JP3828852B2 - Graffiti and scale remover - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、塗膜表面に形成された落書きや水垢を、下層の塗膜を溶解、膨潤あるいは損傷させることなく除去可能な、落書き及び水垢除去剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
各種建造物には、美観付与や保護のため、その表面に通常塗料が塗装されている。
このようにして形成された塗膜表面には、しばしばアクリル系ラッカーや、ニトロセルロース系ラッカー、フェルトペン等で落書きされたり、水垢が付着したり、美観を損なうなど問題があった。
そこで、これら塗膜表面に形成された落書きや水垢に対しては、従来、サンドペーパーで研磨したり、強溶剤を含浸させた布で擦る等の手段で除去していた。しかしながら、サンドペーパーで研磨する方法は、下層の塗膜を削り取り、損傷させる問題点があり、強溶剤を含浸させた布で擦る方法は、下層の塗膜を溶解、膨潤させる問題点があり、また、これら何れの方法も、落書きや水垢を除去した後の塗膜は、再度落書きされたり、水垢が付着しやすい問題点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の課題を背景に、塗膜表面に形成された落書きや水垢を、下層の塗膜を溶解、膨潤あるいは損傷させることなく除去可能で、かつ、落書きや水垢を除去した後も、該塗膜表面に再度落書きし難く、更に、落書きされてもその消し取り容易な、落書き及び水垢除去剤を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を達成するため、鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を達成できることを見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、
（ａ）下記式（１）〜（３）、
OH-(CH2CH2O)n-H （１）、
R1O-(CH2CH2O)n-H （２）、
R2O-(CH2CH2O)n-R3 （３）
〔式中、R1、R2及びR3は、炭素数１〜４のアルキル基であり、ｎは、１又は２である。〕
で示される化合物からなる群から選ばれる少なくとも１種の溶剤と、
（ｂ）表面張力が３０ｍＮ／ｍ以下のオルガノポリシロキサンと、
を含有することを特徴とする、塗膜表面の落書き及び水垢除去剤に関するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の落書き及び水垢除去剤（以下、単に「除去剤」という。）は、（ａ）溶剤及び（ｂ）オルガノポリシロキサンを必須成分とし、更に必要に応じて、（ｃ）揺変剤や、防黴防腐剤等の各種添加剤、充填剤等を配合したものから構成される。
前記（ａ）溶剤として、（ａ）下記式（１）〜（３）、
OH-(CH2CH2O)n-H （１）、
R1O-(CH2CH2O)n-H （２）、
R2O-(CH2CH2O)n-R3 （３）
〔式中、R1、R2及びR3は、炭素数１〜４のアルキル基であり、ｎは、１又は２である。〕
で示される群から選ばれる少なくとも１種の溶剤を使用する。
【０００６】
これら溶剤は、アクリル系ラッカーや、ニトロセルロース系ラッカー、フェルトペンなどの通常使用されている落書き物質に対し溶解性があり、また、建造物に広く塗装されているエマルション塗料塗膜を溶解、膨潤させ難く、更に、水溶性で脂溶性の特性を有しており、そのため、落書きや水垢の除去性に優れている。
これら溶剤として、式（１）で示される溶剤の具体例としては、エチレングリコールや、ジエチレングリコールが挙げられる。また、式（２）で示される溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルや、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が代表的なものとして挙げられる。また、式（３）で示される溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコールジメチルエーテルや、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等が代表的なものとして挙げられる。
【０００７】
前記（ｂ）オルガノポリシロキサンは、本発明の除去剤で落書き等を除去した後の塗膜表面に撥水・撥油性を付与し、そのため、該塗膜表面には、落書きし難く、かつ、落書きされてもその消し取りが容易になる。
そのため、本発明に使用するオルガノポリシロキサンは、常温で液状であり、表面張力が３０ｍＮ／ｍ以下、好ましくは、１５〜２５ｍＮ／ｍのもの（下限としては、例えば、10ｍＮ／ｍである。）が適当である。なお、表面張力が３０ｍＮ／ｍを超えるオルガノポリシロキサンは、上記効果が期待できず、好ましくない。
本発明に使用するオルガノポリシロキサンとしては、上記特性を有するものであれば市販されている各種シリコーン樹脂や、シリコーンオイル、シリコーンオリゴマー等が利用できる。また、シリコーン樹脂を溶剤に溶解させたシリコーンワニスや、シリコーンオイルに金属石鹸を添加したシリコーングリース、シリコーンオイルを水に分散させたシリコーンオイルエマルション等も利用可能である。
【０００８】
必要に応じ配合される（ｃ）揺変剤は、落書きや水垢の除去作業時、除去剤をタレ難くし、除去作業効率をよくするために配合するものである。即ち、落書きは、通常建造物の垂直部に書かれているので、除去作業時、除去剤が直ぐに流れ落ちると、使用環境を汚染するだけでなく、除去効率が悪くなり、それだけ多くの除去剤を使用する必要が生じ、更に、作業時間も多くかかる。そのため、除去剤を増粘させ、タレ難くするために配合するものである。
揺変剤としては、例えば、アルミニウムステアレートや、ジンクステアレートなどの金属石鹸や、ベントナイト、アクリルオリゴマー、アマイドワックス、酸化ポリエチレン等の塗料用等に使用されている各種揺変剤が特に制限なく使用可能である。
【０００９】
本発明の除去剤は、以上説明した（ａ）溶剤及び（ｂ）オルガノポリシロキサンを必須成分とし、更に必要に応じて、（ｃ）揺変剤等を配合したものから構成され、その配合割合は、例えば、（ａ）の溶剤が、５０〜９９質量％、好ましくは、６０〜９５質量％、（ｂ）のオルガノポリシロキサンが、０．１〜３０質量％、好ましくは、１〜２０質量％、（ｃ）揺変剤０〜２０質量％、好ましくは、０．５〜５質量％が適当である。
溶剤量が、９９質量％より過剰になると、相対的にオルガノポリシロキサン量が少なくなり、落書き等を除去した後の塗膜表面に撥水・撥油性を付与し難く、そのため、該塗膜表面の落書きし難くする効果が少なくなる傾向にある。一方、溶剤量が、５０質量％より少ないと、落書き等の除去効率が悪くなる傾向にある。
【００１０】
オルガノポリシロキサン量が、３０質量％より過剰になると、相対的に溶剤量が少なくなり、落書き等の除去効率が悪くなる傾向にある。一方、０．１質量％より少ないと、落書き等を除去した後の塗膜表面に撥水・撥油性を付与し難く、そのため、該塗膜表面の落書きし難くする効果が少なくなる傾向にある。
塗膜表面に形成された落書きや水垢を、除去する方法としては、例えば、本発明の除去剤を染み込ませたウエスで擦り除去する方法や、落書きや水垢が付着した塗膜表面を、本発明の除去剤で濡らし、布等で擦り除去する方法等がある。
【００１１】
【実施例】
以下、本発明について、実施例により、更に詳細に説明する。
【００１２】
実施例１〜４及び比較例１〜４
以下の表１に示す成分を混合し、除去剤を調製した。得られた除去剤について、以下の方法で、落書き除去性、落書き除去した後の塗膜外観、落書き除去した後の塗膜表面への落書きのし易さ、水垢除去性、水垢除去した後の塗膜外観の各試験をし、その結果を同表１の下段に示した。
（１−１）落書き試験片
クロメート処理アルミニウム板表面に、一液反応硬化型水系ウレタン樹脂系塗料（大日本塗料（株）製「ＤＮＴビューウレタン」）を、塗布量が０．１２ｋｇ／ｍ2／１回になるようにして、２回塗りし、常温で７日間乾燥させた。
この塗板に、水性アクリル系ラッカー（大日本塗料（株）製「スプレーＭＡＸ」）にて、部分的に落書きをし、常温で７日間乾燥させたものを試験片とした。
【００１３】
（１−２）試験方法
［落書き除去性］
試験片の落書き個所に、除去剤を刷毛で０．２ｋｇ／ｍ2塗布後、５分間放置し、乾燥したウエスで拭き取った。
評価基準：
○・・・落書きがきれいに除去できる。
×・・・落書きが残存する。
［落書き除去した後の塗膜外観］
上記落書き除去性試験に供した試験片の落書き除去した後の塗膜外観を目視判定した。
【００１４】
評価基準：
○・・・溶解、膨潤等の異常なく、落書きせず除去剤で処理していない個所の塗膜外観とほぼ同様の塗膜外観。
×・・・溶解、膨潤等の異常あり、落書きせずに除去剤で処理していない個所の塗膜外観と明らかに差異のある塗膜外観。
［落書き除去した後の落書きのし易さ］
上記落書き除去性試験に供した試験片の落書き除去した後の塗膜表面を、水性アクリル系ラッカー（大日本塗料（株）製「スプレーＭＡＸ」）にて再度落書きし、常温で７日間乾燥させた。
【００１５】
評価基準：
○・・・落書き塗膜にハジキが多くみられ、養生用布テープ（積水化学工業（株）製「養生用布テープＮｏ．７０６」）を貼り付け、それを剥がすと、落書きも除去できる。
×・・・落書き塗膜に異常なく、上記布テープを貼り付け、それを剥がしても、落書きが残存する。
（２−１）水垢試験片
クロメート処理アルミニウム板表面に、一液反応硬化型水系ウレタン樹脂系塗料（大日本塗料（株）製「ＤＮＴビューウレタン」）を、塗布量が０．１２ｋｇ／ｍ2／１回になるようにして、２回塗りし、常温で７日間乾燥させた。
この塗板の半分を水槽に３０日間浸漬し、喫水部に水垢を付着させたものを試験片とした。
【００１６】
（２−２）試験方法
［水垢除去性］
試験片の水垢付着個所に、除去剤を染み込ませたウエスを手で押さえつけ、５往復させた。
評価基準：
○・・・水垢がきれいに除去できる。
×・・・水垢が残存する。
［水垢除去した後の塗膜外観］
水垢除去性試験に供した試験片の水垢除去した後の塗膜外観を目視判定した。
評価基準：
○・・・溶解、膨潤等の異常なく、水垢付着せず除去剤で処理していない個所の塗膜外観とほぼ同様の塗膜外観。
×・・・溶解、膨潤等の異常あり、水垢付着せずに除去剤で処理していない個所の塗膜外観と明らかに差異のある塗膜外観。
【００１７】
【表１】
注１）シリコーンオイル（東レ・ダウコーニング・シリコーン（株）製「ＳＦ８４１３」；表面張力２２．５ｍＮ／ｍ）
注２）シリコーン樹脂（信越化学工業（株）製「ＫＲ４００」；表面張力２２．３ｍＮ／ｍ）
注３）アクリルオリゴマーエマルション系揺変剤（ロームアンドハース・ジャパン（株）製「PRIMAL ASE60」）
【００１９】
表１の評価結果からも明らかの通り、本発明の除去剤を使用した実施例１〜４は、優れた落書き除去性及び水垢除去性を有し、また、塗膜に悪影響及ぼすことなく、更に、落書き除去した後の塗膜への落書きがし難く、また、その落書きを簡単に除去できた。
一方、本発明で使用する溶剤以外の弱溶剤を配合した比較例１では、落書き除去性及び水垢除去性が悪かった。また、溶剤として、キシレンを配合した比較例２及び４では、優れた落書き除去性を有していたが、水垢除去性に劣り、また、下層の塗膜に異常がみられた。
また、ポリオルガノシロキサンを配合しない比較例３では、優れた落書き、水垢除去性を有するものの、落書き除去した後の塗膜への落書きがし易く、その落書きは、実施例に比較して、除去し難かった。
【００２０】
【発明の効果】
本発明の落書き除去性及び水垢除去剤は、塗膜表面に形成された落書きや水垢を、下層塗膜を溶解、膨潤あるいは損傷させることなく除去可能で、かつ、落書きや水垢を除去した後も、その塗膜表面に、落書きし難く、更に、落書きされてもその消し取りが容易である。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a graffiti and scale removing agent capable of removing graffiti and scale formed on the surface of a coating without dissolving, swelling or damaging the underlying coating.
[0002]
[Prior art]
Various buildings are usually painted on the surface for the purpose of imparting beauty and protection.
On the surface of the coating film thus formed, there are often problems such as scribbling with acrylic lacquer, nitrocellulose lacquer, felt pen, etc., adhesion of water scale, and loss of aesthetics.
Therefore, graffiti and scale formed on the surface of these coating films have been conventionally removed by means such as polishing with sandpaper or rubbing with a cloth impregnated with a strong solvent. However, the method of polishing with sandpaper has the problem of scraping and damaging the lower layer coating, and the method of rubbing with a cloth impregnated with a strong solvent has the problem of dissolving and swelling the lower layer coating, In addition, any of these methods has a problem that the paint film after removing the graffiti and scales is again graffitied and the scales easily adhere.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention, against the background of such problems of the prior art, can remove graffiti and scale formed on the surface of the coating without dissolving, swelling or damaging the underlying coating, and can also remove graffiti and scale. An object of the present invention is to provide a scribing and descaling agent which is difficult to be re-grafted on the surface of the coating film after being removed, and which can be easily erased even if it is scribbling.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies in order to achieve the above-described problems, the present inventors have found that the above-described problems can be achieved by the following configuration, and have reached the present invention.
That is, the present invention
(A) the following formulas (1) to (3),
OH- (CH 2 CH 2 O) n -H (1),
R 1 O— (CH 2 CH 2 O) n —H (2),
R 2 O- (CH 2 CH 2 O) n -R 3 (3)
Wherein, R 1, R 2 and R 3 is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, n is 1 or 2. ]
At least one solvent selected from the group consisting of compounds represented by:
(B) an organopolysiloxane having a surface tension of 30 mN / m or less;
It is related with the graffiti and scale removal agent of the coating-film surface characterized by containing.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The graffiti and descaling agent (hereinafter simply referred to as “removing agent”) of the present invention comprises (a) a solvent and (b) an organopolysiloxane as essential components, and, if necessary, (c) a thixotropic agent, And various additives such as antiseptic and preservatives, fillers and the like.
As the (a) solvent, (a) the following formulas (1) to (3),
OH- (CH 2 CH 2 O) n -H (1),
R 1 O— (CH 2 CH 2 O) n —H (2),
R 2 O- (CH 2 CH 2 O) n -R 3 (3)
Wherein, R 1, R 2 and R 3 is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, n is 1 or 2. ]
At least one solvent selected from the group represented by
[0006]
These solvents are soluble in commonly used graffiti materials such as acrylic lacquers, nitrocellulose lacquers, and felt pens, and dissolve and swell emulsion paint coatings that are widely applied to buildings. In addition, it has water-soluble and fat-soluble properties, and therefore has excellent scavenging and graffiti removal properties.
Specific examples of the solvent represented by the formula (1) include ethylene glycol and diethylene glycol. Specific examples of the solvent represented by the formula (2) include, for example, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol monoisopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, A typical example is diethylene glycol monobutyl ether. Specific examples of the solvent represented by the formula (3) include ethylene glycol dimethyl ether, ethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol methyl ethyl ether, diethylene glycol dipropyl ether, diethylene glycol dibutyl ether, and the like. A typical example.
[0007]
The (b) organopolysiloxane imparts water repellency / oil repellency to the coating surface after removing graffiti or the like with the remover of the present invention, and therefore the coating surface is difficult to graffiti, and Even if it is scribbled, it will be easy to erase.
Therefore, the organopolysiloxane used in the present invention is liquid at room temperature and has a surface tension of 30 mN / m or less, preferably 15 to 25 mN / m (the lower limit is, for example, 10 mN / m). Is appropriate. An organopolysiloxane having a surface tension exceeding 30 mN / m is not preferable because the above effect cannot be expected.
As the organopolysiloxane used in the present invention, various commercially available silicone resins, silicone oils, silicone oligomers and the like can be used as long as they have the above characteristics. In addition, a silicone varnish in which a silicone resin is dissolved in a solvent, a silicone grease in which a metal soap is added to silicone oil, a silicone oil emulsion in which silicone oil is dispersed in water, and the like can be used.
[0008]
The (c) thixotropic agent blended as necessary is blended in order to make the removal agent difficult to drip and improve the removal work efficiency during the removal work of graffiti and scale. That is, the graffiti is usually written on the vertical part of the building. If the removal agent immediately falls during the removal operation, it not only pollutes the environment of use but also the removal efficiency deteriorates. It is necessary to use it, and more work time is required. Therefore, it is blended to thicken the remover and make it difficult to sag.
As the thixotropic agent, for example, metal soap such as aluminum stearate and zinc stearate, and various thixotropic agents used for paint such as bentonite, acrylic oligomer, amide wax, polyethylene oxide and the like are not particularly limited. It can be used.
[0009]
The removing agent of the present invention comprises (a) a solvent and (b) an organopolysiloxane described above as essential components, and further comprises (c) a thixotropic agent, etc., if necessary. For example, the solvent (a) is 50 to 99% by mass, preferably 60 to 95% by mass, and the organopolysiloxane (b) is 0.1 to 30% by mass, preferably 1 to 20% by mass. %, (C) 0 to 20% by mass, preferably 0.5 to 5% by mass of the thixotropic agent.
When the amount of the solvent is more than 99% by mass, the amount of organopolysiloxane is relatively reduced, and it is difficult to impart water and oil repellency to the coating surface after removing graffiti and the like. The effect of making it difficult to graffiti tends to decrease. On the other hand, when the amount of the solvent is less than 50% by mass, the removal efficiency of graffiti and the like tends to deteriorate.
[0010]
When the amount of the organopolysiloxane is more than 30% by mass, the amount of the solvent is relatively reduced, and the removal efficiency of graffiti and the like tends to deteriorate. On the other hand, when the amount is less than 0.1% by mass, it is difficult to impart water / oil repellency to the coating film surface after removing graffiti and the like, and therefore the effect of making the coating film surface difficult to graffiti tends to decrease. .
Examples of a method for removing graffiti and scale formed on the surface of the coating film include, for example, a method of rubbing with a cloth soaked with the removing agent of the present invention, and a coating film surface on which graffiti and scale adhere to the present invention. There is a method of wetting with a remover and rubbing with a cloth or the like.
[0011]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0012]
Examples 1-4 and Comparative Examples 1-4
Components shown in Table 1 below were mixed to prepare a removal agent. About the obtained remover, graffiti removal property, appearance of paint film after graffiti removal, ease of graffiti on paint film surface after graffiti removal, scale removal property, scale removal Each test of the coating film appearance was performed, and the results are shown in the lower part of Table 1.
(1-1) Graffiti test piece On the surface of a chromate-treated aluminum plate, a one-component reaction-curable water-based urethane resin-based paint (“DNT View Urethane” manufactured by Dainippon Paint Co., Ltd.) is applied in an amount of 0.12 kg / m 2. / It was applied twice so as to be once and dried at room temperature for 7 days.
A test piece was prepared by partially scribbling this coated plate with an aqueous acrylic lacquer ("Spray MAX" manufactured by Dainippon Paint Co., Ltd.) and drying it at room temperature for 7 days.
[0013]
(1-2) Test method [Doodle removal]
The remover was applied to the graffiti portion of the test piece with a brush at 0.2 kg / m 2 , left for 5 minutes, and then wiped off with a dry waste cloth.
Evaluation criteria:
○: Graffiti can be removed cleanly.
X: Graffiti remains.
[Appearance of paint film after graffiti removal]
The appearance of the coating film after the graffiti removal of the test piece subjected to the graffiti removal test was visually judged.
[0014]
Evaluation criteria:
○: No abnormalities such as dissolution and swelling, and almost the same as the appearance of the paint film where it was not scribbled and not treated with the remover.
X: Abnormalities such as dissolution, swelling, etc., and the coating film appearance clearly different from the coating film appearance of the part not treated with the remover without graffiti.
[Ease of graffiti after graffiti removal]
The surface of the paint film after graffiti removal of the test piece subjected to the graffiti removal test was again graffitied with an aqueous acrylic lacquer ("Spray MAX" manufactured by Dainippon Paint Co., Ltd.) and dried at room temperature for 7 days. It was.
[0015]
Evaluation criteria:
○ ... Many repellencies are seen on the graffiti coating, and the graffiti can also be removed by applying a cloth tape for curing ("curing cloth tape No. 706" manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.) and removing it.
X: Graffiti remains even if the cloth tape is pasted and peeled off without any abnormality on the graffiti coating.
(2-1) Scale test piece A chromate-treated aluminum plate surface is coated with a one-component reaction-curing water-based urethane resin-based paint (“DNT View Urethane” manufactured by Dainippon Paint Co., Ltd.) at a coating amount of 0.12 kg / m 2. / It was applied twice so as to be once and dried at room temperature for 7 days.
A test piece was prepared by immersing half of this coated plate in a water tank for 30 days and adhering scale to the drafting section.
[0016]
(2-2) Test method [scale removal property]
A waste cloth soaked with the removing agent was pressed by hand on the scale adhering portion of the test piece and reciprocated five times.
Evaluation criteria:
○: Scale can be removed cleanly.
X: Scale remains.
[Appearance of paint film after removing scale]
The appearance of the coating film after removing the scale from the test piece subjected to the scale removal test was visually judged.
Evaluation criteria:
○: No abnormalities such as dissolution and swelling, and the appearance of the paint film is almost the same as that of the paint film where the scale does not adhere and is not treated with the remover.
X: Abnormalities such as dissolution and swelling, paint film appearance clearly different from the paint film appearance where no scale adheres and is not treated with a remover.
[0017]
[Table 1]
Note 1) Silicone oil (“SF8413” manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd .; surface tension 22.5 mN / m)
Note 2) Silicone resin (“KR400” manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .; surface tension 22.3 mN / m)
Note 3) Acrylic oligomer emulsion thixotropic agent ("PRIMAL ASE60" manufactured by Rohm and Haas Japan Co., Ltd.)
[0019]
As is clear from the evaluation results in Table 1, Examples 1 to 4 using the removing agent of the present invention have excellent graffiti removing properties and scale removing properties, and without adversely affecting the coating film. Graffiti on the paint film after graffiti removal was difficult, and the graffiti could be removed easily.
On the other hand, in Comparative Example 1 in which a weak solvent other than the solvent used in the present invention was blended, the graffiti removal property and the scale removal property were poor. Further, Comparative Examples 2 and 4 in which xylene was blended as a solvent had excellent graffiti removal properties, but were inferior in scale removal properties, and abnormalities were observed in the lower layer coating film.
In Comparative Example 3 in which no polyorganosiloxane is blended, although it has excellent graffiti and scale removal properties, it is easy to make a graffiti on the coating film after graffiti removal, and the graffiti is removed compared to the examples. It was difficult.
[0020]
【The invention's effect】
The graffiti removing and descaling agent of the present invention can remove graffiti and scale formed on the surface of the coating without dissolving, swelling or damaging the underlying coating, and even after the graffiti and scale have been removed. The surface of the coating film is difficult to be graffitied, and even if it is graffitied, it is easy to erase.
Claims (3)
OH-(CH2CH2O)n-H （１）、
R1O-(CH2CH2O)n-H （２）、
R2O-(CH2CH2O)n-R3 （３）
〔式中、R1、R2及びR3は、炭素数１〜４のアルキル基であり、ｎは、１又は２である。〕
で示される化合物からなる群から選ばれる少なくとも１種の溶剤と、
（ｂ）表面張力が３０ｍＮ／ｍ以下のオルガノポリシロキサンと、
を含有することを特徴とする、塗膜表面の落書き及び水垢除去剤。(A) the following formulas (1) to (3),
OH- (CH 2 CH 2 O) n -H (1),
R 1 O— (CH 2 CH 2 O) n —H (2),
R 2 O- (CH 2 CH 2 O) n -R 3 (3)
Wherein, R 1, R 2 and R 3 is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, n is 1 or 2. ]
At least one solvent selected from the group consisting of compounds represented by:
(B) an organopolysiloxane having a surface tension of 30 mN / m or less;
A scrubbing and descaling agent on the surface of the coating film, characterized by containing
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