JP4127321B2 - 全方向移動車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、全方向移動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ホロノミック(holonomic)全方向移動車両が注目されている。従来の車両において、単純に車輪を操舵して移動する場合では、前に進んでいた状態から左右に移動しようとすると、車輪を90度回転しなければならないため、車輪の方向を変える時間が必要であり運動性能が制約されていた。ホロノミック全方向移動車両はそれに対し,平面上で前後左右方向そして回転方向とすべての方向に瞬時に移動できる特性を有し、狭いところで機敏な全方向移動を可能とするものである。
【0003】
図9は、従来のホロノミック全方向移動車両(以下、単に「全方向移動車両」という)の例を示すものである(例えば、特許文献1、非特許文献1、非特許文献2参照。)。全方向移動車両1は、基板2と、この基板2に取り付けられた4つの駆動部3と、この駆動部3をコントロールする制御系からなっている。駆動部3は、4つに限定されない。3つ以上であればよい。
【0004】
図10は、全方向移動車両の駆動部3を示す裏面図と側面図である。駆動部3は、平行リンク機構4と、小車輪6と、動力部5からなっている。平行リンク機構4は、回転フレーム8が回転してもそれに備え付けられた複数の小車輪6が常に平行を保つ機構である。小車輪6は、平均リンク機構4に取り付けられ、荷重を支えるものである。小車輪6の接地の機構については、後に詳しく述べる。動力部5は、回転フレーム7を回転されるための動力を発生させるものである。回転フレーム7を回転させる機構については、後に詳しく述べる。
【0005】
図11は、平行リンク機構4を模式的に示したものである。平行リンク機構4は、中央軸、回転フレーム7,8、および複数の小車輪支持体11からなるものである。
【0006】
中央軸(図示していない)は、回転軸9aと回転軸9bを有している。回転軸9aと回転軸9bは、それぞれの軸方向において、離れた位置にある。回転軸9aと回転軸9bは、それぞれの軸に垂直な方向において、所定の距離Xだけ離れている。
【0007】
回転フレーム7は、円盤からなる。回転フレーム7は、その中心が回転軸9aに取り付けられている。回転フレーム7は、回転軸9aのまわりに回転自在の状態にある。
【0008】
回転フレーム8は、円盤からなる。回転フレーム8は、回転フレーム7に対して、手前側(図面上)にずれて存在する。回転フレーム8は、その中心が回転軸9bに取り付けられている。回転フレーム8は、回転軸9bのまわりに回転自在の状態にある。回転軸9aと回転軸9bが距離Xだけ離れているので、回転フレーム7と回転フレーム8は、同じく距離Xだけ離れている。
【0009】
小車輪支持体11の左端(図面上)には支持軸11aが固定されている。回転フレーム7には、回転軸9aを中心とする円周上の一定間隔毎に複数の支持軸11aが回転自在に支持されている。
【0010】
小車輪支持体11の右端(図面上において小車輪6の裏側)には支持軸11bが固定されている。回転フレーム8には、回転軸9bを中心とする円周上の一定間隔毎に複数の支持軸11bが回転自在に支持されている。
【0011】
回転フレーム7上の円周の直径と回転フレーム8上の円周の直径は同じである。小車輪支持体11の支持軸11aと支持軸11bは、所定の距離Xだけ離れている。回転軸9aと回転軸9bの中心を通る直線と、小車輪支持体11の支持軸11aと支持軸11bの中心を通る直線は平行になる。
【0012】
複数の小車輪支持体11の支持軸11bには小車輪6が支持されている。各小車輪6の回転面は、支持軸11aと支持軸11bの中心を通る直線と平行になる。
【0013】
回転フレーム7を時計回りまたは反時計回りに回すと、小車輪支持体11の作用により、回転フレーム8が回転フレーム7と同じ方向に回転する。このとき、各小車輪支持体11の支持軸11aと支持軸11bの中心を通る直線は、全て同じ方向を向き互いに平行になる。このため、各小車輪6の回転面は互いに平行になる。立体的な平行リンク機構を構成することで常に小車輪6の向きを一定に保っている。
【0014】
図12は、全方向移動車両の平行リンク機構を示し、小車輪の接地状態を示す側面図である。
【0015】
中央軸9は、回転軸9aと回転軸9bを有している。回転軸9aと回転軸9bは、それぞれの軸に垂直な方向において、所定の距離Xだけ離れている。
【0016】
回転フレーム7は、回転軸9aのまわりに回転自在の状態にある。回転フレーム8は、回転フレーム7に対して、下側(図面上)にずれて存在する。回転フレーム8は、回転軸9bのまわりに回転自在の状態にある。回転フレーム7と回転フレーム8は、所定の距離Xだけ離れている。
【0017】
小車輪支持体11の左端(図面上)には支持軸11aが固定されている。回転フレーム7には、複数の支持軸11aが回転自在に支持されている。
【0018】
小車輪支持体11の右端(図面上)には支持軸11bが固定されている。回転フレーム8には、複数の支持軸11bが回転自在に支持されている。小車輪支持体11の支持軸11aと支持軸11bは、所定の距離Xだけ離れている。小車輪支持体11の支持軸11bには小車輪6が支持されている。
【0019】
各小車輪6の回転面は互いに平行になる。立体的な平行リンク機構を構成することで常に小車輪6の向きを一定に保っている。
【0020】
支持体12は、その右端(図面上)が中央軸9に固定されている。これにより平行リンク機構4および小車輪6は支持体12に支持される。支持体12の左端(図面上)は基板2(図示していない)に連結している。
【0021】
動力部5は、駆動部3の動力源となるものであり、回転フレーム7を回転させている。
【0022】
平行リンク機構4を支持する支持体12は、基板2(図示していない)に対して傾けて支持されている。そのため、複数の小車輪6がなす平面は走行面13に対して傾いている。その結果、平行リンク機構4の先端にある1組または2組の小車輪6のみが同時に接地するようになっている。
【0023】
駆動部3の動きについて説明する。図13は、駆動部3を示す平面図、正面図、側面図、裏面図、および斜視図である。
【0024】
動力部5は、電気モータ、減速ギア、および歯車からなる。電気モータはバッテリーまたは電源からの通電により回転動力を発生させる。減速ギアは、電気モータからの回転動力の回転数を小さくし、回転動力を歯車に伝える。
【0025】
回転フレーム7の外周面には平歯が設けられ、歯車7aを形成している。動力部5の歯車は歯車7aを駆動する。回転フレーム7が回転することにより、回転フレーム8が回転する。
【0026】
回転フレーム8が回転することにより、複数の小車輪6が回転する。複数の小車輪6のうち先端(回転フレーム8の中心に対して動力部5と反対側)の1組または2組の小車輪6が走行面(図示していない)に接している。図13(d)に示すように、先端の小車輪6は走行面に対してA方向の駆動力を発生させる。
【0027】
図14は、駆動部3を示す側面図および斜視図である。動力部5の歯車5aは、回転フレーム7の歯車7aを駆動する。
【0028】
図9に示すように、駆動部3を4つ基板2に固定することにより、全方向移動車両1は、前後、左右、および斜め方向の直進運動、ならびに時計回り反時計回りの回転運動を滑らかにかつ瞬時に行うことができる。
【0029】
【特許文献1】
特開2002−127931号公報
【非特許文献1】
駄本理一郎,Wendy Cheng 廣瀬茂男:Vuton−II:Omni−Diskを用いた全方向走行車の開発,第6回ロボティクスシンポジア,pp.255−260(2001)
【非特許文献2】
Riichiro Damoto and Shigeo Hirose:Development of Holonomic Omni−directinal Vehicle “Vuton−II" withOmni−Discs, Journal of Roboticsand Mechatronics(2002.4) Vol.14,No.2, pp.186−192
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の全方向移動車両では、駆動部3の傾き角が固定されているために、段差の乗り越え性能がよくなく、小さな段差でも乗り越えることができないという問題がある。
【0031】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、段差の乗り越え性能に優れた全方向移動車両を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の全方向移動車両は、以下のものを有する。(イ−1)基板。(イ−2)以下のものを有する複数の平行リンク機構。(イ−2−1)所定距離だけ離れた第1の回転軸と第2の回転軸を有する中央軸、(イ−2−2)上記第1の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第1の回転フレーム、(イ−2−3)上記第2の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第2の回転フレーム、(イ−2−4)上記所定距離だけ離れた第1の支持軸と第2の支持軸を有し、小車輪を支持する複数の小車輪支持体であって、上記第1の支持軸は上記第1の回転フレームに回転自在に支持され、上記第2の支持軸は上記第2の回転フレームに回転自在に支持されるもの。(イ−3)上記中央軸に固定され、上記基板に連結する第1の支持体。この全方向移動車両は、以下のことを特徴とする。(ロ−1)上記第1の支持体は、上記基板の平面に平行な第3の回転軸まわりに回転自在に支持される。この全方向移動車両は、以下のものを有することを特徴とする。(ハ−1)上記第3の回転軸と上記基板の間に介在し、上記第3の回転軸を上記基板に対して接近・離間させるリンク。本発明により、平行リンク機構を自由に傾けることができる。
【0033】
上述の全方向移動車両は、以下のものを有することが好ましい。(イ)第3の回転軸まわりに第1の支持体を回転させるアクチュエータ。本発明により、アクチュエータで平行リンク機構を傾けることができる。
【0034】
本発明の全方向移動車両は、以下のものを有する。(イ−1)基板。(イ−2)以下のものを有する複数の平行リンク機構(イ−2−1)。所定距離だけ離れた第1の回転軸と第2の回転軸を有する中央軸、(イ−2−2)上記第1の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第1の回転フレーム、(イ−2−3)上記第2の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第2の回転フレーム、(イ−2−4)上記所定距離だけ離れた第1の支持軸と第2の支持軸を有し、小車輪を支持する複数の小車輪支持体であって、上記第1の支持軸は上記第1の回転フレームに回転自在に支持され、上記第2の支持軸は上記第2の回転フレームに回転自在に支持されるもの。(イ−3)上記中央軸に固定され、上記基板に連結する第1の支持体。この全方向移動車両は、以下のことを特徴とする。(ロ−1)上記第1の支持体は、上記基板の平面に平行な第3の回転軸まわりに回転自在に支持される。(ハ−1)第3の回転軸を介して第1の支持体と連結し、基板の平面に垂直な回転軸まわりに回転自在に基板に支持される第2の支持体、(ハ−2)上記第1の支持体と上記第2の支持体の間にあるアクチュエータ。本発明により、1つのアクチュエータにより平行リンク機構を傾けることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、全方向移動車両にかかる第1の発明の実施の形態について説明する。
図1は、第1の発明の実施の形態にかかる全方向移動車両を示す平面図および側面図である。
【0036】
基板2は、全方向移動車両1の上部にあり、荷物や人などを載せる板である。
【0037】
基板2には、リンク支持部14が固定されている。リンク支持部14は、1つの駆動部3に対して、2つ設けられている。それぞれのリンク支持部14には、回転軸14aが固定されている。
【0038】
リンク15は、細長い板状の形状を有している。リンク15は、1つの駆動部3に対して、2つ設けられている。リンク15の右端(図面上)と左端(図面上)にはそれぞれ孔が設けられている。リンク15の左端の孔には、回転軸14aがはめ込んである。リンク15は、回転軸14aのまわりに自由に回転できる。
【0039】
支持体16は、円盤形状をしており、その大きさは回転フレーム7と同程度である。支持体16の上側(図面上)には、回転軸16aが固定されている。回転軸16aの両端には、リンク15の右端(図面上)の孔がはまり込んでいる。支持体16は、回転軸16aを中心として自由に回転することができる。2つのリンク支持部14と2つのリンク15を回転軸14aを介して連結し、この2つのリンク15を回転軸16aと連結することにより、回転軸16aは基板2の平面に対してほぼ平行を保つことができる。また、これらの連結によりリンク15とアクチュエータ17がぶつかるのを防止できる。支持体16は、リンク15を介して基板2に連結している。
【0040】
支持体16の下側(図面上)には、中央軸9が固定されている。これにより、平行リンク機構4は、回転軸16aを中心として自由に回転することができる。
【0041】
アクチュエータ17は、伸縮型空気圧アクチュエータである。アクチュエータ17の上側(図面上)は基板2に固定されている。アクチュエータ17の下側(図面上)は、ピンを介して支持体16に固定されている。
【0042】
アクチュエータ18は、伸縮型空気圧アクチュエータである。アクチュエータ18は、回転軸16aを介してアクチュエータ17の反対側に配置されている。アクチュエータ18の上側(図面上)は基板2に固定されている。アクチュエータ18の下側(図面上)は、ピンを介して支持体16に固定されている。
【0043】
アクチュエータ17,18は、空気を供給すると縦方向(図面上)に伸びる。排気弁(図示していない)を開くと、縦方向に収縮する。アクチュエータ17とアクチュエータ18を協調して伸縮させることによって、平行リンク機構4の傾き角を変化させることができる。また、このアクチュエータ17とアクチュエータ18は、ダンパーとして走行時に発生する振動やショックを吸収する効果がある。
【0044】
アクチュエータ17,18への空気の供給は、エアポンプ、アキュムレータ、切り替え弁からなる空気供給システムを用いることができる。この空気供給システムは、全方向移動車両1から独立させても良いし、バッテリーを用いて全方向移動車両1に搭載しても良い。
【0045】
アクチュエータ17,18は、ベローズからなる伸縮型空気圧アクチュエータに限定されない。このほか、空気圧シリンダ、膨張・収縮型空気圧アクチュエータ、ベローズからなる伸縮型油圧・水圧アクチュエータ、油圧・水圧シリンダ、膨張・収縮型油圧・水圧アクチュエータ、電磁力を利用する電磁ソレノイド、電動モータ、超音波モータ、静電アクチュエータ、および形状記憶合金などを採用することができる。
【0046】
平行リンク機構4と小車輪6は、従来の技術で述べたと同様であるので説明を省略する。
【0047】
動力部5(図示していない)は、支持体16に固定されている。動力部5は回転フレーム7を駆動する。
【0048】
つぎに、全方向移動車両1の段差乗り越えの動きについて説明する。図2は、全方向移動車両1が段差19を乗り越えるときの動きを時系列的に示した側面図である。図の順番に沿って説明する。
【0049】
図2(a)では、まず段差19の高さを検出する。段差19の高さの検出は、人間の目測によるか、全方向移動車両1の先頭側(段差側)に設けられた距離センサ(図示していない)により計測しても良い。アクチュエータ18,21から空気を排出して、アクチュエータ18,21を縮める。アクチュエータ17,20には空気を供給し、アクチュエータ17,20を伸ばす。これにより前後の駆動部3,3を同じ角度に傾ける。この結果、基板2は水平を保つことができる。このとき、段差19に一番近い小車輪6が段差19よりも高くなるようにする。駆動部3,3を駆動させることにより、全方向移動車両1を段差19に向かって前進させる。
【0050】
図2(b)では、前側の駆動部3の先頭の小車輪6が、段差19の角を通過したときに、アクチュエータ20を縮めると同時にアクチュエータ21を若干伸ばす。これにより駆動部3の傾きの角度は小さくなる。前側の駆動部3の小車輪6は順次段差19の上の走行面13の上に乗る。後ろ側の駆動部3を駆動させることにより、全方向移動車両1の前進を続ける。
【0051】
図2(c)では、前側の駆動部3の先頭の小車輪6が走行面13に接するまで、駆動部3を若干傾ける。後ろ側の駆動部3の先頭の小車輪6が段差19の角を通過したときは、図2(b)における前側の駆動部3と同じ動作をする。後ろ側の駆動部3の全ての小車輪6が段差19の上の走行面13に乗ったときは、最後尾の小車輪6が走行面13に接するように駆動部3を若干傾ける。
【0052】
以上のように、駆動部3の傾き角を可変にするメカニズムとすることで、従来の乗り越え可能な段差高さがせいぜい2cmであるに比べて、5〜7cm程度の段差は難なく乗り越えられるようになる。これは日本の家屋の中で要求される段差乗り越え高さ3cmを十分クリアできる能力である。段差を乗り越えるときには、全方向移動車両1を水平に保ったままのスムーズな乗り越えが可能である。これらの機能を持った車両は数々の段差が存在する実環境において従来よりもより適応的に移動・静止することが可能である。
【0053】
上述のアクチュエータの動作は、手動によってもできるし、制御系により自動によってもできる。
【0054】
図3は、静止時と走行時における、小車輪の接地状態を示す側面図である。 段差乗り越え以外でも図3(a)のように静止時には駆動部3の傾きを0度にし、走行面13と水平に全ての小車輪6を接地させることによって自重を分散させ、車両全体の安定性を図ることができる。
【0055】
走行時には図3(b)のように駆動部3を従来のように外側の小車輪6のみ接地するようにわずかに傾けた姿勢をとる。
【0056】
以上のことから、本実施の形態によれば、第1の支持体は、基板の平面に平行な第3の回転軸まわりに回転自在に支持される。第1のアクチュエータは、基板と第1の支持体に固定される。第2のアクチュエータは、第3の回転軸を介して第1のアクチュエータの反対側にあり、基板と第1の支持体に固定される。本発明により、平行リンク機構を自由に傾けることができる。また、2つのアクチュエータで平行リンク機構を傾けることができる。この結果、全方向移動車両の段差の乗り越え性能が向上する。
【0057】
なお、本発明は上述の実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0058】
つぎに、全方向移動車両にかかる第2の発明の実施の形態について説明する。
図4は、第2の発明の実施の形態にかかる全方向移動車両を示す平面図および側面図である。
【0059】
基板2は、全方向移動車両1の上部にあり、荷物や人などを載せる板である。
【0060】
回転軸22は、基板2の平面に対して垂直な方向を向いている。回転軸22は、基板2を貫通している。回転軸22は、矢印で示すように、時計回り・反時計回りと自由に回転できる。
【0061】
ブレーキ23は、基板2に固定されている。ブレーキ23は、回転軸22の回転を固定したり、開放する。ブレーキ23による回転軸22の固定・開放の二状態を切り替えることによって、開放時に小車輪6を回転させると駆動部3全体が回転軸22まわりに回転する。小車輪6の回転により車両が推進するときにはブレーキ23を効かせて駆動部3の向きを固定する。
【0062】
支持体24は、矩形の板状の形状を有している。支持体24は回転軸22の下側(図面上)に固定されている。支持体24は、回転軸22まわりに自由に回転できる。
【0063】
支持体16は、支持体24の下側(図面上)に位置している。支持体16の下側(図面上)には中央軸9が固定されている。支持体16の右端(図面上)には回転軸16aが設けられている。この回転軸16aには支持体24の右端(図面上)の孔がはまり込んでいる。支持体16は回転軸16aを介して、支持体24と連結している。構成としては、駆動部3が取り付けられた支持体16に回転軸16aが備え付けられた構造で、この回転軸16aを中心に駆動部3の傾き角を変化させることができる。
【0064】
アクチュエータ25は、支持体24と支持体16の間に配置されている。図4に示すように、駆動部3の傾き角を変化させるために用いるアクチュエータ25としてボールのような膨張・収縮型の空気圧アクチュエータを備えている。
【0065】
アクチュエータ25に空気を供給する空気供給システムとしては、第1の実施の形態で説明した空気供給システムを用いることができる。
【0066】
アクチュエータ25は、膨張・収縮型の空気圧アクチュエータに限定されるものではない。このほか、第1の発明の実施の形態で説明したものを用いることができる。
【0067】
平行リンク機構4と小車輪6は、従来の技術で述べたと同様であるので説明を省略する。
【0068】
動力部5(図示していない)は、支持体16に固定されている。動力部5は回転フレーム7を駆動する。
【0069】
図5は、回転軸のブレーキの一例を示した側面図である。図5(a)は、ブレーキが開放されている場合である。ブレーキはゴムチューブ26を輪の状態にしたものである。このゴムチューブ26からなるブレーキは基板2の下側(図面上)に固定されている。ゴムチューブ26には、空気を入れていない。
【0070】
図5(b)は、ブレーキをかけた場合である。ゴムチューブ26からなるブレーキに空気を注入する。ゴムチューブ26は膨らんで、その下側(図面上)は支持体24と強く接する。ゴムチューブ26と支持体24の摩擦力により、回転軸22の回転が阻止される。
【0071】
ブレーキは、ゴムチューブ26からなるブレーキに限定されない。このほか、電磁ブレーキ、並びに、電動モータ、超音波モータ、静電アクチュエータ、および形状記憶合金を用いるブレーキなどを採用することができる。
【0072】
つぎに、全方向移動車両1の段差乗り越えの動きについて説明する。図6,7は、全方向移動車両1が段差19を乗り越えるときの動きを時系列的に示した側面図である。図の順番に沿って説明する。
【0073】
図6(a)では、段差19を検知して前方(段差側)のブレーキ23により、回転軸22の回転を開放し、前方の駆動部3を回転軸22まわりに回転させる。段差19の検知は、人間の目によるか、全方向移動車両1の先頭側(段差側)に設けられたセンサ(図示していない)により行っても良い。
【0074】
図6(b)では、前後の駆動部3,3において小車輪6,6の開いている方向を段差19のある方向にそろえる。前方のブレーキ23により、駆動部3の回転軸22まわりの回転を固定する。前後の駆動部3,3を駆動することにより、全方向移動車両1を段差19の方向へ前進させる。
【0075】
図6(c)では、まず段差19の高さを検出する。段差19の高さの検出は、人間の目測によるか、全方向移動車両1の先頭側(段差側)に設けられた距離センサ(図示していない)により計測しても良い。アクチュエータ25,27に空気を供給し、アクチュエータ25,27を膨張させる。これにより前後の駆動部3,3を同じ大きな角度に傾ける。この結果、基板2は水平を保つことができる。このとき、段差19に一番近い小車輪6が段差19よりも高くなるようにする。駆動部3,3を駆動させることにより、全方向移動車両1を段差19に向かって前進させる。
【0076】
図7(d)では、前側の駆動部3の先頭の小車輪6が、段差19の角を通過したときに、アクチュエータ27を収縮させる。これにより前側の駆動部3の傾きの角度は小さくなる。また、同時にブレーキ23を開放し、駆動部3を回転軸22まわりに回転させる。これらを同時に行うことで、よりスムーズな段差乗り越えが可能になる。前側の駆動部3の小車輪6は順次段差19の上の走行面13の上に乗る。後ろ側の駆動部3を駆動させることにより、全方向移動車両1の前進を続ける。
【0077】
図7(e)では、前側の駆動部3の先頭の小車輪6が走行面13に接するまで、駆動部3を若干傾ける。後ろ側の駆動部3の先頭の小車輪6が段差19の角を通過したときに、アクチュエータ25を収縮させる。これにより駆動部3の傾きの角度は小さくなる。後ろ側の駆動部3の小車輪6は順次段差19の上の走行面13の上に乗る。後ろ側の駆動部3の全ての小車輪6が段差19の上の走行面13に乗ったときは、最後尾の小車輪6が走行面13に接するように駆動部3を若干傾ける。段差19を乗り越えた前後の駆動部3,3は通常走行時と同じ向き、同じ傾き角に設定される。
【0078】
以上のように、駆動部3の傾き角を可変にするメカニズムとすることで、従来の乗り越え可能な段差高さがせいぜい2cmであるに比べて、5〜7cm程度の段差は難なく乗り越えられるようになる。これは日本の家屋の中で要求される段差乗り越え高さ3cmを十分クリアできる能力である。段差を乗り越えるときには、全方向移動車両1を水平に保ったままのスムーズな乗り越えが可能である。これらの機能を持った車両は数々の段差が存在する実環境において従来よりもより適応的に移動・静止することが可能である。また、アクチュエータ25,27をダンパーとしても併用することができる。
【0079】
上述のアクチュエータの動作と駆動部3の駆動は、手動によってもできるし、制御系により自動によってもできる。
【0080】
上述の例において駆動部3の向きを変えるときは、ブレーキ23を開放し駆動部3を駆動させて、回転軸22まわりに駆動部3を回転させている。駆動部3の向きを変える方法はこれに限定されない。このほか、回転軸22にモータなどの動力を取り付けることにより、ブレーキ23を開放した後に動力により回転軸22を回転させて駆動部3の向きを変えても良い。
【0081】
図8は、静止時と走行時における、小車輪の接地状態を示す側面図である。段差乗り越え以外でも図8(a)のように静止時には駆動部3の傾きを0度にし、走行面13と水平に全ての小車輪6を接地させることによって自重を分散させ、車両全体の安定性を図ることができる。
【0082】
走行時には図8(b)のように駆動部3を従来のように外側の小車輪6のみ接地するようにわずかに傾けた姿勢をとる。
【0083】
以上のことから、本実施の形態によれば、第1の支持体は、基板の平面に平行な第3の回転軸まわりに回転自在に支持される。第2の支持体は、第3の回転軸を介して第1の支持体と連結し、基板の平面に垂直な回転軸まわりに回転自在に基板に支持される。アクチュエータは、第1の支持体と第2の支持体の間にある。本発明により、平行リンク機構を自由に傾けることができる。また、1つのアクチュエータにより平行リンク機構を傾けることができる。この結果、全方向移動車両の段差の乗り越え性能が向上する。
【0084】
なお、本発明は上述の実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0085】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
全方向移動車両が、基板と、複数の平行リンク機構と、平行リンク機構の中央軸に固定され基板に連結する支持体からなり、支持体が、基板の平面に平行な回転軸まわりに回転自在に支持されるので、全方向移動車両の段差の乗り越え性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施の形態にかかる全方向移動車両を示す平面図および側面図である。
【図2】全方向移動車両が段差を乗り越えるときの動きを時系列的に示した側面図である。
【図3】静止時と走行時における、小車輪の接地状態を示す側面図である。
【図4】第2の発明の実施の形態にかかる全方向移動車両を示す平面図および側面図である。
【図5】回転軸のブレーキの一例を示した側面図である。
【図6】全方向移動車両が段差を乗り越えるときの動きを時系列的に示した側面図である(その1)。
【図7】全方向移動車両が段差を乗り越えるときの動きを時系列的に示した側面図である(その2)。
【図8】静止時と走行時における、小車輪の接地状態を示す側面図である。
【図9】従来の全方向移動車両の例を示す裏面図である。
【図10】全方向移動車両の駆動部を示す裏面図と側面図である。
【図11】平行リンク機構を模式的に示した図である。
【図12】全方向移動車両の平行リンク機構を示し、小車輪の接地状態を示す側面図である。
【図13】駆動部を示す平面図、正面図、側面図、裏面図、および斜視図である。
【図14】駆動部を示す側面図および斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥全方向移動車両、2‥‥基板、3‥‥駆動部、4‥‥平行リンク機構、5‥‥動力部、5a‥‥歯車、6‥‥小車輪、7‥‥回転フレーム,7a‥‥歯車、8‥‥回転フレーム、9‥‥中央軸、9a,9b‥‥回転軸、11‥‥小車輪支持体、11a,11b‥‥支持軸、12‥‥支持体、13‥‥走行面、14‥‥リンク支持部、14a‥‥回転軸、15‥‥リンク、16‥‥支持体、16a‥‥回転軸、17,18‥‥アクチュエータ、19‥‥段差、20,21‥‥アクチュエータ、22‥‥回転軸、23‥‥ブレーキ、24‥‥支持体、25‥‥アクチュエータ、26‥‥ゴムチューブ、27‥‥アクチュエータ
Claims (3)
- (イ)以下ものを有する全方向移動車両において、
(イ−1)基板
(イ−2)以下のものを有する複数の平行リンク機構
(イ−2−1)所定距離だけ離れた第1の回転軸と第2の回転軸を有する中央軸
(イ−2−2)上記第1の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第1の回転フレーム
(イ−2−3)上記第2の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第2の回転フレーム
(イ−2−4)上記所定距離だけ離れた第1の支持軸と第2の支持軸を有し、小車輪を支持する複数の小車輪支持体であって、上記第1の支持軸は上記第1の回転フレームに回転自在に支持され、上記第2の支持軸は上記第2の回転フレームに回転自在に支持されるもの
(イ−3)上記中央軸に固定され、上記基板に連結する第1の支持体
(ロ)以下のことを特徴とし、
(ロ−1)上記第1の支持体は、上記基板の平面に平行な第3の回転軸まわりに回転自在に支持される
(ハ)以下のものを有することを特徴とする全方向移動車両。
(ハ−1)上記第3の回転軸と上記基板の間に介在し、上記第3の回転軸を上記基板に対して接近・離間させるリンク - 以下のものを有することを特徴とする請求項1記載の全方向移動車両。
(イ)第3の回転軸まわりに第1の支持体を回転させるアクチュエータ - (イ)以下ものを有する全方向移動車両において、
(イ−1)基板
(イ−2)以下のものを有する複数の平行リンク機構
(イ−2−1)所定距離だけ離れた第1の回転軸と第2の回転軸を有する中央軸
(イ−2−2)上記第1の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第1の回転フレーム
(イ−2−3)上記第2の回転軸のまわりに回転自在に取り付けられた第2の回転フレーム
(イ−2−4)上記所定距離だけ離れた第1の支持軸と第2の支持軸を有し、小車輪を支持する複数の小車輪支持体であって、上記第1の支持軸は上記第1の回転フレームに回転自在に支持され、上記第2の支持軸は上記第2の回転フレームに回転自在に支持されるもの
(イ−3)上記中央軸に固定され、上記基板に連結する第1の支持体
(ロ)以下のことを特徴とし、
(ロ−1)上記第1の支持体は、上記基板の平面に平行な第3の回転軸まわりに回転自在に支持される
(ハ)以下のものを有することを特徴とする全方向移動車両。
(ハ−1)第3の回転軸を介して第1の支持体と連結し、基板の平面に垂直な回転軸まわりに回転自在に基板に支持される第2の支持体
(ハ−2)上記第1の支持体と上記第2の支持体の間にあるアクチュエータ
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