JP4143822B2 - Method for producing polysulfide silane - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム混練時に分散性を向上させることができるゴム用配合剤として好適なポリスルフィドシランの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
bis−トリエトキシシリルテトラスルフィドは、シリカ配合タイヤにおいて、ゴムとシリカのカップリング剤として広く使用されている。しかし、本化合物は、ゴム、シリカと共に高温で混練した場合、配合物の粘度を上昇させ、その後の加工性に問題があった。
このために、これを改良したbis−トリエトキシシリルジスルフィドのような短鎖ポリスルフィド化合物が提案されている(特開2000−119400号、特開平10−120828号公報)。
しかし、これらのスルフィド鎖含有有機珪素化合物を用いたゴム用配合剤を使用しても、加硫ゴム物性を従来と同等とした上でのゴム混練中の分散性の改良効果、ゴム混練時のより低いムーニー粘度の要求に対しては十分ではなかった。
【0003】
また、ゴム混練時に上記のポリスルフィド化合物と共に分散改良効果を持った化合物を添加する方法も提案されている(特開平9−111044号、特開平9−194641号、特許第3228756号公報)。
しかしながら、これらの方法を用いても、ゴム混練時の加工性は改良されても、本来のポリスルフィド鎖含有有機珪素化合物単独で使用した場合に発揮する加硫ゴム物性を発揮することは困難であった。
【0004】
また、特許第3328029号公報においては、タイヤトレッドゴム組成物にシリル化剤を配合することで、凍結路面上でのグリップ性を改良できると記載されているが、ゴム混練時にハロシランを添加した場合、混練時に塩酸ガスが発生するため好ましくなかった。
更に、特開2002−128789号公報において、ポリスルフィド鎖含有有機珪素化合物製造時にクロロプロピルトリクロロシランを添加することで黄色のポリスルフィド鎖含有有機珪素化合物を製造する方法が記載されているが、このようなクロロプロピルトリクロロシランを添加して製造しても加硫ゴム物性を従来と同様とした上でゴム混練時の加工性を向上することはできなかった。
【0005】
【特許文献1】
特許第3228756号公報
【特許文献2】
特許第3328029号公報
【特許文献3】
特開平7−228588号公報
【特許文献4】
特開平8−53473号公報
【特許文献5】
特開平8−198883号公報
【特許文献6】
特開平9−111044号公報
【特許文献7】
特開平9−194491号公報
【特許文献8】
特開平9−194641号公報
【特許文献9】
特開平10−1487号公報
【特許文献10】
特開平10−1488号公報
【特許文献11】
特開平10−120828号公報
【特許文献12】
特開平10−130283号公報
【特許文献13】
特開平11−158192号公報
【特許文献14】
特開平10−158281号公報
【特許文献15】
特開平11−100388号公報
【特許文献16】
特開平11−349594号公報
【特許文献17】
特開2000−103794号公報
【特許文献18】
特開2000−119400号公報
【特許文献19】
特開2001−270886号公報
【特許文献20】
特開2002−121196号公報
【特許文献21】
特開2002−128789号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情を改善するためになされたもので、従来の加硫ゴム物性をそのままに、ゴム混練時のムーニー粘度を低下させることができ、ゴム用配合剤として好適なポリスルフィドシランの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−X …(1)
(式中、R1及びR2は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、Xはハロゲン原子、pは0,1又は2を示す。)
で表されるハロゲノアルキル基含有有機珪素化合物、Na2Sで表される無水硫化ソーダ、及び場合により硫黄を反応させて、下記平均組成式(2)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−Sm−R3−Si(OR1)(3-p)(R2)p
…(2)
(式中、R1、R2、R3、pは上記と同様であり、mは2〜8の正数を示す。)で表されるスルフィド鎖含有有機珪素化合物を製造する際、ハロゲノアルキル基含有有機珪素化合物に、下記一般式(3)
Y(4-q-r)(R4)qSi(R5)r …(3)
(式中、Yはハロゲン原子、R4は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R5は炭素数1〜18の1価炭化水素基、qは0,1又は2、rは0,1又は2、但しq+r≦3を示す。)
で表されるハロシランを添加したものを使用することにより、得られたポリスルフィドシランをゴム用配合剤として使用した場合、従来の加硫ゴム物性をそのままに、ゴム混練時のムーニー粘度を低下させることができるゴム用配合剤となることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明のポリスルフィドシランの製造方法は、上述したように、下記一般式(1)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−X …(1)
(式中、R1及びR2は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、Xはハロゲン原子、pは0,1又は2を示す。)
で表されるハロゲノアルキル基含有有機珪素化合物、Na2Sで表される無水硫化ソーダ、及び場合により硫黄を反応させて、下記平均組成式(2)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−Sm−R3−Si(OR1)(3-p)(R2)p
…(2)
(式中、R1、R2、R3、pは上記と同様であり、mは2〜8の正数を示す。)で表されるスルフィド鎖含有有機珪素化合物(ポリスルフィドシラン)を製造する際、ハロゲノアルキル基含有有機珪素化合物に、下記一般式(3)
Y(4-q-r)(R4)qSi(R5)r …(3)
(式中、Yはハロゲン原子、R4は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R5は炭素数1〜18の1価炭化水素基、qは0,1又は2、rは0,1又は2、但しq+r≦3を示す。)
で表されるハロシランを添加したものを使用するものである。
【0009】
ここで、上記式において、R1及びR2は炭素数1〜4の1価炭化水素基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基等が例示され、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基を示し、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)6−、−(CH2)10−、−CH2CH(CH3)CH2−等のアルキレン基が例示され、pは0,1又は2、mは平均値として2〜8の正数、好ましくは2〜4の正数である。
【0010】
また、Xはハロゲン原子を示し、Cl、Br、I等が例示される。上記式(1)の化合物の例としては、下記のものが挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】
上記式(2)の化合物の例としては、下記のものが挙げられる。
【化2】
【0013】
また、上記式(1)の化合物に添加して使用する一般式(3)の化合物は、上述した通り、
Y(4-q-r)(R4)qSi(R5)r …(3)
で表されるもので、式中、Yはハロゲン原子を表し、Cl、Br等が挙げられ、R4は炭素数1〜4の1価炭化水素基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基等が例示される。
【0014】
R5は炭素数1〜18の1価炭化水素基で、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられ、−CH3、−CH2CH3、−CH=CH2、−(CH2)2CH3、−(CH2)3CH3、−(CH2)4CH3、−(CH2)5CH3、−(CH2)7CH3、−(CH2)9CH3、−(CH2)17CH3、フェニル基等が例示される。
【0015】
qは0,1又は2、rは0,1又は2であるが、q+r≦3である。このような化合物の例としては、Cl3Si−CH3、Cl3Si−CH2CH3、Cl3Si−CH=CH2、Cl3Si−(CH2)3CH3、Cl3Si−(CH2)5CH3、Cl3Si−(CH2)9CH3、Cl3Si−(CH2)17CH3、Cl3Si−C6H5、Cl4Si、Cl(CH3)2Si−(CH2)5CH3、Cl2(CH3)Si−(CH2)5CH3等が挙げられる。
【0016】
一般式(1)の化合物に添加する一般式(3)の化合物の添加量は、式(1)の化合物に対し0.01〜40mol%程度であり、より好ましくは0.5〜10mol%であり、更に好ましくは1〜5mol%であり、それよりも少ない場合は、ムーニー粘度低下効果が乏しくなる場合があり、それよりも多い場合は、加硫ゴム物性が低下する場合がある。
【0017】
上記一般式(1)の化合物とNa2Sとのモル比は、一般式(1)の化合物とNa2SのNaとが基本的に等モルでよいが、若干、一般式(1)の化合物を過剰にした方が好ましい。また、硫黄の添加は任意であり、所望のスルフィド鎖長となるように添加すればよく、例えば平均組成式(2)の化合物のmが4であれば、一般式(1)の化合物2モルに対し、3モル添加すればよく、mが2であれば、一般式(1)の化合物2モルに対し、1モル添加すればよい。
【0018】
この反応の際、反応させる順序は特に限定されず、予め、無水硫化ソーダと硫黄とを反応させた後、一般式(3)の化合物を添加した一般式(1)の化合物を添加してもよく、予め一般式(3)の化合物を添加した一般式(1)の化合物と硫黄とを混合した後に、無水硫化ソーダを徐々に添加してもよい。
また、一般式(1)の化合物と硫黄とを予め混合する際には、混合した後に一般式(3)の化合物を添加してもよい。
この反応の際の溶媒の使用は任意であり、無溶剤でもよいが、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類等の溶媒を、特にメタノール、エタノール等のアルコールを用いて反応させることが好ましい。
その際の反応温度は、特に限定されないが、室温〜200℃程度でよく、特に60〜170℃が好ましく、より好ましくは60〜100℃である。反応時間は30分以上であるが、2〜15時間程度で反応は完結する。
本発明において、溶媒を使用した場合、反応終了後生成した塩を濾別する前、又は濾別した後に減圧下で留去すればよい。
【0019】
本発明のポリスルフィドシラン(式(2)のスルフィド鎖含有有機珪素化合物)は、ゴム用配合剤として好適に用いられるが、ゴム用配合剤が配合される加硫性ゴム組成物に主成分として使用されるゴムは、従来から各種ゴム組成物に一般的に配合されている任意のゴム、例えば天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、各種ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などのジエン系ゴムやエチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR,EPDM)などを単独又は任意のブレンドとして使用することができる。
【0020】
なお、このゴム用配合剤には、更に他のシランカップリング剤の添加は任意であり、従来からシリカ充填材と併用される任意のシランカップリング剤を添加してもよく、それらの典型例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシシラン、β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
【0021】
本発明のポリスルフィドシランをゴム用配合剤として用いる場合、配合量としては、原料ゴム100重量部に対し、ゴム配合用シリカ5〜100重量部、好ましくは5〜80重量部と、ゴム用配合剤を0.2〜30重量部、好ましくは1〜10重量部となるように使用する。なお、ゴム用配合剤は2種以上混合して用いてもよい。
【0022】
本発明のポリスルフィドシランがゴム用配合剤として配合されたゴム組成物には、前記した必須成分に加えて、カーボンブラック、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイル、老化防止剤、充填剤、可塑性剤などのタイヤ用、その他一般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる配合物は一般的な方法で混練、加硫して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量も本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の加硫ゴム物性をそのままに、ゴム混練時のムーニー粘度を低下させることができるゴム用配合剤として好適なポリスルフィドシランを得ることができ、工業的に極めて有用である。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例で部は重量部を示す。
【0025】
[合成例1]
窒素ガス導入管、温度計、ジムロート型コンデンサー及び滴下漏斗を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、エタノール350g、無水硫化ソーダ39g(0.5mol)、硫黄16g(0.5mol)を仕込み、80℃に昇温した。ここにn−デシルトリクロロシラン2.8g(0.01mol)を添加した3−クロロプロピルトリエトキシシラン242.8g(3−クロロプロピルトリエトキシシラン成分で1.0mol)を滴下した。滴下にかかった時間は30分を要した。添加終了後、更に12時間熟成を続けた。その後、溶液を濾過した。濾液をロータリーエバポレーターにて減圧濃縮して、褐色透明の液体221.5gを得た。このものを液体クロマトグラフ分析を行った結果、下記式(i)において、スルフィド鎖の平均m=2.0であるポリスルフィドシランであることを確認した。
(C2H5O)3Si(CH2)3Sm(CH2)3Si(OC2H5)3 (i)
【0026】
[合成例2]
合成例1において、硫黄の量を48g(1.5mol)とし、n−デシルトリクロロシランの代わりにn−ヘキシルトリクロロシラン4.4g(0.02mol)を使用した他は、同様に反応を行って、褐色透明の液体253gを得た。このものを液体クロマトグラフ分析を行った結果、上記式(i)において、スルフィド鎖の平均m=4.0であるポリスルフィドシランであることを確認した。
【0027】
[合成例3]
合成例1において、n−デシルトリクロロシランの代わりにメチルトリクロロシラン15.0g(0.1mol)を使用した他は、同様に反応を行って、褐色透明の液体226gを得た。このものを液体クロマトグラフ分析を行った結果、上記式(i)において、スルフィド鎖の平均m=2.0であるポリスルフィドシランであることを確認した。
【0028】
[合成例4]
合成例1において、n−デシルトリクロロシランの代わりにジメチルジクロロシラン6.5g(0.05mol)を使用した他は同様に反応を行って、褐色透明の液体222gを得た。このものを液体クロマトグラフ分析を行った結果、上記式(i)において、スルフィド鎖の平均m=2.0であるポリスルフィドシランであることを確認した。
【0029】
[比較合成例1]
合成例2において、n−ヘキシルトリクロロシランを添加しなかった他は同様に反応を行って、褐色透明の液体250gを得た。このものを液体クロマトグラフ分析を行った結果、上記式(i)において、スルフィド鎖の平均m=4.0であるポリスルフィドシランであることを確認した。
【0030】
[比較合成例2]
合成例1において、n−デシルトリクロロシランを添加しなかった他は同様に反応を行って、褐色透明の液体224gを得た。このものを液体クロマトグラフ分析を行った結果、上記式(i)において、スルフィド鎖の平均m=2.0であるポリスルフィドシランであることを確認した。
【0031】
[実施例1〜4、比較例1〜2]
表1に示す配合成分を密閉型ミキサーで混練し、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物に酸化亜鉛2.5部、加硫促進剤D(1,3−ジフェニルグアニジン)2.0部、加硫促進剤CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)1.7部、硫黄1.5部を加え、オープンロールで混練し、ゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を15×15×0.2cmの金型中、150℃で30分プレス加硫して、試験片(ゴムシート)を調製した。得られた試験片を用いて、下記方法で未加硫物性、加硫物性を評価した。結果を表1に示す。
<未加硫物性>
(1)ムーニー粘度:JIS K6300に基づき、125℃にて測定した。
(2)加硫速度:JIS K6300に基づき、150℃にて90%加硫度に達する時間を測定した。
(3)スコーチ時間:JIS K6300に基づき、125℃にて粘度が5ポイント上昇する時間を測定した。
<加硫物性>
(1)300%変形応力、引っ張り強度:JIS K6251に準拠して測定した。
(2)tanδ:粘弾性測定装置レオログラフソリッド(東洋精機製作所製)にて50Hz、初期伸長2%、動歪み1%、試料幅5mm、温度60℃で測定し、比較合成例1の化合物を使用した例の値を100として指数表示した。指数表示の数値が小さいほどヒステリシスロスに優れ、低発熱性である。
【0032】
【表1】
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a polysulfide silane suitable as a rubber compounding agent capable of improving dispersibility during rubber kneading.
[0002]
[Prior art]
Bis-triethoxysilyl tetrasulfide is widely used as a coupling agent between rubber and silica in silica-compound tires. However, when this compound is kneaded together with rubber and silica at a high temperature, the viscosity of the compound is increased and there is a problem in the subsequent processability.
For this reason, short-chain polysulfide compounds such as bis-triethoxysilyl disulfide improved on this have been proposed (JP 2000-119400 A, JP 10-120828 A).
However, even if these rubber compounding agents containing sulfide chain-containing organosilicon compounds are used, the effect of improving dispersibility during rubber kneading while maintaining the same physical properties of vulcanized rubber, It was not enough for the demand for lower Mooney viscosity.
[0003]
In addition, a method of adding a compound having a dispersion improving effect together with the above polysulfide compound at the time of rubber kneading has been proposed (Japanese Patent Laid-Open Nos. 9-1111044, 9-194641, and Japanese Patent No. 3228756).
However, even if these methods are used or the processability at the time of rubber kneading is improved, it is difficult to exhibit the physical properties of vulcanized rubber that is exhibited when the original polysulfide chain-containing organosilicon compound is used alone. It was.
[0004]
In addition, in Japanese Patent No. 3328029, it is described that the grip property on the frozen road surface can be improved by adding a silylating agent to the tire tread rubber composition, but when halosilane is added during rubber kneading. This is not preferable because hydrochloric acid gas is generated during kneading.
Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-128789 describes a method for producing a yellow polysulfide chain-containing organosilicon compound by adding chloropropyltrichlorosilane during the production of a polysulfide chain-containing organosilicon compound. Even when chloropropyltrichlorosilane was added, the physical properties of the vulcanized rubber were made the same as before and the processability during rubber kneading could not be improved.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3228756 [Patent Document 2]
Japanese Patent No. 3328029 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-228588 [Patent Document 4]
JP-A-8-53473 [Patent Document 5]
JP-A-8-198883 [Patent Document 6]
JP-A-9-1111044 [Patent Document 7]
JP-A-9-194491 [Patent Document 8]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-194641 [Patent Document 9]
JP-A-10-1487 [Patent Document 10]
JP-A-10-1488 [Patent Document 11]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-120828 [Patent Document 12]
JP-A-10-130283 [Patent Document 13]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-158192 [Patent Document 14]
JP-A-10-158281 [Patent Document 15]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-100308 [Patent Document 16]
JP-A-11-349594 [Patent Document 17]
JP 2000-103794 A [Patent Document 18]
JP 2000-119400 A [Patent Document 19]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-270886 [Patent Document 20]
JP 2002-121196 A [Patent Document 21]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-128789
[Problems to be solved by the invention]
The present invention was made to improve the above circumstances, and can reduce the Mooney viscosity at the time of rubber kneading while maintaining the conventional physical properties of vulcanized rubber, and the production of polysulfide silane suitable as a compounding agent for rubber It aims to provide a method.
[0007]
Means for Solving the Problem and Embodiment of the Invention
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventor has found that the following general formula (1)
(R 1 O) (3-p) (R 2 ) p Si—R 3 —X (1)
(In the formula, R 1 and R 2 are monovalent hydrocarbon groups having 1 to 4 carbon atoms, R 3 is a divalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms, X is a halogen atom, and p is 0, 1 or 2. Show.)
A halogenoalkyl group-containing organosilicon compound represented by formula (II), an anhydrous sodium sulfide represented by Na 2 S, and optionally sulfur is reacted, and the following average composition formula (2)
(R 1 O) (3-p) (R 2 ) p Si—R 3 —S m —R 3 —Si (OR 1 ) (3-p) (R 2 ) p
... (2)
(Wherein R 1 , R 2 , R 3 , and p are the same as described above, and m represents a positive number of 2 to 8). To the group-containing organosilicon compound, the following general formula (3)
Y (4-qr) (R 4 ) q Si (R 5 ) r (3)
Wherein Y is a halogen atom, R 4 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, R 5 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 18 carbon atoms, q is 0, 1 or 2, and r is 0 , 1 or 2, provided that q + r ≦ 3.)
When the obtained polysulfide silane is used as a rubber compounding agent, the Mooney viscosity at the time of rubber kneading is lowered while using the conventional vulcanized rubber properties as it is. It has been found that it becomes a rubber compounding agent that can be used to achieve the present invention.
[0008]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
As described above, the method for producing the polysulfide silane of the present invention has the following general formula (1).
(R 1 O) (3-p) (R 2 ) p Si—R 3 —X (1)
(In the formula, R 1 and R 2 are monovalent hydrocarbon groups having 1 to 4 carbon atoms, R 3 is a divalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms, X is a halogen atom, and p is 0, 1 or 2. Show.)
A halogenoalkyl group-containing organosilicon compound represented by formula (II), an anhydrous sodium sulfide represented by Na 2 S, and optionally sulfur is reacted, and the following average composition formula (2)
(R 1 O) (3-p) (R 2 ) p Si—R 3 —S m —R 3 —Si (OR 1 ) (3-p) (R 2 ) p
... (2)
(Wherein R 1 , R 2 , R 3 , and p are the same as described above, and m represents a positive number of 2 to 8). At the time, the halogenoalkyl group-containing organosilicon compound is added to the following general formula (3):
Y (4-qr) (R 4 ) q Si (R 5 ) r (3)
Wherein Y is a halogen atom, R 4 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, R 5 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 18 carbon atoms, q is 0, 1 or 2, and r is 0 , 1 or 2, provided that q + r ≦ 3.)
The thing to which the halosilane represented by these is added is used.
[0009]
Here, in the above formula, R 1 and R 2 represent a monovalent hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, and examples thereof include a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group, an i-propyl group, and an n-butyl group. R 3 represents a divalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms, —CH 2 —, — (CH 2 ) 2 —, — (CH 2 ) 3 —, — (CH 2 ) 4 —, — ( An alkylene group such as CH 2 ) 6 —, — (CH 2 ) 10 —, —CH 2 CH (CH 3 ) CH 2 —, etc., is exemplified, p is 0, 1 or 2, and m is an average value of 2 to 8. It is a positive number, preferably 2-4.
[0010]
X represents a halogen atom, and Cl, Br, I and the like are exemplified. The following are mentioned as an example of the compound of the said Formula (1).
[0011]
[Chemical 1]
[0012]
The following are mentioned as an example of the compound of the said Formula (2).
[Chemical 2]
[0013]
In addition, the compound of the general formula (3) used by adding to the compound of the above formula (1) is as described above.
Y (4-qr) (R 4 ) q Si (R 5 ) r (3)
In the formula, Y represents a halogen atom, and includes Cl, Br, etc., R 4 represents a monovalent hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, a methyl group, an ethyl group, n- Examples include propyl group, i-propyl group, n-butyl group and the like.
[0014]
R 5 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 18 carbon atoms, and examples thereof include an alkyl group, an alkenyl group, an aryl group, an aralkyl group, and the like. —CH 3 , —CH 2 CH 3 , —CH═CH 2 , — ( CH 2) 2 CH 3, - (CH 2) 3 CH 3, - (CH 2) 4 CH 3, - (CH 2) 5 CH 3, - (CH 2) 7 CH 3, - (CH 2) 9 CH 3, - (CH 2) 17 CH 3, a phenyl group and the like.
[0015]
q is 0, 1 or 2, and r is 0, 1 or 2, but q + r ≦ 3. Examples of such compounds include Cl 3 Si—CH 3 , Cl 3 Si—CH 2 CH 3 , Cl 3 Si—CH═CH 2 , Cl 3 Si— (CH 2 ) 3 CH 3 , Cl 3 Si— (CH 2) 5 CH 3, Cl 3 Si- (CH 2) 9 CH 3, Cl 3 Si- (CH 2) 17 CH 3, Cl 3 Si-C 6 H 5, Cl 4 Si, Cl (CH 3) 2 Si— (CH 2 ) 5 CH 3 , Cl 2 (CH 3 ) Si— (CH 2 ) 5 CH 3 and the like.
[0016]
The amount of the compound of the general formula (3) added to the compound of the general formula (1) is about 0.01 to 40 mol%, more preferably 0.5 to 10 mol% with respect to the compound of the formula (1). Yes, more preferably 1 to 5 mol%, and if it is less than that, the Mooney viscosity lowering effect may be poor, and if it is more than that, the physical properties of the vulcanized rubber may be reduced.
[0017]
Molar ratio of the compound of Na 2 S in the general formula (1) is a compound of general formula and the Na 2 S in (1) Na may equimolar basically slightly formula (1) It is preferable to use an excess of the compound. Addition of sulfur is optional, and it may be added so as to have a desired sulfide chain length. For example, if m of the compound of the average composition formula (2) is 4, 2 mol of the compound of the general formula (1) 3 mol may be added, and if m is 2, 1 mol may be added to 2 mol of the compound of the general formula (1).
[0018]
In this reaction, the order of reaction is not particularly limited. After reacting anhydrous sodium sulfide and sulfur in advance, the compound of general formula (1) added with the compound of general formula (3) may be added. Well, after mixing the compound of general formula (1) to which the compound of general formula (3) has been added in advance with sulfur, anhydrous sodium sulfide may be gradually added.
Moreover, when mixing the compound of General formula (1) and sulfur previously, you may add the compound of General formula (3), after mixing.
The use of a solvent in this reaction is optional and may be solvent-free, but aliphatic hydrocarbons such as pentane and hexane, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene and xylene, tetrahydrofuran, diethyl ether and dibutyl ether It is preferable to react with a solvent such as an ether such as methanol and an alcohol such as ethanol, in particular using an alcohol such as methanol and ethanol.
Although the reaction temperature in that case is not specifically limited, Room temperature-about 200 degreeC may be sufficient, Especially 60-170 degreeC is preferable, More preferably, it is 60-100 degreeC. The reaction time is 30 minutes or more, but the reaction is completed in about 2 to 15 hours.
In the present invention, when a solvent is used, it may be distilled off under reduced pressure before or after the salt formed after the reaction is filtered off.
[0019]
The polysulfide silane of the present invention (sulfide chain-containing organosilicon compound of formula (2)) is suitably used as a rubber compounding agent, but is used as a main component in a vulcanizable rubber composition containing a rubber compounding agent. The rubber to be used is any rubber generally blended in various rubber compositions, for example, natural rubber (NR), polyisoprene rubber (IR), various styrene-butadiene copolymer rubbers (SBR), various rubbers. Use diene rubber such as polybutadiene rubber (BR), acrylonitrile-butadiene copolymer rubber (NBR), butyl rubber (IIR), ethylene-propylene copolymer rubber (EPR, EPDM), etc. alone or in any blend. Can do.
[0020]
It should be noted that addition of other silane coupling agents is optional to this rubber compounding agent, and any silane coupling agent that has been conventionally used in combination with silica fillers may be added. As vinyltrimethoxysilane, vinyltriethoxysilane, γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, γ-aminopropyltriethoxysilane, β-aminoethyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane, γ-mercaptopropyltri Examples include methoxysilane, γ-mercaptopropyltriethoxysilane, and γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane.
[0021]
When the polysulfide silane of the present invention is used as a rubber compounding agent, the compounding amount is 5 to 100 parts by weight, preferably 5 to 80 parts by weight of rubber compounding rubber with respect to 100 parts by weight of the raw rubber, and the rubber compounding agent. Is used in an amount of 0.2 to 30 parts by weight, preferably 1 to 10 parts by weight. Two or more rubber compounding agents may be mixed and used.
[0022]
The rubber composition containing the polysulfide silane of the present invention as a rubber compounding agent contains, in addition to the above-described essential components, carbon black, vulcanization or crosslinking agent, vulcanization or crosslinking accelerator, various oils, anti-aging agent. Various additives that are generally blended for tires such as fillers and plasticizers, and other general rubbers can be blended, and such blends are kneaded and vulcanized by a general method. And can be used for vulcanization or crosslinking. As long as the amount of these additives is not contrary to the object of the present invention, it can be a conventional general amount.
[0023]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a polysulfide silane suitable as a rubber compounding agent capable of reducing the Mooney viscosity at the time of rubber kneading while maintaining the conventional vulcanized rubber physical properties, which is extremely useful industrially. .
[0024]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although the Example and comparative example of this invention are shown and this invention is demonstrated concretely, this invention is not restrict | limited to the following Example. In the following examples, parts indicate parts by weight.
[0025]
[Synthesis Example 1]
A 1 liter separable flask equipped with a nitrogen gas inlet tube, a thermometer, a Dimroth condenser and a dropping funnel was charged with 350 g of ethanol, 39 g (0.5 mol) of anhydrous sodium sulfide, and 16 g (0.5 mol) of sulfur at 80 ° C. The temperature was raised to. To this, 242.8 g of 3-chloropropyltriethoxysilane added with 2.8 g (0.01 mol) of n-decyltrichlorosilane (1.0 mol of 3-chloropropyltriethoxysilane component) was added dropwise. It took 30 minutes for the dripping. After completion of the addition, aging was continued for another 12 hours. The solution was then filtered. The filtrate was concentrated under reduced pressure using a rotary evaporator to obtain 221.5 g of a brown transparent liquid. As a result of conducting a liquid chromatographic analysis on this product, it was confirmed that in the following formula (i), it was a polysulfide silane having an average m = 2.0 sulfide chains.
(C 2 H 5 O) 3 Si (CH 2) 3 S m (CH 2) 3 Si (OC 2 H 5) 3 (i)
[0026]
[Synthesis Example 2]
In Synthesis Example 1, the reaction was conducted in the same manner except that the amount of sulfur was 48 g (1.5 mol) and 4.4 g (0.02 mol) of n-hexyltrichlorosilane was used instead of n-decyltrichlorosilane. 253 g of a brown transparent liquid was obtained. As a result of conducting a liquid chromatographic analysis on this, it was confirmed that in the above formula (i), it was a polysulfide silane having an average m = 4.0 sulfide chains.
[0027]
[Synthesis Example 3]
In Synthesis Example 1, the reaction was performed in the same manner except that 15.0 g (0.1 mol) of methyltrichlorosilane was used instead of n-decyltrichlorosilane to obtain 226 g of a brown transparent liquid. As a result of conducting a liquid chromatographic analysis on this product, it was confirmed that in the above formula (i), it was a polysulfide silane having an average m = 2.0 of sulfide chains.
[0028]
[Synthesis Example 4]
The reaction was conducted in the same manner as in Synthesis Example 1 except that 6.5 g (0.05 mol) of dimethyldichlorosilane was used instead of n-decyltrichlorosilane to obtain 222 g of a brown transparent liquid. As a result of conducting a liquid chromatographic analysis on this product, it was confirmed that in the above formula (i), it was a polysulfide silane having an average m = 2.0 of sulfide chains.
[0029]
[Comparative Synthesis Example 1]
The same reaction as in Synthesis Example 2 was performed except that n-hexyltrichlorosilane was not added to obtain 250 g of a brown transparent liquid. As a result of conducting a liquid chromatographic analysis on this, it was confirmed that in the above formula (i), it was a polysulfide silane having an average m = 4.0 sulfide chains.
[0030]
[Comparative Synthesis Example 2]
The same reaction was carried out except that n-decyltrichlorosilane was not added in Synthesis Example 1 to obtain 224 g of a brown transparent liquid. As a result of conducting a liquid chromatographic analysis on this product, it was confirmed that in the above formula (i), it was a polysulfide silane having an average m = 2.0 of sulfide chains.
[0031]
[Examples 1-4, Comparative Examples 1-2]
The compounding ingredients shown in Table 1 were kneaded with a closed mixer to obtain an unvulcanized rubber composition. The obtained unvulcanized rubber composition was added with 2.5 parts of zinc oxide, 2.0 parts of vulcanization accelerator D (1,3-diphenylguanidine), and vulcanization accelerator CZ (N-cyclohexyl-2-benzothiazoli). (Rulsulfenamide) 1.7 parts and 1.5 parts of sulfur were added and kneaded with an open roll to obtain a rubber composition. The obtained rubber composition was press vulcanized in a 15 × 15 × 0.2 cm mold at 150 ° C. for 30 minutes to prepare a test piece (rubber sheet). Using the obtained test piece, unvulcanized physical properties and vulcanized physical properties were evaluated by the following methods. The results are shown in Table 1.
<Unvulcanized physical properties>
(1) Mooney viscosity: measured at 125 ° C. based on JIS K6300.
(2) Vulcanization rate: Based on JIS K6300, the time required to reach 90% vulcanization at 150 ° C. was measured.
(3) Scorch time: Based on JIS K6300, the time for the viscosity to rise 5 points at 125 ° C. was measured.
<Vulcanized physical properties>
(1) 300% deformation stress, tensile strength: measured in accordance with JIS K6251.
(2) tan δ: Compound of Comparative Synthesis Example 1 measured with a rheograph solid (manufactured by Toyo Seiki Seisakusho) at 50 Hz, initial elongation of 2%, dynamic strain of 1%, sample width of 5 mm, and temperature of 60 ° C. The value of an example using the value is expressed as an index with the value being 100. The smaller the numerical value displayed in the index, the better the hysteresis loss and the lower the heat buildup.
[0032]
[Table 1]
Claims (2)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−X …(1)
(式中、R1及びR2は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、Xはハロゲン原子、pは0,1又は2を示す。)
で表されるハロゲノアルキル基含有有機珪素化合物、Na2Sで表される無水硫化ソーダ、及び場合により硫黄を反応させて、下記平均組成式(2)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−Sm−R3−Si(OR1)(3-p)(R2)p
…(2)
(式中、R1、R2、R3、pは上記と同様であり、mは2〜8の正数を示す。)で表されるスルフィド鎖含有有機珪素化合物を製造する際、ハロゲノアルキル基含有有機珪素化合物に、下記一般式(3)
Y(4-q-r)(R4)qSi(R5)r …(3)
(式中、Yはハロゲン原子、R4は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R5は炭素数1〜18の1価炭化水素基、qは0,1又は2、rは0,1又は2、但しq+r≦3を示す。)
で表されるハロシランを添加することを特徴とするポリスルフィドシランの製造方法。The following general formula (1)
(R 1 O) (3-p) (R 2 ) p Si—R 3 —X (1)
(In the formula, R 1 and R 2 are monovalent hydrocarbon groups having 1 to 4 carbon atoms, R 3 is a divalent hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms, X is a halogen atom, and p is 0, 1 or 2. Show.)
A halogenoalkyl group-containing organosilicon compound represented by formula (II), an anhydrous sodium sulfide represented by Na 2 S, and optionally sulfur is reacted, and the following average composition formula (2)
(R 1 O) (3-p) (R 2 ) p Si—R 3 —S m —R 3 —Si (OR 1 ) (3-p) (R 2 ) p
... (2)
(Wherein R 1 , R 2 , R 3 , and p are the same as described above, and m represents a positive number of 2 to 8). To the group-containing organosilicon compound, the following general formula (3)
Y (4-qr) (R 4 ) q Si (R 5 ) r (3)
Wherein Y is a halogen atom, R 4 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, R 5 is a monovalent hydrocarbon group having 1 to 18 carbon atoms, q is 0, 1 or 2, and r is 0 , 1 or 2, provided that q + r ≦ 3.)
A method for producing a polysulfide silane, comprising adding a halosilane represented by the formula:
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