JP4153317B2 - Wallpaper stripping composition and wallpaper stripping method using the same - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は住宅等の内装に使用されている壁紙を、補修や貼り替えの際に壁やその他の基材から簡単、且つ、きれいに剥がすことができる壁紙剥離用組成物及びこの剥離組成物を用いた壁紙の剥離方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
住宅等の内装に使用されている壁紙には紙支持体単独のもの、紙支持体上にビニル系樹脂フィルムを被覆したもの及び紙またはレザー支持体にビニル系樹脂フィルムをラミネートしたもの等があり、これらは澱粉系、アクリル系、セルロース系及びそれらの混合物からなる粘着剤を使用して、基材に強固に固着されている。一方、住宅等の壁の補修や貼り替えの際に、壁紙を基材または壁から簡単、迅速、且つ、剥がした跡がきれいになるように剥離させることが要求される。壁紙を壁に固着させるために使用されている粘着剤は、剥離の際、水を塗付することによって、軟化または溶解させられ壁紙の剥離が容易になるが、水単独では壁紙への浸透性が足りず、貼り跡を残らず、きれいに剥離させることができないので、これまで、種々の工夫がされてきた。具体的には、水にゲル化剤や増粘剤を添加して、ゲル化、増粘させ、流れ難くし、水と壁紙との接触時間を長くする方法、加湿器を使用して、水を水蒸気として供給する方法が行われているが、前者は耐水性の壁紙には効果が不十分であり、後者は重い加湿器を使用しなければならず、非能率であり、また、作業者が火傷を負う危険性もあった。
耐水性の壁紙においても、水を浸透し易くする工夫として、壁紙表面の被覆フィルムやラミネートフィルムの表面をワイヤーブラシやカッターで傷を付けたり、擦ったりして破壊し、次いで、これに界面活性剤、酵素、増粘剤、ゲル化剤、有機溶剤等を適宜添加した水を使用して剥離させる方法がある（特許文献１〜６参照）。
しかし、これまでは、界面活性剤として非シリコーン系のもののみを使用しているため、いずれも、水の浸透性が不十分で、効果が不十分なものであり、更に改善が望まれていた。
【０００３】
以下の特許文献には、各々の明細書全般に亘って、前記方法について記載されている。
【特許文献１】
米国特許第４、０６７、７７３号明細書。
【特許文献２】
米国特許第４、０９２、１７５号明細書。
【特許文献３】
英国特許出願第２、０５８、１２２Ａ号明細書。
【特許文献４】
米国特許第４、２７４、８８４号明細書。
【特許文献５】
独国特許第１、８０６、０２６号明細書。
【特許文献６】
特開平６−２５６７２９号公報。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来の壁紙剥離用組成物の問題点が改善された、壁紙剥離用組成物及びこれを用いた壁紙の剥離方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を十分に満たすことのできる壁紙剥離用組成物であり、この組成物は、（Ａ）シリコーン系界面活性剤０．０１〜１０重量％、（Ｂ）保湿剤０．１〜３０重量％、（Ｃ）水残量、からなる壁紙剥離用組成物である。また、請求項１乃至５の何れか１項に記載の壁紙剥離用組成物を用い、且つ、下記（a）、（b）、（c）段階からなることを特徴とする、壁等の基材表面に貼られた壁紙の剥離方法である。（a）壁紙の表面に直接、壁紙剥離用組成物を塗付するか、または、その表面を破壊後、壁紙剥離用組成物を塗付する段階、（b）次いで、組成物が粘着剤を軟化または溶解させるまで待機する段階、（c）次いで、壁紙を、壁等の基材表面から剥離させる段階。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明における（Ａ）成分のシリコーン系界面活性剤は水の表面張力を低下させて、壁紙への浸透性を向上させる成分であり、アニオン系シリコーン界面活性剤、ノニオン系シリコーン界面活性剤、カチオン系シリコーン界面活性剤及び両性シリコーン界面活性剤が使用可能である。
本発明における（Ａ）成分のアニオン系シリコーン界面活性剤としては、カルボン酸塩変性シリコーン、スルフォン酸塩変性シリコーン、硫酸エステル塩変性シリコーン及びリン酸エステル塩変性シリコーン等が挙げられる。
本発明における（Ａ）成分のノニオン系シリコーン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、多価アルコール変性シリコーンなどが挙げられる。
本発明における（Ａ）成分のカチオン系シリコーン界面活性剤としては、４級アンモニウム変性シリコーンが挙げられる。
本発明における（Ａ）成分の両性シリコーン界面活性剤としては、ベタイン変性シリコーンを挙げることができる。
本発明における（Ａ）成分の、４種類のシリコーン系界面活性剤の中では、原料の入手の容易さ、表面張力低下能力が優れている点及び価格が安い点から、ポリオキシアルキレン変性シリコーン及び多価アルコール変性シリコーンが好ましい。
【０００７】
本発明における（Ａ）成分のポリオキシアルキレン変性シリコーンとしてはその構造中にポリオキシアルキレン鎖を有するシリコーン化合物が必要であるが、下記一般式（１）で表されるポリオキシアルキレン変性シリコーンが特に好ましい。
Ｒ1 pＲ2 qＳｉＯ(4-p-q)/2 （１）
[ここで、Ｒ1はアルケニル基を有しない、非置換または水素原子の１部がハロゲン原子で置換された炭素数１〜１０の１価炭化水素基、Ｒ2は一般式−ＣfＨ2fＯ（ＣgＨ2gＯ）hＲ3で示される有機基、Ｒ3は水素原子もしくはアシル基を有しない、非置換の炭素数１〜４の１価炭化水素基、またはアセチル基である。ｆは２〜６の整数、ｇは２、３及び４、ｈは１〜２００の整数である。ｐ及びｑはそれぞれ０≦ｐ＜３．０、０＜ｑ＜３．０で、０＜ｐ＋ｑ≦３．０を満たす正数である。]
【０００８】
Ｒ1の具体例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基；シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基；フェニル基、トリル基等のアリール基；ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基；トリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等のフッ素原子置換アルキル基などが挙げられる。
Ｒ3の具体例は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基及びアシル基が挙げられる。
【０００９】
本発明における（Ａ）成分のポリオキシアルキレン変性シリコーンは組成物中への溶解性の点からポリオキシアルキレン基を含有し、その含有量は４０〜８０重量％が必要であり、更に、好ましくは、４５〜７０重量％である。ポリオキシエチレンの含有量が４０重量％未満では、水への溶解性に乏しいものとなり、組成物が分離する場合があり、８０重量％を超えると水の表面張力を低下させる能力が低下し、従って、壁紙への水の浸透が不十分となる。
【００１０】
本発明における（Ａ）成分の多価アルコール変性シリコーンはグリセリン誘導体、糖誘導体等の多価アルコールを構造中に有するシリコーン化合物が必要であり、下記一般式（２）で表されるグリセリン誘導体変性シリコーンが特に好ましい。
Ｒ1 pＲ4 qＳｉＯ(4-p-q)/2 （２）
[Ｒ1、ｐおよびｑは前記一般式（１）とは独立に同じ基または値を示す。Ｒ4は一般式−Ｒ5−Ｏ−Ｒ6で示されるグリセリン誘導体置換基、Ｒ5はエーテル結合及びエステル結合を含有してもよい炭素数２〜２０の２価炭化水素基、Ｒ6は水酸基を少なくとも２個以上有する多価アルコール置換基を表す。]
【００１１】
Ｒ5の具体例としては−(ＣＨ2)2−、−(ＣＨ2)3−、−ＣＨ2ＣＨ(ＣＨ3)ＣＨ2−、−(ＣＨ2)4−、−(ＣＨ2)5−、−(ＣＨ2)6−、−(ＣＨ2)7−、−(ＣＨ2)8−、−(ＣＨ2)2−ＣＨ(ＣＨ2ＣＨ2ＣＨ3)−、−ＣＨ2−ＣＨ(ＣＨ2ＣＨ3)−、−(ＣＨ2)3−Ｏ−(ＣＨ2)2−、−(ＣＨ2)3−Ｏ−(ＣＨ2)2−Ｏ−(ＣＨ2)2−、−(ＣＨ2)3−Ｏ−ＣＨ2ＣＨ(ＣＨ3)−、−ＣＨ2−ＣＨ(ＣＨ3)−ＣＯＯ(ＣＨ2)2−などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
Ｒ4の具体例としては下記一般式（３）〜（５）で示される置換基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。式中のｓおよびｔは１〜２０の整数である。また、下記置換基中の水酸基の一部がアルコキシ基あるいはエステル基で置換されていてもよい。
【００１２】
【化１】
【化２】
【化３】
本発明における（Ａ）成分のグリセリン誘導体変性シリコーン中の多価アルコール置換基Ｒ6の含有量は４０〜８０重量％が好ましく、更に、好ましくは４５〜７０重量％である。多価アルコール置換基Ｒ6の含有量が４０重量％未満では、グリセリン誘導体変性シリコーンの水への溶解性が乏しいものとなり、当該シリコーンが分離する場合があり、多価アルコール置換基Ｒ6の含有量が８０重量％を超えると表面張力の低下能力が劣り、壁紙への浸透性が不足する。
前記各種（Ａ）成分のシリコーン系界面活性剤は単独で使用しても複数種を組合わせ使用しても差し支えない。
【００１６】
本発明における（Ｂ）成分の保湿剤は水を吸収し、または保持する成分であり、具体例としてはグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等の多価アルコール類；エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類；３−メトキシブタノール、３−メチル−３−メトキシブタノール等のアルコールエーテル類；エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルアセテート類などの高沸点の水溶性化合物が挙げられるが、以上列挙したものに限定されないが、沸点が１００℃以上のものが好ましい。但し、グリセリン、エチレングリコール及びジエチレングリコールが特に好ましい。また、（Ｂ）成分の保湿剤は単独使用でも複数の保湿剤を組合わせて使用しても差し支えない。
【００１７】
本発明の壁紙剥離用組成物は（Ａ）成分のシリコーン系界面活性剤０．０１〜１０重量％、（Ｂ）成分の保湿剤０．１〜３０重量％及び（Ｃ）成分の水残量、からなるが、より好ましくは（Ａ）成分のシリコーン系界面活性剤０．１〜５重量％、（Ｂ）成分の保湿剤０．５〜１０重量％及び（Ｃ）成分の水の残量からなるものである。（Ａ）成分のシリコーン系界面活性剤が０．０１重量％未満では表面張力を低下させる能力が劣り、壁紙への浸透性が不足し、１０重量％を超えても、更なる性能向上は期待できず、反って組成物のコストが上昇する。（Ｂ）成分の保湿剤が０．１重量％未満では水の保持力が不十分で、水の乾燥速度を抑える効果が不足し、３０重量％を超えると表面張力が高くなってしまう。
【００１８】
本発明の壁紙剥離用組成物には必要に応じてその他の成分を配合することも可能であり、具体例としては増粘剤、ゲル化剤、有機溶剤、酵素、防腐剤、香料、着色剤などが挙げられる。
【００１９】
本発明の壁紙剥離用組成物を用いた壁紙の剥離方法は、請求項１乃至５の何れか１項に記載の壁紙剥離用組成物を用い、且つ、下記（a）、（b）、（c）段階からなることを特徴とする、壁等の基材表面に貼られた壁紙の剥離方法である。即ち、
（a）壁紙の表面に直接、壁紙剥離用組成物を塗付するか、または、その表面を破壊後、壁紙剥離用組成物を塗付する段階、（b）次いで、組成物が粘着剤を軟化または溶解させるまで待機する段階、（c）次いで、壁紙を、壁等の基材表面から剥離させる段階からなる方法である。
（a）段階では、壁紙が紙支持体単独の場合は、壁紙の表面に直接、壁紙剥離用組成物を塗付することで、水が浸透し、十分効果が得られるが、紙支持体上にビニル系樹脂フィルムを被覆したもの及び紙またはレザー支持体にビニル系樹脂フィルムをラミネートした耐水性の壁紙の場合は、水が浸透し難いので、表面をワイヤーブラシやカッター等で傷付けたり、擦ったりして、表面を破壊した後、壁紙剥離用組成物を塗付することが必要である。塗付方法は、スプレー、刷毛、ローラーを使用する一般的な方法によって、本発明の壁紙剥離用組成物を壁紙表面に処理することができる。壁紙剥離用組成物の壁紙への塗付量は、効果発現までの時間、経済性、効果の程度の面から勘案して、５g／m2〜１００g／m2を、壁紙全面に均一に塗付することが好ましい。塗布量が５g／m2未満であると、粘着剤を軟化または溶解させる量としては少なく、効果が不十分であり、１００g／m2を超えても、粘着剤の軟化または溶解効果は変わらず、経済的でない。
（b）段階では、塗付した壁紙剥離用組成物が粘着剤を軟化または溶解させるまで待機するが、粘着剤が軟化または溶解するまでの待機時間は、基材、粘着剤及び壁紙の種類、材質により異なるが、１分〜５時間が必要で、好ましくは、３分〜１時間である。１分未満では、粘着剤の軟化または溶解が不十分であり、５時間を超えると、効果は変わらず、壁紙の剥離作業が非能率となる。（c）次いで、壁紙を、壁等の基材表面から剥離させる段階に至る。
【００２０】
以下に実施例により、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【００２１】
【実施例】
［実施例１〜５、比較例１］
（壁紙剥離用組成物の調製）
表１に示す各配合物の配合量（重量％）で攪拌混合し、組成物を調製した。また、各々の表面張力を協和界面化学社製ＣＢＶＰ式表面張力計(Ａ３型)で、測定温度２５℃で測定した。また、各実施例で使用した界面活性剤を化学式（６）〜（９）で下記に示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【化４】
シリコーン系界面活性剤１）
【００２４】
【化５】
シリコーン系界面活性剤２）
【００２５】
【化６】
シリコーン系界面活性剤３）
【００２６】
非シリコーン系界面活性剤１）
Ｃ10Ｈ21Ｏ（Ｃ2Ｈ4Ｏ）10（Ｃ3Ｈ6Ｏ）4Ｈ （９）
【００２７】
（壁紙剥離試験）
紙支持体にビニル樹脂系フィルムをラミネートした市販のビニル壁紙を澱粉系のクロス糊を使用してプラスターボード上に施工後、半年経過したものを試験体とした。壁紙のフィルム表面にカッターで水平に切れ目を入れた後、実施例１〜５及び比較例１の各組成物を刷毛を使用して、塗付量２０g／m2で、壁紙全面に均一に塗布し、５分経過後に壁紙を剥離させた。剥離跡の壁の状態を下記の基準で評価し、その結果を表２に示した。
【００２８】
【表２】
×：裏打ち紙が部分的に残った。
【００２９】
【発明の効果】
本発明の壁紙剥離用組成物はシリコーン系界面活性剤を含有するため、従来の非シリコーン系界面活性剤を使用した組成物に比べて、組成物の表面張力が低く、壁紙への浸透性に優れており、本発明の壁紙の剥離方法は剥離作業が容易、且つ、短時間で、でき、剥がし跡の壁がきれいであるという利点を与える。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention uses a wallpaper stripping composition capable of easily and cleanly stripping wallpaper used in interiors of houses and the like from walls and other base materials during repair and replacement, and the stripping composition. It relates to the method of peeling wallpaper.
[0002]
[Prior art]
Wallpapers used in interiors such as houses include paper supports alone, paper supports coated with vinyl resin films, and paper or leather supports laminated with vinyl resin films. These are firmly fixed to the base material using an adhesive made of starch, acrylic, cellulose and mixtures thereof. On the other hand, when repairing or replacing a wall of a house or the like, it is required to peel the wallpaper from the base material or the wall easily and quickly so that the traces removed can be cleaned. The adhesive used to fix the wallpaper to the wall is softened or dissolved by applying water at the time of peeling, making it easy to peel off the wallpaper. Since there is not enough, there is no sticking mark, and it cannot be peeled cleanly. Specifically, by adding a gelling agent or thickener to water, gelling, thickening, making it difficult to flow, extending the contact time between water and wallpaper, using a humidifier, The former is not effective for water-resistant wallpaper, the latter has to use heavy humidifiers, is inefficient, and the operator There was also a risk of burns.
Even for water-resistant wallpaper, as a device to make it easier for water to penetrate, the surface of the coating film or laminate film on the surface of the wallpaper is damaged by scratching or rubbing with a wire brush or cutter, and then surface-active There is a method of peeling using water to which an agent, an enzyme, a thickener, a gelling agent, an organic solvent and the like are appropriately added (see Patent Documents 1 to 6).
However, until now, since only non-silicone surfactants have been used as surfactants, all of them have insufficient water permeability and insufficient effects, and further improvements are desired. It was.
[0003]
The following patent documents describe the method throughout the entire specification.
[Patent Document 1]
U.S. Pat. No. 4,067,773.
[Patent Document 2]
U.S. Pat. No. 4,092,175.
[Patent Document 3]
UK patent application 2,058,122A.
[Patent Document 4]
U.S. Pat. No. 4,274,884.
[Patent Document 5]
German Patent No. 1,806,026.
[Patent Document 6]
JP-A-6-256729.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a wallpaper peeling composition and a wallpaper peeling method using the same, in which the problems of the conventional wallpaper peeling composition are improved.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
This invention is the composition for wallpaper peeling which can fully satisfy | fill the said subject, This composition is 0.01-10 weight% of (A) silicone type surfactant, (B) moisturizing agent 0.1. A wallpaper peeling composition comprising 30% by weight and (C) the remaining amount of water. A wall or other base material comprising the wallpaper peeling composition according to any one of claims 1 to 5 and comprising the following steps (a), (b), and (c): This is a method for peeling wallpaper applied to the surface of a material. (A) Applying the wallpaper peeling composition directly on the surface of the wallpaper, or applying the wallpaper peeling composition after destroying the surface; (b) Then, the composition is coated with an adhesive. Waiting until softened or dissolved, (c) then peeling the wallpaper from the surface of the substrate, such as a wall.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The silicone surfactant of component (A) in the present invention is a component that lowers the surface tension of water and improves the permeability to wallpaper, and includes an anionic silicone surfactant, a nonionic silicone surfactant, a cation -Based silicone surfactants and amphoteric silicone surfactants can be used.
Examples of the anionic silicone surfactant of component (A) in the present invention include carboxylate-modified silicone, sulfonate-modified silicone, sulfate ester-modified silicone, and phosphate ester-modified silicone.
Examples of the nonionic silicone surfactant as the component (A) in the present invention include polyoxyalkylene-modified silicone and polyhydric alcohol-modified silicone.
Examples of the cationic silicone surfactant as the component (A) in the present invention include quaternary ammonium-modified silicone.
Examples of the amphoteric silicone surfactant (A) in the present invention include betaine-modified silicone.
Among the four types of silicone surfactants of component (A) in the present invention, polyoxyalkylene-modified silicones and Polyhydric alcohol-modified silicone is preferred.
[0007]
As the polyoxyalkylene-modified silicone of component (A) in the present invention, a silicone compound having a polyoxyalkylene chain in its structure is necessary, but the polyoxyalkylene-modified silicone represented by the following general formula (1) is particularly preferred. preferable.
R 1 p R 2 q SiO (4-pq) / 2 (1)
[Wherein R 1 does not have an alkenyl group, is an unsubstituted or monovalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms in which one part of a hydrogen atom is substituted with a halogen atom, R 2 is a compound of the general formula —C f H 2f O (C g H 2g O) organic group represented by h R 3, R 3 is no hydrogen atom or an acyl group, an unsubstituted monovalent hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms or an acetyl group. f is an integer of 2 to 6, g is 2, 3, and 4, and h is an integer of 1 to 200. p and q are positive numbers satisfying 0 <p + q ≦ 3.0 with 0 ≦ p <3.0 and 0 <q <3.0, respectively. ]
[0008]
Specific examples of R 1 include alkyl groups such as methyl group, ethyl group, propyl group, butyl group, pentyl group, hexyl group, heptyl group, octyl group, nonyl group and decyl group; cycloalkyl such as cyclopentyl group and cyclohexyl group Groups; aryl groups such as phenyl group and tolyl group; aralkyl groups such as benzyl group and phenethyl group; and fluorine atom-substituted alkyl groups such as trifluoropropyl group and heptadecafluorodecyl group.
Specific examples of R 3 include a hydrogen atom, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group, and an acyl group.
[0009]
The polyoxyalkylene-modified silicone of component (A) in the present invention contains a polyoxyalkylene group from the viewpoint of solubility in the composition, and its content needs to be 40 to 80% by weight, more preferably 45 to 70% by weight. If the polyoxyethylene content is less than 40% by weight, the solubility in water will be poor, and the composition may be separated. If it exceeds 80% by weight, the ability to reduce the surface tension of water will be reduced. Therefore, water penetration into the wallpaper is insufficient.
[0010]
The polyhydric alcohol-modified silicone of component (A) in the present invention requires a silicone compound having a polyhydric alcohol in its structure, such as a glycerin derivative and a sugar derivative, and is represented by the following general formula (2). Is particularly preferred.
R 1 p R 4 q SiO (4-pq) / 2 (2)
[R 1 , p and q independently represent the same group or value as in the general formula (1). Divalent hydrocarbon group R 4 is the formula -R 5 -O-R glycerin derivative substituent represented by 6, R 5 is an ether bond and an ester bond carbon atoms 2-20 also contain, R 6 is A polyhydric alcohol substituent having at least two hydroxyl groups. ]
[0011]
Specific examples of R 5 include — (CH 2 ) 2 —, — (CH 2 ) 3 —, —CH 2 CH (CH 3 ) CH 2 —, — (CH 2 ) 4 —, — (CH 2 ) 5 — , - (CH 2) 6 - , - (CH 2) 7 -, - (CH 2) 8 -, - (CH 2) 2 -CH (CH 2 CH 2 CH 3) -, - CH 2 -CH (CH 2 CH 3 ) —, — (CH 2 ) 3 —O— (CH 2 ) 2 —, — (CH 2 ) 3 —O— (CH 2 ) 2 —O— (CH 2 ) 2 —, — (CH 2 ) 3 —O—CH 2 CH (CH 3 ) —, —CH 2 —CH (CH 3 ) —COO (CH 2 ) 2 — and the like, but are not limited thereto.
Specific examples of R 4 include substituents represented by the following general formulas (3) to (5), but are not limited thereto. S and t in a formula are the integers of 1-20. In addition, a part of the hydroxyl groups in the following substituents may be substituted with an alkoxy group or an ester group.
[0012]
[Chemical 1]
[Chemical 2]
[Chemical 3]
The content of the polyhydric alcohol substituent R 6 in the glycerin derivative-modified silicone as the component (A) in the present invention is preferably 40 to 80% by weight, more preferably 45 to 70% by weight. When the content of the polyhydric alcohol substituent R 6 is less than 40% by weight, the glycerin derivative-modified silicone is poorly soluble in water, and the silicone may be separated, and the polyhydric alcohol substituent R 6 is contained. When the amount exceeds 80% by weight, the ability to lower the surface tension is inferior and the permeability to wallpaper is insufficient.
The various types of (A) silicone surfactants may be used alone or in combination.
[0016]
The humectant of component (B) in the present invention is a component that absorbs or retains water, and specific examples include glycerin, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, and tripropylene. Polyhydric alcohols such as glycol; glycol ethers such as ethylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monobutyl ether, propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monoethyl ether; 3-methoxybutanol, 3 -Alcohol ethers such as methyl-3-methoxybutanol; ethylene glycol monoethyl ether acetate DOO, the high-boiling water-soluble compounds, such as glycol ether acetates such as propylene glycol monomethyl ether acetate, but are not limited to those listed above, the boiling point is preferably not less than 100 ° C.. However, glycerin, ethylene glycol and diethylene glycol are particularly preferred. In addition, the humectant of the component (B) may be used alone or in combination with a plurality of humectants.
[0017]
The composition for wallpaper peeling of the present invention comprises 0.01 to 10% by weight of the silicone surfactant as the component (A), 0.1 to 30% by weight of the humectant as the component (B), and the remaining amount of water as the component (C). More preferably, 0.1 to 5% by weight of the silicone-based surfactant as the component (A), 0.5 to 10% by weight of the humectant as the component (B), and the remaining amount of water as the component (C) It consists of If the silicone-based surfactant (A) is less than 0.01% by weight, the ability to lower the surface tension is inferior, and the permeability to wallpaper is insufficient. Even if it exceeds 10% by weight, further improvement in performance is expected. This is not possible, and the cost of the composition increases. If the humectant of component (B) is less than 0.1% by weight, the water holding power is insufficient and the effect of suppressing the water drying rate is insufficient, and if it exceeds 30% by weight, the surface tension becomes high.
[0018]
The wallpaper peeling composition of the present invention may contain other components as necessary. Specific examples include a thickener, a gelling agent, an organic solvent, an enzyme, an antiseptic, a fragrance, and a coloring agent. Etc.
[0019]
A wallpaper peeling method using the wallpaper peeling composition of the present invention uses the wallpaper peeling composition according to any one of claims 1 to 5, and includes the following (a), (b), ( c) A method for peeling wallpaper applied to a surface of a substrate such as a wall, characterized by comprising steps. That is,
(A) Applying the wallpaper peeling composition directly on the surface of the wallpaper, or applying the wallpaper peeling composition after destroying the surface; (b) Then, the composition is coated with an adhesive. It is a method comprising a step of waiting until it is softened or dissolved, and (c) a step of peeling the wallpaper from the surface of the substrate such as a wall.
In the step (a), when the wallpaper is a paper support alone, water permeation can be obtained by applying the wallpaper peeling composition directly on the surface of the wallpaper, but a sufficient effect can be obtained. Water-resistant wallpaper with a vinyl resin film coated on it and paper or leather support laminated with a vinyl resin film is hard to penetrate water, so the surface is scratched or rubbed with a wire brush or cutter. For example, after destroying the surface, it is necessary to apply a wallpaper peeling composition. The application method can treat the wallpaper peeling composition of the present invention on the wallpaper surface by a general method using a spray, a brush, or a roller. Coat-weight of the wallpaper wallpaper stripping composition, time to effect expression, economics, taking into account in terms of the degree of effect, a 5g / m 2 ~100g / m 2 , uniformly coated on wallpaper entire It is preferable to attach. If the coating amount is less than 5 g / m 2, the amount of the pressure-sensitive adhesive softened or dissolved is small and the effect is insufficient. Even if the amount exceeds 100 g / m 2 , the pressure-sensitive adhesive softening or dissolving effect does not change. Not economical.
In step (b), the coated wallpaper peeling composition waits until the adhesive softens or dissolves, but the waiting time until the adhesive softens or dissolves depends on the type of substrate, adhesive and wallpaper, Although it varies depending on the material, it requires 1 minute to 5 hours, preferably 3 minutes to 1 hour. If it is less than 1 minute, softening or dissolution of the pressure-sensitive adhesive is insufficient, and if it exceeds 5 hours, the effect does not change and the wallpaper peeling work becomes inefficient. (C) Next, the stage of peeling the wallpaper from the surface of the substrate such as a wall is reached.
[0020]
The present invention will be described more specifically with reference to the following examples. However, the present invention is not limited to these examples.
[0021]
【Example】
[Examples 1 to 5, Comparative Example 1]
(Preparation of wallpaper peeling composition)
The composition was prepared by stirring and mixing at the blending amount (% by weight) of each blend shown in Table 1. Each surface tension was measured with a CBVP surface tension meter (A3 type) manufactured by Kyowa Interface Chemical Co., Ltd. at a measurement temperature of 25 ° C. Moreover, the surfactant used in each Example is shown below by chemical formula (6)-(9).
[0022]
[Table 1]
[0023]
[Formula 4]
Silicone surfactant 1)
[0024]
[Chemical formula 5]
Silicone surfactant 2)
[0025]
[Chemical 6]
Silicone surfactant 3)
[0026]
Non-silicone surfactant 1)
C 10 H 21 O (C 2 H 4 O) 10 (C 3 H 6 O) 4 H (9)
[0027]
(Wallpaper peeling test)
A commercially available vinyl wallpaper in which a vinyl resin film was laminated on a paper support was applied on a plaster board using starch-based cross glue, and a test sample was obtained after half a year. After a horizontal cut is made on the surface of the wallpaper film with a cutter, each composition of Examples 1 to 5 and Comparative Example 1 is applied uniformly over the entire wallpaper at a coating amount of 20 g / m 2 using a brush. The wallpaper was peeled after 5 minutes. The state of the peeling trace wall was evaluated according to the following criteria, and the results are shown in Table 2.
[0028]
[Table 2]
X: The backing paper partially remained.
[0029]
【The invention's effect】
Since the wallpaper peeling composition of the present invention contains a silicone-based surfactant, the surface tension of the composition is lower than that of a conventional composition using a non-silicone-based surfactant, and the penetration into wallpaper is improved. It is excellent and the wallpaper peeling method of the present invention is advantageous in that the peeling work is easy and can be done in a short time, and the wall of the peeling mark is clean.
Claims (8)
（Ｂ）保湿剤 ０．１〜３０重量％、
（Ｃ）水 残量
からなる壁紙剥離用組成物。(A) 0.01-10% by weight of a silicone-based surfactant,
(B) 0.1 to 30% by weight of a humectant,
(C) The composition for wallpaper peeling which consists of water remaining amount.
（a）壁紙の表面に直接、壁紙剥離用組成物を塗付するか、または、その表面を破壊後、壁紙剥離用組成物を塗付する段階、（b）次いで、組成物が壁紙の粘着剤を軟化または溶解させるまで待機する段階、（c）次いで、壁紙を、壁等の基材表面から剥離させる段階。A substrate surface, such as a wall, comprising the wallpaper peeling composition according to any one of claims 1 to 5 and comprising the following steps (a), (b), and (c): How to remove the wallpaper on the wall.
(A) Applying the wallpaper peeling composition directly on the surface of the wallpaper, or applying the wallpaper peeling composition after destroying the surface; (b) Next, the composition adheres to the wallpaper. Waiting for the agent to soften or dissolve, (c) then peeling the wallpaper from the surface of the substrate, such as a wall.
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