JP4144712B2 - 平面表示装置等の電子・電気製品の製造方法、及びこのための開梱デバイス - Google Patents

平面表示装置等の電子・電気製品の製造方法、及びこのための開梱デバイス Download PDF

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Description

本発明は、平面表示装置その他の電子・電気製品の製造方法、及び、このための収納体からの取り出し装置に関する。ここで、電子・電気製品の語は、最終製品のみならず、中間製品もしくは半製品、及び、各種の電子・電気部品を含むこととする。例えば、小型(パネル対角寸法1〜3インチ)または中型(パネル対角寸法4〜10インチ)の表示パネルや導光板、薄型の半導体チップ、プリント配線基板等を含む。
近年、液晶表示装置をはじめとする平面表示装置の市場が急速に拡大しつつある。中でも、携帯電話や携帯情報端末(PDA)、カーナビゲーション装置等に用いられる中小型の平面表示装置の市場が急激に拡大している。
このような平面表示装置を製造するにあたり、表示パネル本体の作成後、フレキシブルプリント基板(FPC)等の接続基板を装着することにより接続基板付きの表示パネルの作成が行われ、さらにこの後で、面光源装置等を組み合わせることにより表示パネルモジュールの作成が行われる。そして、この表示パネルモジュールが、携帯電話等の最終消費製品に組み込まれる。表示パネルの作成と、表示パネルモジュールの作成と、表示パネルモジュールからの最終消費製品の作成とは、それぞれが別個の製造設備または敷地内で行われることが多い。また、接続基板装着前の表示パネル(表示パネル本体)の作成と、接続基板の装着も、しばしば、別個の設備や敷地内で行われる。したがって、これらの間で表示パネルまたは表示パネルモジュールの輸送が行われている。
表示パネル等の移送には、一般に、複数の収納部を形成した搬送用トレーが用いられている(特許文献1〜3)。例えば、弾性を有する平形の搬送用トレーの上面に、マトリクス状に収納用凹部が形成され、これら凹部中に、各1個の表示パネルが安定に嵌め込まれて保持される(特許文献1)。このようにして、トラック、鉄道または航空機により輸送される際にも、振動や衝撃による表示パネルの破損が防止されている。また、収納用凹部から、表示パネル等が振動や衝撃により外れ出ることも防止されている(例えば特許文献2)。
一方、半導体パッケージといった、より微細な部品については、帯状のキャリアテープを用いる収納・搬送方法が種々検討されている(特許文献4〜5)。キャリアテープは、帯状のプラスチックフィルム上に、一列で等間隔に収納用凹部を設けたものである。必要に応じて、カバーフィルムが用いられ、キャリアテープの縁部と各収納用凹部に保持された半導体パッケージ等の微細な部品を密封している(特許文献4)。収納用凹部は、エンボス加工により設けられるか(特許文献4)、または、ベースフィルムを打ち抜いて凹部を形成後、裏打ちフィルムを貼り合わせることにより設けられる(特許文献5)。
また、キャリアテープは、リールに巻かれた状態で搬送され、キャリアテープからの部品の取り出しは、リールからカバーフィルムを連続的に引き剥がして巻き取るとともに、吸引チャックを備えたロボットアーム等により、エンボステープ等のポケット部から一つずつ部品を取り出すことにより行われている(特許文献6)。
特開2002−332023 特開2004−018094 特開2002−337951 特開2003−095216 特開2001−348008 特開2004−231257
搬送トレーやキャリアテープを用いる従来の技術によると、収納凹部の寸法が電子・電気製品の寸法とほぼ一致する必要がある。そのため、電子・電気製品の品種等が切り替わるごとに収納凹部の寸法の異なるものを用意する必要があった。
また、キャリアテープはもっぱら微細な部品に適用可能なように設計されており、緩衝作用等を持たせるのは困難である。したがって、表示パネルのような比較的寸法が大きく、破損の可能性も大きい電子・電気製品については、搬送トレーを用いるより他に適当な方法が全く考えられなかった。
ところが、搬送トレーを用いて搬送を行う場合、輸送中の振動や衝撃等により、表示パネルのエッジ部が搬送トレーの保持面を摩耗させて粉塵発生の原因となっていた。また、搬送トレーを用いて、例えば表示パネルモジュールを表示パネル生産地から最終消費製品の生産地へと輸送する場合、搬送トレーを廃棄せずに再利用するためには、空になった搬送トレーを表示パネルモジュールの生産地へと送り返す必要があった。特に、搬送トレーは、折り畳んだり圧縮したりすることができないため、返送の際、荷積みの際に占めるスペースが大きく、輸送コストがかさむこととなっていた。
さらには、搬送トレーを用いる場合に、密封が比較的困難であり、微細な粉塵や湿気の浸入を防止することは必ずしも容易でなかった。例えば、搬送トレーを積み重ねたものについて、厚手の樹脂シートで包み込んで密封するという操作を行う必要があった。
電子・電気製品を搬送トレーから取り出して組立工程等に用いる個所では、取り出し前及び取り出し後の搬送トレーを積んで置くスペースが必要となっていた。また、搬送トレーから順次取り出すためには、取り出しの位置を順次変化させる必要がある他、空の搬送トレーをどけるといった作業を要するため、取り出し作業の手数・労力が大きくなっていた。ロボットアーム等により取り出しを行う際にも、その位置制御の設定が複雑となり、コスト増加の原因となる。
本件発明者は、上記問題点に鑑み鋭意検討する中で、搬送トレーに代わる収納材の探索を種々試みた。特には、表示パネルに割れや欠けが発生しないように、緩衝材を配置するとともに、表示パネルを位置ズレ不能に保持するという困難な要求を満たすべく、発泡材料や積層複合シート等の利用を検討した。
鋭意検討を続けるなかで、偶然にも、平坦な汎用樹脂シートの間に表示パネルを挟み込んで適宜にシート間を熱シールするという単純な方法を試みるに至った。すると、全く意外にも、条件により、表示パネルの保持と衝撃等からの保護が可能となった。また、キャリアテープと同様に、帯状の収納体を作製し、リールに巻き付けたり、リールから繰り出しつつ供給するという方法も可能であることが知られた。
そして、本件発明者は、さらに検討を行った結果、新規な帯状の収納体は、必ずしもリールに巻き付けることを要さず、適宜に折り返しつつ畳み込んで収納することができた。また、このような収納体から、シート間を引き剥がして電子・電気製品を取り出す際にも、キャリアテープからの取り出し装置よりも簡便な装置でもって充分取り出しが可能であることを見出した。
以上のように、本発明は、平面表示装置その他の電子・電気製品の製造方法、及び、このための収納体からの取り出し装置において、電子・電気製品の寸法の変化に対して迅速かつ低コストにて対処できるとともに、電子・電気製品の損傷や粉塵の発生を防止でき、電子・電気製品の取り出しや収納体の回収等のためのコストを低減できるものを提供しようとする。
本発明の電子・電気製品の製造方法は、平坦な帯状の樹脂シートの間に、平形の第1の電子・電気製品が一列に配置され、該第1の各電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部が、前記樹脂シート間を融着または接着によって接合する接合部により形成され、該接合部により第1の各電子・電気製品が所定位置にて保持されてなる帯状収納体から、該第1の電子・電気製品を順次取り出し、これを第2の電子・電気製品を製造する加工または組立の工程へと供給する工程を含む電子・電気製品の製造方法において、前記帯状収納体の樹脂シートから引き出された第1の帯状シート部を第1の駆動ローラーに巻き付け、該樹脂シートから引き出された第2の帯状シート部を第2の駆動ローラーに巻き付け、これら第1及び第2のローラーを同期させて回転駆動することで前記第1及び第2の帯状シート部を逆方向に牽引し、これにより、前記樹脂シートから該第1及び第2の帯状シート部を破断または剥離によって順次分離しつつ引き出し、同時に、前記帯状収納体を破断または剥離の個所へと順次引き入れることを特徴とする。
本発明の開梱デバイスは、平坦な帯状の樹脂シートの間に、平形の電子・電気製品が一列に配置され、該第1の各電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部が、前記樹脂シート間を融着または接着によって接合する接合部により形成され、該接合部により第1の各電子・電気製品が所定位置にて保持されてなる帯状収納体から、該電子・電気製品を順次取り出すための開梱デバイスにおいて、前記帯状収納体の樹脂シートから引き出された第1の帯状シート部を巻き付けて牽引する第1の駆動ローラーと、該樹脂シートから引き出された第2の帯状シート部を巻き付けて牽引する第2の駆動ローラーと、実質上これら第1及び第2の駆動ローラーの回転駆動のみにより、前記帯状収納体を順次引き込むとともに、これから引き出された前記第1及び第2の帯状シート部を逆向きに牽引して破断または剥離によって分離するシート分離進行個所と、前記シート分離進行個所と前記第1の駆動ローラーとの中間にあって、前記電子・電気製品を前記第1の帯状シート部上にて取り出し可能に載置する取り出し個所とを備えることを特徴とする。
ここで、電子・電気製品の語は、本明細書の技術分野の項で述べたとおり、電子・電気分野に含まれる各種製品及び中間品、及び、これらに組み込まれる各種の部品、装置及び部材を含むものとする。また、樹脂シートの語は、厚みの大きいもののみならず、樹脂製である限り、一般にフィルムまたはシートと呼ばれるものを全て含むものとする。
電子・電気製品の寸法の変化に対して迅速かつ低コストにて対処できるとともに、電子・電気製品の損傷や粉塵の発生を防止でき、電子・電気製品の取り出しや収納体の回収等のためのコストを低減できる。
帯状収納体を形成する樹脂シートとしては、ある程度の引っ張り強さ(tensile strength)、靱性(toughness)、耐久性(durability)及び柔軟性(flexibility)があり、かつ、融着または接着が可能なものであれば、いずれも使用可能である。樹脂シートは、好ましくは、帯状収納体における少なくとも一方の面のシート部が透明である。また、より好ましくは両面のシート部が共に透明である。これにより、包装された電気・電子製品の種類や性状を容易に確認することができる。また、樹脂シートは、好ましくは、帯状収納体における少なくとも一方の面のシート部が、帯電防止性を有する。該シート部をなす樹脂層の全体に帯電防止性の材料がブレンドされたものでも良く、また、表面に帯電防止層が形成されたものであっても良い。このように帯電防止性を付与することにより、包装、搬送及び取り出しの各工程において、不所望の静電気の発生と、これによる、電子・電気製品の損傷を防ぐことができる。
帯状収納体を形成する樹脂シートの具体例としては、特開平9−175592に記載のものを挙げることができる。すなわち、低密度ポリエチレンまたはエチレン・不飽和エステル共重合体をベース層として、エチレン・不飽和エステル共重合体のカリウム・アイオノマーの層を一方の表面に設けたものを用いることができる。このアイオノマーは、融着及び剥離の容易なシール層をなすとともに、帯電防止の役割を果たす。
接合部を設けるための融着は、超音波融着(=超音波シール(ultrasonic sealing)または超音波溶接(ultrasonic welding))、インパルスシール(impulse heat sealing)等の一般的な方法により行うことができる。帯状収納体の表側の面、及び裏側の面をなすシート部は、好ましい態様に置いて、同一の素材からなり、特に好ましい内容においては、一枚の帯状の樹脂シートが、中央線付近の個所に沿って折り曲げられて構成される。このようであると、融着性を付与しやすい他、樹脂シートの供給や回収その他の操作が、より容易となる。
樹脂シートの厚みは、非発泡性のシートである場合、典型的には10〜300μmである、特には約30〜80μmである。
帯状収納体に収納される電子・電気製品は、平形のものである。すなわち、縦方向及び横方向の寸法に対する厚みの比が、かなり小さく、少なくとも1/5以下であり、通常は約1/10〜1/100である。平板や可撓性シートの形態に限らず、例えば、基板上に小型部品を多数装着したものでも良く、場合によっては、多少の湾曲を有する板状の物品であっても良い。
帯状収納体には、好ましくは、同一種類の電子・電気製品が、ほぼ等間隔で配列されて、1個ずつが対応する収納部中に収納されて保持される。しかし、場合によっては、2種類またはそれ以上の電子・電気製品を一定の順序で収納することもでき、間隔も適宜調整することができる。例えば、製造ロットが切り替わるところで、収納部間の間隔を大きくすることもできる。
帯状収納体の各収納部が接合により形成される際、好ましくは、収納される電子・電気製品についての位置決めが行われる。すなわち、樹脂シート上に配置された電子・電気製品について、さらに所定の位置へと位置調整を行いつつ、その所定位置で保持されるようにする。例えば、電子・電気製品の稜部や角部に対して樹脂シートによる張力が加わることにより、電子・電気製品が樹脂シートに対して位置ズレ不能に保持される。樹脂シートの幅方向に対する多少の位置ズレが許容される場合、接合の際に、樹脂シートの長手方向について、位置決め、及び位置ズレ不能な保持とを行うようにすることもできる。
本発明の帯状収納体が特に適した平形の電子・電気製品として、接続基板を装着する前または装着した後の表示パネルが挙げられ、特には表示領域の対角寸法が10インチ以下、好ましくは8インチ以下、より好ましくは4インチ以下の表示パネルが挙げられる。表示パネルは、典型的には、液晶表示パネルであるが、有機ELや無機ELその他のものであっても同様である。表示パネルは、特には、ガラス基板等の比較的破損の容易な基板からなるものである。平形の電子・電気製品の他の例としては、平面表示装置用の面光源装置、導光板、または、駆動回路基板等であって、外形寸法が、上記の表示パネルに略等しいもの、すなわち、中小型の表示パネルに対応した寸法のものを挙げることができる。
帯状収納体には、好ましくは、収納部の列の両側に樹脂シートからなる耳部が設けられる。この耳部は、帯状収納体が巻かれるか、または折り畳まれた状態にて、収納部を保護する緩衝材としての役割を果たす。
帯状収納体から電子・電気製品を取り出す際には、収納部を開いて行く必要があり、電子・電気製品を順次供給すべく、順次取り出し可能であるのが好ましい。このために、帯状収納体は、ある好ましい態様によると、帯状収納体の表側シート部と裏側シート部を互いに引き離すように適当な応力を加えることにより、容易に剥離可能である。また、他の好ましい態様によると、表側シート部には、帯状収納体の一方の縁に沿って予定破断個所が設けられ、帯状収納体の先端側から順次引き裂いて各収納部を順次開いて行くことができる。
剥離可能な接合部により取り出しを容易にする場合、好ましくは、収納部の列の外側に、樹脂シートの縁部同士が非接合状態で重ねられた二重縁の耳部が備えられる。そして、二重縁の耳部をなす樹脂シートの縁部同士を引き離していくことにより、容易に剥離を行うことができる。また、このような二重縁の耳部から、帯状収納体に中途の任意の個所で一つの収納部のみを開くことにより、電子・電気製品を抜き出して、各種の検査を行うことができる。例えば、表示パネルモジュールについて点灯検査と呼ばれる表示性能テストを行うことができる。なお、この二重縁の耳部は、好ましくは、引き離しの操作をより容易にすべく、一方のシート部の縁部が他方のシート部の縁部から外側へと突き出している。
予定破断個所により取り出しを容易にする場合、好ましくは、該予定破断個所が、一方のシート部、好ましくは、透明な表側のシート部のみに設けられる。予定破断個所は、好ましくは、帯状収納体の中途の個所で一つの収納部のみ容易に開くことができるように、その両側へと引き離す適当な応力によって破断が可能に形成される。予定破断個所は、例えば、破線状または点線状に開口を設けるか、または、断面ノッチ状に削り取られた部分が線状に延びるようにして設けることができる。
なお、上記のように帯状収納体に順次収納し、また、順次取り出す方式を採用することにより、組立個所に近接して搬送トレー等の貯留個所や取り出し機構等を設ける必要がなくなる。また、組立が完了次第に包装し、また、次の組立の直前に取り出すことができるため、ごみの付着等を最小限とすることができる。
帯状収納体を形成するにあたっての樹脂シートの間への電子・電気製品の供給は、好ましい一態様によると、樹脂シートが断面V字状に折り曲げられ、かつ上方に向かって開いた状態にて、この断面V字状の間隙中に落とし込まれるか滑り込ますようにして行われる。また、この際、断面V字状の底にまで達しないように、適当な係止作用により、樹脂シートの幅方向の所定位置に配置されるようにすることもできる。
帯状収納体は、好ましい一態様によると、波状に交互に折り畳まれた状態で保管または搬送が行われる。これらの収納状態において、各収納部中の空気またはその他の気体が緩衝作用を行うようにすることもできる。波状に交互に折り畳む場合に、好ましい態様によると、段ボール箱等の収納ケースの内側に複数の小室が設けられ、この小室が、外壁及び隣の小室から、緩衝性の空隙または緩衝材層により、隔てられる。
帯状収納体中の収納部は、ある好ましい態様によると、外気から遮断されて密封され、これにより、ゴミの浸入や湿気の浸入から、内部の電子・電気製品が保護される。接合の際、密封される収納部は、それぞれ独立の密封個所とすることもでき、また、適当な連通部により互いに連通させることもできる。
密封の際に、内部を窒素や炭酸ガスといった不活性の気体により置換しておくこともでき、これに代えて、収納部の内部を減圧しておくことで酸素を排除することもできる。例えば、減圧室の中で密封を行い、大気圧下で樹脂シートが収納される電子・電気製品の外面に密着するようにすることもできる。また、帯状収納体の収納部を密封する場合、内部に吸湿剤、脱酸素剤等を配置することもできる。例えば、ポリビニルアルコールの層を樹脂シートの内面に設けることにより、吸湿剤層とすることもできる。
上記のような帯状収納体及び包装方法は、単に、中間製品または最終製品の出荷のためにも用いることができる。このような包装方法により、製品の完成から間をおかずに順次包装を行うことができ、また、出荷先では、順次に取り出して使用または販売することが可能である。
上記のような帯状包装体からの電子・電気製品の取り出しは、全て人手で行うことも可能であり、また、汎用ロボット装置にて行うことも可能である。しかし、下記のような開梱デバイスを用いることにより、作業性を向上させることができるとともに、誤って落とすといった原因による電子・電気製品の損傷のおそれを小さくすることができる。
開梱デバイスは、連続的または間欠的な駆動により、その一方の側から帯状収納体を受け入れつつ、特定の線に沿った樹脂シートの破断、剥離または切断により、帯状収納体の各収納部を順次開いていく。そして、1個または複数個ずつの電子・電気製品を、人手またはロボットアーム等の受け渡し手段により次の工程へと供給可能とする。
一の好ましい態様によると、予定破断個所または予定剥離個所が帯状収納体の両縁に沿って設けられる。開梱デバイスは、表側シート部またはその一部と、裏側シート部またはその一部とを、捉えて逆方向に順次引き離すことにより、帯状収納体を開包し、収納されていた電子・電気製品を取り出し可能とする。
本発明の開梱デバイスの実施例について、図1〜7を用いて説明する。図1〜3は、作動時の開梱デバイスの外観図である。図4〜5は、作動機構について説明するための模式的な縦断面図である。また、図6は、開梱デバイスの台部の外観構成について示す切開外観図である。また、図7〜8は、開梱対象の帯状収納体についての模式的な平面図である。なお、説明の便宜上、帯状収納体10を供給する側を、開梱デバイス5の後方として説明する。
また、帯状収納体10として、携帯電話用の表示パネルモジュール2、またはその作製に用いられる矩形状の表示パネル本体21が収納されるものを例にとり説明する。図1〜3には、表示パネル本体21が収納された場合(図7)が描かれているが、表示パネルモジュール2が収納された場合(図8)も全く同様であるため、適宜、表示パネルとして説明する。
図示の具体例において、開梱デバイス5は、前後に長い矩形状の台部55と、台部55の後端部から上方へ延びる垂直部56とからなり、左右方向から見て略L字状である。なお、図1〜2等に示すように、垂直部56の上部には、後方からシート回収箱58が取り付けられており、未開包の帯状収納体10は、シート回収箱58の下方に配置されて、台部55上へと順次導かれる。
開梱デバイス5の台部55は、左右一対の側壁部551,552と、これら側壁部の前方端部の間に架け渡された前方の一組のローラー511〜513と、天板57とからなる。台部55の天板57は、左右の縁部に沿った取り出し品載置部572と、これらの間に設けられた広い矩形状の抜き部571と、抜き部571の後方にあるスロープ577(図4及び図6)付きの導入部575とからなる。一方、開梱デバイス5の垂直部56は、台部55の左右の側壁部551,552から連続して上方へ延びる、左右一対の門柱状側板部561,562と、これらの間に架け渡された後方の一組のローラー515〜517とからなる。
帯状収納体10には、図7に示すように、左右の各縁に沿って一直線をなすミシン目18が入れられており、このミシン目18に沿って開包が行われるように、表側及び裏側のシート部1A,1Bが互いに引き離される。より正確には、表側シート部1Aにおけるミシン目18の間の部分(以降、カバーシート1Dと呼ぶ)が、その他のシート部(以降、ベースシート1Eと呼ぶ)から引き離される。開梱デバイス5のローラー機構51により、台部55の上面に導入された帯状収納体10から、カバーシート1Dが略水平方向後方に引っ張られて回収されていくとともに、ベースシート1Eが略水平方向前方へと引っ張られて回収されていく。そして、台部55の上面において、複数個(図示の例では5個)の表示パネル本体21が取り出し可能となったならば、一旦、ローラー機構51の駆動を停止し、表示パネル本体21を取り出して表示パネルモジュール2(図8参照)を組み立てる工程へと供給する。
破断による開包の進行とともに、ベースシート1Eは、台部55の前方端部に配置された前方の一組のローラー511〜513により牽引されて排出される。ベースシート1Eは、まず、金属円筒からなる支持ローラー511に上側から巻き付いて後方へと向きを変えた後、下方にある樹脂の丸棒からなる駆動ローラー512と、この後方の金属円筒からなる補助ローラー513との間を通り、下方ないし前方へと排出され、不図示の回収袋等に集められる。一方、カバーシート1Dは、ベースシート1Eの牽引及び排出と同期して、後方の一組のローラー515〜517により牽引されて排出される。カバーシート1Dは、まず、金属円筒からなる支持ローラー515に下側から巻き付いて、前方へと向きを変えた後、上方にある樹脂の丸棒からなる駆動ローラー516と、この前方斜め上の金属円筒からなる補助ローラー517との間を通り、後方斜め上へと排出されて、シート回収箱58中に落とし込まれる。
開梱デバイス5中、帯状収納体10における開包前の部分にはローラーが接しておらず、帯状収納体10は、ベースシート1E及びカバーシート1Dがそれぞれ一対の駆動ローラー512,516によって牽引されることで、開梱デバイス5の台部55上面へと引き込まれる。すなわち、帯状収納体10を開梱デバイス中に送り込む機構が別途に設けられているのではなく、帯状収納体10のローディング、開包・破断、及びその後の樹脂シートの回収・排出は、全て、一対の駆動ローラー512,516の駆動により行われている。
これら一対の駆動ローラー512,516は、図5に示すように、タイミングベルト531により互いに同期が取られている。図示の例では、モーター535に減速機を介して接続する歯付きホイール534と、各駆動ローラー512,516の駆動軸に接続する歯付きホイール532,533とに、一つのタイミングベルト531が、架け渡されて噛み合わされている。したがって、モーター535の駆動に伴って駆動ローラー512,516が完全に同期して駆動されることとなっている。なお、開梱デバイス5には、タイミングロール511を略L字状の領域の中に収めるための補助ホイール536が、モーター535からの歯付きホイール534に近接した位置に設けられている。
図示の具体例において、台部55の右方の側壁部552及び右方の門柱状側板部562は、一つの略L字状の支持プレート502とこれを覆う同様に略L字状のカバーケース503とからなる。また、台部55の左方の側壁部551及び左方の門柱状側板部561は、一つの略L字状の支持プレート501と、門柱状側板部561を覆うカバーケース504、及び、台部55の左方側壁部551の先端部を覆うカバーケース505とからなる。したがって、各ローラー511〜513及び515〜517は、左右の支持プレート501及び502により支持されている。また、歯付きホイール532〜534、及び、補助ホイール536は、右方の支持プレート502に取り付けられており、タイミングベルト531とともに、カバーケース503により覆われている。
一方、モーター535及び駆動ローラー512,516の始動及び停止は、光学センサスイッチ521と、フットスイッチ538とにより行われる。フットスイッチ538は、作業員により、帯状収納体10を開梱デバイスにセットし終わったときの駆動ローラー512,516の始動、及び、緊急停止のために用いられる。また、光学センサスイッチ521は、支持ローラー511の少し後方に、上向きに配置され、表示パネル本体21が到達したことを検知してモーター538を停止させる。すなわち、光学センサスイッチ521は、表示パネル本体21が支持ローラー511上を通って落下するのを防止するとともに、台部55上に配列可能な個数の表示パネル本体21が開包された時点で駆動を停止させて、作業員またはロボットアーム等による表示パネルの回収ないし受け渡し作業が容易に行えるようにする。
光学センサスイッチ521は、具体例において、赤色レーザー光の遮光を検知し、マイクロプロセッサー537がこの検知信号に基づき、モーター535を停止させる。ここで、赤色レーザー光の発光部523は、左右の門柱状側板部561の上端同士の間を架け渡された、かぎかっこ状の金属厚板からなる梁563により支持されている。この梁563は、レーザー光を前方の光学センサスイッチ521の受光部に到達させるべく、かぎかっこ状の梁563ごと、前方下向きに傾斜させて配置されている。また、光学センサスイッチ521は、その受光部が、発光部523を向くように、対応して後方斜め上向きに配置される。
図示の具体例において、天板57の抜き部571は、スロープ付きの導入部575の前端にある水平板部分からなる後方枠部576と、左右の取り出し品載置部575と、この前端同士を結ぶ前方枠部573とにより囲まれる矩形状の開口である。そして、光学センサスイッチ521は、前方枠部573に下方からねじ止めされて取り付けられている。なお、前方枠部573には、左右方向にわたって6個ののネジ孔573Aが配列されており、また、対応して、垂直部56上端のかぎかっこ状の梁563にも6個のネジ孔563Aが設けられている。これにより、表示パネルのサイズ等に合わせて、光学センサスイッチ521及びレーザー光発光部523の左右方向の位置調整が可能となっている。
一方、天板57の抜き部571の後端部には、前方の光学センサスイッチ521と同様の光学センサスイッチ522が上向きに設けられている。詳しくは、光学センサスイッチ522が、スロープ付き導入部575の前端をなす水平の後方枠部576に下方からねじ止めされて取り付けられており、かぎかっこ状の梁563の延在部564に同様に取り付けられた発光部524からのレーザー光を受光し、その遮断を検知する信号を出力する。この光学センサスイッチ522は、少し後方に傾いた上向きに配置されており、抜き部571上へと導かれた表示パネル等の数をカウントするのに用いられる。すなわち、表示パネル計数用の光学センサスイッチ522からの信号が、マイクロプロセッサー537に入力されて、台部55の側壁部551に設けられたカウンター表示器525により計数結果を表示する。または、LAN等で接続されたプロセス制御室のコンピューターのディスプレイに計数結果を表示する。計数用の光学センサスイッチ522の左右方向の位置も、自動停止用の光学センサスイッチ521と同様に調整可能である。すなわち、後方枠部576に同様に配列された6個のネジ孔576Aから1対を適宜選択することにより、左右方向の位置調整が可能である。光学センサスイッチ522の左右位置設定に対応して、発光部524の位置の設定も、かぎかっこ状の梁の延在部564に設けられた6個のネジ孔564Aから、対応する一対が選択されることで行われる。
図3等に示すように、前述のローラー機構51において、前後の各支持ローラー511及び115は、いずれも、中央部の径が両端部の径より、わずかに太くなるように、実質上、回転楕円体に沿った周面をなす。すなわち、中央部から両端部へと向かってなめらかに径が減少している。支持ローラー511及び115のローラー面がこのようであることにより、牽引され回収される帯状シートが左右に過度にずれるのが防止され、開包及びシート回収の進行にともない自動的に左右位置の調整が行われる。
また、図3〜4等に示すように、後方の駆動ローラー516は、これに前方から組み合わされる補助ローラー517よりも軸の位置が低く設定されている。すなわち、ローラー516,517の間を通って上方へと送られるシートが、前方へと倒れることがないように構成されており、これによりシートが補助ローラー517に巻き付くトラブルの発生が防止されている。一方、駆動ローラー516への巻き付きを防止すべく、まず、シート回収箱58の上縁から水平前方へと延びる棚状縁部581が、駆動ローラー516の軸よりも高い位置に設けられており、ローラー面に近接した位置にまで延びている。また、駆動ローラー516の中央部に小径円柱部514が設けられるとともに、シート回収箱58の棚状縁部581の中央から、小径円柱部514による凹部中へと水平に延在されて突き出す舌状突起584が設けられている。この舌状突起584は、詳しくは、その先端部が、小径円柱部514の接線方向に延びる位置の近傍にまで延びている。このような小径円柱部514及び舌状突起584の作用により、駆動ローラー517へのシートの巻き付きが完全に防止されている。なお、棚状縁部581には、この長さ方向、すなわち駆動ローラー516の軸方向(左右方向)に延びるスリット582が設けられている。このスリット582は、カッター刃を挿入してシートを切断するためのものである。例えば、表示パネル本体2からの表示パネルモジュールの製造工程において、ロット切り換えのために帯状収納体を取り替える必要が生じたときに、セットされている帯状収納体の取り外し操作を容易にする。または、シート回収箱58が満杯に近づいたときに、一旦、シートを切断して、シート回収箱58中のシートをまとめてプラスチック袋等に移すことを可能にする。
このようなスリット582に代えて、駆動ローラー516に沿って延びるカッター刃を設けておくこともできる。例えば、家庭用食品ラップフィルムの箱に付属するカッター刃と同様のノコ歯状のカッター刃を、棚状縁部581の上方に脱着可能に取り付けておくことができる。このようなカッター刃を備えて置くならば、排出されたシート部を左右の一方から順次、前方側または上方側へと引くだけで、簡単に切断を行うことができる。
なお、シート回収箱58は、容易に脱着可能に取り付けられている。シート回収箱58は、その前方端の左右両側にある係合部587が、左右の門柱状側板部561,562の中段後部から内方に突き出す支持用突出板567に係合して支持される。また、棚状縁部581の両端の上面が、門柱状側板部561,562の内面にあるピン568に係合する。このようにして、門柱状側板部561,562から脱着可能に支持されている。
一方、前方の駆動ローラー512の前方下側には、金属製のスクレーパー状金具553が台部55の左右側壁部551,552の前端下部、詳しくは支持プレート501,502の前端下部の間に架け渡されて支持されている。このスクレーパー状金具553は、後方の縁が駆動ローラー512のローラー面に近接して左右方向すなわちローラー軸方向に延びており、駆動ローラー512へのシートの巻き付きを防止する。また、後方駆動ローラー516の場合と同様、前方駆動ローラー512の中央部に小径円柱部514が設けられており、スクレーパー状金具553の中央部から水平方向に突き出す舌状突起554が、小径円柱部514による凹部中へと延びている。舌状突起554の先端部は、同様に、小径円柱部514の接線方向となるところの近傍にまで延びている。このようにして、前方駆動ロールへの巻き付きも確実に防止されている。
図5中の一点鎖線は、ベースシート1Eが巻き付こうとした場合に、舌状突起554により防止される様子を模式的に示す。また、図5中に示すように、前方の駆動ローラー512と、これに組み合わさる補助ローラー513とは、軸の高さがほぼ同一に設定されるが、ベースシート1Eの先端を予め前方に引き出しておくならば、適当なガイド部材557の作用等により、補助ローラー513への巻き付きが防止される。なお、スクレーパー状金具553における駆動ローラー512に近接した位置に、シート回収箱58の棚状縁部581の場合と同様、カッター刃を挿入するためのスリットを設けておくことができる。また、スクレーパー状金具553の一部、または、この下方に、上記に説明したと同様のノコ歯状のカッター刃を設けておいても良い。
図6に示すように、台部55の左右方向中央部にある天板57の抜き部571には、前後方向、すなわち、樹脂シート及び収納物の送り方向に、後方枠部576から前方枠部573にまで延びる、桟(さん)574が2本設けられており、これにより、抜き部571が、3つのエリア571A,571B,571Cに分離されている。なお、図示の例では、各桟374の中央部が左右方向に延びる補助桟374Aを介して、天板57の取り出し品載置部572と連結されて支持されている。したがって、抜き部571の中央のエリア571Bのみ補助桟374Aのない一つの開口となっている。このような抜き部及び開口は、開包後に、ベースシート1E上にある表示パネル2を、より容易につかみ上げるためである。図1〜2のように開包された状態で、作業員の指、またはロボットアームの把持部等により、各表示パネルをつかみ上げることとなるが、表示パネルを支持する桟574と、樹脂シートの沈み込みを可能にする抜き部571とが存在することで、表示パネルを容易につかみことができる。すなわち、抜き部571がなかったならば、指先で表示パネル2をつかむしかないが、上記構成により、例えば指の腹部で表示パネル21の両端をしっかり確実につかむことができる。したがって、つかみ上げと受け渡しのための工程において、作業負担が軽減されるとともに、表示パネル2を落下させて損傷を起こす可能性を格段に小さくすることができる。
以降、本実施例の開梱デバイス及び開梱方法の、より詳細な構成について説明する。
図1〜2等に示すように、台部55の天板57の上にて、抜き部571を左右から挟む側部、すなわち、取り出し品載置部572には、ゴムシート585が貼り付けられている。このゴムシート585は、表示パネル21等を置いた際の衝撃を緩和し、損傷の生じる危険性をさらに低減させるためのものである。このゴムシート585は、帯電を防止すべく、例えばカーボンブラック練り込み等により導電性が付与されたエラストマーからなり、例えば炭素繊維を折り込んだ繊維素材からなる面ファスナーを介して、天板57のステンレス面に脱着可能に接続されている。なお、前方端のスクレーパー状金具533は、前方へと向かって、やや上向きに傾斜して延びており、上面にゴムシート586が同様に貼り付けられている。これは、万一、自動停止機構が故障して、表示パネル2が支持ローラー511を通り過ぎた場合にも、表示パネル2の損傷を防止するために設けられている。
一方、図5に示すように、台部55において、天板57からなる後方の導入部575は、前端にある後方枠部576と、この後端に滑らかに連続するスロープ577と、さらにこの後端に連続する垂直壁578とからなる。スロープ577の傾斜は、例えば30〜60度であり、図示の例では略45度である。天板57は、表面が平滑なステンレス鋼等からなり、ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂シート1が容易に摺動することができる。
他方、図4に示すように、帯状収納体10には、5個の表示パネルが収納される毎に、一つの空き収納部15Aが設けられており、この空き収納部15Aのところで折り曲げて、ジグザグ状ないし波状に折り畳まれている。また、帯状収納体10の先端部では、開梱デバイス10へのセットのためのリード部分10Aとして、5〜8個程度の収納部に対応する寸法の空き部分を設けて置く(図7〜8)。このリード部分10Aは、空き収納部15Aが連続して設けられたものでも良い。しかし、収納部を区切る接合部12Aを設けずに破断線18のみを設けておく方が、リード部分10Aから、カバーシート1Dとベースシート1Eとを分離する操作が、いくぶん容易になる。なお、帯状収納体10は、ジグザグ状に折り畳まれてまとめられた形の梱包ユニットの状態で箱詰めして輸送される。そして、リード部分10Aが該梱包ユニットの最表面に位置してクッションの役割を果たすこととなる。
開梱デバイス5により帯状収納体10の開梱を行うためには、まず、帯状収納体10を図4のように、ジグザグ状に積み重ねた状態で開梱デバイス10の後方下部に置く。そして、リード部分10Aを引き出し、手作業等により、カバーシート1Dとベースシート1Eとに分離して、それぞれ、後方の一組のローラー515〜517、及び、前方の一組のローラー511〜513に巻き付ける。
後方の一組のローラー515〜517への巻き付けを行うためには、駆動ローラー516と補助ローラー517との間を上向きに、カバーシート1Dのリード部を通す必要がある。この巻き付け作業を容易にすべく、補助ローラ517は、上方へ持ち上げ可能である。図1〜2に示すように、垂直部56の上部の左右から、レバー565が後方へ突き出している。これらレバー565は、前方端が門柱状側板561,562の内面に上下方向へ回動可能に取り付けられており、この支点に近い個所から下方に延在された部分が、補助ローラ517のシャフトに係合している。左右のレバー565を持ち上げるならば、補助ローラ517の左右のシャフトが、長穴566中を後方斜め上へと移動する。また、図5中に模式的に示すように、補助ローラ517の左右のシャフトは、左右の門柱状側板部561,562の筐体中に配置されたスプリング519により、駆動ローラー516へと向かうバネ力を受けている。そして、長穴566には、後方側に係止部566Aが設けられており、補助ローラ517を、持ち上げた状態で保持しておくことが可能となっている。したがって、後方の一組のローラー515〜517への巻き付けを行うためには、レバー565を持ち上げて係止しておき、シートを支持ローラー516の後方に回してから、駆動及び補助ローラー515,516の間を通した後、レバー565を押し下げるだけで良い。
一方、前方の一組のローラー511〜513への巻き付けを行うためには、駆動ローラー512と補助ローラー513との間にシートを下方へと通す必要があるが、この個所の上方を支持ローラー511が覆っている。そのため、巻き付け作業を容易に行えるよう、図1〜2に示すように、支持ローラー511の持ち上げ及び取り外しが簡単な操作で行えるようになっている。左右の側壁部551,552の前端部には、内面側及び上方へと開いた切り欠き状抜き部556が設けられており、支持ローラー511の左右のシャフトは、この切り欠き状抜き部556の底の個所にて、回転可能に保持されている。また、側壁部551,552の内面にそれぞれ回動可能に取り付けられた左右のレバー555が、支持ローラー511のシャフトの下をくぐり抜けて開口デバイス5の前方へと突き出している。左右いずれかのレバー555を充分に持ち上げるならば、支持ローラー511の一方のシャフトが突き上げられて切り欠き状抜き部555から押し出される。この後、押し出されたシャフトまたはローラー面をつかんで、支持ローラー511の全体を容易に持ち上げることができる。
また、図5中に模式的に示すように、補助ローラー513の左右のシャフトは、左右の側壁部551,552の筐体中にて、スプリング518により、駆動ローラー511へと向かうバネ力を受けている。そのため、支持ローラー511を外した状態で、補助ローラー513を少し後方に押してシートを落とし込めば、巻き付けの作業を容易に行うことができる。このように落とし込んだ後に、支持ローラー511を、シートの下に挿通し、切り欠き状抜き部555にシャフトを嵌め込めば、巻き付けが完了する。
後方及び前方のローラーの組への巻き付けが完了した後には、カバーシート1Dまたはベースシート1Eを適宜引っ張って、抜き部571の後端付近で破断が進行するようにすれば良い。
以上のようにして、開梱動作のための準備が完了したならば、作業員は、フットスイッチ538を踏んで、前後の駆動ローラー512,516によるシートの牽引動作を開始させる。すると、帯状収納体10は、導入部575を通って、順次導入され、開包が進行する。表示パネル2が抜き部571の後端部を通過するごとに、計数用光学センサー521に捉えられることで、開包された表示パネル2の計数が行われる。また、先頭に位置する表示パネル2が抜き部571の前端部に達すると、自動停止用の光学センサー522に捉えられて、駆動ローラー512,516の駆動が停止する。この時点で、5個の表示パネル2が、開包された状態で、抜き部571上に並ぶこととなる。そこで、作業員は、これらを一旦、台部55上の取り出し品載置部372に積み上げた後、まとめて、組立ラインに流す。このように5個の表示パネル2を取り出すタクトタイムが、30秒〜2分であれば、通常の組立ラインの速度にほぼ合致するか、それよりも短いものになる。
上記実施例の開梱デバイス5は、筐体の全体をステンレス板の打ち抜き及び曲げ加工により容易に作製することができ、ローラーやセンサー等の部材も汎用のものであるため、安価かつ短納期で製作することができる。また、作動機構及び構造がシンプルであるため、故障が生じる可能性が最小限となっており、万一故障が生じた場合にも容易かつ迅速に修理できる。また、駆動ローラー512,516について、耐久性の高いエンプラ樹脂、例えばアセタール(デルリン)樹脂により設けるならば、歪みが生じる可能性も小さく、長期にわたって交換の必要もない。また、上記の開梱デバイス5は、持ち運びが可能な卓上型であり、通常の作業台または簡単なテーブルの上に置いて開梱動作を行わせることができる。すなわち、省スペースであって、工程ラインへの組み込みやレイアウト変更に対する対応が極めて容易である。
上記実施例の開梱デバイス及び開梱方法によると、次の工程に流すべく、開包された表示パネル等の電子・電気製品をつかんで持ち上げる操作を、同じ姿勢及び位置にて行うことができる。すなわち、作業員は、リード部の巻き付け操作を行うとき以外は、開梱デバイスの左右いずれかの側に座って受け渡し作業を行うだけでよい。
また、ロボットアーム等を用いる場合も、一定の位置で行うことができる。例えば、抜き部571の前方端部でロボットアームにより表示パネル2をつかんで1個ずつ運び出し、運び出すごとにシートが送られるように間欠動作を行わせることができる。また、このような設定は、マイクロプロセッサーのプログラミングを少し変えるといった操作のみで可能であるため、状況に応じて臨機応変に作業員による操作と、ロボットアームによる操作との間で切り換えが可能である。
これに対して、搬送トレーを用いる場合には、一枚のトレー上でも、取り出し位置をX−Yの2軸の方向に順次変化させる必要がある。また、空になったトレーをトレー収納箱から出して表示パネルの取り出し作業を続ける場合には、さらに、上下方向にもロボットアームの位置設定を調整する必要がある。
上記実施例の開梱方法及び開梱デバイスによると、帯状収納体の開包のためには、カッター刃や、へら等の金具を帯状収納体に押し当てる必要がなく、開包操作そのもののために表示パネル等の収納物に傷や損傷を与えるおそれがない。
上記実施例においては、帯状収納体10の両縁に沿ってミシン目が設けられるとして説明したが、他の形状の破断線であっても良い。また、左右両縁のシール部が剥離されて表側のシート部と裏側のシート部が分離されて行くのであっても全く同様であり、開梱デバイスの設定について何らの変更を加える必要もない。なお、片方のみに破断線が設けられて、他方ではシール部が剥離されていくのであっても全く同様である。
上記実施例においては、開包後の表示パネル等について、両端面をつまむようにしてつかみ上げるとして説明したが、ロボットアーム先端のバキュームチャック等により上面を吸着保持するのであっても良い。このような場合、ロボットアーム先端に複数のバキュームチャックを配列させておくならば、同時に例えば5個の表示パネルを持ち上げることができる。
また、上記実施例においては、台部上面が略水平であり、開包された際にベースシート及びこの上の表示パネルが略水平に保持されるものとして説明したが、これらが傾斜していても良い。例えば、左右いずれかに向かって傾斜した状態で表示パネルがつかみ上げられるのであっても良い。また、場合によっては、表示パネルが傾斜してベースシート上に載置され、この状態で下面側から押出ピンの作用により押し出されて、シュート経路を通って次の工程へと送られるというのであっても良い。
上記実施例においては、抜き部571上の個所からの表示パネルを取り出す際に、駆動ローラー512,516の回転駆動を一旦停止させるものとして説明したが、開梱作動を連続して進行させ、同時に取り出し作業を行うのであっても良い。
次ぎに、図7〜8を用いて、実施例の帯状収納体10の構成について、さらに説明する。なお、図8は、表示パネルモジュール2を収納した状態を示している。
表示パネルモジュール2は、表示パネル本体21と、この周縁部に接続された接続基板22と、表示パネル本体21の周縁部を保持するフレーム23と、面光源装置とからなる。具体例において、表示パネルモジュール2は、折り畳み型の携帯電話に組み込まれるものであり、接続基板22が、フレキシブルプリント配線(FPC)と、この上に搭載されたコントローラー等からなる。表示パネル本体21は、一対のガラス基板の間の微細な間隙に液晶材料が封入されて保持されたものである。例えば、高精細なカラー表示を行うべくポリシリコン(p-Si)型TFTを各画素ドットのスイッチング素子として用いたものであり、画像表示領域の対角寸法が約3インチである。
帯状収納体10をなす樹脂シート1は、具体例において、非架橋の低密度ポリエチレンからなるベース層に、エチレン・不飽和エステル共重合体のカリウム・アイオノマーからなる非帯電性のシール層を設けた透明のシートである。
図7〜8中に示すように、帯状収納体10をなす帯状の樹脂シート1は、中央線の近傍に沿って半分に折り畳まれた状態で、各表示パネル21(または表示パネルモジュール2)を挟み込んでいる。すなわち、表側シート部1Aと、裏側へと折り返された裏側シート部1Bとの間に、各表示パネル21(または表示パネルモジュール2)を保持しており、折り曲げ個所1Cが帯状収納体10の一方の縁をなしている。なお、折り畳まれた内側の層が、上記の非帯電性のシール層をなす。
帯状収納体10のもう一方の縁、すなわち折り曲げ個所1Cとは逆側の縁の個所では、表側シート部1Aの縁部11Aと、裏側シート部1Bの縁部11Bとが重なっている。詳しくは、裏側シート部1Bの縁部11Bが、表側シート部1Aの縁部11Aよりも、シート幅方向外側へと、少し突き出ている。
図7〜8に示す例においては、梨地をなして剥離が容易なシール部12Aと、より強固に接合したシール部12Bとが設けられている。剥離が容易なシール部12Aは、表示パネル21を収納する前に、軽度の超音波シールにより予め設けられてポケット部を形成するものである。また、熱シール部12Bは、表示パネル21を挿入した後に、インパルスシール装置を用いた熱シール等によりポケット部を閉じて各収納部15を形成するものである。
寸法構成の一具体例を挙げるならば、帯状収納体10の幅が150〜200mm、耳部14,15の幅が10〜30mm、各収納部15のシート長手方向の寸法が5〜100mmである。接合部12Aの幅は例えば5〜15mm、接合部12Bの幅は、例えば1〜3mmであり、樹脂シート1の厚みは、例えば約50μmである。
この樹脂シート1は、例えば、インフレーション法により筒状に成形された後、1個所で長手方向に連続的に切断されるとともに所定個所にて半折りにされつつ、ロール31に巻き取られたものである。
実施例の開梱デバイスを作動状態にて斜め前方から見た外観図である。 図1の開梱デバイスを上方から見た外観図である。 図1の開梱デバイスを前方の斜め上方から見た外観図である。 実施例の開梱デバイスの作動の様子について説明するための模式的な縦断面図である。 実施例の開梱デバイスの駆動機構について説明するための模式的な縦断面図である。 図1の開梱デバイスの台部の形状を示す切開外観図である。 表示パネル本体が収納された場合の帯状収納体を示す平面的な斜視図である。 表示パネルモジュールが収納された場合の図7と同様の平面的な斜視図である。
符号の説明
1 樹脂シート
1D カバーシート
1E ベースシート
10 帯状収納体
15 収納部
15A 空き収納部
2 表示パネルモジュール
21 表示パネル本体
5 開梱デバイス
511 前方の支持ローラー
512 前方の駆動ローラー
513 前方の補助ローラー
514 駆動ローラーの中央部にある小径部
515 後方の支持ローラー
516 後方の駆動ローラー
517 後方の補助ローラー
521〜522 光学センサー
531 タイミングベルト
535 モーター
537 MPU
538 フットスイッチ
55 台部
551〜552 左右の側壁部
553 スクレーパー状金具
554 スクレーパー状金具の舌状突起部
555 前方支持ローラ取り外し用のレバー
556 切り欠き状抜き部
56 垂直部
561〜562 左右の門柱状側板
565 後方の補助ローラーを持ち上げるためのレバー
566 後方の補助ローラーの支持部の長穴
57 台部の天板
571 天板の抜き部
572 天板側部の取り出し品載置部
573 抜き部前方にある前方枠部
574 抜き部中の桟(さん)
575 天板後部にある導入部
576 抜き部後方にある後方枠部
577 導入部のスロープ
58 カバーシート回収箱
581 カバーシート回収箱の棚状縁部
582 棚状縁部のカッター刃挿入用スリット
584 棚状縁部からの舌状突起
585〜586 ゴムシート

Claims (10)

  1. 平坦な帯状の樹脂シートの間に、平形の第1の電子・電気製品が一列に配置され、該第1の各電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部が、前記樹脂シート間を融着または接着によって接合する接合部により形成され、該接合部により第1の各電子・電気製品が所定位置にて保持されてなる帯状収納体から、該第1の電子・電気製品を順次取り出し、これを第2の電子・電気製品を製造する加工または組立の工程へと供給する工程を含む電子・電気製品の製造方法において、
    前記帯状収納体の樹脂シートから引き出された第1の帯状シート部を第1の駆動ローラーに巻き付け、該樹脂シートから引き出された第2の帯状シート部を第2の駆動ローラーに巻き付け、これら第1及び第2の駆動ローラーを同期させて回転駆動することで前記第1及び第2の帯状シート部を、これらのシート面に沿った方向における上流側及び下流側へと逆方向に牽引し、これにより、前記樹脂シートから該第1及び第2の帯状シート部を破断または剥離によって順次分離しつつ引き出し、同時に、前記帯状収納体を破断または剥離の個所へと順次引き入れることを特徴とする電子・電気製品の製造方法。
  2. 前記帯状収納体(10)が、台部の上流側の端部に設けられた導入部(575)から、シート分離箇所及び取り出し箇所をなす台面上へと導入され、
    前記第1及び第2の帯状シート部は、それぞれ、両端部から中央部に向かって径が滑らかに増加している中央部膨出形状の第1及び第2の支持ローラー(511,515)を通じて、前記台面に沿った平面内にてシート送り方向の下流側及び上流側へとそれぞれ牽引され、それぞれの支持ローラー(511,515)に巻き付いてから、前記第1及び第2の駆動ローラーに送られ、これら駆動ローラーを経て排出され
    下流側へと牽引する第2の駆動ローラー(516)が前記第2の支持ローラー(515)から上方に離間して配置され、前記第2の帯状シート部が前記第2の支持ローラー(515)に巻き付いてから前記第2の駆動ローラー(516)へと巻き上げられる際に、前記帯状収納体(10)が前記導入部(575)の中央部へと導入されるように調整が行われることを特徴とする請求項1に記載の電子・電気製品の製造方法。
  3. 前記電子・電気製品のつまみ上げを容易にするための抜き部(571)が設けられた台面を用い、この台面上にて複数個の前記第1の電子・電気製品が前記第1の帯状シート部上に取り出し可能に載置された状態で所定の取り出し位置にまで送られたことをセンサーにより検知し、この検知に基づいて前記第1及び第2の駆動ローラーの回転駆動を一旦停止して、前記複数個の第1の電子・電気製品をつかみ上げ、前記第2の電子・電気製品を製造する加工または組立の工程へと供給することを特徴とする請求項1または2に記載の電子・電気製品の製造方法。
  4. 平坦な帯状の樹脂シートの間に、平形の電子・電気製品が一列に配置され、該第1の各電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部が、前記樹脂シート間を融着または接着によって接合する接合部により形成され、該接合部により第1の各電子・電気製品が所定位置にて保持されてなる帯状収納体から、該電子・電気製品を順次取り出すための開梱デバイスにおいて、
    前記帯状収納体の樹脂シートから引き出された第1の帯状シート部を巻き付けて牽引する第1の駆動ローラーと、
    該樹脂シートから引き出された第2の帯状シート部を巻き付けて牽引する第2の駆動ローラーと、
    実質上これら第1及び第2の駆動ローラーの回転駆動のみにより、前記帯状収納体を順次引き込むとともに、これから引き出された前記第1及び第2の帯状シート部を、これらのシート面に沿った方向における上流側及び下流側へと逆向きに牽引して破断または剥離によって分離するシート分離進行個所と、
    前記シート分離進行個所と前記第1の駆動ローラーとの中間にあって、前記電子・電気製品を前記第1の帯状シート部上にて取り出し可能に載置する取り出し個所とを備えることを特徴とする開梱デバイス。
  5. 前記第1の帯状シート部が前記取り出し個所を経た後、前記第1の駆動ローラーに達する前に巻き付けられる第1の支持ローラーと、
    前記第2の帯状シート部が前記分離進行個所を経た後、前記第2の駆動ローラーに達する前に巻き付けられる第2の支持ローラーと、
    前記第1及び第2の帯状シート部がそれぞれ前記第1及び第2の駆動ローラーを経て排出される排出個所と
    前記分離進行箇所及び前記取出し箇所をなす台面と、この台面をなす台部(55)と組み合わさってL字状をなす上流端側の垂直部(56)とを備え、
    前記第1及び第2の支持ローラーは、ローラ面が、両端部から中央部に向かって径が滑らかに増加しており、ローラ面の中央部が前記台面に沿った平面に接するように配置され、
    前記第2の駆動ローラー(516)が前記垂直部(56)の上端部近傍に、前記第2の支持ローラー(515)から離間されて設けられ、前記第2の帯状シート部が前記第2の支持ローラー(515)に巻き付いてから前記第2の駆動ローラー(516)へと巻き上げられる際に、前記帯状収納体(10)が、前記台面の上流端部の中央部へと導入されるように調整が行われることを特徴とする請求項4に記載の開梱デバイス。
  6. 前記取り出し個所には、前記電子・電気製品を下方から支持するための支持構造と、該支持構造が省かれて、該電子・電気製品のつまみ上げを容易にするための抜き部とが設けられたことを特徴とする請求項4または5に記載の開梱デバイス。
  7. 前記支持構造及び前記抜き部が前記第1の帯状シート部の送り方向に沿って延びることを特徴とする請求項6に記載の開梱デバイス。
  8. 前記台面及び前記支持構造が前記台部(55)の天板(57)からなり、前記抜き部(571)が該天板(57)の開口であることを特徴とする請求項6または7に記載の開梱デバイス。
  9. 前記帯状収納体(10)が、上流側のスロープ(577)付きの導入部(575)から、シート分離箇所をなす台面上へと摺動しつつ導入されることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の開梱デバイス。
  10. 前記垂直部(56)における前記台部(55)とは逆の側に、シート回収箱(58)が脱着可能に取り付けられ、
    前記第2の駆動ローラーは、これに組み合わされる補助ローラーよりも軸の高さが低く、これにより、前記第2の帯状シート部は、前記第2の駆動ローラー及び補助ローラーの間を通って上方に送られるとともに、前記第2の駆動ローラーの側へと倒れ込んで前記シート回収箱(58)へと排出され、
    前記第1または第2の駆動ローラーには、前記帯状シート部が巻き付くことを防止するためのブレード状金具が、これらローラーの軸に平行に、かつローラー面に近接するように配置されており、また、前記ブレード状金具中央部に舌状の突き出し部が設けられるとともに、前記第1または第2の駆動ローラーの中央部に前記突き出し部を受け入れる小径部が設けられており、
    前記第2の駆動ローラーに組み合わされる前記ブレード状金具及び前記舌状の突き出し部が、シート回収箱(58)の棚状縁部(581)及びこれから水平に延在される舌状突起(584)であることを特徴とする請求項に記載の開梱デバイス。
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