JP4126378B2 - 超解像処理の高速化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の低解像度画像から一つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化する超解像処理の高速化方法に関し、特に、再構成型超解像処理において、超解像処理の計算コストを大幅に削減することにより、超解像処理の高速化を実現させる超解像処理の高速化方法に関する。
位置ずれのある複数の低解像度画像より一つの高解像度画像を推定する超解像処理に関しては、近年数多くの研究で報告されている(非特許文献1参照)。例えば、非特許文献2に開示されているML(Maximum-likelihood)法、非特許文献3に開示されているMAP(Maximum A Posterior)法や、非特許文献4に開示されているPOCS(Projection Onto Convex Sets)法など様々な超解像処理方法が提案されている。
ML法とは、仮定されている高解像度画像からの推定画素値と実際に観測された画素値の二乗誤差を評価関数とし、その評価関数を最小化するような高解像度画像を推定画像とする方法で、つまり、最尤推定の原理に基づく超解像処理方法である。
また、MAP法とは、二乗誤差に高解像度画像の確率情報を付加した評価関数を最小化するような高解像度画像を推定する方法で、つまり、高解像度画像に対するある先見情報を利用して、事後確率を最大化する最適化問題として高解像度画像を推定する超解像処理方法である。
そして、POCS法とは、高解像度画像と低解像度画像の画素値に関して連立方程式を作成し、その方程式を逐次的に解くことにより、高解像度画像を得る超解像処理方法である。
上述したいずれの超解像処理方法では、まず、高解像度画像を仮定し、そして仮定した高解像度画像からカメラモデルから得られる点広がり関数(PSF関数)に基づき、全ての低解像度画像の画素毎に、その画素値を推定し、その推定値と観測された画素値(観測値)の差が小さくなるような高解像度画像を探索するという共通の特徴を有しており、これらの超解像処理方法は、再構成型超解像処理方法と呼ばれている。
サング シー.ピー.(Sung C.P.)・ミン ケイ.ピー.(Min K.P.)共著、「スーパーレゾルーション イメージ リコンストラクション:アー テクニカル オーバービュー(Super-ResolutionImage Reconstruction: A Technical Overview)」,IEEE シグナル プロク. マガジン(IEEE SignalProc. Magazine),第26巻,第3号, p.21-36,2003年 ビー.シー.トム(B.C.Tom)・エイ.ケイ.カトサゲロス(A.K.Katsaggelos)共著、「リコンストラクション オフ アー ハイレゾルーション イメージ バイ シマルテイニアス レジストレイション レストレイション アンド インターポレイション オフ ローレゾルーション イメージズ(Reconstructionof a high-resolution image by simultaneous registration, restoration, andinterpolation of low-resolution images)」,プロク. IEEE イント. コンフ. イメージ プロセシング(Proc.IEEE Int. Conf. Image Processing),第2巻,p.539-542,1995年 アール.アール.シュルツ(R.R.Schulz)・アール.エル.スティブンスン(R.L.Stevenson)共著、「エクストラクション オフ ハイレゾルーション フレームズ フロム ビデオ シーケンス(Extractionof high-resolution frames from video sequences)」,IEEE トランス. イメージ プロセシング(IEEETrans. Image Processing),第5巻,p.996-1011,1996年 エイチ.スターク(H.Stark)・ピー.オスコウイ(P.Oskoui)共著、「ハイ レゾルーション イメージ リカバリー フロム イメージプレーン アレーズ ユーシング コンベックス プロジェクションズ(Highresolution image recovery from image-plane arrays, using convex projections)」,ジェー. オプト. ソク. エム. エイ(J.Opt. Soc. Am. A),第6巻,p.1715-1726,1989年 エス.ベイカ(S.Baker)・アイ.マシューズ(I.Matthews)共著、「ルーカスーカナデ 20イヤーズ オン: ア ユニファイング フレームワーク(Lucas-Kanade 20 Years On: AUnifying Framework)」,インターナショナル ジャーナル オフ コンピュータ ビジョン(International Journal of ComputerVision),第56巻,第3号,p.221-255,2004年
上述のように、再構成型超解像処理は、高解像度画像に対して定義される評価関数の最適化問題として定式化される。つまり、再構成型超解像処理は、推定された低解像度画像と観測された観測画像の二乗誤差に基づく評価関数の最適化問題に帰着される。
再構成型超解像処理では、未知数の非常に大きな最適化計算であるため、その評価関数の最適化には、例えば最急降下法などの繰返し計算法がよく利用される。このとき、繰返しごとに、評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分を計算する必要がある。しかし、この繰返し計算のコストが非常に大きい。また、繰返し計算では一度の繰返しに対して、全ての低解像度画像の画素に対して推定を行う必要があり、その計算コストも非常に大きい。
つまり、再構成型超解像処理では、計算コストが大きいので、計算コストの低減が大きな課題となっている。
この課題を解決するために、本発明の発明者らは、評価関数を計算するための画素値推定計算回数を低減させるという観点から、特願2004−316154に開示されている『超解像処理の高速化方法』を提案している。つまり、複数の低解像度画像を位置合わせし、高解像度画像空間に離散化点を設定し、離散化点近傍に対応する画素の平均画素値を利用することを特徴としている。このとき、離散化点近傍に対応する画素の個数を重みとして考慮することにより、推定精度を落とさず高速に計算可能であることを示した。
つまり、本発明の発明者らは、特願2004−316154において、少ない低解像度画素の画素値推定計算で、精度を落とさずに高解像度画像を再構成できる評価関数を利用した超解像処理の高速化手法を提案した。
より詳細に説明すると、特願2004−316154に開示されている『超解像処理の高速化方法』では、レジストレーション後(位置合わせ後)の複数の低解像度画像の画素が高解像度画像空間において不等間隔にサンプリングされた画素と考えられ、高解像度画像空間を小領域に分割し、その小領域に含まれる画素の平均画素値を利用することを特徴としている。この小領域に対する評価関数は、下記数1のように表される。
Figure 0004126378
ここで、下記数2が成立する。
Figure 0004126378
ただし、Iは小領域に対する評価関数を、Mは小領域に含まれる画素の個数を、fは小領域内のi番目の画素の画素値を、(x,y)は小領域の代表位置を、
Figure 0004126378
は小領域の代表位置に対する画素値の推定値を、それぞれ表す。実際の計算では、全ての小領域に対する評価関数の和が超解像処理全体の評価関数となる。
そして、本発明の発明者らは、さらに、特願2004−316154に提案されている評価関数を利用し、その評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分の計算を高速化させるという観点から、本発明に係る超解像処理の高速化方法を提案する。
要するに、本発明は、上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、再構成型超解像処理において、評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分の計算を高速化することによって超解像処理の高速化を実現した超解像処理の高速化方法を提供することにある。
本発明は、位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法に関し、本発明の上記目的は、位置合わせにより高解像度画像空間内で不等間隔にサンプリングされた前記低解像度画像の画素(以下、「観測画素」とする)の位置を、前記高解像度画像の画素位置で近似し、各高解像度画素位置に近似された観測画素の平均画素値を画素値とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有する画像を、平均観測画像とし、各高解像度画素位置に近似された観測画素の個数を画素値とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有する画像を、重み画像とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有し、各画素位置に対応するカメラモデルから得られる点広がり関数(PSF)の値を画素値とする画像を、PSF画像とし、前記高解像度画像と前記PSF画像の畳み込み積分の結果と、前記平均観測画像との差の重み付き二乗和に、前記高解像度画像の事前情報をもとにした拘束項を加えて得られた評価関数と、前記評価関数の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、前記重み付き二乗和は、前記重み画像に基づき、計算されることによって効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、評価関数と前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、前記評価関数は、空間領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
Figure 0004126378
前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
Figure 0004126378
ただし、
Figure 0004126378
は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
はPSF画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は平均観測画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は重み画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、*は畳込み積分を、
Figure 0004126378
は要素毎の乗算を、それぞれ表すことによって一層効果的に達成される。
ここで、二つのノルム
Figure 0004126378
は、下記のように定義され、
Figure 0004126378
ただし、 ̄は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表す。
また、
Figure 0004126378
は、下記のように定義され、
Figure 0004126378
ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表す。
また、本発明の上記目的は、位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、評価関数と前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、前記評価関数は、空間領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
Figure 0004126378
前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
Figure 0004126378
ただし、
Figure 0004126378
は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
はPSF画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
は平均観測画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は重み画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを
Figure 0004126378
は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことによって一層効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、評価関数と前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、前記評価関数は、周波数領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
Figure 0004126378
前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
Figure 0004126378
ただし、
Figure 0004126378
は周波数領域の前記高解像度画像のベクトル表現で、
Figure 0004126378
はPSF画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
は平均観測画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は重み画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、ρはフーリエ変換による定数倍の違いを規格化する定数を
Figure 0004126378
は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことによって一層効果的に達成される。
本発明に係る超解像処理の高速化方法を用いれば、評価関数と評価関数の高解像画像に対する微分の計算を、基本的な画像の演算の組合せにより計算することにより、超解像処理に必要な計算コストを大幅に削減し、よって超解像処理の高速化を実現することができたという優れた効果を奏する。
また、実画像に対して、本発明に係る超解像処理の高速化方法を適用することによって、超解像処理の高速化が実現されたことを確認した。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
本発明では、特願2004−316154に開示されている評価関数を利用し、その評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分の計算を基本的な画像演算の組合せにより計算することにより、また、更にフーリエ変換を応用することにより、超解像処理の高速化を実現するようにしている。
ところで、超解像処理において、位置ずれのある複数枚の観測画像(低解像度画像)の各画素は、レジストレーション(位置合わせ)により、高解像度画像空間のある位置に対応付けられる。つまり、レジストレーションの後では、複数枚の観測画像は、高解像度空間内で不等間隔にサンプリングされた画素であると考えることができる。
この不等間隔にサンプリングされた画素位置(以下、単に観測画素位置とも称する)を高解像度画像の画素位置(以下、単に、高解像度画素位置とも称する)で近似することを考える。このとき、ある高解像度画素位置に近似される観測画素(観測画素位置)は、複数ある場合が考えられる。逆に、近似される観測画素(観測画素位置)が存在しない高解像度画素位置も存在する。
ここで、各高解像度画素位置に近似された複数の観測画素の平均画素値をそれぞれ計算することにより、1つの画像を生成することができる。この画像を平均観測画像と呼ぶことにする。平均観測画像は、その画素間隔(画素数)が高解像度画像と等しく、高解像度画像をカメラモデルから得られる点広がり関数(PSF関数)でぼかした画像に相当する。ただし、近似される観測画素が存在しない画素位置に対しては、その画素値は定義されない。各高解像度画素位置に近似された観測画素の個数も、同様に1つの画像となる。その画像を重み画像と呼ぶことにする。
また、PSFも1つの画像と考えることにする。そうすると、評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分を計算するに際して、考慮しなければならない画像は、高解像度画像h[i,j]、PSF画像b[i,j]、平均観測画像f[i,j]、重み画像w[i,j]の四つである。本発明では、この4種類の画像間の画像演算の組合せにより、評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分の計算を行うようにしている。
具体的には、本発明では、特願2004−316154に開示されている評価関数において、小領域の大きさを高解像度画像の画素と等しく設定し、小領域の代表位置を画素中心とすることを前提とする。
このとき、超解像処理全体の評価関数は、下記数3で表すように、誤差項(数3の右辺の第1項)と拘束項(数3の右辺の第2項)とからなる。なお、下記数3で表す評価関数を『平均画素値による評価関数』とも称する。
Figure 0004126378
ここで、
Figure 0004126378
は高解像度画像のベクトル表現を、Nは小領域の数を、
Figure 0004126378
はi番目の小領域の代表位置に対応するPSFのベクトル表現を、wはi番目の小領域に含まれる画素の数を、
Figure 0004126378
はi番目の小領域に含まれる画素の平均画素値を、
Figure 0004126378
は高解像度画像の事前情報を表すカーネルを、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、*は畳込み演算を、それぞれ表す。
なお、上述したように、小領域として高解像度画像の画素の大きさを設定しているため、小領域の数Nは、高解像度画像の画素の数と等しく、小領域の代表位置は高解像度画像の画素中心と等しい。また、拘束パラメータαが0の場合(α=0)も考えられ、このとき、超解像処理全体の評価関数は、誤差項(数3の右辺の第1項)のみからなるものとする。
本発明に係る超解像処理の高速化方法は、数3に示すような、誤差項と拘束項とからなる評価関数に基づく再構成型超解像処理に適用される。
本発明では、上述した4種類の画像、即ち、高解像度画像、PSF画像、平均観測画像、重み画像を用いて、数3で表す『平均画素値による評価関数』を再定義して得られたものを超解像処理全体の評価関数とし、再定義された評価関数及びその微分の計算方法(詳細は実施例で説明する)によって、評価関数及びその微分の計算を行えば、超解像処理の高速化を実現することができる。また、本発明では、4種類の画像で再定義された評価関数は、共通して誤差項と拘束項とから成る。
実施例1の超解像処理の高速化方法(以下、単に、方法1とも称する)では、上述した4種類の画像を利用し、高解像度画像の空間表現(以下、単に、空間領域の高解像度画像
Figure 0004126378
、又は、高解像度画像
Figure 0004126378
とも称する)に対して、数3で表す『平均画素値による評価関数』を再定義する。また、再定義された評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分の計算も、全て空間領域においてなされる。
まず、実施例1の超解像処理の高速化方法では、上述した4種類の画像を用いて、超解像処理全体の評価関数が下記数4で、また、評価関数の高解像度画像に対する微分が下記数5で、それぞれ定式化される。
なお、数4の右辺の第1項を方法1の誤差項と、数4の右辺の第2項を方法1の拘束項と、数5の右辺の第1項を方法1の誤差項の高解像度画像に対する微分と、数5の右辺の第2項を方法1の拘束項の高解像度画像に対する微分と、それぞれ称する。
Figure 0004126378
Figure 0004126378
ここで、
Figure 0004126378
は高解像度画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
はPSF画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は平均観測画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は重み画像のベクトル表現を、
Figure 0004126378
は高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、それぞれ表す。また、*は畳込み積分を表し、
Figure 0004126378
は要素毎の乗算を表す。
さらに、二つのノルム
Figure 0004126378
は、下記数6、数7のように定義される。
Figure 0004126378
Figure 0004126378
ここで、 ̄は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表す。
また、
Figure 0004126378
は、下記数8、数9のように定義される。
Figure 0004126378
Figure 0004126378
ここで、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表す。
次に、方法1の誤差項及びその誤差項の高解像度画像に対する微分の計算手順をブロック図の図1に示す。また、方法1の拘束項及びその拘束項の高解像度画像に対する微分の計算手順をブロック図の図2に示す。
なお、図1及び図2において、*は畳込み積分演算で、+は要素毎の加算で、
Figure 0004126378
は要素毎の乗算で、Σは要素の総和を計算する演算である。
図1のブロック図に示されるように、方法1の誤差項及びその誤差項の高解像度画像に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ1A:
高解像度画像
Figure 0004126378
とPSF画像
Figure 0004126378
との畳込み積分演算を行う。
ステップ1B:
ステップ1Aでの畳込み積分演算結果から平均観測画像
Figure 0004126378
を引くように演算する。
ステップ1C:
ステップ1Bでの演算結果と重み画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ1D:
ステップ1Cでの乗算結果とPSF画像
Figure 0004126378
との畳込み積分演算を行うことにより、方法1の評価関数の誤差項の微分が得られる。
ステップ1E:
ステップ1Bでの演算結果とステップ1Cでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ1F:
ステップ1Eでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法1の評価関数の誤差項の値が得られる。
また、図2のブロック図に示されるように、方法1の拘束項及びその拘束項の高解像度画像に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ1a:
高解像度画像
Figure 0004126378
と高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像
Figure 0004126378
との畳込み積分演算を行う。
ステップ1b:
ステップ1aでの畳込み積分演算結果とカーネル画像
Figure 0004126378
との畳込み積分演算を行うことにより、方法1の評価関数の拘束項の微分が得られる。
ステップ1c:
ステップ1aでの畳込み積分演算結果とステップ1aでの畳込み積分演算結果との乗算を行う。
ステップ1d:
ステップ1cでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法1の評価関数の拘束項の値が得られる。
実施例2の超解像処理の高速化方法(以下、単に、方法2とも称する)では、上述した4種類の画像を利用し、高解像度画像の空間表現に対して、数3で表す『平均画素値による評価関数』を再定義する。方法1との違いとして、方法2は、畳込み演算の計算をフーリエ変換を利用して計算する点である。
実施例2の超解像処理の高速化方法では、上述した4種類の画像を用いて、超解像処理全体の評価関数が下記数10で、また、評価関数の高解像度画像に対する微分が下記数11で、それぞれ定式化される。
なお、数10の右辺の第1項を方法2の誤差項と、数10の右辺の第2項を方法2の拘束項と、数11の右辺の第1項を方法2の誤差項の高解像度画像に対する微分と、数11の右辺の第2項を方法2の拘束項の高解像度画像に対する微分と、それぞれ称する。
Figure 0004126378
Figure 0004126378
ここで、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、
Figure 0004126378
のフーリエ変換を、それぞれ表す。また、数10及び数11において、他のそれぞれの記号は、方法1と同じであるため、その説明を省略する。
次に、方法2の誤差項及びその誤差項の高解像度画像に対する微分の計算手順をブロック図の図3に示す。また、方法2の拘束項及びその拘束項の高解像度画像に対する微分の計算手順をブロック図の図4に示す。
なお、図3及び図4において、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換をそれぞれ表す。また、+は要素毎の加算で、
Figure 0004126378
は要素毎の乗算で、Σは要素の総和を計算する演算である。
図3のブロック図に示されるように、方法2の誤差項及びその誤差項の高解像度画像に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ2A:
高解像度画像
Figure 0004126378
のフーリエ変換を行う。
ステップ2B:
ステップ2Aでのフーリエ変換結果とPSF画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ2C:
ステップ2Bでの乗算結果の逆フーリエ変換を行う。
ステップ2D:
ステップ2Cでの逆フーリエ変換結果から平均観測画像
Figure 0004126378
を引くように演算する。
ステップ2E:
ステップ2Dでの演算結果と重み画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ2F:
ステップ2Eでの乗算結果のフーリエ変換を行う。
ステップ2G:
ステップ2Fでのフーリエ変換結果とPSF画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ2H:
ステップ2Gでの乗算結果の逆フーリエ変換を行うことにより、方法2の評価関数の誤差項の微分が得られる。
ステップ2I:
ステップ2Dでの演算結果とステップ2Eでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ2J:
ステップ2Iでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法2の評価関数の誤差項の値が得られる。
また、図4のブロック図に示されるように、方法2の拘束項及びその拘束項の高解像度画像に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ2a:
高解像度画像
Figure 0004126378
のフーリエ変換を行う。
ステップ2b:
ステップ2aでのフーリエ変換結果とカーネル画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ2c:
ステップ2bでの乗算結果の逆フーリエ変換を行う。
ステップ2d:
ステップ2cでの逆フーリエ変換結果に対して、フーリエ変換を行う。
ステップ2e:
ステップ2dでのフーリエ変換結果とカーネル画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ2f:
ステップ2eでの乗算結果の逆フーリエ変換を行うことにより、方法2の評価関数の拘束項の微分が得られる。
ステップ2g:
ステップ2cでの逆フーリエ変換結果とステップ2cでの逆フーリエ変換結果との乗算を行う。
ステップ2h:
ステップ2gでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法2の評価関数の拘束項の値が得られる。
実施例1及び実施例2では、空間領域の高解像度画像
Figure 0004126378
に対して、数3で表す『平均画素値による評価関数』が再定義され、空間領域の高解像度画像に対する最適化を行う方法を述べた。
ところで、よく知られているように、空間領域の高解像度画像
Figure 0004126378
とそのフーリエ変換に対応する周波数領域の高解像度画像
Figure 0004126378
(以下、単に、周波数領域の高解像度画像
Figure 0004126378
とも称する)には、一対一の関係がある。よって、周波数領域での高解像度画像を最適化することと、空間領域での高解像度画像を最適化することは、等価な処理であると言える。
そのため、空間領域の高解像度画像
Figure 0004126378
に対してではなく、周波数領域の高解像度画像
Figure 0004126378
に対して最適化計算を行い、高解像度画像を再構成することも可能である。このように、周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対して最適化を行うことを考えると、その評価関数
Figure 0004126378
は下記数12のように表される。
つまり、実施例3の超解像処理の高速化方法(以下、単に、方法3とも称する)では、数3で表す『平均画素値による評価関数』が、高解像度画像の周波数表現、即ち、周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対して再定義される。方法1や方法2と比べて、方法3は評価関数が高解像度画像の周波数表現に対して再定義されていることが大きな特徴である。
実施例3の超解像処理の高速化方法では、超解像処理全体の評価関数が下記数12で、また、評価関数の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分
Figure 0004126378
が下記数13で、それぞれ定式化される。
なお、数12の右辺の第1項を方法3の誤差項と、数12の右辺の第2項を方法3の拘束項と、数13の右辺の第1項を方法3の誤差項の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分と、数13の右辺の第2項を方法3の拘束項の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分と、それぞれ称する。
Figure 0004126378
Figure 0004126378
ここで、
Figure 0004126378
は周波数領域での高解像度画像のベクトル表現で、ρはフーリエ変換による定数倍の違いを規格化する定数である。また、数12及び数13において、他のそれぞれの記号は、方法1、方法2と同じであるため、その説明を省略する。
次に、方法3の誤差項及びその誤差項の周波数領域での高解像度画像に対する微分の計算手順をブロック図の図5に示す。また、方法3の拘束項及びその拘束項の周波数領域での高解像度画像に対する微分の計算手順をブロック図の図6に示す。
なお、図5及び図6において、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換をそれぞれ表す。また、+は要素毎の加算で、
Figure 0004126378
は要素毎の乗算で、Σは要素の総和を計算する演算で、Conj.は各要素の複素共役をとる演算である。
図5のブロック図に示されるように、方法3の誤差項及びその誤差項の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ3A:
周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
とPSF画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ3B:
ステップ3Aでの乗算結果の逆フーリエ変換を行う。
ステップ3C:
ステップ3Bでの逆フーリエ変換結果から平均観測画像
Figure 0004126378
を引くように演算する。
ステップ3D:
ステップ3Cでの演算結果と重み画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ3E:
ステップ3Dでの乗算結果のフーリエ変換を行う。
ステップ3F:
ステップ3Eでのフーリエ変換結果とPSF画像
Figure 0004126378
との乗算を行うことにより、方法3の評価関数の誤差項の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分が得られる。
ステップ3G:
ステップ3Cでの演算結果とステップ3Dでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ3H:
ステップ3Gでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法3の評価関数の誤差項の値が得られる。
また、図6のブロック図に示されるように、方法3の拘束項及びその拘束項の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ3a:
周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
とカーネル画像
Figure 0004126378
との乗算を行う。
ステップ3b:
ステップ3aでの乗算結果とカーネル画像
Figure 0004126378
との乗算を行うことにより、方法3の評価関数の拘束項の周波数領域での高解像度画像
Figure 0004126378
に対する微分が得られる。
ステップ3c:
ステップ3aでの乗算結果に対して、各要素の複素共役をとる演算を行う。
ステップ3d:
ステップ3cでの演算結果とステップ3aでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ3e:
ステップ3dでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法3の評価関数の拘束項の値が得られる。
以上のように、本発明の具体的な実施例について説明したが、次に、手持ちカメラにより撮影された実画像に対して、本発明に係る超解像処理の高速化方法を適用し、本発明の有効性を確認する。超解像処理には、16枚(ベイヤー配列)の観測画像を低解像度画像として利用した。低解像度画像の60×60の領域を、倍率4×4に超解像処理し、240×240の高解像度画像を再構成した。PSFはガウシアンPSFを利用した。拘束カーネルとして、ラプラシアン拘束カーネルを利用した。最適化計算は最急降下法を利用し、繰返し計算回数は20回とした。レジストレーションは、手持ちカメラであることを考慮し、非特許文献5に開示されている「射影変換を仮定した勾配法」を利用した。なお、計算には、2.8[GHz](Pentium4)(登録商標)のCPUを使用した。
図7には、本発明の発明者らが提案した特願2004−316154に開示されている『超解像処理の高速化方法』を適用した超解像処理の結果と、本発明に係る超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を示している。
具体的に、図7(A)は、数3で表す『平均画素値による評価関数』に基づく超解像処理の結果を、図7(B)は、本発明実施例1の超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を、図7(C)は、本発明実施例2の超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を、図7(D)は、本発明実施例3の超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を、それぞれ示している。
図7(A)、(B)、(C)、(D)に示す4種類の超解像処理結果は、主観評価としてほぼ同一である。次に、超解像処理の計算時間を見てみる。図7(A)の超解像処理結果を得るための計算時間は9.62[sec]で、図7(B)の超解像処理結果を得るための計算時間は1.38[sec]で、図7(C)の超解像処理結果を得るための計算時間は1.01[sec]で、
図7(D)の超解像処理結果を得るための計算時間は0.59[sec]である。
ところで、特願2004−316154に開示されているように、特願2004−316154に係る超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理、つまり、数3で表す『平均画素値による評価関数』に基づく超解像処理は、従来の超解像処理より、高速になっていることが明らかである。上記の超解像処理の計算時間を比較すると、特願2004−316154に開示されている方法による超解像処理より、本発明に係る超解像処理の高速化方法による超解像処理は、更なる高速化を実現したことが良く分かる。
つまり、『平均画素値による評価関数』に基づく超解像処理と比較して、本発明の方法1は計算時間で6.97倍、方法2は計算時間で9.52倍、方法3は計算時間で16.3倍、計算が高速になっていることが確認された。
本発明実施例1の超解像処理の高速化方法(方法1)に使用される評価関数の誤差項及びその誤差項の高解像度画像に対する微分の計算手順を示すブロック図である。 本発明実施例1の超解像処理の高速化方法(方法1)に使用される評価関数の拘束項及びその拘束項の高解像度画像に対する微分の計算手順を示すブロック図である。 本発明実施例2の超解像処理の高速化方法(方法2)に使用される評価関数の誤差項及びその誤差項の高解像度画像に対する微分の計算手順を示すブロック図である。 本発明実施例2の超解像処理の高速化方法(方法2)に使用される評価関数の拘束項及びその拘束項の高解像度画像に対する微分の計算手順を示すブロック図である。 本発明実施例3の超解像処理の高速化方法(方法3)に使用される評価関数の誤差項及びその誤差項の周波数領域での高解像度画像に対する微分の計算手順を示すブロック図である。 本発明実施例3の超解像処理の高速化方法(方法3)に使用される評価関数の拘束項及びその拘束項の周波数領域での高解像度画像に対する微分の計算手順を示すブロック図である。 本発明に係る超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を示す図である。図7(A)は、数3で表す『平均画素値による評価関数』に基づく超解像処理の結果を、図7(B)は、本発明実施例1の超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を、図7(C)は、本発明実施例2の超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を、図7(D)は、本発明実施例3の超解像処理の高速化方法を適用した超解像処理の結果を、それぞれ示している。

Claims (4)

  1. 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
    位置合わせにより高解像度画像空間内で不等間隔にサンプリングされた前記低解像度画像の画素(以下、「観測画素」とする)の位置を、前記高解像度画像の画素位置で近似し、
    各高解像度画素位置に近似された観測画素の平均画素値を画素値とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有する画像を、平均観測画像とし、
    各高解像度画素位置に近似された観測画素の個数を画素値とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有する画像を、重み画像とし、
    前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有し、各画素位置に対応するカメラモデルから得られる点広がり関数(PSF)の値を画素値とする画像を、PSF画像とし、
    前記高解像度画像と前記PSF画像の畳み込み積分の結果と、前記平均観測画像との差の重み付き二乗和に、前記高解像度画像の事前情報をもとにした拘束項を加えて得られた評価関数と、前記評価関数の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
    前記重み付き二乗和は、前記重み画像に基づき、計算されることを特徴とする超解像処理の高速化方法。
  2. 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
    評価関数と前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
    前記評価関数は、空間領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
    Figure 0004126378
    前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
    Figure 0004126378
    ただし、
    Figure 0004126378
    は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    はPSF画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    は平均観測画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    は重み画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、*は畳込み積分を、
    Figure 0004126378
    は要素毎の乗算を、それぞれ表し、
    二つのノルム
    Figure 0004126378
    は、下記のように定義され、
    Figure 0004126378
    Figure 0004126378
    ただし、
    Figure 0004126378
    は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表し、
    また、
    Figure 0004126378
    は、下記のように定義され、
    Figure 0004126378
    Figure 0004126378
    ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことを特徴とする超解像処理の高速化方法。
  3. 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
    評価関数と前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
    前記評価関数は、空間領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
    Figure 0004126378
    前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
    Figure 0004126378
    ただし、
    Figure 0004126378
    は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    はPSF画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    は平均観測画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    は重み画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを
    Figure 0004126378
    は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表し、
    二つのノルム
    Figure 0004126378
    は、下記のように定義され、
    Figure 0004126378
    Figure 0004126378
    ただし、
    Figure 0004126378
    は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表し、
    また、
    Figure 0004126378
    は、下記のように定義され、
    Figure 0004126378
    Figure 0004126378
    ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことを特徴とする超解像処理の高速化方法。
  4. 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
    評価関数と前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
    前記評価関数は、周波数領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
    Figure 0004126378
    前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
    Figure 0004126378
    ただし、
    Figure 0004126378
    は周波数領域の前記高解像度画像のベクトル表現で、
    Figure 0004126378
    はPSF画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    は平均観測画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    は重み画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、
    Figure 0004126378
    のフーリエ変換を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、ρはフーリエ変換による定数倍の違いを規格化する定数を
    Figure 0004126378
    は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表し、
    二つのノルム
    Figure 0004126378
    は、下記のように定義され、
    Figure 0004126378
    Figure 0004126378
    ただし、
    Figure 0004126378
    は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表し、
    また、
    Figure 0004126378
    は、下記のように定義され、
    Figure 0004126378
    Figure 0004126378
    ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことを特徴とする超解像処理の高速化方法。
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