JP4138469B2 - マイクロ波手術器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波により生体組織の凝固、止血等を行うマイクロ波手術器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生体の深部における病変組織の治療方法として、生体内の病変組織に手術電極を刺入し、病変組織にマイクロ波を照射することによって、組織内に発生した誘電熱により病変組織を熱凝固させて治療する熱凝固療法が行われるようになっている。
【0003】
従来、熱凝固療法を行うためのマイクロ波手術器としては、図7に示すように、生体組織に挿入される管状の外部電極3と、該外部電極3の先端より導出されるマイクロ波照射部16を有して前記外部電極3の芯部に挿入された棒状の中心電極1と、該中心電極1と前記外部電極3の間に挿入された管状の絶縁体2とからなる手術電極10を備えたマイクロ波手術器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、手術後に手術器に解離用陰極電流を流すための組織解離用電源装置を設けることにより、手術電極を生体から容易に解離できるようにしたもの(例えば、特許文献2参照)や、手術電極にテフロン(登録商標)等の非粘着コーティングを施すことにより生体への付着を防ぐようにしたもの(例えば、特許文献3参照)が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−137258号公報
【特許文献2】
特公平1−20617号公報
【特許文献3】
特許第2683427号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のマイクロ波手術器は、生体組織に接して刺入される照射先端部15が渦電流等により加熱され、凝固した生体組織が照射先端部15に付着するという課題があり、そのため、手術後に該手術器に解離用陰極電流を流すための組織解離用電源装置を設けることにより、手術電極を生体から容易に解離できるようにしたもの(例えば、特許文献2参照)や、手術電極にテフロン(登録商標)等の非粘着コーティングを施すことにより生体への付着を防ぐようにしたもの(例えば、特許文献3参照)が知られている。しかし、このマイクロ波による熱凝固療法において、患者への負担を軽減するために、手術電極の1回の穿刺による病変組織の凝固範囲を拡大し、生体組織への手術電極の穿刺回数を低減することができるように、より高出力のマイクロ波を照射する場合、前記した手術電極においては生体への付着を充分防止できるとはいえなかった。そこで、鋭意研究した結果、本願発明者等は、照射先端部を絶縁体からなる刺入頭部を中心電極の先端部に設けてなり、照射先端部に付着する生体組織を低減するようにした手術電極を開発した。
【0007】
この手術電極は、凝固範囲を大きくするために高出力のマイクロ波を照射する場合でも照射先端部に付着する生体組織を低減することができるが、一方、患部が小さく凝固範囲を大きくする必要がない場合に、照射するマイクロ波の出力を小さくすると、刺入頭部の先端部周辺の生体組織まで充分にマイクロ波を照射することができず、刺入頭部の先端部周辺の生体組織の凝固が不十分となり出血する恐れがあるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明は、高出力のマイクロ波を照射する場合でも手術電極の刺入頭部への生体組織の付着を低減することができ、かつ、マイクロ波の照射出力が小さい場合でも刺入頭部の先端部周辺の生体組織も確実に熱凝固させることができる手術電極を備えたマイクロ波手術器を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、生体組織に挿入される管状の外部電極と、該外部電極の先端より導出されるマイクロ波照射部を有して前記外部電極の芯部に挿入された棒状の中心電極と、該中心電極と前記外部電極の間に挿入された管状の絶縁体とからなる手術電極を備えたマイクロ波手術器であって、前記中心電極の先端部に尖鋭状の絶縁体からなる刺入頭部を設けると共に、前記中心電極の先端に対向して第2電極を設けたマイクロ波手術器を提供するものである。
【0010】
本発明によれば、高出力のマイクロ波を照射した場合でも、照射先端部に絶縁体からなる刺入頭部を設けたことにより、照射先端部のマイクロ波による加熱を低減させて、照射先端部への生体組織の付着を低減することができる。また、照射されるマイクロ波の出力が小さい場合でも、中心電極の先端に対向して設けた第2電極にマイクロ波が誘導されて第2電極からもマイクロ波が照射されるから、第2電極から照射されるマイクロ波により刺入頭部の先端付近の生体組織も確実に熱凝固することができ、刺入先端付近の生体組織からの出血を防ぐことができる。
【0011】
また、本発明は、前記中心電極の先端に該中心電極より大径の第1電極を設けると共に、該第1電極に対向して第2電極を設けた請求項1に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、手術電極に供給するマイクロ波の出力に応じて第1電極及び第2電極の径を適宜に選択することにより、刺入頭部への生体組織の付着を低減すると共に、刺入頭部の先端部周辺の生体組織も確実に熱凝固させるマイクロ波を第2電極から照射することができる。
【0012】
また、本発明は、前記刺入頭部が合成樹脂又はセラミックスからなる請求項1又は2に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、刺入頭部を合成樹脂又はセラミックスで成形することにより、任意の形状に容易に成形することができる。
【0013】
また、本発明は、前記手術電極の外周をフッ素樹脂で被覆してなる請求項1乃至3のいずれかに記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、非粘着性に優れたフッ素樹脂によって、マイクロ波により熱凝固された生体細胞の手術電極への付着を低減することができる。
【0014】
また、本発明は、前記フッ素樹脂が熱収縮チューブからなる請求項4に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、熱収縮チューブを熱収縮させて手術電極に被覆することにより、フッ素樹脂を手術電極の外周に容易に被覆することができる。
【0015】
また、本発明は、前記刺入頭部の基端部を凹状に形成し、前記熱収縮チューブの先端部と共に前記手術電極の先端部に冠着して設けた請求項5に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、手術電極を生体組織内に刺入する際に、熱収縮チューブの先端が捲れることを防止することができる。
【0016】
また、本発明は、前記刺入頭部をフッ素樹脂でコーティングした請求項1乃至6のいずれかに記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、フッ素樹脂をコーティングすることにより尖鋭状の刺入頭部にもフッ素樹脂を被覆することができ、マイクロ波により熱凝固された生体組織の付着を低減することができる。
【0017】
また、本発明は、前記マイクロ波照射部の一部に補正金属管を設け、前記マイクロ波照射部から照射されるマイクロ波の分布を補正するようにした請求項1乃至7のいずれかに記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、補正金属管によってマイクロ波照射部のインピーダンスを補正することができ、照射されるマイクロ波の分布が補正されるから、マイクロ波による生体組織の凝固形状も補正することができる。
【0018】
また、本発明は、前記補正金属管と前記マイクロ波照射部との間に絶縁体を挿入した請求項8に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、絶縁体を挿入することにより補正金属管をマイクロ波照射部の絶縁用スリーブと管状絶縁体の間に確実に装着できると共に、補正金属管による照射されるマイクロ波の分布の補正に加えて、絶縁体によって更にマイクロ波の分布の補正を調整することができるので、マイクロ波による生体組織の凝固形状の補正をより的確に行うことができる。
【0019】
また、本発明は、前記外部電極の先端部近傍に温度センサーを設けた請求項1乃至9のいずれかに記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、生体組織の熱凝固が不十分な場合は血流による温度低下が生じるから、生体組織の凝固部分の温度を測定することにより生体組織の凝固状態を把握することができ、マイクロ波照射の終了時期を判断することができる。
【0020】
また、本発明は、前記温度センサーの周囲を金属で覆って設けた請求項10に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、温度センサーの周囲を覆った金属によって電磁シールドされて、温度センサーがマイクロ波の影響を受けることなく生体組織の温度を測定することができる。
【0021】
また、本発明は、前記マイクロ波照射部の少なくとも先端部を除く前記手術電極の外周に冷却液流路を設けた請求項1乃至11のいずれかに記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、冷却液流路によりマイクロ波照射部の少なくとも先端部を除く手術電極を冷却することによって、治療部位以外の正常な生体組織に伝わる熱を低減することができる。また、マイクロ波照射部の一部を冷却することにより、マイクロ波による生体組織の凝固形状を補正することができる。
【0022】
また、本発明は、前記外部電極の外側に冷却液流路の外部管を設け、該外部管と前記外部電極を外部電極の先端部で接続し、前記外部電極と前記外部管の間に冷却液流路を形成して前記マイクロ波照射部を除く手術電極を冷却するようにした請求項12に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、外部電極と外部管の間に形成した冷却液流路により、マイクロ波照射部を除く手術電極を冷却し、治療部位以外の正常な生体組織に伝わる熱を低減することができる。
【0023】
また、本発明は、前記外部管と前記外部電極の間に先端が開口した冷却液流路の仕切管を設けた請求項12又は13に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、冷却液流路を仕切管の内側と外側に同軸状に設けることができ、冷却効率が向上すると共に生体細胞への熱の伝達を低減することができる。
【0024】
また、本発明は、前記冷却液流路に先端が開口した冷却液供給管を設けた請求項12又は13に記載のマイクロ波手術器を提供するものである。
本発明によれば、冷却液供給管によって冷却液を冷却液流路の先端側に供給するから、生体内に挿入する手術電極の先端側を効率良く冷却することができると共に、低い送水圧力でも冷却水の流量を確保することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。
本発明に係るマイクロ波手術器は、生体組織に挿入される管状の外部電極3と、該外部電極3の先端より導出されるマイクロ波照射部16を有して前記外部電極3の芯部に挿入された棒状の中心電極1と、該中心電極1と前記外部電極3の間に挿入された管状の絶縁体2とからなる手術電極10を備えたマイクロ波手術器であって、前記中心電極1の先端部に尖鋭状の絶縁体からなる刺入頭部21を設けると共に、前記中心電極1の先端に対向して第2電極25を設けてある。
【0026】
図1又は図2に示す実施例において、中心電極1は、銀メッキを施したステンレスからなるが、リン青銅等を使用することもできる。中心電極1は、外部電極3の先端より導出された部分がマイクロ波照射部16を形成し、生体組織内に刺入してマイクロ波を照射すると、生体組織内の水分子の振動を誘発して加熱され、生体組織を加熱凝固することができる。
【0027】
図1又は図2の実施例において、マイクロ波照射部16は、中心電極1の先端に該中心電極1より大径の第1電極24を設けると共に、該第1電極24に対向して第2電極25を設けてある。
図示の実施例では、第1電極24は、中心電極1と略垂直に設けた平板状の金属からなり、第2電極25は、第1電極24に対向して設けた第1電極24と同形の平板状の金属と、該平板状の金属から刺入頭部21の先端に向かって設けた棒状の金属とからなる。
【0028】
これにより、第2電極25には、第1電極24からマイクロ波が誘導され、第2電極25からもマイクロ波が照射される。従って、マイクロ波照射部16から照射するマイクロ波の出力を小さくした場合でも、刺入した手術電極10の先端周辺の生体組織も第2電極25から照射されるマイクロ波により加熱凝固されるから、前記先端周辺の生体組織からの出血を防ぐことができる。
なお、第1電極及び第2電極は、平板状に設ける場合に限らず、円柱状に設けることもでき、また、棒状の第2電極を中心電極1の先端に対向して設けることも可能である。
【0029】
図1又は図2の実施例において、刺入頭部21は、尖鋭状の絶縁体からなり、第1電極24と第2電極25をインサート成形してある。
また、刺入頭部21は、高硬度かつ耐熱性を有する合成樹脂又はセラミックスからなり、手術電極10を生体組織内に刺入するときに折れないようにしてあると共に、マイクロ波によって生じる熱にも耐えることができるようにしてある。高硬度で耐熱性に優れていることから、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PI(ポリイミド)、PBI(ポリベンゾイミダゾール)等の合成樹脂又はセラミックスを使用することが好ましい。
また、刺入頭部21には、フッ素樹脂をコーティングしてあり、刺入頭部21への生体組織の付着を低減することができるようにしてある。
【0030】
図1又は図2の実施例において、11は、絶縁用スリーブであり、刺入頭部21の後方に中心電極1を覆うように設けてある。絶縁用スリーブ11は、絶縁性がよく、高硬度かつ耐熱性を有するものとして、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PI(ポリイミド)、PBI(ポリベンゾイミダゾール)等の合成樹脂により形成されることが好ましいが、アルミナ等のセラミックスや他の絶縁体により形成することもできる。
また、絶縁用スリーブ11は、先端部を凸状に設けてあり、刺入頭部21の基端側の凹部17に嵌合して設けてある。
【0031】
図2の実施例において、12は補正金属管であり、絶縁用スリーブ11の外周にメッキを施して、中心電極1と同軸状に形成された金属層からなる。補正金属管12をメッキにより薄い金属層に形成したことによって、補正金属管12を設ける部分の絶縁用スリーブ11の厚さを確保でき、強度を保つことができる。
また、補正金属管12の長さ、材質をステンレス、銅、黄銅、リン青銅等の金属から適宜に選択することにより、生体組織に照射されるマイクロ波の分布を補正することができ、所望の生体組織の凝固形状を得ることができる。
なお、補正金属管12は、絶縁用スリーブ11と絶縁体2の間に絶縁リング等の絶縁体を介して中心電極1と同軸状に設けることもでき、中心電極1に接して設けることも勿論可能である。前者のように補正金属管12をマイクロ波照射部16との間に絶縁体を挿入して設ける場合は、絶縁体によって更に照射されるマイクロ波の分布の補正を調整することができるので、マイクロ波による生体組織の凝固形状の補正をより的確に行うことができる。
【0032】
図1又は図2に示す実施例において、外部電極3は、SUS304又は黄銅等を使用している。外部電極3は、中心電極1との間に設けた絶縁体2により絶縁され、中心電極1と同軸ケーブルを構成して、マイクロ波をマイクロ波照射部16に効率良く伝送するようにしてある。
【0033】
図1又は図2に示す実施例において、4は、冷却液流路7の外部管であり、外部管4と外部電極3を外部電極3の先端部で接続部材5により液密に接続し、外部電極3と外部管4の間に冷却液流路7を形成してある。
また、6は、冷却液流路7の仕切管である。仕切管6は、外部管4と外部電極3の間の冷却液流路7に先端を開口して設けてあり、図示の実施例では、仕切管6の外側を通って冷却液を供給し、仕切管6の内側を通って冷却液を排出するように構成してある。
【0034】
冷却液流路7は、図5に示すように、外部管4の基端部側に給水ホース19を設けて、冷却液を冷却液流路7に供給することができるようにしてあると共に、仕切管6の基端部側に排水ホース20を設けて、冷却液を手術電極10外に排出することができるように構成してある。
なお、冷却液流路7は、給水ホース19と排水ホース20を図示の実施例と逆に接続して、仕切管6の内側を通って冷却液を供給し、仕切管6の外側を通って冷却液を排出するように構成することもできる。
【0035】
また、図3又は図4に示すように、冷却液流路7には、先端が開口した冷却液供給管35を設け、冷却液供給管35を通って冷却液流路7の先端側に冷却液を供給し、冷却液流路7を通って冷却液を排出しながら外部電極3を冷却するように構成することもできる。冷却液供給管35は、管を扁平状に形成してあり、冷却水の流量を確保することができるようにしてある。
なお、照射されるマイクロ波の出力が小さく、外部電極3の温度上昇が小さい場合には、冷却液流路7を設ける必要はない。
【0036】
図1又は図2に示す実施例において、8は、温度センサーであり、外部電極3の先端部近傍に設け、生体組織の温度を測定するようにしてある。
また、温度センサー8は、マイクロ波照射部16から照射されるマイクロ波の影響を受けないように、電磁シールドして設けることが好ましく、図示の実施例では、温度センサー8は、金属製の接続部材5の内部に設けてある。
【0037】
9は、センサーラインであり、温度センサー8により測定された生体組織の温度情報を外部に伝達することができるようにしてある。センサーライン9は、金属製の外部管4の内側に設けてあり、マイクロ波による影響を受けないようにしてある。
【0038】
図1又は図2に示す実施例において、14は、加熱することで内径方向に収縮する熱収縮チューブであり、手術電極10の外周に密着して設けてある。また、熱収縮チューブ14は、非粘着性、耐薬品性及び絶縁性を備えたフッ素樹脂を用い、手術電極10の外周への生体組織の付着を低減するようにしてある。
熱収縮チューブ14の端部は、絶縁スリーブ11の先端部に沿って被覆してあり、刺入頭部21を熱収縮チューブ14と共に絶縁スリーブ11の先端部に冠着して、手術電極10を生体組織内に刺入する際に熱収縮チューブ14が捲れないようにしてある。
なお、手術電極10の外周にフッ素樹脂を被覆することができればよいから、実施例のように熱収縮チューブによる場合に限らず、フッ素樹脂を手術電極10の外周にコーティングして設けることも可能である。
【0039】
上記の手術電極10を備えたマイクロ波手術器は、図6に示すように、マイクロ波を発生するマイクロ波発生装置30と、手術電極10にマイクロ波を伝送する同軸ケーブル31と、冷却液流路7に冷却液を送り出すポンプ32と、冷却液貯液槽33と、冷却液廃液槽34とからなる。
マイクロ波発生装置30は、例えば、2450MHzのマイクロ波を発生することができ、治療部位や手術電極10の種類に適した出力のマイクロ波を発生するように出力調整することができるようにしてある。
【0040】
また、マイクロ波発生装置30には、温度センサー8により測定された生体組織の温度を表示する温度表示器が設けてあり、測定された温度変化を観察しながらマイクロ波を照射することにより、凝固の適切な時期にマイクロ波の照射を終了することができる。
【0041】
すなわち、生体組織にマイクロ波を照射すると、生体組織内の水分子が振動し加熱され、生体組織の温度が上昇する。加熱により水分が蒸発してなくなると、それ以上過熱できないから生体組織の温度上昇は鈍る。このとき、マイクロ波の照射を止めると、生体組織の凝固が不十分な場合には周囲の組織からの血流により、生体組織が冷却され温度の低下率が大きい。一方、生体組織が充分に凝固されている場合には、止血されて血流による冷却作用がないから、温度の低下率が小さい。
従って、マイクロ波照射のON・OFFを繰り返しながら生体組織の温度を測定すると、マイクロ波の照射を止めた後の温度の低下率が小さくなったところで、生体組織が凝固されていることが把握でき、マイクロ波照射の終了時期を知ることができる。
【0042】
なお、温度表示器は、必ずしもマイクロ波発生装置30に設ける必要はなく、別に表示器を設けることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上の通り、本発明に係るマイクロ波手術器によれば、生体組織に挿入される管状の外部電極と、該外部電極の先端より導出されるマイクロ波照射部を有して前記外部電極の芯部に挿入された棒状の中心電極と、該中心電極と前記外部電極の間に挿入された管状の絶縁体とからなる手術電極を備えたマイクロ波手術器であって、前記中心電極の先端部に尖鋭状の絶縁体からなる刺入頭部を設けると共に、前記中心電極の先端に対向して第2電極を設けた構成を有することにより、照射先端部に絶縁体からなる刺入頭部を設けたことによって、凝固範囲を大きくするために高出力のマイクロ波を照射する場合でも、照射先端部のマイクロ波による加熱を低減させて、照射先端部への生体組織の付着を低減することができる。また、中心電極の先端に対向して設けた第2電極にマイクロ波が誘導されて第2電極からもマイクロ波が照射されるから、照射されるマイクロ波の出力が小さい場合でも、第2電極から照射されるマイクロ波により刺入頭部の先端付近の生体組織も確実に熱凝固することができ、刺入先端付近の生体組織からの出血を防ぐことができる効果がある。
【0044】
また、本発明は、前記中心電極の先端に該中心電極より大径の第1電極を設けると共に、該第1電極に対向して第2電極を設けた請求項1に記載の構成を有することにより、手術電極に供給するマイクロ波の出力に応じて第1電極及び第2電極の径を適宜に選択することによって、刺入頭部への生体組織の付着を低減すると共に、刺入頭部の先端部周辺の生体組織も確実に熱凝固させるマイクロ波を第2電極から照射することができる効果がある。
【0045】
また、本発明は、前記刺入頭部が合成樹脂又はセラミックスからなる請求項1又は2に記載の構成を有することにより、刺入頭部を合成樹脂又はセラミックスで成形することによって、任意の形状に容易に成形することができる効果がある。
【0046】
また、本発明は、前記手術電極の外周をフッ素樹脂で被覆してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の構成を有することにより、非粘着性に優れたフッ素樹脂によって、マイクロ波により熱凝固された生体細胞の手術電極への付着を低減することができる効果がある。
【0047】
また、本発明は、前記フッ素樹脂が熱収縮チューブからなる請求項4に記載の構成を有することにより、熱収縮チューブを熱収縮させて手術電極に被覆することによって、フッ素樹脂を手術電極の外周に容易に被覆することができる効果がある。
【0048】
また、本発明は、前記刺入頭部の基端部を凹状に形成し、前記熱収縮チューブの先端部と共に前記手術電極の先端部に冠着して設けた請求項5に記載の構成を有することにより、手術電極を生体組織内に刺入する際に、熱収縮チューブの先端が捲れることを防止することができる効果がある。
【0049】
また、本発明は、前記刺入頭部をフッ素樹脂でコーティングした請求項1乃至6のいずれかに記載の構成を有することにより、フッ素樹脂をコーティングすることによって尖鋭状の刺入頭部にもフッ素樹脂を被覆することができ、マイクロ波により熱凝固された生体組織の付着を低減することができる効果がある。
【0050】
また、本発明は、前記マイクロ波照射部の一部に補正金属管を設け、前記マイクロ波照射部から照射されるマイクロ波の分布を補正するようにした請求項1乃至7のいずれかに記載の構成を有することにより、補正金属管によってマイクロ波照射部のインピーダンスを補正することができ、照射されるマイクロ波の分布が補正されるから、マイクロ波による生体組織の凝固形状も補正することができる効果がある。
【0051】
また、本発明は、前記補正金属管と前記マイクロ波照射部との間に絶縁体を挿入した請求項8に記載の構成を有することにより、絶縁体によって照射されるマイクロ波の分布を更に補正することができるから、マイクロ波による生体組織の凝固形状の補正をより的確にすることができる効果がある。
【0052】
また、本発明は、前記外部電極の先端部近傍に温度センサーを設けた請求項1乃至9のいずれかに記載の構成を有することにより、生体組織の熱凝固が不十分な場合は血流による温度低下が生じるから、生体組織の凝固部分の温度を測定することにより生体組織の凝固状態を把握することができ、マイクロ波照射の終了時期を判断することができる効果がある。
【0053】
また、本発明は、前記温度センサーの周囲を金属で覆って設けた請求項10に記載の構成を有することにより、温度センサーの周囲を覆った金属によって電磁シールドされて、温度センサーがマイクロ波の影響を受けることなく生体組織の温度を測定することができる効果がある。
【0054】
また、本発明は、前記マイクロ波照射部の少なくとも先端部を除く前記手術電極の外周に冷却液流路を設けた請求項1乃至11のいずれかに記載の構成を有することにより、冷却液流路によりマイクロ波照射部の少なくとも先端部を除く手術電極を冷却することによって、治療部位以外の正常な生体組織に伝わる熱を低減することができる。また、マイクロ波照射部の一部を冷却することにより、マイクロ波による生体組織の凝固形状を補正することができる効果がある。
【0055】
また、本発明は、前記外部電極の外側に冷却液流路の外部管を設け、該外部管と前記外部電極を外部電極の先端部で接続し、前記外部電極と前記外部管の間に冷却液流路を形成して前記マイクロ波照射部を除く手術電極を冷却するようにした請求項12に記載の構成を有することにより、外部電極と外部管の間に形成した冷却液流路によって、マイクロ波照射部を除く手術電極を冷却し、治療部位以外の正常な生体組織に伝わる熱を低減することができる効果がある。
【0056】
また、本発明は、前記外部管と前記外部電極の間に先端が開口した冷却液流路の仕切管を設けた請求項12又は13に記載の構成を有することにより、冷却液流路を仕切管の内側と外側に同軸状に設けることができ、冷却効率が向上すると共に生体細胞への熱の伝達を低減することができる効果がある。
【0057】
また、本発明は、前記冷却液流路に先端が開口した冷却液供給管を設けた請求項12又は13に記載の構成を有することにより、冷却液供給管によって冷却液を冷却液流路の先端側に供給するから、生体内に挿入する手術電極の先端側を効率良く冷却することができると共に、低い送水圧力でも冷却水の流量を確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明マイクロ波手術器の一実施例のA部詳細を示す一部縦断正面図
【図2】 他の実施例のA部詳細を示す一部縦断正面図
【図3】 その他の実施例のA部詳細を示す一部縦断正面図
【図4】 その実施例のA部詳細を示すC−C線断面図
【図5】 本発明マイクロ波手術器の一実施例のB部詳細を示す一部縦断正面図
【図6】 本発明マイクロ波手術器の全体構成を示す構成図
【図7】 従来のマイクロ波手術器の手術電極部を示す一部縦断正面図
【符号の説明】
1 中心電極
2 絶縁体
3 外部電極
4 外部管
5 接続部材
6 仕切管
7 冷却液流路
8 温度センサー
9 センサーライン
10 手術電極
11 絶縁用スリーブ
12 補正金属管
14 熱収縮チューブ
15 照射先端部
16 マイクロ波照射部
17 凹部
19 給水ホース
20 排水ホース
21 刺入頭部
24 第1電極
25 第2電極
30 マイクロ波発生装置
31 同軸ケーブル
32 ポンプ
33 冷却液貯液槽
34 冷却液廃液槽
35 冷却液供給管

Claims (15)

  1. 生体組織に挿入される管状の外部電極と、該外部電極の先端より導出されるマイクロ波照射部を有して前記外部電極の芯部に挿入された棒状の中心電極と、該中心電極と前記外部電極の間に挿入された管状の絶縁体とからなる手術電極を備えたマイクロ波手術器であって、前記中心電極の先端部をインサートした尖鋭状の絶縁体からなる刺入頭部を設けると共に、該刺入頭部の先端に向かって前記中心電極の先端に対向する第2電極を前記刺入頭部にインサートして設けたマイクロ波手術器。
  2. 前記中心電極の先端に該中心電極より大径の第1電極を設けると共に、該第1電極に対向して第2電極を設けた請求項1に記載のマイクロ波手術器。
  3. 前記刺入頭部が合成樹脂又はセラミックスからなる請求項1又は2に記載のマイクロ波手術器。
  4. 前記手術電極の外周をフッ素樹脂で被覆してなる請求項1乃至3のいずれかに記載のマイクロ波手術器。
  5. 前記フッ素樹脂が熱収縮チューブからなる請求項4に記載のマイクロ波手術器。
  6. 前記刺入頭部の基端部を凹状に形成し、前記熱収縮チューブの先端部と共に前記手術電極の先端部に冠着して設けた請求項5に記載のマイクロ波手術器。
  7. 前記刺入頭部をフッ素樹脂でコーティングした請求項1乃至6のいずれかに記載のマイクロ波手術器。
  8. 前記マイクロ波照射部の一部に補正金属管を設け、前記マイクロ波照射部から照射されるマイクロ波の分布を補正するようにした請求項1乃至7のいずれかに記載のマイクロ波手術器。
  9. 前記補正金属管と前記マイクロ波照射部との間に絶縁体を挿入した請求項8に記載のマイクロ波手術器。
  10. 前記外部電極の先端部近傍に温度センサーを設けた請求項1乃至9のいずれかに記載のマイクロ波手術器。
  11. 前記温度センサーの周囲を金属で覆って設けた請求項10に記載のマイクロ波手術器。
  12. 前記マイクロ波照射部の少なくとも先端部を除く前記手術電極の外周に冷却液流路を設けた請求項1乃至11のいずれかに記載のマイクロ波手術器。
  13. 前記外部電極の外側に冷却液流路の外部管を設け、該外部管と前記外部電極を外部電極の先端部で接続し、前記外部電極と前記外部管の間に冷却液流路を形成して前記マイクロ波照射部を除く手術電極を冷却するようにした請求項12に記載のマイクロ波手術器。
  14. 前記外部管と前記外部電極の間に先端が開口した冷却液流路の仕切管を設けた請求項12又は13に記載のマイクロ波手術器。
  15. 前記冷却液流路に先端が開口した冷却液供給管を設けた請求項12又は13に記載のマイクロ波手術器。
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