JP4124952B2 - Cancer metastasis inhibitor and food and drink containing the same - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カカオ豆の圧搾物及び/またはカカオ豆の外皮にヘキサンを加えて抽出後の抽出残渣を更に熱水抽出した抽出残渣物に、0.3N水酸化ナトリウム溶液で抽出して得られる抽出液を、酢酸でpH5.0に調整後、得られた沈殿物を水に溶解し、透析後乾燥して得られる抽出物を有効成分とする癌転移抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
癌、虚血性心疾患、腎不全等の疾患は、生体内で生じるラジカルが関与することが解明され、強いラジカル消去作用を持つ植物ポリフェノールには、これらの疾病に対する予防効果があることが明らかにされつつある。例えば、茶や赤ワインに含まれているポリフェノールには、発癌抑制作用があることが既に知られている。
【0003】
チョコレートやココア等の原料として使用されているカカオ豆にもポリフェノールが含まれており、このポリフェノールを有効成分とする先行技術としては、特開平9−224606号公報にカカオ豆からエタノールで抽出して得られる発癌予防物質を含有する健康飲食品が開示されている。
【0004】
しかしながら、カカオ豆等のポリフェノールによる予防効果は、癌の発生を抑制する発癌予防を目的としたものであり、既に生じた癌細胞の転移を抑制することにより癌が拡大、進行するのを防ぐものではなく、既に癌に罹患した患者を対象とするものではない。
【0005】
また、特開平3−205402号公報及び特開平4−13684号公報には、松かさ、茶、草みづき、三豆根等から得られる新規なリグニン配糖体が癌遺伝子の発現を特異的に抑制することが記載されており、癌治療剤としての用途が開示さている。詳しくは、マウス乳癌ウイルス(MMTV)遺伝子を導入したマウス乳癌細胞において、MMTV遺伝子の発現がクロマチンタンパク質における脱ポリADP−リボース反応が引き金になって起こるところから、この反応に関与するポリ(ADP−リボース)グリコヒドロラーゼを上記リグニン配糖体で阻害することによって、癌遺伝子の発現を抑制し癌治療剤として使用するものである。
【0006】
しかしながら、松かさ、茶、草みづき、三豆根等から得られるリグニン配糖体によるポリ(ADP−リボース)グリコヒドロラーゼ阻害は、癌遺伝子の発現の段階を抑制するものであって、癌転移を抑制するものではなく、また、松かさや茶等を原料として熱水、エタノール、アセトン等の溶媒で処理した抽出残渣物をアルカリ抽出、エタノール沈殿、ゲル濾過により調製されるので、原料を得ることが困難であったり、リグニン配糖体の含量が低い等の問題点があった。
【0007】
その他、癌の治療法としては、一般に外科的治療、放射線療法、化学療法(薬剤投与)等が実施されている。これらの中で化学療法は、従来から直接癌細胞を死滅させる薬剤を投与する治療法が広く適用されており、この化学療法に使用する抗癌剤に関する提案も多い。しかしながら、抗癌剤による治療では、抗癌剤が癌細胞のみならず正常細胞にも作用するため、副作用が非常に強いという欠点がある。さらに、抗癌剤は毒性が強いために、高用量や長期の反復投与に限界があり、化学療法による従来の治療法では癌の転移、再発の抑制や延命等の点で十分な効果が期待できないのが現状である。
【0008】
したがって、癌治療において、癌転移を阻止し、長期投与が可能で、かつ優れた治療効果を有する薬剤や治療法の期待は大きい。
【0009】
癌の転移の分子メカニズムは以下の過程を経ると考えられている。(1)転移能をもった癌細胞が腫瘍塊の中から離脱し、(2)間質組織の中を移動し、(3)血管の基底膜へ接着する。(4)接着した癌細胞は基底膜を分解、破壊し、さらに血管内腔へ侵入する。(浸潤という)(5)さらに、癌細胞は血管内を移動して標的臓器の血管内皮細胞に選択的に接着する。(6)接着した癌細胞は、その血管の基底膜を分解し、破壊し、さらに標的臓器内へ移動する。(7)そして、新しい環境下で生着、増殖し、さらに新たな転移巣を形成する(日本臨床53巻7号、1571〜1577頁[1995年])。
【0010】
したがって、癌転移を抑制するためには上記したいずれかの過程を抑制すればよく、癌の治療法の一つとして重要である。これまでに知られている癌転移抑制物質としては、▲1▼血管新生阻害物質(アンジオスタチン、インターフェロンα、トロンボスポンジン、血小板第4因子、TNP−470、ペントサンポリサルフェート等)▲2▼細胞接着阻害物質(RGDS関連ペプチド、YIGSR関連ペプチド、SCMキチン、ノジリマイシン、ツニカマイシン等)▲3▼血小板凝集阻害物質(シカプロスト、インドメタシン、アンチスタシン等)▲4▼シグナル伝達阻害物質及び運動能制御物質(カルボキシアミド−トリアゾール、MDL−27032、べラパミル、ジルチアゼム等)▲5▼細胞外マトリックス分解酵素阻害物質(バチマスタット、FOY−305、レチノイド、インターフェロンβ等)▲6▼免疫療法剤(CGP−19835A、BCG、OK−432等)等が報告されている(ファルマシア31巻10号、1132〜1137頁[1995年])が、この癌の転移抑制を目的とした薬物は一部の癌のみを対象(インターフェロン−αはカポジ肉腫、スラミンは前立腺癌[癌化学療法ハンドブック第3版、古江尚ら、95〜96頁、(株)メディカル・サイエンス・インターナショナル])として臨床応用が認められているのが現状である。
【0011】
また、最近、癌細胞の転移を阻害する薬物がいくつか臨床治験段階にあがってきている。そのひとつに、癌細胞の浸潤過程において重要となる細胞外マトリックス分解酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼを阻害することで転移を抑制するマリマスタットがある(ファルマシア34巻10号、995〜997頁[1998])。しかしながら、この薬剤には、重篤ではないが関節痛、筋肉痛や消化器系の副作用が認められている。
【0012】
さらに、癌転移抑制においては、先に示したように血管新生阻害も重要であり、最近では腫瘍細胞中に見出された内在性の血管新生抑制因子であるプラスミノーゲンやコラーゲンの断片化ペプチドであるアンジオスタチンやエンドスタチンが注目されている(化学と生物37巻5号、306〜311頁[1999])。
【0013】
さらにまた、研究段階のものとして、癌転移抑制剤としてフィブロネクチン分子のペプチド誘導体があるが、浸潤を抑制するのにかなり高濃度を必要としている。
【0014】
このように、従来技術においては、癌転移抑制剤として十分な作用を有し、かつ十分な安全性を有する物質は見出されておらず、また臨床において用いられている薬剤は少ない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、副作用がなく安全であり、優れた癌転移抑制効果を有する癌転移抑制剤及びこれを含有する飲食品を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、カカオ豆及び/またはカカオ豆の外皮からアルカリ性水溶液で抽出して得られる抽出物、或いはカカオ豆及び/またはカカオ豆の外皮に水または有機溶剤を加えて抽出した後の抽出残渣物から、アルカリ性水溶液で抽出して得られる抽出物であれば、副作用がなく安全であり、優れた癌転移抑制効果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】
すなわち本発明は、カカオ豆及び/またはカカオ豆の外皮からアルカリ性水溶液で抽出して得られる癌転移抑制剤及びこれを含有する飲食品である。
【0018】
また、好ましい態様として、上記抽出物をpHが4〜6の弱酸性の範囲にして得られる沈殿物、或いは上記抽出物からpHが4〜6の弱酸性の範囲にして得られる沈殿物を除去せしめた後、該抽出物に有機溶剤を添加して生成する沈殿物を有効成分とすることで、極めて効果的に癌の転移を抑制することができる。
【0019】
したがって、本発明の有効成分は、先行技術として特開平9−24606号公報に記載されているカカオ豆のエタノール可溶性の抽出成分とは異なるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の有効成分であるカカオ豆及び/またはカカオ豆の外皮からアルカリ性水溶液で抽出して得られる抽出物は、アオギリ科の小高木であるカカオ(Theobroma Cacao L.)の豆の胚乳(カカオニブ)及び/またはその外皮(カカオハスク)を原料として、これにアルカリ性水溶液、例えば0.1〜1Nの水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム等で1〜15時間抽出する。
【0021】
或いは、カカオ豆またはカカオ豆外皮を最初に水や熱水またはエタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ヘキサン等の有機溶剤、もしくはこれらの混合溶媒で抽出し、その抽出残渣より上記のアルカリ性水溶液によって抽出してもよい。なお、最初の水、熱水または有機溶剤の抽出処理は、別種の溶剤で繰り返し抽出することも可能である。
【0022】
さらに、本発明においては、好ましくは上記アルカリ性水溶液抽出物を酢酸、塩酸等によってpHを4〜6の弱酸性の範囲に調整し、約30分から一昼夜静置後に得られる沈殿物を有効成分として用いると効果的である。また、弱酸性の範囲に調整しても溶解している成分に対しては、有機溶剤を添加して4時間から一昼夜静置して生じる沈殿を使用することも可能である。この場合に使用する有機溶剤としては、アルコール類、アセトン類、或いはこれらの含水物を使用することができるが、好ましくは50%以上の濃度になるようにエタノールを添加することが最適である。
【0023】
なお、本発明においては、原料としてカカオ豆またはカカオ豆の外皮いずれかを必要に応じて選択して使用してもよいが、それらを適宜混合して使用することも可能である。
【0024】
本発明のカカオ豆及び/またはその外皮のアルカリ抽出物を有効成分とする癌転移抑制剤は、癌の転移抑制作用を有するので、各種癌、例えば、悪性黒色腫、子宮癌、食道癌、皮膚癌、胃癌、肺癌、小腸・大腸癌、膵臓癌、乳癌、膀胱癌、絨毛性腫瘍、リンパ肉腫、白血病等の悪性腫瘍の転移抑制剤として使用することができる。
【0025】
また、本発明の癌転移抑制剤は、ヒトを含む哺乳動物(ヒト、ウマ、イヌ、ウシ、ブタ等)等に対して投与することが可能であり、その有効成分の投与量としては、患者の年齢、体重及び処理すべき病状の重度や治療に対する反応、投与方法及び投与回数により変わりうるが、例えば、経口投与の場合には、通常0.3〜30mg/kg体重程度を1日1回または数回にわたって投与する。0.3mg/kgより低い濃度の使用では、効果が不十分である場合がある。
【0026】
さらに、本発明の癌転移抑制剤は、上記本発明の有効成分と製薬上許容されるキャリア等の製剤用の添加剤とを混合して医薬製剤の形で、経口的、非経口的(経静脈的、経直腸的等)に投与することができる。その剤型としては、錠剤、カプセル剤、散剤、坐剤、液剤、直腸軟膏、注射剤等が例示されるが、必ずしもこれらの剤型に限るものでない。
【0027】
本発明における有効成分の上記医薬製剤中の含有量としては、その形態並びに容量等により一概に規定することは困難であるが、好ましくは1〜90重量%である。
【0028】
本発明で使用するカカオ豆またはカカオ豆の外皮は、天然物で豊富にあり、また簡単に採取することができることから、本発明の癌転移抑制剤は、マリマスタットのように合成する工程が複雑であったり、アンジオスタチン、エンドスタチンのような遺伝子組み換え操作が必要になることはなく、生産における手間とコストがかからず安価に製造することができ実用的である。さらに、カカオ豆またはその外皮は食品として使用されているものであり、本発明の有効成分は毒性がなく安全である。
【0029】
以下に、本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕カカオ豆とカカオ豆の外皮からの癌転移抑制剤の調製
カカオ豆(カカオニブ)の圧搾物(カカオマス)またはカカオ豆の外皮(カカオハスク)各300gにヘキサン2.5lを加えて、一昼夜攪拌後濾過した。その残渣にヘキサン2.5lを加えて再度一昼夜攪拌した。それを濾過し、脱脂物をそれぞれ133g、270g得た。その脱脂物各25gに熱水250mlを加え1hr煮沸した。それを遠心分離(10,000g×20min)し、残渣を同様に熱水で抽出した。得られた熱水抽出残渣に0.3Nの水酸化ナトリウム溶液250mlを加え、一昼夜抽出した。それを遠心分離(10,000g×20min)し、得られた抽出液を酢酸でpH5.0に調整し、4℃で一昼夜静置した。それを遠心分離(10,000g×20min)し、得られた沈殿を水に溶解し、一昼夜透析後凍結乾燥し、カカオ豆及びカカオ豆の外皮由来の抽出物であるカカオマスP1画分、カカオハスクP1画分をそれぞれ1.4g、0.8g得た。また、上記酢酸でpH5.0に調整し、4℃で一昼夜静置後遠心分離を行った濾液については、同量のエタノールを加え、4℃で一昼夜静置した。これを遠心分離(10,000g×20min)し、得られた沈殿を水に溶解し、透析及び凍結乾燥し、カカオ豆及びカカオ豆の外皮由来の抽出物であるカカオマスP2画分、カカオハスクP2画分をそれぞれ0.61g、0.74g得た。
【0031】
〔実施例2〕癌浸潤抑制効果試験
10%FCSを含むDMEM培地で培養維持しているヒト膵癌細胞株MIA PaCa−2(高浸潤能を示す)をトリプシン−EDTAで回収し、洗浄後、1%FCSを含むDMEM培地に懸濁し、浸潤能測定系に供した。
【0032】
浸潤能測定は二重構造の96穴ケモタキシスチャンバーを用いた。ポアサイズ8μmのポリカーボネートフィルターにヒト血漿由来フィブロネクチンをコートし風乾後、さらに細胞外マトリックスの構成成分からなるマトリゲルを重層した。ケモタキシスチャンバーの下層には1%FCSを含むDMEM培地を注入し、その上に先のポリカーボネートフィルターを装着して、約2時間、37℃でフィブロネクチンを膨潤させた。その後、上層に1%FCSを含むDMEM培地に懸濁したMIA PaCa−2を細胞数1×10播種し、マトリゲル上で均一となるようにケモタキシスチャンバーを軽く振った。カカオマスP1、P2画分またはカカオハスクP1、P2画分をFCSを含まないDMEM培地で60℃、15分間加温し、溶解後、各最終濃度となるように上層の細胞に添加した。そのケモタキシスチャンバーを37℃、5%COインキュベーター内で24時間インキュべートした。
【0033】
ポリカーボネートフィルター下面に浸潤した細胞はメタノールで固定し、ヘマトキシリン‐エオジン染色後、顕微鏡下で細胞数を計測した。浸潤細胞数は倍率400倍で10視野を計測し、1視野あたりの平均細胞数で表した。
【0034】
図1にカカオマスP1画分のMIA PaCa−2細胞浸潤能抑制効果を示した。カカオマスP1画分は濃度依存的に抑制し、30μg/mlで有意な抑制効果が見られた。図2にカカオマスP2画分の結果を示した。カカオマスP1画分より効果は弱いが、濃度依存的に抑制し、100μg/mlで有意な抑制効果を示した。図3にカカオハスクP1画分の結果を示した。カカオマスP1画分同様に、濃度依存的に抑制し、30μg/mlで有意な抑制効果があった。図4にカカオハスクP2画分の結果を示した。カカオハスクP1画分より効果は弱いが、濃度依存的に抑制し、100μg/mlで有意な抑制効果を示した。
【0035】
〔実施例3〕錠剤

Figure 0004124952
【0036】
(1)から(4)までを均一に混合した後に、(5)を添加してさらに混合し、その混合末を打錠して、1錠200mgの錠剤とした。この錠剤は、必要に応じて、通常用いられる胃溶性フィルムコーティング剤(例えば、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート)または食用性着色剤でコーティングすることも可能である。
【0037】
〔実施例4〕カプセル剤
(1)実施例1のカカオハスクP1画分 1000g
(2)乳糖 960g
(3)ステアリン酸マグネシウム 40g
【0038】
上記成分を均一に混合し、その混合粉末をハードゼラチンカプセルに200mgずつ充填した。
【0039】
〔実施例5〕注射剤
(1)実施例1のカカオハスクP1画分 100mg
(2)ブドウ糖 100mg
(3)注射用水 全量で10ml
【0040】
(1)と(2)を(3)に溶解した液をメンブランフィルターで濾過後、再び除菌濾過を行い、その濾過液を無菌的にバイアルに分注し、窒素ガスを充填し密封して静脈内注射剤とした。
【0041】
〔実施例6〕シロップ剤
(1)実施例1のカカオハスクP1画分 50g
(2)単シロップ 100ml
(3)精製水 全量で300ml
【0042】
(1)を(3)で完全に溶解し、(2)を加えて混合し、シロップ剤とした。
【0043】
〔実施例7〕坐剤
(1)実施例1のカカオハスクP1画分 2g
(2)ウイテプゾール 200g
【0044】
(2)を120℃、30分加熱し、室温で50〜60℃まで冷却し、これに(1)を加えて十分に混和して均一とし、坐剤型に注入、放冷、固化して100個の坐剤とした。
【0045】
〔実施例8〕錠剤
Figure 0004124952
【0046】
実施例3と同様に調製し、錠剤とした。
【0047】
〔実施例9〕カプセル剤
(1)実施例1のカカオハスクP2画分 1000g
(2)乳糖 960g
(3)ステアリン酸マグネシウム 40g
【0048】
実施例4と同様に調製し、カプセル剤とした。
【0049】
〔実施例10〕チューインガム
ガムベース500g、砂糖1.2kg、水飴200g、軟化剤20g、色素20g、酸味料20g、香料20g、及び実施例1のカカオハスクP1画分20gを練り合わせ、常法によりチューインガムを製造した。テクスチャー、風味ともに良好で、癌転移抑制用として日常的に摂取し得るチューインガムであった。
【0050】
〔実施例11〕チョコレート
カカオマス3.5kg、カカオバター1.5kg、全脂粉乳0.4kg、砂糖4.5kg、及び実施例1のカカオハスクP1画分0.1kgを混合機に入れ、38〜43℃で30分混合後、リファイナーに移し、35〜36℃で粒子が40μ以下になるように均一に微細化した。次いでコンチングマシンに移して、約60℃に加温しながら40時間攪拌混和し、コンチング終了直前に乳化剤としてレシチン50gと若干の香料を加えて均質化した後、27〜32℃でテンパリングを行なった。これを所定のモールドに入れ、冷却固化させてチョコレートを製造した。風味が良好で、癌転移抑制用として日常的に摂取し得るチョコレートであった。
【0051】
〔実施例12〕キャラメル
砂糖150g、水飴150g、練乳60g、小麦粉18.8gを混合し120℃まで煮詰めて後、実施例1の方法で得られたカカオハスクP2画分2.0g、バター2.2g、カカオバター1.6g、椰子油2.2g、香料1gを加えて攪拌後、冷却、成形してキャラメルを製造した。口溶け、風味ともに良好で、癌転移抑制用として日常的に摂取し得るキャラメルであった。
【0052】
〔実施例13〕ウーロン茶
定法により製造したウーロン茶1リットルに実施例1で得られたカカオマスP2画分1gを添加し、癌転移抑制用のウーロン茶飲料を製造した。風味が良好で、癌転移抑制用として日常的に摂取し得るウーロン茶飲料であった。
【0053】
【発明の効果】
本発明の有効成分であるカカオ豆及び/またはカカオ豆の外皮からアルカリ性水溶液で抽出して得られる抽出物は、副作用がなく安全であり、優れた癌浸潤抑制効果を有するので、癌転移抑制剤として各種癌の転移予防に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の癌転移抑制剤であるカカオマスP1画分による癌浸潤抑制効果を示したグラフである。
【図2】本発明の癌転移抑制剤であるカカオマスP2画分による癌浸潤抑制効果を示したグラフである。
【図3】本発明の癌転移抑制剤であるカカオハスクP1画分による癌浸潤抑制効果を示したグラフである。
【図4】本発明の癌転移抑制剤であるカカオハスクP2画分による癌浸潤抑制効果を示したグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is obtained by extracting a cocoa bean pressed product and / or cocoa bean shell with hexane and further extracting the extraction residue after extraction with hot water into a 0.3N sodium hydroxide solution. The extract is adjusted to pH 5.0 with acetic acid, and then the obtained precipitate is dissolved in water, followed by dialysis and drying .
[0002]
[Prior art]
Cancer, ischemic heart disease, renal failure, and other diseases have been clarified to involve radicals generated in vivo, and plant polyphenols with a strong radical scavenging action clearly have a preventive effect on these diseases It is being done. For example, it is already known that polyphenols contained in tea and red wine have a carcinogenic inhibitory effect.
[0003]
Polyphenols are also contained in cocoa beans used as raw materials for chocolate, cocoa, etc., and as a prior art using this polyphenol as an active ingredient, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-224606 discloses extraction from cocoa beans with ethanol. A health food or drink containing the obtained carcinogenic preventive substance is disclosed.
[0004]
However, the preventive effect of polyphenols such as cocoa beans is aimed at preventing carcinogenesis, which suppresses the occurrence of cancer, and prevents the cancer from expanding and advancing by suppressing the metastasis of already generated cancer cells. It is not intended for patients who already have cancer.
[0005]
JP-A-3-205402 and JP-A-4-13684 disclose that a novel lignin glycoside obtained from pine cones, tea, grass seeds, mitsune, etc. specifically suppresses oncogene expression. And its use as a cancer therapeutic agent is disclosed. Specifically, in mouse breast cancer cells into which a mouse mammary tumor virus (MMTV) gene has been introduced, the expression of MMTV gene is triggered by a depoly ADP-ribose reaction in chromatin protein. By inhibiting ribose) glycohydrolase with the above lignin glycoside, the oncogene expression is suppressed and used as a cancer therapeutic agent.
[0006]
However, the inhibition of poly (ADP-ribose) glycohydrolase by lignin glycosides obtained from pine cones, tea, grass seeds, mitsune, etc. suppresses the oncogene expression stage and suppresses cancer metastasis. In addition, it is difficult to obtain the raw material because the extraction residue treated with hot water, ethanol, acetone or other solvent is prepared by alkali extraction, ethanol precipitation, or gel filtration. And there are problems such as low content of lignin glycosides.
[0007]
In addition, surgical treatment, radiation therapy, chemotherapy (drug administration) and the like are generally performed as cancer treatment methods. Among these, chemotherapy has been widely applied as a therapeutic method in which an agent that directly kills cancer cells is conventionally applied, and many proposals have been made regarding anticancer agents used in this chemotherapy. However, the treatment with an anticancer agent has a disadvantage that side effects are very strong because the anticancer agent acts not only on cancer cells but also on normal cells. In addition, anticancer drugs are highly toxic, so there are limits to high doses and long-term repeated administration, and conventional treatment with chemotherapy cannot be expected to be effective in terms of cancer metastasis, suppression of recurrence, and life extension. Is the current situation.
[0008]
Therefore, in cancer treatment, there are high expectations for drugs and treatment methods that prevent cancer metastasis, can be administered for a long time, and have an excellent therapeutic effect.
[0009]
The molecular mechanism of cancer metastasis is thought to go through the following process. (1) Cancer cells with metastatic potential detach from the tumor mass, (2) move through the interstitial tissue, and (3) adhere to the basement membrane of the blood vessel. (4) The adhering cancer cells decompose and destroy the basement membrane, and further invade the blood vessel lumen. (Referred to as infiltration) (5) Furthermore, cancer cells migrate through blood vessels and selectively adhere to vascular endothelial cells of the target organ. (6) The adhering cancer cells degrade the basement membrane of the blood vessels, destroy them, and further migrate into the target organ. (7) Then, it engrafts and proliferates in a new environment, and further forms a new metastatic focus (Japan Clinical Volume 53, No. 7, 1571-1577 [1995]).
[0010]
Therefore, in order to suppress cancer metastasis, any of the processes described above may be suppressed, which is important as one of cancer treatment methods. Conventionally known cancer metastasis inhibitors include (1) angiogenesis inhibitors (angiostatin, interferon α, thrombospondin, platelet factor 4, TNP-470, pentosan polysulfate, etc.) (2) cells Adhesion inhibitors (RGDS-related peptides, YIGSR-related peptides, SCM chitin, nojirimycin, tunicamycin, etc.) (3) Platelet aggregation inhibitors (cycaprost, indomethacin, antistasin, etc.) (4) Signal transduction inhibitors and motility regulators (Carboxamide-triazole, MDL-27032, verapamil, diltiazem, etc.) (5) Extracellular matrix degrading enzyme inhibitor (batimastat, FOY-305, retinoid, interferon β, etc.) (6) Immunotherapeutic agent (CGP-19835A, BCG, OK (Pharmacia 31:10, 1132-1137 [1995]), however, drugs intended to suppress metastasis of this cancer target only some cancers (interferon-α). Is Kaposi's sarcoma, and suramin is currently recognized for clinical application as prostate cancer [Cancer Chemotherapy Handbook 3rd Edition, Nao Furue et al., Pages 95-96, Medical Science International, Inc.].
[0011]
Recently, several drugs that inhibit cancer cell metastasis have entered the clinical trial stage. One of them is marimastat which suppresses metastasis by inhibiting matrix metalloprotease which is an extracellular matrix degrading enzyme that is important in the invasion process of cancer cells (Pharmacia 34, No. 10, pages 995-997 [1998]). ). However, although not serious, this drug has joint pain, muscle pain and gastrointestinal side effects.
[0012]
Furthermore, as shown above, angiogenesis inhibition is also important in suppressing cancer metastasis. Recently, plasminogen and collagen fragmentation peptides, which are endogenous angiogenesis inhibitors found in tumor cells, have recently been found. Angiostatin and endostatin are attracting attention (Chemistry and Biology, Vol. 37, No. 5, pp. 306-311 [1999]).
[0013]
Furthermore, as a research stage, there is a peptide derivative of a fibronectin molecule as a cancer metastasis inhibitor, but a considerably high concentration is required to suppress invasion.
[0014]
Thus, in the prior art, no substance having sufficient action as a cancer metastasis inhibitor and having sufficient safety has been found, and there are few drugs used in the clinic.
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a cancer metastasis inhibitor that has no side effects and is safe and has an excellent cancer metastasis inhibitory effect, and a food and drink containing the same.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have obtained an extract obtained by extraction with cacao beans and / or cocoa bean hulls with an alkaline aqueous solution, or cocoa beans and / or cocoa bean hulls. If the extract obtained by extraction with an alkaline aqueous solution from the extraction residue after extraction by adding water or an organic solvent to, it is found that it is safe without side effects and has an excellent cancer metastasis inhibitory effect, The present invention has been completed.
[0017]
That is, the present invention is a cancer metastasis inhibitor obtained by extraction with cacao beans and / or shells of cacao beans with an alkaline aqueous solution, and a food and drink containing the same.
[0018]
Moreover, as a preferable aspect, the precipitate obtained by making the said extract into the weakly acidic range of pH 4-6, or the precipitate obtained by making the pH from 4 to 6 into the weakly acidic range is removed. After the caking, by using a precipitate formed by adding an organic solvent to the extract as an active ingredient, metastasis of cancer can be suppressed very effectively.
[0019]
Therefore, the active ingredient of the present invention is different from the ethanol-soluble extractable ingredient of cacao beans described in JP-A-9-24606 as a prior art.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The extract obtained by extraction with cacao beans and / or cocoa bean hulls, which are the active ingredients of the present invention, with an alkaline aqueous solution is the endosperm (cacao nibs) of cacao (Theobroma Cacao L.), which is a small Takagi tree And / or its outer skin (cocoa husk) as a raw material, this is extracted with an alkaline aqueous solution, for example, 0.1 to 1N sodium hydroxide, ammonium hydroxide, potassium hydroxide, etc. for 1 to 15 hours.
[0021]
Alternatively, the cocoa beans or cocoa bean hulls are first extracted with water, hot water, alcohols such as ethanol, ketones such as acetone, organic solvents such as hexane, or a mixed solvent thereof, and the alkaline residue is extracted from the extraction residue. You may extract by aqueous solution. In addition, the extraction process of the first water, hot water, or organic solvent can also be repeatedly extracted with another kind of solvent.
[0022]
Furthermore, in the present invention, preferably, the alkaline aqueous extract is adjusted to a slightly acidic range of 4 to 6 with acetic acid, hydrochloric acid or the like, and a precipitate obtained after standing for about 30 minutes to overnight is used as an active ingredient. And effective. Moreover, it is also possible to use the precipitate which arises by adding an organic solvent and leaving still for a whole day and night for the component which is melt | dissolving even if it adjusts to the range of weak acidity. As the organic solvent used in this case, alcohols, acetones, or hydrates thereof can be used, but it is optimal to add ethanol so that the concentration is preferably 50% or more.
[0023]
In the present invention, either cocoa beans or cocoa bean hulls may be selected and used as a raw material as necessary, but they can also be used by appropriately mixing them.
[0024]
The cancer metastasis inhibitor comprising the cacao bean of the present invention and / or its alkaline extract as an active ingredient has an effect of inhibiting cancer metastasis, and therefore various cancers such as malignant melanoma, uterine cancer, esophageal cancer, skin It can be used as a metastasis inhibitor for malignant tumors such as cancer, stomach cancer, lung cancer, small intestine / colon cancer, pancreatic cancer, breast cancer, bladder cancer, choriocarcinoma, lymphosarcoma, leukemia and the like.
[0025]
In addition, the cancer metastasis inhibitor of the present invention can be administered to mammals including humans (human, horse, dog, cow, pig, etc.) and the like. May vary depending on the age, body weight and severity of the disease condition to be treated, response to treatment, administration method and number of administrations. For example, in the case of oral administration, usually about 0.3 to 30 mg / kg body weight is once a day. Or administer several times. Use of a concentration lower than 0.3 mg / kg may have an insufficient effect.
[0026]
Furthermore, the cancer metastasis inhibitor of the present invention is obtained by mixing the active ingredient of the present invention and an additive for pharmaceutical preparation such as a pharmaceutically acceptable carrier in the form of a pharmaceutical preparation, orally or parenterally (transdermally). Intravenous, rectal, etc.). Examples of the dosage form include tablets, capsules, powders, suppositories, liquids, rectal ointments, injections and the like, but are not necessarily limited to these dosage forms.
[0027]
As content in the said pharmaceutical formulation of the active ingredient in this invention, although it is difficult to prescribe | regulate unconditionally by the form, a capacity | capacitance, etc., Preferably it is 1 to 90 weight%.
[0028]
The cacao beans or cacao bean hulls used in the present invention are abundant in natural products and can be easily collected. Therefore, the cancer metastasis inhibitor of the present invention has a complex process of synthesizing like marimastat. In addition, genetic recombination procedures such as Angiostatin and Endostatin are not necessary, and it is practical because it can be produced at low cost without labor and cost in production. Furthermore, cocoa beans or their outer shells are used as foods, and the active ingredient of the present invention is safe and non-toxic.
[0029]
Examples are given below to describe the present invention in detail, but the present invention is not limited to these Examples.
[0030]
【Example】
[Example 1] Preparation of an agent for inhibiting cancer metastasis from cocoa beans and cocoa beans hulls Cacao beans (cacao nibs) pressed products (cacao mass) or cacao bean hulls (cacao husk) each added with 2.5 l of hexane, After stirring all day and night, the mixture was filtered. To the residue, 2.5 l of hexane was added and stirred again all day and night. It was filtered to obtain 133 g and 270 g of degreased product, respectively. To each 25 g of the defatted product, 250 ml of hot water was added and boiled for 1 hr. It was centrifuged (10,000 g × 20 min), and the residue was similarly extracted with hot water. To the obtained hot water extraction residue, 250 ml of 0.3N sodium hydroxide solution was added, and extracted all day and night. It was centrifuged (10,000 g × 20 min), and the resulting extract was adjusted to pH 5.0 with acetic acid and allowed to stand at 4 ° C. overnight. Centrifugation (10,000 g × 20 min), the resulting precipitate was dissolved in water, dialyzed overnight and freeze-dried, and the cacao mass P1 fraction, which is an extract derived from cocoa beans and cocoa bean hulls, cacao husk P1 1.4 g and 0.8 g of fractions were obtained, respectively. The filtrate was adjusted to pH 5.0 with acetic acid, allowed to stand at 4 ° C. for one day and then centrifuged, and the same amount of ethanol was added and left at 4 ° C. for one day. This was centrifuged (10,000 g × 20 min), the obtained precipitate was dissolved in water, dialyzed and freeze-dried, and the cocoa beans and cocoa bean hull-derived extracts derived from cocoa mass P2 and cocoa husk P2 were obtained. 0.61 g and 0.74 g were obtained, respectively.
[0031]
[Example 2] Cancer invasion inhibitory effect test Human pancreatic cancer cell line MIA PaCa-2 (showing high invasion ability) maintained in culture in DMEM medium containing 10% FCS was recovered with trypsin-EDTA, washed, 1 It was suspended in a DMEM medium containing% FCS and used for an infiltration capacity measurement system.
[0032]
The invasive ability was measured using a dual-structure 96-well chemotaxis chamber. A human plasma-derived fibronectin was coated on a polycarbonate filter having a pore size of 8 μm, air-dried, and further overlaid with Matrigel composed of components of the extracellular matrix. A DMEM medium containing 1% FCS was injected into the lower layer of the chemotaxis chamber, and the previous polycarbonate filter was mounted thereon to swell fibronectin at 37 ° C. for about 2 hours. Thereafter, MIA PaCa-2 suspended in DMEM medium containing 1% FCS in the upper layer was seeded at 1 × 10 5 cells, and the chemotaxis chamber was shaken lightly so as to be uniform on Matrigel. The cocoa mass P1, P2 fraction or the cocoa husk P1, P2 fraction was heated in a DMEM medium not containing FCS at 60 ° C. for 15 minutes, and after lysis, it was added to the cells in the upper layer so that each final concentration was obtained. The chemotaxis chamber was incubated at 37 ° C. in a 5% CO 2 incubator for 24 hours.
[0033]
Cells infiltrating the lower surface of the polycarbonate filter were fixed with methanol, and after staining with hematoxylin-eosin, the number of cells was counted under a microscope. The number of infiltrating cells was measured in 10 fields at a magnification of 400 times and expressed as the average number of cells per field.
[0034]
FIG. 1 shows the MIA PaCa-2 cell invasive ability inhibitory effect of the cacao mass P1 fraction. The cacao mass P1 fraction was suppressed in a concentration-dependent manner, and a significant inhibitory effect was observed at 30 μg / ml. FIG. 2 shows the results of the cocoa mass P2 fraction. Although the effect was weaker than that of the cocoa mass P1 fraction, it was suppressed in a concentration-dependent manner and showed a significant inhibitory effect at 100 μg / ml. FIG. 3 shows the results of the cacao husk P1 fraction. Similar to the cacao mass P1 fraction, it was suppressed in a concentration-dependent manner and had a significant inhibitory effect at 30 μg / ml. FIG. 4 shows the results of the cacao husk P2 fraction. Although the effect was weaker than the cacao husk P1 fraction, it was suppressed in a concentration-dependent manner and showed a significant inhibitory effect at 100 μg / ml.
[0035]
[Example 3] Tablet
Figure 0004124952
[0036]
After uniformly mixing (1) to (4), (5) was added and further mixed, and the mixed powder was tableted to give a tablet of 200 mg. If necessary, the tablet can be coated with a commonly used gastric film coating agent (for example, polyvinyl acetal diethylaminoacetate) or an edible colorant.
[0037]
[Example 4] Capsule (1) 1000 g of cocoa husk P1 fraction of Example 1
(2) Lactose 960g
(3) Magnesium stearate 40g
[0038]
The above ingredients were mixed uniformly, and the mixed powder was filled into hard gelatin capsules 200 mg each.
[0039]
[Example 5] Injection (1) Cacao husk P1 fraction of Example 1 100 mg
(2) Glucose 100mg
(3) Water for injection 10ml in total
[0040]
Filter the solution in which (1) and (2) are dissolved in (3) with a membrane filter, perform sterilization filtration again, aseptically dispense the filtrate into vials, fill with nitrogen gas and seal. It was an intravenous injection.
[0041]
[Example 6] Syrup (1) Cacao husk P1 fraction of Example 1 50 g
(2) Single syrup 100ml
(3) Purified water 300ml in total
[0042]
(1) was completely dissolved in (3), and (2) was added and mixed to obtain a syrup.
[0043]
[Example 7] Suppository (1) 2 g of the cacao husk P1 fraction of Example 1
(2) Uitepsol 200g
[0044]
Heat (2) at 120 ° C. for 30 minutes, cool to 50-60 ° C. at room temperature, add (1) to this and mix thoroughly to make it uniform, inject into a suppository mold, allow to cool, solidify There were 100 suppositories.
[0045]
[Example 8] Tablet
Figure 0004124952
[0046]
Prepared in the same manner as in Example 3 to obtain tablets.
[0047]
[Example 9] Capsule (1) 1000 g of cocoa husk P2 fraction of Example 1
(2) Lactose 960g
(3) Magnesium stearate 40g
[0048]
A capsule was prepared in the same manner as in Example 4.
[0049]
[Example 10] Chewing gum gum base 500 g, sugar 1.2 kg, starch syrup 200 g, softener 20 g, pigment 20 g, acidulant 20 g, flavoring 20 g, and cacao husk P1 fraction 20 g of Example 1 were kneaded together to produce chewing gum by a conventional method. did. The chewing gum has good texture and flavor and can be ingested on a daily basis to suppress cancer metastasis.
[0050]
[Example 11] 3.5 kg of chocolate cacao mass, 1.5 kg of cacao butter, 0.4 kg of whole milk powder milk, 4.5 kg of sugar, and 0.1 kg of cacao husk P1 fraction of Example 1 were placed in a mixer. After mixing at 30 ° C. for 30 minutes, the mixture was transferred to a refiner and uniformly refined at 35 to 36 ° C. so that the particles were 40 μm or less. Next, the mixture was transferred to a conching machine, stirred and mixed for 40 hours while heating to about 60 ° C., and immediately before the completion of conching, 50 g of lecithin and a slight fragrance were added and homogenized, and then tempered at 27 to 32 ° C. . This was put into a predetermined mold and cooled and solidified to produce chocolate. The chocolate had a good flavor and can be taken on a daily basis to suppress cancer metastasis.
[0051]
[Example 12] After mixing 150 g of caramel sugar, 150 g of starch syrup, 60 g of condensed milk, and 18.8 g of flour and boiled to 120 ° C., 2.0 g of cacao husk P2 fraction obtained by the method of Example 1 and 2.2 g of butter Then, 1.6 g of cacao butter, 2.2 g of coconut oil, and 1 g of fragrance were added, stirred, cooled, and molded to produce caramel. It was a caramel that melted in the mouth and tasted well, and that can be taken on a daily basis to suppress cancer metastasis.
[0052]
[Example 13] 1 g of the cocoa mass P2 fraction obtained in Example 1 was added to 1 liter of oolong tea produced by the conventional method of oolong tea to produce a oolong tea beverage for suppressing cancer metastasis. It was a oolong tea beverage with a good flavor and that can be taken on a daily basis to suppress cancer metastasis.
[0053]
【The invention's effect】
The extract obtained by extraction with cacao beans and / or cocoa bean hulls, which are active ingredients of the present invention, with an alkaline aqueous solution is safe with no side effects and has an excellent cancer infiltration inhibitory effect. It is useful for preventing metastasis of various cancers.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a graph showing the cancer infiltration inhibitory effect of a cacao mass P1 fraction that is a cancer metastasis inhibitor of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the cancer invasion inhibitory effect of the cacao mass P2 fraction, which is a cancer metastasis inhibitor of the present invention.
FIG. 3 is a graph showing the cancer invasion inhibitory effect of cacao husk P1 fraction, which is a cancer metastasis inhibitor of the present invention.
FIG. 4 is a graph showing the cancer invasion inhibitory effect of cacao husk P2 fraction, which is a cancer metastasis inhibitor of the present invention.

Claims (2)

カカオ豆の圧搾物及び/またはカカオ豆の外皮にヘキサンを加えて抽出後の抽出残渣を更に熱水抽出した抽出残渣物に、0.3N水酸化ナトリウム溶液で抽出して得られる抽出液を、酢酸でpH5.0に調整後、得られた沈殿物を水に溶解し、透析後乾燥して得られる抽出物を有効成分とすることを特徴とする癌転移抑制剤。 An extract obtained by extracting with a 0.3N sodium hydroxide solution to an extraction residue obtained by further adding hot water to the extracted residue after adding hexane to the cocoa bean pressed product and / or cocoa bean shell, A cancer metastasis inhibitor comprising, as an active ingredient, an extract obtained by adjusting pH 5.0 with acetic acid, dissolving the resulting precipitate in water, and drying after dialysis . カカオ豆の圧搾物及び/またはカカオ豆の外皮にヘキサンを加えて抽出後の抽出残渣を更に熱水抽出した抽出残渣物に、0.3N水酸化ナトリウム溶液で抽出して得られる抽出液を、酢酸でpH5.0に調整後、得られた濾液にエタノールを加えて得られた沈殿物を水に溶解し、透析後乾燥して得られる抽出物を有効成分とすることを特徴とする癌転移抑制剤。 An extract obtained by extracting with a 0.3N sodium hydroxide solution to an extraction residue obtained by further adding hot water to the extracted residue after adding hexane to the cocoa bean pressed product and / or cocoa bean shell, A cancer metastasis characterized by comprising an extract obtained by adding ethanol to the filtrate obtained after adjusting to pH 5.0 with acetic acid, dissolving the precipitate obtained in water, and drying after dialysis. Inhibitor.
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