JP4133193B2 - Planting block, method for producing planting block, and greening method using the planting block - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、特に河川や湖沼等の法面、道路や鉄道等の軌道法面等の法面用植栽ブロックの創案に係り、主としてコンクリート製のブロックにより法面の土留め作用を達成するばかりでなく、各種植物の育成を図り、緑豊かな法面を得ることを目的とする植栽ブロック及び該植栽ブロックの製造方法並びに該植栽ブロックを使用した緑化工法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
法面用のブロックとしては、従来よりプレキャスト製コンクリート製品として様々な形状のものが製造され、河川や湖沼等の水際部、道路や鉄道等の軌道部或いは宅地や造成地等の崖部等の法面に採用され、侵食防止のための治水、利水手段或いは土砂崩れの防止手段として利用されている。
【0003】
上記法面用ブロックをそのまま露出させる工法に対し、近年、該法面用ブロックの完成面に覆土を施し、その覆土に各種植物を植生して緑面を形成する工法が採用されている。
【0004】
また、上記法面用ブロックの表面側に藁、シュロ、ヤシ等の天然繊維材を取り付け、該天然繊維材を植生基盤として各種植物を植生し、それら植物の成長により壁面に緑を形成している工法も採用されている。
【0005】
更に、擁壁の緑化手段としてポケット付緑化ブロックを採用し、該ポケット内に土や砂等を詰め込むことにより当該箇所を植生手段としているものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記法面用ブロックは、プレキャスト製品のため、そのコンクリート面が表面に露出した状態で法面が完成することになり、白色或いはグレー色の人工壁が水際や軌道面或いは崖面に沿って延々と連続し、殺風景なばかりでなく当該地域の生体系を崩壊し、環境上好ましいものではなかった。
【0007】
また、上記のように法面用ブロックの完成面に覆土や植栽基盤を形成して様々な植物を植生したものは、法面全体を緑化させることが可能となるが、植物の成長を促進する根を保持する役割をなす覆土や植栽基盤の厚みには限界があり、当該根は裏面側の法面用ブロックに到達した段階で遮断され、横方向に延びるだけで該根が大きく育つことはできず、植物の成長には限界があった。
更に、植物は法面用ブロックの表面側にのみ植生されているので降雨により覆土や植栽基盤の下端側へ水分が溜まり易く、当該箇所の含水率が上昇し、その箇所における植物の保水作用により根腐れが生じたり、それらの箇所が軟弱となり崩れ易くなり、年を経て緑化状態が崩壊する欠点があった。
また、当該覆土や植栽基盤が法面用ブロックと分離して滑落し、法面用ブロックの表面側全体が崩壊するおそれもあった。
【0008】
更に、ポケット付緑化ブロックを採用し、該ポケット内に土や砂等を詰め込むことにより当該箇所を植生手段としているものにあっては、該緑化ブロックは練積ができないこと或いは該ポケット内の植物に効率的に給水できないという欠点があった。
【0009】
それらを防止するために、法面用ブロックに多くの透水或いは排水構造等を設ける必要があり、そのための特殊な構造の法面用ブロックを製造したり、現場において排水のための特別な施工を施す必要があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来技術の欠点を解決したもので、
前面側にコンクリート製盤状壁部、該盤状壁部の背面に控え壁部を裏側へ延出構成し、該控え壁部から連結器具を介して裏型枠を取着してなる植栽ブロックにおいて、該盤状壁部の適宜箇所には少なくとも通茎機能及び通根機能を有する貫通孔を形成し、且つ該盤状壁部の背面の控え壁部間には植物の育成手段となる化学繊維、植物繊維、植物屑及び植物チップの1種又は2種以上と保水物質とを混合した根を保持することのできる板状の植栽基盤を該盤状壁部の壁面に沿って取着し、背面側を植物育成空間としてなる植栽ブロックを特徴とする。
【0011】
上記貫通孔は、盤状壁部の表面側に形成した切り欠部と該切り欠部に一致する位置の背面側に形成した溝とよりなり、該切り欠部の切り欠きにより貫通状態となる植栽ブロックを特徴とする。
【0012】
また、上記切り欠部及び溝は、適数個平行状に並設してなる植栽ブロックを特徴とする。
【0013】
更に、該植栽基盤に、肥料及び植物種子の1種又は2種以上を混入した植栽ブロックを特徴とする。
また、該植栽基盤に、天然若しくは人工のゼオライト、活性炭等の無機質又は有機質よりなる多孔質物質を混入した植栽ブロックを特徴とする。
【0014】
更に、貫通孔の孔内に植栽基盤を延設した植栽ブロックを特徴とする。
また、該植栽基盤に、バインダーとして合成樹脂製及び天然樹脂製接着剤の1種又は混合物を使用した植栽ブロックを特徴とする。
【0015】
更に、上記植物育成空間には、既存法面と植栽基盤とを連通する排水パイプを形成し、該排水パイプを植栽基盤への水の供給手段とした植栽ブロックを特徴とする。
【0019】
また、植物の育成手段となる化学繊維、植物繊維、植物屑及び植物チップの1種又は2種以上と保水物質とを混合した植栽基盤の表面側に予め該植栽基盤と同等材料からなる円柱体、楕円柱体又は異形柱状体等の突出物を付着或いは一体成形し、該突出物の前面部に当接するようにして前面側の型枠を配設し、該型枠と植栽基盤との空間にコンクリートを打設し、その硬化後、該型枠を脱型することにより前面側盤状壁の壁中に突出物を形成し、該突出物と背面側の植栽基盤と連続一体化してなる植栽ブロックの製造方法を特徴とする。
【0020】
更に、上記植栽ブロックを、現場において据え付け、植栽基盤に該植栽基盤を埋設するようにして土砂やコンクリート等よりなる中詰め材や裏込め材を打設してなる植栽ブロックを使用した緑化工法を特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
【実施例1】
図1は本発明の植栽ブロック1及びその据え付け手段(下記する実施例7に示す据え付け手段)を示したもので、図1(a)はその側断面図、同(b)は同(a)のAーA線の平断面図である。
植栽ブロック1は、前面側となる盤状壁部2、該盤状壁部2を支える控え壁部3とより構成され、該植栽ブロック1は施工時においてその据え付け手段として該控え壁部3から連結器具(以下セパレータという)4を介して所定空間を有して取り付けられる裏型枠5を取着する。そして、本発明の該植栽ブロック1は該盤状壁部2の背面側に植栽基盤6を一体化して構成している。
本実施例1では該控え壁部3は2箇所に形成されているが、1箇所或いは数カ所でもよい。
【0022】
上記盤状壁部2は、プレキャスト製コンクリート製品として形成され、適宜箇所に貫通孔7を形成し、各種植物が該盤状壁部2の前面側に露出して成長するように形成されている。該貫通孔7には保水や吸水機能、通気機能、通茎機能、通根機能、植物育成機能及び土砂等の流出防止機能等を適宜付与させている。
従って、貫通孔7は表面側上方へ向けて傾斜するように構成することが望ましい。
【0023】
該控え壁部3は、盤状壁部2に対し直交方向に裏側へ延出し、中詰め材或いは裏込め材等の土砂、コンクリート等の詰め込み材に埋設されることにより施工場所の所定位置に該植栽ブロック1が固定されることになる。
また、控え壁部3には貫通孔8が適宜に形成され、上記詰め込み材が横方向において一体化されるようにしている。
【0024】
該盤状壁部2の背面側には該盤状壁部2と一体化された植栽基盤6が取着され、植物の育成手段とされている。該植栽基盤6は板状のもので、厚さは約5mmから約100mm等の施工場所或いは植物に合わせた適宜なものが採用される。植栽基盤6の材料は、化学繊維、植物繊維、植物屑及び植物チップの1種又は2種以上と保水物質とを混合したものを板状、袋体状、ロール状等に製造して採用する。
植物繊維としては椰子の実の繊維、シュロ又は藁等の天然繊維等が使用される。
【0025】
上記椰子繊維は、通気性に優れている。従って、植物の根や茎の育成空間として極めて良好である。また、強度があり、耐久性にも優れ、長期間にわたり植物育成のための機能を確保することが可能となる。
更に、椰子繊維マットは、椰子繊維を絡ませたもので、所定の形状を確保するため及び環境面からバインダーとして天然ゴムを使用する。
また、繊維屑は椰子繊維を採取した肉質の部分で、1ないし2mm以下程度の粒状のものである。吸水性及び保水性においては椰子繊維より優れている。
更に、椰子殻屑は、椰子油を採取した殻の繊維層を分離したもので、その残余部分を粉砕したチップである。通気性及び吸水性においては椰子繊維よりは優れている。
【0026】
該植栽基盤6は、上記のように化学繊維、植物繊維、植物屑及び植物チップ等の1種又は2種以上を混合して製造するが、それらに保水物質を混合することにより保水性を高めることができる。また、該植栽基盤6には、保水物質、肥料及び植物種子の1種又は2種以上のものを混入することもできる。
上記保水物質の1例として保水ポリマーを使用する。該保水ポリマーはポリマー粒子が吸水することにより膨潤し、当該容積分で保水することができる。また、マット状、ブロック状等様々な形状及び大きさのものが使用できる。更に、該保水ポリマーは、植栽土が乾燥し始めると徐々に土に水分を供給し、土が過湿状態となると吸水する。また、土との接触面全体から水を供給するためにむらがない。
更に、ユニット或いは透水シートの一部等を地表に露出させておくことにより、雨水が流下する前に土壌よりも早く浸透させることが可能である。該透水シートは、土壌と接することによりポリマーから植栽部分に水分・湿気を供給する。また、上記植栽基盤6には、上記保水物質、肥料、植物種子の1種又は2種以上のものを繊維材中に保持させるためのバインダーとして、合成樹脂製或いは天然樹脂製の接着剤を単独又は混合して使用する。
【0027】
更に、上記植栽基盤6に、天然又は人工のゼオライト、活性炭を代表とする無機質及び有機質の多孔質物質を混入する。上記同様、繊維材中に保持させるためのバインダーとして、合成樹脂製或いは天然樹脂製の接着剤を単独又は混合して使用する。
【0028】
上記ゼオライトや活性炭等の多孔質物質の混入により、微生物の付着量を向上させることができ、その多数の微生物の働きにより植物の育成を促進させることができる。更に、植栽基盤6全体の通気性、吸水性も向上させることができる。
【0029】
上記構成より成る植栽ブロック1を、現場において所定位置に積設し、その裏側の植物育成空間Sにおいてセパレータ4によって裏型枠5を取り付け、既存法面Wとの間の空隙部に裏込み材としてコンクリート等の打設、及び/又は該植物育成空間Sを構成する土や砂等の中詰め材を詰め込むことにより植栽ブロック1相互を連結し、且つ該土や砂等の中詰め材を詰め込むことにより壁面内側に予め付着させた植栽基盤6を埋設し、該中詰め材によって植物の育成空間を形成することができる。
【0030】
上記工法により、植栽基盤6より発芽或いは植物育成空間Sに植生された植物が植物育成空間Sにおいて成長し、成長した植物が貫通孔7より表面側に露出し、植栽ブロック1の前面側壁面を覆うことになる。
【0031】
【実施例2】
図2は、本発明の植栽ブロックの他の実施例で、上記実施例1のものの盤状壁部の貫通孔の形成等について詳述したものである。図2(a)はその側断面図、同(b)は平断面図、同(c)は同背面図、同(d)は同(c)のAーA線の側断面図である。
植栽ブロック11は、プレキャスト製品として製造され、前面側となる盤状壁部12、該盤状壁部12を支える控え壁部13及び該盤状壁部12の背面側に一体化された植栽基盤16とより構成されている。本実施例では該控え壁部13は2箇所に形成されているが、1箇所或いは数カ所でもよい。番号17は、貫通孔で該貫通孔17は適宜に形成され、中詰め材は該貫通孔17により横方向に一体化されることになる。
【0032】
上記盤状壁部12は、その表面側に切り欠部18が適数個平行状に併設状態で形成され、該背面側には、上記上下の併設切り欠部18の間隔にほぼ一致する幅を有した溝19が併設して形成されている。
上記切り欠部18は、植栽ブロック11の強度に影響を与えない程度の案内溝的な切り欠きで、該溝19に通じる貫通孔を形成するときの切り欠きとなる。
【0033】
上記切り欠部18の切り欠きは適宜行うことが可能である。該切り欠きによって形成された貫通孔は植物の露出孔となる。従って、露出孔を必要とする箇所に適宜貫通孔を形成することが可能となる。
【0034】
該溝19の長さは、本実施例では控え壁部13間では2箇所に分割し、且つその長さ方向を相互に異なる方向に傾斜するように形成し、該盤状壁部12の強度が弱体化することを防止している。
また、端部側の溝19の長さ方向の傾斜も相互に異なる方向に傾斜形成し、プレキャストコンクリート製品が弱体化することを防止している。
【0035】
控え壁部13は、盤状壁部12に対し直交方向に延出し、土砂やコンクリート等に埋設されることにより所定位置に該植栽ブロック11を強固に固定することになる。
【0036】
該盤状壁部12の背面側には植栽基盤16が付着一体化されている。該植栽基盤16は板状のもので、その大きさ、厚さ、形状、材料等は、上記実施例1のものと同様のものが採用される。
【0037】
【実施例3】
図3に示すように、植栽ブロック1は、少なくとも一面側を露出する盤状壁部2、該盤状壁部2を支える控え壁部3及び内側を植物育成空間Sとしてなる該植物育成空間Sを構成する壁面に予め取着させた植栽基盤6とによって構成されている。
該植物育成空間Sには、背面側の土砂等の既存法面W側にその一端を開口させ、他端側を該植栽基盤6に連通した排水パイプ9を形成し、該排水パイプ9を通じ既存法面Wの表面側に浸透してきた水を排水パイプ9を通路として植栽基盤6へ給水させる給水構造とした。
なお、番号10は排水孔で、余水は植栽基盤6等を通過して、植栽ブロック1の表面側へ排出される。
【0038】
上記構成により、植栽基盤6には常時水分が供給され、植物の育成に役立つことが可能となる。
【0039】
【実施例4】
図4は、植栽ブロック1の製造時における実施例を示し、植栽ブロック1の露出する盤状壁部2に、該植栽ブロック1を製造するためのコンクリートの打設時に、球形状等の形状よりなる塊状体20を混入している。
該塊状体20としては、ゴルフボールのような硬質の球状形状のもので、コンクリートの打設後、当該塊状体20を取り除くことによって盤状壁部2に空洞を形成している。上記空洞は植物育成のための植栽基盤としての役割を達成する。
【0040】
また、上記塊状体20として植栽基盤6と同等の材料を使用し、且つ該塊状体20をそのまま盤状壁部2中に埋設状態とすることにより、その塊状体20が植物の育成基盤となる。
【0041】
更に、塊状体20を連続空隙を有する人工セラミックスとし、上記同様に盤状壁部2中に埋設することにより、該塊状体20により植栽ブロック1に透水性、通気性等を付与することができ、植物の育成にとって優れたものとなる。
【0042】
また、塊状体20を水溶性よりなる人工合成材料又は天然材料から構成することにより、コンクリートと混合して打設した該塊状体20は、コンクリートより浸透してくる水分により溶解され、盤状壁部2に空洞を形成する。上記空洞は上記同様に植物育成のための植栽基盤としての役割を達成する。
【0043】
更に、塊状体20として、天然若しくは人工のゼオライトとすることにより、当該ゼオライトに微生物菌群が付着し易くなり、植物の育成に貢献することが可能となる。
【0044】
また、塊状体20として、上記植栽基盤6と同等の材料、連続空隙を有する人工セラミックス及び天然若しくは人工のゼオライトの材料の1種又は2種以上に微生物菌群を混入したものとすることにより、当該箇所より微生物が育ち、植物の育成をより促進することが可能となる。
一部の微生物群は耐高温性を有するため、セラミックスを焼成する前に、微生物菌群を混入することも可能である。
【0045】
上記塊状体20の形状としては、三角形、四角形立方体等の形状のものでも良いが、ブロック全体の強度を向上するため、球状体或いはそれに近い形状のものが好ましい。
また、植栽基盤6は盤状壁部2の内側となる植物育成空間Sの適宜箇所に配設することができる。
【0046】
【実施例5】
図5は、様々な形状の植栽ブロックに植栽基盤を対応させた実施例である。
図5(a)は、上記実施例1と同様な形状の植栽ブロック1で、該植栽ブロック1の露出する盤状壁部2の裏面側の植物育成空間Sの背面側に植栽基盤6を配設した植栽ブロック1である。
上記植栽ブロック1と既存法面Wとなる自然法面との間には裏込め材として土砂やコンクリート等が詰められ、盤状壁部2の裏面側の植物育成空間Sには中詰め材として植栽用の土や砂が詰められる。
【0047】
図5(b)は、露出する盤状壁部2を前方へ傾斜させ、上下の植栽ブロック1間に植物育成空間Sの一部を表面側に露出した植栽ブロック1である。本実施例では盤状壁部2の背面側に植栽基盤6を配設している。
上記同様、植栽ブロック1と既存法面Wとの間には裏込め材として土砂やコンクリートが詰められ、盤状壁部2の裏面側の植物育成空間Sには中詰め材として植栽用の土や砂が詰められる。
【0048】
図5(c)は、露出する盤状壁部2をほぼ垂直方向に立設した植栽ブロック1で、上下の植栽ブロック1間に植物育成空間Sの一部が表面側に露出して形成されているものである。2段毎に後方へずらして植栽ブロック1を積設し、そのずれた空間を露出した植物育成空間Sとしている。上記盤状壁部2の背面側に植栽基盤6を配設している。
上記同様、植栽ブロック1と既存法面Wとの間には裏込め材として土砂やコンクリートが詰められ、盤状壁部2の裏面側の植物育成空間Sには中詰め材として植栽用の土や砂が詰められる。
【0049】
図5(d)は、露出する盤状壁部2と裏面側へ突出形成された底部2'とによって断面L字型の植栽ブロック1が形成されている。該盤状壁部2の背面側に植栽基盤6を配設した植栽ブロック1である。また、底部2'上に植栽基盤6を配設することも可能である。
該盤状壁部2と底部2'とを主として構成される植栽ブロック1と既存法面との間には裏込め材として土砂やコンクリートが詰められ、盤状壁部2の裏面側の植物育成空間Sには中詰め材として植栽用の土や砂が詰められる。
【0050】
上記各実施例では、主として植物育成空間Sの盤状壁部2の背面側に植栽基盤6を配設した例を示したが、該植物育成空間Sの盤状壁部2の背面側のみの場合の他、該植物育成空間Sを構成する壁面の他の部分(例えば裏面側、側面側等)或いは背面側及び上記他の部分の双方に植栽基盤6を配設することも可能である。
また、盤状壁部2の前面側にも植栽基盤6'を配設することが可能である。該植栽基盤6'は単独で前面側に配設されたものとは異なり、貫通孔7を通じて背面側の植栽基盤6と一体化され、或いは植物が成長することにより貫通孔7を介してその根を双方の植栽基盤6、6'にはりめぐらすことが可能となり、両者が実質的に一体化されることになり、植栽基盤6'が植栽ブロック1より分離して崩落することがない。
【0051】
図5(e)、(f)は、盤状壁部2の表面側に植栽基盤6'を配設した植栽ブロック1の実施例の側断面図及び正面図を示している。盤状壁部2の表面より植栽基盤6'が滑落することを防止するために押さえ部材Kにより表面側より該植栽基盤6'を支持している。
押さえ部材Kは、縦横の井桁状に組んだ部材が使用され、その部材間の空隙部より植物が育成されるように構成されている。該押さえ部材Kの材料には間伐材を使用することにより該間伐材の使用用途を拡大することを可能としている。
また、経年後、該間伐材が朽ちたとしても当該時点では植物は成長しているので該植物により当該材料が滑落することはない。且つ、朽ちた該間伐材は植物の肥料となり或いは自然に戻ることになる。
上記押さえ部材Kは、上記実施例5の図5(a)〜(d)の他の植栽ブロックにおいて使用することも可能である。
【0052】
【実施例6】
図6(a)は、少なくとも一面側を露出する壁面となる盤状壁部22、その内側を植物育成空間Sとしてなる植栽ブロック21において、該植物育成空間Sを構成する壁面内側に予め付着させた植栽基盤26と該盤状壁部22の表面側にまで貫通する空間27に該植栽基盤6と同等の材料よりなる突出物28を一体に形成させたことを特徴とする植栽ブロックである。
【0053】
図6(b)は、上記植栽ブロック21を製造する方法を示したもので、植栽基盤26の表面側に予め該植栽基盤26と同等材料からなる円柱体又は楕円柱体等の突出物28を付着或いは一体成形し、該突出物28の前面部に当接するようにして前面側の型枠29を取り付け、該型枠29と植栽基盤26との空間にコンクリートを打設し、或いは植栽基盤26の背面側にも必要に応じて後面側の型枠30を形成してコンクリートを打設し、そのコンクリートの硬化後、該型枠29、30を脱型する。
【0054】
上記により盤状壁部22中に形成された突出物28としての植栽基盤と背面側の植栽基盤26とが連続一体化した植栽基盤とすることが可能となる。
これにより、裏面側の植栽基盤26からプレキャスト製品の表面側までを植物の育成手段とすることができ、また、植物の根が植栽ブロック21の表面側から裏の植栽基盤にまで広がることができ、根付け及び根回りを丈夫にすることが可能となる。
更に、表面側から盤状壁部22の内側への雨水の浸透が容易となった。また、円柱体、楕円体の配置及びそれらの様々な組み合わせ等により、プレキャスト製品の表面模様を自由に変えることもできる。
【0055】
【実施例7】
図7(a)〜(e)は、上記実施例1、2、3で示した植栽ブロック1を法面に沿って据え付ける方法を示している。
同(a)に示すように、施工現場或いはそれに近接した仮置き場等の安全な場所においてセパレータ4及び裏型枠5を取り付ける。上記セパレータ4は控え壁部3の後方部に設けられたインサート31に控長の長さに応じた部材長のセパレータ4を適数個取り付ける。図においては4箇所のインサート31に4個のセパレータ4を取り付けている。
【0056】
上記セパレータ4に同(b)に示すように裏型枠5を取り付け、該セパレータ4の先端部に固定ナット32を取着する。該裏型枠5は植栽ブロック1の据え付け後に該セパレータ4の先端部で固定するようにするか、該植栽ブロック1の吊り下げ時に裏型枠5の重さによりセパレータが撓まないように同(c)に示すように植栽ブロック1側に寄せておく。
【0057】
同(d)は、本発明の植栽ブロック1を基礎F上に据え付けた状態を示している。Gは吊り下げ金具である。
植栽ブロック1を基礎Fに据え付けた後、裏型枠5を固定位置までスライドさせ固定ナット32により締め付け固定する。
上記では連結手段としてセパレータ4及び裏型枠5を有する植栽ブロック1について説明したが、該連結手段には様々なものが存在する。例えば植栽ブロック1相互を連結するモルタル状のものも連結手段の一種である。
【0058】
植栽ブロック1の据え付け後、植栽ブロック1と既存法面Wとの空隙に裏込みコンクリートを打設して該植栽ブロック1を固定し、植物育成空間Sを構成する盤状壁部2の内側壁面に予め付着させた植栽基盤6を埋設するようにして土、砂等の中詰め材を詰め込んで植栽ブロック1による壁面を施工する緑化工法を提供することができる。
【0059】
該裏込みコンクリートの打設により壁としての強度を増加させ、植物育成空間Sに植栽機能がある植栽基盤を持つ植物育成手段を形成し、前面壁となる盤状壁部と該裏込みコンクリートとによって上記植物育成空間Sを挟み込んだサンドイッチ構造を完成させる緑化工法を提供することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の植栽ブロックは、該植栽ブロックの完成表面に各種植物が育成するので、その全面を緑とすることが可能となり、殺風景さを解消し、且つ当該場所の生体系を維持することができ、環境上好ましいものとなった。
【0061】
また、上記植栽ブロックの主たる植栽基盤を、露出する壁面となる盤状壁部の内側の植物育成空間内に配設したので、植物の成長を促進する根を保持し、当該根が十分に成長し、しいては植物の成長を促進することが可能となった。
更に、植物は植栽ブロックの内側に植生されるので降雨や軽年劣化により植生基盤を失うことがなく、年を経ても壁面の緑化状態が崩れる心配がなくなった。
【0062】
また、植栽基盤として主として椰子、藁、シュロ等の天然繊維材等の繊維材を採用しているので、植物の種や肥料等の保持が良く、通気性に優れている。また、当該繊維材中に保水物質を混入することにより保水性及び吸水性に優れた植栽基盤を得ることができ、植物の成長にとって良好な状態を長期にわたって確保することができ、法面全体を緑化させることが可能となった。
【0063】
更に、植栽基盤に多孔質物質等を混入することにより、微生物の付着量を向上でき、多数の微生物の働きによって、植物の育成を一層促進することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の植栽ブロック及びその据え付け手段を示した側断面図。
(b)本発明の植栽ブロック及びその据え付け手段を示した平断面図。
【図2】(a)本発明の植栽ブロックの他の実施例を示した側断面図。
(b)本発明の植栽ブロックの他の実施例を示した平断面図。
(c)本発明の植栽ブロックの他の実施例を示した裏面図。
(d)本発明の植栽ブロックの他の実施例を示した(c)のAーA線部の側断面図。
【図3】本発明の植栽ブロックを法面に据え付けた側断面図。
【図4】本発明の植栽ブロックの盤状壁部の側断面図。
【図5】(a)本発明の植栽ブロックを法面に据え付けた側断面図。
(b)本発明の植栽ブロックを法面に据え付けた他の実施例の側断面図。
(c)本発明の植栽ブロックを法面に据え付けた他の実施例の側断面図。
(d)本発明の植栽ブロックを法面に据え付けた他の実施例の側断面図。
(e)本発明の植栽ブロックにおける盤状壁部の他の実施例の側断面図。
(f)本発明の植栽ブロックにおける盤状壁部の他の実施例の正面図。
【図6】(a)本発明の植栽ブロックにおける盤状壁部の他の実施例の側断面図。
(b)本発明の植栽ブロックにおける盤状壁部の他の実施例の製造時の側断面図。
【図7】(a)本発明の植栽ブロックの背面側斜視図。
(b)本発明の植栽ブロック及びその据え付け手段を示した背面側斜視図。
(c)本発明の植栽ブロック及びその据え付け手段を示した背面側斜視図。
(d)本発明の植栽ブロックを基礎上に据え付けた側断面図。
(e)本発明の植栽ブロックを基礎上に据え付けた側断面図。
(f)据え付け手段となるセパレータと裏型枠との関係を示す側面図。
【符号の説明】
F・・基礎
G・・吊り下げ金具
K・・押さえ部材
S・・植物育成空間
W・・既存法面
1、11、21・・植栽ブロック
2、12、22・・盤状壁部
3、13・・控え壁部
4・・連結器具
5・・裏型枠
6、16、26・・植栽基盤
7、8、17、27・・貫通孔
9・・排水パイプ
10・・排水孔
18・・切り欠部
19・・溝
20・・塊状体
28・・突出物
29・・型枠
30・・型枠
31・・インサート
32・・固定ナット
[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention particularly relates to the creation of planting blocks for slopes such as slopes of rivers and lakes, and road slopes of roads and railways, and mainly achieves the soil retaining action of slopes by concrete blocks. In addition, the present invention provides a planting block, a method for producing the planting block, and a tree planting method using the planting block for the purpose of growing various plants and obtaining a green slope.
[0002]
[Prior art]
As a slope block, various shapes of precast concrete products have been manufactured in the past, such as rivers and lakes, coastal areas such as roads and railways, or track parts such as roads and railways, or cliffs such as residential land and creation areas. Adopted as a slope, it is used as flood control, water utilization means or landslide prevention means to prevent erosion.
[0003]
In contrast to the above-described method of exposing the slope block as it is, a method of covering the completed surface of the slope block with soil and vegetating various plants on the soil to form a green surface has been adopted in recent years.
[0004]
In addition, natural fiber materials such as straw, palm, and palm are attached to the surface side of the slope block, and various plants are vegetated using the natural fiber material as a vegetation base, and green is formed on the wall surface by the growth of these plants. The construction method is also adopted.
[0005]
Further, there is a method in which a greening block with a pocket is adopted as a greening means for the retaining wall, and the portion is used as a vegetation means by filling soil or sand into the pocket.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Since the slope block is a precast product, the slope will be completed with the concrete surface exposed on the surface, and the white or gray artificial wall will extend along the shore, raceway or cliff. In addition to the murderous landscape, the biological system of the area collapsed, which was not environmentally favorable.
[0007]
In addition, as described above, the planting of various plants by forming a cover soil or planting base on the finished surface of the slope block can make the entire slope green, but it promotes plant growth There is a limit to the thickness of the covering soil and planting base that plays the role of retaining the roots that are cut off when they reach the slope block on the back side, and the roots grow greatly just by extending in the lateral direction There was no limit to plant growth.
Furthermore, since the plants are vegetated only on the surface side of the slope block, moisture tends to accumulate on the lower side of the cover soil and planting base due to rain, and the moisture content of the area increases, and the water retention action of the plant at that area Root decay occurred, and those parts were weakened and easily collapsed, and the greening state collapsed over the years.
Moreover, the covering soil and the planting base were separated from the slope block and slid down, and the entire surface side of the slope block might collapse.
[0008]
Furthermore, in the case of adopting a greening block with a pocket and filling the pocket with soil or sand as a vegetation means, the greening block cannot be kneaded or the plant in the pocket However, there was a drawback that water could not be supplied efficiently.
[0009]
In order to prevent them, it is necessary to provide a lot of water permeability or drainage structures, etc. in the slope block. For that purpose, a slope block with a special structure can be manufactured, or special construction for drainage can be done on site. It was necessary to apply.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above-mentioned drawbacks of the prior art,
Planting comprising a concrete board-like wall part on the front side and a back wall part extending to the back side on the back side of the board-like wall part, and a back formwork attached to the back wall part via a connecting device In the block, a through hole having at least a pedicle function and a root function is formed at an appropriate position of the disk-shaped wall, and a plant growing means is provided between the retaining walls on the back of the disk-shaped wall. One or more chemical fiber, plant fiber, plant waste and plant chip were mixed with a water retention substance. A plate that can hold the roots Planting base Along the wall surface of the disk-shaped wall Attached, Back side It features a planting block that serves as a plant growing space.
[0011]
the above The through hole is composed of a notch portion formed on the surface side of the disk-shaped wall portion and a groove formed on the back surface side at a position corresponding to the notch portion, and the through state is achieved by the notch of the notch portion. Features a planting block.
[0012]
Also, above Appropriate number of notches and grooves are arranged in parallel. It is characterized by a planting block.
[0013]
Furthermore, the planting base Mixed with one or more fertilizers and plant seeds Characterized by planted blocks.
In addition, Porous materials made of inorganic or organic materials such as natural or artificial zeolite and activated carbon Features a planting block mixed with
[0014]
Furthermore, A planting base is extended in the hole of the through hole Characterized by planted blocks.
The planting base is characterized by a planting block using one or a mixture of synthetic resin and natural resin adhesives as a binder.
[0015]
Furthermore, the above plant growth space has existing slopes. Planting base A drainage pipe that communicates with the planting block, and the drainage pipe serves as a means for supplying water to the planting base.
[0019]
Also, One or more kinds of chemical fibers, plant fibers, plant wastes and plant chips, which are plant growing means, and water retention substances were mixed. A projecting object such as a cylindrical body, an elliptical columnar body, or a deformed columnar body made of the same material as the planting base is attached or integrally formed on the surface side of the planting base in advance, and is in contact with the front surface of the projecting body. A front formwork is placed, concrete is placed in the space between the formwork and the planting base, and after hardening, the formwork is removed from the front side. Paneled wall Projections in the wall Forming the protrusion And the planting base on the back side The Continuous integration Become It is characterized by a method for producing a planting block.
[0020]
Furthermore, the planting block is installed at the site, and the planting base ~ side So that the planting base is buried in Earth and sand Or concrete Filling material and It is characterized by a tree planting method using planting blocks made by placing backfill materials.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Example 1]
FIG. 1 shows a planting block 1 according to the present invention and its installation means (installation means shown in Example 7 described below). FIG. 1 (a) is a side sectional view thereof, and FIG. It is a plane sectional view of line AA in FIG.
The planting block 1 is composed of a plate-like wall portion 2 on the front side and a retaining wall portion 3 that supports the plate-like wall portion 2, and the planting block 1 is used as an installation means at the time of construction. 3, a back mold 5 attached with a predetermined space is attached via a connecting device (hereinafter referred to as a separator) 4. The planting block 1 of the present invention is configured by integrating a planting base 6 on the back side of the plate-like wall portion 2.
In the first embodiment, the retaining wall portion 3 is formed in two places, but may be one place or several places.
[0022]
The said disk-shaped wall part 2 is formed as a precast concrete product, forms the through-hole 7 in an appropriate | suitable location, and is formed so that various plants may be exposed to the front side of this disk-shaped wall part 2, and may grow. . The through-hole 7 is appropriately provided with water retention, water absorption function, ventilation function, stalk function, root function, plant growing function, outflow prevention function such as earth and sand.
Therefore, it is desirable that the through hole 7 is configured to be inclined upward on the surface side.
[0023]
The retaining wall portion 3 extends to the back side in a direction orthogonal to the disk-shaped wall portion 2 and is buried in a stuffing material such as earth filling material or backfilling material, concrete, or the like, thereby being placed at a predetermined position in the construction site. The planting block 1 is fixed.
Moreover, the through-hole 8 is suitably formed in the retaining wall part 3, and the said stuffing material is integrated in the horizontal direction.
[0024]
A planting base 6 integrated with the plate-like wall portion 2 is attached to the back side of the plate-like wall portion 2, and is used as a plant growing means. The planting base 6 is plate-shaped, and an appropriate thickness according to the construction place or plant such as about 5 mm to about 100 mm is adopted. The planting base 6 is made of a mixture of chemical fiber, plant fiber, plant waste, or plant chip and a water retention substance, and is used in the form of a plate, bag or roll. To do.
As the plant fiber, coconut fiber, natural fiber such as palm or cocoon, and the like are used.
[0025]
The above insulator fiber is excellent in air permeability. Therefore, it is extremely good as a growing space for plant roots and stems. Moreover, it has strength and is excellent in durability, and it is possible to ensure a function for plant growth over a long period of time.
Further, the insulator fiber mat is made of entangled insulator fibers, and natural rubber is used as a binder in order to secure a predetermined shape and from the environmental viewpoint.
Further, the fiber scrap is a fleshy portion from which the coconut fiber is collected, and has a granular shape of about 1 to 2 mm or less. It is superior to insulator fiber in water absorption and water retention.
Furthermore, the coconut shell waste is a chip obtained by separating the fiber layer of the shell from which the coconut oil was collected, and pulverizing the remaining part. It is superior to the insulator fiber in air permeability and water absorption.
[0026]
The planting base 6 is manufactured by mixing one or more kinds of chemical fibers, plant fibers, plant waste, plant chips and the like as described above. Can be increased. Further, the planting base 6 can be mixed with one or more of water-retaining substances, fertilizers and plant seeds.
A water retention polymer is used as an example of the water retention material. The water-retaining polymer swells when the polymer particles absorb water and can retain water in the volume. Also, various shapes and sizes such as a mat shape and a block shape can be used. Furthermore, the water retention polymer gradually supplies moisture to the soil when the planting soil begins to dry, and absorbs water when the soil becomes overhumid. In addition, there is no unevenness in supplying water from the entire contact surface with the soil.
Furthermore, by exposing a part of the unit or the water-permeable sheet to the ground surface, it is possible to infiltrate faster than the soil before rainwater flows down. The water-permeable sheet supplies moisture and moisture from the polymer to the planting part by contacting with the soil. In addition, the planting base 6 is provided with a synthetic resin or natural resin adhesive as a binder for holding one or more of the water-retaining substances, fertilizers and plant seeds in the fiber material. Use alone or in combination.
[0027]
Furthermore, the planting base 6 is mixed with inorganic or organic porous materials such as natural or artificial zeolite and activated carbon. As described above, an adhesive made of synthetic resin or natural resin is used alone or in combination as a binder for holding in the fiber material.
[0028]
By mixing porous materials such as zeolite and activated carbon, the adhesion amount of microorganisms can be improved, and the growth of plants can be promoted by the action of many microorganisms. Furthermore, the air permeability and water absorption of the entire planting base 6 can be improved.
[0029]
The planting block 1 having the above configuration is stacked at a predetermined position on the site, and the back formwork 5 is attached by the separator 4 in the plant growing space S on the back side, and the space between the existing slope W is backed up. The planting blocks 1 are connected to each other by placing concrete or the like as a material and / or filling the filling material such as soil or sand constituting the plant growing space S, and filling the filling material such as soil or sand. The planting base 6 adhered in advance to the inside of the wall surface by stuffing can be embedded, and a plant growth space can be formed by the filling material.
[0030]
By the above construction method, plants germinated or planted in the plant growing space S from the planting base 6 grow in the plant growing space S, and the grown plants are exposed to the surface side from the through holes 7, and the front side of the planting block 1 It will cover the wall.
[0031]
[Example 2]
FIG. 2 shows another embodiment of the planting block according to the present invention, which details the formation of through-holes in the plate-like wall portion of the first embodiment. 2A is a side sectional view, FIG. 2B is a plan sectional view, FIG. 2C is a rear view thereof, and FIG. 2D is a side sectional view taken along line AA in FIG.
The planting block 11 is manufactured as a precast product, and is a plate-like wall portion 12 on the front side, a retaining wall portion 13 that supports the plate-like wall portion 12, and a planting unit integrated on the back side of the plate-like wall portion 12. It is composed of a planting base 16. In this embodiment, the retaining wall portion 13 is formed at two places, but it may be at one place or several places. Reference numeral 17 is a through hole, which is appropriately formed, and the filling material is integrated in the lateral direction by the through hole 17.
[0032]
The plate-like wall portion 12 is formed with an appropriate number of notch portions 18 provided in parallel on the surface side thereof, and on the back side, a width substantially matching the interval between the upper and lower notch portions 18. A groove 19 having
The notch 18 is a guide groove-like notch that does not affect the strength of the planting block 11, and becomes a notch when forming a through hole leading to the groove 19.
[0033]
The notch 18 can be appropriately cut out. The through hole formed by the notch becomes an exposed hole of the plant. Accordingly, it is possible to appropriately form through holes at places where exposure holes are required.
[0034]
In the present embodiment, the length of the groove 19 is divided into two portions between the retaining wall portions 13, and the length directions thereof are inclined in different directions. Is prevented from weakening.
In addition, the lengthwise inclination of the groove 19 on the end side is also inclined in different directions to prevent the precast concrete product from weakening.
[0035]
The retaining wall portion 13 extends in a direction orthogonal to the disk-shaped wall portion 12 and is embedded in earth or sand, concrete, or the like, thereby firmly fixing the planting block 11 at a predetermined position.
[0036]
A planting base 16 is attached and integrated on the back side of the plate-like wall portion 12. The planting base 16 is plate-shaped, and the same size, thickness, shape, material, and the like as those in Example 1 are employed.
[0037]
[Example 3]
As shown in FIG. 3, the planting block 1 includes a plate-like wall portion 2 that exposes at least one surface side, a retaining wall portion 3 that supports the plate-like wall portion 2, and the plant-growing space that includes the inside as a plant-growing space S. It is comprised by the planting base 6 attached to the wall surface which comprises S previously.
In the plant growth space S, a drain pipe 9 is formed with one end opened to the existing slope W side such as earth and sand on the back side and the other end communicated with the planting base 6. It was set as the water supply structure which supplies the water which permeate | transmitted the surface side of the existing slope W to the planting base 6 using the drainage pipe 9 as a channel | path.
In addition, number 10 is a drainage hole, and surplus water passes through the planting base 6 and the like, and is discharged to the surface side of the planting block 1.
[0038]
With the above configuration, the planting base 6 is always supplied with moisture, and can be useful for plant growth.
[0039]
[Example 4]
FIG. 4 shows an embodiment at the time of manufacturing the planting block 1. When the concrete for manufacturing the planting block 1 is placed on the exposed wall 2 of the planting block 1, a spherical shape or the like is shown. A lump 20 having the shape is mixed.
The massive body 20 has a hard spherical shape such as a golf ball, and after the concrete is cast, the massive body 20 is removed to form a cavity in the disk-shaped wall portion 2. The cavity serves as a planting base for plant growth.
[0040]
Moreover, by using the same material as the planting base 6 as the block 20 and placing the block 20 as it is in the state of being embedded in the plate-like wall portion 2, the block 20 becomes a plant growth base. Become.
[0041]
Furthermore, by making the block 20 an artificial ceramic having continuous voids and embedding it in the disk-like wall portion 2 in the same manner as described above, the block 20 can impart water permeability, air permeability, and the like to the planting block 1. It is excellent for plant growth.
[0042]
Further, by forming the block 20 from an artificial synthetic material or natural material made of water-soluble material, the block 20 mixed and poured with concrete is dissolved by moisture penetrating from the concrete, and the plate-like wall A cavity is formed in the portion 2. The cavity achieves a role as a planting base for plant growth as described above.
[0043]
Furthermore, by using a natural or artificial zeolite as the mass 20, the microorganism group can easily adhere to the zeolite, and it is possible to contribute to plant growth.
[0044]
In addition, as the mass 20, the microorganism group is mixed with one or more of materials equivalent to the planting base 6, artificial ceramics having continuous voids, and natural or artificial zeolite. Microorganisms grow from the relevant part, and it becomes possible to further promote the growth of plants.
Since some microorganism groups have high temperature resistance, it is possible to mix microorganism groups before firing the ceramics.
[0045]
The shape of the block 20 may be a shape such as a triangle or a quadrangular cube, but a spherical shape or a shape close to it is preferable in order to improve the strength of the entire block.
Further, the planting base 6 can be disposed at an appropriate location in the plant growing space S that is inside the board-like wall portion 2.
[0046]
[Example 5]
FIG. 5 shows an embodiment in which planting bases are made to correspond to various shapes of planting blocks.
FIG. 5A is a planting block 1 having the same shape as that of the first embodiment, and a planting base on the back side of the plant growing space S on the back side of the plate-like wall portion 2 where the planting block 1 is exposed. This is a planting block 1 in which 6 is disposed.
Between the planting block 1 and the natural slope which becomes the existing slope W, earth and sand, concrete, etc. are packed as a backfilling material, and the plant growing space S on the back side of the plate-like wall portion 2 is filled with a medium filling material. As filled with soil and sand for planting.
[0047]
FIG. 5B shows the planting block 1 in which the exposed plate-like wall portion 2 is inclined forward and a part of the plant growing space S is exposed between the upper and lower planting blocks 1 on the surface side. In this embodiment, the planting base 6 is disposed on the back side of the plate-like wall portion 2.
As above, earth and sand or concrete is packed between the planting block 1 and the existing slope W as a backfilling material, and the plant growing space S on the back side of the plate-like wall 2 is used for planting as a filling material. Of earth and sand.
[0048]
FIG.5 (c) is the planting block 1 which erected the board-like wall part 2 to expose in the substantially vertical direction, and a part of plant growth space S is exposed to the surface side between the upper and lower planting blocks 1. FIG. Is formed. The planting block 1 is stacked by shifting backward every two stages, and the shifted space is defined as an exposed plant growing space S. A planting base 6 is disposed on the back side of the plate-like wall portion 2.
As above, earth and sand or concrete is packed between the planting block 1 and the existing slope W as a backfilling material, and the plant growing space S on the back side of the plate-like wall 2 is used for planting as a filling material. Of earth and sand.
[0049]
In FIG. 5D, a planting block 1 having an L-shaped cross section is formed by the exposed plate-like wall portion 2 and the bottom portion 2 ′ protruding to the back surface side. This is a planting block 1 in which a planting base 6 is disposed on the back side of the plate-like wall 2. It is also possible to dispose the planting base 6 on the bottom 2 ′.
Between the planting block 1 mainly composed of the plate-like wall portion 2 and the bottom portion 2 'and the existing slope, earth and sand or concrete is packed as a backfill material, and the plant on the back side of the plate-like wall portion 2 The growing space S is filled with soil or sand for planting as a filling material.
[0050]
In each of the above-described embodiments, the example in which the planting base 6 is disposed on the back side of the plate-like wall portion 2 of the plant growing space S has been shown, but only the back side of the plate-like wall portion 2 of the plant growing space S is shown. In addition to the above, it is also possible to dispose the planting base 6 on the other part of the wall surface (for example, the back side, the side side, etc.) or the back side and the other part constituting the plant growing space S. is there.
Moreover, it is possible to arrange the planting base 6 ′ on the front side of the plate-like wall portion 2. The planting base 6 ′ is integrated with the planting base 6 on the back side through the through-hole 7, unlike the one disposed on the front side alone, or through the through-hole 7 by growing a plant. It becomes possible to spread the roots on both planting bases 6 and 6 ′, so that both are substantially integrated, and the planting base 6 ′ is separated from the planting block 1 and collapses. There is no.
[0051]
FIGS. 5 (e) and 5 (f) show a side sectional view and a front view of an example of the planting block 1 in which the planting base 6 ′ is disposed on the surface side of the plate-like wall portion 2. In order to prevent the planting base 6 ′ from sliding off from the surface of the plate-like wall portion 2, the planting base 6 ′ is supported from the surface side by the pressing member K.
As the pressing member K, a member assembled in a vertical and horizontal cross shape is used, and a plant is cultivated from a gap between the members. The use of the thinned material can be expanded by using the thinned material as the material of the pressing member K.
Further, even after the lapse of time, even if the thinned wood decays, the plant is growing at that time, so that the material does not slide down by the plant. In addition, the thinned wood that has decayed becomes fertilizer for plants or returns to nature.
The pressing member K can also be used in the other planting blocks in FIGS. 5A to 5D of the fifth embodiment.
[0052]
[Example 6]
FIG. 6A shows a plate-like wall portion 22 that is a wall surface that exposes at least one surface side, and a planting block 21 that has the inside as a plant growth space S, and is attached to the inside of the wall surface constituting the plant growth space S in advance. A planting characterized in that a projecting object 28 made of the same material as the planting base 6 is integrally formed in a space 27 penetrating to the surface side of the planted base 26 and the plate-like wall portion 22. It is a block.
[0053]
FIG. 6 (b) shows a method for manufacturing the planting block 21, and a projection of a cylindrical body or an elliptic cylinder made of the same material as the planting base 26 in advance on the surface side of the planting base 26. Attaching or integrally molding the object 28, attaching a front formwork 29 so as to abut the front face of the protrusion 28, and placing concrete in the space between the formwork 29 and the planting base 26, Alternatively, if necessary, a rear mold 30 is formed on the back side of the planting base 26, and concrete is placed. After the concrete is hardened, the molds 29 and 30 are demolded.
[0054]
As described above, it is possible to obtain a planting base in which the planting base as the protrusions 28 formed in the plate-like wall portion 22 and the back side planting base 26 are continuously integrated.
Thereby, from the planting base 26 on the back side to the surface side of the precast product can be used as a plant growing means, and the roots of the plant extend from the surface side of the planting block 21 to the planting base on the back. It is possible to make the rooting and the root circumference robust.
Furthermore, rainwater permeation from the surface side to the inside of the plate-like wall portion 22 was facilitated. Moreover, the surface pattern of a precast product can also be freely changed by arrangement | positioning of a cylindrical body and an ellipsoid, various combinations thereof, etc.
[0055]
[Example 7]
FIGS. 7A to 7E show a method of installing the planting block 1 shown in Examples 1, 2, and 3 along the slope.
As shown in (a), the separator 4 and the back mold 5 are attached at a construction site or a safe place such as a temporary storage place close thereto. The separator 4 is provided with an appropriate number of separators 4 each having a member length corresponding to the length of the retaining length on an insert 31 provided at the rear portion of the retaining wall portion 3. In the figure, four separators 4 are attached to four inserts 31.
[0056]
The back mold 5 is attached to the separator 4 as shown in (b), and a fixing nut 32 is attached to the tip of the separator 4. The back formwork 5 is fixed at the tip of the separator 4 after the planting block 1 is installed, or the separator is not bent by the weight of the back formwork 5 when the planting block 1 is suspended. To the planting block 1 side as shown in (c).
[0057]
The same (d) has shown the state which installed the planting block 1 of this invention on the foundation F. FIG. G is a hanging metal fitting.
After the planting block 1 is installed on the foundation F, the back formwork 5 is slid to a fixed position and fixed with a fixing nut 32.
Although the planting block 1 having the separator 4 and the back mold 5 as the connecting means has been described above, various connecting means exist. For example, the mortar-like thing which connects the planting blocks 1 mutually is also a kind of connection means.
[0058]
After installation of the planting block 1, the back wall concrete is placed in the gap between the planting block 1 and the existing slope W to fix the planting block 1, and the plate-like wall portion 2 constituting the plant growing space S It is possible to provide a planting method for constructing a wall surface by the planting block 1 by burying a padding material such as soil or sand so as to bury the planting base 6 previously attached to the inner wall surface of the plant.
[0059]
The strength of the wall is increased by placing the back concrete, and a plant growing means having a planting base having a planting function in the plant growing space S is formed. A greening method for completing a sandwich structure in which the plant growing space S is sandwiched with concrete can be provided.
[0060]
【The invention's effect】
Since the planting block of the present invention grows various plants on the completed surface of the planting block, the entire surface can be made green, eliminating the murderous landscape and maintaining the biological system of the place It became environmentally preferable.
[0061]
In addition, since the main planting base of the planting block is disposed in the plant growing space inside the disk-shaped wall portion that becomes the exposed wall surface, the root that promotes the growth of the plant is retained, and the root is sufficient It has become possible to promote the growth of plants.
Furthermore, since the plant is vegetated inside the planting block, it does not lose its vegetation base due to rainfall or light deterioration, and there is no worry that the greening state of the wall will collapse even after years.
[0062]
Moreover, since fiber materials, such as natural fiber materials, such as an insulator, a cocoon, and a palm, are mainly employ | adopted as a planting base, holding | maintenance of a plant seed, fertilizer, etc. is good, and it is excellent in air permeability. In addition, by mixing a water retention substance in the fiber material, a planting base excellent in water retention and water absorption can be obtained, and a good state for plant growth can be secured over a long period of time. Can be greened.
[0063]
Furthermore, by mixing a porous substance or the like into the planting base, the amount of attached microorganisms can be improved, and the growth of plants can be further promoted by the action of many microorganisms.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a side sectional view showing a planting block of the present invention and its installation means.
(B) The cross-sectional view which showed the planting block of this invention, and its installation means.
FIG. 2A is a side sectional view showing another embodiment of the planting block of the present invention.
(B) The plane sectional view showing other examples of the planting block of the present invention.
(C) The back view which showed the other Example of the planting block of this invention.
(D) The sectional side view of the AA line part of (c) which showed the other Example of the planting block of this invention.
FIG. 3 is a sectional side view of the planting block of the present invention installed on a slope.
FIG. 4 is a side sectional view of a plate-like wall portion of the planting block of the present invention.
FIG. 5A is a side sectional view of the planting block of the present invention installed on a slope.
(B) Side sectional drawing of the other Example which installed the planting block of this invention on the slope.
(C) The sectional side view of the other Example which installed the planting block of this invention on the slope.
(D) Side sectional drawing of the other Example which installed the planting block of this invention on the slope.
(E) Side sectional drawing of the other Example of the disk-shaped wall part in the planting block of this invention.
(F) The front view of the other Example of the disk-shaped wall part in the planting block of this invention.
FIG. 6A is a side cross-sectional view of another embodiment of the plate-like wall portion in the planting block of the present invention.
(B) Side sectional drawing at the time of manufacture of the other Example of the disk-shaped wall part in the planting block of this invention.
FIG. 7A is a rear perspective view of the planting block of the present invention.
(B) The back side perspective view which showed the planting block of this invention, and its installation means.
(C) The back side perspective view which showed the planting block of this invention, and its installation means.
(D) The side sectional view which installed the planting block of the present invention on the foundation.
(E) The sectional side view which installed the planting block of this invention on the foundation.
(F) The side view which shows the relationship between the separator used as an installation means, and a back formwork.
[Explanation of symbols]
F ・ ・ Basics
G ... Hanging bracket
K ・ ・ Pressing member
S. Plant growth space
W ... Existing slope
1, 11, 21 ... Planting block
2, 12, 22 ....
3, 13 ...
4. Connection equipment
5. Back formwork
6, 16, 26 ... Planting base
7, 8, 17, 27 .. Through hole
9. Drainage pipe
10. Drainage hole
18. Notch
19 .. Groove
20..Lump
28. ・ Protrusions
29 ... Formwork
30 ... Formwork
31. Insert
32 ・ ・ Fixing nut

Claims (10)

前面側にコンクリート製盤状壁部、該盤状壁部の背面に控え壁部を裏側へ延出構成し、該控え壁部から連結器具を介して裏型枠を取着してなる植栽ブロックにおいて、該盤状壁部の適宜箇所には少なくとも通茎機能及び通根機能を有する貫通孔を形成し、且つ該盤状壁部の背面の控え壁部間には植物の育成手段となる化学繊維、植物繊維、植物屑及び植物チップの1種又は2種以上と保水物質とを混合した根を保持することのできる板状の植栽基盤を該盤状壁部の壁面に沿って取着し、背面側を植物育成空間としてなることを特徴とする植栽ブロック。Planting comprising a concrete board-like wall part on the front side and a back wall part extending to the back side on the back side of the board-like wall part, and a back formwork attached to the back wall part via a connecting device In the block, a through hole having at least a pedicle function and a root function is formed at an appropriate position of the disk-shaped wall, and a plant growing means is provided between the retaining walls on the back of the disk-shaped wall. A plate-like planting base capable of holding a root in which one or more of chemical fiber, plant fiber, plant waste and plant chip and a water retention substance are mixed is taken along the wall surface of the plate- like wall portion. A planting block that is worn and has a rear side as a plant growing space. 貫通孔は、盤状壁部の表面側に形成した切り欠部と該切り欠部に一致する位置の背面側に形成した溝とよりなり、該切り欠部の切り欠きにより貫通状態となることを特徴とする請求項1に記載の植栽ブロック。  The through hole is composed of a notch portion formed on the front surface side of the disk-shaped wall portion and a groove formed on the back surface side at a position corresponding to the notch portion, and the through hole is brought into a penetrating state. The planting block according to claim 1, wherein: 切り欠部及び溝は、適数個平行状に並設してなることを特徴とする請求項2に記載の植栽ブロック。  The planting block according to claim 2, wherein an appropriate number of notches and grooves are arranged in parallel. 植栽基盤に、肥料及び植物種子の1種又は2種以上を混入したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の植栽ブロック。  The planting block according to any one of claims 1 to 3, wherein one or more of fertilizer and plant seeds are mixed in the planting base. 植栽基盤に、天然若しくは人工のゼオライト、活性炭等の無機質又は有機質よりなる多孔質物質を混入したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の植栽ブロック。  The planting block according to any one of claims 1 to 4, wherein a porous material made of an inorganic or organic material such as natural or artificial zeolite or activated carbon is mixed in the planting base. 貫通孔の孔内に植栽基盤を延設したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の植栽ブロック。  The planting block according to any one of claims 1 to 5, wherein a planting base is extended in the hole of the through hole. 植栽基盤に、バインダーとして合成樹脂製及び天然樹脂製接着剤の1種又は混合物を使用したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の植栽ブロック。  The planting block according to any one of claims 1 to 6, wherein one or a mixture of synthetic resin and natural resin adhesives is used as a binder for the planting base. 植物育成空間に、既存法面と植栽基盤とを連通する排水パイプを形成し、該排水パイプを植栽基盤への水の供給手段としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の植栽ブロック。  The drainage pipe which connects the existing slope and the planting base is formed in the plant growing space, and the drainage pipe is used as a means for supplying water to the planting base. The planting block according to 1. 植物の育成手段となる化学繊維、植物繊維、植物屑及び植物チップの1種又は2種以上と保水物質とを混合した植栽基盤の表面側に予め該植栽基盤と同等材料からなる円柱体、楕円柱体又は異形柱状体等の突出物を付着或いは一体成形し、該突出物の前面部に当接するようにして前面側の型枠を配設し、該型枠と植栽基盤との空間にコンクリートを打設し、その硬化後、該型枠を脱型することにより前面側盤状壁の壁中に突出物を形成し、該突出物と背面側の植栽基盤とを連続一体化してなることを特徴とする植栽ブロックの製造方法。  A cylindrical body made of a material equivalent to the planting base in advance on the surface side of the planting base obtained by mixing one or more kinds of chemical fibers, plant fibers, plant waste and plant chips, which are plant growing means, and a water retention substance. A sticking object such as an elliptical columnar body or a deformed columnar body is attached or integrally formed, and a front-side mold is disposed so as to contact the front surface of the protruding object, and the mold and the planting base Concrete is placed in the space, and after it is hardened, the mold is removed to form a protrusion in the wall of the front side wall, and the protrusion and the planting base on the back side are continuously integrated. The manufacturing method of the planting block characterized by comprising. 請求項1乃至8のいずれか1の植栽ブロックを、現場において据え付け、植栽基盤に該植栽基盤を埋設するようにして土砂やコンクリート等よりなる中詰め材や裏込め材を打設してなることを特徴とする植栽ブロックを使用した緑化工法。The planting block according to any one of claims 1 to 8 is installed on the site, and a filling material or backfill material made of earth or sand or concrete is placed so as to bury the planting base on the planting base side. A greening method using a planting block characterized by
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