JP4145601B2 - 浴槽用健康促進装置及び健康促進装置付浴槽 - Google Patents

浴槽用健康促進装置及び健康促進装置付浴槽 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保温効果があり、血行促進効果、マイナスイオン効果も備えた浴槽用健康促進装置及び健康促進装置付浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
入浴には、体の汚れを洗うことだけでなく、一日の疲れを癒したり、筋肉痛や疲れやリウマチなどの病気を和らげる効果があることは広く知られている。
【0003】
これらの効果は、入浴により体が温まった結果、血行が良くなり、得られたものである。このような体が温まる効果(保温効果)、血行が良くなる効果(血行促進効果)をさらに増進させるために、磁気作用による効果を併用することも提案されている。
【0004】
例えば、保温効果、血行促進効果を高めた浴槽装置が特開平6−142156号公報に提案されている。この浴槽装置は、浴槽の外周側に高周波コイル装置を配置し、この高周波コイルに高周波電流を流すことにより浴槽本体を誘導加熱して湯温にし、入浴中も高周波電流を流すことにより浴槽本体内に磁束を生成させて、この磁束により入浴者の血行を促進させるものである。
【0005】
磁気作用以外でも、電極を皮膚に密着させて低周波電流を流し、低周波電流による筋肉の収縮作用により同様の効果を得るようにした装置も一般に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の、浴槽の外側に長大なる高周波コイル設けてこの高周波コイルに湯を沸かす程度の高周波の大電流を流す装置は、高価である上に、大規模な装置となり、さらに施療の部位に対応して磁束の発生部位や強弱を調節できないという問題がある。
【0007】
また、後者の方法は、施療の部位は電極の装着位置を変えることにより調節が可能な反面、しかも衣服をつけた状態で電極を体へ密接させるため、衣服が邪魔して電極を体へ着脱するのが煩雑であり、しかも施療中には電極が邪魔して不自然な姿勢となることが多く、その効果はかならずしも十分なものとはいえないという問題があった。
【0008】
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、安価で、かつ簡便な装置で、入浴者が保温効果、血行促進効果、マイナスイオン効果を得ることができる浴槽用健康促進装置及び健康促進装置付浴槽を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段により保温効果、血行促進効果、マイナスイオン効果を得ることができる浴槽用健康促進装置及び健康促進装置付浴槽を提供するものである。
【0010】
すなわち、本発明の浴槽用健康促進装置は、浴槽内に設けられる電極と、前記電極に対して35V以下の電圧を供給するための昇圧回路と、前記昇圧回路に電源として接続された12V以下の独立した、一次電池又は二次電池からなる電源装置とを具備し、前記電極は、筐体、絶縁体からなる下側容器、この下側容器に固定された電極片、この電極片上に設けられた曲面状の露出電極体、及び前記電極片と前記露出電極体とを電気的に接続するための中継導体を有し、前記筐体及び前記露出電極体で液密に構成されていることを特徴とする。
【0011】
前記の電極は、通常、互いに対向した位置で浴槽の内面に取付け部に設けた吸盤により吸着される複数組の個別の電極からなっている。これらの電極は、浴槽の四隅内面、又は左右の側壁内面に長手方向に間隔をおいて4個配置され、浴槽の長手方向に微弱電流が流れるように長手方向に間隔をおいた電極に正負の電圧が印加される。この場合、長手方向の同一に配置された電極同士には同極性となる。電極の数は、4個に限らず、目的に応じて個数を増減することができる。 浴槽自体が接地電極として機能する場合には、浴槽内に配設する電極を1個とすることも可能である。浴槽内に配設する電極は、導電部材からなる電極本体と、この電極本体に水密に取付けられた電気絶縁性の保持部とからなり、電極本体は保持部内で給電用のリード線に水密的に接続されている。電極本体の形状は、露出面が外側に突出する曲面状をなしていることが望ましい。
【0012】
本発明の独立した電源装置としては、一次電池、二次電池のいずれも使用可能である。具体的には、乾電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウム電池及び燃料電池が例示される。これらは、通常、複数個を直列接続して3V以上12V以下の電圧で使用される。安全面を考慮して、直列する個数は、乾電池の場合で4個(6V以下)、好ましくは3個(4.5V)として使用する。
【0013】
なお、これらの電源装置は、水密性で吸盤や引掛け部を設けた筐体内に収容して浴槽近傍の壁面に配設して用いられる。
【0014】
本発明の昇圧回路は、公知のインバータ回路を備えたもの等が使用可能である。昇圧装置からの電圧波形は、パルス電圧、交流電圧又は脈流電圧のいずれの電圧波形のものであってもよく、必要に応じて直流で給電するようにしてもよい。この昇圧回路も電源装置を収容した水密性の筐体内に配設される。
【0015】
なお、筐体には、浴槽内に配設される電極への給電を断続させる電源スイッチや、電極に印加する電圧を段階的に複数段に切換える切換えスイッチを設けることが望ましく、さらに電極への電圧印加時間を調節可能なタイマー装置を設けることがより好ましい。
【0016】
本発明の浴槽用健康促進装置は、安価で、かつ簡便な装置で、保温効果、血行促進効果、マイナスイオン効果を得ることができる。
【0017】
また、電源装置が12V以下の独立したものであるため、電流が極めて微弱であるため、周囲が湿気や水の雰囲気である浴室でも漏電や感電の心配がなく、安心して入浴することができる。
【0018】
また、タイマー装置を設けて、例えば電極への電圧印加時間を15分間程度に設定しておけば、入浴中うっかり寝てしまったような場合でも自動的に電源が切れるのでより安全である。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る浴槽用健康促進装置の実施形態を図1〜図2を参照して説明する。図1は本発明に係る浴槽用健康促進装置の電極を浴槽に装着した状態を説明するための斜視図であり、図2は、図1の4つの電極へのケーブルの配線状態を説明するための配線図である。
【0020】
この実施形態の浴槽用健康促進装置は、一つの浴槽に4つの電極が装着されている。浴槽装置1は浴槽2と、使用時のみ浴槽2に着脱自在に装着することができる浴槽用健康促進装置3とからなる。この浴槽用健康促進装置3は、浴槽2に常設してもよい。
【0021】
この浴槽2は、入浴するための湯水が給水される有底筒状容器からなるもので、家庭、温泉あるいはホテル等で用いられている金属、磁器、木材、石材、コンクリート等からなる一般の浴槽である。
【0022】
浴槽用健康促進装置3は、浴槽2に入浴のために給水されている湯水内に微弱電流を流すために対向して設けられる電極4,5,6,7と、この電極4〜7に35V以下の電圧例えばパルス電圧を供給するための制御回路8とからなる。電極4,5,6,7は、浴槽2の内側壁面に着脱自在に取着例えば吸盤により取着される。この電極4〜7は、浴槽2内に給水されている湯水内に設けられるのが望ましく、一部露出して設けられてもよい。従って、電極4〜7は、防水構造に構成される。吸盤は、各電極4,5,6,7の取付け部に設けられる。
【0023】
制御回路8は、水分の多い浴室に設置されるため電源装置として乾電池が望ましく、この乾電池を電源として電極4〜7に供給するためのパルス電圧を出力する回路である。制御回路8は、浴槽2近傍に設置されることが望ましく、浴室の内壁面に着脱自在に取着例えば吸盤により取着される。この着脱自在に取着手段は、フックにより制御回路8を設置してもよい。
【0024】
次に、電極4〜7と制御回路8との配線について図2を参照して説明する。制御回路8の出力電圧を電極4〜7に供給するために各電極4〜7には、それぞれ絶縁して4本のケーブル11,12,13,14が配線されている。各ケーブル11〜14は、一端が各電極4〜7に接続され、他端は対向配置される電極4,5のケーブル11,12が中継具15の一端側に接続され、電極6,7のケーブル13,14が中継具16の一端側に接続されている。中継具15、16の他端側には、対向配置される電極4,5のケーブル11,12と、電極6,7のケーブル13,14に対応付けて2芯のケーブル17,18の一端が接続されている。2芯のケーブル17,18の他端は、中継具19の一端側に接続され、中継具19の他端側には4芯のケーブル20の一端が接続されている。
【0025】
4芯のケーブル20の他端には、コネクタ21が接続され、このコネクタ21により図1に示す制御回路8に接続されている。このようにして、電極部22が構成されている。ケーブル11〜14は、浴槽2に設置するのに充分な長さに選択され、湯水内に設置されるので、電極4〜7への接続部が防水対策されている。さらに、各ケーブル11〜14に接続される各電極4〜7への接続部は、着脱時各ケーブル11〜14が屈曲されるため断線防止のための保護具23,24,25,26が設けられている。中継具15,16,19、ケーブル17,18,20およびコネクタ21は、湯水内に設置されないことを条件として湿気、水滴などの防滴構造になっている。
【0026】
浴槽用健康促進装置3は、浴槽2を清掃したり、長期間使用しないときには、浴槽2から取り脱すことが望ましい。このとき浴槽用健康促進装置3は、電極部22と、制御回路8とをコネクタ21を抜くことにより分離し、電極4〜7と制御回路8は、吸盤を取外すことにより浴室から環境のよいところへ移動させて保管することができる。浴槽用健康促進装置3は、このように着脱容易な構造に構成されている。
【0027】
次に、電極4(5,6,7)の構成について図3〜図5を参照して説明する。図3は、図1および図2の電極4〜7を拡大して示す正面図であり、図4は図3の背面図であり、図5は図3の電極4〜7の内部を説明するため厚さ方向が拡大して示されている断面図である。図1および図2と同一部分については、図3〜図5に同一符号を付与し、その詳細な説明は重複するので省略する。
【0028】
外形が略長楕円形状の絶縁体例えば樹脂からなる下側容器31が設けられ、この下側容器31内には導体例えば銅板からなる電極片32が固定されている。この電極片32上には、電気的に接続するための中継導体33を介して表面が曲面状34に加工された露出電極体35が設けられている。上記電極片32にはケーブル11(12〜14)が接続されている。曲面状34に加工された露出電極体35は、湯水中を流れる微弱電流が拡散し、この微弱電流が比較的広い範囲に流れる効果がある。
【0029】
ケーブル11(12〜14)と露出電極体35とは液密とされた筐体36内で電気的に接続されている。下側容器31裏面には電極4〜7を着脱自在に固定するための吸盤37,38が設けられ、この吸盤37,38の周縁部には、取外すためのフック39,40が設けられて電極4(5,6,7)が構成されている。露出電極体35は、例えば長さが18cm、幅が3cm、厚さが5mmで、幅方向に曲面状に形成された導体、例えばアルミニウムからなっている。各電極4〜7の実施例は、形状および大きさが略同一で、長さが20cm、幅が5cm、厚さが1.5cmである。各電極4〜7の大きさは、異なる大きさにしてもよい。各電極4〜7は、湯水内に設けられたとき、湯水が下側容器31と、蓋体36と、露出電極体35で形成される容器内に侵入しないように防水構造になっている。
【0030】
次に、制御回路8の構成を図6〜図8を参照して説明する。図6は、制御回路8の実施例を説明するための回路構成図である。図7は、図6の制御回路8を水や湿気から保護するための容器の正面図であり、図8は、図6の制御回路を収容し、固定する容器の背面図である。図1〜図5と同一部分は、図7〜図8に同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
【0031】
制御回路8は、電源装置例えば乾電池45を電源として動作するコンピュータ例えばマイクロコンピュータ46と、発振回路47および昇圧回路48とからなる。マイクロコンピュータ46には、制御回路8の出力電圧として35V以下の予め定められた出力電圧が記憶され、入浴者が希望する電圧を選択できるようにプログラムされている。この実施例では、制御回路8の出力電圧としてパルス幅1秒間で、パルス電圧が20Vと30Vの連続パルス電圧を選択できるスイッチが設けられている。制御回路8の出力電圧は、20Vと30Vに限らず、さらにマイクロコンピュータ46に入浴者の用途に応じて15V、10Vなどの出力を選択することができるようにプログラムすることができる。
【0032】
さらに、マイクロコンピュータ46は、制御回路8の出力電圧として、入浴者の用途に応じて入浴前の期間入浴者の設定電圧より多少高めの電圧に制御し、入浴時に入浴者の設定電圧に制御するプログラムを記憶することもできる。さらに、マイクロコンピュータ46は、制御回路8の出力電圧のパルス幅について、複数のパルス幅例えば1秒間、0.5秒間、0.1秒間など入浴者が選択できるようにプログラムされている。
【0033】
発振回路47は、所定のパルス幅の周波数を発振する回路であれば何れの発振回路でもよい。
【0034】
昇圧回路48は、発振回路47の出力電圧を20Vや30Vの電圧に昇圧する回路で、例えばフライバックトランスにより構成することができる。昇圧回路48の出力電圧波形は、整形回路により所望する波形に整形することができる。例えばパルスの立上り時間、立ち下がり時間などを波形整形してもよい。このようにして制御回路8が構成されている。この制御回路8は、プリント基板に形成される。
【0035】
制御回路8は、電源装置として乾電池45を使用し、この乾電池45の実施例は、1.5Vの単3の乾電池を3個直列接続して4.5Vの直流電圧を出力する。この直流電圧は、マイクロコンピュータ46、発振回路47および昇圧回路48用の駆動用として供給される電圧が選択される。従って、マイクロコンピュータ46の駆動電圧は、その他型名により12V、9Vなどがあり、乾電池45の電圧としては12V以下の電圧が選択される。
【0036】
浴室のように、水が飛び散り、湿気が多い場所での制御回路8としては、12V以下の電圧が漏電や感電などの安全面から望ましく、乾電池45が利用できることは、ACの配線工事の必要がなく、ACコンセントの無い浴室での利用に好適である。さらに、温泉やホテルに持って行って直ちに利用することができる。
【0037】
次に、このような構成の制御回路8を収納する容器について図7および図8を参照して説明する。図8に示す樹脂製の有底角筒状容器51内には、図6に示す制御回路8のプリント基板がネジなどで固定されて設けられる。容器51に嵌合するように樹脂製の蓋部52が設けられている。この蓋部52は、図7において下方が下り斜面52aになって曲面を形成している。この斜面52aには、図2に示すコネクタ21が嵌合するメス型コネクタ53が液密に設けられている。メス型コネクタ53は、制御回路8の出力電圧を各電極4〜7に出力するためのもので、メス型コネクタ53には制御回路8の出力回路から図2に示す各電極4〜7が対応付けて配線されている。
【0038】
蓋部52には、制御回路8の電源装置を開閉制御する電源スイッチ54が設けられ、この電源スイッチ54は制御回路8の電源装置に接続されている。電源スイッチ54の開閉動作は、目で確認できるように表示ランプ55例えば発光ダイオードが電源スイッチ54の回路に接続されている。さらに、蓋部52には、入浴者が所望の出力を選択できるように切換スイッチ56が設けられ、切換スイッチ56は制御回路8のマイクロコンピュータ46の出力回路に接続されている。この実施例の出力を切換える切換スイッチ56は、高電圧例えば30Vと低電圧例えば20Vの切換であり、選択した出力を入浴者が目で確認できるようにそれぞれ表示ランプ57,58が切換スイッチ56の回路に接続されて、蓋部52に設けられている。
【0039】
さらに、蓋部52には、乾電池の交換時期を入浴者に通知するために、表示ランプ59が設けられている。電源スイッチ54と切換スイッチ56は、湿気の多い浴室で使用するためにタッチパネルで構成することが望ましい。
【0040】
容器51の裏面には、制御回路8の電源装置である乾電池45を設置するための乾電池設置部61が設けられ、乾電池設置部61に乾電池45が接続されたとき直接湿気に触れないないように蓋62が設けられ、止め具63により蓋62を係止する構成になっている。このように構成された容器51に蓋部52を嵌合させて固定例えばネジ60によりネジ止めして制御回路8が構成されている。制御回路8は浴室に着脱自在に設置する手段として、2個の吸盤64,65およびそれぞれフック66が設けられている。吸盤64,65の周縁部には、吸盤64,65を取外すときに使用するためのフック67,68が設けられている。
【0041】
次に、このように構成された浴槽への入浴方法を、図1〜図8を参照して説明する。入浴者は、浴槽2に入浴のための湯を給入する。続いて、入浴者は、図2に示す電極4〜7を図1に示すように浴槽2内壁面に吸着固定する。電極4〜7は、全体が湯内に位置するように設けることが望ましい。脚部や、足に微弱電流を流す場合には、電極4〜7は、底部又は底部に近い位置に設置することが望ましい。
【0042】
制御回路8を浴室の例えば内壁面に例えば吸盤64,65により吸着して設置する。図2に示す電極4〜7のコネクタ21を図7に示すメス型コネクタ53に嵌合させて接続する。電源スイッチ54をONに制御して電源を入れると制御回路8が動作を開始し、表示ランプ55が点灯する。その後、電極4と5間、および電極6と7間には、微少電流が流れ始める。
【0043】
10分間微少電流を流し続けた後、微少電流を流し続けた状態で入浴者は、浴槽2に入り、入浴を開始する。この浴槽用健康促進装置3は、マイクロコンピュータ46に予め15分間で自動的に切れるように保護プログラムが入力されている。従って、入浴者は、5分間30V又は20Vの電圧が印加された状態で入浴することにより微弱電流を浴びる。この微弱電流の実施例は、電極間電圧20Vで、湯水内に流れる微弱電流は、10.9μAであり、電極間電圧30Vで、湯水内に流れる微弱電流は、11.5μAであった。この微弱電流は、 入浴者にも流れる。
【0044】
このようにして僅か5分間微弱電流を入浴者が浴びることによって、入浴者は保温効果が大幅に向上し、血行促進効果を得ることができる。これらの入浴効果は、人によってバラツキがあり、感度の良すぎる方は、強度の調整が必要である。例えばある人は、足の血行状態がかなり改善され、入浴後1時間経過しても依然として保温効果があり、30分間以上保温効果が改善されている人が多い。血行促進効果は、入浴者の生体に微弱電流が流れることにより、全身の血行が良くなるものと思われる。
【0045】
また、湯水がまろやかになる効果があることについて検討した結果を説明する。浴槽用健康促進装置3により湯水に微弱電流を流すことにより、図9に示すように水分子の小集団は、小さくなっていることを見出した。次に、この現象を図9を参照して具体的に説明する。
【0046】
図9は、縦軸が湯水での電磁波の吸収量であり、横軸が電磁波の掃引周波数であり、共鳴周波数が0で示された吸収曲線図である。即ち、図9は、湯水を透過させる電磁波の周波数を掃引し湯水に含まれる同位元素17Oでの吸収を測定したNMRスペクトルで、共鳴周波数0を中心とした吸収曲線図である。実線は、浴槽用健康促進装置3により25℃の湯水に微弱電流を流したときの吸収スペクトルを示し、点線は、微弱電流を流さないときの25℃の湯水の吸収スペクトルを示す。即ち、図9において、微弱電流を流したときの吸収スペクトルの半値幅は、103Hzであり、微弱電流を流さないときの湯水の吸収スペクトルの半値幅は73Hzである。このことから、微弱電流を流した湯水は、水分子の小集団が小さくなっていることが予想される。
【0047】
さらに、浴槽用健康促進装置3は、スイッチONして湯水に微弱電流を流したとき、湯水の水面からマイナスイオンを多量に発生させる効果もある。この発生するマイナスイオンの量の実施例は、図10に示す通りであった。即ち、図10は、横軸に時間をとり、縦軸にマイナスイオンの測定量をとったときの特性曲線図である。
【0048】
図10の特性は、マイナスイオンの測定機器として神戸電波社製のイオンテスタKST−900型を使用して浴槽2に40℃の湯水を満たし、湯水面上方のマイナスイオン量を測定したデータである。浴槽用健康促進装置3のスイッチがOFFの15秒間は、浴室のマイナスイオンの測定量50個/cc以下を示し、15秒後、浴槽2の40℃の湯水の水面近傍に設置したセンサによるマイナスイオンの測定量は、浴槽用健康促進装置3のスイッチをONしたのち増加し、5秒後には飽和特性を示し125〜140個/ccのマイナスイオンが発生している。50秒間浴槽用健康促進装置3のスイッチをONしたのちの、65秒後に浴槽用健康促進装置3のスイッチをOFFしたところ5秒間は、マイナスイオンが発生している状態が図9に示されている。従って、入浴者は、このマイナスイオンも同時に浴びることができる。
【0049】
浴槽用健康促進装置3のスイッチがOFF状態で、浴槽2に満たされた40℃の湯水の水面のセンサが示すマイナスイオンの量は、図10に点線で示されている。即ち、40℃の湯水の水面には、マイナスイオンが70〜90個/cc発生している。これらの結果から図10の特性曲線図は、浴槽用健康促進装置3のスイッチをONすると、マイナスイオンの量が、顕著に増加することを示している。即ち、図10は、浴槽用健康促進装置3により40℃の湯水に微弱電流を流すと、マイナスイオンの量が増加することを示している。
【0050】
上記実施形態では、2組の電極4〜7を4枚設けた実施形態について説明したが、1組2枚の電極4と5又は6と7でもよいし、図11に示すように一方の電極71を1枚設け、対向する位置に複数の電極72,73,74を配列することにより、微弱電流を拡散させるようにしてもよい。さらに、図12のように図11のような電極配列を互いに、相反する方向に配置することにより微弱電流をさらに拡散させ、より多数の入浴者が同時に入浴することができる。
【0051】
上記実施形態では、対向する1対の電極を浴槽2の側壁面に設けた実施形態について説明したが、電極は浴槽の底面に設けてもよいし、図13に示すように入浴者81の身体に設けてもよい。即ち、入浴者81の湯水内に位置する例えば背中82と足83に夫々対向する電極4と5又は6と7を接触又はクリームを身体表面に塗って設けて、入浴者81の身体に微弱電流を流してもよい。この実施形態でも入浴者81の身体に微弱電流を流すことができるので、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0052】
さらに、独立した電源装置とは、浴槽用健康促進装置の動作時にAC電源を使用しない電源をいう。独立した電源装置としては、一次電池、二次電池のいずれも使用可能であり、具体的には、乾電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウム電池及び燃料電池などが例示される。
【0053】
さらに、上記実施形態では、電極4と5、6と7、71と72,73,74に供給する電圧としてパルス電圧を供給する実施例について説明したが、交流電圧でもよいし、一端が接地電位の交流電圧でもよいし、脈流電圧でもよいし、直流電圧でもよい。対向する電極例えば電極4と5に直流電圧を給電する場合、図14に示すようにマイナス極を接地し、浴槽2を接地することにより入浴者81が取り扱う電極は、一方の電極4のみ浴槽2の所望する位置に設置すればよい。この実施形態でも上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0054】
また、入浴者81に接触させる場合、1枚の電極4は、図15に示すように入浴者81の身体の所望する位置に設けることにより上記実施形態と同様な効果を得ることができる。図13、14および図15において、図1〜12と同一部分には、同一符号を付与し、その詳細な説明を省略する。図13、14および図15の実施形態で対向する電極は、電流路が形成されるように配置される状態をいう。
【0055】
上記実施形態では、電極の露出電極の表面を曲面にした実施形態について説明したが、露出電極の表面は平板状でもよい。上記実施形態では、各電極4〜7の電極片32、中継導体33について液密に構成された容器内に設けた実施例について説明したが、入浴者の肌に傷を付けないように加工できれば、ケーブル11〜13から露出電極体35に直接接続してもよい。この場合、下側容器31、蓋体36は、不要である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入浴者が保温効果、血行促進効果、マイナスイオン効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴槽用健康促進装置の実施形態を説明するための構成図。
【図2】図1の電極の接続状態を説明するための配線図。
【図3】図1および図2の電極を説明するための平面図。
【図4】図3の電極の背面図。
【図5】図3の電極4〜7の内部を説明するため厚さ方向が拡大して示されている断面図。
【図6】図1の制御回路の構成を説明するための回路構成図。
【図7】図6の制御回路を収納する容器の構成を説明するための正面図。
【図8】図7の背面図。
【図9】図1の湯水表面に発生するマイナスイオン発生状態を示す特性曲線図。
【図10】図11の湯水の17O−NMRスペクトル特性曲線図。
【図11】図1の電極配列の他の実施形態を説明するための上面図。
【図12】図9の他の実施形態を説明するための上面図。
【図13】図1の他の実施形態を説明するための図。
【図14】図1の他の実施形態を説明するための図。
【図15】図13の他の実施形態を説明するための図。
【符号の説明】
1…浴槽装置、2…浴槽、3…浴槽用健康促進装置、4,5,6,7,71,72,73,74…電極、8…制御回路、11,12,13,14,17,18,20…ケーブル、15,16,19…中継具、21…コネクタ、22…電極部、23,24.25,26…保護具、31…下側容器、32…電極片、33…中継導体、34…曲面状、35…露出電極体、36…蓋体、37,38,64,65…吸盤、45…乾電池、46…マイクロコンピュータ、47…発振回路、48…昇圧回路、51…容器、52…蓋部、52a…斜面、53…メス型コネクタ、54…電源スイッチ、55,57,58,59…表示ランプ、56…切換スイッチ、60…ネジ、61…乾電池設置部、62…蓋、63…止め具、39,40,66,67,68…フック。

Claims (8)

  1. 浴槽内に設けられる電極と、
    前記電極に対して35V以下の電圧を供給するための昇圧回路と、
    前記昇圧回路に電源として接続された12V以下の独立した、一次電池又は二次電池からなる電源装置とを具備し、
    前記電極は、筐体、絶縁体からなる下側容器、この下側容器に固定された電極片、この電極片上に設けられた曲面状の露出電極体、及び前記電極片と前記露出電極体とを電気的に接続するための中継導体を有し、前記筐体及び前記露出電極体で液密に構成されていることを特徴とする、浴槽用健康促進装置。
  2. 互いに対向した位置で浴槽の内面に取付け部に設けた吸盤により吸着される複数の電極と、
    前記複数の電極からそれぞれ絶縁して接続され対向する前記電極間に35V以下の交流電圧を給電する昇圧回路と、
    前記昇圧回路に電源として接続された12V以下の独立した、一次電池又は二次電池からなる電源装置とを具備し、
    前記電極は、筐体、絶縁体からなる下側容器、この下側容器に固定された電極片、この電極片上に設けられた曲面状の露出電極体、及び前記電極片と前記露出電極体とを電気的に接続するための中継導体を有し、前記筐体及び前記露出電極体で液密に構成されていることを特徴とする浴槽用健康促進装置。
  3. 前記電極は、一つの電極又は対向配置される複数の電極からなることを特徴とする請求項1又は2項記載の浴槽用健康促進装置。
  4. 前記電源装置は、乾電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池、リチウム電池及び燃料電池のいずれかから成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の浴槽用健康促進装置。
  5. 前記昇圧回路は、前記対向する電極間に供給する電圧を複数段に切換える切換えスイッチを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の浴槽用健康促進装置。
  6. 前記電極に給電される電圧は、パルス電圧、交流電圧又は脈流電圧であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の浴槽用健康促進装置。
  7. 前記電極への給電を停止するタイマー装置を具備することを
    特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の浴槽用健康促進装置。
  8. 浴槽と、
    浴槽内に設けられる電極と、
    前記電極に対して35V以下の電圧を供給するための昇圧回路と、
    前記昇圧回路に電源として接続された12V以下の独立した、一次電池又は二次電池からなる電源装置とを具備し、
    前記電極は、筐体、絶縁体からなる下側容器、この下側容器に固定された電極片、この電極片上に設けられた曲面状の露出電極体、及び前記電極片と前記露出電極体とを電気的に接続するための中継導体を有し、前記筐体及び前記露出電極体で液密に構成されていることを特徴とする健康促進装置付浴槽。
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