JP4141300B2 - Water-based solid cosmetics - Google Patents

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JP4141300B2 JP2003081425A JP2003081425A JP4141300B2 JP 4141300 B2 JP4141300 B2 JP 4141300B2 JP 2003081425 A JP2003081425 A JP 2003081425A JP 2003081425 A JP2003081425 A JP 2003081425A JP 4141300 B2 JP4141300 B2 JP 4141300B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の略球状粒子が凝集合一し、表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体、寒天及び/又はゼラチン、水とを含有する水系固形化粧料に関するものであり、更に詳しくは、指や小道具への化粧料の移行性に優れ、化粧料塗布時の滑らかさが良好で、さらっとした仕上がり感に優れ、しかも表面の光沢感に優れる水系固形化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水系固形化粧料は、ファンデーション、頬紅、白粉等に汎用されている外相の水を寒天及び/又はゼラチン等のゲル化剤で固形化した化粧料であり、みずみずしい使用感を有しながら、携帯性の良好な化粧料として、市場で好評を得ているものである。
【0003】
従来より、水系固形化粧料は、含有する粉体や油剤の質や配合量を変えることにより、使用性や質感、色調を様々なものとする試みがなされてきた。これら使用性の中でも、寒天等をゲル化剤として用いる水系固形化粧料は、成型後の表面がツルツルになり、指や小道具(スポンジ、マット、チップ)への化粧料の移行性が悪くなる場合があった。このため、固化前に化粧料表面上にアセテート、ナイロン等の抱水性シートを貼付し、冷却固化後、これを剥離することにより、表面に凹凸を形成させ、指や小道具への化粧料の移行性を高める方法等が行われていた。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開平7−17828号公報(第1頁−第8頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固化前に化粧料表面上に抱水性シートを貼付し、冷却固化後、これを剥離することにより、表面に凹凸を形成する方法では、生産効率が悪く、且つ表面に凹凸が形成されるため、成型表面の光沢感が良好な水系固形化粧料を得ることはできなかった。
【0006】
このため、指や小道具への化粧料の移行性に優れ、化粧料塗布時の滑らかさが良好で、さらっとした仕上がり感に優れ、しかも表面の光沢感に優れる水系固形化粧料の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、複数の略球状粒子が凝集合一し、表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体が、寒天及び/又はゼラチン水とで形成されるゲルをほぐれ易くすることにより、指や小道具への化粧料の移行性に優れ、化粧料塗布時の滑らかさが良好で、さらっとした仕上がり感に優れ、しかも表面の光沢感に優れる水系固形化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、次の成分(a)〜(c);
(a)ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンを主成分とし、ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンとの質量比が90〜98 : 2〜10である平均粒径0.1〜10μmの複数の略球状粒子の凝集合一で形成され、表面に複数の略球状粒子の凝集合一で形成された複数の凹凸を有する形状の平均粒径1〜20μmの異形複合粉体であって、JIS K−5101により求めたかさ(見かけ比容)が2.5〜4.5mL/gであり、JIS K−5101により求めた吸油量が60〜100mL/100gである異形複合粉体
(b)寒天及び/又はゼラチン
(c)水
を含有することを特徴とする水系固形化粧料を提供するものである。
【0010】
そして、前記成分(a)の含有量が化粧料全体に対して1〜30質量%であることを特徴とする前記何れかの水系固形化粧料を提供するものである。
【0011】
更に、成分(d)として油剤を含有することを特徴とする前記何れかの水系固形化粧料を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の水系固形化粧に用いられる成分(a)の異形複合粉体は、複数の略球状粒子が凝集合一した、表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体(以下、「異形複合粉体」という)である。成分(a)の異形複合粉体における、略球状粒子とは、球状、楕円状等の概ね球に近い形状の粒子であり、その平均粒径は0.1〜10μmである。また、成分(a)の異形複合粉体は、一粒子中に前記略球状粒子が5〜30個凝集合一した形状が好ましい。そして、成分(a)の異形複合粉体は、前記略球状粒子が凝集合一した形状なので、略球状粒子間のすきまとして凹部を形成し、略球状粒子自体で凸部を形成することにより、表面に複数の凹凸を有している。このような成分(a)の異形複合粉体は、例えば、図1に表されるような形状の粉体である。
【0013】
成分(a)の異形複合粉体の粒径は、1〜20μmであり、5〜10μmが好ましい。更に、成分(a)の異形複合粉体のJIS K−5101により求めた、かさ(見かけ比容)は、2.5〜4.5mL/gであり、JIS K−5101により求めた、煮アマニ油の吸油量は、60〜100mL/100gである
【0014】
成分(a)の異形複合粉体は、ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンを主成分する。成分(a)におけるアクリル酸アルキルとしては、特に限定されないが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等が挙げられる。また、成分(a)におけるメタクリル酸アルキルとしては、特に限定されないが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。また、成分(a)におけるポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンの組成比は、質量比で90〜98:2〜10である
【0015】
このような成分(a)の異形複合粉体は、特開平11−140139号公報等に記載されている方法等により調製することができる。具体的には、ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルのモノマー、ポリイソプレンのモノマー及び架橋モノマーを水中で、分散剤、安定化剤及び触媒の存在下、重合開始剤を添加して、重合、脱水、乾燥、脱モノマー後、粉砕する方法等が挙げられる。ここで用いられる架橋剤としては、特に限定されないが、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等が挙げられる。
【0016】
このような成分(a)の異形複合粉体は、市販品として、ポリアクリル酸アルキルとポリイソプレンの混合比(質量比)が95/5で、平均粒径8μm、かさ3.5mL/g、吸油量85mL/100gのガンツパ−ルGMI−0804(ガンツ化成社製)を用いることができる。尚、本市販品の形状は、図1に表されるような形状である。
【0017】
本発明の水系固形化粧料において、成分(a)の異形複合粉体は、寒天及び/又はゼラチン水とで形成されるツルツルとしたゲル表面をほぐれ易くするものであり、このためには、表面に複数の凹凸を有する形状であることが必須であり、且つ、粉体表面の複数の凹凸が過剰の油剤や肌から分泌される皮脂等を吸収することにより、さらっとした仕上がり感に優れるものである。
【0018】
また、成分(a)の異形複合粉体は、表面に複数の凹凸を有する形状を有しているため、ゲル表面をほぐれ易くするものであるが、粉体粒子としては、一定形状を保っているため、水系固形化粧料表面の光沢感を損なうことはない。これに対して、一定形状を有さないシリカ等を含有する場合には、表面が曇ったようになり、光沢感を損なってしまう点で、本発明の成分(a)の異形複合粉体は有利な効果を奏するものである。
【0019】
本発明の水系固形化粧料における成分(a)の含有量は、特に限定されないが、0.1〜20質量%(以下、単に「%」と略す)が好ましく、更には0.5〜10%が好ましい。成分(a)の含有量がこの範囲であると、化粧料塗布時の滑らかさがより良好で、さらっとした仕上がり感が特に優れる水系固形化粧料を得ることができる。
【0020】
一方、本発明の水系固形化粧料に用いられる成分(b)の寒天は、本発明の水系固形化粧料では、水を固形に成型するための成分として働くものであり、通常公知の寒天を用いることができ、ゼリー強度を調整するために、酸処理等を施して分子を切断させた、いわゆる低強度寒天(例えば、特開平5−317008号公報に開示)も用いることができる。本発明の水系固形化粧料に用いられる寒天として、前記低強度寒天を選択すると、水系固形化粧料の塗布時の滑らかさが、更に良好になるため好ましい。
【0021】
また、本発明の水系固形化粧料に用いられる成分(b)にゼラチンは、寒天と同様に、本発明の水系固形化粧料では、水を固形に成型するための成分であり、通常公知のゼラチンを用いることができる。
【0022】
本発明の水系固形化粧料における成分(b)の含有量は、特に限定されないが、0.01〜10%が好ましく、更には0.5〜7%がより好ましい。成分(b)の含有量がこの範囲であると、水系固形化粧料としての硬さが適度に保たれ、化粧料塗布時の滑らかさが特に良好な水系固形化粧料を得ることができる。
【0023】
本発明の水系固形化粧料における成分(c)である水の含有量は、化粧料全体に対し40〜95%が好ましい。成分(c)の含有量がこの範囲であると、よりみずみずしく使用感が良好な水系固形化粧料を得ることができる。
【0024】
更に、本発明の水系固形化粧料は、エモリエント感の付与等の目的で、成分(d)の油剤を含有し、水中油型固形化粧料とすることができる。本発明に用いられる油剤は、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0025】
本発明の水系固形化粧料に成分(d)を含有させる場合の含有量は、0.5〜40%が好ましい。成分(d)をこの範囲で含有すると、
上述した本発明の効果に加えて、よりエモリエント感に優れた水系固形化粧料を得ることができる。
【0026】
本発明の水系固形化粧料には、上記の成分に加え、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、成分(a)以外の粉体、界面活性剤、成分(b)以外の水溶性高分子、pH調整剤、水性成分、紫外線吸収剤、アクリル変性シリコーン、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、エタノール等の溶剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、保湿剤、香料、殺菌剤、酸化防止剤等の一種又は二種以上を含有することができる。
【0027】
本発明に用いられる粉体は、着色剤、感触調整剤、紫外線吸収剤等の目的で含有されるものであり、一般的に化粧料に用いられる粉体であれば特に限定されず、球状、板状、針状等の形状や、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、シリカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化亜鉛、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、群青、コンジョウ、タール色素、天然色素、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、ナイロンパウダー、異種オルガノポリシロキサンからなる複合粉体(特願平11−157527号公報に記載の粉体)等が挙げられ、これらの一種又は二種以上用いることができる。また、これら粉体は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理等、通常公知の方法で表面処理されているものを用いても良い。本発明の水系固形化粧料にこれら粉体を用いる場合の含有量は、配合目的や粉体の種類に影響されるが、1〜40%が好ましい。
【0028】
本発明に用いられる界面活性剤は、乳化剤、分散剤、湿潤剤等の目的で用いられるものである。このような界面活性剤としては、通常化粧料に一般に用いられている界面活性剤であれば何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。本発明の水系固形化粧料にこれら界面活性剤を含有する場合の含有量は、0.01〜10%が好ましい。
【0029】
本発明に用いられる成分(b)以外の水溶性高分子は、ゲル強度の調整、感触改良等を目的として含有されるものである。具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類、ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル,ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0030】
本発明の水系固形化粧料の調製方法は、特に限定されないが、例えば、成分(b)を成分(c)に溶解または分散させた水系中に、成分(a)を分散させ、必要に応じて他の粉体や成分(d)等を分散、乳化した後、容器に充填して固形に成型する方法などが挙げられる。また、これらの各工程の方法についても特に制限はなく、常法を用いて行うことができる。
【0031】
本発明の水系固形化粧料は、各種化粧料、例えば、ファンデーション、下地クリーム、アイシャドウ、頬紅、口紅、アイライナー等のメーキャップ化粧料、日焼け止め、乳液、美容液等のスキンケア化粧料として用いることができる。これらの中でも、特にメーキャプ化粧料として使用した場合、本発明の効果が顕著に発揮されるので好ましい。
【0032】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0033】
実施例1〜7及び比較例1〜3:水中油型固形ファンデーション
表1に示す組成のファンデーションを下記製法により調製し、「小道具(マット)への移行性」、「塗布時の滑らかさ」、「さらっとした仕上がり感」、「表面の光沢感」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1に示した。
【0034】
【表1】

Figure 0004141300
【0035】
(製 法)
A. 成分(10)〜(13)を加熱し、均一混合する。
B. 成分(15)〜(22)を加熱し、均一混合する。
C. 「A.」に成分(1)〜(9)を加えて混合分散する。
D. 「C.」に「B.」を加えて乳化し、成分(14)を加えて均一混合する。
E. 「D.」を再び加熱して溶融し、樹脂皿に充填し、室温まで冷却して水中油型固形ファンデーションを得た。
【0036】
(評価方法)
実施例1〜7及び比較例1〜3の水中油型固形ファンデーションを化粧品評価専門パネル20名に2週間使用してもらい、「小道具(マット)への移行性」、「塗布時の滑らかさ」、「さらっとした仕上がり感」、「表面の光沢感」の各項目について、各パネルが水中油型固形ファンデーション毎に、以下の1〜5点の5段階の評価基準により評点を付した。そして、水中油型固形ファンデーション毎に全パネルの評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。結果を併せて表1に示した。
【0037】
Figure 0004141300
【0038】
Figure 0004141300
【0039】
表1の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜7の水中油型固形ファンデーションは、「小道具(マット)への移行性」、「塗布時の滑らかさ」、「さらっとした仕上がり感」、「表面の光沢感」の全ての項目に優れた水系固形化粧料であった。一方、成分(a)を含有しない比較例1では、小道具への移行性が悪く、さらっとした仕上がり感も得られない。また、成分(a)の代わりに、表面に凹凸の無い球状のポリメチルメタクリレートを用いた比較例2では、小道具への移行性は向上せず、さらっとした仕上がり感も満足できる水準ではなかった。そして、成分(a)の代わりに、不定形のシリカを用いた比較例3では、小道具への移行性は、ある程度向上するが、塗布時の滑らかさが悪く、しかも表面の光沢感も悪かった。
【0040】
Figure 0004141300
【0041】
(製法)
A.成分(10)〜(12)を加熱溶解する。
B.成分(14)〜(20)を加温混合する。
C.Bに成分(1)〜(9)を加えて混合分散する。
D.CにAを加えて乳化し、成分(13)を加えて均一混合する。
E.Dを再び加温、溶解し、これを容器に充填し、室温まで冷却して水中油型固形アイシャドウを得た。
実施例8の水中油型固形アイシャドウは、「小道具(チップ)への移行性」、「塗布時の滑らかさ」、「さらっとした仕上がり感」、「表面の光沢感」の全ての項目に優れた水系固形化粧料であった。
【0042】
Figure 0004141300
【0043】
(製法)
A.成分(1)〜(15)を均一分散する。
B.成分(16)〜(18)を加温混合する。
C.Bに「A」を加えて混合分散する。
D.Cを再び加温、溶解し、これを容器に充填し、室温まで冷却して水系固形頬紅を得た。
実施例9の水系固形頬紅は、「小道具(マット)への移行性」、「塗布時の滑らかさ」、「さらっとした仕上がり感」、「表面の光沢感」の全ての項目に優れた水系固形化粧料であった。
【0044】
【発明の効果】
本発明の水系固形化粧料は、指や小道具への化粧料の移行性に優れ、化粧料塗布時の滑らかさが良好で、さらっとした仕上がり感に優れ、しかも表面の光沢感に優れる水系固形化粧料であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる成分(a)の複数の略球状粒子が凝集合一し、表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体の2000倍(×2000)の顕微鏡写真(スケールは10μm)である。
以 上[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-based solid cosmetic containing a deformed composite powder having a shape in which a plurality of substantially spherical particles are agglomerated and having a plurality of irregularities on the surface, agar and / or gelatin, and water. More specifically, the present invention relates to a water-based solid cosmetic that excels in the transfer of cosmetics to fingers and props, has smoothness when applied, has a smooth finish, and has a glossy surface. .
[0002]
[Prior art]
Water-based solid cosmetics are cosmetics obtained by solidifying the water of the external phase commonly used for foundations, blushers, white powders, etc. with a gelling agent such as agar and / or gelatin, and have a fresh feeling of use while being portable. As a good cosmetic, it is well received in the market.
[0003]
Conventionally, water-based solid cosmetics have been tried to have various usability, texture, and color tone by changing the quality and blending amount of powder and oil contained therein. Among these usability, water-based solid cosmetics using agar or the like as a gelling agent have a smooth surface after molding, and the transferability of the cosmetics to fingers and props (sponge, mat, chip) is poor. was there. For this reason, attach a water-holding sheet such as acetate or nylon on the cosmetic surface before solidification, and after cooling and solidifying, peel it off to form irregularities on the surface and transfer the cosmetic to fingers or props A method for improving the sex has been performed. (For example, see Patent Document 1)
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-7-17828 (pages 1-8)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of forming irregularities on the surface by sticking a hydrated sheet on the cosmetic surface before solidification, and peeling it off after cooling and solidification, the production efficiency is poor and irregularities are formed on the surface. Therefore, it was not possible to obtain an aqueous solid cosmetic with a good gloss on the molding surface.
[0006]
For this reason, it is hoped to develop water-based solid cosmetics with excellent transferability of cosmetics to fingers and props, good smoothness when applying cosmetics, a smooth finish, and excellent surface gloss. It was rare.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In view of such a situation, the present inventors have intensively studied, and as a result, a plurality of substantially spherical particles are aggregated and united, and a deformed composite powder having a plurality of irregularities on the surface is formed with agar and / or gelatin water. By making the gel easily unraveled, it has excellent transferability of cosmetics to fingers and props, smoothness when applying cosmetics, a smooth finish, and excellent surface gloss The present inventors have found that a solid cosmetic can be obtained and completed the present invention.
[0008]
That is, the following components (a) to (c);
(A) The main component is polyalkyl acrylate and / or polyalkyl methacrylate and polyisoprene, and the mass ratio of polyacrylate and / or polyalkyl methacrylate to polyisoprene is 90 to 98 : 2 to 10. An average particle diameter of 1 to 20 μm formed by aggregation and coalescence of a plurality of substantially spherical particles having an average particle diameter of 0.1 to 10 μm and having a plurality of irregularities formed by aggregation and aggregation of a plurality of substantially spherical particles on the surface. This is an irregular composite powder having a bulkiness (apparent specific volume) determined by JIS K-5101 of 2.5 to 4.5 mL / g and an oil absorption determined by JIS K-5101 of 60 to 100 mL / 100 g. The present invention provides a water-based solid cosmetic characterized by containing a deformed composite powder (b) agar and / or gelatin (c) water.
[0010]
And the content of the said component (a) is 1-30 mass% with respect to the whole cosmetics, The said any water-based solid cosmetics characterized by the above-mentioned are provided.
[0011]
Furthermore, the present invention provides any one of the above-mentioned aqueous solid cosmetics characterized in that it contains an oil as component (d).
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Variant composite powder of the water-based solid cosmetic ingredients used in (a) of the present invention, a plurality of substantially spherical particles are aggregation coalescence, profiled composite powder shape with a plurality of irregularities on the surface (hereinafter, "irregular Composite powder ”). In the deformed composite powder of component (a), the substantially spherical particles are particles having a shape close to a sphere such as a sphere or an ellipse, and the average particle diameter is 0.1 to 10 μm. The deformed composite powder of component (a) preferably has a shape in which 5 to 30 substantially spherical particles are aggregated and united in one particle. Then, the deformed composite powder of the component (a) has a shape in which the substantially spherical particles are aggregated and united, so that a concave portion is formed as a gap between the substantially spherical particles, and a convex portion is formed by the substantially spherical particles themselves. The surface has a plurality of irregularities. Such a deformed composite powder of component (a) is, for example, a powder having a shape as shown in FIG.
[0013]
The particle size of the irregular composite powder of component (a) is 1 to 20 μm , preferably 5 to 10 μm. Furthermore, the bulk (apparent specific volume) calculated | required by JISK-5101 of the deformed composite powder of component (a) is 2.5-4.5 mL / g , and the boiled linseed calculated | required by JISK-5101 oil absorption amount of oil is a 60~100mL / 100g.
[0014]
The deformed composite powder of component (a) contains polyalkyl acrylate and / or polyalkyl methacrylate and polyisoprene as main components. Although it does not specifically limit as an alkyl acrylate in a component (a), Methyl acrylate, ethyl acrylate, butyl acrylate, etc. are mentioned. In addition, the alkyl methacrylate in the component (a) is not particularly limited, and examples thereof include methyl methacrylate, ethyl methacrylate, and butyl methacrylate. Further, the composition ratio of the polyacrylic acid alkyl and / or polymethacrylic acid alkyl polyisoprene in component (a) is a mass ratio 90-98: 2-10.
[0015]
Such a deformed composite powder of component (a) can be prepared by a method described in JP-A-11-14139. Specifically, a polymerization initiator is added in the presence of a dispersant, a stabilizer, and a catalyst in water, with a polyalkyl acrylate and / or polyalkyl methacrylate monomer, a polyisoprene monomer, and a crosslinking monomer, Examples thereof include a method of pulverizing after polymerization, dehydration, drying and demonomerization. The crosslinking agent used here is not particularly limited, but ethylene glycol diacrylate, ethylene glycol dimethacrylate, divinylbenzene, trimethylolpropane triacrylate, trimethylolpropane trimethacrylate, pentaerythritol tetraacrylate, pentaerythritol tetramethacrylate, etc. Can be mentioned.
[0016]
Such a deformed composite powder of component (a) is a commercially available product having a mixture ratio (mass ratio) of alkyl polyacrylate and polyisoprene of 95/5, an average particle size of 8 μm, a bulk of 3.5 mL / g, Gantzpar GMI-0804 (manufactured by Gantz Chemical Co., Ltd.) having an oil absorption of 85 mL / 100 g can be used. In addition, the shape of this commercial item is a shape as represented in FIG.
[0017]
In the water-based solid cosmetic composition of the present invention, the deformed composite powder of component (a) makes it easy to loosen the smooth gel surface formed with agar and / or gelatin water. It is essential that the surface has a plurality of irregularities, and the plurality of irregularities on the surface of the powder absorbs excess oil agent or sebum secreted from the skin, so that it has a smooth finish feeling. It is.
[0018]
The deformed composite powder of component (a) has a shape having a plurality of irregularities on the surface, so that the gel surface is easily loosened. Therefore, the glossiness of the surface of the water-based solid cosmetic material is not impaired. On the other hand, in the case of containing silica or the like that does not have a certain shape, the deformed composite powder of component (a) of the present invention is that the surface becomes cloudy and the glossiness is impaired. There is an advantageous effect.
[0019]
The content of the component (a) in the aqueous solid cosmetic of the present invention is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 20% by mass (hereinafter simply referred to as “%”), more preferably 0.5 to 10%. Is preferred. When the content of the component (a) is within this range, a water-based solid cosmetic with better smoothness at the time of applying the cosmetic and a particularly smooth finish can be obtained.
[0020]
On the other hand, the component (b) agar used in the water-based solid cosmetic of the present invention functions as a component for forming water into a solid in the water-based solid cosmetic of the present invention, and generally known agar is used. In order to adjust the jelly strength, so-called low-strength agar (for example, disclosed in JP-A-5-317008) obtained by cleaving the molecule by acid treatment or the like can also be used. When the low-strength agar is selected as the agar used in the water-based solid cosmetic of the present invention, it is preferable because the smoothness during application of the water-based solid cosmetic is further improved.
[0021]
In addition, gelatin in component (b) used in the water-based solid cosmetic of the present invention is a component for forming water into a solid in the water-based solid cosmetic of the present invention, as is the case with agar. Can be used.
[0022]
The content of the component (b) in the aqueous solid cosmetic of the present invention is not particularly limited, but is preferably 0.01 to 10%, and more preferably 0.5 to 7%. When the content of the component (b) is within this range, it is possible to obtain a water-based solid cosmetic that maintains a moderate hardness as a water-based solid cosmetic and has particularly good smoothness when applied to the cosmetic.
[0023]
As for content of the water which is the component (c) in the water-based solid cosmetics of this invention, 40 to 95% is preferable with respect to the whole cosmetics. When the content of the component (c) is within this range, it is possible to obtain a water-based solid cosmetic material that is more fresh and has a good feeling of use.
[0024]
Furthermore, the water-based solid cosmetic of the present invention contains an oil agent of component (d) for the purpose of imparting emollient feeling and can be an oil-in-water solid cosmetic. The oil agent used in the present invention is not particularly limited as long as it is an oil agent usually used in cosmetics, and origins such as animal oil, vegetable oil, synthetic oil, and properties such as solid oil, semi-solid oil, liquid oil, and volatile oil. Regardless of the above, oil agents such as hydrocarbons, fats and oils, waxes, hardened oils, ester oils, fatty acids, silicone oils, fluorine-based oils, lanolin derivatives and the like can be mentioned. Specifically, hydrocarbons such as liquid paraffin, squalane, petrolatum, paraffin wax, ceresin wax, microcrystalline wax, molasses, montan wax, fisher trops wax, olive oil, castor oil, mink oil, macadamian nut oil, etc. Oils, beeswax, carnauba wax, candelilla wax, gay wax, waxes such as cetyl isooctanoate, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, octyldodecyl myristate, glyceryl trioctanoate, glyceryl tribehenate, pentaerythrophosphate Trit esters, esters such as neopentyl glycol dioctanoate, stearic acid, lauric acid, myristic acid, behenic acid, isostearic acid, oleic acid, rosin acid, 12-H Fatty acids such as loxystearic acid, low polymerization dimethylpolysiloxane, high polymerization dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, silicones such as fluorine-modified silicone, perfluoropoly Fluorine oils such as ether, perfluorodecane, and perfluorooctane, and lanolin derivatives such as lanolin, lanolin acetate, lanolin fatty acid isopropyl, and lanolin alcohol can be used, and one or more of these can be used.
[0025]
The content when the component (d) is contained in the water-based solid cosmetic of the present invention is preferably 0.5 to 40%. When component (d) is contained in this range,
In addition to the effects of the present invention described above, it is possible to obtain a water-based solid cosmetic material with a better emollient feeling.
[0026]
In addition to the above components, the water-based solid cosmetic of the present invention, if necessary, powders other than the component (a), surfactants, and components other than the component (b) as long as the effects of the present invention are not impaired. Water-soluble polymers, pH adjusters, aqueous components, UV absorbers, acrylic-modified silicones, oil-soluble film forming agents such as trimethylsiloxysilicic acid, solvents such as ethanol, paraoxybenzoic acid derivatives, preservatives such as phenoxyethanol, vitamins , Cosmetic ingredients, moisturizers, fragrances, bactericides, antioxidants and the like can be contained.
[0027]
The powder used in the present invention is contained for the purpose of a colorant, a feel modifier, an ultraviolet absorber, and the like, and is not particularly limited as long as it is a powder generally used in cosmetics. It is not particularly limited by the shape of a plate, needle, etc., the particle size of fumes, fine particles, pigment grades, etc., the particle structure of porous, nonporous, etc., inorganic powders, glittering powders, Organic powders, pigment powders, composite powders and the like can be mentioned. Specifically, titanium oxide, talc, mica, kaolin, sericite, silica, magnesium carbonate, calcium carbonate, aluminum silicate, magnesium silicate, calcium silicate, zinc oxide, bengara, yellow iron oxide, black iron oxide, Ultramarine, conjugate, tar pigment, natural pigment, titanium mica, iron oxide mica titanium, nylon powder, composite powder composed of different organopolysiloxane (powder described in Japanese Patent Application No. 11-157527), etc. One or more of these can be used. These powders are treated with silicone compounds such as dimethylpolysiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, trimethylsiloxysilicic acid, and fluorine compounds such as perfluoropolyetherphosphoric acid, perfluoroalkylphosphoric acid, and fluorine-modified silicone. Those treated with a generally known method such as treatment with metal soaps such as zinc laurate, amino acid treatments such as N-long chain acylamino acids, oil treatments such as higher fatty acids, higher alcohols, esters and waxes. It may be used. The content when these powders are used in the water-based solid cosmetic of the present invention is influenced by the purpose of blending and the type of powder, but is preferably 1 to 40%.
[0028]
The surfactant used in the present invention is used for the purpose of an emulsifier, a dispersant, a wetting agent and the like. As such a surfactant, any surfactant that is generally used in cosmetics may be used, and nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants may be used. Agents and the like. Examples of the nonionic surfactant include glycerin fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, polyglycerin fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, propylene glycol fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, sorbitan fatty acid ester and its alkylene glycol addition. Sorbitol fatty acid ester and its alkylene glycol adduct, polyalkylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, polyoxyalkylene alkyl ether, glycerin alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, lanolin alkylene Glycol adduct, polyoxyalkylene alkyl co-modified silicone, polyether-modified silicone And the like, can be used in combination thereof to one or more kinds. Examples of the anionic surfactant include alkylbenzene sulfate, alkyl sulfonate, α-olefin sulfonate, dialkyl sulfosuccinate, α-sulfonated fatty acid salt, acylmethyl taurate, N-methyl-N-alkyl taurine. Salt, polyoxyethylene alkyl ether sulfate, polyoxyethylene alkyl phenyl ether sulfate, alkyl phosphate, polyoxyethylene alkyl ether phosphate, polyoxyethylene alkyl phenyl ether phosphate, N-acyl amino acid salt, N-acyl- N-alkyl amino acid salts, o-alkyl substituted malates, alkylsulfosuccinates and the like can be mentioned, and these can be used singly or in combination. Examples of the cationic surfactant include alkylamine salts, polyamines and alkanolamine fatty acid derivatives, alkyl quaternary ammonium salts, cyclic quaternary ammonium salts, and the like, and these can be used alone or in combination of two or more. . Examples of amphoteric surfactants include amino acid type and betaine type carboxylic acid types, sulfate ester types, sulfonic acid types, and phosphate ester types, and those that are safe for the human body can be used. For example, N, N-dimethyl-N-alkyl-N-carboxylmethylammonium betaine, N, N-dialkylaminoalkylene carboxylic acid, N, N, N-trialkyl-N-sulfoalkylene ammonium betaine, N, N- Examples include dialkyl-N, N-bis (polyoxyethylene sulfate) ammonium betaine, 2-alkyl-1-hydroxyethyl-1-carboxymethylimidazolinium betaine, and lecithin, which are used alone or in combination of two or more. be able to. The content when the surfactant is contained in the water-based solid cosmetic of the present invention is preferably 0.01 to 10%.
[0029]
The water-soluble polymer other than the component (b) used in the present invention is contained for the purpose of adjusting the gel strength and improving the touch. Specifically, cellulose derivatives such as methylcellulose, hydroxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypropylcellulose, carboxymethylcellulose, natural polymers such as sodium alginate, carrageenan, quince seed gum, xanthan gum, locust bean gum, pectin, gellan gum, Synthetic polymers such as polyvinyl alcohol, carboxyvinyl polymer, alkyl-added carboxyvinyl polymer, polyacrylic acid soda, polymethacrylic acid soda, polyacrylic acid glycerin ester, polyvinylpyrrolidone, and the like, one or two of these The above can be used.
[0030]
The method for preparing the aqueous solid cosmetic of the present invention is not particularly limited. For example, the component (a) is dispersed in an aqueous system in which the component (b) is dissolved or dispersed in the component (c). Examples include a method of dispersing and emulsifying other powder, component (d), and the like, then filling the container and molding it into a solid. Moreover, there is no restriction | limiting in particular also about the method of each of these processes, It can carry out using a conventional method.
[0031]
The water-based solid cosmetic of the present invention is used as various cosmetics, for example, makeup cosmetics such as foundations, foundation creams, eye shadows, blushers, lipsticks, and eyeliners, and skin care cosmetics such as sunscreens, milks, and cosmetics. Can do. Among these, particularly when used as a makeup cosmetic, it is preferable because the effects of the present invention are remarkably exhibited.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. Note that these do not limit the present invention.
[0033]
Examples 1 to 7 and Comparative Examples 1 to 3: Oil-in-water solid foundations Foundations having the compositions shown in Table 1 were prepared by the following production method, and “transferability to props (mats)”, “smoothness during application”, Each item of “Dry finish feeling” and “Surface gloss” was evaluated and determined by the following evaluation methods and criteria, and the results are shown in Table 1.
[0034]
[Table 1]
Figure 0004141300
[0035]
(Production method)
A. Ingredients (10) to (13) are heated and mixed uniformly.
B. Ingredients (15) to (22) are heated and mixed uniformly.
C. Add components (1) to (9) to “A.” and mix and disperse.
D. Add “B.” to “C.” to emulsify, add component (14), and mix uniformly.
E. “D.” was heated again to melt, filled in a resin dish, and cooled to room temperature to obtain an oil-in-water solid foundation.
[0036]
(Evaluation methods)
The oil-in-water type solid foundations of Examples 1 to 7 and Comparative Examples 1 to 3 were used by 20 panelists specializing in cosmetics evaluation for 2 weeks, and “transferability to props (matte)” and “smoothness during application” Each panel was rated for each of the oil-in-water type solid foundations according to the following 1 to 5 evaluation criteria for each item of “Feeling Finish” and “Glossy Surface”. And the average score of all the panels was computed for every oil-in-water type solid foundation, and it determined by the following four criteria. The results are also shown in Table 1.
[0037]
Figure 0004141300
[0038]
Figure 0004141300
[0039]
As is apparent from the results in Table 1, the oil-in-water solid foundations of Examples 1 to 7, which are the products of the present invention, are “movability to a prop (mat)”, “smoothness during application”, “ It was a water-based solid cosmetic excellent in all items of “smooth finish” and “surface gloss”. On the other hand, in Comparative Example 1 containing no component (a), the transferability to props is poor and a smooth finish is not obtained. Moreover, in the comparative example 2 using the spherical polymethylmethacrylate which does not have an unevenness | corrugation on the surface instead of a component (a), the transferability to a prop was not improved and the smooth finish was not the level which can be satisfied. . And in the comparative example 3 which used the amorphous silica instead of the component (a), although the transferability to a prop improved to some extent, the smoothness at the time of application | coating was bad, and also the glossiness of the surface was also bad. .
[0040]
Figure 0004141300
[0041]
(Manufacturing method)
A. Components (10) to (12) are dissolved by heating.
B. Ingredients (14)-(20) are warm mixed.
C. Add components (1) to (9) to B and mix and disperse.
D. A is added to C to emulsify, and component (13) is added and mixed uniformly.
E. D was heated and dissolved again, filled in a container, and cooled to room temperature to obtain an oil-in-water solid eye shadow.
The oil-in-water type solid eye shadow of Example 8 has all the items of “transferability to a tool (chip)”, “smoothness at the time of application”, “smooth finish”, and “surface gloss”. It was an excellent water-based solid cosmetic.
[0042]
Figure 0004141300
[0043]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (15) are uniformly dispersed.
B. Ingredients (16)-(18) are warm mixed.
C. Add “A” to B and mix and disperse.
D. C was reheated and dissolved, filled into a container, and cooled to room temperature to obtain an aqueous solid blusher.
The aqueous solid blusher of Example 9 is an aqueous system excellent in all items of “transferability to a prop (mat)”, “smoothness during application”, “smooth finish”, and “surface gloss”. It was a solid cosmetic.
[0044]
【The invention's effect】
The water-based solid cosmetic of the present invention is excellent in the transferability of cosmetics to fingers and props, smooth when coated with cosmetics, excellent in a smooth finish, and excellent in surface gloss. It was a cosmetic.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a 2000 times (× 2000) photomicrograph (scale) of a deformed composite powder having a shape in which a plurality of substantially spherical particles of the component (a) used in the present invention are aggregated and united and have a plurality of irregularities on the surface. Is 10 μm).
more than

Claims (3)

次の成分(a)〜(c);
(a)ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンを主成分とし、ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンとの質量比が90〜98 : 2〜10である平均粒径0.1〜10μmの複数の略球状粒子の凝集合一で形成され、表面に複数の略球状粒子の凝集合一で形成された複数の凹凸を有する形状の平均粒径1〜20μmの異形複合粉体であって、JIS K−5101により求めたかさ(見かけ比容)が2.5〜4.5mL/gであり、JIS K−5101により求めた吸油量が60〜100mL/100gである異形複合粉体
(b)寒天及び/又はゼラチン
(c)水
を含有することを特徴とする水系固形化粧料。
The following components (a) to (c);
(A) The main component is polyalkyl acrylate and / or polyalkyl methacrylate and polyisoprene, and the mass ratio of polyacrylate and / or polyalkyl methacrylate to polyisoprene is 90 to 98 : 2 to 10. An average particle diameter of 1 to 20 μm formed by aggregation and coalescence of a plurality of substantially spherical particles having an average particle diameter of 0.1 to 10 μm and having a plurality of irregularities formed by aggregation and aggregation of a plurality of substantially spherical particles on the surface. This is an irregular composite powder having a bulkiness (apparent specific volume) determined by JIS K-5101 of 2.5 to 4.5 mL / g and an oil absorption determined by JIS K-5101 of 60 to 100 mL / 100 g. A water-based solid cosmetic comprising: (b) agar and / or gelatin (c) water.
成分(a)の含有量が化粧料全体に対して1〜30質量%であることを特徴とする請求項1記載の水系固形化粧料。The water-based solid cosmetic according to claim 1, wherein the content of the component (a) is 1 to 30% by mass relative to the entire cosmetic. 更に、成分(d)として油剤を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の水系固形化粧料。The aqueous solid cosmetic according to claim 1 or 2, further comprising an oil as component (d).
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