JP4129335B2 - 血液ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液ポンプに関し、具体的には、内部における血栓の発生を防止することのできる血液ポンプ、特に人工心臓用送血ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
血液ポンプは、ポンプ内の血液がポンプ外に漏出することを防止するために、血液ポンプ内の羽根車を回転させる機構として、磁気カップリングによる動力伝達機構を採用することが多い。
【0003】
前記動力伝達機構を採用する血液ポンプにあっては、ケーシング内に配置されたところの、永久磁石を埋設していない羽根車と、前記ケーシングにより形成されるポンプ室に隣接する別室に収容された永久磁石回転体とを回転軸で結合してなる血液ポンプがある。
【0004】
前記血液ポンプにおいては、前記ポンプ室内から前記別室に向かって血液が漏出しないように、前記ケーシングの底部における前記回転軸が貫通する部分において、前記ケーシングの底部と前記回転軸との間をシールするワッシャ状の軸シール部材と、ケーシングの底部に向かって拡大するリップ部を備え、前記回転軸における前記軸シール部材を挟む位置に装着された一対の外部シール部材とを設けることがある。
【0005】
前記血液ポンプにおいては、回転軸が回転すると、前記回転軸に装着された外部シール部材は、リップ部の先端部において、前記ケーシングの底面を摺動し、しかも軸近傍においては、血液は、流速が小さく、滞留気味となるから、前記リップ部の先端部とケーシングの底部との接触部において、血液が凝固し、これが血栓の原因になることがある。
【0006】
本発明は、回転軸が高速で回転していても血栓の発生し難い血液ポンプ、特に人工心臓送血用ポンプを提供することを目的とする。本発明は、更に詳しくは、前記血液ポンプの備える外部シール部材におけるリップ部の先端部とケーシングの底部との接触部において、血液が凝固するという問題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決することを目的とする本発明は、
吸入管及び吐出管を備えてなるケーシングと、
前記ケーシングの底部に設けられた回転軸挿通孔を貫通する回転軸を有し、前記ケーシングの内部に回転可能に配置され、前記回転軸に結合された羽根車と、
前記ケーシングの底部の一部を形成しかつ内部に空洞部を備える軸シール部材に接触する先端部を備えるリップ部を有し、前記軸シール部材を挟むようにして前記回転軸に装着されたところの、前記回転軸挿通孔と回転軸との間隙をシールする一対の外部シール部材と、
前記軸シール部材と前記外部シール部材のリップ部との間、及び前記軸シール部材と前記回転軸との間に形成される空間、並びに前記空洞部の内部に充填された抗血栓剤含有ゲルと
を備えてなることを特徴とする血液ポンプに関する。
【0008】
本発明の好ましい態様としては、前記抗血栓剤含有ゲルが、ヘパリン水溶液をポリビニルアルコールでゲル化したゲル状物質であるヘパリンゲルである前記血液ポンプが挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)具体的説明
図1は、本発明に係る血液ポンプの一例について、後述する羽根車の軸線に沿って切断した断面を示す断面図である。
【0010】
図1に示されるように、前記血液ポンプの備えるケーシングBは、一端を開口部とし、軸線長さの短い円筒状部、及びその円筒状部の他端部からその中心に向かって収斂する円錐形状部を有するケーシング本体B1と、ケーシング本体B1の前記開口部を覆蓋するケーシングカバーB2とを備えている。
【0011】
ケーシング本体B1の頂部、すなわち前記円錐形状部の先端部には、血液をケーシング本体B1内に導入する吸入管B11が、前記ケーシングカバーB2から遠ざかる方向に設けられている。前記ケーシング本体B1の側面における開口部近傍には、ケーシング本体B1内から血液を導出する吐出管B12が設けられている。
【0012】
前記ケーシングカバーB2は、ケーシング本体B1の開口部に装着されたときに、前記ケーシング本体B1の頂点に向かって僅かに突出する略円錐面状の底部を有する。前記ケーシングカバーB2は、その中心部に、前記吸入管B11から遠ざかる方向に向かって、円筒状の形状を有する円筒部B21を備える。前記円筒部B21の中心部には回転軸挿通孔B22が貫通している。
【0013】
このケーシング本体B1の開口部に前記ケーシングカバーB2が螺合により装着されることにより、羽根車収容室が形成される。前記羽根車収容室の内部には、羽根車Aが回転可能に収容されている。
【0014】
前記羽根車Aは、突出した円錐面状の形状、特にこの血液ポンプにおいては傘状の形状に形成された回転台A1と、前記回転台A1の円錐状に突出した側の面、即ち表側の面、換言すると円錐台表面に、回転軸の軸線を中心にして放射状に立設された適宜枚数例えば6枚の羽根A2とを備えている。前記回転台A1における回転中心の近傍には、複数の液流通貫通孔A4が開設されている。この液流通貫通孔A4は、この回転台A1の内側の空間、換言するとすり鉢状の空間、更に換言するとケーシングBの底面と回転台A1の裏面とに挟まれた空間内に滞留する血液を、回転台A1の表面側の空間に逃して回転台A1の内側の空間内に血液が滞留するのを防止する機能を発揮する。
【0015】
前記回転台A1の中心部には、前記回転台A1の軸線に沿って、吸入管B11から遠ざかる方向に延在する回転軸A3が固定されている。
【0016】
前記羽根車Aは、回転台A1がケーシングカバーB2に臨むように、前記ケーシングBの内部に収納されている。そして、前記回転軸A3は、円筒部B21における回転軸挿通孔B22に挿通されている。前記円筒部B21の回転軸挿通孔B22における前記回転台A1と反対側には、軸受けB3が嵌装され、前記回転軸A3は、略中央部において前記軸受けB3によって回転可能にケーシングカバーB2に保持されている。
【0017】
前記血液ポンプにおいては、更に、前記羽根車Aを軸線の回りに回転させる駆動部Cが、前記ケーシングBの底部を挟んで前記羽根車Aに相対するように設けられている。
【0018】
前記駆動部Cは、前記ケーシングカバーB2に臨む円板状のロータ部C1と、前記ロータ部C1の中心部に固定された略円筒状のハブ部C2とを備えている。前記ロータC1における前記ケーシングカバーB2とは反対側の面には永久磁石C3が固定されている。前記ハブ部C2の回転中心部には、前記回転軸A3が挿通した状態で固定されている。ロータC1、ハブ部C2、及び永久磁石C3は、駆動部ケースC4の内部に収容されている。
【0019】
駆動部ケースC4は、軸線長さが短い略有底円筒状の形状を有する。この駆動部ケースC4は、開口部が前記ケーシングBの底面に向くように、ケーシング本体B1の開口部に螺合されている。前記駆動部ケースC4の底面における中心部には軸受けC5が設けられている。前記回転軸A3は、羽根車Aの回転台A1が固定された端部とは反対側の端部において、前記軸受けC5によって軸支されている。
【0020】
駆動部ケースC4の外側には、回転軸A3の軸線の回りに回転する回転磁界を発生させる回転磁界発生装置(図示せず。)が、前記永久磁石C3に向かい合うように、着脱自在に設けられている。
【0021】
前記回転磁界発生装置においては、モータ等による永久磁石の回転、又はステータコイルへの交流の印加等により、回転磁界を発生させる。
【0022】
回転軸A3における、前記ケーシングカバーB2に設けられた軸受けB3と回転台A1との間の部分には、前記回転軸A3とケーシングBの底部との間をシールする軸シール部Dが設けられている。前記図1において円で囲んだ部分、即ち軸シール部D及びその近傍部分の詳細を図2に示す。
【0023】
図2に示されるように、前記軸シール部Dは、回転軸挿通孔B22における羽根車Aに臨む側の端部に形成された円形状の拡大開口部である装着凹部B23に嵌装されてケーシングBの底部の一部を形成し、前記回転軸A3が挿通する開口部が中心に形成された軸シール部材D1と、前記軸シール部材D1を両面から挟むように前記回転軸A3に装着された一対の外部シール部材D2及びD3とを備える。
【0024】
前記軸シール部材D1は、円環板状、言い換えればワッシャ状の形状を有し、軸線を中心に、中心開口部から外側に向かって円状に広がる空洞部D11を備えている。そして、摺動特性と生体適合性とを併せ持つ素材、例えばチタニウム等により形成されている。
【0025】
外部シール部材D2及びD3は、回転軸A3における前記軸シール部材D1を挟む位置において、回転軸A3に装着される。外部シール部材D2は、駆動部C側の内圧が羽根車収容室側の内圧よりも高くなったときに、前記回転軸A3の外周面と前記軸シール部材D1の開口部との隙間を通って駆動部C側から羽根車収容室側に気体が浸入するのを防止する機能を有する。一方、外部シール部材D3は、羽根車収容室側の内圧が駆動部C側の内圧よりも高くなったときに、羽根車収容室内部の血液が駆動部C側に漏出するのを防止する機能を有する。
【0026】
図2に示されるように、前記外部シール部材D2及びD3は、それぞれ、前記回転軸A3に嵌装される円環状の装着部D22及びD32と、前記装着部D22及びD32における軸シール部材D1に臨む側、即ちケーシングBの底部に臨む側の端部に形成され、前記軸シール部材D1に向かって拡大する円錐面状、言い換えればケーシングBの底部に向かって拡大する円錐面状のリップ部D21及びD31とを有している。前記外部シール部材D2及びD3は、何れもリップ部D21及びD31の先端部が前記軸シール部材D1に接触するように回転軸A3に装着される。したがって、前記回転軸A3が回転すると、前記リップ部D21及びD31の先端部が前記軸シール部材D1の表面即ちケーシングBの底部を摺動する。
【0027】
前記リップ部D21及びD31とケーシングBの底部との間に形成される空間の内部、言い換えれば、前記リップ部D21及びD31と前記軸シール部材D1の間、前記軸シール部材D1と回転軸A3との間、及び前記軸シール部材D1における空洞部D11の内部には、図2において細かい点を附して示したように、ヘパリン水溶液をポリビニルアルコールでゲル化したゲル状物質であるヘパリンゲルが充填されている。前記ヘパリンゲルは、本発明における抗血栓剤徐放手段の一例であり、具体的には、前記抗血栓剤徐放手段として、ケーシングの底部と外部シール部材のリップ部との間に形成される空間に充填された抗血栓剤含有ゲルを備える血液ポンプにおける抗血栓剤含有ゲルの一例である。
【0028】
駆動部Cにおける駆動部ケースC4の内部が何らかの理由により減圧になると、ケーシングB中の血液が、回転軸A3を伝わって前記駆動部ケースC4の内部に流入しようとする。しかし、前記ケーシングB内部の圧力により、外部シール部材D3の備えるリップ部D31がケーシングBの底部に押し付けられ、これによって回転軸A3に沿った血液の漏洩が防止される。
【0029】
また、駆動部ケースC4の内部圧力が羽根車収容室内の圧力よりも高くなったとき、換言すると羽根車収容室内の圧力が駆動部ケースC4の内部圧力よりも低くなったときには、外部シール部材D2が前記外部シール部材D3と同様に作用乃至機能して、羽根車収容室内に気体が浸入することがない。
【0030】
更に、前記ヘパリンゲルから、ケーシングBの底部の一部を形成する前記軸シール部材D1と前記リップ部D21の先端部との間、及び前記軸シール部材D1と前記リップ部D31の先端部との間にヘパリンが徐放されるから、前記リップ部D21及びリップ部D31とケーシングBの底部との間における最も血液が凝固し易い部分で血液が凝固することがない。したがって、この血液ポンプの前記箇所において、血栓が発生することが無い。
【0031】
(2)全体説明
以上において、本発明の一実施例に係る血液ポンプを詳述したが、本発明においては、本発明の要旨の範囲内で種々の設計変更を行うことができる。
【0032】
血液ポンプにおけるケーシングは、吸入管と吐出管とを備え、後述する羽根車を回転可能に収容する容器としての機能、及び前記羽根車と協働して、前記吸入管から吸入された血液にヘッドを与えて、前記吐出管から前記血液を外部に送り出す機能を有する種々の形状、構造或いは型式を採用することができる。
【0033】
本発明における羽根車は、前記ケーシング内部において回転することにより、前記ケーシングにおける吸入管から吸入された血液にヘッドを与える機能を有する様々の形状、構造或いは型式を採用することができる。
【0034】
前記羽根車における回転台の形状は、前記具体的説明において例示した血液ポンプにおける回転台A1のような傘状の形状には限定されない。
【0035】
本発明の血液ポンプにおける抗血栓剤徐放手段は、ケーシングの底部とリップ部の先端部との間に抗血栓剤を徐放する機能を有する。このような抗血栓剤徐放手段としては、例えば、前記血液ポンプにおけるヘパリンゲルのように、前記底部と前記リップ部との間に形成される空間に充填された抗血栓剤含有ゲルが挙げられる。
【0036】
前記抗血栓剤含有ゲルとしては、抗血栓剤と、抗血栓剤をゲル状の形態で保持する機能、言い換えれば抗血栓剤を担持する機能を有する担体とを含有するゲル状の材料を挙げることができる。
【0037】
前記抗血栓剤含有ゲルに用いられる抗血栓剤としては、ヘパリン、クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン、アスピリン、ウロキナーぜ、プロスタグランジン、抗トロンビン剤、及び抗補体活性剤等が挙げられる。
【0038】
前記抗血栓剤含有ゲルの具体的例としては、ヘパリンをゲル化したヘパリンゲル、クエン酸ナトリウムをゲル化したクエン酸ナトリウムゲル、エチレンジアミンをゲル化したエチレンジアミンゲル、アスピリンをゲル化したアスピリンゲル、ウロキナーゼをゲル化したウロキナーゼゲル、プロスタグランジンをゲル化したプロスタグランジンゲル、抗トロンビン剤をゲル化した抗トロンビンゲル、及び抗補体活性剤をゲル化した抗補体活性ゲル等を挙げることができる。
【0039】
前記ヘパリンゲルにおいて用いられる担体としては、例えばポリ(メタクリル酸ジメチルアミノエチル)、ポリビニルアルコール、及び疎水性セグメント化ポリウレタン(例えば、Biomer(登録商標)等)等の軟質高分子化合物を挙げることができる。
【0040】
前記クエン酸ナトリウムゲル及び前記エチレンジアミンゲルにおいて用いられる担体としては、前記ヘパリンゲルにおける担体と同様の軟質高分子化合物を挙げることができる。
【0041】
前記アスピリンゲルにおいて用いられる担体としては、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、及びポリ酢酸ビニル等を挙げることができる。
【0042】
前記ウロキナーゼゲルにおいて用いられる担体としては、例えば、Evatate(登録商標)等のポリ酢酸ビニル樹脂等を挙げることができる。
【0043】
プロスタグランジンゲルにおいて用いられる担体としては、前記疎水性セグメント化ポリウレタン、及びポリ塩化ビニル樹脂等を挙げることができる。
【0044】
前記抗トロンビンゲル及び合成抗補体ゲルにおいて用いられる担体としては、例えば親水性セグメント化ポリウレタン及びポリ塩化ビニル樹脂等を挙げることができる。
【0045】
羽根車駆動手段としては、羽根車を回転駆動することができる限りその手段については、特に制限がなく、前記具体的説明の欄で例示した磁気カップリングによる動力伝達機構の外に、羽根車の回転軸に直結された直結型駆動手段を採用することもできる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、ケーシングの外部に血液が漏洩したり、ケーシング内部に気泡が漏出したりする問題がなく、さらに、ケーシングの底部とリップ部の先端部との間において、血液の凝固、及び前記血液の凝固に起因する血栓の発生が起こらない故に、高速回転する回転軸とケーシングの底部との間、及びその近傍における血栓の発生を効果的に防止することのできる血液ポンプを提供することができる。
【0047】
本発明により提供される血液ポンプは、ケーシングの底部と回転軸との間に、軸シール構造を備えているから、羽根車駆動手段を、羽根車の回転を実現する回転軸をケーシングの外部に設けられたマグネット(従動マグネット)に結合し、この従動マグネットを例えば回転磁界により回転させる構成とすることができ、その場合、従動マグネットはエアー(空気)中に存在するからこの従動マグネットの回転による損失抵抗を小さくすることができるという技術的効果も奏される。よって、前記血液ポンプは、回転効率及び制御応答性に優れた構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の血液ポンプの一例について、前記ポンプの備える羽根車の軸線に沿って切断した断面図である。
【図2】図2は、図1に示されたポンプにおける軸シール部Dの詳細を示す拡大図である。
【符号の説明】
A・・・羽根車、A1・・・回転台、A2・・・羽根、A3・・・回転軸;
B・・・ケーシング、B1・・・ケーシング本体B1、B2・・・ケーシングカバーB2、B11・・・吸入管、B12・・・吐出管、B21・・・円筒部、B22・・・回転軸挿通孔、B23・・・装着凹部、B3・・・軸受け;
C・・・駆動部、C1・・・ロータ部、C2・・・ハブ部、C3・・・永久磁石、C4・・・駆動部ケース、C5・・・軸受け;
D・・・軸シール部、D1・・・軸シール部材、D2、D3・・・外部シール部材、D21、D31・・・リップ部、D22、D32・・・装着部。
Claims (2)
- 吸入管及び吐出管を備えてなるケーシングと、
前記ケーシングの底部に設けられた回転軸挿通孔を貫通する回転軸を有し、前記ケーシングの内部に回転可能に配置され、前記回転軸に結合された羽根車と、
前記ケーシングの底部の一部を形成しかつ内部に空洞部を備える軸シール部材に接触する先端部を備えるリップ部を有し、前記軸シール部材を挟むようにして前記回転軸に装着されたところの、前記回転軸挿通孔と回転軸との間隙をシールする一対の外部シール部材と、
前記軸シール部材と前記外部シール部材のリップ部との間、及び前記軸シール部材と前記回転軸との間に形成される空間、並びに前記空洞部の内部に充填された抗血栓剤含有ゲルと
を備えてなることを特徴とする血液ポンプ。 - 前記抗血栓剤含有ゲルが、ヘパリン水溶液をポリビニルアルコールでゲル化したゲル状物質であるヘパリンゲルである前記請求項1に記載の血液ポンプ。
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JP04460199A Expired - Fee Related JP4129335B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 血液ポンプ |
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