JP4150601B2 - 床面艶出機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作ハンドルを押して走行させながらパッド又はブラシをモータで高速回転して床面の艶出しを行う床面艶出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に記載の「パッド押圧力調整機能を備えた床面艶出機」には、パッドを回転させるとパッド底面と床面との間に吸着力が発生し、その吸着力を利用して床面の艶出し(磨き)を行い、回転を停止するとバネの牽引力によるパッドが元の位置に戻るように構成した床面艶出機の記載があり、また、パッドの吸着力を適切な値に調整するために、複数本のバネでパッドとモータを支えるように構成した押圧力調整手段に関する記載も存在する。
【0003】
一方、特許文献2に記載の「床用回転ブラシ装置」には、床面回転ブラシの床面からの振動に対して、その振動を吸収するようにブラシをモータの回転軸に対して回転不能で、且つ、圧縮バネの弾発作用によってブラシを常時床面方向にスライド自在に構成した装置の記載が見られる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−236604号公報
【特許文献2】
特開平3−37023号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の「パッド押圧力調整機能を備えた床面艶出機」は、モータの回転軸にパッドを直接的に取付け、複数のバネによってこれ等一体に取付けられたモータとパッドに対して、パッドを床面から離間させる上向きの牽引力(引張力)を付与せしめる一方、パッドの高速回転時には、各バネの牽引力に抗してパッドをその吸引力によって床面側に降下させて磨き回転させるものであるから、パッドの上下動作に際しては、モータの重量をそのままパッドが受ける構成に成っている。
その結果、バネの強さを始めとして、装置全体の嵩や重量が大きくなると共に、機能的にもパッドの上下動変位に対する追従性や、パッドの圧力バランス等が悪くなるといった問題を有していた。
【0006】
また、上記特許文献2に記載の「床用回転ブラシ装置」によれば、床面からのブラシの振動を吸収することは可能であるが、ブラシを圧縮バネの弾発作用によって常時床面方向に押している構成であって、作業を中断した場合とか、艶出機を移動させたい場合でも、ブラシが床面に押し付けられたままの状態にあるため、移動時にブラシが床面に触れて重くなり、移動が困難になったり、ブラシを引き摺った跡が床面に残ってしまったりする問題があった。
【0007】
従って本発明の技術的課題は、パッド又はブラシの床面への押圧力を調整可能にする機能と床面からの振動を吸収する機能を備えると共に、パッド又はブラシの上下動をモータの重量の影響を受けることなく円滑に行って、機械の運転を停止するとパッド又はブラシが速やかに床面から離間する機能を備えた床面艶出機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0009】
(1) 前記請求項1に記載の如く、パッドカバー内のパッド又はブラシをモータで回転して床面の艶出しを行う床面艶出機であって、上記モータの回転軸に内部を空洞にしたスライド軸を連設し、このスライド軸の外側にはパッド又はブラシを取付けた断面略筒状のスライドガイド軸を、スライド軸に対して回転不能で且つその軸方向にスライド自在に装着する一方、上記スライド軸の内部には、一端をスライド軸の内部に設けたピンに取付け、他端側を上記スライドガイド軸の下端部に設けたフランジに取付けることによって、パッド又はブラシを床面から離間させる上向きの牽引力を発揮する引張りバネを設けると共に、上記ピン及びフランジを夫々上記スライド軸とスライドガイド軸に対して着脱自在に構成することによって、上記の引張りバネを上記スライド軸の内部に対して取付け及び取外し自在に構成したことを特徴とする。
【0010】
(2) 前記請求項2に記載の如く、スライド軸と、このスライド軸を嵌込んだスライドガイド軸の間に、断面略筒状に形成したスライド軸受けを介在せしめると共に、上記スライド軸の側面にガイドローラを取付け、このガイドローラを上記スライド軸受けに形成した縦溝を通して上記スライドガイド軸に縦長に設けたガイド長孔内に嵌込んだことを特徴とする。
【0011】
(3) 前記請求項4に記載の如く、スライドガイド軸の外周部と底面部に夫々上下2つの防塵ゴムを取付けると共に、上記外周部側に取付ける上部防塵ゴムの全体を断面略筒型に構成し、上記底面部側に取付ける下部防塵ゴムの全体を、上記スライドガイド軸の下端部に装着した上記のフランジを下側から覆って支持することができるように断面略カップ状に形成したことを特徴とする。
【0012】
(4) 前記請求項5に記載の如く、スライドガイド軸の外側面にパッド又はブラシ用取付部材を取付けるためのフランジ部と、スライドガイド軸の内部に嵌込んだスライド軸受けの回転止め用ビスをネジ込むためのネジ穴を設けたことを特徴とする。
【0013】
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、パッド又はブラシの回転によって床面との間に吸引力(吸着力)が発生し、この吸引力によってパッド又はブラシの底面が床面に接して艶出しを行うが、その際、引張りバネにはパッド又はブラシが吸引下降する方向とは反対の引き上げ力が生じるため、床面に対するパッド又はブラシの接触圧力を、この引張りバネの強さに従って所定の値に調整することを可能にする。
【0014】
また、上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、上記引張りバネは床面の状況によって、パッド又はブラシに与える振動を吸収する働きを持つと共に、パッド又はブラシの回転が停止すると、床面との間に生じている吸引力が消失して引張りバネによってパッド又はブラシが元の位置、即ち、床面から離間した位置に引き上げられて、艶出機の移動を円滑に行うことが可能になるが、この引き上げに際してモータの重量は全く付加されないため、パッド又はブラシの引き上げを比較的弱いバネの引張り力によって速やかに、且つ、円滑に行うことを可能にする。
【0015】
更に、上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、引張りバネは、ピン及びフランジの取外しによって、スライド軸の内部から取外すことができるため、バネ力(牽引力)が異なる引張りバネを予め複数本用意しておいて、作業を行う床面の状況を合わせてこの引張りバネを選んで使用することにより、パッドの接触圧力を床面に合わせて調整することができる。
【0016】
上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、スライド軸に取付けたガイドローラをスライドガイド軸に設けた縦長のガイド長孔内に嵌込むことにより、パッド又はブラシを取付けたスライドガイド軸を、モータの回転軸に取付けたスライド軸に対して、回転不能(一体回転自在)で、且つ、その軸方向にのみスライド自在(上下作動自在)な状態に取付けることを可能にする。
【0017】
上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、上下2つの防塵ゴムの取付けによって、スライドガイド軸内への塵埃の侵入を防止し、塵埃による作動不良の問題を解消すると共に、前記引張りバネの交換時には、下部防塵ゴムを取外すことによってフランジをスライドガイド軸から簡単に取外して、引張りバネの着脱操作を容易に行うことを可能にする。
【0018】
上記(5)で述べた請求項5に係る手段によれば、スライドガイド軸に対するパッド又はブラシの着脱操作を、取付部材(ビス取付板)及びフランジ部を用いて容易に、且つ、確実に行うことができると共に、ビスのネジ込みによってスライドガイド軸とスライド軸の間に介在したスライド軸受け(ベアリング)の回転を止めて、スライド軸(モータ回転軸)側に対するスライドガイド軸(パッド又はブラシ)側の連動回転と上下作動を極めて円滑に行うことを可能にする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、上述した本発明に係る床面艶出機の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明が実施された床面艶出機の一例を示した側面図、図2はその要部を拡大して示した一部断面側面図であって、これ等の図面に於いて、夫々符号1で全体的に示したのは本発明に係る床面艶出機で、2はメインカバー、2Tはフロントカバー、2Kはフロントカバー2Tの内部に収めたシヤーシ、5はフロントカバー2Tの底面に設けたパッドカバー、4はパッドカバー5のゴム、図2乃至図4に於いて30はこのパッドカバー5の内部に回転自在に設けたそれ自体通気性を備えた床面艶出し用のパッド又はブラシ(以下単にパッドという)であって、メインカバー2の内部に設けたモータ3の回転軸が駆動回転すると、パッド30が連動して高速回転する仕組に成っている。
【0020】
各図に於いて2Aと2Bは、フロントカバー2Tの底面に設けた前輪と後輪、7はメインカバー2の後部上面に突出した固定脚杆6に軸6Aを用いて角度調節自在に取付けた操作ハンドル、8は操作ボックス、8Aは操作レバーであって、操作ハンドル7は図1に示すように角度調節用のネジ6Aを調節することによって、メインカバー2(艶出機本体)に対して角度を自由に調節できる仕組に成っている。
【0021】
また、図2に於いて5Rは上記パッド30の高速回転によってパッドカバー5内に生じたダストの旋回気流を、パッドカバー5の外に排出するために、パッドカバー5の外周部に設けた旋回気流ガイド用ダクト、5Yは根端側をガイド用ダクト5R側に接続し、先端側を屈曲してメインカバー2内の後部上側に立ち上げたダスト気流排出ダクト(接続ホース)で、5Y′は上向きに開口したダスト気流排出ダクト5Yの口に取付けたカフスを示す。
【0022】
更に図2に於いて、5Aは後述するダストボックスによって集塵された後の除塵空気をパッドカバー5の内部に取り込むために、パッドカバー5の上面部分に開口した除塵空気導入口、5Xはこの導入口5Aの部分に上向きに取付けた導入ダクト、5Bは上向きに開口した導入ダクト5Xの口に取付けたカフスを示す。
【0023】
上述した各図に於いて、9は前記メインカバー2又はパッドカバー5の後部上面に凹設したダストボックス用の嵌込室、9Aはこの嵌込室9を凹設したメインカバー2の一側上面に、嵌込室9の一側に連設した状態で、且つ、嵌込室9よりも浅面に凹設した嵌込部であって、嵌込室9の底面部には前記導入ダクト5Xの口(具体的にはカフス5Bの口)を通うして除塵空気導入口5Aに通じる挿入孔9Xが開口形成され、また、上記嵌込部9Aの先端側底面部には、ダスト気流排出ダクト5Yの口(具体的にはカフス5Y′の口)を通して旋回気流ガイド用タダクト5Rに通じる挿入穴9Zが開口形成されている。
【0024】
更に図中、夫々符号10で全体的に示したのはダストボックスで、このダストボックス10は断面略円筒状に形成した上部蓋体10S及び下部本体10Tの2分割構成に成っていて、上部蓋体10Sは下部本体10Tの上端口に対して着脱自在に構成され、下部本体10Tの内部がダスト貯留室に成っている。
【0025】
10aは上記上部蓋体10Sの嵌込口、10bは上部蓋体10Sの外周接線部に連設したダスト気流導入筒、10b′は下向きに略直角に屈曲したダスト気流導入筒10bの先端に設けた旋回気流受け入れ口、10dは下部本体10Tの内部中央部に縦設したパイプ管で、このパイプ管10dの上下両端部は、ダスト貯留室の内部と、下部本体10Tの底部の双方に突出開口され、この底部側に突出開口されたパイプ管10dの下端口が、除塵空気送出口10d′に成っている。
【0026】
10e…は上記下部本体10Tの内部に、中央に縦設したパイプ管10dを中心にしてその放射方向に設けた旋回気流減速用の板片で、図面には旋回しながら流入して来るダスト気流の減速と分離を可能にするために、内側縁を略V字状にカットした計4枚の板片10e…を等間隔に設ける構成が示されているが、これは実施の一例であって、板片10eの形状と取付枚数は任意とする。
また、上記下部本体10Tの全体又は一部は、貯留室に溜ったダストを外から確認できるように、内部が透けて見える各種プラスチック材等の素材を用いて構成しているが、このプラスチック材の種類も任意とする。
【0027】
以上の如く構成したダストボックス10は、下部本体10T側が図1並びに図2に示すように前述した嵌込室9内に対して着脱自在(嵌め外し自在)であって、嵌込むと図2に示すようにパイプ管10dの下端口、即ち、除塵空気送出口10d′が挿入穴9Xを通して導入ダクト5Xのカフス5Bに嵌込まれて、パッドカバー5の除塵空気導入口5Aに連通接続され、これと同時に、下部本体10Tに取付けた上部蓋体10Sのダスト気流導入筒10bが嵌込部9Aに嵌込まれ、且つ、その先端口である旋回気流受入れ口10b′が挿入穴9Zを通してダスト気流排出ダクト5Yのカフス5Y′に嵌込まれて、パッドカバー5の旋回気流排出口に連通接続する仕組に成っている。
【0028】
この様にダストボックス10を装着して艶出し運転を行うと、モータ3によって高速回転されるパッド30が床面を磨いて艶出し(バッフィング)を行う一方、この艶出しによって生じた各種のダスト類を、パッド30の回転によってパッドカバー5内に発生した旋回気流に乗せて、パッドカバー5に設けた旋回気流ガイド用ダクト5R及びダスト気流排出ダクト5Yを通してダストボックス10内に送り込んで、集塵することができる。
【0029】
以上の如くパッド30の高速回転によって生じる旋回気流は、遠心力によって通気性を持たせたパッド30の内部を通ってその先端部から放出され、パッドカバー5の内周面に沿って強力な旋回気流を生じせしめる一方、パッド30の内部及びその底面との空間部分に生じた真空作用により、外気を後述するパッドホルダー21Aに設けた各通気穴(図示省略)からパッド30の内部に順次取り入れることができ、更に、上記のダストボックス10でダスト類を遠心分離した後の除塵空気(清浄空気)も、パイプ管10dの除塵空気送出口10d′より除塵空気導入口5Aを通してパッドカバー5内に導入できるため、パッドカバー5内により強力な旋回気流を発生させて、艶出しによって発生したダスト類をこの強力な旋回気流に乗せてダストボックス10側に集塵させることができる。
【0030】
更に上記の艶出機では、上記のダストボックス10の遠心分離作用では完全に捕集しきれなかった微細なダスト類を、再び除塵空気導入口5Aを通してパッドカバー5に送り戻して循環させるため、この繰返しによって捕集しきれなかった微細なダスト類を粗大化させて、上記ダストボックス10の遠心分離による捕集を可能にすることができると共に、ダストボックス10に集塵したダスト類は、図2に示すようにダストボックス10を嵌込室9から取外して上部蓋体10Sを外すことによって、これをワンタッチにて極めて簡単に廃棄処理することができる仕組に成っている。
【0031】
図3と図4は以上の如く構成された床面艶出機に実施される本発明の要部を拡大して示した側断面図であって、図3は運転停止時の状態を、図4はパッド30を回転して床面の艶出しを行っている運転時の状態を示す。また、図5は本発明の要部を分解して示した正断面図、図6は図5に示したスライド軸とスライドガイド軸とスライド軸受け(ベアリング)の各構成を説明した側断面図である。
【0032】
上述した図3乃至図5に於いて、5Dは前記シャ−シ2Kに取り付けたモータ取付台、5Z…はモータ取付台5Dに対して前記のパッドカバー5を上下作動自在に取付けた取付ボルトで、5Y…はそのボルト取付け部、5S…はこれ等各取付ボルト5Z…に取付けられていて、上記のパッドカバー5を常時下方に弾発支持するバネ、5Wはモータ取付台5Dの上面に設けたモータ取付板であって、前述したモータ3はこのモータ取付板5Wにボルト3X…を用いて固定されている。また、3A(図5)は上記モータ3の回転軸、11は回転軸3Aに対してその軸方向に取付けたスライド軸である。スライド軸11の全体は内部11Hを空洞にした断面略筒状に造られていて、その上端部にはモータ3の回転軸3Aを取付けるネジ取付部11Aが設けられている。11Cはスライド軸11の上端部側に取付自在に構成したバネ取付ピン、11Bはこのピン11C用の取付孔、11Dは取付ボルト11Eによってスライド軸11の側面に回転自在に取付けたガイドローラで、11Xはスライド軸11の側面に設けた上記取付ボルト11E用のネジ穴を示す。
【0033】
12は上端部を上記バネ取付ピン11Cに懸掛することによって、上記空洞状のスライド軸11の内部11Hに取付けらる引張りバネ(コイル状スプリング)、14は上記スライド軸11の外側に嵌装したスライドガイド軸を示す。スライドガイド軸14の全体は断面略筒状に形成されていて、その一側面には上記スライド軸11に取付けたガイドローラ11Dを回転自在に嵌込む縦長のガイド長孔14E(図6参照)が設けられている。14Tは防塵用フエルトシール13を嵌込むために、スライドガイド軸14の上面に凹設した嵌込溝、14Aは後述する防塵ゴムを取付けるために、スライドガイド軸14の上部外側面の外周に設けた上部フランジ、14Bは前記パッド30を取付けるためにスライドガイド軸14の中部外側面の外周に設けた取付フランジ部で、14Kは取付ボルト用ネジ穴を示す。
【0034】
また、15は上記スライドガイド軸14と、このスライドガイド軸14の内部に挿入されるスライド軸11の間に介在されるように、スライドガイド軸14の内部14Hに挿入した断面略筒状に形成されたスライド軸受け(ベアリング)で、14Dはスライドガイド軸14の下部外壁面に設けたネジ穴14Cにネジ込むことによって、上記スライド軸受け15の回転を止めるビスを示す。15Aは図6に示すようにスライド軸受け15の側面に、前記スライドガイド軸14のガイド長孔14Eに位置を合わせて設けた縦溝で、前記スライド軸11に取付けたガイドローラ11Dは、この縦溝15Aを通して前記スライドガイド軸14のガイド長孔14E内に回転自在に嵌込まれている。
【0035】
16は上記スライドガイド軸14の下端部内側に嵌込んだスライド軸受け15用のストッパーリング、17はスライドガイド軸16の下端部に装着した断面略皿形状に形成したバネ取付用のフランジで、このフランジ17には前記引張りバネ12の下端部を、該バネ12を伸張した状態で懸掛することができる係止穴又はフック17Aが設けられている。
【0036】
18は上記スライドガイド軸14の外周面をカバーするように、前記上記フランジ14Aと中部の取付フランジ部14Bの各先端部に設けた取付溝を利用して取付けた断面略円筒形状に形成した上部防塵ゴム、19は内側面に突設した突条19Vを前記スライドガイド軸14の下端部外側面に凹設した係合溝14Vに嵌込むことにより、スライドガイド軸14の底面部をカバーした状態で、且つ、スライドガイド軸14の下端部に装着した上記フランジ17を底面側から支持した状態で取付けられる断面略カップ状に形成した下部防塵ゴムであつて、これ等上下の防塵ゴム18,19の取付けによって、前記スライドガイド軸14の内部14Hへの塵埃の侵入が防止される仕組に成っている。
【0037】
以上の構成から明らかなように、モータ3の回転軸3Aに対して一体回転するように取付けたスライド軸11の外側に嵌装したスライドガイド軸14は、ガイド長孔14Eへのガイドローラ11Dの嵌込みによって、スライド軸11に対しては回転不能、即ち、一体回転自在で、且つ、その軸方向へはスライド自在に取付けられると共に、前記引張りバネ12によって常に上方への牽引力が作用する仕組に成っている。
【0038】
更に図中、20はボルト20X…によって上記スライドガイド軸14の取付フランジ部14Bに取付けるように構成したパッド取付用部材(取付板)で、20A…は各ボルト20X…用の嵌込穴、20Y…はパッド取付円盤21を上記パッド取付用部材20の底面に取付けるボルト、20B…と21D…は該取付用部材20と取付円盤21に設けた上記ボルト20Y…用の取付穴、21Bは該取付円盤21の中心部に設けた断面円筒状のナット部、21C…はパッド30の上面に喰い込む係止爪、21Aはパッド30の上面に押接してこれを支持するパッドホルダ−で、上記のナット部21Bはパッド30の中心部に設けた嵌込穴30T内に嵌込み自在に構成されている。
【0039】
また、22は上面に突設した断面略円筒状のボルト部22Aを、上記取付円盤21のナット部21B内に下側からネジ込んで締付けることにより、上面側に上記の係止爪21Cを喰い込ませた状態で上記のパッド30を取付円盤21に一体に取付けることができる締付具で、22Bは締付板、22Cは締付時に前記下部防塵ゴム19を底面側から押圧して支持する支持台を示す。
【0040】
本発明に係る床面艶出機は以上述べた如き構成であるから、図3の如くモータ3の回転軸3Aにスライド軸11及びスライドガイド軸14を介してパッド30を取付けてこれを回転すると、パッド30の底面と床面との間に吸引力(吸着力)が発生して、通常は引張りバネ12によって床面から離間している位置(図3の位置)に引き上げられているパッド30が、引張りバネ12を伸張しながら床面側に吸引されて図4の如く回転しながら床面に接するため、床面を磨いて艶出しを行うことができる。
【0041】
また、上記モータ3の駆動を止めてパッド30の回転を停止すると、上記引張りバネ12の牽引力によってパッド30を図3の如く床面から引き上げて離間するため、艶出機1の移動等を床面をパッド30によって汚したり、磨いた床面にパッド30の引きずり跡を残したりすることなく、円滑に移動することができる。
【0042】
更に上記の引張りバネ12は、パッド30や防塵ゴム19等の各部材を取外し、更に、ピン11C及びフランジ17の取外しによって、スライド軸11の内部から取外すことができるため、バネ力(牽引力)が異なる引張りバネ12を予め複数本用意しておいて、作業を行う床面の状況を合わせてこの引張りバネ12を選んで使用することにより、パッド30の接触圧力を床面に合わせて調整することができる。
【0043】
即ち、床面の汚れが激しかったり、床面に多くの凹凸や段差があったりして、パッド30を強い接触圧力で磨きたい場合は、比較的弱いバネ力の引張りバネ12を選んで使用し、また、床面がきれいであまり強く磨きたくない場合は、比較的強いバネ力の引張りバネ12を選んで使用すれば、床面の状況に合った磨き力によって合理的な艶出し作業を行うことができる。
【0044】
また、引張りバネ12は床面の状態によって生じる振動を吸収するため、パッド30を安定した状態で高速回転することができると共に、引張りバネ12はパッド30の中心に位置する中空状のスライド軸11の内部11Hに位置して伸縮動作するため、パッド30の回転による偏りや、パッド30の回転に与える動きのアンバランスを生じることもなく、安定した状態で高速回転させて優れた艶出し作用を発揮することができる。
【0045】
尚、図面にはパッド30の回転による旋回気流を利用して、艶出しによって生じたダスト類をパッドカバー5よりダストボックス10内に送り込んで集塵すると共に、集塵された後の気流を再びパッドカバー5内に送り戻すタイプの床面艶出機が記載されているが、これは実施の一例であって、本発明に係る床面艶出機が上記タイプの艶出機に限定されないことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る床面艶出機によれば、一本の引張りバネによってパッド又はブラシの床面に対する押接力を自由に調整できると共に、床面からの振動を吸収することができ、更に、パッド又はブラシの上下作動をモータの重量を伴わない状態で軽快に、且つ、追従性良く行うことができる利点を発揮できるものであって、引張りバネを交 換することによって、ブラシ又はパッドの床面への押圧力を調整可能にした点と相俟って、機能性と操作性に優れた床面艶出機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る床面艶出機の側面図。
【図2】 本発明の実施例に係る床面艶出機の要部を示した側断面図。
【図3】 運転停止時に於ける本発明の実施例に係る床面艶出機の要部拡大断面図。
【図4】 運転時に於ける本発明の実施例に係る床面艶出機の要部拡大断面図。
【図5】 本発明の要部を分解して示した正断面図。
【図6】 本発明の要部であるスライド軸とスライドガイド軸及びスライド軸受けの各構成を説明した側断面図。
【符号の説明】
1 床面艶出機
3 モータ
3A 回転軸
5 パッドカバ−
11 スライド軸
11C ピン
11D ガイドローラ
12 引張りバネ
14 スライドガイド軸
14D 回転止め用ビス
14B フランジ部
14E ガイド長孔
15 スライド軸受け
15A 縦溝
17 フランジ
18,19 防塵ゴム
20 パッド取付用部材
30 パッド又はブラシ
Claims (4)
- パッドカバー内のパッド又はブラシをモータで回転して床面の艶出しを行う床面艶出機であって、
上記モータの回転軸に内部を空洞にしたスライド軸を連設し、このスライド軸の外側にはパッド又はブラシを取付けた断面略筒状のスライドガイド軸を、スライド軸に対して回転不能で且つその軸方向にスライド自在に装着する一方、上記スライド軸の内部には、一端をスライド軸の内部に設けたピンに取付け、他端側を上記スライドガイド軸の下端部に設けたフランジに取付けることによって、パッド又はブラシを床面から離間させる上向きの牽引力を発揮する引張りバネを設けると共に、上記ピン及びフランジを夫々上記スライド軸とスライドガイド軸に対して着脱自在に構成することによって、上記の引張りバネを上記スライド軸の内部に対して取付け及び取外し自在に構成したことを特徴とする床面艶出機。 - スライド軸と、このスライド軸を嵌込んだスライドガイド軸の間に、断面略筒状に形成したスライド軸受けを介在せしめると共に、上記スライド軸の側面にガイドローラを取付け、このガイドローラを上記スライド軸受けに形成した縦溝を通して上記スライドガイド軸に縦長に設けたガイド長孔内に嵌込んだことを特徴とする請求項1に記載の床面艶出機。
- スライドガイド軸の外周部と底面部に夫々上下2つの防塵ゴムを取付けると共に、上記外周部側に取付ける上部防塵ゴムの全体を断面略筒型に構成し、上記底面部側に取付ける下部防塵ゴムの全体を、上記スライドガイド軸の下端部に装着した上記のフランジを下側から覆って支持することができるように断面略カップ状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の床面艶出機。
- スライドガイド軸の外側面にパッド又はブラシ用取付部材を取付けるためのフランジ部と、スライドガイド軸の内部に嵌込んだスライド軸受けの回転止め用ビスをネジ込むためのネジ穴を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の床面艶出機。
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