JP4153086B2 - 混合容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柔軟で弾性復元力を有する材料から形成されかつ両端が開口された円筒形状の容器本体と、容器本体の一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段と、容器本体の他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段とを備え、容器本体を所要部位において横方向に折り畳むことにより、あるいは分離手段により横方向に圧縮することにより、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分に分離され、所要部位を折り畳まれない状態に復元せしめることによって、あるいは分離手段による横方向の圧縮を解除することによって、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分が連通状態に復元せしめられる混合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−605号公報には、第一の物質である液体を収容した容器本体と、第二の物質である乳剤を収容した物質収容体(収容体)とからなる乳児用飲料容器が開示されている。容器本体の口頸部(容器首部)の外周面には雄ねじが形成され、口頸部の開口部は剥離可能なシール部材により閉じられている。物質収容体は、貫通孔の内周面に雌ねじが形成された円筒部材と、円筒部材の上端に取り付けられて貫通孔の上方空間を密封するキャップ体とを備えている。キャップ体と円筒部材の貫通孔とは弁体により区切られ(貫通孔の上端は弁体により閉じられ)、キャップ体内には乳剤が収容されている。円筒部材の下端には剥離可能なシール部材が装着され、貫通孔の下端はこのシール部材により閉じられている。内周面に雌ねじが形成された本体部(内側キャップ)と本体部に装着された乳首とからなる乳首キャップの乳首側はカバーキャップ(外側キャップ)により離脱自在にカバーされ、本体部の下端開口は剥離可能なカバーシートにより閉じられている。
【0003】
上記乳児用飲料容器を使用する場合には、容器本体からシール部材を剥離して口頸部の開口部を開く。そして物質収容体からシール部材を剥離して貫通孔の下端を開口させた後、物質収容体の雌ねじを容器本体の口頸部の雄ねじに螺合させ、回転させる。物質収容体が口頸部に沿って移動することにより、容器本体の口頸部の上端が物質収容体の貫通孔の上端から上方へ相対的に突出するので、弁体が上方に開かれ、物質収容体の貫通孔の上端が開口する。キャップ体内に収容されている乳剤は容器本体内に収容されている液体の中に落下する。物質収容体を容器本体の口頸部に螺合した状態で容器本体を物質収容体と共に振動させ、乳剤と液体とを混合させる。これにより乳児用飲料が生成される。混合が終了した後、物質収容体を容器本体の口頸部から取り外す。次いで、乳首キャップのカバーシートを剥離して本体部の下端開口を開いた後、本体部の雌ねじを容器本体の口頸部の雄ねじに螺合させることにより、乳首キャップを容器本体に装着する。そして乳首キャップからカバーキャップを取り外すことにより、容器本体内の乳児用飲料を授乳することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して上記従来の混合容器である乳児用飲料容器は次のような解決すべき課題を有している。
(1)物質収容体内に収容された乳剤を容器本体内に流出するためには、収容体からシール部材を剥離して貫通孔の下端を開口させた後、物質収容体の雌ねじを容器本体の口頸部の雄ねじに螺合させ、回転させる必要がある。したがって、物質収容体内に収容された乳剤を容器本体内に流出させるための操作が面倒で不便であり、乳剤と容器本体内の液体との混合作業が比較的困難である。
(2)使用に際しては、容器本体からシール部材を剥離する、物質収容体からシール部材を剥離する、物質収容体の雌ねじを容器本体の口頸部の雄ねじに螺合させ、回転させて弁体を開く、乳剤と液体とを混合させた後、物質収容体を容器本体の口頸部から取り外す、乳首キャップのカバーシートを剥離する、乳首キャップを容器本体に装着する、乳首キャップからカバーキャップを取り外す等、多数の操作を必要とする。したがって使用に際しての一連の操作が面倒で不便である。
(3)少なくとも乳剤が収容された物質収容体は使用後、再使用することはできないので廃棄される。したがって上記物質収容体を必須とする混合容器は、使用コストが高くなり使用者にとって不経済である。
(4)物質収容体は、円筒部材、キャップ体、弁体及びカバーシートから構成されているので、組み立てが比較的困難であり、部品点数も多く、製造コストが高くなる。特に、キャップ体はドーム形状をなしているので、円筒部材に対してシール性を確保しながら装着する作業は比較的面倒となる。
(5)容器本体は使用後、洗浄しなければならないが、底部が閉塞されているので、洗浄作業が比較的面倒である。
(6)物質収容体内において乳剤は弁体の上部に収容され、しかも弁体は上方に開くよう構成されているので、乳剤の流出が円滑かつ確実に遂行されず、したがって物質収容体内に乳剤が残留する可能性が高く、乳剤に無駄を生ずることとなる。
(7)物質収容体を容器本体の口頸部に装着し、乳剤と液体とを混合させた後、両者の混合物質が口頸部の上端及び上端部の外周面に付着、残留することが避けられないので、衛生的ではない。
【0005】
本発明は上記事実に基づいてなされたものであり、その目的は、簡単な構成により相互に非連通状態にせしめられた複数の部分(室)を容易に形成することができ、しかも連通状態に容易に復元可能であり、低コストで便い易い、新規な混合容器を提供することである。
【0006】
本発明の更に他の目的は、複数の物質の注入及び混合を容易に遂行でき、したがって便利である、新規な混合容器を提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、使用に際しての一連の操作が簡単で便利である、新規な混合容器を提供することである。
【0008】
繰り返し使用することができ、したがって使用コストが安く使用者にとって経済的である、新規な混合容器を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、低コストで製造することができる、新規な混合容器を提供することである。
【0010】
本発明の更に他の目的は、洗浄作業が容易であり、したがって衛生的である、新規な混合容器を提供することである。
【0011】
本発明の更に他の目的は、組立及び分解が容易で使い易い、新規な混合容器を提供することである。
【0012】
本発明の更に他の目的は、構成が簡単でありながらシール性の高い、新規な混合容器を提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、混合物質に無駄を生ずることのない、新規な混合容器を提供することである。
【0014】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明に従って構成された混合容器の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一局面によれば、
柔軟で弾性復元力を有する材料から形成されかつ両端が開口された円筒形状の容器本体と、該容器本体の一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段と、該容器本体の他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段とを備え、該容器本体を所要部位において横方向に折り畳むことによって該容器本体は、該所要部位が該横方向に圧縮されて相互に非連通状態にせしめられた二つの部分に解除自在に分離され、該所要部位を折り畳まれない状態に復元せしめることによって横方向の圧縮を解除すると、相互に非連通状態にせしめられた該二つの部分が連通状態に復元せしめられて該分離が解除され
該容器本体を折り畳まれた状態に解除自在に保持する保持手段を含み、
該第一の閉塞手段及び該第二の閉塞手段のうちの少なくとも一方は該容器本体の該一端又は該他端に離脱自在に装着され、該容器本体の該二つの部分のうちの一方の部分には湯又は水が収容され、他方の部分には粉ミルクが収容され、該保持手段による該保持を解除して該容器本体の該所要部位を折り畳まれない状態に復元せしめることにより該二つの部分を連通状態に復元せしめて該湯又は水と該粉ミルクとを混合せしめた後、該第一の閉塞手段又は該第二の閉塞手段のうちの離脱自在に装着された一方を、上向きにした状態で該容器本体の該一端又は該他端から離脱させて該一端又は該他端を開口せしめると共に、開口せしめられた該一端又は該他端に、円筒状のアダプタープラグの一端部を離脱自在に圧入することにより該アダプタープラグを装着し、該アダプタープラグの他端部に乳首キャップを離脱自在に装着してなる、
ことを特徴とする混合容器、が提供される。
【0016】
本発明の他の局面によれば、
柔軟で弾性復元力を有する材料から形成されかつ両端が開口された円筒形状の容器本体と、該容器本体の一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段と、該容器本体の他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段と、該容器本体を所要部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた二つの部分に解除自在に分離する分離手段とを備え、該分離手段による該容器本体の該所要部位における横方向の圧縮を解除すると、相互に非連通状態にせしめられた該二つの部分が連通状態に復元せしめられて該分離が解除され、
該分離手段は、該容器本体の該所要部位に離脱自在に装着されて、該容器本体を該所要部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめる分離用クランプ部材からなり、
該分離手段は、該容器本体を該所要部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた該二つの部分に解除自在に分離するよう構成され、該第一の閉塞手段及び該第二の閉塞手段のうちの少なくとも一方は該容器本体の該一端又は該他端に離脱自在に装着され、該容器本体の該二つの部分のうちの一方の部分には湯又は水が収容され、他方の部分には粉ミルクが収容され、該分離手段による該分離を解除することにより該二つの部分を連通状態に復元せしめて該湯又は水と該粉ミルクとを混合せしめた後、該第一の閉塞手段又は該第二の閉塞手段のうちの離脱自在に装着された一方を、上向きにした状態で該容器本体の該一端又は該他端から離脱させて該一端又は該他端を開口せしめると共に、開口せしめられた該一端又は該他端に、円筒状のアダプタープラグの一端部を離脱自在に圧入することにより該アダプタープラグを装着し、該アダプタープラグの他端部に乳首キャップを離脱自在に装着してなる、
ことを特徴とする混合容器、が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を哺乳用混合容器に適用した好適実施形態を図1〜図15を参照して更に詳細に説明する。なお図1〜図15において、実質上同一部分は同一符号で示す。
【0018】
図1〜図3を参照して、本発明に従って構成された混合容器は、容器本体2と、第一の閉塞手段である第一のプラグキャップ4と、第二の閉塞手段である第二のプラグキャップ6とを備えている。容器本体2は、両端が開口された円筒形状をなし、柔軟で弾性復元力を有する材料、例えば、軟質ポリエチレン等の合成樹脂あるいはシリコーンゴムから形成されている。これらの材料の厚さは0.3mm〜1.0mmが実用上好適である。厚さが過剰に薄いと必要な剛性が確保されないので実用に耐えられなくなると共に所望のシール性が確保されなくなり、また過剰に厚いと剛性が必要以上に増大されて材料に無駄を生ずると共に柔軟性が低下して、後に詳述する第一のプラグキャップ4又は第二のプラグキャップ6の圧入及び離脱、アダプタープラグ30の圧入及び離脱が困難となる、等の不都合が生ずる。
【0019】
容器本体2を合成樹脂から形成する場合の好適な実施例としては、厚さが0.3mm〜0.7mm、比重が0.915〜0.935、MFRが0.3〜25.0、組成は単層であって抗酸剤を含まず、ステアリン酸カルシウムの含有は1000ppmまで許容される、低密度ポリエチレン(LDPE、L−LDPE)を挙げることができる。この低密度ポリエチレンの市販品としては、日本ポリケム株式会社から製造販売されている「ノバティックLC520」(商品名)、三井化学株式会社から製造販売されている「ミラソン50」(商品名)、日本ポリオレフィン株式会社から製造販売されている「ジェイレックスL130」(商品名)を挙げることができる。また容器本体2をシリコーンゴムから形成する場合の好適な実施例としては、信越シリコーン株式会社から製造販売されている「医療グレードKE15」(商品名)を挙げることができる。このシリコーンゴムの厚さは0.3mm〜1.0mmである。
【0020】
上記した如き柔軟で弾性復元力を有する材料から形成されたチューブ状の容器本体2を所要部位(この実施形態においては両端間の略中央部位)において横方向すなわち軸線に直交する方向に折り畳む(折り曲げる)ことにより、容器本体2は横方向にすなわち軸線に直交する直線に沿って圧縮されて相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に解除自在に分離される。二つの部分24及び26に折り畳まれて分離された状態の容器本体2は、一端が開口し他端が底部27により閉塞された筒状の保持ケース28内に折畳部から挿入されることにより、離脱自在に収容される。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる保持ケース28は略楕円形状の横断面を有している。容器本体2が保持ケース28内に収容された状態で、容器本体2の一端部及び他端部は、保持ケース28の一端から突出するよう位置付けられる。すなわち保護ケース28の高さは容器本体2の全長の1/2よりも短く規定されている。容器本体2は、その一端と他端とが、換言すれば一方の部分24と他方の部分26とが、折り畳まれた中央部位を中心に相互に離反する方向へ復元移動しようとするが、この復元移動は保持ケース28の内周面の両端によって規制される。したがってこの状態で保持ケース28は、容器本体2の上記復元移動を所要位置(二つの部分24及び25が隣接した位置)で規制するよう解除自在に保持する保持手段である保持ケースとして機能する。
【0021】
容器本体2を収容した保持ケース28の開口端を上向きにせしめると、容器本体2の一端開口及び他端開口は相互に隣接した状態で上向きに位置付けられる。容器本体2の一端開口から一方の部分24内に、第一の物質である粉ミルクが所要量注入され、また容器本体2の他端開口から他方の部分26内に、第二の物質である湯又は水が所要量注入される。容器本体2の二つの部分24及び26は、横方向に直線状に延在する折畳部において相互に非連通状態にせしめられて実質上完全にシールされているので、粉ミルクと湯又は水とが混合されることはない。容器本体2の二つの部分24及び26内に粉ミルクと湯又は水とが相互に独立して注入された後、容器本体2の一端には、該一端を開口自在に閉じるよう、第一のプラグキャップ4が離脱自在に装着され、また容器本体2の他端には、該他端を開口自在に閉じるよう、第二のプラグキャップ6が離脱自在に装着される。
【0022】
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる第一のプラグキャップ4は、天面壁8と、天面壁8の周縁よりも半径方向内側から垂下する環状スカート壁10とを備えている。天面壁8の周縁の一部には、スカート壁10の接線方向に延在する直線状の縁壁12が形成されている。天面壁8には縁壁12の長手方向に間隔をおいて一対の被係止切欠き14が形成されている。被係止切欠き14の各々は、天面壁8の上面と下面との間を貫通しかつ一端が縁壁12に開口するよう形成されている。図2に示すように、被係止切欠き14の各々はまた、第一のプラグキャップ4の軸線方向の上面から見て略円弧形状をなし、縁壁12に開口する一端は円弧形状の直径より小さい平行な幅をもって延在するよう形成されている。
【0023】
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる第二のプラグキャップ6は、天面壁16と、天面壁16の周縁よりも半径方向内側から垂下する環状スカート壁18とを備えている。天面壁16の周縁の一部には、スカート壁18の接線方向に延在する直線状の縁壁20が形成されている。天面壁16には縁壁20の長手方向に間隔をおいて一対の係止突部22が形成されている。係止突部22の各々は縁壁20から突出するよう形成されている。図2に示すように、係止突部22の各々は、第二のプラグキャップ6の軸線方向の上面から見てその根元の部分が平行な幅をもって延び、先端部が略円弧形状をなすよう形成されている。第二のプラグキャップ6と第一のプラグキャップ4とは、係止突部22の各々及び被係止切欠き14の各々を除き、実質上同じ構成を有している。
【0024】
携帯可能な混合容器の組立に際し、第一のプラグキャップ4は、そのスカート壁10が容器本体2の一端に離脱自在に圧入されることにより容器本体2の一端に離脱自在に装着される。容器本体2の一端は第一のプラグキャップ4によって開口自在に閉じられる。第一のプラグキャップ4の縁壁12は容器本体2の他端側に対向するよう位置付けられる。第二のプラグキャップ6は、その縁壁20が第一のプラグキャップ4の縁壁12に対向して位置付けられた状態で、そのスカート壁18が容器本体2の他端に離脱自在に圧入されることにより容器本体2の他端に離脱自在に装着される。同時に、第二のプラグキャップ6の係止突部22の各々が第一のプラグキャップ4の対応する被係止切欠き14に対し、第二のプラグキャップ6及び第一のプラグキャップ4の軸線方向から離脱自在にかつ相互に離反する方向には離脱できないように嵌合・係止される。第一のプラグキャップ4と第二のプラグキャップ6とは相互に離反する方向には離脱できないように係止されるので、被係止切欠き14の各々と係止突部22の各々とは、容器本体2の上記復元移動を所要位置で規制するよう解除自在に保持する保持手段を構成する。この時点で、上記保持機能は、保持ケース28から被係止切欠き14の各々と係止突部22の各々に移管される。したがって保持ケース28は、実質上容器本体2の二つの部分24及び26をカバーする保護ケースとして機能することとなる。以上のようにして、容器本体2の他端は第二のプラグキャップ6によって開口自在に閉じられる。第一のプラグキャップ4及び第二のプラグキャップ6は保持ケース28の一端から突出するよう位置付けられる。この状態で混合容器を携帯することができる。もちろん保持ケース28を取り外した状態での携帯も可能である。
【0025】
混合容器の使用は次のようにして行なわれる。容器本体2を保持ケース28から取り出した後、第一のプラグキャップ4と第二のプラグキャップ6とを軸線方向に若干移動せしめて、第一のプラグキャップ4の被係止切欠き14の各々と、第二のプラグキャップ6の対応する係止突部22との嵌合・係止を解除する。これにより容器本体2の一端と他端とが、折り畳まれた中央部位を中心に相互に離反する方向への復元移動を規制する保持が解除されるので、該中央部位を折り畳まれない状態(元の円筒形状)に復元せしめることによって横方向の圧縮を解除する。その結果、図4に示されるように、容器本体2は、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26が連通状態に復元せしめられ(元の円筒形状に復元せしめられ)、二つの部分24及び26の分離が解除される。一方の部分24内の粉ミルクと他方の部分26内の湯又は水が混合せしめられる。この状態で容器本体2を適宜に振動させることにより上記混合が促進される。次いで、第一のプラグキャップ4又は第二のプラグキャップ6のうちの一方、例えば第二のプラグキャップ6を、上向きにした状態で容器本体2の他端から離脱させて該他端を開口せしめる。開口せしめられた容器本体2の他端にアダプタープラグ30を装着し、アダプタープラグ30に乳首キャップ31を離脱自在に装着する。
【0026】
図4を参照して更に具体的に説明すると、ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる円筒状のアダプタープラグ30は、その一端部を容器本体2の開口せしめられた他端に離脱自在に圧入することにより装着される。アダプタープラグ30の他端部の外周面には雄ねじ部32が形成されている。アダプタープラグ30の外周面の、上記一端部と雄ねじ部32との間には半径方向外方に突出する環状のフランジ部30aが形成されている。フランジ部30aは容器本体2の開口端内への圧入作業を容易にし、かつ圧入長さを規制する機能を有している。乳首キャップ31は、天面壁33及び天面壁33の周縁から垂下しかつ内周面に雌ねじ部34が形成されたスカート壁35からなる本体部36と、本体部36の天面壁33に装着された乳首37と、乳首37をカバーするよう本体部36のスカート壁35に離脱自在に装着されたカバーキャップ38とを備えている。図4から明らかなように、乳首37は、天面壁33に形成された貫通孔に嵌合され、抜け出さないように保持されている。乳首37の下端部を規定するフランジ部39は天面壁33の下面側に位置付けられている。乳首キャップ31はそれ自体周知の市販品でよく、したがって詳細な説明は省略する。アダプタープラグ30の雄ねじ部32にスカート壁35の雌ねじ部34を螺合させることにより、乳首キャップ31はアダプタープラグ30に離脱自在に装着される。乳首キャップ31からカバーキャップ38を取り外すことにより、授乳が可能となる。
【0027】
このようにして使用された混合容器は、カバーキャップ38、乳首キャップ31のうちカバーキャップ38を外した乳首セット部分、アダプタープラグ30、第一のプラグキャップ4、第二のプラグキャップ及び容器本体2の各部材に分解可能である。そして分解された上記各部材は、次の使用のため各部材毎に洗浄することができ、まとめて洗浄することもできるので、きわめて便利である。なお洗浄とは煮沸消毒を含む。洗浄後は、再び図1の状態にセットし、乳首キャップ31及びアダプタープラグ30と共に携帯して次の使用に容易に備えることができる。
【0028】
上記した混合容器においては、単一の部材である容器本体2を所要部位(上記実施形態では略中央部位)において折り畳むだけの簡単な操作により、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分(室)24及び26を容易に形成することができ、しかも連通状態(元の円筒形状)に容易に復元可能であるので、低コストで便い易い。また構成が簡単でありながら二つの部分24及び26間の高いシール性が確保される。更にはまた、容器本体2に対し、第一のプラグキャップ4、第二のプラグキャップ6及びアダプタープラグ30は離脱自在に圧入されることにより装着されるので、装着される上記各部材と容器本体2との間のシール性も充分に確保される。
容器本体2は上記の如く、それ自体単体で折り畳んだ状態で保持ケース28内に差し込んで離脱自在に収容することができ、そして保持ケース28内において相互に隣接した状態で上向きに位置付けられた容器本体2の一端開口及び他端開口からそれぞれ粉ミルク、湯又は水を注入することができるので、容器本体2内への物質の注入ないし充填作業が著しく容易であり、使用者にとって便利である。この状態で保持ケース28は、容器本体2の一端と他端とが、折り畳まれた中央部位を中心に相互に離反する方向への復元移動を所要位置で規制する保持手段として機能するので便利である。
折り畳まれた状態の容器本体2を保持ケース28から取り出し、第一のプラグキャップ4と第二のプラグキャップ6とを軸線方向に若干移動せしめて、第一のプラグキャップ4の被係止切欠き14の各々と、第二のプラグキャップ6の対応する係止突部22との嵌合・係止を解除するだけの簡単な操作によって、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26を連通状態(元の円筒形状)に復元せしめることができるので、粉ミルクと湯又は水との混合作業を著しく容易に遂行することができる。更に、一方の部分24内に注入された粉ミルクは全て他方の部分26内の湯又は水と混合させることができるので、粉ミルクに無駄が生ずることはない。
使用に際しては、容器本体2を保持ケース28から取り出した後、第一のプラグキャップ4と第二のプラグキャップ6との係止を解除してから折り畳まれない元の円筒形状に復元せしめて粉ミルクと湯又は水とを混合せしめた後、例えば第二のプラグキャップ6を、上向きにした状態で容器本体2の他端から離脱させ、該他端にアダプタープラグ30を装着し、アダプタープラグ30に乳首キャップ31を装着すればよい。したがって使用に際しての一連の操作が簡単で、使用者にとって使い易く便利である。
上記した混合容器においては、使用後に廃棄しなければならない部材は一切なく、洗浄することにより各部材の繰り返しの使用が可能である。その結果、使用コストが安く、使用者にとって経済的である。
容器本体2、第一のプラグキャップ4、第二のプラグキャップ6、保持ケース28及びアダプタープラグ30はそれぞれ構成が簡単であると共に全て合成樹脂による一体成形が可能であり(容器本体2はそれに加えて更にシリコーンゴムによる一体成形が可能である)、かつ各部材がそれぞれ独立するように分離可能であり、しかも乳首キャップ31は市販品であるので、全体として低コストで製造することができる共に洗浄も容易であり、衛生的である。特に容器本体2は柔軟で弾性復元力を有する合成樹脂あるいはシリコーンゴムから形成されたチューブ状の部材からなるので、従来の口頸部を有する容器本体に比較して著しく低コストで製造することができ、混合容器全体のコストダウンに大きく寄与すると共にそれ自体の洗浄も容易であり、衛生的である。
容器本体2に対し、第一のプラグキャップ4、第二のプラグキャップ6、及びアダプタープラグ30は圧入することにより離脱自在に装着することができ、また容器本体2、第一のプラグキャップ4及び第二のプラグキャップ6の組立体を折り畳んだ状態で保持ケース28内に差し込んで離脱自在に収容することができ、更にはまた市販品である乳首キャップ31もアダプタープラグ30に対し離脱自在に装着することができるので、全体の組立及び分解作業が容易である。
容器本体2は、中央部位から折り畳まれたコンパクトな状態で、第一のプラグキャップ4及び第二のプラグキャップ6が被係止切欠き14の各々と対応する係止突部22とによって相互に近接した位置に係止せしめられるので、この状態のままでもあるいは袋、好ましくは透明な袋に入れて携帯することができ、便利である。また折り畳んだ状態で保持ケース28内に差し込んで携帯すれば、容器本体2の被圧縮あるいは損傷が防止され、安全な携帯が保証される。その結果、乗物内における哺乳等、緊急時の哺乳にも使い易い。
【0029】
なお上記実施形態において、容器本体2の一方の部分24内には粉ミルクが、また他方の部分26内には湯又は水が注入されているが、もちろんこれに限定される理由はなく、一方の部分24内に湯又は水を、また他方の部分26内に粉ミルクをそれぞれ注入してもよい。また第一のプラグキャップ4及び第二のプラグキャップ6の天面壁8及び16を、それぞれのスカート壁10及び18と同心の円形周縁を有する形状に構成する実施形態もある(例えば、後述するキャップ50の如き形態のキャップ)。この場合、保持手段は、第一のプラグキャップ4の被係止切欠き14の各々と第二のプラグキャップ6の係止突部22の各々とにより構成することに代えて、例えば、無端状のゴムバンド、あるいは両端を離脱自在に連結しうる適宜のバンドにより構成する、第一のプラグキャップ4及び第二のプラグキャップ6の各々を相互に近接した状態に離脱自在に保持する保持キャップにより構成する、あるいは上記保持ケース28のみにより構成する、等の他の実施形態が考えられる。
【0030】
図5〜図7には本発明に従って構成された混合容器の他の実施形態が示されている。図5を参照して、上記容器本体2は、金属製の線部材(例えばSUS製の線部材)から形成されたスタンド40に支持されている。スタンド40はベース41を備えている。ベース41は、直線部42と、直線部42の両端の同じ片側に形成された反転部43と、直線部42の中央から直角に反転部43間に向かって延びる中央直線部44とからなる。反転部43の各々は相互に対称的な円弧形状をなしている。中央直線部44は、その一端が直線部42に溶接により固定されることにより直線部42と一体にせしめられている。ベース41は全体として水平面上に位置付けられるよう構成され、図示しない水平な台上に安定して載置しうる。中央直線部44には直立部45が一体に折曲形成されている。直立部45は中央直線部44の他端(先端)から鉛直上方に延び、その上部位置(この実施形態では上端)には、容器本体2のための保持手段が設けられている。この保持手段は、中央が直立部45の上端に溶接により接続された直線部46、直線部46の両端の同じ片側であってベース41が存在する側の上方に形成された反転部47からなると共に水平面上に位置付けられるよう構成されている。反転部47の各々は相互に対称的な円弧形状をなしている。
【0031】
図5と共に図6をも参照して、スタンド40に支持される容器本体2の一端の外周面には雄ねじ部48が射出成形により一体に形成されている。容器本体2の一端に離脱自在に装着されて該一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段は、キャップ50から構成されている。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができるキャップ50は、天面壁52と、天面壁52の周縁から垂下しかつ内周面に雌ねじ部54が形成されたスカート壁56とを備えている。天面壁52の内側であって、スカート壁56よりも半径方向内側には下方に延びるインナーリング58が形成されている。スカート壁56の雌ねじ部54を容器本体2の雄ねじ部48に螺合させることにより、キャップ50は容器本体2の一端に離脱自在に装着される。インナーリング58の外周面は容器本体2の一端の内周面に密着して嵌合せしめられる。
【0032】
容器本体2の他端の外周面には被係止突条59が一体に形成されると共にヒンジキャップ60が一体に形成されている。この実施形態においては、容器本体2とヒンジキャップ60とは射出成形により一体成形されている。したがってこの実施形態においては、容器本体2とヒンジキャップ60を形成する材料はシリコーンゴムではなく、軟質ポリエチレン等の合成樹脂が使用される。容器本体2の他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段であるヒンジキャップ60それ自体は周知の構成でよいが、この実施形態においては、天面壁61と、天面壁61の周縁から垂下するスカート壁62とを備えている。スカート壁62の下端内周面には係止突条63が形成されている。天面壁61の内側であって、スカート壁62よりも半径方向内側には下方に延びるインナーリング64が形成されている。スカート壁62の周方向の一部は切り欠かれ、スカート壁62が切り欠かれた天面壁61の周縁にはヒンジ部65が一体に形成されている(図10をも参照)。ヒンジ部65の一端側は天面壁61の周縁に一体に連結され、ヒンジ部65の他端側は容器本体2の他端の外周面に一体に接続されている。スカート壁62の外周面の、ヒンジ部65と直径方向の反対側にはタブ66が形成されている。ヒンジキャップ60はヒンジ部65を中心に旋回させられて容器本体2の他端を開閉する。なお、容器本体2とヒンジキャップ60は、ヒンジキャップ60が開いた状態で一体成形される。ヒンジキャップ60が容器本体2の他端を閉じている状態では、スカート壁62の係止突条63は容器本体2の被係止突条59に係止され、インナーリング64の外周面は容器本体2の他端の内周面に密着して嵌合せしめられる。
【0033】
携帯可能な混合容器の組立に際し、容器本体2は、キャップ50を離脱して容器本体2の一端を開口せしめ、またヒンジキャップ60を開くことにより容器本体2の他端を開口せしめた状態で、その両端間の略中央部位をスタンド40の中央直線部44の下側に位置付けられて中央直線部44を支点として横方向に折り畳まれると共に容器本体2の一端部の近傍及び他端部の近傍が、保持手段の反転部47の各々内に離脱自在に嵌合せしめられることにより相互に離反する方向への復元移動が規制されてスタンド40に離脱自在に支持される。容器本体2は上記中央部位において二つの部分24及び26に分離される。容器本体2の二つの部分24及び26は横方向に直線状に延在する折畳部(中央直線部44に沿った折畳部)において相互に非連通状態にせしめられる。容器本体2の一端開口及び他端開口は相互に隣接した状態で上向きに位置付けられる。容器本体2の一端開口から一方の部分24内に、湯又は水が所要量注入され、一端開口はキャップ50を螺合することにより閉じられる。また容器本体2の他端開口から他方の部分26内に、粉ミルクが所要量注入され、他端開口はヒンジキャップ60を閉じることにより閉じられる。容器本体2はこのような状態でスタンド40に支持され、携帯が可能となる(図5参照)。なお所望であれば、この状態のまま、適宜の図示しない保護ケース(一端が開口し他端が底部により閉塞された筒状をなす保護ケース)あるいは同様な袋(好ましくは透明な袋)内に、離脱自在に収容して携帯することもできる。
【0034】
混合容器の使用は次のようにして行なわれる。容器本体2の一端部の近傍及び他端部の近傍を保持手段の反転部47の各々から離脱させ、折曲部を中央直線部44の下側から離脱せしめる。この離脱操作は、反転部47の各々及び直線部46が弾性を有する線部材から形成されているので容易に遂行できる。以上の操作により容器本体2はスタンド40から離脱せしめられる。すなわち容器本体2の一端と他端とが、折り畳まれた中央部位を中心に相互に離反する方向への復元移動を規制する保持が解除されるので、該中央部位を折り畳まれない元の円筒形状の状態に復元せしめることによって横方向の圧縮を解除する。その結果、図6に示されるように、容器本体2は、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26が連通状態に復元せしめられ(元の円筒形状に復元せしめられ)、二つの部分24及び26の分離が解除される。一方の部分24内の湯又は水と他方の部分26内の粉ミルクが混合せしめられる。この状態で容器本体2を適宜に振動させることにより上記混合が促進される。次いで、キャップ50を、上向きにした状態で容器本体2の他端から離脱させて該他端を開口せしめる。開口せしめられた容器本体2の他端の雄ねじ部48に乳首キャップ31を離脱自在に螺合することにより装着する(図7参照)。乳首キャップ31からカバーキャップ38を取り外すことにより、授乳が可能となる。
【0035】
このようにして使用された混合容器は、カバーキャップ38、乳首キャップ31のうちカバーキャップ38を外した乳首セット部分、アダプタープラグ30、キャップ50、ヒンジキャップ60と一体の容器本体2の各部材に分解可能である。そして分解された上記各部材は、次の使用のため各部材毎に洗浄することができ、まとめて洗浄することもできるので、きわめて便利である。洗浄後は、再び図5の状態にセットし、乳首キャップ31及びアダプタープラグ30と共に携帯して次の使用に容易に備えることができる。
【0036】
図8及び図9には本発明に従って構成された混合容器の更に他の実施形態が示されている。容器本体2の折り畳まれた中央部位はスタンド70に保持されている。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができるスタンド70は、水平に延在する板状のベース72と、ベース72の中央上面において相互に一定の間隔をおいて平行にかつ鉛直に延びる一対のクランプ壁74とから構成されている。ベース72は、矩形状の長手方向両端を円弧形状にした如き平面形状をなしている。クランプ壁74の各々は、ベース72の長手方向中央上面において、ベース72の長手方向に一定の間隔をおいてかつそれぞれ一定の高さで幅方向に延在するよう形成されている。図8から明らかなように、クランプ壁74の各々とそれらの底部を規定するベース72の一部とは、上方及び両側部が開放されたチャンネル部75を構成する。
【0037】
携帯可能な混合容器の組立に際し、容器本体2は、キャップ50を離脱して容器本体2の一端が開口せしめられ、またヒンジキャップ60を開くことにより他端が開口せしめられ、容器本体2の両端間の略中央部位を折り畳んだ状態で一対のクランプ壁74間、したがってチャンネル部75に離脱自在に圧入される。スタンド70のチャンネル部75は、容器本体2の中央部位を折り畳んだ状態で圧縮する保持手段であるクランプ部材を規定する。そして容器本体2は、その一端と他端とが、折り畳まれた中央部位を中心に相互に離反する方向への復元移動を規制するための保持手段である保持ケース76内に、スタンド70と共に離脱自在に収容される。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる保持ケース76は、一端が開口し他端が底部78により閉塞された筒形状をなし、矩形状の両端を円弧状とした如き横断面を有している。容器本体2は、キャップ50及びヒンジキャップ60が保持ケース76の一端から突出するよう位置付けられる。すなわち保持ケース76の高さは容器本体2の全長の1/2よりも短く規定されている。容器本体2は、その一端と他端とが、換言すれば一方の部分24と他方の部分26とが、折り畳まれた所要部位を中心に相互に離反する方向へ復元移動しようとするが、この復元移動は保持ケース76の内周面の両端によって規制される。
【0038】
図5及び図6により説明した混合容器と同様に、容器本体2の一方の部分24内及び他方の部分26内に湯又は水と粉ミルクとが相互に独立して所要量注入された後、容器本体2の一端はキャップ50により閉じられ、他端はヒンジキャップ60により閉じられる。容器本体2はこのような状態で保持ケース76内に収容・保持され、携帯が可能となる。混合容器を使用する場合には、容器本体2をスタンド70と共に保持ケース76から取り出した後、容器本体2の折り畳み部分をスタンド70のクランプ壁74間から抜き出すことにより離脱させる。これにより容器本体2は、図6に示されるように、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26が連通状態に復元せしめられ、上記した如く湯又は水と粉ミルクとが混合せしめられる。次いで、キャップ50を、上向きにした状態で容器本体2の他端から離脱させて該他端を開口せしめ、乳首キャップ31を離脱自在に螺合することにより装着する(図7参照)。乳首キャップ31からカバーキャップ38を取り外すことにより、授乳が可能となる。
【0039】
このようにして使用された混合容器は、図5〜図7により説明した混合容器と全く同様にして各部材分解可能である。そして分解された各部材は、次の使用のため各部材毎に洗浄することができ、まとめて洗浄することもできるので、きわめて便利である。洗浄後は、再び図8の状態にセットし、乳首キャップ31及びアダプタープラグ30と共に携帯して次の使用に容易に備えることができる。
【0040】
なお、図8及び図9により説明した混合容器において、容器本体2の折り畳み部分はスタンド70のクランプ壁74間に圧入されることにより、折り畳み状態が保持されるよう構成されているが、これに代えて、適宜のクランプ部材により離脱自在に(解除自在に)保持する実施形態も考えられる。クランプ部材としては、例えば、後述するクランプ部材80(図11参照)あるいはクランプ部材100(図14参照)を利用することもできる。上記説明から明らかなように、図5〜図9を参照して説明した上記混合容器は、先に図1〜図4を参照して説明した混合容器に対し、柔軟で弾性復元力を有する材料から形成された円筒形状の容器本体2を所要部位において横方向に折り畳むことによって横方向に圧縮し、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に分離し、所要部位を折り畳まれない状態に復元せしめることによって、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26を連通状態に復元せしめる、との基本構成は実質上同一である。したがって、図5〜図9を参照して説明した混合容器は、図1〜図4を参照して説明した混合容器と実質上同様な作用効果が達成できることは、容易に理解されるであろう。
【0041】
図10には本発明に従って構成された混合容器の更に他の実施形態が示されている。容器本体2の所要部位である両端間の略中央部位には、容器本体2を中央部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に解除自在に分離する分離手段である分離用クランプ部材80が離脱自在に装着されている。一本の金属製のばね力を有する線部材(例えばSUS製の線部材)から折曲加工により形成されたそれ自体周知のクランプ部材80は、図11に示すように、相互に隣接してそれぞれ直線状に延びる一対のクランプ部81及び82の各々の一端が相互に交叉して二巻きのコイル状部83に連続せしめられ、クランプ部81の他端はクランプ部81の直線状の延長上に存在するよう規定され、クランプ部82の他端部には、クランプ部82に直交する方向に直線状に向かう折曲部84が形成され、クランプ部82の他端は折曲部84の直線状の延長上に存在するよう規定されている。そしてこの分離用クランプ部材80は、クランプ部81の他端部とクランプ部82の折曲部84とが常時押圧されるような弾性付勢力が付与されるよう構成されている。
【0042】
携帯可能な混合容器の組立に際し、図6に示すような、全体が円筒状をなす容器本体2の一端からキャップ50を離脱して一端を開口し、次にヒンジキャップ60を開くことにより他端を開口した状態にせしめた後、容器本体2の両端間の略中央部位をクランプ部材80のクランプ部81及び82の各々によって挟み込む。この挟持操作は、クランプ部81及び82の各々の他端部を弾性付勢力に抗して離隔しながら、該中央部位をクランプ部81及び82の各々間に横方向にスライドさせて挿入することにより容易に遂行される。これにより、容器本体2は中央部位が横方向に圧縮され、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に分離される。容器本体2の開口された一端を上向きにして、一方の部分24内に所定量の湯又は水を注入した後、キャップ50を螺合させて容器本体2の一端を閉じる。次に容器本体2の開口された他端を上向きにして、他方の部分26内に所定量の粉ミルクを注入した後、ヒンジキャップ60を閉じて容器本体2の他端を閉じる。図10はこのような状態を示している。混合容器はこの状態で携帯することができるが、必要に応じ、一端が開口し他端が閉塞された円筒状の保護ケース85(図10の2点鎖線参照)内に離脱自在に収容することにより携帯してもよい。
【0043】
混合容器を使用する場合には、容器本体2の中央部位からクランプ部材80を取り外す。この離脱操作は、容器本体2の中央部位をクランプ部81及び82の各々の他端方向に相対的にスライドさせることにより容易に遂行される。これにより先に説明したと同じ如くに、容器本体2の中央部位における横方向の圧縮が解除され、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26が連通状態に復元せしめられ、湯又は水と粉ミルクとが混合せしめられる。次いで、キャップ50を、上向きにした状態で容器本体2の一端から離脱させて該一端を開口せしめ、乳首キャップ31を離脱自在に螺合することにより装着する(図7参照)。乳首キャップ31からカバーキャップ38を取り外すことにより、授乳が可能となる。
【0044】
このようにして使用された混合容器は、図5〜図7により説明した混合容器と全く同様にして各部材分解可能である。そして分解された各部材は、次の使用のため各部材毎に洗浄することができ、まとめて洗浄することもできるので、きわめて便利である。洗浄後は、再び図10の状態にセットし、乳首キャップ31及びアダプタープラグ30と共に携帯して次の使用に容易に備えることができる。
【0045】
なおクランプ部材80はもちろん図11に示すものに限定される理由はなく、容器本体2の所要部位を解除自在に非連通状態にせしめることができるものであれば、それ自体周知の他の形態のクランプ部材を適宜に使用することができる。例えば、図示はされてはいないが、一枚の金属製の板ばね部材(例えばSUS製の板ばね部材)の片側の面が相互に対向しかつ近接又は接触して直線状に延在するように折り曲げ加工してなすクランプ部材であってもよい。片面同士が相互に対向した直線状の部分は一対のクランプ部を構成する。一対のクランプ部の開放側の両端部は向き合った片側面が互いに離反する方向にフレア状に折り曲げられている。このように構成されたネクタイピン状のクランプ部材によっても、上記したクランプ部材80(図11)と同様に、そのクランプ部の各々間に挟持することによって、容器本体2の中央部位を横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に解除自在に分離することができる。容器本体2の中央部位に対する装着(圧縮)及び離脱(圧縮解除)の操作は、容器本体2の中央部位をクランプ部材に対してスライドさせることにより容易に遂行される。またクランプ部材80は容器本体2の略中央部位を分離するよう構成されているが、もちろんこれに限定されるものではなく、混合する物質の割合に応じて、容器本体2の両端の適宜の部位を分離することにより二つの部分24及び26の容積の割合を適宜に選定することは容易に可能であり、便利である。
【0046】
図5〜図11により説明した混合容器の実施形態において、第一の閉塞手段はキャップ50により構成され、第二の閉塞手段はヒンジキャップ60により構成されているが、両方ともキャップ50により構成する実施形態もある。この場合、容器本体2の他端の外周面にも雄ねじ部48が一体に形成される。また容器本体2の両端にヒンジキャップ60を一体に形成する実施形態もある。この場合は哺乳用混合容器としてではなく、他の適宜の混合容器として使用されることになる。図5〜図11により説明した混合容器においてはまた、図1〜図4により説明した先の実施形態と同様に、一方の部分24内に粉ミルクを、また他方の部分26内に湯又は水を注入してもよい。
【0047】
図12〜図15には、本発明に従って構成された混合容器の更に他の実施形態が示されている。容器本体2の一端に離脱自在に装着されて該一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段及び他端に離脱自在に装着されて該他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段は、実質上同一の構成を有する閉塞用クランプ部材100aから構成されている。容器本体2の所要部位である両端間の略中央部位には、容器本体2を中央部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に解除自在に分離する分離手段である分離用クランプ部材100bが離脱自在に装着されている。この実施形態において、閉塞用クランプ部材100a及び分離用クランプ部材100bとしては、図14に示されている共通のクランプ部材100が使用されている。
【0048】
図14に示されているように、クランプ部材100は、一本の金属製のばね力を有する線部材(例えばSUS製の線部材)から折曲加工により形成された本体部102と、本体部102に装着されかつ金属製の薄板から折り曲げ形成された保持部材104とから構成されている。クランプ部材100はクランプ部106を備えている。クランプ部106は、本体部102の一部であって略水平に延びる一本の直線部108と、直線部108に対し略水平横方向に隣接して平行に延びる、保持部材104の一部であるクランプ壁部110とを含む。保持部材104は、略鉛直方向に延びるクランプ壁部110と、クランプ壁部110の上端及び下端を規定する上端湾曲部及び下端湾曲部とから形成されている。上端湾曲部及び下端湾曲部はそれぞれクランプ壁部110の裏面側に向かって折り曲げられるよう形成されている。保持部材104はチャンネル形状の両側部を互いに近付く方向にそれぞれ湾曲させた如き断面形状をなし、軸線方向に細長く形成されている。保持部材104の上端湾曲部内には、本体部102の一部である一本の上直線部112が貫通して延び、また保持部材104の下端湾曲部内には、本体部102の一部である一本の下直線部114が上直線部112に対し略鉛直下方に間隔をおいて貫通して延びている。すなわち保持部材104は、上端湾曲部が上直線部112を把持し、下端湾曲部が下直線部114を把持し、クランプ壁部110は上直線部112と下直線部114との間に跨がって延在し、それらをカバーしている。保持部材104によって、上直線部112は直線部108より高く位置付けられ、下直線部114は直線部108より低く位置付けられる。
【0049】
上直線部112と直線部108の一端側は、それぞれ保持部材104の一端位置から延び出した位置において、それぞれ二巻きのコイル状部116に連続せしめられている。直線部108の他端は、保持部材104の他端位置から延び出した位置において、保持部材104の他端側に略水平方向にかつ略直角に折り曲げられて所定の長さだけ延びる直線部118に連続せしめられ、直線部118は反転部120に接続されている。反転部120は、直線部118から略水平方向に直線部108に対向して略平行に延びてから、その鉛直上方に間隔をおいて逆方向に略同じ長さだけ延びるよう折り曲げ形成されている。下直線部114の一端は、保持部材104の一端位置から若干延び出した位置に位置付けられている。下直線部114の他端は、直線部108と118との間の折曲部の下側において直線部118と反対方向に直線部118と略同じ長さだけ略水平に延びる直線部122に接続され、直線部122の、直線部118と反対側の端部は反転部120と略対称位置に形成された反転部124の下側に連続せしめられている。反転部124の上側は直線部122の略鉛直上方に間隔をおいて直線部122に略平行に延びる直線部126に連続している。直線部126は、直線部108と118との間の折曲部の上側において上直線部112の他端に連続せしめられている。そしてこのクランプ部材100は、クランプ部106、すなわち直線部108とクランプ壁部110とが常時押圧されるような弾性付勢力が付与されるよう構成されている。なお図14では理解を容易にするため、クランプ部106を若干開いた状態で示してある。
【0050】
携帯可能な混合容器の組立に際し、両端が開口された状態の容器本体2の両端間の所要部位、この実施形態では両端間より若干一端寄りの部位を分離用クランプ部材100bのクランプ部106における直線部108とクランプ壁部110とによって挟み込む。この挟持操作は、クランプ部材100bの反転部120と124を弾性付勢力に抗して相互に近付く方向に強制することにより、クランプ部106の直線部108とクランプ壁部110とを離隔する(開く)ことにより容易に遂行される。これにより、容器本体2は中央部位が横方向に圧縮され、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に分離される。容器本体2の開口された一端を上向きにして、一方の部分24内に所定量の粉ミルクを注入した後、容器本体2の一端を閉塞用クランプ部材100aにより挟持して閉塞する。次に、容器本体2の開口された他端を上向きにして、他方の部分26内に所定量の湯又は水を注入した後、容器本体2の他端を閉塞用クランプ部材100aにより挟持して閉塞する。図12はこのような状態を示している。混合容器はこの状態で携帯することができるが、一端が開口し他端が閉塞された円筒状の保護ケース130(図12の2点鎖線参照)内に、アダプタープラグ30と共に離脱自在に収容することにより携帯することが好ましい。
【0051】
混合容器を使用する場合には、容器本体2の他端側を上向きにして位置付ける。これにより湯又は水が収容された他方の部分26が上側に、また粉ミルクが収容された一方の部分24は下側に位置付けられる。次いで、容器本体2の中央部位に装着された分離用クランプ部材100bのクランプ部106を上記の如くして開く。これにより容器本体2の中央部位における横方向の圧縮が解除され、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26が連通状態に復元せしめられる(この場合、クランプ部106の開度に応じた連通状態に復元せしめられる)。上側に位置する他方の部分26内の湯又は水が、下側に位置する、粉ミルクが収容された一方の部分24内に流出しはじめる。同時に分離用クランプ部材100bを開きながら容器本体2の他端に向けて移動させ、容器本体2の他端を閉塞している閉塞用クランプ部材100aに近接した位置で移動を停止させ、同部分を閉塞せしめる。これにより容器本体2の上記部位における横方向の圧縮が解除され、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26が連通状態に復元せしめられ、粉ミルクと湯又は水とが混合せしめられる。次に、容器本体2の他端から閉塞用クランプ部材100aを離脱させ、次いで分離用クランプ部材100bを離脱させる。この離脱操作は、クランプ部材100の反転部120と124を弾性付勢力に抗して相互に近付く方向に強制することにより、クランプ部106の直線部108とクランプ壁部110とを離隔して容器本体2の軸線方向に相対移動させることにより容易に遂行される。容器本体2の他端は開口する。開口せしめられた該他端にアダプタープラグ30を装着し、アダプタープラグ30に乳首キャップ31を離脱自在に装着する(図15参照)。乳首キャップ31からカバーキャップ38を取り外すことにより、授乳が可能となる。
【0052】
このようにして使用された混合容器は、図5〜図7により説明した混合容器と全く同様にして各部材毎に分解可能である。そして分解された各部材は、次の使用のため各部材毎に洗浄することができ、まとめて洗浄することもできるので、きわめて便利である。洗浄後は、再び図12の状態にセットし、乳首キャップ31及びアダプタープラグ30と共に携帯して次の使用に容易に備えることができる。
【0053】
図12〜図15により説明した混合容器においては、第一の閉塞手段、第二の閉塞手段及び分離手段はいずれもそれ自体周知のクランプ部材100により構成されているので、その構成が一層簡単で更に低コストで製造することができる。特に、上記混合容器は、従来の形態のキャップあるいはヒンジキャップ等の閉塞手段を全く使用することなく、容器本体2の両端をそれ自体は周知のクランプ部材を利用して閉塞しているので、製造コストは大幅に低減される。分離用及び閉塞用クランプ部材は、図示の実施形態に限られる理由はなく、容器本体2の所要部位を解除自在に非連通状態にせしめることができるものであれば、いずれでも適用できる。例えば、図14に示すクランプ部材100に代えて、図11に示すクランプ部材80を使用してもよい。また図10〜図15により説明した混合容器においては、分離用クランプ部材80又は100によって、容器本体2の一つの所要部位を非連通状態にせしめることにより、容器本体2を二つの部分に解除自在に分離しているが、これに代えて、複数の所要部位を非連通状態にせしめることにより、容器本体2を複数の部分(分離用クランプ部材の使用数+1の部分)に解除自在に分離する実施形態もある。このように、分離用クランプ部材を使用することにより、容器本体2を所望の数の部分にしかも容器本体2の両端間の所望の部位において容易に分離することが可能となり、二種類以上の物質の混合も容易に遂行でき、きわめて有用である。
【0054】
上記説明から明らかなように、図10〜図15を参照して説明した上記混合容器は、容器本体2の所要部位における横方向の圧縮をクランプ部材(80、100)により遂行するのに対し、先に図1〜図9を参照して説明した混合容器においては、容器本体2の所要部位における横方向の圧縮を折り畳むことにより遂行しており、横方向への圧縮手段は互に相違している。しかしながら、容器本体2を所要部位において横方向に圧縮することにより、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26に分離し、そして横方向の圧縮を解除することによって、相互に非連通状態にせしめられた二つの部分24及び26を連通状態に復元せしめる、との基本構成は相互に共通している。すなわち、図10〜図15を参照して説明した混合容器の基本構成は、図1〜図9を参照して説明した混合容器と実質上同一であるので、図1〜図9を参照して説明した混合容器と実質上同様な作用効果が達成できることは、容易に理解されるであろう。
【0055】
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、本発明を哺乳用混合容器に適用した実施形態について説明したが、本発明は哺乳用混合容器に限定される理由はなく、医薬品、飲料、その他適宜の二物質、あるいは三物質以上を混合する混合容器に適用されることはいうまでもない。その場合、容器本体内の混合物質の排出形態は、第一の閉塞手段又は第二の閉塞手段の一方を離脱させ又は開くことにより容器本体の一端又は他端を開口し、開口された該一端又は該他端から直接排出する、又は、第一の閉塞手段又は第二の閉塞手段の一方を離脱させることにより容器本体の一端又は他端を開口し、開口された該一端又は該他端に適宜の排出用の部材を離脱自在に装着して該排出用の部材から排出する、あるいはまた、適宜のアダプタープラグを上記実施形態の如く離脱自在に装着した後、該アダプタープラグに適宜の排出用の部材を離脱自在に装着して該排出用の部材から排出する、等から適宜選択される。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る混合容器によれば、簡単な構成により相互に非連通状態にせしめられた複数の部分(室)を容易に形成することができ、しかも連通状態に容易に復元可能であり、低コストで便い易い、また複数の物質の注入及び混合を容易に遂行でき、したがって便利である、使用に際しての一連の操作が簡単で便利である、繰り返し使用することができ、したがって使用コストが安く使用者にとって経済的である、低コストで製造することができる、洗浄作業が容易であり、したがって衛生的である、組立及び分解が容易で使い易い、構成が簡単でありながらシール性が高い、混合物質に無駄を生ずることがない、等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された混合容器の実施形態であって、携帯時の態様を一部を破断して示す正面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1に示す混合容器に使用される第一のプラグキャップ及び第二のプラグキャップの斜視図。
【図4】図1に示す混合容器の使用時の態様を示す断面図。
【図5】本発明に従って構成された混合容器の他の実施形態であって、携帯時の態様を示す斜視図。
【図6】図5に示す混合容器の、物質を混合させる態様を一部を破断して示す正面図。
【図7】図5に示す混合容器の使用時の態様を示す断面図。
【図8】本発明に従って構成された混合容器の更に他の実施形態であって、携帯時の態様を示す正面図。
【図9】図8に示すスタンドの斜視図。
【図10】本発明に従って構成された混合容器の更に他の実施形態であって、携帯時の態様を一部を破断して示す正面図。
【図11】図10に示す混合容器に使用される分離用クランプ部材の斜視図。
【図12】本発明に従って構成された混合容器の更に他の実施形態であって、携帯時の態様を示す正面図。
【図13】図12に示す混合容器(アダプタープラグを除く)を左方から見た図。
【図14】図12に示すクランプ部材を示す斜視図。
【図15】図12に示す混合容器の使用時の態様を示す断面図。
【符号の説明】
2 容器本体
4 第一のプラグキャップ
6 第二のプラグキャップ
14 被係止切欠き
22 係止突部
24 一方の部分
26 他方の部分
28 保持ケース
30 アダプタープラグ
31 乳首キャップ
40、70 スタンド
50 キャップ
60 ヒンジキャップ
80 分離用クランプ部材
100a 閉塞用クランプ部材
100b 分離用クランプ部材

Claims (2)

  1. 柔軟で弾性復元力を有する材料から形成されかつ両端が開口された円筒形状の容器本体と、該容器本体の一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段と、該容器本体の他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段とを備え、該容器本体を所要部位において横方向に折り畳むことによって該容器本体は、該所要部位が該横方向に圧縮されて相互に非連通状態にせしめられた二つの部分に解除自在に分離され、該所要部位を折り畳まれない状態に復元せしめることによって横方向の圧縮を解除すると、相互に非連通状態にせしめられた該二つの部分が連通状態に復元せしめられて該分離が解除され、
    該容器本体を折り畳まれた状態に解除自在に保持する保持手段を含み、
    該第一の閉塞手段及び該第二の閉塞手段のうちの少なくとも一方は該容器本体の該一端又は該他端に離脱自在に装着され、該容器本体の該二つの部分のうちの一方の部分には湯又は水が収容され、他方の部分には粉ミルクが収容され、該保持手段による該保持を解除して該容器本体の該所要部位を折り畳まれない状態に復元せしめることにより該二つの部分を連通状態に復元せしめて該湯又は水と該粉ミルクとを混合せしめた後、該第一の閉塞手段又は該第二の閉塞手段のうちの離脱自在に装着された一方を、上向きにした状態で該容器本体の該一端又は該他端から離脱させて該一端又は該他端を開口せしめると共に、開口せしめられた該一端又は該他端に、円筒状のアダプタープラグの一端部を離脱自在に圧入することにより該アダプタープラグを装着し、該アダプタープラグの他端部に乳首キャップを離脱自在に装着してなる、
    ことを特徴とする混合容器。
  2. 柔軟で弾性復元力を有する材料から形成されかつ両端が開口された円筒形状の容器本体と、該容器本体の一端を開口自在に閉じる第一の閉塞手段と、該容器本体の他端を開口自在に閉じる第二の閉塞手段と、該容器本体を所要部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた二つの部分に解除自在に分離する分離手段とを備え、該分離手段による該容器本体の該所要部位における横方向の圧縮を解除すると、相互に非連通状態にせしめられた該二つの部分が連通状態に復元せしめられて該分離が解除され、
    該分離手段は、該容器本体の該所要部位に離脱自在に装着されて、該容器本体を該所要部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめる分離用クランプ部材からなり、
    該分離手段は、該容器本体を所要部位において横方向に圧縮して相互に非連通状態にせしめられた二つの部分に解除自在に分離するよう構成され、該第一の閉塞手段及び該第二の閉塞手段のうちの少なくとも一方は該容器本体の該一端又は該他端に離脱自在に装着され、該容器本体の該二つの部分のうちの一方の部分には湯又は水が収容され、他方の部分には粉ミルクが収容され、該分離手段による該分離を解除することにより該二つの部分を連通状態に復元せしめて該湯又は水と該粉ミルクとを混合せしめた後、該第一の閉塞手段又は該第二の閉塞手段のうちの離脱自在に装着された一方を、上向きにした状態で該容器本体の該一端又は該他端から離脱させて該一端又は該他端を開口せしめると共に、開口せしめられた該一端又は該他端に、円筒状のアダプタープラグの一端部を離脱自在に圧入することにより該アダプタープラグを装着し、該アダプタープラグの他端部に乳首キャップを離脱自在に装着してなる、
    ことを特徴とする混合容器。
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