JP4128158B2 - Seat lock release device for vehicle seat - Google Patents
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Description
本発明は、車両の前面衝突時に車両用シートのシートロックを解除してそのシートを後退させる車両用シートのシートロック解除装置に関するものである。 The present invention relates to a vehicle seat lock releasing device that releases a seat lock of a vehicle seat and retracts the seat when a frontal collision of the vehicle occurs.
従来、車両用シートのシートロック解除装置として、フロア上に車両の進行方向に延びて配設されたロアレールに対向するようにシートクッションに固定されたアッパレールをそのロアレールに前後方向に移動可能に取付け、アッパレールを前進させる方向に付勢する弾性体を設けるとともに、アッパレール又はロアレールに複数の被係止部を設け、その被係止部に選択的に係止可能に構成されアッパレールが弾性体の付勢力に抗して後退するのを許容しかつ弾性体の弾性力により前進するのを阻止する係止具を備える装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置では、車両が前面衝突して車両の前面が車室内に侵入することにより、シートクッションに所定値以上の後ろ向き荷重が作用すると、アッパレールが弾性体の弾性力に抗して後退し、クッションフレームがシートクッション及びシートバックとともに後方に移動することにより、運転者は衝突した車両から容易に脱出できるようになっている。
しかし、上記従来の車両用シートのシートロック解除装置では、車両に後方から他の車両が追突した場合にもシートクッションに所定値以上の後ろ向き荷重が作用し、クッションフレームがシートクッション及びシートバックとともに後方に移動してしまう不具合があった。
Conventionally, as a seat lock release device for a vehicle seat, an upper rail fixed to a seat cushion is attached to the lower rail so as to be movable in the front-rear direction so as to face a lower rail disposed on the floor so as to extend in the traveling direction of the vehicle. In addition to providing an elastic body that urges the upper rail in the advancing direction, a plurality of locked portions are provided on the upper rail or the lower rail, and the upper rail is attached to the elastic body. 2. Description of the Related Art An apparatus is known that includes a locking tool that allows a reverse movement against a force and prevents the elastic body from moving forward due to the elastic force of an elastic body (see, for example, Patent Document 1). In this device, when the vehicle collides with the front and the front of the vehicle enters the vehicle interior, when a rearward load greater than a predetermined value acts on the seat cushion, the upper rail moves backward against the elastic force of the elastic body, and the cushion The frame moves backward together with the seat cushion and the seat back, so that the driver can easily escape from the vehicle that has collided.
However, in the conventional seat lock release device for a vehicle seat, a rearward load of a predetermined value or more is applied to the seat cushion even when another vehicle collides with the vehicle from the rear, and the cushion frame is combined with the seat cushion and the seat back. There was a problem that moved backwards.
この点を解消するために、図13に示すようなロック解除装置が考えられている。即ち、車両にハウジング3を設けてそのハウジング3に車幅方向の両側部から一対の係止具4,4のそれぞれの基端を没入可能に側方に突出して設け、その一対の係止具4,4が突出状態でシート2をロックし没入状態でそのシート2のロックを解除するように構成することが考えられる。このロック解除装置では、ハウジング3に摺動駒5を移動可能に収容し、一対の係止具4,4の基端の間の実線で示す第1位置6で一対の係止具4,4の没入を禁止し、一対の係止具4,4の基端から外れた破線で示す第2位置7で一対の係止具4,4の没入を許容するようにする。そして、この摺動駒5はガス発生器8が発生させたガスにより第1位置6から第2位置7に移動するようにし、荷重センサ9aの検出出力に基づいてコントローラ9がそのガス発生器8を制御するように構成する。
従って、このロック解除装置では、荷重センサ9aの検出出力によりコントローラ9が前面衝突した場合にのみガス発生器8を駆動し、摺動駒5を第1位置6から第2位置7に移動させるので、車両に後方から他の車両が追突した場合に発する荷重センサ9aの検出出力ではガス発生器8を駆動しない。これにより車両に後方から他の車両が追突した場合に、シート2が後方に移動してしまうことを防止する。
Therefore, in this lock release device, the
しかし、図13に示すロック解除装置では、ガス発生器8を駆動して摺動駒5を第1位置6から第2位置7に移動させることによりシート2のロックを解除するので、シートのロックが解除された直後に摺動駒5に後ろ向き荷重が加わり第2位置7から第1位置6に戻ってしまうとシート2が十分に後退する以前に再びシート2がロックされてしまう不具合がある。この点を解消するために、第2位置7に移動した摺動駒5をその第2位置7に維持させる図示しない固定手段を設けることが考えられるが、移動した摺動駒5をその第2位置7に固定してしまうと、シート2が後退した後にその車両に後方から別の車両が衝突したときの一対の係止具4,4の没入を禁止することができずに、前面衝突時に後退したシート2が更に後退してしまう不具合がある。
本発明の目的は、車両の前面衝突時に確実にシートを後退させるとともに、前面衝突後に後方から衝突された場合におけるシートの後退を有効に防止し得る車両用シートのシートロック解除装置を提供することにある。
However, in the unlocking device shown in FIG. 13, the
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a seat lock release device for a vehicle seat that can reliably prevent the seat from retracting when the vehicle is collided from the rear after a frontal collision, while reliably retracting the seat at the time of a frontal collision of the vehicle. It is in.
請求項1に係る発明は、図1〜図4及び図11に示すように、車両10の進行方向に延びて設けられたハウジング32と、ハウジング32に車幅方向の両側部からそれぞれの基端が没入可能に側方に突出して設けられ突出状態で車両10に移動可能に設けられたシート13をロックし没入状態でシート13のロックを解除するように構成された一対の係止具33,33と、ハウジング32に移動可能に収容され一対の係止具33,33の基端の間の第1位置36で一対の係止具33,33の没入を禁止し一対の係止具33,33の基端から外れた第2位置37で一対の係止具33,33の没入を許容する摺動駒35と、ハウジング32に設けられ発生させたガスにより摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させるガス発生器41と、シート13に作用する荷重を検出する荷重センサ42と、荷重センサ42の検出出力に基づいてガス発生器41を制御するコントローラ43とを備えた車両用シートのシートロック解除装置である。
As shown in FIGS. 1 to 4 and 11, the invention according to claim 1 includes a
その特徴ある構成は、図1に詳しく示すように、摺動駒35は第1位置36で一対の係止具33,33の没入を単独で禁止可能に構成された外筒35aとその外筒35aに移動可能に挿入された内部部材35bとを備え、その内部部材35bは摺動駒35の移動方向に沿って外筒35aに挿通された挿入ピン35cとその挿入ピン35cのガス発生器41側端部に形成され第1位置36で一対の係止具33,33の没入を単独で禁止可能に構成された頭部35dとを備え、外筒35aを第1位置36又は第2位置37に維持させるように付勢する維持スプリング39がハウジング32に設けられ、維持スプリング39が外筒35aを第2位置37に維持させた状態でシート13に作用する後ろ向き荷重が所定の衝撃値以上になったときに外筒35aとともに第2位置37に存在する内部部材35bが第1位置36へ戻って一対の係止具33,33の没入を禁止するように構成され、第1位置36へ戻った内部部材35bの第2位置37方向への移動を禁止する移動禁止手段52が外筒35aに設けられたところにある。
As shown in detail in FIG. 1, the characteristic configuration is that an
この請求項1に記載された車両用シートのシートロック解除装置では、車両10が前面衝突すると、荷重センサ42の検出出力によりコントローラ43は前面衝突したことを認識してガス発生器41を制御し、ガス発生器41から図5に示すようにガスを発生させて図6に示すように摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させる。これにより図7に示すように一対の係止具33,33のハウジング32内部への没入は許容され、一対の係止具33,33が没入することによりシート13のロックは解除する。従って、車両10の前面の車室への侵入やエアバッグ等の膨張によりシート13は後退して運転者が衝突した車両から容易に脱出できるような空間を形成する。
一方、車両10が後方から追突されても、荷重センサ42の検出出力によりコントローラ43は前面衝突したことを認識しない。よって摺動駒35は図1に示すように第1位置36にとどまって一対の係止具33,33を没入不能な状態に維持する。この結果、車両10が後方から追突された場合におけるシート13の後退は禁止される。
In the seat lock release device for a vehicle seat according to the first aspect, when the
On the other hand, even if the
また、外筒35aを第1位置36又は第2位置37に維持させるように付勢する維持スプリング39をハウジング32に設けたので、前面衝突時に第1位置36から第2位置37に移動した摺動駒35は、ガス発生器41から発せられた高圧ガスにより第2位置37に押し付けられた状態でその維持スプリング39により第2位置37に維持される。このため、車両10が前面衝突してシート13が十分に後退する以前に後ろから更に衝突されてその摺動駒35に後ろ向き荷重が加わっても、その摺動駒35が第2位置37から第1位置36に戻ることはなく、シート13が十分に後退する以前に再びシート13がロックされてしまうような事態を回避する。
Further, since the
車両の前面衝突から所定時間経過した後はシート13の後退が完了し摺動駒35を第2位置37に押し付けるガス圧もゼロになる。違って、前面衝突によりシート13の後退が完了した状態で、その車両10に別の車両が後方から追突すると、摺動駒35における内部部材35bが第2位置37から第1位置36へ戻って一対の係止具33,33の没入を禁止する。ここで、外筒35aに設けられた移動禁止手段52は第1位置36へ戻った内部部材35bの第2位置37方向への移動を禁止するので、内部部材35bが再び第2位置37に移動して一対の係止具33,33の没入は許容されるような事態を有効に回避し、車両10が後方から更に追突された場合におけるシート13の後退を有効に禁止することができる。
After a predetermined time has elapsed since the frontal collision of the vehicle, the retraction of the
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、移動禁止手段52が、外筒35aに挿入ピン35cを軸心として挿入ピン35cを周囲から包囲しかつ車両10前方に向かうに従って小径になるように形成された空洞53と、空洞53に挿入され挿入ピン35cの前方への移動時に挿入ピン35cの外周面と空洞53の内周面との間に噛み込んで挿入ピン35cの前方への移動を禁止するように構成された複数の球体54とを備えたことを特徴とする。
この請求項2に記載された車両用シートのシートロック解除装置では、挿入ピン35cの前方への移動時に挿入ピン35cの外周面と空洞53の内周面との間に複数の球体54が噛み込むので、第1位置36へ戻った内部部材35bの第2位置37方向への移動を有効に禁止することができる。
The invention according to
In the seat lock release device for a vehicle seat described in
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、図11に示すように、車両がエアバッグ45の展開装置を備え、荷重センサ42がエアバッグ45の展開装置に用いられたセンサであることを特徴とする。
この請求項3に記載された車両用シートのシートロック解除装置では、荷重センサ42はエアバッグ45の展開装置に用いられるセンサであるので、荷重センサ42を独立して設ける場合に比較して部品点数を減少させることができ、管理負担も減少してその単価が押し上げられることを防止することができる。
The invention according to
In the seat lock release device for a vehicle seat according to the third aspect, since the
本発明の車両用シートのシートロック解除装置では、車両が前面衝突すると、荷重センサの検出出力によりコントローラは前面衝突したことを認識してガス発生器を制御し、摺動駒を第1位置から第2位置に移動させる。これにより一対の係止具のハウジング内部への没入は許容され、シートのロックは解除する。従って、車両の前面の車室への侵入やエアバッグ等の膨張によりシートは後退して運転者が衝突した車両から容易に脱出できるような空間を形成する。一方、車両が後方から追突されても、荷重センサの検出出力によりコントローラは前面衝突したことを認識しない。よって摺動駒は第1位置にとどまって一対の係止具を没入不能な状態に維持する。この結果、車両が後方から追突された場合におけるシートの後退は禁止される。 In the seat lock release device for a vehicle seat according to the present invention, when the vehicle collides with the front, the controller recognizes the front collision with the detection output of the load sensor, controls the gas generator, and moves the sliding piece from the first position. Move to second position. Thereby, the immersion of the pair of locking tools into the housing is permitted, and the lock of the seat is released. Therefore, the seat moves backward due to the intrusion into the passenger compartment on the front surface of the vehicle or the expansion of the air bag or the like, thereby forming a space where the driver can easily escape from the vehicle with which the driver has collided. On the other hand, even if the vehicle collides from behind, the controller does not recognize that a frontal collision has occurred due to the detection output of the load sensor. Therefore, the sliding piece stays at the first position and maintains the pair of locking tools in a state where they cannot be immersed. As a result, the backward movement of the seat is prohibited when the vehicle is collided from behind.
また、本発明の車両用シートのシートロック解除装置では、車両が前面衝突するとシートを後退させ、その後退が完了した状態で、その車両に別の車両が後方から追突すると、摺動駒における内部部材が第1位置へ戻る。移動禁止手段は第1位置へ戻った内部部材の第2位置方向への移動を禁止するので、内部部材が再び第2位置に移動して一対の係止具の没入は許容されるような事態を有効に回避し、車両が後方から更に追突された場合におけるシートの後退を有効に禁止することができる。
更に、車両がエアバッグの展開装置を備え、荷重センサがエアバッグの展開装置に用いられたセンサであれば、荷重センサを独立して設ける場合に比較して部品点数を減少させることができ、管理負担も減少してその単価が押し上げられることを防止することができる。
In the seat unlocking device for a vehicle seat according to the present invention, when the vehicle collides with the front, the seat is retracted, and when the vehicle completes the retraction, when another vehicle collides from the rear, The member returns to the first position. Since the movement prohibiting means prohibits the movement of the internal member returned to the first position in the second position direction, the internal member moves to the second position again, and the immersion of the pair of locking devices is allowed. Can be effectively avoided, and the backward movement of the seat when the vehicle is further bumped from behind can be effectively prohibited.
Furthermore, if the vehicle includes an airbag deployment device and the load sensor is a sensor used in the airbag deployment device, the number of parts can be reduced compared to the case where the load sensor is provided independently. The management burden is also reduced and the unit price can be prevented from being pushed up.
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図11に示すように、キャブオーバ型トラック10のキャブ11にはステアリングシャフト12aを回転可能に保持するステアリングコラム12に対向してシート13が設けられる。このステアリングコラム12はシート13の前方のダッシュパネル10aにコラムサポートブラケット10bを介して支持され、ステアリングコラム12の上端から突出するステアリングシャフト12aにはステアリングホイール12bが固着される。シート13は運転者の尻部を受けるシートクッション13aと、シートクッション13aの後端にリクライニングアジャスタ13bを介して取付けられ運転者の背部を受けるシートバック13cとを備える。シートクッション13aの下部にはそのシートクッション13aを支えるクッションフレーム13dが設けられる(図3)。キャブ11のフロア11a上にはトラック10の進行方向に延びて一対のロアレール16a,16bが配設され、この一対のロアレール16a,16bにそれぞれ対向するようにシートクッション13aには一対のアッパレール17a,17bが固定される。ロアレール16a,16bはフロア11a上にシートレッグ18及びシートブラケット19を介して取付けられる。
Next, the best mode for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 11, the
図3及び図4に示すように、一対のアッパレール17a,17bは一対のロアレール16a,16bのそれぞれの外側にその長手方向に沿って移動可能に取付けられる。一対のロアレール16a,16bには移動部材14が前後方向に移動可能に取付けられる。この移動部材14は、一対のロアレール16a,16bのそれぞれの内側にその長手方向に沿って移動可能に取付けられた一対の補助レール14a,14bと、その一対の補助レール14a,14bを連結する連結板14cとにより構成される。一対の補助レール14a,14bはロアレール16a,16bの長さより短く形成され、この補助レール14a,14bを含む移動部材14はその一対のロアレール16a,16bの間にその一対のロアレール16a,16bの前端と後端の間の範囲内で前後方向に移動可能に取付けられる。一方、一対のアッパレール17a,17bはその一対のアッパレール17a,17bの前後端から移動部材14が前方又は後方に突出不能に一対のロアレール16a,16bにそれぞれ取付けられる。そして、一対のアッパレール17a,17bをこの移動部材14の前後方向の任意の位置に選択的に固定するシート固定手段20が設けられる。
As shown in FIGS. 3 and 4, the pair of
この実施の形態におけるシート固定手段20は、移動部材14に設けられた孔付プレート21と、アッパレール17a,17bの長手方向に沿ってそのアッパレール17a,17bに取付けられた調節ハンドル22とを備える。孔付プレート21は移動部材14の両側部にロアレール16a,16bに沿って設けられ、このレール16a,16bの長手方向に沿って多数の角孔21aがそれぞれ形成される。またアッパレール17a,17bの上面にはそれぞれハンドルホルダ23の基端が固着され、このハンドルホルダ23の先端には円孔23aが形成される。この円孔23aは調節ハンドル22が回動可能に挿入されてその軸心を回転中心として回転可能に構成される。この調節ハンドル22には爪部材24の基端が固着され、この爪部材24の先端は上記多数の角孔21aに選択的に挿入可能に曲げられる。アッパレール17a,17bの上面にそれぞれ設けられた調節ハンドル22はそれらの後端に設けられた連結部材27及び連結ワイヤ28を介して互いに連結され、一方の調節ハンドル22には、この調節ハンドル22を付勢してそれぞれの爪部材24の先端が角孔21aに挿入する方向にそれぞれの調節ハンドル22を回転させるねじりコイルばね26が巻回される(図4)。
The seat fixing means 20 in this embodiment includes a
一方、移動部材14には、所定値以上の衝撃力が前方からシート13に作用したときに一対のロアレール16a,16bに対してこの移動部材14を後退させるシート後退手段30が備えられる。図1〜図4に示すように、この実施の形態におけるシート後退手段30は、一対のロアレール16a,16bの内側部にそれぞれ設けられた一対の被係止部材31と、一対の被係止部材31の間の移動部材14に車両の進行方向に延びて設けられたハウジング32とを備える。被係止部材31は一対のロアレール16a,16bの内側部に長手方向に沿って設けられる。この被係止部材31には一対のロアレール16a,16bの長手方向に所定の間隔をあけて複数の被係止部31aが形成される(図2)。被係止部31aは、被係止部材31の内側に形成された鋸歯状の凹部であり、この被係止部31aの前面31bは略車幅方向に延びる起立面に形成され、かつ後面31cは後方に向うに従ってなだらかに登る傾斜面に形成される。
On the other hand, the moving
一方、ハウジング32には、一対の係止具33が両側から設けられる。この係止具33は被係止部31aに係止可能に構成された係止本体33aとその係止本体33aが先端に設けられた棒状部材33bとにより構成され、棒状部材33bの先端を両側に突出させてその棒状部材33bの基端がハウジング32の両側から没入可能に設けられる。ハウジング32に没入可能に設けられた係止具33の突出した先端における係止本体33aには、その後面33cが傾斜して形成され(図2)、被係止部31aにその先端が侵入した状態で被係止部31aの前面31cに面接触するように形成される。また棒状部材33bには係止具33をその先端が突出するように付勢するコイルばね40が設けられる。係止具33の先端における係止本体33aはこのコイルばね40の弾性力により被係止部材31の被係止部31aに選択的に係止するように構成される。
On the other hand, the
従って、このシート後退手段30では、アッパレール17aに後向きの荷重が作用するとその荷重は移動部材14に伝達され、その移動部材14とともに一対の係止具33はアッパレール17aとともに後方に移動しようとする。すると、被係止部31aの傾斜した後面31cにより係止具33はコイルばね40の付勢力に抗して図7に示すようにハウジング32に没入し、係止具33が後方に移動して係止具33の先端が今まで係止していた被係止部31aより後方における次の被係止部31aに先端が対向した時点で図10に示すようにコイルばね40の付勢力により突出する。そしてその被係止部31aに係止具33の先端が係止する。即ち、被係止部材31及び係止具33は、アッパレール17a,17bが前進するのを防止する一方で、アッパレール17a,17bが後退するのを許容するように構成される。
Accordingly, in the seat retracting means 30, when a backward load is applied to the
図1〜図3に示すように、ハウジング32の内部には摺動駒35が設けられる。この実施の形態における摺動駒35は外筒35aとその外筒35aに車両10の進行方向に移動可能に挿入された内部部材35bとを有する。この摺動駒35は一対の係止具33,33のそれぞれの基端の間の図1に示す第1位置36と、その第1位置36の前方の係止具33の基端から外れたハウジング32内部の図6に示す第2位置37を移動可能にハウジング32に収容される。また、ハウジング32には金属ボールからなる駒受け部材38が収容され、その駒受け部材38を付勢する維持スプリング39がケース39aに収容された状態でそのハウジング32に設けられる。駒受け部材38は、第1位置36と第2位置37の間のハウジング32に収容され、維持スプリング39は摺動駒35の移動方向に直交する方向にケース39aに収容された状態で設けられ、駒受け部材38は摺動駒35が移動時にケース39aの内部に没入可能に設けられる。維持スプリング39は、駒受け部材38を突出するように付勢して摺動駒35における外筒35aを第1位置36又は第2位置37に維持させるように構成される。
As shown in FIGS. 1 to 3, a sliding
図1に示すように、ハウジング32には摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させる駆動手段であるガス発生器41が設けられる。このガス発生器41は、発生させたガスにより摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させるようにハウジング32の後端に設けられる。図1に詳しく示すように、このガス発生器41は、従来からエアバッグ45(図11)を展開するために用いられていたものであって、後述するコントローラ43からの指令により発火する点火装置41aが基台41bに設けられ、その基台41bにその点火装置41aを覆うようにカバー41cが設けられる。カバー41cにはガス発生剤41dが充填され、点火装置41aが発火することによりガス発生剤41dから窒素ガスが発生し、図5に示すようにカバー41cを破裂させてそのガスの圧力により摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させるように構成される。そして、ハウジング32の上部には、図6に示すように摺動駒35が第2位置37に移動した後にガス発生器41が発したガスを外部に排出するガス抜き孔32aが形成される。
As shown in FIG. 1, the
シート13に作用する荷重は荷重センサ42により検出される。図11に示すように、この実施の形態における荷重センサ42は、エアバッグ45の展開装置に用いられたものが使用される。エアバッグ45はステアリングシャフト12aを保持するステアリングコラム12のシート13に対向する側部に上述したガス発生器41と同一構造のガス発生器45aを介して取付けられ、このガス発生器45aはエアバッグ45の内部に窒素ガスを導入可能に構成される。荷重センサ42はハウジング32に設けられた抵抗線ひずみ計であり、荷重センサ42の検出出力はコントローラ43の制御入力に接続される。コントローラ43の制御出力はエアバッグ45におけるガス発生器45aとハウジング32に設けられたガス発生器41に接続される。またコントローラ43にはメモリ43aが設けられ、このメモリ43aにはトラック10が前面衝突したときにハウジング32に作用する荷重をしきい値として記憶される。そして、荷重センサ42の検出出力がこのしきい値を超えた時にコントローラ43はトラック10が前面衝突したと認識してエアバッグ45の内部に窒素ガスを導入するようにガス発生器45aを制御するとともに、摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させるようにハウジング32におけるガス発生器41を制御するように構成される。
A load acting on the
図1に詳しく示すように、摺動駒35における外筒35aは第1位置で一対の係止具33,33の没入を単独で禁止可能に構成される。また、その外筒35aに移動可能に挿入された内部部材35bは、摺動駒35の移動方向に沿って外筒35aに挿通された挿入ピン35cと、その挿入ピン35cのガス発生器41側端部に形成され第1位置36で一対の係止具33,33の没入を単独で禁止可能に構成された頭部35dとを備える。ハウジング32における挿入ピン35cの延長部分には、摺動駒35の移動方向に沿って案内孔32bが形成され、挿入ピン35cは摺動駒35が第1位置36でその案内孔32bから離脱し、摺動駒35が第2位置37でその案内孔32bに挿通するように構成される。
ここで、ハウジング32に形成されたガス抜き孔32aは、このハウジング32内部のガスを大気に放出して摺動駒35を第2位置37に付勢するガス圧を徐々に減少させる。そしてガス発生器41のガス発生量及びこのガス抜き孔32aの孔径は、ガス発生器41からガスが発生した後所定時間経過後、例えば0.1〜0.4秒後、好ましくは0.1〜0.2秒後にその摺動駒35を第2位置37に付勢するガス圧がゼロになるように調整される。
As shown in detail in FIG. 1, the
Here, the
一方、維持スプリング39が外筒35aを第2位置37に維持させた状態でシート13に作用する後ろ向き荷重が所定の衝撃値以上になったときに外筒35aとともに第2位置37に存在する内部部材35bが第1位置36へ戻って一対の係止具33,33の没入を禁止するように構成される。そして、第1位置36へ戻った内部部材35bの第2位置37方向への移動を禁止する移動禁止手段52が外筒35aに設けられる。この実施の形態における移動禁止手段52は、外筒35aに挿入ピン35cを軸心としてその挿入ピン35cを周囲から包囲しかつ車両10の前方に向かうに従って小径になるように形成された空洞53と、その空洞53に挿入された複数の球体54とを備える。空洞53は後端が大径であって前端が小径の挿入ピン35cを軸心とする円錐台形状に形成され、その空洞53に挿入される複数の球体54は、大径側の空洞53に挿入可能であって、小径側前端にまで移動不能な直径を有する。そして、大径側の空洞53に挿入された球体54は挿入ピン35cの前方への移動時にその挿入ピン35cとともに空洞53の小径側である前方に移動し、その挿入ピン35cの外周面と空洞53の内周面との間に噛み込んで挿入ピン35cの前方への移動を禁止するように構成される。
On the other hand, when the backward load acting on the
このように構成された車両用シートのシートロック解除装置の動作を説明する。
トラック10を最初に運転する運転者はその好みによりシート13を前後方向に移動して任意の最適な位置に固定する必要がある。この固定はシート固定手段20により行われ、調節ハンドル22を爪部材24とともに回転させてその先端を孔付プレート21における角孔21aから離脱させる。これによりアッパレール17a,17bは移動部材14と独立してロアレール16a、16bに沿って前後方向に移動可能な状態になり、最適な位置で調整ハンドル22をコイルばね26の付勢力に従って回転させる。これにより爪部材24の先端は角孔21aに挿入して移動部材14に対する前後方向の移動は禁止される。一方、被係止部材31と係止具33とは互いに係合した状態であるから移動部材14の前後方向に対する移動は禁止されている状態であり、爪部材24の先端が角孔21aに挿入された状態でシート13は運転者の好みの任意の位置に固定される。
The operation of the seat lock releasing device for a vehicle seat configured as described above will be described.
The driver who drives the
シート13が好みの位置に固定された後、運転者はそのシート13に着座してトラックを運転して走行させる。トラック10の通常走行時にシート13には走行に伴う慣性力が作用する。この慣性力は衝撃的な荷重ではないため、荷重センサ42の検出出力がメモリ43aに記憶されたしきい値を超えることはなく、ハウジング32内部の摺動駒35は第1位置36に位置する。一方、トラック10が前面衝突すると、シート13に衝撃的かつ大きな前向き荷重が作用する(図12の(a)の範囲)。すると、荷重センサ42の検出出力がメモリに記憶されたしきい値を超えることになり、コントローラ43はトラック10が前面衝突したことを認識してガス発生器45aを制御してエアバッグ45を膨らませ、運転者が前方に傾動してステアリングホイール12bに直接当接することを防止する。これとともにコントローラ43は図5に示すようにガス発生器41を制御し、図6に示すように摺動駒35を第1位置36から第2位置37に移動させる。これにより係止具33の没入は図7に示すように許容されることになるけれども、被係止部材31及び係止具33によりアッパレール17a,17bが前進することは防止される。
After the
その後シート13に作用する前向き荷重は減少して図12の(b)の範囲に移行し、次にステアリングコラム12が後退してシートクッション13aに当接したり或いはエアバッグ45が膨張したりすることにより、シート13に後向き荷重が作用する(図12の(c)の範囲)。しかし、その荷重は衝撃的な荷重でないため維持スプリング39が摺動駒35を第2位置37に維持させ、摺動駒が第1位置36に戻って係止具33の没入を禁止することはない。そして、エアバッグ45が膨張したりすることによりシート13に後向き荷重が作用すると、被係止部材31はアッパレール17aとともに後方に移動しようとし、図7に示すように、被係止部31aの傾斜した前面31cにより係止具33はコイルばね40の付勢力に抗してハウジング32に没入する。すると、図10に示すように、被係止部材31が後方に移動することは許容され、アッパレール17a,17bがシート13とともにロアレール16a,16bに沿って後退する。この結果、トラック10の前面衝突時に確実にシート13を後退でき、シート13の着席者の脱出性を向上できる。またアッパレール17a,17bがシート13とともに後退するに従って係止具33が順次後方の被係止部31aに係止していくので、アッパレール17a,17bは後退した位置に保持され、たとえシート13に再び前向き荷重が作用したとしても、シート13が前進することはない。
Thereafter, the forward load acting on the
ここで、ガス発生器41からハウジング32内部に発せられたガスはガス抜き孔32aから徐々に大気の放出され、摺動駒35を第2位置37に付勢するガス圧は徐々に減少する。このため、係止ピン51の先端は挿入ピン35cに係止し摺動駒35が第1位置36に戻ることを禁止する。このため、そのガス圧がゼロになるまでの間、この実施の形態では、ガス発生から0.1〜0.4秒の間、好ましくは0.1〜0.2秒の間は、摺動駒35における内部部材35bが第2位置37から第1位置36に復帰することはなく、車両10が前面衝突した後直ちに後続車に追突された場合であっても、シート13が後退する以前にその移動が不能になることはなく、車両10が前面衝突した際には確実にシートを後退させることができる。
Here, the gas emitted from the
一方、ハウジング32内部のガスがガス抜き孔32aから放出されてそのガス圧がゼロになると、摺動駒35における内部部材35bが第2位置37から第1位置36に復帰することが可能になる。このため、車両が前面衝突から所定時間経過した後、即ちシート13の後退が完了して係止具33が当初よりも後方の被係止部31aに係止した後、その車両10に別の車両が後方から追突すると、シート13には衝撃的な後向き荷重が作用する(図12の(d)の範囲)。すると、図9及び図10に示すように、摺動駒35における内部部材35bが第2位置37から第1位置36へ戻って一対の係止具33,33の没入を禁止する。これにより、車両10が後方から更に追突された場合におけるシート13の後退は禁止される。
On the other hand, when the gas inside the
ここで、第2位置37から内部部材35bが第1位置36へ戻るには、挿入ピン35cは後方へ移動することになるけれども、図8に示すように、空洞53に挿入された球体54は挿入ピン35cの後方への移動時にその挿入ピン35cとともに空洞53の大径側である後方に移動し、その移動を許容する。そして、内部部材35bが第1位置36に戻り、内部部材35bが再び第2位置37に向かうような場合には、図9に示すように、空洞53に挿入された球体54は挿入ピン35cとともに空洞53の小径側である前方に移動し、その挿入ピン35cの外周面と空洞53の内周面との間に噛み込んで挿入ピン35cの前方への移動を禁止する。これにより、車両10が後方から更に追突された場合におけるシート13の後退を有効に禁止することができる。
Here, in order for the
なお、この実施の形態では、荷重センサ42をエアバッグ45の展開装置に用いられるセンサと共用するので、荷重センサ42を独立して設ける場合に比較して部品点数を減少させることができる。また、ガス発生器41がエアバック45を展開するために従来から用いられているガス発生器であるので、部品種類も減少して管理負担の軽減からその単価が押し上げられることを防止することができる。
また、この実施の形態では、車両としてキャブオーバ型トラックを挙げたが、乗用車又はその他の車両でもよい。
また、この実施の形態では、シートとして運転席を挙げたが、助手席又はその他の座席でもよい。
In this embodiment, since the
In this embodiment, a cab-over type truck is used as the vehicle. However, a passenger car or other vehicle may be used.
In this embodiment, the driver's seat is used as the seat, but it may be a passenger seat or other seats.
10 トラック(車両)
13 シート
32 ハウジング
33 係止具
35 摺動駒
35a 外筒
35b 内部部材
35c 挿入ピン
35d 頭部
36 第1位置
37 第2位置
39 維持スプリング
41 ガス発生器
42 荷重センサ
43 コントローラ
45 エアバッグ
52 移動禁止手段
53 空洞
54 球体
10 Truck (vehicle)
13
Claims (3)
前記ハウジング(32)に車幅方向の両側部からそれぞれの基端が没入可能に側方に突出して設けられ突出状態で前記車両(10)に移動可能に設けられたシート(13)をロックし没入状態で前記シート(13)のロックを解除するように構成された一対の係止具(33,33)と、
前記ハウジング(32)に移動可能に収容され前記一対の係止具(33,33)の基端の間の第1位置(36)で前記一対の係止具(33,33)の没入を禁止し前記一対の係止具(33,33)の基端から外れた第2位置(37)で前記一対の係止具(33,33)の没入を許容する摺動駒(35)と、
前記ハウジング(32)に設けられ発生させたガスにより前記摺動駒(35)を第1位置(36)から第2位置(37)に移動させるガス発生器(41)と、
前記シート(13)に作用する荷重を検出する荷重センサ(42)と、
前記荷重センサ(42)の検出出力に基づいて前記ガス発生器(41)を制御するコントローラ(43)と
を備えた車両用シートのシートロック解除装置であって、
前記摺動駒(35)は第1位置(36)で前記一対の係止具(33,33)の没入を単独で禁止可能に構成された外筒(35a)と前記外筒(35a)に移動可能に挿入された内部部材(35b)とを備え、
前記内部部材(35b)は前記摺動駒(35)の移動方向に沿って前記外筒(35a)に挿通された挿入ピン(35c)と前記挿入ピン(35c)のガス発生器(41)側端部に形成され第1位置(36)で前記一対の係止具(33,33)の没入を単独で禁止可能に構成された頭部(35d)とを備え、
前記外筒(35a)を第1位置(36)又は第2位置(37)に維持させるように付勢する維持スプリング(39)が前記ハウジング(32)に設けられ、
前記維持スプリング(39)が前記外筒(35a)を第2位置(37)に維持させた状態で前記シート(13)に作用する後ろ向き荷重が所定の衝撃値以上になったときに前記外筒(35a)とともに第2位置(37)に存在する前記内部部材(35b)が第1位置(36)へ戻って前記一対の係止具(33,33)の没入を禁止するように構成され、
第1位置(36)へ戻った前記内部部材(35b)の第2位置(37)方向への移動を禁止する移動禁止手段(52)が前記外筒(35a)に設けられた
ことを特徴とする車両用シートのシートロック解除装置。 A housing (32) provided extending in the traveling direction of the vehicle (10);
The base (32) is provided in the housing (32) so that the respective base ends protrude from the both sides in the vehicle width direction so as to be retractable, and the seat (13) provided so as to be movable in the vehicle (10) is locked. A pair of fasteners (33, 33) configured to unlock the seat (13) in an immersive state;
The pair of locking tools (33, 33) is prohibited from being inserted at a first position (36) between the base ends of the pair of locking tools (33, 33), which is movably accommodated in the housing (32). A sliding piece (35) that allows the pair of locking tools (33, 33) to be immersed in a second position (37) that is disengaged from the base ends of the pair of locking tools (33, 33);
A gas generator (41) for moving the sliding piece (35) from a first position (36) to a second position (37) by gas generated in the housing (32);
A load sensor (42) for detecting a load acting on the seat (13);
A seat lock release device for a vehicle seat, comprising: a controller (43) for controlling the gas generator (41) based on a detection output of the load sensor (42),
The sliding piece (35) is arranged in an outer cylinder (35a) and an outer cylinder (35a) configured to be capable of independently prohibiting the immersion of the pair of locking tools (33, 33) in the first position (36) An internal member (35b) inserted movably,
The inner member (35b) includes an insertion pin (35c) inserted through the outer cylinder (35a) along the moving direction of the sliding piece (35), and the gas generator (41) side of the insertion pin (35c). A head portion (35d) formed at an end portion and configured to be capable of independently prohibiting immersion of the pair of locking tools (33, 33) at a first position (36);
A maintenance spring (39) for urging the outer cylinder (35a) to be maintained in the first position (36) or the second position (37) is provided in the housing (32),
When the backward load acting on the seat (13) becomes a predetermined impact value or more with the maintenance spring (39) maintaining the outer cylinder (35a) in the second position (37), the outer cylinder The inner member (35b) existing in the second position (37) together with (35a) is configured to return to the first position (36) to inhibit the pair of locking tools (33, 33) from being inserted,
The outer cylinder (35a) is provided with a movement prohibiting means (52) for prohibiting the movement of the inner member (35b) returning to the first position (36) in the direction of the second position (37). A seat lock release device for a vehicle seat.
The seat of the vehicle seat according to claim 1 or 2, wherein the vehicle (10) includes a deployment device for the airbag (45), and the load sensor (42) is a sensor used in the deployment device for the airbag (45). Unlock device.
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