JP4142459B2 - 無線通信システム、無線通信方法、無線制御装置及びローカル交換機 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、無線制御装置及びローカル交換機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コアネットワークに接続されている無線制御装置及び該無線制御装置に接続されている基地局を介して第1の移動局から第2の移動局にパケットを転送する無線通信システム、無線通信方法及び無線制御装置に関する。
【0002】
また、本発明は、コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信システム、無線通信方法及びローカル交換機に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、3GPP(3rd Generation Partnership Projects)標準仕様が、コアネットワークに接続されている無線制御装置及び当該無線制御装置に接続されている基地局を介して第1の移動局から第2の移動局にパケットを転送する無線通信システム、及び、コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信システムを定義している(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
【0004】
図22に、3GPP標準仕様に基づく無線通信システムの概略構成を示す。図21に示すように、3GPP標準仕様に基づく無線通信システムは、コアネットワークCNと、複数の無線アクセスネットワーク(Radio Access Network)RAN#1及び#2とによって構成されている。
【0005】
コアネットワークCNには、回線交換用ゲートウェイGMSCと、回線交換機(Mobile Services Switching Center)MSCと、パケット交換用ゲートウェイGGSNと、パケット交換機SGSNと、ホームロケーションレジスタHLRと、ビジターロケーションレジスタVLRとが設置されている。
【0006】
無線アクセスネットワークRANには、無線制御装置(Radio Network Controller)RNCと、基地局(ノードB)BSと、移動局MSとが設置されている。
【0007】
図23を参照して、3GPP標準仕様に基づく無線通信システムにおいて、コアネットワークCNに接続されている無線制御装置RNC#1と基地局BS#1と基地局BS#2とを介して、第1の移動局MS#1から第2の移動局MS#2にパケットを転送する動作を説明する。
【0008】
ステップ2201において、第1の移動局MS#1が、第2の移動局MS#2のIPアドレスadr#U2を含むIPパケットを、無線チャネルを介して基地局BS#2に送信し、ステップ2202において、基地局BS#1が、受信したIPパケットを無線制御装置RNC#1に転送する。
【0009】
ステップ2203において、無線制御装置RNC#1は、第2の移動局MS#2が在圏する無線アクセスネットワークRANに関わらず、受信したIPパケットをコアネットワークCNに転送する。ステップ2204において、コアネットワークCNが、第2の移動局MS#2のIPアドレスadr#U2に基づいて、ルーティング情報を指示して上述のIPパケットを無線制御装置RNC#1に返送する。
【0010】
ステップ2205において、無線制御装置RNC#1が、指示されたルーティング情報に基づいて、無線アクセスネットワークRAN#1内の基地局BS#2に上述のIPパケットを送信し、ステップ2206において、基地局BS#2が、受信したIPパケットを、無線チャネルを介して第2の移動局MS#2に送信する。
【0011】
次に、図24を参照して、3GPP標準仕様に基づく無線通信システムにおいて、コアネットワークCNに接続されている無線制御装置RNC#1を介して同一無線アクセスネットワークRAN#1に在圏する第1の移動局MS#1からの発呼に応じて当該第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2とを接続する動作を説明する。
【0012】
ステップ2301において、第1の移動局MS#1が、第2の移動局MS#2に対して発呼する、具体的には、第2の移動局MS#2との接続要求を、無線チャネルを介して無線制御装置RNC#1に送信する。
【0013】
ステップ2302において、無線制御装置RNC#2が、第2の移動局MS#2との接続要求に応じて、当該接続要求に係る第1の移動局と前記第2の移動局との接続方法を、コアネットワークCN内の回線交換機MSCに問い合わせる。
【0014】
ステップ2303において、回線交換機MSCが、ビジターロケーションレジスタVLRを検索することによって、第2の移動局MS#2の位置情報について取得する。
【0015】
ステップ2304において、回線交換機MSCが、第2の移動局MS#2の位置情報に基づいて決定した第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2との接続方法を、無線制御装置RNC#1に対して通知(指示)する。
【0016】
ステップ2305において、無線制御装置RNC#1が、通知された接続方法に基づいて、第2の移動局MS#2に対して接続要求を送信し、ステップ2306において、第1の移動局と前記第2の移動局との接続が開始される。
【0017】
【非特許文献1】
3GPP TS 23.060 V5.2.0 5.6.2 14.4節
【0018】
【非特許文献2】
立川 敬二 監修、「W-CDMA移動通信方式」、丸善株式会社 出版、第247頁乃至260頁
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無線通信システムでは、同一の無線アクセスネットワークRANに在圏する移動局MS間で、IPパケットを転送する場合であっても、当該IPパケットは、必ずコアネットワークCNに転送されるため、転送効率が悪く、転送遅延やネットワークリソースの浪費等をもたらすという問題点があった。
【0020】
また、従来の無線通信システムでは、同一の無線アクセスネットワークRANに在圏する第1の移動局MS#1から第2の移動局MS#2に発呼する場合であっても、無線制御装置RNC#1が、必ずコアネットワークCN内のビジターロケーションレジスタVLRから移動局MS#2の位置情報を取得しなければならず、接続遅延やネットワークリソースの浪費をもたらすという問題点があった。
【0021】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、転送遅延やネットワークリソースの浪費等を軽減することが可能な無線通信システム、無線通信方法、無線制御装置及びローカル交換機を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、コアネットワークに接続されている無線制御装置及び該無線制御装置に接続されている基地局を介して、第1の移動局から第2の移動局にパケットを転送する無線通信システムであって、前記無線制御装置が、第1の基地局を介して前記第1の移動局との間で第1の無線リンクを設定し、第2の基地局を介して前記第2の移動局との間で第2の無線リンクを設定するリンク設定部と、設定された前記第1又は第2の無線リンクに係る情報と前記第1又は第2の移動局のアドレス情報とをそれぞれ関連付けて記憶する記憶部と、前記第1の基地局から送信されたパケットに含まれる前記第2の移動局のアドレス情報に関連付けられている前記第2の無線リンクに係る情報を用いて、該パケットを前記第2の基地局に転送するパケット転送部とを具備し、前記第1の基地局が、前記無線制御装置により設定された前記第1の無線リンクに係る情報と無線チャネルとを関連付けて記憶する第1の記憶部と、前記第1の記憶部を参照して、前記第1の移動局からパケットが送信された無線チャネルに関連付けられている前記第1の無線リンクに係る情報を用いて、前記無線制御装置に該パケットを転送する第1のパケット転送部とを具備し、前記第2の基地局が、前記無線制御装置により設定された前記第2の無線リンクに係る情報とパケット受信ポートとを関連付けて記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部を参照して、前記無線制御装置からのパケットを受信した該第2の基地局のパケット受信ポートに関連付けられた前記第2の無線リンクに係る情報を用いて前記第2の移動局に該パケットを転送する第2のパケット転送部とを具備することを要旨とする。
【0023】
かかる発明によれば、無線制御装置のパケット転送部が、第1の基地局から送信されたパケットに含まれる第2の移動局のアドレス情報に関連付けられている第2の無線リンクに係る情報を用いて当該パケットを第2の基地局に転送するため、コアネットワークを介することなく同一の無線アクセスネットワーク内の移動局間でパケットを転送することができ、パケット転送効率を向上することができる。
【0024】
また、本発明の第1の特徴において、前記第1の無線リンクに係る情報が、前記第1の基地局のパケット送信ポートを示す情報及び前記無線制御装置のパケット受信ポートを示す情報を含み、前記第2の無線リンクに係る情報が、前記無線制御装置のパケット送信ポートを示す情報及び前記第2の基地局のパケット受信ポートを示す情報を含むことが好ましい。
【0025】
また、本発明の第1の特徴において、前記無線制御装置のパケット転送部が、前記第1の基地局から送信されたパケットに含まれる前記第2の移動局のアドレス情報が、前記記憶部において特定の無線リンクに係る情報に関連付けられていない場合、前記コアネットワークから前記第2の移動局のアドレス情報に対応する前記第2の無線リンクに係る情報を取得し、取得した該第2の無線リンクに係る情報を用いて該パケットを前記第2の基地局に転送し、前記無線制御装置の記憶部が、前記第2の移動局のアドレス情報と前記コアネットワークから取得した前記第2の無線リンクに係る情報とを関連付けて記憶することが好ましい。
【0026】
かかる発明によれば、無線制御装置の記憶部が、第2の移動局のアドレス情報とコアネットワークから取得した第2の無線リンクに係る情報とを関連付けて記憶するため、無線制御装置が、毎回コアネットワークを介して第2の移動局宛てのIPパケットを転送する必要がなくなり、パケット転送効率を向上することができる。
【0027】
また、本発明の第1の特徴において、前記無線制御装置が、所定の無線制御装置に対して、前記記憶部に記憶されている移動局のアドレス情報について通知する通知部を具備し、前記無線制御装置の記憶部が、前記通知に含まれる前記移動局のアドレス情報と該通知を送信した前記無線制御装置とを関連付けて記憶し、前記無線制御装置のパケット転送部が、前記第1の基地局から送信されたパケットに含まれる前記第2の移動局のアドレス情報に関連付けられている前記無線制御装置に該パケットを転送することが好ましい。
【0028】
かかる発明によれば、無線制御装置間で、自身が管理する移動局のアドレス情報を通知しあうため、コアネットワークを介して行われるパケット転送の頻度を減らすことができる。
【0029】
本発明の第2の特徴は、コアネットワークに接続されている無線制御装置及び該無線制御装置に接続されている基地局を介して、第1の移動局から第2の移動局にパケットを転送する無線通信方法であって、前記無線制御装置が、第1の基地局を介して前記第1の移動局との間で第1の無線リンクを設定し、第2の基地局を介して前記第2の移動局との間で第2の無線リンクを設定する工程Aと、前記無線制御装置が、設定した前記第1又は第2の無線リンクに係る情報と前記第1又は第2の移動局のアドレス情報とをそれぞれ関連付けて記憶部に記憶し、前記第1の基地局が、前記無線制御装置により設定された前記第1の無線リンクに係る情報と無線チャネルとを関連付けて第1の記憶部に記憶し、前記第2の基地局が、前記無線制御装置により設定された前記第2の無線リンクに係る情報とパケット受信ポートとを関連付けて第2の記憶部に記憶する工程Bと、前記第1の基地局が、前記第1の記憶部を参照して、前記第1の移動局からパケットが送信された無線チャネルに関連付けられている前記第1の無線リンクに係る情報を用いて前記無線制御装置に該パケットを転送する工程Cと、前記無線制御装置が、前記第1の基地局から送信されたパケットに含まれる前記第2の移動局のアドレス情報に関連付けられている前記第2の無線リンクに係る情報を用いて、該パケットを前記第2の基地局に転送する工程Dと、前記第2の基地局が、前記第2の記憶部を参照して、前記無線制御装置からのパケットを受信した該第2の基地局のパケット受信ポートに関連付けられた前記第2の無線リンクに係る情報を用いて、前記第2の移動局に該パケットを転送する工程Eとを有することを要旨とする。
【0030】
本発明の第3の特徴は、第1及び第2の基地局を介して第1の移動局から第2の移動局にパケットを転送する無線通信システムで用いられ、コアネットワークに接続されている無線制御装置であって、第1の基地局を介して前記第1の移動局との間で第1の無線リンクを設定し、第2の基地局を介して前記第2の移動局との間で第2の無線リンクを設定するリンク設定部と、設定された前記第1又は第2の無線リンクに係る情報と前記第1又は第2の移動局のアドレス情報とをそれぞれ関連付けて記憶する記憶部と、前記第1の基地局から送信されたパケットに含まれる前記第2の移動局のアドレス情報に関連付けられている前記第2の無線リンクに係る情報を用いて、該パケットを前記第2の基地局に転送するパケット転送部とを具備することを要旨とする。
【0031】
本発明の第4の特徴は、コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して、同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信システムであって、前記無線制御装置が、前記第1の移動局からの発呼を受け付ける呼受付部と、受け付けた呼に係る前記第1の移動局と前記第2の移動局との接続方法を、該無線制御装置に接続されているローカル交換機に問い合わせる問い合わせ部と、前記ローカル交換機からの前記接続方法についての通知に応じて、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続する接続部とを具備し、前記ローカル交換機が、特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を管理する位置登録情報管理部と、前記無線制御装置からの前記接続方法の問い合わせに応じて前記位置登録情報管理部を検索して、前記第2の移動局が該特定の無線アクセスネットワークに在圏している場合、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続すべき旨を示す前記接続方法を通知する通知部とを具備することを要旨とする。
【0032】
かかる発明によれば、無線制御装置の接続部が、ローカル交換機からの接続方法についての通知に応じて、コアネットワークを介することなく第1の移動局と第2の移動局とを接続するため、ローカル交換機の位置登録情報管理部によって位置登録情報が管理されている移動局同士を、コアネットワークを介することなく接続することができ、コアネットワークの負担を軽減することができる。
【0033】
本発明の第4の特徴において、前記無線制御装置が、前記コアネットワークに対して、前記特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を送信する際に、前記ローカル交換機に対して、該移動局の位置登録情報を送信する位置登録情報送信部を具備し、前記ローカル交換機の位置登録情報管理部が、前記無線制御装置から送信された前記移動局の位置登録情報を管理することが好ましい。
【0034】
かかる発明によれば、ローカル交換機の位置登録情報管理部が、無線制御装置から送信された移動局の位置登録情報を管理するため、移動局の移動に柔軟に対応することができる。
【0035】
本発明の第5の特徴は、コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して、同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信方法であって、前記無線制御装置が、前記第1の移動局からの発呼を受け付ける工程Aと、前記無線制御装置が、受け付けた呼に係る前記第1の移動局と前記第2の移動局との接続方法を、該無線制御装置に接続されているローカル交換機に問い合わせる工程Bと、特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を管理している前記ローカル交換機が、前記無線制御装置からの前記接続方法の問い合わせに応じて行った検索の結果、前記第2の移動局が該特定の無線アクセスネットワークに在圏している場合、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続すべき旨を示す前記接続方法を通知する工程Cとを有することを要旨とする。
【0036】
本発明の第6の特徴は、コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して、同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信システムで用いられるローカル交換機であって、特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を管理する位置登録情報管理部と、前記無線制御装置からの前記接続方法の問い合わせに応じて前記位置登録情報管理部を検索して、前記第2の移動局が該特定の無線アクセスネットワークに在圏している場合、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続すべき旨を示す前記接続方法を通知する通知部とを具備することを要旨とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの構成)
図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。本実施形態に係る無線通信システムは、3GPP標準仕様に従うコアネットワークCNに接続されている無線制御装置RNC#1及び該無線制御装置RNC#1に接続されている基地局BS#1及びBS#2を介して、第1の移動局MS#1から第2の移動局MS#2にIPパケットを転送するものである。
【0038】
ここで、第1の移動局MS#1及び第2の移動局MS#2は、同一無線アクセスネットワークRAN配下の異なる基地局BS#1及びBS#2にそれぞれ接続している。
【0039】
また、IPパケット転送に使用される無線リンクRAB(Radio Access Bearer)#1が、無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポート#2と基地局BS#1のIPパケット送受信ポート#1と無線チャネル#1とを介して、無線制御装置RNC#1と移動局MS#1との間で設定されている。
【0040】
また、無線リンクRAB#2が、無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポート#4と基地局BS#2のIPパケット送受信ポート#3と無線チャネル#2とを介して、無線制御装置RNC#1と移動局MS#2との間で設定されている。
【0041】
ここで、基地局BS#1のIPパケット送受信ポート#1では、IPアドレスがadr#n1であり、UDPポート番号がp#n1である。また、無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポート#2では、IPアドレスがadr#r1であり、UDPポート番号がp#r1である。また、基地局BS#2のIPパケット送受信ポート#3では、IPアドレスがadr#n2であり、UDPポート番号がp#n2である。また、無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポート#4では、IPアドレスがadr#r2であり、UDPポート番号がp#r2である。また、無線チャネル#1のチャネル番号はch#1であり、無線チャネル#2のチャネル番号はch#2である。
【0042】
なお、無線リンクRAB#1及び#2は、3GPP標準仕様に規定されている「Active PDP Context手順」によって設定されるものとする。
【0043】
基地局BSは、図2に示すように、IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11と、無線チャネル-RAB変換テーブル12と、RAB情報テーブル13と、リンク設定部14と、パケット受信部15と、カプセル化部16と、パケット転送部17とを具備している。
【0044】
IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11は、図3(a)及び(d)に示すように、IPパケット送受信ポートと無線リンクRABとを関連付けるレコードを記憶するものである。基地局BS#1は、図3(a)に示すIPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11を具備し、基地局BS#2は、図3(d)に示すIPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11を具備している。
【0045】
無線チャネル-RAB変換テーブル12は、図3(b)及び(e)に示すように、無線チャネルと無線リンクRABとを関連付けるレコードを記憶するものである。基地局BS#1は、図3(b)に示す無線チャネル-RAB変換テーブル12を具備し、基地局BS#2は、図3(e)に示す無線チャネル-RAB変換テーブル12を具備している。
【0046】
RAB情報テーブル13は、図3(c)及び(f)に示すように、無線リンクRABと無線チャネルと基地局側のIPパケット送受信ポートと無線制御装置側のIPパケット送受信ポートとを関連付けるレコードを記憶するものである。基地局BS#1は、図3(c)に示すRAB情報テーブル13を具備し、基地局BS#2は、図3(f)に示すRAB情報テーブル13を具備している。
【0047】
本実施形態において、基地局BS#1が具備するIPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11と無線チャネル-RAB変換テーブル12とRAB情報テーブル13とが、無線制御装置RNC#1により設定された第1の無線リンクRAB#1に係る情報と無線チャネル#1とを関連付けて記憶する第1の記憶部を構成する。
【0048】
ここで、第1の無線リンクに係る情報は、第1の基地局BS#1のIPパケット送受信ポートを示す情報(IPアドレス:adr#n1、UDPポート番号:p#n1)及び無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポートを示す情報(IPアドレス:adr#r1、UDPポート番号:p#r1)を含む。
【0049】
また、基地局BS#2が具備するIPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11と無線チャネル-RAB変換テーブル12とRAB情報テーブル13とが、無線制御装置RNC#1により設定された第2の無線リンクRAB#2に係る情報とIPパケット送受信ポートとを関連付けて記憶する第2の記憶部を構成する。
【0050】
ここで、第2の無線リンクに係る情報は、第2の基地局BS#2のIPパケット送受信ポートを示す情報(IPアドレス:adr#n2、UDPポート番号:p#n2)及び無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポートを示す情報(IPアドレス:adr#r2、UDPポート番号:p#r2)を含む。
【0051】
リンク設定部14は、無線制御装置RNC#1と移動局MSとの間で無線リンクRABを設定するものである。
【0052】
パケット受信部15は、無線チャネルを介して移動局から送信されたIPパケット又はコアネットワークCNから送信されたIPパケットを受信するものである。カプセル化部16は、第1又は第2の無線リンクに係る情報を用いて、パケット受信部15により受信されたIPパケットをカプセル化するものである。パケット転送部17は、カプセル化部16によりカプセル化されたIPパケットを転送するものである。
【0053】
本実施形態において、第1の基地局BS#1が具備するカプセル化部16及びパケット転送部17が、第1の移動局BS#1からIPパケットが送信された無線チャネル#1に関連付けられている第1の無線リンクRAB#1に係る情報を用いて、無線制御装置RNC#1に当該IPパケットを転送する第1のパケット転送部を構成する。
【0054】
また、第2の基地局BS#2が具備するカプセル化部16及びパケット転送部17が、第2の記憶部11乃至13を参照して、無線制御装置RNC#1からのIPパケットを受信した当該第2の基地局BS#2のIPパケット送受信ポート#3に関連付けられた第2の無線リンクRAB#2に係る情報を用いて、第2の移動局BS#2に当該IPパケットを転送する第2のパケット転送部を構成する。
【0055】
無線制御装置RNCは、図4に示すように、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31と、IPアドレス-RAB変換テーブル32と、リンク設定部33と、パケット受信部34と、データベース管理部35と、カプセル化部36と、パケット転送部37とを具備する。
【0056】
RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31は、図5(a)に示すように、無線リンクRABと無線制御装置側のIPパケット送受信ポートと基地局側のIPパケット送受信ポートとを関連付けるレコードを記憶するものである。
【0057】
IPアドレス-RAB変換テーブル32は、図5(b1)乃至(b3)に示すように、IPアドレスと無線リンクRABと無線制御装置とを関連付けるレコードを記憶するものである。IPアドレス-RAB変換テーブル32は、図5(b1)乃至(b3)に示すように、未知のIPアドレスを含むIPパケットを転送する度に更新される。
【0058】
本実施形態において、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32が、第1の無線リンクRAB#1又は第2の無線リンクRAB#2に係る情報と、第1の移動局MS#1のアドレス情報(IPアドレス)又は第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス)とをそれぞれ関連付けて記憶する記憶部を構成する。
【0059】
リンク設定部33は、基地局BSを介して移動局MSとの間で無線リンクRABを設定するものである。パケット受信部34は、基地局BS又はコアネットワークCNから送信されたIPパケットを受信するものである。
【0060】
データベース管理部35は、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32に対して、検索処理や更新処理を行うものである。例えば、データベース管理部35は、第1の基地局BS#1から送信されたIPパケットに含まれる第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32において、特定の無線リンクRABに係る情報に関連付けられているか否かを検索することができる。
【0061】
カプセル化部36は、基地局MSから送信されたIPパケットに含まれる宛先移動局MSのアドレス情報(IPアドレス)に関連付けられている無線リンクRABに係る情報を用いて、当該IPパケットをカプセル化するものである。パケット転送部37は、カプセル化部16によりカプセル化されたIPパケットを転送するものである。
【0062】
本実施形態において、カプセル化部36及びパケット転送部37が、第1の基地局BS#1から送信されたIPパケットに含まれる第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)に関連付けられている第2の無線リンクRAB#2に係る情報(例えば、IPパケット送受信ポートのアドレス情報)を用いて、当該IPパケットを第2の基地局BS#2に転送するパケット転送部を構成する。
【0063】
また、パケット転送部37は、第1の基地局BS#1から送信されたIPパケットに含まれる第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32において、特定の無線リンクRABに係る情報に関連付けられていない場合、コアネットワークCNから第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)に対応する第2の無線リンクRABに係る情報を取得し、当該第2の無線リンクに係る情報を用いて当該IPパケットを第2の基地局BS#2に転送する。
【0064】
この際、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32は、第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)とコアネットワークCNから取得した第2の無線リンクRAB#2に係る情報とを関連付けて記憶する。
【0065】
(本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの動作)
図6及び図7を参照して、本実施形態に係る無線通信システムの動作を説明する。図6は、第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32において、特定の無線リンクRABに係る情報に関連付けられていない場合の例を示す。一方、図7は、第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32において、無線リンクRAB#2に係る情報に関連付けられている場合の例を示す。
【0066】
第1に、図6に示す例について説明する。図6に示すように、ステップ601において、移動局MS#1が、宛先IPアドレスadr#U2及び発信元IPアドレスadr#U1を含むIPパケットを基地局BS#1に、無線チャネル#1を介して送信する。
【0067】
ステップ602において、基地局BS#1のカプセル化部16が、IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11と無線チャネル-RAB変換テーブル12とRAB情報テーブル13とを参照して、無線チャネル#1に関連付けられている基地局BS#1側のIPパケット送受信ポート及び無線制御装置RNC#1側のIPパケット送受信ポートを検索する。そして、基地局BS#1のカプセル化部16が、パケット受信部15により受信したIPパケットを、宛先IPアドレスadr#r1と宛先UDPポート番号p#r1と発信元IPアドレスadr#n1と発信元UDPポート番号p#n1とを含むUDP/IPヘッダでカプセル化する。
【0068】
ステップ603において、基地局BS#1のパケット転送部17が、カプセル化されたIPパケットを無線制御装置RNC#1に転送する。
【0069】
ステップ604において、無線制御装置RNC#1のデータベース管理部35が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32を参照して、パケット受信部34により受信したIPパケットに含まれる宛先IPアドレスadr#U2を含むレコードが記憶されているか否かについて検索する。図6の例では、IPアドレス-RAB変換テーブル32は、図5(b1)の状態であるものとする。
【0070】
したがって、宛先IPアドレスadr#U2を含むレコードが記憶されていないため、無線制御装置RNC#1のカプセル化部36は、3GPP標準仕様で規定されているGTP(GPRS Tunneling Protocol)ヘッダを用いたカプセル化を行う。
【0071】
ステップ605において、無線制御装置RNC#1のパケット転送部37は、カプセル化されたGTPパケットをコアネットワークCNに転送する。また、データベース管理部35は、IPアドレス-RAB変換テーブル32に、パケット受信部34により受信したIPパケットに含まれる第1の移動局のIPアドレスadr#U1と、当該第1の移動局MS#1に割り当てられている無線リンクRAB#1と、当該無線制御装置RNC#1の識別情報とを記憶する(図5(b2)参照)。
【0072】
ステップ606において、GTPパケットは、3GPP標準仕様で規定されているルーティング手順に従って、コアネットワークCNから無線制御装置RNC#1に返送される。
【0073】
ステップ607において、無線制御装置RNC#1のデータベース管理部35は、3GPP標準仕様に規定されている手順に従って、受信したGTPパケットのGTPヘッダに含まれるTEID(Tunneling Endpoint IDentifier)に基づいて、宛先移動局MS#2に割り当てられている無線リンクRAB#2を特定する。
【0074】
次に、カプセル化部36が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31を参照して、無線リンクRAB#2に関連付けられている無線制御装置側のIPパケット送受信ポート及び基地局側のIPパケット送受信ポートに係る情報を取得する。そして、カプセル化部36が、宛先IPアドレスadr#U2及び発信元IPアドレスadr#U1を含むIPパケットについて、宛先IPアドレスadr#n2と宛先UDPポート番号p#n2と発信元IPアドレスadr#r2と発信元UDPポート番号p#r2とを含むUDP/IPヘッダでカプセル化を行う。
【0075】
また、データベース管理部35は、GTPパケットの内部にカプセル化されている第2の移動局MS#2のIPアドレスadr#U2と、第2の移動局MS#2に割り当てられている無線リンクRAB#2と、無線制御装置RNC#1の識別情報とを関連付けてIPアドレス-RAB変換テーブル32に登録する。
【0076】
ステップ608において、無線制御装置RNC#2のパケット転送部37が、カプセル化したIPパケットを基地局BS#2に転送する。
【0077】
ステップ609において、基地局BS#2のパケット転送部17が、パケット受信部15により受信したIPパケットの宛先IPアドレスadr#n2と宛先UDPポート番号p#n2とに基づいて、IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11及びRAB情報テーブル13を参照して、宛先無線チャネル#2を特定する。
【0078】
ステップ610において、パケット転送部17が、受信したIPパケット内にカプセル化されているIPパケット(宛先IPアドレスadr#U2及び発信元IPアドレスadr#U1)を、無線チャネル#2を介して宛先移動局MS#2に転送する。
【0079】
次に、図7の例について説明する。図7におけるステップ701乃至703の動作は、図6におけるステップ601乃至603の動作と同一である。
【0080】
ステップ704において、無線制御装置RNC#1のデータベース管理部35が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32を参照して、パケット受信部34により受信したIPパケットに含まれる宛先IPアドレスadr#U2を含むレコードが記憶されているか否かについて検索する。図6の例では、IPアドレス-RAB変換テーブル32は、図5(b3)の状態であるものとする。
【0081】
したがって、データベース管理部35が、宛先IPアドレスadr#U2に対応する無線リンクRAB#2を特定することができる。次に、データベース管理部35は、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31を参照して、無線リンクRAB#2に関連付けられている無線制御装置側のIPパケット送受信ポート及び基地局側のIPパケット送受信ポートに係る情報を取得する。そして、カプセル化部36が、宛先IPアドレスadr#U2及び発信元IPアドレスadr#U1を含むIPパケットについて、宛先IPアドレスadr#n2と宛先UDPポート番号p#n2と発信元IPアドレスadr#r2と発信元UDPポート番号p#r2とを含むUDP/IPヘッダでカプセル化を行う。
【0082】
以下、ステップ705乃至707の動作は、図6のステップ608乃至610の動作と同一である。
【0083】
(本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの作用・効果)
本実施形態に係る無線通信システムによれば、無線制御装置RNC#1のパケット転送部37が、第1の基地局BS#1から送信されたIPパケットに含まれる第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)に関連付けられている第2の無線リンクRAB#2に係る情報を用いて当該IPパケットを第2の基地局BS#2に転送するため、コアネットワークCNを介することなく同一の無線アクセスネットワークRAN内の移動局MS#1及び#2間でIPパケットを転送することができ、パケット転送効率を向上することができる。
【0084】
また、本実施形態に係る無線通信システムによれば、無線制御装置RNC#1のRAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31及びIPアドレス-RAB変換テーブル32が、第2の移動局MS#2のアドレス情報(IPアドレス:adr#U2)とコアネットワークCNから取得した第2の無線リンクRAB#2に係る情報とを関連付けて記憶するため、無線制御装置RNC#1が、毎回コアネットワークCNを介して第2の移動局MS#2宛てのIPパケットを転送する必要がなくなり、パケット転送効率を向上することができる。
【0085】
(本発明の第2の実施形態に係る無線通信システム)
本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムは、図8に示すように、コアネットワークCNに接続されている無線制御装置RNC#1及び#2と、基地局BS#1及びBS#3とを介して、第1の移動局MS#1(IPアドレスadr#U1)から第2の移動局MS#35(IPアドレスadr#U35)にIPパケットを転送するものである。
【0086】
ここで、第1の移動局MS#1及び第2の移動局MS#35は、同一無線アクセスネットワークRAN配下の異なる基地局BS#1及びBS#3にそれぞれ接続している。また、基地局BS#1及びBS#3は、同一無線アクセスネットワークRAN配下の異なる無線制御装置RNC#1及びRNC#2によって制御されている。
【0087】
また、無線リンクRAB#3が、無線制御装置RNC#2のIPパケット送受信ポート#7と基地局BS#3のIPパケット送受信ポート#8と無線チャネル#3とを介して、無線制御装置RNC#2と移動局MS#35との間で設定されている。
【0088】
また、無線制御装置RNC#1のIPパケット送受信ポート#5では、IPアドレスがadr#r3であり、UDPポート番号がp#r3である。また、無線制御装置RNC#2のIPパケット送受信ポート#6では、IPアドレスがadr#r4であり、UDPポート番号がp#r4である。また、無線制御装置RNC#2のIPパケット送受信ポート#7では、IPアドレスがadr#r5であり、UDPポート番号がp#r5である。また、基地局BS#3のIPパケット送受信ポート#8では、IPアドレスがadr#n3であり、UDPポート番号がp#n3である。また、無線チャネル#3のチャネル番号はch#3である。
【0089】
本実施形態に係る無線制御装置RNCは、図9に示すように、上述の第1の実施形態に係る無線制御装置RNCの構成に加えて、端末アドレス通知パケット生成部38を具備する。
【0090】
端末アドレス通知パケット生成部38は、所定の無線制御装置RNC#1又はRNC#2に対して、IPアドレス-RAB変換テーブル32に記憶されている移動局MSのアドレス情報(IPアドレス)について通知するための端末アドレス通知パケットを生成するものである。
【0091】
図10に、端末アドレス通知パケットの一例を示す。端末アドレス通知パケットは、図10に示すように、UDP/IPヘッダと、発信元無線制御装置の識別情報と、IPアドレスによって構成される端末エントリとを含む。無線制御装置RNC#1が、図10(a)に示す端末アドレス通知パケットを生成し、無線制御装置RNC#2が、図10(b)に示す端末アドレス通知パケットを生成する。
【0092】
パケット転送部37は、端末アドレス通知パケット生成部38により生成された端末アドレス通知パケットを、周期的に、所定の無線制御装置RNCに送信する。
【0093】
したがって、パケット転送部37及び端末アドレス通知パケット生成部38が、所定の無線制御装置RNCに対して、IPアドレス-RAB変換テーブル32に記憶されている移動局MSのアドレス情報(IPアドレス)について通知する通知部を構成する。
【0094】
また、図11に示すように、データベース管理部35が、無線制御装置RNCのIPアドレス-RAB変換テーブル32に、通知された端末アドレス通知パケットに含まれる移動局のアドレス情報(IPアドレス)と当該端末アドレス通知パケット送信した無線制御装置とを関連付けて記憶する。
【0095】
すなわち、無線制御装置RNC#1のIPアドレス-RAB変換テーブル32は、無線制御装置RNC#2から通知された端末アドレス通知パケットを受信することによって、図11(a1)の状態から図11(a2)の状態に更新される。また、無線制御装置RNC#2のIPアドレス-RAB変換テーブル32は、無線制御装置RNC#1から通知された端末アドレス通知パケットを受信することによって、図11(b1)の状態から図11(b2)の状態に更新される。
【0096】
ここで、無線制御装置RNC#1のパケット転送部37は、IPアドレス-RAB変換テーブル32を参照して、第1の基地局BS#1から送信されたIPパケットに含まれる第2の移動局のアドレス情報(IPアドレス:adr#U35)に関連付けられている無線制御装置RNC#2に当該IPパケットを転送する。一方、無線制御装置RNC#2のパケット転送部37は、IPアドレス-RAB変換テーブル32を参照して、第2の基地局BS#2から送信されたIPパケットに含まれる第1の移動局のアドレス情報(IPアドレス:adr#U1)に関連付けられている無線制御装置RNC#1に当該IPパケットを転送する。
【0097】
次に、図12を参照して、本実施形態に係る無線通信システムにおいて、第1の移動局MS#1から第2の移動局MS#35にIPパケットを転送する動作について説明する。
【0098】
ステップ1200において、無線制御装置RNC#1と無線制御装置RNC#2との間で、周期的に、端末アドレス通知パケットを送信しあっている。そのため、無線制御装置RNC#1及び#2のIPアドレス-RAB変換テーブル32は、それぞれ図11(a2)及び(b2)の状態となっているものとする。
【0099】
ステップ1201乃至1203の動作は、第2の移動局MS#35のIPアドレスがadr#U35となっていることを除いて、図6のステップ601乃至603の動作と同一である。
【0100】
ステップ1204において、無線制御装置RNC#1のデータベース管理部35が、IPアドレス-RAB変換テーブル32を参照して、パケット受信部34により受信したIPパケット内部の宛先IPアドレスadr#U35が無線制御装置RNC#2に対応することを検索する。そして、無線制御装置RNC#1のカプセル化部36が、宛先IPアドレスadr#U35及び発信元IPアドレスadr#U1を含むIPパケットについて、宛先IPアドレスadr#r4と宛先UDPポート番号p#r4と発信元IPアドレスadr#r3と発信元UDPポート番号p#r3とを含むUDP/IPヘッダでカプセル化を行う。
【0101】
ステップ1205において、無線制御装置RNC#1のパケット転送部37が、カプセル化したIPパケットを、無線制御装置RNC#2に転送する。
【0102】
ステップ1206において、無線制御装置RNC#2のデータベース管理部35が、宛先IPアドレスadr#U35に対応する無線リンクRAB#3を特定する。次に、データベース管理部35は、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31を参照して、無線リンクRAB#3に関連付けられている無線制御装置側のIPパケット送受信ポート及び基地局側のIPパケット送受信ポートに係る情報を取得する。そして、無線制御装置RNC#2のカプセル化部36が、宛先IPアドレスadr#U35及び発信元IPアドレスadr#U1を含むIPパケットについて、宛先IPアドレスadr#n3と宛先UDPポート番号p#n3と発信元IPアドレスadr#r5と発信元UDPポート番号p#r5とを含むUDP/IPヘッダでカプセル化を行う。
【0103】
以下、ステップ1207乃至ステップ1209の動作は、図6のステップ608乃至ステップ610の動作と同一である。
【0104】
(本発明の第3の実施形態に係る無線通信システム)
本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムは、無線制御装置RNC#2を介することなく、無線制御装置RNC#1と基地局BS#1及びBS#3とを介して、第1の移動局MS#1(IPアドレスadr#U1)から第2の移動局MS#35(IPアドレスadr#U35)にIPパケットを転送するものである。
【0105】
本実施形態に係る無線通信システムでは、図10に示す端末アドレス通知パケットの代わりに、図13に示す端末アドレス通知パケットを用いる。また、IPアドレス-RAB変換テーブル32が、IPアドレスと無線リンクRABと無線制御装置と基地局側のIPパケット送受信ポートとを関連付けるレコードを記憶するように変更されている。
【0106】
すなわち、図13に示すように、本実施形態に係る無線通信システムで用いられる端末アドレス通知パケットは、端末エントリとして、IPアドレス-RAB変換テーブル32に記憶されているIPアドレスだけではなく、IPアドレス-RAB変換テーブル32において当該IPアドレスに関連付けられている基地局側のIPパケット送受信ポートを示す情報(IPアドレス及びUDPポート番号)を含む。
【0107】
次に、図15を参照して、本実施形態に係る無線通信システムにおいて、第1の移動局MS#1から第2の移動局MS#35にIPパケットを転送する動作について説明する。
【0108】
ステップ1500において、無線制御装置RNC#1と無線制御装置RNC#2との間で、周期的に、図13に示す端末アドレス通知パケットを送信しあっている。そのため、無線制御装置RNC#1及び#2のIPアドレス-RAB変換テーブル32は、それぞれ図14(a2)及び(b2)の状態となっているものとする。
【0109】
ステップ1501乃至1503の動作は、第2の移動局MS#35のIPアドレスがadr#U35となっていることを除いて、図6のステップ601乃至603の動作と同一である。
【0110】
ステップ1504において、無線制御装置RNC#1のデータベース管理部35が、図14(a1)に示すIPアドレス-RAB変換テーブル32を参照して、パケット受信部34により受信したIPパケット内部の宛先IPアドレスadr#U35が対応する基地局BS#2側のIPパケット送受信ポートを示す情報(IPアドレスadr#n3及びUDPポート番号p#n3)を検索する。そして、無線制御装置RNC#1のカプセル化部36が、宛先IPアドレスadr#U35及び発信元IPアドレスadr#U1を含むIPパケットについて、宛先IPアドレスadr#n4と宛先UDPポート番号p#n4と発信元IPアドレスadr#r3と発信元UDPポート番号p#r3とを含むUDP/IPヘッダでカプセル化を行う。
【0111】
ステップ1505において、無線制御装置RNC#1のパケット転送部37が、カプセル化したIPパケットを、基地局BS#3に転送する。
【0112】
ステップ1506において、基地局BS#3のパケット転送部17が、パケット受信部15により受信したIPパケットの宛先IPアドレスadr#n4と宛先UDPポート番号p#n4とに基づいて、IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11及びRAB情報テーブル13を参照して、宛先無線チャネル#3を特定する。
【0113】
ステップ1507において、基地局BS#3のパケット転送部17が、受信したIPパケット内にカプセル化されているIPパケット(宛先IPアドレスadr#U35及び発信元IPアドレスadr#U1)を、無線チャネル#3を介して宛先移動局MS#35に転送する。
【0114】
(本発明の第4の実施形態に係る無線通信システム)
図16を参照して、本発明の第4の実施形態に係る無線通信システムにおいて、無線制御装置RNC#1と移動局MS#1との間の無線リンクRAB#1の設定動作を説明する。本発明の第4の実施形態に係る無線通信システムの構成は、上述の第1乃至第3の実施形態に係る無線通信システムのいずれ化と同一であるものとする。
【0115】
ステップ1601において、移動局MS#1が「Active PDP Context Request」をコアネットワークCNに送信する。
【0116】
ステップ1602において、コアネットワークCNは、3GPP標準仕様によって規定されている「RAB Assinment Request」に、移動局MS#1に割り当てられたIPアドレスadr#U1を新たに追加した「新規RAB Assinment Request」を、無線制御装置RNC#1に送信する。
【0117】
ステップ1603及び1604において、無線制御装置RNC#1と基地局BS#1と移動局MS#1との間で、3GPP標準仕様によって規定されているRAB設定手順が行われる。
【0118】
この際、基地局BS#1のリンク設定部14が、IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル11を、図3(a)の状態に設定し、無線チャネル-RAB変換テーブル12を、図3(b)の状態に設定し、RAB情報テーブル13を、図3(c)の状態に設定する。
【0119】
また、無線制御装置RNC#1のリンク設定部33が、RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル31を、図5(b2)の状態に設定し、IPアドレス-RAB変換テーブル32を、図5(a)においてRAB#1にかかるレコードのみが記憶されている状態に設定する。
【0120】
(本発明の第5の実施形態に係る無線通信システム)
図17乃至図20を参照して、本発明の第5の実施形態に係る無線通信システムについて説明する。本実施形態に係る無線通信システムは、コアネットワークCNに接続されている無線制御装置RCN#1を介して、同一無線アクセスネットワークRANに在圏する第1の移動局MS#1からの発呼に応じて該第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2とを接続するものである。
【0121】
本実施形態に係る無線通信システムは、図17に示すように、従来技術に係る無線通信システムの構成に加えて、無線アクセスネットワークRAN内にローカル交換機LMSCが設けられている。ローカル交換機LMSCは、無線制御装置RNC#1に接続されている。
【0122】
ここで、第1の移動局MS#1及び第2の移動局MS#2は、同一無線アクセスネットワークRAN配下の異なる基地局BS#1及びBS#2にそれぞれ接続している。
【0123】
図18に示すように、無線制御装置RNCは、呼受付部41と、問い合わせ部42と、接続部43と、位置登録処理部44とを具備している。
【0124】
呼受付部41は、第1の移動局MS#1からの発呼を受け付けるものである。具体的には、呼受付部41は、無線チャネル#1を介して第1の移動局MS#1から送信された第2の移動局MS#2との接続要求を受信する。
【0125】
問い合わせ部42は、受け付けた呼に係る第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2との接続方法を、当該無線制御装置RNCに接続されているローカル交換機LMSCに問い合わせるものである。具体的には、問い合わせ部42は、第1の移動局MS#1からの接続要求に応じて、第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2との接続方法をローカル交換機LMSCに問い合わせる。
【0126】
接続部43は、ローカル交換機LMSCからの接続方法についての通知に応じて、コアネットワークCNを介することなく第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2とを接続するものである。
【0127】
位置登録処理部44は、移動局MSから送信された位置登録要求に応じて、コアネットワークCNに対して、特定の無線アクセスネットワークRANに在圏する当該移動局MSの位置登録情報を送信する際に、ローカル交換機LMSCに対しても、当該移動局MS#1の位置登録情報を送信する位置登録情報送信部を構成する。
【0128】
図19に示すように、ローカル交換機LMSCは、位置登録処理部51と、在圏加入者情報データベース52と、呼受付部53と、呼振分部54とを具備している。
【0129】
位置登録処理部51は、無線制御装置RNC又は回線交換機MSCから送信された移動局MSの位置登録情報に基づいて、在圏加入者情報データベース52の内容を更新するものである。
【0130】
在圏加入者情報データベース52は、特定の無線アクセスネットワークRANに在圏する移動局MSの位置登録情報を管理する位置登録情報管理部を構成する。
【0131】
呼受付部53は、無線制御装置RNCから送信された接続方法の問い合わせを受信するものである。
【0132】
呼振分部54は、上述の接続方法の問い合わせに応じて、在圏加入者情報データベース52を参照して、着信先である第2の移動局MS#2が特定の無線アクセスネットワークRANに在圏しているか否か(すなわち、内線発着信か否か)について判定するものである。
【0133】
呼振分部54は、第2の移動局MS#2が特定の無線アクセスネットワークRANに在圏していると判定した場合、コアネットワークCNを介することなく第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2とを接続すべき旨を示す接続方法を通知する通知部を構成する。すなわち、かかる場合、呼振分部54が、コアネットワークCNに設けられている回線交換機MSCの代わりに、第2の移動局MS#2の呼び出し等の接続処理や通話処理を行う。
【0134】
一方、呼振分部54は、第2の移動局MS#2が特定の無線アクセスネットワークRANに在圏していないと判定した場合、通常の発着信シーケンスと同様に、コアネットワークCNを介して第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2とを接続すべき旨を示す接続方法を通知する。
【0135】
次に、図20及び図21を参照して、本実施形態にかかる無線通信システムの動作について説明する。図20は、本実施形態に係る無線通信システムにおける位置登録動作を示すシーケンス図であり、図21は、本実施形態に係る無線通信システムにおける回線交換通信を示すシーケンス図である。
【0136】
第1に、本実施形態に係る無線通信システムにおける位置登録動作を説明する。図20に示すように、ステップ1901において、無線アクセスネットワークRANに移動してきた移動局MS#1が、位置登録要求を無線制御装置RNC#1に送信する。
【0137】
ステップ1902において、無線制御装置RNC#1の位置登録処理部44が、当該位置登録要求を、コアネットワークCNに設けられている回線交換機MSCに送信する。なお、無線制御装置RNCの位置登録処理部44は、当該位置登録要求をローカル交換機LMSCに送信してもよい。
【0138】
回線交換機MSCは、ステップ1903において、コアネットワークCNに設けられているビジターロケーションレジスタVLRに当該位置登録要求に係る位置登録情報を書き込むと共に、ステップ1904において、当該位置登録要求をローカル交換機LMSCに送信する。
【0139】
ステップ1905において、ローカル交換機LMSCの位置登録処理部51が、受信した位置登録要求に係る位置登録情報を、在圏加入者情報データベース52に登録し、当該移動局MS#1についての位置登録が完了した旨を示す位置登録完了応答を回線交換機MSCに送信する。ステップ1906において、回線交換機MSCは、受信した位置登録完了応答を移動局MS#1に転送する。
【0140】
第2に、本実施形態に係る無線通信システムにおける回線交換通信を説明する。図21に示すように、ステップ2001において、移動局MS#1が、無線チャネルを介して、移動局MS#2との接続要求を無線制御装置RNC#1に対して送信する。
【0141】
ステップ2002において、無線制御装置RNC#1の問い合わせ部42が、ローカル交換機LMSCに対して移動局MS#1と移動局MS#2との接続方法を問い合わせる。
【0142】
ステップ2003において、ローカル交換機LMSCの呼振分部54が、移動局MS#2についての位置登録情報が、在圏加入者情報データベースに登録されているか否かについて判定する。
【0143】
移動局MS#2についての位置登録情報が、在圏加入者情報データベースに登録されていると判定された場合、ローカル交換機LMSCの呼振分部54が、コアネットワークCNを介することなく移動局MS#1と移動局MS#2とを接続すべき旨を示す接続方法を、無線制御装置RNC#1に指示する。
【0144】
一方、移動局MS#2についての位置登録情報が、在圏加入者情報データベースに登録されていないと判定された場合、ローカル交換機LMSCの呼振分部54が、コアネットワークCNに設けられている回線交換機MSCを介して移動局MS#1と移動局MS#2とを接続すべき旨を示す接続方法を、無線制御装置RNC#1に指示する。
【0145】
ステップ2004において、無線制御装置RNC#1の接続部43が、ローカル交換機LMSCから指示された接続方法に基づいて、移動局MS#2に対して接続要求を送信する。ステップ2005において、移動局MS#1と移動局MS#2との間の接続が開始される。
【0146】
本実施携帯に係る無線通信システムによれば、無線制御装置RNCの接続部43が、ローカル交換機LMSCからの接続方法についての通知に応じて、コアネットワークCNを介することなく第1の移動局MS#1と第2の移動局MS#2とを接続するため、ローカル交換機LMSCの在圏加入者情報データベース52によって位置登録情報が管理されている移動局MS#1及びMS#2同士を、コアネットワークCNを介することなく接続することができ、コアネットワークCNの負担を軽減することができる。
【0147】
また、本実施携帯に係る無線通信システムによれば、ローカル交換機LMSCの在圏加入者情報データベース52が、無線制御装置RNCから送信された移動局の位置登録情報を管理するため、移動局MSの移動に柔軟に対応することができる。
【0148】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、転送遅延やネットワークリソースの浪費等を軽減することが可能な無線通信システム、無線通信方法、無線制御装置及びローカル交換機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの基地局の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの基地局で管理するテーブルの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置の機能ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置で管理するテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおけるパケット交換通信を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおけるパケット交換通信を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置の機能ブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置間で送信される端末アドレス通知パケットの一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置で管理するテーブルの一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおけるパケット交換通信を示すシーケンス図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置間で送信される端末アドレス通知パケットの一例を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置で管理するテーブルの一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおけるパケット交換通信を示すシーケンス図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおける無線リンクの設定動作を示すシーケンス図である。
【図17】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
【図18】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの無線制御装置の機能ブロック図である。
【図19】本発明の一実施形態に係る無線通信システムのローカル交換機の機能ブロック図である。
【図20】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおける位置登録動作を示すシーケンス図である。
【図21】本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおける回線交換通信を示すシーケンス図である。
【図22】従来技術に係る無線通信システムの概略構成図である。
【図23】従来技術に係る無線通信システムにおけるパケット交換通信を示すシーケンス図である。
【図24】従来技術に係る無線通信システムにおける回線交換通信を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
11…IPパケット送受信ポート-RAB変換テーブル
12…無線チャネル-RAB変換テーブル
13…RAB情報テーブル
14、33…リンク設定部
15、34…パケット受信部
16、36…カプセル化部
17、37…パケット転送部
31…RAB-IPパケット送受信ポート変換テーブル
32…IPアドレス-RAB変換テーブル
35…データベース管理部
38…端末アドレス通知パケット生成部
41…呼受付部
42…問い合わせ部
43…接続部
44、51…位置登録処理部
52…在圏加入者情報データベース
53…呼受付部
54…呼振分部
BS…基地局
CN…コアネットワーク
GGSN…パケット交換用ゲートウェイ
GMSC…回線交換用ゲートウェイ
HLR…ホームロケーションレジスタ
MS…移動局
MSC…回線交換機
RAN…無線アクセスネットワーク
RNC…無線制御装置
SGSN…パケット交換機
VLR…ビジターロケーションレジスタ

Claims (5)

  1. コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して、同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信システムであって、
    前記無線制御装置は、
    前記第1の移動局からの発呼を受け付ける呼受付部と、
    受け付けた呼に係る前記第1の移動局と前記第2の移動局との接続方法を、該無線制御装置に接続されているローカル交換機に問い合わせる問い合わせ部と、
    前記ローカル交換機からの前記接続方法についての通知に応じて、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局を接続する接続部とを具備し、
    前記ローカル交換機は、
    前記無線制御装置と同一の無線アクセスネットワークに設けられており、
    前記無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を管理する位置登録情報管理部と、
    前記無線制御装置からの前記接続方法の問い合わせに応じて前記位置登録情報管理部を検索して、前記第2の移動局が該無線アクセスネットワークに在圏している場合、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続すべき旨を示す前記接続方法を通知すると共に、前記第2の移動局の呼び出しを含む接続処理を実行する呼振分部とを具備することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記無線制御装置は、前記コアネットワークに対して、前記特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を送信する際に、前記ローカル交換機に対して、該移動局の位置登録情報を送信する位置登録情報送信部を具備し、
    前記ローカル交換機の位置登録情報管理部は、前記無線制御装置から送信された前記移動局の位置登録情報を管理することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して、同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信方法であって、
    前記無線制御装置が、前記第1の移動局からの発呼を受け付ける工程Aと、
    前記無線制御装置が、受け付けた呼に係る前記第1の移動局と前記第2の移動局との接続方法を、前記無線制御装置と同一の無線アクセスネットワークに設けられているローカル交換機に問い合わせる工程Bと、
    前記無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を管理している前記ローカル交換機が、前記無線制御装置からの前記接続方法の問い合わせに応じて行った検索の結果、前記第2の移動局が該無線アクセスネットワークに在圏している場合、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続すべき旨を示す前記接続方法を通知すると共に、前記第2の移動局の呼び出しを含む接続処理を実行する工程Cとを有することを特徴とする無線通信方法。
  4. 前記無線制御装置が、前記コアネットワークに対して、前記特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を送信する際に、前記ローカル交換機に対して、該移動局の位置登録情報を送信する工程を有し、
    前記ローカル交換機は、前記無線制御装置から送信された前記移動局の位置登録情報を管理することを特徴とする請求項3に記載の無線通信方法。
  5. コアネットワークに接続されている無線制御装置を介して、同一無線アクセスネットワークに在圏する第1の移動局からの発呼に応じて該第1の移動局と第2の移動局とを接続する無線通信システムで用いられるローカル交換機であって、
    特定の無線アクセスネットワークに在圏する移動局の位置登録情報を管理する位置登録情報管理部と、
    前記無線制御装置からの前記接続方法の問い合わせに応じて前記位置登録情報管理部を検索して、前記第2の移動局が該無線アクセスネットワークに在圏している場合、前記コアネットワークを介することなく前記第1の移動局と前記第2の移動局とを接続すべき旨を示す前記接続方法を通知すると共に、前記第2の移動局の呼び出しを含む接続処理を実行する呼振分部とを具備し、
    前記無線制御装置と同一の無線アクセスネットワークに設けられていることを特徴とするローカル交換機。
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