JP4140830B2 - 導波管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯等の電波を伝搬するために用いられる導波管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の導波管では、製造時間短縮及び材料コスト削減のために、熱可塑性プラスチック管が用いられている。また、従来の導波管は、熱可塑性プラスチック管の内面に銅膜がめっきされることにより製造される。電波は、熱可塑性プラスチック管内の銅膜で囲まれた空間を伝搬される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−104615号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、熱可塑性プラスチックの熱伝導性は金属の熱伝導性に比べて著しく悪いため、電波の伝搬によって導波管内に発生する熱は導波管外へ放射されにくい。このことから、導波管の温度が上昇し、導波管が変形してしまう。
【0005】
そこでこの発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするもので、伝搬路内の熱を効率良く排出することができ、温度上昇による変形を防止することができる導波管を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る導波管は、電波が伝搬される伝搬路を形成する誘電体管、誘電体管の管壁に設けられ、かつ誘電体管の外面に開口を有する放熱用穴部、及び少なくとも放熱用穴部の内面に設けられ、伝搬路内で発生した熱を伝搬路側から放熱用穴部側へ導くための伝熱体を備え、放熱用穴部は、電波の電界の方向に沿って延びている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
実施の形態1.
この実施の形態1による導波管は、VHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯の電波を伝搬するために適用されるものである。
図1はこの発明の実施の形態1による導波管を示す斜視図である。また、図2は図1のII-II線に沿った断面図、図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。図において、誘電体管1は、誘電体である熱可塑性樹脂により形成された外管2と、外管2の内面をめっきにより被覆する導電体である伝搬用銅膜3と、伝搬用銅膜3に囲まれて形成された伝搬路4とを有している。伝搬路4内には、高電力の電波が伝搬される。伝搬路4内を伝搬される電波のモード(姿態)は、TE10モード(基本モード)に設定されている。
【0008】
外管2の断面形状は矩形状になっている。また、外管2は、内側に伝搬路4(空間)が形成されるように互いに対向して配置された断面コ形の第1分割部材5及び第2分割部材6を有している。第1分割部材5及び第2分割部材6は、誘電体管1の長手方向(電波の伝搬方向)に沿ってそれぞれ延びている。第1分割部材5は、外管2の上壁部となる第1基壁部7と、第1基壁部7の両側辺から第2分割部材6側へ延びた一対の第1対向壁部8とを有している。第2分割部材6は、外管2の下壁部となる第2基壁部9と、第2基壁部9の両側辺から第1分割部材5側へ延びた一対の第2対向壁部10とを有している。伝搬路4内を伝搬される際の電波(基本モード)の電界の方向は、第2基壁部9及び第1基壁部7のそれぞれの内面に対して垂直な方向とされる。
【0009】
第1対向壁部8の第2分割部材6側の端部には、誘電体管1の長手方向に沿って延びた第1接合面11が形成されている。第2対向壁部10の第1分割部材5側の端部には、誘電体管1の長手方向に沿って延びた第2接合面12が形成されている。外管2は、第1接合面11と第2接合面12とが伝熱用銅膜20を介して互いに接合されることにより形成されている。第1接合面11及び第2接合面12は、外管2の各側壁部の内面(H面)に対して垂直になっている。また、第1接合面11及び第2接合面12は、電波(基本モード)の電界の方向に対して垂直に(即ち電波の磁界の方向に対して平行に)なっている。
【0010】
外管2の管壁には、第1接合面11及び第2接合面12から外管2の外面13へそれぞれ延びた複数の放熱用穴部14が設けられている。各放熱用穴部14は、誘電体管1の長手方向に沿って互いに間隔を置いて配設されている。また、各放熱用穴部14は、一対の第1対向壁部8に誘電体管1の長手方向に沿って一列ずつ設けられ、一対の第2対向壁部10にも誘電体管1の長手方向に沿って一列ずつ設けられている。さらに、各放熱用穴部14は、外面13に形成された開口19を有している。ここでは、各放熱用穴部14は、第1接合面11及び第2接合面12に対して垂直に延びている。また、第1対向壁部8に設けられた放熱用穴部14は、第2対向壁部10に設けられた放熱用穴部14の延長線上にそれぞれ配置されている。
【0011】
第1接合面11、第2接合面12、各放熱用穴部14の内面及び外管2の外面13には、伝搬用銅膜3の熱を各放熱用穴部14側へ導く伝熱体である伝熱用銅膜20が設けられている(図3)。伝熱用銅膜20及び伝搬用銅膜3は、同一材料の銅膜であり、第1及び第2分割部材5,6の表面及び放熱用穴部14の内面に連続して形成されている。
【0012】
次に、動作について説明する。伝搬路4内を電波が伝搬されると、伝搬用銅膜3での損失等により伝搬路4に熱が発生する。発生熱は、第1接合面11及び第2接合面12にそれぞれ設けられた伝熱用銅膜20を通じて伝搬用銅膜3から放熱用穴部14側へ伝達される。放熱用穴部14側へ伝達された熱は、放熱用穴部14の内面及び外管2の外面13にそれぞれ設けられた伝熱用銅膜20から外気へ放出される。
【0013】
このような構成の導波管では、伝搬路4を形成する誘電体管1の管壁に設けられた放熱用穴部14の内面に伝熱用銅膜20が設けられ、伝熱用銅膜20が伝搬路4内で発生した熱を放熱用穴部14側へ導くようになっているので、伝搬路4での発生熱の外気への放出量を多くすることができ、誘電体管1の温度上昇による変形を防止することができる。また、誘電体管1の材料は熱可塑性プラスチックであるので、誘電体管1を射出成形等により容易に作製することができ、導波管の製造時間を短縮することができる。さらに、金属材料に比べて材料コストを低減させることもできる。
【0014】
また、伝搬路4は、第1分割部材5の第1接合面11と第2分割部材6の第2接合面12とが互いに接合されることにより形成されており、第1接合面11及び第2接合面12には伝熱用銅膜20が設けられているので、複雑な形状の誘電体管1であっても、第1分割部材5及び第2分割部材6を互いに接合することにより誘電体管1を容易に作製することができ、かつ、伝搬路4内の熱を放熱用穴部14側へさらに確実に導くことができる。
【0015】
また、放熱用穴部14は、第1接合面11及び第2接合面12から外管2の外面13へ延びているので、伝搬路4側から放熱用穴部14側へ導かれた熱をさらに確実に外気へ放出することができる。
【0016】
また、放熱用穴部14は、電波の伝搬方向に沿って互いに間隔を置いて複数配置されているので、誘電体管1の長手方向に渡って伝搬路4内の熱を外気へ放出することができ、誘電体管1の部分的な温度上昇を防止することができる。
【0017】
また、伝熱用銅膜20は、外管2の外面13にも設けられているので、放熱用穴部14側へ導かれた熱を外面13側へ導くことができ、伝搬路4で発生した熱を外気へ効率良く放出することができる。
【0018】
なお、上記の例では、放熱用穴部14は、第1接合面11及び第2接合面12からそれぞれ延びているが、第1接合面11のみから第1分割部材5の外面へ延びていてもよいし、第2接合面12のみから第2分割部材6の外面へ延びていてもよい。
【0019】
また、上記の例では、誘電体管1の断面形状は矩形状となっているが、円形であってもよい。
【0020】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による導波管を示す斜視図である。また、図5は図4のV-V線に沿った断面図、図6は図5のVI-VI線に沿った断面図である。図において、一対の第1対向壁部8には複数の放熱用穴部14が誘電体管1の長手方向に沿って二列ずつ設けられ、一対の第2対向壁部10にも複数の放熱用穴部14が誘電体管1の長手方向に沿って二列ずつ設けられている。また、各列の放熱用穴部14は、電波の伝搬方向に対して垂直な方向(管壁の厚さ方向)へ互いに間隔を置いて配設されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0021】
このような構成の導波管では、一対の第1対向壁部8及び一対の第2対向壁部10に誘電体管1の長手方向に沿って二列ずつ設けられているので、伝搬路4からの熱をさらに多数の放熱用穴部14へ導くことができ、外気への熱の放出量をさらに多くすることができる。このことから、導波管の温度上昇による変形をさらに確実に防止することができる。
【0022】
また、各列の放熱用穴部14が管壁の厚さ方向へ互いに間隔を置いて配置されているので、例えば互いに対向する第1接合面11及び第2接合面12にそれぞれ設けられた伝熱用銅膜20間に隙間ができた場合、各放熱用穴部14がフォトニックバンドギャップの役割を果たし、伝搬路4内を伝搬される電波を伝熱用銅膜20間の隙間から漏出させにくくすることができる。
【0023】
なお、上記の例では、一対の第1対向壁部8及び一対の第2対向壁部10のそれぞれに設けられている放熱用穴部14の列数が二列となっているが、三列以上であってもよい。
【0024】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3による導波管を示す斜視図である。また、図8は図7のVIII-VIII線に沿った断面図、図9は図8のIX-IX線に沿った断面図である。図において、外管2は、互いに対向して配置された第1分割部材31及び第2分割部材32を有している。第1分割部材31及び第2分割部材32は、誘電体管1の長手方向に沿って延びている。第1分割部材31は、外管2の一方の側壁部となる第1基壁部33と、第1基壁部33の両側辺から第2分割部材32側へ延びた一対の第1対向壁部34とを有している。第2分割部材32は、外管2の他方の側壁部となる第2基壁部35と、第2基壁部35の両側辺から第1分割部材31側へ延びた一対の第2対向壁部36とを有している。
【0025】
第1対向壁部34の第2分割部材32側の端部には、誘電体管1の長手方向に沿って延びた第1接合面37が形成されている。第2対向壁部36の第1分割部材31側の端部には、誘電体管1の長手方向に沿って延びた第2接合面38が形成されている。第1接合面37及び第2接合面38には、伝熱用銅膜20がそれぞれ設けられている。第1接合面37と第2接合面38とは、伝熱用銅膜20を介して互いに接合されている。伝搬路4内を伝搬される際の電波(基本モード)の電界の方向は、一対の第1対向壁部34及び一対の第2対向壁部36のそれぞれの内面(外管2の上壁部及び下壁部のそれぞれの内面(E面))に対して垂直な方向とされる。第1接合面37及び第2接合面38は、電波(基本モード)の電界の方向と平行に(即ち電波の磁界の方向に対して垂直に)なっている。
【0026】
外管2の管壁には、第1接合面37及び第2接合面38から外管2の外面13へそれぞれ延びた複数の放熱用穴部14が設けられている。各放熱用穴部14は、誘電体管1の長手方向に沿って間隔を置いて配設されている。各放熱用穴部14は、一対の第1対向壁部34に一列ずつ設けられ、一対の第2対向壁部36にも一列ずつ設けられている。さらに、各放熱用穴部14は、外面13に形成された開口19を有している。ここでは、各放熱用穴部14は、第1接合面37及び第2接合面38に対して垂直に延びている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0027】
このような構成の導波管では、実施の形態1と同様な効果を得ることができるとともに、第1接合面37及び第2接合面38が電波の電界の方向と平行になっているので、例えば互いに対向する第1接合面37及び第2接合面37にそれぞれ設けられた伝熱用銅膜20間に隙間ができた場合であっても、隙間に電界及び磁界が形成されにくくなり、伝搬路4内の電波を伝熱用銅膜20貫の隙間から漏出させにくくすることができる。
【0028】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4による導波管を示す斜視図である。また、図11は図10のXI-XI線に沿った断面図、図12は図11のXII-XII線に沿った断面図である。図において、各放熱用穴部14は、一対の第1対向壁部34に二列ずつ設けられ、一対の第2対向壁部36にも二列ずつ設けられている。また、各列の放熱用穴部14は、電波の伝搬方向に対して垂直な方向(管壁の厚さ方向)へ互いに間隔を置いて配設されている。他の構成は実施の形態3と同様である。
【0029】
このような構成の導波管では、一対の第1対向壁部34及び一対の第2対向壁部36に誘電体管1の長手方向に沿って二列ずつ設けられているので、伝搬路4からの熱を多数の放熱用穴部14へ導くことができ、外気への熱の放出量をさらに多くすることができる。このことから、導波管の温度上昇による変形をさらに確実に防止することができる。
【0030】
また、各列の放熱用穴部14が外管2の管壁の厚さ方向へ互いに間隔を置いて配設されているので、例えば互いに対向する第1接合面37及び第2接合面38にそれぞれ設けられた伝熱用銅膜20間に隙間ができた場合、各放熱用穴部14がフォトニックバンドギャップの役割を果たし、伝搬路4内の電波を伝熱用銅膜20間の隙間からさらに漏出させにくくすることができる。
【0031】
なお、上記の例では、一対の第1対向壁部34及び一対の第2対向壁部36のそれぞれに設けられている放熱用穴部14の列数が二列となっているが、三列以上であってもよい。
【0032】
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5による導波管を示す斜視図である。また、図14は図13のXIV-XIV線に沿った断面図、図15は図14のXV-XV線に沿った断面図である。図において、外管2の断面形状は、矩形状になっている。また、外管2は、伝搬路4の四方を囲む上壁部51、下壁部52、第1側壁部53及び第2側壁部54を有している。伝搬路4内には、電界の方向が上壁部51及び下壁部52のそれぞれの内面に対して垂直となるように電波(基本モード)が伝搬される。外管2は、射出成形により作製されている。
【0033】
第1側壁部53及び第2側壁部54には、複数の放熱用穴部55がそれぞれ設けられている。各放熱用穴部55は、伝搬路4から外管2の外面13へ延びている。ここでは、各放熱用穴部55は、第1側壁部53及び第2側壁部54のそれぞれの内面に対して垂直な方向へ延びている。また、各放熱用穴部55は、誘電体管1の長手方向に沿って間隔を置いて一列ずつ第1側壁部53及び第2側壁部54に配設されている。さらに、各放熱用穴部55は、外管2の外面13に外側開口56を有し、伝搬用銅膜3に内側開口57を有している。即ち、伝搬路4と導波管の外部とは、各放熱用穴部55により連通されている。
【0034】
なお、各放熱用穴部55の内径は、伝搬路4内を伝搬される電波の波長に比べて十分小さくなっている。即ち、各放熱用穴部55の内径は、電波の伝搬に悪影響を与えない程度に小さくなっており、伝搬路4内の電波が各放熱用穴部55から漏出されにくくなっている。また、各放熱用穴部55の内面及び外管2の外面13には、伝熱体である伝熱用銅膜20が設けられている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0035】
このような構成の導波管では、外管2に設けられた放熱用穴部55が伝搬路4から外管2の外面13へ延びているので、伝熱用銅膜20による伝熱(熱伝導)だけでなく、伝搬路4内から輻射及び対流により熱を直接放出することができ、さらに伝搬路4内の熱を効率良く放出することができる。
【0036】
なお、上記の例では、放熱用穴部55は、第1側壁部53及び第2側壁部54の両方に設けられているが、第1側壁部53のみに放熱用穴部55を設けてもよいし、第2側壁部54のみに放熱用穴部55を設けてもよい。
【0037】
実施の形態6.
図16はこの発明の実施の形態6による導波管を示す斜視図である。また、図17は図16のXVII-XVII線に沿った断面図、図18は図17のXVIII-XVIII線に沿った断面図である。図において、第1側壁部53及び第2側壁部54には、複数の放熱用穴部55が誘電体管1の長手方向に沿って二列ずつ間隔を置いて配設されている。他の構成は実施の形態5と同様である。
【0038】
このような構成の導波管では、伝搬路4から外管2の外面13へ延びた複数の放熱用穴部55が第1側壁部53及び第2側壁部54に二列ずつ配設されているので、各放熱用穴部55を通じて放出される熱量を多くすることができ、導波管の温度上昇をさらに効率良く抑制することができる。
【0039】
なお、上記の例では、放熱用穴部55の列数は二列となっているが、三列以上であってもよい。
【0040】
実施の形態7.
図19はこの発明の実施の形態7による導波管を示す斜視図である。また、図20は図19のXX-XX線に沿った断面図、図21は図20のXXI-XXI線に沿った断面図である。図において、複数の放熱用穴部55は、上壁部51及び下壁部52に誘電体管1の長手方向に沿って間隔を置いて一列ずつ配設されている。伝搬路4内を伝搬される電波(基本モード)の電界の方向は、上壁部51及び下壁部52のそれぞれの内面に対して垂直な方向になっている。各放熱用穴部55は、電波の電界の方向に沿って延びている。他の構成は実施の形態5と同様である。
【0041】
このような構成の導波管では、伝搬路4内を伝搬される電波の電界の方向に沿って放熱用穴部55が延びているので、実施の形態5と同様の効果を得ることができるとともに、放熱用穴部55内に電界が形成されにくくなり、放熱用穴部55からの電波をさらに漏出させにくくすることができる。
【0042】
なお、上記の例では、放熱用穴部55は、上壁部51及び下壁部52の両方に設けられているが、上壁部51のみに放熱用穴部55を設けてもよいし、下壁部52のみに放熱用穴部55を設けてもよい。
【0043】
実施の形態8.
図22はこの発明の実施の形態8による導波管を示す斜視図である。また、図23は図22のXXIII-XXIII線に沿った断面図、図24は図23のXXIV-XXIV線に沿った断面図である。図において、上壁部51及び下壁部52には、複数の放熱用穴部55が誘電体管1の長手方向に沿って二列ずつ間隔を置いて配設されている。各放熱用穴部55は、伝搬路4内を伝搬される電波の電界の方向に沿って延びている。他の構成は実施の形態7と同様である。
【0044】
このような構成の導波管では、伝搬路4内を伝搬される電波の電界の方向に沿って延びた複数の放熱用穴部55が第1側壁部53及び第2側壁部54に二列ずつ配設されているので、実施の形態7と同様の効果を得ることができるとともに、各放熱用穴部55を通じて放出される熱量を多くすることができ、導波管の温度上昇をさらに効率良く抑制することができる。
【0045】
なお、上記の例では、放熱用穴部55の列数は二列となっているが、三列以上であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明に係る導波管では、電波が伝搬される伝搬路を形成する誘電体管の管壁に放熱用穴部が設けられ、伝搬路内で発生した熱を伝搬路側から放熱用穴部側へ導くための伝熱体が放熱用穴部の内面に設けられており、放熱用穴部は、電波の電界の方向に沿って延びているので、伝搬路での発生熱を効率良く排出することができ、誘電体管の温度上昇による変形を防止することができる。また、放熱用穴部からの電波を漏出させにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による導波管を示す斜視図である。
【図2】 図1のII-II線に沿った断面図である。
【図3】 図2のIII-III線に沿った断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による導波管を示す斜視図である。
【図5】 図4のV-V線に沿った断面図である。
【図6】 図5のVI-VI線に沿った断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による導波管を示す斜視図である。
【図8】 図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
【図9】 図8のIX-IX線に沿った断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による導波管を示す斜視図である。
【図11】 図10のXI-XI線に沿った断面図である。
【図12】 図11のXII-XII線に沿った断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態5による導波管を示す斜視図である。
【図14】 図13のXIV-XIV線に沿った断面図である。
【図15】 図14のXV-XV線に沿った断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態6による導波管を示す斜視図である。
【図17】 図16のXVII-XVII線に沿った断面図である。
【図18】 図17のXVIII-XVIII線に沿った断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態7による導波管を示す斜視図である。
【図20】 図19のXX-XX線に沿った断面図である。
【図21】 図20のXXI-XXI線に沿った断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態8による導波管を示す斜視図である。
【図23】 図22のXXIII-XXIII線に沿った断面図である。
【図24】 図23のXXIV-XXIV線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体管、4 伝搬路、5,31 第1分割部材、6,32 第2分割部材、11,37 第1接合面(接合面)、12,38 第2接合面(接合面)、13 外面、14,55 放熱用穴部、19 開口、20 伝熱用銅膜(伝熱体)、56 外側開口(開口)。

Claims (8)

  1. 電波が伝搬される伝搬路を形成する誘電体管、
    上記誘電体管の管壁に設けられ、かつ上記誘電体管の外面に開口を有する放熱用穴部、及び
    少なくとも上記放熱用穴部の内面に設けられ、上記伝搬路内で発生した熱を上記伝搬路側から上記放熱用穴部側へ導くための伝熱体
    を備え
    上記放熱用穴部は、上記電波の電界の方向に沿って延びていることを特徴とする導波管。
  2. 電波が伝搬される伝搬路を形成する誘電体管、
    上記誘電体管の管壁に設けられ、かつ上記誘電体管の外面に開口を有する放熱用穴部、及び
    少なくとも上記放熱用穴部の内面に設けられ、上記伝搬路内で発生した熱を上記伝搬路側から上記放熱用穴部側へ導くための伝熱体
    を備え、
    上記伝搬路の形状は、上記電波の伝搬方向に垂直な断面において、矩形状とされ、
    上記放熱用穴部は、上記伝搬路の中心線を含みかつ上記伝搬路の内面に沿った平面に関して対称に配置されていることを特徴とする導波管。
  3. 上記放熱用穴部は、上記伝搬路から上記誘電体管の外面へ延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導波管。
  4. 上記誘電体管は、互いに接合されることにより上記伝搬路を形成する第1分割部材及び第2分割部材を有しており、
    上記第1分割部材及び上記第2分割部材のそれぞれの接合面には、上記伝熱体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の導波管。
  5. 上記放熱用穴部は、上記第1分割部材及び上記第2分割部材の少なくとも何れか一方の接合面から上記外面へ延びていることを特徴とする請求項4に記載の導波管。
  6. 上記第1分割部材及び上記第2分割部材のそれぞれの接合面は、上記電波の電界の方向と平行になっていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の導波管。
  7. 上記放熱用穴部は、上記伝搬路による上記電波の伝搬方向に対して垂直な方向に沿って互いに間隔を置いて複数配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の導波管。
  8. 上記伝熱体は、上記誘電体管の外面にも設けられており、上記伝搬路内で発生した熱を上記放熱用穴部内から上記外面側へ導くようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の導波管。
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