JP4125402B2

JP4125402B2 - Hinge cap

Info

Publication number: JP4125402B2
Application number: JP18878497A
Authority: JP
Inventors: 榮規村上; 修石井
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 1997-07-14
Filing date: 1997-07-14
Publication date: 2008-07-30
Anticipated expiration: 2017-07-14
Also published as: JPH1135061A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器蓋本体と、該容器蓋本体に上蓋がヒンジ連結されたヒンジキャップに関するものであり、特に上蓋の閉栓状態を保持するための係止機構が二重構造となっているヒンジキャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ヒンジキャップでは、容器蓋本体の頂板部にスコアで区画された注出口形成領域が形成されており、注出口形成領域に設けられているタブリング等を引っ張ってスコアを破断することにより注出口を形成し、該注出口を介して容器内容液の注ぎ出しが行われる。
容器蓋本体の頂板部の周縁部には、該頂板部を覆う様な上蓋がヒンジ連結されている。この頂板部の上面の周縁部には、通常、直立した周状突起が形成され、その上端部には、水平方向外方の突出した突出部が形成され、且つ上蓋の周状端縁部内面には、水平方向内方に突出した突出部が形成されており、これら突出部同士の係合により、上蓋の閉栓状態が保持され、上述した注出口形成後のシール性が確保される様になっている。
上述したヒンジキャップは、容器内に内容液を充填した後に、上蓋を容器蓋本体に閉栓した状態で、容器蓋本体を容器口部に打栓或いは螺子係合等により固定することにより容器口部に設けられる。
【０００３】
ところで実際の生産工程では、ヒンジキャップを容器口部に設けた後に、加熱殺菌等の熱処理が行われ、必要により、シャワー等によって水洗が行われる。
この場合、従来公知のヒンジキャップでは、熱処理によってヒンジキャップ内（容器蓋本体と上蓋との間の空間）の内圧が上昇し、上蓋が開いてしまうというトラブルを屡々生じる。上蓋が開いてしまうと、連続して行われる生産ラインでの容器の搬送工程に支障を来すばかりか、水洗工程でヒンジキャップ内に水が侵入してしまうという問題も生じる。
このような問題を回避するための最も簡単な手段には、前述した上蓋に設けられている突出部及び容器蓋本体頂板部に設けられている突出部の突出量を大きくし、これら突出部同士の係合力を高めることである。
【０００４】
然しながら、突出部の突出量を大きくすることは、ヒンジキャップの成形の点で限界がある。即ち、このような突出部の突出量を大きくすると、成形後の型抜きが困難となるからである。また、突出部の突出量を大きくすると、突出部同士の係合力は増大し、熱処理による上蓋の開栓は防止し得るとしても、一般の需要者が容器内容液の注ぎ出しを行うに際して、上蓋の開栓が著しく困難となってしまうという問題が発生する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、上蓋及び容器蓋本体にそれぞれ設けられている上蓋係止用の突出部の突出量を必要以上に増大させることなく、熱処理による上蓋の開栓が防止され且つ一般需要者による上蓋の開栓も容易に行うことが可能なヒンジキャップを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、頂板部と頂板部の周縁から垂下しているスカート部とから形成されている容器蓋本体と、容器蓋本体にヒンジ連結された上蓋とから成り、該容器蓋本体の頂板部の上面の周縁部には、直立した周状突起が形成されており、該周状突起の上端部に、水平方向外方に突出している突出部が形成されており、且つ前記上蓋の周状端縁部内側には、水平方向内方に突出している突出部が形成されており、これらの突出部同士の係合により上蓋の閉栓状態が保持されるヒンジキャップにおいて、
前記上蓋の突出部は、一定の曲率で形成されている主突起と、上蓋閉栓状態での側断面でみて該主突起の中心軸線に対して下方にずれた位置に一定の曲率で形成されている補助突起とから構成されており、前記補助突起の曲率中心と前記主突起の曲率中心とは異なる位置にあり、且つ該補助突起の曲率半径は、前記主突起の曲率半径よりも小さく設定されており、
前記上蓋が容器蓋本体に閉じられている通常の状態では、前記補助突起は、容器蓋本体の突出部の下側面から離れて位置しているが、該上蓋と容器蓋本体との間の空間の圧力が上昇したときには、該補助突起は、容器蓋本体の突出部の下側面と当接することを特徴とするヒンジキャップが提供される。
本発明によればまた、頂板部と頂板部の周縁から垂下しているスカート部とから形成されている容器蓋本体と、容器蓋本体にヒンジ連結された上蓋とから成り、該容器蓋本体の頂板部の上面の周縁部には、直立した周状突起が形成されており、該周状突起の上端部に、水平方向外方に突出している突出部が形成されており、且つ前記上蓋の周状端縁部内側には、水平方向内方に突出している突出部が形成されており、これらの突出部同士の係合により上蓋の閉栓状態が保持されるヒンジキャップにおいて、
前記容器蓋本体の突出部は、一定の曲率で形成されている主突起と、上蓋閉栓状態での側断面でみて該主突起の中心軸線に対して上方にずれた位置に一定の曲率で形成されている補助突起とから構成されており、前記補助突起の曲率中心と前記主突起の曲率中心とは異なる位置にあり、且つ該補助突起の曲率半径は、前記主突起の曲率半径よりも小さく設定されており、
前記上蓋が容器蓋本体に閉じられている通常の状態では、前記補助突起は、上蓋の突出部の上側面から離れて位置しているが、該上蓋と容器蓋本体との間の空間の圧力が上昇したときには、該補助突起は、上蓋の突出部の上側面と当接することを特徴とするヒンジキャップが提供される。
【０００８】
本発明の重要な特徴は、上蓋に設けられている前記突出部又は容器蓋本体に設けられている前記突出部の何れか一方を、二重突起構造とした点にある。具体的には、二重突起構造となっている突出部は、その側断面でみて一定の曲率で形成されている主突起と、該主突起の曲率面上に形成されている補助突起とから構成されている。この補助突起は、上蓋の突出部に形成する場合には、主突起の中心軸線よりも下方にずれた曲率面上に形成され、容器蓋本体の突出部に形成する場合には、主突起の中心軸線よりも上方にずれた曲率面上に形成され、何れの場合においても、補助突起の曲率中心と主突起の曲率中心とは異なり、且つ補助突起の曲率半径は、主突起の曲率半径よりも小さい。
本発明のヒンジキャップは、このような補助突起が形成されている突出部での係合によって上蓋の閉栓状態が保持されるため、熱処理による上蓋の開栓が防止され、しかも一般需要者による上蓋の開栓は容易に行うことが可能となるものである。
【０００９】
この補助突起の作用について説明すると、上蓋を旋回して閉栓状態にした場合には、上蓋の突出部或いは容器蓋本体の突出部に形成されている補助突起は、他方の突出部とは係合しておらず、主突起が他の突出部と係合している状態となっている。この状態で熱処理が行われ、ヒンジキャップにおける上蓋と容器蓋本体との間の空間の圧力が上昇すると、この圧力の上昇に伴って上蓋は徐々に上昇して主突起は、他方の突出部上に乗り上げることになるが、この時に補助突起が他の突出部と係合し、それ以上の上蓋の上昇を抑制する。この結果として、熱処理に際しての上蓋の開栓が有効に防止されるのである。
【００１０】
一方、主突起上に形成されている補助突起は、その曲率中心が主突起の曲率中心と異なる位置にあり、且つその曲率半径は、主突起の曲率半径よりも小さい。このため、補助突起が形成されている突出部表面には、滑らかな段差部が形成されることになる。
ところで、主突起が他の突出部と係合している状態では、上記の補助突起は、他の突出部とは離れた状態にある。従って、この状態で上蓋を上方に引っ張り上げると、補助突起が形成されていない場合と同じ力で上蓋の開栓が始まる。即ち、補助突起が形成されていても、上蓋の開栓開始に要する力は実質的には増大しないことが理解される。また、上蓋の開栓が進行すると、主突起は他の突出部上に乗り上げ、主突起と補助突起との境界部分である段差部のところで補助突起と他の突出部との当接、即ち係合を生じるが、この場合の係合は、上蓋の周縁部分がある程度変形した状態で生じており（主突起が他の突出部上に乗り上げているため）、しかも段差部は滑らかな形状に形成されているため、この補助突起はスムーズに他の突出部上に乗り上げ、従って容易に上蓋の開栓を行うことができるのである。
【００１１】
例えば、補助突起を形成せず、上蓋及び容器蓋本体に設けられている突出部の突出量を大きくしただけの場合には、突出部同士の係合力は高められて熱処理による上蓋の開栓は防止し得る。しかし、突出部同士の係合力が高められているため、上蓋を手で引っ張り上げた場合、上蓋の開栓開始に要する力は著しく増大しているため、一般需要者による上蓋の開栓が著しく困難となってしまう。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある時の側断面図、図２は、図１のヒンジキャップの平面図、図３は、図１のヒンジキャップにおいて、上蓋が閉栓状態にある時の側断面図、図４は、図１のヒンジキャップにおける発明の要部を示す部分拡大側断面図、図５は、図１のヒンジキャップにおける突出部同士の係合状態を示す図である。
【００１３】
上記の図１乃至図５は、上蓋の突出部に補助突起を設けた例であり、このヒンジキャップは、容器蓋本体１と上蓋２とから成る。
容器蓋本体１は、大まかに言って、頂板部５と、頂板部５の周縁部から垂下しているスカート部６とから成っており、上蓋２は、頂板部５の周縁部にヒンジ連結（７）されており、これを旋回して閉じると、図３に示されている様に、頂板部５が完全に覆われる。
【００１４】
容器蓋本体１のスカート部６の内面には、周状突起８が形成されており、また頂板部５の内面の周縁部には、スカート部６とは間隔をおいて下方に延びているインナーリング９が形成されている。即ち、このインナーリング９とスカート部６との間の空間に容器口部（図示せず）が嵌め込まれ、且つ周状突起８によって容器蓋本体１は、容器口部にしっかりと固定されるものである。尚、スカート部６の下端部内面には、回り止め用の突起１０が複数個（例えば３個）形成されており、更に上記周状突起８上には、エア抜き用の微小突起１１が複数個（例えば３個）形成されている。即ち、回り止め用の突起１０によって容器口部に打栓された容器蓋本体１の回転が防止され、微小突起１１によって打栓に際してのエア抜きが有効に行われるようになっている。
また容器蓋本体１の容器口部への固定は、打栓による嵌め込みに限定されるものではなく、例えば螺子固定によってもよい。この場合には、特にインナーリング９は必要なく、スカート部６の内面に容器口部外面に形成されている螺条と螺子係合する螺条を形成すればよい。
【００１５】
容器蓋本体１の頂板部５には、スコア１５が形成されていると共に、頂板部５の上面側には、スコア破断用のタブリング１６が設けられており、このタブリング１６を引っ張ることによりスコア１５が破断され、内容液注出用の開口が形成されるようになっている。
また頂板部５の上面側には、スコア１５を取り囲む様にして注出液案内用の筒状突起１７が形成されており、注出用開口を介して注ぎ出された内容液は、この筒状突起１７に沿って案内される。
更に上蓋２の内面には、特に図３でみて下方に延びているシール用の周状突起１８が形成されており、上蓋２を図３に示す様に閉栓した時に周状突起１８の外面が筒状突起１７の内面に密着する様になっている。即ち、この密着により、スコア１５を破断しての注出用開口形成後のシール性が確保される。
尚、特に図２に明示されている様に、筒状突起１７は、ヒンジ連結部７側の背を低くしておくことが好ましい。このようにすれば、周状突起１８の長さを比較的大きく設定しても上蓋２を有効に閉じることができ、注出用開口形成後のシール性確保の点で有利となる。
【００１６】
頂板部５の上面側周縁部には、比較的背の低い周状突起２０が形成され、この周状突起２０の上端部には、水平方向外方に突出している突出部２１が形成されている。また上蓋２の周状端縁部には、水平方向内方に突出している突出部２２が形成されている。即ち、上蓋２を図３に示す様に閉栓した時、これらの突出部２１及び２２が互いに係合し、これにより、上蓋２の閉栓状態が保持される（図３参照）。
【００１７】
上蓋２のヒンジ連結部７とは反対側部分には、開封用タブ２５が設けられていると共に、この開封用タブ２５の位置に対応して、容器蓋本体１のスカート部６には凹部２６が形成されており、開封用タブ２５を指で引っかけて上蓋１を容易に開栓し得る様になっている。
【００１８】
上述した上蓋２の突出部２２を拡大して示す図４において、この突出部２２は主突起２２ａと、主突起２２ａ上に形成された微小な補助突起２２ｂとからなっている。
主突起２２ａは、一定の曲率半径Ｒの滑らかな面を有しているが、図４から明らかな通り、補助突起２２ｂは、主突起２２ａの中心軸線よりも下方にずれた曲率面（図中、破線で示す）上に形成されており、補助突起２２ｂの曲率半径Ｒ’は主突起２２ａの曲率半径Ｒよりも小さく、且つこれらの突起の曲率中心は互いに異なったものとなっている。従って、主突起２２ａから補助突起２２ｂにかけて滑らかな段差部３０が形成されている。
【００１９】
このような補助突起２２ｂが形成されている上蓋２の突出部２２と、容器蓋本体１の周状突起２０に形成されている突出部２１との係合状態を示す図５において、容器蓋本体１を容器口部に打栓した直後の通常の係合状態では（図５（Ａ）参照）、主突起２２ａが突出部２１の下側面に当接し係合している状態にある。即ち、補助突起２２ｂは、突出部２１の下側面からは離れた状態にある。尚、周状突起２０に形成されている突出部２１は、従来のヒンジキャップと同様、一定の曲率面からなっている。
次いで、熱処理が行われ、容器蓋本体１と上蓋２との間の空間の圧力が上昇すると、これに伴って上蓋１が徐々に上昇し、主突起２２ａは突出部２１上に乗り上げた状態となる（図５（Ｂ）参照）。この図５（Ｂ）の状態において、補助突起２２ｂは、突出部２１の下側面に当接し係合するため、それ以上の上蓋２の上昇が防止され、かくして熱処理による上蓋２の開栓が防止されるのである。
【００２０】
一方、一般の需要者が開封用タブ２５を指で引っかけて上蓋２を開栓しようとする場合には、突出部２２と突出部２１との係合状態は図５（Ａ）に示されている状態にあるが、主突起２２ａと突出部２１とは互いに当接して係合しているが、補助突起２２ｂと突出部２１とは離れている。従って、上蓋２を上に持ち上げる時の開栓開始力は、補助突起２２ａが形成されていない場合と実質的に変わらず、開栓開始力が増大することはない。また上蓋２の開栓が進行すると、図５（Ｂ）の状態になり、主突起２２ａは突出部２１上に乗り上げ、補助突起２２ｂは、突出部２１の下側面に当接することになる。しかるに、主突起２２ａが突出部２１上に乗り上げているため、上蓋２の周縁部は僅かではあるが変形しており、しかも主突起２２ａと補助突起２２ｂとの境界部である段差部３０は比較的滑らかな面となっている。従って、上蓋２が上昇する勢いで、補助突起２２ｂはそのまま突出部２１上に乗り上げてしまう。この結果として、一般需要者による上蓋２の開栓は容易に行われることになる。即ち、突出部２２が主突起２２ａのみからなっている従来のヒンジキャップと同様に、容易に開栓を行うことができるのである。
【００２１】
例えば、補助突起２２ｂを形成せず、主突起２２ａの突出量を大きくすることにより突出部２１との係合力を高めた場合には、熱処理による上蓋２の開栓は有効に防止することができる。然しながら、一般需要者が上蓋の開栓を行う場合、上蓋の主突起２２ａと突出部２１との係合力が著しく高められているため、開栓開始に要する力も増大し、このため、上蓋２の開栓を容易に行うことが困難となるのである。
【００２２】
本発明において、主突起２２ａの曲率半径Ｒは、通常、0.４乃至0.８ｍｍ程度に設定される。また補助突起２２ｂの曲率半径Ｒ’は、Ｒよりも小さい様に設定されるが、具体的なＲ’の大きさ及び補助突起２２ｂの曲率中心は、図４等で破線で示されている主突起２２ａの外挿曲率面上からの最大突出量が、0.０５乃至0.１ｍｍ程度となる様に定めるのがよい。この突出量が過度に大きくなると、上蓋２の開栓を容易に行うことが困難となるからである。
【００２３】
また補助突起２２ｂは、必ずしも突出部２２の全周にわたって設ける必要はなく、熱処理に際しての上蓋２の開栓が防止される限り、突出部２２ａの一部に補助突起２２ｂを形成さいてもよい。一般的には、図２に示されている様に、ヒンジ連結部７の反対側の開封用タブ２５が設けられている部分を中心として、上蓋２の全周の約３／４に相当する部分に補助突起２２ｂを形成するのがよい。更に図２の例では、補助突起２２ｂは連続して形成されているが、適当な間隔をおいて複数個の補助突起２２ｂを設けることもできる。
【００２４】
上述した図１乃至図５の例は、上蓋２の突出部２２に補助突起２２ｂを設けた例であるが、このような補助突起を容器蓋本体１の周状突起２０に形成されている突出部２１に設けることもできる。
図６には、補助突起が形成された突出部２１の拡大断面図を示し、このような突出部２１と、上蓋２に設けられている突出部２２との係合状態を図７に示す。
【００２５】
図６から明らかな通り、この突出部２１は、一定の曲率面からなる主突起２１ａと、主突起２１ａ上に設けられた補助突起２１ｂからなっており、かかる突出部２１と係合する上蓋２の突出部２２は、従来のヒンジキャップと同様、単一の曲率面からなっている（図７参照）。
上記突出部２１に形成されている補助突起２１ｂは、主突起２１ａの中心軸線よりも上方にずれて形成されている点を除けば、前述した補助突起２２ｂと全く同じであり、例えば補助突起２１ｂの曲率半径は、主突起２１ａの曲率半径よりも小さく且つ両者の曲率中心は互いに異なり、補助突起２１ｂと主突起２１ａとの境界部分には滑らかな段差部３０が形成されており、更に主突起２１ａの外挿曲率面（図６中、破線で示す）からの最大突出量等も、補助突起２２ｂに関して述べたのと同様の条件を満足しているのがよい。
【００２６】
従って補助突起２１ｂの機能も、前述した補助突起２２ｂと全く同様である。即ち、上述した補助突起２１ｂを備えている突出部２１と、上蓋２に設けられている突出部２２との係合状態を示す図７において、容器蓋本体１を容器口部に打栓した直後の通常の係合状態では（図７（Ａ）参照）、主突起２１ａの下面が突出部２２の上側面に当接し係合している状態にある。即ち、補助突起２１ｂは、突出部２２の上側面からは離れた状態にある。
この状態で熱処理が行われ、容器蓋本体１と上蓋２との間の空間の圧力が上昇すると、これに伴って上蓋１が徐々に上昇し、突出部２２は主突起２１ａ上に乗り上げた状態となる（図７（Ｂ）参照）。この図７（Ｂ）の状態において、補助突起２１ｂは、突出部２２の上側面に当接し係合するため、それ以上の上蓋２の上昇が防止され、従って熱処理による上蓋２の開栓が防止される。
【００２７】
また、一般需要者が上蓋２を開栓しようとする場合には、突出部２２と突出部２１との係合状態は図７（Ａ）に示されている状態にあるが、補助突起２１ｂと突出部２２とは離れた状態にあるため、上蓋２を上に持ち上げた時の開栓開始力は何ら増大しておらず、従来のヒンジキャップと同様の力で開栓が開始する。上蓋２の開栓の進行に伴って図７（Ｂ）の状態になり、突出部２２は主突起２１ａ上に乗り上げ、補助突起２１ｂは、突出部２１の上側面に当接する。しかし、突出部２２が主突起２１ａ上に乗り上げているため、突出部２２が若干変形していること、開栓が既に始まっており、上蓋２が移動する勢いがあり且つ主突起２１ａと補助突起２１ｂとの境界部である段差部３０は比較的滑らかな面となっているから、突出部２２は、そのまま補助突起２１ｂ上に乗り上げてしまう。この結果として、一般需要者による上蓋２の開栓は容易に行われることになる。
【００２８】
【発明の効果】
このように本発明のヒンジキャップによれば、上蓋に設けられている突出部或いは容器蓋本体の頂板部に設けられている突出部の何れか一方を、主突起と、その上に形成された微小な補助突起との２重構造とすることにより、このキャップを内容物が充填された容器に装着した後の熱処理に際しての上蓋の開栓が有効に防止され、しかも一般需要者による上蓋の手による開栓も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある時の側断面図。
【図２】図１のヒンジキャップの平面図。
【図３】図１のヒンジキャップにおいて、上蓋が閉栓状態にある時の側断面図。
【図４】図１のヒンジキャップにおける発明の要部を示す部分拡大側断面図。
【図５】図１のヒンジキャップにおける突出部同士の係合状態を示す図。
【図６】本発明の他の態様のヒンジキャップの要部を示す部分拡大側断面図。
【図７】図６のヒンジキャップにおける突出部同士の係合状態を示す図。
【符号の説明】
１：容器蓋本体
２：上蓋
２１：突出部
２２：突出部
２２ａ：主突起
２２ｂ：補助突起
３０：段差部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a container lid main body and a hinge cap in which an upper lid is hinge-connected to the container lid main body, and in particular, a hinge cap having a double structure of a locking mechanism for maintaining the closed state of the upper lid. About.
[0002]
[Prior art]
In the hinge cap, a spout forming region partitioned by a score is formed in the top plate portion of the container lid body, and the spout is formed by breaking the score by pulling a tab ring or the like provided in the spout forming region. Then, the liquid in the container is poured out through the spout.
An upper lid that covers the top plate portion is hinged to the peripheral portion of the top plate portion of the container lid main body. The peripheral edge of the upper surface of the top plate portion is usually formed with an upright circumferential protrusion, the upper end portion thereof is formed with a protruding portion protruding outward in the horizontal direction, and the inner surface of the circumferential edge portion of the upper lid Is formed with a protruding portion protruding inward in the horizontal direction, and the closed state of the upper lid is maintained by the engagement of these protruding portions, and the sealing performance after the above-described spout formation is ensured. It has become.
The hinge cap described above is formed by fixing the container lid main body to the container mouth portion by plugging or screw engagement or the like in a state where the upper lid is closed to the container lid body after the container is filled with the content liquid. Provided.
[0003]
By the way, in an actual production process, after providing the hinge cap at the container mouth, heat treatment such as heat sterilization is performed, and if necessary, water washing is performed by a shower or the like.
In this case, with a conventionally known hinge cap, the internal pressure in the hinge cap (the space between the container lid main body and the upper lid) increases due to heat treatment, which often causes a trouble that the upper lid opens. If the upper lid is opened, not only will it interfere with the container transport process on the production line that is continuously performed, but there will also be a problem that water will enter the hinge cap during the water washing process.
The simplest means for avoiding such a problem is to increase the protrusion amount of the protrusion provided on the upper lid and the protrusion provided on the container lid main body top plate, and Is to increase the engagement force.
[0004]
However, increasing the protruding amount of the protruding portion is limited in terms of forming the hinge cap. That is, if the protruding amount of such a protruding portion is increased, it is difficult to perform die cutting after molding. Further, when the protruding amount of the protruding portion is increased, the engagement force between the protruding portions increases, and even though it is possible to prevent the opening of the upper lid due to heat treatment, when the general consumer pours out the liquid in the container, the upper lid There arises a problem that it is extremely difficult to open the plug.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the object of the present invention is to prevent the opening of the upper lid by heat treatment without increasing the amount of protrusion of the upper lid engaging projection provided on the upper lid and the container lid body more than necessary, and to general consumers. It is an object of the present invention to provide a hinge cap that can be easily opened by an upper lid.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a container lid body formed of a top plate portion and a skirt portion depending from the periphery of the top plate portion, and an upper lid hinged to the container lid body, the top plate of the container lid body An upright circumferential protrusion is formed on the peripheral edge of the upper surface of the part, and a protruding part protruding outward in the horizontal direction is formed at the upper end of the circumferential protrusion, and the periphery of the upper lid On the inside of the end edge portion, a protruding portion that protrudes inward in the horizontal direction is formed, and in the hinge cap in which the closed state of the upper lid is maintained by the engagement of these protruding portions,
The protrusion of the upper lid is formed with a constant curvature at a position shifted downward with respect to the central axis of the main protrusion when viewed from a side cross-section in the closed state of the upper cover, with a main protrusion formed with a constant curvature. The center of curvature of the auxiliary projection and the center of curvature of the main projection are different from each other, and the radius of curvature of the auxiliary projection is set smaller than the radius of curvature of the main projection. and,
In a normal state in which the upper lid is closed to the container lid main body, the auxiliary projection is located away from the lower surface of the protruding portion of the container lid main body, but the space between the upper lid and the container lid main body. When the pressure increases, the auxiliary protrusion comes into contact with the lower surface of the protruding portion of the container lid body, and a hinge cap is provided.
According to the present invention, the container lid body includes a top plate portion and a skirt portion depending from the periphery of the top plate portion, and an upper lid hinged to the container lid body. An upright circumferential projection is formed on the peripheral edge of the top surface of the top plate portion, and a projection projecting outward in the horizontal direction is formed at the upper end of the circumferential projection , and the top cover On the inner edge of the circumferential edge, a protrusion protruding inward in the horizontal direction is formed, and in the hinge cap in which the closed state of the upper lid is maintained by the engagement of these protrusions,
The projecting portion of the container lid body is formed with a constant curvature at a position shifted upward with respect to the central axis of the main protrusion when viewed from a side cross-section in a closed state of the upper lid, with a main protrusion formed with a constant curvature And the auxiliary projection has a center of curvature different from that of the main projection, and the radius of curvature of the auxiliary projection is smaller than the radius of curvature of the main projection. Is set ,
In a normal state in which the upper lid is closed to the container lid main body, the auxiliary protrusion is located away from the upper side surface of the protrusion of the upper lid, but the pressure in the space between the upper lid and the container lid main body A hinge cap is provided in which the auxiliary protrusion comes into contact with the upper side surface of the protrusion of the upper lid when the upper part is raised .
[0008]
An important feature of the present invention is that either one of the protrusion provided on the upper lid or the protrusion provided on the container lid main body has a double protrusion structure. Specifically, the protrusion having a double protrusion structure is composed of a main protrusion formed with a constant curvature as viewed from its side cross section, and an auxiliary protrusion formed on the curvature surface of the main protrusion. It is configured. When the auxiliary protrusion is formed on the protrusion of the upper lid, the auxiliary protrusion is formed on a curvature surface shifted downward from the central axis of the main protrusion. When the auxiliary protrusion is formed on the protrusion of the container lid main body, It is formed on a curvature surface that is shifted upward from the central axis, and in any case, the curvature center of the auxiliary protrusion is different from the curvature center of the main protrusion, and the curvature radius of the auxiliary protrusion is larger than the curvature radius of the main protrusion. Is also small.
In the hinge cap according to the present invention, since the closed state of the upper lid is maintained by the engagement at the protruding portion where such auxiliary projections are formed, the upper lid is prevented from being opened by heat treatment, and the upper lid by general consumers is also provided. Opening can be easily performed.
[0009]
The operation of the auxiliary protrusion will be described. When the upper lid is turned to be closed, the auxiliary protrusion formed on the protrusion of the upper cover or the protrusion of the container lid body engages with the other protrusion. However, the main protrusion is engaged with the other protrusions. When heat treatment is performed in this state and the pressure in the space between the upper lid of the hinge cap and the container lid main body rises, the upper lid gradually rises as the pressure rises, and the main projection is above the other projection. At this time, the auxiliary protrusion engages with the other protrusions, and further prevents the upper lid from rising. As a result, the opening of the upper lid during heat treatment is effectively prevented.
[0010]
On the other hand, the auxiliary projection formed on the main projection is located at a position where the center of curvature is different from the center of curvature of the main projection, and the radius of curvature is smaller than the radius of curvature of the main projection. For this reason, a smooth stepped portion is formed on the surface of the protruding portion on which the auxiliary protrusion is formed.
By the way, in a state where the main protrusion is engaged with the other protrusion, the auxiliary protrusion is separated from the other protrusion. Therefore, when the upper lid is pulled upward in this state, the opening of the upper lid starts with the same force as when the auxiliary protrusion is not formed. That is, it is understood that the force required to start opening the upper lid does not substantially increase even if the auxiliary protrusion is formed. Further, when the upper lid is opened, the main protrusion rides on the other protrusion, and the auxiliary protrusion contacts the other protrusion at the stepped portion that is the boundary between the main protrusion and the auxiliary protrusion. In this case, the engagement occurs in a state where the peripheral edge of the upper lid is deformed to some extent (because the main protrusion rides on the other protrusion), and the step is formed in a smooth shape. Therefore, the auxiliary protrusions can smoothly run on the other protrusions, and thus the upper lid can be easily opened.
[0011]
For example, when the protrusions of the protrusions provided on the upper lid and the container lid main body are only increased without forming the auxiliary protrusions, the engagement force between the protrusions is increased, and the upper lid is opened by heat treatment. Can be prevented. However, since the engagement force between the protrusions is increased, when the upper lid is pulled up by hand, the force required to start opening the upper lid is remarkably increased. It becomes difficult.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on specific examples shown in the accompanying drawings.
1 is a side sectional view of the hinge cap according to the present invention when the upper lid is in an open state, FIG. 2 is a plan view of the hinge cap of FIG. 1, and FIG. 3 is a top view of the hinge cap of FIG. 4 is a partially enlarged side sectional view showing a main part of the invention in the hinge cap of FIG. 1, and FIG. 5 shows an engagement state of protrusions in the hinge cap of FIG. FIG.
[0013]
FIGS. 1 to 5 are examples in which auxiliary protrusions are provided on the protruding portion of the upper lid, and this hinge cap includes a container lid main body 1 and an upper lid 2.
Roughly speaking, the container lid main body 1 is composed of a top plate portion 5 and a skirt portion 6 depending from the peripheral portion of the top plate portion 5, and the upper lid 2 is hinged to the peripheral portion of the top plate portion 5 ( 7) When this is turned and closed, the top plate portion 5 is completely covered as shown in FIG.
[0014]
A circumferential projection 8 is formed on the inner surface of the skirt portion 6 of the container lid main body 1, and an inner edge extending downward from the skirt portion 6 at a peripheral edge portion of the inner surface of the top plate portion 5. A ring 9 is formed. That is, a container mouth portion (not shown) is fitted into the space between the inner ring 9 and the skirt portion 6, and the container lid body 1 is firmly fixed to the container mouth portion by the circumferential protrusion 8. It is. A plurality of (for example, three) anti-rotation projections 10 are formed on the inner surface of the lower end of the skirt portion 6, and a plurality of minute projections 11 for releasing air are provided on the circumferential projection 8. (For example, three) are formed. That is, the rotation of the container lid main body 1 plugged into the container mouth is prevented by the rotation-preventing projection 10, and the air is effectively vented at the time of plugging by the minute projection 11.
Further, the fixing of the container lid main body 1 to the container mouth is not limited to the fitting by the stopper, and may be screw fixing, for example. In this case, the inner ring 9 is not particularly required, and a thread that engages with a thread formed on the outer surface of the container mouth portion may be formed on the inner surface of the skirt portion 6.
[0015]
A score 15 is formed on the top plate portion 5 of the container lid main body 1, and a tab ring 16 for breaking the score is provided on the upper surface side of the top plate portion 5. By pulling the tab ring 16, The score 15 is broken, and an opening for dispensing the content liquid is formed.
Further, a cylindrical projection 17 for guiding the liquid to be poured is formed on the upper surface side of the top plate portion 5 so as to surround the score 15, and the content liquid poured out through the opening for pouring is this cylinder. Guided along the projection 17.
Further, a circumferential protrusion 18 for sealing extending downward as viewed in FIG. 3 is formed on the inner surface of the upper lid 2. When the upper lid 2 is closed as shown in FIG. The cylindrical protrusion 17 is in close contact with the inner surface. That is, by this close contact, the sealing performance after the opening for dispensing after breaking the score 15 is secured.
In particular, as clearly shown in FIG. 2, it is preferable that the cylindrical protrusion 17 has a low height on the hinge connecting portion 7 side. In this way, even if the length of the circumferential protrusion 18 is set to be relatively large, the upper lid 2 can be effectively closed, which is advantageous in terms of ensuring the sealing performance after forming the dispensing opening.
[0016]
A peripheral projection 20 having a relatively short height is formed on the peripheral portion on the upper surface side of the top plate portion 5, and a protruding portion 21 protruding outward in the horizontal direction is formed on the upper end portion of the peripheral projection 20. Yes. A projecting portion 22 projecting inward in the horizontal direction is formed on the peripheral edge of the upper lid 2. That is, when the upper lid 2 is closed as shown in FIG. 3, the projecting portions 21 and 22 are engaged with each other, whereby the upper lid 2 is kept closed (see FIG. 3).
[0017]
An opening tab 25 is provided on a portion of the upper lid 2 opposite to the hinge connection portion 7, and a concave portion 26 is formed in the skirt portion 6 of the container lid body 1 corresponding to the position of the opening tab 25. The upper lid 1 can be easily opened by hooking the opening tab 25 with a finger.
[0018]
In FIG. 4 which shows the protrusion 22 of the upper lid 2 in an enlarged manner, the protrusion 22 includes a main protrusion 22a and a small auxiliary protrusion 22b formed on the main protrusion 22a.
The main protrusion 22a has a smooth surface with a constant curvature radius R. As is apparent from FIG. 4, the auxiliary protrusion 22b has a curvature surface that is shifted downward from the central axis of the main protrusion 22a (in the drawing). The radius of curvature R ′ of the auxiliary projection 22b is smaller than the radius of curvature R of the main projection 22a, and the centers of curvature of these projections are different from each other. Accordingly, a smooth step portion 30 is formed from the main protrusion 22a to the auxiliary protrusion 22b.
[0019]
In FIG. 5 showing the engagement state between the protrusion 22 of the upper lid 2 on which the auxiliary protrusion 22b is formed and the protrusion 21 formed on the circumferential protrusion 20 of the container lid main body 1, In a normal engagement state immediately after 1 is plugged into the container opening (see FIG. 5A), the main protrusion 22a is in contact with and engaged with the lower surface of the protrusion 21. That is, the auxiliary protrusion 22b is in a state separated from the lower surface of the protruding portion 21. In addition, the protrusion part 21 currently formed in the circumferential protrusion 20 consists of a fixed curvature surface like the conventional hinge cap.
Next, when heat treatment is performed and the pressure in the space between the container lid main body 1 and the upper lid 2 rises, the upper lid 1 gradually rises accordingly, and the main protrusion 22a rides on the protruding portion 21. (See FIG. 5B). In the state of FIG. 5B, the auxiliary protrusion 22b contacts and engages the lower surface of the protruding portion 21, so that the upper lid 2 is prevented from further rising, and thus the upper lid 2 is prevented from being opened by heat treatment. It is done.
[0020]
On the other hand, when a general consumer tries to open the upper lid 2 by hooking the opening tab 25 with a finger, the engagement state between the protrusion 22 and the protrusion 21 is shown in FIG. Although the main protrusion 22a and the protrusion 21 are in contact with each other and engaged with each other, the auxiliary protrusion 22b and the protrusion 21 are separated from each other. Therefore, the opening start force when the upper lid 2 is lifted up is substantially the same as that when the auxiliary protrusion 22a is not formed, and the opening start force does not increase. When the opening of the upper lid 2 proceeds, the state shown in FIG. 5B is reached, the main projection 22a rides on the protruding portion 21, and the auxiliary projection 22b comes into contact with the lower surface of the protruding portion 21. However, since the main protrusion 22a rides on the protrusion 21, the peripheral edge of the upper lid 2 is slightly deformed, and the step portion 30 that is the boundary between the main protrusion 22a and the auxiliary protrusion 22b is compared. Smooth surface. Therefore, the auxiliary protrusion 22b rides on the protruding portion 21 as it is with the momentum of the upper lid 2 rising. As a result, the opening of the upper lid 2 by a general consumer is easily performed. That is, as with the conventional hinge cap in which the protruding portion 22 is composed only of the main protrusion 22a, the plug can be easily opened.
[0021]
For example, when the engaging force with the protruding portion 21 is increased by increasing the protruding amount of the main protrusion 22a without forming the auxiliary protrusion 22b, the opening of the upper lid 2 by heat treatment can be effectively prevented. . However, when the general consumer opens the upper lid, the engagement force between the main projection 22a of the upper lid and the protruding portion 21 is remarkably increased, so that the force required to start the opening also increases. It is difficult to open the plug easily.
[0022]
In the present invention, the radius of curvature R of the main protrusion 22a is normally set to about 0.4 to 0.8 mm. Further, the radius of curvature R ′ of the auxiliary protrusion 22b is set to be smaller than R, but the specific size of R ′ and the center of curvature of the auxiliary protrusion 22b are indicated by broken lines in FIG. The maximum protrusion amount of the protrusion 22a from the extrapolation curvature surface is preferably set to be about 0.05 to 0.1 mm. This is because it becomes difficult to easily open the upper lid 2 when the protruding amount is excessively large.
[0023]
The auxiliary protrusion 22b is not necessarily provided over the entire circumference of the protruding portion 22, and the auxiliary protrusion 22b may be formed on a part of the protruding portion 22a as long as the opening of the upper lid 2 is prevented during heat treatment. In general, as shown in FIG. 2, it corresponds to about 3/4 of the entire circumference of the upper lid 2, centering on the portion provided with the opening tab 25 on the opposite side of the hinge connecting portion 7. An auxiliary projection 22b is preferably formed on the portion. Further, in the example of FIG. 2, the auxiliary protrusions 22b are formed continuously, but a plurality of auxiliary protrusions 22b may be provided at an appropriate interval.
[0024]
The example of FIGS. 1 to 5 described above is an example in which the auxiliary protrusion 22 b is provided on the protruding portion 22 of the upper lid 2. Such an auxiliary protrusion is formed on the circumferential protrusion 20 of the container lid main body 1. It can also be provided in the part 21.
FIG. 6 shows an enlarged cross-sectional view of the protrusion 21 on which the auxiliary protrusion is formed, and FIG. 7 shows an engagement state between the protrusion 21 and the protrusion 22 provided on the upper lid 2.
[0025]
As is apparent from FIG. 6, the protrusion 21 includes a main protrusion 21 a having a constant curvature surface and an auxiliary protrusion 21 b provided on the main protrusion 21 a, and the upper lid 2 that engages with the protrusion 21. The protruding portion 22 has a single curvature surface as in the conventional hinge cap (see FIG. 7).
The auxiliary protrusion 21b formed on the protrusion 21 is exactly the same as the auxiliary protrusion 22b described above except that it is formed so as to be shifted upward from the central axis of the main protrusion 21a. For example, the auxiliary protrusion 21b Is smaller than the radius of curvature of the main projection 21a, the centers of curvature of the two are different from each other, a smooth step portion 30 is formed at the boundary between the auxiliary projection 21b and the main projection 21a, and the main projection The maximum protrusion amount from the extrapolation curvature surface of 21a (indicated by a broken line in FIG. 6) and the like should preferably satisfy the same conditions as described for the auxiliary protrusion 22b.
[0026]
Therefore, the function of the auxiliary protrusion 21b is exactly the same as that of the auxiliary protrusion 22b described above. That is, in FIG. 7 showing the engagement state between the protrusion 21 provided with the auxiliary protrusion 21b and the protrusion 22 provided on the upper lid 2, immediately after the container lid body 1 is plugged into the container mouth. In the normal engagement state (see FIG. 7A), the lower surface of the main protrusion 21a is in contact with and engaged with the upper side surface of the protrusion 22. That is, the auxiliary protrusion 21 b is in a state separated from the upper side surface of the protruding portion 22.
When the heat treatment is performed in this state and the pressure in the space between the container lid main body 1 and the upper lid 2 rises, the upper lid 1 gradually rises accordingly, and the protruding portion 22 rides on the main protrusion 21a. (See FIG. 7B). In the state shown in FIG. 7B, the auxiliary protrusion 21b contacts and engages with the upper side surface of the protruding portion 22, so that the upper lid 2 is prevented from further rising, and thus the upper lid 2 is prevented from being opened by heat treatment. Is done.
[0027]
In addition, when a general consumer intends to open the upper lid 2, the engagement state between the protrusion 22 and the protrusion 21 is in the state shown in FIG. 7A, but the auxiliary protrusion 21b Since it is in a state separated from the protruding portion 22, the opening start force when the upper lid 2 is lifted up does not increase at all, and the opening starts with the same force as that of the conventional hinge cap. 7B, the protrusion 22 rides on the main protrusion 21a, and the auxiliary protrusion 21b contacts the upper surface of the protrusion 21. However, since the projecting portion 22 rides on the main projection 21a, the projecting portion 22 is slightly deformed, the opening has already started, and there is a momentum to move the upper lid 2, and the main projection 21a and the auxiliary projection Since the step part 30 which is a boundary part with 21b becomes a comparatively smooth surface, the protrusion part 22 will run on the auxiliary protrusion 21b as it is. As a result, the opening of the upper lid 2 by a general consumer is easily performed.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, according to the hinge cap of the present invention, either the protrusion provided on the upper lid or the protrusion provided on the top plate of the container lid main body is formed on the main protrusion and on the main protrusion. By adopting a double structure with minute auxiliary projections, the cap can be effectively prevented from being opened during heat treatment after the cap is mounted on a container filled with the contents, and the upper lid can be handled by a general consumer. Can be easily opened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view when an upper lid of a hinge cap of the present invention is in an open state.
2 is a plan view of the hinge cap of FIG. 1. FIG.
3 is a side sectional view of the hinge cap of FIG. 1 when an upper lid is in a closed state.
4 is a partially enlarged side sectional view showing a main part of the invention in the hinge cap of FIG. 1;
FIG. 5 is a diagram showing an engagement state of protrusions in the hinge cap of FIG. 1;
FIG. 6 is a partially enlarged side sectional view showing a main part of a hinge cap according to another aspect of the present invention.
7 is a view showing an engagement state of protrusions in the hinge cap of FIG. 6;
[Explanation of symbols]
1: Container lid body 2: Upper lid 21: Protruding portion 22: Protruding portion 22a: Main protrusion 22b: Auxiliary protrusion 30: Stepped portion

Claims

A container lid main body formed of a top plate portion and a skirt portion depending from the periphery of the top plate portion, and an upper lid hinged to the container lid main body, and a peripheral edge portion of the upper surface of the top plate portion of the container lid main body Is formed with an upright circumferential projection, and a projection projecting outward in the horizontal direction is formed at the upper end of the circumferential projection, and inside the circumferential edge of the upper lid. Is a hinge cap in which a protrusion protruding inward in the horizontal direction is formed, and the closure state of the upper lid is maintained by the engagement of these protrusions.
The protrusion of the upper lid is formed with a constant curvature at a position shifted downward with respect to the central axis of the main protrusion when viewed from a side cross-section in the closed state of the upper cover, with a main protrusion formed with a constant curvature. The center of curvature of the auxiliary projection and the center of curvature of the main projection are different from each other, and the radius of curvature of the auxiliary projection is set smaller than the radius of curvature of the main projection. and,
In a normal state in which the upper lid is closed to the container lid main body, the auxiliary projection is located away from the lower surface of the protruding portion of the container lid main body, but the space between the upper lid and the container lid main body. The hinge cap is characterized in that when the pressure increases, the auxiliary protrusion comes into contact with the lower surface of the protruding portion of the container lid body .

A container lid main body formed of a top plate portion and a skirt portion depending from the periphery of the top plate portion, and an upper lid hinged to the container lid main body, and a peripheral edge portion of the upper surface of the top plate portion of the container lid main body Is formed with an upright circumferential projection, and a projection projecting outward in the horizontal direction is formed at the upper end of the circumferential projection, and inside the circumferential edge of the upper lid. Is a hinge cap in which a protrusion protruding inward in the horizontal direction is formed, and the closure state of the upper lid is maintained by the engagement of these protrusions.
The projecting portion of the container lid body is formed with a constant curvature at a position shifted upward with respect to the central axis of the main protrusion when viewed from a side cross-section in a closed state of the upper lid, with a main protrusion formed with a constant curvature And the auxiliary projection has a center of curvature different from that of the main projection, and the radius of curvature of the auxiliary projection is smaller than the radius of curvature of the main projection. Is set ,
In a normal state in which the upper lid is closed to the container lid main body, the auxiliary protrusion is located away from the upper side surface of the protrusion of the upper lid, but the pressure in the space between the upper lid and the container lid main body The hinge cap is characterized in that the auxiliary protrusion comes into contact with the upper side surface of the protruding portion of the upper lid when the cover is raised .