JP4138389B2

JP4138389B2 - Casting defect repair method

Info

Publication number: JP4138389B2
Application number: JP2002214715A
Authority: JP
Inventors: 駒治松井; 守村松; 精一竹田; 浩希武田; 利雄大越
Original assignee: Kansai Paint Co Ltd; Toyota Motor Hokkaido Inc
Current assignee: Kansai Paint Co Ltd; Toyota Motor Hokkaido Inc
Priority date: 2002-07-24
Filing date: 2002-07-24
Publication date: 2008-08-27
Anticipated expiration: 2022-07-24
Also published as: JP2004050277A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車、車両、航空、船舶、発電機器等の部品に用いられる鋳物の欠陥に対する補修方法に関し、特にアルミニウム又はアルミニウム合金で製造された鋳物の凹み欠陥を可視光又は近赤外光照射によって速やかに硬化する樹脂組成物を用いることにより大幅に工程を簡略化しうる補修方法に関する。
【０００２】
【従来技術及びその課題】
自動車、車両、航空、船舶、発電機器等の部品に用いられる鋳造物は、鋳造段階における凝固時などに孔が発生し（鋳巣という）、構造欠陥を生ずることがある。こうした鋳巣をもつ鋳物の欠陥品は廃却するか、あるいは再溶解してリサイクルしていた。
本発明者らは、こうした鋳物の欠陥を効果的に補修する方法として、欠陥箇所を▲１▼不飽和ポリエステル樹脂等を主剤とし有機過酸化物を硬化剤とするパテ組成物▲２▼エポキシ樹脂を主剤としポリアミドを硬化剤とするパテ組成物等の常温硬化性の２液型パテ組成物で埋めるなどの処置を試みた。該２液型パテ組成物は可使時間が極めて短く、鋳物に発生するような微少欠陥部に適用するには、その多くが無駄になり廃棄しなければならなかった。また、該２液型パテ組成物では研磨作業に耐える硬度まで硬化するには長時間を要し、量産工程の傍らに組み入れるにも不適切であり、作業性が非常に悪いという問題があった。
【０００３】
一方、該欠陥部に１液型である光硬化性組成物として紫外線硬化型樹脂組成物を充填すると、可使時間の制約はないが、厚付けされた場合に表面しか硬化せず、立体意匠の奥まった個所や斜面には適用できなかった。またこの組成物では、紫外線照射に使用するランプからオゾンのような有害ガスが発生するなどの問題点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記した問題を解決すべく鋭意検討した結果、鋳物の欠陥に可視光又は近赤外光照射によって速やかに硬化する樹脂組成物を充填し、可視光又は近赤外光を照射することにより、欠陥部の補修が容易にでき、且つ工程時間も大幅に簡略化しうることを見出した。
【０００５】
すなわち本発明は、
１．鋳物の鋳造欠陥に、可視光及び／又は近赤外光硬化型樹脂組成物を充填し、該充填部に可視光又は近赤外光を照射して硬化せしめることを特徴とする鋳物の欠陥補修方法、
２．鋳物の鋳造欠陥に、可視光及び／又は近赤外光硬化型樹脂組成物を充填し、該充填部に可視光又は近赤外光を照射して硬化せしめた後、さらに上塗り塗装してなる鋳物の欠陥補修方法、
３．鋳物が、アルミニウム又はアルミニウム合金である１項または２項に記載の鋳物の欠陥補修方法、
４．可視光及び／又は近赤外光硬化型樹脂組成物が、（Ａ）重合性不飽和基含有樹脂、（Ｂ）重合性不飽和化合物、（Ｃ）可視光又は近赤外光重合開始剤、及び（Ｄ）充填剤を含んでなる１項ないし３項のいずれか１項に記載の鋳物の欠陥補修方法、
に関する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について説明する。
本発明に使用される可視光及び／又は近赤外光硬化型樹脂組成物は、可視光又は近赤外光の照射により硬化が可能な組成物であれば特に制限なく使用でき、例えば自動車、鉄道車両、産業機器、建築、家具、コンクリート等の補修用パテ組成物、歯科充填物組成物、フォトレジスト用感光性樹脂組成物、接着剤等に使用される、重合性不飽和基含有樹脂と可視光又は近赤外光重合開始剤とを含む組成物が使用できる。
本発明においては、可視光及び／又は近赤外光硬化型樹脂組成物が、重合性不飽和基含有樹脂（Ａ）、重合性不飽和化合物（Ｂ）、可視光及び／又は近赤外光重合開始剤（Ｃ）、及び充填剤（Ｄ）を含んでなる組成物が特に好適に使用できる。
【０００７】
重合性不飽和基含有樹脂（Ａ）は、１分子中に少なくとも１個のエチレン性不飽和基を有する樹脂であり、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂に（メタ）アクリレ−ト基やアリル基等を導入したものが挙げられ、これらは１種又は２種以上併用して使用できる。これらは、重合性不飽和基を導入する従来公知の方法、例えばカルボキシル基を含有するアクリル樹脂或いはポリエステル樹脂とグリシジル（メタ）アクリレ−トとを反応させる、水酸基を含有するビニル樹脂或いはポリエステル樹脂と無水マレイン酸や無水イタコン酸とを反応させる、イソシアネ−ト基を有するウレタン樹脂と２−ヒドロキシエチル（メタ）アクリレ−ト等とを反応させる、２−ヒドロキシエチル（メタ）アクリレ−ト等とジイソシアネ−ト化合物との反応物を水酸基含有樹脂に反応させる、などの方法により得ることができる。
【０００８】
重合性不飽和化合物（Ｂ）は、エチレン性不飽和基を有するモノマ−もしくはオリゴマ−であり、例えばエチル（メタ）アクリレ−ト、ブチル（メタ）アクリレ−ト、２−エチルヘキシル（メタ）アクリレ−ト、イソボロニル（メタ）アクリレ−ト、ノルボルニル（メタ）アクリレ−ト、アダマンチル（メタ）アクリレ−ト、ヒドロキシエチル（メタ）アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ（メタ）アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテトラ（メタ）アクリレ−ト、テトラメチロ−ルメタンテトラ（メタ）アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ル（メタ）アクリレ−ト、トリシクロデカンジメタノ−ルジ（メタ）アクリレ−ト、２，２−ビス（４−（３−メタクリロキシ−２−ヒドロキシプロポキシ）−フェニル）プロパン、ジ（メタクリロキシエチル）トリメチルヘキサメチレンジウレタン、２，２−ビス（４−メタクリロキシポリエトキシフェニル）プロパンなどの１価又は多価アルコ−ルの（メタ）アクリル酸エステル；エチレングリコ−ルジマレ−ト、プロピレングリコ−ルジイタコネ−トなど；４−（メタ）アクリロイルオキシメトキシカルボニルフタル酸、４−（メタ）アクリロイルオキシエトキシカルボニルフタル酸などの４−（メタ）アクリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸及びその酸無水物；スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、ｔ−ブチルスチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物；ジアリルフタレ−ト、ジアリルイソフタレ−ト、トリアリルフタレ−ト；エポキシアクリレ−ト、ポリエステルアクリレ−ト、ポリジメチルシリコンジ（メタ）アクリレ−ト、ウレタンオリゴマ−などが挙げられ、これらは１種又は２種以上併用して使用できる。
【０００９】
可視光又は近赤外光重合開始剤（Ｃ）としては、４００〜１５００ｎｍの領域の光エネルギ−で励起するものであればよく、可視光重合開始剤としては、例えばカンファ−キノン、ベンジルキサントン、α−ナフチルキサントン、４、４´−ジメトキシベンジルキサントン、２，４，６−トリメチルベンゾイルキサントン、２−メチルチオキサントン、２，４−ジエチルチオキサントン、２−クロロチオキサントン、アントラキノン、３−ケトクマリン、ジフェニルホスフィンオキシド、アシルホスフィンオキシド、ジメチルアミノベンゾフェノン、１０−ブチル−２−クロロアクリドン、フルオレノン、有機色素増感剤などが挙げられる。これら以外にも公知の開始剤系として、カチオン染料−ボレ−トアニオン化合物などのイオン染料−対イオン化合物の系（例えば、特開平１−６０６０６号、特開平２−１１６０７号公報）、金属アレ−ン化合物と有機色素の系（例えば、特開平４−３６３３０８号、特開平５−１７５２５号公報）などが挙げられる。また近赤外光重合開始剤としては、例えばシアニン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウム系色素、アズレニウム系色素、スクアリリウム系色素、Ｎｉ、Ｃｒ等の金属錯塩系色素、ナフトキノン系・アントラキノン系色素、インドフェノ−ル系色素、インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系色素、トリアリルメタン系色素、アミニウム系・ジインモニウム系色素、ニトロソ化合物等のカチオン色素類の錯体が使用でき、具体的には特開昭６２−１４３０４４号、特開平２−１１６０７号、特開平３−１１１４０２号、特開平５−１９４６１９号、特開平４−７７５０３号公報等に開示されている近赤外光吸収性陽イオン染料−ボレ−ト陰イオン錯体、特開平２−１８９５４８号に開示されているシアニン系色素とハロゲン化メチル基を有するトリアジン化合物あるいはシアニン系化合物と金属アレ−ン化合物や、特開平５−１７５２５号に開示されている金属アレ−ン化合物とスクアリリウム色素、特開平２−４８０４号公報等に開示されているカチオン色素とホウ酸塩などが挙げられる。
【００１０】
上記開始剤（Ｃ）には、テトラｎ−ブチルアンモニウムｎ−ブチルトリフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムｎ−ブチルトリフェニルホウ素、テトラｎ−ブチルフォスフォニウムｎ−ブチルトリフェニルホウ素等のホウ素系増感剤；ベンゾイルパ−オキサイド、メチルエチルケトンパ−オキサイド、シクロヘキサノンパ−オキサイド等の有機過酸化物等を併用してもよい。
充填剤（Ｄ）としては樹脂粒子、無機充填剤が挙げられ、該樹脂粒子としては、従来公知のポリマ−ビ−ズなどの樹脂粒子や前記モノマ−類の重合物を微細に粉砕したもの、さらにジビニルモノマ−を含むモノマ−混合物をアリル基含有反応性乳化剤の存在下で乳化重合して得られるゲル化重合体微粒子が挙げられる。
【００１１】
無機充填剤としては、例えばタルク、マイカ、硫酸バリウム、カオリン、炭酸カルシウム、クレ−、シリカ、石英、ガラスなどの体質顔料が使用でき、さらにチタン白、ベンガラ、カ−ボンブラック、鉄黒などの着色顔料も含むことができる。
また、上記樹脂組成物には、素地や上塗り層との付着性向上、作業性向上などの点から、さらに必要に応じてセルロ−スアセテ−トブチレ−ト（ＣＡＢ）、該ＣＡＢなどの繊維素誘導体類と水酸基含有不飽和モノマ−や他のエチレン性不飽和モノマ−などの単量体混合物とのグラフト共重合体等の繊維素誘導体；リン酸基含有化合物などを併用してもよい。
【００１２】
上記樹脂組成物によれば、１回の塗布により数ｍｍ以上の膜厚でも形成でき、しかもタレずに欠陥部等を修復できる。上記樹脂組成物の一例として自動車補修用光硬化型パテ組成物である「オプトラック−III」（関西ペイント社製、商品名）が挙げられる。
本発明方法は、鋳物の鋳造欠陥に、上記樹脂組成物を充填し、該充填部に可視光又は近赤外光を照射して硬化せしめるものである。さらに本発明は、鋳物の鋳造欠陥に、上記樹脂組成物を充填し、該充填部に可視光又は近赤外光を照射して硬化せしめた後、さらに上塗り塗装する補修方法も提供するものである。
鋳物の素材としては、鉄、亜鉛、アルミニウムなどの金属やこれらの合金、及びこれらの化学処理物、プラスチックが挙げられる。これらの中でも可視光、又は近赤外光線がよく反射し、複雑な立体意匠の奥まった部分にも光線が到達することが可能なため、金属、特にアルミニウム及び／又はアルミニウム合金で製造された鋳物、及びその化学処理物が好適に使用できる。
【００１３】
また、上記素材で製造された鋳物を塗装した後でも本発明は適用できる。この場合の塗装は可視光又は近赤外線をよく反射させる意味でクリヤー塗料及び／又はシルバーメタリック塗料などアルミニウム系の顔料を含む塗料等が特に好適に使用できる。
アルミニウム及び／又はアルミニウム合金で製造された鋳物として、具体的には自動車のチューブやタイヤなどの取り付け部材であるアルミニウム製ホイール（以下アルミホイールと略称する）が挙げられる。
【００１４】
本発明において上記樹脂組成物の充填は、ヘラ付けなど従来公知の方法で行うことができ、さらに好適には、プラスチック製や金属製チュ−ブ、押し出しカ−トリッジなどの容器に上記樹脂組成物を充填して用いることができ、チュ−ブなどから押し出した該樹脂組成物を欠陥部に直接あてがってパテ付けし、必要によりヘラやロ−ラ−などでならすことで容易に処理できる。
次いで上記充填部は可視光又は近赤外光を照射して硬化せしめる。使用する光源としては、４００〜１５００ｎｍの波長を出すものであれば特に制限なく使用でき、例えばメタルハライドランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、クリプトンランプ、蛍光灯などが挙げられる。照射条件は樹脂層の厚みや組成などにより適宜選択することができる。
【００１５】
本発明方法においては鋳物の欠陥部に充填された上記樹脂層を硬化せしめた後、必要に応じて該面を研磨し上塗り塗装することができる。さらに上塗り塗装の前に必要に応じてプライマ−サ−フェ−サ−塗装をしてもよい。プライマ−サ−フェ−サ−塗装には、ラッカ−系、ウレタン系、アルキド系、エポキシ系などの通常補修用に使用されているプラサフが特に制限なく使用できる。
上塗り塗装には、ベース塗料、クリヤー塗料のいずれであってもよくこれらを順次塗装してもよい。該上塗り塗料としては、アクリル系塗料、アミノアルキド系塗料、ポリウレタン系塗料、フッ素樹脂系塗料などが特に制限なく使用できる。
【００１６】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例１
鋳造−切削加工を経たアルミホイールの意匠面に発見された鋳巣（幅２ｍｍ、長さ１０ｍｍ、深さ１ｍｍ）に対して、「オプトラック−III」(関西ペイント社製、可視光及び／又は近赤外光硬化型パテ樹脂組成物)をヘラで塗布し、メタルハライドランプ７０Ｗ型を用いて照射距離５ｃｍにて２分間照射した。
パテ付け部分を平滑化するために、＃４００サンドペーパーで研磨し、次いで該アルミホイール意匠面全体を通常のシルバーメタリック塗装工程（溶剤塗料カラーベースとして、アクリル樹脂溶剤塗料カラーベース（マジクロンＡＬＣ−２シルバー、関西ペイント（株）製、アクリル樹脂溶剤塗料）を焼付後膜厚が１５μｍになるように塗装し、１４０℃で２０分間焼付けた。さらに、溶剤クリヤーとしてアクリル樹脂溶剤塗料クリヤー（マジクロンＡＬＣ−２クリヤー、関西ペイント（株）製、アクリル樹脂溶剤塗料）を焼付後膜厚が３５μｍになるように塗装した後に１４０℃で２０分間焼付けした。）によって仕上げ試験体を得た。
【００１７】
実施例２
塗装完了したアルミホイールの機械的強度には関係しない裏面部（この裏面部には塗装は施されていない）に発見された鋳巣（面積約１０ｃｍ²不定形、深さ３ｍｍ）に対して、「オプトラック−III」（関西ペイント社製、可視光及び／又は近赤外光硬化型パテ樹脂組成物）をヘラで塗布し、メタルハライドランプ７０Ｗ型を用いて照射距離５ｃｍにて３分間照射した。鋳巣は斜面にあったにも拘わらず、この照射条件で十分に硬化した。
パテ付け部分を平滑化するために、＃４００サンドペーパーで研磨し、シルバーメタリック色のアクリルラッカーをパテ付け部、及びその周辺に部分塗装して、アルミ部の外観と合わせ、試験体を得た。
【００１８】
実施例３
塗装完了したアルミホイールのボルト穴側面（このボルト穴側面には塗装は施されていない）に発見された小さな鋳巣（φ３ｍｍ、深さ２ｍｍ）に対して、「オプトラック−III」（関西ペイント社製、可視光及び／又は近赤外光硬化型パテ樹脂組成物）をヘラで塗布し、メタルハライドランプ７０Ｗ型を用いてボルト穴に対して平行に照射距離５ｃｍにて５分間照射した。
ランプ光束はパテ部に直射されないにも拘わらず、この照射条件で十分に硬化した。
パテ付け部分をアルミ面と均すために、＃８００サンドペーパーで研磨し、次いでシルバーメタリック色のアクリルラッカーをパテ付け部、及びその周辺に部分塗装して、アルミ部の外観と合わせ試験体を得た。
【００１９】
比較例１
「フリートパテ」（関西ペイント（株）社製、商品名、エポキシ樹脂系主剤１００部：ポリアミド系硬化剤５０部、硬化促進剤５部からなる２液型の組成物）をヘラで均一に混合し、実施例２と同様の鋳巣部分に充填して３時間放置した。
パテで盛り上がった個所を＃４００サンドペーパーで研磨し、シルバーメタリック色のアクリルラッカーをパテ付け部、及びその周辺に部分塗装して、アルミ部の外観と合わせ試験体を得た。
外観的には良好であったが、混合したパテの可視時間は約５分で、次の補修には使用できず、これを生産工程内に組入れるのは難しかった。
【００２０】
比較例２
実施例１と同様の鋳巣部分に対して、自動車部品補修用パテ「ＬＯＹＭＥＴＡＬＭＨ１０９」（ＨＯＬＴＰＲＯＤＵＣＴＳＬＴＤ製、金属パテ、成分：アルミニウム・有機溶剤）をヘラで均一に混合し、実施例１と同様の鋳巣部分に充填して２４時間放置した。
パテ付け部分を平滑化するために、＃４００サンドペーパーで研磨し、次いでアルミホイール全体を通常のシルバーメタリック塗装工程によって仕上げ試験体を得た。
【００２１】
性能試験
実施例１〜３及び比較例１〜２で得られた各試験体を下記評価基準にて試験に供した。結果を下記表１に示す。
仕上り性：塗装したアルミホイールのパテ補修塗装部の仕上り性を目視で評価した（○：良好、ヒケ巣、鋳巣跡が検出されない、△：ヒケ巣、鋳巣跡が若干検出される、×ヒケ巣、鋳巣跡が顕著に検出される）
乾燥性：各試験体の表面のタック及び内部の硬化を指触にて調べた（○：良好、△：表面に若干タックあるが内部は硬化良好、×：硬化不良）。
耐水性：上記試験体を上水に７日間浸漬した後、塗面状態を観察した。（○：良好、△：一部ブリスター発生、×：全面にブリスター発生）
作業性：補修作業のしやすさ、時間等を評価した。（○：補修作業が簡易で短時間である、×：補修作業が困難で時間もかかる）
【００２２】
【表１】

【００２３】
【発明の効果】
本発明の補修方法は可視光又は近赤外光硬化型樹脂組成物を使用し、可視光又は近赤外光を照射するため、深い鋳巣や凹み部の中までも到達し、該部に充填した組成物が硬化することができる。また、紫外線照射のように有害ガスが発生することもない。また、照射部が昇温しないので直ぐに研磨工程ないし上塗り工程に移行できるなど大幅に工程簡略化した鋳物補修が可能である。
さらに可視光又は近赤外光線をアルミホイール等の金属鋳物に照射した場合、照射光が金属光沢面でよく反射するため凹み欠陥など複雑な立体意匠の奥まった部分にも到達して、直射できない部分でも容易に硬化することが可能である。また、補修に使用される樹脂は１液型であるので硬化に要する時間は多液混合型に比べて格段に短い。さらに本発明方法によれば肉痩せがなく、上塗り塗装しても段差のない良好な外観が得られるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a repair method for defects in castings used in parts such as automobiles, vehicles, aviation, ships, and power generation equipment, and in particular, dent defects in castings made of aluminum or aluminum alloys are irradiated by visible light or near infrared light irradiation. The present invention relates to a repair method capable of greatly simplifying the process by using a resin composition that cures rapidly.
[0002]
[Prior art and its problems]
Castings used for parts of automobiles, vehicles, aviation, ships, power generation equipment, etc. may have holes (called casting holes) during solidification in the casting stage, which may cause structural defects. Such defective castings with voids were discarded or remelted and recycled.
As a method for effectively repairing defects in such castings, the present inventors have used (1) a putty composition containing an unsaturated polyester resin as a main component and an organic peroxide as a curing agent, and (2) an epoxy resin. Attempts were made to fill with a two-part putty composition that is curable at room temperature, such as a putty composition having a main component of polyamide and a curing agent of polyamide. The two-pack type putty composition has a very short pot life, and many of them are wasted and have to be disposed of in order to be applied to minute defects that occur in castings. In addition, the two-part putty composition requires a long time to be cured to a hardness that can withstand a polishing operation, and is unsuitable for incorporation alongside a mass production process, resulting in a problem that workability is very poor. .
[0003]
On the other hand, when the UV curable resin composition is filled as a one-component photocurable composition in the defective part, there is no restriction on the usable time, but only the surface is cured when thickened, and the three-dimensional design It could not be applied to the deep part or slope of Further, this composition has a problem that harmful gases such as ozone are generated from a lamp used for ultraviolet irradiation.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have filled a resin composition that is rapidly cured by irradiation with visible light or near infrared light into a casting defect, and irradiated with visible light or near infrared light. By doing so, it was found that the defect portion can be easily repaired and the process time can be greatly simplified.
[0005]
That is, the present invention
1. Casting defects repaired by filling a casting defect of a casting with a visible light and / or near infrared light curable resin composition, and curing the resin by irradiating the filled portion with visible light or near infrared light. Method,
2. The casting defect of the casting is filled with a visible light and / or near infrared light curable resin composition, and the filled portion is irradiated with visible light or near infrared light to be cured, and further coated with an overcoat. Casting defect repair method,
3. The casting defect repairing method according to item 1 or 2, wherein the casting is aluminum or an aluminum alloy,
4). Visible light and / or near infrared light curable resin composition is (A) polymerizable unsaturated group-containing resin, (B) polymerizable unsaturated compound, (C) visible light or near infrared photopolymerization initiator, And (D) a defect repairing method for a casting according to any one of items 1 to 3, comprising a filler,
About.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below.
The visible light and / or near infrared light curable resin composition used in the present invention can be used without particular limitation as long as it is a composition that can be cured by irradiation with visible light or near infrared light. Polymerizable unsaturated group-containing resins used for repair putty compositions for dental rolling stock, industrial equipment, architecture, furniture, concrete, dental filling compositions, photosensitive resin compositions for photoresists, adhesives, etc. A composition containing a visible light or near infrared photopolymerization initiator can be used.
In the present invention, the visible light and / or near infrared light curable resin composition comprises a polymerizable unsaturated group-containing resin (A), a polymerizable unsaturated compound (B), visible light and / or near infrared light. A composition comprising a polymerization initiator (C) and a filler (D) can be particularly preferably used.
[0007]
The polymerizable unsaturated group-containing resin (A) is a resin having at least one ethylenically unsaturated group in one molecule. For example, polyester resin, acrylic resin, vinyl resin, polybutadiene resin, alkyd resin, epoxy resin, Examples include those in which a (meth) acrylate group or an allyl group is introduced into a resin such as a urethane resin, and these can be used alone or in combination of two or more. These are a conventionally known method for introducing a polymerizable unsaturated group, for example, a hydroxyl group-containing vinyl resin or polyester resin, which reacts a carboxyl group-containing acrylic resin or polyester resin with glycidyl (meth) acrylate. Reacting maleic anhydride or itaconic anhydride, reacting urethane resin having isocyanate group with 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, etc., 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, etc. and diisocyanate -It can obtain by methods, such as making the reaction material with a compound react with hydroxyl-containing resin.
[0008]
The polymerizable unsaturated compound (B) is a monomer or oligomer having an ethylenically unsaturated group, such as ethyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate. , Isobornyl (meth) acrylate, norbornyl (meth) acrylate, adamantyl (meth) acrylate, hydroxyethyl (meth) acrylate, trimethylol propane tri (meth) acrylate, tetramethylol methane tetra (meth) ) Acrylate, tetramethylol methane tetra (meth) acrylate, dipentaerythritol (meth) acrylate, tricyclodecane dimethanol di (meth) acrylate, 2,2-bis (4- (3-Methacryloxy-2-hydroxypropoxy) -phenyl) propane, di ( (Meth) acrylic acid esters of mono- or polyhydric alcohols such as acryloxyethyl) trimethylhexamethylenediurethane, 2,2-bis (4-methacryloxypolyethoxyphenyl) propane; ethylene glycol dimaleate, 4- (meth) acryloyloxyl group-containing aromatic polycarboxylic acid such as 4- (meth) acryloyloxymethoxycarbonylphthalic acid, 4- (meth) acryloyloxyethoxycarbonylphthalic acid, and acids thereof Anhydrous; aromatic vinyl compounds such as styrene, α-methylstyrene, chlorostyrene, vinyltoluene, t-butylstyrene, divinylbenzene; diallyl phthalate, diallyl isophthalate, triallyl phthalate; epoxy acrylate, polyester Examples thereof include acrylate, polydimethylsilicon di (meth) acrylate, urethane oligomer, and the like, and these can be used alone or in combination of two or more.
[0009]
The visible light or near-infrared photopolymerization initiator (C) may be anything that can be excited by light energy in the range of 400 to 1500 nm. Examples of the visible light polymerization initiator include camphor-quinone, benzylxanthone, α-naphthylxanthone, 4,4′-dimethoxybenzylxanthone, 2,4,6-trimethylbenzoylxanthone, 2-methylthioxanthone, 2,4-diethylthioxanthone, 2-chlorothioxanthone, anthraquinone, 3-ketocoumarin, diphenylphosphine oxide Acylphosphine oxide, dimethylaminobenzophenone, 10-butyl-2-chloroacridone, fluorenone, organic dye sensitizers and the like. In addition to these, known initiator systems include ion dye-counter ion compound systems such as cationic dye-borate anion compounds (for example, JP-A-1-60606 and JP-A-2-11607), metal arrays, and the like. And the like (for example, JP-A-4-363308 and JP-A-5-17525). Examples of the near-infrared photopolymerization initiator include cyanine dyes, phthalocyanine dyes, pyrylium dyes, thiopyrylium dyes, azurenium dyes, squarylium dyes, metal complex dyes such as Ni and Cr, naphthoquinone dyes and anthraquinones. Complex dyes, indophenol dyes, indoaniline dyes, triphenylmethane dyes, triallylmethane dyes, aminium dyes / diimmonium dyes, nitroso compounds, etc. Are disclosed in JP-A-62-143044, JP-A-2-11607, JP-A-3-111402, JP-A-5-194619, JP-A-4-77503, and the like. Ionic dye-borate anion complex, cyanine system disclosed in JP-A-2-189548 Triazine compounds or cyanine compounds having metal and halogenated methyl groups and metal arene compounds, metal allene compounds and squarylium dyes disclosed in JP-A-5-17525, JP-A-2-4804, etc. And the cationic dyes and borates disclosed in the above.
[0010]
Boron-based sensitization such as tetra n-butylammonium n-butyltriphenylboron, tetramethylammonium n-butyltriphenylboron, tetran-butylphosphonium n-butyltriphenylboron and the like is used as the initiator (C). Agents: Organic peroxides such as benzoyl peroxide, methyl ethyl ketone peroxide, and cyclohexanone peroxide may be used in combination.
Examples of the filler (D) include resin particles and inorganic fillers. Examples of the resin particles include finely pulverized resin particles such as conventionally known polymer beads and polymers of the above monomers. Furthermore, there may be mentioned gelled polymer fine particles obtained by emulsion polymerization of a monomer mixture containing divinyl monomer in the presence of an allyl group-containing reactive emulsifier.
[0011]
As the inorganic filler, for example, extender pigments such as talc, mica, barium sulfate, kaolin, calcium carbonate, clay, silica, quartz, and glass can be used, and titanium white, bengara, carbon black, iron black, etc. Colored pigments can also be included.
In addition, the above resin composition further includes cellulose acetate butyrate (CAB), a fiber derivative such as CAB, if necessary, from the viewpoints of improving adhesion to the substrate and the overcoat layer and improving workability. And a fibrous derivative such as a graft copolymer of a monomer mixture such as a hydroxyl group-containing unsaturated monomer or another ethylenically unsaturated monomer; a phosphate group-containing compound, or the like may be used in combination.
[0012]
According to the above resin composition, it can be formed even with a film thickness of several mm or more by one application, and a defective portion or the like can be repaired without sagging. An example of the resin composition is “OPTRAC-III” (trade name, manufactured by Kansai Paint Co., Ltd.), which is a photo-curing putty composition for automobile repair.
In the method of the present invention, the casting composition is filled with the resin composition, and the filled portion is irradiated with visible light or near infrared light to be cured. Furthermore, the present invention also provides a repair method in which a casting defect of a casting is filled with the resin composition, and the filling portion is irradiated with visible light or near infrared light to be cured, and then further overcoated. is there.
Examples of the casting material include metals such as iron, zinc, and aluminum, alloys thereof, chemically treated products, and plastics. Among them, visible light or near-infrared rays are well reflected, and since the rays can reach the back part of complicated three-dimensional design, castings made of metal, particularly aluminum and / or aluminum alloy , And chemically treated products thereof can be suitably used.
[0013]
In addition, the present invention can be applied even after a casting made of the above material is coated. In this case, a coating material containing an aluminum pigment such as a clear coating material and / or a silver metallic coating material can be particularly preferably used in the sense that it reflects visible light or near infrared light well.
Specific examples of the casting made of aluminum and / or an aluminum alloy include an aluminum wheel (hereinafter abbreviated as an aluminum wheel) which is an attachment member such as an automobile tube or a tire.
[0014]
In the present invention, the resin composition can be filled by a conventionally known method such as spatula attachment, and more preferably, the resin composition is placed in a container such as a plastic or metal tube or an extrusion cartridge. The resin composition extruded from a tube or the like is directly applied to the defective portion and putted, and if necessary, it can be easily treated by using a spatula or a roller.
Next, the filling portion is cured by irradiation with visible light or near infrared light. The light source to be used can be used without particular limitation as long as it emits a wavelength of 400 to 1500 nm, and examples thereof include a metal halide lamp, a halogen lamp, a xenon lamp, a krypton lamp, and a fluorescent lamp. Irradiation conditions can be appropriately selected depending on the thickness and composition of the resin layer.
[0015]
In the method of the present invention, after the resin layer filled in the defective portion of the casting is cured, the surface can be polished and overcoated as necessary. Furthermore, primer surfacer coating may be applied as necessary before top coating. For primer-surfacer coating, plastics that are usually used for repair such as lacquer, urethane, alkyd, epoxy, etc. can be used without particular limitation.
The top coating may be either a base paint or a clear paint, and these may be sequentially applied. As the top coat, acrylic paints, aminoalkyd paints, polyurethane paints, fluororesin paints and the like can be used without particular limitation.
[0016]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
Example 1
For the cast hole (width 2 mm, length 10 mm, depth 1 mm) found on the design surface of the aluminum wheel that has undergone casting-cutting, “OPTRAC-III” (manufactured by Kansai Paint Co., Ltd., visible light and / or The near-infrared light curable putty resin composition) was applied with a spatula, and irradiated with a metal halide lamp 70W type at an irradiation distance of 5 cm for 2 minutes.
In order to smooth the putty part, it is polished with # 400 sandpaper, and then the entire aluminum wheel design surface is treated with a usual silver metallic coating process (solvent paint color base, acrylic resin solvent paint color base (Magiclon ALC-2 Silver, Kansai) After baking, an acrylic resin solvent paint manufactured by Paint Co., Ltd. was applied to a film thickness of 15 μm and baked for 20 minutes at 140 ° C. Further, an acrylic resin solvent paint clear (Majicron ALC-2 Clear, An acrylic resin solvent paint manufactured by Kansai Paint Co., Ltd.) was baked and then baked at 140 ° C. for 20 minutes.
[0017]
Example 2
For a cast hole (area of about 10 cm ² indefinite shape, depth of 3 mm) found on the back side (the back side is not coated) which is not related to the mechanical strength of the finished aluminum wheel, “OPTRAC-III” (manufactured by Kansai Paint Co., Ltd., visible light and / or near-infrared light curable putty resin composition) was applied with a spatula and irradiated with a metal halide lamp 70W at an irradiation distance of 5 cm for 3 minutes. . Although the cast hole was on the slope, it was fully cured under these irradiation conditions.
In order to smooth the putted portion, it was polished with # 400 sandpaper, and a silver metallic acrylic lacquer was partially coated on the putted portion and its periphery to match the appearance of the aluminum portion to obtain a specimen.
[0018]
Example 3
For the small cast hole (φ3mm, depth 2mm) found on the side of the bolt hole of the finished aluminum wheel (the side of this bolt hole is not painted), “OPTRAC-III” (Kansai Paint) A visible light and / or near-infrared light curable putty resin composition manufactured by the company was applied with a spatula, and irradiated for 5 minutes at an irradiation distance of 5 cm in parallel to the bolt hole using a metal halide lamp 70W type.
Although the lamp beam was not directly applied to the putty, it was sufficiently cured under these irradiation conditions.
In order to level the putty part with the aluminum surface, it is polished with # 800 sandpaper, and then a silver metallic acrylic lacquer is partially coated on the putty part and its surroundings to obtain a test specimen that matches the appearance of the aluminum part. It was.
[0019]
Comparative Example 1
"Fleet Putty" (Kansai Paint Co., Ltd., trade name, epoxy resin main agent 100 parts: a two-component composition comprising 50 parts of a polyamide-based curing agent and 5 parts of a curing accelerator) is mixed evenly with a spatula. The same cast hole portion as in Example 2 was filled and allowed to stand for 3 hours.
The portion raised with the putty was polished with # 400 sandpaper, and a silver metallic acrylic lacquer was partially coated on the putty portion and its periphery to obtain a test specimen in combination with the appearance of the aluminum portion.
Although the appearance was good, the visible time of the mixed putty was about 5 minutes and could not be used for the next repair, and it was difficult to incorporate this into the production process.
[0020]
Comparative Example 2
The ingot portion similar to that in Example 1 was uniformly mixed with a spatula “LOY METAL MH109” (made by HOLT PRODUCTS LTD, metal putty, component: aluminum / organic solvent) for repairing automobile parts with a spatula. The same cast hole part was filled and left for 24 hours.
In order to smooth the putty portion, it was polished with # 400 sandpaper, and then the entire aluminum wheel was finished by a normal silver metallic coating process to obtain a finished specimen.
[0021]
Each test body obtained in Performance Test Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 2 was subjected to the test according to the following evaluation criteria. The results are shown in Table 1 below.
Finishing: The finish of the painted repair part of the painted aluminum wheel was visually evaluated (○: good, no marks, no traces of dents were detected, △: some marks, marks were detected, × Sink marks and cast marks are detected significantly)
Drying: The surface tack and internal cure of each test specimen were examined by finger touch (◯: good, Δ: some tack on the surface, but good internal cure, x: poor cure).
Water resistance: After the test specimen was immersed in clean water for 7 days, the coated surface state was observed. (○: Good, △: Some blisters occurred, ×: Blisters occurred on the entire surface)
Workability: Ease of repair work, time, etc. were evaluated. (○: Repair work is simple and short, ×: Repair work is difficult and takes time)
[0022]
[Table 1]

[0023]
【The invention's effect】
The repair method of the present invention uses a visible light or near-infrared light curable resin composition, and irradiates visible light or near-infrared light. The filled composition can be cured. Further, no harmful gas is generated as in the case of ultraviolet irradiation. In addition, since the temperature of the irradiated part does not rise, it is possible to repair the casting by greatly simplifying the process, such as being able to immediately shift to a polishing process or a top coating process.
Furthermore, when a cast metal such as an aluminum wheel is irradiated with visible light or near-infrared light, the irradiated light is well reflected by the metallic glossy surface, so that it reaches the back part of a complicated three-dimensional design such as a dent defect and cannot be directly irradiated. Even portions can be easily cured. Moreover, since the resin used for repair is a one-component type, the time required for curing is much shorter than that of the multi-component mixed type. Furthermore, according to the method of the present invention, there is no fleshing and a good appearance with no steps can be obtained even if it is overcoated.

Claims

Casting defects repaired by filling a casting defect of a casting with a visible light and / or near infrared light curable resin composition, and curing the resin by irradiating the filled portion with visible light or near infrared light. Method.

The casting defect of the casting is filled with a visible light and / or near infrared light curable resin composition, and the filled portion is irradiated with visible light or near infrared light to be cured, and further coated with an overcoat. How to repair defects in castings.

The defect repairing method for a casting according to claim 1 or 2, wherein the casting is aluminum or an aluminum alloy.

Visible light and / or near infrared light curable resin composition is (A) polymerizable unsaturated group-containing resin, (B) polymerizable unsaturated compound, (C) visible light or near infrared photopolymerization initiator, The method for repairing a defect in a casting according to any one of claims 1 to 3, comprising (D) a filler.