JP4138416B2

JP4138416B2 - Retrofitting crime prevention thumb turn

Info

Publication number: JP4138416B2
Application number: JP2002268473A
Authority: JP
Inventors: 敏裕大島
Original assignee: 美和ロック株式会社
Priority date: 2002-09-13
Filing date: 2002-09-13
Publication date: 2008-08-27
Anticipated expiration: 2022-09-13
Also published as: JP2004107891A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の施解錠操作に用いられる既存のサムターンを覆う後付け防犯サムターンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えば扉に設けられる施錠装置は、屋外側に表出させたシリンダー錠の鍵孔に、合鍵（キー）を挿入して回動操作することにより、扉の木口より進退させたデッドボルトを扉枠に設けたストライクに係合・係合解除して施解錠を行うとともに、屋内側からは、サムターンの摘みを回動操作するのみで、デッドボルトを進退させて、扉の施解錠を簡便に行えるようにしている。
【０００３】
ところが、近年、ポスト口や、機械工具によって開けた小さな穴から針金等を挿入し、回転操作の容易なサムターンに係止して回転させ、施錠装置を解錠する不正解錠が増えている。このようなサムターンに針金等を係止して回転させることを防止するものに例えば下記特許文献１に開示されるサムターン用防犯カバーがある。
【０００４】
この防犯カバー１は、図８，図９に示すように、サムターン２が嵌入する嵌入孔３が形成されているとともに、回転時に円状軌跡２ｂを描くサムターン２の外面２ａを覆う部分が、円状軌跡に沿う円形状に形成されている。そして、嵌入孔３内に螺入してサムターン２の側面に当接し、両側から挟持するセットスクリュー４，４が設けられている。
このような構成からなる防犯カバー１は、嵌入孔３にサムターン２を挿入することで、サムターン２に防犯カバー１を覆うように被せる。その後セットスクリュー４，４を螺入させて締め付けることで、防犯カバー１をサムターン２に固定する。従って、サムターン２に被せた防犯カバー１によって、針金等を係止させて回転させることが難しくなる。
【０００５】
また、上記した防犯カバーの別態様として、図１０に示すように、防犯カバー１を、取付部５及び本体部６から構成したものが開示されている。取付部５は、上記の防犯カバー１の外形を手での操作が容易となるように形成し、本体部６が係止する係止突部５ａを設けている。取付部５は、サムターン２に被せた状態で、サムターン２を容易に回転させることができる。また、本体部６は、係止突部５ａに係止可能な係止部６ａを有している。このようにすることで、係止作業という簡単な作業で、防犯カバー１の着脱が行える。さらに係止部６ａで本体部６が空転することにより、針金等を係止させて回転させることが不可能となる。
【０００６】
さらに、上記した防犯カバーの別態様として、図１１に示すように、係止部６ａ内に、係止突部５ａとの間にバネ部材８を設け、本体部６側の外周縁に複数の係合凹部５ｂと、この係合凹部５ｂに係合可能な係合凸部６ｂとを設けたものが開示されている。
このような構成とすれば、本体部６を常に取り付けたままとしておくことができる。すなわち、常時は係止突部５ａと係止部６ａとで本体部６が空転し、サムターン２を回転させたいときは、本体部６を手で押圧し、係合凸部６ｂを取付部５の係合凹部５ｂに係合させ、この係合状態のまま本体部６を回転させることにより、サムターン２を回転させることができた。
【０００７】
【特許文献１】
実公平４−４０３６２号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した各防犯カバーは、サムターンの摘み部分における外形状を換え、回転操作を困難なものとする構成であるが、まず、図１０に示された防犯カバーでは、サムターンを回転操作可能にする取付部と、この取付部に対し空転しかつ着脱可能となる本体部とから構成されているため、脱着した本体部の保管管理が煩雑となり、本体部を紛失する虞があった。また、図１１に示された防犯カバーでは、本体部を常に取り付けたままとできるので、本体部の紛失はなくなるが、サムターンの回転操作時には本体部を手で押圧しながら回転させなければならないため、操作性を低下させた。
【０００９】
そして、これら防犯カバーによれば、サムターンの摘み部分と扉面などとのわずかな間隙部分については、防犯対策がなく、すなわち、この間隙部分において、不正な操作を行うことでサムターンを回転させてしまうような虞もあった。
【００１０】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その第一の目的は、針金や棒等によるサムターンの回転を阻止できるとともに、着脱部材を不要にし、しかも、従来同様の回転のみによる操作が可能となる後付け防犯サムターンを提供し、もって、防犯性、操作性の向上を図ることにある。また、その第二の目的は、サムターンの摘み部分と扉面などとの間隙部分を覆い隠すことの可能な後付け防犯サムターンを提供し、もって、防犯性の向上を図ることにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項１記載の後付け防犯サムターンは、扉２５の屋内面２５ａに配設され錠機構部を内設した錠箱２６に取り付けられる既存サムターン２３の摘み３１を覆う後付け防犯サムターンであって、
前記摘み３１を包囲して被着され、該摘み３１と一体に回転し、外形が略円柱状の回動体５１と、
該回動体５１を前面から覆い、該前面の略中央に、該回動体５１に対し前記既存サムターン２３の回動方向と同方向となって回動自在に止軸５５にて支持されるとともに、該回動体５１の周縁５１ｋを表出させる窓部５７ｂを有した空転部材５７と、
該空転部材５７の基端部に設けられ、前記回動体５１の基端部外周を覆う環状部６６と、
該環状部６６の基端面と前記錠箱２６の表面２６ａとの間隙に介設されるとともに、前記既存サムターン２３の摘み３１の基端外周に位置し、該摘み３１の円状軌跡に沿って形成され、前記環状部６６における内周面６６ｂに摺接する突条部５９ａを備え、前記既存サムターン２３の軸部２９周囲を覆うカラー５９と、
を具備することを特徴とする。
【００１２】
請求項２記載の後付け防犯サムターンは、前記回動体５１に固定される止軸５５の表面には、回転位置表示手段５５ｄが設けられ、前記回動体５１の回転位置を表示することを特徴とする。
【００１３】
請求項３記載の後付け防犯サムターンは、前記カラー５９は、前記既存サムターン２３の軸部２９に対して回転自在とされることを特徴とする。
【００１４】
請求項４記載の後付け防犯サムターンは、前記カラー５９は、前記既存サムターン２３の軸部２９周囲における前記錠箱２６の表面２６ａに固着されるとともに、先端が屈曲した固定片６０が一側に延設され、前記錠箱２６の表面２６ａから側部に沿って、該固定片６０が固着されることを特徴とする。
【００１５】
この後付け防犯サムターン２１によれば、既存サムターン２３の摘み３１が回動体５１によって覆われ、摘み３１が回動体５１によって操作可能となる。従って、針金や棒等を用いても回動体５１は滑りにより、摘み３１へ回転力を伝達しない。そして、サムターンの操作時には、回動体５１を摘むことで、従来同様の回転操作のみにより施解錠操作することが可能となる。
【００１６】
また、回動体５１を前面から覆って、回動体５１の一部を表出する空転部材５７が被される構成とされていることから、針金や棒等を用いても回動体５１は滑りにより、また、空転部材５７は止軸５５を中心とした空回りにより摘み３１へ回転力を伝達しない。そして、サムターンの操作時には、空転部材５７と共に窓部５７ｂから表出した回動体５１を摘むことで、従来同様の回転操作のみにより施解錠操作することが可能となる。
【００１７】
さらに、既存サムターン２３の軸部２９周囲をカラー５９にて覆うことにより、摘み３１と錠箱２６の屋内面２６ａとの間隙が覆い隠されることとなり、この間隙に対して針金などを用いて不正に解錠操作を行おうとしても、引っ掛かることなどがなく、不正解錠操作を防止する。
【００１８】
また止軸５５の表面に回転位置表示手段５５ｄが設けられていることから、例えば、解錠時では回転位置表示手段５５ｄを縦長状とし、これを施錠操作する場合、時計回り方向に回動体５１を９０度回転させると、横長状となり、回動体５１の回転位置がわかり、すなわち、回動体５１が覆っているサムターン摘み３１の向きが解ることとなって、解錠時と施錠時とが識別可能となっている。
【００１９】
さらに、カラー５９を回転自在とされることで、このカラー５９が既存サムターン２３の軸部２９周りを空転可能となり、軸部２９に対しての不正な操作を阻止可能となる。
【００２０】
さらに、カラー５９に固定片６０を延設し、錠箱２６に固着する構成とすることで、この錠箱２６に対してカラー５９が回転不能となるとともに、カラー５９を固着するための面積を錠箱２６の屋内面２６ａから上端面２６ｃとして多く採れることから、錠箱２６に対する固着状態を強固に構成できる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る後付け防犯サムターンの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図１は本発明に係る後付け防犯サムターンを既存サムターンと共に表した縦断面図、図２は図１に示した後付け防犯サムターンの正面図、図３は後付け防犯サムターンの分解側断面図である。
【００２５】
まず、本実施の形態による後付け防犯サムターン２１の説明に先立ち、後付け防犯サムターン２１によって覆われることとなる既存サムターン２３について説明する。
図１に示すように、扉２５には、その一方の面である屋内面２５ａに錠箱２６が設けられ、この錠箱２６の一側にはラッチボルト２７，デッドボルト２８が進退自在となって設けられ、また、これらを扉２５の木口から進退させる錠箱機構部が錠箱２６内に設けられている。
【００２６】
錠箱２６には、屋内側の表面である屋内面２６ａに既存サムターン２３を突設している。上記したデッドボルト２８は、扉２５の屋外側の面に設けたシリンダー錠（図示せず）をキーによって、又はこの既存サムターン２３の摘み３１を回動することによって扉２５の木口から進退可能となる。
【００２７】
既存サムターン２３は、錠箱２６内の機構部と連動連結される軸部としてのサムターン軸２９と、サムターン軸２９と相対回転不能に連結、若しくはこのサムターン軸２９と一体に形成される摘み３１とで大略構成される。
【００２８】
サムターン軸２９は、錠箱２６内の基端部が入力部となり、この入力部が図示しない錠箱機構部に連動連結嵌入される。サムターン軸２９は、錠箱２６に挿通支持され、図示しないＥリングなどの移動規制部材が取り付けられて、錠箱２６に対して抜脱が規制され、回動自在に支持される。サムターン軸２９の先端部は、錠箱２６から突出する摘み３１に相対回転不能に連結される。従って、既存サムターン２３は、摘み３１が回動されることで、サムターン軸２９を介して入力部により錠箱機構部内が操作され、デッドボルト２８が扉２５の木口側となる錠箱２６の側部から進退するようになっている。
なお、本実施の形態の錠箱２６は、図１に示すように、その屋内面２６ａが、上下各端部にて湾曲するように曲面により形成され、サムターン２３は、錠箱２６の上半部に位置し、屋内面２６ａに穿設される穴部をサムターン軸２９が貫通している。
【００２９】
本実施の形態による後付け防犯サムターン２１は、この既存サムターン２３に後付けすることができる。
後付け防犯サムターン２１は、摘み３１を挿入する嵌入穴５１ａを後面５１ｂに有し嵌入穴５１ａに挿入した摘み３１を螺着手段５３によって固定して摘み３１を包囲して被着される回動体５１と、回動体５１の前面５１ｃに取り付け固定され前端面にフランジ部５５ａを有した止軸５５と、湾曲面５７ａの反対側の面となる凹状内面で回動体５１を前面５１ｃから覆う略碗状に形成され止軸５５に回動自在に支持されるとともにフランジ部５５ａによって止軸５５からの抜脱が規制され、かつ回動体５１の周縁５１ｋを表出させる窓部５７ｂを有した空転部材５７と、回動体５１の基端面としての後面５１ｂ及び空転部材５７の基端面５７ｄと錠箱２６の屋内面２６ａとの間隙に介設されるカラー５９とを備えている。
【００３０】
回動体５１は、外形が略円柱状とされ、後面５１ｂ側の大径部５１ｄの前面に、小径部５１ｅを同軸上に形成することで、段部５１ｆを有している。大径部５１ｄの側面には半径方向に螺着手段５３であるネジ孔５１ｇが形成され、ネジ孔５１ｇは嵌入穴５１ａに通じている。このネジ孔５１ｇには螺着手段５３である固定用ネジ６１が螺合される。すなわち、回動体５１は、嵌入穴５１ａに摘み３１を挿入し、ネジ孔５１ｇに螺合した固定用ネジ６１を締め付けることで、固定用ネジ６１の先端を摘み３１に圧接して摘み３１に取り付け固定できるようになっている。つまり、回動体５１は、摘み３１と一体回転するように取り付けられる。
【００３１】
回動体５１の前面５１ｃ略中央には凹部５１ｈが形成され、凹部５１ｈには止軸５５の基端５５ｂが嵌入される。また、凹部５１ｈには嵌入穴５１ａから穿設される皿孔状の孔５１ｊが形成されている。一方、止軸５５には基端５５ｂにネジ孔５５ｃが軸線方向に穿設されている。止軸５５は、回動体５１の嵌入穴５１ａ内から孔５１ｊを挿通されるビス５２が、ネジ孔５５ｃに螺合されることで、基端５５ｂを凹部５１ｈに嵌合して取り付け固定される。
【００３２】
この止軸５５のフランジ部５５ａには回転位置表示手段５５ｄが設けられている。回転位置表示手段５５ｄは、微小な凹凸による標示、印刷や刻印、あるいは部分的な着色による色分け等とされている。例えば、図２に示すように、解錠時では回転位置表示手段５５ｄは縦長状とされており、施錠する場合、時計回り方向に回動体５１を９０度回転させると、横長状となり、解錠時と施錠時とが識別可能となっている。
【００３３】
空転部材５７は、中央部に止軸５５の挿通される貫通穴６３を有している。この貫通穴６３の碗部５７ｃ裏面における周縁６３ａは、回動体５１の段部５１ｆと当接されるようになっている。この状態で、空転部材５７は止軸５５に対して回転自在となる。従って、空転部材５７は、回動体５１に対して相対回転自在に保持される。
【００３４】
空転部材５７は、碗部５７ｃの湾曲面５７ａから突出して、貫通穴６３から曲面に沿って放射状に延在する複数、本実施の形態では４つの凸条部６５を有している。各凸条部６５は、碗部５７ｃの裾から延出している。
空転部材５７の各凸条部６５は、延出先端を、回動体５１の大径部５１ｄの外側に配置する。また、各凸条部６５の延出先端には、それぞれを連結するように環状の環状部６６が設けられる。この環状部６６は、回動体５１の基端面としての後面５１ｂ周縁部分の周囲を覆うように位置する。本実施の形態では、図３に示すように段部６６ａが形成され、空転部材５７の基端面５７ｄを形成する。
また、空転部材５７は、凸条部６５同士の間隙が窓部５７ｂとなっている。この窓部５７ｂからは、回動体５１の周縁５１ｋが表出するようになっている。
【００３５】
従って、回動体５１には空転部材５７と止軸５５とが組み付けられ、回動体５１が螺着手段５３によって摘み３１に固定されることで、後付け防犯サムターン２１全体が摘み３１に取り付け固定されることになる。
【００３６】
カラー５９は、錠箱２６における屋内面２６ａのサムターン軸２９が貫通している穴部の周囲に取り付けられる。本実施の形態の穴部は、図１，図３に示すように、その周囲に垂直面を備える凹部２６ｂが形成される。カラー５９は、図４に示すように、無端リング状に形成され、凹部２６ａに嵌入するとともに、この凹部２６ａの周囲を囲繞するように条状に形成される。また、カラー５９の前面には、突条部５９ａが形成される。この突条部５９ａは、既存サムターン２３の摘み３１の基端外周に位置し、この摘み３１の円状軌跡に沿って形成されている。
【００３７】
そして、このカラー５９は、錠箱２６の屋内面２６ａと既存サムターン２３の摘み３１との間隙に介在されてサムターン軸２９の周囲を覆うとともに、突条部５９ａが図３に示すように、摘み３１の基端外周に位置し、図１に示すように、この突条部５９ａの前端面が回動体５１の後面５１ｂ及び空転部材５７の基端面５７ｄと対向して、さらに、この突条部５９ａを覆うように環状部６６が位置し、環状部６７の内周面６６ｂが摺接するようになっている。
なお、本実施の形態では、錠箱２６の屋内面２６ａがやや湾曲形成とされていることから、カラー５９の厚みが上方に向かって増すように形成されており、凹部ｂに嵌入する部分とその周囲の屋内面２６ａに被着する部分とで段部を介し形成されている。
【００３８】
また、このカラー５９の上縁には固定片６０が延設されている。図３に示すように、この固定片６０は、先端が略Ｌ字状に屈曲形成されている。この固定片６０の裏面には、図４の背面図に示すように、接着剤や粘着テープなどの固着手段６０ａが設けられている。そして、この固定片６０は、錠箱２６の屋内面２６ａから上端面２６ｃに沿い、裏面の固着手段６０ａにて錠箱２６の表面に固定される。
【００３９】
次に本実施の形態の動作について説明する。
まず、屋内側から施錠する場合について説明する。
操作者は、窓部５７ｂから表出している回動体５１の周縁５１ｋを摘む。このとき、摘んだ手指は、空転部材５７も同時に摘むこととなっても良い。
【００４０】
摘んだ手を捻って回動体５１を例えば時計回りに回転させると、摘み３１もそれに伴って回動する。そして、例えば９０度回動されると、サムターン軸２９の入力部により錠箱機構部内が操作され、デッドボルトが扉２５の木口に進出する。
【００４１】
これにより屋内側から扉２５が施錠される。このとき、止軸５５のフランジ部５５ａの回転位置表示手段５５ｄは横長になっており、屋内側から施錠されていることが視認される。
【００４２】
なお、回動体５１の周縁５１ｋを摘んだ指が回動体５１の回動に伴って凸条部６５の側部に当接し、これによって、空転部材５７は回動体５１と同方向に回転する。
【００４３】
次に、施錠状態から解掟するときは、凸条部６５の間である窓部５７ｂより表出している回動体５１の周縁５１ｋを摘む。回動体５１を反時計回り方向に回転させると、サムターン軸２９もそれに伴って回転する。回動体５１が９０度回動されると、サムターン軸２９の入力部により錠箱機構部内が操作され、扉２５の木口に進出しているデットボルトが扉２５の木口から後退させられる。
【００４４】
これにより屋内側から扉２５が解錠される。このとき、凸条部６５のフランジ部５５ａの回転位置表示手段５５ｄは縦長になっており、屋内側から解錠されていることが視認される。
【００４５】
また、施錠時において、扉２５等に設けられた小窓を割り、或いは扉２５と扉枠の隙間から針金を差し入れて、外部より後付け防犯サムターン２１を不正に操作しようとする場合、回動体５１に係止しようとしても円板形状であるために係止することができす、針金が円周方向に滑ることとなる。
【００４６】
また、針金が凸条部６５に係止されようとしても、空転部材５７自身が止軸５５に対して回転自在であるため、空転部材５７が空転するのみであり、止軸５５及び摘み３１を回動させることができず、デッドボルトも進退しないこととなる。従って、不正解錠を防止することができる。
【００４７】
さらに、摘み３１と錠箱２６の屋内面２６ａとの間隙部分に、カラー５９が介在することから、間隙が覆われることとなり、この間隙に針金を差し入れたり紐などを挿入するなどしてサムターン軸２９に対しての不正な行為などが防止される。
【００４８】
このように、上記の後付け防犯サムターン２１によれば、既存サムターン２３の摘み３１が回動体５１によって覆われ、摘み３１が回動体５１によって操作可能となり、回動体５１には、回動体５１の一部を表出する空転部材５７が被される。従って、針金や棒等を用いても回動体５１は滑りにより、また、空転部材５７は空回りにより摘み３１へ回転力を伝達しない。そして、摘み３１の操作時には、窓部５７ｂから表出した回動体５１を摘むことで、従来同様の回転操作のみにより施解錠操作することが可能となる。
【００４９】
そして、回動体５１の外側に空転部材５７を配設するので、空転部材５７と共に、窓部５７ｂから表出した回動体５１を摘むことができ、回動体５１のみを摘む場合に比べて、指が滑り難くなり、またこの回動操作により空転部材５７が回動体５１とともに回動することから、操作者の操作感を得られ、操作性を良好にすることができる。
【００５０】
また、回動体５１に覆われることで視認できなくなった摘み３１の回転位置が、回転位置表示手段５５ｄを介して知ることができ、操作性を向上させることができる。
【００５１】
さらに、既存サムターン２３の摘み３１と錠箱２６の屋内面２６ａとの間隙部分には、カラー５９が介在することから、間隙が覆われることとなり、この間隙に針金を差し入れたり紐などを挿入するなどしてサムターン軸２９に対しての不正な行為などが防止される。特に、カラー５９に突条部５９ａを設け、空転部材５７の環状部６６に摺接する構造としたので、間隙部分の周囲がこの環状部６６と突条部５９ａとで二重に隠されることとなり、不正な行為の防止を確実なものとする。
また、カラー５９に、固定片６０を延設させ、この固定片６０を錠箱２６の表面に沿わせて接着固定したので、サムターン周りで、このカラー５９が脱落することがなく、間隙部分の表出を防ぐことが可能となる。
【００５２】
なお、上述した実施の形態では、凸条部６５を周方向に４つ形成することとしたが、４つに限定されることはなく、例えば、１個〜３個であってもよく、また５個以上であってもよい。この場合、凸条部６５同士の間隔は、回動体５１が指に摘まれて回動操作可能となる程度の間隔であればよい。
【００５３】
また、上述した実施の形態では、カラー５９の一側に固定片６０を延設し、錠箱２６に固着手段６０ａにて接着固定する例について述べたが、図５に示すように、固定片６０を備えない構成のカラー５９としても良く、この場合、カラー５９自体の裏面に接着剤などの固着手段を設け、錠箱２６に固着させる構成とする。
【００５４】
さらに、上述した実施の形態では、錠箱２６の形状が、屋内面２６ａ側がやや湾曲形成しており、この湾曲面に沿ってカラー５９が形成されている例について述べたが、錠箱２６の形状は、図６に示すように、屋内面２６ａが垂直な面とされる場合であってもよく、この場合には、カラー５９が、周方向に一様な厚さに形成される構成とすれば良い。そして、このような形状のカラー５９とした場合に、カラー５９は、錠箱２６に対して固着しなくともよく、すなわち、サムターン軸２９に対して回転自在に取り付けられる構成としても良い。この例によれば、空転部材５７とともにサムターンに対して回転が自在なこととなり、針金などによる不正な解錠操作に対して、サムターンと屋内面２６ａとの間にても空転し、不正解錠操作を防止することができる。
【００５５】
また、上述した実施の形態では、防犯サムターン２１として回動体５１と空転部材５７とを略備えた、既存サムターン２３に対して空転することで防犯性を得る構成とした例について述べたが、図７に示すように、既存サムターン２３の摘み３１を挿入する嵌入穴７１ａを基端部としての後面７１ｂに有した略円柱状の回動体７１にて構成する防犯サムターンとしても良い。
この回動体７１は、例えば、外形を略円柱状に形成するとともに前面を略球面状に形成し、嵌入穴７１ａに挿入した摘み３１を螺着手段７３にて固定する構成とする。また、この回動体７１の後面７１ｂにおける周縁部分を環状部７５とし、この環状部７５に軸線方向に延出する縁部７５ａを形成して、カラー５９の突条部５９ａに、その内周面７５ｂが摺接状態とさせる。
このような構成とすることで、針金や棒等を用いても回動体７１の外周面にて滑り、摘み３１へ回転力を伝達しない。そして、摘み３１の操作時には、回動体７１を摘むことで、従来同様の回転操作のみにより施解錠操作することが可能となる。
【００５６】
さらに、上述した実施の形態では、扉２５の屋内面２５ａに配設される錠箱２６の表面である屋内面２６ａに位置する既存サムターン２３に対して設けられる例について述べたが、錠箱機構部が扉２５に内設され、扉２５の屋内面２５ａに既存サムターン２３が配設される構成に対しても、上記カラー５９を既存サムターン２３のサムターン軸２９の周囲に設け、摘み３１に回動体を設ける構成とすれば、上記同様の効果を得られる。
【００５７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る後付け防犯サムターンによれば、既存サムターンの摘みが回動体によって覆われ、摘みが回動体によって操作可能となる。従って、針金や棒等を用いても回動体は滑りにより、摘みへ回転力を伝達せず、既存サムターンへの回転力の入力を阻止することができる。そして、サムターンの操作時には、回動体を摘むことで、従来同様の回転操作のみにより施解錠操作することが可能となる。
【００５８】
また、回動体に、回動体の一部を表出する空転部材が被される構成の場合では、針金や棒等を用いても回動体は滑りにより、また、空転部材は空回りにより摘みへ回転力を伝達せず、既存サムターンへの回転力の入力を阻止することができる。そして、サムターンの操作時には、空転部材と共に窓部から表出した回動体を摘むことで、従来同様の回転操作のみにより施解錠操作することが可能となる。この結果、着脱部材を不要にし、防犯性、操作性を向上させることができる。
【００５９】
さらに、既存サムターンの軸部周囲をカラーにて覆うことにより、摘みと錠箱の屋内面との間隙が覆い隠されることとなり、この間隙に対して針金などを用いて不正に解錠操作を行おうとしても、回転などの操作は阻止され、不正解錠操作が防止される。
また止軸の表面に回転位置表示手段が設けられる構成とすることで、例えば、解錠時での回転位置表示手段の向きと、施錠操作した後の回転位置表示手段の向きとが異なる向きとすることが可能となり、解錠時と施錠時とが識別可能となっている。
【００６０】
また、このカラーを回転自在とされることで、このカラーが既存サムターンの軸部周りを空転可能となり、軸部に対しての不正な操作を阻止可能となる。
【００６１】
さらに、カラーに固定片を延設し、錠箱に固着する構成とすることで、この錠箱に対してカラーが回転不能となるとともに、カラーを固着するための面積を多く採れることから、錠箱に対する固着状態を強固に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る後付け防犯サムターンを既存サムターンと共に表した縦断面図である。
【図２】図１に示した後付け防犯サムターンの正面図である。
【図３】後付け防犯サムターンの分解側断面図である。
【図４】カラーの背面図である。
【図５】他の実施の形態の後付け防犯サムターンの側断面図である。
【図６】他の実施の形態の後付け防犯サムターンの側断面図である。
【図７】他の実施の形態の後付け防犯サムターンの側断面図である。
【図８】従来の防犯カバーの扉への取り付け状態を示す斜視図である。
【図９】図８に示した防犯カバーの内部状態を表す断面図である。
【図１０】図８に示した防犯カバーの別態様を表す部分破断側面図である。
【図１１】図８に示した防犯カバーのさらに別態様を表す部分破断側面図である。
【符号の説明】
２１…後付け防犯サムターン
２３…既存サムターン
２５…扉
２５ａ…屋内面
２６…錠箱
２６ａ…表面（屋内面）
２９…軸部（サムターン軸）
３１…摘み
５１，７１…回動体
５１ｂ，７１ｂ…基端面（後面）
５１ｋ…周縁
５７…空転部材
５７ｂ…窓部
５９…カラー
５９ａ…突条部
６６，７５…環状部
６６ｂ，７５ｂ…内周面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a post-installation crime prevention thumb turn that covers an existing thumb turn used for a door locking / unlocking operation.
[0002]
[Prior art]
For example, a locking device provided on a door can be used to insert a dead key that has been advanced and retracted from the door end of the door by inserting a key into the keyhole of a cylinder lock that is exposed to the outside and turning it. Engage and disengage from the strike provided on the door to lock and unlock the door, and from the indoor side, simply rotate the thumb-turn knob to move the deadbolt forward and backward to easily lock and unlock the door. I am doing so.
[0003]
However, in recent years, unauthorized unlocking has been increasing in which a wire or the like is inserted from a post opening or a small hole opened by a machine tool, and is locked and rotated by a thumb turn that is easy to rotate to unlock the locking device. For example, there is a security cover for thumb turn disclosed in Patent Document 1 described below to prevent the thumb turn from being locked and rotated.
[0004]
As shown in FIGS. 8 and 9, the security cover 1 has a fitting hole 3 into which the thumb turn 2 is fitted, and a portion covering the outer surface 2 a of the thumb turn 2 that draws a circular locus 2 b during rotation is circular. It is formed in a circular shape along the shape locus. Then, set screws 4 and 4 are provided which are screwed into the fitting holes 3 to come into contact with the side surfaces of the thumb turn 2 and are clamped from both sides.
The security cover 1 having such a configuration is configured such that the thumb turn 2 is covered with the thumb turn 2 by inserting the thumb turn 2 into the insertion hole 3. Thereafter, the security cover 1 is fixed to the thumb turn 2 by screwing the set screws 4 and 4 into place. Therefore, it becomes difficult to lock the wire or the like by the crime prevention cover 1 placed on the thumb turn 2 and rotate it.
[0005]
Further, as another aspect of the above-described crime prevention cover, as shown in FIG. 10, a crime prevention cover 1 configured by an attachment portion 5 and a main body portion 6 is disclosed. The attachment portion 5 is formed so that the outer shape of the crime prevention cover 1 is easily operated by hand, and is provided with a locking projection 5a that the main body portion 6 locks. The mounting portion 5 can easily rotate the thumb turn 2 in a state where it is covered with the thumb turn 2. Moreover, the main-body part 6 has the latching | locking part 6a which can be latched to the latching protrusion 5a. By doing in this way, the crime prevention cover 1 can be attached or detached by a simple operation called a locking operation. Furthermore, when the main body 6 is idled by the locking portion 6a, it becomes impossible to lock and rotate the wire or the like.
[0006]
Furthermore, as another aspect of the above-described crime prevention cover, as shown in FIG. 11, a spring member 8 is provided in the locking portion 6a between the locking protrusion 5a and a plurality of outer peripheral edges on the main body 6 side. The thing provided with the engagement recessed part 5b and the engagement convex part 6b which can be engaged with this engagement recessed part 5b is disclosed.
With such a configuration, the main body 6 can always be left attached. That is, when the main body 6 is idled by the locking projection 5a and the locking portion 6a and the thumb turn 2 is to be rotated at all times, the main body 6 is pressed by hand and the engaging protrusion 6b is attached to the mounting portion 5. The thumb turn 2 could be rotated by engaging with the engaging recess 5b and rotating the main body 6 in this engaged state.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 4-40362 [0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, each of the above-described crime prevention covers has a configuration in which the outer shape of the thumb turn knob is changed to make the rotation operation difficult. First, in the crime prevention cover shown in FIG. 10, the thumb turn can be rotated. And the main body that is idled and attachable to and detachable from the mounting portion, the storage management of the detached main body becomes complicated, and the main body may be lost. Further, in the security cover shown in FIG. 11, the main body can be always attached, so that the main body is not lost. However, when the thumb turn is operated, the main body needs to be rotated while being pressed by hand. Reduced operability.
[0009]
And according to these security covers, there is no security measure for the slight gap between the thumb turn knob and the door surface, that is, the thumb turn is rotated by performing an illegal operation in this gap. There was also a fear that it would end up.
[0010]
The present invention has been made in view of the above situation, and the first object thereof is to prevent the rotation of the thumb turn by a wire, a rod, etc., eliminate the need for a detachable member, and can be operated only by the conventional rotation. The goal is to provide an after-theft crime prevention thumb turn that improves crime prevention and operability. The second object is to provide an after-theft crime prevention thumb turn that can cover the gap between the thumb turn knob portion and the door surface, thereby improving the crime prevention performance.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Next, means for solving the above problems will be described with reference to the drawings corresponding to the embodiments.
The post-installation crime prevention thumb turn according to claim 1 of the present invention is a post-installation crime prevention thumb turn that covers the knob 31 of the existing thumb turn 23 attached to the lock box 26 provided on the indoor surface 25a of the door 25 and having a lock mechanism portion. ,
A rotary body 51 that surrounds and is attached to the knob 31, rotates integrally with the knob 31, and has a substantially cylindrical outer shape;
The rotating body 51 is covered from the front surface, and is supported by a stop shaft 55 so as to be rotatable in the same direction as the rotating direction of the existing thumb turn 23 with respect to the rotating body 51 at the approximate center of the front surface. An idling member 57 having a window portion 57b for exposing the peripheral edge 51k of the rotating body 51;
An annular portion 66 provided at a base end portion of the idling member 57 and covering an outer periphery of the base end portion of the rotating body 51;
It is interposed in the gap between the base end surface of the annular portion 66 and the surface 26 a of the lock box 26, and is located on the outer periphery of the base end of the knob 31 of the existing thumb turn 23, along the circular locus of the knob 31. A collar 59 formed and provided with a ridge 59a slidably contacting the inner peripheral surface 66b of the annular portion 66, covering the periphery of the shaft portion 29 of the existing thumb turn 23;
It is characterized by comprising.
[0012]
The post-crime security thumb turn according to claim 2 is characterized in that a rotation position display means 55d is provided on a surface of a stop shaft 55 fixed to the rotating body 51 to display the rotating position of the rotating body 51. .
[0013]
According to a third aspect of the present invention, the collar 59 is configured such that the collar 59 is rotatable with respect to the shaft portion 29 of the existing thumbturn 23.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, the collar 59 is fixed to the surface 26a of the lock box 26 around the shaft portion 29 of the existing thumb turn 23, and a fixed piece 60 having a bent tip extends to one side. The fixing piece 60 is fixed along the side from the surface 26a of the lock box 26.
[0015]
According to this post-installation crime prevention thumb turn 21, the knob 31 of the existing thumb turn 23 is covered by the rotating body 51, and the knob 31 can be operated by the rotating body 51. Therefore, even if a wire, a rod, or the like is used, the rotating body 51 does not transmit the rotational force to the knob 31 due to sliding. And at the time of thumb turn operation, by picking the rotating body 51, it becomes possible to perform the locking / unlocking operation only by the conventional rotation operation.
[0016]
Further, since the rotating body 51 is covered from the front surface and the idling member 57 that exposes a part of the rotating body 51 is covered, the rotating body 51 is slipped even if a wire or a rod is used. Further, the idling member 57 does not transmit the rotational force to the knob 31 due to the idling around the stop shaft 55. During the thumb turn operation, the rotating member 51 exposed from the window portion 57b together with the idling member 57 is picked, so that the locking / unlocking operation can be performed only by the conventional rotation operation.
[0017]
Further, by covering the periphery of the shaft portion 29 of the existing thumb turn 23 with the collar 59, the gap between the knob 31 and the indoor surface 26a of the lock box 26 is covered, and this wire is illegally used with a wire or the like. Even if an unlocking operation is attempted, it is not caught, and an unauthorized unlocking operation is prevented.
[0018]
Further, since the rotation position display means 55d is provided on the surface of the stop shaft 55, for example, the rotation position display means 55d is formed in a vertically long shape at the time of unlocking, and when the locking operation is performed, the rotating body 51 is rotated in the clockwise direction. Is rotated horizontally by 90 degrees, and the rotation position of the rotating body 51 is known, that is, the direction of the thumb turn knob 31 covered by the rotating body 51 is understood, and the time of unlocking and the time of locking are distinguished. It is possible.
[0019]
Further, since the collar 59 is rotatable, the collar 59 can idle around the shaft portion 29 of the existing thumb turn 23, and unauthorized operation on the shaft portion 29 can be prevented.
[0020]
Further, the fixing piece 60 is extended to the collar 59 and fixed to the lock box 26, so that the collar 59 cannot be rotated with respect to the lock box 26 and the area for fixing the collar 59 is increased. Since many can be taken as the upper end surface 26c from the indoor surface 26a of the lock box 26, the adhering state with respect to the lock box 26 can be comprised firmly.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, a preferred embodiment of a retrofit security thumb turn according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a retrofit security thumb turn according to the present invention together with an existing thumb turn, FIG. 2 is a front view of the retrofit security thumb turn shown in FIG. 1, and FIG. 3 is an exploded side sectional view of the retrofit security thumb turn.
[0025]
First, prior to the description of the post-installation security thumb turn 21 according to the present embodiment, the existing thumb turn 23 to be covered by the post-installation security thumb turn 21 will be described.
As shown in FIG. 1, the door 25 is provided with a lock box 26 on an indoor surface 25a which is one side of the door 25, and a latch bolt 27 and a dead bolt 28 can be moved forward and backward on one side of the lock box 26. In addition, a lock box mechanism for moving the door 25 forward and backward is provided in the lock box 26.
[0026]
The lock box 26 has an existing thumb turn 23 projecting from an indoor surface 26a which is an indoor surface. The above-described dead bolt 28 can be moved forward and backward from the mouth of the door 25 by turning a cylinder lock (not shown) provided on the surface of the door 25 on the outdoor side with a key or by turning the knob 31 of the existing thumb turn 23. Become.
[0027]
The existing thumb turn 23 includes a thumb turn shaft 29 as a shaft portion that is interlocked with the mechanism portion in the lock box 26, and a knob 31 that is connected to the thumb turn shaft 29 so as not to rotate relative to the thumb turn shaft 29 or formed integrally with the thumb turn shaft 29. It is roughly composed of
[0028]
The thumb turn shaft 29 has a base end portion in the lock box 26 as an input portion, and this input portion is interlocked and fitted into a lock box mechanism portion (not shown). The thumb turn shaft 29 is inserted into and supported by the lock box 26, and a movement restricting member such as an E-ring (not shown) is attached thereto. The tip end portion of the thumb turn shaft 29 is connected to a knob 31 protruding from the lock box 26 so as not to be relatively rotatable. Therefore, in the existing thumb turn 23, when the knob 31 is rotated, the inside of the lock box mechanism is operated by the input portion via the thumb turn shaft 29, and the dead bolt 28 is on the side of the lock box 26 on the side of the door 25. It is designed to advance and retreat from the club.
As shown in FIG. 1, the lock box 26 of the present embodiment is formed by a curved surface so that the indoor surface 26 a is curved at the upper and lower ends, and the thumb turn 23 is the upper half of the lock box 26. The thumb turn shaft 29 passes through a hole formed in the indoor surface 26a.
[0029]
The retrofitting security thumb turn 21 according to the present embodiment can be retrofitted to the existing thumb turn 23.
The post-installation security thumb-turn 21 has a fitting hole 51a for inserting the knob 31 on the rear surface 51b, and the knob 31 inserted into the fitting hole 51a is fixed by the screwing means 53 so as to surround the knob 31 and be attached. And a stop shaft 55 that is fixedly attached to the front surface 51c of the rotating body 51 and has a flange portion 55a on the front end surface, and a substantially bowl-like shape that covers the rotating body 51 from the front surface 51c with a concave inner surface that is the surface opposite to the curved surface 57a. And an idler member 57 having a window portion 57b that exposes the peripheral edge 51k of the rotating body 51, and is supported by the flange portion 55a so as to be pivotable. , A rear surface 51 b as a base end surface of the rotating body 51, and a collar 59 interposed in a gap between the base end surface 57 d of the idling member 57 and the indoor surface 26 a of the lock box 26.
[0030]
The rotating body 51 has a substantially cylindrical shape, and has a step portion 51f by coaxially forming a small diameter portion 51e on the front surface of the large diameter portion 51d on the rear surface 51b side. A screw hole 51g which is a screwing means 53 is formed in the side surface of the large-diameter portion 51d in the radial direction, and the screw hole 51g communicates with the fitting hole 51a. A fixing screw 61 as a screwing means 53 is screwed into the screw hole 51g. That is, the rotating body 51 is attached to the knob 31 by inserting the knob 31 into the fitting hole 51 a and tightening the fixing screw 61 screwed into the screw hole 51 g so that the tip of the fixing screw 61 is pressed against the knob 31. It can be fixed. That is, the rotating body 51 is attached so as to rotate integrally with the knob 31.
[0031]
A recess 51h is formed in the approximate center of the front surface 51c of the rotating body 51, and the base end 55b of the retaining shaft 55 is fitted into the recess 51h. Further, a countersunk hole 51j formed from the fitting hole 51a is formed in the recess 51h. On the other hand, the retaining shaft 55 has a screw hole 55c formed in the axial direction at the base end 55b. The stop shaft 55 is fixed by fitting the base end 55b to the recess 51h by screwing the screw 52 inserted through the hole 51j from the insertion hole 51a of the rotating body 51 into the screw hole 55c. .
[0032]
The flange portion 55a of the stop shaft 55 is provided with a rotation position display means 55d. The rotational position display means 55d is labeled by minute unevenness, printed or stamped, or color-coded by partial coloring. For example, as shown in FIG. 2, the rotational position display means 55d has a vertically long shape when unlocked, and when locking, when the rotating body 51 is rotated 90 degrees in the clockwise direction, it becomes horizontally long and unlocked. The time and the time of locking can be distinguished.
[0033]
The idling member 57 has a through hole 63 through which the stop shaft 55 is inserted at the center. A peripheral edge 63 a on the back surface of the flange portion 57 c of the through hole 63 is in contact with the stepped portion 51 f of the rotating body 51. In this state, the idling member 57 is rotatable with respect to the stop shaft 55. Accordingly, the idling member 57 is held so as to be rotatable relative to the rotating body 51.
[0034]
The idling member 57 has a plurality of protrusions 65 in the present embodiment, which protrude from the curved surface 57a of the flange portion 57c and extend radially from the through hole 63 along the curved surface. Each ridge 65 extends from the skirt of the flange 57c.
Each protrusion 65 of the idling member 57 has an extended tip disposed outside the large diameter portion 51 d of the rotating body 51. In addition, an annular annular portion 66 is provided at the extended tip end of each protruding line portion 65 so as to connect each of them. The annular portion 66 is positioned so as to cover the periphery of the peripheral portion of the rear surface 51b as the base end surface of the rotating body 51. In the present embodiment, a step portion 66a is formed as shown in FIG. 3, and a base end surface 57d of the idling member 57 is formed.
Further, in the idling member 57, a gap between the protruding strip portions 65 is a window portion 57b. From the window portion 57b, the peripheral edge 51k of the rotating body 51 is exposed.
[0035]
Accordingly, the idling member 57 and the stop shaft 55 are assembled to the rotating body 51, and the rotating body 51 is fixed to the knob 31 by the screwing means 53, whereby the entire post-installation crime prevention thumb turn 21 is attached and fixed to the knob 31. It will be.
[0036]
The collar 59 is attached around the hole portion through which the thumb turn shaft 29 of the indoor surface 26a of the lock box 26 passes. As shown in FIGS. 1 and 3, the hole of the present embodiment is formed with a recess 26 b having a vertical surface around the hole. As shown in FIG. 4, the collar 59 is formed in an endless ring shape, and is fitted in the recess 26a and is formed in a strip shape so as to surround the periphery of the recess 26a. Further, a protrusion 59 a is formed on the front surface of the collar 59. The protrusion 59 a is located on the outer periphery of the base end of the knob 31 of the existing thumb turn 23 and is formed along the circular locus of the knob 31.
[0037]
The collar 59 is interposed in the gap between the indoor surface 26a of the lock box 26 and the knob 31 of the existing thumb turn 23 to cover the periphery of the thumb turn shaft 29, and the protruding portion 59a has a knob as shown in FIG. As shown in FIG. 1, the front end surface of the projecting portion 59 a is opposed to the rear surface 51 b of the rotating body 51 and the base end surface 57 d of the idling member 57. An annular portion 66 is positioned so as to cover 59a, and an inner peripheral surface 66b of the annular portion 67 is in sliding contact.
In this embodiment, since the indoor surface 26a of the lock box 26 is slightly curved, the collar 59 is formed so that the thickness of the collar 59 increases upward, and the portion that fits into the recess b. It forms through the step part with the part which adheres to the indoor surface 26a of the circumference | surroundings.
[0038]
A fixing piece 60 is extended on the upper edge of the collar 59. As shown in FIG. 3, the fixed piece 60 has a distal end bent in a substantially L shape. As shown in the rear view of FIG. 4, a fixing means 60a such as an adhesive or an adhesive tape is provided on the back surface of the fixed piece 60. And this fixed piece 60 is fixed to the surface of the lock box 26 by the adhering means 60a on the back surface along the upper end surface 26c from the indoor surface 26a of the lock box 26.
[0039]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
First, the case of locking from the indoor side will be described.
The operator picks the peripheral edge 51k of the rotating body 51 exposed from the window portion 57b. At this time, the picked fingers may also pick the idling member 57 at the same time.
[0040]
When the rotating hand 51 is rotated clockwise, for example, by twisting the picked hand, the knob 31 is also rotated accordingly. Then, for example, when it is turned 90 degrees, the inside of the lock box mechanism is operated by the input part of the thumb turn shaft 29 and the dead bolt advances into the mouth of the door 25.
[0041]
Thereby, the door 25 is locked from the indoor side. At this time, the rotation position display means 55d of the flange portion 55a of the retaining shaft 55 is horizontally long, and it is visually recognized that it is locked from the indoor side.
[0042]
In addition, the finger which picked up the periphery 51k of the rotation body 51 contact | abuts to the side part of the protruding item | line part 65 with rotation of the rotation body 51, and, thereby, the idling member 57 rotates in the same direction as the rotation body 51.
[0043]
Next, when unwinding from the locked state, the peripheral edge 51k of the rotating body 51 exposed from the window portion 57b between the ridge portions 65 is picked. When the rotating body 51 is rotated in the counterclockwise direction, the thumb turn shaft 29 is also rotated accordingly. When the rotating body 51 is rotated 90 degrees, the inside of the lock box mechanism is operated by the input portion of the thumb-turn shaft 29, and the dead bolt that has advanced to the top of the door 25 is retracted from the top of the door 25.
[0044]
Thereby, the door 25 is unlocked from the indoor side. At this time, the rotational position display means 55d of the flange portion 55a of the ridge portion 65 is vertically long, and it is visually recognized that it is unlocked from the indoor side.
[0045]
In addition, when locking, if a small window provided in the door 25 or the like is broken, or a wire is inserted from the gap between the door 25 and the door frame to attempt to illegally operate the retrofitting security thumb turn 21 from the outside, the rotating body 51 Even if an attempt is made to lock the wire, the wire is slipped in the circumferential direction because it has a disk shape and can be locked.
[0046]
Even if the wire is to be locked to the ridge 65, the idle member 57 itself is rotatable relative to the stop shaft 55, so the idle member 57 only idles, and the stop shaft 55 and the knob 31 are It cannot be rotated, and the deadbolt does not advance or retreat. Therefore, unauthorized unlocking can be prevented.
[0047]
Further, since the collar 59 is interposed in the gap portion between the knob 31 and the indoor surface 26a of the lock box 26, the gap is covered, and the thumb turn shaft is inserted by inserting a wire or a string into the gap. Unauthorized acts against 29 are prevented.
[0048]
Thus, according to the post-installation security thumb turn 21 described above, the knob 31 of the existing thumb turn 23 is covered by the rotating body 51, and the knob 31 can be operated by the rotating body 51. An idling member 57 that exposes the portion is covered. Therefore, even if a wire, a rod, or the like is used, the rotating body 51 does not transmit the rotational force to the knob 31 due to slipping and the idling member 57 due to idling. When the knob 31 is operated, the rotary body 51 exposed from the window portion 57b is picked so that the locking / unlocking operation can be performed only by the conventional rotation operation.
[0049]
Since the idling member 57 is disposed outside the rotating body 51, the rotating body 51 exposed from the window portion 57b can be picked together with the idling member 57, compared with the case where only the rotating body 51 is picked. Since the idling member 57 is rotated together with the rotating body 51 by this rotation operation, an operator's feeling of operation can be obtained and operability can be improved.
[0050]
In addition, the rotational position of the knob 31 that has become invisible due to being covered with the rotating body 51 can be known via the rotational position display means 55d, and the operability can be improved.
[0051]
Further, since the collar 59 is interposed in the gap portion between the knob 31 of the existing thumb turn 23 and the indoor surface 26a of the lock box 26, the gap is covered, and a wire or a string is inserted into the gap. Thus, an illegal act on the thumb turn shaft 29 is prevented. Particularly, since the collar 59 is provided with a protrusion 59a and is in sliding contact with the annular portion 66 of the idling member 57, the periphery of the gap is doubly concealed by the annular portion 66 and the protrusion 59a. , Ensure the prevention of fraudulent acts.
Further, since the fixing piece 60 is extended on the collar 59 and this fixing piece 60 is adhered and fixed along the surface of the lock box 26, the collar 59 does not fall off around the thumb turn, and the gap portion It becomes possible to prevent the expression.
[0052]
In the above-described embodiment, four ridges 65 are formed in the circumferential direction. However, the number is not limited to four, and may be, for example, one to three. Five or more may be sufficient. In this case, the interval between the protrusions 65 may be an interval that allows the rotating body 51 to be picked up by a finger and to be rotated.
[0053]
In the above-described embodiment, the example in which the fixing piece 60 is extended on one side of the collar 59 and bonded and fixed to the lock box 26 by the fixing means 60a has been described. However, as shown in FIG. The collar 59 may be configured not to include 60, and in this case, a fixing means such as an adhesive is provided on the back surface of the collar 59 itself so as to be fixed to the lock box 26.
[0054]
Further, in the above-described embodiment, the lock box 26 has a shape in which the indoor surface 26a side is slightly curved, and the collar 59 is formed along the curved surface. As shown in FIG. 6, the shape may be a case where the indoor surface 26 a is a vertical surface. In this case, the collar 59 is formed to have a uniform thickness in the circumferential direction. Just do it. In the case of the collar 59 having such a shape, the collar 59 may not be fixed to the lock box 26, that is, may be configured to be rotatably attached to the thumb turn shaft 29. According to this example, the rotation with respect to the thumb turn together with the idling member 57 can be freely performed, and in response to an unauthorized unlocking operation by a wire or the like, the idle rotation also occurs between the thumb turn and the indoor surface 26a. Operation can be prevented.
[0055]
Further, in the above-described embodiment, the example in which the crime prevention thumb turn 21 is substantially provided with the rotating body 51 and the idling member 57 and the crime prevention property is obtained by idling with respect to the existing thumb turn 23 has been described. As shown in FIG. 7, it is good also as a crime prevention thumb turn comprised by the substantially cylindrical rotating body 71 which has the insertion surface 71a which inserts the knob 31 of the existing thumb turn 23 in the rear surface 71b as a base end part.
For example, the rotating body 71 is configured such that the outer shape is formed in a substantially cylindrical shape and the front surface is formed in a substantially spherical shape, and the knob 31 inserted into the fitting hole 71 a is fixed by the screwing means 73. Further, the peripheral portion of the rear surface 71b of the rotating body 71 is an annular portion 75, an edge portion 75a extending in the axial direction is formed on the annular portion 75, and the inner peripheral surface of the protruding portion 59a of the collar 59 is formed. 75b is in a sliding contact state.
By adopting such a configuration, even if a wire, a bar, or the like is used, it slides on the outer peripheral surface of the rotating body 71 and does not transmit the rotational force to the knob 31. When the knob 31 is operated, the rotary body 71 is picked, so that the locking / unlocking operation can be performed only by the rotation operation as in the prior art.
[0056]
Further, in the above-described embodiment, the example provided for the existing thumb turn 23 located on the indoor surface 26a which is the surface of the lock box 26 disposed on the indoor surface 25a of the door 25 has been described. The collar 59 is provided around the thumb turn shaft 29 of the existing thumb turn 23 and is rotated around the knob 31 even in a configuration in which the portion is installed in the door 25 and the existing thumb turn 23 is disposed on the indoor surface 25a of the door 25. If the moving body is provided, the same effect as described above can be obtained.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the post-installation crime prevention thumb turn according to the present invention, the knob of the existing thumb turn is covered by the rotating body, and the knob can be operated by the rotating body. Therefore, even if a wire, a rod, or the like is used, the rotating body slips and does not transmit the rotational force to the knob, and can prevent the rotational force from being input to the existing thumb turn. And at the time of thumb turn operation, it becomes possible to perform locking / unlocking operation only by the same rotation operation by picking the rotating body.
[0058]
In addition, in the case where the rotating body is covered with an idling member that exposes a part of the rotating body, even if a wire, a rod, or the like is used, the rotating body rotates due to slipping, and the idling member rotates to the knob due to idling. Without transmitting force, it is possible to prevent the input of rotational force to the existing thumb turn. And at the time of the thumb turn operation, it is possible to perform the locking / unlocking operation only by the conventional rotation operation by picking the rotating body exposed from the window portion together with the idling member. As a result, the detachable member is unnecessary, and the crime prevention property and operability can be improved.
[0059]
Furthermore, by covering the periphery of the shaft part of the existing thumb turn with a collar, the gap between the knob and the indoor surface of the lock box is covered, and the unlocking operation is performed illegally using a wire or the like. Even when trying to do so, operations such as rotation are blocked, and unauthorized unlocking operations are prevented.
Further, by adopting a configuration in which the rotational position display means is provided on the surface of the stop shaft, for example, the orientation of the rotational position display means at the time of unlocking and the orientation of the rotational position display means after the locking operation are different. It is possible to distinguish between unlocking and locking.
[0060]
In addition, since the collar can be rotated, the collar can idle around the shaft portion of the existing thumb turn, and unauthorized operation on the shaft portion can be prevented.
[0061]
Furthermore, by extending the fixing piece to the collar and fixing it to the lock box, the collar cannot be rotated with respect to this lock box, and the area for fixing the collar can be increased. The state of fixing to the box can be configured firmly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a retrofitting crime prevention thumb turn according to the present invention together with an existing thumb turn.
FIG. 2 is a front view of the retrofit security thumb turn shown in FIG. 1;
FIG. 3 is an exploded side sectional view of a post-installation crime prevention thumb turn.
FIG. 4 is a rear view of the collar.
FIG. 5 is a side sectional view of a retrofit security thumb turn according to another embodiment.
FIG. 6 is a side sectional view of a retrofit security thumb turn according to another embodiment.
FIG. 7 is a side sectional view of a retrofit security thumb turn according to another embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which a conventional crime prevention cover is attached to a door.
9 is a cross-sectional view showing an internal state of the crime prevention cover shown in FIG.
10 is a partially cutaway side view showing another aspect of the security cover shown in FIG. 8. FIG.
11 is a partially cutaway side view showing still another aspect of the crime prevention cover shown in FIG. 8. FIG.
[Explanation of symbols]
21 ... Retrofitted crime prevention thumb turn 23 ... Existing thumb turn 25 ... Door 25a ... Indoor surface 26 ... Lock box 26a ... Surface (indoor surface)
29 ... Shaft (thumbturn shaft)
31 ... knob 51, 71 ... rotating body 51b, 71b ... base end face (rear face)
51k ... peripheral edge 57 ... idling member 57b ... window portion 59 ... collar 59a ... ridge portions 66, 75 ... annular portions 66b, 75b ... inner peripheral surface

Claims

It is a post-installation crime prevention thumb turn that covers the knob of the existing thumb turn that is attached to the lock box provided on the indoor surface of the door and provided with a lock mechanism part,
A rotary body that surrounds and is attached to the knob, rotates together with the knob, and has a substantially cylindrical outer shape;
The rotating body is covered from the front surface, and is supported by a stop shaft so as to be rotatable in the same direction as the rotation direction of the existing thumb turn with respect to the rotating body at a substantially center of the front surface. An idling member having a window portion for exposing the periphery;
An annular portion provided at a base end portion of the idling member and covering an outer periphery of the base end portion of the rotating body;
The annular portion is interposed between the base end surface of the annular portion and the surface of the lock box, and is located on the outer periphery of the proximal end of the knob of the existing thumb turn, and is formed along the circular locus of the knob. A collar that slidably contacts the inner peripheral surface of the collar, covering the periphery of the shaft portion of the existing thumb turn,
A post-installation crime prevention thumb turn characterized by comprising.

The retrofit security thumb turn according to claim 1, wherein a rotation position display means is provided on a surface of a stop shaft fixed to the rotation body to display the rotation position of the rotation body .

The retrofit security thumb turn according to claim 1 or 2, wherein the collar is rotatable with respect to a shaft portion of the existing thumb turn.

The collar is fixed to the surface of the lock box around the shaft portion of the existing thumb turn, and a fixed piece with a bent tip extends to one side, along the side from the surface of the lock box, The retrofit security thumb turn according to claim 1 or 2, wherein the fixed piece is fixed .