本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例としての遊技機設置島1の内部構造を示す断面図が示されており、該遊技機設置島1は、その前後面に遊技機であるパチンコ機2と、該パチンコ機2において遊技に使用するパチンコ球の貸出を実施させる球貸処理機(図示略)等と、が並設される遊技機設置島である。
遊技機設置島1の長手方向略中央上部には、遊技球であるパチンコ球が貯留される上部タンク3が設けられており、この上部タンク3内に貯留されたパチンコ球は、該上部タンク3から遊技機設置島1内の長手方向両端部に向かって下方に傾斜するように配設された左右の供給樋4L、4Rに流入するようになっている。
これら供給樋4L、4Rには、流下するパチンコ球を各パチンコ機2に供給するための支流樋5が、供給樋4L、4Rにおける図中前後側の側板に流下方向に向かって所定間隔おきに複数配設されており、これら支流樋5に供給されたパチンコ球は、各パチンコ機2の背面に設けられた球タンク6に供給されるようになっている。
供給樋4L、4Rの下流側端部には、例えばメンテナンス時等において供給樋4L、4R内のパチンコ球を後述する下部樋10L、10R内に流出させる球抜き管7が設けられている。なお、供給樋4L、4R内の球抜きが不要なときは球抜き管7内にパチンコ球が流下しないようになっている。
遊技機設置島1の下部には、パチンコ機2より排出されたアウト球を一時貯留するアウト球タンク8が、パチンコ機2を載置する繕板13の上面に、各パチンコ機2に対応するように複数設けられている。
また、遊技機設置島1には、上部タンク3内に設けられた上下方向を向くオーバーフロー筒57の下部から連設され、該オーバーフロー筒57の上端開口から流入したパチンコ球を遊技機設置島1の下部に設けられた下部タンク9L、9Rに導くオーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18が配設されている。なお、オーバーフロー筒57の上端開口は上部タンク3における所定高さ位置に設けられており、上部タンク3の貯留量レベルが最上位に達した後に供給された余剰球は上部タンク3の外部に流出され、上部タンク3から余剰球が溢れ出ることが防止されている。
パチンコ機2を載置する繕板13の下方には、パチンコ球を貯留する下部タンク9L、9Rがそれぞれ設けられている。下部タンク9L、9R内には、オーバーフロー管18から排出されるパチンコ球が流入する下部樋10L、10Rが、それぞれ遊技機設置島1における長手方向中央に向かって下方に傾斜するように配設されている。下部樋10L、10R内を流下するパチンコ球は、流下方向に向かって左右側の側板に複数形成された開口11、及びその底板における下流側端部所定箇所に形成された開口(図示略)を介して、下部タンク9L、9R内における長手方向に向けてパチンコ球がほぼ均等に貯留されるように落下される。
このように、下部タンク9L、9Rの内部に貯留するパチンコ球を誘導する下部樋10L、10Rは、遊技機設置島1における長手方向中央に配設された揚送装置325に向かって下方に傾斜するように配設されているとともに、下部タンク9L、9Rの内部にパチンコ球を落下させる開口11が下部樋10L、10Rの左右側面の長手方向に向かって複数設けられていることで、下部タンク9L、9Rそれぞれの内部にパチンコ球を偏りなく均等に貯留することができ、これにより下部タンク9L、9Rのパチンコ球の貯留能力が増大するため、遊技機に供給するパチンコ球が不足するなどの事態の発生を効果的に回避することが出来るようになっている。
図1中向かって左側の遊技機設置島1の島端には、遊技者が獲得したパチンコ球を計数するための計数装置15が配設されており、この計数装置15内に投入されたパチンコ球は、計数装置15に設けられている球投入口15aから連設された排出路16を介して下部樋10Lに流入し、下部タンク9L内に排出されて貯留される。
また、下部樋10L、10Rの流下方向に向かって左右側には、各アウト球タンク8から排出されるパチンコ球を回収する下部樋10L、10Rとは別個の側部樋17L、17Rが並設されている。
これら側部樋17L、17Rの下流側端部は、各下部タンク9L、9Rと揚送装置325との間に配設される貯留タンク200L、200R内まで延設されていて、側部樋17L、17R内に回収されたパチンコ球は下部タンク9L、9R内に貯留されることなく、貯留タンク200L、200R内に直接自然流下するようになっている。なお、側部樋17L、17Rからパチンコ球が溢れたときには下部樋10L、10Rを介して下部タンク9L、9R内に貯留されるようになっている。
下部タンク9L、9Rの揚送装置325側には、下部タンク9L、9Rに貯留されているパチンコ球を貯留タンク200L、200Rに揚送する第2の揚送装置としてのミニリフト210L、210Rがそれぞれ設けられているとともに、該ミニリフト210L、210Rのさらに揚送装置325側には、ミニリフト210L、210Rにて揚送して排出されたパチンコ球を貯留可能な揚送タンク200aL、200aRがそれぞれ設けられている。
このミニリフト210L、210Rが駆動されることにより、下部タンク9L、9R内に貯留されていた貯留球が、下部タンク9L、9Rに形成された貯留球流出口9a(図1参照)を介してミニリフト210L、210Rの内部に流入して揚送され、ミニリフト210L、210Rの上部に設けられた排出口から揚送タンク200aL、200aRに排出されて貯留タンク200L、200R内に流下されるようになっている。よって、ミニリフト210L、210Rの非駆動状態においては下部タンク9L、9R内のパチンコ球を揚送して貯留タンク200L、200Rに排出することはないので、ミニリフト210L、200Rは下部タンク9L、9Rからのパチンコ球の流出を調節する役割を果たしている。これら貯留タンク200L、200R内に流出したパチンコ球は、案内樋24L、24Rを経由して清浄装置50に案内され、清浄装置50にて清浄されるようになっている。
清浄装置50にて清浄されたのち、流出樋26を介して流出したパチンコ球は、遊技機設置島1の長手方向の中央に配設された揚送装置325にて揚送され、上部タンク3に排出されるようになっている。揚送装置325は、揚送装置の外形を構成する上下方向を向く箱体内に、パチンコ球を収容可能な複数のバケットが所定間隔おきに複数取付けられた無端状のタイミングベルトが前記箱体の上下部に設けられた駆動歯車と従動回転体とに掛け渡されており、該駆動歯車を回転駆動させてタイミングベルトを回転させることによりバケットが縦方向に循環するように構成されている、いわゆる従来公知のバケット式の揚送装置が適用されている。
このようにタイミングベルトが循環回転することにより、清浄装置50にて清浄された後にパチンコ球が、揚送装置325の下部におけるバケットの上昇路側に設けられた貯留球流入口327から流入し、上昇するバケットに収容されて揚送され、箱体の上部に設けられた揚送球排出口328から上部タンク3内に排出されるようになっている。
また、下部タンク9L、9Rの下端側に設けられているミニリフト210R、210Lは、長さや幅等の規模は異なるものの、上記揚送装置325とほぼ同様に構成されているため、ここでの詳細な説明は省略するものとする。
このように、遊技機設置島1内に配設される供給樋4L、4R、支流樋5、下部樋10L、10R、オーバーフロー樋12、オーバーフロー管18、側部樋17L、17R、案内樋24L、24R、流出樋26や、上部タンク3、下部タンク9L、9R、貯留タンク200L、200R、揚送タンク200aL、200aR、及びパチンコ機2や清浄装置50、そして揚送装置235、ミニリフト210L、210R等は、遊技機設置島1内においてパチンコ機2に補給するパチンコ球を循環させるための循環経路を構成している。
図2には、上述したように構成される遊技機設置島1が複数設置された遊技店内を上方から見た状態が概略的に示されている。このように遊技店内に設置された複数の遊技機設置島1は、各遊技機設置島1間に架設される各種の送受樋(400a、400b、401、402a、402b)を介して互いに隣り合う相互の遊技機設置島1間でパチンコ球の送受を行うことで、それぞれの遊技機設置島1におけるパチンコ球の貯留量(貯留量レベル)を調整することができるようになっており、この送受樋を介して行う貯留量の調整は、後述するように各遊技機設置島1が接続され、各遊技機設置島1の貯留量を管理する管理コンピュータ430にて制御されるようになっている。
ここで、本実施例における各遊技機設置島1の設置状況を以下に説明すると、本実施例においては、10体の遊技機設置島1が遊技店内に設置されており、これら各遊技機設置島1間には3タイプのうちのいずれかの送受装置(400a、400b、401、402a、402b)が備えられている。なお、以下の説明においては、各遊技機設置島1の長方形枠内に付された01〜10のNo.を用いて設置位置が異なる各遊技機設置島1をそれぞれ特定して称することとする。
本実施例においては、No.01〜10の遊技機設置島1のうち、No.01〜05及びNo.06〜10のそれぞれ5体の遊技機設置島1は、それぞれが平行となるように所定間隔おきに並列配置されており、No.01〜05の遊技機設置島1はグループ島群01に属する遊技機設置島とされ、No.06〜10の遊技機設置島1はグループ島群02に属する遊技機設置島1とされている。
これらグループ島群01、02それぞれの各遊技機設置島1は、他方のグループ島群の各遊技機設置島1に対して所定間隔離間するように対向配置されている。すなわち、両グループ島群間において互いに対向する相互の遊技機設置島1は、遊技機設置島1の長手方向に直列配置されていることになる。
また、これらNo.01〜10の遊技機設置島1のうち、No.02、09の遊技機設置島1における長手方向の一端部には、前述した計数装置15{JC(ジェットカウンター)と略称する}が配設されている。
また、No.01〜10の遊技機設置島1間には、構造の異なるタイプA〜Cの3タイプの送受装置が適用されている。具体的には、No.01−02/02−03/03−04/04−05の遊技機設置島1間及びNo.06−07/07−08/08−09の遊技機設置島1間には後述するAタイプの送受装置(シャッタ式ともいう)が適用されており、No.09−10の遊技機設置島1間にはBタイプの送受装置(コンベア式ともいう)が適用されており、グループ島群が異なるNo.01−06の遊技機設置島1間にはCタイプ(ミニリフト式ともいう)の送受装置が適用されている。
また、No.05の遊技機設置島1にあっては、遊技店における設置状況により、長手方向の幅寸法、すなわち、全長が他の遊技機設置島1よりも短寸に構成されており、一方の下部タンク9Rの長手方向の寸法が他の遊技機設置島1の下部タンク9Rよりも短寸となっており、後述するように、他の遊技機設置島1の下部タンク9Rにおける貯留量を検出する検出センサの配置数が6個であるのに対し、No.05の遊技機設置島1の下部タンク9Rにおける貯留量を検出する検出センサの配置数は3個とされている。
ここで、No.01〜10の遊技機設置島1間に適用される3種類(A〜Cタイプ)の送受装置それぞれの構造を、図3〜図5に基づいて簡単に説明する。
まず図3には、No.01〜10の遊技機設置島1間に備える基本タイプの送受装置となるAタイプの送受装置が示されている。なお、図3にはNo.02、03の遊技機設置島1が一例として示されている。
このAタイプの送受装置は、互いに隣り合う相互の遊技機設置島1間のうちのいずれか一方の遊技機設置島1に向けて下方に傾斜するように架設された傾斜送受樋400a、400bと、該傾斜送受樋400a、400bの傾斜下位側の遊技機設置島1へのパチンコ球の供給を規制する規制位置(図中実線位置)と該規制を解除する解除位置(図中2点鎖線位置)との間で昇降自在に設けられた球受用シャッタ402と、該球受用シャッタ402を昇降(駆動)させる電磁ソレノイド403と、から主に構成されている。
傾斜送受樋400a、400bは、一端が一方の遊技機設置島1における上部タンク3の側板の上部所定箇所に形成された流出口56に接続されるとともに、他端が他方の遊技機設置島1における上部タンク3の側板の下部所定箇所に形成された流入口55に接続され、一方の上部タンク3の流出口56から他方の上部タンク3の流入口55に向けて下方に傾斜するように架設されており、一方の上部タンクの流出口56から流出したパチンコ球が他方の上部タンク3の流入口55に向けて自然流下して該上部タンク3内に流入するようになっている。
球受用シャッタ402は、各上部タンク3における前記傾斜送受樋400a、400bの傾斜下位側の端部が接続される流入口55に設けられており、図3の拡大図に示されるように、流入口55の下方に配置された電磁ソレノイド403の励磁及び励磁の解除により昇降するように設けられている。
電磁ソレノイド403の励磁が解除されると、図示しない圧縮バネの付勢力にて球受用シャッタ402が前記規制位置まで上昇し、傾斜送受樋400a、400bのパチンコ球を流入口55を介して上部タンク3内に受入れない非受入状態となる。また、電磁ソレノイド403が励磁されると、図示しない圧縮バネの付勢力に抗して球受用シャッタ402が前記解除位置まで下降し、傾斜送受樋400a、400bのパチンコ球を流入口55を介して上部タンク3内に受入れる受入状態となる。
よって、例えば球受用シャッタ402が前記規制位置に位置しているときには、上部タンク3へのパチンコ球の受入れが不可とされて送受樋400a、400b内にて停留され、球受用シャッタ402が前記解除位置に位置しているときには、上部タンク3へのパチンコ球の受入れが可能とされて流入するようになっている。
なお、各流出口56にはシャッタは設けられておらず、上部タンク3における貯留量が当該上部の流出口56に達した場合に該流出口56からパチンコ球が自然に流出するようになっている。
また、流入口55から上部タンク3内に流入したパチンコ球は、上部タンク3内に貯留されることなく、流入球誘導路59を介して前記オーバーフロー樋12内に合流し、該オーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18を介して下部タンク9L、9Rに貯留されるようになっている。
なお、オーバーフロー樋12は、特に詳細な図示はしないが、該オーバーフロー樋12に流入したパチンコ球が、揚送装置325を挟んで前記計数装置15の配置側の反対側に優先的に流出するように構成されている(図5参照)。
以上説明したように、本Aタイプの送受装置においては、パチンコ球の送受を行う相互の遊技機設置島1それぞれに球受用シャッタ402を駆動する駆動装置としての電磁ソレノイド403が設けられるため、球の送受を行う場合、他方の遊技機設置島1からパチンコ球を受入れる側の遊技機設置島1の電磁ソレノイド403を駆動させる必要がある。
次に図4には、No.09、10の遊技機設置島1間に備えるBタイプの送受装置が示されている。このBタイプの送受装置は、互いに隣り合う相互の遊技機設置島1間に架設された筒状の送受樋401と、該送受樋401内のパチンコ球を移送するコンベア450と、コンベア450を駆動するコンベアモータ451と、から主に構成されている。
コンベア450は、No.09の遊技機設置島1の上部タンク3に設けられた従動プーリ453aと、No.10の遊技機設置島1の上部タンク3に設けられた駆動プーリ453bと、の間に水平方向に掛け渡されたコンベアベルト452と、から構成される。駆動プーリ453bとコンベアモータ451の駆動プーリ451aとの間にはタイミングベルト454が掛け渡されており、コンベアモータ451の駆動により駆動プーリ453bが回動してコンベアベルト452を回動させるようになっている。
No.09、10の遊技機設置島1の上部タンク3の側板には、上部タンク3内に貯留された貯留球をコンベア450に流出させるための流出口57が形成されており、該流出口57から流出したパチンコ球はコンベア450の長手方向の端部付近に落下してコンベア450により移送されるようになっている。
また、各遊技機設置島1におけるコンベア450の長手方向の両端部の下方には移送球誘導路455が設けられており、該移送球誘導路455を介してコンベア450により移送されて端部から落下されるパチンコ球は、オーバーフロー樋12に向けて誘導され、上部タンク3内に貯留されることなく、オーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18を介して下部タンク9L、9Rに貯留されるようになっている。
このように構成されたコンベア450は、コンベアモータ451を正逆駆動してコンベアベルト454を正逆回転させることで、No.09の遊技機設置島1からNo.10の遊技機設置島1へ、またはNo.10の遊技機設置島1からNo.09の遊技機設置島1へそれぞれパチンコ球を移送することができるようになっている。すなわち、Bタイプの送受装置は、1つのコンベア450により双方の遊技機設置島1それぞれに向けてパチンコ球を移送することができる。
以上説明したように、本Bタイプの送受装置においては、パチンコ球の送受を行う相互の遊技機設置島1のうちのいずれかにコンベア450を駆動するコンベアモータ451が配設されるため、球の送受を行う場合、前記相互の遊技機設置島1のうちのいずれかに配設されたコンベアモータ451を、パチンコ球の移送方向に応じて正転駆動または逆転駆動させる必要がある。
次に、図5には、No.01−06の遊技機設置島1間に備えるCタイプの送受装置が示されている。このCタイプの送受装置は、No.01、06それぞれの遊技機設置島1における対向端側の上部に配置され、各上部タンク3から流出したパチンコ球を揚送する中継リフト460と、相互の中継リフト460間のうちのいずれか一方の遊技機設置島1に向けて下方に傾斜するように架設された傾斜送受樋402a、402bと、前記中継リフト460のリフト461を駆動するリフトモータ472と、から主に構成される。
傾斜送受樋402a、402bは、一端が一方の中継リフト460の側板の上部所定箇所に形成された流出口464に接続されるとともに、他端が他方の中継リフト460の側板の下部所定箇所に形成された流入口463に接続され、一方の中継リフト460の流出口464から他方の中継リフト460の流入口463に向けて下方に傾斜するように架設されており、一方の中継リフト460の流出口464から流出したパチンコ球が他方の中継リフト460の流入口463に向けて自然流下して該中継リフト460内に流入するようになっている。
各中継リフト460における上部タンク3と対向する側板下部には、上部タンク3の側板上部所定箇所に形成される流出口466から流出したパチンコ球を中継リフト460内に受入れるための流入口465が形成されており、これら流出口466と流入口465とは中継傾斜樋467を介して接続されている。なお、流出口466は前記流出口55とほぼ同高さ位置に形成されているとともに、該流出口466からのパチンコ球の流出を規制するシャッタ等は設けられておらず、上部タンク3における貯留量が当該上部の流出口466に達した場合に該流出口466からパチンコ球が自然に流出するようになっている。
すなわち、中継傾斜樋467は、上部タンク3の流出口466と中継リフト460の流入口465との間に、該流入口465に向けて下方に傾斜するように架設され、流出口466から流出したパチンコ球は自然流下により流入口465内に流入するようになっている。
中継リフト460は、特に詳細な構造を図示しないが、遊技機設置島1に配置される揚送装置325やミニリフト210L、210Rと同様の構造のバケット式の揚送装置が適用されており、中継リフト460の外形を構成する上下方向を向く箱体内上下部に設けられた駆動プーリ470と従動プーリ471とに掛け渡された無端状のタイミングベルト469の外周面に所定間隔おきに複数取付けられたパチンコ球を収容可能な複数のバケット468と、前記駆動プーリ470に連係されるリフトモータ472と、からなるリフト461にて構成されている。
よって、リフトモータ472を駆動してタイミングベルト469を回転させることにより、流入口465を介して内部に流入したパチンコ球が縦方向に循環回転するバケット468に収容された状態で揚送され、流出口464を介して傾斜送受樋402a、402b内に流出されるようになっている。すなわち、リフトモータ472を駆動してタイミングベルト469を回転させない限り中継傾斜樋467のパチンコ球が揚送されて傾斜送受樋402a、402b内に流出されることがないので、この中継リフト460は傾斜送受樋402a、402b内へのパチンコ球の流出の規制及び該規制を解除する機能を備えている。
なお、本実施例においては、流出口464には該流出口466からのパチンコ球の流出を規制するシャッタ等は設けられておらず、リフト461を駆動することにより揚送されたパチンコ球が流出口464から傾斜送受樋402a、402b内に流出するようになっているが、例えば流出口464の外側に該流出口464から流出したパチンコ球を一時的に貯留するバッファタンク(図示略)等を設けるとともに、該バッファタンクに設けた流出口にシャッタ等を設け、該シャッタを開放することでバッファタンク内のパチンコ球が前記流出口から流出して傾斜送受樋402a、402b内に流出するようにしてもよい。
一方、中継リフト460により傾斜送受樋402a、402b内に流出されたパチンコ球は、樋内を流下して流入口463を介して他方の中継リフト460の内部に流入した後、流入球誘導管473内を流下して遊技機設置島1に配設されたオーバーフロー樋12に誘導され、該オーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18を介して下部タンク9L、9Rに貯留されるようになっている。
また、傾斜送受樋402a、402bにおける傾斜下位側の端部近傍には、傾斜送受樋402a、402b内のパチンコ球を検出することにより該傾斜送受樋402a、402b内におけるパチンコ球の流下状況を検出する流下状況検出センサ474が設けられている。この流下状況検出センサ474からのパチンコ球の検出信号は、後述するように各遊技機設置島1に設けられる島コントローラ421に出力されるようになっており、島コントローラ421は、該検出信号の入力状況に基づいて傾斜送受樋402a、402b内におけるパチンコ球の流下に何らかの異常(例えば球詰まりの発生やパチンコ球が検出される状況において検出されない等)が生じているか否かを判定し、異常が生じていると判定したときは流下異常信号(停滞信号)を管理コンピュータ430に出力するようになっている。
管理コンピュータ430の制御部431は、前記流下異常信号が信号入力部に入力されたことに基づいて、該流下異常信号の出力先の遊技機設置島1及び該遊技機設置島1と球の送受を行う遊技機設置島1それぞれの島No.を特定し、該特定した相互の遊技機設置島1のうち、球を他方の遊技機設置島1に供給するためにリフト461を駆動させている遊技機設置島1の島コントローラ421に向けて、現在行っている球の送受を緊急停止させる緊急停止信号を送信して球の送受を緊急停止させるとともに、該異常が発生した旨を表示器434や表示装置417の画面上に表示したり、あるいはエラー音等を出力するようになっている。
なお、本実施例においては、流下状況検出センサ474からのパチンコ球の検出信号が入力される島コントローラ421が該検出信号の入力状況に基づいて異常が生じているか否かを判定するようになっているが、前記検出信号をそのまま管理コンピュータ430に出力し、該管理コンピュータ430が検出信号の入力状況に基づいて異常が生じているか否かを判定するようにしてもよい。
以上説明したように、本Cタイプの送受装置においては、パチンコ球の送受を行う相互の遊技機設置島1それぞれに中継リフト460のリフト461を駆動する駆動装置としてのリフトモータ472が設けられるため、球の送受を行う場合、他方の遊技機設置島1に向けてパチンコ球を供給する側の遊技機設置島1のリフトモータ472を駆動させる必要がある。
このように、上記No.01〜10の遊技機設置島1間には、上記各A〜Cのうちのいずれかのタイプの送受装置が備えられており、該送受装置を介して連結された相互の遊技機設置島1間においてパチンコ球の送受を行うことができるようになっている。
また、各遊技機設置島1の上部タンク3内には、後述するように上限貯留量検出センサ204及び下限貯留量検出センサ205(図6、7参照)が設けられており、遊技機設置島1におけるパチンコ球の貯留量レベルが下限貯留量検出センサ205の配置位置を下回る、すなわち、下限貯留量レベルとなった場合にはミニリフト210L、210Rが駆動して下部タンク9L、9Rからのパチンコ球の揚送を開始し、下部タンク9L、9Rに貯留されたパチンコ球を循環使用するとともに、パチンコ球の貯留量が上限貯留量検出センサ204の配置位置まで貯留され、すなわち、上限貯留量レベルに達するとミニリフト210L、210Rの揚送が停止されるようになっている。
また、清浄装置50は、特に詳細な図示はしないが、略直方体に構成された装置本体の上部に水平方向に設けられるとともに、上面に清浄シートが交換可能に敷設された揺動板を、揺動モータ58(図6、7参照)により水平方向に揺動(偏心回転)させることにより、清浄シート上に載置されたパチンコ球と清浄シートとを摺接させて、パチンコ球の表面に付着した汚れを清浄するように構成されているが、このような揺動板の水平揺動によりパチンコ球を清浄するものだけでなく、例えばパチンコ球を揚送する際に清浄シートに摺接させる清浄装置を適用してもよく、任意に変更自在である。
次に、図6及び図7に基づいて、本実施例における遊技機設置島1の構成を説明する。なお、以下においては、No.01〜10のうちのNo.02〜05、07〜08の遊技機設置島1の構成を主に説明し、No.01、06、10に関してはNo.02〜05、07〜08の遊技機設置島1と構成が異なる部分のみ説明することとする。
遊技機設置島1には、内部に配置される各種装置(揚送装置325や清浄装置50等)や、各貯留領域(下部タンク9L、9Rや上部タンク3等)内に配設される各種センサが接続されており、各貯留領域内におけるパチンコ球の貯留状況に応じて各種装置の駆動制御を行うことで、パチンコ球を遊技機設置島1内で循環させるようになっている。
具体的には、各遊技機設置島1内には、通信ケーブルKを介して全ての遊技機設置島における各種装置の稼働状況や、後述するように各貯留タンクにおける貯留状況を管理する補給管理装置としての管理コンピュータ430に接続される島コントローラ421が配置されている。
管理コンピュータ430は、図7に示されるように、遊技機設置島1における島コントローラ421に接続され、島コントローラ421を制御する演算処理装置(CPU)432や、当該管理コンピュータ430における制御プログラム等が記憶された記憶部433等が設けられた制御部431と、表示器434(出力装置)と、入力器435(入力装置)と、から主に構成されている。
島コントローラ421には、遊技機設置島1に配設されたパチンコ機2と、上部タンク3内における上限貯留量を検出するための上限貯留量検出センサ204と、上部タンク3内における下限貯留量を検出するための下限貯留量検出センサ205と、下部タンク9L内の貯留量を検出するための複数の貯留量検出センサ410a〜410fと、下部タンク9R内の貯留量を検出するための複数の貯留量検出センサ411a〜411fと、ミニリフト210Lの回転状況を検出する回転検出センサ412L及び揚送タンク200aL内における上限貯留量を検出するための上限貯留量検出センサ202L、下限貯留量を検出するための下限貯留量検出センサ203Lが接続されるミニリフトコントローラ413Lと、ミニリフト210Rの回転状況を検出する回転検出センサ412R及び揚送タンク200aR内における上限貯留量を検出するための上限貯留量検出センサ202R、下限貯留量を検出するための下限貯留量検出センサ203Rが接続されるミニリフトコントローラ413Rと、球受用シャッタ402(電磁ソレノイド403)の開閉制御を行う球送受コントローラ414と、揚送装置325の駆動制御を行うリフトコントローラ415と、遊技機設置島1内の各種装置の駆動状況及び各貯留領域の貯留状況等を確認するための表示装置417と、案内樋24Lに設けられる流入球検出センサ120、案内樋24Rに設けられる流入球検出センサ121、流出樋26に設けられる流出球検出センサ122、揺動モータ58が各々接続される清浄コントローラ418と、が接続されている。なお、清浄コントローラ418はリフトコントローラ415を介して島コントローラ421に接続されている。
リフトコントローラ415には、揚送装置325の揚送球排出口328に設けられ、上部タンク3が満タンとなって揚送球排出口328にて球詰まりが発生しているか否かを検出するための球詰まりセンサ416が接続されている。
なお、No.01、06の遊技機設置島1に関しては、球受用シャッタ402の電磁ソレノイド403に加えて、図中2点鎖線で示される中継リフト460のリフトモータ472と、流下状況検出センサ474と、が球送受コントローラ414に接続される。
また、No.09の遊技機設置島1に関しては、球受用シャッタ402の電磁ソレノイド403に加えて、コンベア450を駆動する図中2点鎖線で示されるコンベアモータ451が球送受コントローラ414に接続される。
また、No.10の遊技機設置島1に関しては、球受用シャッタ402の電磁ソレノイド403の替わりに、コンベア450を駆動する図中2点鎖線で示されるコンベアモータ451が球送受コントローラ414に接続される。
また、管理コンピュータ430は、各遊技機設置島1の島コントローラ421を介して送信される貯留量検出センサ410a〜410f、411a〜411fからの検出信号に基づいて、各遊技機設置島1の下部タンク9L、9Rの貯留量レベルを特定するとともに、それぞれの貯留量レベル差の算出(比較)を行う。
すなわち、本実施例における管理コンピュータ430は、島コントローラ421を介して送信される貯留量検出センサ410a〜410f、411a〜411fの検出結果に基づき、各遊技機設置島1の上部タンク3及び下部タンク9L、9Rの貯留量レベルを特定する貯留量特定手段を構成している。
次に、このように構成される本実施例の遊技機設置島1における管理コンピュータ430及び島コントローラ421による各種装置の制御内容及びパチンコ球の循環状況の概略を簡単に説明する。なお、以下においてはNo.02の遊技機設置島1における状況を一例として説明することとする。
島コントローラ421は、リフトコントローラ415を介して揚送装置325を常時継続的に駆動させる。また、リフトコントローラ415は、案内樋24L、24Rに設けられる流入球検出センサ120、121のいずれか一方の検出センサからの検出信号の入力が所定時間継続すると、揺動モータ58を駆動させて清浄装置50による清浄を開始し、所定時間経過後、または流出球検出センサ122からの検出信号の入力が所定時間継続した場合、すなわち、流出樋26にて球詰まりが発生した場合において揺動モータ58の駆動を停止させる。
本実施例においては、前述したように側部樋17L、17Rに回収されるパチンコ球が下部タンク9L、9R内に貯留されているパチンコ球よりも優先して清浄装置50内に流入して清浄された後に揚送装置325により揚送されるようになっているため、パチンコ機2にて遊技に使用されて排出されたパチンコ球が優先的に清浄され、清浄された後に揚送装置325により揚送されて上部タンク3内に貯留され、再び供給樋4、支流樋5を介して各パチンコ機2の球タンク6に供給されることになる。
そして、例えば上部タンク3の上限貯留量検出センサ204及び下限貯留量検出センサ205からの検出信号の入力が途絶えたとき、すなわち、上部タンク3の貯留量レベルが前記下限貯留量レベルとなった場合、島コントローラ421は、まず一方の下部タンク9Lに貯留球があるか否かを判定する。詳しくは、前記貯留量検出センサ410a〜410fによる検出状況に基づいて、少なくとも最下位置に配置される貯留量検出センサ410aからの検出信号の入力があるか否かを判定し、該貯留量検出センサ410aからの検出信号の入力があると判定した場合には、供給手段としてのミニリフトコントローラ413Lに対してパチンコ球の補給要求を行うとともに、この補給要求を受けてミニリフトコントローラ413Lは、上限貯留量検出センサ202L及び下限貯留量検出センサ203Lからの出力状況に応じてミニリフト210Lを駆動する。これにより、下部タンク9Lに貯留されているパチンコ球が下部タンク9Rよりも優先的に揚送されて清浄装置50に供給され、揚送装置325により上部タンク3まで揚送され、上部タンク3にパチンコ球が補給されることになる。
ミニリフトコントローラ413Lは、島コントローラ421からの補給要求がなされている間において、上限貯留量検出センサ202L及び下限貯留量検出センサ203Lからの出力状況に応じてミニリフト210Lの駆動、駆動停止を繰り返す。具体的には、上限貯留量検出センサ202L及び下限貯留量検出センサ203Lからの検出信号の入力があるときは駆動を停止し、下限貯留量検出センサ203Lのみからの検出信号の入力があるときには駆動させる。
この状態において、または前記島コントローラ421からの補給要求がなされたときにおいて例えば全ての貯留量検出センサ410a〜410fからの検出信号の入力がないと判定したとき、島コントローラ421は、他方の下部タンク9Rに貯留球があるか否かを判定する。詳しくは、前記貯留量検出センサ411a〜411fによる検出状況に基づいて、少なくとも最下位置に配置される貯留量検出センサ411aからの検出信号の入力があるか否かを判定し、該貯留量検出センサ411aからの検出信号の入力があると判定した場合には、供給手段としてのミニリフトコントローラ413Rを介して、上限貯留量検出センサ202R及び下限貯留量検出センサ203Rからの出力状況に応じて反対側のミニリフト210Rを駆動させる。これにより、下部タンク9Rに貯留されているパチンコ球が揚送されて清浄装置50に供給され、揚送装置325により上部タンク3まで揚送され、上部タンク3にパチンコ球が補給されることになる。
なお、島コントローラ421によるこのような揚送要求に基づいて行われた揚送処理は、上部タンク3の上限貯留量検出センサ204及び下限貯留量検出センサ205双方からの検出信号の入力があるまで行われるようになっている。
以上説明したように、上部タンク3の貯留量レベルが下限貯留量レベル以下であるときは、揚送装置325及び清浄装置50が適宜駆動することにより、パチンコ機2から排出されるパチンコ球のみが優先的に循環して使用され、例えば複数台のパチンコ機2にて大当り等が発生し、上部タンク3に貯留されている貯留球のみではパチンコ機2への補給が間に合わなくなる虞がある場合、すなわち、上部タンク3の貯留量レベルが下限貯留量レベルとなった場合等においては、下部タンク9Lの貯留球が下部タンク9Rの貯留球よりも優先的に循環して使用され、それでも間に合わない場合には下部タンク9Rの貯留球が循環使用されることになる。
また、本実施例において管理コンピュータ430は、上述したように各遊技機設置島1内において揚送処理を行っている間、各遊技機設置島1の島コントローラ421を介して送信される下部タンク9L、9Rの各種検出センサからの検出信号に基づいて各遊技機設置島1の全体の貯留量レベルを特定し、各遊技機設置島1それぞれの貯留量レベルを比較する。
そして、上述したように各遊技機設置島1において上部タンク3及び下部タンク9L、9Rに貯留されている当該遊技機設置島1の貯留球のみではパチンコ機2への補給が間に合わなくなる虞がある場合や、各遊技機設置島1間における貯留量レベル差が予め定められたレベル差以上となったと判定したとき、送受を行う必要がある相互の遊技機設置島を特定し、該特定した相互の遊技機設置島1のうち、貯留量レベルが低い遊技機設置島1に向けてパチンコ球を補給するために駆動する必要がある前記送受装置の駆動装置が配設されている遊技機設置島1の島コントローラ421に対して球の送受処理を行うための供給信号を出力し、各遊技機設置島1の貯留量を調整する制御を行う。なお、このように管理コンピュータ430の制御部431が行う詳細な制御内容に関しては後述することとする。
本実施例における管理コンピュータ430における記憶部433には、図10に示されるように、各遊技機設置島1における下部タンク9L、9Rそれぞれに配設して使用する貯留量検出センサの数量ごとに、貯留量検出センサ410、411が検出する検出パターン並びに該検出パターンに対応する貯留量が予め定められた貯留量テーブルが、各下部タンク9L、9R(下部タンクNo.01L、01R〜10L、10R)ごとに記憶されている。
この貯留量テーブルにおける検出センサNo.1は貯留量検出センサ410a(411a)に対応し、検出センサNo.2は貯留量検出センサ410b(411b)に対応し、検出センサNo.3は貯留量検出センサ410c(411c)に対応し、検出センサNo.4は貯留量検出センサ410d(411d)に対応し、検出センサNo.5は貯留量検出センサ410e(410e)に対応し、検出センサNo.6は貯留量検出センサ410f(411f)に対応している。なお、特に図示はしないが、検出センサNo.は1から12まで設定可能とされており、すなわち、最大で12個の貯留量検出センサを設定出来るようになっている。
検出センサNo.の欄には、センサ数量それぞれに応じた貯留量検出センサ410の検出パターンが示されており、これら各検出パターンごとに下部タンク9L、9Rにおけるパチンコ球の貯留量(%)が定められている。
具体的には、例えばNo.02の遊技機設置島1の下部タンク9L(下部タンクNo.02)に6個の貯留量検出センサ410a〜410fを配設して使用するために設定した場合を一例として説明すると、貯留量検出センサ410a(検出センサNo.1)からの検出信号が島コントローラ421に出力される場合の下部タンク9Lの貯留量は10%、貯留量検出センサ410a、410b(検出センサNo.1、2)からの検出信号が島コントローラ421に出力される場合の下部タンク9Lの貯留量は15%、貯留量検出センサ410a、410b、410c(検出センサNo.1、2、3)からの検出信号が島コントローラ421に出力される場合の下部タンク9Lの貯留量は20%、貯留量検出センサ410a、410b、410c、410d(検出センサNo.1、2、3、4)からの検出信号が島コントローラ421に出力される場合の下部タンク9Lの貯留量は30%、貯留量検出センサ410a、410b、410c、410d、410e(検出センサNo.1、2、3、4、5)からの検出信号が島コントローラ421に出力される場合の下部タンク9Lの貯留量は45%、貯留量検出センサ410a、410b、410c、410d、410e、410f(検出センサNo.1、2、3、4、5、6)からの検出信号が島コントローラ421に出力される場合の下部タンク9Lの貯留量は50%となる。
なお、言うまでもなく、下部タンク9Lの貯留量検出センサ410a〜410fは、このような貯留量テーブルに各検出パターンごとに予め登録された貯留量(%)と、実際にパチンコ球を検出したときの貯留量と、が対応するように、下部タンク9Lにおける長手方向の位置または高さ位置がそれぞれ異なる複数箇所にそれぞれ配設されている。
よって管理コンピュータ430の制御部431は、例えばNo.2の遊技機設置島1の下部タンク9L(下部タンクNo.2L)、9R(下部タンクNo.02R)において、それぞれ6個の検出センサNo.1〜6(貯留量検出センサ410a〜410f/411a〜411f)を配設して使用するための設定がなされた場合、島No.2の遊技機設置島1の島コントローラ421から出力される各下部タンク9L、9Rそれぞれの検出センサNo.1〜6(貯留量検出センサ410a〜410f、410a〜410f)の検出信号の入力状況に基づく検出パターンと貯留量テーブルに登録されている検出パターンとを比較することで、下部タンク9L、9Rそれぞれにおけるパチンコ球の貯留量を特定するとともに、下部タンク9L、9Rそれぞれにおけるパチンコ球の貯留量の合計貯留量を算出して特定し、この両下部タンク9L、9Rの合計貯留量を該遊技機設置島1における全体の貯留量として特定する。
なお、本実施例においては、各遊技機設置島1における両下部タンク9L、9Rの合計貯留量を当該遊技機設置島1における全体の貯留量とし、これをもって他の遊技機設置島1との間で貯留量の比較を行うようになっているが、両下部タンク9L、9Rの合計貯留量と上部タンク3におけるパチンコ球の貯留量とを合計した貯留量を当該遊技機設置島1における全体の貯留量とするようにしてもよい。
また、本実施例においては、このような貯留量テーブルに基づいて特定した遊技機設置島1の全体の貯留量を6段階の貯留量レベルに換算して各遊技機設置島1間の貯留量レベル差を比較するようになっている。具体的には、各遊技機設置島1において、貯留量が0%〜10%までを貯留量レベル1、貯留量が11%〜20%までを貯留量レベル2、貯留量が21%〜40%までを貯留量レベル3、貯留量が41%〜60%までを貯留量レベル4、貯留量が61%〜80%までを貯留量レベル5、貯留量が81%〜100%までを貯留量レベル6としている。
そして、管理コンピュータ430の制御部431は、計数装置15(JC)が配置されていない通常の遊技機設置島1間(本実施例ではNo.No.01−06、03−04、04−05、06−07、07−08間)における貯留量レベル差が予め定められた判定値(ここではレベル差2以上)となったとき、後述するように、該相互の遊技機設置島1間において貯留量レベルが低い遊技機設置島1に向けてパチンコ球を供給するための供給信号を送信する遊技機設置島1を特定し、該特定した遊技機設置島1の島コントローラ421に前記供給信号を送信し、相互の遊技機設置島1間の貯留量レベル差がレベル差1以下となるように球の送受を行わせる。
また、計数装置15(JC)が配置されていない通常の遊技機設置島1と計数装置15(JC)が配置された遊技機設置島1間(No.01−02、02−03、08−09、09−10間)における貯留量レベル差が予め定められた判定値(ここではレベル差5以上)となったとき、後述するように、該相互の遊技機設置島1間において貯留量レベルが低い遊技機設置島1に向けてパチンコ球を供給するための供給信号を送信する遊技機設置島1を特定し、該特定した遊技機設置島1の島コントローラ421に前記供給信号を送信し、相互の遊技機設置島1間の貯留量レベル差がレベル差4以下となるように球の送受を行わせる。
さらに本実施例においては、計数装置15(JC)が配置された遊技機設置島1(No.02、09)においては、前述したように計数装置15から排出されるパチンコ球を受入れる必要があるために貯留量レベルを低く保っておく必要があることから、該遊技機設置島1の貯留量レベルがレベル3以上となったとき、隣り合う相互の遊技機設置島1間との貯留量レベル差がレベル差2〜4の範囲であるときであっても、該遊技機設置島1のパチンコ球を他の遊技機設置島1に供給する処理を行わせるようになっている。
次いで、管理コンピュータ430による各種設定内容を以下に説明する。
本実施例においては、前述したように遊技店内に複数設置される遊技機設置島1における下部タンク9L、9Rの大きさ、各遊技機設置島1間に備えられる送受装置の種別(タイプ)、計数装置15の配置状況に応じて管理コンピュータ430にて行う制御内容が変わることがあっても、これに対応することができるように、各種設定を管理コンピュータ430にて行うことができるようになっている。
まず始めに、遊技機設置島1間に備えられる送受装置の設定状況を図8に基づいて説明する。
管理コンピュータ430の記憶部422には、各遊技機設置島1間に備えることができる送受装置のタイプが登録された送受装置テーブル(図8(a)参照)が記憶されている。図8(a)に示されるように、該送受装置テーブルには、A、B、C……のように複数のタイプの送受装置が登録されており、各列には、送受装置のタイプ、装置の名称、該送受装置における駆動装置(ソレノイドやモータ等)が配置される遊技機設置島が隣り合う相互の遊技機設置島1両方、またはいずれか一方か、を示す情報が登録されている。
管理コンピュータ430においては、図8(b)に示されるように、各遊技機設置島1間に備えられる送受装置のタイプを設定する送受装置タイプ設定画面をメニュー画面(図示略)のうちから選択して表示できるようになっている。
送受装置タイプ設定画面には、各遊技機設置島1間に備えられる基本タイプの送受装置を入力することができる基本タイプ入力ブロックと、一部の遊技機設置島1間に備える送受装置を個別に入力する一部入力ブロックと、該入力画面において入力した状況を確認するための入力状況確認画面と、が表示されるようになっている。
基本タイプ入力ブロックには、各遊技機設置島1間に備えられる基本タイプの送受装置を入力するための基本タイプ入力フィールド500が表示されている。
一部入力ブロックには、複数の遊技機設置島1間のうちの所定の遊技機設置島1間を特定するための島間フィールド501と、該島間フィールド501に入力された遊技機設置島1間に備えられる送受装置のタイプを入力する送受装置タイプ入力フィールド502と、該送受装置タイプ入力フィールド502に入力された送受装置が、駆動装置の配置位置が相互の遊技機設置島1のうちのいずれか一方となる送受装置、すなわち、本実施例ではBタイプの送受装置となる場合において、その駆動装置(コンベアモータ451)が配置される遊技機設置島No.を入力する駆動装置入力フィールド503と、が上下方向に配置されている。
なお、これら上下3つのフィールド501〜503からなる入力フィールドは横方向に3列並設されて3つの遊技機設置島1間の内容を入力できるとともに、さらに右端のスクロールバーをスクロールすることでさらに新規の入力フィールドが表示され、少なくともNo.01〜10の遊技機設置島1間それぞれの送受装置の設置状況に応じた内容を個別に入力できるようになっている。また、ここでは同一のグループ島群に属する遊技機設置島1間(No.01〜05/06〜10)、すなわち、互いに並設配置される遊技機設置島1間(第1遊技機設置島間)に備えられる送受装置と、異なるグループ島群に属する遊技機設置島1間(No.01−06)間、すなわち、互いに直列配置される遊技機設置島1間(第2遊技機設置島間)に備えられる送受装置と、をそれぞれ設定することができる。
そして、この一部入力ブロックにおける各フィールド501〜503に入力がある場合、該フィールドに入力された遊技機設置島1間における内容が基本タイプ入力フィールド500に入力されたタイプよりも優先して設定されるようになっている。
また、各フィールド500〜503はコントロールボックスとなっており、各フィールドの右側の矢印を選択することで入力可能な数値やアルファベット等の値一覧がプルダウン表示され、これらプルダウン表示されたうちのいずれかの適宜数値やアルファベット等を選択するか、あるいは直接打ち込むことで入力できるようになっている。
すなわち、ここでは、No.09−10の遊技機設置島1間にはBタイプの送受装置が備えられるとともに、コンベアモータ451がNo.09、10のうちのNo.10の遊技機設置島1に配置されているという内容が入力されているとともに、No.01−06の遊技機設置島1間にはCタイプの送受装置が備えられ、それら以外の遊技機設置島1間にはAタイプの送受装置が備えられているという内容が入力され、それら入力内容が設定状況確認画面に表示されていることになる。
これら入力内容が正しければその状態で設定ボタン504をクリックすることで入力内容が設定されて、各種設定の一覧表示画面に戻ることになる。なお、入力内容を変更したいときは画面右側の設定ボタン504をクリックするまで何度でも各フィールドの入力内容を変更することができるようになっている。また、メニューボタン505は各種設定の一覧表示画面に戻るためのボタンである。
次に図9には、各遊技機設置島1の下部タンク9L、9Rに配設して使用する貯留量検出センサ410、411の数量を設定する際の貯留量検出センサ設定画面が表示された状態の一例が示されている。この図においては、他の遊技機設置島1に比べて長手方向の幅寸法(全長)が短い島No.05の遊技機設置島1(図2参照)における下部タンク9R(タンクNo.09R)に配設する貯留量検出センサ410の数量を設定する状態が示されている。
具体的には、設定する島No.を入力する島No.フィールド506と、下部タンクNo.を入力するタンクNo.フィールド507と、センサ数量を入力するセンサ数量フィールド508と、これらフィールド506〜507に入力した数値を設定するための設定ボタン504と、各種設定の一覧表示画面に戻るためのメニューボタン505と、が表示されるようになっており、設定した数値は画面下部に表示され、設定状況を確認出来るようになっている。
なお、タンクNo.フィールド507に入力する下部タンクNo.01L〜10Lは各遊技機設置島1(島No.01〜10)における下部タンク9Lに対応しており、また、下部タンクNo.01R〜10Rは各遊技機設置島1(島No.01〜10)における下部タンク9Rに対応している。
また、各フィールド506〜508はコントロールボックスとなっており、各フィールドの右側の矢印を選択することで入力可能な数値の値一覧がプルダウン表示され、これらプルダウン表示されたうちのいずれかの適宜数値等を選択するか、あるいは直接打ち込むことで入力できるようになっている。
なお、管理コンピュータ430における記憶部433には、前述したように、各下部タンク9L、9Rそれぞれに配設して使用する貯留量検出センサの数量ごとに、貯留量検出センサ410、411が検出する検出パターン並びに該検出パターンに対応する貯留量が予め定められた貯留量テーブルが、各下部タンク9L、9R(下部タンクNo.01L、01R〜10L、10R)毎に記憶されており(図10参照)、これら検出パターンに基づいて特定される各下部タンク9L、9Rの合計貯留量(%)から各遊技機設置島1における全体の貯留量レベルを特定するようになっている。
これら入力内容が正しければその状態で設定ボタン504をクリックすることで入力内容が設定されて各種設定の一覧表示画面、入力内容を変更したいときは画面右側の設定ボタン504をクリックするまで何度でも各フィールドの入力内容を変更することができるようになっている。
次に図11には、各遊技機設置島1に計数装置15(JC)が設置されているか否か、言い換えると、計数装置15が設置されている遊技機設置島1を入力するための計数装置設定画面が示されている。
具体的には、計数装置15が設置されている島No.を入力する島No.フィールド509が上下方向に複数表示されるようになっており、入力した数値は画面下部に表示され、入力状況を確認出来るようになっている。なお、右端のスクロールバーをスクロールすることでさらに新規の入力フィールドが表示されるようになっている。
また、各フィールド509はコントロールボックスとなっており、各フィールドの右側の矢印を選択することで入力可能な数値の値一覧がプルダウン表示され、これらプルダウン表示されたうちのいずれかの適宜数値等を選択するか、あるいは直接打ち込むことで入力できるようになっている。
これら入力内容が正しければその状態で設定ボタン504をクリックすることで入力内容が設定されて、各種設定の一覧表示画面に戻ることになる。なお、入力内容を変更したいときは画面右側の設定ボタン504をクリックするまで何度でも各フィールドの入力内容を変更することができるようになっている。
以上説明してきたように、管理コンピュータ430にて各種設定を行うことで、管理コンピュータ430は、各種設定画面において入力して設定した設定内容に基づき、各遊技機設置島1において球の送受を行わせることで各遊技機設置島1間の貯留量レベルを最適な状態に保つように制御する。
以下、管理コンピュータ430の制御部431が行う貯留量レベルの調整制御内容を、図12及び図13に基づいて説明する。
制御部431は、図12に示されるように、球の送受処理を開始する球送受開始処理(Sa1)と、Sa1において開始した球の送受処理を終了する球送受終了処理(Sa2)と、を繰り返し行い、貯留量レベルを調整する制御を行う。
図13には、図12におけるSa1のステップにおける球送受開始処理の制御内容の詳細を示すフローチャートが示されており、以下、この処理内容を説明する。
制御部431は、まず複数設置された遊技機設置島1のうち、貯留量レベル差が予め定められた第1判定値であるレベル差2以上の相互の遊技機設置島1があるか否かを、各遊技機設置島1の島コントローラ421から出力される貯留量検出センサの検出信号の入力に基づいて判定し(Sb1)、貯留量レベル差がレベル差2以上の相互の遊技機設置島1があると判定した場合はその相互の遊技機設置島1の島No.を特定するとともに(Sb2)、Sb2のステップにおいて特定した相互の遊技機設置島1のいずれかが計数装置15(JC)が設置された遊技機設置島1か否かを、前記計数装置設定画面にて設定された設定内容に基づいて判定する(Sb3)。
そして、いずれかの遊技機設置島1が計数装置15(JC)が設置された遊技機設置島1であると判定した場合、それら相互の遊技機設置島1の貯留量レベル差が予め定められた第2判定値であるレベル差5以上であるか否かを判定し(Sb7)、レベル差5未満である判定した場合はそのまま処理を終了するとともに、レベル差5以上であると判定した場合はSb4のステップに進む。
また、Sb1のステップにおいて、貯留量レベル差がレベル差2以上の相互の遊技機設置島1がないと判定した場合、貯留量レベルがレベル差2以上である計数装置15が設置された遊技機設置島1があるか否か、すなわち、No.02、09の遊技機設置島1の貯留量レベルがレベル2以上となったか否かを判定し(Sb11)、少なくともいずれか一方の貯留量レベルがレベル2以上であると判定した場合、当該遊技機設置島1に隣り合う両遊技機設置島1の貯留量レベルをそれぞれ比較して貯留量レベルが低い遊技機設置島1を特定し、該特定した貯留量レベルが低い遊技機設置島1と計数装置15が設置された相互の島No.を特定し(Sb12)、Sb4に進む。
次いで、Sb2またはSb12において特定した相互の遊技機設置島1間の送受装置のタイプはBタイプであるか否かを、前記送受装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて判定し(Sb4)、Bタイプであると判定した場合、相互の遊技機設置島1のうち、駆動装置、すなわち、コンベアモータ451が配置された遊技機設置島1(島No.)を特定する(Sb5)。
また、Sb4のステップにおいて、相互の遊技機設置島1間の送受装置のタイプはBタイプでないと判定した場合、Cタイプであるか否かを、前記送受装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて判定し(Sb8)、Cタイプであると判定した場合、相互の遊技機設置島1の貯留量レベルを比較して、比較した結果、貯留量レベルが高い遊技機設置島1(島No.)を特定する(Sb9)。
また、Sb8のステップにおいて、相互の遊技機設置島1間の送受装置のタイプはCタイプでない、すなわち、Aタイプであると判定した場合、相互の遊技機設置島1の貯留量レベルを比較して、比較した結果、貯留量レベルが低い遊技機設置島1(島No.)を特定する(Sb10)。
そして、これらSb5またはSb9またはSb10のステップにおいて特定した遊技機設置島1の島コントローラ421に向けて、相互の遊技機設置島1のうち、貯留量レベルが高い遊技機設置島1から低い遊技機設置島1に向けてパチンコ球を供給する旨を示す供給信号、具体的には、各種送受装置の駆動装置(電磁ソレノイド403、コンベアモータ451、リフトモータ472)を駆動させる駆動信号を送信し、処理を終了する。なお、コンベアモータ451が配置された遊技機設置島1に対して駆動信号(供給信号)を送信する場合、球の移送方向に応じてコンベアモータ451を正転駆動する正転駆動信号もしくは逆転駆動する逆転駆動信号のいずれかを選択して送信することになる。
次に、図14には、図12におけるSa2のステップにおける球送受終了処理の制御内容の詳細を示すフローチャートが示されており、以下、この処理内容を説明する。
制御部431は、Sa1のステップにおいて球送受処理を行わせている遊技機設置島1があるか否かを判定し(Sc1)、球送受処理を行わせている遊技機設置島1があると判定した場合、その相互の遊技機設置島1の島No.を特定し(Sc2)、該Sc2のステップにおいて特定した相互の遊技機設置島1における貯留量レベル差がレベル差1以下になったか否かを判定し(Sc3)、レベル差1以下になったと判定した場合はSc2のステップにおいて特定した相互の遊技機設置島1のうち、前記球送受開始処理において供給信号を送信した遊技機設置島に向けて球送受処理を終了する旨を示す供給終了信号を送信する(Sc4)。
このように、管理コンピュータ430の制御部431は、遊技店内に設置された複数の遊技機設置島1間それぞれの遊技球の貯留量レベルを、前記センサ数量設定画面にて設定した数量の貯留量検出センサ401a〜410f、411a〜411fからの検出信号に基づいて特定し、該特定結果に基づいて互いに隣り合う相互の遊技機設置島1の貯留量レベルの比較を行うとともに、該比較した相互の遊技機設置島1間の貯留量レベル差が予め定められた判定値に達したか否かを判定する。
ここで適用する判定値は、計数装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて、貯留量レベルの比較を行う相互の遊技機設置島1のいずれかに計数装置15が設置されている否かによりレベル差の異なる2つの判定値を適用する。具体的には、貯留量レベルの比較を行う相互の遊技機設置島1のいずれにも計数装置15が設置されていない場合は判定値としてレベル差2を適用し、いずれかの遊技機設置島1に計数装置15が設置されている場合は判定値としてレベル差5を適用する。
そして、このように計数装置15の設定状況に基づいて相互の遊技機設置島間の貯留量レベル差が前記判定値に達したと判定したときにおいて、前記送受装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて貯留量レベル差が前記判定値に達した相互の遊技機設置島1間にAタイプの送受装置が設定されていると判定したときは、貯留量レベルの特定結果に基づき該相互の遊技機設置島1のうち貯留量レベルが低い遊技機設置島1を特定する。
また、計数装置15の設定状況に基づいて相互の遊技機設置島間の貯留量レベル差が前記判定値に達したと判定したときにおいて、前記送受装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて貯留量レベル差が前記判定値に達した相互の遊技機設置島1間にBタイプの送受装置が設定されていると判定したときは、前記送受装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて該相互の遊技機設置島1のうちコンベアモータ451が配置された遊技機設置島1を特定する。
さらに、計数装置15の設定状況に基づいて相互の遊技機設置島間の貯留量レベル差が前記判定値に達したと判定したときにおいて、前記送受装置設定画面にて設定した設定内容に基づいて貯留量レベル差が前記判定値に達した相互の遊技機設置島1間にCタイプの送受装置が設定されていると判定したときは、貯留量レベルの特定結果に基づき該相互の遊技機設置島1のうち貯留量レベルが高い遊技機設置島1を特定する。
そして、いずれかの送受装置を介して貯留量レベルが低い遊技機設置島1に球を供給する旨を示す供給信号を、Aタイプの送受装置が適用された場合、Bタイプの送受装置が適用された場合、Cタイプの送受装置が適用された場合それぞれにおいて特定された遊技機設置島1の島コントローラ421に向けて送信する。
以上説明したように、本発明における実施例としての管理コンピュータ430にあっては、パチンコ球の送受を行う相互の遊技機設置島1間に、送受装置を介して貯留量レベルが低い遊技機設置島1にパチンコ球を供給する旨を示す供給信号の送信先が異なるAタイプまたはBタイプまたはCタイプのいずれが備えられても、施工現場において遊技機設置島1同士を配線する等の作業を行うことなく、送受装置タイプ設定画面に表示される各フィールド500〜503に数値を入力して設定ボタン504を選択するだけの設定変更作業を行うだけで、貯留量レベルの高い遊技機設置島1から低い遊技機設置島1に向けてパチンコ球を供給する旨を示す供給信号の送信先を簡単に設定変更することができ、これによりパチンコ球の送受を行う相互の遊技機設置島1間に備えられた送受装置を介して貯留量を調整する制御を行うことができる。
また、管理コンピュータ430にあっては、送受装置タイプ設定画面に表示される各フィールド500〜503に数値を入力して設定ボタン504を選択するだけの設定変更作業を行うだけで、遊技機設置島の長手方向に並列配置されるグループ島群01(No.01〜05の遊技機設置島1間)、グループ島群02(No.06〜10の遊技機設置島1間)における遊技機設置島1間や、遊技機設置島1の長手方向に直列配置される遊技機設置島間(例えばNo.01−06の遊技機設置島1間)に備える送受装置をそれぞれ設定変更することができるため、各遊技店における遊技機設置島1の多様なレイアウトに対応して遊技機設置島1間で貯留量を調整する制御を行うことができる。
また、管理コンピュータ430にあっては、送受装置タイプ設定画面に表示される各フィールド501〜503に数値を入力して設定ボタン504を選択するだけの設定変更作業を行うだけで、複数設置される遊技機設置島1間毎に各々個別に設定変更することができるため、遊技店における遊技機設置島1の設置状況に応じて最適な送受装置を提供することができる。
また、管理コンピュータ430にあっては、センサ数量設定画面に表示される各フィールド506〜508に数値を入力して設定ボタン504を選択するだけの設定変更作業を行うだけで、各遊技機設置島1に設けられた下部タンク9L、9Rの寸法に最適な数量の貯留球検出センサを配置し、該貯留球検出センサの検出結果に基づいて貯留量(貯留量レベル)を特定できるため、遊技店毎に全長が異なる遊技機設置島1を納入する場合や、一部の遊技機設置島1の全長が遊技店における設置状況等において変わること等があっても、遊技機設置島1間の貯留量レベルの差を的確に判定してパチンコ球の送受を行うことができる。
また、管理コンピュータ430にあっては、計数装置設定画面に表示される各フィールド509に数値を入力して設定ボタン504を選択するだけの設定変更作業を行うだけで、数計数装置15(JC)からのパチンコ球を受け入れるために下部タンク9Lに極力パチンコ球を貯留させない遊技機設置島1(No.02、09)と該数計数装置15が設置されていない遊技機設置島1とでの貯留量の比較と、計数装置15が設置されていない相互の遊技機設置島1間での貯留量の比較と、で値が異なる判定値(レベル差2またはレベル差5)を適用するため、複数のうちのいずれかの遊技機設置島1に計数装置15が設置されても貯留量の比較を的確に行うことができる。
また、特にCタイプの送受装置における傾斜送受樋402a、402bにおける傾斜下位側の端部に、樋内におけるパチンコ球の流下状況を検出する流下状況を検出する流下状況検出センサ474が設けられ、この流下状況検出センサ474からのパチンコ球の検出信号は島コントローラ421に出力され、島コントローラ421が該検出信号の入力状況に基づいて傾斜送受樋402a、402b内におけるパチンコ球の流下に何らかの異常(例えば球詰まりの発生やパチンコ球が検出される状況において検出されない等)が生じているか否かを判定し、流下異常信号(停滞信号)を管理コンピュータ430に出力するようになっている。そして管理コンピュータ430の制御部431は、前記流下異常信号が信号入力部に入力されたことに基づいて、該流下異常信号の出力先の遊技機設置島1及び該遊技機設置島1と球の送受を行う遊技機設置島1それぞれの島No.を特定し、該特定した相互の遊技機設置島1のうち、球を他方の遊技機設置島1に供給するためにリフト461を駆動させている遊技機設置島1の島コントローラ421に向けて、現在行っている球の送受を緊急停止させる緊急停止信号を送信して球の送受を緊急停止させるとともに、該異常が発生した旨を表示器434や表示装置417の画面上に表示したり、あるいはエラー音等を出力するようになっているため、このような何らかの流下異常が発生したことを直ちに発見して対応することができるため、球詰まりによりリフトモータ472に負荷がかかってが故障したり、パチンコ機への補給が間に合わなくなる等の被害を最小限に抑えることができる。
なお、本実施例においては、このような流下状況検出センサ474からのパチンコ球の検出信号は島コントローラ421を介して管理コンピュータ430に出力され、管理コンピュータ430が異常が発生するか否かを判定するようになっているが、例えば各島コントローラ421が流下状況検出センサ474からのパチンコ球の検出信号に基づいて異常が発生しているか否かを判定し、該判定結果を管理コンピュータ430に出力してもよいし、島コントローラ421が直接表示装置417等を利用して異常が発生した旨を外部に出力するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例においては、A〜Cタイプの送受装置が適用されていたが、本発明において送受装置の種類は上記実施例に記載した送受装置に限定されるものではなく、種々に変形可能である。
例えばBタイプの送受装置(第2遊技球送受装置)においては、ベルト式コンベアの替わりに内部に回転自在に設けられたスクリューコンベア等により球の送受を行うようにした送受装置を適用してもよい。
なお、上記実施例においてBタイプの送受装置(第2遊技球送受装置)が適用された相互の遊技機設置島1間には、コンベアモータ451を正逆駆動させることでパチンコ球を相互の遊技機設置島1それぞれに移送できる送受装置が1つ備えられていたが、例えばパチンコ球を供給方向または受給方向のうちのいずれか一方向に移送することができるBタイプの送受装置を相互の遊技機設置島1間に2つ備え、この2つの送受装置にて相互の遊技機設置島1それぞれにパチンコ球を移送できるようにしてもよく、この場合においては、これら2つの送受装置のコンベアモータ451を前記相互の遊技機設置島1のうちのいずれかに配設することになる。
また、Cタイプの送受装置(第3遊技球送受装置)においては、上記実施例のように複数のバケットが取付けられたタイミングベルを回動させることにより揚送する揚送装置でなくても、例えばスクリューコンベアによりパチンコ球を揚送するものや、ベルトによりパチンコ球を搬送するベルト式の揚送装置等、種々の送受装置が適用可能である。
また、上記実施例におけるAタイプの送受装置にあっては、球受用シャッタ402が上部タンク3の流入口55に設けられており、貯留量レベルが低い遊技機設置島1に備えられた球受用シャッタ402の電磁ソレノイド403を駆動させることで球の送受が行われるようになっていたが、球受用シャッタ402の配置位置は流入口55側に限定されるものではなく、傾斜送受樋400a、400bの傾斜下位側の遊技機設置島1への球の供給を規制または規制解除できるようになっていれば、傾斜送受樋400a、400bにおける任意の位置に配置してもよい。
そして、例えば球受用シャッタ402及び電磁ソレノイド403を傾斜送受樋400a、400bの傾斜下位側の流出口56に配置し、電磁ソレノイド403を前記流出口56が形成された上部タンク3を有する遊技機設置島1の島コントローラ421に接続した場合においては、管理コンピュータ430の制御部431は、球の送受を開始させる相互の遊技機設置島1のうち、貯留量レベルが高い遊技機設置島1を特定し、該特定した遊技機設置島1の島コントローラ421に向けて供給信号(電磁ソレノイド403を開放させるための駆動信号)を送信することになる。
また、上記実施例におけるAタイプの送受装置にあっては、傾斜送受樋400a、400bの傾斜下位側の上部タンク3の流入口55に球受用シャッタ402が設けられ、電磁ソレノイド403により前記球受用シャッタ402を開閉駆動することで球の送受が行われるようになっていたが、例えば前記球受用シャッタ402を流入口55や流出口56等に設けず、上部タンク3の貯留球が該上部タンク3の所定高さ位置に設けた流出口56を介して傾斜送受樋400a、400bに自然流出して他方の遊技機設置島1に供給されるようにしてもよい。この場合、揚送装置325を駆動して上部タンク3にパチンコ球を揚送して補給することで、上部タンク3の流出口56から傾斜送受樋400a、400bに流出させて他方の遊技機設置島1にパチンコ球を供給することができることになるため、すなわち、傾斜送受樋400a、400b及び揚送装置325により、上記実施例におけるCタイプの送受装置と同様の送受装置(第3遊技球送受装置)を構成することができることになる。
また、上記実施例におけるCタイプの送受装置における中継リフト460は上部タンク3とは別個に設けられていたが、中継リフト460のリフト461を上部タンク3内に設け、上部タンク3内の貯留球をリフト461にて揚送し、流出口466を介して直接傾斜送受樋402a、402bに流出させて他の遊技機設置島1に供給するようにしてもよい。
なお、上記実施例においては、基本タイプの送受装置がAタイプの送受装置とされていたが、BタイプまたはCタイプの送受装置を基本タイプの送受装置として適用してもよい。
また、上記実施例においては、Aタイプの送受装置(第1遊技球送受装置)、Bタイプの送受装置(第2遊技球送受装置)、Cタイプの送受装置(第3遊技球送受装置)が1つの遊技店の遊技機設置島間に備えられていたが、例えばAタイプとBタイプの送受装置、BタイプとCタイプの送受装置、AタイプとCタイプの送受装置といったように、3タイプののうちのいずれか2タイプの送受装置のみを適用するようにしてもよい。
さらに、例えば1つの遊技店内に1種類の送受装置のみを適用するようにしてもよく、この場合、各遊技店ごとに種類の異なる1タイプの送受装置を適用することがあることから、本発明の補給管理装置はこのような場合において有効であると言える。
また、上記実施例においては、各遊技機設置島1の下部タンク9L、9Rの貯留量レベルを特定する貯留量特定手段として管理コンピュータ430が適用されていたが、例えば島コントローラ421が各種貯留量検出センサからの検出信号の入力状況に基づいて貯留量レベルを特定し、該特定結果を管理コンピュータ430に送信し、該管理コンピュータ430が受信した特定結果に基づいて貯留量レベルの比較を行い、各遊技機設置島の島コントローラ421に貯留量レベルの調整を行わせるように構成してもよい。
また、上記実施例における管理コンピュータ430にあっては、送受装置設定画面に表示されるフィールド500〜503に数値等を入力し、設定ボタン504を選択することで各遊技機設置島1間に備えられる送受装置の種類や駆動装置の配置位置等を設定できるようになっていたが、例えば管理コンピュータ430に設けられたディップスイッチ等の操作スイッチや操作ボタン等により設定変更できるようになっていてもよい。
また、上記実施例においては、各遊技機設置島1毎に、遊技機設置島1内の揚送装置325や清浄装置50及び送受装置の駆動装置等の各種装置を制御する島コントローラ421が備えられていたが、島コントローラ421を設けずに、全ての遊技機設置島1の各種装置の制御を全て管理コンピュータ430が行うようにしてもよい。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技場(遊技店)に設置される複数の遊技機設置島(1)それぞれに設けられた貯留領域(下部タンク9L、9R)に貯留された遊技球(パチンコ球)を各遊技機設置島間に備えられた遊技球送受装置(送受装置A〜C)を介して送受させることで、各遊技機設置島における遊技球の貯留量を調整する制御を行う補給管理装置(管理コンピュータ430)であって、前記遊技球送受装置は、前記遊技球の送受を行う相互の遊技機設置島間にいずれか一方の遊技機設置島に向けて下方に傾斜するように架設された傾斜送受樋(400a、400b)及び該傾斜送受樋の傾斜下位側の遊技機設置島への遊技球の供給を規制する規制位置と該規制を解除する解除位置とに可動する球受部材(球受用シャッタ402)を有し、前記傾斜送受樋の傾斜下位側の遊技機設置島に配置される球受部材駆動装置(電磁ソレノイド403)を駆動して前記球受部材を前記解除位置とすることで前記傾斜送受樋を介して該傾斜下位側の遊技機設置島に遊技球を供給する第1遊技球送受装置(Aタイプの送受装置)と、前記遊技球の送受を行う相互の遊技機設置島間に架設された送受樋及び該送受樋の遊技球を移送する前記送受樋(401)内に設けられた移送部材(コンベア450)を有し、前記相互の遊技機設置島のいずれか一方に配置される移送部材駆動装置(コンベアモータ451)を駆動することで前記移送部材により前記送受樋の遊技球を前記相互の遊技機設置島のいずれかに移送して供給する第2遊技球送受装置(Bタイプの送受装置)と、を含み、前記遊技球の送受を行う相互の遊技機設置島間に、前記第1遊技球送受装置または前記第2遊技球送受装置のいずれが備えられているかの設定変更を行うとともに、前記第2遊技球送受装置が備えられているときに前記移送部材駆動装置が配置された遊技機設置島の設定変更を行う設定変更手段{管理コンピュータ430の制御部431(送受装置設定画面)}と、前記貯留領域に貯留された遊技球の貯留量を特定する貯留量特定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb1)}と、該貯留量特定手段の特定結果に基づき、前記遊技球の送受を行う相互の遊技機設置島の貯留量を比較するとともに、該比較した相互の遊技機設置島間の貯留量の差が予め定められた判定値(レベル差2またはレベル差5)に達したか否かを判
定する判定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb1、Sb7)}と、前記判定手段により前記複数の遊技機設置島のうちのいずれかの遊技機設置島間の貯留量の差が前記予め定められた判定値に達したと判定したとき、該貯留量の差が前記予め定められた判定値に達した相互の遊技機設置島間に前記設定変更手段により前記第1遊技球送受装置が設定されているときは前記貯留量特定手段の特定結果に基づき該相互の遊技機設置島のうち前記貯留量が少ない遊技機設置島を特定し、前記設定変更手段により前記第2遊技球送受装置が設定されているときは前記設定変更手段による設定変更内容に基づき該相互の遊技機設置島のうち前記移送部材駆動装置が配置された遊技機設置島を特定する島特定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb5、Sb9、Sb10)}と、前記設定変更手段により第1遊技球送受装置が設定されているときに、前記島特定手段により特定された遊技機設置島に向けて、前記玉受部材を解除位置とするように前記玉受部材駆動装置を駆動させる解除駆動信号(供給信号)を送信する解除駆動信号送信手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb6)}と、前記設定変更手段により第2遊技球送受装置が設定されているときに、前記島特定手段により特定された駆動装置設置島の貯留量が少ない場合には、該駆動装置設置島に向けて、該駆動装置設置島に遊技球を移送する第1の方向(正転)に前記移送部材駆動装置を駆動させる第1駆動信号(正転駆動信号)を送信する一方、前記移送部材駆動装置が配置されていない遊技機設置島の貯留量が少ない場合には、前記駆動装置設置島に向けて、前記第1の方向とは逆の第2の方向(逆転)に前記移送部材駆動装置を駆動させる第2駆動信号(逆転駆動信号)を送信する移送駆動信号送信手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb6)}と、を備える。
本発明の請求項2は、前記遊技球送受装置は、前記遊技球(パチンコ球)の送受を行う相互の遊技機設置島(1)間にいずれか一方の遊技機設置島に向けて下方に傾斜するように架設された傾斜送受樋(402a、402b)及び前記貯留領域(下部タンク9L、9R)に貯留された遊技球を揚送して前記傾斜送受樋の傾斜上位側に排出する揚送部材(中継リフト460)を有し、前記傾斜送受樋の傾斜上位側に配置された揚送部材駆動装置(揚送モータ472)を駆動して前記揚送部材により前記貯留領域に貯留された遊技球を揚送することで前記傾斜送受樋を介して該傾斜送受樋の傾斜下位側の遊技機設置島に遊技球を供給する第3遊技球送受装置(Cタイプの送受装置)を含み、前記設定変更手段{管理コンピュータ430の制御部431(送受装置設定画面)}は、前記遊技球の送受を行う相互の遊技機設置島間に前記第1遊技球送受装置(Aタイプの送受装置)または前記第2遊技球送受装置(Bタイプの送受装置)または前記第3遊技球送受装置のうちのいずれが備えられているかの設定変更を行い、前記島特定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb5、Sb9、Sb10)}は、前記判定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb1、Sb7)}により前記複数の遊技機設置島のうちのいずれかの遊技機設置島間の貯留量の差が前記予め定められた判定値に達したと判定したとき、該貯留量の差が前記予め定められた判定値(レベル差2またはレベル差5)に達した相互の遊技機設置島間に前記設定変更手段により前記第3遊技球送受装置が設定されているときは前記貯留量特定手段の特定結果に基づき該相互の遊技機設置島のうち前記貯留量が多い遊技機設置島を特定し、前記補給管理装置は、前記設定変更手段により第3遊技球送受装置が設定されているときに、前記島特定手段により特定された遊技機設置島に向けて、前記揚送部材駆動装置を駆動させる揚送駆動信号(供給信号)を送信する揚送駆動信号送信手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb6)}を備える。
本発明の請求項3は、前記設定変更手段{管理コンピュータ430の制御部431(送受装置設定画面)}は、前記遊技球(パチンコ球)の送受を行う相互の遊技機設置島(1)間に備えられている前記遊技球送受装置(送受装置A〜C)の設定変更を、前記遊技機設置島の長手方向に並列配置される第1遊技機設置島(グループ島群01、02の遊技機設置島1)間及び前記遊技機設置島の長手方向に直列配置される第2遊技機設置島{グループ島群01と02の遊技機設置島1(No.01−06)}間で行い、前記判定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb1、Sb7)}は、前記貯留量特定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb1)}の特定結果に基づき、前記第1遊技機設置島間及び前記第2遊技機設置島間の貯留量の比較をそれぞれ行うとともに、前記第1遊技機設置島間及び前記第2遊技機設置島間の貯留量の差が予め定められた判定値(レベル差2またはレベル差5)に達したか否かをそれぞれ判定する。
本発明の請求項4は、前記設定変更手段{管理コンピュータ430の制御部431(送受装置設定画面)}は、前記遊技球(パチンコ球)の送受を行う相互の遊技機設置島(1)間に備えられている前記遊技球送受装置(送受装置A〜C)の設定変更を、前記遊技機設置島間毎に各々設定変更することができる請求項1〜3のいずれかに記載の補給管理装置。
本発明の請求項5は、前記貯留領域(下部タンク9L、9R)には、該貯留領域に貯留された遊技球(パチンコ球)を検出する貯留遊技球検出手段(貯留量検出センサ410a〜410f、411a〜411f)が複数箇所に配設され、前記補給管理装置は、前記複数の貯留遊技球検出手段を個々に識別するための識別情報(検出センサNo.1〜12)を設定し、該設定された識別情報の組合せと当該組合せに対応する貯留量との対応付けが複数登録された記憶手段(管理コンピュータ430の記憶部433に登録された貯留量テーブル)と、前記複数の貯留遊技球検出手段のうち、遊技球を検出した貯留遊技球検出手段の識別情報を特定する識別情報特定手段(管理コンピュータ430の制御部431及び貯留量テーブル)と、を備え、前記貯留量特定手段は、前記識別情報特定手段により特定された識別情報の組合せが前記記憶手段に登録されていることを条件として該組合せに対応付けて登録されている貯留量を特定する。
本発明の請求項6は、遊技者が獲得した遊技球数を計数し、該計数した計数球(パチンコ球)を球排出路(16)を介して前記貯留領域(下部タンク9L)に排出する獲得球数計数装置{計数装置15(JC)}が前記遊技機設置島(1)に設置されているか否かを設定変更する計数装置設定変更手段(管理コンピュータ430の制御部431)を備え、前記予め定められた判定値は、第1判定値(レベル差2)と、該第1判定値よりも貯留量の差が大きい第2判定値(レベル差5)と、を含み、前記判定手段{管理コンピュータ430の制御部431(球送受開始処理におけるSb1、Sb7)}は、前記遊技球の送受を行う相互の遊技機設置島のいずれも前記獲得球数計数装置が設置されていないと設定変更されているときは前記第1判定値を用いて比較を行い、前記相互の遊技機設置島のうちのいずれかが前記獲得球数計数装置が設置されていると設定変更されているときは前記第2判定値を用いて比較を行う。