、12、座標変換器13、二相/三相変換器33および加算器34、35、36により出力電圧決定手段37が構成されている。出力電圧Vu、Vv、Vwは、三角波比較などの手法によるPWM形成器38を介してパルス幅変調信号としてPWMインバータ回路15に与えられる。
【0050】
誘起電圧生成手段32は、次の(13)式に基づく演算により三相の誘起電圧Eu、Ev、Ewを生成している。ここで、K1、K2、K3は、それぞれモータ2を回転させて得た(5)式の係数E1、E5、E7を角周波数ωで除算した値である。
【0051】
【数8】
【0052】
本実施形態は、三相の誘起電圧Eu、Ev、Ewを生成する点において二相の誘起電圧Ed、Eqを生成する第1の実施形態と異なるが、その作用および効果は第1の実施形態と同様となり、モータ2に正弦波形の電流を供給することができる。
【0053】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図6を参照しながら説明する。
図6は、ベクトル制御インバータ装置の電気的構成を機能ブロックにより示すもので、図1と同一構成部分には同一符号を付して示している。このインバータ装置39は、第1の実施形態で説明したインバータ装置21に対し、速度制御ループを付加した構成と回転位置推定手段40の構成とを異にしている。回転位置推定手段40は、第1の実施形態の回転位置推定手段23に対し簡略化された構成となっている。
【0054】
速度制御ループにおいて、減算器41により指令角周波数ω0 と推定角周波数ωとの偏差Δωが演算され、その偏差Δωは比例積分器42およびdq分配器43に入力され、指令電流Idr、Iqrが決定されるようになっている。
【0055】
回転位置推定手段40の誘起電圧推定手段44は、上述した(10)式によりd軸の誘起電圧誤差ΔEdsを演算する。角周波数決定手段45は、この誘起電圧誤差ΔEdsを用いて次の(14)式による比例積分演算により角周波数ωを推定する。ここで、Gx、Gyはそれぞれ比例ゲイン、積分ゲインである。さらに、得られた角周波数ωを積分することにより回転位置θを得られる。
【0056】
【数9】
【0057】
この誘起電圧誤差ΔEdsによって角周波数ωを介して回転位置θが調整されることから、誘起電圧生成手段24が出力する誘起電圧Edがモータ2のd軸の誘起電圧と一致するように作用する。その結果、モータ2の角周波数および回転位置が、それぞれ角周波数ωおよび回転位置θとして求められる。
本実施形態によっても、誘起電圧誤差ΔEdsにはモータ2の誘起電圧の高調波成分が含まれていないので、角周波数ωおよび回転位置θを正確に推定でき、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0058】
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形あるいは拡大が可能である。
各実施形態では誘起電圧生成手段24、32を電流制御手段22、31の一部として説明したが、これら誘起電圧生成手段24、32を回転位置推定手段23、40の一部と考えても良い。
第1、第2の各実施形態に対しても速度制御ループを付加しても良い。
【0059】
電流検出手段5、6からの混入するノイズを低減するため、例えば角周波数ω、回転位置θ、電流Id、Iq、電圧Xd、Xqなどに対して処理周期に近い遮断周波数を持つローパスフィルタを付加しても良い。このローパスフィルタの付加は、本願発明の主旨に反するものではない。
モータ2の温度を検出するモータ温度検出器を設け、誘起電圧生成手段24、32の演算定数を温度補正すると良い。例えば、永久磁石20の磁束密度温度係数に従って、検出温度が高くなれば(8)式、(9)式のK0、K1、K2を小さくする。これにより、より正確な誘起電圧を生成できる。
誘起電圧生成手段24、32は、誘起電圧の基本波成分と高調波成分とを生成しているが、誘起電圧の高調波成分のみ或いはトルク変動に影響の大きい特定次数の高調波成分のみを生成するようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のベクトル制御インバータ装置は、永久磁石モータの誘起電圧を生成する誘起電圧生成手段と、電流の偏差に応じて定まる電圧に対し前記誘起電圧生成手段により生成された誘起電圧を加算して出力電圧を決定する出力電圧決定手段とを備えているので、出力電圧に含まれる高調波成分と永久磁石モータの誘起電圧の高調波成分とが相殺され、高調波成分に起因する電流変動が低減してモータ電流が正弦波形となり、発生トルクの変動や騒音が低減する。
【0061】
また、電流偏差に応じて定まる電圧ならびにd軸電流およびq軸電流に基づいて、少なくとも永久磁石モータのd軸の誘起電圧基本波成分の誤差を求める誘起電圧推定手段と、少なくともそのd軸の誘起電圧基本波成分の誤差に基づいて回転子の角周波数および回転位置を決定する角周波数・位置決定手段とを備えているので、回転位置センサを用いることなく正確な回転位置を推定でき、推定誤差に伴うモータ効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であってベクトル制御インバータ装置の電気的構成を機能ブロックにより示す図
【図2】モータの回転位置に対する電圧の計算結果を示す図
【図3】モータ駆動時の電圧、電流、トルクの計算結果を示す図
【図4】モータの電圧ベクトルおよび電流ベクトルを示す図
【図5】本発明の第2の実施形態であってベクトル制御インバータ装置の電流制御手段の電気的構成を機能ブロックにより示す図
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
【図7】従来技術を示す図1相当図
【図8】回転子の横断面図
【図9】図3相当図
【符号の説明】
2は永久磁石モータ、21、30、39はベクトル制御インバータ装置、24、32は誘起電圧生成手段、27、37は出力電圧決定手段、28、44は誘起電圧推定手段、29、45は角周波数決定手段である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vector control inverter device that separates a current of a permanent magnet motor into a d-axis current parallel to a magnetic field and a q-axis current orthogonal thereto and controls them independently.
[0002]
[Prior art]
In the vector control, the motor current is separated into Id, which is a d-axis component parallel to the magnetic field, and Iq, which is a q-axis component orthogonal thereto, and these currents Id and Iq are controlled independently. This vector control is used not only for induction motors but also for permanent magnet motors having a permanent magnet in the rotor because of its good controllability.
[0003]
FIG. 7 is a functional block diagram showing the electrical configuration of a conventionally used sensorless vector control inverter device. This
[0004]
In the current control means 3, the winding currents Iu and Iv of the
[0005]
The rotational position θ of the rotor used in the
[0006]
[Expression 1]
[0007]
The angular frequency determining means 17 estimates the angular frequency ω from the estimated induced voltages Eds and Eqs by, for example, the following equation (3). Here, G1 is the reciprocal of the induced voltage constant of the
[0008]
[Expression 2]
[0009]
According to this position estimation method, the angular frequency ω is obtained based on the estimated induced voltage Eqs, and the estimated induced voltage Eds is controlled to be zero, so that the rotational position θ matches the actual rotational position of the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in order to increase the motor efficiency by utilizing the reluctance torque, a rotor structure as shown in FIG. 8 in which the
[0011]
Such a harmonic component of the induced voltage becomes a factor that causes fluctuations in the current control loop. Even when the
[0012]
However, in an actual inverter device, it is desirable to reduce the PWM frequency within a range in which electromagnetic noise due to PWM does not cause a problem because it is necessary to reduce the switching loss of the
[0013]
Separately from this, for example, current detecting means described in JP-A-61-262084 and JP-A-2-197295, that is, a current detection resistor, is arranged in the inverter device, and the motor is based on the voltage between both ends. In the case of adopting a detection method for obtaining a current, since the power system ground and the signal system ground are common, there is a possibility that noise may be mixed into the voltage at both ends, and it is desirable to reduce the current gain.
[0014]
However, when the current gain is lowered, the current control loop cannot make the motor current follow the command current against the harmonic component of the induced voltage, and the motor current is distorted. FIG. 9 shows simulation results of (a) output voltages Vd and Vq, (b) motor currents Iu, Id, Iq, and (c) generated torque T when the current gain is low. The horizontal axis is the rotational position (electrical angle). Although the currents Id and Iq vary due to the harmonic component of the induced voltage, the variation is not reflected in the output voltages Vd and Vq because the current gain is low, and the output voltages Vd and Vq hardly change. For this reason, the output voltage Vu remains sinusoidal in spite of the presence of harmonic components in the induced voltage, and the motor current Iu is distorted due to the influence of the harmonic components. As a result, there is a problem that the generated torque T calculated by the following equation (4) also varies greatly.
[0015]
[Equation 3]
[0016]
Furthermore, the fluctuations of the currents Id and Iq also adversely affect the estimation of the rotational position in the sensorless method. That is, in the above equations (1) and (2), since the motor currents Id and Iq vary even though the output voltages Vd and Vq are constant, the estimated induced voltages Eds and Eqs vary. As a result, the estimated angular frequency ω and the rotational position θ are also affected, the
[0017]
In order to prevent this, it is possible to add a low-pass filter having a cutoff frequency close to the output frequency (that is, capable of attenuating the fifth harmonic) with respect to the angular frequency ω and the rotational position θ. This causes a new problem that it becomes impossible to cope with sudden load fluctuations and sudden acceleration / deceleration.
[0018]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a first object thereof is to provide a vector control inverter device capable of supplying a sine wave current to a permanent magnet motor including a harmonic component in an induced voltage. The second object of the present invention is to provide a vector control inverter device capable of estimating an accurate rotational position without a sensor even for a permanent magnet motor including a harmonic component in an induced voltage.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the first object, a vector control inverter apparatus according to
[0020]
According to this configuration, the d-axis induced voltage and the q-axis induced voltage generated by the induced voltage generating means include harmonic components corresponding to the induced voltage of the permanent magnet motor, and the d-axis induced voltage and the q-axis induced voltage are included. Are applied to the permanent magnet motor as a d-axis output voltage and a q-axis output voltage. As a result, the harmonic component contained in the output voltage of the vector control inverter device cancels out the harmonic component of the induced voltage of the permanent magnet motor, and current fluctuation caused by the harmonic component of the induced voltage of the permanent magnet motor is reduced. The motor current becomes a sine waveform. Thereby, fluctuations in generated torque and noise are reduced. In addition, since the voltage determined according to the deviation of the d-axis current and the voltage determined according to the deviation of the q-axis current are added to the d-axis output voltage and the q-axis output voltage, respectively, the current deviation is set to zero. Current feedback control is performed.
[0021]
The present invention is characterized in that, in addition to current feedback control, an induced voltage including harmonic components of a permanent magnet motor is fed forward, and instead of generating an induced voltage for a two-phase voltage, As described in
[0022]
Further, in order to achieve the second object, 1, 2 The vector control inverter device described in 1 is based on a voltage determined according to the deviation of the d-axis current and a d-axis current and a q-axis current, and at least an induced voltage of the d-axis of the permanent magnet motor. Of the fundamental component Induced voltage estimating means for obtaining an error, and at least the d-axis of Induced voltage Of the fundamental component An angular frequency / position determining means for determining an angular frequency and a rotational position of the rotor based on an error is provided.
[0023]
According to this configuration, the voltage determined according to the deviation of the d-axis current, that is, the voltage other than the d-axis induced voltage in the d-axis output voltage acts as a current forming component that determines the d-axis current and the q-axis current. The difference between the voltage determined according to the deviation of the d-axis current added to generate the d-axis output voltage and the d-axis current forming voltage calculated based on the d-axis current and the q-axis current is , D-axis induced voltage Of the fundamental component It becomes an error. This d-axis induced voltage Of the fundamental component The error is a value corresponding to the deviation of the rotational position, and the influence of the harmonic component of the induced voltage is excluded. Based on this, the angular frequency of the rotor can be accurately determined, and the angular frequency is integrated. Thus, an accurate rotational position can be obtained.
[0024]
D-axis of Induced voltage Of the fundamental component Q-axis with error of Induced voltage Of the fundamental component The angular frequency and rotational position of the rotor may be determined based on the error. 3 ). In this case, the q axis of Induced voltage Of the fundamental component The error is a value corresponding to the deviation of the angular frequency.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 shows the electrical configuration of the vector control inverter device by functional blocks, and the same components as those in FIG. 7 are denoted by the same reference numerals. The sensorless inverter device 21 includes current control means 22 for controlling the current of the
[0026]
Each function of the inverter device 21 excluding the current detection means 5 and 6 and the
[0027]
The induced voltage generation means 24 provided in the current control means 22 stores induced voltage data related to the induced voltage of the
[0028]
Subtractors 9 and 10 subtract currents Id and Iq from command currents Idr and Iqr, respectively, to obtain deviations ΔId and ΔIq. Voltages Xd and Xq (corresponding to voltages determined according to the current deviation), which are voltages, are output. The
[0029]
On the other hand, the induced voltage estimating means 28 provided in the rotational position estimating means 23 stores inductances Ld and Lq and resistance R which are motor constants in a memory or the like, and these motor constants, currents Id and Iq, and output voltage Vd. Based on Vq and the estimated angular frequency ω, the d-axis induced voltage error ΔEds and the q-axis induced voltage error ΔEqs are calculated. Then, the angular
[0030]
Next, the operation of the current control means 22 and the rotational position estimation means 23 will be described with reference to FIGS.
(1) Operation of current control means 22
The induced voltages Eu, Ev, Ew of the
[0031]
[Expression 4]
[0032]
The induced voltages Eu, Ev, Ew are subjected to three-phase / two-phase conversion according to the following equation (6), and further subjected to rotational coordinate conversion according to the equation (7), whereby the dq coordinate axes represented by the equations (8) and (9) The above induced voltages Ed and Eq are obtained. Here, K0 is an induced voltage constant of the fundamental wave, K1 and K2 are induced voltage constants of harmonic components on the d-axis and the q-axis, respectively, and these K0, K1, and K2 correspond to induced voltage data.
[0033]
[Equation 5]
[0034]
FIG. 2 shows the results of calculations performed using the above equations (5) to (9). The vertical axis represents voltage and the horizontal axis represents the rotational position (electrical angle) θ. As shown in the equations (8) and (9), the induced voltages Ed and Eq pulsate at a frequency six times that of the fundamental wave. . The induced voltage constants K1 and K2 described above are values obtained by dividing the amplitudes of the induced voltages Ed and Eq shown in FIG. 2 by the angular frequency ω. The induced voltage generating means 24 receives the angular frequency ω and the rotational position θ input from the rotational position estimating means 23, and calculates the induced voltages Ed and Eq using the equations (8) and (9).
[0035]
FIG. 3 shows calculation results of voltage, current, and torque for the inverter device 21. Here, (a) shows the u-phase output voltage Vu excluding the PWM component, the induced voltages Ed and Eq output from the induced voltage generating means 24, and the output voltages Vd and Vq output from the output voltage determining means 27. (B) shows the current Iu flowing through the
[0036]
When the current control means 22 is used, the output voltages Vd and Vq are values obtained by adding the induced voltages Ed and Eq to the voltages Xd and Xq determined by the current deviations ΔId and ΔIq, respectively. Accordingly, the output voltages Vd and Vq include substantially the same voltage as the induced voltage of the
[0037]
FIG. 4 is a vector diagram showing the voltage and current of the
[0038]
(2) Operation of the rotational position estimating means 23
The induced voltage estimation means 28 calculates induced voltage errors ΔEds and ΔEqs by the following equations (10) and (11). P used in the formula is a differential operator.
[0039]
[Formula 6]
[0040]
These induced voltage errors ΔEds and ΔEqs mean the difference between the actual angular frequency and rotational position of the
[0041]
The angular frequency determination means 29 estimates the angular frequency ω by using the induced voltage errors ΔEds and ΔEqs, for example, by the following equation (12). Here, Ga and Gb are gain constants. Furthermore, the rotational position θ is obtained by integrating the obtained angular frequency ω with the
[0042]
[Expression 7]
[0043]
From this equation (12), the angular frequency ω is determined so that the induced voltage error ΔEqs becomes zero, and the induced voltage Eq output from the induced voltage generation means 24 matches the induced voltage of the q axis of the
[0044]
As described above, the induced voltage generation means 24 provided in the inverter device 21 stores the induced voltage data corresponding to the induced voltage of the
[0045]
The induced voltage estimation means 28 calculates induced voltage errors ΔEds, ΔEqs using the voltages Xd, Xq, currents Id, Iq, and angular frequency ω that are not affected by the harmonic component of the motor induced voltage. The angular frequency ω and the rotational position θ estimated using the induced voltage errors ΔEds and ΔEqs are accurate values with no fluctuations, and a reduction in motor efficiency due to the estimation error can be prevented.
[0046]
Therefore, the inverter device 21 of this embodiment is a motor in which a large harmonic component is included in the induced voltage, for example, a high-efficiency motor that generates a reluctance torque by embedding the
[0047]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 5 shows the electrical configuration of the current control means of the vector control inverter apparatus by functional blocks. The same components as those in FIG. The rotational position estimation means (not shown) has the same configuration as the rotational position estimation means 23 in the first embodiment.
[0048]
In the current control means 31 of the
[0049]
The voltages Xd and Xq output from the
[0050]
The induced voltage generating means 32 generates three-phase induced voltages Eu, Ev, Ew by calculation based on the following equation (13). Here, K1, K2, and K3 are values obtained by dividing the coefficients E1, E5, and E7 of the equation (5) obtained by rotating the
[0051]
[Equation 8]
[0052]
The present embodiment is different from the first embodiment in which the two-phase induced voltages Ed and Eq are generated in that the three-phase induced voltages Eu, Ev, and Ew are generated. Thus, a sinusoidal current can be supplied to the
[0053]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 6 shows the electrical configuration of the vector control inverter device by functional blocks, and the same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals. This inverter device 39 differs from the inverter device 21 described in the first embodiment in the configuration in which a speed control loop is added and the configuration of the rotational position estimating means 40. The rotational position estimating means 40 has a simplified configuration with respect to the rotational position estimating means 23 of the first embodiment.
[0054]
In the speed control loop, the
[0055]
The induced voltage estimation means 44 of the rotational position estimation means 40 calculates the d-axis induced voltage error ΔEds according to the above-described equation (10). The angular
[0056]
[Equation 9]
[0057]
Since the rotational position θ is adjusted via the angular frequency ω by the induced voltage error ΔEds, the induced voltage Ed output from the induced
Also in this embodiment, since the induced voltage error ΔEds does not include the harmonic component of the induced voltage of the
[0058]
(Other embodiments)
In addition, this invention is not limited to each above-mentioned embodiment, The following deformation | transformation or expansion is possible.
each In the embodiment, the induced
A speed control loop may be added to each of the first and second embodiments.
[0059]
In order to reduce noise from the current detection means 5 and 6, a low pass filter having a cutoff frequency close to the processing cycle is added to, for example, the angular frequency ω, the rotational position θ, the currents Id and Iq, and the voltages Xd and Xq. You may do it. The addition of this low-pass filter is not contrary to the gist of the present invention.
A motor temperature detector for detecting the temperature of the
The induced
[0060]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the vector control inverter device of the present invention is generated by the induced voltage generating means for generating the induced voltage of the permanent magnet motor and the induced voltage generating means for the voltage determined according to the deviation of the current. Output voltage determining means for determining the output voltage by adding the induced voltages, the harmonic component included in the output voltage cancels out the harmonic component of the induced voltage of the permanent magnet motor, Current fluctuations due to the components are reduced and the motor current becomes a sine waveform, and fluctuations in generated torque and noise are reduced.
[0061]
Further, based on the voltage determined according to the current deviation and the d-axis current and the q-axis current, at least the induced voltage of the d-axis of the permanent magnet motor Of the fundamental component Induced voltage estimating means for obtaining error, and at least its d-axis of Induced voltage Of the fundamental component Since it is equipped with angular frequency and position determining means for determining the angular frequency and rotational position of the rotor based on the error, it is possible to estimate the accurate rotational position without using the rotational position sensor, and the motor efficiency associated with the estimation error can be estimated. Decline can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing functional configurations of an electric configuration of a vector control inverter device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a calculation result of a voltage with respect to a rotational position of a motor.
FIG. 3 is a diagram showing calculation results of voltage, current, and torque when driving a motor.
FIG. 4 is a diagram showing a voltage vector and a current vector of a motor.
FIG. 5 is a functional block diagram showing an electrical configuration of current control means of a vector control inverter device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a view corresponding to FIG. 1, showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a view corresponding to FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the rotor
FIG. 9 is a view corresponding to FIG.
[Explanation of symbols]
2 is a permanent magnet motor, 21, 30 and 39 are vector control inverter devices, 24 and 32 are induced voltage generating means, 27 and 37 are output voltage determining means, 28 and 44 are induced voltage estimating means, and 29 and 45 are angular frequencies. It is a decision means.
Claims (3)
前記永久磁石モータの誘起電圧の少なくとも高調波成分に対応して準備された誘起電圧データと前記回転子の角周波数および回転位置とに基づいて、前記永久磁石モータのd軸誘起電圧とq軸誘起電圧とを生成する誘起電圧生成手段と、
前記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧および前記q軸電流の偏差に応じて定まる電圧に対しそれぞれ前記誘起電圧生成手段により生成されたd軸誘起電圧およびq軸誘起電圧を加算してd軸出力電圧およびq軸出力電圧を決定する出力電圧決定手段と、
前記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧およびd軸電流とq軸電流に基づいて少なくとも前記永久磁石モータのd軸の誘起電圧基本波成分の誤差を求める誘起電圧推定手段と、
少なくとも前記d軸の誘起電圧基本波成分の誤差に基づいて前記回転子の角周波数および回転位置を決定する角周波数・位置決定手段とを備えていることを特徴とするベクトル制御インバータ装置。In a vector control inverter device that separates the current of a permanent magnet motor having a permanent magnet on a rotor into a d-axis current parallel to the magnetic field and a q-axis current orthogonal to the current and independently controls them,
Based on the induced voltage data prepared corresponding to at least harmonic components of the induced voltage of the permanent magnet motor and the angular frequency and rotational position of the rotor, the d-axis induced voltage and the q-axis induced of the permanent magnet motor Induced voltage generating means for generating a voltage;
The d-axis is obtained by adding the d-axis induced voltage and the q-axis induced voltage generated by the induced voltage generating means to the voltage determined according to the deviation of the d-axis current and the voltage determined according to the deviation of the q-axis current, respectively. Output voltage determining means for determining the output voltage and the q-axis output voltage ;
Induced voltage estimation means for obtaining an error of at least an induced voltage fundamental wave component of the d-axis of the permanent magnet motor based on a voltage determined according to a deviation of the d-axis current and a d-axis current and a q-axis current;
An angular frequency / position determining means for determining an angular frequency and a rotational position of the rotor based on at least an error of an induced voltage fundamental wave component of the d-axis .
前記永久磁石モータの誘起電圧の少なくとも高調波成分に対応して準備された誘起電圧データと前記回転子の角周波数および回転位置とに基づいて、前記永久磁石モータの三相の誘起電圧を生成する誘起電圧生成手段と、
前記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧および前記q軸電流の偏差に応じて定まる電圧を三相変換して得られる各相の電圧に対しそれぞれ前記誘起電圧生成手段により生成された三相の誘起電圧を加算して三相の出力電圧を決定する出力電圧決定手段と、
前記d軸電流の偏差に応じて定まる電圧およびd軸電流とq軸電流に基づいて少なくとも前記永久磁石モータのd軸の誘起電圧基本波成分の誤差を求める誘起電圧推定手段と、
少なくとも前記d軸の誘起電圧基本波成分の誤差に基づいて前記回転子の角周波数および回転位置を決定する角周波数・位置決定手段とを備えていることを特徴とするベクトル制御インバータ装置。In a vector control inverter apparatus that separates the current of a three-phase permanent magnet motor having a permanent magnet in a rotor into a d-axis current parallel to a magnetic field and a q-axis current orthogonal thereto and independently controls the current,
Based on the induced voltage data prepared corresponding to at least harmonic components of the induced voltage of the permanent magnet motor and the angular frequency and rotational position of the rotor, the three-phase induced voltage of the permanent magnet motor is generated. An induced voltage generating means;
The three-phase voltage generated by the induced voltage generating means is applied to the voltage of each phase obtained by three-phase conversion of the voltage determined according to the deviation of the d-axis current and the voltage determined according to the deviation of the q-axis current. Output voltage determining means for determining the three-phase output voltage by adding the induced voltage ;
Induced voltage estimation means for obtaining an error of at least an induced voltage fundamental wave component of the d-axis of the permanent magnet motor based on a voltage determined according to a deviation of the d-axis current and a d-axis current and a q-axis current;
An angular frequency / position determining means for determining an angular frequency and a rotational position of the rotor based on at least an error of an induced voltage fundamental wave component of the d-axis .
前記角周波数・位置決定手段は、前記d軸の誘起電圧基本波成分の誤差と前記q軸の誘起電圧基本波成分の誤差とに基づいて前記回転子の角周波数および回転位置を決定するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のベクトル制御インバータ装置。 The induced voltage estimator includes a voltage determined according to a deviation of the q-axis current and a d-axis current and a q-axis current in addition to an error of the d-axis induced voltage fundamental wave component, and a q-axis induced voltage basic Configured to determine the error of the wave component,
The angular frequency / position determining means determines an angular frequency and a rotational position of the rotor based on an error of the induced voltage fundamental wave component of the d axis and an error of the induced voltage fundamental wave component of the q axis. vector control inverter device according to claim 1 or 2, wherein it is configured.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001400313A JP4154149B2 (en) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | Vector control inverter device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001400313A JP4154149B2 (en) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | Vector control inverter device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003199390A JP2003199390A (en) | 2003-07-11 |
JP4154149B2 true JP4154149B2 (en) | 2008-09-24 |
Family
ID=27604956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001400313A Expired - Fee Related JP4154149B2 (en) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | Vector control inverter device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4154149B2 (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10097116B2 (en) | 2015-09-11 | 2018-10-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Motor control apparatus for controlling motor based on counter-electromotive voltage generated in winding of motor |
US10177695B2 (en) | 2016-06-24 | 2019-01-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Motor control apparatus and control method for motor control apparatus |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1683705B1 (en) * | 2003-10-07 | 2015-04-08 | JTEKT Corporation | Electric power steering device |
JP4674516B2 (en) | 2005-09-27 | 2011-04-20 | 株式会社デンソー | Method for estimating magnetic pole position of synchronous motor |
EP2012424A1 (en) * | 2006-04-11 | 2009-01-07 | NSK Ltd. | Motor control device and motor-driven power steering device using the same |
JP5330652B2 (en) * | 2007-02-28 | 2013-10-30 | 三菱重工業株式会社 | Permanent magnet motor control device |
JP2009017676A (en) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Aisin Seiki Co Ltd | Controller and control method for magnet type synchronous motor |
JP5259241B2 (en) * | 2008-04-23 | 2013-08-07 | 株式会社東芝 | Motor controller, motor drive system, washing machine, air conditioner, method of changing the amount of magnetization of a permanent magnet motor |
FR2944659B1 (en) * | 2009-04-21 | 2011-04-01 | Schneider Toshiba Inverter | METHOD FOR DETERMINING THE POSITION OF THE FLOW VECTOR OF AN ENGINE |
JP6085102B2 (en) | 2012-06-06 | 2017-02-22 | ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド | Motor control device and air conditioner using the same |
EP2953242A1 (en) * | 2014-06-02 | 2015-12-09 | Kone Corporation | Axial flux permanent magnet motor condition monitoring |
JP6490540B2 (en) * | 2015-08-25 | 2019-03-27 | 株式会社東芝 | Rotation position detection device, air conditioner, and rotation position detection method |
CN112751514B (en) * | 2020-12-28 | 2023-03-31 | 广东美芝制冷设备有限公司 | Motor control method and device, compressor and refrigeration equipment |
JP2023005629A (en) | 2021-06-29 | 2023-01-18 | 株式会社日立産機システム | Power conversion device |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001400313A patent/JP4154149B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10097116B2 (en) | 2015-09-11 | 2018-10-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Motor control apparatus for controlling motor based on counter-electromotive voltage generated in winding of motor |
US10177695B2 (en) | 2016-06-24 | 2019-01-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Motor control apparatus and control method for motor control apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003199390A (en) | 2003-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4687846B2 (en) | Magnetic pole position estimation method and control apparatus for synchronous motor | |
Schroedl et al. | Sensorless control of reluctance machines at arbitrary operating conditions including standstill | |
JP3668870B2 (en) | Synchronous motor drive system | |
JP3860031B2 (en) | Synchronous motor control device and control method of synchronous motor | |
KR100655702B1 (en) | Control method for permanent magnet synchronous motor and control system thereof | |
EP1467478A2 (en) | Motor control apparatus and motor control method | |
JP4154149B2 (en) | Vector control inverter device | |
CN104052361A (en) | Motor control system to compensate for torque ripple | |
JPH1127999A (en) | Estimating method for induced electromotive force for induction motor, speed estimating method, shaft deviation correcting method and induction motor control equipment | |
JP5493536B2 (en) | Electric motor control device | |
JP3919003B2 (en) | DC brushless motor rotor angle detector | |
JP4402600B2 (en) | Synchronous motor drive system and synchronous motor drive method | |
JP2015180130A (en) | Control device of permanent magnet synchronous motor | |
US6608456B2 (en) | Motor control apparatus | |
Zhao | Position/speed sensorless control for permanent-magnet synchronous machines | |
JP5515885B2 (en) | Electric vehicle control device | |
JP2010035351A (en) | Device for estimating rotor position of synchronous electric motor | |
JP2010035352A (en) | Device for estimating rotor position of synchronous electric motor | |
JP3920750B2 (en) | DC brushless motor control device | |
JP6626309B2 (en) | Control device for compensating iron loss of AC motor | |
JP3484058B2 (en) | Position and speed sensorless controller | |
KR102621423B1 (en) | Motor drive device and outdoor unit of air conditioner using it | |
JP3692085B2 (en) | Motor control method and apparatus | |
JP4038412B2 (en) | Vector control inverter device | |
JP5996485B2 (en) | Motor drive control device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080701 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080707 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4154149 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |