JP4126378B2 - 超解像処理の高速化方法 - Google Patents
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Description
サング シー.ピー.(Sung C.P.)・ミン ケイ.ピー.(Min K.P.)共著、「スーパーレゾルーション イメージ リコンストラクション:アー テクニカル オーバービュー(Super-ResolutionImage Reconstruction: A Technical Overview)」,IEEE シグナル プロク. マガジン(IEEE SignalProc. Magazine),第26巻,第3号, p.21-36,2003年 ビー.シー.トム(B.C.Tom)・エイ.ケイ.カトサゲロス(A.K.Katsaggelos)共著、「リコンストラクション オフ アー ハイレゾルーション イメージ バイ シマルテイニアス レジストレイション レストレイション アンド インターポレイション オフ ローレゾルーション イメージズ(Reconstructionof a high-resolution image by simultaneous registration, restoration, andinterpolation of low-resolution images)」,プロク. IEEE イント. コンフ. イメージ プロセシング(Proc.IEEE Int. Conf. Image Processing),第2巻,p.539-542,1995年 アール.アール.シュルツ(R.R.Schulz)・アール.エル.スティブンスン(R.L.Stevenson)共著、「エクストラクション オフ ハイレゾルーション フレームズ フロム ビデオ シーケンス(Extractionof high-resolution frames from video sequences)」,IEEE トランス. イメージ プロセシング(IEEETrans. Image Processing),第5巻,p.996-1011,1996年 エイチ.スターク(H.Stark)・ピー.オスコウイ(P.Oskoui)共著、「ハイ レゾルーション イメージ リカバリー フロム イメージプレーン アレーズ ユーシング コンベックス プロジェクションズ(Highresolution image recovery from image-plane arrays, using convex projections)」,ジェー. オプト. ソク. エム. エイ(J.Opt. Soc. Am. A),第6巻,p.1715-1726,1989年 エス.ベイカ(S.Baker)・アイ.マシューズ(I.Matthews)共著、「ルーカスーカナデ 20イヤーズ オン: ア ユニファイング フレームワーク(Lucas-Kanade 20 Years On: AUnifying Framework)」,インターナショナル ジャーナル オフ コンピュータ ビジョン(International Journal of ComputerVision),第56巻,第3号,p.221-255,2004年
は小領域の代表位置に対する画素値の推定値を、それぞれ表す。実際の計算では、全ての小領域に対する評価関数の和が超解像処理全体の評価関数となる。
前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
ただし、
は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
はPSF画像のベクトル表現を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、*は畳込み積分を、
は要素毎の乗算を、それぞれ表すことによって一層効果的に達成される。
前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
ただし、
は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
はPSF画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、
は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことによって一層効果的に達成される。
前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
ただし、
は周波数領域の前記高解像度画像のベクトル表現で、
はPSF画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、ρはフーリエ変換による定数倍の違いを規格化する定数を、
は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことによって一層効果的に達成される。
は高解像度画像のベクトル表現を、Nは小領域の数を、
はi番目の小領域の代表位置に対応するPSFのベクトル表現を、wiはi番目の小領域に含まれる画素の数を、
はi番目の小領域に含まれる画素の平均画素値を、
は高解像度画像の事前情報を表すカーネルを、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、*は畳込み演算を、それぞれ表す。
、又は、高解像度画像
とも称する)に対して、数3で表す『平均画素値による評価関数』を再定義する。また、再定義された評価関数と評価関数の高解像度画像に対する微分の計算も、全て空間領域においてなされる。
は高解像度画像のベクトル表現を、
はPSF画像のベクトル表現を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、
は高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、それぞれ表す。また、*は畳込み積分を表し、
は要素毎の乗算を表す。
ステップ1A:
高解像度画像
とPSF画像
との畳込み積分演算を行う。
ステップ1B:
ステップ1Aでの畳込み積分演算結果から平均観測画像
を引くように演算する。
ステップ1C:
ステップ1Bでの演算結果と重み画像
との乗算を行う。
ステップ1D:
ステップ1Cでの乗算結果とPSF画像
との畳込み積分演算を行うことにより、方法1の評価関数の誤差項の微分が得られる。
ステップ1E:
ステップ1Bでの演算結果とステップ1Cでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ1F:
ステップ1Eでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法1の評価関数の誤差項の値が得られる。
ステップ1a:
高解像度画像
と高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像
との畳込み積分演算を行う。
ステップ1b:
ステップ1aでの畳込み積分演算結果とカーネル画像
との畳込み積分演算を行うことにより、方法1の評価関数の拘束項の微分が得られる。
ステップ1c:
ステップ1aでの畳込み積分演算結果とステップ1aでの畳込み積分演算結果との乗算を行う。
ステップ1d:
ステップ1cでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法1の評価関数の拘束項の値が得られる。
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、それぞれ表す。また、数10及び数11において、他のそれぞれの記号は、方法1と同じであるため、その説明を省略する。
ステップ2A:
高解像度画像
のフーリエ変換を行う。
ステップ2B:
ステップ2Aでのフーリエ変換結果とPSF画像
との乗算を行う。
ステップ2C:
ステップ2Bでの乗算結果の逆フーリエ変換を行う。
ステップ2D:
ステップ2Cでの逆フーリエ変換結果から平均観測画像
を引くように演算する。
ステップ2E:
ステップ2Dでの演算結果と重み画像
との乗算を行う。
ステップ2F:
ステップ2Eでの乗算結果のフーリエ変換を行う。
ステップ2G:
ステップ2Fでのフーリエ変換結果とPSF画像
との乗算を行う。
ステップ2H:
ステップ2Gでの乗算結果の逆フーリエ変換を行うことにより、方法2の評価関数の誤差項の微分が得られる。
ステップ2I:
ステップ2Dでの演算結果とステップ2Eでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ2J:
ステップ2Iでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法2の評価関数の誤差項の値が得られる。
ステップ2a:
高解像度画像
のフーリエ変換を行う。
ステップ2b:
ステップ2aでのフーリエ変換結果とカーネル画像
との乗算を行う。
ステップ2c:
ステップ2bでの乗算結果の逆フーリエ変換を行う。
ステップ2d:
ステップ2cでの逆フーリエ変換結果に対して、フーリエ変換を行う。
ステップ2e:
ステップ2dでのフーリエ変換結果とカーネル画像
との乗算を行う。
ステップ2f:
ステップ2eでの乗算結果の逆フーリエ変換を行うことにより、方法2の評価関数の拘束項の微分が得られる。
ステップ2g:
ステップ2cでの逆フーリエ変換結果とステップ2cでの逆フーリエ変換結果との乗算を行う。
ステップ2h:
ステップ2gでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法2の評価関数の拘束項の値が得られる。
とそのフーリエ変換に対応する周波数領域の高解像度画像
(以下、単に、周波数領域の高解像度画像
とも称する)には、一対一の関係がある。よって、周波数領域での高解像度画像を最適化することと、空間領域での高解像度画像を最適化することは、等価な処理であると言える。
に対してではなく、周波数領域の高解像度画像
に対して最適化計算を行い、高解像度画像を再構成することも可能である。このように、周波数領域での高解像度画像
に対して最適化を行うことを考えると、その評価関数
は下記数12のように表される。
に対して再定義される。方法1や方法2と比べて、方法3は評価関数が高解像度画像の周波数表現に対して再定義されていることが大きな特徴である。
に対する微分と、数13の右辺の第2項を方法3の拘束項の周波数領域での高解像度画像
に対する微分と、それぞれ称する。
は周波数領域での高解像度画像のベクトル表現で、ρはフーリエ変換による定数倍の違いを規格化する定数である。また、数12及び数13において、他のそれぞれの記号は、方法1、方法2と同じであるため、その説明を省略する。
は要素毎の乗算で、Σは要素の総和を計算する演算で、Conj.は各要素の複素共役をとる演算である。
に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ3A:
周波数領域での高解像度画像
とPSF画像
との乗算を行う。
ステップ3B:
ステップ3Aでの乗算結果の逆フーリエ変換を行う。
ステップ3C:
ステップ3Bでの逆フーリエ変換結果から平均観測画像
を引くように演算する。
ステップ3D:
ステップ3Cでの演算結果と重み画像
との乗算を行う。
ステップ3E:
ステップ3Dでの乗算結果のフーリエ変換を行う。
ステップ3F:
ステップ3Eでのフーリエ変換結果とPSF画像
との乗算を行うことにより、方法3の評価関数の誤差項の周波数領域での高解像度画像
に対する微分が得られる。
ステップ3G:
ステップ3Cでの演算結果とステップ3Dでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ3H:
ステップ3Gでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法3の評価関数の誤差項の値が得られる。
に対する微分の計算手順は次のようになっている。
ステップ3a:
周波数領域での高解像度画像
とカーネル画像
との乗算を行う。
ステップ3b:
ステップ3aでの乗算結果とカーネル画像
との乗算を行うことにより、方法3の評価関数の拘束項の周波数領域での高解像度画像
に対する微分が得られる。
ステップ3c:
ステップ3aでの乗算結果に対して、各要素の複素共役をとる演算を行う。
ステップ3d:
ステップ3cでの演算結果とステップ3aでの乗算結果との乗算を行う。
ステップ3e:
ステップ3dでの乗算結果に基づいて要素の総和を計算する演算により、方法3の評価関数の拘束項の値が得られる。
図7(D)の超解像処理結果を得るための計算時間は0.59[sec]である。
Claims (4)
- 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
位置合わせにより高解像度画像空間内で不等間隔にサンプリングされた前記低解像度画像の画素(以下、「観測画素」とする)の位置を、前記高解像度画像の画素位置で近似し、
各高解像度画素位置に近似された観測画素の平均画素値を画素値とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有する画像を、平均観測画像とし、
各高解像度画素位置に近似された観測画素の個数を画素値とし、前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有する画像を、重み画像とし、
前記高解像度画像の画素数と同じ画素数を有し、各画素位置に対応するカメラモデルから得られる点広がり関数(PSF)の値を画素値とする画像を、PSF画像とし、
前記高解像度画像と前記PSF画像の畳み込み積分の結果と、前記平均観測画像との差の重み付き二乗和に、前記高解像度画像の事前情報をもとにした拘束項を加えて得られた評価関数と、前記評価関数の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
前記重み付き二乗和は、前記重み画像に基づき、計算されることを特徴とする超解像処理の高速化方法。 - 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
評価関数と前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
前記評価関数は、空間領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
ただし、
は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
はPSF画像のベクトル表現を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、*は畳込み積分を、
は要素毎の乗算を、それぞれ表し、
二つのノルム
は、下記のように定義され、
ただし、
は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表し、
また、
は、下記のように定義され、
ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことを特徴とする超解像処理の高速化方法。 - 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
評価関数と前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
前記評価関数は、空間領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
前記評価関数の空間領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
ただし、
は空間領域の前記高解像度画像のベクトル表現を、
はPSF画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、
は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表し、
二つのノルム
は、下記のように定義され、
ただし、
は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表し、
また、
は、下記のように定義され、
ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことを特徴とする超解像処理の高速化方法。 - 位置ずれを含む複数の低解像度画像から1つの高解像度画像を推定する超解像処理を高速化するための超解像処理の高速化方法であって、
評価関数と前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分を利用して、前記高解像度画像を推定し、
前記評価関数は、周波数領域の前記高解像度画像に対して、次のように定式化され、
前記評価関数の周波数領域の前記高解像度画像に対する微分は、次のように定式化され、
ただし、
は周波数領域の前記高解像度画像のベクトル表現で、
はPSF画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、
は平均観測画像のベクトル表現を、
は重み画像のベクトル表現を、
は前記高解像度画像の事前情報を表すカーネル画像のベクトル表現を、
のフーリエ変換を、
のフーリエ変換を、αは拘束の強さを表す拘束パラメータを、ρはフーリエ変換による定数倍の違いを規格化する定数を、
は要素毎の乗算を、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表し、
二つのノルム
は、下記のように定義され、
ただし、
は複素共役を、Tは転置を、それぞれ表し、
また、
は、下記のように定義され、
ただし、Fはフーリエ変換を、F−1は逆フーリエ変換を、それぞれ表すことを特徴とする超解像処理の高速化方法。
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2006
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