JP4142851B2 - Compound machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、省エネルギーモードを備えた複合機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複合機において省エネルギーモードとして、(1)パワーセーブモード、(2)スリープモードおよび(3)オートセーブモードの3つのモードがある。パワーセーブモードとは、プリンタ部の定着器温度を通常の定着温度よりも低い温度に維持することをいい、定着器の加熱に要する電力を削減するとともに定着温度への早期復帰を実現している。スリープモードとは、定着器への通電をオフすることをいい、定着温度への早期復帰は難しいがより一層の省電力を図っている。オートオフモードとは、省エネルギー制御およびその解除に使用する最低限の電気回路以外への電源供給を停止することをいい、最も高い省電力を達成できる。
【0003】
オートオフモードについてさらに詳細に説明する。図7は、従来の複合機におけるオートオフモード制御のための構成を示すブロック図である。従来の複合機1000は、スキャナ1001およびプリンタ1002を制御してコピア機能を実現する#1CPU1003と、FAXモデム1004を制御して電話網1005を介してファクシミリ通信を行う、FAX機能を実現する#2CPU1006と、操作パネル1007を制御してオペレータからの操作を受け付けるパネル制御のための#3CPU1008とで構成されている。パネル制御のための#3CPU1008は、電源1009から#1、#2CPU1003、1006への電源供給を切断するスイッチ(SW)1010、1011に対して制御可能に接続されており、オートオフモードでは、SW1010、1011で電源供給を切断し、#3CPU1008だけが電源供給を受けて、操作パネル1007を介したオペレータからのオートオフモードの解除を受けられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の複合機1000において、オートオフモードでは、#1、#2CPU1003、1006への電源供給を切断しているため、オートオフモードを解除し復旧した場合、電源供給が再開して、#1、#2CPU1003、1006が初期設定動作およびプログラムの起動を行い、複合機1000が正常に動作可能な状態になるまでに10秒程度の時間が必要である。
【0005】
このような復旧所要時間があると次のような問題が発生する。すなわち、#2CPU1006およびFAXモデム1004を用いた通信では、着信から所定時間内に応答する必要がある特定の通信モードが存在する。例えばF網通信および発信者番号通知(ナンバーディスプレイ)サービスである。F網通信の場合、F網からの着信があると6秒以内に応答する必要がある。一方、発信者番号通知の場合、交換機から発信者番号を通知するための呼出信号が送出されるが、この呼出信号に対して6秒以内に応答する必要がある。
【0006】
しかし、複合機1000がオートオフモードに移行していると、上述のように着信から複合機1000が動作可能となるまで約10秒の時間を要するので、F網通信の場合、F網からの着信に対して一次応答が間に合わず、また、発信者番号通知の場合、呼出信号に対する応答が間に合わず、いずれの場合においても通信を実行できないという問題がある。
【0007】
従来の複合機1000では、#1〜#3CPU1003、1006、1008で個々に分担して制御しているので、オートオフモードに移行してもFAX制御を担当する#2CPU1006への通電を維持することで対処することが考えられるが、その分だけ省エネルギー効率が低下する。
【0008】
一方、製品コストの削減および製品の小型化を実現するために、複合機の各部を制御するCPUを1つに集約することが検討されている。CPUを1つにした場合、オートオフモードでは、省エネルギー制御回路を除く全ての制御部が停止しているので、上述のCPUを複数備えた場合と同様に、復旧に約10秒かかり、F網や発信者番号通知に応答することができない。このような特殊通信に対応するためのCPUや回路を別に設けることも可能であるが、これでは装置コストの低減および装置の小型化を図ることができないという問題が生じる。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、消費電力の低減を図るとともに、特定の通信モードにも確実に対応できる複合機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、複合機の電源手段から主制御手段への電源供給を所定の条件下で停止しかつ検知手段が少なくとも回線からの着呼を含む所定の動作を検知したならば電源を供給する省エネルギー制御手段が、通信手段の通信モードが回線からの着呼の検知から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードであるならば所定の条件であっても電源供給を停止しないこととした。
【0011】
これにより、着呼の検出から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードが設定されている場合には、所定の条件であっても電源供給を停止しないこととしたので、この特定の通信モードでは主制御手段は着呼の検出から所定時間内に通信プログラムを立ち上げて必ず応答できるので、応答遅れのために特定の通信モードを実行できないという不都合を回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係る複合機は、装置全体を制御する一つの主制御手段と、前記主制御手段へ電源を供給する電源手段と、前記主制御手段による制御下で回線を介して通信を行う通信手段と、少なくとも前記回線からの着呼を含む所定の動作を検知する検知手段と、この電源手段から前記主制御手段への電源供給を所定の条件下で停止しかつ前記検知手段が前記所定の動作を検知したならば前記電源を供給する省エネルギー制御手段と、を具備し、前記省エネルギー制御手段は、前記通信手段の通信モードが前記回線からの着呼の検知から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードであるならば前記所定の条件であっても電源供給を停止しないこととする構成を採る。
【0013】
この構成により、着呼の検出から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードが設定されている場合には、所定の条件であっても電源供給を停止しないこととしたので、この特定の通信モードでは主制御手段は着呼の検出から所定時間内に通信プログラムを立ち上げて必ず応答できるので、応答遅れのために特定の通信モードを実行できないという不都合を回避することができる。
【0014】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、特定の通信モードは、ファクシミリ通信網を使用する通信モードであることとした。
【0015】
ファクシミリ通信網を使用する場合には着呼から約6秒以内に応答する必要がある一方、電源の供給を停止していた場合着呼の検出から主制御手段へ電源を供給し、初期設定の確認や初期動作のためのプログラムの立ち上げを行い、さらにその後に通信プログラムを実行することができない。従って、着呼後に約10秒の時間が必要となるので、電源の供給を停止する省エネルギーモードに移行するとファクシミリ通信網に対応できる機能を備えていても通信を実行できない。そこで、この第2の態様の構成により、通信モードがファクシミリ通信網を使用する通信モードに設定されている場合には、所定の条件であっても電源供給を停止せずに通信が優先されるので、ファクシミリ通信網を使用する通信モードを実行できないという不都合を回避することができる。
【0016】
本発明の第3の態様は、第1の態様において、特定の通信モードは、発信者番号通知サービスを使用する通信モードであることとした。
【0017】
発信者番号通知サービスでは着呼から約6秒以内に応答する必要がある一方、電源の供給を停止していた場合着呼の検出から主制御手段へ電源を供給し、初期設定の確認や初期動作のためのプログラムの立ち上げを行い、さらにその後に通信プログラムを実行することができない。従って、着呼後に約10秒の時間が必要となるので、電源の供給を停止する省エネルギーモードに移行すると発信者番号通知サービスに対応できる機能を備えていても通信を実行できない。そこで、この第3の態様の構成により、通信モードが発信者番号通知サービスを使用する通信モードに設定されている場合には、所定の条件であっても電源供給を停止せずに通信が優先されるので、発信者番号通知サービスを使用する通信モードを実行できないという不都合を回避することができる。
【0018】
本発明の第4の態様は、第1〜第3の態様において、所定の条件は、特定キーが押されたこととした。
【0019】
この構成により、特定の通信モードが設定されている場合には電源の供給を停止する省エネルギーモードへの移行を強制的に禁止するので、オペレータが特定のキーによりを指示したとしても省エネルギーモードに移行しない。従って、オペレータが特定の通信モードが設定されているか否か確認するまでもなく、装置の方が自動的に判断するので、操作性を向上することができる。
【0020】
本発明の第5の態様は、第1〜第3の態様において、動作が無い状態で所定時間が経過したことであることとした。
【0021】
この構成により、特定の通信モードが設定されている場合には電源の供給を停止する省エネルギーモードへの移行を強制的に禁止するので、所定時間経過後に自動的に省エネルギーモードに移行するように設定されていても、特定の通信モードが設定されていれば、省エネルギーモードに移行せず、通信が優先される。従って、オペレータが特定の通信モードが設定されているか否か確認するまでもなく、省エネルギーモードへの自動移行を有効に設定しても、装置の方が自動的に判断するので、操作性を向上することができる。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合機の全体構成を示すブロック図である。
複合機100は、主制御部200、ファクシミリ制御部300、フラットベッドスキャナ400、レーザープリンタ500、コントロールパネル600、ADF(オートドキュメントフィーダ)制御部700および省エネ制御部800で構成されている。
【0023】
省エネ制御部800は交流電源801に接続されている。省エネ制御部800に設けられた直流電源回路802は、交流電源801からの給電を直流に変換する。直流電源回路802から複合機100各部への通電系は大きく2つの経路に分けられる。一つは、省エネルギーモードにおいて通電が切断される省エネ通電系101であり、もう一つは、いずれの省エネルギーモードにおいても常時通電が行われる常時通電系102である。省エネ通電系101には、直流電源供給制御回路803が設けられている。この直流電源供給制御回路803は、省エネルギー制御回路804の制御下で省エネ通電系101への電源供給を通電および切断する。省エネルギー制御回路804は、省エネルギーモードへ移行すべきか否かおよび省エネルギーモードを解除すべきか否かを判定し、その結果に応じて各部への通電の切断/接続を切り換えるように直流電源供給制御回路803を制御する。この省エネルギー制御回路804には、常時通電系102が接続され、常に通電が行われている。常時通電系102は、省エネルギーモードからの復旧に必要な最小限の回路等、例えば、ファクシミリ制御部300中の着呼検出回路301およびADF制御部700に接続されている。省エネ通電系101は、その他の各部、すなわち、主制御部200、フラットベッドスキャナ400、レーザープリンタ500、および、ファクシミリ制御部300に夫々接続さている。
【0024】
主制御部200は、CPU201、AD変換回路202、画像処理回路203、画像格納用ページメモリ204、CPU用不揮発メモリ205および第1、第2周辺制御回路206、207を備えている。第1周辺制御回路206は、ファクシミリ制御部300の着呼検出回路301から着呼検出信号が入力され、かつDP発呼回路302に対して制御信号を出力するようになっているとともに、省エネルギー制御回路804と通信を行うようになっている。一方、第2周辺制御回路207は、レーザープリンタ500およびコントロールパネル600の表示器601およびキー入力部602と通信を行うようになっている。
【0025】
ファクシミリ制御部300は、FAXモデム303と、FAX用不揮発メモリ304と、アナログアンプ305と、スピーカ306と、DP発呼回路302、着呼検出回路301、絶縁トランス307および網制御部(NCU)308とを具備する。
【0026】
フラットベッドスキャナ400は、光源401と、原稿を走査するためのモーター402と、CCD403およびアンプ404を備えた画像信号読取部405と、光源401およびモーター402を制御するスキャナ制御部406と、原点検出およびカバー開閉を検出するスキャナ検出部407と、を備えている。
【0027】
レーザープリンタ500は、用紙サイズの有無検出、給紙、レーザー記録、現像制御、転写、定着、モーター制御などを行うプリンタ制御部501を備えている。レーザープリンタ500には、ヒータ(図示せず)を備えた定着器502が設けられている。
【0028】
コントロールパネル600は、表示器601およびキー入力部602を備えている。また、オペレータによる省エネルギー移行および解除の指示を行うための省エネルギー移行ボタン603および省エネルギー解除ボタン604を備え、指示内容を省エネ制御部800の省エネルギー制御回路804に伝えるようになっている。また、コントロールパネル600に設けられた電源スイッチ(電源SW)605は、直流電源回路802に接続されており、複合機100全体の電源供給を接続・切断することができる。
【0029】
また、ADF制御部700は、自動原稿送り機構(ADF)701と、原稿有無検出回路702とを備え、自動原稿送り機構701の原稿載置台(図示せず)上の原稿の有無を検出し、省エネルギー制御回路804へ送信するように構成されている。
【0030】
以下、上述のような構成からなる複合機100での省エネルキー制御について説明する。
まず、本実施の形態に係る複合機100での通信および省エネルギーに関係するパラメータの設定例について説明する。
【0031】
図2は、上記実施の形態に係る複合機における通信に関係するパラメータの設定例を示す図であり、図3は、上記実施の形態に係る複合機における省エネルギーに関係するパラメータの設定例を示す図である。
【0032】
図2に示すように、複合機100は、F網(Fネットともいう)および発信者番号通知の2つの特殊通信モードに対応し、これらの機能を有効(1:有り)にするか無効(0:なし)にするか設定できるようになっている。F網(Fネット)は、日本電信電話株式会社(NTT)が提供するファクシミリ通信網であり、発信番号者通知とは、一般にナンバーディスプレイやコーラーIDとも呼ばれ、交換機から所定の信号を送信して発信元の電話番号を相手先に伝えるための技術である。
【0033】
また、図3に示すように、複合機100は、設定した移行時間が経過したならば、パワーセーブ、スリープ、オートオフの3つの省エネルギーモードに自動的に移行することができるとともに、コントロールパネル600に設けられた省エネルギー移行ボタン603を押すことで設定した省エネルギーモードに手動で移行することができるようになっている。
【0034】
上記の構成からなる複合機100における、省エネルギー制御について説明する。図4は、上記実施の形態に係る複合機における省エネルギー制御を示すフロー図である。
【0035】
複合機100の電源スイッチ605がオンされると(ステップ(以下、STという)401)、CPU201はイニシャル処理を行う(ST402)。イニシャル処理では、CPU201は、周辺回路の初期化、電源の立ち上げ、電源供給の開始、処理タスクの起動、レーザープリンタ500の定着器502のヒートアップ開始等を行う。次いで、CPU201は、コントロールパネル600の表示器601に「ウォームアップ中」という初期画面を表示する(ST403)。
【0036】
次に、機構制御部の初期化処理を行う(ST404)。このステップでは、フラットベッドスキャナ400およびレーザープリンタ500の機構部の動作確認が自己診断により行なわれる。ST404の初期化処理において、エラーが発生したか否か判定する(ST405)。Yesであれば、表示器601にエラー内容を表示し(ST406)、複合機100の全ての動作を停止する、全停止処理を実行し(ST407)、復旧を待つ(ST408)。
【0037】
ST405でNoであれば、定着器502でのヒートアップが終了したか否か判定し(ST409)、Noであればヒートアップが終了するまでST405およびST409のステップを繰り返す。Yesであれば、複合機100の動作準備が完了した、すなわちレディ状態を表示器601に表示する(ST410)。
【0038】
以降のステップでは、省エネルギー制御回路804が省エネルギー制御を行う。ST409でヒートアップの終了が確認され、ST410でレディ状態表示が行われたならば、省エネルギー制御回路804は、CPU201が内蔵するタイマ201aを起動する(ST411)。次いで、省エネルギー状態を解除する条件が揃ったか否か判定を行う(ST412)。ここでは説明の便宜上、省エネルギー状態を解除する条件は揃っていないと仮定し、この判定については後述する。次に、スキャン、コピア、FAXなどの動作指示や、例えばフラットベッドスキャナ400のカバーを開いたことや、自動原稿送り機構701の原稿載置台に原稿がセットされた(原稿有無検出回路702が検知した)といった操作があったか否か判定する(ST413)。ここでも、説明の便宜上、動作または操作はなかったものと仮定し、この判定については後述する。
【0039】
その後、CPU201は、省エネルギー処理(手動)(ST414)および省エネルギー処理(自動)(ST415)を行う。これらの処理について図5、6を参照して説明する。
【0040】
まず、省エネルギー処理(手動)について説明する。図5は、上記実施の形態に係る複合機における省エネルギー処理(手動)を示すフロー図である。省エネルギー制御回路804は、まず手動移行条件Aが成立するか否か判定する(ST501)。条件Aとは、次の3つの項目の全てが成立している場合をいう。
【0041】
(1)図3に示す省エネルギーモード設定において手動省エネ移行の設定項目が“0”、すなわち禁止でないこと、
(2)現在の省エネルギー状態が「パワーセーブ」または「スリープ」のいずれの状態でもないこと、および
(3)省エネルギー移行ボタン603が押されたこと。
【0042】
もし条件Aが成立しなければ、省エネルギー処理(手動)を終了し、ST415の省エネルギー処理(自動)へ移行する。
【0043】
一方、条件Aが成立したならば、図3に示す省エネルギーモード設定において、手動省エネ移行の設定項目が“1”、すなわちパワーセーブであるか否か判定する(ST502)。Yesであれば、省エネルギー制御回路804は、CPU201に対して、定着器502のヒーターを定着温度よりも低い所定の温度(以下、単に低温ともいう)に維持する温度制御に切り換えるように指示する(ST503)。CPU201は、この指示に従って、レーザープリンタ500に対して、定着器502のヒータ温度を低温で維持するように命令する。次に、タイマ201aを再スタートし(ST504)、処理を終了する。
【0044】
次に、ST502でNoであれば、手動省エネ移行の設定項目が“2”、すなわちスリープであるか否か判定する(ST505)。Yesであれば、省エネルギー制御回路804は、CPU201に対して、定着器502のヒーターをオフするように指示する(ST506)。CPU201は、この指示に従って、レーザープリンタ500に対して定着器502のヒーターをオフするように命令する。次にタイマ201aを再スタートし(ST507)、処理を終了する。
【0045】
ST505でNo、すなわち手動省エネ移行の設定項目が“3”、すなわちオートオフであった場合、図2に示す通信設定において、F網がオンか否か判定する(ST508)。Yesであれば、オートオフモードに移行することなく、処理を終了する。Noであれば、同じく通信設定において、発信者番号通知がオンか否かに判定する(ST509)。Yesであれば、オートオフモードに移行することなく、処理を終了する。一方、Noであれば、オートオフモードに移行する(ST510)。このオートオフモードでは、省エネルギー制御回路804は、まず、定着器502のヒーターをオフするようにCPU201に指示し、次に全出力(動作)(例えば、コントロールパネル表示などを含む)をオフし、次いで、直流電源供給制御回路803に対して、常時通電系102を除く複合機100の各部への通電を行う省エネ通電系101への電源供給を切断することを指示する。
【0046】
なお、ST508およびST509での通信モード設定においてF網がオンか否か、および、発信者番号通知がオンか否かの判定は、この順番で行うことに限定されないことは言うまでもない。また、F網通信機能を有しない場合にはST509だけ、反対に、発信者番号通知受信機能を有しない場合にはST508だけ行えば足りる。
【0047】
次に、省エネルギー処理(自動)について説明する。図6は、上記実施の形態に係る複合機における省エネルギー処理(自動)を示すフロー図である。
【0048】
省エネルギー制御回路804は、まず省エネルギーモードへの自動移行禁止の条件1が成立するか否か判定する(ST601)。条件1とは、次の6つの項目のうちいずれか1つが成立している場合をいう。
【0049】
(1)図3に示す省エネルギーモード設定の「パワーセーブ」、「スリープ」、「オートオフ」のすべての設定項目が“0”(なし)であること、
(2)印刷待ちの文書、ジョブが残っていること、
(3)印刷用紙がないこと、
(4)自動原稿送り機構701に原稿があること、
(5)発呼待ちの通信があること、および、
(6)エラーやジャムなどの障害が発生していること。
【0050】
もし条件1が成立すれば、省エネルギー処理(自動)を終了し、ST412に戻る。一方、条件1が成立しなければ、スリープ移行条件2が成立するか否か判定する(ST602)。条件2とは、次の2つの条件がすべて成立している場合をいう。
【0051】
(1)現在の省エネルギー状態が「スリープ」状態でないこと、および
(2)タイマ201aが、図3に示すスリープの設定事項で設定された移行時間を超えていること。
【0052】
Yesであれば、省エネルギー制御回路804は、CPU201に対して、定着器502のヒーターをオフするように指示する(ST603)。CPU201は、この指示に従って、レーザープリンタ500に対して定着器502のヒーターをオフするように命令する。
【0053】
一方、ST602でNoであれば、パワーセーブ移行条件3が成立するか否か判定する(ST604)。条件3とは、次の3つの条件のうちいずれか1つが成立している場合をいう。
【0054】
(1)現在の省エネルギー状態が「スリープ」状態でないこと、
(2)現在の省エネルギー状態が「パワーセーブ」状態でないこと、および
(3)タイマ201aが、図3に示すパワーセーブの設定事項で設定された移行時間を超えていること。
【0055】
Yesであれば、省エネルギー制御回路804は、CPU201に対して、定着器502のヒーターを定着温度よりも低い所定の温度(以下、単に低温ともいう)に維持する温度制御に切り換えるように指示する(ST605)。CPU201は、この指示に従って、レーザープリンタ500に対して、定着器502のヒータ温度を低温で維持するように命令する。
【0056】
次に、ST604でNoであれば、オートオフ移行条件が成立するか否か判定する(ST606)。条件3とは、次のオートオフ移行条件が成立している場合をいう。
【0057】
(1)タイマ201aが、図3に示すオートオフの設定事項で設定された移行時間を超えていること。
【0058】
Noであれば処理を終了する。しかし、Yesであれば、図2に示す通信設定において、F網がオンか否か判定する(ST607)。Yesであれば、オートオフモードに移行することなく、処理を終了する。Noであれば、同じく通信設定において、発信者番号通知がオンか否かに判定する(ST608)。Yesであれば、オートオフモードに移行することなく、処理を終了する。一方、Noであれば、オートオフモードに移行する(ST609)。
【0059】
なお、ST607およびST608での通信モード設定においてF網がオンか否か、および、発信者番号通知がオンか否かの判定は、この順番で行うことに限定されないことは言うまでもない。また、F網通信機能を有しない場合にはST608だけ、反対に、発信者番号通知受信機能を有しない場合にはST607だけ行えば足りる。
【0060】
このような省エネルギー処理(手動)および省エネルギー処理(自動)(ST414、ST415)が終了すると、図4中のST412に戻って、省エネルギー状態を解除する条件(以下、解除条件という)が揃ったか否か判定を行う(ST412)。この解除条件とは、次の2つの条件の両方が成立する場合をいう。
【0061】
(1)現在の省エネルギー状態が「パワーセーブ」または「スリープ」のいずれかの状態であること、および
(2)省エネルギー解除ボタン604が押されたこと。
【0062】
Yesであれば、タイマ201aを解除し(ST416)、現在の省エネルギー状態を解除する(ST417)。Noであれば、動作指示または操作があったか否か判定し(ST413)、Yesであれば、タイマ201aを解除し(ST418)、指示された動作または操作を実行し(ST419)、ST405に戻る。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態に係る複合機100によれば、着呼検出回路301での着呼の検出から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードが設定されている場合には、図5中のST501で判定する条件Aや、図6中のST606で判定するオートオフ移行条件が成立しても、オートオフに移行しないこととしたので、この特定の通信モードではCPU201は着呼の検出から所定時間内に必ず応答できるので、応答遅れのために特定の通信モードを実行できないという不都合を回避することができる。
【0064】
より具体的に説明すると、F網通信では、着呼から約6秒以内に一次応答する必要がある一方、電源の供給を停止していた場合着呼の検出からCPU201へ電源を供給し、初期設定の確認や初期動作のためのプログラムの立ち上げを行い、さらにその後に通信プログラムを実行することができない。従って、着呼後に約10秒の時間が必要となるので、電源の供給をオートオフモードに移行すると複合機100がF網通信機能を持っていてもF網通信を実行できない。そこで、図5中のST508や図6中のST607において、F網がONか否か判定しYesであれば、オートオフモードに移行せずに通信が優先されるので、応答不可のためにF網通信を実行できないという不都合を回避することができる。
【0065】
また、発信者番号通知サービスでは、着呼から約6秒以内に応答する必要がある一方、CPU201が復旧するのに着呼後に約10秒の時間が必要となるので、オートオフモードに移行すると複合機100が発信者番号通知サービスに対応できる機能を備えていても通信を実行できない。そこで、図5中のST509および図6中のST608において、発信者番号通知の設定がオンか否か判定し、オンである場合には、オートオフモードに移行せずに通信が優先されるので、応答不能によって発信者番号通知サービスを使用する通信モードを実行できないという不都合を回避することができる。
【0066】
また、図5に示すように、特定キー、すなわち省エネルギー移行ボタン603が押し下げられた場合に省エネルギーモードに移行する省エネルギー処理(手動)において、特定の通信モードが設定されている場合にはオートオフモードへの移行を強制的に禁止するので、オペレータが省エネルギー移行ボタン603を押してもオートオフモードに移行しない。従って、オペレータが特定の通信モードが設定されているか否か確認するまでもなく、装置の方が自動的に判断するので、操作性を向上することができる。
【0067】
また、図6に示すように、所定の移行時間が経過した場合に省エネルギーモードに自動的に移行する省エネルギー処理(自動)において、特定の通信モードが設定されている場合にはオートオフモードへの移行を強制的に禁止するので、所定時間経過後に自動的にオートオフモードに移行するように設定されていても、特定の通信モードが設定されていれば、オートオフモードに移行せず、通信が優先される。従って、オペレータが特定の通信モードが設定されているか否か確認するまでもなく、オートオフモードへの自動移行を有効に設定しても、装置の方が自動的に判断するので、操作性を向上することができる。
【0068】
本実施の形態では、特に、一つのCPU201がFAX機能、コピア機能、プリンタ機能などを集約的に制御している。従って、オートオフモードでは、省エネルギー制御回路804を除く全ての制御部が停止しているので、特定の通信モードに対応するための他のCPUや通信用の特別の回路を別に設けることも可能であるが、これでは装置コストの低減および装置の小型化を図ることができない。しかし、本実施の形態のように、着呼検出回路301での着呼の検出から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードが設定されている場合には、条件が成立しても、オートオフに移行しないこととしたので、他のCPUや通信用の特別の回路を別に設けること必要がなく、装置コストの低減および装置の小型化を達成することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複合機の電源手段から主制御手段への電源供給を所定の条件下で停止しかつ検知手段が少なくとも回線からの着呼を含む所定の動作を検知したならば電源を供給する省エネルギー制御手段が、通信手段の通信モードが回線からの着呼の検知から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードであるならば所定の条件であっても電源供給を停止しないこととした。これにより、着呼の検出から所定時間内に応答が必要な特定の通信モードが設定されている場合には、所定の条件であっても電源供給を停止しないこととしたので、この特定の通信モードでは主制御手段は着呼の検出から所定時間内に通信プログラムを立ち上げて必ず応答できるので、応答遅れのために特定の通信モードを実行できないという不都合を回避することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複合機の全体構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る複合機における通信に関係するパラメータの設定例を示す図
【図3】上記実施の形態に係る複合機における省エネルギーに関係するパラメータの設定例を示す図
【図4】上記実施の形態に係る複合機における省エネルギー制御を示すフロー図
【図5】上記実施の形態に係る複合機における省エネルギー処理(手動)を示すフロー図
【図6】上記実施の形態に係る複合機における省エネルギー処理(自動)を示すフロー図
【図7】従来の複合機におけるオートオフモード制御のための構成を示すブロック図
【符号の説明】
100 複合機
101 省エネ通電系
102 常時通電系
200 主制御部
201 CPU
201a タイマ
202 AD変換回路
203 画像処理回路
206 第1周辺制御回路
207 第2周辺制御回路
300 ファクシミリ制御部
301 着呼検出回路
302 DP発呼回路
303 FAXモデム
304 FAX用不揮発メモリ
305 アナログアンプ
306 スピーカ
307 絶縁トランス
400 フラットベッドスキャナ
401 光源
402 モーター
404 アンプ
405 画像信号読取部
406 スキャナ制御部
407 スキャナ検出部
500 レーザープリンタ
501 プリンタ制御部
502 定着器
600 コントロールパネル
601 表示器
602 キー入力部
603 省エネルギー移行ボタン
604 省エネルギー解除ボタン
605 電源スイッチ
700 ADF制御部
701 自動原稿送り機構
702 原稿有無検出回路
800 省エネ制御部
801 交流電源
802 直流電源回路
803 直流電源供給制御回路
804 省エネルギー制御回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a multifunction machine having an energy saving mode.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there are three energy saving modes in a multi-function peripheral: (1) power save mode, (2) sleep mode, and (3) auto save mode. The power save mode is to maintain the temperature of the fixing unit of the printer at a temperature lower than the normal fixing temperature, reducing the power required for heating the fixing unit and realizing an early return to the fixing temperature. . The sleep mode refers to turning off the energization of the fixing device, and it is difficult to quickly return to the fixing temperature, but further power saving is achieved. The auto-off mode refers to stopping power supply to other than the minimum electric circuit used for energy saving control and cancellation thereof, and the highest power saving can be achieved.
[0003]
The auto-off mode will be described in further detail. FIG. 7 is a block diagram showing a configuration for auto-off mode control in a conventional multifunction machine. A conventional
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the
[0005]
If there is such a recovery time, the following problems occur. That is, in communication using the # 2
[0006]
However, if the
[0007]
In the conventional multi-function peripheral 1000, # 1 to # 3
[0008]
On the other hand, in order to reduce the product cost and reduce the size of the product, it has been studied to consolidate the CPUs that control each part of the multifunction peripheral into one. When the number of CPUs is one, all the control units except the energy saving control circuit are stopped in the auto-off mode, so that it takes about 10 seconds to recover, as in the case where a plurality of CPUs are provided. And cannot respond to caller ID notifications. Although it is possible to separately provide a CPU and a circuit for handling such special communication, this causes problems that the apparatus cost cannot be reduced and the apparatus cannot be reduced in size.
[0009]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a multi-function machine that can reduce power consumption and can reliably cope with a specific communication mode.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, if the power supply from the power supply means of the multifunction peripheral is stopped under a predetermined condition and the detection means detects a predetermined operation including at least an incoming call from the line, the power supply If the communication mode of the communication means is a specific communication mode that requires a response within a predetermined time from detection of an incoming call from the line, the power supply control does not stop even if the predetermined condition is met. It was decided.
[0011]
Thus, when a specific communication mode that requires a response within a predetermined time from the detection of an incoming call is set, the power supply is not stopped even under a predetermined condition. In the mode, the main control means can always respond by starting the communication program within a predetermined time from the detection of the incoming call, so that it is possible to avoid the disadvantage that the specific communication mode cannot be executed due to the response delay.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to a first aspect of the present invention, there is provided a multi-function peripheral through a line under the control of one main control means for controlling the entire apparatus, power supply means for supplying power to the main control means, and the main control means. Communication means for performing communication; detection means for detecting a predetermined operation including at least an incoming call from the line; and stopping the power supply from the power supply means to the main control means under a predetermined condition and the detection means Energy-saving control means for supplying the power if the predetermined operation is detected, and the energy-saving control means has a communication mode of the communication means within a predetermined time from detection of an incoming call from the line. If it is a specific communication mode that requires a response, the power supply is not stopped even under the predetermined condition.
[0013]
With this configuration, when a specific communication mode that requires a response within a predetermined time from the detection of an incoming call is set, the power supply is not stopped even under a predetermined condition. In the communication mode, the main control means can always respond by starting up the communication program within a predetermined time from the detection of the incoming call, so that it is possible to avoid the inconvenience that the specific communication mode cannot be executed due to the response delay.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the specific communication mode is a communication mode using a facsimile communication network.
[0015]
When the facsimile communication network is used, it is necessary to respond within about 6 seconds from the incoming call. On the other hand, when the supply of power is stopped, the power is supplied to the main control means after the incoming call is detected. The program for confirmation and initial operation is started, and the communication program cannot be executed after that. Accordingly, it takes about 10 seconds after the call is received, and therefore communication cannot be executed even if a function compatible with the facsimile communication network is provided when the mode is shifted to the energy saving mode in which the power supply is stopped. Therefore, according to the configuration of the second aspect, when the communication mode is set to the communication mode using the facsimile communication network, communication is given priority without stopping the power supply even under a predetermined condition. Therefore, the inconvenience that the communication mode using the facsimile communication network cannot be executed can be avoided.
[0016]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect, the specific communication mode is a communication mode using a caller ID notification service.
[0017]
In the caller ID notification service, it is necessary to respond within about 6 seconds from the incoming call. On the other hand, when the supply of power is stopped, the power is supplied to the main control means after the incoming call is detected. The program for operation is started up, and the communication program cannot be executed after that. Accordingly, it takes about 10 seconds after an incoming call, and therefore communication cannot be performed even if a function capable of handling the caller ID notification service is provided when the mode is shifted to the energy saving mode in which the power supply is stopped. Therefore, according to the configuration of the third aspect, when the communication mode is set to the communication mode using the caller ID notification service, the communication is prioritized without stopping the power supply even under a predetermined condition. Therefore, the inconvenience that the communication mode using the caller ID notification service cannot be executed can be avoided.
[0018]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first to third aspects, the predetermined condition is that a specific key is pressed.
[0019]
With this configuration, when a specific communication mode is set, the switch to the energy saving mode that stops the power supply is forcibly prohibited, so even if the operator gives an instruction with a specific key, the shift to the energy saving mode is made. do not do. Therefore, it is possible to improve the operability because the apparatus automatically determines whether the specific communication mode is set or not, and the apparatus automatically determines.
[0020]
According to a fifth aspect of the present invention, in the first to third aspects, a predetermined time has passed without any operation.
[0021]
With this configuration, when a specific communication mode is set, the switch to the energy saving mode that stops the power supply is forcibly prohibited, so it is set to automatically shift to the energy saving mode after a predetermined time. Even if a specific communication mode is set, the communication is prioritized without shifting to the energy saving mode. Therefore, it is not necessary for the operator to check whether or not a specific communication mode has been set, and even if the automatic transition to the energy saving mode is enabled, the device will automatically judge, improving operability. can do.
[0022]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of a multifunction machine according to an embodiment of the present invention.
The
[0023]
The energy saving
[0024]
The main control unit 200 includes a
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Hereinafter, energy saving key control in the
First, a setting example of parameters related to communication and energy saving in the multifunction peripheral 100 according to the present embodiment will be described.
[0031]
FIG. 2 is a diagram illustrating a setting example of parameters related to communication in the multifunction peripheral according to the above embodiment, and FIG. 3 illustrates a setting example of parameters related to energy saving in the multifunction peripheral according to the above embodiment. FIG.
[0032]
As shown in FIG. 2, the
[0033]
As shown in FIG. 3, the
[0034]
Energy saving control in the
[0035]
When the
[0036]
Next, the mechanism controller is initialized (ST404). In this step, the operation of the mechanical units of the
[0037]
If No in ST405, it is determined whether or not the heat up in the
[0038]
In the subsequent steps, the energy saving
[0039]
Thereafter, the
[0040]
First, energy saving processing (manual) will be described. FIG. 5 is a flowchart showing energy saving processing (manual) in the multi-function peripheral according to the above embodiment. The energy saving
[0041]
(1) In the energy saving mode setting shown in FIG. 3, the setting item of the manual energy saving transition is “0”, that is, it is not prohibited.
(2) The current energy saving state is neither “power save” nor “sleep”, and
(3) The energy
[0042]
If the condition A is not satisfied, the energy saving process (manual) is terminated, and the process proceeds to ST415 energy saving process (automatic).
[0043]
On the other hand, if the condition A is satisfied, it is determined whether or not the setting item for manual energy saving transition is “1”, that is, power save in the energy saving mode setting shown in FIG. 3 (ST502). If Yes, the energy saving
[0044]
Next, if No in ST502, it is determined whether or not the setting item for manual energy saving transition is “2”, that is, sleep (ST505). If Yes, the energy saving
[0045]
When No in ST505, that is, when the setting item of manual energy saving transition is “3”, that is, auto-off, it is determined whether or not the F network is on in the communication setting shown in FIG. 2 (ST508). If Yes, the process ends without shifting to the auto-off mode. If No, it is similarly determined whether or not the caller ID notification is on in the communication settings (ST509). If Yes, the process ends without shifting to the auto-off mode. On the other hand, if it is No, it will transfer to auto-off mode (ST510). In this auto-off mode, the energy saving
[0046]
Needless to say, the determination of whether the F network is ON and whether the caller ID notification is ON in the communication mode setting in ST508 and ST509 is not limited to being performed in this order. Further, if the F network communication function is not provided, only ST509 is required. Conversely, if the caller ID notification receiving function is not provided, only ST508 is required.
[0047]
Next, energy saving processing (automatic) will be described. FIG. 6 is a flowchart showing energy saving processing (automatic) in the multifunction peripheral according to the above embodiment.
[0048]
The energy saving
[0049]
(1) All the setting items of “power save”, “sleep”, and “auto-off” in the energy saving mode setting shown in FIG. 3 are “0” (none),
(2) Documents and jobs waiting to be printed remain.
(3) No print paper,
(4) There is a document in the automatic
(5) There is communication waiting for a call, and
(6) A failure such as an error or jam has occurred.
[0050]
If condition 1 is satisfied, the energy saving process (automatic) is terminated, and the process returns to ST412. On the other hand, if condition 1 is not satisfied, it is determined whether or not sleep transition condition 2 is satisfied (ST602). Condition 2 refers to a case where the following two conditions are all satisfied.
[0051]
(1) The current energy saving state is not the “sleep” state, and
(2) The
[0052]
If Yes, the energy saving
[0053]
On the other hand, if No in ST602, it is determined whether or not the power save transition condition 3 is satisfied (ST604). Condition 3 refers to a case where any one of the following three conditions is satisfied.
[0054]
(1) The current energy saving state is not the “sleep” state,
(2) The current energy saving state is not the “power save” state, and
(3) The
[0055]
If Yes, the energy saving
[0056]
Next, if No in ST604, it is determined whether or not an auto-off transition condition is satisfied (ST606). Condition 3 refers to the case where the following auto-off transition condition is satisfied.
[0057]
(1) The
[0058]
If No, the process ends. However, if Yes, it is determined whether the F network is on in the communication setting shown in FIG. 2 (ST607). If Yes, the process ends without shifting to the auto-off mode. If No, it is similarly determined in the communication setting whether the caller ID notification is on (ST608). If Yes, the process ends without shifting to the auto-off mode. On the other hand, if it is No, it will transfer to auto-off mode (ST609).
[0059]
Needless to say, the determination of whether the F network is ON and whether the caller ID notification is ON in the communication mode setting in ST607 and ST608 is not limited to being performed in this order. Further, if the F network communication function is not provided, only ST608 is required. On the other hand, if the caller ID notification receiving function is not provided, only ST607 is required.
[0060]
When such energy saving process (manual) and energy saving process (automatic) (ST414, ST415) are completed, the process returns to ST412 in FIG. 4 and whether or not conditions for canceling the energy saving state (hereinafter referred to as cancellation conditions) are met. A determination is made (ST412). This cancellation condition means a case where both of the following two conditions are satisfied.
[0061]
(1) The current energy saving state is either “power save” or “sleep”, and
(2) The energy saving
[0062]
If Yes, the
[0063]
As described above, according to
[0064]
More specifically, in the F network communication, it is necessary to make a primary response within about 6 seconds from the incoming call. On the other hand, when the power supply is stopped, the power is supplied to the
[0065]
In the caller ID notification service, it is necessary to respond within about 6 seconds from the incoming call. On the other hand, since the
[0066]
Further, as shown in FIG. 5, in the energy saving process (manual) for shifting to the energy saving mode when the specific key, that is, the energy saving
[0067]
In addition, as shown in FIG. 6, in the energy saving process (automatic) that automatically shifts to the energy saving mode when a predetermined transition time elapses, when the specific communication mode is set, the mode is switched to the auto off mode. Since the transition is forcibly prohibited, even if it is set to automatically shift to the auto-off mode after a lapse of a predetermined time, if the specific communication mode is set, it does not shift to the auto-off mode and the communication Takes precedence. Therefore, even if the operator does not need to confirm whether or not a specific communication mode is set, and the automatic transition to the auto-off mode is enabled, the device automatically determines the operability. Can be improved.
[0068]
In the present embodiment, in particular, one
[0069]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the power supply from the power supply unit of the multifunction peripheral to the main control unit is stopped under a predetermined condition, and the detection unit detects a predetermined operation including at least an incoming call from the line. If the energy saving control means for supplying power is a specific communication mode in which the communication mode of the communication means requires a response within a predetermined time from detection of an incoming call from the line, the power The supply was not stopped. Thus, when a specific communication mode that requires a response within a predetermined time from the detection of an incoming call is set, the power supply is not stopped even under a predetermined condition. In the mode, the main control means can always respond by starting up the communication program within a predetermined time from the detection of the incoming call, so that it is possible to avoid the inconvenience that the specific communication mode cannot be executed due to the response delay.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of a multifunction machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a setting example of parameters related to communication in the multifunction peripheral according to the embodiment.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of setting parameters related to energy saving in the multifunction peripheral according to the embodiment.
FIG. 4 is a flowchart showing energy saving control in the MFP according to the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing energy saving processing (manual) in the multifunction peripheral according to the embodiment.
FIG. 6 is a flowchart showing energy saving processing (automatic) in the MFP according to the embodiment.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration for auto-off mode control in a conventional multifunction machine
[Explanation of symbols]
100 MFP
101 Energy saving system
102 Always energized system
200 Main control unit
201 CPU
201a timer
202 AD converter circuit
203 Image processing circuit
206 First peripheral control circuit
207 Second peripheral control circuit
300 Facsimile controller
301 Incoming call detection circuit
302 DP calling circuit
303 FAX modem
304 Non-volatile memory for FAX
305 Analog amplifier
306 Speaker
307 Isolation transformer
400 flatbed scanner
401 Light source
402 motor
404 amplifier
405 Image signal reading unit
406 Scanner control unit
407 Scanner detection unit
500 Laser printer
501 Printer control unit
502 Fixing device
600 Control panel
601 Display
602 Key input part
603 Energy saving transition button
604 Energy saving release button
605 Power switch
700 ADF controller
701 Automatic document feeding mechanism
702 Document presence / absence detection circuit
800 Energy saving control unit
801 AC power supply
802 DC power supply circuit
803 DC power supply control circuit
804 Energy saving control circuit
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