【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート壁面等に人工の緑化盤を固定して植物を根付かせるようにした緑化盤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
庭園あるいは自然環境を人工的に造成する場合、コンクリート垂直壁面あるいは急激な勾配面等に多肉性乾燥植物等を育成することが行われている。
【０００３】
このようなコンクリート壁面等に植物を根付かせるために、従来は上記のような垂直壁面あるいは急激な勾配面に植物繊維を固定して、これに根付けをするようにした例があるが、植物繊維は腐食するため、根付けした植物が垂直壁面あるいは急勾配面からはがれてしまうという不都合があった。
【０００４】
また、コンクリート壁面等に沿って植物を成育させた場合、水分の供給、特に保水が困難となるが、この場合の水分の供給及び保水を自然の雨水等を利用して行うことができれば、植物の育成管理を容易に行うことが可能となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情を考慮して成されたもので、腐食しない材料から成る人工の緑化盤を形成し、その表面に多肉性乾燥植物等の植物を人工的に根付かせてコンクリート等の垂直壁面あるいは急勾配面等に固定し、さらには水分の供給及び保水を容易かつ十分に行わせるようにした緑化盤を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項１の緑化盤は、植物の根部が伸び出すことを阻止する根止め膜の上面に保水層を形成し、該保水層の上面に必要量の粒状弾性材を接着硬化材で固化して成る透水性活着層を設け、該透水性活着層の表面に必要量の多孔質粒状材を敷設して圧着すると共に、該多孔質粒状材を設けた表面側から前記透水性活着層に至る深さの植孔を適当箇所に設け、夫々の植孔に植物の根部を土壌と共に移植して根付かせたものをコンクリート等の壁面にボルト等の固定手段で固定するようにしたことを特徴とする。
【０００７】
また、本発明の請求項２の緑化盤は、請求項１の発明において、前記保水層の端部に形成した注水孔の内部に吸水性材料から成る浸水芯の一端を設けると共に、該浸水芯の外周にチューブを被管して該浸水芯の他端を溜水漕内に設けることによって、前記浸水芯を経て水分を前記保水層に浸透させるようにしたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明の請求項３の緑化盤は、請求項１の発明において、前記粒状弾性材は球状の発砲スチロール等の弾性を有する疎水性粒状体であることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の請求項４の緑化盤は、請求項１の発明において、前記多孔質粒状材は多孔質の石材や人工組成材であることを特徴とする。
【００１０】
さらに、本発明の請求項５の緑化盤は、請求項１の発明において、前記透水性活着層の内部に補強材を設けたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【００１２】
本発明による緑化盤１は、図３に示すように、植物の根部９が伸び出すことを阻止する根止め膜２の上面に保水層３を形成し、該保水層３の上面に必要量の粒状弾性材４を接着硬化材５で固化して成る透水性活着層６を設け、該透水性活着層６の表面に必要量の多孔質粒状材７を敷設して圧着すると共に、該多孔質粒状材７を設けた表面側から透水性活着層６に至る深さの植孔８を適当箇所に設け、夫々の植孔８に植物の根部９を埋設して根付かせたものをコンクリート等の壁面にボルト等の固定手段で固定するようにしたものである。
【００１３】
このような緑化盤１の実施例について詳細に述べると、図１(a) 、(b) に示すように、根止め膜２は薄厚の合成樹脂シート等を所定の緑化盤１の底面全体を覆う面積で形成する。この根止め膜２は緑化盤１の最下面にあって、コンクリート等の壁面に当接する部分であり、緑化盤１の内部にて育成した植物の根部９がコンクリート等の壁面に侵食するのを防止する役目を果たす。
【００１４】
また、上記の根止め膜２の上面に設けられた保水層３は、水分が浸透する海綿状の材料、またはその他の吸水性及び保水性に優れた材料を用い、水分の吸水量や保水量に応じて計画された厚さにしたものを根止め膜２の全面に設けるようにしている。
【００１５】
図２において、透水性活着層６は必要量の粒状弾性材４を接着硬化材５で固化することにより形成する。粒状弾性材４としては球状の発砲スチロール等の弾性を有する疎水性粒状体を用い、また接着硬化材５としてはセメントにモルタル接着強化剤と水とを混入して攪拌したものを用い、この接着硬化材５を粒状弾性材４に混入して攪拌すると、夫々の粒状弾性材４の周囲に付着した接着硬化材５が互いに接着しあって透水性活着層６が形成される。
【００１６】
なお、上記の透水性活着層６には透水性を有するための隙間が必要である。このため、透水性活着層６として球状の発砲スチロール等の弾性を有する疎水性粒状体を使用すると、その球形状及び弾力性が隙間形成に有利となり、全体として非常に軽量となる。また、接着硬化材５の粘性を調整することによって個々の粒状弾性材４の隙間が接着硬化材５で完全に埋まらないようにする。
【００１７】
このような透水性活着層６は上記のように多数の粒状弾性材４を集積して接着したものであり、板状その他の所望形状に形成することが可能である。
【００１８】
さらに、透水性活着層６の表面に多孔質粒状材７、例えば軽石等の多孔質の粒状石材または人工の粒状組成材等の透水性を有する粒状材を敷設して圧着すると、透水性活着層６の表面の個々の粒状弾性材４に付着した接着硬化材５に夫々の多孔質粒状材７が密着して透水性活着層６の表面を多孔質粒状材７で覆うことができる。
【００１９】
ここで、保水層３は透水性活着層６の下面全体を覆うものであり、該保水層３に吸収された水分はここで保有され、透水性活着層６あるいは多孔質粒状材７の乾燥状態に応じて、保水層３側の水分が透水性活着層６あるいは多孔質粒状材７側に吸収される。
【００２０】
さらに、図３において、植孔８は、多孔質粒状材７を設けた表面側から透水性活着層６に至る深さに形成されている。この植孔８には、あらかじめ植物の根付けがなされたポット（植栽用容器）から、その内部の土９ａと共に根部９を移植して、該植孔８に設けるようにしたものであり、埋設後は植物が成育して根部９が透水性活着層６や多孔質粒状材７の隙間に進入して根を張った後にコンクリート等の壁面１０に固定するのが望ましい。こうすることによって、緑化盤１を横状態、あるいは急勾配状態、さらには垂直状態に設置したときでも植物が緑化盤１から脱落することがない。
【００２１】
緑化盤１をコンクリート等の壁面１０に固定するには、該緑化盤１の所定箇所に形成したボルト孔１２にボルト１１等の固定手段を通してコンクリート等の壁面１０に固定することによって行う。
【００２２】
上記のように形成された緑化盤１は、その表面を占める個々の多孔質粒状材７において多孔質であり、内部の透水性活着層６においても夫々の粒状弾性材４間に隙間を有するため、全体として透水性を有すると共に、それらの多孔質粒状材７の多孔部または透水性活着層６内の隙間に植物の根部９を成育させることが可能となる。
【００２３】
なお、表面の多孔質粒状材７の隙間に土やピートモス等による根部活着材１３を埋め込んでこの根部活着材１３に植物を根付かせることも可能であるから、植孔８にて成育した植物を緑化盤１の表面全体に根付かせることも可能である。
【００２４】
従って、このように植物が多孔質粒状材７や内部の透水性活着層６に根を張った後は、緑化盤１を平面状に設置し得ることはもちろん可能であり、さらには急勾配状態、垂直状態にしたときでも植物が緑化盤１から脱落することがない。
【００２５】
なお、本発明の緑化盤１に適する植物としては、セダム等の多肉性乾燥植物が挙げられるが、根付けが可能な限り他の植物に適用することも可能である。
【００２６】
また、緑化盤１の構成部材はすべて無機物から構成できるため、腐食することがなく、水分の供給を良好なものとすれば、植物は成育を続けることができる。
【００２７】
また、本実施例においては、図２または図３に示すように、上記の透水性活着層６の内部に金属またはプラスチックによる網状の補強材１８を設けるのが好ましい。特に、緑化盤１を強度が要求されるような箇所に設置する場合、内部の補強材１８によって、外力あるいは根部９の伸長等によるひび割れ、破損、折曲等を防止することが可能となる。
【００２８】
さらに、緑化盤１内に水分を確保するために、図４に示すように、保水層３の端部に形成した注水孔１４の内部に吸水性材料から成る浸水芯１５の一端を当てて、図５に示すように、係止具１９で固定すると共に、該浸水芯１５の外周にチューブ１６を被管して該浸水芯１５の他端を雨水１７ａ等を溜めるように造成した溜水漕１７内に浸水させる。
【００２９】
なお、浸水芯１５は一本に限らず、保水層の端部に形成した注水孔１４の数だけ形成してもよいし、また溜水漕１７から一本の浸水芯１５で導くと共に、途中で注水孔１４の数だけ分岐するようにしてもよい。また、溜水漕１７には、必要に応じて給水管２３によって水道水等を補給するようにしてもよい。
【００３０】
このような構成によって、溜水漕１７内から浸水芯１５を経て吸い上げた水分はチューブ１６によって蒸発が防止された状態で保水層３に至り、該保水層３内に浸透する。
【００３１】
次に、上記の板状の緑化盤１の作成方法について述べると、図６(a) に示すように、所望面積及び平面形状の緑化盤１を形成し得る内部面積の有底枠体２０を形成し、この枠体２０の底板２１に合成樹脂シート等の根止め膜２を敷設する。
【００３２】
次いで、図６(b) に示すように、枠体２０内の根止め膜２の上面に海綿体等による保水層３を設ける。
【００３３】
さらに、この保水層３の上面に透水性活着層６を形成するのであるが、緑化盤１の強度を強化する場合等の必要に応じて、保水層３の上面に金属またはプラスチック等による網状の補強材１８を略全面に敷設する。
【００３４】
次いで、図６(c) に示すように、保水層３或は補強材１８の上面に球状の発砲スチロールによる粒状弾性材４と上記の接着硬化材５を混入したもの枠体２０内に入れて均一に行き渡らせると共に、均等な高さとなるように全体を均す。
【００３５】
次いで、図６(d) に示すように、均一に敷設した透水性活着層６の表面に多孔質粒状材７として軽石等の多孔質の粒状石材を敷き詰め、図６(e) に示すように、この表面の多孔質粒状材７全体を押圧板２２等で圧着すると、透水性活着層６の接着硬化材５に夫々の多孔質粒状材７が密着して表面全体を覆うこととなる。
【００３６】
このような圧着後に、透水性活着層６がまだ固まらないうちに、植孔８、注水孔１４、ボルト孔１２等を必要箇所に形成して硬化させることにより、所望形状の緑化盤１を得る。
【００３７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の緑化盤は、各構成材料が腐食しない材料で構成されているため、戸外の長期間の使用においても腐敗することがなく、コンクリート等の壁面にボルト等の固定手段で固定した状態を永続的に維持することができる。
【００３８】
また、本発明の緑化盤に形成された植孔内で根付いた植物の根部は緑化盤全体に根を張ることができるため、この緑化盤を平面状に設置することはもちろん、コンクリート壁面等の勾配面あるいは垂直面に固定することも可能である。
【００３９】
また、緑化盤の構成材料は全体に軽量に形成することが可能であり、施工箇所に継ぎ足していくことによって広範囲にわたる造営が可能である。
【００４０】
さらには、植孔に移植した植物の根部を周辺の透水性活着層の隙間や多孔質粒状材に進入させて根付かせることができ、しかも多孔質粒状材と透水性活着層に水分が容易に浸透して全体への均等な水分供給が可能であり、さらに透水性活着層の下部の保水層によって水分の保水及び供給が可能となる。
【００４１】
さらに、保水層の端部に形成した注水孔と雨水等を溜める溜水漕とを吸水性材料から成る浸水芯で連結したことにより、溜水漕に自然に溜った雨水、或は必要に応じて供給した水分等を浸水芯を介して保水層に浸入させ、さらに多孔質粒状材と透水性活着層との緑化盤全体に均一に供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】(a) 本発明による緑化盤の上面図であり、(b) は該緑化盤の側面図である。
【図２】本発明による緑化盤の断面を拡大した部分図である。
【図３】本発明による緑化盤の植孔に植物の根部を移植して根付かせた状況を示す断面図である。
【図４】本発明による緑化盤の多孔質粒状材に端部に形成した注入孔の拡大断面図である。
【図５】本発明による緑化盤の給水構成を示す図である。
【図６】(a) 乃至(e) は本発明による板状の緑化盤の作成工程を示す断面図である。
【符号の説明】
１…緑化盤
２…根止め膜
３…保水層
４…粒状弾性材
５…接着硬化材
６…透水性活着層
７…多孔質粒状材
８…植孔
９…根部
１０…壁面
１１…ボルト
１２…ボルト孔
１３…根部活着材
１４…注水孔
１５…浸水芯
１６…チューブ
１７…溜水漕
１８…補強材
１９…係止具
２０…枠体
２１…底板
２２…押圧板[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a greening board in which an artificial greening board is fixed to a concrete wall surface or the like so that a plant can be rooted.
[0002]
[Prior art]
When artificially creating a garden or a natural environment, succulent dried plants and the like are cultivated on vertical walls of concrete or steep slopes.
[0003]
Conventionally, plant fibers are fixed to such vertical walls or steep slopes as described above in order to root the plants on such concrete wall surfaces. There is an inconvenience that rooted plants are peeled off from vertical walls or steep surfaces due to corrosion.
[0004]
In addition, when plants are grown along a concrete wall or the like, it becomes difficult to supply water, especially water retention, but if the supply of water and water retention in this case can be performed using natural rainwater, etc. Can be easily managed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and forms an artificial greening board made of a material that does not corrode, and artificially roots a plant such as a succulent dried plant on the surface of the artificial greening board, thereby making a vertical surface of concrete or the like. It is an object of the present invention to provide a greening panel which is fixed to a wall surface or a steeply inclined surface, and furthermore, can easily and sufficiently supply and retain water.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a greening board according to claim 1 of the present invention forms a water retention layer on an upper surface of a retaining film for preventing roots of a plant from extending, and a required amount of water is formed on an upper surface of the water retention layer. A water-permeable activating layer formed by solidifying the granular elastic material with an adhesive curing material is provided, and a required amount of porous granular material is laid on the surface of the water-permeable activating layer and pressed, and the porous granular material is provided. A planting hole having a depth from the surface side to the permeable activated layer is provided at an appropriate location, and the roots of the plant are transplanted together with the soil into each planting and fixed, and bolts and the like are fixed to the wall surface of concrete or the like. It is characterized by being fixed by means.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a greening board according to the first aspect, wherein one end of a water-absorbing core made of a water-absorbing material is provided inside a water injection hole formed at an end of the water-retaining layer. A tube is provided on the outer periphery of the immersion wick and the other end of the immersion wick is provided in the reservoir, so that water can permeate the water retaining layer through the immersion wick.
[0008]
A greening board according to a third aspect of the present invention is characterized in that, in the first aspect of the invention, the granular elastic material is a hydrophobic granular material having elasticity such as a spherical styrene foam.
[0009]
A greening board according to a fourth aspect of the present invention is characterized in that, in the first aspect, the porous granular material is a porous stone material or an artificial composition material.
[0010]
Furthermore, the greening board of claim 5 of the present invention is characterized in that, in the invention of claim 1, a reinforcing material is provided inside the water-permeable activation layer.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0012]
As shown in FIG. 3, the greening board 1 according to the present invention has a water retention layer 3 formed on the top surface of an embankment film 2 for preventing the root 9 of the plant from extending, and a required amount of water is formed on the top surface of the water retention layer 3. A water-permeable activating layer 6 formed by solidifying the granular elastic material 4 with an adhesive curing material 5 is provided. A required amount of porous granular material 7 is laid on the surface of the water-permeable activating layer 6 and pressed, and the porous material is pressed. Planting holes 8 having a depth from the surface on which the granular material 7 is provided to the permeable activating layer 6 are provided at appropriate locations, and plant roots 9 are buried and planted in each planting 8 for concrete or the like. It is designed to be fixed to a wall surface by a fixing means such as a bolt.
[0013]
The embodiment of such a greening board 1 will be described in detail. As shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b), a thin synthetic resin sheet or the like is used for the blocking film 2 to cover the entire bottom surface of a predetermined greening board 1. It is formed with the area to cover. The root blocking film 2 is located on the lowermost surface of the greening board 1 and is in contact with the wall surface of concrete or the like. The root stopping film 2 prevents the root 9 of the plant grown inside the greening board 1 from eroding on the wall surface of concrete or the like. Serves to prevent.
[0014]
The water retention layer 3 provided on the upper surface of the root blocking film 2 is made of a sponge-like material through which moisture penetrates, or another material having excellent water absorption and water retention properties. Is provided on the entire surface of the blocking film 2 in accordance with the plan.
[0015]
In FIG. 2, a water-permeable activation layer 6 is formed by solidifying a required amount of a granular elastic material 4 with an adhesive curing material 5. As the granular elastic material 4, a hydrophobic granular material having elasticity such as spherical foamed styrene is used, and as the adhesive hardening material 5, a mixture obtained by mixing a mortar adhesive reinforcing agent and water into cement and stirring the mixture is used. When the hardening material 5 is mixed with the granular elastic material 4 and agitated, the adhesive hardening materials 5 attached around the respective granular elastic materials 4 adhere to each other to form the water-permeable activation layer 6.
[0016]
The water-permeable activating layer 6 needs a gap for having water permeability. Therefore, if a hydrophobic granular material having elasticity, such as spherical foamed styrene, is used as the water-permeable activating layer 6, its spherical shape and elasticity are advantageous for forming a gap, and the overall weight is very light. Further, by adjusting the viscosity of the adhesive curing material 5, the gaps between the individual granular elastic materials 4 are prevented from being completely filled with the adhesive curing material 5.
[0017]
Such a water-permeable activation layer 6 is formed by stacking and bonding a large number of granular elastic materials 4 as described above, and can be formed in a plate shape or any other desired shape.
[0018]
Further, when a porous granular material 7, for example, a porous granular material such as pumice or a granular material having water permeability such as an artificial granular composition material is laid on the surface of the water permeable activation layer 6, and then pressed, the water permeable activation layer is formed. The porous granular material 7 adheres to the adhesive hardening material 5 attached to the individual granular elastic material 4 on the surface of 6 so that the surface of the water-permeable activation layer 6 can be covered with the porous granular material 7.
[0019]
Here, the water retaining layer 3 covers the entire lower surface of the water permeable activation layer 6, and the water absorbed by the water retaining layer 3 is retained here, and the water permeable activation layer 6 or the porous granular material 7 is dried. Accordingly, the water on the water retaining layer 3 side is absorbed by the water permeable activation layer 6 or the porous granular material 7 side.
[0020]
Further, in FIG. 3, the planting hole 8 is formed at a depth from the surface side where the porous granular material 7 is provided to the water-permeable activation layer 6. The root 9 is transplanted together with the soil 9a therein from a pot (planting container) in which plants have been previously rooted in the planting 8 and provided in the planting 8. After that, it is desirable that the plants grow and the roots 9 enter into the gaps between the water-permeable activating layer 6 and the porous granular material 7 and are rooted, and then fixed to the wall surface 10 of concrete or the like. By doing so, the plants do not fall off the greening board 1 even when the greening board 1 is installed in a horizontal state, a steeply inclined state, or even in a vertical state.
[0021]
In order to fix the greening board 1 to the wall surface 10 made of concrete or the like, the greening board 1 is fixed to the wall surface 10 made of concrete or the like through a fixing means such as a bolt 11 in a bolt hole 12 formed in a predetermined portion of the greening board 1.
[0022]
The greening board 1 formed as described above is porous in each of the porous granular materials 7 occupying its surface, and also has a gap between the respective granular elastic materials 4 in the internal water-permeable activation layer 6. In addition, it has water permeability as a whole, and the roots 9 of the plant can be grown in the porous portions of the porous granular material 7 or in the gaps in the water-permeable activation layer 6.
[0023]
In addition, it is possible to bury a root rooting material 13 made of soil, peat moss, or the like in the gaps between the porous granular materials 7 on the surface, so that the plants can be rooted in the root rooting material 13. It is also possible to take root over the entire surface of the greening board 1.
[0024]
Therefore, after the plants have been rooted in the porous granular material 7 and the internal water-permeable active layer 6 in this way, it is of course possible to place the greening board 1 in a flat shape, and furthermore, it is possible to set the greening board 1 in a steeply inclined state. The plants do not fall off from the greening board 1 even when the plant is in the vertical state.
[0025]
Plants suitable for the greening board 1 of the present invention include succulent dried plants such as sedum, but can be applied to other plants as long as rooting is possible.
[0026]
Further, since all the constituent members of the greening board 1 can be made of inorganic substances, the plants can continue to grow if they are not corroded and the water supply is good.
[0027]
In this embodiment, as shown in FIG. 2 or FIG. 3, it is preferable to provide a net-like reinforcing material 18 made of metal or plastic inside the water-permeable activation layer 6. In particular, when the greening board 1 is installed in a place where strength is required, the internal reinforcing member 18 can prevent cracks, breakage, bending, and the like due to external force or elongation of the root 9.
[0028]
Further, in order to secure moisture in the greening board 1, as shown in FIG. 4, one end of a water wick 15 made of a water-absorbing material is applied to the inside of a water injection hole 14 formed at an end of the water retention layer 3, As shown in FIG. 5, a water tank fixed with a locking tool 19 and covered with a tube 16 around the immersion wick 15 so that the other end of the immersion wick 15 is formed to store rainwater 17 a and the like. Let it soak in 17.
[0029]
The number of the water immersion cores 15 is not limited to one, and may be formed by the number of the water injection holes 14 formed at the end of the water retention layer. May be branched by the number of water injection holes 14. Further, tap water or the like may be supplied to the reservoir 17 by the water supply pipe 23 as necessary.
[0030]
With such a configuration, the water sucked up from the inside of the water storage tank 17 through the immersion wick 15 reaches the water retention layer 3 in a state where evaporation is prevented by the tube 16, and permeates into the water retention layer 3.
[0031]
Next, a method of forming the above-mentioned green plate 1 will be described. As shown in FIG. 6A, a bottomed frame 20 having an internal area capable of forming a green plate 1 having a desired area and a planar shape is formed. Then, an anchoring film 2 such as a synthetic resin sheet is laid on the bottom plate 21 of the frame 20.
[0032]
Next, as shown in FIG. 6B, a water retaining layer 3 made of a sponge or the like is provided on the top surface of the anchoring film 2 in the frame 20.
[0033]
Further, the water-permeable activation layer 6 is formed on the upper surface of the water retaining layer 3. If necessary, for example, when strengthening the strength of the greening board 1, a net-like metal or plastic material is formed on the upper surface of the water retaining layer 3. The reinforcing member 18 is laid almost on the entire surface.
[0034]
Next, as shown in FIG. 6 (c), the upper surface of the water retaining layer 3 or the reinforcing material 18 mixed with the granular elastic material 4 made of spherical styrofoam and the above-mentioned adhesive hardening material 5 is put into a frame 20. Spread evenly and level the whole so as to be even height.
[0035]
Next, as shown in FIG. 6 (d), a porous granular material such as pumice is spread as a porous granular material 7 on the surface of the water-permeable active layer 6 which is uniformly laid, and as shown in FIG. 6 (e). When the entire surface of the porous granular material 7 is pressed with the pressing plate 22 or the like, each porous granular material 7 is brought into close contact with the adhesive curing material 5 of the water-permeable activating layer 6 to cover the entire surface.
[0036]
After such pressure bonding, before the water-permeable activating layer 6 has hardened yet, the planting holes 8, the water injection holes 14, the bolt holes 12 and the like are formed in necessary places and cured, thereby obtaining the greening board 1 having a desired shape. .
[0037]
【The invention's effect】
As described above, since the greening board of the present invention is made of a material that does not corrode each constituent material, it does not rot even when used outdoors for a long period of time. The state fixed by the means can be maintained permanently.
[0038]
Further, since the roots of the plants rooted in the planting holes formed in the greening board of the present invention can extend over the entire greening board, it is possible to install this greening board in a flat shape, as well as concrete wall surfaces. It is also possible to fix to a gradient plane or a vertical plane.
[0039]
Further, the constituent material of the greening board can be formed to be light in weight as a whole, and a wide range of construction is possible by adding to the construction site.
[0040]
Furthermore, the roots of the plant transplanted into the planting hole can enter the gaps in the surrounding water-permeable active layer and the porous granular material to be rooted, and moreover, water can easily be absorbed into the porous granular material and the water-permeable active layer. It can permeate and supply water uniformly to the whole, and water can be retained and supplied by the water retaining layer below the water permeable active layer.
[0041]
Furthermore, by connecting the water injection hole formed at the end of the water retention layer and the reservoir for storing rainwater and the like with a flooded core made of a water-absorbing material, rainwater naturally collected in the reservoir or as required. The water and the like supplied through the immersion wick penetrate the water retention layer, and can be uniformly supplied to the entire greening board of the porous granular material and the water-permeable active layer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a top view of a greening board according to the present invention, and FIG. 1 (b) is a side view of the greening board.
FIG. 2 is an enlarged partial view of a cross section of a greening board according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state where roots of a plant are transplanted and planted in a planting hole of a greening board according to the present invention.
FIG. 4 is an enlarged sectional view of an injection hole formed at an end of a porous granular material of a greening board according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a water supply configuration of a greening board according to the present invention.
FIGS. 6 (a) to 6 (e) are cross-sectional views showing steps for producing a plate-like greenery according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Greening board 2 ... Root stop film 3 ... Water retention layer 4 ... Granular elastic material 5 ... Adhesion hardening material 6 ... Water permeable activation layer 7 ... Porous granular material 8 ... Planting 9 ... Root 10 ... Wall surface 11 ... Bolt 12 ... Bolt hole 13 Root root material 14 Water pouring hole 15 Water immersion core 16 Tube 17 Water reservoir 18 Reinforcing material 19 Locking device 20 Frame 21 Bottom plate 22 Press plate
